JP2021016070A - 撮像素子及びその信号読み出し回路 - Google Patents

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【課題】画素又は画素ブロックごとに受光感度を調整することができる撮像素子及びその信号読み出し回路を提供する。【解決手段】印加電圧により受光感度が変化する光電変換部を備えた撮像素子の信号読み出し回路において、画素内に、第1受光期間で検出した前記画素の信号検出値に基づいて、前記第1受光期間に続く第2受光期間における前記画素の前記光電変換部の前記印加電圧を設定する印加電圧設定回路を備えることを特徴とする。また、撮像素子の光電変換部は、アバランシェ増倍が可能な光電変換膜で構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像素子及びその信号読み出し回路に関し、特に、光電変換膜積層型の撮像素子とその信号読み出し回路に関する。
近年、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの固体撮像素子に無機や有機の光電変換膜を積層する撮像素子が提案されている。光電変換膜積層型撮像素子は、膜材料の選択により、感度の向上やダイナミックレンジの拡大が可能になる特徴がある。光電変換膜は、印加される電圧によって膜内に発生する信号電荷(電子又は正孔)量が変化するため、撮像動作中に印加電圧を変化させることで、高機能を実現する素子が提案されている。
特許文献1の撮像装置は、膜の印加電圧の変更により一時的に感度を0にして、グローバルシャッタを可能とする。また、多重露光の際に、露光ごとに膜の印加電圧を変化させて、感度を変えることも可能とする。特許文献2の撮像装置は、画素電極の周囲に補助電極を配置し、この補助電極に信号電荷の一部を収集することで、画素電極に入る信号を調整することができる。
本発明者らは、印加電圧の変更により感度を変えることのできる光電変換膜として、アバランシェ増倍が可能な結晶セレン膜の研究を行っている(特許文献3、非特許文献1)。この膜を固体撮像素子に積層し、光電変換して発生した電荷を増倍させることで、感度の向上が可能となる。この光電変換膜により、高精細化のために固体撮像素子の画素が微細になり(3μm角以下)、シリコンのフォトダイオードで検出できる信号が不足する問題を解決することができる。
特許第6202512号公報 特開2016−86407号公報 特開2019−24057号公報
結晶セレンのようなアバランシェ増倍が可能な光電変換膜を固体撮像素子に積層し、撮像動作中に印加電圧を変化させることで、受光感度を向上させるとともに、複数の露光条件での撮像が可能となる。しかし、固体撮像素子で検出できる信号電荷には上限があるため、同一のシーンで暗い領域と明るい領域がある場合に、一方の領域に感度を合わせるように調整すると、他方が感度不足又は露出過多(白飛び)となってしまう。このため、画素又は複数画素を含む画素ブロックごとに受光感度を変化させることが望ましい。
しかしながら、特許文献1の撮像素子は、膜の印加電圧は膜上面にある電極で制御し、電極や光電変換膜を画素ごとに分離する方法については具体的な記載がないため、基本的には全画素同一の制御となり、電極を画素ごとに分割して独立に制御することは困難である。また、印加電圧はあらかじめ設定した電圧値及びステップに限定され、露光条件を検出する機能がないため、撮影状況により適応的に露光条件を調整することはできない。一方、特許文献2の撮像素子は、光量検出回路により露光条件を検出して感度(膜の印加電圧)を調整する例も示されているが、この回路は画素エリアの外側にあるため、画素ごとに印加電圧を制御してフィードバックすることは困難である。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、画素又は画素ブロックごとに受光感度を調整することができる撮像素子及びその信号読み出し回路を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る信号読み出し回路は、印加電圧により受光感度が変化する光電変換部を備えた撮像素子の信号読み出し回路であって、画素内に、第1受光期間で検出した前記画素の信号検出値に基づいて、前記第1受光期間に続く第2受光期間における前記画素の前記光電変換部の前記印加電圧を設定する印加電圧設定回路を備えることを特徴とする。
また、前記信号読み出し回路は、前記第1受光期間で検出した前記信号検出値が大きい信号電荷量を示すにつれて、前記第2受光期間における受光感度を低くするように前記印加電圧を設定することが望ましい。
また、前記信号読み出し回路は、各画素が、前記光電変換部で生成した電荷量に対応する電圧検出ノードの電圧に基づいて、前記信号検出値を出力するソースフォロア回路を備え、前記印加電圧設定回路は、前記信号検出値と少なくとも1つのしきい値とを比較した結果に基づいて、前記印加電圧を設定することが望ましい。
