JP2020131611A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体載置部に載置された媒体を加熱する加熱部を備える記録装置において、一律の加熱状態で媒体を加熱すると、必要以上の加熱が行われてランニングコストが増加することがある。
【解決手段】記録装置1は、媒体が固定して載置される媒体載置部2と、媒体Pに向けて液体を吐出する記録ヘッド3と、吐出部を備え、媒体載置部2に対して相対的に第1軸方向Yに沿って移動可能なガントリー4と、媒体載置部2に設けられ、媒体載置部2に載置された媒体Pを加熱可能なヒーター41と、ヒーター41を制御する制御部30とを備え、制御部30は、条件に応じてヒーター41による媒体Pの加熱を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置及び媒体への記録方法に関する。
媒体に記録を行う記録装置には、媒体載置部に載置された媒体に対して記録ヘッドが移動しつつインク(液体)を吐出することで媒体に記録を行うものがある。
例えば特許文献1には、媒体載置部としてのフラットベッド10に対して、記録ヘッドとしてのプリンターヘッド20がY軸方向に移動しつつX軸方向に移動して記録を行う記録装置が開示されている。
このような記録装置において、媒体へのインクの定着性を向上するため、媒体載置部に加熱部を設け、媒体を加熱することが考えられる。
特開2011−42087号公報
加熱部による加熱には比較的多くの消費電力を必要とするため、記録装置に加熱部を設けると装置におけるランニングコストは増加する。
また、記録後の媒体における液体成分の量は記録内容によって変わり、必ずしも均一ではない。このため、液体成分が多い記録に合わせた一律の加熱状態で媒体を加熱すると、液体成分が少ない記録に対しては必要以上の加熱が行われることになり、ランニングコストが増加する。
上記課題を解決する本発明の記録装置は、媒体が固定して載置される媒体載置部と、前記媒体載置部に載置された前記媒体に向けて液体を吐出する吐出部と、前記吐出部を備え、前記媒体載置部に対して相対的に第1軸方向に沿って移動可能な移動部と、前記媒体載置部に設けられ、前記媒体載置部に載置された前記媒体を加熱可能な1又は複数の加熱部と、前記1又は複数の加熱部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、条件に応じて前記1又は複数の加熱部による前記媒体の加熱を制御する、ことを特徴とする。
第1実施形態に係る記録装置を表す概略平面図。 第1実施形態に係る記録装置を表す概略平面図。 第1実施形態に係る記録装置を表すブロック図。 第1実施形態に係る記録装置の媒体載置部を表す概略平面図。 媒体載置部に設けられたヒーターによる媒体の加熱について説明する図。 記録装置において媒体に記録を行う際の制御部による制御について説明するフローチャート。
以下、本発明について概略的に説明する。
第1の態様は、媒体が固定して載置される媒体載置部と、前記媒体載置部に載置された前記媒体に向けて液体を吐出する吐出部と、前記吐出部を備え、前記媒体載置部に対して相対的に第1軸方向に沿って移動可能な移動部と、前記媒体載置部に設けられ、前記媒体載置部に載置された前記媒体を加熱可能な1又は複数の加熱部と、前記1又は複数の加熱部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、条件に応じて前記1又は複数の加熱部による前記媒体の加熱を制御する、ことを特徴とする。
本態様によれば、制御部は、条件に応じて前記1又は複数の加熱部による前記媒体の加熱を制御するので、前記媒体載置部に載置された媒体を加熱部によって適切に加熱し、装置のランニングコストを低減することができる。
第2の態様は、第1の態様において、前記複数の加熱部は、前記第1軸方向と、前記第1軸方向と交差する第2軸方向と、の少なくとも一方に並んで設けられ、前記制御部は、複数の前記加熱部の加熱状態を、前記第1軸方向と前記第2軸方向との少なくとも一方において変更可能である、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記複数の加熱部は、前記第1軸方向と、前記第1軸方向と交差する第2軸方向と、の少なくとも一方に並んで設けられ、前記制御部は、複数の前記加熱部の加熱状態を、前記第1軸方向と前記第2軸方向との少なくとも一方において変更可能であるので、例えば、媒体に記録される画像データに基づいて、前記複数の加熱部の加熱状態を前記第1軸方向と前記第2軸方向との少なくとも一方において変更してより適切に媒体を加熱し、装置のランニングコストを低減することができる。
第3の態様は、第2の態様において、前記制御部は、前記複数の加熱部のうち、前記第1軸方向及び前記第2軸方向において、前記媒体載置部に載置された前記媒体と重なる加熱部を選択して前記媒体を加熱可能に構成される、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記複数の加熱部のうち、前記第1軸方向及び前記第2軸方向において、前記媒体載置部に載置された前記媒体と重なる加熱部を選択して前記媒体を加熱可能に構成されるので、媒体と重なっていないために媒体に熱が伝わり難い加熱部はオフにして装置のランニングコストを低減することができる。
