JP2021078038A - 撮像装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画質を劣化させずにフリッカ低減を可能にした撮像装置を提供すること。【解決手段】実施例の撮像装置は、光源の周期的な発光パターンを検出する検出部と、光電変換をして電荷を蓄積する複数の画素を行列状に配置するとともに前記複数の画素により1フレーム分の画素信号を形成する撮像素子と、前記撮像素子から前記1フレーム分の画素信号を所定のフレーム周期で読み出す読出し部と、前記1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の電荷蓄積動作を同時に開始させてから所定の蓄積時間後に同時に終了させるように蓄積制御を行うとともに、前記検出部により検出された前記周期的な発光パターンに応じて前記蓄積時間を前記フレーム周期単位で変更することによって、前記光源の前記周期的発光パターンによるフレーム毎の画素信号の変動を抑制する蓄積制御部と、を有する。【選択図】図5
Description
本発明は、撮像装置及びコンピュータプログラムに関する。
西日本は電源周波数が60Hzなので120Hzのフリッカ光源が、東日本では電源周波数が50Hzなので100Hzのフリッカ光源が存在する。このようなフリッカ光源下で動画を撮影すると、ローリングシャッタセンサーではフレーム内で輝度差が生じ、グローバルシャッタセンサーではフレーム間で輝度差が生じる。
従来この対策として、フリッカ光源周期とセンサーの蓄積時間を等しくする制御が行われてきた。例えば、120Hzのフリッカ光源下では、蓄積時間を8.33msの倍数にすることで、フリッカの影響を軽減することができる。
しかし近年、動画が高フレームレート化しており、フリッカ光源周期と同じだけ蓄積時間を確保することができなくなってきている。
そこで特許文献1では、ローリングシャッタセンサーにおいて、フレーム内の輝度が均一になるように、行毎に蓄積時間を変える制御が記載されている。
しかし近年、動画が高フレームレート化しており、フリッカ光源周期と同じだけ蓄積時間を確保することができなくなってきている。
そこで特許文献1では、ローリングシャッタセンサーにおいて、フレーム内の輝度が均一になるように、行毎に蓄積時間を変える制御が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の撮像装置は行毎に蓄積時間を変えるため、フレーム内でローリングシャッタ歪み量が変わり、画質が劣化するという課題がある。
そこで、本発明の目的は、画質を劣化させずにフリッカ低減を可能にした撮像装置を提供することにある。
そこで、本発明の目的は、画質を劣化させずにフリッカ低減を可能にした撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
光源の周期的な発光パターンを検出する検出部と、
光電変換をして電荷を蓄積する複数の画素を行列状に配置するとともに前記複数の画素により1フレーム分の画素信号を形成する撮像素子と、
前記撮像素子から前記1フレーム分の画素信号を所定のフレーム周期で読み出す読出し部と、
前記1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の電荷蓄積動作を同時に開始させてから所定の蓄積時間後に同時に終了させるように蓄積制御を行うとともに、前記検出部により検出された前記周期的な発光パターンに応じて前記蓄積時間を前記フレーム周期単位で変更することによって、前記光源の前記周期的発光パターンによるフレーム毎の画素信号の変動を抑制する蓄積制御部と、を有することを特徴とする。
光源の周期的な発光パターンを検出する検出部と、
光電変換をして電荷を蓄積する複数の画素を行列状に配置するとともに前記複数の画素により1フレーム分の画素信号を形成する撮像素子と、
前記撮像素子から前記1フレーム分の画素信号を所定のフレーム周期で読み出す読出し部と、
前記1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の電荷蓄積動作を同時に開始させてから所定の蓄積時間後に同時に終了させるように蓄積制御を行うとともに、前記検出部により検出された前記周期的な発光パターンに応じて前記蓄積時間を前記フレーム周期単位で変更することによって、前記光源の前記周期的発光パターンによるフレーム毎の画素信号の変動を抑制する蓄積制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画質を劣化させずにフリッカ低減を可能にした撮像装置を実現することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について実施例を用いて説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。
また、実施例においては、撮像装置としてデジタルカメラに適用した例について説明する。しかし、撮像装置はネットワークカメラ、カメラ付きのスマートフォン、カメラ付きのタブレットコンピュータ、車載カメラなど撮像機能を有する電子機器等を含む。
また、実施例においては、撮像装置としてデジタルカメラに適用した例について説明する。しかし、撮像装置はネットワークカメラ、カメラ付きのスマートフォン、カメラ付きのタブレットコンピュータ、車載カメラなど撮像機能を有する電子機器等を含む。
図1は、本発明の実施例1の撮像装置の構成例を示すブロック図である。本実施例による撮像装置100は、上述したように、例えばデジタルカメラであり、静止画像撮影機能及び動画像撮影機能を有している。撮像装置100は、撮像装置100を統括的に制御するコンピュータとしてのCPU(Central Processing Unit)102、及び撮影レンズ(図示せず)を通過した光学像が結像する撮像素子101を有する。撮像素子101は、これに結像された光学像を電気信号(アナログ画素信号)に変換後、所定の量子化ビット数に応じてデジタル画像データに変換して出力する。
RAM(Random Access Memory)105は、撮像素子101から出力される画像データ及び画像処理部107で処理された画像データを一時的に記憶するための画像メモリである。RAM105は、CPU102のワークメモリとしても用いられる。本実施例では、画像メモリ及びワークメモリとしてRAM105を用いるが、アクセス速度に問題ないものであれば、他のメモリを用いてもよい。
ROM(Read Only Memory)106には、CPU102を動作させるためのコンピュータプログラムが記憶されている。本例では、ROM106としてフラッシュROMが用いられるが、アクセス速度に問題がないものであれば、他のメモリを用いてもよい。
ROM(Read Only Memory)106には、CPU102を動作させるためのコンピュータプログラムが記憶されている。本例では、ROM106としてフラッシュROMが用いられるが、アクセス速度に問題がないものであれば、他のメモリを用いてもよい。
