JP2020198640A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像された画像の出力に係る処理時間をより短縮することが可能な撮像装置および撮像方法を提案する。【解決手段】画素アレイ部とフレームメモリとを備える撮像素子と、前記画素アレイ部から出力された第1のデータ密度の第1のデータに基づく第1の画像を表示部に表示する表示制御処理と、前記画素アレイ部から出力された前記第1のデータ密度より高い第2のデータ密度の第2のデータに基づく第2の画像を前記フレームメモリに記憶させ、さらに前記フレームメモリに記憶した前記第2の画像を記録する記録処理と、を行う処理部と、を備える撮像装置。【選択図】図4

Description

本開示は、撮像装置および撮像方法に関する。
近年では、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子を備えたデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラが普及している。デジタルスチルカメラは静止画像を撮像するものであり、デジタルビデオカメラは動画像を撮像するものであるが、動画像を撮像可能なデジタルスチルカメラや静止画像を撮像可能なデジタルビデオカメラも存在する。なお、以降では、デジタルスチルカメラとデジタルビデオカメラとを特に区別しない場合には、単に「デジタルカメラ」と記載する場合がある。
上記に示したようなデジタルカメラは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成された表示部を備え、当該表示部に撮像された画像を表示可能に構成されている場合が少なくない。また、近年では、上記に示したデジタルカメラの中には、撮像された画像中から人間の顔の領域を検出し、検出された領域に対して色味の調整を行う等のような、撮像された画像に対して画像処理を自動で施すものもある。
特開2013−055589号公報
また、近年のデジタルカメラの中には、撮像素子中の画素数を増やすことで、より高精細な画像(解像度の高い画像)を撮像可能としたものもある。その一方で、画像の高精細化に伴い当該画像のデータ量も増大する傾向にある。そのため、例えば、撮像された画像をユーザが確認するために表示部に表示させる処理や、撮像された画像を解析し当該画像に対して画像処理を施して出力する処理等のように、撮像された画像の出力に係る処理時間も増大する場合がある。
そこで、本開示では、撮像された画像の出力に係る処理時間をより短縮することが可能な、新規かつ改良された撮像装置および撮像方法を提案する。
本開示によれば、画素アレイ部とフレームメモリとを備える撮像素子と、前記画素アレイ部から出力された第1のデータ密度の第1のデータに基づく第1の画像を表示部に表示する表示制御処理と、前記画素アレイ部から出力された前記第1のデータ密度より高い第2のデータ密度の第2のデータに基づく第2の画像を前記フレームメモリに記憶させ、さらに前記フレームメモリに記憶した前記第2の画像を記録する記録処理と、を行う処理部と、を備える撮像装置が提供される。
また、本開示によれば、撮像素子が備える画素アレイ部から出力された第1のデータ密度の第1のデータに基づく第1の画像を表示部に表示し、前記画素アレイ部から出力された前記第1のデータ密度より高い第2のデータ密度の第2のデータに基づく第2の画像を前記撮像素子が備えるフレームメモリに記憶させ、さらに前記フレームメモリに記憶した前記第2の画像を記録すること、を含む撮像方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、撮像された画像の出力に係る処理時間をより短縮することが可能な撮像装置および撮像方法が提供される。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
比較例に係る撮像装置の概略的な構成の一例について説明するための説明図である。 比較例2に係る撮像装置の処理の流れについて説明するための説明図である。 比較例3に係る撮像装置の処理の流れについて説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係る撮像装置の概要について説明するための説明図である。 同実施形態に係るイメージセンサの一部の構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係るイメージセンサのチップの構成の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る撮像装置の構成の一例を示したブロック図である。 実施例1に係る撮像装置の処理の流れの一例について説明するための概略的なタイムチャートである。 実施例2に係る撮像装置の処理の流れの一例について説明するための概略的なタイムチャートである。 実施例3に係る撮像装置の処理の流れの一例について説明するための概略的なタイムチャートである。 同実施例に係る撮像装置の処理の流れの他の一例について説明するための概略的なタイムチャートである。 同実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の一例について説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.実施の形態
1.1.課題の整理
1.2.概要
1.3.イメージセンサの構成
1.4.撮像装置の構成
2.実施例
2.1.実施例1:解像度の異なる画像を時分割で出力する場合の一例
2.2.実施例2:解像度の異なる画像を並列で出力する場合の一例
2.3.実施例3:連続撮影を行う場合の一例
3.ハードウェア構成
4.まとめ
<1.実施の形態>
[1.1.課題の整理]
本開示の実施形態に係る撮像装置についての説明にあたり、図1〜3を参照して、従来の撮像装置の一例について比較例として説明することで、本実施形態に係る撮像装置の課題について整理する。まず、図1を参照して、比較例に係る撮像装置の概要について説明する。図1は、比較例に係る撮像装置の概略的な構成の一例について説明するための説明図である。なお、図1に示す例を、以降では比較例1と呼ぶ場合がある。
図1において、参照符号100aは、比較例1に係る撮像装置に設けられたイメージセンサを模式的に示している。イメージセンサ100aは、例えば、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の、被写体を撮像し、撮像画像のデジタルデータを得る撮像素子である。イメージセンサ100aは、複数の画素が行列(アレイ)状に配置された画素アレイ部111を含んで構成される。なお、一般的には、画素アレイ部111以外の回路も含むが、図1に示す例では、説明をわかりやすくするために、当該画素アレイ部111以外の回路の図示を省略している。
また、参照符号200aは、画素アレイ部111の各画素からの画素信号に基づき供給される画像信号に対して、所謂画像処理を施す画像処理LSI(Large Scale Integration)を模式的に示している。画像処理としては、例えば、黒レベル補正や、混色補正、欠陥補正、デモザイク処理、マトリックス処理、ガンマ補正、およびYC変換等が挙げられる。画像処理部210は、画像処理LSI200aにより実現される画像処理機能を模式的に示している。なお、画像処理LSI200aは、画像処理以外の他の機能を実行するための構成を含んでもよいが、図1に示す例では、説明をわかりやすくするために、画像処理部210以外の構成の図示を省略している。
また、参照符号n0は、イメージセンサ100aと画像処理LSI200aとの間の信号の流れ(ストリーム)を模式的に示している。
即ち、図1に示した比較例1に係る撮像装置では、イメージセンサ100aは、図示しない光学系素子を介して入射した光を光電変換し、各画素の画素値をA/D変換することで、被写体の撮像画像を示す画像信号を生成する。そして、イメージセンサ100aは、生成した画像信号をストリームn0として、画像処理LSI200aの画像処理部210に出力する。
画像処理LSI200aは、ストリームn0として、イメージセンサ100aから出力された画像信号を取得し、取得した画像信号に対して画像処理を施し、画像処理後の画像信号を、例えば、図視しない表示部にプレビュー画像(所謂、スルー画)として表示させる。これにより、ユーザは、撮像された画像を、表示部を介して確認することが可能となる。
次に、図2を参照して、図1に示した撮像装置において、イメージセンサ100aにより被写体の画像が露光(撮像)され、露光された画像を示す画像信号が画像処理LSI200aに読み出されるまでの処理の流れの一例について説明する。図2は、比較例に係る撮像装置の処理の流れについて説明するための説明図であり、機械式の先膜及び後膜を用いた所謂フォーカルプレーンシャッターを適用した場合の概略的なタイムチャートの一例を示している。なお、図2に示す例を、以降では比較例2と呼ぶ場合がある。
図2において、横軸は時間を示しており、縦軸は画素アレイ部111の行方向を示している。また、参照符号d910及びd911は、画素アレイ部111の各画素の露光期間を模式的に示している。なお、参照符号d910で示された露光期間は、参照符号d911で示された露光期間以前に撮像された画像の露光期間を示しているものとする。