また、前記信号読み出し回路は、各画素が、前記光電変換部で生成した電荷量に対応する電圧検出ノードの電圧としきい値電圧とを比較する比較器と、前記比較器の出力に基づいて前記電圧検出ノードの電圧をリセット電圧とするリセット手段と、比較器の出力するパルスをカウントするカウンタ回路とを有する、前記電荷量のアナログ/デジタル変換回路を備え、前記印加電圧設定回路は、前記信号検出値としての前記カウンタ回路のビット値に基づいて、前記印加電圧を設定することが望ましい。
また、前記信号読み出し回路は、前記第1受光期間及び前記第2受光期間が、1フレームに対応することが望ましい。
上記課題を解決するために本発明に係る撮像素子は、印加電圧により受光感度が変化する光電変換部と、前記信号読み出し回路とを備えることを特徴とする。
また、前記撮像素子は、前記光電変換部が、アバランシェ増倍が可能な光電変換膜で構成されることが望ましい。
また、前記撮像素子は、前記光電変換部が、一方の面に画素ごとに電圧印加電極と光電荷収集電極を備え、両電極間に前記印加電圧を印加することが望ましい。
また、前記撮像素子は、前記印加電圧を、複数画素を含む画素ブロックごとに設定することが望ましい。
また、前記撮像素子は、前記画素を構成する各構成要素を異なる層に設けて3次元積層したことが望ましい。
本発明の撮像素子及びその信号読み出し回路によれば、画素又は画素ブロックごとに受光感度を調整することができる。
第1の実施形態の信号読み出し回路の例を示す図である。 光電変換部の構成と動作のイメージ図である。 光電変換膜の電極構造の例を示す図である。 第1の実施形態の電圧選択回路の構成を概念的に示した図である。 第1受光期間の入射光量と第2受光期間の印加電圧値の関係を示す図である。 各印加電圧における入射光量と電圧値VSの関係を示す図である。 受光期間を短く設定したときの入射光量と電圧値VSの関係を示す図である。 第1の実施形態の信号読み出し回路の変形例を示す図である。 第2の実施形態の信号読み出し回路の例を示す図である。 第2の実施形態の電圧選択回路の構成を概念的に示した図である。 各印加電圧における入射光量とカウンタ回路出力の関係を示す図である。 受光期間を短く設定したときの入射光量とカウンタ回路出力の関係を示す図である。 本発明の撮像素子の実装構造の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態の信号読み出し回路の例を示す。各画素は、光電変換膜10を有する光電変換部と、フローティングディフュージョン(FD)15と、リセットトランジスタ(TRST)20と、出力トランジスタ30と、選択トランジスタ(TSEL)32と、印加電圧設定回路40とを備えている。画素の出力を、出力変換回路50でA/D(アナログ/デジタル)変換して読み出す。印加電圧設定回路40は、コンパレータ(比較器)41〜43と、電圧選択回路44を備える。また、出力変換回路50は、例えば、雑音除去回路51、A/D変換回路52を備えている。
まず、本実施形態で使用する光電変換部について説明する。図2は、光電変換部の構成と動作のイメージ図である。光電変換膜10は、本実施形態では結晶セレン(c−Se)又はアモルファスセレン(a−Se)で形成されているが、電荷のアバランシェ増倍が可能な他の材料を用いることもできる。
光電変換膜を積層した固体撮像素子では、光電変換膜の上側に透明導電膜を積層し、この透明導電膜に電圧を印加して、膜の積層方向に電界を発生させるのが一般的な方法である。しかし、画素ごとに独立した電圧を印加するためには、通常は素子全体を覆う形で製膜する透明導電膜を、画素ごとに分離して作成し、個別に電圧を印加する必要があるため、電極・配線製造に困難が伴う。
そこで、本実施形態では、光電変換膜10に電圧を印加するための電極11,12の両方を、光電変換膜10の基板側の面に設けている。作製にあたっては、信号読み出し回路が形成された基板上に、電圧VFを印加するための電圧印加電極11と、フローティングディフュージョン(FD)15に接続する光電荷収集電極12を、半導体プロセスの電極・配線製造工程によって形成する。その後、光電変換膜10を、電極11,12を覆って基板全体に製膜することにより、光電変換部を作製する。
光電変換膜10に光が入射すると、光電変換により膜内に電荷が発生する。そして、電圧印加電極11側に電圧VF(電荷が電子か正孔かにより、電圧VFの+−は変わる)を印加すると、光電変換膜10内において電極11,12間に膜平面方向に電界が発生する。その結果、アバランシェ増倍が生じ、増倍された電荷が光電荷収集電極12に流れる。これにより、高感度の光検出が可能となる。また、印加電圧により、光電変換で発生した電荷のアバランシェ増倍率を制御でき、受光感度(光に対する出力電荷量)を変化させることができる。
