JP7206634B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サーマルヘッドを備えた印刷装置に関する。
従来、サーマルヘッドを用いた熱転写型の印刷装置では、印刷媒体の幅方向における印字品質を担保するため、各種方法が提案されている。例えば、特許文件1に記載の感熱記録装置は、サーマルヘッドと、記録エネルギー制御回路と、中間転写媒体としての転写ドラムと、中間転写媒体に印刷媒体を介して圧接するプラテンとを備える。サーマルヘッドは印刷媒体の幅方向において複数の記録ブロックに分かれ、インクシートを介して、転写ドラムに圧接されている。記録エネルギー制御回路は、サーマルヘッドと転写ドラム間の押圧力に応じてサーマルヘッドに印加するエネルギーを記録ブロックごとに可変制御する。具体的には、記録エネルギー制御回路は、サーマルヘッドと転写ドラム間の押圧力が高い記録ブロックに印加するエネルギーを高くしている。
特開平5-338244号公報
転写ドラム間の押圧力が高い記録ブロックに印加するエネルギーを高くすることは、転写ドラムを用いる場合には、印刷濃度を均一にすることに有効であった。しかし、転写ドラムを用いない場合、押圧力が高い記録ブロックに印加するエネルギーを高くしたときに、印字濃度が濃くなり、印刷媒体の幅方向における印字濃度の差がより顕著になるという問題がある。
本発明の目的は、印刷媒体の幅方向における位置に応じて印刷媒体にかかる圧力が変化する場合においても、印字品質を担保することができる印刷装置を提供することである。
本発明の第一態様に係る印刷装置は、複数の発熱素子が一方向に配列されたサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドに対向して設けられたプラテンと、前記サーマルヘッドと前記プラテンとが近接する方向に付勢して、前記サーマルヘッドと前記プラテンとに挟まれた媒体に圧力を付与する付勢部材と、前記サーマルヘッドに印加する印加エネルギーを制御する制御部と、記憶部とを備え、前記圧力が、前記媒体の搬送方向と交差する幅方向における位置に応じて変わり、前記記憶部は、前記媒体の前記幅方向における位置に応じて前記媒体にかかる前記圧力に対応する前記発熱素子の発熱のON・OFFを制御するストローブ信号のON時間の補正値であり、前記圧力が低い部分ほど前記印加エネルギーを高くする前記補正値を、前記一方向に配列された前記発熱素子の所定数毎に、前記媒体の種類又は幅に応じて示す補正値テーブルを記憶し、前記制御部は、前記発熱素子の前記幅方向における位置に応じて、前記補正値テーブルの前記補正値に基づいて、前記発熱素子の発熱のON時間を制御することを特徴とすることを特徴とする。
上記構成の印刷装置によれば、記憶部は、前記媒体の前記幅方向における位置に応じて前記媒体にかかる前記圧力に対応する発熱素子の発熱のON・OFFを制御するストローブ信号のON時間の補正値であり、前記圧力が低い部分ほど前記印加エネルギーを高くする前記補正値を、一方向に配列された発熱素子の所定数毎に、媒体の種類又は幅に応じて示す補正値テーブルを記憶するので、制御部は、発熱素子の幅方向における位置に応じて、補正値テーブルの補正値に基づいて、発熱素子の発熱のON時間を制御することにより、印字濃度を担保することができ、印字掠れを防止できる。従って、付勢部材などの配置に制限があるときなどにも印字品質を担保することができ、設計の自由度が上がる。
本発明の第二態様に係る印刷装置は、複数の発熱素子が一方向に配列されたサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドに対向して設けられたプラテンと、前記サーマルヘッドと前記プラテンとが近接する方向に付勢して、前記サーマルヘッドと前記プラテンとに挟まれた媒体に圧力を付与する付勢部材と、前記サーマルヘッドに印加する印加エネルギーを制御する制御部と、記憶部とを備え、前記圧力が、前記媒体の搬送方向と交差する幅方向における位置に応じて変わり、前記記憶部は、前記媒体の前記幅方向における位置に応じて前記媒体にかかる前記圧力に対応する前記発熱素子の発熱のON・OFFを制御するストローブ信号のMAINパルス及びSUBパルスの内、前記SUBパルスを印加するか否かを、前記一方向に配列された前記発熱素子の所定数毎に、前記媒体の種類又は幅に応じて示すSUBパルスのテーブルを記憶し、前記制御部は、前記SUBパルスのテーブルに基づいて、前記発熱素子の発熱を制御することを特徴とする。
上記構成の印刷装置によれば、記憶部は、前記媒体の前記幅方向における位置に応じて前記媒体にかかる前記圧力に対応する発熱素子の発熱のON・OFFを制御するストローブ信号のMAINパルス及びSUBパルスの内、SUBパルスを印加するか否かを、一方向に配列された発熱素子の所定数毎に、媒体の種類又は幅に応じて示すSUBパルスのテーブルを記憶し、制御部は、発熱素子の幅方向における位置に応じて、SUBパルスのテーブルに基づいて、発熱素子の発熱を制御するので、印字濃度を担保することができ、印字掠れを防止できる。従って、付勢部材などの配置に制限があるときなどにも印字品質を担保することができ、設計の自由度が上がる。