ここで、被写体の画像が撮像される際の一連の処理の流れについて、露光期間d911に着目して説明する。まず、参照符号d901に示されたタイミングで、全画素に蓄積された画素信号がリセットされる。全画素のリセットが完了すると、参照符号d921に示すように、各画素への光の入射を遮蔽している先膜が行方向に移動することで、先膜により遮蔽されていた光が各画素に入射し、露光が開始される。その後、参照符号d931に示すように、後膜が先行する先膜を追うように行方向に沿って移動することで、当該後膜が各画素への光の入射を遮蔽し、露光が終了する。即ち、各画素について、参照符号d921とd931とで示された期間T93が、当該画素における露光時間に相当し、図2に示す例では、行単位で、各画素の露光開始及び終了のタイミングが異なる。
また、図2における参照符号d941は、各画素からの画素信号の読み出しに係る処理を模式的に示している。即ち、図2に示した比較例2では、一連の画素について露光が完了した後に、各画素から画素信号が行単位で逐次読み出される。参照符号T95は、一連の画素からの画素信号の読み出しに係る処理の期間を示している。
即ち、図2に示す比較例2の場合には、一連の画素について露光が完了し、かつ、当該一連の画素から画素信号が読み出された後に、撮像された画像が生成されることとなる。換言すると、図2に示す比較例2の場合には、全画素のリセットが行われてから、一連の画素からの画像信号の読み出しが完了するまでの期間T91a中は、露光期間d911で撮像された画像を出力することが困難である。
なお、期間T91a中に、露光期間d910で撮像された画像を表示させることも可能である。しかしながら、以前に撮像された画像を、例えば、モニタリング画像として表示させる場合には、実際にユーザが見ている被写体よりも以前の被写体の画像を出力することとなる。リアルタイム性に乏しい。
次に、図3を参照して、図1に示した撮像装置における、イメージセンサ100aにより被写体の画像が露光(撮像)され、露光された画像を示す画像信号が画像処理LSI200aに読み出されるまでの処理の流れの他の一例について説明する。図3は、比較例に係る撮像装置の処理の流れについて説明するための説明図であり、機械式の先膜及び後膜を用いずに、電子的に各画素の露光期間を制御する場合の概略的なタイムチャートの一例を示している。なお、図3に示す例を、以降では比較例3と呼ぶ場合がある。
図3において、横軸は時間を示しており、縦軸は画素アレイ部111の行方向を示している。また、参照符号d910及びd911は、図2と同様に、画素アレイ部111の各画素の露光期間を模式的に示している。参照符号d910で示された露光期間は、参照符号d911で示された露光期間以前に撮像された画像の露光期間を示しているものとする。
図3に示す比較例3では、各画素に蓄積された画素信号のリセットと、当該画素の露光開始とが同期している。即ち、参照符号d901に示すように、各画素のリセットが行単位で逐次実行され、各画素のリセットが完了すると、速やかに当該画素の露光が開始される。また、各画素の露光終了と、当該画素からの画素信号の読み出しとが同期している。即ち、参照符号d941に示すように、各画素の露光が終了すると、速やかに当該画素からの画素信号の読み出しが開始される。
このような構成により、図3に示す比較例3では、全画素の露光の完了を待たずに、各画素からの画素信号の読み出しを開始することが可能となる。そのため、図3に示す比較例3では、図2に示す比較例2に比べて、露光が開始されてから一連の画素からの画素信号の読み出しが完了するまでの期間T91bを短縮することが可能な場合がある。
一方で、図3に示す比較例3では、各画素間の走査速度が、参照符号d941で示された各画素からの画像信号の読み出しに係る速度に依存する。そのため、例えば、図1に示す、ストリームn0の伝送速度が制限されている場合には、撮像される画像の解像度が大きいほど、走査スピードが遅くなり、例えば、フォーカルプレーン歪みが発生する場合がある。なお、ストリームn0の伝送速度が制限される場合の一例としては、イメージセンサ100aと画像処理LSI200aとの間のバスの帯域が制限されている場合が挙げられる。
また、上記に示した比較例2及び比較例3のいずれにおいても、撮像された画像に対して画像処理を施す場合には、一連の画素からの画素信号の読み出しが完了し、当該画素信号に基づく画像を解析した後、当該解析結果に基づき画像処理を施すこととなる。そのため、比較例2及び比較例3においては、撮像される画像の解像度が高くなるほど、露光から画素信号の読み出しに係る処理と、画素信号に基づく画像の解析に係る処理との処理時間が増大し、結果として、画像の出力に要する時間が増大することとなる。
そこで、本実施形態に係る撮像装置は、撮像された画像をユーザが確認するために表示部に表示させる処理や、撮像された画像を解析し当該画像に対して画像処理を施して出力する処理等の、撮像された画像の出力に係る処理時間をより短縮することを目的とする。
[1.2.概要]
次に、図4を参照して、本実施形態に係る撮像装置の概要について説明する。図4は、本開示の実施形態に係る撮像装置の概要について説明するための説明図である。なお、図4は、本実施形態に係る撮像装置の概略的な構成について、イメージセンサ100と画像処理LSI200とに着目して示しており、その他の構成については図示を省略している。
図4に示すように、本実施形態にイメージセンサ100は、フレームメモリ190を含む点で、図1に示した比較例1に係るイメージセンサ100aと異なる。参照符号n1及びn2は、イメージセンサ100と画像処理LSI200との間の信号の流れ(ストリーム)を模式的に示している。
また、本実施形態に係る撮像装置は、図3に基づき説明した比較例3と同様に、機械式の先膜及び後膜を用いずに、電子的に各画素の露光期間を制御する。そのため、本実施形態に係る撮像装置は、全画素の露光完了を待たずに、露光が完了した画素から画素信号を逐次読み出し可能に構成されている。
具体的には、図4に示す本実施形態に係る撮像装置では、イメージセンサ100は、図示しない光学系素子を介して入射した光を光電変換し、各画素の画素値をA/D変換することで、被写体の撮像画像を示す画像信号を生成する。このとき、イメージセンサ100は、画素アレイ部111を構成する複数の画素のうち、少なくとも一部の画素からの画素信号に基づく画像信号を、ストリームn1として画像処理LSI200に出力する。
また、イメージセンサ100は、画素アレイ部111を構成する複数の画素それぞれからの画素信号をフレームメモリ190に一時的に記録する。そして、イメージセンサ100は、フレームメモリ190に記録された各画素の画素信号を逐次読み出し、読み出された画素信号に基づく画像信号を、ストリームn2として画像処理LSI200に出力する。
このような構成より、イメージセンサ100は、例えば、一部の画素からの画素信号に基づく低解像度の画像(即ち、間引き画像)をストリームn1とし、全画素からの画素信号に基づく高解像度の画像をストリームn2として、画像処理LSI200に出力することが可能となる。
なお、イメージセンサ100は、全画素からの画素信号をフレームメモリ190に一時的に保持させることが可能なため、ストリームn1とストリームn2とを、必ずしも同じタイミングで並列に画像処理LSI200に出力する必要はない。即ち、イメージセンサ100は、ストリームn1の出力後にストリームn2を出力することも可能である。もちろん、イメージセンサ100は、ストリームn1とストリームn2とを並列に画像処理LSI200に出力してもよいことは言うまでもない。
そのため、例えば、画像処理LSI200は、イメージセンサ100からストリームn1として先行して出力される画像信号(低解像度の画像)をプレビュー画像として表示部に表示させ、ストリームn2として出力される画像信号(高解像度の画像)を画像データとして記録することも可能である。このような構成により、本実施形態に係る撮像装置は、イメージセンサ100と画像処理LSI200との間の伝送速度が制限されている場合においても、前述した各比較例に比べて、露光の完了からプレビュー画像を表示するまでの時間(換言すると、画像の撮像後における画面が表示されない時間)を短縮することが可能となる。
また、他の一例として、画像処理LSI200は、イメージセンサ100からストリームn1として先行して出力される画像信号(低解像度の画像)を解析し、当該解析の結果に基づき、ストリームn2として出力される画像信号(高解像度の画像)に対して画像処理を施すことも可能となる。
即ち、画像処理LSI200は、ストリームn1として出力される画像信号の解析と、ストリームn2として出力される画像信号の取得とを並行して実行することが可能となる。また、ストリームn1として低解像度の画像の画像信号を取得するため、全画素の画像信号を解析する場合に比べて、解析の対象となる画像信号の取得に係る時間と、当該解析自体に係る時間との双方を短縮することも可能となる。そのため、本実施形態に係る撮像装置は、露光の完了から、撮像された画像を解析し、当該解析結果に基づき撮像された画像に対して画像処理を施したうえで、画像処理後の画像を出力するまでの時間を短縮することが可能となる。
また、前述した構成により、画像処理LSI200は、ストリームn1及びn2を時分割で取得することが可能なため、当該ストリームn1及びn2として、同じフレームで撮像された画像の画像信号を使用することが可能となる。そのため、本実施形態に係る撮像装置は、異なるフレームで撮像された画像信号の解析結果に基づき画像処理を施す場合に比べて、画像処理の精度を向上させることが可能となる。