図3は、光電変換膜10の電極構造の例である。画素ごとに異なる電圧が印加できるように、電極形状は、例えば、図3(a)のようにくし歯形状(くし歯電極11,12の歯を交互に組み合わせた形状)や図3(b)のように格子形状(光電荷収集電極12をVF電圧印加電極11で囲む形状)とし、この電極構造を画素ごとに独立して形成する。また、基板内に各電極に接続する配線を形成することで、画素ごとに異なる電圧印加(異なる受光感度の設定)が可能となる。さらに、両電極は半導体プロセスの配線工程によって形成されるため、電極間を短い距離(例えば、10〜100nm)とすることができ、比較的低い印加電圧で、電極間にアバランシェ増倍が生じる電界(107V/m程度)を発生させることができる。
なお、ここでは、画素ごとに独立して電圧印加するとしたが、光電変換膜の印加電圧を複数画素の画素ブロックごとに制御する場合は、印加電圧ノード(電圧印加電極11)の電圧は必ずしも画素ごとに別系統としなくても、複数画素をまとめた画素ブロックごとに別系統としてもよい。
図1に戻って、各画素における信号読み出し回路の構成について説明する。上述のように、光電変換膜10は、画素ごとに設けられた電圧印加電極11(印加電圧ノード)と光電荷収集電極12の間の印加電圧VFによって、受光感度を制御することができる。
光電変換膜10で発生した電荷(信号電荷)は、光電荷収集電極12からフローティングディフュージョン(FD)15に読み出され、フローティングディフュージョン15の電圧検出ノード16の電位VFDが変化する。この電圧検出ノード16は、出力トランジスタ30のゲートに接続されている。
リセットトランジスタ(TRST)20は、所定の制御信号で制御され、1フレーム期間終了後にオン(導通)することにより、フローティングディフュージョン15にリセット電圧VRSTを印加する。これにより、電圧検出ノード16の電位VFDがリセット電圧VRSTになり、フローティングディフュージョン15に蓄積されていた信号電荷が消去される。このように、リセットトランジスタ(TRST)20は、画素のリセット手段として機能する。
出力トランジスタ30はソースフォロア回路を構成しており、選択トランジスタ(TSEL)32が選択されると、ゲートの電位VFDに対応して、ソース電極ノード33に信号検出値としての電圧値VSが出力される。なお、選択トランジスタ(TSEL)32は、垂直シフトレジスタ(図示せず)によって選択された行選択線31により、ON(導通)/OFF(非導通)が制御される。
垂直信号線34は定電流源35を有しており、選択された行の画素の出力信号が出力される。
次に、信号読み出し回路の動作と印加電圧VFの制御について説明する。
所定の受光期間(本実施形態では1フレーム期間)終了後、通常のCMOSイメージセンサと同じように、行選択線31が選択され(電圧が印加され)、選択トランジスタ(TSEL)32がON(導通)する。各画素は、受光期間にフローティングディフュージョン15に蓄積した信号電荷に対応する出力信号を、選択トランジスタ(TSEL)32を介して垂直信号線34に出力するとともに、信号検出値として電圧値VSを印加電圧設定回路40へ出力する。
本実施形態では、画素の出力信号は、出力変換回路50の雑音除去回路51及びA/D変換回路52を経て、デジタル信号として出力される。その後、リセットトランジスタ(TRST)20をON(導通)させて、フローティングディフュージョン15をリセットする。リセットの後、フローティングディフュージョン15は次の受光期間(フレーム)の電荷の蓄積を再開する。
印加電圧設定回路40は、受光期間(第1受光期間ということがある。)の信号検出値としての電圧値VSに基づいて、続く受光期間(第2受光期間ということがある。)に光電変換膜10へ印加する電圧VFを出力する。画素ごとのソースフォロア回路の出力電圧値VSは少なくとも1個のコンパレータ(本実施形態では、3個のコンパレータ41〜43)に入力され、それぞれに設定したしきい値(VTH1,VTH2,VTH3)と比較される。ここでは、しきい値電圧の大きさは、VTH1>VTH2>VTH3とする。各コンパレータは、比較した結果C1〜C3(0か1の値)を電圧選択回路44に出力する。なお、後述のとおり、コンパレータ(しきい値)を3個用いることにより、印加電圧を4段階に設定できる。コンパレータ(しきい値)が1個であれば、2つの印加電圧を切り替えることができる。
図4は、電圧選択回路44の構成を概念的に示した図である。電圧選択回路44は、メモリ部441と電圧切換え部442を備えている。電圧選択回路44では、コンパレータからのC1〜C3の出力に応じて、受光期間(例えば1フレーム期間)終了後の画素信号出力時に、電圧切換え部442が電圧値をVF0〜VF3から選択してメモリ部441に出力する。メモリ部441はDRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static RAM)等を利用する構成が考えられる。メモリ部441は次の受光期間(次の1フレーム期間)の間、VF0〜VF3の値を保持し、光電変換膜10の印加電圧VFを出力する。
印加電圧VFの値は以下のように決定する。
C1=C2=C3=0の時、VF =VF0
C1=1、C2=C3=0の時、VF =VF1