第4の態様は、第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記条件として前記媒体の種類を用いる、ことを特徴とする。
媒体の種類は、例えば媒体の材質、厚み、坪量等が挙げられる。本態様によれば、前記制御部は、前記条件として前記媒体の種類を用い、前記媒体載置部に載置された前記媒体を前記加熱部によってより適切に加熱し、前記媒体への液体の定着性を向上と、装置のランニングコストの低減と、の双方に考慮した記録を実現できる。
第5の態様は、第1の態様から第4の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記条件として前記吐出部による前記媒体への液体吐出量を用いる、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記条件として前記吐出部による前記媒体への液体吐出量を用い、前記媒体載置部に載置された媒体を前記加熱部によってより適切に加熱し、媒体への液体の定着性を向上と、装置のランニングコストの低減と、の双方に考慮した記録を実現できる。
第6の態様は、第1の態様から第5の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記条件として装置の設置環境における温度と湿度との少なくとも一方を用いる、ことを特徴とする
本態様によれば、前記制御部は、前記条件として装置の設置環境における温度と湿度との少なくとも一方を用い、前記媒体載置部に載置された前記媒体を前記加熱部によってより適切に加熱し、前記媒体への液体の定着性を向上と、装置のランニングコストの低減と、の双方に考慮した記録を実現できる。
第7の態様は、第2の態様において、前記制御部は、前記複数の加熱部のうち、前記第1軸方向及び前記第2軸方向において、前記媒体に対して最も前記液体が多く吐出される高濃度領域に最も広い範囲で重なる重複加熱部と、前記第1軸方向及び前記第2軸方向の一方において前記重複加熱部と隣り合う近隣加熱部と、が同じ加熱状態となるように制御する、ことを特徴とする。
加熱状態が「同じ」とは、加熱部が厳密に同じ温度である場合だけでなく、同じとみなせる範囲の微差がある場合を含むものとする。
本態様によれば、例えば、前記第1軸方向及び前記第2軸方向において、前記高濃度領域に前記重複加熱部が一部重なっていない場合に、前記重複加熱部と隣り合う近隣加熱部も用いて前記高濃度領域を加熱することができる。これにより、前記高濃度領域における液体の定着性を向上させることができる。
第8の態様に係る記録方法は、媒体が固定して載置される媒体載置部と、前記媒体に向けて液体を吐出する吐出部と、前記媒体載置部に対して前記吐出部を第1軸方向に移動させる移動部と、前記媒体載置部に設けられ、前記媒体載置部に載置された前記媒体を加熱可能な1又は複数の加熱部と、を備える記録装置における記録方法であって、前記媒体に記録を行う際の条件に基づいて、1又は複数の加熱部による加熱状態を定める第1工程と、前記第1工程で定められた加熱状態で、前記1又は複数の加熱部による媒体の加熱を行う第2工程と、前記第2工程で加熱された前記媒体に前記吐出部から前記液体を吐出する第3工程と、を含む。
本態様によれば、媒体に記録を行う際の条件に基づいて、前記1又は複数の加熱部による加熱状態を定め、その加熱状態で前記1又は複数の加熱部による前記媒体の加熱を行い、加熱された前記媒体に前記吐出部から前記液体を吐出するので、装置のランニングコストを低減することができる。
[第1実施形態]
以下、記録装置の第1実施形態について図を参照して説明する。各図において示すX−Y−Z座標系はX軸方向が装置幅方向を示し、Y軸方向が装置奥行方向を示し、Z軸方向が装置高さ方向を示している。
図1及び図2に、本実施形態に係る記録装置1の概略平面図を示す。記録装置1は、後述する記録ヘッド3から液体であるインクを吐出して媒体Pに画像を形成可能なインクジェットプリンターである。
記録装置1は、図1及び図2に示されるように、媒体Pが固定して載置される媒体載置部2と、媒体載置部2に載置された媒体Pに向けてインクを吐出する吐出部としての記録ヘッド3と、記録ヘッド3を備えるとともに媒体載置部2に対して第1軸方向としてのY軸方向に沿って移動可能な移動部としてのガントリー4とを備えている。以下、第1軸方向は、第1軸方向Yと称する。
尚、図1は、ガントリー4が第1軸方向Yにおける一方の端部位置であるホームポジションに位置する状態を示し、図2はガントリー4がホームポジションの反対の端部に位置する状態を示している。
本実施形態においては、位置が固定された媒体載置部2に対してガントリー4が移動するように構成されているが、位置が固定されたガントリー4に対して媒体載置部2が移動する構成でもよい。つまり、媒体載置部2に対してガントリー4が相対的にY軸方向に移動する構成であればよい。
