JP2020078898A - カッティングヘッド付きインクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷時においてサイドピンチローラと中央ピンチローラとの間でローラ押圧荷重が同じになるようにして、メディアの送りにムラが生じないようにする。【解決手段】中央ピンチローラにローラ押圧荷重を付与するバネのバネ定数が、サイドピンチローラにローラ押圧荷重を付与するバネのバネ定数よりも高くなるようにして、印刷時にサイドピンチローラと中央ピンチローラとが同じローラ押圧荷重でメディアを挟んで駆動ローラと当接するようにした。【選択図】 図9

Description

本発明は、カッティングヘッド付きインクジェットプリンタに関する。さらに詳細には、本発明は、画像を作成するとともに作成した画像を切り抜くことのできるカッティングヘッド付きインクジェットプリンタに関する。
従来より、画像を作成するとともに作成した画像を切り抜くことのできる装置として、カッティングヘッド付きインクジェットプリンタが知られている。
こうしたカッティングヘッド付きインクジェットプリンタとしては、例えば、特開2006−95822号公報に開示されたものがある。
この特開2006−95822号公報に開示されたカッティングヘッド付きインクジェットプリンタ(以下、「特開2006−95822号公報に開示されたカッティングヘッド付きインクジェットプリンタ」を「従来公報開示カッティングヘッド付きインクジェットプリンタ」と適宜に称する。)は、プリント(印刷)時とカッティング時とにおいてそれぞれ異なる位置にピンチローラを設置できるため、プリント時にメディア上に印刷(プリント)する画質が印刷箇所によらず一定となり、かつ、メディアを精度良く切断が可能となるものであった。
なお、本明細書および本特許請求の範囲において、「メディア」には、普通紙などの紙類よりなる各種の記録媒体は勿論のこと、ポリ塩化ビニル(PVC:polyvinyl chloride)やポリエチレンテレフタラート(PET:polyethylene terephthalate)などの樹脂材料、織物あるいは布などのような各種材料などからなる種々の媒体が含まれるものとする。
ここで、従来公報開示カッティングヘッド付きインクジェットプリンタは、以下に説明するような構成を備えている。
即ち、従来公報開示カッティングヘッド付きインクジェットプリンタは、主走査方向に移動可能なカッティングヘッドとインクジェットヘッドとを有するカッティングヘッド付きインクジェットプリンタであって、カッティングヘッドおよびインクジェットヘッドでカットまたは印刷するメディアを主走査方向と交わる副走査方向に搬送するメディア搬送手段を備えている。
このメディア搬送手段は、主走査方向に延在する駆動ローラと、この駆動ローラに当接可能に設けられ、その間にメディアを挟んで搬送する複数のピンチローラとを備えて構成されている。
また、複数のピンチローラは、主走査方向の中央部に設けられた一対の中央ピンチローラと、これら一対の中央ピンチローラを挟むようにして設けられた一対のサイドピンチローラとより構成されている。
さらに、従来公報開示カッティングヘッド付きインクジェットプリンタは、一対の中央ピンチローラと一対のサイドピンチローラとを保持する保持シャフトを備えている。
そして、一対の中央ピンチローラと一対のサイドピンチローラとは、保持シャフトを一対の中央ピンチローラと一対のサイドピンチローラとをメディアを挟む方向(一対の中央ピンチローラと一対のサイドピンチローラとが下方に移動する方向)に回転させたときに、一対のサイドピンチローラの方が一対の中央ピンチローラよりも先にメディアに当接するように保持シャフトに取り付けられている。
そして、従来公報開示カッティングヘッド付きインクジェットプリンタにおいては、インクジェットヘッドを作動させてメディアに印刷を行うときは、複数のピンチローラの全てがメディアを挟んで駆動ローラと当接し、一方、カッティングヘッドを作動させてメディアをカットするときは、一対のサイドピンチローラのみがメディアを挟んで駆動ローラに当接するように、保持シャフトを一対の中央ピンチローラと一対のサイドピンチローラとによりメディアを挟む方向(下方向)へ回転させる。
つまり、従来公報開示カッティングヘッド付きインクジェットプリンタにおいては、保持シャフトに対して、印刷時にのみ使用する中央ピンチローラの方が、サイドピンチローラよりも高い位置に取り付けられている。
このため、印刷を行う際には、最初にサイドピンチローラがメディアを挟んで駆動ローラと当接し、その後に印刷時にのみ使用する中央ピンチローラがメディアを挟んで駆動ローラと当接する。
