JP2021028104A - シート加工装置、画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】二次元的にシート加工可能なシート加工装置において、小型であっても幅広のシート加工を行うことができるシート加工装置を提供する。【解決手段】シート材を搬送する搬送手段(搬送ローラ対150)と、シート材を加工する加工具105と、シート材が搬送される搬送方向と交差する交差方向に加工具105を移動させる加工具移動部120と、を備え、加工具105は、搬送方向に複数設けられている、シート加工装置(加工処理装置100)による。【選択図】図2

Description

本発明は、シート加工装置及び画像形成システムに関する。
シート材に対して、切断加工や筋付け加工を施すシート加工装置が知られている。シート加工装置は、画像や図柄が付されたシート材からステッカーやカード、または箱状の立体物の展開形態を製作するために用いられる。
シート加工装置には、複数の形態のものがあり、例えば、フラットベッドタイプやシート搬送タイプが知られている。フラットベッドタイプは、被加工対象物であるシート材を平面上に固定し、加工ツール(カッターツールや筋付けツール)をシート材に対して二次元的に移動させながら、シート材に対して加工ツールを選択的に圧接離間させる。この動作によって、シート材に任意の軌跡を描くように加工ツールが移動しつつ接触し、二次元的な加工を行うことができる。一方、シート材搬送タイプは、シート材を所定の方向に搬送しながら、加工ツール(カッターツールや筋付けツール)をシート材の搬送方向と直交する方向に移動させる。そして、加工ツールを移動させながらシート材に対して選択的に圧接離間させる。この搬送によるシート材の移動と加工ツールの移動が合わさって、シート材に任意の軌跡を描くように加工ツールが相対的に移動しつつ接触し、二次元的な加工を行うことができる。
従来のシート加工装置として、シート材の搬送方向と交差する方向に移動させる加工ツールにおいて、カッターツールと筋付けツールをツール移動方向に配列したシート加工装置が知られている(特許文献1を参照)。
特許文献1に開示されているように、加工ツールの移動方向に複数の加工ツールを配列する構成の場合、シート材の幅方向(シート材の移動方向と交差する方向)において、シート材を加工できる範囲(加工可能範囲)が加工ツールの配列幅で狭められることになる。シート材の幅方向に対する加工ツールの移動範囲を大きく取れれば、その分、加工可能なシート材の幅寸法が大きくなるので、特許文献1のような従来技術を用いる場合、加工ツールの配列幅の分だけ、加工ツールの移動範囲を大きくする必要がある。加工ツールの移動範囲を大きくすると、その分だけ、シート加工装置の幅寸法を大きくしなければならない、という課題がある。
本発明は、二次元的にシート加工可能なシート加工装置において、小型であっても幅広のシート加工を行うことができるシート加工装置を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、シート材を加工するシート加工装置であって、前記シート材を搬送する搬送手段と、前記シート材を加工する加工具と、前記シート材が搬送される搬送方向と交差する交差方向に前記加工具を移動させる加工具移動部と、を備え、前記加工具は、前記搬送方向に複数設けられている、ことを特徴とする。
本発明によれば、二次元的にシート加工可能なシート加工装置において、小型であっても幅広のシート加工を行うことができる。
本発明に係るシート加工装置の実施形態である加工処理装置の斜視図。 上記加工処理装置の断面図。 上記加工処理装置の要部を示す斜視図。 上記加工処理装置の要部の一部を拡大した拡大側面図。 上記加工処理装置の要部の一部を拡大した拡大平面図。 上記加工処理装置の要部の一部を拡大した拡大斜視図。 上記加工処理装置の要部の一部を示す平面図。 上記加工処理装置の要部の一部を示す斜視図。 上記加工処理装置の要部の一部を拡大した拡大斜視図。 上記加工処理装置の制御系のハードウェア構成図。 上記加工処理装置の制御系の機能ブロック図。 本発明に係る画像形成システムの実施形態を示す側面図。 本実施形態に対する従来例を示した説明図。 上記従来例に対する本実施形態の効果を説明する図。
[シート加工装置の全体構成像]
以下、本発明に係るシート加工装置の実施形態である加工処理装置100について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る加工処理装置100の外観を示す斜視図である。図1に示すように、加工処理装置100は、シート状の被加工対象物(シート材)であるシート1の搬入口を構成する搬入側トレイ101と、加工後のシート1の搬出口を構成する搬出側トレイ102と、を備えている。シート1は、図1におけるY方向に搬送されながら加工される。なお、図1に示すように、加工処理装置100は、全体の動作を制御する制御装置300も備える。