C1=C2=1、C3=0の時、VF =VF2
C1=C2=C3=1の時、VF =VF3
なお、VF0>VF1>VF2>VF3であり、動作当初の印加電圧は、例えばVF0が出力されるものとする。
図5に、第1受光期間(現フレーム)の入射光量と、第2受光期間(次フレーム)の印加電圧値VFの関係を示す。第1受光期間の入射光量範囲L1〜L4は、第1受光期間(現フレーム期間)の最後の出力電圧値VSがそれぞれ、VS>VTH1、VTH1>VS>VTH2、VTH2>VS>VTH3、VTH3>VSであるような光量の範囲である。L1〜L4に対応して、上記の電圧選択回路44により、第2受光期間(次フレーム)での印加電圧がそれぞれVF0、VF1、VF2、VF3に設定される。すなわち、図5の太い実線で示すように、第1受光期間での入射光量が小さいほど膜印加電圧を高くし、第1受光期間での入射光量が大きいほど膜印加電圧を低くする制御を行う。すなわち、第1受光期間で検出した信号検出値(VS)が大きい信号電荷量を示すにつれて、第2受光期間における受光感度を低くするように印加電圧VFを設定する。
図6に、光電変換膜10に各電圧VFを印加したときの、入射光量と画素出力の電圧値VSの関係を示す。ここでは、電圧値VSが信号電荷量に比例するとしてグラフを描いている。膜印加電圧VF0>VF1>VF2>VF3の順に、光電変換膜10の増倍率が高くなり、入射光量に対する電圧値VSの立ち上がりが速くなる。例えば、膜印加電圧VF0のときは、微弱な光量に反応することができ、フォトンカウンティング領域の撮影が可能となる。また、基本的には電荷を増倍して感度を高めているが、光量が大きいほど膜印加電圧VFを下げることで入出力特性の傾きが小さくなる。これにより、大きな入射光量(強い光)に対してもフローティングディフュージョン15の電圧検出ノード16の電圧値VFD(≒電圧値VS)が飽和電圧(VFD_SAT)を容易に超えないように増倍率を設定することができ、入射光量に対するダイナミックレンジが拡大する。
したがって、例えば、第1受光期間(現フレーム)で高い信号検出値(VS)を検出した画素は、印加電圧VFを低くすることにより、第2受光期間(次フレーム)における受光感度が低くなり、その後は大きな入射光量であっても、電圧検出ノード16の電圧値VFDの飽和が避けられる。また、第1受光期間(現フレーム)で小さい信号検出値(VS)を検出した画素は、印加電圧VFを高くすることにより、第2受光期間(次フレーム)における受光感度が高くなり、その後は微弱な入射光量であっても、十分な検出感度が得られる。
また、画素ごと(又は画素ブロックごと)に光電変換膜10の印加電圧VFを設定することにより、一つの撮像装置で、微弱な光量の領域と、強い光量の領域とを、同時に適切な感度で撮像することができる。なお、複数画素を含む画素ブロックごとに印加電圧VFを設定する場合は、当該画素ブロックの1画素(画素ブロックの中央部分に位置する画素が望ましい。)の印加電圧設定回路40で設定された印加電圧VFを、当該画素ブロックの印加電圧VFとすればよい。
図7に、別の制御方法による、入射光量と画素出力の電圧値VSの関係を示す。図7の特性は、光量を検出する受光期間を1フレーム期間よりも短く設定して、次の受光期間の膜印加電圧VFを変更する制御を行ったときの、1画素の入出力特性である。すなわち、1フレームの途中で光電変換膜10のアバランシェ増倍率を変化させている。ここで、破線のラインは、電圧値VFD(≒電圧値VS)の飽和電圧(VFD_SAT)を意味している。また、電圧値VSが信号電荷量に比例するとしてグラフを描いている。
第1の実施形態の信号読み出し回路(図1)において、1フレームより短い受光期間経過後に、その都度選択トランジスタ(TSEL)32をONして信号検出値(VS)を読み出し、コンパレータ41〜43と比較して印加電圧VFを選択し、メモリ部441に書き込むものとする。1フレーム期間終了後にフローティングディフュージョン15をリセットするまでは、何度でも信号検出値(VS)を読み出すことができ、当該フレームにおけるそれまでの累積の入射光量に対応する信号検出値(VS)が得られる。ただし、画素の出力信号を、出力変換回路50によりデジタル信号として出力する処理は、1フレーム期間終了後のみ行う。
第1受光期間の終了時の信号検出値が大きい信号電荷量を示すほど(それまでの入射光量が大きいほど)、それに続く第2受光期間の光電変換膜10の膜印加電圧VFを小さくすることで入出力特性の傾きを小さくする。これにより、フローティングディフュージョン15の飽和を避けて電圧値VSの出力が可能となり、入射光量に対するダイナミックレンジが拡大する。受光期間を短く設定することにより、1フレーム期間中で、小さい光量(L1)では傾きを大きくして感度を確保し、累積の入射光量が大きく(L4)なるほど傾きを小さくして感度を下げることができ、HDR(High Dynamic Range)の方式の映像にも対応が可能となる。
