JP6275508B2 - 分割式カウルトップカバー - Google Patents

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Description

本発明は、歩行者保護性能に優れた、自動車における衝撃吸収構造を備えた分割式カウルトップカバーに関する。
尚、本発明で用いている前後方向、上下方向、車幅方向に関して、前後方向は、車両が直進する前進方向を基準として、車両の前進方向を前方向としている。上下方向は、車両に対して天地の方向を上下方向としており、車幅方向は、車両を正面から見たときの左右方向を車幅方向としている。
カウルトップカバーの構成としては、一体化した構成が従来から多用されている。最近では、エンジンルームを小さく構成する要望があり、特に、軽自動車の場合においては、エンジンルームを小さく構成することが求められている。エンジンルームを小さく構成するためには、エンジンがカウルトップカバー側に配置されるようになる。
このとき、カウルトップカバーを一体化させた構成だと、カウルトップカバーの真下にエンジンが配置される構成になる。そして、車両走行時に障害物などが衝突した拍子に、ボンネット上に衝突物などが乗り上げると、衝突物からの衝撃によってボンネットは下方に撓むことになる。
ボンネットの下方に剛性の高いエンジン等の車両搭載部品が配置されていると、衝突物はボンネットを撓ませながら車両搭載部品に強く衝突してしまうことになる。これを防止するため、衝突物からの衝撃力を緩和できる衝撃吸収構造を、カウルパネルやカウルトップカバーに構成しておくことが求められている。
そのための構成として、カウルトップカバーを二分割した構成が採用されている。二分割したカウルトップカバーの構成としては、図25に示すような構成が採用されている。図25に示すように、カウルトップカバー41は、上部カウルトップカバー42と下部カウルトップカバー43との二部材から構成している。そして、エンジンを回避するため、車両の後方側に膨らんだ形状に下部カウルトップカバー43が形成されている。
上部カウルトップカバー42は、フロントガラス46の前縁部の上部からボンネット45の後縁部の下方にわたって延びる形状に構成されており、下部カウルトップカバー43は、上端部にボンネット45の裏面側を弾性支持するシール部材47の支持部が形成され、下端部には、車体パネル44に連結される接続部48が形成されている。
上部カウルトップカバー42と下部カウルトップカバー43とは、車幅方向に沿った複数箇所において熱カシメ部49によって連結固定されている。熱カシメ部49による連結固定によって、二分割した構成のカウルトップカバー41を恰も一体型のカウルトップカバーとして取り扱うことができ、カウルトップカバー41の持ち運びや取付作業を容易にできる。
しかし、二分割構造のカウルトップカバー41の持ち運びや取付作業を容易にするためには、熱カシメ部49の固着強度を高めておくことが必要になる。しかし、熱カシメ部49の固着強度を高めると、熱カシメ部49に対して上下方向に沿った衝撃荷重が作用したときに、熱カシメ部49を剪断して破断させることが難しくなる。逆に、熱カシメ部49の固着強度を弱めた場合には、搬送途中や組付けの途中において上部カウルトップカバー42と下部カウルトップカバー43とが分離し易くなる。
また、衝撃吸収構造を備えたカウルトップカバーとしては、特許文献1に記載された自動車の衝撃吸収構造などが提案されている。特許文献1に記載された自動車の衝撃吸収構造では、図26に示すように、車幅方向に延びるカウルグリル51(本発明でのカウルトップカバーに相当)は、カウルグリル上部52(本発明での上部カウルトップカバーに相当)とカウルグリル前部53(本発明の下部カウルトップカバーに相当)とに二分割された構成になっている。
カウルグリル上部52は、図の右側に配されている図示せぬフロントウィンドウの前縁部の上部からボンネット55の後縁部の下方にわたって延びる形状に構成されており、カウルグリル前部53は、カウルグリル上部52の前縁部から下側へ延びる形状に構成されている。カウルグリル上部52の前端部側には、一段段上げした堤部63が形成されており、堤部63の前端部は下方に屈折しており、下方に延設した補強部62を形成している。
カウルグリル前部53には、上端部をやや前傾させた縦向きの前壁部57と、前壁部57の上端部をフロントウィンドウ側に屈折して延設した重合部58と、が形成されている。前壁部57の下端部には、前方へ延びた接続部59が形成されている。そして、前壁部57の前面には、カウルグリル用の吸音材61がビス固定されており、前壁部57の途中には、上方から加わった衝撃荷重に対しての脆弱部60が形成されている。
また、重合部58は、カウルグリル上部52に形成した堤部63上に重ね合わすことで、カウルグリル前部53の上端部をカウルグリル上部52で支持することができる。接続部59は、カウルフロントパネル54(本発明での車体パネルに相当)の上端部に重ね合わすことができ、前壁部57とカウルフロントパネル54とを接続させる。そして、堤部63と重合部58との重ね合わせ部分、及び接続部59とカウルフロントパネル54との重ね合わせ部分は、ビスなどの固定具によって重ね合わせた状態で連結固定されている。
このように構成されているカウルグリル51において、ボンネット55に衝撃荷重が作用して、ボンネット55が下方に撓んだ際には、二点鎖線で示すように、カウルグリル前部53に形成した脆弱部60を中心としてカウルグリル前部53は屈曲変形して、ボンネット55の変形を促進することができるとしている。これによって、ボンネット55上に乗り上げた衝突物に対する衝撃力を緩和できるとしている。
特開2007−106366号公報
特許文献1に記載された発明では、カウルグリル上部52とカウルグリル前部53との重合部58及び堤部63が、固定具によって連結固定された構成になっている。そのため、ボンネット55に衝撃荷重が作用して、ボンネット55が下方に撓んだ際において、カウルグリル上部52によって支持されているカウルグリル前部53が、支持された状態のまま屈曲変形を生ぜずに突っ張った状態になったときには、ボンネット55の下方への変形を規制してしまうことになる。
そして、衝撃荷重が作用した際に、カウルグリル前部53が屈曲変形せずに突っ張った状態を維持すると、ボンネット55から加わった衝撃荷重をカウルグリル51によって効率的に吸収することができなくなる。
また、脆弱部60を形成したカウルグリル前部53を用いているため、カウルグリル51を製造するうえで、カウルグリル前部53を特注した形で製造しなければならず、製造コストの増加を招いてしまう。また、脆弱部60を有しているためカウルグリル前部53自体の剛性管理が難しくなっている。
本発明は、従来における上述した問題を解決することができるとともに、ボンネットに作用した衝撃荷重を効率よく吸収することができる分割式カウルトップカバーの提供を目的にしている。
本発明の課題は、請求項1乃至請求項5に記載した分割式カウルトップカバーにより達成することができる。
即ち、本発明に係る分割式カウルトップカバーは、自動車のフロントガラスの下端部と、ボンネットの後端部と、車体パネルの上端部との間に配置され、上部カウルトップカバーと下部カウルトップカバーとを備えた分割式カウルトップカバーであって、