媒体載置部2は、媒体Pが載置される載置面2Aを備えている。記録装置1は、媒体載置部2に載置されて位置が固定された状態の媒体Pに対して記録を行う、所謂、フラットベッド式の記録装置である。媒体Pは、媒体載置部2に形成された複数の吸引孔と、複数の吸引孔と連通して負圧を作り出す負圧室と、を含む不図示の吸引機構によって、載置面2Aに吸着保持される。これにより、媒体Pは媒体載置部2に載置されて位置が固定される。なお、吸引機構に限らず、媒体Pを載置面2Aに押し付ける不図示の押さえ機構によって、媒体Pが媒体載置部2に載置されて位置が固定されてもよい。
媒体載置部2への媒体Pのセットは、ユーザーが手動で行うことができる他、例えば、ロール状の媒体Pを繰り出し可能な不図示の媒体搬送機構を設け、記録開始前に媒体Pを載置面2A上に繰り出す構成とすることもできる。
媒体Pとしては、普通紙、上質紙、及び光沢紙などのインクジェット記録用専用紙等を用いることができる。また、媒体Pとしては、例えば、インクジェット印刷用に表面処理をしていない、すなわち、インク吸収層を形成していないプラスチックフィルム、並びに紙等の基材上にプラスチックがコーティングされているもの及びプラスチックフィルムが接着されているものも用いることができる。当該プラスチックとしては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、及びポリプロピレン等が挙げられる。
また、媒体Pとしては、布帛等の被捺染材を好ましく用いることができる。布帛には、綿、絹、羊毛等の天然繊維やナイロン等の化学繊維あるいはこれらを混ぜた複合繊維の織物、編物、不織布等が含まれる。
インクとしては、例えば、染料インクや顔料インク等を用いることができる。また、紫外線を照射することにより硬化するUV(Ultraviolet)インクを用いることができる。UVインクを用いる場合、記録ヘッド3には、インクを硬化させて媒体Pに定着させる不図示のUV光源が設けられる。
記録ヘッド3は、媒体載置部2における媒体Pの載置領域と対向する位置に設けられ、載置領域に向けてインクを吐出可能である。本実施形態の記録装置1は、第1軸方向Yと交差する第2軸方向であるX軸方向にキャリッジ5を往復移動させながら、ガントリー4を第1軸方向Yに移動させて、搬送される媒体Pに記録ヘッド3からインクを吐出して画像を印刷することが可能である。尚、以下において第2軸方向を第2軸方向Xと称する。
図1は、キャリッジ5が第2軸方向Xにおける一方の端部位置であるホームポジションにある状態を示し、図2はキャリッジ5がホームポジションの反対の端部にある状態を示している。
記録装置1は、ガントリー4を第1軸方向Yに移動させる第1移動機構10と、キャリッジ5を第2軸方向Xに移動させる第2移動機構20と、を備えている。第1移動機構10及び第2移動機構20の構成は後に詳しく説明する。
更に、記録装置1は、図3に示されるように、媒体載置部2に設けられ、媒体載置部2に載置された媒体Pを加熱可能な加熱部としてのヒーター41(図4も参照)と、ヒーター41を制御するヒーター制御部39を含む制御部30を備えている。
そして、本実施形態に係る記録装置1は、制御部30(ヒーター制御部39)が、条件に応じてヒーター41による媒体Pの加熱を制御する点に特徴を有している。
例えば、記録前の媒体Pの温度が低いと、記録のために媒体Pにインクを吐出した場合に、媒体Pに付着したインクが媒体Pに馴染まず、定着性が不良となる場合がある。また、媒体Pへのインクの吐出量(以下、液体吐出量と言う)が多い場合には、定着性が不良になり易い傾向がある。媒体Pをヒーター41で加熱することで、媒体Pへのインクの定着性の不良を抑制することができる。
制御部30がヒーター41による媒体Pの加熱を制御する際に用いる条件としては、一例として、紙種、サイズ、厚み、坪量、剛性等の媒体Pの種類、媒体Pへの液体吐出量、記録装置1が設置されている環境温度や環境湿度等が挙げられる。
このような条件を用いたヒーター41による媒体Pの加熱の制御の具体例については後述するが、制御部30が、条件に応じてヒーター41による媒体Pの加熱を制御することにより、媒体載置部2に載置された媒体Pをヒーター41によって適切に加熱し、媒体Pへのインクの定着性を向上させることができる。また、ヒーター41による媒体Pの加熱を行うと装置のランニングコストが増加するが、条件を用いてヒーター41による媒体Pの加熱を制御することにより、装置のランニングコストの低減にも考慮した記録を実現できる。
ヒーター41は、一例としてペルチェ素子を加熱手段として用いることができる。また、誘導コイルに電流を流すことにより発生する磁場の作用で発熱させる誘導発熱方式で加熱することができる。また、ハロゲンランプ等の光源を熱源として用いることもできる。
本実施形態において、ヒーター41は、図4に示されるように、第1軸方向Yに並んで複数設けられている。一例として、ヒーター41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h、41i、及び41jの10列のヒーター41を備えている。制御部30は、これらのヒーター41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h、41i、及び41jを第1軸方向Yにおいて変更可能である。つまり、複数のヒーター41を個別に制御可能に構成されている。