画像処理部107は、本実施例に係る静止画像及び動画像の補正処理や、画像の圧縮処理等を行う。操作部103は、ユーザーが撮像装置100に動画の撮影命令を行う動画撮影スイッチや静止画の撮影命令を行う静止画撮影スイッチを含み、撮像条件等を設定するためのスイッチも含む。表示部104は、CPU102の制御下で、画像データに応じた静止画像又は動画像の表示を行うとともに、メニュー等の表示を行う。I/F(インターフェース部)108は、外部記録部111とのインターフェースである。バス110は、CPU102等の撮像装置100内の複数の機能部が相互接続されたバスである。
外部記録部111は、例えばメモリーカード形状をしていて、I/F112、記録媒体113及びコネクタ114を有する。記録媒体113は、例えば、不揮発性メモリ又はハードディスクであり、画像データ等が記録される。外部記録部111は、コネクタ114と、撮像装置100に備えられたコネクタ109とを介してI/F108と接続される。コネクタ109はカメラ本体のスロット内部に設けられていても良く、スロット内に外部記録部111を挿入することによって前記コネクタ114と、コネクタ109とがダイレクトに接続される。なお、本実施例では、外部記録部111に記録媒体113を設け、外部記録部111はコネクタ109、114を介して撮像装置100に対して着脱可能としている。しかし、撮像装置100に不揮発性メモリ又はハードディスク等の記録媒体を内蔵するようにしてもよい。
図2は、実施例1の撮像素子101の回路構成の一例を示す図である。画素部250には、複数の画素200が画素R1_1〜Bm_n(m、nは任意の整数)のように行列状に配置されている。そしてこれらの複数の画素により1フレーム(画面)分の画素信号を形成している。
各画素200において、Rは赤色、Gは緑色、Bは青色のカラーフィルタが画素上に配置されることを意味する。また、R(G,B)i_jは、画素部250における第i行第j列の画素であることを示す。
ここで、画素200の1画素毎の構成について図3を用いて説明する。光電変換部としてのPD(フォトダイオード)201は、入射した光信号を光電変換し、露光量に応じた電荷を蓄積する。駆動信号GSをハイレベルにすることで転送ゲート203がオン(導通状態)になり、PD201に蓄積されている電荷がMEM(電荷保持部)204に転送される。
ここで、画素200の1画素毎の構成について図3を用いて説明する。光電変換部としてのPD(フォトダイオード)201は、入射した光信号を光電変換し、露光量に応じた電荷を蓄積する。駆動信号GSをハイレベルにすることで転送ゲート203がオン(導通状態)になり、PD201に蓄積されている電荷がMEM(電荷保持部)204に転送される。
さらに、駆動信号TXをハイレベルにすることで転送ゲート205がオン(導通状態)になり、MEM204に保持されている電荷がFD部(フローティングディフュージョン部)206に転送される。FD部206は、増幅MOSトランジスタ207のゲートに接続されている。増幅MOSトランジスタ207は、MEM204からFD部206に転送されてきた電荷量に応じた電圧信号を出力する。
リセットスイッチ202は、PD201をリセットするためのスイッチである。駆動信号OFDをハイレベルにすることでリセットスイッチ202がオン(導通状態)し、PD201がリセットされる。
リセットスイッチ202は、PD201をリセットするためのスイッチである。駆動信号OFDをハイレベルにすることでリセットスイッチ202がオン(導通状態)し、PD201がリセットされる。
リセットスイッチ208は、MEM204やFD部206をリセットするためのスイッチである。駆動信号RESをハイレベルにすることでリセットスイッチ208がオン(導通状態)し、FD部206がリセットされる。また、MEM204をリセットする際に、駆動信号RES及び駆動信号TXを同時にハイレベルにすることで、転送ゲート205及びリセットスイッチ208を両方オンし、FD部206経由でMEM204をリセットする。
画素選択スイッチ209は、駆動信号SELをハイレベルとすることでオン(導通状態)になり、増幅MOSトランジスタ207と画素200の出力端子voutとを接続する。これにより、増幅MOSトランジスタ207で電圧に変換された画素信号が画素200の出力端子voutを介して図2の列出力線300に読み出される。
図2に戻り、垂直走査回路400は、タイミングジェネレータ(TG)403から出力される駆動信号OFD、GS、RES、TX、SELをもとに、行毎の駆動信号を生成し、各画素200に供給する。例えば1行目の画素に対してはRES_1、TX_1、SEL_1、OFD、GSが供給され、1行目からm行目までの行を1垂直走査期間かけて垂直走査する。
図2に戻り、垂直走査回路400は、タイミングジェネレータ(TG)403から出力される駆動信号OFD、GS、RES、TX、SELをもとに、行毎の駆動信号を生成し、各画素200に供給する。例えば1行目の画素に対してはRES_1、TX_1、SEL_1、OFD、GSが供給され、1行目からm行目までの行を1垂直走査期間かけて垂直走査する。
これらの駆動信号は、それぞれ各画素200のRES、TX、SEL、OFD、GSに供給される。また、本実施例では、OFDとGSは全画素に対して同時に供給され、蓄積開始と蓄積終了タイミングは全画素同時になる。なお、ここで全画素とは1フレーム分の画素信号を形成するための複数の画素を指し、画面表示に使われない画素は含まない。
各画素の出力端子voutは、列出力線(垂直出力線)300に接続される。
複数のAD変換器(ADC)302は、画素部250から行単位で出力される光信号とノイズ信号の差分をアナログ−デジタル変換する。列出力線300には、それぞれ電流源301が接続されている。電流源301と列出力線300に接続された各画素200内部の増幅MOSトランジスタ207によってソースフォロア回路が構成される。
各画素の出力端子voutは、列出力線(垂直出力線)300に接続される。
複数のAD変換器(ADC)302は、画素部250から行単位で出力される光信号とノイズ信号の差分をアナログ−デジタル変換する。列出力線300には、それぞれ電流源301が接続されている。電流源301と列出力線300に接続された各画素200内部の増幅MOSトランジスタ207によってソースフォロア回路が構成される。
メモリ404は、AD変換器302の出力データを、タイミングジェネレータ(TG)403から出力される書き込み信号mem_wrのタイミングで保持する。メモリ404に保持されたデータは、水平走査回路401の走査により1水平走査期間かけて出力部402へ順次転送される。出力部402は、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)等の伝送方式により、撮像素子101の外部へデータを出力する。
次に、実施例1の撮像装置の動作について図4、図5を用いて説明する。図4は、実施例1の撮像装置100の撮影動作を説明するためのフローチャートである。また、図5は、実施例1の撮像装置100の動画撮影動作を説明するためのタイミングチャートである。
なお、図5のおいては、例えばフリッカ光源周波数が100Hz、動画フレームレートが120fpsのように、動画フレームレートよりもフリッカ光源周波数が低い場合の動画撮影中のタイミングを図示している。すなわち、本実施例では、フレーム周期は前記光源の発光パターンの周期より短くなっている。
