JP2020128180A - 虚像表示装置の車体搭載構造 - Google Patents

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【課題】基本的な耐振強度および剛性の低下を伴うことなく、衝撃吸収機能を発揮できる虚像表示装置の車体搭載構造を提供する。【解決手段】インストルメントパネル20、および隔壁30によって形成される空間部40に収容され、本体部を成すハウジング110に設けられた取付け部111が、車体に設けられたブラケット部50にボルト60によって固定され、インストルメントパネルの開口部21を介して、車体の投影部材10に向けて表示光を出射することにより、投影部材に反射した表示光を視認者に虚像10bとして視認させる虚像表示装置の車体搭載構造において、取付け部111に、ボルトが挿通される取付け孔から繋がって、車体の前方側に開口して、歩行者衝突時にボルトに対する取付け部の移動を可能とする切込み部を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、虚像表示装置の車体搭載構造に関するものである。
従来の虚像表示装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の虚像表示装置(ヘッドアップディスプレイ装置)は、車両のカウル、インストルメントパネル、およびカウルトゥブレスの間に形成される空間部に配置されている。虚像表示装置の左右の側壁部には、固定部材が張出すように設けられて、この固定部材は、カウルトゥブレスに設けられたブラケットに固定されている。固定部材には、脆弱部としての溝が、予め意図的に設けられており、溝の設けられた部位は、肉厚が部分的に薄くなる薄肉部となっている。
歩行者衝突時に、所定の衝撃荷重がフロントウインドウに加わると、カウルおよびインストルメントパネルが変形して、カウルおよびインストルメントパネルの一部が車体の下方に移動する。そして、カウルおよびインストルメントパネルの移動によって、虚像表示装置に所定の外力が加わると、固定部材が溝部(薄肉部)において破断し、固定状態が解除され、虚像表示装置は空間部内で移動することができるようになっている。これにより、歩行者衝突時に、フロントウインドウ、カウル、およびインストルメントパネルは、虚像表示装置によって移動が阻止されることなく、車体の下方へ移動することができ、衝撃吸収機能を発揮できるようになっている。
特開2010−64709号公報
しかしながら、特許文献1では、車両の通常走行時における振動に対する強度は維持するとしているものの、固定部材に溝(脆弱部)を設けるようにしているので、基本的に耐振強度および剛性の低下を伴う。よって、上下方向の車両振動を受けると、虚像表示装置が揺れて、フロントウインドウにおける表示も揺れてしまうという問題があった。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、基本的な耐振強度および剛性の低下を伴うことなく、衝撃吸収機能を発揮できる虚像表示装置の車体搭載構造を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
第1の発明では、車体(1)に設けられたインストルメントパネル(20)、およびエンジンルーム(2)と車室(3)とを区画する隔壁(30)によって形成される空間部(40)に収容され、本体部を成すハウジング(110)に設けられた取付け部(111)が、車体に設けられたブラケット部(50)にボルト(60)によって固定され、インストルメントパネルの開口部(21)を介して、車体の投影部材(10)に向けて表示光を出射することにより、投影部材に反射した表示光を視認者に虚像(10b)として視認させる虚像表示装置の車体搭載構造において、
取付け部には、ボルトが挿通される取付け孔(112)から繋がって、車体の前方側に開口して、歩行者衝突時にボルトに対する取付け部の移動を可能とする切込み部(113)が設けられたことを特徴としている。
この発明によれば、通常走行時においては、取付け部(111)は、ボルト(60)によって、ブラケット部(50)に強固に固定される。一方、歩行者衝突が発生したときに、衝撃荷重(F)によって、インストルメントパネル(20)および隔壁(30)は、変形して(潰れて)、車体(1)の前方側から後方側へ移動することで、衝撃吸収機能を発揮する。そして、このときの後方側へ向かう外力によって、取付け部(111)は、切込み部(113)によってボルト(60)をスライドして抜けるように移動して、ブラケット部(50)から脱落する(衝撃吸収機能の発揮)。
よって、通常走行時での基本的な耐振強度および剛性の低下を伴うことなく、歩行者衝突時において、インストルメントパネル(20)および隔壁(30)と共に、衝撃吸収機能を発揮できる虚像表示装置の車体搭載構造とすることができる。
また、第2の発明では、虚像表示装置の車体搭載構造において、
