JP2020113182A - 描画装置及び描画方法 - Google Patents
描画装置及び描画方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020113182A JP2020113182A JP2019005231A JP2019005231A JP2020113182A JP 2020113182 A JP2020113182 A JP 2020113182A JP 2019005231 A JP2019005231 A JP 2019005231A JP 2019005231 A JP2019005231 A JP 2019005231A JP 2020113182 A JP2020113182 A JP 2020113182A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- angle
- data
- fixed angle
- unit
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B26—HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
- B26D—CUTTING; DETAILS COMMON TO MACHINES FOR PERFORATING, PUNCHING, CUTTING-OUT, STAMPING-OUT OR SEVERING
- B26D5/00—Arrangements for operating and controlling machines or devices for cutting, cutting-out, stamping-out, punching, perforating, or severing by means other than cutting
- B26D5/005—Computer numerical control means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B26—HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
- B26D—CUTTING; DETAILS COMMON TO MACHINES FOR PERFORATING, PUNCHING, CUTTING-OUT, STAMPING-OUT OR SEVERING
- B26D5/00—Arrangements for operating and controlling machines or devices for cutting, cutting-out, stamping-out, punching, perforating, or severing by means other than cutting
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B43—WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
- B43L—ARTICLES FOR WRITING OR DRAWING UPON; WRITING OR DRAWING AIDS; ACCESSORIES FOR WRITING OR DRAWING
- B43L13/00—Drawing instruments, or writing or drawing appliances or accessories not otherwise provided for
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B43—WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
- B43L—ARTICLES FOR WRITING OR DRAWING UPON; WRITING OR DRAWING AIDS; ACCESSORIES FOR WRITING OR DRAWING
- B43L13/00—Drawing instruments, or writing or drawing appliances or accessories not otherwise provided for
- B43L13/02—Draughting machines or drawing devices for keeping parallelism
- B43L13/022—Draughting machines or drawing devices for keeping parallelism automatic
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B15/00—Systems controlled by a computer
- G05B15/02—Systems controlled by a computer electric
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F18/00—Pattern recognition
- G06F18/20—Analysing
- G06F18/24—Classification techniques
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F3/00—Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
- G06F3/13—Digital output to plotter ; Cooperation and interconnection of the plotter with other functional units
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F3/00—Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
- G06F3/14—Digital output to display device ; Cooperation and interconnection of the display device with other functional units
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T3/00—Geometric image transformation in the plane of the image
- G06T3/60—Rotation of a whole image or part thereof
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F3/00—Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
- G06F3/14—Digital output to display device ; Cooperation and interconnection of the display device with other functional units
- G06F3/147—Digital output to display device ; Cooperation and interconnection of the display device with other functional units using display panels
-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09G—ARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
- G09G2340/00—Aspects of display data processing
- G09G2340/04—Changes in size, position or resolution of an image
- G09G2340/0492—Change of orientation of the displayed image, e.g. upside-down, mirrored
Abstract
【課題】カリグラフィにより対象物にオブジェクトを描画できる描画装置、及び描画方法を提供する。【解決手段】切断装置は、カートリッジと対象物とを相対移動させ、カートリッジに固定されたペンを用いて対象物にオブジェクトを描画する。切断装置の制御部は、複数のオブジェクトのうち少なくとも1つの種別を受け付け、少なくとも1つの種別に対応する描画データ及び角度データを、記憶部から読み出して取得する。制御部は、取得された角度データにより示される固定角度に対応する固定角度情報を、表示部に表示する(S55)。ユーザは、固定角度情報に基づき、カートリッジに対するペンの位置決めを行い、装着部にカートリッジを装着する。制御部は、取得された描画データに基づき、受け付けられた種別のオブジェクトを、カリグラフィにより対象物に描画する(S61)。【選択図】図10
Description
本発明は、カートリッジに固定されるペンを用いて対象物にカリグラフィの書体を描画する描画装置、及び描画方法に関する。
シート状の対象物を切断する切断装置が知られている。切断装置には、カッターが固定されるカッターカートリッジが装着される。切断装置は、カッターカートリッジを対象物に対して移動させることによって、対象物を切断する。又、切断装置は、カッターカートリッジに代えて、ペンが固定されるペンカートリッジの装着が可能な場合がある(例えば、特許文献1参照)。この場合、切断装置は、ペンカートリッジを対象物に対して移動させることによって、文字や模様をペンによって対象物に描画できる。
ペンカートリッジが切断装置に装着された状態で、カリグラフィにより文字や模様(以下、「オブジェクト」という。)等を描画したいという要求がある。ここで、カリグラフィでは、描画時におけるペンの軸線の方向を回転軸としたペンの角度が、オブジェクトの種別毎に規定される場合がある。つまり、カリグラフィによる描画を切断装置によって実現しようとした場合、オブジェクトの種別毎にペンの角度が調整される必要がある。しかし、従来の切断装置では、カリグラフィによるオブジェクトの描画が想定されていない。このため切断装置は、ペンの角度を考慮した描画を行うことができないので、カリグラフィによりオブジェクトを適切に描画できないという問題点がある。
本発明の目的は、カリグラフィにより対象物にオブジェクトを適切に描画できる描画装置、及び描画方法を提供することである。
本発明の第1態様に係る描画装置は、カートリッジに固定されたペンを用いて対象物に描画する描画装置であって、前記カートリッジを、第1方向に移動させる移動部と、前記対象物を、前記第1方向と直交する第2方向に搬送する搬送部と、前記移動部及び前記搬送部を制御して前記カートリッジと前記対象物とを相対移動させ、前記ペンを用いて前記対象物にオブジェクトを描画する制御部と、前記オブジェクトを描画するための前記移動部及び前記搬送部の制御条件を示す描画データ、及び、前記オブジェクトを描画する場合における前記カートリッジに対する前記ペンの固定角度を示す角度データを、複数の前記オブジェクトのそれぞれの種別毎に記憶する記憶部とを備え、前記固定角度は、前記カートリッジに固定された前記ペンの軸線が延びる方向を回転軸とした回転方向の角度であり、前記制御部は、前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つの種別を受け付け、受け付けられた前記少なくとも1つの種別に対応する前記描画データ及び前記角度データを、前記記憶部から読み出して取得し、取得された前記角度データにより示される前記固定角度に対応する固定角度情報を、表示部に表示し、取得された前記描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、受け付けられた前記種別の前記オブジェクトを前記対象物に描画することを特徴とする。