カバー5を開いた印刷装置1の斜視図である。 図1のX-X線におけるカバー5を閉じた印刷装置1の縦断面図である。 印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。 (A)は、カバー5を取り去った印刷装置1の斜視図である。(B)は、判別凹部4Bの拡大図である。 ロールシート3の下方から見た斜視図である。 サーマルヘッド31とプラテンローラ26とにより加圧されるシート361の正面図である。 サーマルヘッド31とプラテンローラ26とにより加圧されるシート362の正面図である。 サーマルヘッド31とプラテンローラ26とにより加圧されるシート363の正面図である。 サーマルヘッド31とプラテンローラ26とにより加圧されるシート364の正面図である。 1ライン印刷処理のフローチャートである。 ストローブ信号をONにする時間であるTon時間の補正値テーブルである。 ストローブ信号が1の場合の媒体種類と、幅と、ヘッド温度による発熱素子32の発熱時間を示すテーブルである。 履歴制御のSUBパルスのON,OFFを示すテーブルである。 SUBパルスONの場合の波形である。 SUBパルスOFFの場合の波形である。
<印刷装置1の概要>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、図示されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。以下の説明において、図1の右下側、左上側、右上側、左下側、上側、下側を、夫々、印刷装置1の右側、左側、後側、前側、上側、下側と定義する。また、図2以降の説明においても、図1における方向の定義を準用する。なお、後述するシート36の幅方向とは、シート36の搬送方向と交差する方向をいう。シート36の幅とは、シート36の搬送方向と交差する方向における幅をいう。
図1、図2を参照し、印刷装置1の概要について説明する。印刷装置1は、USB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して外部端末(図示略)に接続可能である。外部端末は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)、携帯端末、タブレット端末等である。印刷装置1は、外部端末から受信した印刷データに基づいて、印刷媒体に文字や図形等を印刷できる。印刷媒体は、例えば、感熱ラベルを台紙に貼り付けた長尺なシート36である。印刷装置1は、シート36をロール状に巻回したロールシート3を筐体2内に収容し、シート36を引き出して印刷する。シート36の裏面には、所定ピッチで後述するセンサマーク14が印刷されている。センサマーク14はシート36の搬送量を検出するために使用される。
印刷装置1は、上部が開放する箱形態の筐体2を備える。筐体2は、正面視及び平面視略矩形状であり、前後方向に長い。筐体2上部の開放部分は、カバー5に覆われる。筐体2は、左右両側の側部が後側部分において開放され、上部同様、開放部分がカバー5に覆われる。カバー5は、筐体2の後端部に回動可能に支持される。カバー5は、左右方向に延びる回転軸を支点に前端側を上下に揺動し、筐体2を開閉する。カバー5を閉じた筐体2は、上部後側の部分が側面視略円形状に形成され、上部前側が前方へ向けて傾斜する。
筐体2は、前面に、左右方向に移動可能なカットレバー9を備える。カットレバー9はカッターユニット8(図2参照)に連結する。カットレバー9が左右方向に移動すると、カッターユニット8が左右に移動し、印刷後のシート36が切断される。筐体2の前端部の上面には、電源スイッチを含む入力キー7が設けられている。入力キー7の後側には、透明樹脂製で板状のトレー6が立設されている。トレー6の後側には、カバー5の前端部と筐体2とによって形成された左右方向に長い排出口21(図2参照)が設けられる。トレー6は、排出口21から排出される印刷後のシート36を受ける。筐体2の背面下部には、電源コード10(図2参照)を接続するコネクタ(図示略)が設けられる。また、背面下部には、外部端末等と接続するUSBケーブル(図示略)を接続するコネクタ(図示略)が設けられる。
図2に示すように、筐体2内の後部には、シート収納部4が設けられている。シート収納部4は、側面視、下方へ向けて凹む円弧状に形成される。シート収納部4は、上部及び左右両側の側部を開放する。シート収納部4には、シート36を巻回したロールシート3が収納される。ロールシート3は、印刷が行われる面を内側にして巻回され、テープスプール42に保持される。テープスプール42は、シート収納部4の左右に立設された支持部41(図1参照)に係合し、シート収納部4内でロールシート3を回転可能に支持する。カバー5が開いた場合、テープスプール42は、支持部41に着脱可能である。シート収納部4の下方には、制御基板13が配置される。制御基板13は、印刷装置1の全体を制御するCPU51(図3参照)等を実装する。
シート収納部4の左前方には、レバー11(図1参照)が設けられている。レバー11の右側には、左右方向に延びるローラホルダ25が設けられる。ローラホルダ25は、プラテンローラ26を回転可能に保持する。レバー11は、図示しない巻きバネによって、常に上方に付勢されている。カバー5が閉じられると、レバー11は、カバー5によって下方に押圧される。レバー11は、ローラホルダ25に接続する。ローラホルダ25は、レバー11の上下方向への回動に連動し、後端の支点を中心に上下方向に移動する。レバー11が下方に回動すると、ローラホルダ25は下方に移動する。