ブラケット部(50)には、ボルト(60)が挿通されるブラケット孔(51)から繋がって、車体の後方側に開口して、歩行者衝突時にブラケット部に対するボルトおよび取付け部の移動を可能とするブラケット切込み部(52)が設けられたことを特徴としている。
これにより、通常走行時においては、取付け部(111)は、ボルト(60)によって、ブラケット部(50)に強固に固定される。一方、歩行者衝突が発生したときに、衝撃荷重(F)によって、インストルメントパネル(20)および隔壁(30)が変形して(潰れて)、車体(1)の前方側から後方側へ移動する(衝撃吸収機能の発揮)。そして、このときの後方側へ向かう外力によって、取付け部(111)およびボルト(60)は、ブラケット切込み部(52)によって、ブラケット部(50)からスライドして抜けるように移動して脱落する(衝撃吸収機能の発揮)。
よって、第1の発明と同様に、通常走行時での基本的な耐振強度および剛性の低下を伴うことなく、歩行者衝突時において、インストルメントパネル(20)および隔壁(30)と共に、衝撃吸収機能を発揮できる虚像表示装置の車体搭載構造とすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
虚像表示装置の車両への搭載状態を示す説明図である。 第1実施形態における虚像表示装置の外観を示す斜視図である。 図2におけるIII−IIIを示す断面図である。 歩行者衝突時における取付け部の抜け方向を示す説明図である。 第2実施形態における虚像表示装置の外観を示す斜視図である。 図5におけるVI−VI示す断面図である。 歩行者衝突時における取付け部の抜け方向を示す説明図である。 歩行者衝突時に斜面部に作用する力を示す説明図である。 第3実施形態における停止壁を示す説明図である。 第4実施形態における移動壁を示す説明図である。 移動壁に対する制御内容を示すフローチャートである。 第5実施形態におけるブラケット切込み部を示す斜視図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態における虚像表示装置100の車体搭載構造について、図1〜図4を用いて説明する。図1に示すように、虚像表示装置100は、例えば、自動車等の車両に搭載されている。虚像表示装置100は、車体1に設けられたインストルメントパネル20、およびエンジンルーム2と車室3とを区画するカウル30によって形成される空間部40に収容されている。カウル30は、本発明の隔壁に対応する。
虚像表示装置100は、ハウジング110(筐体)内に、表示器、平面鏡、および凹面鏡等が収容され、また、ハウジング110の上面に形成された開口部に防塵シートが設けられて、本体部を形成している。
虚像表示装置100は、表示器から出射される表示情報を表す表示光を、平面鏡および凹面鏡で反射させて、ハウジング110の開口部、およびインストルメントパネル20に形成された開口部21を介して、車体1に設けられたウインドシールド10の投射位置10aに入射させる(図1中の実線矢印)。そして、虚像表示装置100は、運転者(視認者)と投射位置10aとを結ぶ線の車両前方延長線上(ウインドシールド10の前方)に、表示情報の表示像を結像させて、表示像を虚像10bとして運転者に視認させるものとなっている。ウインドシールド10は、本発明の投影部材に対応する。
この虚像表示装置100によって、運転者は、表示像と車両の前景とを重畳して視認することができるようになっている。このような虚像表示装置100を、ヘッドアップディスプレイ(Head−Up Display)装置100と呼び、以下「HUD装置100」と表記することにする。
図2に示すように、HUD装置100におけるハウジング110は、例えば、樹脂材によって形成されている。ハウジング110の側面110a、110b、110cには、複数(ここでは、3つ)の取付け部111が、板状を成して水平方向に張出すように一体的に設けられている。
図4に示すように、取付け部111には、組付け用のボルト60が挿通される取付け孔112、および取付け孔112から繋がって、取付け部111における車両(車体1)の前方側に開口する切込み部113が設けられている。
切込み部113の切込み幅寸法は、取付け孔112の内径と同一の寸法に設定されている。切込み部113は、取付け孔112から車両の前方側に向けて取付け部111の端部まで延びている。取付け孔112、および切込み部113は、細長のU字を成すような切欠き部となっている。
図1、図3に示すように、車体1には、HUD装置100を組付けるためのブラケット部50が設けられている。ブラケット部50は、金属製の板状部材であり、車両前後方向の端部には、下側に折り曲げられたフランジ部が設けられている。ブラケット部50の平坦面には、ブラケット孔51が形成されている。そして、ブラケット部50の裏面側には、ブラケット孔51に挿通されたボルト60の頭部が接合されている。つまり、ボルト60は、頭部が下側に位置して、ネジ部が上側を向くようにブラケット部50に接合されている。