本発明の第2態様に係る描画方法は、ペンが固定されるカートリッジを、第1方向に移動させる移動部と、対象物を、前記第1方向と直交する第2方向に搬送する搬送部と、前記移動部及び前記搬送部を制御して前記カートリッジと前記対象物とを相対移動させ、前記カートリッジに固定されたペンを用いて前記対象物にオブジェクトを描画する制御部とを備えた描画装置により、前記対象物に前記オブジェクトを描画させるための描画方法であって、複数のオブジェクトのうち少なくとも1つの種別を受け付け、前記オブジェクトを描画するための前記移動部及び前記搬送部の制御条件を示す描画データ、及び、前記オブジェクトを描画する場合における前記カートリッジに対する前記ペンの角度であって、前記カートリッジに固定された前記ペンの軸線が延びる方向を回転軸とした回転方向の角度である固定角度を示す角度データを、複数の前記オブジェクトのそれぞれの種別毎に記憶する記憶部から、受け付けられた前記少なくとも1つの種別に対応する前記描画データ及び前記角度データを読み出して取得し、取得された前記角度データにより示される前記固定角度に対応する固定角度情報を、表示部に表示し、取得された前記描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、受け付けられた前記種別の前記オブジェクトを前記対象物に描画することを特徴とする。
第1態様及び第2態様によれば、描画装置によってオブジェクトが描画される前に、カートリッジに対するペンの固定角度に対応する固定角度情報が表示部に表示される。従ってユーザは、表示された固定角度情報に基づき、カートリッジにペンを固定して描画装置の装着部に装着できる。この場合、描画装置は、受け付けられたオブジェクトに対応する固定角度にペンが調整された状態で、オブジェクトの描画を実行できる。従って、描画装置は、カリグラフィによりオブジェクトを適切に描画することが可能となる。
本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して順に説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<切断装置1Aの概要>
図1を参照し、切断装置1Aの概要を説明する。切断装置1Aは、切断刃(非図示)又はペンPを固定可能なカートリッジ4が装着された状態で使用される。切断装置1Aは、切断刃が固定された状態のカートリッジ4が装着された場合、切断刃を用いてシート状の対象物20を切断することが可能である。又、切断装置1Aは、ペンPが固定された状態のカートリッジ4が装着された場合、ペンPを用いて対象物20に文字や模様(以下、総称して「オブジェクト」という。)を描画することが可能である。以下の説明では、ペンPが固定されたカートリッジ4が切断装置1Aに装着される場合を前提とする。図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側を、各々、切断装置1A及びカートリッジ4の左側、右側、前側、後側、上側、下側とする。
図1を参照し、切断装置1Aの概要を説明する。切断装置1Aは、切断刃(非図示)又はペンPを固定可能なカートリッジ4が装着された状態で使用される。切断装置1Aは、切断刃が固定された状態のカートリッジ4が装着された場合、切断刃を用いてシート状の対象物20を切断することが可能である。又、切断装置1Aは、ペンPが固定された状態のカートリッジ4が装着された場合、ペンPを用いて対象物20に文字や模様(以下、総称して「オブジェクト」という。)を描画することが可能である。以下の説明では、ペンPが固定されたカートリッジ4が切断装置1Aに装着される場合を前提とする。図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側を、各々、切断装置1A及びカートリッジ4の左側、右側、前側、後側、上側、下側とする。
切断装置1Aは、本体カバー9、プラテン3、ヘッド5、搬送部7、移動部8、保持部10、制御部71(図2参照)を備える。保持部10は、切断装置1Aによって前後方向に搬送される。保持部10は、所定の厚みを有する矩形状のマットである。保持部10は、対象物20を上面で保持する。本体カバー9は、左右方向に長い略矩形箱状の筐体である。本体カバー9には、開口部91、カバー92、及び操作部50が設けられている。開口部91は、本体カバー9の正面部に設けられた開口である。カバー92は、左右方向に長い板状の部材である。カバー92の下端側は、回動可能に本体カバー9に支持される。図1では、カバー92が開けられ、開口部91が開放されている。
操作部50は、液晶ディスプレイ(LCD)51、複数の操作スイッチ52、及びタッチパネル53を備える。LCD51には、コマンド、イラスト、設定値、及びメッセージ等の様々な項目を含む画像が表示される。タッチパネル53は、LCD51の表面に設けられる。ユーザは、指及びスタイラスペンの何れかを用いてタッチパネル53の押圧操作を行う(以下、この操作を「パネル操作」という)。切断装置1Aでは、タッチパネル53により検知される押圧位置に対応して、どの項目が選択されたかが認識される。ユーザは、操作スイッチ52及びタッチパネル53を用いて、LCD51に表示された模様の選択、各種パラメータの設定、及び入力の操作等を行うことができる。
プラテン3は、本体カバー9内に設けられる。プラテン3は保持部10の下面を受け、対象物20を保持する保持部10を載置可能である。保持部10は、開口部91が開放された状態で、プラテン3上にセットされる。
ヘッド5は、キャリッジ19、装着部32、及び上下駆動機構33を備える。装着部32は、カートリッジ4を装着可能である。カートリッジ4は、下端にペンPのペン先(以下、「筆記部Ps」という。)が配置された状態で装着部32に固定される。上下駆動機構33は、装着部32がプラテン3に向かう方向(下方)及び装着部32がプラテン3から離隔する方向(上方)に装着部32を移動させる。これにより上下駆動機構33は、装着部32に装着されたカートリッジ4を上下方向に移動させる。本例の上下駆動機構33は、Z軸モータ34の回動運動を上下運動に変換して、装着部32に伝達し、装着部32及びカートリッジ4を上下方向(Z方向ともいう)に駆動させる。
搬送部7は後述の主走査方向に対して直交する副走査方向に保持部10を搬送することにより、保持部10に保持された対象物20を副走査方向に搬送する。本例の主走査方向及び副走査方向は各々、左右方向及び前後方向である。搬送部7は、プラテン3上にセットされた保持部10を、切断装置1Aの前後方向(Y方向ともいう)に搬送可能に構成されている。搬送部7は、保持部10により保持された対象物20を副走査方向に搬送させる。搬送部7は、駆動ローラ12、ピンチローラ13、取付フレーム14、Y軸モータ15を備える。本体カバー9内には、一対の側壁部111、112が、互いに向かい合うように設けられている。側壁部111は、プラテン3の左側に位置する。側壁部112は、プラテン3の右側に位置する。駆動ローラ12及びピンチローラ13は、側壁部111、112の間に回転可能に支持される。駆動ローラ12及びピンチローラ13は、切断装置1Aの左右方向(X方向ともいう)に延び、上下方向に並んで配設される。ピンチローラ13の左部にはローラ部(図示略)が設けられ、右部にはローラ部131が設けられる。
取付フレーム14は、側壁部112の外面側(右側)に固定される。取付フレーム14には、Y軸モータ15が取付けられる。駆動ギヤは従動ギヤ(図示略)に噛合する。従動ギヤは、駆動ローラ12の右端部の先端に固着されている。
保持部10が搬送される時、保持部10の左外側の部位は、駆動ローラ12と、ピンチローラ13の左側のローラ部(図示略)との間に挟持される。保持部10の右外側の部位は、駆動ローラ12とローラ部131との間に挟持される。Y軸モータ15が正転駆動又は逆転駆動されると、Y軸モータ15の回転運動が、駆動ローラ12に伝わる。これにより、保持部10が後方又は前方へ搬送される。
移動部8は、ヘッド5を、保持部10の搬送方向と交差する方向、すなわちX方向に移動可能に構成されている。つまり、ヘッド5の移動方向は、保持部10の搬送方向と直交する。移動部8は、上下一対のガイドレール21、22、取付フレーム24、X軸モータ25、駆動ギヤ27及び従動ギヤ29、並びに伝達機構30等を備える。ガイドレール21、22は、側壁部111、112の間に固定されている。ガイドレール21及び22は、ピンチローラ13に対して後方且つ上方に位置する。ガイドレール21及び22は、ピンチローラ13と略平行つまりX方向に延びる。ヘッド5のキャリッジ19は、ガイドレール21及び22に沿ってX方向へ移動可能に、ガイドレール21及び22に支持される。
取付フレーム24は、側壁部111の外面側(左側)に固定されている。X軸モータ25は、取付フレーム24の後方に、下向きに取り付けられている。駆動ギヤ27は、X軸モータ25の出力軸に固定されている。従動ギヤ29は駆動ギヤ27に噛合する。伝達機構30は、図示しない、左右一対のタイミングプーリと、左右一対のタイミングプーリに掛装された無端状のタイミングベルトを有する。一方のタイミングプーリ28は、従動ギヤ29と一体に回動可能に、取付フレーム24に設けられる。他方のタイミングプーリは、取付フレーム14に設けられる。タイミングベルトはX方向に延び、キャリッジ19に連結されている。
移動部8は、ヘッド5の装着部32に装着されたカートリッジ4を、主走査方向に移動する。移動部8は、X軸モータ25の回転運動をX方向の運動に変換して、キャリッジ19に伝達する。X軸モータ25が正転駆動又は逆転駆動すると、X軸モータ25の回転運動が、駆動ギヤ27、従動ギヤ29、及びタイミングプーリ28を介してタイミングベルトに伝わる。これにより、キャリッジ19は、左方又は右方へ移動される。
<切断装置1Aの電気的構成>
図2を参照して、切断装置1Aの電気的構成を説明する。切断装置1Aは、制御部71、ROM72、RAM73、及び入出力(I/O)インタフェイス75を備える。制御部71は、ROM72、RAM73、及びI/Oインタフェイス75と電気的に接続されている。制御部71は、ROM72及びRAM73と共に、切断装置1Aの主制御を司るCPUである。ROM72は、切断装置1Aを動作させるための各種プログラム等を記憶する。RAM73は、制御部71が演算処理した演算結果等を一時的に記憶する。
図2を参照して、切断装置1Aの電気的構成を説明する。切断装置1Aは、制御部71、ROM72、RAM73、及び入出力(I/O)インタフェイス75を備える。制御部71は、ROM72、RAM73、及びI/Oインタフェイス75と電気的に接続されている。制御部71は、ROM72及びRAM73と共に、切断装置1Aの主制御を司るCPUである。ROM72は、切断装置1Aを動作させるための各種プログラム等を記憶する。RAM73は、制御部71が演算処理した演算結果等を一時的に記憶する。
I/Oインタフェイス75には、更に、フラッシュメモリ74、操作スイッチ52、タッチパネル53、LCD51、駆動回路77〜79が接続されている。フラッシュメモリ74は、各種パラメータ、後述のデータテーブル740(図4〜図6参照)等を記憶する不揮発性記憶素子である。LCD51は、各種指示を報知可能である。駆動回路77〜79は各々、Y軸モータ15、X軸モータ25、及びZ軸モータ34を駆動する。制御部71は、駆動回路77〜79を介してY軸モータ15、X軸モータ25、及びZ軸モータ34等を駆動し、搬送部7及び移動部8を制御する。これにより制御部71は、装着部32に装着されたカートリッジ4と、保持部10に保持された対象物20とを相対移動させる。この結果、カートリッジ4に固定されたペンPにより、対象物20にオブジェクトが描画される。
<カリグラフィによるオブジェクトの描画>