筐体2は、シート収納部4の前側から前方斜め下方向へ向けて、ロールシート3から引き出されたシート36を搬送する搬送路22を有する。搬送路22は、プラテンローラ26とサーマルヘッド31との間を通り、排出口21に接続する。本実施形態の印刷装置1は、シート36をシート収納部4から排出口21に搬送しながらシート36に印刷を行う。以下の説明において、シート36が搬送路22内で流通する方向を搬送方向という。搬送路22の上側には、センサマーク14を検出する光センサ16が設けられている。光センサ16は、サーマルヘッド31の一端側(右側)に設けられている。
プラテンローラ26、サーマルヘッド31は、搬送路22の略中央に配置される。サーマルヘッド31は、感熱ラベルを加熱することによって感熱ラベルに含まれる色素を発色させ、ドットを形成することができる印刷ヘッドである。サーマルヘッド31は板形状であり、上側の表面に、シート36の搬送方向に直交する主走査方向(左右方向)に一列に並ぶ複数の発熱素子32を備える。本実施形態のサーマルヘッド31は、例えば360個の発熱素子32を一列に配列する。なお、サーマルヘッド31が設けられた位置において、発熱素子32が配列された主走査方向に直交する方向を、副走査方向という。副走査方向は、発熱素子32付近において、搬送方向と一致する。
プラテンローラ26は、ローラホルダ25に回転可能に軸支され、サーマルヘッド31の上方に配置される。プラテンローラ26は、発熱素子32の列と平行な主走査方向に軸方向を揃えて配置され、サーマルヘッド31の発熱素子32と対向する。また、図6~図9に示すように、サーマルヘッド31は、ばね34,35によりプラテンローラ26の方向に付勢される。従って、プラテンローラ26とサーマルヘッド31とに挟まれたシート36に圧力が付与される。この場合、印刷装置1は印刷可能な状態になる。カバー5が開かれると、レバー11は上方に回動し、ローラホルダ25を上方に移動させる。ローラホルダ25に保持されたプラテンローラ26は、サーマルヘッド31及びシート36から離間する。この場合、印刷装置1は、印刷不能な状態になる。プラテンローラ26は、ギア(図示略)を介して搬送モータ30(図3参照)に接続され、搬送モータ30に回転駆動される。プラテンローラ26は、サーマルヘッド31との間にシート36を挟み、回転駆動することによってシート36を搬送する。
印刷装置1の後述するCPU51(図3参照)は、サーマルヘッド31の発熱素子32に対するエネルギーの印加を制御することで、シート36に、発熱素子32の配列に対応して1列に並ぶドット列を形成する。ドット列を、ラインと呼ぶ。また、CPU51は、発熱素子32に対するエネルギー印加の制御を、プラテンローラ26の駆動制御と同期して行うことで、シート36に、1ラインにおけるドットの並びの方向と直交する方向に、複数のラインを並列させて形成する。複数のラインは、個々のドットの形成の有無によってシート36上で濃淡を構成し、文字、画像等を形成する。以下の説明において、シート36に形成される1ラインにおけるドットの並びの方向を、主走査方向という。また、シート36に形成される複数のラインが並列する方向を、副走査方向という。
<印刷装置1の電気的構成>
図3を参照し、印刷装置1の電気的構成について説明する。印刷装置1は、印刷装置1の制御を司る制御基板13を備える。制御基板13には、印刷装置1の制御を司るCPU51が設けられ、CPU51には、ROM52、RAM53、フラッシュメモリ54、及びCGROM55が接続される。ROM52には、CPU51が実行する各種プログラムが記憶される。後述する印刷プログラム、図11~図13に示す補正値のテーブル等も、ROM52に記憶される。RAM53には、種々の一時データが記憶される。フラッシュメモリ54には、種々のデータが記憶される。後述する印刷プログラムの実行において使用されるファクトリー設定値等もフラッシュメモリ54に記憶される。CGROM55には、種々のキャラクタをシート36に印刷するための印刷用のドットパターンデータが記憶される。
CPU51には、入出力インタフェイス56を介し、入力キー7、駆動回路57,58、通信インタフェイス59、光センサ16、及びシート判別センサS1~S5が接続される。印刷装置1の上面に設けられた入力キー7は、ユーザによる操作の入力を受け付ける。駆動回路57は、サーマルヘッド31に設けられた複数の発熱素子32の夫々にエネルギーを印加する。CPU51は、駆動回路57を介して個々の発熱素子32の発熱を制御する。駆動回路58は、搬送モータ30を駆動する。搬送モータ30はパルスモータである。CPU51は、駆動回路58を介して搬送モータ30を制御し、プラテンローラ26を回転させて、シート36を所定の速度でドット列の1ライン分ずつ搬送する。通信インタフェイス59は、USBケーブル(図示略)を介して外部端末と通信するインタフェイスである。印刷装置1はUSBケーブルを介してPC等から印刷データを受信する。なお、通信インタフェイス59は、Bluetooth(登録商標)、無線LAN等によって外部端末と通信するインタフェイスであってもよい。光センサ16は、シート36の裏面に印刷されたセンサマーク14を検出する。CPU51は光センサ16の検出値に基づくことによって、シート36の位置制御を行う。シート判別センサS1~S5は、ロールシート3のシート36の種類、シートの材質、シート幅、センサマーク14の印刷面等を検出する。