ハウジング110の取付け部111は、ボルト60のネジ部が取付け孔112に挿通されるようにして、上記ブラケット部50の上側面に載置され、ボルト60のネジ部にナット70が締結されている。取付け部111は、ナット70によって、所定の圧縮を受けて、ブラケット部50に固定されている。
本実施形態のHUD装置100においては、通常走行時においては、取付け部111は、ボルト60およびナット70によって、ブラケット部50に強固に固定される。取付け部111には、切込み部113が設けられているが、基本的な耐振強度や剛性の低下を伴うものではない。
一方、歩行者衝突が発生したときに、衝撃荷重F(図1)によって、インストルメントパネル20およびカウル30は、変形して(潰れて)、車体1の前方上側から後方下側へ移動することで、衝撃吸収機能を発揮する。そして、このときの後方下側へ向かう外力によって、図4に示すように、取付け部111は、切込み部113によってボルト60をスライドして抜けるように移動して、ブラケット部50から脱落する(衝撃吸収機能の発揮)。
よって、通常走行時での基本的な耐振強度および剛性の低下を伴うことなく、歩行者衝突時において、インストルメントパネル20およびカウル30と共に、衝撃吸収機能を発揮できるHUD装置100の車体搭載構造とすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態のHUD装置100Aの車体搭載構造を、図5〜図8に示す。第2実施形態のHUD装置100Aは、上記第1実施形態のHUD装置100に対して、取付け部111の形状を変更したものとしている。
図5、図6に示すように、取付け部111は、ハウジング110の側面110a、110bに複数(片側2つ、合計4つ)設けられている。取付け部111は、板状を成して、車両の前方側から後方側に向けて、下側に傾斜するように設けられている。尚、取付け部111の車両前方側の端部には、ブラケット部50に引っ掛けるためのフック部115が設けられている。
図7に示すように、取付け部111における切込み部113の切込み幅寸法は、取付け孔112の内径よりも小さく設定されている。更に、切込み部113の切込み幅寸法は、取付け孔112から車両の前方側に向けて徐々に小さくなるように形成されており、切込み部113の途中部位は、斜面部114となっている。
図8に示すように、通常走行時においてボルト60に対する抜け方向の力をPn、取付け部111の材料強度をS、斜面部114の傾斜角をθとしたとき、斜面部114(切込み部113)は、
Pn・sinθ<S
となるように設定されている。
また、歩行者衝突時の外力による抜け方向の力をPcとしたとき、斜面部114は、
Pc・sinθ>S
となるように設定されている。よって、斜面部114は、歩行者衝突時の外力を受けたときに、ボルト60に対する取付け部111の移動が可能となるように変形する、あるいは、ボルト60に当たって破断するように設定されている。
図6に示すように、ブラケット部50は、取付け部111と同様に傾斜しており、中央位置にブラケット孔51が形成されている。そして、ブラケット部50の裏側面には、ブラケット孔51に対応するようにナット70が接合されている。
取付け部111は、ブラケット部50の上側面に載置され、ボルト60が取付け孔112、およびブラケット孔51に挿通されて、ナット70に締結されている。取付け部111は、ボルト60によって、所定の圧縮を受けて、ブラケット部50に固定されている。尚、ボルト60の締め付け方向(軸線)は、取付け部111が傾斜していることから、垂線方向に対して、車両の後方側に傾く方向となっている。
本実施形態においては、取付け部111の切込み部113に、斜面部114が形成されている。これにより、斜面部114によって、通常走行時では、取付け部111がボルト60から抜けないようにすることができるので、取付け部111をより強固に固定することができる。また、歩行者衝突時においては、抜け方向の力(外力)によって、斜面部114が変形、あるいは破断することで、容易に取付け部111をブラケット部50から脱落させることができる。
よって、通常走行時での基本的な耐振強度および剛性の低下を伴うことなく、歩行者衝突時において、インストルメントパネル20およびカウル30と共に、衝撃吸収機能を発揮できるHUD装置100Aの車体搭載構造とすることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態を図9に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、ブラケット部50に停止壁120を設けたものとしている。
停止壁120は、例えば、樹脂材から形成されており、取付け部111の車両後方側に隣接し、車両の左右方向に延びるようにして、ブラケット部50に固定されている。停止壁120は、ブラケット部50の上面から取付け部111の板厚と同等程度、上方に突出している。そして、停止壁120は、通常走行時に、取付け部111の移動を規制すると共に、歩行者衝突時に、移動する取付け部111が当たって破断するように強度設定されている。
