JP2020078986A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化と車両が歩行者と前面衝突した際の衝撃吸収性能とを両立することができるヘッドアップディスプレイ装置を得ることを目的とする。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置40を構成するヘッドアップディスプレイ筐体42は、車両上下方向に分割されている。また、ヘッドアップディスプレイ筐体42は、上部を構成するアッパケース46と、下部を構成するロアケース48とが係合部50によって車両前後方向の前面で互いに係合されている。さらに、この係合部50は、ヘッドアップディスプレイ筐体42に車両上方側から所定の荷重が入力されることによりアッパケース46とロアケース48の係合を解除してアッパケース46をロアケース48に対して車両後方側へ相対移動させる構成とされている。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
下記特許文献1には、衝撃吸収機能を有するヘッドアップディスプレイ装置の取付構造が開示されている。具体的には、インストルメントパネルの内部に設けられると共に側壁から側壁外側へ突出した取付座面を有するヘッドアップディスプレイ筐体と、このヘッドアップディスプレイ筐体の取付座面を結合可能とするインパネリインフォースメント(車体)に取り付けられたブラケットと、を含んで構成されている。これにより、ヘッドアップディスプレイ筐体はブラケットと結合されることで車体へ固定されている。
また、このヘッドアップディスプレイ筐体の取付座面には、板厚方向に切り欠きが設けられた薄肉部が形成されており、ヘッドアップディスプレイ装置に車両上下方向上側から所定の外力が加わると薄肉部が破断する構成とされている。薄肉部が破断すると、ヘッドアップディスプレイ筐体とブラケットとの結合関係が解除されて、ヘッドアップディスプレイ筐体がインパネリインフォース側へ落下する。その結果、車両が歩行者と衝突した際における歩行者への衝撃を緩和させるためのフロントウインドシールドガラス、インストルメントパネル及びカウル等の車体構造体の車両下方向への移動をヘッドアップディスプレイ装置が妨げることがない。
特開2010−064709号公報
しかしながら、近年の技術動向では、ヘッドアップディスプレイ装置によるフロントウインドシールドガラスへの表示画像を拡大させるために、ヘッドアップディスプレイ装置が大型化する傾向にある。上記先行技術では、ヘッドアップディスプレイ装置が大型化すると、インパネリインフォース側への落下スペースの確保が困難になり、車両が歩行者と前面衝突した際における上記衝撃緩和構造に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、装置の大型化と車両が歩行者と前面衝突した際の衝撃吸収性能とを両立することができるヘッドアップディスプレイ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、インストルメントパネルの内部に設けられ、車両上下方向に分割された筐体と、前記筐体の上部を構成するアッパケースと前記筐体の下部を構成するロアケースとを車両前後方向の前面で互いに係合させると共に、前記筐体に車両上方側から所定の荷重が入力されることにより前記アッパケースと前記ロアケースの係合を解除して前記アッパケースを前記ロアケースに対して車両後方側へ相対移動させる係合部と、前記筐体の内部に設けられ、フロントウインドシールドガラスに情報を画像として投光する光源部と、を有している。
請求項1に記載の本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置では、インストルメントパネルの内部に設けられた筐体の内部に光源部が設けられ、この光源部からフロントウインドシールドガラスに情報が画像として投光されている。これにより、乗員は、フロントウインドシールドガラスに映し出された虚像を見て車両情報を確認することができる。
