JP2020522612A - Ntcrセンサの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、負の温度係数抵抗器(NTCR)センサを製造する方法に関し、この方法は、金属酸化物成分を含んだ未焼成粉末を備えた混合物と、キャリアガスと、をエアロゾル生成ユニットに供給し、前記混合物および前記キャリアガスからエアロゾルを形成し、かつ堆積チャンバ内に配置された基板に向かって前記エアロゾルを真空中で加速させ、前記混合物の未焼成粉末のフィルムを前記基板上に形成し、熱処理ステップを適用することにより、フィルムをスピネルベースの材料の層に変換する、ステップを備える。

Description

本発明は、1000°C未満の多機能温度処理ステップを1つだけ用いて、出発酸化物から負の温度係数抵抗器(NTCR)センサを製造する方法に関する。
NTCRセンサは、極めて負の温度係数を有する温度依存の抵抗コンポーネントである。NTCRセンサは一般に、高精度の温度測定と温度監視に使用される。それらは主に、接点と保護フィルムを備えた半導体遷移金属酸化物に基づいている。
一般的なNTCRセンサの抵抗(R)は、次の式による温度(T)に依存する:
Figure 2020522612
値Bは温度依存性を表す。多くの場合、B定数として示される。R25は25°Cにおける抵抗である。材料の抵抗率(比抵抗)(ρ)を考慮すると、次の温度依存性が見られる:
Figure 2020522612
ここで、ρ25は25°Cにおける抵抗率である。
これまでの商用NTCRセンサの製造は、従来のセラミック製造技術を使用して行われている。これらの古典的な技術は、例えば、本質的に以下のステップの順序、すなわち、混合、粉砕、600°C〜800°Cでの焼成、粉砕、プレス工程の一つを用いた−添加剤を添加しながらの−成形、押出工程、フィルム成形工程に続いて、1000°Cを超える温度での焼結、そして、電気接点の適用(スパッタリング、蒸着、または、それに続く800°C〜1200°Cでの焼き付けを有するスクリーン印刷)を備えた、混合酸化物ルートを通じたセラミックパウダーの製造を有する。
これらの製造技術は、センサを形成するために必要な多くの異なるステップに起因して、非常に高い労力とコストが要求される。
その結果、エアロゾルベースおよび真空ベースの成膜プロセスが調査された。エアロゾルベースおよび真空ベースのフィルム堆積プラントおよびプロセスの基礎となる一般原則は、特許文献1に詳細に記載されている。
特許文献2は、NTCRセンサの形成のために焼成セラミック材料を使用する堆積プロセスを記載している。前述の従来の製造方法と同様に、この方法もまた、実行するにはセラミック材料の形成が必要である。セラミック材料の形成に続いて、セラミック材料を粉砕して、セラミックNTCR粉末を形成する。この粉末は、室温でさまざまな基板材料に高密度のNTCRフィルムとして堆積する。これらのフィルムは、基板への強固な接着性と高密度、およびそれらの典型的なNTCR特性の両方によって特徴付けられる。多くの場合、フィルム応力を低減するために追加のアニーリングステップが要求される。
様々な加熱ステップと異なる方法ステップが必要なため、このエアロゾルベースおよび真空ベースの成膜プロセスにも、非常に高い労力とコストが要求される。
米国特許第7553376号明細書 米国特許第8183973号明細書
上記に鑑みて、本発明の目的は、従来技術のものと少なくとも同等の品質のNTC抵抗器を製造し、極めて再現性が高く、方法ステップの数およびNTCRセンサの製造コストを削減する製造方法を提案することである。
この目的は、請求項1の特徴を有する方法によって満たされる。
負の温度係数の抵抗器センサを製造するそのような方法は、:
−金属酸化物成分を含んだ未焼成粉末(uncalcined powder)を備えた混合物と、キャリアガスと、をエアロゾル生成ユニットに供給し、
−前記混合物および前記キャリアガスからエアロゾルを形成し、かつ堆積チャンバ内に配置された基板に向かって前記エアロゾルを真空中で加速させ、
−前記混合物の未焼成粉末のフィルムを前記基板上に形成し、
−熱処理ステップを適用することにより、フィルムをスピネルベースの材料(spinel-based material)の層に変換する、ステップを備える。
したがって、本発明は、目的のNTCRセンサの基板上に形成される所望のスピネルベースの材料を表す2つ以上の金属酸化物成分を含む未焼成粉末混合物から、直接NTCRセンサを製造する方法に関する。これは、例えば、対応するプラントで加速する前に、セラミックスピネルベースの混晶粒子を精巧な方法で形成する必要がある、特許文献2に記載の方法とは全く対照的である。
本明細書全体で使用される「未焼成(uncalcined)」および「金属酸化物」という表現については、以下で説明する。本明細書中で意図される金属酸化物は、例えば、組成MOz(Mは金属、Oは酸素、zは数字)、またはこの金属Mの他のすべての塩、たとえば炭酸塩、硝酸塩、オキシ硝酸塩、オキシ炭酸塩、水酸化物などを有する、古典的な金属酸化物を備える。本明細書中で意図される未焼成粉末とは、上記で定義した金属酸化物として存在する粉末であり、通常は供給業者から得られる状態、または粉末をより噴霧しやすくする追加の低温熱アニーリングステップの後の状態である。未焼成粉末混合物は、前記金属酸化物の混合物であり、好ましくは、最終相を形成する粉末間の固相反応を無視できるほど低いアニール温度で噴霧性を改善するために低温アニールされる。
この新しいアプローチにより、少なくとも同等のNTCRセンサを製造するために必要な熱処理ステップの数が大幅に削減され、このようなNTCRセンサの製造コストが大幅に削減される。
すなわち、スピネルベースの材料を形成することを目的とした粉末の化合物を加速することにより、粉末粒子の十分な運動エネルギーが得られ、それにより、基板への衝撃の際に局所的な圧力上昇、局所的な温度上昇、塑性変形、および粒子の破壊がもたらされる。これらのプロセスはすべて、粒子間および粒子と基板との間の接着を有利にもたらす。熱処理ステップを実行すると、複合フィルムの成分が結晶化して一般的なスピネル構造になり、フィルムの歪みおよび/または粒界が減少する。
