JP7380145B2 - シート加工装置及び画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、シート加工装置及び画像形成システムに関する。
シート材に切断加工や筋付け加工を施すシート加工装置が知られている。シート加工装置は、画像や図柄が付されたシート材から、ステッカーやカード、または箱状の立体物の展開形態を製作するために用いられる。なお、シート加工装置には、複数の形態が知られている。
例えば、フラットベッドタイプのシート加工装置は、平面(テーブルなど)に固定されたシート材に対し、加工ツール(カッターツールや筋付けツール)を二次元的に移動させながら選択的に圧接離間させてシート加工を行う。したがって、フラットベッドタイプでは、移動しないシート材に対して加工ツールを圧接させて切断や筋付けを行い、シート材に対する任意の軌跡での二次元的な加工を施す。
また、シート材搬送タイプのシート加工装置は、フラットベッドタイプとは異なり、シート材を特定の位置では固定することなく加工をする。より詳しくは、加工ツールに対する所定の方向にシート材を往復移動させながら、往復移動方向とは異なる方向に加工ツールを移動させて、所定の位置で接離させることで任意の軌跡での二次元的な加工を施す。なお、加工ツールの移動方向は、シート材の往復移動方向と直交する方向である。
フラットベッドタイプのシート加工装置として、シート材の搬送と加工ツールの移動を相対的に行いつつ、シート材に対して加工ツールを選択的に圧接離間させることで、シート材にする任意の軌跡での二次元的な加工を施すシート加工装置が知られている(特許文献1を参照)。
特許文献1に開示されているシート処理装置のように、従来のものは、略水平方向に順搬送、または逆搬送されるシート材に対して切断加工や筋付け加工を施す。したがって、従来のシート処理装置では、加工ツールの寸法(搬送方向の幅)と、加工対象であるシート材の搬送方向の寸法であって加工ツールよりも上流側の幅と下流側の幅を加えた寸法に相当する領域を確保する必要がある。すなわち、従来のシート処理装置では、加工対象とするシート材の大きさ(幅)に相応する寸法の、搬送方向上流側と下流側にシート材の往復搬送を可能にする領域(空間)を確保する必要があり、装置全体の小型化、特に奥行き方向(往復搬送方向)の小型化に課題がある。
また、シート材の大きさ(幅)に応じて、装置の奥行き寸法が大きくなることで、シート材に対するユーザの操作性が低下する、という課題もある。
本発明は、二次元的にシート加工可能なシート加工装置において、小型化と操作性向上を図ることを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、シート材を加工するシート加工装置であって、前記シート材を加工する加工具と、前記加工具をシート材に接離させる加工具接離部と、前記加工具に対して前記シート材を相対的に搬送させるための搬送経路を含む搬送手段と、を備え、前記搬送手段による前記シート材の往復搬送方向は、水平面に対して傾斜する方向を含み、前記加工具接離部は、水平面に対する傾斜方向に搬送される傾斜状態の前記シート材に対して前記加工具を接離させ、前記搬送経路は、前記加工具よりも搬送方向上流側に積載された前記シート材を分離搬送するシート材搬入部を含み、前記シート材搬入部は、前記水平面に対し45度以上90度以下の傾斜姿勢で前記シート材を積載するシート材積載部を有し、前記搬送手段は、前記シート材搬入部よりも搬送方向下流に配置されている前記加工具との間において、前記搬送経路を切り替える切替部と、前記シート材搬入部から搬送された前記シート材が前記切替部を通過した後に前記シート材が逆方向に搬送されたときに、前記切替部によって前記シート材搬入部とは異なる方向に案内された前記シート材を導く退避部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、二次元的にシート加工可能なシート加工装置において、小型化と操作性向上を図ることができる。
本発明に係るシート加工装置の実施形態である加工処理装置の斜視図。 上記加工処理装置の断面図。 上記加工処理装置の要部を示す斜視図。 上記加工処理装置の要部の一部を拡大した拡大側面図。 上記加工処理装置の要部の一部を拡大した拡大平面図。 上記加工処理装置の要部の一部を拡大した拡大斜視図。 上記加工処理装置の制御構成を示すブロック図。 上記加工処理装置の機能構成を示す機能ブロック図。 上記加工処理装置が備える加工ツールの一部を拡大した拡大側面図。 上記加工処理装置が備える他の加工ツールの一部を拡大した拡大側面図。 本発明に係る画像形成システムの実施形態を示す側面図。 本発明に係る画像形成システムの別の実施形態を示す側面図。
[シート加工装置の全体構成]
以下、本発明に係るシート加工装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る加工処理装置100の外観を示す斜視図である。図1に示すように、加工処理装置100は、シート状の被加工対象物であるシート材(カットシートS)の搬入口を構成する搬入側トレイ101と、加工後のカットシートSの搬出口を構成する搬出側トレイ102と、を備えている。
ここで、本実施形態の説明に用いる座標系を定義する。加工処理装置100が載置される面(載置面)を仮定したとき、この載置面と平行し、加工後のカットシートSが搬出される方向をZ方向とする。また、載置面と平行し、Z方向と交差する方向をX方向とする。そして、X方向とZ方向に直交する方向をY方向とする。X方向は、後述するように、加工対象となるカットシートSの幅方向に相当する。
図1に示すように、加工前のカットシートSが加工処理装置100に搬入される方向(矢印Pi)は、Y方向に対して傾斜していて、X-Z平面に交差する方向である。X方向は、カットシートSの幅方向(加工処理装置100の幅方向)である。
[搬入側トレイ101]