ここで、上記筐体は車両上下方向に分割されており、筐体の上部を構成するアッパケースと筐体の下部を構成するロアケースとが係合部により車両前後方向の前面で互いに係合されている。さらに、筐体に車両上方側から所定の荷重が入力されると、上記係合部の係合が解除され、アッパケースがロアケースに対して車両後方側へ相対移動される構成となっている。このため、車両が歩行者と前面衝突し、車体に乗り上げた歩行者によって筐体に車両上方側からの荷重が入力されると、アッパケースがロアケースに対して車両後方側へ相対移動される。その結果、ロアケースの上方側には、フロントウインドシールドガラス、インストルメントパネル及びカウル等の車体構造体の車両下方向への移動を許容するストロークが確保され、衝撃を吸収することができる。
つまり、上記構成では、筐体に車両上方側からの荷重か入力された際にアッパケースを車両後方側に移動させて車両前方側又は車両上方側に配置された車体構造体の変形ストロークを確保している。そのため、筐体をこれらの車体構造体へ近接させて配置しても車両衝突時の衝撃を吸収することができる。よって、車両が歩行者と前面衝突した際の衝撃吸収性能を確保しつつ、上記車体構造体の配置された車両前方側、又は車両上方側へヘッドアップディスプレイ装置を大型化させることが可能となる。
以上説明したように、請求項1に係るヘッドアップディスプレイ装置によれば、装置の大型化と車両が歩行者と前面衝突した際の衝撃吸収性能とを両立することができるという優れた効果を奏する。
第一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置が配設された車両の車室の一部を断面で示す拡大断面図である。 (A)がヘッドアップディスプレイ筐体に車両上方側からの荷重が入力された直後であり、(B)が車両上方側から入力された荷重によってヘッドアップディスプレイ筐体が変形された後の状態を示す要部拡大断面図である。
以下、図1及び図2に基づいて本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置40について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
(全体構成)
まずは、ヘッドアップディスプレイ装置40が搭載される車両10の車室12について説明する。図1に示されるように、車両10の車室12の前部に設けられたインストルメントパネル14は、図示しない車両幅方向の両端に設けられたフロントピラー間に架け渡された略円柱状のインパネリインフォースメント16に図示しない方法で取り付けられている。また、インストルメントパネル14は、コラムカバー18等を車両上下方向上側から覆っている。また、インストルメントパネル14の車両上下方向上側の上面20には、車両前後方向前側に後述するヘッドアップディスプレイ装置40に対応した位置に車両上下方向に開口された開口部24が形成されている。
インストルメントパネル14の車両上下方向上側には、フロントウインドシールドガラス26が設けられている。このフロントウインドシールドガラス26は、インストルメントパネル14の車両前後方向前側に設けられ車両10のエンジンルーム28と車室12とを隔てるカウル30と、図示しないルーフレールと、によって支持されている。
カウル30は、車両幅方向に延在されるカウルアウタパネル30Aと、当該カウルアウタパネル30Aより車両後方側へ配置されカウルアウタパネル30Aと接合されたカウルインナパネル30Bと、を備えている。カウルアウタパネル30Aとカウルインナパネル30Bは、一例として鋼板製とされている。また、カウルアウタパネル30A及びカウルインナパネル30Bの車両幅方向両端部は、図示しないカウルサイドを介して車両幅方向の両端に設けられたフロントピラーに固定されている。
カウルアウタパネル30Aは、フロントウインドシールドガラス26の下端部の下面に沿って車両幅方向を長手方向として配置されており、フロントウインドシールドガラス26の下端部を車両下方側から支持している。
カウルインナパネル30Bは、カウルアウタパネル30Aと同様に車両幅方向を長手方向として配置されている。また、カウルインナパネル30Bは、車両側面視で略車両上下方向に延在されており、車両後方側に開口した略C字状に形成されている。換言すると、カウルインナパネル30Bには、車幅方向を長手方向とし、車両前方側へ突出する凹部31が形成されている。
より詳細に説明すると、カウルインナパネル30Bの上端部には、カウルアウタパネル30Aの上端部と接合される上フランジ30B1が設けられている。上フランジ30B1は、車両上方かつ車両後方へ延在しており、側面視で、車両上方に向かうにつれて車両後方側へ傾斜されている。この上フランジ30B1の傾斜方向は、フロントウインドシールドガラス26の傾斜方向に略一致している。