基板上にエアロゾルをフィルムとして堆積させると、最初にアンカー層が基板上に形成され、その後、フィルムがアンカー層上に連続的に形成される。粉末の新しい粒子による継続的な衝撃の間に、堆積されたフィルムはより厚くなるだけでなく、スピネルベースの材料の層の生産に有益な圧縮にも曝される。
有利には、熱処理ステップは、1000°C未満の温度、特に600°C〜1000°Cの範囲、すなわちスピネルベースの構造が形成される温度範囲で、好ましくは780°C〜1000°Cの範囲、すなわちスピネルベースの構造が望ましい時間枠で形成され、層内に存在する歪みが大幅に減少する温度で行われる。これは、本発明による方法を実施する際に、1000°C未満の単一の多機能温度処理のみが実行されることを意味する。
したがって、本発明の根底にある基本的な考え方は、まず、エアロゾルベースおよび真空ベースの冷間複合堆積(cold composite deposition)により複合フィルムが適切な基板上に生成され、次いで、その複合フィルムが1000°C以下で、したがって従来技術で行われている一般的な焼結温度未満で、1回温度処理されることである。
好ましくは、熱処理ステップは雰囲気中で行われ、前記雰囲気は好ましくは制御された酸素分圧を有する。そのような雰囲気は、例えば、単に空気または適切なガスを適切な炉に導入することにより容易に利用可能となる。
別の実施形態では、熱処理ステップは、真空堆積プロセスに続いて堆積チャンバ内の圧力を増加させる際に堆積プロセスが実行された、堆積チャンバ内で実行することができる。
堆積のためのキャリアガスは、酸素、窒素、希ガス、およびそれらの組み合わせからなる要素(members)の群から選択されることが好ましい。そのようなキャリアガスは、費用効果の高い方法で容易に利用可能となり、有利な方法で均一かつ高密度の複合フィルムの堆積をもたらすことができる。
好ましくは、未焼成粉末は、50nm〜10μmの範囲で選択された粒径を備える。これらの粉末サイズは、特に均一で高密度の複合フィルムが基板上に形成されることにつながる。
その後に形成されるスピネルベースの材料の層は、Mn,Ni,Co,Cu,Fe,Cr,Al,Mg,Zn,Zr,Ga,Si,GeおよびLiからなる要素の群から選択される2つ以上のカチオンを備えることが好ましく、例えば、スピネルベースの材料の形成された層は、以下の化学式のいずれかで記述される:
xMn3-x4、MxM’yMn3-x-y4、およびΜxM’yΜ”zΜn3-x-y-z4
ここで、M、M’、M”は、Ni,Co,Cu,Fe,Cr,Al,Mg,Zn,Zr,Ga,Si,Ge,Liからなる要素の群から選択され、それぞれ、x+y≦3、または、x+y+z≦3であり、前記未焼成粉末は、M、M’およびM”の少なくとも1つの化合物を備える。これに関連して、スピネルベースの材料の化合物はまた、3つより多くのカチオンを含むこともできることに留意されたい。追加的または代替的に、上記化合物はドーパント材料を含むことができる。フィルムの組成として使用される正確な材料は、目的のNTCRセンサの用途に応じて選択される。
列記された材料はすべて、所望のスピネルベースの構造を形成することができる。このような化合物のスピネルベースの構造は、NTCRセンサを形成するための開始要件である。
これに関連して、x,y,zなどは、0〜3の任意の数とすることができることに留意されたい。
有利には、前記未焼成粉末は、少なくとも2つの異なる金属酸化物成分を含む。2つの金属酸化物成分に基づいて、シンプルで費用対効果の高いNTCRセンサを形成することができる。
前記混合物が少なくとも1つの充填材料成分をさらに備える場合が好ましい。充填材料は、Al23などの不活性材料であってもよく、例えば特定の用途に対するNTCRセンサの抵抗を調整するために含まれうることに留意されたい。代替的または追加的に、充填材料は、スピネルベースの構造を形成するために使用される酸化物材料のドーパント材料であってもよい。そのようなドーパント材料は、NTCRセンサのスピネルベースの層のさらに改善されたまたは望ましい特性をもたらし得る。
好ましくは、この方法は、基板、前記熱処理ステップを適用する前のフィルム、およびスピネルベースの材料の層のうち少なくとも1つに、少なくとも1つの更なる層または構造を形成する更なるステップを含む。このように、例えばNTCRセンサの少なくとも1つの電極構造を形成することを目的とする導電性コンポーネントは、特に熱処理ステップの前に、基板に提供されうる。
本発明の好ましい実施形態では、少なくとも1つの更なる層または構造は、一旦適用されると焼結される。これに関連して、フィルムをスピネルベースの材料の層に変換し、少なくとも1つの更なる層または構造を焼結するための単一の熱処理ステップとして、同じ熱処理ステップが適用される。したがって、出発材料のスピネルベースの構造への変換を達成するように、そして、例えば、電極構造とスピネルベース構造との間の電気的接続を強化するために電極構造をスピネルベース構造に焼結するように、同一の熱処理ステップを有利に使用することができる。
この温度処理ステップは、電極または電極構造が基板上にまだ配置されていない場合、または電極を適用するように既知の方法を用いて適用されている場合に、厚膜技術によって複合フィルムに先に適用された電極または電極構造を焼結するためにも有益に使用される。電極適用プロセスとして、例えば、厚膜法、化学蒸着(CVD)法、物理蒸着(PVD)法、プラズマ化学気相成長(PECVD)法、ゾルゲル法、および/または亜鉛めっき法を使用することができる。経年変化を決定する(age-determining)酸化を引き起こす可能性のある接触の結果としての、NTCRフィルムのその後の温度ひずみは、この単一の熱処理ステップによって所望のように補償することができる。