前述したように、印刷装置1のCPU51は、外部端末から受信する印刷データに基づいて、シート36を1ライン分ずつ搬送しながら個々の発熱素子32に対する印刷エネルギーの印加の有無を制御することによって、シート36にドットを形成する。印刷データは、シート36にドットを形成する部分が1、非形成の部分が0で示されるデータである。
図4に示すように、シート収納部4の底面には、平面視横長長方形状の位置決め凹部4Aが所定深さで形成されている。また、位置決め凹部4Aにおける支持部41側には、さらに深く形成された平面視縦長の長方形状の判別凹部4Bが形成されている。この判別凹部4Bには、ロールシート3の位置決め部材12に設けられた後述するシート判別部60(図5参照)が対向するようになっている。
ここで、判別凹部4Bについて説明する。図4に示すように、判別凹部4Bには、プッシュ式のマイクロスイッチ等から構成され、各種シートの種別、感熱シートの材質、ロールシート幅、センサマーク14の印刷面(印字面又は裏面)等を判別するための5個のシート判別センサS1、S2、S3、S4、S5がL字状に設けられている。これらシート判別センサS1~S5は、プランジャーとマイクロスイッチ等から構成される公知の機械式スイッチからなる。そして、これら各プランジャーの上端部は、判別凹部4Bの底面部から位置決め凹部4Aの底面部近傍まで突出して設けられている。このような構成からなる判別凹部4Bでは、シート判別センサS1~S5によって、ロールシート3のシート判別部60に設けられた後述するセンサ孔60A~60E(図5参照)の有無が検出される。そして、CPU51において、これらシート判別センサS1~S5から出力されるオン・オフ信号に基づいて、ロールシート3に装着された各ロールシートの種類、シートの材質、シート幅、センサマーク14の印刷面等がそれぞれ特定される。
図5を参照して、位置決め部材12に設けられたシート判別部60について説明する。図5に示すロールシート3のシート判別部60は、ロールシート3の種類を表すセンサ孔60A~60Eが存在する。センサ孔60A~60Eの有無により、各ロールシートの種類、感熱シートの材質、ロールシート幅、センサマーク14の印刷面等が示される。
<ヘッド圧と印字エネルギー>
以下、図6~図9を参照して、シート36(361~364)に加えられるサーマルヘッド31からの圧力であるヘッド圧と印字エネルギーの関係について説明する。左右方向に延びるサーマルヘッド31の下側には、左右方向に延びる放熱板33が設けられている。放熱板33はサーマルヘッド31の熱を放熱する。放熱板33に下側には、一対のばね34、35が設けられている。印刷装置1の内部構造上、ばね34は、サーマルヘッド31の左右方向の略中心に対向して設けられている。また、ばね35は、サーマルヘッド31の右端部側に対向して設けられている。従って、一対のばね34,35から構成される付勢部材は、サーマルヘッド31の一端側(右側)に寄って設けられている。ばね34,35は、サーマルヘッド31とプラテンローラ26とが近接する方向に付勢する。ばね34,35の付勢力により、サーマルヘッド31とプラテンローラ26とに挟まれた各シート361~364には圧力が印加される。なお、各シート361~364は、右端部がサーマルヘッド31の右端部側に寄って搬送される。
シート36の幅は各種ある。なお、シート36の幅は、一例として、4種類を説明する。図6に示す例をシート361、図7に示す例をシート362、図8に示す例をシート363、図9に示す例をシート364という。シート362、シート361、シート363、シート364の順に幅が広くなる。また、シート361~364の幅は、ロールシート3のシート判別部60に設けられた後述する60A~60Eにより示され、CPU51は、シート判別センサS1~S5によりシート36の幅や材質等の種類を判別する。
初めに、CPU51が図6に示すシート361を検出した場合について説明する。シート361は、4種類の中で、2番目に幅が狭い。シート361の左端側361Aは、ばね34に対向し、シート361の右端側361Bは、ばね35に対向する。従って、左右方向におけるシート361の中心である媒体中心Aと、ばね34及びばね35から受ける押圧力の中心である荷重中心Bは同じ位置になる。従って、シート362の左端側362Aが受ける圧力とシート362の左端側362Aが受ける圧力は同じになり、1:1である。従って、CPU51は、ROM52に記憶した補正値テーブルに基づきシート361に対しては、サーマルヘッド31の左右方向における印字エネルギーを全て等しくする。
次に、CPU51が図7に示すシート362を検出した場合について説明する。シート362は、4種類の中で、1番幅が狭い。シート362の左端側362Aは、ばね34に対向せず、ばね34よりも右寄りに位置する。また、シート362の右端側362Bは、ばね35に対向する。従って、左右方向におけるシート362の媒体中心Aよりも、ばね34及びばね35から受ける押圧力の荷重中心Bは左側にずれる。従って、シート362の左端側362Aが受ける圧力がシート362の右端側362Bが受ける圧力よりも大きくなる。一例として、シート362の左端側362Aが受ける圧力と、右端側362Bが受ける圧力との比は、1.5:0.5になる。従って、CPU51は、ROM52に記憶した補正値テーブルに基づきサーマルヘッド31の左右方向における印字エネルギーは、荷重中心Bから距離が遠く圧力が小さい右側を大きく、荷重中心Bから距離が近く圧力が大きい左側を小さくする。