また、カウルインナパネル30Bは、上フランジ30B1の下端部から車両下方かつ若干車両前方側に延在された上前面部30B2と、上前面部30B2の下端部から車両下方かつ若干車両後方側へ延在された下前面部30B3と、下前面部30B3の下端部から車両後方側へ延材された下フランジ30B4とを備えている。さらに、下フランジ30B4の後端部は、カウルアウタパネル30Aの下端部と共に後述する第二延設部材36の前端部に締結部材(符号省略)を用いて固定されている。このように、カウルアウタパネル30Aとカウルインナパネル30Bはそれぞれの上端部と下端部が互いに固定され、車幅方向に沿った側面視で環状をなしている。
なお、カウルインナパネル30Bでは、車両前部に歩行者が衝突した際にフロントウインドシールドガラス26を介して上フランジ30B1に車両上方側から荷重が入力される。そして、上前面部30B2と下前面部30B3を繋ぐ屈曲部30Cを起点にカウルインナパネル30Bが折り曲げられて衝撃を吸収する構成とされている(図2(B)参照)。なお、図1では、車両に衝突した歩行者に見立てたバリアVを示し、バリアVからフロントウインドシールドガラス26に入力される荷重を矢印F1で示している。
図1に示されるように、インパネリインフォースメント16におけるコラムカバー18に対応した位置には、第一延設部材32が取り付けられている。この第一延設部材32の車両上下方向上側かつ車両前後方向前側に設けられた前方斜面34には、第二延設部材36が取り付けられている。この第二延設部材36の車両上下方向上側に設けられた第二延設部材上面37における車両前後方向で略中央部には、ブラケット38が立設して取り付けられている。
ブラケット38には、板厚方向(略車両前後方向)に貫通されビス72を挿通可能な締結孔(符号省略)が形成されている。この締結孔は、後述するヘッドアップディスプレイ装置40を構成するロアケース48に設けられた取付部70に対応している。
(ヘッドアップディスプレイ装置)
図1に示されるように、インストルメントパネル14の内部かつインパネリインフォースメント16の上方には、ヘッドアップディスプレイ装置40が設けられている。また、ヘッドアップディスプレイ装置40の車両前後方向の前部は、カウルインナパネル30Bの凹部31に収容されている。このヘッドアップディスプレイ装置40は、一例として樹脂製の中空箱状に形成されたヘッドアップディスプレイ筐体42を備えており、当該ヘッドアップディスプレイ筐体42の内部にはLED等により構成された光源部44などが配設されている。なお、ヘッドアップディスプレイ筐体42が本発明における「筐体」に相当する。
ヘッドアップディスプレイ筐体42は、車両上下方向の上部を構成するアッパケース46と車両上下方向の下部を構成するロアケース48とによって構成されている。すなわち、ヘッドアップディスプレイ装置40は、車両上下方向に分割されている。また、アッパケース46とロアケース48は、アッパケース46の車両前後方向の前面に設けられた係合部50がロアケース48の車両前後方向の前面に設けられた被係合部52に係合されることにより互いに係合されている。
アッパケース46の上面54は、車両上下方向下側へ向かって凸となる円弧形状とされており、板厚方向に貫通された光投射口56が形成されている。この光投射口56には、光が透過する透過カバー58が取り付けられている。ヘッドアップディスプレイ装置40は、車両情報が画像として光源部44から投光され、当該画像が透過カバー58及びインストルメントパネル14の開口部24を通ってフロントウインドシールドガラス26に虚像として映し出される構成とされている。なお、車両情報は、一例として、車両10の走行速度や道路の制限速度等である。
図2(A)に示されるように、アッパケース46の車両前後方向の前面60は、車両上方側へ向かうにつれ、車両後方側へ傾斜した荷重入力面60Aと、荷重入力面60Aの下端部から車両下方に延在された前壁部60Bとを備えている。荷重入力面60Aは、上述したカウルインナパネル30Bの上フランジ30B1と略平行となる向きに傾斜され、かつ、上フランジ30B1に対向して配置されている。また、荷重入力面60Aと前壁部60Bの境界部分には、内側面にノッチ62が形成されている。このノッチ62は、車幅方向に沿って形成されており、連続した直線状に形成されていてもよく、不連続な破線状に形成してもよい。
前壁部60Bの下端部には、アッパケース46とロアケース48の結合状態においてヘッドアップディスプレイ装置40の内部に配置される係合部50が一体に形成されている。