なお、図5のおいては、例えばフリッカ光源周波数が100Hz、動画フレームレートが120fpsのように、動画フレームレートよりもフリッカ光源周波数が低い場合の動画撮影中のタイミングを図示している。すなわち、本実施例では、フレーム周期は前記光源の発光パターンの周期より短くなっている。
また、本実施例では動画撮影して記録する例について説明するが、動画撮影して記録する場合に限らず、静止画撮影の待機中の動画表示(ライブビュー表示)状態にも適用される。
まず図4と図5の対応関係を説明する。図4は動画撮影開始から撮影終了までのフローを記しており、図5は動画撮影中のタイミングのみ図示している。なお、図4のフローチャートの動作は実施例1のCPU102がコンピュータプログラムを実行することによって実行される。
まず図4と図5の対応関係を説明する。図4は動画撮影開始から撮影終了までのフローを記しており、図5は動画撮影中のタイミングのみ図示している。なお、図4のフローチャートの動作は実施例1のCPU102がコンピュータプログラムを実行することによって実行される。
最初に図4のステップS100において、CPU102はフリッカ光源の有無を検知し、フリッカ光源がある場合は、フリッカ光源の周期と位相(ピークタイミング等)を検出する。なお、このステップS100の動作は図5では示していない。また、図4では、ステップS100でのフリッカ光源周期と位相(ピークタイミング等)の検出を毎フレーム行う場合を図示している。しかし、撮影開始時に一度だけ行ってもよいし、数フレーム毎に1回行ってもよい。
また、本実施例において、フリッカ光源周期とフリッカの位相(ピークタイミング等)の検出をするために不図示のフォトセンサーを有している。そして、このフォトセンサーからの信号を検出部としてのCPU102で取得し、その検出結果に応じてCPU102で光源の周期的な発光パターンを検出する。そしてその検出出力に応じて撮像素子101を制御し、撮像素子101内でセンサーの蓄積制御を行っている。しかし前記検出部は撮像素子101の内部に設けてもよい。なお、光源の周期的な発光パターンを検出する際に、本実施例では発光パターンの周期と位相を検出しており、位相を検出するためにピークタイミングを検出している。しかし、光源の発光パターンの内のピークタイミング以外の部分を検出することによって、位相を検出しても良い。
次にステップS101で動画蓄積設定を行う。即ち、図5のOFD、GSをそれぞれ発行するタイミングを設定する。ここで、OFDをハイレベルからローレベルにする時点(例えばT01b)で、PDにおける電荷の蓄積が開始される。そして、その後GSをハイレベルからローレベルにする時点(例えばT01c)でPDにおける電荷の蓄積は終了する。つまり、例えばT01bからT01cの期間が電荷の蓄積期間(図5のMEM蓄積期間)となる。以上のように、ステップS101では、1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の、電荷蓄積動作を同時に開始させてから所定の蓄積時間後に同時に終了させるためのタイミングの設定を行う。
次にステップS102において、動画読み出し設定を行う。ここで動画読み出し設定とは読み出し時のゲイン設定などである。
ステップS103では、ステップS101で設定されたタイミングで動画蓄積を行う。ここで動画蓄積とは、図5の時刻T0#b(#=1〜6)から開始し、時刻T0#c(#=1〜6)で終了する、画素200における蓄積動作である。即ち、1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の電荷蓄積動作を同時に開始させてから所定の蓄積時間後に同時に終了させるように蓄積制御を行う。
ステップS103では、ステップS101で設定されたタイミングで動画蓄積を行う。ここで動画蓄積とは、図5の時刻T0#b(#=1〜6)から開始し、時刻T0#c(#=1〜6)で終了する、画素200における蓄積動作である。即ち、1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の電荷蓄積動作を同時に開始させてから所定の蓄積時間後に同時に終了させるように蓄積制御を行う。
具体的には1フレーム分の画素信号を形成するための複数の画素の光電変換部の電荷を同時にリセットした後、前記リセットを停止することによって電荷蓄積動作を同時に開始させる。そして複数の画素の光電変換部の電荷を同時に電荷保持部に転送することによって電荷蓄積動作を同時に終了させる。
ステップS104では、動画画像信号読み出しを行う。各フレームの画像信号の読出しは、図5における時刻T0#a(#=1〜6)から開始され、行単位で順次読み出されて、1垂直期間(1フレーム期間)かけて全行の読出しが行われる。
ステップS104では、動画画像信号読み出しを行う。各フレームの画像信号の読出しは、図5における時刻T0#a(#=1〜6)から開始され、行単位で順次読み出されて、1垂直期間(1フレーム期間)かけて全行の読出しが行われる。
それによって1フレーム分の画素信号が読み出される。即ち、撮像素子から1フレーム(画面)分の画素信号を垂直同期信号の周期(フレーム周期)で読み出す。このときステップS104ではCPU102が読出し部として機能している。
そしてステップS105において、撮影が終了したかを動画撮影スイッチがオフされたかに基づいて判断し、動画撮影スイッチがオンされたままであればステップS100に戻って動画撮影を継続する。ステップS105で動画撮影スイッチがオフされたことを判別したら、撮影動作を終了する。
そしてステップS105において、撮影が終了したかを動画撮影スイッチがオフされたかに基づいて判断し、動画撮影スイッチがオンされたままであればステップS100に戻って動画撮影を継続する。ステップS105で動画撮影スイッチがオフされたことを判別したら、撮影動作を終了する。
次に、図4と図5を対応させながら、本実施例の動作を説明する。
ユーザーが図1に示した操作部103の動画撮影スイッチをオンすると、動画撮影が開始される。
ステップS100において、CPU102がフリッカ光源の有無を検知し、フリッカ光源がある場合は、フリッカ光源の周期と位相(ピークタイミング等)を検出する。
ユーザーが図1に示した操作部103の動画撮影スイッチをオンすると、動画撮影が開始される。
ステップS100において、CPU102がフリッカ光源の有無を検知し、フリッカ光源がある場合は、フリッカ光源の周期と位相(ピークタイミング等)を検出する。
次に、図5の期間T01において、ステップS101で、蓄積期間を決めるための動画蓄積設定を行う。即ち、OFD発行タイミング(時刻T02b)とGS発行タイミング(時刻T02c)の設定を行う。このとき、ステップS100でフリッカ光源が検出されていた場合、各フレームにおいて、フリッカ光源下での露光量が等しくなるように、OFDとGSの発行タイミングを設定する。
具体的には、例えば、フリッカ光源波形の関数をFLK1(x)としたとき、図5のフリッカ光源の波形(発光パターン)において、網掛けで示した部分が、下記の数1を満たすようにOFDとGSの発行タイミングを設定する。
具体的には、例えば、フリッカ光源波形の関数をFLK1(x)としたとき、図5のフリッカ光源の波形(発光パターン)において、網掛けで示した部分が、下記の数1を満たすようにOFDとGSの発行タイミングを設定する。