次に、CPU51が図8に示すシート363を検出した場合について説明する。シート363は、4種類の中で、2番目に幅が広い。シート363の左端側363Aは、ばね34に対向せず、ばね34よりも左寄りに位置する。また、シート363の右端側363Bは、ばね35に対向する。従って、左右方向におけるシート363の媒体中心Aよりも、ばね34及びばね35から受ける押圧力の荷重中心Bは右側にずれる。従って、シート363の右端側363Bが受ける圧力がシート363の左端側363Aが受ける圧力よりも大きくなる。一例として、シート363の左端側363Aが受ける圧力と、右端側363Bが受ける圧力との比は、0.5:1.5になる。従って、CPU51は、ROM52に記憶した後述する補正値テーブルに基づきサーマルヘッド31の左右方向における印字エネルギーは、荷重中心Bから距離が遠く圧力が小さい左側を大きく、荷重中心Bから距離が近く圧力が大きい右側を小さくする。
次に、CPU51が図9に示すシート364を検出した場合について説明する。シート364は、4種類の中で、1番目に幅が広い。シート364の左端側364Aは、ばね34に対向せず、ばね34よりも左寄りに位置する。ばね34はシート364の媒体中心Aに対向する。また、シート364の右端側364Bは、ばね35に対向する。従って、左右方向におけるシート364の媒体中心Aよりも、ばね34及びばね35から受ける押圧力の荷重中心Bは右側にずれる。従って、シート364の右端側364Bが受ける圧力がシート364の左端側364Aが受ける圧力よりもかなり大きくなる。一例として、シート364の左端側364Aが受ける圧力と、右端側364Bが受ける圧力との比は、0.33:1.66になる。従って、CPU51は、ROM52に記憶した後述する補正値テーブルに基づきサーマルヘッド31の左右方向における印字エネルギーは、荷重中心Bから距離が遠く圧力が小さい左側を大きく、荷重中心Bから距離が近く圧力が大きい右側を小さくする。
<第一実施例>
次に、図10~図12を参照し、印刷装置1が印刷プログラムを実行して行う印刷処理の第一実施例について説明する。図11及び図12に示す第一実施例にて使用されるA媒体は感熱紙であり、厚みは160μmである。幅は、100mmと、50mmの2種類である。幅100mmのA媒体は、例えば、図9に示すシート364である。また、幅50mmのA媒体は、例えば、図7に示すシート362である。また、B媒体は感熱フィルムであり、厚みは130μmである。幅は、100mmである。CPU51は、シート判別センサS1~S5によりシート36の幅や種類を判別する。
次に、印刷プログラムの実行において使用される変数等について説明する。MAIN_DATAは、印刷装置1が外部端末から受信する印刷データを格納する配列変数である。MAIN_DATAには、主エネルギーの印加対象の発熱素子32に対応する配列変数に1が記憶され、非印加対象の発熱素子32に対応する配列変数に0が記憶される。SUB_DATAは、補助エネルギーAEの印加の有無を記憶する配列変数である。SUB_DATAには、補助エネルギーの印加対象の発熱素子32に対応する配列変数に1が記憶され、非印加対象の発熱素子32に対応する配列変数には0が記憶される。
<第一実施例における1ライン印刷処理>
次に、1ライン印刷処理について説明する。1ライン印刷処理は、主走査方向にサーマルヘッド31が、シート36に1ライン印刷する場合の処理である。図10に示すように、CPU51は、駆動回路58を介して搬送モータ30の駆動を制御し、駆動パルスを搬送モータ30に入力する(S11)。一例として、CPU51は、搬送速度110mm/sに相当する駆動パルスを搬送モータ30に入力する。シート36は、搬送速度110mm/sで1ライン分の搬送が開始される。次に、CPU51は、1ライン分のMAIN_DATAを、サーマルヘッド31の駆動回路57に転送する(S12)。駆動回路57は、転送されたMAIN_DATAに基づいて、印加対象の発熱素子32に主エネルギーを印加する(S13)。
図11を参照して、このときのサーマルヘッド31に印加されるストローブ信号ONの時間であるTon時間の補正値を説明する。サーマルヘッド31の発熱素子32は、図6~図9に示すサーマルヘッド31では、左から右へ向けて、主走査方向の1~1250dot分、発熱素子32が並んでいる。サーマルヘッド31の発熱素子32は、Ton時間だけ発熱する。A媒体で、幅100mmの場合には、主走査方向の1~250dotに対応するストローブ信号STB1の補正値が1.1である。また、主走査方向の251~500dotに対応するストローブ信号STB2の補正値が1.05である。また、主走査方向の501~750dotに対応するストローブ信号STB3の補正値が1である。また、主走査方向の751~1000dotに対応するストローブ信号STB4の補正値が1である。主走査方向の1001~1250dotに対応するストローブ信号STB5の補正値が1である。従って、CPU51は、サーマルヘッド31の左右方向における印字エネルギーは、荷重中心Bから距離が遠く圧力が小さい左側を大きく、荷重中心Bから距離が近く圧力が大きい右側を小さくする。