カリグラフィによりオブジェクトが描画される場合において、断面形状が楕円形や長方形となる筆記部Psを有するペンP、所謂カリグラフィペンが使用される場合がある。又、このようなペンPを用いて実現されるカリグラフィでは、描画の際における対象物20に対するペンPの角度が、オブジェクトの種別毎に規定される場合がある。ここで、ペンPの角度とは、ペンPの軸線が延びる方向を回転軸とした回転方向の角度である。
カリグラフィによりオブジェクトが描画される場合において、断面形状が楕円形や長方形となる筆記部Psを有するペンP、所謂カリグラフィペンが使用される場合がある。又、このようなペンPを用いて実現されるカリグラフィでは、描画の際における対象物20に対するペンPの角度が、オブジェクトの種別毎に規定される場合がある。ここで、ペンPの角度とは、ペンPの軸線が延びる方向を回転軸とした回転方向の角度である。
例えば図3は、カリグラフィによる書体の1つであるイタリック体で文字「M」が描画される様子を示す。このように、文字「M」を構成する複数の線分が定義され(図3(a)参照)、且つ、それぞれの線分がペンPで描画される場合の角度が規定される。断面形状が長方形となる筆記部Psを有するペンPが用いられ、且つ、規定された角度でペンPが保持された状態で線分が描画されることにより、図3(b)に示す態様で文字「M」が描画される。
従って、切断装置1Aを使用してカリグラフィによりオブジェクトを描画する場合、カートリッジ4に対してペンPが固定される角度(以下、「固定角度」という。)が重要となる。固定角度は、カートリッジ4に固定されたペンPの軸線が延びる方向を回転軸とした回転方向の角度に対応する。切断装置1Aを用い、カリグラフィにより見栄えの良いオブジェクトを描画しようとする場合、ユーザは、オブジェクトの種別毎に規定された固定角度でペンPをカートリッジ4に適切に固定し、このカートリッジ4を切断装置1Aに装着して使用することが必要となる。本実施形態において、カートリッジ4に対するペンPの固定角度は、後述の位置決め用治具1Bにより調整される。
<データテーブル74A>
図4〜図6を参照し、切断装置1Aのフラッシュメモリ74(図2参照)に記憶されるデータテーブル740の一例(データテーブル74A(図4参照)、74B(図5参照)、74C(図6参照))について説明する。データテーブル740は、制御部71が搬送部7及び移動部8を制御してペンPにより対象物20にオブジェクトを描画する場合に参照される。データテーブル740は、種別(文字/模様種別、書体種別、文字種別)、線分数、角度データ、描画データを含む。
図4〜図6を参照し、切断装置1Aのフラッシュメモリ74(図2参照)に記憶されるデータテーブル740の一例(データテーブル74A(図4参照)、74B(図5参照)、74C(図6参照))について説明する。データテーブル740は、制御部71が搬送部7及び移動部8を制御してペンPにより対象物20にオブジェクトを描画する場合に参照される。データテーブル740は、種別(文字/模様種別、書体種別、文字種別)、線分数、角度データ、描画データを含む。
文字/模様種別は、描画されるオブジェクトが文字であるか又は模様であるかを示す。例えば、データテーブル74A(図4参照)、74B(図5参照)の文字/模様種別は「文字」であり、データテーブル74C(図6参照)の文字/模様種別は「模様」である。書体種別は、オブジェクト種別が文字である場合において、文字の書体(フォント)を示す。文字種別は、オブジェクト種別が文字である場合において、ひらがな、カタカナ、数字、アルファベット等における各文字の種類を示す。以下、文字/模様種別、書体種別、及び文字種別をまとめて、「(文字/模様種別)/(書体種別)/(文字種別)」のように表記する場合がある。
線分数は、対応する種別のオブジェクトに含まれる線分の数を示す。例えば、データテーブル74Aにおいて、文字「A」は3本の線分(線分L1〜L3)を含む。データテーブル74Bにおいて、文字「D」は11本の線分(線分L1〜L11)を含む。データテーブル74Cにおいて、模様(略N字状)は3本の線分(線分L1〜L3)を含む。
角度データ及び描画データは、対応する種別のオブジェクトに含まれる線分毎に設定される。角度データは、固定角度及び目盛を含む。
固定角度は、対応する線分が描画される場合においてペンPがカートリッジ4に固定される場合の角度(単位:°)を示す。固定角度は、15の整数倍の値とされる。理由は、後述する位置決め用治具1B(図7、図8参照)において、位置決め可能なペンPの固定角度が15の整数倍であるためである。目盛は、位置決め用治具1B(図7、図8参照)を用い、対応する固定角度でペンPをカートリッジ4に固定する場合に参照される目盛を示す。目盛は、対応する固定角度を15で除算した値に1加算した値とされる。このため、固定角度と目盛との関係を、「固定角度/目盛」と表記した場合、それぞれ、「0°/1、15°/2、30°/3、45°/4、60°/5、75°/6、90°/7、105°/8、120°/9、135°/10、150°/11、165°/12」の関係となる。このように、データテーブル740では、オブジェクトの種別(文字/模様種別、書体種別、文字種別)毎に、オブジェクトを構成する線分の固定角度が特定され、記憶されている。
描画データは、対応する線分の描画が開始される点の座標データ(開始座標データ)、及び、対応する線分の描画が終了される点の座標データ(終了座標データ)を含む。座標データの座標系の原点は、描画が可能な領域の左後方の点である。制御部71は、座標データにより特定される点を、原点を基準として特定し、搬送部7及び移動部8の制御を行う(詳細は後述する)。描画データは、対応する線分を描画するために搬送部7及び移動部8を制御する場合の制御条件に対応する。
図4に示すように、例えばデータテーブル74Aでは、種別「文字/イタリック/A」に対応する線分数として「3」が対応づけられ、且つ、3本の線分のそれぞれの角度データとして、共通の固定角度「45(°)」が対応付けられている。つまり、種別「文字/イタリック/A」のオブジェクトを構成する全て線分の固定角度は、同一となる。又、図6に示すように、例えばデータテーブル74Cでは、種別「模様/(なし)/(なし)」に対応する線分数として「3」が対応づけられ、且つ、3本の線分のそれぞれの角度データとして、共通の固定角度「45(°)」が対応付けられている。つまり、種別「模様/(なし)/(なし)」のオブジェクトを構成する全て線分の固定角度は、同一となる。
一方、図5に示すように、例えばデータテーブル74Bでは、種別「文字/ゴシック/D」に対応する線分数として「11」が対応づけられ、且つ、線分L1に対応する角度データとして固定角度「90(°)」が対応づけられ、線分L2〜L11に対応する角度データとして固定角度「45(°)」が対応付けられている。つまり、種別「文字/ゴシック/D」のオブジェクトを構成する複数の線分の固定角度は、種別「文字/イタリック/A」(図4参照)や種別「模様/(なし)/(なし)」(図6参照)と異なり、すべてが同一とならず、一部が相違する。
<切断装置1Aの動作概要>
切断装置1Aがデータテーブル740に従って対象物20にオブジェクトを描画する動作の概要に説明する。切断装置1Aは、ペンPの筆記部Psが対象物20から上方に離隔した状態で、搬送部7及び移動部8を制御して、データテーブル740の各線分の開始座標データによって示される開始位置に移動する。切断装置1Aは、Z軸モータ34を駆動し、ペンPの筆記部Psが対象物20に接触する描画位置にペンを移動させる。この状態で、切断装置1Aは、搬送部7及び移動部8を制御し、データテーブル740の終了座標データによって示される終了位置まで、対象物20及びペンPをX方向及びY方向に相対移動させる。これによって、対象物20にオブジェクトが描画される。
切断装置1Aがデータテーブル740に従って対象物20にオブジェクトを描画する動作の概要に説明する。切断装置1Aは、ペンPの筆記部Psが対象物20から上方に離隔した状態で、搬送部7及び移動部8を制御して、データテーブル740の各線分の開始座標データによって示される開始位置に移動する。切断装置1Aは、Z軸モータ34を駆動し、ペンPの筆記部Psが対象物20に接触する描画位置にペンを移動させる。この状態で、切断装置1Aは、搬送部7及び移動部8を制御し、データテーブル740の終了座標データによって示される終了位置まで、対象物20及びペンPをX方向及びY方向に相対移動させる。これによって、対象物20にオブジェクトが描画される。
なお、図4〜図6を参照して説明したように、オブジェクトを構成する線分を描画する場合のペンPの固定角度は、オブジェクトの種別毎に規定されている。このためユーザは、切断装置1Aによるオブジェクトの描画が開始される前に、データテーブル740で規定された固定角度でペンPをカートリッジ4に固定し、切断装置1Aの装着部32にカートリッジ4を装着する必要がある。又、複数のオブジェクトが描画される場合や、固定角度の異なる線分が続けて切断装置1Aにより描画される場合、カートリッジ4に対するペンPの固定角度を、一連のオブジェクトの描画の途中で切り替える必要がある。これに対し、切断装置1Aは、後述の位置決め用治具1Bを用いてカートリッジ4に対するペンPの位置決めを行うために必要な情報を、固定角度の切り替えが必要なタイミングでLCD51に表示し、ユーザに通知する。
<位置決め用治具1B>
図7、図8を参照し、位置決め用治具1Bについて説明する。位置決め用治具1Bは、カートリッジ4に対するペンPの回転方向の位置決めを行い、所望の固定角度でカートリッジ4にペンPを固定するための治具である。図7の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側を、各々、位置決め用治具1Bの前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。位置決め用治具1Bは、保持部6A、基部6B、当接部6Cを有する。
図7、図8を参照し、位置決め用治具1Bについて説明する。位置決め用治具1Bは、カートリッジ4に対するペンPの回転方向の位置決めを行い、所望の固定角度でカートリッジ4にペンPを固定するための治具である。図7の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側を、各々、位置決め用治具1Bの前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。位置決め用治具1Bは、保持部6A、基部6B、当接部6Cを有する。
保持部6Aは、板状の枠体61〜64により構成され、カートリッジ4を保持する。図8に示すように、保持部6Aにおいて上下方向に延びる仮想的な直線を、「回転軸Ra」と定義する。図7に示すように、回転軸Raは、カートリッジ4が保持された状態において、カートリッジ4に収容された状態のペンPの軸線に沿って延びる仮想的な直線に対応する。回転軸Raを中心とした回転方向を、「回転方向Y11」と定義する。
基部6Bは、保持部6Aの下端部に支持され、且つ、当接部6Cを回転可能に支持する。基部6Bの前側面に設けられた湾曲部66Aには、回転軸Raを中心とした回転方向Y11に沿って並んだ目盛部660が形成される。目盛部660は、「1〜12」のそれぞれの数字に対応する目盛(目盛[1]、目盛[2]・・・目盛[12]と表記する。)を有する。目盛部660の各目盛[1]〜[12]は、回転軸Raを中心とした回転方向Y11の角度を示す。
図8に示すように、基部6Bの上面に設けられた窪み部の内壁面に、複数の凹部68Aが設けられる。複数の凹部68Aのそれぞれは、湾曲部66Aに形成された目盛部660の目盛[1]〜[12]に一対一で対応する。上方から視た状態で、回転軸Raから左方に直線状に延びる仮想的な基準方向Bを定義する。この場合、目盛部660の目盛[1]に対応する凹部68Aは、回転軸Raに対して基準方向Bに配置される。又、目盛部660の目盛[N](N=1、2・・・12)に対応する凹部68Aは、それぞれ、上方から視た場合において、回転軸Raに対して、回転軸Raを中心として基準方向Bを反時計回り方向にN×15−15(°)ずつ回転させたそれぞれの方向に配置される。