カットシートSは、シート材積載部としての搬入側トレイ101にシート束として複数枚が積載されて保持されており、シート加工処理が開始されると、搬入側トレイ101から一枚ずつ分離されて図1における矢印Piの方向に搬入される。シート加工処理が終了したカットシートSは、搬出側トレイ102において矢印Poの方向に搬出される。搬入側トレイ101は、シート材搬入部も構成する。
搬入側トレイ101は、後述する加工具105に対してカットシートSを搬送するための搬送手段の一部を構成し、搬送経路の一部を形成する部分となる。
図1に示すように、搬入側トレイ101は、カットシートSを加工処理装置100の載置面に対して傾斜した状態(傾斜状態)で保持する。この傾斜状態は載置面に対して、例えば、45度以上90度以下である。すなわち、搬入側トレイ101に積載されたシート束から、載置面に対して所定の角度を持つ傾斜姿勢を維持した状態で、カットシートSが搬入され、その後、カットシートSは加工具105に対して往復搬送される。
シート材搬入部は、シート材積載部としての搬入側トレイ101に傾斜状態で積載されているシート束からカットシートSを一枚ずつ分離して、搬送経路へ移動させるための分離搬送手段としてのピックアップローラ210を有している(図2参照)。
また、図1に示すように、シート材搬入部は、搬入側トレイ101に積載された複数枚のカットシートSの幅方向の位置を規制するための規制部材としてのサイドフェンス103を有している。サイドフェンス103によって、分離されて搬入されるカットシートSが搬送方向に対して斜行することを防ぐことができる。
ユーザは、加工処理装置100を操作するときは、Z方向の側から加工処理装置100に対面する。したがって、Z方向は加工処理装置100の奥行き方向にも相当する。なお、加工処理装置100をユーザが操作するとき、X方向側から加工処理装置100に対面することもある。その場合、X方向が加工処理装置の奥行き方向に相当する。
なお、以下においては、X方向、Y方向、Z方向は相互に直交する方向であるものとして実施形態の説明をする。
なお、図1に示すように、加工処理装置100は、全体の動作を制御する制御装置300も備える。
本実施形態では、シート加工時におけるカットシートSの移動(搬送)は、加工具105に対する往復搬送である。この往復搬送の方向は、垂直方向(Y方向)とする。シート加工時のカットシートSの移動方向(搬送方向)を、加工処理装置100の載置面(X-Z平面)に対する垂直方向(Y方向)にすることで、加工処理装置100の奥行き方向(Z方向)の寸法を短くすることができる。すなわち、本実施形態に係る加工処理装置100は、小型化を図ることができる。
なお、加工処理装置100におけるシート加工時のカットシートSの往復搬送方向は、垂直方向(Y方向)に限定されるものではない。シート加工時のカットシートSの往復搬送方向は、略垂直方向でもよいし、X-Z平面に対して所定の角度をもって傾斜する傾斜方向でもよい。この場合も、カットシートSの往復搬送方向が加工処理装置100の載置面に沿う方向である従来例に比べて、加工処理装置100の奥行き寸法(Z方向の寸法)を短くし、装置全体の小型化を図ることができる。
カットシートSの加工時の往復搬送方向は、垂直に近いほど奥行き寸法に関する小型化の効果をより得ることができる。つまり、加工処理装置100において、シート加工時のカットシートSの往復搬送方向の傾斜度合いは、垂直に近いほど装置の小型化への効果が大きくなるので、水平面に対して45度以上の傾斜であることが好適である。
本実施形態に係る加工処理装置100は、ユーザが搬入側トレイ101にシート束としてカットシートSをセットする。したがって、ユーザが加工処理装置100にアクセスするためには、奥行き寸法(Z方向の寸法)を特に小型化することが望ましい。
[加工処理装置100の内部構造]
次に、加工処理装置100の内部構造について説明する。図2は、加工処理装置100の内部構造を示す断面図である。図2の断面図は、図1におけるY-Z平面と平行の断面を例示している。
図2に示すように、加工処理装置100は、カットシートSにシート加工を施すための加工ツールである加工具105と、加工具接離部110と、加工具移動部120と、加工具対向部130と、を備える。また、加工処理装置100は、カットシートSを加工具105に対して往復搬送させる搬送手段としての搬送ローラ対150を備えている。図2では、搬送手段を構成する搬送ローラ対150のうち、搬入口側に配置される第一搬送ローラ対151のみを図示している。
加工具105は、加工具接離部110によって保持されている。加工具105は、加工具接離部110に保持された状態で、カットシートSを挟んで加工具対向部130と対向する位置(対向位置)に配置される。
加工具接離部110は、カットシートSに対して切断加工を施す切断具(カッター)や筋付け加工を施す筋付け具(クリーサー)等の加工具105を所定の位置で保持する。加工具105の詳細は後述する。また、加工具接離部110は、加工具105をカットシートSに対して接触させる動作と離間させる動作とをさせる加工具接離移動機構を備えている。
加工具移動部120は、カットシートSに対して切断加工や筋付け加工などのシート加工処理を施すとき、X方向(往復搬送方向との交差方向)に加工具105を往復移動させる加工具移動機構(加工具接離移動機構)を備えている。加工具移動部120は、加工具接離部110ごと加工具105を往復移動させる。
なお、本実施形態においてX方向とは、加工具105の加工位置におけるカットシートSの搬送方向と直交する方向であって、Y方向(カットシートSの搬送方向)との直交方向である。なお、図1及び図2において示すように加工処理装置100の高さ方向をY方向としている。したがって、X方向は加工具105の加工位置におけるカットシートSの搬送方向と加工処理装置100の搬出方向(Z方向)とに直交する方向であって、カットシートSの幅方向に相当する。