図8は、第1の実施形態の信号読み出し回路の変形例である。図1の信号読み出し回路との相違は、垂直信号線34に接続するノード36に、コンパレータ41〜43の入力を接続した点である。他の部分の回路構成は、図1と同じであるので説明を省略する。この場合も、1フレーム期間終了後の画素信号出力時に、コンパレータ41〜43の出力に応じて膜印加電圧VFを選択し、電圧選択回路44のメモリ部441に書き込むこととする。
したがって、図1の信号読み出し回路と同様に、次の受光期間において、画素ごとに適切な光電変換膜の電荷増倍率を選択することができる。図8の回路は、垂直信号線34に読み出された画素の出力電圧(信号検出信号)VSに正確に基づいて、印加電圧VFを制御できるが、コンパレータの接続によって垂直信号線の寄生容量が大きくなり、垂直信号線を介した信号読み出し動作が遅くなる虞がある。
(第2の実施形態)
図9に、本発明の第2の実施形態の信号読み出し回路の例を示す。第2の実施形態の信号読み出し回路は、1ビット型A/D変換回路を利用している。
光電変換部は、アバランシェ増倍を行う光電変換膜10であり、第1の実施形態で説明したものと同じ構造を備えている。各画素は、フローティングディフュージョン(FD)15と、リセットトランジスタ(TRST)20と、コンパレータ(比較器)60と、インバータ回路(インバータ・チェーン)61と、カウンタ回路70と、印加電圧設定回路40とを備える。このうち、電圧検出ノード16、リセットトランジスタ20、コンパレータ60、及びインバータ回路61は、パルス発生回路を構成し、出力(VOUT)として、光電変換膜10で生成された電荷量に対応するパルスを発生する。また、このパルス発生回路とカウンタ回路70とにより、A/D変換回路を構成する。以下、各構成要素について説明する。
光電変換膜10は、画素ごとに設けられた電圧印加電極11(印加電圧ノード)と光電荷収集電極12間の印加電圧VFによって、受光感度を制御することができる。生成された電荷(信号電荷)は、フローティングディフュージョン(FD)15に転送され、蓄積される。
リセットトランジスタ(TRST)20は、インバータ回路61の出力電圧(VOUT)で制御され、オン(導通)することにより、フローティングディフュージョン15の電圧検出ノード16にリセット電圧(VRST)を印加する。リセットトランジスタ(TRST)20は、フローティングディフュージョン15に蓄積されていた信号電荷を消去するリセット手段として機能する。
コンパレータ60は、一方の入力(−入力)に電圧検出ノード16の電圧(VFD)が入力され、他方の入力(+入力)にしきい値電圧(VTH)が入力される。コンパレータ60の出力信号はインバータ回路(インバータ・チェーン)61に出力される。なお、初段のコンパレータ60に代えて、インバータを用いてもよい。
インバータ回路(インバータ・チェーン)61は、反転回路であるインバータ(Inv1、Inv2,・・・Inv2n)が偶数段接続された多段回路である。各インバータは、例えばCMOSインバータで構成される。インバータ・チェーン61の最終段のインバータ(Inv2n)の出力は、パルス発生回路の出力(VOUT)として、カウンタ回路70に出力されるとともに、リセットトランジスタ(TRST)20のゲートに入力される。このインバータ回路61は一種の遅延回路として機能し、パルス幅の調整や、パルス発生動作の安定化に寄与する。なお、インバータ回路61は必須のものではなく、コンパレータ60のみでパルス発生動作を安定に制御することができれば、削除することもできる。
カウンタ回路70は、例えば12bit(1bitのカウンタ12個)からなり、各カウンタ71〜82はパルスをカウントしてビット値を出力する。1つのカウンタを経るとパルス数が半分になり、直列に接続して多ビットのカウンタ回路70を構成している。1bitカウンタ71〜82のそれぞれは、例えば、フリップ・フロップ等で構成することができる。カウンタ回路70は、1bitカウンタに限らず、例えば、2bitカウンタを1つの要素として構成してもよい。また、必要があれば、12ビットに限らず、さらに多数のカウンタを設けてもよい。カウンタ回路70は、パルス発生回路の出力(VOUT)のパルス数をカウントし、所定の受光期間ごとにビット値を信号検出値として出力する。なお、カウンタ回路70は、1フレーム期間後に確定したビット値を当該フレームのデジタル出力信号として出力し、その後リセットされる。
次に、信号読み出し回路の動作と印加電圧VFの制御について説明する。
説明の都合上、フローティングディフュージョン15のリセットが完了して、電圧検出ノード16の電位VFDがリセット電圧(≒VRST)であり、リセット解除された状態からスタートする。コンパレータ60の一方の入力(−入力)に電圧VFDが入力され、他方の入力(+入力)には、所定のしきい値電圧(VTH)が入力される。このときVFD(≒VRST)>VTHであるから、コンパレータ60の出力はLowである。インバータ回路61の入力がLowであるから、偶数段の最終段インバータ(Inv2n)の出力、すなわちパルス発生回路の出力(VOUT)もLowであり、リセットトランジスタ(TRST)20はオフ(OFF)状態になっている。