当接部6Cは、回転軸Raを中心として基部6Bに回転可能に支持される。当接部6Cは略円形を有する。当接部6Cの上面に、回転軸Raを通過して水平方向に一直線状に延びる凹部81Aが設けられる。図7に示すように、凹部81Aには、ペンPが収容されたカートリッジ4が保持部6Aに保持された状態で、筆記部Psが挿入される。図8に示すように、当接部6Cの周端部のうち、凹部81Aに沿って水平に延びる仮想直線Dと重複する位置に、凸部81Bが設けられる。凸部81Bは、回転軸Raを中心とする半径方向の外側に向けて突出する。凸部81Bは、基部6Bの複数の凹部68Aの何れかに係合する。
当接部6Cを回転方向Y11に回転させる操作が行われた場合、当接部6Cの凸部81Bと、基部6Bの複数の凹部68Aのそれぞれとの係合/脱離が繰り返される。当接部6Cは、基部6Bの目盛部660の目盛[1]、目盛[2]、目盛[3]・・・のそれぞれに対応する凹部68Aに凸部81Bを順番に係合させながら、回転方向Y11に15°ずつ回転する。
カートリッジ4に対するペンPの位置決めが位置決め用治具1Bを用いて行われる場合、はじめに、カリグラフィにより対象物20に描画させるオブジェクトの種別に応じたペンPの固定角度及び目盛が、切断装置1AのLCD51に表示される(図11(e)(f)参照、詳細は後述する)。ユーザは、表示された目盛に対応する基部6Bの凹部68Aに、当接部6Cの凸部81Bが係合するように、当接部6Cを回転させる。
位置決め用治具1Bに対し、収容部40にペンPが収容されていない状態のカートリッジ4が保持される。カートリッジ4の構成は、例えば特開2017−24118号公報により開示された公知な構成を有する。カートリッジ4の上端から下方に向けて、ペンPが挿通される。ペンPの筆記部Psは、カートリッジ4の下端から下方に突出する。ペンPの筆記部Psの先端の長手方向と、位置決め用治具1Bの当接部6Cの凹部81Aの延伸方向とが一致するように、カートリッジ4及び位置決め用治具1Bに対してペンPが回転方向Y11に回転される。筆記部Psの先端の長手方向と当接部6Cの凹部81Aの延伸方向とが一致した場合、当接部6Cの凹部81Aに筆記部Psが進入し、筆記部Psの先端が凹部81Aの底面及び内壁面に当接する。ペンPは、上下方向、及び、回転軸Raを中心とした回転方向Y11において、カートリッジ4に位置決めされる。
カートリッジ4のダイヤル42が操作され、カートリッジ4に対するペンPの位置は固定される。カートリッジ4は、位置決め用治具1Bから脱離される。
<メイン処理>
図9〜図11を参照し、切断装置1Aの制御部71によって実行されるメイン処理について説明する。メイン処理は、切断装置1Aの電源が投入された場合において、ROM72に記憶されたプログラムを制御部71が読み出して実行することによって開始される。
図9〜図11を参照し、切断装置1Aの制御部71によって実行されるメイン処理について説明する。メイン処理は、切断装置1Aの電源が投入された場合において、ROM72に記憶されたプログラムを制御部71が読み出して実行することによって開始される。
制御部71は、オブジェクトの種別を入力するための入力画面51A(図11(a)参照)をLCD51に表示させる。制御部71は、オブジェクトの種別(文字/模様種別、書体種別、文字種別)を選択するパネル操作により、オブジェクトの種別を受け付けたか判定する(S11)。図11(a)は、文字/模様種別として「文字」が選択され、書体種別としてイタリック体が選択された状態で、文字種別の選択を受け付けている状態の入力画面を示している。制御部71は、オブジェクトの種別を受け付けたと判定した場合(S11:YES)、フラッシュメモリ74に記憶されたデータテーブル740(図4〜図6参照)のうち、受け付けたオブジェクトの種別に対応するデータテーブル740を選択して読み出す。制御部71は、読み出されたデータテーブル740において線分毎に記憶された描画データを取得してRAM73に記憶する(S13)。制御部71は、選択されたデータテーブル740において線分毎に記憶された角度データを取得し、RAM73に記憶する(S15)。
制御部71は、プレビュー画面51B(図11(b)参照)をLCD51に表示させる。図11(b)に示すように、プレビュー画面51Bでは、対象物20を示す画像により定義される領域であってオブジェクトの描画が可能な領域(以下、「描画領域511」という。)が示される。図9に示すように、制御部71は、S11の処理によって受け付けられた種別のオブジェクトを示す画像(以下、「オブジェクト画像」という。)を、RAM73に記憶された描画データに基づいて生成する。制御部71は、生成されたオブジェクト画像を、プレビュー画面51Bの描画領域511(図11(b)参照)に表示する(S17)。制御部71は、プレビュー画面51Bの描画領域511に表示されたオブジェクト画像の位置を変更するパネル操作を受け付けた場合、描画領域511内のオブジェクト画像の位置を、パネル操作に応じて変更する。制御部71は、処理をS19に進める。
一方、制御部71は、オブジェクトの種別を受け付けていないと判定した場合(S11:NO)、処理をS19に進める。
制御部71は、プレビュー画面51Bの描画領域511(図11(b)参照)に表示されたオブジェクト画像を指定して回転させる回転指示を、パネル操作により受け付けたか判定する(S19)。回転指示は、指定されたオブジェクト画像の回転量(°)及び回転方向(時計回り/反時計回り)を含む。制御部71は、回転指示を受け付けていないと判定した場合(S19:NO)、処理をS27に進める。
制御部71は、プレビュー画面51Bの描画領域511(図11(b)参照)に表示されたオブジェクト画像に対応するオブジェクトの描画を開始するためのパネル操作を、描画指示として受け付けたか判定する(S27)。制御部71は、図11(b)のOKボタンを選択するパネル操作を受け付けない場合、描画指示を受け付けていないと判定する(S27:NO)。この場合、制御部71は処理をS11に戻す。制御部71は、オブジェクトの種別を入力するための入力画面51A(図11(a)参照)をLCD51に表示させる。制御部71は、オブジェクトの種別を選択するパネル操作により、オブジェクトの種別を受け付けたかを繰り返し判定する(S11)。
例えば制御部71は、入力画面51A(図11(a)参照)がLCD51に表示された状態で、複数のオブジェクト「AB」「CD」「EF」のそれぞれの種別を順番に受け付けた場合(S11:YES)、受け付けられた種別のそれぞれに対応するデータテーブル740から、線分毎の描画データ及び角度データを繰り返し取得し、RAM73に記憶する(S13,S15)。制御部71は、受け付けられた種別のオブジェクトを示すオブジェクト画像「AB」「CD」「EF」を生成し、プレビュー画面51Bの描画領域511(図11(b)参照)に表示する(S17)。
制御部71は、プレビュー画面51Bの描画領域511(図11(b)参照)に表示されたオブジェクト画像を指定して回転させる回転指示を受け付けたと判定した場合(S19:YES)、処理をS21に進める。具体的には次の通りである。制御部71は、プレビュー画面51Bにおいて、「編集ボタン」を選択するパネル操作を受け付けた場合、図11(c)に示すようにオブジェクト画像を回転させるための「回転ボタン」を表示する。制御部71は、回転対象のオブジェクトを指定して回転ボタンを選択するパネル操作を受け付けた場合、回転指示を受け付けたと判定する(S19:YES)。制御部71は、S15の処理によってRAM73に記憶した角度データのうち、回転対象として指定されたオブジェクト画像に対応するオブジェクトの種別に対応する角度データを選択する。制御部71は、選択された角度データに含まれる固定角度を、回転指示に含まれる回転量及び回転方向に応じて更新し、RAM73に記憶した角度データを変更する(S21)。
詳細には次の通りである。制御部71は、例えば回転量としてCr(°)を受け付け、且つ、回転方向として時計回り方向を受け付けた場合、固定角度からCrを減算して更新し、角度データを変更する。制御部71は、例えば回転量としてCs(°)を受け付け、且つ、回転方向として反時計回り方向を受け付けた場合、固定角度にCsを加算して更新し、角度データを変更する(S21)。
制御部71は更に、S15の処理によってRAM73に記憶した描画データのうち、回転対象として指定されたオブジェクト画像に対応するオブジェクトの種別に対応する描画データを選択する。制御部71は、選択された描画データに含まれる開始座標データ及び終了座標データを、回転指示に含まれる回転量及び回転方向に応じて座標変換することにより更新し、RAM73に記憶した描画データを変更する(S21)。
制御部71は、変更された描画データに基づいて、回転後のオブジェクト画像を生成する。制御部71は、生成された回転後のオブジェクト画像を、回転前のオブジェクト画像に代えてプレビュー画面51Bの描画領域511(図11(c))に表示する。これによって制御部71は、プレビュー画面51Bに表示されたオブジェクト画像を、回転指示に基づいて回転させる(S25)。制御部71は、処理をS27に進める。
例えば、図11(b)に示すプレビュー画面51Bの描画領域511に表示されたオブジェクト画像「AB」が指定され、時計回り方向に10°回転させる回転指示が受け付けられたとする(S19:YES)。この場合、制御部71は、オブジェクト「A」の種別(文字/イタリック/A)に対応する線分L1〜線分L3のそれぞれの角度データ(図4参照)の固定角度について、45°から10°を減算した35°に更新する(S21)。オブジェクト「B」の種別に対応する線分のそれぞれの角度データについても、同様の方法で更新される。又、制御部71は、描画データの開始座標データ及び終了座標データについて、時計回り方向に10°回転させる座標変換により更新する(S21)。制御部71は、変更された描画データに基づいてオブジェクト画像を生成し、回転前のオブジェクト画像「AB」の代わりにプレビュー画面51Bの描画領域511に表示する。この場合、図11(c)のプレビュー画面51Bのように、受け付けられた回転指示に含まれる回転量(10°)及び回転方向(時計回り方向)に応じてオブジェクト画像「AB」が時計回り方向に回転した状態になる。
図9に示すように、制御部71は、プレビュー画面51B(図11(b)(c)参照)のOKボタンを選択するパネル操作を受け付けた場合、描画指示を受け付けたと判定する(S27:YES)。制御部71は、プレビュー画面51Bに表示されたオブジェクト画像に対応するオブジェクトの種別を、描画対象のオブジェクトの種別として特定する。制御部71は、以下に示す描画処理(図10参照)を実行することによって、特定された種別のオブジェクトを対象物20に描画する(S29)。
<描画処理>
図10を参照し、描画処理について説明する。制御部71は、RAM73に記憶された描画データ及び角度データのうち、描画対象として選択された種別に対応する描画データ及び角度データを読み出して取得する(S51)。以下では、オブジェクト画像「AB」「CD」「EF」(図11(b)又は図11(c)参照)が選択された場合を例に挙げて具体的に説明する。この場合、制御部71は、オブジェクト「A」の種別(文字/イタリック/A)、オブジェクト「B」の種別(文字/イタリック/B)、オブジェクト「C」の種別(文字/ヴァーサル/C)、オブジェクト「D」の種別(文字/ヴァーサル/D)、オブジェクト「E」の種別(文字/ローマン/E)、オブジェクト「F」の種別(文字/ローマン/F)、のそれぞれに対応する描画データ及び角度データを、RAM73から読み出して取得する(S51)。ここで、取得されたオブジェクト「A」「B」のそれぞれの種別に対応する角度データに含まれる固定角度は、全ての線分で同一(45°(回転前、図11(b)参照)/35°(回転後、図11(c)参照))であるとする。取得されたオブジェクト「C」「D」のそれぞれの種別に対応する角度データに含まれる固定角度は、全ての線分で同一(90°)であるとする。取得されたオブジェクト「E」「F」のそれぞれの種別に対応する角度データに含まれる固定角度は、全ての線分で同一(60°)であるとする。