また、他の一例として、画像処理LSI200は、ストリームn1として低解像度の画像の画像信号をイメージセンサ100から逐次取得し、取得した当該画像に基づき動画像を生成してもよい。また、このとき、画像処理LSI200は、所望のフレーム(例えば、ユーザから指定されたフレーム)に対応する高解像度の画像の画像信号をストリームn2として取得し、取得した画像信号に基づき静止画像を生成してもよい。
このような構成により、本実施形態に係る撮像装置は、動画像と静止画像との双方を同時に撮像し、かつ、静止画像として動画像よりも解像度の高い画像を記録することが可能となる。また、このとき、イメージセンサ100からは、所望のフレームについてのみ高解像度の画像の画像信号が出力される。そのため、本実施形態に係る撮像装置は、イメージセンサ100と画像処理LSI200との間で伝送される画像信号の容量を最小限に抑えることが可能となり、ひいては、各画像の出力に要する時間を短縮することが可能となる。
なお、イメージセンサ100と、画像処理LSI200とは、必ずしも同一筐体内に設けられている必要はない。その場合には、画像処理LSI200が設けられた装置が、「情報処理装置」の一例に相当する。また、ストリームn1が「第1のデータ密度」で伝送される「第1のデータ」の一例に相当し、ストリームn2が「第2のデータ密度」で伝送される「第2のデータ」の一例に相当する。また、画像処理部210のうち、ストリームn1及びn2を取得する構成が「取得部」の一例に相当し、ストリームn1及びn2に基づき各画像(例えば、プレビュー画像や画像処理後の画像)を出力する構成が「処理部」の一例に相当する。
以上、図4を参照しながら、本実施形態に係る撮像装置の概要について説明した。次いで、以降では、本実施形態に係る撮像装置についてさらに詳しく説明する。
[1.3.イメージセンサの構成]
まず、図5を参照して、本実施形態に係るイメージセンサの構成の一例について、特に、図示しない光学系素子を介して入射した光を光電変換し、各画素の画素値をA/D変換することで画素信号を生成して出力する構成に着目して説明する。図5は、本実施形態に係るイメージセンサの一部の構成例を示すブロック図である。図5に示されるイメージセンサ100は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の、被写体を撮像し、撮像画像のデジタルデータを得る撮像素子である。
図5に示されるように、イメージセンサ100は、制御部101、画素アレイ部111、選択部112、A/D変換部(ADC(Analog Digital Converter))113、及び定電流回路部114を有する。
制御部101は、イメージセンサ100の各部を制御し、画像データ(画素信号)の読み出し等に関する処理を実行させる。
画素アレイ部111は、フォトダイオード等の光電変換素子を有する画素構成が行列(アレイ)状に配置される画素領域である。画素アレイ部111は、制御部101に制御されて、各画素で被写体の光を受光し、その入射光を光電変換して電荷を蓄積し、所定のタイミングにおいて、各画素に蓄積された電荷を画素信号として出力する。
画素121および画素122は、その画素アレイ部111に配置される画素群の中の、上下に隣接する2画素を示している。画素121および画素122は、互いに同じカラム(列)の連続する行の画素である。図5の例の場合、画素121および画素122に示されるように、各画素の回路には、光電変換素子並びに4つのトランジスタが用いられている。なお、各画素の回路の構成は、任意であり、図5に示される例以外であってもよい。
一般的な画素アレイには、カラム(列)毎に、画素信号の出力線が設けられる。画素アレイ部111の場合、1カラム(列)毎に、2本(2系統)の出力線が設けられる。1カラムの画素の回路は、1行おきに、この2本の出力線に交互に接続される。例えば、上から奇数番目の行の画素の回路が一方の出力線に接続され、偶数番目の行の画素の回路が他方の出力線に接続される。図5の例の場合、画素121の回路は、第1の出力線(VSL1)に接続され、画素122の回路は、第2の出力線(VSL2)に接続される。
なお、図5においては、説明の便宜上、1カラム分の出力線のみ示されているが、実際には、各カラムに対して、同様に2本ずつ出力線が設けられる。各出力線には、そのカラムの画素の回路が1行おきに接続される。
選択部112は、画素アレイ部111の各出力線をADC113の入力に接続するスイッチを有し、制御部101に制御されて、画素アレイ部111とADC113との接続を制御する。つまり、画素アレイ部111から読み出された画素信号は、この選択部112を介してADC113に供給される。
選択部112は、スイッチ131、スイッチ132、およびスイッチ133を有する。スイッチ131(選択SW)は、互いに同じカラムに対応する2本の出力線の接続を制御する。例えば、スイッチ131がオン(ON)状態になると、第1の出力線(VSL1)と第2の出力線(VSL2)が接続され、オフ(OFF)状態になると切断される。
詳細については後述するが、イメージセンサ100においては、各出力線に対してADCが1つずつ設けられている(カラムADC)。したがって、スイッチ132およびスイッチ133がともにオン状態であるとすると、スイッチ131がオン状態になれば、同カラムの2本の出力線が接続されるので、1画素の回路が2つのADCに接続されることになる。逆に、スイッチ131がオフ状態になると、同カラムの2本の出力線が切断されて、1画素の回路が1つのADCに接続されることになる。つまり、スイッチ131は、1つの画素の信号の出力先とするADC(カラムADC)の数を選択する。
詳細については後述するが、このようにスイッチ131が画素信号の出力先とするADCの数を制御することにより、イメージセンサ100は、そのADCの数に応じてより多様な画素信号を出力することができる。つまり、イメージセンサ100は、より多様なデータ出力を実現することができる。
スイッチ132は、画素121に対応する第1の出力線(VSL1)と、その出力線に対応するADCとの接続を制御する。スイッチ132がオン(ON)状態になると、第1の出力線が、対応するADCの比較器の一方の入力に接続される。また、オフ(OFF)状態になるとそれらが切断される。
スイッチ133は、画素122に対応する第2の出力線(VSL2)と、その出力線に対応するADCとの接続を制御する。スイッチ133がオン(ON)状態になると、第2の出力線が、対応するADCの比較器の一方の入力に接続される。また、オフ(OFF)状態になるとそれらが切断される。
選択部112は、制御部101の制御に従って、このようなスイッチ131〜スイッチ133の状態を切り替えることにより、1つの画素の信号の出力先とするADC(カラムADC)の数を制御することができる。
なお、スイッチ132やスイッチ133(いずれか一方もしくは両方)を省略し、各出力線と、その出力線に対応するADCとを常時接続するようにしてもよい。ただし、これらのスイッチによって、これらの接続・切断を制御することができるようにすることにより、1つの画素の信号の出力先とするADC(カラムADC)の数の選択の幅が拡がる。つまり、これらのスイッチを設けることにより、イメージセンサ100は、より多様な画素信号を出力することができる。
なお、図5においては、1カラム分の出力線に対する構成のみ示されているが、実際には、選択部112は、カラム毎に、図5に示されるのと同様の構成(スイッチ131〜スイッチ133)を有している。つまり、選択部112は、各カラムについて、制御部101の制御に従って、上述したのと同様の接続制御を行う。
ADC113は、画素アレイ部111から各出力線を介して供給される画素信号を、それぞれA/D変換し、デジタルデータとして出力する。ADC113は、画素アレイ部111からの出力線毎のADC(カラムADC)を有する。つまり、ADC113は、複数のカラムADCを有する。1出力線に対応するカラムADCは、比較器、D/A変換器(DAC)、およびカウンタを有するシングルスロープ型のADCである。
比較器は、そのDAC出力と画素信号の信号値とを比較する。カウンタは、画素信号とDAC出力が等しくなるまで、カウント値(デジタル値)をインクリメントする。比較器は、DAC出力が信号値に達すると、カウンタを停止する。その後カウンタ1,2によってデジタル化された信号をDATA1およびDATA2よりイメージセンサ100の外部に出力する。
カウンタは、次のA/D変換のためデータ出力後、カウント値を初期値(例えば0)に戻す。
ADC113は、各カラムに対して2系統のカラムADCを有する。例えば、第1の出力線(VSL1)に対して、比較器141(COMP1)、DAC142(DAC1)、およびカウンタ143(カウンタ1)が設けられ、第2の出力線(VSL2)に対して、比較器151(COMP2)、DAC152(DAC2)、およびカウンタ153(カウンタ2)が設けられている。図示は省略しているが、ADC113は、他のカラムの出力線に対しても同様の構成を有する。
ただし、これらの構成の内、DACは、共通化することができる。DACの共通化は、系統毎に行われる。つまり、各カラムの互いに同じ系統のDACが共通化される。図5の例の場合、各カラムの第1の出力線(VSL1)に対応するDACがDAC142として共通化され、各カラムの第2の出力線(VSL2)に対応するDACがDAC152として共通化されている。なお、比較器とカウンタは、各出力線の系統毎に設けられる。