前記上部カウルトップカバーは、上部カウルトップカバー本体と、前記ボンネットの下方に位置し、前記上部カウルトップカバー本体の前方に設けた第1係止部と、を有し、前記下部カウルトップカバーは、前記上部カウルトップカバーより下方に位置した下部カウルトップカバー本体と、前記下部カウルトップカバー本体の上端に形成され、前記第1係止部と係合する第2係止部と、を有し、前記上部カウルトップカバーと前記下部カウルトップカバーは、前記第1係止部と前記第2係止部との係合によって連結され、
前記上部カウルトップカバー本体の前方に支持部が設けられており、前記支持部の一端部には、前記ボンネットの裏面に圧接するシール部材が設けられ、前記支持部の他端部には前記第1係止部が設けられ、前記支持部の一端部側が、前記フロントガラス側又は前方側に傾斜した状態に配され、
前記ボンネット及び/又は前記上部カウルトップカバーに作用した衝撃荷重によって、前記第1係止部が係合位置から下方へ移動することにより、前記上部カウルトップカバーと前記下部カウルトップカバーとの係合状態が解除され、前記上部カウルトップカバーの下方への移動を許容してなることを最も主要な特徴としている。
また、本発明に係る分割式カウルトップカバーでは、前記上部カウルトップカバー本体の前方に支持部が設けられており、前記支持部の一端部には、前記ボンネットの裏面に圧接するシール部材が設けられ、前記支持部の他端部には前記第1係止部が設けられ、前記支持部の他端部又は前記下部カウルトップカバー本体の上端部には、略上下方向に貫通する係合孔を有する係止受部が、前記第1係止部又は前記第2係止部として構成され、前記下部カウルトップカバー本体の上端部又は前記支持部の他端部には、前記係合孔に挿入されて前記係止受部に係合する係止爪が、前記第2係止部又は前記第1係止部として構成されていることを主要な特徴としている。
更に、本発明に係る分割式カウルトップカバーでは、前記係合孔の挿入開口部と前記係止爪との間に、下り傾斜の傾斜面が形成されていることを主要な特徴としている。
また、本発明に係る分割式カウルトップカバーでは、前記係止受部及び/又は前記係止爪に脆弱部が形成されていることを主要な特徴としている。
更にまた、本発明に係る分割式カウルトップカバーでは、前記衝撃荷重によって、前記上部カウルトップカバーと前記下部カウルトップカバーとの係合状態が解除され、下方に移動している前記上部カウルトップカバーとの当接により、前記下部カウルトップカバーは、前方への回動が可能に構成されていることを主要な特徴としている。
本発明では、ボンネット及び/又は上部カウルトップカバーに対して下方向への衝撃荷重が加わると、上部カウルトップカバーに対して下方向への押圧力が作用し、上部カウルトップカバーが下方向への移動を行う。そして、下部カウルトップカバー本体の上端に形成された第2係止部と上部カウルトップカバーの第1係止部との係合状態が簡単に解除できる。
このように、上部カウルトップカバーと下部カウルトップカバーとの係合状態が解除されると、上部カウルトップカバーは、底付きすることがなく、ボンネット及び/又は上部カウルトップカバーに作用した衝撃荷重を、下方向への移動によって確実に吸収することができる。そして、衝撃荷重によってボンネットが降下するときのカウルトップカバーの突っ張りを防止できる。
即ち、ボンネットに対して衝撃荷重が作用した場合や、ボンネットと上部カウルトップカバーとに対して同時に衝撃荷重が作用した場合には、衝撃荷重によってボンネットは下降することになる。このとき、第1係止部が下方向に移動して第1係止部と第2係止部との係合状態を解除することで、上部カウルトップカバーと下部カウルトップカバーとの連結状態を分離させることができる。そして、ボンネットの下降に対して、カウルトップカバーが突っ張り状態となるのを防止できる。
また、上部カウルトップカバーに衝撃荷重が作用した場合には、上部カウルトップカバーの前端に設けた第1係止部が下方向に移動して、第1係止部と第2係止部との係合状態を解除することで、上部カウルトップカバーと下部カウルトップカバーとの連結状態を分離させることができる。また、場合によっては、衝撃荷重の受圧面積によって、ボンネットに対しても下方に変位させる押圧力が作用することになる。この場合であっても、第1係止部が下方向に移動して上部カウルトップカバーと下部カウルトップカバーとの連結状態を分離させることができるので、ボンネットの下降に対してカウルトップカバーが突っ張り状態となるのを防止できる。
また、上部カウルトップカバーと下部カウルトップカバーとの組付け作業は、第1係止部と第2係止部とを係合させることによって、容易に一体化することができるので、カウルトップカバーの車体への組付け作業を向上させることができる。
本発明では、ボンネットの裏面に圧接するシール部材を設けた支持部の一端部側を車両の前方側又は後方側に傾斜した状態に配しておくことができ、支持部の他端部側に第1係止部を設けた構成にしておくことができる。
このように構成しておくことにより、ボンネット及び/又は上部カウルトップカバーに作用した衝撃荷重によって、支持部の一端部側は前方側又は後方側であるフロントガラス側に倒れ込み易くなる。そして、衝撃荷重は支持部の他端部側に集中させることができ、第1係止部と第2係止部との係合状態を確実に解除することができる。
本発明では、略上下方向に貫通する係合孔を有する係止受部と、この係合孔に挿入されて、係止受部に係合する係止爪とを用いて、第1係止部と第2係止部とを構成している。
このように構成しておくことにより、第1係止部と第2係止部との係合作業を短時間で、しかも容易に行うことができる。
また、係合孔の挿入開口部と前記係止爪との間に、下り傾斜の傾斜面を形成しておくことができる。傾斜面を形成しておくことにより、ボンネット及び/又は上部カウルトップカバーに作用した衝撃荷重は、支持部を介して傾斜面に作用することになり、係合孔の大きさを広げたり、係合孔を破断させたりすることができる。これによって、第1係止部と第2係止部との係合状態の解除が容易になる。
そして、係合孔を破断させ易くするため、係止受部に脆弱部を形成しておくことができる。また、係止爪自体を破断させ易くするため、係止爪に脆弱部を形成しておくこともできる。
本発明では、下方に移動している上部カウルトップカバーが下部カウルトップカバーに当接すると、下部カウルトップカバーは前方に回動することができる。これによって、下部カウルトップカバーによる前方への回動によって消費されるエネルギーによって、ボンネット及び/又は上部カウルトップカバーを下降させている衝撃荷重のエネルギーを更に効率よく吸収することができる。しかも、衝撃荷重によってボンネット及び/又は上部カウルトップカバーが下降しているとき、カウルトップカバーが突っ張り状態となるのを効率よく防止できる。