また、図11に示すように、A媒体で、幅50mmの場合には、媒体の幅が短いので、で、ストローブ信号STB1及びSTB2は印加されない。即ち、サーマルヘッド31の主走査方向の1~500dotに対応する発熱素子32は発熱しない。主走査方向の501~750dotに対応するストローブ信号STB3の補正値が1である。また、主走査方向の751~1000dotに対応するストローブ信号STB4の補正値が1である。主走査方向の1001~1250dotに対応するストローブ信号STB5の補正値が1.1である。従って、CPU51は、サーマルヘッド31の左右方向における印字エネルギーは、荷重中心Bから距離が遠く圧力が小さい右側を大きく、荷重中心Bから距離が近く圧力が大きい左側を小さくする。
また、図11に示すように、幅100mmのB媒体の場合には、主走査方向の1~250dotに対応するストローブ信号STB1の補正値が1.2である。また、主走査方向の251~500dotに対応するストローブ信号STB2の補正値が1.15である。また、主走査方向の501~750dotに対応するストローブ信号STB3の補正値が1.1である。また、主走査方向の751~1000dotに対応するストローブ信号STB4の補正値が1.1である。主走査方向の1001~1250dotに対応するストローブ信号STB5の補正値が1である。従って、CPU51は、サーマルヘッド31の左右方向における印字エネルギーは、媒体の材質が異なっても、幅100mmのA媒体と同じように左側を大きく、右側を小さくする。また、B媒体の場合には、A媒体に比べて、印加エネルギーが大きくなっている。B媒体は感熱フィルムであり、A媒体(感熱紙)よりも加熱が必要だからである。
次に、図12を参照して、ストローブ信号STBの幅が1の場合Ton時間の具体例について説明する。Ton時間は、媒体の材質、搬送速度、ヘッド温度、環境温度により変動する。媒体の搬送速度は、110mm/secである。例えば、幅100mmのA媒体では、サーマルヘッド31のヘッド温度が、5℃の場合には325μsであり、23℃の場合には310μsであり、40℃の場合には280μsである。また、幅50mmのA媒体では、サーマルヘッド31のヘッド温度が、5℃の場合には325μsであり、23℃の場合には310μsであり、40℃の場合には280μsである。また、幅100mmのB媒体では、サーマルヘッド31のヘッド温度が、5℃の場合には400μsであり、23℃の場合には380μsであり、40℃の場合には360μsである。図11に示すストローブ信号STBの補正値が1.1の場合には、Ton時間の長さは、上記の時間の1.1倍となり、補正値が1.05の場合には、Ton時間の長さは、上記の時間の1.05倍となり、補正値が1.2の場合には、Ton時間の長さは、上記の時間の1.2倍となり、補正値が1.15の場合には、Ton時間の長さは、上記の時間の1.15倍となる。図11及び図12に示すテーブルは、ROM52に記憶され、CPU51が読み出す。
主エネルギーの印加(S13)に次いで、CPU51は1ライン分のSUB_DATAを、サーマルヘッド31の駆動回路57に転送する(S14)。尚、第一実施形態では、SUB_DATAは、総てOFFであり、駆動回路57は、転送されたSUB_DATAに基づいて、印加対象の発熱素子32に副エネルギーを印加しない(S15)。シート36には、1ラインが印刷される。
<第二実施例>
図10、図13~図15を参照して、履歴制御(SUB_ON)について説明する。図13に示すテーブルは、ストローブ信号STB1~STB5の各々におけて、SUBパルスをONにするか否かを示すテーブルである。図13に示すテーブルは、ROM52に記憶され、CPU51が読み出す。図13に示すように、幅100mmのA媒体の場合には、ストローブ信号STB1及びSTB2では、SUBパルスはONであり、ストローブ信号STB3~STB5では、SUBパルスはOFFである。即ち、サーマルヘッド31の走査方向の1~500dotに対応する発熱素子32は、SUBパルス分発熱し、501~1250dotに対応する発熱素子32は、SUBパルス分発熱しない。従って、CPU51は、サーマルヘッド31の左右方向における印字エネルギーを荷重中心Bから距離が遠く圧力が小さい左側を大きく、荷重中心Bから距離が近く圧力が大きい右側を小さくする。
幅50mmのA媒体の場合には、ストローブ信号STB1及びSTB2では、SUBパルスは無く、ストローブ信号STB3及びSTB4では、SUBパルスはOFFであり、ストローブ信号STB5では、SUBパルスはONである。即ち、サーマルヘッド31の走査方向の1001~1250dotに対応する発熱素子32は、SUBパルス分発熱する。501~1000dotに対応する発熱素子32は、SUBパルス分発熱しない。従って、CPU51は、サーマルヘッド31の左右方向における印字エネルギーを荷重中心Bから距離が遠く圧力が小さい右側を大きく、荷重中心Bから距離が近く圧力が大きい左側を小さくする。