また、同じく期間T01において、ステップS102で、時刻T02aから開始される読み出しのための動画読み出し設定(読出しゲイン設定)も行う。
次に、ステップS103において、時刻T02bのOFD発行〜時刻T02cのGS発行までの間で蓄積を行う。
次に、ステップS104において、ステップS103で時刻T02b〜時刻T02cまでの間に蓄積した電荷の読み出しを時刻T03aから開始する。
次に、ステップS103において、時刻T02bのOFD発行〜時刻T02cのGS発行までの間で蓄積を行う。
次に、ステップS104において、ステップS103で時刻T02b〜時刻T02cまでの間に蓄積した電荷の読み出しを時刻T03aから開始する。
ここで時刻T03aからの読み出しの際の、画素の読出しタイミングの例を図6に示す。
図5に示した垂直同期信号間では周期的に水平同期信号が生成されており、各画素で生成された画素信号の読み出しは垂直同期信号と水平同期信号に同期して行われる。即ち、本実施例では垂直同期信号の周期(フレーム周期)で、撮像素子から1フレーム(画面)分の画素信号を読み出す。
図6は水平同期信号に同期した読出しタイミングを示しており、水平同期信号の時刻ta01のタイミングと、図5の垂直同期信号の時刻T02aは同じタイミングである。
図5に示した垂直同期信号間では周期的に水平同期信号が生成されており、各画素で生成された画素信号の読み出しは垂直同期信号と水平同期信号に同期して行われる。即ち、本実施例では垂直同期信号の周期(フレーム周期)で、撮像素子から1フレーム(画面)分の画素信号を読み出す。
図6は水平同期信号に同期した読出しタイミングを示しており、水平同期信号の時刻ta01のタイミングと、図5の垂直同期信号の時刻T02aは同じタイミングである。
なお、図5で示すように、時刻T02a(時刻ta01)の直前に駆動信号GSによって、転送ゲート203が一旦オン(導通状態)となっている。従って、PD201に蓄積されていた電荷はMEM(電荷保持部)204に転送されて保持されている。
図6に示す時刻ta02にて、垂直走査回路400は、駆動信号SEL_1をハイレベルとして、1行目の画素200の画素選択スイッチ209をオンする。これにより、増幅MOSトランジスタ207と電流源301によって構成されるソースフォロア回路が動作状態となる。
図6に示す時刻ta02にて、垂直走査回路400は、駆動信号SEL_1をハイレベルとして、1行目の画素200の画素選択スイッチ209をオンする。これにより、増幅MOSトランジスタ207と電流源301によって構成されるソースフォロア回路が動作状態となる。
このとき、駆動信号RES_1はハイレベルになっており、リセットスイッチ208がオン状態なのでFD部206がリセットされている。
時刻ta03にて、垂直走査回路400は、駆動信号RES_1をローレベルにネゲートする。
これにより、各画素200の出力端子voutにはFD部206のリセット終了後のノイズレベルの混合信号が出力され、列出力線300には1行目の各画素のノイズレベルの混合信号が出力される。
時刻ta03にて、垂直走査回路400は、駆動信号RES_1をローレベルにネゲートする。
これにより、各画素200の出力端子voutにはFD部206のリセット終了後のノイズレベルの混合信号が出力され、列出力線300には1行目の各画素のノイズレベルの混合信号が出力される。
次に、時刻ta04にて、TG403はAD変換器302を駆動して、AD変換を開始する。それによって、各列出力線に出力されるノイズレベルの混合信号がAD変換される。時刻ta05にて、AD変換が終了されると、各AD変換器302は、それぞれAD変換されたノイズレベルを保持する。
時刻ta06にて、垂直走査回路400は、駆動信号TX_1をハイレベルにし、1行目の各画素200の転送ゲート205をオンする。
時刻ta06にて、垂直走査回路400は、駆動信号TX_1をハイレベルにし、1行目の各画素200の転送ゲート205をオンする。
それによって、各画素のMEM204に保持されていた信号電荷が増幅MOSトランジスタ207で構成されるソースフォロアのゲートに転送される。ソースフォロアは転送された信号電荷に見合う分だけリセットレベルから電位が変動して信号レベルが確定する。このとき、各画素200の出力端子voutには信号レベルが出力され、列出力線300には1行目の画素の信号レベルの混合信号が出力される。
次に、時刻ta07にて、TG403はAD変換器302を駆動して、AD変換を開始する。これによって各列出力線に出力される信号レベルの混合信号がAD変換される。
次に、時刻ta07にて、TG403はAD変換器302を駆動して、AD変換を開始する。これによって各列出力線に出力される信号レベルの混合信号がAD変換される。
時刻ta08にて、AD変換が終了されると、AD変換器302は、それぞれAD変換された信号レベルを保持する。
時刻ta09にて、駆動信号TX_1がローレベルにネゲートされた後、時刻ta10にて、書き込み信号mem_wrがハイレベルになる。書き込み信号mem_wrがハイレベルになると、AD変換器302に保持された信号レベルの混合信号からノイズレベルの混合信号を減算したデータが、メモリ404に格納される。
時刻ta09にて、駆動信号TX_1がローレベルにネゲートされた後、時刻ta10にて、書き込み信号mem_wrがハイレベルになる。書き込み信号mem_wrがハイレベルになると、AD変換器302に保持された信号レベルの混合信号からノイズレベルの混合信号を減算したデータが、メモリ404に格納される。
時刻ta11にて、書き込み信号mem_wrがローレベルにネゲートされるとメモリ404へのデータの格納が終了し、時刻ta12にて、駆動信号RES_1がハイレベルになりFD部206は再びリセットされる。一方、これと同時に、メモリ404からデータの転送(水平転送)が開始される。また、時刻ta13にて、駆動信号SEL_1がローレベルにネゲートされると1行目の画素信号の垂直転送が完了する。その後、時刻ta12から1水平走査期間が経過した時刻ta14のタイミングで、1行目のすべての画素の順次出力が終了する。
前述した時刻ta01〜時刻ta14の動作を、m行目まで順次同様に繰り返す。
前述した時刻ta01〜時刻ta14の動作を、m行目まで順次同様に繰り返す。
ここまで図4、図5、図6を使って、ある1フレームの蓄積から読み出しまでの流れを説明した。その際、前述したように、各フレームのフリッカ光源下での露光量が等しくなるように、OFDとGSの発行タイミングを制御する。以降、動画の蓄積設定と読み出し設定、動画の蓄積と読み出しをフレーム毎に繰り返す。
以上のように、実施例1によれば、1つの画素に1つの電荷保持部を保有する撮像素子を用いて、フリッカ光源の発光パターンとしての周期と位相(ピークタイミング等)に応じてOFDとGSの発行タイミングを制御している。そして、各フレームの露光量が等しくなるようにフレーム毎の蓄積時間を調整している。これにより、動画フレームレートよりもフリッカ光源の周波数が低い場合でも、フリッカを低減した撮影が可能になる。即ち、周期的な発光パターンに応じて前記蓄積時間を前記フレーム周期単位で変更することによって、前記光源の前記周期的発光パターンによるフレーム毎の画素信号の変動を抑制するように蓄積時間制御をしている。そのためにCPU102は蓄積制御部として機能している。