車両の斜視図である。 図1のA−A断面図である。(実施例1) カウルトップカバーの要部を示す分解斜視図である。(実施例1) 衝撃荷重が作用したときのカウルトップカバーの挙動を示す図1のA−A断面図である。(実施例1) カウルトップカバーの全体分解斜視図である。(実施例1) 他のカウルトップカバーの図1におけるA−A断面図である。(実施例2) 他のカウルトップカバーの分解斜視図である。(実施例2) 図1のA−A断面図である。(実施例3) 衝撃荷重が作用したときのカウルトップカバーの挙動を示す図1のA−A断面図である。(実施例3) (a)第1係止部と第2係止部との要部斜視図、(b)係合状態の要部を示す断面図、(c)係止受部の破断状態を示す要部斜視図である。(実施例3) 他のカウルトップカバーの全体図である。(実施例4) 図1のA−A断面であって、図11のカウルトップカバーを用いたときに図11のB−B断面図である。(実施例4) 図12のMで囲った部分の拡大図である。(実施例4) 係止受部と係止爪との要部斜視図である。(実施例4) 衝撃入力時の作動状態を示す説明図である。(実施例4) 衝撃吸収後の状態を断面で示す説明図である。(実施例4) (a)他の構成における係止受部の要部斜視図、(b)他の構成における係止爪の要部斜視図である。(実施例4) (a)別の構成における係止爪の要部斜視図、(b)別の構成における係止爪の要部斜視図、(c)図18(b)のC−C断面図である。(実施例4) (a)係止受部と係止爪との係合状態を示す要部断面図、(b)別の係合状態を示す要部断面図である。(実施例4) 図1のA−A断面図である。(実施例5) 騒音の伝播状態を示す要部断面図である。(実施例5) アッパーカウルトップカバーと下部カウルトップカバー間の騒音壁の構成を示す要部断面図である。(実施例5) 騒音壁の配置構成を示す要部断面図である。(実施例5) 騒音壁の他の配置構成を示す要部断面図である。(実施例5) カウルトップカバーの図1におけるA−A断面図である。(従来例1) カウルグリル前部付近の断面図である。(従来例2)
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本発明に係わるカウルトップカバーとしては、以下で説明する形状、構成以外にも本発明の課題を解決することができる形状、構成であれば、それらの形状、構成を採用することができるものである。このため、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1に車体の斜視図を示しているように、フロントガラス6の前端部とボンネット5との間には、車幅方向に沿った長さ寸法を有するカウルトップカバー1が配されている。図2に示すように、カウルトップカバー1は、エンジン18等の車両搭載部品を配置したフロントコンパートメントの上部を覆っているボンネット5の後端部とフロントガラス6の前端部との間を覆っている。
フロントガラス6の前端部側には、雨、雪等で覆われたフロントガラス6の視界を良好に保つための図示せぬワイパーが設けられており、ワイパーを駆動するモータは、カウルトップカバー1によって覆われた空間内に収納されている。
図1のA−A断面図である図2に示すように、カウルトップカバー1は、上部カウルトップカバー2と、上部カウルトップカバー2に連結した下部カウルトップカバー3とに二分割された構成になっている。二分割された上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とを連結することで、一体化したカウルトップカバー1を構成している。
上部カウルトップカバー2は、合成樹脂性として構成しておくことができ、下部カウルトップカバー3は、合成樹脂製又は金属製として構成しておくことができる。
上部カウルトップカバー2は、上部カウルトップカバー本体2aと支持部10とを備えた構成になっており、上部カウルトップカバー本体2aの後端側には、フロントガラス6の前端部を挟持する係合部8が形成されている。上部カウルトップカバー本体2aの前端側には、シール部材7を支持している支持部10が形成されている。シール部材7は、ボンネット5の後端側の裏面に圧接しており、ボンネット5の裏面側との間を液密状態に密閉させている。そして、車幅方向に沿った長さ寸法を有する形状に構成されている。
図2では、シール部材7に形成した凹部を支持部10の上端部に挟み込む形で上部カウルトップカバー2に取り付けた構成を図示しているが、上部カウルトップカバー2にシール部材7を取り付ける構成としては、従来から公知の他の取り付け方法を採用することができる。
従来から公知の取り付け方法を採用した場合であっても、後述するようにボンネット5に下方向に向かう衝撃荷重が作用した際には、ボンネット5の下方向への移動によって支持部10も下方向への移動を行うことができる構成にしておくことが、本発明における効果を奏するためには、必要な構成になっている。即ち、ボンネットの下方向への移動を支持部10で直接受けることができる構成にしておくことが必要な構成になる。
図2、図3、図5に示すように、支持部10の基端には、前方に突設した第1係止部としての第1係止爪11が形成されている。第1係止爪11は、下部カウルトップカバー3の上端部に形成した第2係止部としての第2係止受部16に対して下側から上方に向かって挿入係合させることができる。逆に、第2係止受部16を第1係止爪11に対して上方向から下方向に向かって挿入係合させることもできる。そして、第2係止受部16に対して、第1係止爪11を下方向に向かって引っ張ることで、第2係止受部16との係合状態を解除することができる。
下部カウルトップカバー3は、下部カウルトップカバー本体3aと接続部9とを備えた構成になっており、下部カウルトップカバー本体3aの上端部には、第2係止受部16が形成されており、下部カウルトップカバー本体3aの下端部には接続部9が延設形成されている。接続部9は、車体パネル4に対してクリップやビス等による固定具19を介して接続固定されている。また、下部カウルトップカバー3の側面視形状としては、下端部側と上端部側との間には斜め前方側に傾斜した傾斜面が形成されている。図示例では、傾斜面によって固定具19の配置位置よりも、第2係止受部16の配設位置が前方側となるように配置されている。
第1係止爪11及び第2係止受部16は、車幅方向に沿ってそれぞれ複数形成されている。第1係止爪11と第2係止受部16との係合状態だけでは、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3との連結状態が弱い場合には、一体化したカウルトップカバー1の持ち運びに支障を来たすことがあるので、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3との間では、車幅方向に沿った複数の箇所において、簡単な溶着固定を施しておくことができる。
このとき溶着固定している固着強度としては、ボンネット5及び/又は上部カウルトップカバー2に作用した衝撃荷重で上部カウルトップカバー2が下方向に移動した際には、容易に剪断することができ、また、第1係止爪11と第2係止受部16との係合状態の解除を妨げることがなく、カウルトップカバー1の持ち運びや取付作業時には、第1係止爪11と第2係止受部16による係合状態と協同して、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とが分離しない程度の固着強度になっている。
そして、第1係止爪11と第2係止受部16との係合構成としては、第1係止爪11を係合位置から下方に移動させることにより、容易に係合状態を脱落させることができる形状に構成しておくことができる。