それにより、本発明は、長期間安定なNTCRセンサを製造するために、最高で1000°Cまでの単一の温度処理しか必要としないという利点を提供する。これにより、エネルギーと作業ステップの両方の大幅な節約を達成でき、その後の接触の結果としてのNTCRフィルムの酸化または経年変化も回避することができる。
従来の製造ルート中、従来技術のNTCRセンサは複数の温度処理ステップ、すなわち、まず600°C〜800°Cでの粉末焼成(一部のスピネル形成)、2番目の1000°Cを超える温度での焼結(完全なスピネル形成)、および3番目の800°Cを超える温度でのスクリーン印刷接点の焼成(burning)によって処理される。
特許文献2で議論されているエアロゾルベースおよび真空ベースの冷間堆積の以前から知られている方法もまた、複数の温度処理ステップ、すなわち、1番目の850°Cを超える温度での粉末焼成(完全なスピネル形成)、2番目の800°Cを超える温度でのスクリーン印刷接点の任意選択的な焼き付け(さもなければ、他の方法、例えばPVDによって生成される)、および3番目のフィルムストレスを軽減するための500°C〜800°Cでのフィルム温度制御を必要とする。本発明は、単一の温度処理ステップしか必要としないことに加えて、後続の粉末乾燥および粉末造粒ステップを伴う粉末粉砕手順を必要とせず、それによりかなりの数の作業ステップおよびエネルギーが節約される。
好ましくは、少なくとも1つの更なる層または構造は、電極、導電層または構造、電気絶縁層または構造、電気絶縁性であるが熱伝導性の層または構造、保護フィルム、熱伝導層、およびそれらの組み合わせからなる要素の群から選択される。このような層により、様々な用途向けの多種多様なNTCRセンサの形成が可能となる。
有利には、前記少なくとも1つのさらなる層または構造は、厚膜技術、化学蒸着(CVD)法、物理蒸着(PVD)法、プラズマ化学気相成長(PECVD)法、ゾルゲル法、および/または亜鉛めっき法を使用して適用される。任意選択的に、少なくとも1つの更なる層または構造は、レーザービーム、電子ビーム、サンドジェット、またはフォトリソグラフィープロセスによって構造化することができる。このようにして、試行され、テストされたプロセスを使用して、所望の特性、形状、サイズの層と構造を提供することができる。
好ましくは、この方法は、少なくとも1つのマスクを堆積チャンバに導入する更なるステップを備え、少なくとも1つのマスクはエアロゾル生成ユニットと基板との間に配置される。マスクを使用することにより、複数のNTCRセンサを1つのバッチで製造でき、複数のNTCRセンサを製造する費用対効果の高い方法を提供することができる。
特に好ましくは、この方法は、基板上に形成されたフィルムまたはスピネルベース材料の層のサイズを変更することにより、NTCRセンサの抵抗を適応させる更なるステップを含み、サイズの変更は任意選択的に、レーザービーム、電子ビーム、サンドジェットなどの機械的トリミングプロセスによって行われる。したがって、事前に定義された抵抗および/または形状のNTCRセンサが利用可能となり、事前に定義された抵抗および/または形状はNTCRセンサの特定の用途に合わせて調整することができる。
有利には、この方法は、更なる材料、特に前記充填材料を、前記混合物、前記フィルム、および前記少なくとも1つの更なる層または構造のうち少なくとも1つに導入する、更なるステップを備える。少なくとも1つの更なる物質を基板上に形成された層または構造のいずれか1つに導入できる方法を提供することにより、それらの層および構造の特性に、望ましい方法で有利に影響を及ぼすことができる。
好ましくは、前記エアロゾル生成ユニットは、前記エアロゾルが前記基板に向かって加速されるノズルを備え、前記基板上にフィルムを形成する前記ステップは、フィルムの範囲を画定するように前記基板と前記ノズルを互いに関して移動させることを備える。可動基板を提供することにより、様々な面積のNTCRセンサの複合フィルムを製造することができ、または複数のNTCRセンサをバッチプロセスで製造し、それにより利用可能にすることができる。このようにして、所望の形状およびサイズを有するNTCRセンサを迅速かつ経済的な方法で容易に形成することができる。
本発明の更なる実施形態を以下の図面の説明に記載する。本発明は、実施形態によって、および示される図面を参照しながら、以下で詳細に説明される。
本発明によるNTCRセンサを形成するための装置の概略図である。 本発明の第1の実施形態の間に使用される方法ステップを強調する概略図である。 本発明の第2の実施形態の間に使用される方法ステップを強調する概略図である。 本発明の第3の実施形態の間に使用される方法ステップを強調する概略図である。 Al23基板上のNiO−Mn23複合フィルムの破断面のSEM画像である。 図2に関連して説明された本発明の実施形態の第3の方法ステップの完了後の2つのNTCRセンサの写真である。 850°Cで熱処理された、図6のNTCRセンサの破面のSEM画像である。 a,bは、図6の2つのNTCRセンサの電気的特性評価であり、図8aは、温度に依存するρ25比抵抗を示し、図8bは、各センサのB定数を示す。 a,bは、図2に関連して説明したプロセスによって形成されたNTCRセンサのρ25比抵抗(図9a)およびB定数(図9b)であり、どちらも焼戻し温度に依存する。 図9aおよび9bと同様のグラフであるが、従来技術の方法を使用したNTC抵抗器の場合を示す図である。 図9および10を得るために使用される測定および焼戻し温度サイクルを示す図である。 図2に関連して説明したプロセスによって形成されたNTCRセンサのXRDスペクトルを示す図である。
以下において、同じまたは同等の機能を有する部品には同じ参照番号が使用される。コンポーネントの方向に関してなされた記載は、図面に示されている位置を基準にしてなされ、実際のアプリケーションの位置は当然異なりうる。