加工具対向部130は、加工具105と対向する対向面を有し、回動する回動部材としてのローラ状の部材を備える。対向面は、X方向に移動する加工時の加工具105がカットシートSに接触する加工位置に対応して加工具105がカットシートSに加える押圧力などを受ける位置に相当し、カットシートSを挟んで加工具105と対向する対向位置に位置する部分となる。図2に示すように、加工具対向部130が備える対向面は、Y方向における加工具105との位置が同じ位置に相当する。言い換えると、加工具対向部130が備える対向面は、加工具105に対して垂直方向(Z方向)に配置されている。別の言い換えをすると、加工具105は対向面に対して垂直方向(Z方向)に配置されていて、Y方向へは移動しない構成によって保持されている。
加工処理装置100は、搬送ローラ対150によってカットシートSをY方向において往復搬送させたり、加工具105をX方向に移動させたりすることによって加工を施す。このシート加工時に、加工具105と加工具接離部110は、加工具対向部130に対してY方向には移動せず、X方向のみで移動する。すなわち、加工処理装置100の制御装置300は、シート加工処理の実行時において、加工具105と加工具接離部110をX方向に移動または移動停止させる制御を行いながら、選択されたタイミングにおいて、カットシートSに対して加工具105を接触、または離間させる、動作制御を行う。以上のような動作により、加工処理装置100は、カットシートSに対して任意の平面自由曲線からなる軌跡を描きながらのシート加工を施すことができる。
加工処理装置100において、搬送手段である搬送ローラ対150によって、カットシートSを垂直、略垂直、または、X-Z平面(水平面の場合もある)に対して傾斜した状態で往復搬送する。そして、垂直、略垂直、または傾斜状態のカットシートSに対して、加工具接離部110が加工具105を接離させることでシート加工処理を実行する。
加工処理装置100におけるシート加工処理時の動作の様子について、説明する。シート加工処理が開始されると、搬入側トレイ101にセットされたシート束から、ピックアップローラ210によってカットシートSが加工処理装置100の内部に呼び込まれる(搬入される)。同時にピックアップローラ210と対向する分離パッドにて、シート束から1枚のカットシートSが分離される。
分離されたカットシートSは、分岐爪201を通過して搬入口近傍に配置される搬送手段としての第一搬送ローラ対151へと搬送される。なお、本実施形態に係る加工処理装置100は、分離搬送手段としてパッド分離方式によるシート分離を行うが、シート束からカットシートSを分離して搬送する方式としては、これに限定されるものではなく、ベルト分離方式やFRR分離方式を適用することも可能である。
搬送されたカットシートSの後端が分岐爪201を通過するまで搬送されると、分岐爪201は退避部としての搬送経路であるスイッチバック202側へと移動する。これによって、往復動作しながら加工されるカットシートSの一部をスイッチバック202に出し入れしながらシート加工をする。
加工具対向部130の下流では、搬送経路の一部を構成する湾曲搬送ガイド板203に沿って、カットシートSの一部が湾曲しながら搬出側トレイ102へと搬送される。湾曲搬送ガイド板203は、搬送経路の一部である第二搬送経路を形成するガイド部であって、加工具105に対するカットシートSの搬送方向であるY方向とは異なるZ方向に向けて、カットシートSの端部を搬送させる湾曲部に相当する。すなわち、加工処理装置100において、カットシートSは、シート加工処理中において、搬送方向の下流側の端部は、湾曲搬送ガイド板203を含む湾曲した搬送経路において往復搬送される。
一方、シート処理加工中のカットシートSは、その搬送方向の上流側の端部が、第一搬送経路において往復搬送される。なお、第一搬送経路は、搬送経路の一部を形成し、スイッチバック202と、湾曲搬送ガイド板203より搬送方向上流に配置されるガイド部と、を含んで構成される搬送経路である。
シート加工処理が施されたカットシートSは、搬出側トレイ102に向けて搬出される。この搬出側トレイ102は、湾曲搬送ガイド板203の搬送方向下流側に配置され、搬送経路の一部を構成する第三搬送経路を形成する。
加工具105は、湾曲搬送ガイド板203の曲がり方向の内側に配置されている。したがって、加工処理装置100は、シート加工処理が終了したカットシートSを、加工具105が配置されている側に搬出するように構成されている。
なお、スイッチバック202や湾曲搬送ガイド板203及び、搬出側トレイ102を含む搬送経路と、搬送ローラ対150と、によって搬送手段が構成される。また、搬送手段には、搬入側トレイ101も含まれる。
また、図2に示すように、分岐爪201は、シート材搬入部を構成する搬入側トレイ101よりも搬送方向下流側、加工具105よりも搬送方向上流側に配置されていて、加工具105と搬入側トレイ101との間の搬送経路(第一搬送経路)を切り替える。分岐爪201は、切替部を構成する。
分岐爪201によって切り替えられる第一搬送経路の一部は、スイッチバック202によって構成される。スイッチバック202は、シート加工処理中のカットシートSの搬送方向上流側端部を、搬入側トレイ101とは異なる方向に退避させる。この退避方向における搬送経路(第一搬送経路)をスイッチバック202が構成する。スイッチバック202は、水平面に対するほぼ垂直方向にカットシートSを導く支持面を有する退避部を構成する。
第一搬送ローラ対151は、搬入側トレイ101に積載されていたものから分離されて搬送されてきたカットシートSの搬送方向下流側端部が突き当たる位置に配置されている。この突き当てによって、カットシートSのレジスト補正が行われる。第一搬送ローラ対151にカットシートSが突き当たった状態で、所定の搬送タイミングで第一搬送ローラ対151が回転動作することで、カットシートSがスキュー補正された状態で加工具105に対する加工位置に搬送され、その後ローラ対150によって往復搬送させる。