即ち、係合状態にするためには、第1係止爪11の係合相手である第2係止受部16に対して下方から上方向に向かって挿入係合させることにより係合状態を構成することができる。あるいは第2係止受部16を第1係止爪11に対して、上方から下方向に向かって挿入係合させることにより係合状態を構成することができる。逆に、挿入係合させた方向とは逆向きに第1係止爪11又は第2係止受部16を移動させることにより、係合状態が解除できる。
特に、本発明はカウルトップカバー1に関する発明であり、衝撃荷重によってボンネット5及び/又は上部カウルトップカバー2の下方向への変位を、カウルトップカバー1自体によって妨げないように構成している。そして、衝撃荷重をカウルトップカバー1、特に、下部カウルトップカバー3と分離した状態で上部カウルトップカバー2が更に下方向に変形することによって吸収できるように構成している。
そのため、衝撃荷重に伴って上部カウルトップカバー2が下方向への移動を許容させる構成として、上部カウルトップカバー2が下方向に移動することに伴って、上部カウルトップカバー2に設けた第1係止爪11が下方向に移動して、第2係止受部16との係合状態を解除する構成になっている。
上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3との係合状態が解除されると、両者は互いに分離された状態になり、上部カウルトップカバー2は、ボンネット5及び/又は上部カウルトップカバーに作用した衝撃荷重のエネルギーを吸収しながら、更に下方向に移動することができる。
次に、図4を用いて、ボンネット5上に衝突物20が乗り上げて、ボンネット5に対して白抜きの矢印で示すような衝撃荷重が作用した場合について説明する。
尚、衝突物20が上部カウルトップカバー本体2aの上面に作用した場合であっても、上部カウルトップカバー2の前端に設けた第1係止爪11が下方向に移動して、第1係止爪11と第2係止受部16との係合状態を解除することができ、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3との連結状態を分離させることができる。
また、場合によって衝突物20に対する受圧面積が大きい場合には、最初に上部カウルトップカバー本体2aに対して衝突物20が衝突したとしても、上部カウルトップカバー2が下降している途中において衝突物20は、ボンネット5にも当接することになり、ボンネット5に対しても下方向への衝撃力を作用させることになる。そして、ボンネット5からの押圧力や上部カウルトップカバー2の下降によって、第1係止爪11が下方向に移動して、第1係止爪11と第2係止受部16との係合状態を解除することができる。
衝突物20がボンネット5と上部カウルトップカバー本体2aとに同時に衝突した場合には、衝撃荷重によってボンネット5と上部カウルトップカバー2とが下降を行い、第1係止爪11が下方向に移動して、第1係止爪11と第2係止受部16との係合状態を解除することができる。
そこで、以下では衝突物20がボンネット5上に乗り上げた場合について説明を行い、衝突物20が上部カウルトップカバー本体2aに衝突した場合や衝突物20がボンネット5と上部カウルトップカバー本体2aとに同時に衝突した場合についての説明を省略する。
尚、衝突物20が上部カウルトップカバー本体2aに衝突した場合や衝突物20がボンネット5と上部カウルトップカバー本体2aとに同時に衝突した場合においても、以下で説明すると同様の作用効果を本発明では奏することができる。
図4において、点線で示した状態が、衝突物20がボンネット5上に乗り上げた初期の状態を示しており、実線で示した状態が、衝突物20によってボンネット5及び上部カウルトップカバー2が下方向に移動した状態を示している。ボンネット5に作用した衝突物20からの衝撃荷重は、上部カウルトップカバー2の支持部10を介して上部カウルトップカバー2に伝達されることになる。
上部カウルトップカバー2が下方向に移動することにより、第1係止爪11と第2係止受部16との係合状態が解除される。即ち、支持部10が下方向に移動すると、第1係止爪11は、第2係止受部16の係合前端側を図の反時計回り方向に回動させ、第1係止爪11と第2係止受部16との係合状態を解除する。
尚、第1係止爪11と第2係止受部16との係合状態が完全に解除されるよりも前の段階において、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とを溶着固定している部位では、支持部10の下方向への移動により、下部カウルトップカバー3との間で相対的な滑りが生じ、この滑りによって溶着固定が剪断されて溶着状態が外れることになる。
第1係止爪11と第2係止受部16との係合状態が解除されると、上部カウルトップカバー2は、完全に下部カウルトップカバー3から分離して、拘束されることなく下方向に移動して係合状態から脱落することができ、衝突物20からの衝撃力を吸収することができる。上部カウルトップカバー2の下方への移動脱落時に支持部10の下端側が下部カウルトップカバー3に当接すると、下部カウルトップカバー3に形成した傾斜面によって下部カウルトップカバー3は前方側に回動することになる。上部カウルトップカバー2によって下部カウルトップカバー3を前方側に回動させることで、衝撃荷重によるエネルギーをより効率よく吸収することができる。
カウルトップカバー1とフロントガラス6との係合状態は、フロントガラスの振動を吸収するため、一般的に係合部8がフロントガラス6側に向かって付勢された状態になっている。このように構成されているので、第1係止爪11が第2係止受部16との係合状態が解除されると、上部カウルトップカバー2の前端部側に形成した支持部10は、前方側にも移動して下部カウルトップカバー3に当接し易くなる。そして、下部カウルトップカバー3を前方側に向かって回動させ易くなる。
このように、上部カウルトップカバー2は下部カウルトップカバー3との係合状態が解除されることになるので、ボンネット5の下降に対して妨げとなるようなことはない。また、下部カウルトップカバー3も前方側に回動するので、ボンネット5の下降を妨げることはない。
図6、図7を用いて、本発明の実施例2の構成について説明する。実施例1では、上部カウルトップカバー2に第1係止部としての第1係止爪11を形成し、下部カウルトップカバー3に第2係止部としての第2係止受部16を形成した構成について説明を行った。実施例2では、上部カウルトップカバー2に第1係止部としての第1係止受部12を形成し、下部カウルトップカバー3に第2係止部としての第2係止爪15を形成した構成になっている。他の構成は、実施例1における構成と同様の構成になっており、同じ部材には同一の部材符号を付すことで、重複する説明を省略する。
図7に示すように、第1係止受部12は、支持部10の前面から突出する形状に形成されており、下部カウルトップカバー3の上端部に後方向きに形成した第2係止爪15を挿入係合させる係合孔13が形成されている。第1係止受部12及び第2係止爪15は、車幅方向に沿って複数形成されている。また、実施例1と同様に上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とを連結して一体化させた状態を保持するため、車幅方向に沿った複数個所において、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3との間で必要に応じて溶着固定が施されている。