NTCRセンサ17(図2参照)のエアロゾルベースおよび真空ベースの冷間堆積(cold deposition)の原理については、図1を参照しながら以下で説明する。図1は、基板2が設けられた装置1を示す。粉末8の混合物3とキャリアガス9'が、堆積チャンバ4内の基板2上にエアロゾル9として堆積される。装置1は、真空ポンプまたは真空ポンプのシステムなどの排気装置5を使用して排気することができる。
混合物3を含むエアロゾル生成ユニット6は、堆積チャンバ4に接続されている。混合物3は、基板2に向けられて加速される。混合物3の加速は、エアロゾル生成ユニット6と排気された堆積チャンバ4との間の圧力差の結果としてもたらされる。混合物3は、印加された真空のみによって加速され、磁場または電場などの外部場に起因するものではない。混合物3は、エアロゾル生成ユニット6から適切なノズル7を介して堆積チャンバ4に輸送される。混合物は、ノズル7の断面の変化によりさらに加速される。堆積チャンバ4内では、混合物3は移動する基板2に衝突し、そこに高密度の引っかき抵抗性フィルムを形成する。
混合物3は、未焼成粉末8からなる。これは、基板上に堆積する前に焼成粉末が粉砕(ground)される従来技術とは著しく異なる。次いで、未焼成粉末8が、エアロゾル生成ユニット6内でキャリアガス9’(例えば、酸素、窒素または希ガス)と混合されて、粉末8とエアロゾル9の混合物3が形成される。
これに関連して、未焼成粉末8は、NTCRセンサ17(図2参照)を形成するために使用される個々の金属酸化物化合物9.1,9.2,9.3,...9.xの粉末に関することに留意されたい。この未焼成粉末8は、NTCRセンサ17の所望の組成のセラミック形態が生成される熱処理ステップにかけられていない。
これに関して、図1による粉末8は、金属酸化物の群から選択されたx個の粉末状成分9.1,9.2,9.3,...9.x(x≧2)を備える。したがって、9.1は第1の金属酸化物成分、9.2は第2の金属酸化物成分、9.3は第3の金属酸化物成分、9.xはx番目の金属酸化物成分を示す。金属酸化物粉末9.1,9.2,9.3,...9.xは、通常、50nm〜10μmの範囲で選択された粒径を有する。
エアロゾル生成ユニット6と堆積チャンバ4の間の圧力差により、混合物3の粒子9.1,...9.x(金属酸化物成分1...x)およびキャリアガス9’は、ノズル7を介して堆積チャンバ4に輸送され、基板2に向かって加速される。エアロゾル9の粒子9.1,...9.xおよびキャリアガス9’は、基板2に衝突し、基板2上に強固に付着する、引っかき抵抗性の複合フィルム10を形成する。
基板2上に形成された複合フィルム10の表面積を増加させるために、基板2は、ノズル7に対してx方向および/またはy方向に移動される。空間方向X,Y,Zも図に示される。
図2は、本発明の第1の実施形態の間に使用される方法ステップを強調する概略図を示す。この方法の最初のステップでは、x個の金属酸化物成分(x≧2)で構成される粉末混合物3を、(図1に関連して概略的に記載した)エアロゾルベースおよび真空ベースの冷間複合堆積プロセスにより、(例えば、Al23またはAlNで形成された)基板2に堆積させる。混合物3の金属酸化物成分9.1〜9.xは、Ni,Mn,Co,CuまたはFeなどの元素を備えることができる。
これに関連して、成分は、好ましくはスピネル構造、すなわち好ましくはMnを備えた組成物で周知の立方晶系に変換できる複合材料の出発金属酸化物であることに留意すべきである。スピネル構造、すなわち組成物の立方構造は、この出発材料にはまだ存在せず、後続の方法の適用時に形成される。
堆積は、堆積チャンバ4内に存在するエアロゾル9と真空との組み合わせによって粉末混合物8が加速されるという事実に基づいている。金属酸化物成分9.1、金属酸化物成分9.2、金属酸化物成分9.3、...金属酸化物成分9.xの粒子、およびキャリアガス9’が、ノズル7を介して基板2に向けられる。基板2に衝突すると、粒子9.1,9.2,9.3,...9.xは破れ、この点で結晶構造を変えること無く、互いに結合するとともに基板2と結合して、強固に付着する複合フィルム10を形成する。
次いで、この方法の第2のステップでは、2つの更なる層11が複合フィルム10上に適用される。この例では、それらの層は、適切なフィルム技術により、例えば、複合材料の複合フィルム10上への、導電性ペースト11のスクリーン印刷またはステンシル印刷により、複合フィルム10の表面に適用される2つの電極構造12を形成することを意図している。
続く第3の方法ステップでは、導電性ペースト11が存在する複合フィルム10が、熱処理ステップで熱処理される。熱処理ステップは、1000°C未満の温度、好ましくは600°C〜1000°Cの範囲、特に780°C〜1000°Cの範囲、特に好ましくは850°C〜1000°Cで実施される。その温度は、スピネルベースの材料の層13の所望の組成に依存する。この熱処理ステップ中に、幾つかのプロセスが同時に行われる。
これに関連して、熱処理ステップは空気などの雰囲気中で行われることに留意されたい。あるいは、熱処理ステップは、制御された酸素分圧を有する雰囲気を使用して実施することもできる。
この熱処理ステップ中に、2つの重要な効果が達成される。一方では、スクリーン印刷された導電性ペースト11は焼結されて電極構造12を形成し、他方では、金属酸化物、例えば、複合フィルム10のNi,Mn,Co,CuまたはFeの酸化物が、共通のスピネル構造に結晶化される、すなわち、複合材料のフィルムがスピネルベースの材料の層13に変換される。
一般的に言えば、複合材料のフィルム10と、その後に形成されるスピネルベースの材料の層13の組成は、例えば次の化学式、MxMn3-x4、MxM’yMn3-x-y4、およびMxM’yM”zMn3-x-y-z4のうちの一つによって表され、ここでM,M’およびM”は、Ni,Co,Cu,Fe,Cr,Al,Mg,Zn,Zr,Ga,Si,GeおよびLiからなる要素の群から選択される。これを確実にするために、未焼成粉末は、M,M’およびM”のうち少なくとも1つの化合物を備える。これに関連して、x,yおよびzは、0〜3の間の任意の数であることに留意されたい。