図10を参照し、描画処理について説明する。制御部71は、RAM73に記憶された描画データ及び角度データのうち、描画対象として選択された種別に対応する描画データ及び角度データを読み出して取得する(S51)。以下では、オブジェクト画像「AB」「CD」「EF」(図11(b)又は図11(c)参照)が選択された場合を例に挙げて具体的に説明する。この場合、制御部71は、オブジェクト「A」の種別(文字/イタリック/A)、オブジェクト「B」の種別(文字/イタリック/B)、オブジェクト「C」の種別(文字/ヴァーサル/C)、オブジェクト「D」の種別(文字/ヴァーサル/D)、オブジェクト「E」の種別(文字/ローマン/E)、オブジェクト「F」の種別(文字/ローマン/F)、のそれぞれに対応する描画データ及び角度データを、RAM73から読み出して取得する(S51)。ここで、取得されたオブジェクト「A」「B」のそれぞれの種別に対応する角度データに含まれる固定角度は、全ての線分で同一(45°(回転前、図11(b)参照)/35°(回転後、図11(c)参照))であるとする。取得されたオブジェクト「C」「D」のそれぞれの種別に対応する角度データに含まれる固定角度は、全ての線分で同一(90°)であるとする。取得されたオブジェクト「E」「F」のそれぞれの種別に対応する角度データに含まれる固定角度は、全ての線分で同一(60°)であるとする。
制御部71は、S51の処理によって取得された角度データに含まれる固定角度のうち何れか一つの固定角度を選択し、選択された固定角度を含む角度データと、この角度データに対応する描画データとを読み出して取得する。更に、制御部71は、選択された固定角度と一致する他の固定角度を選択し、選択された他の固定角度を含む角度データと、この角度データに対応する描画データとを読み出して取得する。(S53)。具体的には、オブジェクト「A」「B」「C」「D」「E」「F」のそれぞれの種別に対応する描画データ及び角度データが取得されている場合、はじめに制御部71は、角度データの固定角度がすべての線分で45°(回転前)又は35°(回転後)となるオブジェクト「A」「B」のそれぞれの種別に対応する描画データ及び角度データを取得する(S53)。以下、S53の処理によって最初に取得された角度データの固定角度を、「第1固定角度」という。
なお、例えば上記具体例と異なり、特定の種別に対応する角度データに含まれる固定角度が、全ての線分で一致しない場合もある(例えば、データテーブル74B(図5参照))。この場合、特定の固定角度の角度データ、及び、この角度データに対応する描画データのみが、S53の処理によって取得される。又、固定角度が共通する角度データが、複数の種別のそれぞれに対応付けられている場合もある。この場合、S53の処理によって、特定の固定角度を含む角度データ、及び、この角度データに対応する描画データが、複数の種別のそれぞれに対応する角度データ及び描画データから取得される。
制御部71は、角度通知画面51E(図11(e)(f)参照)をLCD51に表示する(S55)。図11(e)(f)に示すように、角度通知画面51Eには、推奨目盛、推奨角度(括弧内の値)、位置決め用治具1B(図7、図8参照)の基部6B及び当接部6Cを模式的に示した案内画像514、及びOKボタンが含まれる。案内画像514には、基部6Bの目盛部660の目盛[1]〜[12]に対応する数字「1〜12」、及び、当接部6Cの凸部81Bに対応する矢印515が含まれる。制御部71は、S53の処理によって取得された角度データの第1固定角度に基づき、角度通知画面51Eに表示する推奨角度及び推奨目盛を次のようにして特定する。
制御部71は、角度データの第1固定角度が15の整数倍の値と一致する場合、第1固定角度をそのまま推奨角度として特定し、角度データの目盛をそのまま推奨目盛として特定する。具体的には、例えば、オブジェクト画像「AB」の回転指示が受け付けられていない場合(S19:NO、図11(b)参照)、オブジェクト「A」「B」のそれぞれの種別のすべての線分について、角度データの第1固定角度は45°であり、15の整数倍の値と一致する。このため、制御部71は、角度データの第1固定角度45°をそのまま推奨角度とし、角度データの目盛「4」をそのまま推奨目盛として、図11(e)に示すように角度通知画面51Eに表示する。更に制御部71は、角度通知画面51Eの案内画像514において、矢印515を、数字「1〜12」のうち特定された推奨目盛「4」を向くように配置して表示させる(S55)。
一方、制御部71は、角度データの第1固定角度が15の整数倍の値と相違する場合、15の整数倍の値のうち第1固定角度に最も近似する値を、推奨角度として特定する。又、制御部71は、推奨角度を15で除算した値に1加算した値を、推奨目盛として特定する。具体的には、例えば、オブジェクト画像「AB」を時計回り方向に10°回転させる回転指示が受け付けられている場合(S19:YES、図11(c)参照)、オブジェクト「A」「B」のそれぞれの種別のすべての線分について、角度データの第1固定角度は35°に更新されており、15の整数倍の値と相違する。このため制御部71は、15の整数倍の値「15、30、45、60,75・・・」のうち、更新された第1固定角度35°に最も近似する値「30(単位:°)」を、推奨角度として特定する。更に、制御部71は、推奨角度30°を15で除算した値「2」に「1」を加算した値「3」を、推奨目盛として特定する。制御部71は、特定した推奨角度30°及び推奨目盛「3」を、図11(f)に示すように角度通知画面51Eに表示する。更に制御部71は、角度通知画面51Eの案内画像514において、矢印515を、数字「1〜12」のうち特定された推奨目盛「3」を向くように配置して表示させる(S55)。
角度通知画面51EがLCD51に表示された場合、ユーザは、推奨目盛を参照し、位置決め用治具1Bを用いてカートリッジ4に対するペンPの位置決めを次のように行う。ユーザは、位置決め用治具1Bの基部6Bの目盛部660の目盛「1」〜「12」のうち、角度通知画面51Eの推奨目盛と同じ目盛に対応する凹部68Aに、当接部6Cの凸部81Bが係合するように、当接部6Cを回転させる。ユーザは、位置決め用治具1Bに対し、収容部40にペンPが収容されていない状態のカートリッジ4を保持し、カートリッジ4の上端から下方に向けてペンPを挿通させる。ユーザは、カートリッジ4及び位置決め用治具1Bに対してペンPを回転方向Y11に回転させ、筆記部Psの先端の長手方向と当接部6Cの凹部81Aの延伸方向とを一致させる。当接部6Cの凹部81Aに筆記部Psの先端部が進入する。これによってペンPは、回転方向Y11においてカートリッジ4に位置決めされる。カートリッジ4のダイヤル42が操作され、カートリッジ4に対するペンPの位置は固定される。
ユーザは、位置決め用治具1Bからカートリッジ4を脱離させる。ユーザは、切断装置1Aのヘッド5の装着部32にカートリッジ4を装着する。これによって切断装置1Aは、S53の処理によって取得された描画データに対応するオブジェクト「AB」を、対応する種別(文字/イタリック/A又はB)に基づいて、対象物20にペンPで描画することが可能な状態になる。
図10に示すように、制御部71は、S55の処理によって角度通知画面51E(図11(e)(f)参照)が表示された状態で、OKボタンを選択するパネル操作を受け付けた場合、処理をS57に進める。制御部71は、確認画面51G(図11(g)(h)参照)をLCD51に表示させる(S57)。図11(g)(h)に示すように、確認画面51Gには、描画領域511、推奨目盛及び推奨角度(括弧内)の通知516、及び、描画の開始を指示するためのスタートボタンが含まれる。描画領域511には、S53の処理によって取得された描画データ及び角度データに対応する種別のオブジェクトを示すオブジェクト画像が配置される。
例えば、オブジェクト画像「AB」の回転指示が受け付けられていない場合(S19:NO、図11(b)参照)、図11(g)の確認画面51Gで示されるように、オブジェクト画像「AB」は回転前の状態で描画領域511に表示される。又、S55の処理によって角度通知画面55E(図11(e)参照)に表示された推奨目盛「4」及び推奨角度「45°」を示す通知516が表示される。一方、オブジェクト画像「AB」の回転指示が受け付けられた場合(S19:YES、図11(c)参照)、図11(h)の確認画面51Gで示されるように、オブジェクト画像「AB」は時計回り方向に10°回転した状態で描画領域511に表示される。又、S55の処理によって角度通知画面55E(図11(f)参照)に表示された推奨目盛「3」及び推奨角度「30°」を示す通知516が表示される。
図10に示すように、制御部71は、確認画面51G(図11(g)(h)参照)のスタートボタンを選択するパネル操作を受け付けたか判定する(S59)。制御部71は、スタートボタンを選択するパネル操作を受け付けていないと判定された場合(S59:NO)、処理をS59に戻し、パネル操作を継続して監視する。制御部71は、スタートボタンを選択するパネル操作を受け付けたと判定された場合(S59:YES)、処理をS61に進める。制御部71は、S53の処理によって取得された描画データに基づき、搬送部7及び移動部8を制御する。これによって、制御部71は、種別(文字/イタリック/A及びB)のオブジェクト「A」「B」を構成する複数の線分を、対象物20に描画する(S61)。
制御部71は、S51の処理によって取得された描画データ及び角度データのうち、S53の処理によって取得されていない描画データ及び角度データが残っているか判定する(S63)。上記の場合、オブジェクト「C」「D」「E」「F」のそれぞれの種別(文字/ヴァーサル/C又はD、文字/ローマン/E又はF)に対応する描画データ及び角度データについては、S53の処理によって選択されていない。このため制御部71は、S51の処理によって取得された描画データのうち、S53の処理によって取得されていない描画データが残っていると判定する(S63:NO)。制御部71は、処理をS53に戻す。
制御部71は、S51の処理によって取得された角度データに含まれる固定角度のうち、まだ選択されていない何れか一つの固定角度を選択し、選択された固定角度を含む角度データと、この角度データに対応する描画データとを読み出して取得する。更に、制御部71は、選択された固定角度と一致する他の固定角度を選択し、選択された他の固定角度を含む角度データと、この角度データに対応する描画データとを読み出して取得する(S53)。この場合、制御部71は、既に取得され角度データの第1固定角度と異なる第2固定角度を選択し、第2固定角度を含む角度データと、この角度データに対応する描画データとを、S51の処理によって取得された角度データ及び描画データの中から取得することになる。例えば、制御部71は、角度データの固定角度がすべての線分で90°(第2固定角度)となるオブジェクト「C」「D」のそれぞれの種別に対応する描画データ及び角度データを取得する(S53)。
制御部71は、S53の処理によって取得された角度データの第2固定角度に基づいて推奨角度90°及び推奨目盛「7」を特定し、角度通知画面51Eに表示する(S55)。推奨角度及び推奨目盛の特定方法の説明は、第1固定角度に基づいて特定される場合と同一であるので、説明を省略する。
ユーザは、角度通知画面51Eを参照し、位置決め用治具1Bを用いてカートリッジ4に対するペンPの位置決めを行う。ユーザは、切断装置1Aのヘッド5の装着部32に、ペンPが90°(目盛「7」)で位置決めされた状態のカートリッジ4を装着する。これによって切断装置1Aは、S53の処理によって取得された描画データに対応するオブジェクト「CD」を、対応する種別(文字/ヴァーサル/C又はD)に基づいて、対象物20にペンPで描画することが可能な状態になる。