また、行毎の蓄積時間が等しいため、ローリングシャッタ歪みを生じさせることなく動体を撮影することが可能である。
また、行毎の蓄積時間が等しいため、ローリングシャッタ歪みを生じさせることなく動体を撮影することが可能である。
次に本発明の実施例2を、実施例1との違いを中心に説明する。
実施例1によれば、ローリングシャッタ歪みを生じさせることなく動体を撮影することが可能であるが、フリッカ光源に応じて各フレームの露光量を等しくするため、フレーム毎に蓄積時間が異なってしまう。そこで実施例2では、各フレームの蓄積開始から蓄積終了までの時間を等しくできるようにしている。
実施例1によれば、ローリングシャッタ歪みを生じさせることなく動体を撮影することが可能であるが、フリッカ光源に応じて各フレームの露光量を等しくするため、フレーム毎に蓄積時間が異なってしまう。そこで実施例2では、各フレームの蓄積開始から蓄積終了までの時間を等しくできるようにしている。
なお、本実施例における、撮像装置の全体の構成ブロックは図1のように構成されており、実施例1と同じである。
図7は、実施例2の撮像素子101の回路構成の一例を示す図である。図7において、()付きで示した数字のブロックは、図2と同様の構成なので説明は省略する。
画素部260には、複数の画素210が画素R1_1〜Bm_n(m、nは任意の整数)のように行列状に配置されている。
図7は、実施例2の撮像素子101の回路構成の一例を示す図である。図7において、()付きで示した数字のブロックは、図2と同様の構成なので説明は省略する。
画素部260には、複数の画素210が画素R1_1〜Bm_n(m、nは任意の整数)のように行列状に配置されている。
画素210に示すRは赤色、Gは緑色、Bは青色のカラーフィルタが画素上に配置されることを意味する。また、R(G,B)i_jは、画素部260における第i行第j列の画素であることを示す。
ここで、画素210の各画素の構成について図8を用いて説明する。PD(フォトダイオード)211は、入射した光信号を光電変換し、露光量に応じた電荷を蓄積する。
駆動信号GS1をハイレベルにすることで転送ゲート213がオン(導通状態)になり、PD211に蓄積されている電荷が第1の電荷保持部(MEM1)215に転送される。
ここで、画素210の各画素の構成について図8を用いて説明する。PD(フォトダイオード)211は、入射した光信号を光電変換し、露光量に応じた電荷を蓄積する。
駆動信号GS1をハイレベルにすることで転送ゲート213がオン(導通状態)になり、PD211に蓄積されている電荷が第1の電荷保持部(MEM1)215に転送される。
同様に、駆動信号GS2をハイレベルにすることで転送ゲート214がオン(導通状態)になり、PD211に蓄積されている電荷が第2の電荷保持部(MEM2)216に転送される。
さらに、駆動信号TX1をハイレベルにすることで転送ゲート217がオン(導通状態)になり、第1の電荷保持部(MEM1)215に保持されている電荷がFD部(フローティングディフュージョン部)219に転送される。同様に、駆動信号TX2をハイレベルにすることで転送ゲート218がオン(導通状態)になり、第2の電荷保持部(MEM2)216に保持されている電荷がFD部219に転送される。
さらに、駆動信号TX1をハイレベルにすることで転送ゲート217がオン(導通状態)になり、第1の電荷保持部(MEM1)215に保持されている電荷がFD部(フローティングディフュージョン部)219に転送される。同様に、駆動信号TX2をハイレベルにすることで転送ゲート218がオン(導通状態)になり、第2の電荷保持部(MEM2)216に保持されている電荷がFD部219に転送される。
このように、1フレーム分の画素信号を形成するための複数の画素の光電変換部の電荷を同時に、第1の電荷保持部または第2の電荷保持部に転送することによって電荷蓄積動作を同時に終了させるようにしている。そして、フレーム周期毎に、前記光電変換部の電荷を同時に、前記第1の電荷保持部に転送するか、前記第2の電荷保持部に転送するかを切り替えるように制御している。
FD部219は、増幅MOSトランジスタ220のゲートに接続されている。増幅MOSトランジスタ220は、第1の電荷保持部(MEM1)215、第2の電荷保持部(MEM2)216からFD部219に転送されてきた電荷量に応じた電圧信号を出力する。
FD部219は、増幅MOSトランジスタ220のゲートに接続されている。増幅MOSトランジスタ220は、第1の電荷保持部(MEM1)215、第2の電荷保持部(MEM2)216からFD部219に転送されてきた電荷量に応じた電圧信号を出力する。
リセットスイッチ212は、PD211をリセットするためのスイッチである。駆動信号OFDをハイレベルにすることでリセットスイッチ212がオン(導通状態)し、PD211がリセットされる。
リセットスイッチ221は、第1の電荷保持部(MEM1)215や第2の電荷保持部(MEM2)216やFD部219をリセットするためのスイッチである。駆動信号RESをハイレベルにすることでリセットスイッチ221がオン(導通状態)し、FD部219がリセットされる。
リセットスイッチ221は、第1の電荷保持部(MEM1)215や第2の電荷保持部(MEM2)216やFD部219をリセットするためのスイッチである。駆動信号RESをハイレベルにすることでリセットスイッチ221がオン(導通状態)し、FD部219がリセットされる。
また、第1の電荷保持部(MEM1)215をリセットする場合には、駆動信号RES及び駆動信号TX1を同時にハイレベルにすることで、転送ゲート217及びリセットスイッチ221を両方オンし、FD部219経由で第1の電荷保持部(MEM1)215をリセットする。
同様に、第2の電荷保持部(MEM2)216をリセットする場合には、駆動信号RES及び駆動信号TX2を同時にハイレベルにすることで、転送ゲート218及びリセットスイッチ221を両方オンし、FD部219経由で第2の電荷保持部(MEM2)216をリセットする。
同様に、第2の電荷保持部(MEM2)216をリセットする場合には、駆動信号RES及び駆動信号TX2を同時にハイレベルにすることで、転送ゲート218及びリセットスイッチ221を両方オンし、FD部219経由で第2の電荷保持部(MEM2)216をリセットする。
画素選択スイッチ222は、駆動信号SELをハイレベルとすることでオン(導通状態)になり、増幅MOSトランジスタ220と画素210の出力端子voutとを接続する。これにより、増幅MOSトランジスタ220で電圧に変換された画素信号が画素210の出力端子voutを介して列出力線300に出力される。
図7に戻り、垂直走査回路410は、タイミングジェネレータ(TG)413から出力される駆動信号OFD、GS1、GS2、RES、TX1、TX2、SELをもとに、行毎の駆動信号RES_1、TX1_1、TX2_1、SEL_1、OFD、GS1、GS2等を生成し、各画素210に供給する。
図7に戻り、垂直走査回路410は、タイミングジェネレータ(TG)413から出力される駆動信号OFD、GS1、GS2、RES、TX1、TX2、SELをもとに、行毎の駆動信号RES_1、TX1_1、TX2_1、SEL_1、OFD、GS1、GS2等を生成し、各画素210に供給する。