複数のヒーター41は、第2軸方向Xに並んで複数設けることも可能である。また、複数のヒーター41は、第1軸方向Yと、第2軸方向Xと、の双方に並んで複数設けることも可能である。そして、複数のヒーター41を、第1軸方向Yと第2軸方向Xの一方または双方において変更可能とすることができる。
<<<制御部によるヒーターの制御について>>>
以下、条件を用いて制御部30が行うヒーター41による媒体Pの加熱の制御について説明する。
<<媒体のサイズに応じた制御>>
制御部30は、図4に示される複数のヒーター41のうち、第1軸方向Y及び第2軸方向Xにおいて、媒体載置部2に載置された媒体Pと重なるヒーター41を選択して媒体Pを加熱可能に構成される。例えば、制御部30は、記録が行われる媒体Pが、図4において一点鎖線で示すサイズの媒体P1である場合には、ヒーター41a〜41jの10列すべてによって媒体P1を加熱する。尚、媒体P1は、記録装置1において記録可能な最大サイズの媒体Pである。
一方、記録が行われる媒体Pが、図4において点線で示すサイズの媒体P2である場合には、制御部30は、第1軸方向Y及び第2軸方向Xにおいて媒体P2と重なる部分を有するヒーター41a〜41gを選択して加熱を行い、ヒーター41h〜41jはオフにする。
このように、複数のヒーター41のうち、媒体P2と重なっていないヒーター41はオフにすることにより、電力の消費を抑制し、記録装置1におけるランニングコストを低減することができる。
尚、制御部30は、媒体Pのサイズを、記録装置1に設けられる不図示の入力部からユーザーが入力したドライバー情報、または記録装置1に接続されるコンピューター(図3に示されるPC40)等からのドライバー情報から取得することができる。
<<媒体の種類に応じた制御>>
記録後の媒体を常時同じ加熱状態で加熱すると、媒体の種類の違いにより、媒体へのインク定着性が適切に得られない場合がある。
制御部30は、条件として媒体Pの種類を用い、ヒーター41による媒体Pの加熱を行うことができる。媒体Pの種類としては、例えば媒体Pの材質、厚み、坪量等が挙げられる。
制御部30は、例えば表1に示されるような媒体Pの種類とヒーター41の温度の関係を表す制御テーブルに基づいて、ヒーター41による媒体Pの加熱を調整することができる。
Figure 2020131611
表1において、第1の温度、第2の温度、及び第3の温度の関係は、第1の温度<第2の温度<第3の温度である。媒体Pの種類としては、厚みの違いにより分類される薄紙、中厚紙、及び厚紙を例に挙げる。
ヒーター41の熱は、媒体Pの厚みが薄いほど媒体Pに伝わり易く、媒体Pの厚みが厚いほど媒体Pに伝わり難い。したがって、薄紙に適した加熱状態で厚紙を加熱すると、厚紙の表面が十分な温度に温まらず、インクの定着不良が発生する虞がある。
制御部30は、表1に示される制御テーブルに従って、媒体Pの厚みが薄いほどヒーター41の温度を低温にし、媒体Pの厚みが厚いほどヒーター41の温度を高温にする。このことにより、厚い媒体Pにおけるインクの定着不良の虞を低減できる。また、媒体Pの厚みが薄い場合にはヒーター41の温度を低温にするので、記録装置1におけるランニングコストを低減できる。
以上のように、制御部30が条件として媒体Pの種類を用いることにより、媒体載置部2に載置された媒体Pをヒーター41によってより適切に加熱することができるので、媒体Pへのインクの定着性を向上と、装置のランニングコストの低減と、の双方に考慮した記録を実現できる。
尚、表1に示す制御テーブルにおいて、最も低い加熱温度である第1の温度は、ヒーター41を加熱しない状態、つまり、ヒーター41による媒体Pの加熱をオフにする場合も含むものとする。
<<液体吐出量に応じた制御>>
記録後の媒体を常時同じ加熱状態で加熱すると、記録内容の違いにより、媒体へのインク定着性が適切に得られない場合がある。
制御部30は、条件として記録ヘッド3による媒体Pへの液体吐出量であるインク吐出量を用い、ヒーター41による媒体Pの加熱を行うことができる。
前述したように、単位面積当たりの媒体Pへのインク吐出量が多い場合には、媒体Pに付着したインクが媒体Pに乾燥し難く、定着性が不良になることがある。例えば、インクがソルベントインクの場合には、溶媒が十分に蒸発できず、耐擦過性が低下する。あるいは、インクがラテックスインクの場合には、ガラス転移温度に達することができず、耐擦過性が低下する。従って、記録ヘッド3による媒体Pへインク吐出量に応じてヒーター41による媒体Pの加熱を制御することにより、媒体Pへのインクの定着性の不良を適切に抑制することができる。
制御部30は、例えば表2に示されるような媒体Pへのインク吐出量とヒーター41の温度の関係を表す制御テーブルに基づいて、ヒーター41による媒体Pの加熱を調整することができる。