[加工処理装置100の要部の構成]
図3は、加工処理装置100の内部構造の要部を示す斜視図である。図4は、加工処理装置100の内部構造のうち、加工具105及び加工具接離部110を示した側面図である。図5は、加工具移動部120の駆動源部分を拡大した拡大平面図である。図6は、加工具移動部120が備える移動保持機構部分を拡大した拡大斜視図である。なお、図3では、搬送ローラ対150が省略されている。
以下、加工処理装置100に含まれる加工具105を中心とする構造について詳細に説明する。それぞれの図において、カットシートSはY方向で往復移動するものとする。
[加工具接離部110の構造]
まず、図3と図4を参照しながら加工具接離部110の構成について説明する。加工具接離部110は、加工具105を構成する切断具であるカッター111と、筋付け具を構成するクリーサー112と、第一ツールホルダ113と、第二ツールホルダ114と、第一接触離間アクチュエータ115と、第二接触離間アクチュエータ116と、を備える。
第一加工具であるカッター111は、カットシートSに接触して切断加工を行う切断具である。第二加工具であるクリーサー112は、カットシートSを押圧して筋付け加工を行う筋付け具である。カッター111は、加工具対向部としての第一対向ローラ131に対向する位置に保持されている。すなわち、カッター111は、第一対向ローラ131に対向配置されている。クリーサー112は、加工具対向部としての第二対向ローラ132に対向する位置に保持されている。すなわち、クリーサー112は、第二対向ローラ132に対向配置されている。
第一ツールホルダ113は、第一接触離間アクチュエータ115とカッター111を連結して保持する。第二ツールホルダ114は、第二接触離間アクチュエータ116とクリーサー112を連結して保持する。
第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116は、後述する加工ツール移動部材128によって連結されている。この加工ツール移動部材128によって、加工具接離部110は、加工具105(カッター111とクリーサー112)を一体的に保持され、X方向に移動可能になっている。
第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116は、例えばソレノイドである。したがって、第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116を動作させる(ソレノイドに通電する)ことで、加工具105によりカットシートSを第一対向ローラ131および第二対向ローラ132との間で挟んで保持する状態を形成する。すなわち、第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116を動作させることで、カットシートSに加工具105を押圧した状態にできる。
以上のように、第一接触離間アクチュエータ115と第二接触離間アクチュエータ116の動作を制御することで、カッター111とクリーサー112をカットシートSに対して選択的に接触又は離間させることができる。そして、制御装置300がカッター111とクリーサー112の接離制御をしながら、カットシートSの往復搬送も制御することで、カットシートSへの加工が制御される。
図4に示すように、加工具105を保持する加工具接離部110のY方向上流側には搬送手段としての第一搬送ローラ対151が配置されている。また、加工具105を保持する加工具接離部110のY方向下流側には、搬送手段としての第二搬送ローラ対152が配置されている。これら搬送ローラ対150(第一搬送ローラ対151、第二搬送ローラ対152)によってカットシートSがY方向において往復搬送される。搬送方向上流側(Y方向上流側)から加工処理装置100に搬入されたカットシートSは、第一搬送ローラ対151に挟持され、第一搬送ローラ対151の正逆回転駆動によって加工位置に対して往復搬送されて加工される。その後、加工が完了したカットシートSは、第二搬送ローラ対152に挟持されて、搬出される。
なお、図3に示すように、第一対向ローラ131には、これに従動して回動する第一挟持ローラ133が対向配置されている。また、第二対向ローラ132には、これに従動して回動する第二挟持ローラ134が対向配置されている。カットシートSの両側端部は、搬送手段としての、第一対向ローラ131と第一挟持ローラ133、及び、第二対向ローラ132と第二挟持ローラ134によって挟持されて、Y方向に往復移動(搬送)される。すなわち、カットシートSの加工時には、第一搬送ローラ対151と第二搬送ローラ対152による搬送以外に、第一対向ローラ131と第一挟持ローラ133、第二対向ローラ132と第二挟持ローラ134による往復搬送も行われる。
[加工具移動部120の構造]
次に、図3及び、図5,6を参照しながら、加工具移動部120の構成について説明する。加工具移動部120は、X軸駆動モータ121と、出力タイミングプーリ122、第一タイミングベルト123、減速タイミングプーリ124と、第一加工ツール移動プーリ125と、第二タイミングベルト126と、第二加工ツール移動プーリ127と、加工ツール移動部材128と、加工ツール移動案内軸129と、を備える。
X軸駆動モータ121は、カッター111およびクリーサー112を保持する加工具接離部110を、カットシートSの搬送方向(Y方向)と交差する方向に移動させるための、正逆回転可能な駆動源である。X軸駆動モータ121の回転軸は、出力タイミングプーリ122から第一タイミングベルト123を介して減速タイミングプーリ124に連結される。
減速タイミングプーリ124は、一体に成形されているギア部を介して、第一加工ツール移動プーリ125に接触している。したがって、X軸駆動モータ121の回転駆動によって減速タイミングプーリ124を回転駆動させると、ギア部を介して第一加工ツール移動プーリ125が回転する。