定電流回路部114は、各出力線に接続される定電流回路であり、制御部101により制御されて駆動する。定電流回路部114の回路は、例えば、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ等により構成される。この回路構成は任意であるが、図5においては、説明の便宜上、第1の出力線(VSL1)に対して、MOSトランジスタ161(LOAD1)が設けられ、第2の出力線(VSL2)に対して、MOSトランジスタ162(LOAD2)が設けられている。
制御部101は、例えばユーザ等の外部から要求を受け付けて読み出しモードを選択し、選択部112を制御して、出力線に対する接続を制御する。また、制御部101は、選択した読み出しモードに応じて、カラムADCの駆動を制御したりする。さらに、制御部101は、カラムADC以外にも、必要に応じて、定電流回路部114の駆動を制御したり、例えば、読み出しのレートやタイミング等、画素アレイ部111の駆動を制御したりする。
つまり、制御部101は、選択部112の制御だけでなく、選択部112以外の各部も、より多様なモードで動作させることができる。したがって、イメージセンサ100は、より多様な画素信号を出力することができる。
なお、図5に示す各部の数は、不足しない限り任意である。例えば、各カラムに対して、出力線が3系統以上設けられるようにしてもよい。また、図5に示した、ADC113から出力される画素信号の並列数や、ADC113自体の数を増やすことで、外部に並列して出力される画素信号の数を増やしてもよい。
次に、本実施形態に係るイメージセンサ100のチップの構成について、図6を参照して説明する。図5を参照しながら説明したように、各カラムに対して複数のADCを設けると、チップサイズが増大し、コストが増大する場合がある。そのため、本実施形態に係るイメージセンサ100では、図6に示すように、チップを積層化してもよい。
図6の場合、イメージセンサ100は、画素アレイ部111が主に形成される画素チップ100−1と、出力回路、周辺回路、およびADC113等が形成される周辺回路チップ100−2、およびパッド(PAD)との複数チップにより構成される。画素チップ100−1の画素アレイ部111の出力線とドライブ線が貫通ビア(VIA)を介して周辺回路チップ100−2の回路と接続されている。なお、図4に示したフレームメモリ190は、例えば、出力回路や周辺回路中に設ければよい。
このような構成とすることにより、チップサイズを小さくすることができ、コストを削減させることができる。また、配線層のスペースに余裕ができるので、配線の引き回しも容易になる。さらに、複数チップ化することにより、各チップをそれぞれ最適化することができる。例えば、画素チップにおいては、配線層による光学的な反射による量子効率の低下を防ぐためにより少ない配線層で低背化を実現し、周辺回路チップにおいては、配線間カップリング対策など最適化を可能にするために配線層の多層化を実現することができる。例えば、周辺回路チップの配線層を、画素チップの配線層よりも多層化することもできる。
なお、裏面照射型のイメージセンサの場合、配線層による光学的な反射は生じないが、不要な配線層数の増大を抑制することにより、配線工程数の増大等を抑制し、コストの削減を実現することができる。
また、画素チップエリアと同等なチップ面積があるため、トータルの積層チップの面積を増加させることなく周辺回路領域に複数のADCの搭載が可能になる。
なお、本技術を適用した撮像素子(撮像装置)は、上述した構成に限らず、他の構成であってもよいことは言うまでもない。
以上のようにして、本実施形態に係るイメージセンサ100は、図示しない光学系素子を介した入射した光を光電変換し、各画素の画素値をA/D変換することで画素信号を生成し、生成した各画素信号を、図5に示すDATA1およびDATA2より出力する。そして、イメージセンサ100は、例えば、DATA1及びDATA2のうち、いずれか(ここでは、DATA1とする)から出力される画素信号をスプリッタ等で分波し、分波された一方の画素信号を図4に示すストリームn1として画像処理LSI200に出力する。
また、イメージセンサ100は、DATA1より出力されスプリッタ等で分波された他方の画素信号と、DATA2より出力された画素信号とをフレームメモリ190に一時的に記録する。そして、イメージセンサ100は、フレームメモリ190に記録された各画素の画素信号を逐次読み出し、読み出された画素信号に基づく画像信号を、ストリームn2として画像処理LSI200に出力する。なお、フレームメモリ190への画素信号の入出力に係る制御の主体は特に限定されない。例えば、前述した制御部101が制御を行ってもよいし、当該制御部101とは別に制御部を設けてもよい。
また、画素アレイ部111を構成する各画素で取得された画素信号を一時的に保持可能であれば、フレームメモリ190を設ける位置や、当該フレームメモリ190の数は特に限定されない。例えば、フレームメモリ190の数を複数設けることで、当該複数のフレームメモリ190それぞれに対する画素信号の入出力を並列して実行することが可能となる。そのため、フレームメモリ190への画素信号の入出力に係る速度に依存した処理速度の低下を緩和することが可能となる。
また、他の一例として、画素アレイ部111を構成する各画素の画素回路上に、当該画素で取得された画素信号を一時的に保持するためのキャッシュを設けてもよい。このような構成により、各画素とフレームメモリ190との間の画素信号の入出力に係る処理や、フレームメモリ190からの各画素信号の読み出しに係る処理の実行タイミングを、より柔軟に制御することが可能となる。また、各画素回路から画素信号をフレームメモリ190に書き込むためのピン数が増加するため、当該画素回路と当該フレームメモリ190との間のバスの帯域をより広くすることも可能となる。
[1.4.撮像装置の構成]
次に、図7を参照して、本実施形態に係る撮像装置の構成の一例について説明する。図7は、本実施形態に係る撮像装置の構成の一例を示したブロック図であり、前述したイメージセンサ100と画像処理LSI200とを同一筐体内に設けた場合の一例を示している。図7に示される撮像装置300は、被写体を撮像し、その被写体の画像を電気信号として出力する装置である。
図7に示されるように撮像装置300は、レンズ部311、CMOSセンサ312、操作部314、制御部315、画像処理部316、表示部317、コーデック処理部318、および記録部319を有する。
レンズ部311は、レンズや絞り等の光学系素子よりなる。レンズ部311は、制御部315に制御されて、被写体までの焦点を調整し、焦点が合った位置からの光を集光し、CMOSセンサ312に供給する。
CMOSセンサ312は、被写体を撮像するイメージセンサであり、制御部315に制御されて、入射光を光電変換し、各画素の画素値をA/D変換することにより、被写体の撮像画像のデータ(撮像画像)を得る。CMOSセンサ312は、制御部315に制御されて、その撮像により得られた撮像画像データを画像処理部316に供給する。
操作部314は、例えば、ジョグダイヤル(商標)、キー、ボタン、またはタッチパネル等により構成され、ユーザによる操作入力を受け、その操作入力に対応する信号を制御部315に供給する。
制御部315は、操作部314により入力されたユーザの操作入力に対応する信号に基づいて、レンズ部311、CMOSセンサ312、画像処理部316、表示部317、コーデック処理部318、および記録部319の駆動を制御し、各部に撮像に関する処理を行わせる。
画像処理部316は、CMOSセンサ312から供給された画像信号に対して、例えば、黒レベル補正や、混色補正、欠陥補正、デモザイク処理、マトリックス処理、ガンマ補正、およびYC変換等の各種画像処理を施す。この画像処理の内容は任意であり、上述した以外の処理が行われてもよい。画像処理部316は、画像処理を施した画像信号を表示部317およびコーデック処理部318に供給する。
表示部317は、例えば、液晶ディスプレイ等として構成され、画像処理部316からの画像信号に基づいて、被写体の画像を表示する。
コーデック処理部318は、画像処理部316からの画像信号に対して、所定の方式の符号化処理を施し、符号化処理の結果得られた画像データを記録部319に供給する。
記録部319は、コーデック処理部318からの画像データを記録する。記録部319に記録された画像データは、必要に応じて画像処理部316に読み出されることで、表示部317に供給され、対応する画像が表示される。
撮像装置300のCMOSセンサ312は、図5を参照して上述したイメージセンサ100と同様の構成を有する。
つまり、CMOSセンサ312は、1つの画素の信号の出力先とするADC(カラムADC)の数を選択する選択部(スイッチ)を有する。即ち、CMOSセンサ312は、このADCの数に応じて、より多様な画素信号を出力することができる。したがって撮像装置300は、その多様な画素信号を用いて、より多様な処理を実現することができる。