尚、以下において、媒体Pへのインク吐出量に対応する値の一例として記録濃度(%)を用いる。記録濃度(%)とは、媒体Pに対するインク吐出量に対応して増減する値であり、1枚の媒体Pの記録可能領域への最大インク打込可能量(g)に対する、総インク吐出量(g)の割合である。つまり、記録濃度(%)=1枚の媒体Pへの総インク吐出量(g)/最大インク打込可能量(g)×100である。1枚の媒体Pの記録可能領域への最大インク打込可能量(g)は、媒体Pに対する単位面積当たりにおける最大インク打込可能量(g)から求めることができる。媒体Pに対する単位面積当たりにおける最大インク打込可能量(g)は、材質や厚みの違いによって分けられる媒体Pの種類と、インクの種類とに応じて設定することができる。
また、記録濃度(%)はこれに限られず、例えば、1枚の媒体Pの面積に対するインクが吐出された領域の面積の割合とすることもできる。
尚、最大インク打込可能量(g)は、所定の時間において、記録ヘッド3が吐出できるインクの最大吐出量とすることもできる。つまり、記録濃度(%)=1枚の媒体Pへの総インク吐出量(g)/最大インク打込可能量(g)×100として、記録ヘッド3が単位時間当たりに吐出可能な最大インク打込可能量(g)のうち、記録可能領域に対しどのくらいのインク吐出量で画像を記録しているかを表してもよい。
Figure 2020131611
表2において、第1の温度、第2の温度、及び第3の温度の関係は、第1の温度<第2の温度<第3の温度である。
前述したように、媒体Pにおける記録濃度が高くなると、媒体Pにインクが乾燥し難く、媒体Pへのインクの定着性が不良になり易い。媒体Pへのインクの定着性は、媒体Pの表面温度を高くすると改善される。制御部30は、表2に示される制御テーブルに従って、記録濃度が低いほどヒーター41の温度を低温にし、記録濃度が高くなるほどヒーター41の温度を高温にする。このことにより、記録濃度が高い場合、すなわち、媒体Pへのインク吐出量が多い場合における、媒体Pへのインクの定着不良の虞を低減できる。また、記録濃度が低い場合にはヒーター41の温度を低温にするので、記録装置1におけるランニングコストを低減できる。つまり、媒体Pへのインクの定着性を向上と、装置のランニングコストの低減と、の双方に考慮した記録を実現できる。
尚、表2に示す制御テーブルにおいて、ヒーター41の温度は、一例として第1の温度<第2の温度<第3の温度の関係となる3段階の温度に分けられている。勿論、温度を更に細かく分けて制御することもできる。また、媒体Pへのインク吐出量が少ない場合に、ヒーター41による媒体Pの加熱をオフにすることもできる。
また、図4に示されるように複数のヒーター41を備える本実施形態の記録装置1においては、以下の様な制御を行うこともできる。
例えば、媒体Pへの画像データが、図5の右図に示されるように、媒体Pに対して最もインクが多く吐出される高濃度領域である黒塗りの部分と、高濃度領域よりも記録濃度が低い中濃度領域である斜線部分と、中濃度領域よりも記録濃度が低い低濃度領域である白い部分とを有する場合、記録濃度が異なる各部分に対応させて、複数のヒーター41の温度をそれぞれ変えることができる。
図5において、第1軸方向Yにおける記録範囲A1は高濃度領域である。したがって、第1軸方向Yにおいて記録範囲A1と重なるヒーター41aは、第1の温度や第2の温度よりも高い第3の温度で加熱する。
また、第1軸方向Yにおける記録範囲A2は中濃度領域である。したがって、第1軸方向Yにおいて記録範囲A2と重なるヒーター41bは、第1の温度よりも高く、第3の温度よりも低い第2の温度で加熱する。
また、第1軸方向Yにおける記録範囲A3は、第2軸方向Xにおいて、中濃度領域と高濃度領域が混在している。このような場合には、第1軸方向Yにおいて記録範囲A3と重なるヒーター41cは、高濃度領域に対応する第3の温度で加熱する。このことによって、記録範囲A3の高濃度領域におけるインク定着性を向上できる。
また、第1軸方向Yにおける記録範囲A4は低濃度領域である。したがって、第1軸方向Yにおいて記録範囲A4と重なるヒーター41d及びヒーター41eは、最も低い第1の温度で加熱する。第1の温度は、加熱温度ゼロ、すなわち加熱無し(ヒーター41d及びヒーター41eがオフ)とすることもできる。
また、第1軸方向Yにおける記録範囲A5は高濃度領域である。したがって、第1軸方向Yにおいて記録範囲A5と重なるヒーター41f及びヒーター41gは、最も高い第3の温度で加熱する。尚、ヒーター41gは、低濃度領域である記録範囲A6とも重なるが、高濃度領域に対応する第3の温度とする。このことにより、記録範囲A5の高濃度領域におけるインク定着性を向上できる。
また、第1軸方向Yにおける記録範囲A6は前述したように低濃度領域である。したがって、第1軸方向Yにおいて記録範囲A6と重なるヒーター41h、ヒーター41i、及びヒーター41jは、最も低い第1の温度とする。
以上のように、複数のヒーター41を対応する記録範囲の記録濃度に応じた加熱状態とすることにより、媒体Pへのインク定着性の向上と装置のランニングコストの低減の効果を一層効率的に得ることができる。
更に、制御部30は、以下のような制御を行うこともできる。