ここで、本実施形態の説明に用いる座標系を定義する。加工処理装置100に加工前のシート1が搬入され、加工後のシート1が搬出される方向をY方向とする。そして、Y方向と交差する方向であって、Y方向(シート1の幅方向)と直交する方向、すなわち、シート1の幅方向をX方向とする。また、Y方向及びX方向と交差する方向であって、加工処理装置100の高さ方向をZ方向とする。したがって、本実施形態における「シート1の搬送方向」とは、シート1のY方向の移動を意味する。
なお、以下の説明では、X方向、Y方向、Z方向は相互の直交するものを前提としている。しかしながら、加工処理装置100の構成を説明するときに用いる方向性は、直交に限定されるものではない。例えば、「Y方向との直交方向に配列されている」と表現した場合、厳密に「Y方向との直交以外の配列を含まない」ことを意味してはいない。以下の説明において、加工処理装置100を説明するときの方向性は、「直交」などと同程度の作用効果を得られる範囲の揺らぎであれば、同様のことと解するものである。すなわち、本実施形態の説明において、XYZの各方向を参照しながら行う説明は、説明の便宜のために用いているものであって、「直交」や「平行」ではない状態を完全に排除するものではない。
図2は、加工処理装置100の内部構造を示す断面図である。図2の断面図は、図1におけるY−Z平面と平行断面であって、+X方向から−X方向を見た側方断面図である。図2に示すように、加工処理装置100は、加工具105と、加工具保持部110と、加工具移動部120と、加工具対向部130と、を備える。また、加工処理装置100は、シート1を加工具105に対して往復搬送する搬送手段としての搬送ローラ対150を備えている。図2においては、搬送ローラ対150のうち、搬入口側に配置される第一搬送ローラ対151のみを図示している。
加工具105は、シート1を挟んで加工具対向部130と対向する対向位置に配置されるように、加工具保持部110によって保持されている。
加工具保持部110は、シート1に対して切断加工を施す切断具や筋付け加工を施す筋付け具等の加工具105を保持している。加工具105の詳細は後述する。また、加工具保持部110は、加工具105をシート1に対して接触させる移動動作と離間させる移動動作とをさせる加工具105接離移動機構を備えている。すなわち、加工具保持部110は、加工具接離部を備えている。
加工具移動部120は、シート1に対して切断加工や筋付け加工などのシート加工を施すときに、加工具105と加工具保持部110とをX方向に往復移動させる加工具105加工移動機構(加工具105接離移動機構)を備えている。加工具105駆動機構を備えている。すなわち、切断具や筋付け具は、シート1に対して、X方向に移動するように構成されている。しかし、これに限定されるものではなく、加工具移動部120が加工具105をX方向に移動させる加工具105加工移動機構を備え、加工具保持部110が、加工具105と加工具移動部120とを接触させる移動動作と離間させる移動動作とをさせる加工具105接離移動機構(加工具105移動部接離移動機構)を備えるようにしてもよい。また、加工具105のみを、シート1の幅方向に移動させることができる機構と、シート1を接離させることができる機構とによって移動されるような機構にしてもよい。
加工具対向部130は、加工具105と対向する対向面を有し、回動する回動部材としてのローラ状部材を備える。対向面は、X方向に移動する加工時の加工具105がシート1に接触する対向位置に位置する部分となる。すなわち、加工具105がシート1に対して接触してシート加工を行うとき、加工具105からの圧力を受けたシート1がZ方向(−Z方向)に変位することを防止するために、シート1を所定の位置で支持するために加工具対向部130が設けられている。図2に示すように、加工具対向部130が備える対向面は、Y方向における加工具105の位置と同じ位置になるように設けられている。言い換えると、加工具対向部130が備える対向面は、加工具105の垂直方向(Z方向)下方に配置されている。別の言い換えをすると、加工具105は対向面の垂直方向(Z方向)上方に配置されていて、Y方向へは移動しない構成によって保持されている。
加工処理装置100は、シート1をY方向に搬送しながらシート加工を施す。この加工時の加工具105の動きは、加工具対向部130に対してY方向には移動せず、X方向にのみ移動するものである。したがって加工時には、加工具保持部110に対してシート1をY方向に移動させながら、これとタイミングを合わせて加工部をX方向に移動し、シート1に対して加工具105を接触または離間させる。以上の動作により、加工処理装置100では、加工具105(筋付け具と切断具)をシート1に対して相対的に任意の平面自由曲線を描きながら移動させ、選択的にシート1に対して接触又は離間させることでシート加工を行う。すなわち、加工処理装置100は、シート1に対して二次元的に任意の軌跡を描きながらのシート加工を行うことができる。
[加工処理装置100の要部の構成]
図3は、加工処理装置100の内部構造の要部を示す斜視図である。図4は、加工処理装置100の内部構造のうち、加工具保持部110を示した側面図である。図5は、加工具移動部120の駆動源部分を拡大した拡大平面図である。図6は、加工具移動部120が備える移動保持機構部分を拡大した拡大斜視図である。図7は、加工具保持部110及び加工具移動部120の一部を拡大した拡大斜視図である。