図7に矢印で示したように、第2係止爪15を上方から第1係止受部12の係合孔13内に挿入することで、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とを連結させることができる。そして、ボンネット5に下向きの衝撃荷重が作用して、上部カウルトップカバー2が下方に移動すると、係合孔13と第2係止爪15との係合状態が解除されて、上部カウルトップカバー2は下部カウルトップカバー3から分離されることになる。即ち、第1係止受部12が下方向に移動すると、係合孔13に係合している第2係止爪15の前端部を下方前側に弾性変形させ、係合孔13から第2係止爪15が外れ、係合孔13と第2係止爪15との係合状態を解除する。
そして、上部カウルトップカバー2の下降時に第1係止受部12が下部カウルトップカバー3に当接すると、下部カウルトップカバー3は前方方向に回動させられることになる。このように、カウルトップカバー1が二分割された状態に分離し、上部カウルトップカバー2が下方向に移動して係合状態から脱落することができるようになるので、ボンネット5及び/又は上部カウルトップカバー2に作用した衝撃荷重を吸収して緩和することができる。
図8〜図10を用いて、本発明の実施例3の構成について説明する。実施例1では、上部カウルトップカバー2に第1係止部としての第1係止爪11を形成し、下部カウルトップカバー3に第2係止部としての第2係止受部16を形成した構成について説明を行った。実施例3では、上部カウルトップカバー2に第1係止部としての第3係止爪21を形成し、下部カウルトップカバー3に第2係止部として孔状の第3係止受部22を形成した構成になっている。
他の構成は、実施例1における構成と同様の構成になっており、同じ部材には同一の部材符号を付すことで、重複する説明を省略する。また、下部カウルトップカバー3の接続部9を車体パネル4に固定していた固定具19(図2参照)の図示も省略している。
図8に示すように、シール部材7を支持している支持部10の一端部側が、フロントガラス6側に傾斜した配置構成になっており、支持部10の他端部10aには、第3係止爪21に近接した位置に配せれている。第3係止爪21は、上部カウルトップカバー2の先端部に設けられ、車両の前方側に突出した配置構成になっている。
下部カウルトップカバー3の上端部側には、下部カウルトップカバー3の上端部を前後方向に貫通する挿入孔が形成されており、挿通孔に第3係止爪21を挿入することができる。そして、挿入孔によって第3係止受部22が形成されている。第3係止爪21及び第3係止受部22は、カウルトップカバーの幅方向に沿って、複数個配設しておくことができる。
このように構成されているので、図9に示すようにボンネット5の上に衝突物20が乗り上げた際には、衝突物20による衝撃荷重によってボンネット5が下方に下降する。そして、衝撃荷重によって、支持部10は他端部10a側を中心としてシール部材7を取付けている一端部側をフロントガラス6側に倒れ込み易くできる。
支持部10の他端部10aに曲げ応力が集中することになり、上部カウルトップカバー2から第3係止爪21が破断して分離することになる。この破断部を符号23として、図9に図示している。これにより、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3との係合状態は、確実に解除される。そして、ボンネット5及び上部カウルトップカバー2の下方向への移動が許容され、ボンネット5に作用した衝撃荷重を吸収して緩和させることができる。衝撃荷重が上部カウルトップカバー2上に直接作用した場合でも、上述したと同様に衝撃荷重を吸収して緩和させることができる。
第1係止部としての第3係止爪21における構成として、上部カウルトップカバー2の先端部において前方側に突出した構成、及び第2係止部としての第3係止受部22における構成として、下部カウルトップカバー3の上端部側に形成した挿入孔の構成について説明を行ったが、本発明は、この構成に限定されるものではない。
例えば、図10(a)、(b)に示すように、第1係止部を上部カウルトップカバー2の先端部に下方向を向いた第4係止爪24のように構成しておき、第2係止部を下部カウルトップカバー2の上端部側に設けた第4係止受部25のように構成しておくこともできる。そして、下部カウルトップカバー2の上端部側におけるフロントガラス6側の面に第4係止受部25を設けた構成にしておくことができる。
第4係止爪24には、下端部にフック24aが形成されており、第4係止受部25には、上下方向に貫通した係合孔25aが形成されている。フック24aを弾性変形させながら、第4係止爪24を上方から係合孔25a内に挿入することによって、第4係止爪24を第4係止受部25に係合させることができる。そして、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とを一体的に接合させることができる。
このように構成した場合でも、衝撃荷重がボンネット5及び/又は上部カウルトップカバー2上に作用すると、支持部10は下部カウルトップカバー3の上端部側における内面側、即ち、下部カウルトップカバー3の上端部側におけるフロントガラス6側の面に沿って下方向に移動することができる。そして、支持部10の下方向への移動に伴って、図10(c)に示すように、第4係止受部25が下部カウルトップカバー3の上端部側の面から破断して、上部カウルトップカバー2の下方向への移動を妨げないようになる。この破断部を符号26として、図10(c)に図示している。
図11〜図19を用いて、本発明の実施例4の構成について説明する。実施例2では、上部カウルトップカバー2に第1係止部としての第1係止受部12を形成し、下部カウルトップカバー3に第2係止部としての第2係止爪15を形成した構成になっていが、実施例4では、支持部10を車両の前方側に傾斜させた配置構成になっていると共に、第1係止部、第2係止部の構成が、実施例2における第1係止部、第2係止部の構成とは異なっている。
他の構成は、実施例1、実施例2における構成と同様の構成になっており、同じ部材には同一の部材符号を付すことで、重複する説明を省略する。また、下部カウルトップカバー3の接続部9を支持固定する車体パネル4(図2参照)の図示も省略している。
図11は、実施例4に係るカウルトップカバー1の斜視図を示しており、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とを、第1係止部としての第5係止爪30と第2係止部としての第5係止受部32との係合により一体化させている。図11に示すように、第5係止爪30と第5係止受部32とは、カウルトップカバー1の幅方向に沿って略等間隔に複数個配されている。
図12には、図1に示す車両において、図11で示すカウルトップカバー1を搭載したときの図1のA−A断面図を示しており、カウルトップカバー1に関して見ると図11のB−B断面で示した部位の断面を示している。図12において、点線で囲んだ上部側の領域は、衝撃荷重が作用した際に、下部カウルトップカバー3に変形を生じさせないで上部カウルトップカバー2が下降し得る許容ストローク空間33を示している。点線で囲んだ下方側の領域は、図13において拡大して示している拡大領域Mの場所を示している。