このため、印刷時において、ピンチローラがメディアを挟んで駆動ローラを押圧する荷重(本明細書ならびに本特許請求書の範囲においては、「ピンチローラがメディアを挟んで駆動ローラを押圧する荷重」を「ローラ押圧荷重」と適宜に称する。)が、サイドピンチローラと中央ピンチローラとで同じにならず、これによってメディアの送りにムラが生じる恐れがあるという問題点があった。
特開2006−95822号公報
本発明は、従来の技術の有する上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、印刷時においてサイドピンチローラと中央ピンチローラとの間でローラ押圧荷重が同じになるようにして、メディアの送りにムラが生じないようにしたカッティングヘッド付きインクジェットプリンタを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、中央ピンチローラにローラ押圧荷重を付与するバネのバネ定数が、サイドピンチローラにローラ押圧荷重を付与するバネのバネ定数よりも高くなるようにして、印刷時にサイドピンチローラと中央ピンチローラとが同じローラ押圧荷重でメディアを挟んで駆動ローラと当接するようにしたものである。
従って、本発明によれば、印刷時にメディアと当接する中央ピンチローラとサイドピンチローラとのローラ押圧荷重が均一になるため、メディアの送りにムラが生じないようにすることができる。
即ち、本発明は、第1の方向に移動可能なカッティングヘッドとインクジェットヘッドとを有するカッティングヘッド付きインクジェットプリンタであって、 上記カッティングヘッドおよびインクジェットヘッドでカットまたは印刷するメディアを上記第1の方向と交わる第2の方向に搬送するメディア搬送手段を有し、上記メディア搬送手段は、上記第1の方向に延在する駆動ローラと、上記駆動ローラに当接可能に設けられ、その間に上記メディアを挟んで搬送する複数のピンチローラとを有し、上記複数のピンチローラは、上記第1の方向の中央部に設けられるとともに、第1のバネ定数のバネの付勢力により上記駆動ローラにローラ押圧荷重を付与する中央ピンチローラと、上記中央ピンチローラを挟んで設けられるとともに、第2のバネ定数のバネの付勢力により上記駆動ローラにローラ押圧荷重を付与するサイドピンチローラとを有し、上記インクジェットヘッドを作動させて上記メディアに印刷を行うときは、上記複数のピンチローラの全てが上記メディアを挟んで上記駆動ローラに当接し、上記カッティングヘッドを作動させて上記メディアをカットするときは、上記サイドピンチローラのみが上記メディアを挟んで上記駆動ローラに当接し、上記中央ピンチローラと上記サイドピンチローラとを保持する保持シャフトを有し、上記中央ピンチローラと上記サイドピンチローラとは、上記保持シャフトを上記中央ピンチローラと上記サイドピンチローラとを上記メディアを挟む方向に回転させたときに、上記サイドピンチローラの方が上記中央ピンチローラよりも先に上記メディアに当接するように上記保持シャフトに取り付けられており、上記第1のバネ定数の値と上記第2のバネ定数の値とは、上記第1のバネ定数の値が上記第2のバネ定数の値より大きく、かつ、上記複数のピンチローラの全てが上記メディアを挟んで上記駆動ローラに当接したときに、上記複数のピンチローラのそれぞれが同じローラ押圧荷重を付与する値であるようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記バネは、ねじりコイルバネであるようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記複数のピンチローラは、一対の上記中央ピンチローラを一対のサイドピンチローラにより挟んでなるようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記サイドピンチローラと上記中央ピンチローラとは、上記保持シャフトの回転中心に対してその取り付け位置を所定の中心角ずらして保持されていて、上記保持シャフトを上記中央ピンチローラと上記サイドピンチローラとを上記メディアを挟む方向に回転させたときに、上記サイドピンチローラの方が上記中央ピンチローラよりも先に上記メディアに当接し、その後に上記サイドピンチローラと上記中央ピンチローラとの全てが上記メディアに当接するようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、印刷時においてサイドピンチローラと中央ピンチローラとの間でローラ押圧荷重が同じになり、メディアの送りにムラを生じさせることがないという優れた効果を奏するものである。