[加工具保持部110の構造]
まず、図4を参照しながら加工具保持部110の構成について説明する。加工具保持部110は、加工具105の一つであるカッターツール111及び筋付けツール112と、第一ツールホルダ113及び第二ツールホルダ114と、第一接触離間アクチュエータ115及び第二接触離間アクチュエータ116と、を備える。
第一加工具であるカッターツール111は、シート1に押圧接触して切断加工を行う切断具である。第二加工具である筋付けツール112は、シート1を押圧して筋付け加工を行う筋付け具である。カッターツール111は、加工具対向部としての第一対向ローラ131の垂直方向上方に保持されていて、第一対向ローラ131に対向配置されている。筋付けツール112は、加工具対向部としての第二対向ローラ132の垂直方向上方に保持されていて、第二対向ローラ132に対向配置されている。
第一ツールホルダ113は、第一接触離間アクチュエータ115とカッターツール111を連結して保持する。第二ツールホルダ114は、第二接触離間アクチュエータ116と筋付けツール112を連結して保持する。
第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116は、後述するツール保持部材117と加工ツール移動部材128によって連結されている。加工ツール移動部材128は、ツール保持部材117を介して、カッターツール111と筋付けツール112を一体的に保持している。したがって、加工具保持部110は、二つの加工具105であるカッターツール111と筋付けツール112を一体的に、X方向に移動可能に保持している。
第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116は、ソレノイドである。第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116に通電することで、カッターツール111と筋付けツール112はそれぞれシート1に対して押圧する。この押圧状態は、第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116への通電状態によって変化する。言い換えると、第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116は、カッターツール111と筋付けツール112の第一対向ローラ131及び第二対向ローラ132に対する押圧状態を保持するための構成である。第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116の動作の制御は、後述する制御装置300において実行される制御プログラムによる。したがって、制御装置300により、カッターツール111と筋付けツール112をシート1に対して選択的に接触又は離間する接離制御を行うことができる。この接離制御によって、シート1への加工動作が制御される。したがって、第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116が、加工具接離部を構成する。
図4に示すように、加工具保持部110のY方向下流側には搬送手段としての第一搬送ローラ対151が配置されている。また、加工具保持部110のY方向下流側には、搬送手段としての第二搬送ローラ対152が配置されている。これら搬送ローラ対150(151、152)によってシート1がY方向に搬送される。Y方向上流側から加工処理装置100に搬入されたシート1は、第一搬送ローラ対151に挟持され、第一搬送ローラ対151の回転駆動によって加工具保持部110の下に搬送される。その後、加工が完了したシート1は、第二搬送ローラ対152に挟持されて、搬出される。
[加工具移動部120の構造]
次に、図3及び、図5,6を参照しながら、加工具移動部120の構成について説明する。加工具移動部120は、X軸駆動モータ121と、X軸出力タイミングプーリ122、X軸第一タイミングベルト123、X軸減速タイミングプーリ124と、第一加工ツール移動プーリ125と、X軸第二タイミングベルト126と、第二加工ツール移動プーリ127と、加工ツール移動部材128と、加工ツール移動案内軸129と、を備える。
X軸駆動モータ121は、カッターツール111および筋付けツール112を保持する加工具保持部110を、シート1の搬送方向(Y方向)との交差する交差方向(X方向)に移動させるための、正逆回転可能な単一の駆動源である。X軸駆動モータ121の回転軸は、X軸出力タイミングプーリ122からX軸第一タイミングベルト123を介してX軸減速タイミングプーリ124に連結される。
X軸減速タイミングプーリ124は、一体に成形されているギヤ部を介して、第一加工ツール移動プーリ125に接触している。したがって、X軸駆動モータ121の回転駆動によってX軸減速タイミングプーリ124を回転駆動させると、ギヤ部を介して第一加工ツール移動プーリ125が回転する。