一方、熱処理は結晶粒の成長に影響し、中程度の冷却速度では、フィルムの歪みが減少するため、長期安定性を備えたNTCRセンサ17のNTCR動作が実現される。NTCRの動作は、組成物のスピネル構造の結果である。
したがって、熱処理ステップを含む、前記複合フィルム10をスピネルベースの材料の前記層13に変換するステップは、スピネル構造も形成しながら、同時に、少なくとも1つの更なる層、例えば、導電性ペースト11の2つのスクリーン印刷部分を、2つの電極構造12に変換する。
形成されたNTCRセンサ17は、基板2、スピネルベースの層13、および焼結電極構造12を備える。第2の方法ステップにおける厚膜技術の代わりに、スパッタリングまたは蒸着などのPVDプロセスを使用して、1つ以上の電極および/または電極構造12をスピネルベース層13に適用することもできる。電極または電極構造12が直接形成される場合、複合フィルム10の熱処理後にそれらを適用することができる。
電極または電極構造体12は、任意選択的に、レーザーによって、またはフォトリソグラフィー方式によって構造化してもよい。
NTCRセンサ17は、スピネルベースの材料の層13のスピネル構造により、所望のように機能する。出発材料の、スピネルベースの構造への変換が無ければ(例えば、これに関連する図12を参照)、そのようなNTCRセンサ17の所望の特性は得られないであろう。
図3は、本発明の第2の実施形態(NTCRセンサ18)中に使用される方法ステップを強調する概略図を示す。図1に示される実施形態とは対照的に、電極または電極構造12が、複合フィルム10の形成前に基板2上に設けられる。電極または電極構造体12は、例えば、PVD法(例えば、蒸着、スパッタリングなど)、厚膜技術、亜鉛めっき法などを用いて基板2に適用され、任意選択的に、レーザービーム、電子ビームまたはフォトリソグラフィープロセス(図示せず)を用いて構造化される。
第2のステップでは、任意選択的に適切なマスク14(一方向のステンシル/多方向のステンシル、犠牲材料など)を使用して、エアロゾルベースおよび真空ベースの冷間複合材料堆積が行われる。
続いて、第3のステップで1000°Cまでの温度で複合フィルム10の温度処理が行われ、所望のスピネル構造が形成され、プロセスに関連するフィルムの歪みと粒界が低減される。
作成されたスピネルベースの層13の抵抗値を正確に設定するように、例えばレーザービームまたは電子ビームを用いることにより、スピネルベースの材料の層13のその後のトリミングが可能である。
図4は、本発明の第3の実施形態(NTCRセンサ19)中に使用される方法ステップを強調する概略図を示す。出発点は、導電性基板、または、導電性フィルムまたは電極12を備えた基板である。後者は、図3と同様に、例えば、PVD法、CVD法、PECVD法、厚膜技術、亜鉛めっき法、ゾルゲル法などによって適用され、任意選択的に、レーザービーム、電子ビームまたはフォトリソグラフィーを用いて構造化される。
第2のステップでは、粉末混合物8のエアロゾルベースおよび真空ベースの冷間複合堆積の助けを借りて、この電極または電極構造12上に複合フィルム10が堆積される。
この点で、粉末混合物8は、後のスピネルベース層13を形成するx個の金属酸化物成分(x≧2)を備えるだけでなく、充填材料成分15も含む。後者は、実際にAl23などの金属酸化物のグループに属するが、スピネル格子には組み込まれず、NTCRに対して活性(active)であり、したがって、後の所謂サンドイッチ構造における抵抗値を設定/増加させる役割を果たす。
粉末混合物8は、図1に記載されているように、加速の目的でキャリアガス9’と混合される。エアロゾルの粒子、すなわち金属酸化物成分1,2,...xの粒子9.1,9.2,...9.x、ならびに充填材料粒子15は、ノズル7から高速で移動し、基板2上に位置する電極または電極構造12に衝突する。この点で適切な粒子は破れ、塑性変形し、強固に付着して、引っかき抵抗性の複合フィルム10を形成する。
充填材料15は、Al23などのNTCRセンサ19のスピネルベースの材料の層13の材料に対して不活性であってもよく、スピネルの出発金属酸化物に加えて含まれることに留意されたい。
一方、充填材料15は、スピネルベースの構造を形成するために使用される酸化物材料のドーパント材料であってもよい。そのようなドーパント材料は、NTCRセンサ19のスピネルベース層13の改善されたまたは所望の特性をもたらし得る。
導電性ペースト11は、次のステップで厚膜技術により複合フィルム10の表面に適用される。
最大1000°Cで行われる後続の温度処理ステップでは、フィルム歪みと粒界の減少、および一般的なスピネル構造中の複合フィルム10の成分の一部の結晶化はもとより、導電性ペースト11の焼結が同時に行われる。残りの部分、つまり、フィルム内の充填材料グレイン16は、温度処理後も変化せずに存在する。厚膜技術の代わりに、電極12は、その後、すなわち温度処理後に、スパッタリングまたは蒸着などのPVDプロセスにより適用することもできる。
このようにして基板2上に作成された構造は、電極12、スピネルベース層13、および更なる電極12を備え、所謂サンドイッチ構造を形成する。スピネルベース層13に微細に分布して存在する充填材料グレイン16は、定義された範囲内でわずか数μmの小さなNTCR膜厚に起因して低い、その抵抗値を上昇または設定させる単純な可能性を形成する。
したがって、前述の観点から、少なくとも1つの更なる層または構造を、基板、フィルム、およびスピネルベースの材料の層のうちの少なくとも1つに形成できると要約することができる。これに関連して、少なくとも1つの更なる層または構造は、前記フィルムを形成するステップの前、前記フィルムを形成するステップの後、または前記フィルムをスピネルベースの材料の層に変換するステップの後に設けることができる。
さらに、少なくとも1つのさらなる層または構造は、電気絶縁層または構造、電気絶縁性であるが熱伝導性の層または構造、電極などの電気伝導層または構造、保護フィルム、および熱伝導層からなる部材の群から選択されることに留意されたい。