図1は、本発明の実施の形態の一例によるカッティングヘッド付きインクジェットプリンタの全体構成を示す概略構成説明図である。図1は、プリント時の状態を示す正面図である。 図2は、本発明の実施の形態の一例によるカッティングヘッド付きインクジェットプリンタの全体構成を示す概略構成説明図である。図2は、カッティング時の状態を示す正面図である。 図3は、図1のIII−III線で示す部分の断面説明図である。 図4は、図1のIV−IV線で示す部分の断面説明図である。 図5は、保持シャフトに対するサイドピンチローラと中央ピンチローラとの取り付け状態を示す説明図である。 図6は、サイドピンチローラと中央ピンチローラとを取り付ける保持シャフトを回転動作させる駆動装置を示す斜視構成説明図である。 図7は、サイドピンチローラのみを駆動ローラに当接した状態である第1位置を示す図4に対応する断面説明図である。 図8は、サイドピンチローラおよび中央ピンチローラを駆動ローラに当接した状態である第2位置を示す図4に対応する断面説明図である。 図9(a)は、図4のA矢視説明図である。また、図9(b)は、図8のB矢視説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるカッティングヘッド付きインクジェットプリンタの実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
(I)本発明によるカッティングヘッド付きインクジェットプリンタの全体の構成の説明
図1ならびに図2には、本発明の実施の形態の一例によるカッティングヘッド付きインクジェットプリンタの全体構成を示す概略構成説明図があらわされている。なお、図1はプリント時の状態を示す正面図であり、また、図2はカッティング時の状態を示す正面図である。
カッティングヘッド付きインクジェットプリンタ10は、パーソナルコンピューターなどのホストコンピューター(図示せず。)から出力された画像データの信号に応じて、メディア34上に所望の画像を印刷し、そのカッティングヘッド30に設けられたカッターで画像の外周を切断する。
こうしたカッティングヘッド付きインクジェットプリンタ10は、本体11と、本体11を支持する脚13とを備えている。
本体11は、印刷用のインクを出力するインクジェットヘッド40を第1の方向である主走査方向(図1において矢印Xで示す方向である左右方向である。)に移動させる際のガイドとなる直動レール12と、本体11の一方端に設けられた操作パネル31とを備えている。
操作パネル31には、操作状態を表示する表示部、インクジェットヘッド40およびカッティングヘッド30の位置を指定するカーソルキー、画像データの信号に基づいて画像の作成または切り抜きを開始すべき所定部位の領域を指定するための開始領域設定キー、設定された開始領域からインクジェットヘッド40を用いた画像の作成またはカッティングヘッド30を用いて画像の切り抜きを開始するためのプリント/カット選択作動開始キー(動作選択手段)などが設けられている。
なお、カッティングヘッド付きインクジェットプリンタ10には、上記の動作を行なうために、カッティングヘッド付きインクジェットプリンタ10全体を制御するマイクロコンピューター(図示せず。)が搭載されている。
本体11の前面には、フロントカバー(図示せず。)が設けられており、また、本体11のインクジェットヘッド40およびカッティングヘッド30の下方部位にはプラテン20が設けられている。
ここで、インクジェットヘッド40とカッティングヘッド30とは相互に連結されており、主走査方向に延長する直動レールに12に沿って、モーター(図示せず。)の駆動によってワイヤーを介して移動される。
これに対して、印刷や切断されるメディア34は、主走査方向と直交する第2の方向である副走査方向(図1において矢印Yで示す方向である。)に、複数のサイドピンチローラ14a、14b(本実施の形態においては2個である。)および複数の中央ピンチローラ15a、15b(本実施の形態においては2個である。)よりなるピンチローラと駆動ローラ17(図3を参照する。)とで構成されるメディア搬送手段によって移動される。
なお、サイドピンチローラ14a、14bを説明するにあたって、「サイドピンチローラ14a」と「サイドピンチローラ14b」とを区別して説明する必要がない場合には、「サイドピンチローラ14」と示して説明する。
同様に、中央ピンチローラ15a、15bを説明するにあたって、「中央ピンチローラ15a」と「中央ピンチローラ15b」とを区別して説明する必要がない場合には、「中央ピンチローラ15」と示して説明する。
ピンチローラは、サイドピンチローラ14aとサイドピンチローラ14bとの間に、中央ピンチローラ15aと中央ピンチローラ15bとが位置するように配置される。
インクジェットヘッド40は、例えば、黄色(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)のインクを出力する。
