JP2021023178A - 冷凍粥の製造方法 - Google Patents

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美絵 小川
Mie Ogawa
美絵 小川
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Abstract

【課題】食感の良い冷凍粥の製造方法を提供すること。【解決手段】穀類にアミラーゼと水を加えて撹拌しながら加熱して喫食状態にした粥を冷凍する冷凍粥の製造方法であって、穀類100gに対してアミラーゼを250ユニット以上の割合で使用することを特徴とする冷凍粥の製造方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、冷凍粥の製造方法に関する。
粥とは、うるち米、麦、ソバ等の穀類を多めの水で加熱し喫食状態にした食品をいい、調理後保存して簡便に喫食するために、レトルト粥や冷凍粥が市販されている。
例えば、小分け,計量,解凍が容易で、解凍加熱調理後も粥本来の風味を得られる冷凍粥及びその製造方法を提供することを目的として通常に炊いた粥を粥飯と粥汁とに分離し、粥飯を水洗いした後にバラ状に冷凍し、該冷凍した粥飯を撹拌しながら冷却した粥汁を加え、前記冷凍した粥飯の表面に粥汁を氷結コーティングしたことを特徴とする冷凍粥が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、茶本来の風味、色を保持し、食感、食味に優れ、電子レンジで手軽に解凍できる冷凍茶粥の製造方法として、常法で炊かれた白粥を粥汁と共に25℃以下に急速冷却する冷却工程と、冷却後の白粥に茶由来成分を添加して混合する混合工程と、白粥と茶由来成分とを混合した粥を、−40℃以下に20分以内で急速冷凍する急速冷凍工程と、を含む冷凍茶粥の製造方法が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開平7−107931号公報 特開2015−208229号公報
前記のとおり簡便に喫食できる粥として冷凍粥が知られているが、本発明の目的は、食感の良い冷凍粥の製造方法を提供することである。
本発明者は前記の目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、穀類にアミラーゼと水を加えて撹拌しながら加熱することで、粘りの少ない食感の良い冷凍粥を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明は、穀類にアミラーゼと水を加えて撹拌しながら加熱して喫食状態にした粥を冷凍する冷凍粥の製造方法であって、穀類100gに対してアミラーゼを250ユニット以上の割合で使用することを特徴とする冷凍粥の製造方法である。
本発明の冷凍粥の製造方法により食感の良い冷凍粥を得ることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
粥は、穀類に対して多めの水で加熱し喫食状態にしているが使用する水の量により三部粥、五分粥、七分粥、全粥と呼ばれている。
例えば、三部粥は、米の20倍の水で炊き、五分粥は、米の10倍の水で炊き、七分粥は、米の7倍の水で炊き、全粥は米の5倍の水で炊いている。
本発明の冷凍粥に使用する粥は、穀類100質量部に対して300質量部以上の水で炊いた粥が使用でき、呼び方による限定はない。
また、使用する穀類も従来から粥に使用されている穀類が特に限定なく使用できる。
例えば、うるち米、大麦、黒米、もちきび、もちひえ、もちあわ、ソバ等を挙げることができる。
使用する穀類は、精米(うるち米)が、粘りが少なく食感が良いため好ましい。
精米(うるち米)以外の雑穀を使用すると精米(うるち米)のみを使用した場合に比較して粘りが出やすいため食感が劣る傾向があるが、本発明の方法により、粘りを抑えて食感が劣るのを防ぐことができる。
また、粥には必要に応じて、ほぐしサケ、キザミねぎ、うめ及びその加工品、煎りゴマ、鶏卵及びその加工品等の具やチキンエキス、鰹、昆布、椎茸等の出汁、調味料、塩などを使用することができる。
本発明で使用するアミラーゼの穀類に対する使用割合は、穀類100gに対して250ユニット未満では効果を十分に得ることができないため250ユニット以上であることが好ましい。
アミラーゼの使用量が穀類100gに対して250ユニット以上であれば満足できる程度の効果を得ることができる。