これにより、通常走行時では、取付け部111が停止壁120によって位置規制されて、ボルト60から抜けないようにすることができるので、取付け部111をより強固に固定することができる。また、歩行者衝突時においては、取付け部111がボルト60か抜けるように移動する際に、停止壁120に当たり、停止壁120が破断することで、容易に取付け部111をブラケット部50から脱落させることができる。
よって、通常走行時での基本的な耐振強度および剛性の低下を伴うことなく、歩行者衝突時において、インストルメントパネル20およびカウル30と共に、衝撃吸収機能を発揮できるHUD装置の車体搭載構造とすることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態を図10、図11に示す。第4実施形態は、上記第3実施形態における停止壁120を、移動可能な移動壁120aに置き換えたものである。そして、移動壁120aを移動させるために、アクチュエータ121、センサ部122、および制御部123等が設けられている。
図10に示すように、移動壁120aは、板状の部材であり、ブラケット部50に設けられた下孔51aにおいて、移動可能となるように挿通されている。移動壁120aのブラケット部50の裏面側(下側)となる端部は、アクチュエータ121に接続されている。
アクチュエータ121は、例えば、ソレノイドが使用されており、ソレノイドに通電することによって電磁力を発生させて、移動壁120aを移動させることができるようになっている。アクチュエータ121は、移動壁120aを、図10(b)中の左右方向(実際には、上下方向)に移動させることができるようになっている。アクチュエータ121は、本発明の移動部に対応する。尚、アクチュエータ121としては、ソレノイドに限らず、他のモータ等の駆動部を用いたものとしてもよい。
センサ部122は、歩行者衝突の発生を検出する検出部である。センサ部122は、例えば、Gセンサが使用されて、歩行者衝突が発生したときの衝突信号(発生Gの信号)を、制御部123に出力するようになっている。
制御部123は、アクチュエータ121への通電状態を変更することで、アクチュエータ121を作動させて、移動壁120aの位置を制御する部位となっている。
次に、制御部123が行う、移動壁120aの位置制御の要領について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS100で、制御部123は、アクチュエータ121によって、移動壁120aの位置を下孔51aから突出させて、取付け部111に対応する位置(対向する位置)に設定する(通常走行時の対応)。
次に、ステップS110で、制御部123は、センサ部122からの衝突信号が発生されたか否かを判定する。制御部123は、衝突信号の発生がないと判定すれば、ステップS100を繰り返し、衝突信号の発生有りと判定すれば、ステップS120に移行する。
ステップS120では、制御部123は、アクチュエータ121によって、移動壁120aが下孔51a内に入り込むように降下させて、移動壁120aを取付け部111に対応する位置から外れるように移動させる。
これにより、通常走行時では、取付け部111が移動壁120aに当たって、ボルト60から抜けないようにすることができるので、取付け部111をより強固に固定することができる。また、歩行者衝突時においては、移動壁120aが制御部123によって、取付け部111に対応する位置から外れるように移動されるので、移動壁120aによる取付け部111に対する位置規制を無くして、容易に取付け部111をブラケット部50から脱落させることができる。
よって、通常走行時での基本的な耐振強度および剛性の低下を伴うことなく、歩行者衝突時において、インストルメントパネル20およびカウル30と共に、衝撃吸収機能を発揮できるHUD装置の車体搭載構造とすることができる。
(第5実施形態)
上記第1〜第4実施形態では、取付け部111に切込み部113を設けるものとしたが、図12に示すように、ブラケット部50に、ブラケット切込み部52として設けるようにしてもよい。
ブラケット切込み部52は、ブラケット部50のブラケット孔51から繋がって、車体1の後方側に開口している。ブラケット切込み部52の切込み幅寸法は、ブラケット孔51の内径と同一の寸法に設定されており、ブラケット孔51から車両後方側に向けてブラケット部50の端部まで延びている。ブラケット孔51、およびブラケット切込み部52は、細長のU字を成すような切欠き部となっている。尚、ボルト60の締結用のナット70は、ブラケット部50には、接合されないものとなっている。