光電変換膜10に光が入射し、生成された電荷がフローティングディフュージョン(FD)15に蓄積して、電圧検出ノード16の電圧(VFD)が次第に低下し、しきい値電圧(VTH)に達すると、コンパレータ60の出力がHighに反転する。この出力変化は偶数個のインバータの出力が順次反転して伝達され、最終段のインバータ(Inv2n)の出力、すなわち、パルス発生回路の出力(VOUT)がHighとなる。
パルス発生回路の出力(VOUT)がHighになると、リセットトランジスタ20がオン(ON)状態になり、電圧検出ノード16の電極にリセット電圧(VRST)が印加され、フローティングディフュージョン15が再度リセットされる。
フローティングディフュージョン15がリセットされると、コンパレータ60の一方の入力(−入力)の電圧VFDがリセット電圧(≒VRST)となり、コンパレータ60の出力がLowに戻る。コンパレータ60の出力変化は、偶数個のインバータ出力が順次反転して伝達され、最終段のインバータ(Inv2n)の出力、すなわち、パルス発生回路の出力(VOUT)がLowになり、初期状態に戻る。このような過程を経て、出力(VOUT)にパルスが発生する。
その後は、上記の過程が繰り返されて、パルスが複数発生し、カウンタ回路70(カウンタ71〜82)により、パルス数がカウントされる。こうして、発生した電荷量に対応するデジタル信号がカウンタ回路70から出力される。1フレーム期間終了後、カウンタの値はリセットされる。
印加電圧設定回路40は、受光期間(第1受光期間)のカウンタ回路70の出力ビット値に基づいて、続く受光期間(第2受光期間)に光電変換膜10へ印加する電圧VFを設定する。すなわち、カウンタ回路70の出力ビット値が、画素の信号検出値となる。本実施形態では、印加電圧設定回路40は、実質的に電圧選択回路45で構成されている。本実施形態では、12ビットのカウンタで、上位2ビットを用いて印加電圧を制御する例を示す。カウンタ81,82の出力(11bitと12bitのビット値)が電圧選択回路45に入力される。なお、後述のとおり、上位2ビットを用いることにより、印加電圧を4段階に設定できる。最上位ビットのみを用いれば、2つの印加電圧を切り替えることができる。さらに、上位3ビットを用いて、印加電圧を8段階に設定してもよい。
図10は、電圧選択回路45の構成を概念的に示した図である。電圧選択回路45は、11bitと12bitのビット信号(ビット値)が入力され、メモリ部451と電圧切換え部452を備えている。電圧選択回路45では、カウンタ回路70の11bitと12bitの出力に応じて、電圧切換え部452が電圧値をVF0〜VF3から選択してメモリ部451に出力する。メモリ部451はDRAMやSRAM等を利用して構成される。メモリ部451は次の受光期間の間、VF0〜VF3の値を保持し、光電変換膜10の印加電圧VFを出力する。
印加電圧VFの値は以下のように決定する。
11bit=0,12bit=0の時、VF =VF0
11bit=1,12bit=0の時、VF =VF1
11bit=0,12bit=1の時、VF =VF2
11bit=1,12bit=1の時、VF =VF3
なお、VF0>VF1>VF2>VF3であり、動作当初の印加電圧は、例えばVF0が出力されるものとする。
第2の実施形態において、11bitと12bitの出力は、第1受光期間の入射光量のデジタル値の上位2ビットであるから、第1受光期間の入射光量と第2受光期間の印加電圧値VFとの関係は、図5と同じである。すなわち、図5において、第1受光期間の入射光量範囲L1〜L4は、第1受光期間の最後のカウンタ値(上位2ビット)がそれぞれ、(11bit=12bit=0)、(11bit=1,12bit=0)、(11bit=0,12bit=1)、(11bit=12bit=1)であるような光量の範囲である。L1〜L4に対応して、上記の電圧選択回路45により、第2受光期間での印加電圧がそれぞれVF0、VF1、VF2、VF3に設定される。すなわち、第1受光期間での入射光量が小さいほど光電変換膜の印加電圧VFを高くし、第1受光期間での入射光量が大きいほど印加電圧VFを低くする制御を行う。すなわち、第1受光期間で検出した信号検出値(ビット値)が大きい信号電荷量を示すにつれて、第2受光期間における受光感度を低くするように印加電圧VFを設定する。
図11に、光電変換膜10に各電圧VFを印加したときの、入射光量と画素出力(カウンタ回路出力)の関係を示す。なお、図9の第2の実施形態においても、光電変換膜10に各電圧VFを印加したときの、入射光量と画素出力の関係は、図6と同じである。すなわち、膜印加電圧VF0>VF1>VF2>VF3の順に、光電変換膜10の増倍率が高くなり、入射光量に対する画素出力の立ち上がりが速くなる。例えば、膜印加電圧VF0のときは、微弱な光量に反応することができ、フォトンカウンティング領域の撮影が可能となる。また、基本的には電荷を増倍して感度を高めているが、光量が大きいほど膜印加電圧VFを下げることで入出力特性の傾きが小さくなる。これにより、大きな入射光量(強い光)に対してもカウンタ回路70の上限値を容易に超えないように増倍率を設定することができ、入射光量に対するダイナミックレンジが拡大する。