図5及び図6に示すように、第一加工ツール移動プーリ125と、対となる第二加工ツール移動プーリ127とは、第二タイミングベルト126で連結されている。したがって、第一加工ツール移動プーリ125と第二加工ツール移動プーリ127との間に掛け回されている第二タイミングベルト126は、第一加工ツール移動プーリ125の回転によって回動する。
加工ツール移動部材128は、第二タイミングベルト126を挟持し、第二タイミングベルト126の所定の位置で固定されている。したがって、第二タイミングベルト126が第一加工ツール移動プーリ125と第二加工ツール移動プーリ127の回転によって回動すると、その回動方向に応じて、加工ツール移動部材128も移動する。加工ツール移動部材128は、加工ツール移動案内軸129が挿通されている。加工ツール移動案内軸129は、X方向に延伸された部材であって端部が加工処理装置100の筐体に固定されている。したがって、加工ツール移動部材128は、第二タイミングベルト126の回動により、すなわち、X軸駆動モータ121の回転によって、加工ツール移動案内軸129にガイドされてX方向にのみ移動する。したがって、X軸駆動モータ121が正逆回転することで、加工ツール移動部材128に連結されて固定されている加工具接離部110は、カットシートSの搬送方向と交差する方向(X方向)に往復移動するように構成されている。これによって加工具105は、カットシートSの搬送方向と交差する方向(X方向)に往復移動が可能となるように保持されている。
[加工具対向部130の構造]
次に、図3を参照しながら、加工具対向部130の構成について説明する。加工具対向部130は、第一対向ローラ131と、第二対向ローラ132と、第一挟持ローラ133(133a、133b)と、第二挟持ローラ134(134a、134b)と、を有する。第一対向ローラ131と第二対向ローラ132は、電動モータなどの駆動源によって正方向と逆方向の両方向に回転する回動部材である。第一対向ローラ131と第二対向ローラ132は、第一搬送ローラ対151及び第二搬送ローラ対152によるカットシートSの搬送と同期してカットシートSの搬送方向に周面が回転する。第一対向ローラ131と第二対向ローラ132は、駆動ローラでもあり、第一挟持ローラ133と第二挟持ローラ134は、駆動ローラの回転駆動により回動する従動ローラである。
第一挟持ローラ133は、第一対向ローラ131に対して押圧されるように、付勢部材によって-Z方向に加圧されている。第二挟持ローラ134は、第二対向ローラ132に対して押圧されるように、付勢部材によって-Z方向に加圧されている。したがって、第一対向ローラ131と第一挟持ローラ133(133a、133b)、第二対向ローラ132と第二挟持ローラ134(134a、134b)、のそれぞれにおいて加工時のカットシートSを挟持するように構成されている。なお、図3において、第二挟持ローラ134の一部(134b)は、加工具接離部110に隠れて図示されていない。
カットシートSの加工時には、駆動ローラである第一対向ローラ131と第二対向ローラ132が正逆回転することで、加工時のカットシートSがY方向に往復搬送される。すなわち、加工具対向部130は、カットシートSをY方向において往復搬送する搬送手段としての搬送部を構成する。カットシートSは、加工具対向部130に対する回動制御によって、カッター111と第一対向ローラ131との間、及びクリーサー112と第二対向ローラ132との間で往復搬送される。
本実施形態における搬送ローラ対150や、各種の回転部材、及び、X軸駆動モータ121はステッピングモータを前提にしたものであるが、上記に例示した動作を実現できる機能を得られるものであれば、駆動源の種類は問わない。また、第一接触離間アクチュエータ115および第二接触離間アクチュエータ116は、それぞれソレノイドを前提にしたものであるが、上記に例示した動作を実現できる機能を得られるものであれば、駆動源の種類は問わない。
なお、本実施形態では、加工具105と、加工具接離移動機構(加工具接離部110)とを加工具移動機構(加工具移動部120)でカットシートSの幅方向に移動させるように構成にしているが、これに限定されるものではない。例えば、加工具105と、加工具移動機構(加工具移動部120)とを加工具接離移動機構で接離させるように構成してもよい。また、加工具105のみを、カットシートSの幅方向に移動させることができる機構と、カットシートSに接離させることができる機構とによって移動させるような機構にしてもよい。
[加工処理装置100の制御構成]
次に、本実施形態に係る加工処理装置100の制御構成について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、加工処理装置100の制御系に係るハードウェア構成を示すブロック図である。図8は、加工処理装置100の制御系に係る機能構成を示すブロック図である。
図7に示すように、加工処理装置100が備える制御装置300は、一般的な情報処理装置と同様の構成を含む。即ち、本実施形態に係る制御装置300は、CPU(Central Processing Unit)310、RAM(Random Access Memory)320、ROM(Read Only Memory)330、操作表示パネル340及びI/F350がバス360を介して接続されている。また、I/F350には、カッターツールドライバ351、筋付けツールドライバ352、ツール移動ドライバ353、シート搬送ドライバ354、が接続されている。