制御部71は、S55の処理によって角度通知画面51Eが表示された状態で、OKボタンを選択するパネル操作を受け付けた場合、確認画面51GをLCD51に表示させる(S57)。更に制御部71は、確認画面51Gのスタートボタンを選択するパネル操作を受け付けたと判定された場合(S59:YES)、S53の処理によって取得された描画データに基づき、搬送部7及び移動部8を制御する。これによって、制御部71は、種別(文字/ヴァーサル/C及びD)のオブジェクト「C」「D」を構成する複数の線分を、対象物20に描画する(S61)。
制御部71は、S51の処理によって取得された描画データ及び角度データのうち、S53の処理によって取得されていない描画データ及び角度データが残っているか判定する(S63)。上記の場合、オブジェクト「E」「F」のそれぞれの種別(文字/ローマン/E又はF)に対応する描画データ及び角度データについては、S53の処理によって選択されていない。このため制御部71は、S51の処理によって取得された描画データのうち、S53の処理によって取得されていない描画データが残っていると判定する(S63:NO)。制御部71は、処理をS53に戻す。制御部71は、S53〜S61の処理を実行することによって、種別(文字/ローマン/E又はF)のオブジェクト「E」「F」を構成する複数の線分を、対象物20に描画する。
制御部71は、オブジェクト「E」「F」を対象物20に描画した(S61)場合、S51の処理によって取得された描画データ及び角度データのうち、S53の処理によって取得されていない描画データ及び角度データが残っていないと判定する(S63:YES)。制御部71は描画処理を終了し、処理をメイン処理に戻す。図9に示すように、制御部71は、描画処理(S29)の終了後、メイン処理を終了させる。
<本実施形態の作用、効果>
切断装置1Aでは、対象物20にオブジェクトを描画する動作が実行される前に、位置決め用治具1Bを用いてカートリッジ4にペンPを位置決めするために用いられる推奨目盛が、LCD51に表示される(図11(e)(f)参照)。従ってユーザは、表示された推奨目盛を参照し、位置決め用治具1Bを用いてカートリッジ4にペンPを固定して切断装置1Aの装着部32に装着できる。この場合、切断装置1Aは、ユーザにより選択された種別のオブジェクトを描画するために必要な固定角度でペンPがカートリッジ4に固定された状態で、オブジェクトの描画を実行できる。従って、切断装置1Aは、カリグラフィによりオブジェクトを適切に描画できる。
切断装置1Aでは、対象物20にオブジェクトを描画する動作が実行される前に、位置決め用治具1Bを用いてカートリッジ4にペンPを位置決めするために用いられる推奨目盛が、LCD51に表示される(図11(e)(f)参照)。従ってユーザは、表示された推奨目盛を参照し、位置決め用治具1Bを用いてカートリッジ4にペンPを固定して切断装置1Aの装着部32に装着できる。この場合、切断装置1Aは、ユーザにより選択された種別のオブジェクトを描画するために必要な固定角度でペンPがカートリッジ4に固定された状態で、オブジェクトの描画を実行できる。従って、切断装置1Aは、カリグラフィによりオブジェクトを適切に描画できる。
データテーブル740は、種別毎に用意されてフラッシュメモリ74に記憶される。種別は、文字/模様種別、書体種別、及び文字種別を含むので、データテーブル740も、これらの種別毎に区分される。オブジェクトの文字/模様種別が「文字」の場合、書体種別により書体が識別され、文字種別により文字の種類が識別される。つまり、データテーブル740に含まれる描画データ及び角度データは、オブジェクトが文字の場合、書体、及び、文字の種類毎に定義され、フラッシュメモリ74に記憶される。この場合、切断装置1Aは、文字の書体や種類に応じた適切な固定角度にペンPが調整された状態で、オブジェクトの描画を実行できる。従って、切断装置1Aは、ペンPの固定角度が書体や文字の種類毎に相違する場合でも、カリグラフィにより文字を適切に描画できる。
切断装置1Aは、指定された種別のオブジェクトをカリグラフィで描画するために必要となるペンPの固定角度を、推奨目盛をLCD51に表示することによってユーザに通知する。ユーザは、位置決め用治具1Bを用いてカートリッジ4にペンPを固定する場合、通知された推奨目盛に対応する基部6Bの凹部81Aに当接部6Cの凸部81Bが係合するように、当接部6Cを回転させる。この状態でカートリッジ4にペンPを固定させることにより、ユーザは、所望の種別のオブジェクトをカリグラフィで描画するために必要となる固定角度で、カートリッジ4にペンPを固定できる。従って、切断装置1Aは、ユーザが位置決め用治具1Bを使用してペンPをカートリッジ4に固定する作業を容易に実行させることができる。
オブジェクトを回転させる指示がされた場合、その回転量や回転方向応じて、カートリッジ4に対するペンPの固定角度も変更される必要がある。これに対し、切断装置1Aは、オブジェクトを回転させる回転指示(回転量及び回転方向)を取得した場合(S19:YES)、取得された回転量及び回転方向に応じて角度データの固定角度を更新する(S21)。切断装置1Aは更に、更新された固定角度に基づいて推奨角度及び推奨目盛を特定し、角度通知画面51Eに表示する(S55)。この場合、ユーザは、回転されたオブジェクトを描画するのに適した固定角度となるようにペンPを調整できる。従って、切断装置1Aは、回転されたオブジェクトをカリグラフィにより適切に描画できる。
位置決め用治具1BによるペンPの位置決めは、0°から15°間隔で165°まで設定可能である。これに対し、切断装置1Aは、回転指示により更新された固定角度が15の整数倍の値と一致する場合、更新された固定角度をそのまま推奨角度として特定し、且つ、角度データの目盛をそのまま推奨目盛として特定してLCD51に表示する。一方、切断装置1Aは、回転指示により更新された固定角度が15の整数倍の値と相違する場合、15の整数倍の値のうち更新された固定角度に最も近似する値を推奨角度として特定し、且つ、推奨角度に基づき推奨角度を特定してLCD51に表示する(S55)。この場合、LCD51には、常に、15の整数倍の値に対応する推奨角度及び推奨目盛が表示される。この場合、ユーザは、カートリッジ4に固定されるペンPの固定角度がLCD51に表示された推奨目盛と一致するように調整するための操作を、位置決め用治具1Bを用いて容易に行うことができる。
切断装置1Aは、角度通知画面51E(図11(e)(f))の表示後、確認画面51G(図11(g)(h))をLCD51に更に表示させる。確認画面51Gには、描画されるオブジェクトを示すオブジェクト画像が描画領域511に表示され、且つ、推奨目盛及び推奨角度が表示される。例えば、オブジェクトを回転させる回転指示がされている場合、回転後のオブジェクトの態様を示すオブジェクト画像が表示される。この場合、ユーザは、回転指示後のオブジェクトの描画態様を、実際に描画が実行される前に、推奨角度及び推奨目盛とともに確認できる。
切断装置1Aは、固定角度が第1固定角度で共通する角度データ、及び、この角度データに対応する描画データを最初に読み出し(S53)、対応するオブジェクトを対象物20に描画する(S61)。描画後、切断装置1Aは、第1固定角度以外の第2固定角度で共通する角度データ、及び、この角度データに対応する描画データを次に読み出し(S53)、対応するオブジェクトを対象物20に描画する(S61)。この場合、複数のオブジェクトのそれぞれのうち、固定角度が共通するオブジェクトがまとめて描画される。なお、角度データ及び描画データは、オブジェクトを構成する線分毎に定義される。このため、切断装置1Aは、固定角度が共通する線分をまとめて描画できるので、カートリッジ4に対するペンPの固定角度を変更する回数を最小限に抑制できる。従って、切断装置1Aは、位置決め用治具1Bを用いてカートリッジ4に対するペンPの位置決めを行う手間を軽減できると同時に、全てのオブジェクトの描画が完了するまでに要する時間を短縮できる。
上記実施形態において、オブジェクト「A」〜「F」の各種別に対応する角度データは、種別毎に全ての線分で同一であった。このため、切断装置1Aは、描画処理(図10参照)において、S53の処理で角度データ及び描画データを、種別単位で選択し、対応する描画データに基づいてオブジェクトを描画した。この場合、切断装置1Aは、オブジェクトに含まれる複数の線画を、オブジェクト毎にまとめて描画することができるので、オブジェクトを構成する線分のずれを最小限に抑えることができる。従って、切断装置1Aは、描画されるそれぞれのオブジェクトの見栄えを良好にできる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。切断装置1Aは、ペンPで対象物20にオブジェクトを描画する機能を実現するための専用機(例えば、描画装置)であってもよい。切断装置1Aは装着部32を有さず、カートリッジ4がヘッド5に直接固定されていてもよい。この場合、ユーザは、切断装置1Aのカートリッジ4にペンPを直接固定してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。切断装置1Aは、ペンPで対象物20にオブジェクトを描画する機能を実現するための専用機(例えば、描画装置)であってもよい。切断装置1Aは装着部32を有さず、カートリッジ4がヘッド5に直接固定されていてもよい。この場合、ユーザは、切断装置1Aのカートリッジ4にペンPを直接固定してもよい。
データテーブル740の角度データに固定角度のみ含まれ、目盛は含まれていなくてもよい。データテーブル740の固定角度は任意の値でよく、15の整数倍の値でなくてもよい。制御部71は、必要に応じ、角度データの固定角度を15で除算することによって、目盛を算出してもよい。
データテーブル740の角度データに目盛のみ含まれ、固定角度は含まれなくてもよい。角度通知画面51Eにより通知される情報は推奨目盛のみであってもよい。
切断装置1Aは、角度通知画面51Eにおいて推奨角度のみ通知してもよい。ユーザは、通知された推奨角度でカートリッジ4にペンPが固定されるよう、位置決め用治具1Bを用いずに調整してもよい。
データテーブル740において、線分毎に記憶されるデータは描画データのみでもよく、角度データは記憶されなくてもよい。この場合、フラッシュメモリ74には、書体種別毎に角度データが対応付けた別のテーブルを有していてもよい。制御部71は、データテーブル740の書体種別に対応する角度データを、別のテーブルを参照することにより特定してもよい。
固定角度に基づいて推奨角度及び推奨目盛を特定する方法は、上記実施形態に限定されない。位置決め用治具1Bの目盛部660の各目盛に対応する凹部68Aの数、及び配置に応じ、固定角度から推奨角度及び推奨目盛が算出される場合の基数(上記実施形態における15に対応する値)は変更されてよい。切断装置1Aは、回転指示により更新された固定角度が15の整数倍の値と相違する場合、更新された固定角度をそのまま推奨角度としてLCD51に表示し、且つ、固定角度を15で除算した値、即ち、小数点以下を含む値を、そのまま推奨目盛としてLCD51に表示してもよい。角度通知画面51Eに、位置決め用治具1Bの一部を模式的に示した案内画像514は含まれなくてもよい。
ユーザがカートリッジ4に対するペンPの位置決めを行う場合、位置決め用治具1Bは用いられなくてもよい。例えばカートリッジ4の側壁に、目盛[1]〜[12]が予め付されていてもよい。ユーザは、この目盛と、ペンPの筆記部Psの長手方向の端部との位置関係を目視で調整することによって、カートリッジ4に対するペンPの位置決めを行ってもよい。又は、切断装置1Aの装着部32にカートリッジ4を装着した後、ユーザが目視でペンPを回転させ、推奨角度と一致する回転角度となるようにペンPをカートリッジ4に固定してもよい。