一方、カッティングヘッド30は、カッター(図示せず。)を保持するカッターホルダー(図示せず。)を備え、カッターはカッターホルダによって所定の位置に保持される。カッターは、通常はコイルバネ(図示せず。)によって、上方に引き上げられた状態に保持されている。そして、カッターを用いてメディア34を切断するときは、カッティングヘッド30に設けられたソレノイド(図示せず。)を作動させ、そのプランジャによってコイルばねに対抗してカッターをメディア34の切断面に下降させる。
インクジェットヘッド40は、カッティングヘッド付きインクジェットプリンタ10の正面視において、直動レール12の上でカッティングヘッド30の右側に位置するように配置されている。このインクジェットヘッド40の左側側壁に固着したマグネットと、カッティングヘッド30の右側側壁に固着したマグネットとにより、両者が適宜連結または離脱できるように構成されている。
ここで、図1に示すカッティングヘッド付きインクジェットプリンタ10のプリント時においては、インクジェットヘッド40はカッティングヘッド30によって移動されて、所望の印刷が行われる。
このプリント時には、図1に示すように、プラテン20上の両端部に摺動可能に設けられたサイドピンチローラ14と、プラテン20上の略中央に複数(本実施の形態においては2個)設けられた中央ピンチローラ15との合計で4個のピンチローラによって、メディア34の全幅にわたってメディア34が挟まれる。
そのため、インクのメディア34への浸み込みにより中央が盛り上がって画質が悪くなるという問題や、メディア34としてロール紙を用いた場合に両端部と中央部とで画質に違いが生じるというような問題は生じない。
一方、図2に示すカッティングヘッド付きインクジェットプリンタ10のカッティング時においては、インクジェットヘッド40はキャッピング位置(図示せず。)に待機され、カッティングヘッド30が単独で移動される。
このカッティング時には、メディア34はプラテン20の両端部のサイドピンチローラ14だけで挟まれる。その結果、メディア34を往復させて切断を行ってもメディアのズレは生じない。
次に、サイドピンチローラ14a、14bおよび中央ピンチローラ15a、15bの取り付け状態について、図3乃至図5を参照しながら説明する。
ここで、図3には図1のIII−III線で示す部分の断面説明図が示されており、また、図4には図1のIV−IV線で示す部分の断面説明図が示されており、図5には保持シャフト16に対するサイドピンチローラ14a、14bと中央ピンチローラ15a、16bとの取り付け状態を示す説明図が示されている。
なお、サイドピンチローラ14a、14bと中央ピンチローラ15a、16bとは、ねじりコイルバネ27のバネ定数が異なる点を除き同一の構成を備えており、また、両者は保持シャフト16への取り付け状態が異なっている。以下の説明においては、サイドピンチローラ14a、14bの構成を中心に説明することとし、重複する中央ピンチローラ15a、16bの構成の説明については適宜に省略する。
サイドピンチローラ14a、14bは、駆動ローラ17の上に設けられたピンチロール21とピンチロール21を、軸21aを介して回転可能に支持するピンチロールレバー22とピンチロールレバー22を保持するピンチロール取り付け部材23とを含んで構成されている。
ピンチロール取り付け部材23は、コの字上の凹部を有し、この凹部が四角形状の保持シャフト16に嵌合する。また、ピンチロール取り付け部材23は、ピンチロールレバー22を回転可能に支持する軸26と四角形状の開口部24とを有し、ピンチロールレバー22は、側面に突出部25を有し、この突出部25は、開口部24の内部で自由に移動が可能であるとともに開口部24の底面部24aに当接してストッパーとなり、ピンチロール21と駆動ローラ17との間の適切な隙間を保っている。
ピンチロールレバー22は、ねじりコイルばね27によって、常に時計回り方向(図3における下向き方向であり、ピンチロール21で駆動ローラ17を押圧する方向である。)に荷重が加えられている。これによって、保持シャフト16を時計回り方向に回転することによって、サイドピンチローラ14を図3の矢印方向に回転したとき、ピンチロール21をメディア34を駆動ローラ17に押圧して、メディア34の搬送が可能となる。
ここで、サイドピンチローラ14a、14bのねじりコイルバネ27と中央ピンチローラ15a、16bのねじりコイルバネ27とでは、バネ定数が異なるものを用いるように構成されている。
具体的には、図9(a)に示す図4のA矢視説明図にあらわされているように、中央ピンチローラ15a、16bに用いるねじりコイルバネ27のバネ定数βの方が、サイドピンチローラ14a、14bに用いるねじりコイルバネ27のバネ定数γよりも大きく設定されている(β>γ)。