CPU310は演算手段であり、情報処理装置全体の動作を制御する。RAM320は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU310が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM330は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェアや制御プログラム等が格納されている。操作表示パネル340は、加工処理装置100の動作状態などを外部に報知するための情報表示をする表示画面を備える。また、操作表示パネル340は、制御に用いられる設定値などを入力する入力インターフェースを提供する。
I/F350は、CPU310の演算機能のより生成される制御信号により各機能構成を動作させるドライバに伝達する。カッターツールドライバ351は、カッター111のカットシートSへの接離動作を制御する。筋付けツールドライバ352は、クリーサー112のカットシートSへの接離動作を制御する。ツール移動ドライバ353は、X軸駆動モータ121の正逆方向の回動動作を制御する。シート搬送ドライバ354は、第一対向ローラ131と第二対向ローラ132の回動動作と、搬送ローラ対150の回動動作を制御する。
[機能構成]
上記にて説明したハードウェア構成において、ROM330に格納されたプログラムに基づいてCPU310が演算処理を実行することにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェア構成との組み合わせによって、本実施形態に係る加工処理装置100の処理機能を実現する機能ブロック(図8参照)が構成される。
図8に示すように、加工処理装置100の制御装置300によって実現される制御部31は、加工処理装置100の全体の動作を制御する制御手段311と、カッターツール接離手段312と、筋付けツール接離手段313と、ツール移動手段314と、シート移動手段315と、を有する。
ツール移動手段314によって、加工具105のX方向の移動方向、移動量、移動速度、移動開始及び停止のタイミングが制御される。
シート移動手段315よって、カットシートSのY方向の移動方向(搬送方向)、移動量、移動速度、移動開始及び停止のタイミングが制御される。
カッターツール接離手段312は、所定のタイミングでカッター111をカットシートSに接触、押圧、離間させる。筋付けツール接離手段313は、所定にタイミングでクリーサー112をカットシートSに接触、押圧、離間させる。
CPU310によって実行される制御プログラムからなる制御部31によって、上記の各機能手段が構成され、それぞれが制御処理を実行する。この制御処理によって、カットシートSを搬送しながらカッター111とクリーサー112を移動させ、選択的に接離動作を行うことができる。この接離動作によって任意に二次元の軌跡をカットシートSに描きながら、カットシートSに所望する位置で筋付け加工を行い、所望する形状で切断加工をすることが可能になっている。
カッター111の対向面を構成する第一対向ローラ131、及びクリーサー112の対向面を構成する第二対向ローラ132は、シリコンゴムやEPゴムに代表されるような弾性体からなるローラ部材である。
ここで、加工処理装置100の動作について詳細に説明する。カットシートSの搬送方向と直交する方向の加工(第一加工)を行う場合には、第一対向ローラ131及び第二対向ローラ132は回転しないよう保持される。カットシートSの搬送方向と直交する方向以外の方向への加工(第二加工)を行う場合には、第一対向ローラ131及び第二対向ローラ132を、カットシートSを搬送する方向に回転させるようにする。このように動作制御を行うことで第一対向ローラ131及び第二対向ローラ132の加工具105に対する受け位置となる対向面の位置(部分)をカットシートSの搬送方向に応じて変更することができる。その結果、対向面を変更した状態でカットシートSの幅方向への加工を行うときは対向面が動かないように保持して安定した加工を行うことができる。
仮に、上記のように、対向面を移動させることができない場合は、常に同一の部位(第一対向ローラ131及び第二対向ローラ132の特定の部分)が、カッター111やクリーサー112と係合することになる。その結果、第一対向ローラ131及び第二対向ローラ132の特定の部分の摩耗や変形などの「へたり」が早期に進行して、第一対向ローラ131及び第二対向ローラ132の耐久性を劣化させることになる。
この点、本実施形態に係る加工処理装置100によれば、カットシートSの搬送方向と直交する方向以外の加工(第二加工)を行う場合、すなわち、カットシートSへの加工方向がカットシートSの搬送方向を含む加工である場合には、少なくとも、カッター111に対向する第一対向ローラ131はカットシートSの搬送速度と同じ速度で対向面が周移動するように回転する。
仮に、カットシートSの搬送速度と同期して第一対向ローラ131を回転させなければ、カットシートSと第一対向ローラ131はシート幅方向の全域で接触しているため、第一対向ローラ131がカットシートSの搬送を妨げることになる。カットシートSの搬送が妨げられると、カットシートSの搬送力を大きくする必要が生じるので、装置全体の大型にするか、カットシートSの搬送速度のバラツキを許容する必要が生ずる。カットシートSの搬送速度にバラツキが生ずると、加工精度にバラツキを与えることになるので、装置全体を大型にせざるを得ない。この点、本実施形態に係る加工処理装置100によれば、第一対向ローラ131をカットシートSの移動と同期させて回転させるので、加工時のカットシートSの搬送を補助することができ、装置の小型を図り、かつ、精度の良い任意の二次元的な軌跡によるシート加工を実現できる。
[クリーサー112の詳細な実施形態]
次に、クリーサー112の詳細な構成について、図9を用いて説明する。図9は、クリーサー112の先端部分の拡大側面図である。クリーサー112の先端には、先端部材112aが取り付けられている。先端部材112aは、球面状の部材であって、クリーサー112の先端部分において保持されている。先端部材112aは、第二対向ローラ132に接触して押圧する。第二対向ローラ132の表面は弾力を備えているので、先端部材112aの押圧によって凹む様になっている。