図12〜図14に示すように、支持部10の他端部10aには、第1係止部としての第5係止爪30が形成されており、下端部にはフック30aが形成されている。フック30aの左右及び下方側の三方向には、スリット30bが形成されており、フック30aが前後方向に弾性変形するのを可能にしている。また、第5係止爪30の前後方向の両側面には、それぞれ下り傾斜の傾斜面31a、31bが形成されている。
第5係止爪30が挿入される第5係止受部32には、上下方向に貫通する係合孔32aが形成されており、係合孔32aの前後方向における幅寸法は、即ち、図13における係合孔32aの左右方向の間隔は、支持部10の板厚よりも広く構成されている。係合孔32aの幅寸法を広く構成しておくことにより、第5係止爪30のフック30aを係合孔32a内に挿入する際に、フック30aの挿入を容易にする。また、衝撃荷重によって支持部10が下方向に移動する際には、係合孔32a内に傾斜面31a、31bが侵入し易くなる。
そして、衝撃荷重を吸収するように上部カウルトップカバー2を下降させることができる。しかも、許容ストローク空間33の分だけ上部カウルトップカバー2は、下部カウルトップカバー3の上端部側の面に案内されながら、下部カウルトップカバー3に衝突せずに下降を行うことができる。
図14(c)に示すように、第5係止受部32の挿入開口部には、傾斜面31aと面接触する傾斜面32bが形成されており、傾斜面31aを受け入れるための凹部32cが挿入開口部の上部側に形成されている。傾斜面32bを形成しておくことにより、支持部10に設けた第5係止爪30を係合孔32a内に挿入してフック30aを係合孔32aの下端面に係合させた状態において、支持部10を下部カウルトップカバー3の上端部側の面から離間させておくことができる。そして、支持部10の前方側の面を、係合孔32aを形成している第5係止受部32の受け面32e側に当接させておくことができる。これにより、第5係止爪30と第5係止受部32との係合状態を確実に維持することができる。
また、傾斜面32bは、衝撃荷重によって支持部10が下方側に降下する際に、支持部10を下方側に案内するガイドとしての機能を奏することができる。
図12では、シール部材7を取付けている支持部10の部位と、第5係止爪30を形成している支持部10の部位とは、Lクランク状の配置構成になっているが、シール部材7を取付けている支持部10の部位と、第5係止爪30を形成している支持部10の部位とを直線状の配置構成にしておくこともできる。また、支持部10をLクランク状の配置構成にしておいても、シール部材7を介して衝撃荷重が支持部10に作用した場合には、この衝撃荷重によって、第5係止爪30には剪断力と曲げモーメントとが同時に作用することになり、第5係止受部32の破断をより確実に、しかも短時間で行うことができる。
また、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とを一体化させたときの剛性を向上させることができると共に、建付け性の良いカウルトップカバー1を得ることができる。しかも、爪嵌合による、一方向からの挿入構成であるので、カウルトップカバー1の組み立て作業が容易になり、組み立てに要する作業工数も少なくてすむ。しかも、溶接機等の特別な設備を用いなくても、剛性を備えたカウルトップカバー1を製造することができる。
次に、図15、図16を用いて、支持部10に衝撃荷重が作用したときに、第5係止受部32が破断する様子について説明する。
図15、図16では、衝撃荷重が支持部10に作用する前の状態を点線で示しており、衝撃荷重が支持部10に作用して、支持部10が下方向に移動した状態を実線で示している。そして、図15は、衝撃荷重が支持部10に作用した初期の状態を示しており、図16は、第5係止受部32が完全に破断した状態まで支持部10が下降した様子を示している。
図15に示すように、ボンネット5及び/又は上部カウルトップカバー2に作用した撃荷重が、支持部10に伝えられると、支持部10は、点線で示す状態から実線で示す状態に移動する。即ち、傾斜面31aが第5係止受部32側の傾斜面32b上を滑りながら下降を行う。このとき、傾斜面31a、31bによる楔作用によって、第5係止受部32の係合孔32aの挿入開口部が広げられ、第5係止受部32を破断させていくことになる。
そして、図16に示すように、第5係止受部32を完全に破断させることができる。しかも、上部カウルトップカバー2は、許容ストローク空間33の領域内を移動する間は、下部カウルトップカバー3に当接することなく下方に移動することができ、衝撃荷重を上部カウルトップカバー2の下方への移動によって吸収することができる。
また、衝撃荷重が支持部10に伝わったときには、支持部10が前方側に傾斜した配置構成になっているので、支持部10に作用した衝撃荷重を第5係止受部32の受け面32e側に集中させることができ、第5係止受部32の破断をより確実にしかも容易に行わせることができる。
このように、上部カウルトップカバー2の下方向への移動をスムーズに行わせることができ、衝撃荷重のエネルギーを効率よく吸収することができるので、例えば、ボンネット5上に乗り上げた衝突物20に作用する反力を低下させることができ、衝突物20に対す保護性能を向上させることができる。
図17(b)に示すように、第5係止爪30の構成として、フック35aを第5係止爪30の幅方向、即ち、図17(b)の左右方向に突出するように構成しておくこともできる。この場合、第5係止爪30を係合孔32a内に挿入し易くするため、フック35aの裏面側にスリット35bを形成しておき、フック35aに弾性変形が生じ易い構成にしておくことができる。
衝撃荷重によって支持部10が係合孔32a内に進入していくときに、第5係止受部32の破断を容易に生じさせるため、図17(a)に示すように、第5係止受部32に脆弱部34を形成しておくこともできる。脆弱部34の形状としては、係合孔32aの形成方向と同じ上下方向となるように縦長の切り溝形状に少なくとも1本以上で形成しておくことができる。脆弱部34を縦長の切り溝形状に形成しておくことにより、第5係止受部32の破断を容易に行わせることができる。
尚、図14(c)に示した第5係止受部32においても、その側面等に脆弱部を形成しておくこともできる。
また、図18(a)〜(c)に示すように、第5係止爪30におけるフック38a、38bを第5係止爪30の前後両面からそれぞれ突出するように形成しておくこともできる。そして、第5係止爪30から前方側に突出しているフック38aと後方側に突出しているフック38bとが、それぞれ独立して弾性変形を生じ易くするため、フック38aとフック38bとの間にスリット30bを形成しておくことができる。フック38aの上部側には、傾斜面31bを形成し、フック38bの上部側には、傾斜面31aを形成しておくことができる。
第5係止爪30をこのように形成しておくことにより、第5係止爪30を係合孔32a内に挿入させると、図18(c)に示すように、係合孔32aの下端面に対して、フック38aとフック38bと係合させることができる。フック38bを係合させるため、係合孔32aの下端部に段部32dを形成しておくことができる。