少なくとも1つの更なる層または構造がいつ、どこで適用されるかに応じて、前記少なくとも1つの更なる層または構造は、厚膜技術、CVD法、PVD法、ゾルゲル法および/または亜鉛めっき法を使用して適用することが可能であり、その少なくとも1つの更なる層または構造は、任意選択的に、レーザービーム、電子ビーム、サンドジェットまたはフォトリソグラフィープロセスなどによって構築化される。
一例として、Cu基板2を設けることによりNTCRセンサ17を形成することができ、電気絶縁性の層、好ましくはAl23などの熱伝導性材料の層を、Cu基板2上に直接堆積させることができる。次に、NiOとMn23の複合フィルム10が、好ましくは熱伝導性であるが電気絶縁性の材料のこの層上に堆積される。次に、図2に関連して説明したように進み、この層10上に2つの電極12が形成される。
次に、Cu基板2上に形成されたそのようなNTCRセンサ17を、例えば、エンジン(図示せず)のシリンダー内の温度を監視して、シリンダーの高精度温度測定を実行し、かつ、その温度変化をリアルタイムで監視するように、例えばエンジン部品の近くに直接配置することができる。
図5は、図2に関連して説明した本発明の実施形態の第1の方法ステップによる、Al23基板2上のNiO≡Mn23複合フィルム10の破面のSEM画像を示す。この最初のステップでは、2つの金属酸化物成分9.1,9.2、つまりNiOとMn23を備えた粉末混合物が、エアロゾルベースおよび真空ベースの冷間複合堆積プロセスによってAl23基板2上に形成される。この点に関し製造された、図5に示されるNiO−Mn23複合フィルム10は、高密度の、Al23基板2および無数のnm範囲のグレインとの良好な結合を有する。
図6では、図2で説明した本発明の実施形態の第3の方法ステップの完了後の2つの潜在的なNTCRセンサ17が示されている。この実施形態によれば、Al23基板2上へのNiOとMn23の2成分金属酸化物粉末混合物の、エアロゾルベースおよび真空ベースの冷間複合堆積が、第1のステップで行われた。次いで、AgPd導電性ペースト11を、第2のステップでNiO≡Mn23複合フィルム10上にスクリーン印刷によって適用した。第3のステップでは、化合物の温度処理が850°Cで行われた。
次に、図6に示すように、電極構造体12は焼成(burned)された状態で存在し、立方晶(cubic)のNiMn24スピネル構造体13を有するNTCRフィルム(スピネルベース材料の層13)が存在する。図示の電極12は、所謂インターデジタル電極である。その結果、NTCRセンサ17の抵抗が低くなる。電極形状の選択に応じて、抵抗値を広範囲に設定することができる。図6に示されるNTCRセンサ17のより詳細な特徴が、図7〜9に示される。
図7は、図6のNTCRセンサ17の破面のSEM画像を示しており、850°Cで温度処理されている。NiOおよびMn23化合物の堆積に続いて、約1〜3μmの範囲の厚さを有する均質な、引っかき抵抗性の複合層10を生成することができた。
SEM画像の下半分は、Al23基板2を示している。スピネルベースの層13、すなわち立方晶NiMn24スピネルが、その上に配置されている。基板2への密着性が良好で、クラックのない均一な層形態を有する。950°Cで10分間の焼結ステップを行った後でも、亀裂のない均一な層形態が観察される。スクリーン印刷され、続いて焼結されたAgPdインターデジタル電極12は、スピネルベースの層13上に配置されている。この点において破断画像は、AgPdインターデジタル電極12の指の断面を示している。
一方、層の形態は、図5に示すような緻密なナノポーラスAcD層から、図7に示すようなはっきりと認識できる細孔の無い、閉じた細孔層に変化した。複合層10の焼成(calcination)に対する細孔形成の効果は、おそらくスピネル構造の形成の結果としての体積の減少によるものである。
図6に示されている2つのNTCRセンサ17の電気的特性は、図8a,8bに示されている。両方のNTCRセンサ17は、約3850KのB定数と、約25Ωmの25°Cでの比抵抗(specific resistance)ρ25を有するセラミックサーミスタの典型的な動作を示す。これに関して図8aは、温度(°C)に対する比抵抗の変化を示す。
有利には、B定数(図8b参照)と比抵抗ρ25(図8a参照)の両方は、200°C〜800°Cの範囲の異なる温度でセンサを温度処理しても、約3850Kおよび25Ωmでほぼ一定のままである。抵抗と温度に関するNTCRセンサ17の安定性を確認するために、2つのNTCRセンサ17に、それぞれ、T=200°C,400°C,600°Cおよび800°Cで、1時間持続する温度処理を行った(例えば、これに関する図11を参照)。各温度処理の間、NTCRセンサ17は10K/分の冷却速度で室温まで冷却された。
2つのNTCRセンサ17の各々の電気特性評価は、各温度処理ステップの後に行われた。これらの測定の結果を図9a,9bに示す。B定数(図9b参照)と比抵抗ρ25(図9a参照)の両方は、さまざまな温度処理にもかかわらず、実質的にそれらの値を維持する。
これに関連して、実際のNTCRセンサ17,18,19を形成する際に、例えば850°Cの単一の熱処理ステップが行われることに留意すべきである。これは、NTCRセンサ17,18,19の製造において、(安定性評価のために実行される)幾つかの独立した熱処理ステップを実行する必要がないことを意味する。
図9(NTCRセンサ17)および図10(以下で説明する従来技術のNTCRセンサ)に示すグラフを作成するように、図11に示される測定および温度サイクルが用いられた。
それらのNTCサーミスタは双方とも、一旦複合フィルム10として堆積され、その後電極とともに焼結された後(図9の場合)、または電極構造上にスピネルベースの層13として堆積された後(図10の場合)、スピネルベースの材料の層13への変換がどの温度で起こったかを監視するために、異なる加熱ステップの後に測定された。測定は、次に説明する恒温サーキュレータで行われた。焼戻しでは、加熱/冷却速度は10K/分であり、温度は各温度で60分間維持された。