係合部50は、前壁部60Bの下端部から車両下方側に延在されたアッパ傾斜面50Aと、アッパ傾斜面50Aの下端部に一体に形成された係合爪64を備えている。アッパ傾斜面50Aは、車両下方側に向かうにつれて車両後方側へ傾斜して延在している。また、係合爪64は、アッパ傾斜面50Aの下端部から車両下方に延在されると共に、先端部が車両前方側へ突出された爪形状とされている。
一方、ロアケース48の前面66には、ロアケース48の底面68の車両前後方向前端部から車両上方側へ立設された前壁部66Aと、前壁部66Aの上端から車両上方かつ車両前方側へ延在されたロア傾斜面66Bとを備えている。前壁部66Aの上部には、上述したアッパケース46の係合部50を構成する係合爪64が係合される被係合部52が形成されており、当該被係合部52にロアケース48の内側から係合爪64が係合されている。
ロア傾斜面66Bは、前壁部66Aの上端部から車両上方かつ車両前方側へ延在されており、車両上方に向かうにつれて車両前方側へ傾斜されている。ロア傾斜面66Bは係合部50のアッパ傾斜面50Aに略平行に配置されており、アッパケース46とロアケース48の結合状態でアッパ傾斜面50Aに当接している。
また、図1に示されるように、ロアケース48の車両前後方向後端部には、上述した第二延設部材上面37から立設されたブラケット38に対応する取付部70が配設されている。取付部70は、一例として、ロアケース48の車両前後方向後端部かつ車両幅方向両側面から突出された取付座面とされている。取付部70には、板厚方向(略車両前後方向)に貫通され、ビス72が挿通可能な締結孔(符号省略)が設けられている。ヘッドアップディスプレイ装置40を車体(インパネリインフォースメント16)に固定するときには、取付部70の締結孔とブラケット38の締結孔にビス72を挿通させて、締結させる構成とされている。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置40では、インストルメントパネル14の内部に設けられたヘッドアップディスプレイ筐体42の内部に光源部44が設けられている。また、この光源部44からフロントウインドシールドガラス26へ車両情報の画像が投光されている。これにより、乗員は、フロントウインドシールドガラス26に映し出された虚像を見て車両情報を確認することができる。
また、ヘッドアップディスプレイ筐体42は車両上下方向に分割されており、ヘッドアップディスプレイ筐体42の上部を構成するアッパケース46とヘッドアップディスプレイ筐体42の下部を構成するロアケース48を備えている。また、ヘッドアップディスプレイ筐体42の前面では、アッパケース46の係合部50がロアケース48の被係合部52に係合されて互いに係合されている。
ここで、図1に示されるように、車両が歩行者に前面衝突すると、フロントウインドシールドガラス26に対して車両上方側から荷重が入力される(矢印F1参照)。次いで、フロントウインドシールドガラス26を介してカウルインナパネル30Bの上フランジ30B1に荷重が伝達される。上フランジ30B1が車両下方側へ移動すると、上フランジ30B1と対向配置されたアッパケース46の荷重入力面60Aに車両上方側から荷重が入力される。
そして、荷重入力面60Aに車両上方側から荷重が入力されると、係合部50を構成するアッパ傾斜面が当接するロアケース48のロア傾斜面66Bに支持されながら車両下方側かつ車両後方側へ斜めに移動する(図2(A)の矢印F2参照)。これにより、アッパケース46に設けられた係合爪64とロアケース48に設けられた被係合部52との結合状態が解除される。その結果、図2(B)に示されるように、アッパケース46がロアケース48に対して車両後方側へ相対移動する(図2の矢印F4参照)。
上記作用により、ロアケース48の上方側にフロントウインドシールドガラス26、インストルメントパネル14及びカウル30等の車体構造体の車両下方向への移動を許容するストロークが確保され、衝撃を吸収することができる。
換言すると、本実施形態のヘッドアップディスプレイ装置40では、ヘッドアップディスプレイ筐体42に車両上方側からの荷重が入力された際にアッパケース46を車両後方側に移動させて車両前方側に配置された車体構造体の変形ストロークを確保できる。そのため、ヘッドアップディスプレイ筐体42をこれらの車体構造体へ近接させて配置しても車両衝突時の衝撃を吸収することができる。よって、車両10が歩行者と前面衝突した際の衝撃吸収性能を確保しつつ、上記車体構造体の配置された車両前方側、又は車両上方側へヘッドアップディスプレイ装置40を大型化させることができる。