すなわち、複数のヒーター41のうち、第1軸方向Y及び第2軸方向Xにおいて、媒体Pに対して最もインクが多く吐出される高濃度領域(例えば記録範囲A1)に最も広い範囲で重なる重複加熱部としてのヒーター41aと、第1軸方向Yにおいてヒーター41aと隣り合う近隣加熱部であるヒーター41bと、が同じ加熱状態となるように制御する。
つまり、第1軸方向Y及び第2軸方向Xにおいてヒーター41bが重なる範囲は、中濃度領域である記録範囲A2であるが、高濃度領域と同じ加熱状態(第3の温度)となるように制御する。
これにより、高濃度領域である記録範囲A1におけるインク定着性をより向上できる。
尚、高濃度領域を含む記録範囲A3に対しては、記録範囲A3に最も広い範囲で重なる重複加熱部としてのヒーター41cと、第1軸方向Yにおいてヒーター41cと隣り合う近隣加熱部であるヒーター41b及びヒーター41dと、が同じ加熱状態である第3の温度となるように制御することができる。
また、高濃度領域である記録範囲A5に対しては、記録範囲A5に最も広い範囲で重なる重複加熱部としてのヒーター41fと、第1軸方向Yにおいてヒーター41fと隣り合う近隣加熱部であるヒーター41e及びヒーター41gと、が同じ加熱状態である第3の温度となるように制御することができる。これにより、第1軸方向Yにおけるヒーター41単体の加熱範囲に第1軸方向Yにおける記録範囲が完全に重なっていない場合であっても、インク定着性をより向上できる。
記録装置1は、複数のヒーター41をすべて同じ加熱状態にし、媒体Pの載置領域を一律の加熱状態で加熱することもできるが、ヒーター41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h、41i、及び41jによる媒体Pの加熱状態を、媒体Pに記録される画像データに基づいて個別に変更することにより、より適切に媒体を加熱し、以って媒体への液体の定着性を向上させることができる。勿論、ヒーター41を複数配置せず、一つのヒーターにより媒体Pを加熱する構成とすることもできる。
<<環境温度に応じた制御>>
記録後の媒体を常時同じ加熱状態で加熱すると、環境温度、環境湿度等の違いにより、媒体へのインク定着性が適切に得られない場合がある。
制御部30は、条件として装置の設置環境における温度と湿度との少なくとも一方を用い、ヒーター41による媒体Pの加熱を行うことができる。
制御部30は、例えば表3に示されるような装置の設置環境における温度とヒーター41の温度の関係を表す制御テーブルに基づいて、ヒーター41による媒体Pの加熱を調整することができる。尚、複数のヒーター41は、すべて一律の加熱状態とすることができる。
Figure 2020131611
表3において、第1の温度、第2の温度、及び第3の温度の関係は、第1の温度<第2の温度<第3の温度である。
前述したように、記録前の媒体Pの温度が低いと、記録のために媒体Pにインクを吐出した際に、媒体Pへのインクの定着性が不良となる場合がある。制御部30は、表3に示される制御テーブルに従って、記録装置1の設置環境の温度が低いほどヒーター41の温度を高温にし、記録装置1の設置環境の温度が高くなるほどヒーター41の温度を低温にする。
このことにより、記録装置1の設置環境の温度が低く、記録前の媒体Pの温度が低い可能性がある場合におけるインクの定着不良の虞を低減できる。また、記録装置1の設置環境の温度が高い場合にはヒーター41の温度を低温にするので、記録装置1におけるランニングコストを低減できる。
制御テーブルとしては、記録装置1の設置環境の湿度に応じてヒーターの温度が設定されたものを用いることができる他、設置環境の温度と湿度との双方に応じてヒーターの温度が設定されたものを用いても良い。
尚、表3に示す制御テーブルにおいて、ヒーター41の温度は、一例として第1の温度<第2の温度<第3の温度の関係となる3段階の温度に分けられている。勿論、温度を更に細かく分けて制御することもできる。最も低い加熱温度である第1の温度は、ヒーター41を加熱しない状態、つまり、ヒーター41による媒体Pの加熱をオフにする場合も含むものとする。
記録装置1には、記録装置1が設置された環境の温度を検出する不図示の温度検出部を設けることができる。また、記録装置1が設置された環境の湿度を検出する不図示の湿度検出部を設けることもできる。
また、温度情報または湿度情報を、記録装置1に設けられる不図示の入力部からユーザーが入力したドライバー情報、または記録装置1に接続されるコンピューター(図3に示されるPC40)等からのドライバー情報から取得する構成とすることもできる。
以下、図6に示すフローチャートを参照して記録装置1における記録方法について説明する。
まず、制御部30(図3)は、媒体Pに記録を行う際の条件を取得する(ステップS1)。媒体Pに記録を行う際の条件は、記録される記録データ、ユーザーにより入力される媒体Pの種類、サイズ等の媒体Pに関する情報、記録装置1に設けられた温度検出部(不図示)または湿度検出部(不図示)による検出温度や検出湿度、或いはユーザーにより入力される温度条件または湿度条件の他、記録データから算出される媒体Pへのインク吐出量(液体吐出量)などが挙げられる。