これらの駆動信号は、それぞれ各画素210のRES、TX1、TX2、SEL、OFD,GS1、GS2に供給される。各画素の出力端子voutは、列出力線(垂直出力線)300に接続される。本実施例においても、OFDとGS1とGS2はそれぞれ全画素共通のタイミングで供給され、蓄積タイミングは全行同じになる。
AD変換器302は、画素部260から出力される光信号とノイズ信号の差分をアナログ−デジタル変換する。列出力線300には、それぞれ電流源301が接続されている。電流源301と列出力線300に接続された画素210の増幅MOSトランジスタ220によってソースフォロア回路が構成される。
AD変換器302は、画素部260から出力される光信号とノイズ信号の差分をアナログ−デジタル変換する。列出力線300には、それぞれ電流源301が接続されている。電流源301と列出力線300に接続された画素210の増幅MOSトランジスタ220によってソースフォロア回路が構成される。
メモリ404は、AD変換器302の出力データを、タイミングジェネレータ(TG)413から出力される書き込み信号mem_wrに同期して保持する。メモリ404に保持されたデータは、水平走査回路401の走査により出力部402へ1水平走査期間かけて順次転送される。
出力部402は、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)等の伝送方式により、撮像素子101の外部へデータを出力する。
出力部402は、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)等の伝送方式により、撮像素子101の外部へデータを出力する。
次に、実施例2による撮像装置の動作について図9、図10を用いて説明する。図9は、実施例2の撮像装置100の撮影動作を説明するためのフローチャートであり、図10は、実施例2の撮像装置100の動画撮影動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、図9のフローチャートの動作は実施例2のCPU102がコンピュータプログラムを実行することによって実行される。
なお、図9においては、例えばフリッカ光源周波数が100Hz、動画フレームレートが120fpsのように、動画フレームレートよりもフリッカ光源周波数が低い場合の動画撮影中のタイミングを図示している。
なお、図9においては、例えばフリッカ光源周波数が100Hz、動画フレームレートが120fpsのように、動画フレームレートよりもフリッカ光源周波数が低い場合の動画撮影中のタイミングを図示している。
また、本実施例でも、動画撮影して記録する例を説明するが、動画撮影して記録する場合に限らず、静止画撮影の待機中の動画表示(ライブビュー表示)状態にも適用される。
まず図9と図10の対応関係を説明する。図9は動画撮影開始から撮影終了までのフローを記しており、図10は動画撮影中のタイミングのみ図示している。
最初に図9のステップS200において、CPU102はフリッカ光源の有無を検知し、フリッカ光源がある場合は、フリッカ光源の周期と位相(ピークタイミング等)を検出する。なお、このステップS200の動作は図10では示していない。
まず図9と図10の対応関係を説明する。図9は動画撮影開始から撮影終了までのフローを記しており、図10は動画撮影中のタイミングのみ図示している。
最初に図9のステップS200において、CPU102はフリッカ光源の有無を検知し、フリッカ光源がある場合は、フリッカ光源の周期と位相(ピークタイミング等)を検出する。なお、このステップS200の動作は図10では示していない。
また、図9では、ステップS200でのフリッカ光源周期と位相(ピークタイミング等)の検出を毎フレーム行う場合を図示している。しかし、撮影開始時に一度だけ行ってもよいし、数フレーム毎に1回行ってもよい。
次に図9のステップS201で、現在のフレームが偶数フレームか奇数フレームかを判断する。図10では期間T11、T13、T15が奇数フレーム、期間T12、T14、T16が偶数フレームに相当する。
次に図9のステップS201で、現在のフレームが偶数フレームか奇数フレームかを判断する。図10では期間T11、T13、T15が奇数フレーム、期間T12、T14、T16が偶数フレームに相当する。
図9のステップS202では、次の奇数フィールドのためのMEM1蓄積設定とMEM2読み出し設定とを行う。ここで、MEM1蓄積設定とは、図10の奇数フィールドにおけるOFD、GS1をそれぞれ発行するタイミングの設定を意味する。また、MEM2読み出し設定とは、図10における時刻T1#a(#=1,3,5)から開始される、奇数フィールドにおける読み出す際のゲイン設定などである。なお、MEM1蓄積は、OFDをハイレベルからローレベルにすることで開始され、GS1をハイレベルからローレベルにすることで終了する。
同様に、図9のステップS205では次の偶数フィールドのためのMEM2蓄積設定とMEM1読み出し設定とを行う。ここで、MEM2蓄積設定とは図10の偶数フィールドにおけるOFD、GS2をそれぞれ発行するタイミングの設定を意味する。また、MEM1読み出し設定とは、図10における時刻T1#a(#=2,4,6)から開始される、偶数フィールドにおける読み出し時のゲイン設定などである。MEM2蓄積は、OFDをハイレベルからローレベルにすることで開始し、GS2をハイレベルからローレベルにすることで終了する。
図9のステップS203では現在の偶数フィールドにおけるMEM1読み出しとMEM2蓄積とを行う。ここで、MEM1読み出しとは、図10の時刻T1#a(#=2,4,6)から開始される、現在の偶数フィールドにおける読み出しを意味する。また、MEM2蓄積とは、図10の現在の偶数フィールドにおける時刻T1#b(#=2,4,6)から時刻T1#c(#=2,4,6)までと時刻T1#d(#2,4,6)から時刻T1#e(#=2,4,6)まででそれぞれ規定される画素210における電荷蓄積を意味する。
同様に、図9のステップS206ではMEM2読み出しとMEM1蓄積とを行う。ここで、MEM2読み出しとは、図10の時刻T1#a(#=1,3,5)から開始される、現在の奇数フィールドにおける読み出しを意味する。また、MEM1蓄積とは、図10の時刻T1#b(#=1,3,5)から時刻T1#c(#=1,3,5)までと時刻T1#d(#1,3,5)から時刻T1#e(#=1,3,5)まででそれぞれ規定される画素210における電荷蓄積を意味する。
次に、図9と図10を対応させながら、本実施例の動作を説明する。
次に、図9と図10を対応させながら、本実施例の動作を説明する。
ユーザーが図1に示した操作部103の動画撮影スイッチをオンすると、動画撮影が開始される。
ステップS200において、CPU102がフリッカ光源の有無を検知し、フリッカ光源がある場合は、フリッカ光源の周期と位相(ピークタイミング等)を検出する。
次にステップS201において、現在のフレームが偶数フレームか奇数フレームか判断し、偶数フレームのときはステップS202に進み、奇数フレームのときはステップS205に進む。
ステップS200において、CPU102がフリッカ光源の有無を検知し、フリッカ光源がある場合は、フリッカ光源の周期と位相(ピークタイミング等)を検出する。