これにより、通常走行時においては、取付け部111は、ボルト60およびナット70によって、ブラケット部50に強固に固定される。一方、歩行者衝突が発生したときに、衝撃荷重Fによって、インストルメントパネル20およびカウル30が変形して(潰れて)、車体1の前方側から後方側へ移動する(衝撃吸収機能の発揮)。そして、このときの後方側へ向かう外力によって、取付け部111、ボルト60、およびナット70は、ブラケット切込み部52によって、ブラケット部50からスライドして抜けるように移動可能となって脱落する(衝撃吸収機能の発揮)。
よって、通常走行時での基本的な耐振強度および剛性の低下を伴うことなく、歩行者衝突時において、インストルメントパネル20およびカウル30と共に、衝撃吸収機能を発揮できるHUD装置の車体搭載構造とすることができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、HUD装置100、100Aから出射される表示光の投影部材として、車両のウインドシールド10としたが、これに限らず、HUD装置100に専用に設けられるコンバイナ等としてもよい。
また、上記各実施形態では、HUD装置100、100Aにおける反射部として、平面鏡、および凹面鏡とを有するものとしたが、例えば、凹面鏡のみを用いたものとしてもよい。
1 車体(車両)
2 エンジンルーム
3 車室
10 ウインドシールド(投影部材)
10b 虚像
20 インストルメントパネル
21 開口部
30 カウル(隔壁)
40 空間部
50 ブラケット部
51 ブラケット孔
52 ブラケット切込み部
60 ボルト
100、100A 虚像表示装置(ヘッドアップディスプレイ装置)
110 ハウジング
111 取付け部
112 取付け孔
113 切込み部
114 斜面部
120 停止壁
120a 移動壁
121 アクチュエータ(移動部)
122 センサ部
123 制御部

Claims (5)

  1. 車体(1)に設けられたインストルメントパネル(20)、およびエンジンルーム(2)と車室(3)とを区画する隔壁(30)によって形成される空間部(40)に収容され、本体部を成すハウジング(110)に設けられた取付け部(111)が、前記車体に設けられたブラケット部(50)にボルト(60)によって固定され、前記インストルメントパネルの開口部(21)を介して、前記車体の投影部材(10)に向けて表示光を出射することにより、前記投影部材に反射した前記表示光を視認者に虚像(10b)として視認させる虚像表示装置の車体搭載構造において、
    前記取付け部には、前記ボルトが挿通される取付け孔(112)から繋がって、前記車体の前方側に開口して、歩行者衝突時に前記ボルトに対する前記取付け部の移動を可能とする切込み部(113)が設けられた虚像表示装置の車体搭載構造。
  2. 前記切込み部には、前記切込み部の幅寸法が、前記車体の前方側に向けて徐々に小さくなる斜面部(114)が形成されており、
    前記斜面部は、前記歩行者衝突時の外力(Pc・sinθ)によって、前記ボルトに対する前記取付け部の移動が可能となるように変形する、あるいは、前記ボルトに当たって破断するように設定された請求項1に記載の虚像表示装置の車体搭載構造。
  3. 前記取付け部の前記車体の後方側に、前記ブラケット部に固定された停止壁(120)が設けられており、
    前記停止壁は、通常走行時に前記取付け部の移動を規制すると共に、前記歩行者衝突時に、移動する前記取付け部が当たって破断するように設定された請求項1または請求項2に記載の虚像表示装置の車体搭載構造。
  4. 前記取付け部の前記車体の後方側で、前記取付け部に対して移動可能に設けられた移動壁(120a)と、
    前記移動壁を移動させる移動部(121)と、
    前記歩行者衝突の発生を検出するセンサ部(122)と、
    通常走行時において、前記移動壁を前記取付け部に対応する位置に移動させると共に、前記歩行者衝突時における前記センサ部からの衝突信号に基づいて、前記移動壁を前記取付け部に対応する位置から外れるように移動させる制御部(123)と、を有する請求項1または請求項2に記載の虚像表示装置の車体搭載構造。
  5. 車体(1)に設けられたインストルメントパネル(20)、およびエンジンルーム(2)と車室(3)とを区画する隔壁(30)によって形成される空間部(40)に収容され、本体部を成すハウジング(110)に設けられた取付け部(111)が、前記車体に設けられたブラケット部(50)にボルト(60)によって固定され、前記インストルメントパネルの開口部(21)を介して、前記車体の投影部材(10)に向けて表示光を出射することにより、前記投影部材に反射した前記表示光を視認者に虚像(10b)として視認させる虚像表示装置の車体搭載構造において、
    前記ブラケット部には、前記ボルトが挿通されるブラケット孔(51)から繋がって、前記車体の後方側に開口して、歩行者衝突時に前記ブラケット部に対する前記ボルトおよび前記取付け部の移動を可能とするブラケット切込み部(52)が設けられた虚像表示装置の車体搭載構造。
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