図5及び図6に示すように、第一加工ツール移動プーリ125と、対となる第二加工ツール移動プーリ127とは、第二タイミングベルト126で連結されている。したがって、第一加工ツール移動プーリ125と第二加工ツール移動プーリ127との間に掛け回されている第二タイミングベルト126は、第一加工ツール移動プーリ125の回転によって回動する。
加工ツール移動部材128は、第二タイミングベルト126を挟持し、第二タイミングベルト126の所定の位置で固定されている。したがって、第二タイミングベルト126が第一加工ツール移動プーリ125と第二加工ツール移動プーリ127の間で回動すると、その回動方向に応じて、加工ツール移動部材128も移動する。加工ツール移動部材128は、加工ツール移動案内軸129が挿通されている。加工ツール移動案内軸129は、X方向に延伸された部材であって端部が加工処理装置100の筐体に固定されている。したがって、加工ツール移動部材128は、第二タイミングベルト126の回動により、すなわち、X軸駆動モータ121の回転によって、加工ツール移動案内軸129にガイドされてX方向にのみ移動する。したがって、X軸駆動モータ121が正逆回転することで、加工ツール移動部材128に連結されて固定されている加工具保持部110は、シート1の搬送方向と交差する方向(X軸方向)に往復移動するように構成されている。これによって加工具105は、シート1の搬送方向と交差する方向(X軸方向)に往復移動が可能となるように保持されている。
加工ツール移動部材128は、案内部材である加工ツール移動案内軸129が挿通されている。加工ツール移動案内軸129は、X方向に延伸された部材であって端部が加工処理装置100の筐体に固定されている。加工ツール移動部材128は、X軸第二タイミングベルト126の回動により、すなわち、単一の駆動源であるX軸駆動モータ121の回転によって、加工ツール移動案内軸129にガイドされてX方向にのみ移動する。したがって、X軸駆動モータ121が正逆回転することで、加工ツール移動部材128に連結されて固定されている加工具保持部110は、シート1の搬送方向と交差する方向(X軸方向)に往復移動するように構成されている。
次に、加工具保持部110の構成について、より詳細に説明する。図7は、加工具保持部110及び加工具移動部120の一部を拡大した拡大斜視図である。図7に示すように、カッターツール111と筋付けツール112は、X方向に重ならないようにY方向に設けられ、Y方向の直線と平行に配列されている。言い換えると、複数の加工具105(カッターツール111及び筋付けツール112)は、Y方向において直線状に配置されている。
また、カッターツール111と筋付けツール112は、ツール保持部材117によって一体もしくは一体的、X方向(シート1の搬送方向と交差する交差方向)に保持されている。ツール保持部材117の上面には、加工ツール移動部材128が固定されている。すでに説明したとおり、加工ツール移動部材128には、加工ツール移動案内軸129が挿通されているので、ツール保持部材117は加工ツール移動案内軸129によってX方向にのみ移動可能に構成されている。したがって、カッターツール111と筋付けツール112は、シート1の搬送方向であるY方向と平行方向に配列された状態を維持しながら、一体的に、搬送方向との直交方向であるX方向にのみに移動する。
なお、すでに説明したとおり、加工ツール移動部材128は、X軸第二タイミングベルト126を挟持しているので、X方向の駆動源としての単一の駆動源であるX軸駆動モータ121の駆動によって、X方向に摺動する。すなわち、カッターツール111と筋付けツール112は、単一の駆動源によってY方向における直線的な配列を維持したままでX方向にのみ往復移動するように構成されている。
また、カッターツール111は第一接触離間アクチュエータ115によって、シート1に対する接触と離間の動作をし、筋付けツール112は第二接触離間アクチュエータ116によって、シート1に対する接触と離間の動作をする。第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116はそれぞれ、後述する制御装置300によって制御される。したがって、第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116では、それぞれ、独立して、カッターツール111の動作と筋付けツール112を動作させる。
したがって、加工処理装置100は、複数の加工ツールによるシート1に対する接触と離間を制御できる。これによって、一方の加工ツールをシート1に接触させ、他方の加工ツールをシート1から離間させた動作を行うことができる。また、各ツールの一方(一つの加工ツール)を接触、他方(接触させた加工ツール以外の加工ツール)を離間させた状態で、シート1に対して相対的に移動させることができるので、筋付け加工と切断加工を独立して制御することができ、任意の形状でのシート加工が可能となる。
[加工具対向部130の構造]
次に、図3に戻って、加工具対向部130の構成について説明する。図3に示すように加工具対向部130は、対向部としての、第一対向ローラ131と、第二対向ローラ132と、挟持部としての、第一挟持ローラ133(133a、133b)と、第二挟持ローラ134(134a、134b)と、を有する。