次にステップS201において、現在のフレームが偶数フレームか奇数フレームか判断し、偶数フレームのときはステップS202に進み、奇数フレームのときはステップS205に進む。
現在のフレームが例えばT11期間(奇数フィールド)の場合には、ステップS205に進み、次の偶数フィールドにおける図10のOFD、GS2をそれぞれ発行するタイミングの設定をする。即ち、図10の時刻T12bのOFD発行から時刻T12cのGS2発行までと、時刻T12dのOFD発行から時刻T12eのGS2発行までとの合計で規定されるMEM2蓄積設定をする。
また、次の偶数フィールドにおける時刻T12aから開始される読み出しのためのゲイン設定であるMEM1読み出し設定を行う。
なお、ステップS205で、MEM2蓄積設定をする際に、ステップS200でフリッカ光源が検出されていた場合、各フレームにおいてフリッカ光源下での露光量が等しくなるようにOFDとGS2の発行タイミングを設定する。
具体的には、フリッカ光源波形の関数をFLK2(x)としたとき、図10のフリッカ光源の波形において、網掛けで示した部分が、下記の数2及び式1を満たすようにOFDとGS1とGS2の発行タイミングを設定する。
なお、ステップS205で、MEM2蓄積設定をする際に、ステップS200でフリッカ光源が検出されていた場合、各フレームにおいてフリッカ光源下での露光量が等しくなるようにOFDとGS2の発行タイミングを設定する。
具体的には、フリッカ光源波形の関数をFLK2(x)としたとき、図10のフリッカ光源の波形において、網掛けで示した部分が、下記の数2及び式1を満たすようにOFDとGS1とGS2の発行タイミングを設定する。
T11e−T11b=T12e−T12b=T13e−T13b=T14e−T14b
=T15e−T15b=T16e−T16b (1)
即ち、上記数2及び式1を満たすように、T1#b、T1#c、T1#d、T1#e(#=1〜6)を求め、T1#b、T1#d(#=1〜6)でOFDを発行し、T1#c、T1#e(#=1,3,5)でGS1を発行する。また、T1#c、T1#e(#=2,4,6)でGS2を発行する。このように各フレームの蓄積開始(T1#b)から蓄積終了(T1#e)(ただし#=1〜6)までの時間を等しくすることで、各フレームの歪みを同程度にすることができ、また、フレーム毎のちらつき等を軽減できる。
=T15e−T15b=T16e−T16b (1)
即ち、上記数2及び式1を満たすように、T1#b、T1#c、T1#d、T1#e(#=1〜6)を求め、T1#b、T1#d(#=1〜6)でOFDを発行し、T1#c、T1#e(#=1,3,5)でGS1を発行する。また、T1#c、T1#e(#=2,4,6)でGS2を発行する。このように各フレームの蓄積開始(T1#b)から蓄積終了(T1#e)(ただし#=1〜6)までの時間を等しくすることで、各フレームの歪みを同程度にすることができ、また、フレーム毎のちらつき等を軽減できる。
なお、数2では各フレームの積分結果が等しい例を示したが、各フレーム間の露光ばらつき無視し得る程度であれば、必ずしも等しくする必要はなく、若干の誤差を有していても良い。
次に、ステップS206において、MEM1蓄積を行う。即ち、時刻T11bのOFD発行〜時刻T11cのGS1発行と、時刻T11dのOFD発行〜時刻T11eのGS1発行までの間で蓄積を行う。また、MEM2読み出し(T11の前フレームで蓄積した電荷の読み出し)を時刻T11aから開始する。
次に、ステップS206において、MEM1蓄積を行う。即ち、時刻T11bのOFD発行〜時刻T11cのGS1発行と、時刻T11dのOFD発行〜時刻T11eのGS1発行までの間で蓄積を行う。また、MEM2読み出し(T11の前フレームで蓄積した電荷の読み出し)を時刻T11aから開始する。
時刻T11aからの読み出しの画素駆動は、図6のTXをTX2と置き換えた駆動であり、詳細説明は省略する。
次にステップS204において撮影終了かを動画撮影スイッチがオフしたかを判別し、撮影終了(動画撮影スイッチがオフ)の場合は撮影を終了し、撮影終了しない場合(動画撮影スイッチがオンの場合)はステップS200に戻る。
なお、本実施例では、撮影を終了しない場合にステップS200に戻るので、ステップS200でのフリッカ光源周期と位相(ピークタイミング等)の検出を毎フレーム行う。
次にステップS204において撮影終了かを動画撮影スイッチがオフしたかを判別し、撮影終了(動画撮影スイッチがオフ)の場合は撮影を終了し、撮影終了しない場合(動画撮影スイッチがオンの場合)はステップS200に戻る。
なお、本実施例では、撮影を終了しない場合にステップS200に戻るので、ステップS200でのフリッカ光源周期と位相(ピークタイミング等)の検出を毎フレーム行う。
しかし、フリッカ光源周期とピークタイミングの検出は撮影開始時に一度だけ行ってもよいし、数フレームに1回行ってもよい。
次に再びステップS201において、現在のフレームが偶数フレームか奇数フレームか判断する。前フレームが奇数フレームでステップS205に進んだため、ここでは偶数フレームとなりステップS202に進む。
即ち、例えば現在のフレームがT12期間(偶数フィールド)の場合には、ステップS202に進み、次の奇数フィールドにおける図10のOFD、GS1をそれぞれ発行するタイミングの設定をする。
次に再びステップS201において、現在のフレームが偶数フレームか奇数フレームか判断する。前フレームが奇数フレームでステップS205に進んだため、ここでは偶数フレームとなりステップS202に進む。
即ち、例えば現在のフレームがT12期間(偶数フィールド)の場合には、ステップS202に進み、次の奇数フィールドにおける図10のOFD、GS1をそれぞれ発行するタイミングの設定をする。
即ち、図10の時刻T13bのOFD発行から時刻T13cのGS1発行までと、時刻T13dのOFD発行から時刻T13eのGS1発行までとの合計で規定されるMEM1蓄積設定をする。また、時刻T13aから開始される読み出しのためのゲイン設定であるMEM2読み出し設定を行う。このとき、ステップS200でフリッカ光源が検出されていた場合、各フレームにおいてフリッカ光源下での露光量が等しくなるように数2と式1に基づきOFDとGS1の発行タイミングを設定する。
次に、ステップS203において、MEM2蓄積を行う。即ち、時刻T12bのOFD発行〜時刻T12cのGS2発行と時刻T12dのOFD発行〜時刻T12eのGS2発行までの間で蓄積を行うとともに、MEM1読み出しを開始する。即ち、時刻T11bのOFD発行〜時刻T11cのGS1発行と、時刻T11dのOFD発行〜時刻T11eのGS1発行までの間で蓄積した電荷の読み出しを、時刻T12aから開始する。このように、第1の電荷保持部(MEM1)に転送された電荷を読み出している期間に、光電変換部の電荷を第2の電荷保持部(MEM2)に2回転送する。
時刻T12aからの読み出しの画素駆動は、図6のTXをTX1と置き換えた駆動であり、詳細説明は省略する。
ここまで図6、図9、図10を使って、偶数フレーム、奇数フレームそれぞれの蓄積から読み出しまでの流れを説明した。その際、前述したように、各フレームのフリッカ光源下での露光量が等しくなるように、数2と式1に基づきOFDとGS1とGS2の発行タイミングを制御する。以降、動画の蓄積設定と読み出し設定、動画の蓄積と読み出しをフレーム毎に繰り返す。