ここで、バネ定数βとバネ定数γとの値については、図9(b)に示す図8のB矢視説明図にあらわされているように、サイドピンチローラ14a、14bと中央ピンチローラ15a、16bとが全て駆動ローラと当接する第2位置(後述する。)にセットされたときに、サイドピンチローラ14a、14bによる駆動ローラ17を押圧するローラ押圧荷重δと中央ピンチローラ15a、16bによる駆動ローラ17を押圧するローラ押圧荷重εとが同じになるように設定する(δ=ε)。
ピンチロール取り付け部材23は、ピンチロール取り付け部材23に一体化された抜け止め部材60を備えている。抜け止め部材60は、所定の幅を有する扁平状の板であり、上方向に曲げられた前側端部61と、下方向に曲げられた後側端部62とを有し、後側端部62は下方に曲げられて保持シャフト16の一辺に係合して、ピンチロール取り付け部材23が保持シャフト16から抜けないようになっている。
次に、図5を参照しながら、サイドピンチローラ14a、14bおよび中央ピンチローラ15a、15bと、保持シャフト16との取り付け状態について説明する。
ここで、図5には、保持シャフト16に対するサイドピンチローラ14と中央ピンチローラ15との取り付け状態を示す説明図があらわされている。
保持シャフト16の回転中心とサイドピンチローラ14を構成するピンチロールの中心位置とを結ぶ線分aと、保持シャフト16の回転中心と中央ピンチローラ15を構成するピンチロールの中心位置とを結ぶ線分bとは、保持シャフト16の回転中心において、中心角αをなすように、サイドピンチローラ14の方が中央ピンチローラ15よりも下方向、即ち、中央ピンチローラ15の方がサイドピンチローラ14よりも上方向に設けられている。
これによって、以下に説明するように、保持シャフト16を図5の矢印C方向に回転すると、サイドピンチローラ14が中央ピンチローラ15よりも先に駆動ローラ17に当接し、逆方向に回転すると、中央ピンチローラ15のみが離れて、サイドピンチローラ14のみが駆動ローラに当接する。
次に、図6を参照しながら、保持シャフト16を回転動作させる駆動装置の構成について説明する。
ここで、図6には、サイドピンチローラ14と中央ピンチローラ15とを取り付ける保持シャフト16を回転動作させる駆動装置(回転手段)を示す斜視構成説明図があらわされている。
保持シャフト16の両端部は円形状に切削されており、その円筒状の部分はフレームL50、フレームR51に圧着されたブッシュ52を介して回転可能に設けられている。
駆動装置は、保持シャフト16の端部に設けられ、セットスクリュー(図示せず。)によって固着されている大ウオームギア53と、フレームL50側面に固定され小ウオームギア55が固着されたモーター54とを有し、小ウオームギア55が大ウオームギア53と噛合っている。
なお、図6は、保持シャフト16によってサイドピンチローラ14a、14bが駆動ローラ17から持ち上げられた状態を示しており、メディアの搬送には、モーター54の回転によってウオームギア小55が回転して保持シャフト16が時計周りに回転して、ピンチロール21は図6の矢印方向に降下し、駆動ローラ17に当接する。
(II)本発明によるカッティングヘッド付きインクジェットプリンタの動作の説明
上記した構成において、図7ならびに図8を参照しながら、カッティングヘッド付きインクジェットプリンタ10におけるサイドピンチローラ14ならびに中央ピンチローラ15の動作について説明する。
なお、図7には、サイドピンチローラ14のみを駆動ローラ17に当接した状態である第1位置を示す図4に対応する断面説明図があらわされている。
また、図8には、サイドピンチローラ14および中央ピンチローラ15を駆動ローラ17に当接した状態である第2位置を示す図4に対応する断面説明図があらわされている。
ユーザーが操作パネル31において、プリント/カット選択作動開始キーを操作してカット(カッティング)を選択すると、回転駆動するモータ54が保持シャフト16を図5に示すように時計回り方向に回転し、保持シャフト16をサイドピンチローラ14のみが駆動ローラ17に当接する第1位置にセットする(図7を参照する。)。
この第1位置は、カッティング時におけるサイドピンチローラ14および中央ピンチローラ15の配置位置である。
即ち、カッティング時における第1位置においては、モーター54からの回転力がウオームギア53、55を介して、保持シャフト16に伝えられ、サイドピンチローラ14のピンチロール21(14)のみが駆動ローラ17に圧接し、中央ピンチローラ15のピンチロール21(15)が当接しない状態でメディア34を搬送する。