また、CMOSセンサ312は、フレームメモリ190を備え、全画素からの画素信号をフレームメモリ190に一時的に保持させることで、低解像度の画像と高解像度の画像とを、互いに異なるストリームn1及びn2として出力することができる。また、画像処理部316は、図4を参照して上述した画像処理LSI200の画像処理部210に相当する。そのため、画像処理部316は、例えば、CMOSセンサ312から先行して出力される画像信号(低解像度の画像)をプレビュー画像として表示部に表示させ、次いで出力される画像信号(高解像度の画像)を画像データとして記録することが可能となる。即ち、撮像装置300は、CMOSセンサ312と画像処理部316との間の伝送速度が制限されている場合においても、露光の完了からプレビュー画像を表示するまでの時間をより短縮することが可能となる。
また、他の一例として、画像処理部316は、CMOSセンサ312から先行して出力される画像信号(低解像度の画像)を解析し、当該解析の結果に基づき、次いで出力される画像信号(高解像度の画像)に対して画像処理を施すことも可能となる。即ち、撮像装置300は、露光の完了から、撮像された画像を解析し、当該解析結果に基づき撮像された画像に対して画像処理を施したうえで、画像処理後の画像を出力するまでの時間を短縮することが可能となる。
また、前述した構成により、画像処理部316は、高解像度の画像に対する画像処理に対して、先行して出力される当該画像と同じフレームに対応する低解像度の画像の解析結果を利用することが可能となる。そのため、撮像装置300は、異なるフレームで撮像された画像の解析結果に基づき画像処理を施す場合に比べて、画像処理の精度を向上させることが可能となる。
<2.実施例>
次に、本実施形態に係る撮像装置の実施例として、当該撮像装置が被写体の画像を撮像するモードの例と、当該モードごとの処理の流れ、即ち、被写体の画像が露光(撮像)され、露光された画像を示す画像信号が読み出されるまでの処理の流れの一例について説明する。
[2.1.実施例1:解像度の異なる画像を時分割で出力する場合の一例]
まず、実施例1に係る撮像装置の処理の流れの一例について、図4に示す概略的な構成の一例とあわせて、図8を参照して説明する。図8は、実施例1に係る撮像装置の処理の流れの一例について説明するための概略的なタイムチャートである。
図8は、各画素での露光処理を示す画素制御と、フレームメモリ190への画素信号の入出力に係る処理を示すメモリ制御と、イメージセンサ100から画像処理LSI200への画素信号の伝送に係る処理を示す出力制御との関係を示している。図8において、横軸は時間を示している。また、画素制御、メモリ制御、及び出力制御として示したタイムチャートの縦軸は、対象となる画素信号の出力元である画素の行方向の位置を示している。
参照符号T11及びT12は、本実施形態に係るイメージセンサ100における垂直同期信号の一例をフレームレートで示している。例えば、T11は、約30[fps]であり、T12は、約120[fps]である。なお、図8に示すように、期間T11は、1連の画素が露光を完了するために要する期間を示しており、期間T12は、一連の画素を走査するために要する走査期間に相当する。
また、参照符号d110〜d114は、画素アレイ部111の各画素の露光期間を模式的に示している。即ち、露光期間d110〜d114のそれぞれは、画素アレイ部111の各画素における露光を、行単位で時系列に沿って開始タイミングをずらしながら実行する処理の流れを、時系列に沿って模式的に示している。また、参照符号T13は、各画素の露光時間を示している。
参照符号d210〜d213は、露光期間d110〜d113のそれぞれにおいて、イメージセンサ100が、各画素から出力された画素信号をフレームメモリ190に書き込む処理(一時的に保持させる処理)の流れを示している。なお、以降では、参照符号d210〜d213で示された、フレームメモリ190への画素信号の書き込み処理を、単に「書き込み処理」と記載する場合がある。
また、参照符号d310〜d313は、イメージセンサ100が、画素アレイ部111を構成する複数の画素のうち、少なくとも一部の画素からの画素信号を、図4に示すストリームn1として、画像処理LSI200に出力する処理の流れを示している。なお、以降では、参照符号d310〜d313で示された、イメージセンサ100から画像処理LSI200への画像信号の出力処理を、「第1の出力処理」と呼ぶ場合がある。
また、参照符号d221〜d223は、イメージセンサ100が、フレームメモリ190に書き込まれた(一時的に保持された)画素信号を読み出す処理の流れを示している。なお、以降では、参照符号d221〜d223で示された、イメージセンサ100からの画像信号の読み出しに係る処理を、単に「読み出し処理」と呼ぶ場合がある。
また、参照符号d321〜d323は、イメージセンサ100が、フレームメモリ190から読み出した画素信号を、図4に示すストリームn2として、画像処理LSI200に出力する処理の流れを示している。なお、以降では、参照符号d321〜d323で示された、フレームメモリ190から読み出された画素信号が、イメージセンサ100から画像処理LSI200へ出力される処理を、「第2の出力処理」と呼ぶ場合がある。
図8に示すように、書き込み処理d211及び第1の出力処理d311は、露光期間d111の終了と同期して実行される。即ち、画素アレイ部111の各画素で露光が終了すると(即ち、露光期間d111が完了すると)、イメージセンサ100は、書き込み処理d211に示す処理タイミングで、各画素から出力される画素信号をフレームメモリ190に逐次書き込む。また、一部の画素からの画素信号については、イメージセンサ100は、フレームメモリ190に向けて出力される画素信号を分波させて、一方の画素信号を第1の出力処理d311に示す処理タイミングで画像処理LSI200に直接出力する。また、分波された他方の画素信号については、イメージセンサ100は、当該画素信号をフレームメモリ190に書き込む。このことは、d110、d112〜d114で示した他の露光期間完了後に、各画素から出力される画素信号についても同様である。
また、イメージセンサ100は、第1の出力処理d311の完了後に、書き込み処理d211においてフレームメモリ190に書き込まれた画素信号(例えば、全画素からの画素信号)を、読み出し処理d221が示す処理タイミングで逐次読み出す。そして、イメージセンサ100は、フレームメモリ190から読み出した画素信号を、第2の出力処理d321に示す処理タイミングで、画像処理LSI200に出力する。このことは、d212及びd213で示した他の書き込み処理により、フレームメモリ190に書き込まれた画素信号(即ち、露光期間d112及びd113の完了後に出力された画素信号)についても同様である。
以上のような構成に基づき、イメージセンサ100は、一部の画素からの画素信号に基づく画像信号(低解像度の画像)と、全画素からの画像信号に基づく画像信号(高解像度の画像)とを、第1の出力処理d311及び第2の出力処理d321として時分割で画像処理LSI200に出力する。そのため、画像処理LSI200は、例えば、第1の出力処理d311に基づき先行して出力される画像信号(低解像度の画像)をプレビュー画像として表示部に表示させ、次いで第2の出力処理d321に基づき出力される画像信号(高解像度の画像)を画像データとして記録することが可能となる。即ち、本実施例に係る撮像装置は、イメージセンサ100と画像処理LSI200との間の伝送速度が制限されている場合においても、露光の完了からプレビュー画像を表示するまでの時間をより短縮することが可能となる。
また、画像処理LSI200は、第1の出力処理d311に基づき先行して出力される画像信号(低解像度の画像)を解析し、当該解析の結果に基づき、次いで第2の出力処理d321に基づき出力される画像信号(高解像度の画像)に対して画像処理を施すことも可能となる。即ち、本実施例に係る撮像装置は、露光の完了から、撮像された画像を解析し、当該解析結果に基づき撮像された画像に対して画像処理を施したうえで、画像処理後の画像を出力するまでの時間を短縮することが可能となる。
なお、上記に示す例では、露光期間d110〜d113それぞれで取得された画素信号に基づき、第1の出力処理d310〜d313を実行する例について説明したが、一部の露光期間で取得された画素信号については第1の出力処理を実行しなくてもよい。例えば、図8に示す例の場合には、第1の出力処理d311を実行しなくてもよい。この場合には、露光期間d111で撮像された画素信号については、第2の出力処理d321に基づき高解像度の画像信号のみが画像処理LSI200に出力されることとなる。
同様に、一部の露光期間で取得された画素信号については第2の出力処理を実行しなくてもよい。例えば、図8に示す例では、露光期間d110で撮像された画素信号については、第1の出力処理d310に基づき低解像度の画像信号のみが画像処理LSI200に出力されることとなる。
また、第1の出力処理に基づき低解像度の画像のみを画像処理LSI200に出力する場合には、イメージセンサ100は、書き込み処理、即ち、フレームメモリ190への画素信号の書き込みに係る処理を必ずしも実行しなくてもよい。
[2.2.実施例2:解像度の異なる画像を並列で出力する場合の一例]
次に、実施例2に係る撮像装置の処理の流れの一例について、図4に示す概略的な構成の一例とあわせて、図9を参照して説明する。図9は、実施例2に係る撮像装置の処理の流れの一例について説明するための概略的なタイムチャートである。
図9における、横軸及び縦軸は、図8を参照しながら説明した実施例1と同様である。同様に、図9における、参照符号T11、T12、d110〜d114、d210〜d213、及び、d310〜d313は、図8を参照しながら説明した実施例1と同様である。