以上の説明では第5係止爪30を上部カウルトップカバー2の先端部、即ち、支持部10の下端部において、下向きに形成しておき、第5係止受部32を下部カウルトップカバー3の上端部側における前面側に形成した構成について説明を行った。実施例4に係る構成としては、上述した構成に限定されるものではなく、図19(a)に示すように、第5係止受部32を下部カウルトップカバー3の上端部側における後方側の面に形成した構成にしておくことができる。
また、図19(b)に示すように、上部カウルトップカバー2の前方部、即ち、支持部10の下端部に、第1係止部として第6係止受部36を形成しておき、下部カウルトップカバー3の上端部側に、第6係止受部36に形成した係合孔に挿入する第6係止爪37を第2係止部として形成しておくこともできる。
図19(a)に示した構成では、支持部10に衝撃荷重が作用して下方向の力が作用した場合に、上部カウルトップカバー2の下方向への移動途中において、上部カウルトップカバー2が下部カウルトップカバー3の上端部に当接することがない。そのため、図12に示したような許容ストローク空間33を特に形成しておかなくても、第5係止爪30の先端が下部カウルトップカバー本体3a(図2参照)に当接するまで、上部カウルトップカバー2の下方向への下降を妨げることがない。
尚、第5係止爪30の先端が下部カウルトップカバー本体3a(図2参照)に当接した後は、実施例1で説明したように、下部カウルトップカバー3を回動させることができる。そして、上部カウルトップカバー2の下降を更に行わせることができる。
図19(b)に示した構成では、第6係止受部36を支持部10における後方側の面に形成し、下方から上方に向かって第6係止爪37を第6係止受部36の係合孔内に挿入することができる。この構成の場合、上部カウルトップカバー2の下方への移動時に、下部カウルトップカバー3に設けた第6係止爪37に上部カウルトップカバー2が当接するまでのストロークを稼ぐため、第6係止爪37の上部に図12に示したような許容ストローク空間33を形成しておくことが必要になる。
図19(b)において、第6係止受部36を支持部10の他端部側の前面に設けた構成した場合には、図19(a)に示すように、下部カウルトップカバー3の上端部の長さ寸法を長く構成しておくことが必要になる。このように構成しておくことにより、支持部10の他端部が下部カウルトップカバー本体3a(図2参照)に当接するまで、上部カウルトップカバー2の下方向への下降を妨げることがない。
図20〜図24を用いて、本発明の実施例5の構成について説明する。実施例1〜実施例4では、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とは、第1係止部と第2係止部との係合により一体的に結合されており、これによって、カウルトップカバー1を構成している。実施例5では、実施例1〜4における上述した構成と基本構造は同じ構成になっているが、更に、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とで形成される空間を遮音空間Rとして構成している。
他の構成は、実施例1〜実施例4における構成と同様の構成になっており、同じ部材符号を用いることで、その部材の説明を省略する。図20〜図24では、カウルトップカバーの構成として、実施例3に示した構成を用いているが、実施例3に示した構成以外にも、実施例1、2及び実施例4に示した構成のようにしておくこともできる。
図20に示すように、上部カウルトップカバー2からは下部カウルトップカバー3側に延設した遮音壁39が形成されている。遮音壁39の下端部は、下部カウルトップカバー3の車体パネル4との接続部9側の屈折部近傍に形成した段差部27に嵌め込まれた構成になっている。
上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3と遮音壁39とによって囲まれた領域が、遮音空間Rとして構成されている。遮音空間Rを形成することによって、エンジンルーム内で発生するエンジン音等が車室内に伝播するのを軽減させることができる。
図21に示すように、エンジンルーム内で発生した騒音は、太い幅の矢印のように車室内に向かって伝播するが、騒音が遮音空間R内に入ると遮音空間Rを構成している上部カウルトップカバー2、下部カウルトップカバー3及び遮音壁39によって反響されて、減衰を行うことになる。その結果、遮音空間Rから車室内に伝播される騒音は、細い幅の矢印のように減衰された状態で伝播することになり、飛躍的に騒音を軽減させることができる。そして、車室内の静寂性を大いに向上させることができる。
また、遮音壁39を形成するだけの構成なので、特許文献1に記載されているような吸音材を別途設ける必要がなく、カウルトップカバーを製造するための組み付け作業の工数や部品点数の増加を抑えることができ、製造費の上昇がない。また、遮音壁39の下端部を、下部カウルトップカバー3に形成した段差部27に沿って摺動させることで、遮音壁39を下部カウルトップカバー3に嵌め込むことができる。
ボンネット5及び/又は上部カウルトップカバー2に対して下方向への衝撃荷重が加わると、上部カウルトップカバー2に下方向への押圧力が作用して、上部カウルトップカバー2は下方向に移動する。このとき、遮音壁39の下端部と下部カウルトップカバー3との間での嵌め込み状態が解除されて、上部カウルトップカバー2の下方向への移動が更に進むことになる。
そして、実施例1〜実施例4で説明したように、第1係止部と第2係止部との係合状態が解除されるとともに、遮音壁39の下端部は、下部カウルトップカバー3の段差部27から容易に外れることになる。これにより、遮音壁39による突っ張りが生じないので、上部カウルトップカバー2の下方向への移動、即ち、支持部10の下方向への移動を妨げることがない。
段差部27は、遮音壁39の下端部を嵌め込み易い形状であると共に、上部カウルトップカンバー2に衝撃荷重が作用した際には、嵌め込み状態を解除し易い構成になっている。例えば、段差部27をボンネット5側が高く、フロントガラス6側が低くなるようにテーパー面形状に構成にしておくことができる。
また、遮音壁39の構成としては、図22に示すように上部カウルトップカバー2との接合部に、丸で囲った部位のように脆弱部W、即ち、薄肉部を脆弱部Wとして形成しておくこともできる。脆弱部Wを形成しておくことにより、上部カウルトップカバー2が衝撃荷重によって下方向に移動したときに、脆弱部Wを中心に遮音壁39を屈折させて破断させることができる。脆弱部Wを形成する遮音壁39の部位としては、上部カウルトップカバー2との接合部近傍以外にも、遮音壁39の中間部に形成しておくこともできる。
中間部に脆弱部Wを形成する場合には、薄肉形状として形成しておくことも、図23に示すように斜めの切れ込みとした脆弱部Wを形成しておくことができる。脆弱部Wを斜めの切れ込みとして形成しておくことにより、衝撃荷重のよって上部カウルトップカバー2が下方向に移動した際には、この斜めの切込みによって遮音壁39は上下方向に二分割されることになる。
図23に示すように、遮音壁39の配設置としては、前方側の位置に配設させておくこともできる。遮音壁39の位置を前方側に配置することにより、エンジンルームからの騒音を吸収し易い最適の大きさに遮音空間Rの大きさを調整することができ、吸音効果を高めることができる。