一方、ユーザーが操作パネル31において、プリント/カット選択作動開始キーを操作してプリント(印刷)を選択すると、サイドピンチローラ14だけでなく中央ピンチローラ15を含む全てのピンチローラが駆動ローラ17に当接する第2位置にセットされるまで(図8を参照する。)、回転駆動するモータ54が保持シャフト16を図5に示すように時計回り方向に回転する。
即ち、プリント時における第2位置においては、モーター54からの回転力がウオームギア53、55を介して、保持シャフト16に伝えられ、サイドピンチローラ14のピンチロール21(14)および中央ピンチローラ15のピンチロール21(15)が駆動ローラ17に圧接した状態でメディア34を搬送する。
この第2位置においては、サイドピンチローラ14と中央ピンチローラ15とのそれぞれのねじりコイルバネ27の付勢力により、サイドピンチローラ14と中央ピンチローラ15とにより駆動ローラ17を押圧するローラ押圧荷重が付与されている。
このとき、サイドピンチローラ14におけるねじりコイルバネ27のバネ定数βと中央ピンチローラ15におけるねじりコイルバネ27のバネ定数γとが、サイドピンチローラ14による駆動ローラ17を押圧するローラ押圧荷重δと中央ピンチローラ15による駆動ローラ17を押圧するローラ押圧荷重εとが同じになるように設定されて、メディア34と当接する中央ピンチローラ15とサイドピンチローラ14との駆動ローラ17を押圧するローラ押圧荷重が均一になるため、メディア34の送りムラを生じることはない。
次に、カッティングヘッド30とインクジェットヘッド40によるプリント時およびカット時の動作について説明する。
プリント時には、保持シャフト17を第2位置にセットしてメディア34を搬送可能に保持し、インクジェットヘッド40の左側側壁に固着したマグネットとカッティングヘッド30の右側側壁に固着したマグネットとを吸着させた状態で、カッティングヘッド30を移動させ、図示のないホストコンピュータから出力された画像データにより、メディア34の表面にインクジェットヘッド30により所望の画像を作成する。
また、カッティング時には、モーター54の回転によって、保持シャフト16を反時計方向に回転させて第1位置にセットする。中央ピンチローラ15a、15bが駆動ローラ17から離れて、サイドピンチローラ14a、14bのみが駆動ローラ17に圧接し続ける。
そして、インクジェットヘッド40の左側側壁に固着したマグネットと、カッティングヘッド30の右側側壁に固着したマグネットとを解除し、カッティングヘッド30のみが主走査方向に移動可能となり、ホストコンピュータから読み出したカッティングデータに従って、カッティングヘッド30に把持させたカッタによってメディア34をカッティングすることができる。
(III)他の実施の形態および変形例の説明
なお、上記した実施の形態は例示に過ぎないものであり、本発明は他の種々の形態で実施することができる。即ち、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、サイドピンチローラ14と中央ピンチローラ15とにローラ押圧荷重を付与するバネとしてねじりコイルバネ27を用いた場合を示したが、これに限られるものではないことは勿論である。サイドピンチローラ14と中央ピンチローラ15とにローラ押圧荷重を付与するバネとしては、例えば、他のコイルバネ(つるまきバネ)や板バネなどの各種のバネを用いることができる。
(2)上記した実施の形態においては、ピンチローラとして、サイドピンチローラ14と中央ピンチローラ15とをそれぞれ2個ずつ設けた場合について説明したが、ピンチローラの数はこれに限られるものではないことは勿論である。要するに、サイドピンチローラ14により中央ピンチローラ15を挟むように配置さえすれば、サイドピンチローラ14と中央ピンチローラ15とは任意の個数配置してよい。
(3)上記した実施の形態においては、ねじりコイルスプリング27のバネ定数β、γならびにローラ押圧荷重δ、εの具体的な数値の説明は省略したが、これらの数値については、設計条件などに応じて所望の値を適宜に設定すればよい。
(4)上記した実施の形態においては、インクジェットヘッド40は黄色(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)および黒(K)のインクを出力するものとしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、クリアインク(透明インク)や白色インクなど、設計条件などに応じて適宜のインクを用いるようにしてもよい。
(5)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(4)に示す各種の変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよいことは勿論である。