また、参照符号d231及びd233は、実施例2に係る撮像装置において、イメージセンサ100が、フレームメモリ190に書き込まれた(一時的に保持された)画素信号を読み出す処理(即ち、読み出し処理)の流れを示している。
また、参照符号d331及びd333は、実施例2に係る撮像装置において、イメージセンサ100が、フレームメモリ190から読み出した画素信号を、図4に示すストリームn2として、画像処理LSI200に出力する処理(即ち、第2の出力処理)の流れを示している。
図9における読み出し処理d231と、図8における読み出し処理d221とを比較するとわかるように、本実施例に係るイメージセンサ100は、読み出し処理(即ち、フレームメモリ190からの画素信号を読み出す処理)の速度が、図8に示す実施例1の場合と異なる。このことは、第2の出力処理についても同様である。即ち、本実施例に係るイメージセンサ100は、第2の出力処理(即ち、フレームメモリ190から読み出された画素信号を画像処理LSI200に出力する処理)の速度が、図8に示す実施例1の場合と異なる。
具体的には、本実施例に係るイメージセンサ100は、2枚分の画像が撮像される期間(期間T11の2倍の期間)に亘って、1枚分の画素信号をフレームメモリ190から読み出し、読み出した画素信号に基づく画像信号を画像処理LSI200に出力する。換言すると、本実施例に係るイメージセンサ100は、図8に示した実施例1の場合よりも遅い速度で、読み出し処理及び第2の出力処理を実行する。
また、図9における書き込み処理d211と読み出し処理d231とを比較するとわかるように、本実施例に係るイメージセンサ100は、フレームメモリ190に書き込まれた画素信号を、一連の書き込み処理の完了を待たずに逐次読み出す。そして、イメージセンサ100は、第2の出力処理d331を、第1の出力処理d311と並列して実行する。即ち、本実施例に係るイメージセンサ100は、フレームメモリ190から読み出した画素信号に基づく画像信号を、第1の出力処理d311に基づき画像処理LSI200に出力される画像信号と並列に、当該画像処理LSI200に出力する。
このような構成により、イメージセンサ100は、イメージセンサ100と画像処理LSI200との間の伝送速度が制限されている場合においても、低解像度及び高解像度の画像信号を並列して画像処理LSI200に出力することが可能となる。また、このとき、第1の出力処理d311に基づき出力される画像信号(低解像度の画像信号)は、第2の出力処理d331に基づき出力される画像信号(高解像度の画像信号)に先立って、画像処理LSI200に受信されることとなる。
そのため、画像処理LSI200は、例えば、第1の出力処理d311に基づき先行して出力される画像信号(低解像度の画像)をプレビュー画像として表示部に表示させ、次いで第2の出力処理d331に基づき出力される画像信号(高解像度の画像)を画像データとして記録することが可能となる。なお、このときイメージセンサ100は、第2の出力処理の速度を遅くすることで、帯域の制限されたバスを介して高解像度の画像信号を画像処理LSI200に出力することが可能となる。このような構成により、本実施例に係る撮像装置は、イメージセンサ100と画像処理LSI200との間の伝送速度が制限されている場合においても、露光の完了からプレビュー画像を表示するまでの時間を前より短縮することが可能となる。
また、画像処理LSI200は、第1の出力処理d311に基づき先行して出力される画像信号(低解像度の画像)を解析し、当該解析の結果に基づき、次いで第2の出力処理d331に基づき出力される画像信号(高解像度の画像)に対して画像処理を施すことも可能となる。即ち、本実施例に係る撮像装置は、露光の完了から、撮像された画像を解析し、当該解析結果に基づき撮像された画像に対して画像処理を施したうえで、画像処理後の画像を出力するまでの時間を短縮することが可能となる。
[2.3.実施例3:連続撮影を行う場合の一例]
次に、実施例3として、連続撮影を行う場合おける本実施形態に係る撮像装置の処理の流れの一例について、図4に示す概略的な構成の一例とあわせて、図10を参照して説明する。図10は、実施例3に係る撮像装置の処理の流れの一例について説明するための概略的なタイムチャートである。
図10における、横軸及び縦軸は、図8を参照しながら説明した実施例1と同様である。同様に、図10における、参照符号T11及びT12は、図8を参照しながら説明した比較例1と同様である。
また、図10において、参照符号d130は、画素アレイ部111の各画素に蓄積された画素信号をリセットするための処理を示している。また、参照符号d141〜d147は、画素アレイ部111の各画素の露光期間を模式的に示している。
また、参照符号d241〜d247は、露光期間d141〜d147のそれぞれにおいて、イメージセンサ100が、各画素から出力された画素信号をフレームメモリ190に書き込む処理、即ち、書き込み処理の流れを示している。
また、参照符号d341〜d347は、イメージセンサ100が、画素アレイ部111を構成する複数の画素のうち、少なくとも一部の画素からの画素信号を、画像処理LSI200に出力する処理、即ち、第1の出力処理の流れを示している。
また、参照符号d251及びd252は、イメージセンサ100が、フレームメモリ190に書き込まれた(一時的に保持された)画素信号を読み出す処理、即ち、読み出し処理の流れを示している。
また、参照符号d351及びd352は、イメージセンサ100が、フレームメモリ190から読み出した画素信号を、画像処理LSI200に出力する処理、即ち、第2の出力処理の流れを示している。
図10に示す例では、イメージセンサ100は、露光期間d141〜d147のそれぞれで取得された画素信号を、書き込み処理d241〜d247に基づき、フレームメモリ190に逐次書き込む。また、イメージセンサ100は、書き込み処理d241〜d247に同期して、第1の出力処理d341〜d347を実行する。
なお、このとき、イメージセンサ100は、必ずしも露光期間d141〜d147のそれぞれで取得された画素信号すべてについて、第1の出力処理を実行する必要はない。例えば、図10の第1の出力処理d341及びd347に示すように、イメージセンサ100は、露光期間d141〜d147のそれぞれで取得された画素信号のうち、一部の画素信号についてのみ第1の出力処理を実行してもよい。
一連の露光期間d141〜d147(即ち、連続撮影の期間)で取得された各画素信号のフレームメモリ190への書き込みの完了後に、イメージセンサ100は、読み出し処理d251及びd252に示す処理タイミングで、当該フレームメモリ190から各画素信号を逐次読み出す。そして、イメージセンサ100は、フレームメモリ190から読み出した画素信号を、第2の出力処理d351及びd352に示す処理タイミングで、画像処理LSI200に出力する。
以上のような構成により、画像処理LSI200は、連続撮影時においても、第2の出力処理d351に基づき出力される高解像度の画像信号に先立って、第1の出力処理d341に基づき低解像度の画像信号を取得することが可能となる。そのため、本実施例に係る撮像装置においても、イメージセンサ100と画像処理LSI200との間の伝送速度が制限されている場合においても、露光の完了からプレビュー画像を表示するまでの時間をより短縮することが可能となる。
また、画像処理LSI200は、第1の出力処理d341に基づき先行して出力される画像信号(低解像度の画像)を解析し、当該解析の結果に基づき、次いで第2の出力処理d351に基づき出力される画像信号(高解像度の画像)に対して画像処理を施すことも可能となる。即ち、本実施例に係る撮像装置においても、露光の完了から、撮像された画像を解析し、当該解析結果に基づき撮像された画像に対して画像処理を施したうえで、画像処理後の画像を出力するまでの時間を短縮することが可能となる。
なお、図10に示す例では、本実施例に係る撮像装置が連続して撮影可能な画像の枚数の最大数は、1枚分の画素信号を記録するために必要な容量と、フレームメモリ190の容量とによって決定される。
一方で、図10に示す例では、イメージセンサ100は、一連の露光期間d141〜d147(即ち、連続撮影の期間)で取得された各画素信号のフレームメモリ190への書き込みの完了後に、読み込み処理を実行していた。しかしながら、例えば、露光期間d141で取得された画素信号については、書き込み処理d241より後であれば、読み込み処理d251が開始されるタイミングは特に限定されない。そのため、一連の露光期間で取得された各画素信号の書き込み処理の完了を待たずに、イメージセンサ100は、フレームメモリ190に書き込まれた画素信号の読み出し(即ち、読み出し処理)を開始してもよい。
例えば、図11は、イメージセンサ100が、一連の露光期間で取得された各画素信号の書き込み処理の完了を待たずに、フレームメモリ190に書き込まれた画素信号の読み出し(即ち、読み出し処理)を開始する場合の一例を示している。図11に示す例は、読み出し処理d251〜d257及び第2の出力処理d351〜d357の開始タイミングが、図10に基づき前述した例と異なる。