幅100mmのB媒体の場合には、ストローブ信号STB1及びSTB2では、SUBパルスはONであり、ストローブ信号STB3~STB5では、SUBパルスはOFFであり、サーマルヘッド31に印加される。即ち、サーマルヘッド31の走査方向の1~500dotに対応する発熱素子32は、SUBパルス分発熱し、501~1250dotに対応する発熱素子32は、SUBパルス分発熱しない。従って、CPU51は、サーマルヘッド31の左右方向における印字エネルギーを荷重中心Bから距離が遠く圧力が小さい左側を大きく、荷重中心Bから距離が近く圧力が大きい右側を小さくする。
図14に、SUBパルスONの場合の発熱素子32の駆動波形を示す。印字周期が769μsの場合に、MAINパルスONの時間が310μsであり、SUBパルスONの時間が40μsである。図15に、SUBパルスOFFの場合の発熱素子32の駆動波形を示す。印字周期が769μsの場合に、MAINパルスONの時間が310μsであり、SUBパルスONの時間は無い。
<第二実施例における1ライン印刷処理>
次に、第二実施例における1ライン印刷処理について説明する。第二実施例においても、図10に示すように、CPU51は、駆動回路58を介して搬送モータ30の駆動を制御し、駆動パルスを搬送モータ30に入力する(S11)。一例として、CPU51は、搬送速度110mm/sに相当する駆動パルスを搬送モータ30に入力する。シート36は、搬送速度110mm/sで1ライン分の搬送が開始される。次に、CPU51は、1ライン分のMAIN_DATAを、サーマルヘッド31の駆動回路57に転送する(S12)。駆動回路57は、転送されたMAIN_DATAに基づいて、印加対象の発熱素子32に主エネルギーを印加する(S13)。この場合のMAIN_DATAのTon時間は、図11に示すように補正されず、総て1となっている。
主エネルギーの印加(S13)に次いで、CPU51は1ライン分のSUB_DATAを、サーマルヘッド31の駆動回路57に転送する(S14)。尚、第二実施形態では、SUB_DATAは、図13に示すテーブルに従う。駆動回路57は、転送されたSUB_DATAに基づいて、印加対象の発熱素子32に副エネルギーを印加する(S15)。シート36には、1ラインが印刷される。
以上説明したように上記の実施の形態では、CPU51は、シート36への圧力が低い部分ほど、サーマルヘッド31に印加するエネルギーを高くする。従って、シート36への圧力が低い部分でも印字濃度を担保することができ、印字掠れを防止できる。従って、ばね34,35等の付勢部材などの配置に制限があるときなどにも印字品質を担保することができ、設計の自由度が上がる。
また、上記の実施の形態では、シート36に印加される圧力の中心である荷重中心Bからの距離に応じて、シート36に印加される圧力は変化する。CPU51は、圧力の中心である荷重中心Bからの距離により印加エネルギーを制御するので、シート36への圧力が低い部分でも印字濃度を担保することができ、印字掠れを防止できる。従って、ばね34,35等の付勢部材などの配置に制限があるときなどにも印字品質を担保することができ、設計の自由度が上がる。
また、上記の実施の形態では、シート36の幅に応じて、シート36に印加される圧力の中心である荷重中心Bが決まる。また、荷重中心Bからの距離に応じて、シート36に印加される圧力は変化する。CPU51は、シート判別センサS1~S5が取得したシート36の幅情報に応じて、圧力の中心である荷重中心Bからの距離により印加エネルギーを制御する。従って、シート36への圧力が低い部分でも印字濃度を担保することができ、印字掠れを防止できる。よって、ばね34,35等の付勢部材などの配置に制限があるときなどにも印字品質を担保することができ、設計の自由度が上がる。
また、CPU51は、荷重中心Bからの距離に応じて、印加エネルギーを制御して印字濃度を担保することができ、印字掠れを防止できる。また、CPU51は、シート36の幅の種類の違いに応じて、印加エネルギーを制御して印字濃度を担保することができ、印字掠れを防止できる。さらに、CPU51は、サーマルヘッド31に対するシート36を搬送する位置の違いに応じて、印加エネルギーを制御して印字濃度を担保することができ、印字掠れを防止できる。また、CPU51は、補正値テーブルを参照して印加エネルギーを制御するので、容易に印加エネルギーを制御できる。
上記の実施の形態では、センサマーク14を読み取る光センサ16がサーマルヘッド31の一端側(右側)に設けられているので、シート36の一端側がサーマルヘッド31の一端側(右側)に寄った位置でシート36は搬送され、ばね34,35等の付勢部材は、サーマルヘッド31の一端側に寄って設けられている。従って、シート36に印加される圧力が幅方向における位置に応じて変わる。CPU51は、シート36に印加される圧力が低い部分ほど、サーマルヘッド31に印加するエネルギーを高くすることにより、圧力が低い部分でも印字濃度を担保することができ、印字掠れを防止できる。