この入出力特性を利用し、第1受光期間(現フレーム)で高い信号検出値(ビット値)を検出した画素は、第2受光期間(次フレーム)では大きな入射光量があっても、カウンタ回路70の飽和が避けられる。また、第1受光期間(現フレーム)で小さい信号検出値(ビット値)を検出した画素は、第2受光期間(次フレーム)は受光感度が高くなり、十分な検出感度が得られる。さらに、画素ごと(又はブロックごと)に光電変換膜10の印加電圧VFを制御することにより、一つの撮像装置で、微弱な光量の領域と、強い光量の領域とを、同時に適切な感度で撮像することができる。
図9の第2の実施形態の信号読み出し回路は、光電変換を行っている1フレーム期間の途中であっても、カウンタ回路70のビット値を読み出すことができるから、光量を検出する受光期間を1フレームより短く設定し、1フレームの途中で光電変換膜10のアバランシェ増倍率を変化させることができる。すなわち、図9の第2の実施形態の信号読み出し回路においても、図12に示すように、図7と同様な入出力特性が得られる。なお、図12においては、出力はカウンタ回路70の出力ビット値であり、破線のラインは、カウンタ上限値を意味している。
すなわち、第2の実施形態の信号読み出し回路(図9)において、1フレームより短い受光期間経過後に、その都度カウンタ出力(11bitと12bitのビット値)を読み出し、電圧選択回路45にて印加電圧VFを選択し、メモリ部441に書き込むものとする。1フレーム期間終了後にカウンタ回路70をリセットするまでは、何度でもカウンタ出力を読み出すことができ、当該フレームにおけるそれまでの累積の入射光量に対応するビット値が得られる。ただし、画素の出力信号を外部へ読み出す処理は、1フレーム期間終了後に行う。
本実施形態では、第1受光期間の終了時のカウンタ値が大きくなるほど(それまでの入射光量が大きいほど)、それに続く第2受光期間の光電変換膜10の膜印加電圧VFを小さくすることで入出力特性の傾きを小さくする。これにより、カウンタ回路の飽和を避けて信号出力が可能となり、入射光量に対するダイナミックレンジが拡大する。受光期間を短く設定することにより、1フレーム期間中で、小さい光量(L1)では傾きを大きくして感度を確保し、累積の入射光量が大きく(L4)なるほど傾きを小さくして感度を下げることができ、HDR(High Dynamic Range)の方式の映像にも対応が可能となる。
図13は、本発明の撮像素子の実装構造の例を示す図である。図13の撮像素子100は、画素を構成する各回路要素を異なる基板(層)に形成し、それを3次元積層したものである。各層は、画素単位で分割されており(図では例えば16分割)、分割されたそれぞれの区画は縦方向に接続され(接続配線は図示せず)、全体で撮像素子が構成されている。
第1の実施形態(図1)を例とすると、図13において、撮像素子100は、光電変換層(受光層)110と、信号検出回路層120と、印加電圧設定回路層130と、制御回路層140とにより、構成することができる。すなわち、光電変換膜10を最上層の受光層110に形成し、フローティングディフュージョン15、リセットトランジスタ20、出力トランジスタ30、及び選択トランジスタ32を2層目の信号検出回路層120に形成し、コンパレータ41〜43及び電圧選択回路44を印加電圧設定回路層130に形成する。そして、最下層の制御回路層140には、走査回路、必要な制御回路等を形成して、各回路を縦方向に接続し、例えば最下層から出力を取り出すことができる。
また、第2の実施形態(図9)を例とすると、図13において、撮像素子100は、光電変換層(受光層)110と、パルス発生回路層120と、カウンタ回路層130と、制御回路層140とにより、構成することができる。すなわち、光電変換膜10を最上層の受光層110に形成し、フローティングディフュージョン15、リセットトランジスタ20、コンパレータ60、及びインバータ・チェーン61を2層目のパルス発生回路層120に形成し、カウンタ71〜82をカウンタ回路層130に形成する。そして、最下層の制御回路層140には、電圧設定回路、走査回路、必要な制御回路等を形成して、各回路を縦方向に接続し、例えば最下層から出力(例えば、画素ごとの各カウンタ値)を取り出すことができる。
このように、信号読み出し回路や制御回路を光電変換膜とは別の基板に形成して3次元積層して、画素ごとに3次元的に配線することで、高集積化され、高精細な固体撮像素子を実現できる。
(その他の実施形態)
第1及び第2の実施形態の変形例、及びその他の実施形態について説明する。