先端部材112aと第二対向ローラ132の間にカットシートSが挟まれた状態でクリーサー112がカットシートSに対して相対的に二次元方向に移動することで、カットシートSへの任意の自由曲線を含む軌跡からなる筋付け加工が行えるようになっている。この筋付け加工時に、先端部材112aがカットシートSの相対的な移動方向に応じて少ない摩擦で移動することで、クリーサー112の加工時の移動抵抗は低減される。
なお、先端部材112aは、球面状の部材に限定するものではなく、ボールペンのペン先のように任意の方向に回転可能な球形状であってもよい。この場合、筋付け加工時に、先端部材112aがカットシートSの相対的な移動方向に応じて回転するので、より少ない摩擦で移動することができる。したがって、先端部材112aがボール形状部材から構成された場合は、クリーサー112の加工時の移動抵抗はさらに低減される。
また、先端部材112aとして、鉛筆あるいはインクを用いるボールペンのようなペンツールを用いてもよい。この場合、クリーサー112を用いた加工時に、先端部材112aがカットシートSの相対的な移動方向に応じて移動しながら、任意の軌跡で自由曲線を含む画像描画や罫線などの可視線をカットシートSに付することができる。
[カッター111の詳細な実施形態]
次に、カッター111の詳細な構成について、図10を用いて説明する。図10は、カッター111の先端部分の拡大側面図である。カッター111の先端には、カッター刃111aが保持されている。カッター刃111aは、突き出し量が変化可能に保持されていて、カッターツール接離手段312によって、カットシートSの厚み方向に対する突き出し量が制御される。カットシートSが例えば、剥離シール層Saと台紙層Sbの層構造を有するものの場合にカッター刃111aの先端を剥離シール層Saの厚みに相当する量だけ突き出して加工すれば、剥離シール層Saのみを切断することができる。
また、カッター刃111aの先端を剥離シール層Saと台紙層Sbの厚みに相当する量だけ突き出して加工すれば、カットシートSを切断することができる。
また、カッター刃111aの先端を剥離シール層Saの厚み相当量の突き出し状態と、剥離シール層Saと台紙層Sbの厚みに相当量の突き出し状態を間欠的に制御し、切断部分と非切断部分とを間欠的に形成することもできる。
これによって、カッター111を用いた加工時に、カッター刃111aがカットシートSの相対的な移動方向に応じて移動しながら、任意の軌跡で自由曲線を含むハーフカットや全カット、およびミシン目加工を行うことができる。
[画像形成システムの実施形態]
次に、本発明に係る画像形成システムの実施形態について図11及び図12を用いて説明する。図11は、本実施形態に係る画像形成システム1の外観を例示する側面図である。すでに説明をした加工処理装置100は、スタンドアローンのものとして使用可能なものではあるが、画像形成システム1に含まれるものでもよい。
画像形成システム1は、媒体供給手段20を有する画像形成装置10と、後処理装置30と、を有している。画像形成装置10は、媒体供給手段20から給送されるカットシートSに対して任意の画像を形成して、後処理装置30に向けて排出する。画像形成装置10は、記録媒体としてのカットシートSに対して画像を形成する材料(液体インクやトナーなど)を付着させる装置であって、例えば、電子写真方式に係るもの、インクジェット方式に係るもの、孔版印刷に係るもの、などである。
画像形成装置10は、カットシートSの搬送経路12の搬送終点近傍に排出ローラ11を有しており、排出ローラ11によってカットシートSが後処理装置30に向けて排出される。
後処理装置30は、すでに説明をした加工処理装置100とほぼ同様の構成物が備わっていて、搬送材導入部としての搬入側トレイ101の代わりに、画像形成装置10からのカットシートSの搬入経路を構成する連絡搬送経路101aを備えている。連絡搬送経路101aは、画像形成装置10の排出ローラ11によって排出されたカットシートSを分岐爪201へと導く経路を構成する。
画像形成システム1の構成では、画像形成装置10からのカットシートSの搬入が行われるときには、分岐爪201は連絡搬送経路101a側にあり、カットシートSを加工具接離部110が配置されている加工搬送経路へ導く。カットシートSが加工搬送経路へと導かれた後、シート加工が開始されるとき、分岐爪201は回動して退避部としてのスイッチバック202側に搬送経路を形成する状態に移行する。
以上のように、加工処理装置100に相当する構成を備える後処理装置30によれば、画像形成装置10において画像が形成されたカットシートSに対して上記にて説明をした第一加工及び第二加工が施されて、加工後のカットシートSが搬出される。
また、図12に示す画像形成システム1aのように、搬入側トレイ101も含む加工処理装置100を備える場合、画像形成装置10から排出されたカットシートSの導入経路を構成するための第二連絡搬送経路204と、第二分岐爪205と、を備えればよい。第二の切替部としての第二分岐爪205は、第二連絡搬送経路204を通じて、加工具接離部110が配置されている加工搬送経路へカットシートSを導くための経路を形成する。
画像形成装置10からのカットシートSの搬入が行われるときには、第二分岐爪205は第二連絡搬送経路204側にあり、カットシートSを加工搬送経路へ導く。カットシートSが加工搬送経路に導かれた後、シート加工が開始されるとき、第二分岐爪205は回動して、分岐爪201とともに、退避部としてのスイッチバック202側に搬送経路を形成する状態に移行する。
以上のように、加工処理装置100に相当する構成を備える後処理装置30によれば、画像形成装置10において画像が形成されたカットシートSに対して上記にて説明をした第一加工及び第二加工が施されて、加工後のカットシートSが搬出される。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1、1a :画像形成システム