アミラーゼの使用量が多くなるにしたがって、より満足できる効果を得ることができるが穀類100gに対して500ユニットを超えるあたりから効率が悪くなるため効率の点では500ユニット前後の使用が好ましい。
なお、アミラーゼは市販のアミラーゼ製剤も使用できる。
本発明の冷凍粥の製造方法は、アミラーゼを使用して撹拌加熱する以外は従来の冷凍粥と同様でよい。
例えば、
(1)穀類に水とアミラーゼを加え、蒸気加熱ニーダーに収容し、約20分間、撹拌しながら90℃達温まで徐々に加熱する
(2)約20分間、温度を85℃以上に保ちながら放置する
(3)必要に応じて、調味料、香辛料、油脂、食塩等を加える
(4)容器に移し、必要に応じて冷却後、急速凍結する
冷凍後の保存、喫食方法は従来の冷凍粥と同様でよい。
例えば、冷凍保存した冷凍粥を電子レンジで解凍加熱して喫食することができる。
以下本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜4、比較例1〜2]
精米13.5kg、大麦4.5kg、雑穀ブレンド(大麦、黒米、玄米、もちきび、もちあわ)2kg、水80kgと表1に示す量のアミラーゼを蒸気加熱ニーダーに収容し、0.2MPaで攪拌しながら20分間、加熱し、90℃に達温した後、加熱を止めて20分間保温した。
これを、140gに小分けして耐熱容器に収容し、−40℃で1時間急速凍結を行った。
−18℃の冷凍庫で2日間保管した後、電子レンジで600W、2分間解凍加熱して以下の評価基準で10名のパネラーにより評価を行った。
・食感
5点 さらっとしていて良い
4点 ややさらっとしていて、やや良い
3点 普通
2点 やや粘りがあり、やや悪い
1点 粘りがあり、悪い
得られた評価結果を表1に示す。
表中、評価は点数を付けた人数と平均点を示している。
食感評価で3.5点以上を合格とした。
Figure 2021023178
アミラーゼの使用量が、穀類100gに対して250ユニット以上で満足できる効果が得られた。
アミラーゼの使用量が、穀類100gに対して500ユニットを超えると効果の伸びが少なくなった。
[実施例5〜8、比較例3〜4]
実施例1において、水の使用量を200Kgに変更した以外は、実施例1と同様にして、冷凍粥を調製し評価を行った。
得られた評価結果を表2に示す。
Figure 2021023178
アミラーゼの使用量が、穀類100gに対して250ユニット以上で満足できる効果が得られた。
アミラーゼの使用量が、穀類100gに対して500ユニットを超えると効果の伸びが少なくなった。
水の使用割合が多くなっても前記実施例と同様な結果となった。
[実施例9〜12、比較例5〜6]
実施例1において、精米13.5kg、大麦4.5kg、雑穀ブレンド(大麦、黒米、玄米、もちきび、もちあわ)2kgを精米20kgに変更した以外は、実施例1と同様にして、冷凍粥を調製し評価を行った。
得られた評価結果を表3に示す。
Figure 2021023178
アミラーゼの使用量が、穀類100gに対して250ユニット以上で満足できる効果が得られた。
アミラーゼの使用量が、穀類100gに対して500ユニットを超えると効果の伸びが少なくなった。
穀物の配合を変更しても前記実施例と同様な結果となった。
[実施例13〜16、比較例7〜8]
実施例1において、20分間保温後、小分けする前にチキンエキス1kg、サラダオイル0.5kg、ショ糖脂肪酸エステル0.1kg、おろし生姜0.5kg、食塩0.2kg、水2.6kgを混合したものを加えた以外は、実施例1と同様にして、冷凍粥を調製し評価を行った。
得られた評価結果を表4に示す。
Figure 2021023178
アミラーゼの使用量が、穀類100gに対して250ユニット以上で満足できる効果が得られた。
アミラーゼの使用量が、穀類100gに対して500ユニットを超えると効果の伸びが少なくなった。
冷凍前に出汁等を加えても前記実施例と同様な結果となった。
いずれの場合もアミラーゼを穀類100gに対して250ユニット以上の割合で使用した場合に満足できる効果が得られた。

Claims (1)

  1. 穀類にアミラーゼと水を加えて撹拌しながら加熱して喫食状態にした粥を冷凍する冷凍粥の製造方法であって、穀類100gに対してアミラーゼを250ユニット以上の割合で使用することを特徴とする冷凍粥の製造方法。
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