次に、ステップS1において取得した条件に基づき、ヒーター41による加熱状態を定める(ステップS2)。条件に基づく加熱状態の設定は、先に説明したような制御テーブルに従って制御部30が行う。
続いて、ステップS2で定められた加熱状態で、ヒーター41による媒体Pの加熱を行う(ステップS3)。そして、ステップS3で加熱された媒体Pに記録ヘッド3からインクを吐出し、記録を実行する(ステップS4)。記録が完了したら、次の媒体への記録が継続されるか否かを判断する(ステップS5)。次の記録が行われる場合、すなわちステップS5においてYESの場合、ステップS1に戻って次の記録を行う。次の記録がない場合、すなわちステップS5においてNOの場合、ヒーター41をオフにして(ステップS6)、記録を終了する。
以上を纏めると、記録装置1における記録方法は、媒体Pに記録を行う際の条件に基づいて、ヒーター41による加熱状態を定める第1工程(ステップS2)と、第1工程で定められた加熱状態で、ヒーター41による媒体Pの加熱を行う第2工程(ステップS3)と、第2工程で加熱された媒体Pに記録ヘッド3からインクを吐出する第3工程(ステップS4)と、を含む。
媒体Pに記録を行う際の条件に基づいて、ヒーター41による加熱状態を定め、その加熱状態でヒーター41による媒体Pの加熱を行い、加熱された媒体Pに記録ヘッド3からインクを吐出することにより、媒体への液体の定着性を向上と、装置のランニングコストの低減と、の双方に考慮した記録を実現できる。
<<<ガントリーとキャリッジの移動機構について>>>
記録装置1は、図1及び図2に示されるように、ガントリー4を第1軸方向Yに移動させる第1移動機構10と、キャリッジ5を第2軸方向Xに移動させる第2移動機構20と、を備えている。以下、図1及び図2を参照して第1移動機構10、第2移動機構20の順に説明する。
第1移動機構10は、第1移動機構10a及び第1移動機構10bを備え、第1移動機構10a及び第1移動機構10bは、図1及び図2を正面視して、媒体載置部2を挟んで第2軸方向Xの両側に一つずつ設けられている。
第1移動機構10aは、駆動源である第1モーター11aと、第1モーター11aによって回転駆動される第1駆動ローラー12aと、第1駆動ローラー12aの回転に従動回転する第1従動ローラー13aと、第1駆動ローラー12aと第1従動ローラー13aとに掛け回される無端状の第1ベルト14aと、ガントリー4の移動量を検出する第1スケール15aを備えている。
第1移動機構10bについての詳細な説明は省略するが、第1移動機構10aの第1モーター11a、第1駆動ローラー12a、第1従動ローラー13a、第1ベルト14a、及び第1スケール15aに対応する第2モーター11b、第2駆動ローラー12b、第2従動ローラー13b、第2ベルト14b、及び第2スケール15bを備え、第1移動機構10aと同様の構成を有している。
ガントリー4は、第1ベルト14a及び第2ベルト14bに取り付けられており、第1ベルト14a及び第2ベルト14bを介してガントリー4に第1モーター11a及び第2モーター11bの動力を伝え、第1ベルト14a及び第2ベルト14bと一体にガントリー4を移動させる。
ガントリー4には、第1スケール15a及び第2スケール15bのそれぞれの目盛を読み取る第1エンコーダ16a(図3)及び第2エンコーダ16b(図3)が設けられており、エンコーダが読み取った目盛から、ガントリー4の位置情報とガントリー4の移動速度とを算出し、ガントリー4の移動量を算出するように構成されている。
第2移動機構20は、駆動源であるキャリッジモーター21と、キャリッジモーター21によって回転駆動される駆動ローラー22と、駆動ローラー22の回転に従動回転する従動ローラー23と、駆動ローラー22と従動ローラー23とに掛け回される無端状のベルト24と、キャリッジ5の移動量を検出するキャリッジスケール25を備えている。
キャリッジ5は、ベルト24に取り付けられており、ベルト24を介してキャリッジ5にキャリッジモーター21の動力を伝え、ベルト24と一体にキャリッジ5を移動させる。
キャリッジ5には、キャリッジスケール25の目盛を読み取るキャリッジエンコーダ26(図3)が設けられており、キャリッジエンコーダ26が読み取った目盛から、キャリッジ5の位置情報とキャリッジ5の移動速度とを算出し、キャリッジ5の移動量を算出するように構成されている。
<<<電気的構成について>>>
次に、本実施形態の記録装置1における電気的な構成について図3を用いて説明する。
記録装置1は、ヒーター41を含む記録装置1における各種制御を行う制御部30が設けられている。制御部30には、記録装置1の全体の制御を司るCPU31が設けられている。CPU31は、システムバス32を介して、CPU31が実行する各種制御プログラム等を格納したROM33と、データを一時的に格納可能なRAM34と接続されている。
また、CPU31は、システムバス32を介して、記録ヘッド3からのインクの吐出動作を行うためのヘッド制御部35と接続されている。
また、CPU31は、システムバス32を介して、第1エンコーダ16a、第2エンコーダ16b、及びキャリッジエンコーダ26が読み取った各スケールの目盛の情報を受信する受信部36と、第1モーター11a、第2モーター11b、及びキャリッジモーター21を駆動させるためのモーター制御部37と、ヒーター41による媒体の加熱を制御するヒーター制御部39と、に接続されている。