例えば、図11に示す例では、イメージセンサ100は、書き込み処理d241に基づき各画素からの画素信号がフレームメモリ190に書き込まれると、一連の書き込み処理の完了を待たずに読み出し処理d251を開始する。そして、イメージセンサ100は、読み出し処理d251に同期して、第2の出力処理d351を実行する。
以上のような構成により、書き込み処理d241及びd242に基づきフレームメモリ190に書き込まれた画素信号は、参照符号t21で示されたタイミングにおいて、既に読み出し処理d251及びd252に基づきフレームメモリ190から読み出されている。即ち、図11に示す例では、イメージセンサ100は、タイミングt21以降であれば、読み出し処理d251及びd252に基づき画素信号が読み出された後のフレームメモリ190上の領域を改めて確保し、確保した領域を再利用することが可能となる。
そのため、例えば、図11に示す例では、イメージセンサ100は、タイミングt21以降に改めて確保されたフレームメモリ190上の領域を再利用することで、露光期間d148及びd149に基づき追加で画像を撮像することが可能となる。なお、このときイメージセンサ100は、露光期間d148及びd149において取得された画素信号を、改めて確保されたフレームメモリ190の領域に、書き込み処理d248及びd249に基づき書き込めばよい。
もちろん、イメージセンサ100は、露光期間d148及びd149に取得された画素信号に基づき第1の出力処理を実行することで、低解像度の画像信号を画像処理LSI200に出力してもよい。また、書き込み処理d248及びd249に基づきフレームメモリ190に書き込まれた画素信号については、イメージセンサ100は、読み出し処理d258及びd259に基づき読み出し、第2の出力処理d358及びd359に基づき画像処理LSI200に出力すればよい。
以上のように、図11に示す例では、フレームメモリ190の容量に合わせて、書き込み処理、読み出し処理、及び第2の出力処理の処理タイミングを制御することで、図10に示す例に比べて、連続撮影可能な枚数の最大数を向上させることも可能となる。
なお、上記では、連続撮影の場合を例に説明したが、例えば、撮影条件を変えて複数の画像を連続して撮像する、所謂ブラケット撮影においても、本実施例に係る技術を適用可能であることは言うまでもない。
以上、図8〜図11を参照しながら、本実施形態に係る撮像装置の各実施例について説明した。なお、上記に各実施例として説明した内容は、あくまで一例であり、本実施形態に係る撮像装置の態様を、上記に示す内容に限定するものではないことは言うまでもない。即ち、本実施形態に係る撮像装置のイメージセンサ100は、フレームメモリを備え、互いに密度の異なるデータ(解像度の異なる画像信号)のうち一方を直接画像処理LSI200に出力し、他方をフレームメモリに一時的に保持する。そして、イメージセンサ100は、フレームメモリから他方のデータを読み出して画像処理LSI200に出力する。このように、互いに密度の異なるデータそれぞれを図4に示すストリームn1及びn2として出力するように動作させれば、本実施形態に係る撮像装置の態様は特に限定されない。
<3.ハードウェア構成>
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、例えば、図7の制御部315のような、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な汎用のコンピュータなどが含まれる。そこで、図12を参照して、以下に当該コンピュータのハードウェア構成の一例について説明する。図12は、コンピュータのハードウェア構成の一例について説明するための説明図である。
図12において、コンピュータ400のCPU(Central Processing Unit)401は、ROM(Read Only Memory)402に記憶されているプログラム、または記憶部413からRAM(Random Access Memory)403にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM403にはまた、CPU401が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU401、ROM402、およびRAM403は、バス404を介して相互に接続されている。このバス404にはまた、入出力インタフェース410も接続されている。
入出力インタフェース410には、キーボード、マウスなどよりなる入力部411、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部412、ハードディスクなどより構成される記憶部413、モデムなどより構成される通信部414が接続されている。通信部414は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース410にはまた、必要に応じてドライブ415が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア421が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部413にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図12に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア421により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM402や、記憶部413に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表すものである。
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本技術は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
<4.まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係るイメージセンサは、フレームメモリを備える。そして、本実施形態に係るイメージセンサは、画素アレイ部を構成する複数の画素のうち、少なくとも一部の画素からの画素信号に基づく画像信号を画像処理LSIに出力するとともに、当該複数の画素からの画像信号をフレームメモリに一時的に記録する。また、イメージセンサは、フレームメモリに記録された各画素の画素信号を逐次読み出し、読み出された画素信号に基づく画像信号を画像処理LSIに出力する。
このような構成により、本実施形態に係るイメージセンサは、例えば、低解像度の画像の画像信号を、画素アレイ部から画像処理LSIに直接出力し、高解像度の画像の画像信号を、低解像度の画像の画像信号とは別に画像処理LSIに出力することが可能となる。
そのため、画像処理LSIは、イメージセンサから先行して出力される画像信号(低解像度の画像)をプレビュー画像として表示部に表示させ、次いで出力される画像信号(高解像度の画像)を画像データとして記録することが可能となる。このような構成により、本実施形態に係る撮像装置は、イメージセンサと画像処理LSIとの間の伝送速度が制限されている場合においても、露光の完了からプレビュー画像を表示するまでの時間をより短縮することが可能となる。
また、他の一例として、画像処理LSIは、イメージセンサから先行して出力される画像信号(低解像度の画像)を解析し、当該解析の結果に基づき、次いで出力される画像信号(高解像度の画像)に対して画像処理を施すことも可能となる。そのため、本実施形態に係る撮像装置は、露光の完了から、撮像された画像を解析し、当該解析結果に基づき撮像された画像に対して画像処理を施したうえで、画像処理後の画像を出力するまでの時間をより短縮することが可能となる。
また、前述した構成により、画像処理LSIは、高解像度の画像に対する画像処理に対して、先行して出力される当該画像と同じフレームに対応する低解像度の画像の解析結果を利用することが可能となる。そのため、本実施形態に係る撮像装置は、異なるフレームで撮像された画像の解析結果に基づき画像処理を施す場合に比べて、画像処理の精度を向上させることが可能となる。
また、他の一例として、画像処理LSIは、低解像度の画像の画像信号をイメージセンサから逐次取得し、取得した当該画像に基づき動画像を生成してもよい。また、このとき、画像処理LSIは、所望のフレーム(例えば、ユーザから指定されたフレーム)に対応する高解像度の画像の画像信号を別途取得し、取得した画像信号に基づき静止画像を生成してもよい。
このような構成により、本実施形態に係る撮像装置は、動画像と静止画像との双方を同時に撮像し、かつ、静止画像として動画像よりも解像度の高い画像を記録することが可能となる。また、このとき、イメージセンサからは、所望のフレームについてのみ高解像度の画像の画像信号が出力される。そのため、本実施形態に係る撮像装置は、イメージセンサと画像処理LSIとの間で伝送される画像信号の容量を最小限に抑えることが可能となり、ひいては、各画像の出力に要する時間を短縮することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
複数の画素それぞれから出力される画素信号に基づく、第1のデータ密度で伝送された第1のデータと、前記第1のデータ密度とは異なる第2のデータ密度で伝送された第2のデータとのそれぞれを処理する処理部を備え、