遮音壁39を前方側に移動させた位置に配設する場合でも、遮音壁39の下端部を嵌め込んでいる段差部27を点線で示すように遮音壁39の下端部を配設する位置まで延設させておくことができる。しかも、段差部27における遮音壁39の下端部に当接する面は、テーパー面形状に形成しておくことができるので、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とを係合させる際に、遮音壁39を段差部27上に沿って容易に摺動させることができる。
図24に示すように、遮音壁39’を下部カウルトップカバー3側から立設させた構成にしておくこともできる。この構成では、遮音壁39’の上端が上部カウルトップカバー2の屈曲部の下面に形成した段差部28に嵌め込む構成にしておくことができる。遮音壁39’の下端側や中央部に脆弱部Wを形成しておくこともできる。
また、遮音壁39’の上端部が当接する段差部28の面を、テーパー面として形成しておくことができる。
このように構成しておくことにより、遮音壁39、39’は、上部カウルトップカバー2に衝撃荷重が作用した際には、突っ張ることが防止できる。また、通常時においては、カウルトップカバー1は熱等の影響により変形し易い形状をしているが、遮音壁39、39’を設けておくことにより、上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3との間の支えとなり、カウルトップカバー1の変形を防止できる。
実施例1乃至実施例5の構成では、カウルトップカバー1を上部カウルトップカバー2と下部カウルトップカバー3とに二分割した構成について説明を行ったが、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、上部カウルトップカバー2を更に上部カウルトップカバー本体2aと支持部10とに分割した構成にすることもでき、また、下部カウルトップカバー3を下部カウルトップカバー本体3aと接続部9とに分割した構成にしておくこともできる。このように、カウルトップカバー1を多分割した構成も本発明に包含されている。
本発明は、カウルトップカバーに対して適用することができる。
1・・・カウルトップカバー、
2・・・上部カウルトップカバー、
2a・・・上部カウルトップカバー本体、
3・・・下部カウルトップカバー、
3a・・・下部カウルトップカバー本体、
5・・・ボンネット、
8・・・係合部、
9・・・接続部、
10・・・支持部、
10a・・・他端部、
11・・・第1係止爪(第1係止部)、
12・・・第1係止受部(第1係止部)、
13・・・係合孔、
15・・・第2係止爪(第2係止部)、
16・・・第2係止受部(第2係止部)、
20・・・衝突物
21・・・第3係止爪(第1係止部)、
22・・・第3係止受部(第2係止部)、
23・・・破断部、
24・・・第4係止爪(第1係止部)、
24a・・・フック、
25・・・第4係止受部(第2係止部)、
25a・・・係合孔、
26・・・破断部、
27,28・・・段差部、
30・・・第5係止爪(第1係止部)、
30a・・・フック、
31a、31b・・・傾斜面、
32・・・第5係止受部(第2係止部)、
32a・・・係合孔、
32b・・・傾斜面、
33・・・許容ストローク空間、
34・・・脆弱部、
35a・・・フック、
36・・・第6係止受部(第1係止部)、
37・・・第6係止爪(第2係止部)、
38a、38b・・・フック、
39、39’・・・遮音壁、
41・・・カウルトップカバー、
42・・・上部カウルトップカバー、
43・・・下部カウルトップカバー、
44・・・車体パネル、
45・・・ボンネット、
49・・・熱カシメ部、
51・・・カウルグリル、
52・・・カウルグリル上部、
53・・・カウルグリル前部、
55・・・ボンネット、
57・・・前壁部、
58・・・重合部、
59・・・接続部、
60・・・脆弱部、
62・・・補強部、
63・・・堤部、
F・・・衝撃荷重、
R・・・遮音空間、
M・・・拡大部位、
W・・・脆弱部。

Claims (5)

  1. 自動車のフロントガラスの下端部と、ボンネットの後端部と、車体パネルの上端部との間に配置され、上部カウルトップカバーと下部カウルトップカバーとを備えた分割式カウルトップカバーであって、
    前記上部カウルトップカバーは、上部カウルトップカバー本体と、前記ボンネットの下方に位置し、前記上部カウルトップカバー本体の前方に設けた第1係止部と、を有し、
    前記下部カウルトップカバーは、前記上部カウルトップカバーより下方に位置した下部カウルトップカバー本体と、前記下部カウルトップカバー本体の上端に形成され、前記第1係止部と係合する第2係止部と、を有し、
    前記上部カウルトップカバーと前記下部カウルトップカバーは、前記第1係止部と前記第2係止部との係合によって連結され、
    前記上部カウルトップカバー本体の前方に支持部が設けられており、前記支持部の一端部には、前記ボンネットの裏面に圧接するシール部材が設けられ、前記支持部の他端部には前記第1係止部が設けられ、
    前記支持部の一端部側が、前記フロントガラス側又は前方側に傾斜した状態に配され、
    前記ボンネット及び/又は前記上部カウルトップカバーに作用した衝撃荷重によって、前記第1係止部が係合位置から下方へ移動することにより、前記上部カウルトップカバーと前記下部カウルトップカバーとの係合状態が解除され、前記上部カウルトップカバーの下方への移動を許容してなることを特徴とする分割式カウルトップカバー。
  2. 前記上部カウルトップカバー本体の前方に支持部が設けられており、前記支持部の一端部には、前記ボンネットの裏面に圧接するシール部材が設けられ、前記支持部の他端部には前記第1係止部が設けられ、
    前記支持部の他端部又は前記下部カウルトップカバー本体の上端部には、略上下方向に貫通する係合孔を有する係止受部が、前記第1係止部又は前記第2係止部として構成され、
    前記下部カウルトップカバー本体の上端部又は前記支持部の他端部には、前記係合孔に挿入されて前記係止受部に係合する係止爪が、前記第2係止部又は前記第1係止部として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の分割式カウルトップカバー。
  3. 前記係合孔の挿入開口部と前記係止爪との間に、下り傾斜の傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の分割式カウルトップカバー。
  4. 前記係止受部及び/又は前記係止爪に脆弱部が形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の分割式カウルトップカバー。
  5. 前記衝撃荷重によって、前記上部カウルトップカバーと前記下部カウルトップカバーとの係合状態が解除され、下方に移動している前記上部カウルトップカバーとの当接により、前記下部カウルトップカバーは、前方への回動が可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の分割式カウルトップカバー。
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