なお、上記実施の形態では、プラテンローラ26が本発明の「プラテン」の一例であり、ばね34,35が本発明の「付勢部材」の一例であり、CPU15が本発明の「制御部」の一例である。また、シート判別センサS1~S4が本発明の「幅情報取得手段」の一例であり、ROM52が本発明の「テーブルを記憶した記憶部」の一例である。また、シート36が本発明の「媒体及び印刷媒体」の一例である。なお、図6~図9に示すように、シート36の右端側がサーマルヘッド31の右端側に寄って搬送される。従って、図11及び図13に示すテーブルにおいては、シート36の幅が記憶されているが、この幅により、サーマルヘッド31に対するシート36の搬送位置が分かる。従って、図11及び図13に示すテーブルが、本発明の「媒体の幅、及び、サーマルヘッドに対する媒体の搬送位置と、印加エネルギーとの関係を示すテーブル」の一例である。ROM52が本発明の「記憶部」の一例である。
なお、本発明は上記の実施形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、1ライン印刷処理において、第一実施例のMAINパルスのTon時間の補正と、第二実施例のSUBパルスを組み合わせてもよい。例えば、CPU51は、補正値テーブルを参照して主エネルギーを制御し、さらに、SUBパルスにより副エネルギーを印加してもよい。
また、CPU51は、荷重中心Bからの距離をパラメータとする関数により印加エネルギーを求めるようにしてもよい。この場合には、CPU51は、荷重中心Bからの距離をパラメータとする関数により前記印加エネルギーを求めるので、容易に印加エネルギーを制御できる。また、CPU51は、シート判別センサS1~S5により検出されたシート36の種類に応じて異なる関数を用いて前記印加エネルギーを求めるようにしてもよい。この場合には、CPU51は、シート36の種類に応じて異なる関数により前記印加エネルギーを求めるので、容易に印加エネルギーを制御できる。
また、シート36は、印刷後に表面が透明の基材によりカバーされるラミネート型媒体、又は、印刷後に表面がカバーされないレセプタ型媒体の何れでもあってもよい。印加エネルギーは、同じ幅の場合には、レセプタ型媒体がラミネート型媒体よりも大きく、ラミネート型媒体とレセプタ型媒体とで、シート36に印加される圧力の低い部分と高い部分との圧力差が等しい場合には、CPU51は、レセプタ型媒体の方が、圧力の低い部分に印加する印加エネルギーと高い部分に印加する印加エネルギーとの差が大きい印加エネルギーをサーマルヘッド31に印加するようにしてもよい。この場合には、CPU51は、レセプタ型媒体に対しても、サーマルヘッド31に印加するエネルギーを適切に印加することにより、圧力が低い部分でも印字濃度を担保することができ、印字掠れを防止できる。
1 印字装置
3 ロールシート
15 CPU
26 プラテンローラ
31 サーマルヘッド
32 発熱素子
34,35 ばね
36、361~364 シート
S1~S4 シート判別センサ
52 ROM
60 シート判別部
60A~60E センサ孔

Claims (3)

  1. 複数の発熱素子が一方向に配列されたサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドに対向して設けられたプラテンと、
    前記サーマルヘッドと前記プラテンとが近接する方向に付勢して、前記サーマルヘッドと前記プラテンとに挟まれた媒体に圧力を付与する付勢部材と、
    前記サーマルヘッドに印加する印加エネルギーを制御する制御部と、
    記憶部と
    を備え、
    前記圧力が、前記媒体の搬送方向と交差する幅方向における位置に応じて変わり、
    前記記憶部は、前記媒体の前記幅方向における位置に応じて前記媒体にかかる前記圧力に対応する前記発熱素子の発熱のON・OFFを制御するストローブ信号のMAINパルス及びSUBパルスの内、前記SUBパルスを印加するか否かを、前記一方向に配列された前記発熱素子の所定数毎に、前記媒体の種類又は幅に応じて示すSUBパルスのテーブルを記憶し、
    前記制御部は、前記発熱素子の前記幅方向における位置に応じて、前記SUBパルスのテーブルに基づいて、前記発熱素子の発熱を制御することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記媒体の一端側が前記サーマルヘッドの一端側に寄った位置で、前記媒体は搬送され、
    前記付勢部材は、前記サーマルヘッドの一端側に寄って設けられ、
    前記媒体の一端側には前記媒体の搬送方向における位置を示すセンサマークが印刷されており、
    前記センサマークを読み取るセンサが前記サーマルヘッドの一端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記媒体は、印刷後に表面が透明の基材によりカバーされるラミネート型媒体、又は、印刷後に表面がカバーされないレセプタ型媒体であり、
    前記印加エネルギーは、同じ幅の場合には、前記レセプタ型媒体が前記ラミネート型媒体よりも大きく、
    前記ラミネート型媒体と前記レセプタ型媒体とで、前記圧力の低い部分と高い部分との圧力差が等しい場合には、
    前記制御部は、前記レセプタ型媒体の方が、前記圧力の低い部分に印加する前記印加エネルギーと高い部分に印加する前記印加エネルギーとの差が大きい前記印加エネルギーを前記サーマルヘッドに印加することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
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