さらに、CPU31は、システムバス32を介して、入出力部38と接続されており、入出力部38は、記録データ等のデータ及び信号の送受信を行うためのPC40と接続することができる。
本実施形態においては、記録ヘッド3は、第2軸方向Xに移動しつつ記録を行うシリアル式として形成されているが、第2軸方向Xにおける記録ヘッド3の位置を固定したまま媒体最大幅範囲の記録が可能なラインヘッド式として形成することもできる。つまり、ガントリー4に吐出部としてのラインヘッドを設け、ガントリー4が第1軸方向Yに移動しつつ記録を行う構成とすることができる。
尚、上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…記録装置、2…媒体載置部、3…記録ヘッド(吐出部)、4…ガントリー(移動部)、5…キャリッジ、10、10a、10b…第1移動機構、11a…第1モーター、11b…第2モーター、12a…第1駆動ローラー、12b…第2駆動ローラー、13a…第1従動ローラー、13b…第2従動ローラー、14a…第1ベルト、14b…第2ベルト、15a…第1スケール、15b…第2スケール、16a…第1エンコーダ、16b…第2エンコーダ、20…第2移動機構、21…キャリッジモーター、22…駆動ローラー、23…従動ローラー、24…ベルト、25…キャリッジスケール、26…キャリッジエンコーダ、30…制御部、31…CPU、32…システムバス、33…ROM、34…RAM、35…ヘッド制御部、36…受信部、37…モーター制御部、38…入出力部、39…ヒーター制御部、40…コンピューター(PC)、41…ヒーター

Claims (8)

  1. 媒体が固定して載置される媒体載置部と、
    前記媒体載置部に載置された前記媒体に向けて液体を吐出する吐出部と、
    前記吐出部を備え、前記媒体載置部に対して相対的に第1軸方向に沿って移動可能な移動部と、
    前記媒体載置部に設けられ、前記媒体載置部に載置された前記媒体を加熱可能な1又は複数の加熱部と、
    前記1又は複数の加熱部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、条件に応じて前記1又は複数の加熱部による前記媒体の加熱を制御する、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記複数の加熱部は、前記第1軸方向と、前記第1軸方向と交差する第2軸方向と、の少なくとも一方に並んで設けられ、
    前記制御部は、複数の前記加熱部の加熱状態を、前記第1軸方向と前記第2軸方向との少なくとも一方において変更可能である、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記制御部は、前記複数の加熱部のうち、前記第1軸方向及び前記第2軸方向において、前記媒体載置部に載置された前記媒体と重なる加熱部を選択して前記媒体を加熱可能に構成される、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記制御部は、前記条件として前記媒体の種類を用いる、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置において、前記制御部は、前記条件として前記吐出部による前記媒体への液体吐出量を用いる、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、前記制御部は、前記条件として装置の設置環境における温度と湿度との少なくとも一方を用いる、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記制御部は、前記複数の加熱部のうち、前記第1軸方向及び前記第2軸方向において、前記媒体に対して最も前記液体が多く吐出される高濃度領域に最も広い範囲で重なる重複加熱部と、前記第1軸方向及び前記第2軸方向の一方において前記重複加熱部と隣り合う近隣加熱部と、が同じ加熱状態となるように制御する、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 媒体が固定して載置される媒体載置部と、前記媒体に向けて液体を吐出する吐出部と、前記媒体載置部に対して前記吐出部を第1軸方向に移動させる移動部と、前記媒体載置部に設けられ、前記媒体載置部に載置された前記媒体を加熱可能な1又は複数の加熱部と、を備える記録装置における記録方法であって、
    前記媒体に記録を行う際の条件に基づいて、1又は複数の加熱部による加熱状態を定める第1工程と、
    前記第1工程で定められた加熱状態で、前記1又は複数の加熱部による媒体の加熱を行う第2工程と、
    前記第2工程で加熱された前記媒体に前記吐出部から前記液体を吐出する第3工程と、
    を含む記録方法。
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