第一対向ローラ131と第二対向ローラ132は、電動モータなどの駆動源によって正方向と逆方向の両方向に回転する回動部材であり、第一搬送ローラ対151及び第二搬送ローラ対152によるシート1の搬送と同期してシート1を搬送するように回転され、加工具105と対向する対向位置を有する対向部材である。第一対向ローラ131と第二対向ローラ132は、駆動ローラでもある。第一対向ローラ131は、第一対向部材を構成する。また、第二対向ローラ132は、第二対向部材を構成する。
第一挟持ローラ133(133a、133b)と、第二挟持ローラ134(134a、134b)は、それぞれ、第一対向ローラ131と第二対向ローラ132に対向し、駆動ローラである第一対向ローラ131と第二対向ローラ132に従動して回動する従動ローラである。第一挟持ローラ133は、第一対向ローラ131に対向配置されている。また、第二挟持ローラ134は、第二対向ローラ132に対向配置されている。シート1は、第一対向ローラ131と第一挟持ローラ133、及び、第二対向ローラ132と第二挟持ローラ134によって挟持されて、Y方向に往復移動(搬送)される。すなわち、シート1の加工時には、第一搬送ローラ対151と第二搬送ローラ対152による搬送の他、第一対向ローラ131と第一挟持ローラ133、第二対向ローラ132と第二挟持ローラ134による搬送も行われる。
第一挟持ローラ133は、第一対向部材である第一対向ローラ131に対向して、シート1を挟持する第一挟持部材を構成する。また、第二挟持ローラ134は、第二対向部材である第二対向ローラ132に対向して、シート1を挟持する第二挟持部材を構成する。
第一挟持ローラ133は、第一対向ローラ131に対して押圧されるように、付勢部材によって−Z方向に加圧されている。第二挟持ローラ134は、第二対向ローラ132に対して押圧されるように、付勢部材によって−Z方向に加圧されている。したがって、第一対向ローラ131と第一挟持ローラ133(133a、133b)、第二対向ローラ132と第二挟持ローラ134(134a、134b)、のそれぞれにおいて加工時のシート1を挟持するように構成されている。なお、図3において、第二挟持ローラ134の一部(134b)は、加工具保持部110に隠れて図示されていない。
シート1の加工時には、駆動ローラである第一対向ローラ131と第二対向ローラ132が正逆回転することで、加工時のシート1がY方向に往復移動(搬送)される。すなわち、加工具対向部130は、シート1をY方向において往復移動(搬送)する搬送手段としての搬送部を構成する。シート1は、加工具対向部130に対する回動制御によって、カッターツール111と第一対向ローラ131との間、及び筋付けツール112と第二対向ローラ132との間で往復移動される。
カッターツール111の対向面を構成する第一対向ローラ131、及び筋付けツール112の対向面を構成する第二対向ローラ132は、シリコンゴムやEPゴムに代表されるような弾性体からなるローラ部材である。
本実施形態における搬送ローラ対150や、各種の回転部材、及び、X軸駆動モータ121はステッピングモータを前提にしたものであるが、上記に例示した動作を実現できる機能を得られるものであれば、駆動源の種類は問わない。また、第一接触離間アクチュエータ115および第二接触離間アクチュエータ116は、それぞれソレノイドを前提にしたものであるが、上記に例示した動作を実現できる機能を得られるものであれば、駆動源の種類は問わない。
[加工具対向部130の詳細説明]
次に、加工具対向部130の構造について、図8及び図9を参照しながら、より詳細に説明する。図8は、加工具対向部130と、加工具保持部110をZ方向からみた平面図である。図9は、加工具対向部130が備える駆動系の構成を示す斜視図である。
図8に示すように、加工具保持部110を挟んで、シート1の搬送方向(Y方向)の下流側には、第一対向ローラ131と対をなす第一挟持ローラ133(133a、133b)が配置されている。また、加工具保持部110を挟んで、シート1の搬送方向(Y方向)の上流側には、第二対向ローラ132と対をなす第二挟持ローラ134(134a、134b)が配置されている。また、図2に示すように、加工具移動部120も、その大部分が、第一対向ローラ131と第二対向ローラ132との間に対向するように配置されている。
図8の矢印点線X1は、シート1の幅寸法に対する加工具保持部110の移動範囲を示している。すなわち、矢印点線X1で示したX方向の範囲が、シート1に対する加工可能領域に相当する。したがって、第一挟持ローラ133と第二挟持ローラ134は、加工領域外に配置されている。
第一挟持ローラ133と第二挟持ローラ134は、カッターツール111と筋付けツール112の移動方向の延長線上に配置されている。したがって、第一対向ローラ131と第一挟持ローラ133がシート1を挟持する挟持位置は、カッターツール111がシート1に対して加工を施す位置のX方向の延長線上に相当する。同様に、第二対向ローラ132と第二挟持ローラ134がシート1を挟持する挟持位置は、筋付けツール112がシート1に対して加工を施す位置のX方向の延長線上に相当する。