ここまで図6、図9、図10を使って、偶数フレーム、奇数フレームそれぞれの蓄積から読み出しまでの流れを説明した。その際、前述したように、各フレームのフリッカ光源下での露光量が等しくなるように、数2と式1に基づきOFDとGS1とGS2の発行タイミングを制御する。以降、動画の蓄積設定と読み出し設定、動画の蓄積と読み出しをフレーム毎に繰り返す。
なお、実施例2において、図10ではMEM1、MEM2用の動画蓄積をそれぞれ2回に分けて行う例を示したが、1回のみにしてもよいし、3回以上に分けてもよい。さらに、MEM1とMEM2とで動画蓄積を分ける回数を変えてもよい。このように実施例2では、1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の電荷蓄積動作を同時に開始させてから所定の蓄積時間後に同時に終了させる蓄積制御動作を1フレーム期間内に複数回行っている。一方、実施例2よりは自由度は低いものの、実施例1において、同様に蓄積制御動作を1フレーム期間内に複数回行うようにしても良い。
実施例2によれば、1つの画素に2つの電荷保持部を保有するセンサーを用いて、フリッカ光源の周期とピークタイミングに応じてOFDとGS1とGS2の発行タイミングを制御することで、各フレームのフリッカ光源下での露光量を等しくできる。しかも各フレームの蓄積開始から蓄積終了までの時間を等しくできる。
それにより、動画フレームレートよりもフリッカ光源の周波数が低い場合でも、フリッカ(画素信号の変動)を抑制した撮影が可能になる。
それにより、動画フレームレートよりもフリッカ光源の周波数が低い場合でも、フリッカ(画素信号の変動)を抑制した撮影が可能になる。
また、行毎の蓄積時間が等しいため、ローリングシャッタ歪みを生じさせることなく動体を撮影することが可能である。加えて、各フレームの蓄積開始から蓄積終了までの時間を一定にすることで、動体撮影時のフレーム間の被写体ブレを抑制することが可能である。
以上、本発明をその好適な実施例に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
なお、本実施例における制御の一部または全部を上述した実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介して撮像装置に供給するようにしてもよい。そしてその撮像装置におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
なお、本実施例における制御の一部または全部を上述した実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介して撮像装置に供給するようにしてもよい。そしてその撮像装置におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
100:撮像装置
101:撮像素子
102:CPU
101:撮像素子
102:CPU
Claims (12)
- 光源の周期的な発光パターンを検出する検出部と、
光電変換をして電荷を蓄積する複数の画素を行列状に配置するとともに前記複数の画素により1フレーム分の画素信号を形成する撮像素子と、
前記撮像素子から前記1フレーム分の画素信号を所定のフレーム周期で読み出す読出し部と、
前記1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の電荷蓄積動作を同時に開始させてから所定の蓄積時間後に同時に終了させるように蓄積制御を行うとともに、前記検出部により検出された前記周期的な発光パターンに応じて前記蓄積時間を前記フレーム周期単位で変更することによって、前記光源の前記周期的発光パターンによるフレーム毎の画素信号の変動を抑制する蓄積制御部と、を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記検出部は光源の前記発光パターンの周期と位相を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記所定のフレーム周期は前記光源の発光パターンの周期より短いことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記各画素はそれぞれ光電変換部と電荷保持部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記電荷保持部は、第1の電荷保持部と第2の電荷保持部で構成されることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御部は、1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の前記光電変換部の電荷を同時にリセットした後、前記リセットを停止することによって前記電荷蓄積動作を同時に開始させることを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御部は、1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の前記光電変換部の電荷を同時に前記電荷保持部に転送することによって前記電荷蓄積動作を同時に終了させることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御部は、1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の前記光電変換部の電荷を同時に前記第1の電荷保持部と前記第2の電荷保持部の一方に転送することによって前記電荷蓄積動作を同時に終了させることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御部は、前記フレーム周期毎に、前記光電変換部の電荷を同時に前記第1の電荷保持部に転送するか、前記第2の電荷保持部に転送するかを切り替えることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御部は、前記第1の電荷保持部に転送された電荷を読み出している期間に、前記光電変換部の電荷を前記第2の電荷保持部に転送することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
- 前記蓄積制御部は、前記1フレーム分の画素信号を形成するための前記複数の画素の電荷蓄積動作を同時に開始させてから所定の蓄積時間後に同時に終了させる蓄積制御動作を1フレーム期間内に複数回行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 請求項1〜11のうちいずれか1項に記載の前記撮像装置の各部の動作を実行させるためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019204515A JP2021078038A (ja) | 2019-11-12 | 2019-11-12 | 撮像装置及びコンピュータプログラム |
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2019
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