上記実施形態では、各種別のオブジェクトに含まれる複数の線分のそれぞれに対応する角度データの固定角度は、種別毎に共通であった。これに対し、各種別のオブジェクトに含まれる複数の線分のそれぞれに対応する角度データの固定角度は、線分毎に相違していてもよい(例えば、データテーブル740B(図5参照)等)。この場合、描画処理(図10参照)が実行される場合において、1つの種別のオブジェクトの描画が終了されるまでの間に、S53〜S61の処理が複数回実行されてもよい。この場合、1つの種別のオブジェクトの描画が完了するまでに、カートリッジ4に対するペンPの固定角度が複数回変更されてもよい。又、複数の種別のオブジェクトが描画される場合、複数のオブジェクトのそれぞれに含まれる複数の線分のうち、固定角度が共通する一部の線分が、S53〜S61の処理が1回実行されることによってまとめて描画されてもよい。即ち、複数のオブジェクトのそれぞれに含まれる複数の線分がそれぞれ描画される順番は、対応する固定角度毎に応じて入れ替えられてもよい。
上記実施形態において、制御部71は、固定角度が第1固定角度で共通する角度データ及び描画データを最初に読み出し(S53)、対応するオブジェクトを対象物20に描画した(S61)。描画後、切断装置1Aは、第1固定角度以外の第2固定角度で共通する角度データ及び描画データを次に読み出し(S53)、対応するオブジェクトを対象物20に描画した(S61)。これに対し、制御部71は、角度データに含まれる固定角度の異同に関わらず、複数のオブジェクトのそれぞれを構成する線分を1つずつ順番に選択し、選択された線分に対応する描画データ及び角度データを取得してもよい(S53)。制御部71は、取得された角度データの固定角度に基づいて推奨角度及び推奨目盛を特定し、角度通知画面に表示してもよい(S55)。制御部71は、取得された描画データに基づき、対象物20に線画を描画してもよい(S61)。以上の処理(S53〜S61)は、複数のオブジェクトのそれぞれに含まれる線分が全て選択されるまで繰り返されてもよい。この場合、ペンPの固定角度が相違する複数の線分を含むオブジェクトが描画される場合でも、オブジェクト毎に複数の線画がまとめて描画される。従って、切断装置1Aは、オブジェクトを構成する線分のずれを最小限に抑えることができるので、描画されるそれぞれのオブジェクトの見栄えを良好にできる。
<その他>
切断装置1Aは、本発明の「描画装置」の一例である。左右方向は、本発明の「第1方向」の一例である。前後方向は、本発明の「第2方向」の一例である。フラッシュメモリ74は、本発明の「記憶部」の一例である。推奨目盛は、本発明の「固定角度情報」の一例である。
切断装置1Aは、本発明の「描画装置」の一例である。左右方向は、本発明の「第1方向」の一例である。前後方向は、本発明の「第2方向」の一例である。フラッシュメモリ74は、本発明の「記憶部」の一例である。推奨目盛は、本発明の「固定角度情報」の一例である。
1A:切断装置、1B:位置決め用治具、2:制御部、7:搬送部、8:移動部、10:保持部、20:対象物、32:装着部、51:LCD、71:制御部、74:フラッシュメモリ、660:目盛部、P:ペン、Ps:筆記部、Ra:回転軸、Y11:回転方向
Claims (11)
- カートリッジに固定されたペンを用いて対象物に描画する描画装置であって、
前記カートリッジを、第1方向に移動させる移動部と、
前記対象物を、前記第1方向と直交する第2方向に搬送する搬送部と、
前記移動部及び前記搬送部を制御して前記カートリッジと前記対象物とを相対移動させ、前記ペンを用いて前記対象物にオブジェクトを描画する制御部と、
前記オブジェクトを描画するための前記移動部及び前記搬送部の制御条件を示す描画データ、及び、前記オブジェクトを描画する場合における前記カートリッジに対する前記ペンの固定角度を示す角度データを、複数の前記オブジェクトのそれぞれの種別毎に記憶する記憶部と
を備え、
前記固定角度は、
前記カートリッジに固定された前記ペンの軸線が延びる方向を回転軸とした回転方向の角度であり、
前記制御部は、
前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つの種別を受け付け、
受け付けられた前記少なくとも1つの種別に対応する前記描画データ及び前記角度データを、前記記憶部から読み出して取得し、
取得された前記角度データにより示される前記固定角度に対応する固定角度情報を、表示部に表示し、
取得された前記描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、受け付けられた前記種別の前記オブジェクトを前記対象物に描画する
ことを特徴とする描画装置。 - 前記複数のオブジェクトは文字を含み、
前記種別は、前記文字の書体毎に区分され、
前記記憶部は、
前記種別毎に前記角度データを記憶することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。 - 前記制御部は、
受け付けられた前記種別の前記オブジェクトを回転させる回転指示を取得し、
取得された前記回転指示に基づき回転する前記オブジェクトの回転量に応じて、取得された前記角度データにより示される前記固定角度を更新し、更新された前記固定角度に対応する前記固定角度情報を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の描画装置。 - 前記制御部は、
更新された前記固定角度が所定値の整数倍の値と一致する場合、更新された前記固定角度に対応する前記固定角度情報を前記表示部に表示し、
更新された前記固定角度が前記所定値の整数倍の値と相違する場合、前記所定値の整数倍の値のうち更新された前記固定角度に最も近似する値に対応する前記固定角度情報を、前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の描画装置。 - 前記制御部は、
前記複数のオブジェクトのそれぞれの前記種別を受け付け、
受け付けられた複数の前記種別のうち何れかである第1種別に対応する第1描画データ及び第1角度データを、前記記憶部から取得し、
取得された前記第1角度データにより示される第1固定角度に対応する前記固定角度情報を、前記表示部に表示し、
取得された前記第1描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、受け付けられた前記第1種別の第1オブジェクトを前記対象物に描画し、
受け付けられた複数の前記種別のうち前記第1種別以外の何れかである第2種別に対応する第2描画データ及び第2角度データを、前記記憶部から取得し、
前記第1オブジェクトを前記対象物に描画した後、取得された前記第2角度データにより示される第2固定角度に対応する前記固定角度情報を、前記表示部に表示し、
前記第2固定角度に対応する前記固定角度情報を前記表示部に表示した後、取得された前記第2描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、受け付けられた前記第2種別の第2オブジェクトを前記対象物に描画する
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の描画装置。 - 前記制御部は、
前記複数のオブジェクトのそれぞれの前記種別を受け付け、
受け付けられた複数の前記種別に対応する複数の前記描画データ及び複数の前記角度データを、前記記憶部から取得し、
取得された前記複数の角度データにより示される複数の固定角度のうち特定の第1固定角度に対応する前記固定角度情報を、前記表示部に表示し、
取得された前記複数の描画データのうち、前記第1固定角度を示す第1角度データに対応する第1描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、受け付けられた前記複数の種別の前記複数のオブジェクトのそれぞれのうち前記第1描画データに対応する部分を前記対象物に描画し、
前記第1描画データに対応する部分を前記対象物に描画した後、取得された前記複数の角度データにより示される前記複数の固定角度のうち前記第1固定角度以外の何れかである第2固定角度に対応する前記固定角度情報を、前記表示部に表示し、
前記第2固定角度に対応する前記固定角度情報を前記表示部に表示した後、取得された前記複数の描画データのうち、前記第2固定角度を示す第2角度データに対応する第2描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、受け付けられた前記複数の種別の前記複数のオブジェクトのそれぞれのうち前記第2描画データに対応する部分を前記対象物に描画する
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の描画装置。 - 前記オブジェクトは、複数の線分を含み
前記記憶部は、
前記複数の線分のそれぞれを描画するための前記移動部及び前記搬送部の制御条件を示す線分描画データ、及び、前記線分を描画する場合における前記カートリッジに対する前記ペンの前記固定角度を示す線分角度データを、前記複数の線分毎に記憶し、
前記制御部は、
受け付けられた前記種別の前記オブジェクトに含まれる前記複数の線分のうち何れかである第1線分に対応する第1線分描画データ及び第1線分角度データを、前記記憶部から取得し、
取得された前記第1線分角度データにより示される第3固定角度に対応する前記固定角度情報を、前記表示部に表示し、
取得された前記第1線分描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、前記第1線分を前記対象物に描画し、
受け付けられた前記種別の前記オブジェクトに含まれる前記複数の線分のうち前記第1線分以外の何れかである第2線分に対応する第2線分描画データ及び第2線分角度データを、前記記憶部から取得し、
前記第1線分を前記対象物に描画した後、取得された前記第2線分角度データにより示される第4固定角度に対応する前記固定角度情報を、前記表示部に表示し、
前記第4固定角度に対応する前記固定角度情報を前記表示部に表示した後、取得された前記第2線分描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、前記第2線分を前記対象物に描画する
ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の描画装置。 - 前記オブジェクトは、複数の線分を含み
前記記憶部は、
前記複数の線分のそれぞれを描画するための前記移動部及び前記搬送部の制御条件を示す線分描画データ、及び、前記線分を描画する場合における前記カートリッジに対する前記ペンの前記固定角度を示す線分角度データを、前記複数の線分毎に記憶し、
前記制御部は、
受け付けられた前記種別の前記オブジェクトに含まれる前記複数の線分に対応する複数の前記線分角度データのうち特定の第3固定角度を示す第1線分角度データ、及び、前記第1線分角度データに対応する第1線分描画データを前記記憶部から取得し、
前記第3固定角度に対応する前記固定角度情報を、前記表示部に表示し、
取得された前記第1線分描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、前記複数の線分のうち前記第1線分描画データに対応する線分を前記対象物に描画し、
受け付けられた前記種別の前記オブジェクトに含まれる前記複数の線分に対応する前記複数の線分角度データのうち、前記第3固定角度以外の何れかである第4固定角度を示す第2線分角度データ、及び、前記第2線分角度データに対応する第2線分描画データを前記記憶部から取得し、
前記第1線分描画データに対応する線分を前記対象物に描画した後、前記第4固定角度に対応する前記固定角度情報を、前記表示部に表示し、
前記第4固定角度に対応する前記固定角度情報を前記表示部に表示した後、取得された前記第2線分描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、前記複数の線分のうち前記第2線分描画データに対応する線分を前記対象物に描画する
ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の描画装置。 - 前記制御部は、
前記カートリッジに対して前記ペンを固定するための治具に付されたパラメータであって、前記固定角度情報に対応する前記パラメータを、前記表示部に表示し、
前記治具は、