また、第一対向ローラ131と第二対向ローラ132の長さは、加工対象となるシート1の幅よりも長く、第一挟持ローラ133及び第二挟持ローラ134は、シート1の端部付近を挟持する位置に配置される。そして、第一対向ローラ131と第一挟持ローラ133、第二対向ローラ132と第二挟持ローラ134のそれぞれによる挟持範囲は、シート1の側端の内側と外側を含んでいる。すなわち、加工具対向部130は、シート1の側端を跨いで挟持するように構成されている。このように、シート1を挟持することによって、シート1の搬送ずれを抑制できる。
以上のとおり、本実施形態に係る加工処理装置100は、シート1の搬送方向における加工位置(第一対向ローラ131、第二対向ローラ132が配置されている位置)と、同じ位置でシート1を挟持する。また、本実施形態に係る加工処理装置100は、シート1の側端(エッジ)を跨いで挟持する。これによって、本実施形態に係る加工処理装置100は、加工位置のシート1の姿勢を確実に保持することができ、加工の際に生じ得るシート1の「たわみ」や「ずれ」を防止し、良好な加工精度を得ることができる。
また、図9に示すように、加工具対向部130は、加工具駆動系として、Y軸駆動モータ135と、Y軸出力タイミングプーリ136と、Y軸第一タイミングベルト137と、Y軸減速タイミングプーリ138と、対向弾性ローラ回動プーリ139と、Y軸第一連結駆動プーリ140と、Y軸第二タイミングベルト141と、Y軸第二連結駆動プーリ142と、を備える。
加工具対向部130の駆動系に係る駆動源は、Y軸駆動モータ135である。このY軸駆動モータ135は、Y軸出力タイミングプーリ136からY軸第一タイミングベルト137を介してY軸減速タイミングプーリ138に連結される。
Y軸減速タイミングプーリ138は一体に成形されているギヤ部を介して、対向弾性ローラ回動プーリ139を回転駆動させる。対向弾性ローラ回動プーリ139は、第二対向ローラ132の回転軸の一方の端部に固定されている。
第二対向ローラ132の回転軸の他方の端部には、Y軸第一連結駆動プーリ140が固定されている。また、第一対向ローラ131の回転軸の一方の端部は、加工処理装置100の筐体に回動可能に支持されていて、他方の端部にはY軸第二連結駆動プーリ142が固定されている。Y軸第一連結駆動プーリ140とY軸第二連結駆動プーリ142の間には、Y軸第二タイミングベルト141が掛け回されている。
Y軸駆動モータ135が回転駆動することで、第二対向ローラ132の回転軸の一方の端部が回転駆動すると、第二対向ローラ132の他方の端部に固定されているY軸第一連結駆動プーリ140は、第二対向ローラ132と一緒に回転する。
そうすると、Y軸第一連結駆動プーリ140と対となるY軸第二連結駆動プーリ142は、Y軸第二タイミングベルト141の連結によって、回転する。そして、Y軸第二連結駆動プーリ142の回動によって、第一対向ローラ131も連動して回転する。
以上の構造により、加工具対向部130は、Y軸駆動モータ135の正逆回転に応じて、第二対向ローラ132及び第一対向ローラ131が回転駆動する。これら第二対向ローラ132及び第一対向ローラ131とは、それぞれ対向して押圧状態で接触させることによって、それらの間に搬送されるシート1を挟持する。したがって、第二挟持ローラ134が第二対向ローラ132に接触しているところにシート1が搬送されて挟持される位置が「挟持位置」に相当する。同様に、第一挟持ローラ133が第一対向ローラ131に接触しているところにシート1が搬送されて挟持される位置が「挟持位置」に相当する。
第二挟持ローラ134は、第二対向ローラ132の回転駆動に従動して回動する。同様に、第一挟持ローラ133は、第一対向ローラ131の回転駆動に従動して回動する。そして、第二対向ローラ132及び第一対向ローラ131と、第二挟持ローラ134及び第一挟持ローラ133によってシート1は、幅方向の側端部が挟持されて、Y軸駆動モータ135の回転方向に基づいてY方向に往復移動(搬送)する。
[加工処理装置100の制御構成]
次に、本実施形態に係る加工処理装置100の制御系を担う制御装置300について、図10及び図11を用いて説明する。図10は、加工処理装置100の制御系である制御装置300のハードウェア構成を示すブロック図である。図11は、加工処理装置100の制御系である制御装置300の機能構成を示すブロック図である。
図10に示すように、加工処理装置100が備える制御装置300は、一般的な情報処理装置と同様の構成を含む。即ち、本実施形態に係る制御装置300は、CPU(Central Processing Unit)310、RAM(Random Access Memory)320、ROM(Read Only Memory)330、操作表示パネル340及びI/F350がバス360を介して接続されている。また、I/F350には、カッターツールドライバ351、筋付けツールドライバ352、ツール移動ドライバ353、シート搬送ドライバ354が接続されている。