図8〜10に示すように、NTCRセンサ17の電気的特性評価を行うために、測定液として低粘度のシリコーンオイル(DOW CORNING(登録商標) 200 FLUID, 5 CST)を使用して、25°C〜90°Cの温度で、恒温サーキュレータ(Julabo SL-12)で測定を行った。温度に応じて電気抵抗を測定するために、デジタルマルチメータ(Keithley 2700)を用いた調査に4端子センシング法が使用された。測定温度は、高精度Pt1000抵抗器を使用してNTCサーミスタのすぐ近くで検出された。比抵抗ρ25の計算は、25°Cの完全な抵抗器に亘り、センシングジオメトリ(電極間隔、電極幅、電極ペアの数、NTCR層厚)を介して行われた。B定数は、25°Cおよび85°Cでの抵抗を介して、次の関係に従って決定された。
Figure 2020522612
異なる恒温サーキュレータを使用した比較測定は、図8,9に示される得られた結果を再現できることを示していた。
図12は、NiO−Mn23の複合材料のフィルム10が、高温処理にさらされると、空気雰囲気中で所望の立方晶NiMn24スピネルを有するスピネルベースの材料の層13に変換されることを裏付けるXRDスペクトルを示す。
これに関して、図12aは、それぞれ、異なる温度でのスピネルベース材料の層13の複合フィルム10の様々なXRDスペクトルを示す。図12aの最も低いスペクトルは、熱処理前の複合フィルム10のXRDスペクトルを示し、その後、各高温のXRDスペクトルの温度は800°Cまで上昇し、その後スピネルベースの材料の層13は再び冷却される。
図12b〜12dに示す異なるスペクトルは、それぞれ純粋な層の参照スペクトルに関する。図12bは、立方構造を有する純粋なNiO層のXRDスペクトルを示している。図12cは、立方構造を有する純粋なMn23層のXRDスペクトルを示す。図12dは、立方構造を有する純粋なNiMn24層のXRDスペクトルを示している。
具体的には、25°Cでの堆積に続いて、複合フィルム10はNiOおよびMn23の出発物質の反射(reflexes)を有している、すなわち、そのXRDスペクトルに存在するピークは図12bおよび12cに見られる支配的な反射に対応する。複合フィルム10は、これらの反射を400°Cの温度まで維持する。したがって、複合フィルム10の堆積だけでは、スピネルベースの材料の層13への変換をもたらさない。この相変化は、600°C〜750°Cの範囲の加熱ステップで始まり、NiMn24の立方構造が明らかになり始める。つまり、図12dに示される支配的なピークが600°CのXRDスペクトルに最初に見られ、このピークの振幅は温度の上昇とともに増加する。この中間状態では、幾つかのNi−Mn−酸化物(立方晶Mn23(ビックスバイト)、直方晶NiMnO3(イルメナイト)、正方晶Mn34(ハウスマンナイト)、および立方晶NiMn24(スピネル))が互いに並ぶように存在する。800°Cの温度では、相変化が完了し、目的の立方晶NiMn24−スピネルの反射のみが存在する。これらの反射、すなわち立方晶のNiMn24構造は、500°Cおよび30°Cで冷却した後も維持される(図12a参照)。
以下では、特許文献2で議論されたように、エアロゾル堆積を使用して形成されたNiMn24層の温度挙動の議論が示される。
前述のように、特許文献2では、完全に焼成されたNiMn24粉末の粉砕粉末が、図1に関連して説明したような装置を用いることにより、エアロゾル堆積(AD)によって堆積される。完全に焼成されたNiMn24粉末は、スクリーン印刷されたAgPd電極構造を備えたAl23基板上に堆積される。電極構造上にフィルムが生成された後、その完全な構造が熱処理ステップにかけられる。様々な温度で実行される様々な熱処理ステップに続いて、材料の比抵抗ρ25およびB定数が測定される。それらの測定の結果を図10a,10bに示す。800°Cの焼戻しステップ(ρ25,800°C,B800°C)後の図10に示された結果は、図9に示された測定結果(ρ25,800°C,B800°C)とほぼ同じである。一方、図10に示されるセンサの焼戻し動作は、図9に示されるものとは著しく異なる。図10aおよび10bの曲線は、焼戻し温度の上昇に伴う明確な勾配を示し、一方、図9aおよび9bの曲線はほぼ一定である。このようにして、図9aおよび図9bに示すグラフに示される安定性は得られない。すなわち、異なる熱処理に関して従来技術の方法を使用すると、より不安定な構造が得られる。したがって、本明細書に記載の方法は、従来技術から知られているものと、少なくとも同じ品質を有するNTCR抵抗器17,18,19の形成をもたらす。
フィルム10のスピネルベース材料の層13への変換を誘導し、導電性ペースト11の焼結を誘導して電極構造12を形成するために使用される記載の熱処理ステップは、熱対流を使用して実行されることに留意されたい。他の形態の熱処理ステップも使用しうる。これに関連して、構造のそれぞれの層の状態の変化を誘発するように、特別に調整されたレーザーまたはマイクロ波源からの放射を使用してもよい。また、熱伝導層および導電層が基板上にまたは基板として提供される場合、十分な高電流がこの層に印加されて所望の変換を誘発することも考えられる。
1…装置
2…基板
3…混合物
4…堆積チャンバ
5…排気装置
6…エアロゾル生成ユニット
7…ノズル
8…x個の金属酸化物成分(x≧2)を有する粉末混合物
9…エアロゾル
9’…キャリアガス
9.1…金属酸化物成分1の粒子
9.2…金属酸化物成分2の粒子
9.3…金属酸化物成分3の粒子
9.x…金属酸化物成分xの粒子
10…(エアロゾルベースおよび真空ベースの冷間複合堆積からの)複合フィルム
11…導電性ペースト
12…電極/電極構造
13…スピネルベースの層
14…マスク
15…充填材粒子
16…層内の充填材料グレイン
17…インターデジタル上部電極を有するNTCRセンサ
18…インターデジタル下部電極を有するNTCRセンサ
19…サンドイッチ電極を有するNTCRセンサ

Claims (15)