本発明は、メディアに対して所望の印刷を行うとともにメディアを所望の形状にカッティングする際に利用することができる。
10 カッティングヘッド付きインクジェットプリンタ
11 本体
12 直動レール
13 脚
14 サイドピンチローラ(メディア搬送手段)
14a サイドピンチローラ(メディア搬送手段)
14b サイドピンチローラ(メディア搬送手段)
15 中央ピンチローラ(メディア搬送手段)
15a 中央ピンチローラ(メディア搬送手段)
15b 中央ピンチローラ(メディア搬送手段)
16 保持シャフト
17 駆動ローラ(メディア搬送手段)
20 プラテン
21 ピンチロール
22 ピンチロールレバー
23 ピンチロール取り付け部材
24 開口部
25 突出部
26 軸
27 ねじりコイルバネ
30 カッティングヘッド
34 メディア
40 インクジェットヘッド
53 大ウオームギア
55 小ウオームギア
60 抜け止め部材

Claims (4)

  1. 第1の方向に移動可能なカッティングヘッドとインクジェットヘッドとを有するカッティングヘッド付きインクジェットプリンタであって、
    前記カッティングヘッドおよびインクジェットヘッドでカットまたは印刷するメディアを前記第1の方向と交わる第2の方向に搬送するメディア搬送手段を有し、
    前記メディア搬送手段は、
    前記第1の方向に延在する駆動ローラと、
    前記駆動ローラに当接可能に設けられ、その間に前記メディアを挟んで搬送する複数のピンチローラと
    を有し、
    前記複数のピンチローラは、
    前記第1の方向の中央部に設けられるとともに、第1のバネ定数のバネの付勢力により前記駆動ローラにローラ押圧荷重を付与する中央ピンチローラと、
    前記中央ピンチローラを挟んで設けられるとともに、第2のバネ定数のバネの付勢力により前記駆動ローラにローラ押圧荷重を付与するサイドピンチローラと
    を有し、
    前記インクジェットヘッドを作動させて前記メディアに印刷を行うときは、前記複数のピンチローラの全てが前記メディアを挟んで前記駆動ローラに当接し、
    前記カッティングヘッドを作動させて前記メディアをカットするときは、前記サイドピンチローラのみが前記メディアを挟んで前記駆動ローラに当接し、
    前記中央ピンチローラと前記サイドピンチローラとを保持する保持シャフトを有し、
    前記中央ピンチローラと前記サイドピンチローラとは、前記保持シャフトを前記中央ピンチローラと前記サイドピンチローラとを前記メディアを挟む方向に回転させたときに、前記サイドピンチローラの方が前記中央ピンチローラよりも先に前記メディアに当接するように前記保持シャフトに取り付けられており、
    前記第1のバネ定数の値と前記第2のバネ定数の値とは、前記第1のバネ定数の値が前記第2のバネ定数の値より大きく、かつ、前記複数のピンチローラの全てが前記メディアを挟んで前記駆動ローラに当接したときに、前記複数のピンチローラのそれぞれが同じローラ押圧荷重を付与する値である
    ことを特徴とするカッティングヘッド付きインクジェットプリンタ。
  2. 請求項1に記載のカッティングヘッド付きインクジェットプリンタにおいて、
    前記バネは、ねじりコイルバネである
    ことを特徴とするカッティングヘッド付きインクジェットプリンタ。
  3. 請求項1または2いずれか1項に記載のカッティングヘッド付きインクジェットプリンタにおいて、
    前記複数のピンチローラは、一対の前記中央ピンチローラを一対のサイドピンチローラにより挟むようにして配置された
    ことを特徴とするカッティングヘッド付きインクジェットプリンタ。
  4. 請求項1、2または3いずれか1項に記載のカッティングヘッド付きインクジェットプリンタにおいて、
    前記サイドピンチローラと前記中央ピンチローラとは、前記保持シャフトの回転中心に対してその取り付け位置を所定の中心角ずらして保持されていて、
    前記保持シャフトを前記中央ピンチローラと前記サイドピンチローラとを前記メディアを挟む方向に回転させたときに、前記サイドピンチローラの方が前記中央ピンチローラよりも先に前記メディアに当接し、その後に前記サイドピンチローラと前記中央ピンチローラとの全てが前記メディアに当接する
    ことを特徴とするカッティングヘッド付きインクジェットプリンタ。
JP2018213044A 2018-11-13 2018-11-13 カッティングヘッド付きインクジェットプリンタ Pending JP2020078898A (ja)

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