CPU310は演算手段であり、情報処理装置全体の動作を制御する。RAM320は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU310が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM330は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェアや制御プログラム等が格納されている。操作表示パネル340は、加工処理装置100の動作状態などを外部に報知するための情報表示をする表示画面を備える。また、操作表示パネル340は、制御に用いられる設定値などを入力する入力インターフェースを提供する。例えば、操作表示パネル340を操作して、シート1のシートサイズを設定することができる。
I/F350は、CPU310の演算機能のより生成される制御信号により各機能構成を動作させるドライバに伝達する。カッターツールドライバ351は、カッターツール111のシート1への接離動作を制御する。筋付けツールドライバ352は、筋付けツール112のシート1への接離動作を制御する。ツール移動ドライバ353は、X軸駆動モータ121の正逆方向の回動動作を制御する。シート搬送ドライバ354は、第一対向ローラ131と第二対向ローラ132の回動動作と、搬送ローラ対150の回動動作を制御する。
[機能構成]
上記にて説明したハードウェア構成において、ROM330に格納されたプログラムに基づいてCPU310が演算処理を実行することにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェア構成との組み合わせによって、本実施形態に係る加工処理装置100の処理機能を実現する機能ブロックが構成される。
図11に示すように、加工処理装置100の制御装置300によって実現される制御部31は、加工処理装置100の全体の動作を制御する制御手段311と、カッターツール接離手段312と、筋付けツール接離手段313と、ツール移動手段314と、シート移動手段315と、を有する。
カッターツール接離手段312は、所定にタイミングでカッターツール111をシート1に接触、押圧、離間させる。筋付けツール接離手段313は、所定にタイミングで筋付けツール112をシート1に接触、押圧、離間させる。
ツール移動手段314によって、加工具保持部110のX軸方向の移動方向、移動量、移動速度、移動開始及び停止のタイミングが制御される。
シート移動手段315によって、シート1のY軸方向の移動方向(搬送方向)、移動量、移動速度、移動開始及び停止のタイミングが制御される。
なお、本実施形態に係る加工処理装置100は、複数の加工具105(カッターツール111と筋付けツール112)のそれぞれの搬送方向における位置と同じ位置で、個別に、シート1の幅方向の端部を挟持する。したがって、各加工具105におけるシート加工時のシート1の姿勢をより安定させることができる。
CPU310によって実行される制御プログラムからなる制御部31によって、上記の各機能手段が構成され、それぞれが制御処理を実行する。この制御処理によって、シート1を搬送しながらカッターツール111と筋付けツール112を移動させ、選択的に接離動作を行うことができる。この接離動作によって任意に二次元の軌跡をシート1に描きながら、シート1に所望する位置で筋付け加工を行い、所望する形状で切断加工をすることが可能になっている。
[画像形成システムの実施形態]
次に、本発明に画像形成システムの実施形態について図12を用いて説明する。図12は、本実施形態に係る画像形成システム10の外観を例示する側面図である。すでに説明をした加工処理装置100は、スタンドアローンのものとして使用可能なものではあるが、画像形成システム10に含まれるものでもよい。
画像形成システム10は、媒体供給手段12を有する画像形成装置11と、後処理装置13と、を有している。画像形成装置11は、媒体供給手段12から給送されるシート1に対して任意の画像を形成して、後処理装置13に向けて搬送する。なお、画像形成装置11は、記録媒体としてのシート1に対して画像を形成する材料(液体インクやトナーなど)を付着させる装置であって、例えば、電子写真方式に係るもの、インクジェット方式に係るもの、孔版印刷に係るもの、などである。
後処理装置13に加工処理装置100が備えられていれば、画像形成装置11において画像が形成されたシート1に対して上記にて説明をした挟持位置の変更と、第一加工及び第二加工が施されて、加工後のシート1が搬出される。
[本実施形態の効果]
加工処理装置100の効果について、従来例と比較しながら説明する。図13(a)に示すように、従来例のカッターツール111と筋付けツール112はシート搬送方向(Y方向)と直交する水平方向(X方向)に配列されている。この配列によれば、図13(b)に例示するように、加工ツール(カッターツール111と筋付けツール112)の可動範囲(移動可能の最大幅)から、加工ツールの配列幅(部材間隔)を差し引いた分が、シート1への加工を行うことができる有効範囲(加工可能範囲)となる。したがって、従来例の場合、加工可能なシート1の幅寸法は、加工ツールの可動範囲の両端から部材間隔に制限されて、可動範囲よりも内側の範囲によって規制される。