第1及び第2の実施形態では、光電変換部はアバランシェ増倍を行う光電変換膜10で構成したが、光電変換部は、印加電圧により受光感度が変化する有機半導体材料膜を利用することも可能であり、また、特許文献2のように電荷を吸収する補助電極を画素ごとに個別に制御することにより感度調整をおこなう光電変換部であってもよい。ただし、第1及び第2の実施形態で用いたアバランシェ増倍を行う光電変換膜は、受光感度を印加電圧で向上させる点で、他の光電変換膜よりも優れている。
電圧選択回路44,45で選択する印加電圧VFの電圧値の候補は、全画素共通でも良いし、画素ごとか複数画素を含めたブロックごとに保持しても良い。画素やブロック単位で印加電圧値を設定することで、画素エリアごとに入出力特性を変化させることができる。また、印加電圧VFの電圧値の候補は、固定でも良いが、メモリ素子を用いて電圧値を書き換え可能とすることもできる。これにより、同一の素子で用途に応じた入出力特性を実現できる。
第1及び第2受光期間は、1フレーム又は1フレームよりも短い期間としたが、光電変換膜10の印加電圧VFの更新は1フレームごとでなくても、複数フレームごとに行ってもよい。
第2の実施形態において、カウンタのどのビットを印加電圧設定回路40に入力するかを画素やブロック単位で変更することもでき、これによっても画素エリアごとに入出力特性を変化させることができる。
上記の実施形態では、撮像装置の信号読み出し回路の構成と動作について説明したが、本発明はこれに限らず、撮像装置の信号読み出し方法として構成されてもよい。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
10 光電変換膜
11 電圧印加電極
12 電荷収集電極
15 フローティングディフュージョン
20 リセットトランジスタ
30 出力トランジスタ
31 行選択線
32 選択トランジスタ
33 ソース電極ノード
34 垂直信号線
35 定電流源
40 印加電圧設定回路
41〜43 コンパレータ
44,45 電圧選択回路
50 出力変換回路
51 雑音除去回路
52 A/D変換回路
60 コンパレータ
61 インバータ回路
70 カウンタ回路
71〜82 カウンタ
100 撮像素子

Claims (10)

  1. 印加電圧により受光感度が変化する光電変換部を備えた撮像素子の信号読み出し回路であって、
    画素内に、第1受光期間で検出した前記画素の信号検出値に基づいて、前記第1受光期間に続く第2受光期間における前記画素の前記光電変換部の前記印加電圧を設定する印加電圧設定回路を備える、信号読み出し回路。
  2. 請求項1に記載の信号読み出し回路において、
    前記第1受光期間で検出した前記信号検出値が大きい信号電荷量を示すにつれて、前記第2受光期間における受光感度を低くするように前記印加電圧を設定する、信号読み出し回路。
  3. 請求項1又は2に記載の信号読み出し回路において、
    各画素は、前記光電変換部で生成した電荷量に対応する電圧検出ノードの電圧に基づいて、前記信号検出値を出力するソースフォロア回路を備え、
    前記印加電圧設定回路は、前記信号検出値と少なくとも1つのしきい値とを比較した結果に基づいて、前記印加電圧を設定する、信号読み出し回路。
  4. 請求項1又は2に記載の信号読み出し回路において、
    各画素は、前記光電変換部で生成した電荷量に対応する電圧検出ノードの電圧としきい値電圧とを比較する比較器と、前記比較器の出力に基づいて前記電圧検出ノードの電圧をリセット電圧とするリセット手段と、比較器の出力するパルスをカウントするカウンタ回路とを有する、前記電荷量のアナログ/デジタル変換回路を備え、
    前記印加電圧設定回路は、前記信号検出値としての前記カウンタ回路のビット値に基づいて、前記印加電圧を設定する、信号読み出し回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の信号読み出し回路において、
    前記第1受光期間及び前記第2受光期間は、1フレームに対応する、信号読み出し回路。
  6. 印加電圧により受光感度が変化する光電変換部と、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の信号読み出し回路とを備える、撮像素子。
  7. 請求項6に記載の撮像素子において、
    前記光電変換部は、アバランシェ増倍が可能な光電変換膜で構成される、撮像素子。
  8. 請求項6又は7に記載の撮像素子において、
    前記光電変換部は、一方の面に画素ごとに電圧印加電極と光電荷収集電極を備え、両電極間に前記印加電圧を印加する、撮像素子。
  9. 請求項6乃至8のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記印加電圧を、複数画素を含む画素ブロックごとに設定する、撮像素子。
  10. 請求項6乃至9のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記画素を構成する各構成要素を異なる層に設けて3次元積層した、撮像素子。
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