  1. 負の温度係数抵抗器(NTCR)センサ(17,18,19)の製造方法であって
    −金属酸化物成分(9.1,9.2,9.3,9.x)を含んだ未焼成粉末(8)を備えた混合物(3)と、キャリアガス(9’)と、をエアロゾル生成ユニット(6)に供給し、
    −前記混合物(3)および前記キャリアガス(9’)からエアロゾル(9)を形成し、かつ、堆積チャンバ(4)内に配置された基板(2)に向かって真空中で前記エアロゾル(9)を加速させ、
    −前記混合物の前記未焼成粉末(8)のフィルム(10)を前記基板上に形成し、
    −熱処理ステップを適用することにより、前記フィルム(10)をスピネルベースの材料の層(13)に変換する、
    ステップを備えた、製造方法。
  2. 前記熱処理ステップが、1000°C未満の温度、特に600°C〜1000°Cの範囲の温度、好ましくは780°C〜1000°Cの範囲の温度で実施されることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記熱処理ステップが雰囲気中で行われ、前記雰囲気が好ましくは制御された酸素分圧を有することを特徴とする請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記キャリアガス(9’)が、酸素、窒素、希ガス、およびそれらの組み合わせからなる要素の群から選択されることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 前記未焼成粉末(8)が、50nm〜10μmの範囲で選択された粒径を備えることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 前記スピネルベースの材料の層(13)は、Mn,Ni,Co,Cu,Fe,Cr,Al,Mg,Zn,Zr,Ga,Si,GeおよびLiからなる要素の群から選択された2つ以上のカチオンから構成されたスピネルを備えるとともに、以下の化学式:
    xMn3-x4、MxM’yMn3-x-y4、およびΜxM’yΜ”zΜn3-x-y-z4
    のいずれかで記載され、
    但し、M,M’,M”は、Ni,Co,Cu,Fe,Cr,Al,Mg,Zn,Zr,Ga,Si,GeおよびLiからなる要素の群から選択され、前記未焼成粉末が、M,M’およびM”のうち少なくとも1つの化合物を備えることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の製造方法。
  7. 前記未焼成粉末(8)が、少なくとも2つの異なる金属酸化物成分(9.1,9.2,9.3,9.x)を備えることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の製造方法。
  8. 前記混合物(3)が、少なくとも1つの充填材料成分(15)を備えることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の製造方法。
  9. 前記基板(2)、前記熱処理ステップを適用する前の前記フィルム(10)、および前記スピネルベースの材料の層(13)のうち少なくとも1つに、少なくとも1つの更なる層(11)または構造(12)を形成するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の製造方法。
  10. 前記少なくとも1つの更なる層(11)または構造(12)を焼結するステップをさらに備え、前記熱処理ステップは、前記フィルム(10)を前記スピネルベースの材料の層(13)に変換し、かつ前記少なくとも一つの更なる層(11)または構造(12)を焼結するための単一の熱処理として適用されることを特徴とする請求項9に記載の製造方法。
  11. 前記少なくとも1つの更なる層(11)または構造(12)が、
    電極、導電層または構造、電気絶縁層または構造、保護フィルム、熱伝導層、およびそれらの組み合わせからなる要素の群から選択されることを特徴とする請求項9または10に記載の製造方法。
  12. 前記少なくとも1つのさらなる層(11)または構造(12)が、厚膜技術、化学蒸着(CVD)法、物理蒸着(PVD)法、プラズマ化学気相成長(PECVD)法、ゾルゲル法、および/または亜鉛めっき法を使用して適用され、前記少なくとも1つの更なる層(11)または構造(12)は、任意選択的に、レーザービーム、電子ビーム、サンドジェット、またはフォトリソグラフィープロセスによって構造化されることを特徴とする請求項9〜11のうちいずれか一項に記載の製造方法。
  13. 少なくとも1つのマスク(14)を前記堆積チャンバ(4)に導入するステップをさらに備え、前記少なくとも1つのマスク(14)は、前記エアロゾル生成ユニット(6)と前記基板(2)との間に配置されることを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか一項に記載の製造方法。
  14. 前記基板(2)上に形成された前記フィルム(10)または前記スピネルベースの材料の層(13)のサイズを変更することにより、前記NTCRセンサ(17,18,19)の抵抗を適応させるステップをさらに備え、前記サイズの変更は任意選択的に、レーザービーム、電子ビーム、またはサンドジェットなどの機械的トリミングプロセスによって行われることを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか一項に記載の製造方法。
  15. 前記エアロゾル生成ユニットが、前記エアロゾルを前記基板(2)に向かって加速させるノズル(7)を備え、
    前記フィルムを前記基板上に形成するステップが、前記フィルムの範囲を画定するように前記基板(2)と前記ノズル(7)を互いに関して移動させることを備えることを特徴とする請求項1〜14のうちいずれか一項に記載の製造方法。
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