一方、本実施形態に係る加工処理装置100におけるカッターツール111と筋付けツール112は、図14(a)に例示するように、シート搬送方向(Y方向)と平行方向に配列されている。言い換えると、カッターツール111と筋付けツール112は、移動方向と直交する方向に配列されている。このような配列によれば、図14(b)に例示するように、加工ツール(カッターツール111と筋付けツール112)の可動範囲と、シート1の有効範囲(加工可能範囲)は、ほぼ同等となる。
以上のとおり、従来例によれば、加工可能なシート1の最大幅を加工処理装置100と同等にする場合、有効範囲を拡張するために大型の構成を必要とする。言い換えると、加工処理装置100は、加工可能なシート1の最大幅を従来例と同等にする場合、装置を小型にすることができる。また、従来例と同等の装置寸法にするならば、従来例よりも大きなシート1に対する加工を行うことができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 :シート
10 :画像形成システム
11 :画像形成装置
12 :媒体供給手段
13 :後処理装置
31 :制御部
100 :加工処理装置
101 :搬入側トレイ
102 :搬出側トレイ
110 :加工具保持部
111 :カッターツール
112 :筋付けツール
113 :第一ツールホルダ
114 :第二ツールホルダ
115 :第一接触離間アクチュエータ
116 :第二接触離間アクチュエータ
117 :ツール保持部材
120 :加工具移動部
121 :X軸駆動モータ
122 :X軸出力タイミングプーリ
123 :X軸第一タイミングベルト
124 :X軸減速タイミングプーリ
125 :第一加工ツール移動プーリ
126 :X軸第二タイミングベルト
127 :第二加工ツール移動プーリ
128 :加工ツール移動部材
129 :加工ツール移動案内軸
130 :加工具対向部
131 :第一対向ローラ
132 :第二対向ローラ
133 :第一挟持ローラ
134 :第二挟持ローラ
135 :Y軸駆動モータ
136 :Y軸出力タイミングプーリ
137 :Y軸第一タイミングベルト
138 :Y軸減速タイミングプーリ
139 :対向弾性ローラ回動プーリ
140 :Y軸第一連結駆動プーリ
141 :Y軸第二タイミングベルト
142 :Y軸第二連結駆動プーリ
150 :搬送ローラ対
151 :第一搬送ローラ対
152 :第二搬送ローラ対
300 :制御装置
310 :CPU
311 :制御手段
312 :カッターツール接離手段
313 :筋付けツール接離手段
314 :ツール移動手段
315 :シート移動手段
320 :RAM
330 :ROM
340 :操作表示パネル
350 :I/F
351 :カッターツールドライバ
352 :筋付けツールドライバ
353 :ツール移動ドライバ
354 :シート搬送ドライバ
360 :バス
特許第4828723号公報

Claims (8)

  1. シート材を加工するシート加工装置であって、
    前記シート材を搬送する搬送手段と、
    前記シート材を加工する加工具と、
    前記シート材が搬送される搬送方向と交差する交差方向に前記加工具を移動させる加工具移動部と、
    を備え、
    前記加工具は、前記搬送方向に複数設けられている、
    ことを特徴とするシート加工装置。
  2. 複数の前記加工具は、前記搬送方向に平行な方向に配列されている、
    請求項1に記載のシート加工装置。
  3. 複数の前記加工具は、前記加工具移動部によって一体的に前記交差方向へ移動される、
    請求項1又は2に記載のシート加工装置。
  4. 複数の前記加工具は、少なくともいずれか一つが前記シート材に接触し、他が前記シート材から離間した状態で前記交差方向に移動される、
    請求項3に記載のシート加工装置。
  5. 前記加工具移動部は、前記加工具の前記交差方向への移動を案内する案内部材を含む、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシート加工装置。
  6. 前記加工具移動部は、前記加工具を前記交差方向に移動させる単一の駆動源を備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシート加工装置。
  7. 前記シート材に前記加工具を接離させる加工具接離部を備える、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシート加工装置。
  8. シート材に画像を形成し排出する画像形成装置と、画像が形成された前記シート材に対する加工をするシート加工装置と、を備える画像形成システムであって、
    前記シート加工装置が、請求項1乃至7のいずれか一項に記載されたシート加工装置であることを特徴とする画像形成システム。
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