また、本実施形態では、カウルインナパネル30Bに車両前方側へ突出する凹部31を設け、当該凹部31の内側にヘッドアップディスプレイ装置40の前部を配置している。さらに、上述したヘッドアップディスプレイ装置40の作用により、車両が歩行者と衝突すると、アッパケース46が車両後方側へ移動して、カウルインナパネル30Bの変形ストロークを確保することができる。これにより、ヘッドアップディスプレイ装置40を車両前方側(カウル30側)へ大型化させると共に、カウル30で衝突時の衝撃を効果的に吸収させることができる。
また、本実施形態では、カウルインナパネル30Bの上フランジ30B1とアッパケース46の荷重入力面60Aが略平行に配置されると共に、対向している。このため、カウルインナパネル30Bに入力された荷重を効率的にアッパケース46に伝達することができ、アッパケース46を車両後方側へ迅速に移動させることができる。これにより、車両10の歩行者保護性能を一層向上させることができる。
また、図2(B)に示されるように、本実施形態では、アッパケース46の荷重入力面60Aに車両上方側からの荷重が入力されると、アッパケース46に設けられた係合爪64とロアケース48に設けられた被係合部52との結合状態が解除される。次いで、アッパケース46の前壁部60Bがロア傾斜面66Bに支持されるとともに、ノッチ62を起点に荷重入力面60Aへ近づく方向に回動しながら変形する(矢印F3参照)。これにより、アッパケース46でも衝撃エネルギーを吸収することができる。
さらに、前壁部60Bが荷重入力面へ近づく方向に回動しながら変形することに伴いアッパケース46の上面54が車両下方側へ移動することができる。つまり、アッパケース46は、ロアケース48に対して車両後方側に相対移動すると共に、車両下方側に移動することができる。これにより、フロントウインドシールドガラス26、インストルメントパネル14及びカウル30等の車体構造体の車両下方向への移動を許容するストロークを一層拡大させることができ、車両10の歩行者保護性能を向上させることができる。
[補足説明]
なお、本実施形態では、ヘッドアップディスプレイ筐体42は、アッパケース46に設けられた係合爪64がロアケース48に設けられた被係合部52に係合する構成としたが本発明はこれに限らない。ロアケース48に係合爪を設けて、アッパケース46に設けた被係合部に係合させてもよい。一例として、ロアケース48のロア傾斜面66Bの上端部に車両上方側へ延在され、先端部が車両後方側へ突出された爪形状の係合部を設け、アッパケース46の前壁部60Bにロアケース48側の係合爪係合可能な被係合部を設ける構成としてもよい。
また、本実施形態では、カウルインナパネル30Bに凹部31を設け、凹部31の内部にヘッドアップディスプレイ装置40の前部を収容する構成としたが、本発明はこれに限らない。凹部31を有しないカウルインナパネルを適用してもよく、カウルインナパネルの車両後方側にヘッドアップディスプレイ装置40を配設する構成としてもよい。
40 ヘッドアップディスプレイ装置
14 インストルメントパネル
26 フロントウインドシールドガラス
42 ヘッドアップディスプレイ筐体(筐体)
44 光源部
46 アッパケース
48 ロアケース
50 係合部

Claims (1)

  1. インストルメントパネルの内部に設けられ、車両上下方向に分割された筐体と、
    前記筐体の上部を構成するアッパケースと前記筐体の下部を構成するロアケースとを車両前後方向の前面で互いに係合させると共に、前記筐体に車両上方側から所定の荷重が入力されることにより前記アッパケースと前記ロアケースの係合を解除して前記アッパケースを前記ロアケースに対して車両後方側へ相対移動させる係合部と、
    前記筐体の内部に設けられ、フロントウインドシールドガラスに情報を画像として投光する光源部と、
    を有するヘッドアップディスプレイ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112937462A (zh) * 2021-03-15 2021-06-11 重庆长安汽车股份有限公司 一种风挡式抬头显示器安装支架结构

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