10 :画像形成装置
11 :排出ローラ
12 :搬送経路
20 :媒体供給手段
30 :後処理装置
31 :制御部
100 :加工処理装置
101 :搬入側トレイ
101a :連絡搬送経路
102 :搬出側トレイ
103 :サイドフェンス
105 :加工具
110 :加工具接離部
111 :カッター
111a :カッター刃
112 :クリーサー
112a :先端部材
113 :第一ツールホルダ
114 :第二ツールホルダ
115 :第一接触離間アクチュエータ
116 :第二接触離間アクチュエータ
120 :加工具移動部
121 :X軸駆動モータ
122 :出力タイミングプーリ
123 :第一タイミングベルト
124 :減速タイミングプーリ
125 :第一加工ツール移動プーリ
126 :第二タイミングベルト
127 :第二加工ツール移動プーリ
128 :加工ツール移動部材
129 :加工ツール移動案内軸
130 :加工具対向部
131 :第一対向ローラ
132 :第二対向ローラ
133 :第一挟持ローラ
134 :第二挟持ローラ
150 :搬送ローラ対
151 :第一搬送ローラ対
152 :第二搬送ローラ対
201 :分岐爪
202 :スイッチバック
203 :湾曲搬送ガイド板
204 :第二連絡搬送経路
205 :第二分岐爪
210 :ピックアップローラ
300 :制御装置
310 :CPU
311 :制御手段
312 :カッターツール接離手段
313 :筋付けツール接離手段
314 :ツール移動手段
315 :シート移動手段
320 :RAM
330 :ROM
340 :操作表示パネル
350 :I/F
351 :カッターツールドライバ
352 :筋付けツールドライバ
353 :ツール移動ドライバ
354 :シート搬送ドライバ
360 :バス
Pi :矢印
Po :矢印
S :カットシート
Sa :剥離シール層
Sb :台紙層
特開2014-176958号公報

Claims (12)

  1. シート材を加工するシート加工装置であって、
    前記シート材を加工する加工具と、
    前記加工具をシート材に接離させる加工具接離部と、
    前記加工具に対して前記シート材を相対的に搬送させるための搬送経路を含む搬送手段と、を備え、
    前記搬送手段による前記シート材の往復搬送方向は、水平面に対して傾斜する方向を含み、
    前記加工具接離部は、水平面に対する傾斜方向に搬送される傾斜状態の前記シート材に対して前記加工具を接離させ
    前記搬送経路は、前記加工具よりも搬送方向上流側に積載された前記シート材を分離搬送するシート材搬入部を含み、
    前記シート材搬入部は、前記水平面に対し45度以上90度以下の傾斜姿勢で前記シート材を積載するシート材積載部を有し、
    前記搬送手段は、前記シート材搬入部よりも搬送方向下流に配置されている前記加工具との間において、前記搬送経路を切り替える切替部と、
    前記シート材搬入部から搬送された前記シート材が前記切替部を通過した後に前記シート材が逆方向に搬送されたときに、前記切替部によって前記シート材搬入部とは異なる方向に案内された前記シート材を導く退避部と、を有する、ことを特徴とするシート加工装置。
  2. 前記搬送手段は、前記シート材の搬送経路の一部を形成するガイド部を有し、
    前記ガイド部は、前記加工具に対する前記シート材を搬送させるための湾曲部を含む、請求項1に記載のシート加工装置。
  3. 前記加工具は、前記湾曲部による曲がり方向の内側に配置される、請求項2に記載のシート加工装置。
  4. 前記搬送経路は、前記湾曲部よりも搬送方向上流側の第一搬送経路と、前記湾曲部を含む第二搬送経路と、前記湾曲部よりも搬送方向下流側の第三搬送経路と、から構成される、請求項2又は3に記載のシート加工装置。
  5. 前記シート材搬入部は、前記シート材積載部に積載された複数枚の前記シート材のシートを1枚ずつ分離して前記搬送経路に移動させる分離搬送手段を有する、請求項に記載のシート加工装置。
  6. 前記シート材搬入部は、前記シート材積載部に積載された複数の前記シート材の幅方向の位置を規制する規制部材を有する、請求項1又は5に記載のシート加工装置。
  7. 前記退避部は、導かれた前記シート材を前記水平面に対してほぼ垂直に設けられた支持面を有する、請求項に記載のシート加工装置。
  8. 前記シート材が前記退避部に導かれる位置に、前記切替部を切り替えた状態で、前記シート材を往復搬送させながら、前記加工具により前記シート材を加工する、
    請求項1又は7に記載のシート加工装置。
  9. 前記搬送手段は、前記加工具よりも搬送方向上流側に搬送ローラ対を有し、
    前記搬送ローラ対に加工対象の前記シート材の搬送方向下流側端部を突き当ててレジスト補正を行う、請求項1乃至のいずれか一項に記載のシート加工装置。
  10. 前記シート材の往復搬送の方向との交差方向に前記加工具を移動させる加工具移動部を、さらに備える、請求項1乃至のいずれか一項に記載のシート加工装置。
  11. 前記シート材を挟むように前記加工具と対向する対向位置に配置される加工具対向部をさらに備え、
    加工具対向部は、前記シート材に対する前記加工具による加工のときに、当該加工具と当該シート材の相対的な移動方向に応じて前記対向位置に相当する部分を移動させる、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のシート加工装置。
  12. シート材に画像を形成する画像形成装置と、前記画像が形成された前記シート材を前記搬送経路に搬送させて加工する、請求項1乃至11のいずれか一項に記載されたシート加工装置と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
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