前記カートリッジに前記ペンが固定される場合において、前記固定角度情報に対応する前記パラメータを参照することで、任意の前記固定角度で前記カートリッジに前記ペンを固定できる前記治具である
ことを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の描画装置。 - 前記制御部は、
受け付けられた前記少なくとも1つの種別に対応する前記オブジェクトを、前記表示部に更に表示し、
前記回転指示を取得した場合、取得された前記回転指示に基づき回転された前記オブジェクトを、更新された前記固定角度に対応する前記固定角度情報とともに前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の描画装置。 - ペンが固定されるカートリッジを、第1方向に移動させる移動部と、対象物を、前記第1方向と直交する第2方向に搬送する搬送部と、前記移動部及び前記搬送部を制御して前記カートリッジと前記対象物とを相対移動させ、前記カートリッジに固定されたペンを用いて前記対象物にオブジェクトを描画する制御部とを備えた描画装置により、前記対象物に前記オブジェクトを描画させるための描画方法であって、
複数のオブジェクトのうち少なくとも1つの種別を受け付け、
前記オブジェクトを描画するための前記移動部及び前記搬送部の制御条件を示す描画データ、及び、前記オブジェクトを描画する場合における前記カートリッジに対する前記ペンの角度であって、前記カートリッジに固定された前記ペンの軸線が延びる方向を回転軸とした回転方向の角度である固定角度を示す角度データを、複数の前記オブジェクトのそれぞれの種別毎に記憶する記憶部から、受け付けられた前記少なくとも1つの種別に対応する前記描画データ及び前記角度データを読み出して取得し、
取得された前記角度データにより示される前記固定角度に対応する固定角度情報を、表示部に表示し、
取得された前記描画データに基づき、前記移動部及び前記搬送部を制御し、受け付けられた前記種別の前記オブジェクトを前記対象物に描画する
ことを特徴とする描画方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019005231A JP2020113182A (ja) | 2019-01-16 | 2019-01-16 | 描画装置及び描画方法 |
PCT/JP2019/012757 WO2020148923A1 (ja) | 2019-01-16 | 2019-03-26 | 描画装置及び描画方法 |
US17/376,877 US11772292B2 (en) | 2019-01-16 | 2021-07-15 | Drawing device and drawing method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019005231A JP2020113182A (ja) | 2019-01-16 | 2019-01-16 | 描画装置及び描画方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020113182A true JP2020113182A (ja) | 2020-07-27 |
Family
ID=71613210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019005231A Pending JP2020113182A (ja) | 2019-01-16 | 2019-01-16 | 描画装置及び描画方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11772292B2 (ja) |
JP (1) | JP2020113182A (ja) |
WO (1) | WO2020148923A1 (ja) |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51115125A (en) * | 1975-04-01 | 1976-10-09 | Asahi Optical Co Ltd | Pencil head for automatic drafting machine and the like |
JPH0478597A (ja) * | 1990-07-21 | 1992-03-12 | Nisca Corp | X―yプロッタ |
JPH052996U (ja) * | 1991-07-02 | 1993-01-19 | マツクス株式会社 | 作画機の筆記装置 |
JP2821655B2 (ja) | 1992-05-27 | 1998-11-05 | 株式会社 滝泰 | 変わり振り袖 |
JPH0625903U (ja) * | 1992-08-26 | 1994-04-08 | マックス株式会社 | Xyプロッタに於けるモータ制御装置 |
US8921473B1 (en) * | 2004-04-30 | 2014-12-30 | Sydney Hyman | Image making medium |
EP1655116B1 (en) * | 2003-07-15 | 2008-06-18 | Mimaki Engineering Co., Ltd. | Register mark reading method |
CA2527458C (en) * | 2004-11-25 | 2016-08-30 | Unotchit Inc. | Apparatus and method for optimized tracing of a pattern on a surface |
WO2010096758A2 (en) * | 2009-02-23 | 2010-08-26 | Provo Craft And Novelty, Inc. | Controller device |
JP2013144343A (ja) * | 2012-01-16 | 2013-07-25 | Brother Industries Ltd | 切断装置 |
JP6064702B2 (ja) * | 2013-03-15 | 2017-01-25 | ブラザー工業株式会社 | 加工装置、及び加工装置用プログラム |
JP2014231103A (ja) * | 2013-05-28 | 2014-12-11 | ブラザー工業株式会社 | 加工装置、及びデータ処理プログラム |
JP2016068175A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | ブラザー工業株式会社 | 切断データ作成方法、切断データ作成装置、切断装置、及びコンピュータ読取り可能な記録媒体 |
JP2017024118A (ja) * | 2015-07-22 | 2017-02-02 | ブラザー工業株式会社 | ペンカートリッジ |
JP2017064857A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | ブラザー工業株式会社 | データ生成装置及びデータ生成プログラム |
JP2018024155A (ja) * | 2016-08-09 | 2018-02-15 | ブラザー工業株式会社 | プロッタ、プロッタプログラム、及びプロッタに装着可能なペン |
JP2018024157A (ja) * | 2016-08-09 | 2018-02-15 | ブラザー工業株式会社 | プロッタ及び箔押し加工方法 |
JP2018023922A (ja) * | 2016-08-09 | 2018-02-15 | ブラザー工業株式会社 | プロッタ及びプロッタプログラム |
JP2020113181A (ja) * | 2019-01-16 | 2020-07-27 | ブラザー工業株式会社 | 位置決め用治具 |
-
2019
- 2019-01-16 JP JP2019005231A patent/JP2020113182A/ja active Pending
- 2019-03-26 WO PCT/JP2019/012757 patent/WO2020148923A1/ja active Application Filing
-
2021
- 2021-07-15 US US17/376,877 patent/US11772292B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US11772292B2 (en) | 2023-10-03 |
WO2020148923A1 (ja) | 2020-07-23 |
US20210339560A1 (en) | 2021-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9089988B2 (en) | Apparatus with a cartridge holder to receive a pen or a cutter for cutting or drawing image | |
US20140182463A1 (en) | Cutting data generator, cutting apparatus and non-transitory computer-readable medium storing cutting data generating program | |
US9199386B2 (en) | Cutting data generator, cutting apparatus and non-transitory computer-readable medium storing cutting data generating program | |
US9089982B2 (en) | Apparatus provided with cartridge holder receiving pen or cutter | |
US20140283662A1 (en) | Apparatus and non-transitory computer-readable medium | |
CN106462143B (zh) | 机床控制装置 | |
WO2020148923A1 (ja) | 描画装置及び描画方法 | |
US7114866B2 (en) | Tape printing apparatus | |
JP2009206206A (ja) | 加工装置 | |
US9102073B2 (en) | Apparatus provided with cartridge holder receiving pen or cutter | |
JP2013193192A (ja) | 切断装置 | |
JP5228766B2 (ja) | テープ印刷装置 | |
JPH0693945B2 (ja) | ミシンのためのデータ作成装置 | |
US11661692B2 (en) | Sewing machine | |
WO2021186971A1 (ja) | 描画装置 | |
JP2016117256A (ja) | データ処理装置、印刷装置、及びデータ処理プログラム | |
JPS63105787A (ja) | ミシン | |
JP6245067B2 (ja) | 編集装置、及び、印刷装置 | |
JP2017064855A (ja) | 切断データ作成装置及び切断データ作成プログラム | |
CN108811512B (zh) | 数控装置 | |
US20230029765A1 (en) | Processing data generation device, embroidery sewing machine, and non-transitory computer-readable storage medium | |
WO2017090277A1 (ja) | 加工データ作成装置及び加工データ作成プログラム | |
JP2022184028A (ja) | 切断装置及び切断プログラム | |
JP2017091441A (ja) | 操作タッチパネル装置 | |
JP6245113B2 (ja) | 編集装置、及び、印刷装置 |