前記処理部は、前記第1のデータに基づく画像を出力する出力処理と、前記第1のデータに基づく前記第2のデータに対する画像処理とのうち、少なくともいずれかを実行する、情報処理装置。
(2)
前記処理部は、前記第1のデータに基づく画像をスルー画像として表示部に表示させ、前記第2のデータに基づく画像データを所定の記録部に記憶させる、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記処理部は、前記第1のデータに基づき、当該第1のデータの生成元となる前記画素信号と同じフレームに基づく画素信号に基づき、前記第2のデータに対して前記画像処理を施す、前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記処理部は、複数の前記第1のデータを取得する期間中に、前記第1のデータよりも少ない数の前記第2のデータを取得する、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(5)
前記処理部は、互いに並列して伝送される前記第1のデータと前記第2のデータとを取得する、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(6)
前記処理部は、前記第1のデータと、当該第1のデータの生成元となる前記画素信号と同じフレームに基づく画素信号に基づいて、前記第2のデータとを時分割で取得する、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(7)
前記処理部は、前記第1のデータの取得後に、当該第1のデータの生成元となる前記画素信号と同じフレームに基づく画素信号に基づいて、前記第2のデータを取得する、前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記処理部は、互いに異なる条件に基づき撮像された画像を示す複数の前記第1のデータと、当該複数の前記第1のデータそれぞれに対応する前記画像のうち、少なくとも一部の画像を示す前記第2のデータを取得する、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(9)
前記第1のデータ密度は、前記第2のデータ密度よりも粗い、前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(10)
前記処理部は、複数の前記第1のデータに基づき動画像を生成し、前記第2のデータに基づき前記動画像よりも解像度の高い静止画像を生成する、前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記処理部は、前記動画像を形成する複数フレームのうち、少なくとも一部のフレームに基づく前記画素信号に応じた前記第2のデータに基づき前記静止画像を生成する、前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
複数の画素それぞれから出力される画素信号に基づくデータを保持する保持部と、
前記複数の画素のうち、少なくとも一部の画素から出力される画素信号に基づく第1のデータと、前記保持部に保持された前記画素信号に基づく第2のデータとを、前記第1のデータに基づく画像の処理と、前記第1のデータに基づいて行われる前記第2のデータに対する画像の処理との少なくともいずれかを実行する処理部に、それぞれ出力する出力部と、
を備える、情報処理装置。
(13)
前記出力部は、1フレーム分の前記画素信号に基づく前記第2のデータが前記保持部に保持される速度よりも遅い速度で、当該保持部に保持された当該第2のデータを出力する、前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記出力部は、複数フレームの前記画素信号に基づき、当該複数フレームのうち少なくとも一部のフレームの画素信号に基づく前記第1のデータを出力し、当該第1のデータの出力後に、前記保持部に保持された当該複数フレームの画素信号に基づく複数の前記第2のデータを出力する、前記(12)または(13)に記載の情報処理装置。
(15)
前記保持部は、1フレーム以上の前記画素信号に基づく前記第2のデータを保持可能な空き領域が存在する限り、前記複数の画素それぞれから出力される画素信号に基づく前記第2のデータを保持する、前記(14)に記載の情報処理装置。
(16)
第1のデータ密度で伝送された第1のデータと、前記第1のデータ密度とは異なる第2のデータ密度で伝送された第2のデータとのそれぞれを取得することと、
取得された前記第1のデータに基づく画像を表示部に表示させる表示処理と、前記第1のデータに基づく前記第2のデータに対する画像処理とのうち、少なくともいずれかを実行することと、
を含む、情報処理方法。
100 イメージセンサ
101 制御部
111 画素アレイ部
112 選択部
114 定電流回路部
121、122 画素
131、132、133 スイッチ
141、151 比較器
143、153 カウンタ
161、162 MOSトランジスタ
190 フレームメモリ
200 画像処理LSI
210 画像処理部
300 撮像装置
311 レンズ部
312 CMOSセンサ
314 操作部
315 制御部
316 画像処理部
317 表示部
318 コーデック処理部
319 記録部

Claims (14)

  1. 画素アレイ部とフレームメモリとを備える撮像素子と、
    前記画素アレイ部から出力された第1のデータ密度の第1のデータに基づく第1の画像を表示部に表示する表示制御処理と、前記画素アレイ部から出力された前記第1のデータ密度より高い第2のデータ密度の第2のデータに基づく第2の画像を前記フレームメモリに記憶させ、さらに前記フレームメモリに記憶した前記第2の画像を記録する記録処理と、を行う処理部と、
    を備える
    撮像装置。
  2. 前記撮像素子は、第1の出力線と第2の出力線を有し、
    前記第1のデータは、前記第1の出力線から出力されたデータが分波されたデータである
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1のデータが前記画素アレイ部からの間引き読み出しであり、前記第2のデータが全画素読出しである請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1のデータと、前記第2のデータが同一フレームのデータである請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記処理部は、前記第2のデータを記録する処理の間に、前記表示制御処理を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記処理部は、前記第1のデータと、当該第1のデータの生成元となる画素信号と同じフレームの画素信号に基づく前記第2のデータと、に対して画像処理を施す、請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記処理部は、複数の前記第1のデータを取得する期間中に、前記第1のデータよりも少ない数の前記第2のデータを取得する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記処理部は、互いに並列して伝送される前記第1のデータと前記第2のデータとを取得する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮像装置。
  9. 前記処理部は、前記第1のデータと、当該第1のデータの生成元となる画素信号と同じフレームの画素信号に基づく前記第2のデータと、を時分割で取得する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記処理部は、前記第1のデータの取得後に、当該第1のデータの生成元となる画素信号と同じフレームに基づく画素信号に基づいて、前記第2のデータを取得する、請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記処理部は、互いに異なる条件に基づき撮像された画像を示す複数の前記第1のデータと、当該複数の前記第1のデータそれぞれに対応する前記第1の画像のうち、少なくとも一部の画像を示す前記第2のデータを取得する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記処理部は、複数の前記第1のデータに基づき動画像を生成し、前記第2のデータに基づき前記動画像よりも解像度の高い静止画像を生成する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記処理部は、前記動画像を形成する複数フレームのうち、少なくとも一部のフレームに基づく画素信号に応じた前記第2のデータに基づき前記静止画像を生成する、請求項12に記載の撮像装置。
  14. 撮像素子が備える画素アレイ部から出力された第1のデータ密度の第1のデータに基づく第1の画像を表示部に表示し、前記画素アレイ部から出力された前記第1のデータ密度より高い第2のデータ密度の第2のデータに基づく第2の画像を前記撮像素子が備えるフレームメモリに記憶させ、さらに前記フレームメモリに記憶した前記第2の画像を記録すること、
    を含む撮像方法。
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