JP2009206206A - 加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パラメータ入力画面の視認性を損なうことなく、作業効率よくパラメータの入力操作を行うことができる加工装置を提供する。
【解決手段】パラメータを入力設定するために複数の入力欄11a〜を項目毎に有するパラメータ入力画面10aにおいて、所望の入力欄、例えば入力欄11aを指定するという入力指示操作のみでパラメータ入力操作に必要なパラメータ入力用キーボード画面10bを指定された入力欄11aに重ならない位置に表示させることで、特別な画面切替え操作を要せず所望の入力欄、例えば入力欄11aに対するパラメータ入力の操作性が向上するようにした。
【選択図】 図5
【解決手段】パラメータを入力設定するために複数の入力欄11a〜を項目毎に有するパラメータ入力画面10aにおいて、所望の入力欄、例えば入力欄11aを指定するという入力指示操作のみでパラメータ入力操作に必要なパラメータ入力用キーボード画面10bを指定された入力欄11aに重ならない位置に表示させることで、特別な画面切替え操作を要せず所望の入力欄、例えば入力欄11aに対するパラメータ入力の操作性が向上するようにした。
【選択図】 図5
Description
本発明は、操作パネルを備える切削装置等の加工装置に関するものである。
IC,LSI等のデバイスが複数形成されたウエーハは、裏面が研削されて所定の厚さに形成され、ダイシング装置等の加工装置によって個々のデバイスに分割されて携帯電話機、パソコン等の電子機器に利用される。様々な種類の電子部品を少量生産する場合や量産前の条件設定等の少量加工を行う場合、その製品毎にマシン設定や加工条件を変更し加工される。加工条件設定時やマシン条件設定時には、数字入力や文字入力のためのパラメータ入力用キーボード画面を操作パネルに切替え表示させてパラメータの入力設定を行うようにしている。
しかしながら、加工装置自体の小型化に伴い操作パネルも小さくなる傾向にあり、これに伴い画面も小さくなってきている。加工条件設定やマシン条件設定のためのパラメータ入力画面が表示された操作パネルにおいて、そのパラメータ入力欄にパラメータを入力するためにパラメータ入力用キーボードを出現させるためのテンキーコントローラを常時画面上に表示させておくようにしてもよいが、上記のように小型化される状況下では、テンキーコントローラを常時画面上に表示させるとテンキーコントローラ用の表示領域分、パラメータ入力画面における加工条件設定やマシン条件設定のための領域が狭くなり、画面が見にくくなる。また、テンキーコントローラ画面を逐一切替え操作しながら入力設定を行う必要があり、作業効率が低下してしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、パラメータ入力画面の視認性を損なうことなく、作業効率よくパラメータの入力操作を行うことができる加工装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる加工装置は、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物を加工する加工手段と、保持手段に保持された被加工物の表面を撮像する撮像手段と、前記加工手段および前記撮像手段を含む当該加工装置の構成要素を制御する制御手段と、該制御手段に対してパラメータを入力設定する操作パネルとを備える加工装置であって、前記操作パネルは、個々のパラメータを入力するための入力欄を項目毎に有するパラメータ入力画面を表示するとともに、前記入力欄のいずれかが指定された場合に指定された該入力欄に重ならない前記パラメータ入力画面上の位置にパラメータ入力用キーボード画面を表示することを特徴とする。
本発明にかかる加工装置は、パラメータを入力設定するために入力欄を項目毎に有するパラメータ入力画面において所望の入力欄を指定するという入力指示操作のみでパラメータ入力操作に必要なパラメータ入力用キーボード画面を指定された入力欄に重ならない位置に表示させるので、通常はパラメータ入力画面が単一で表示されることとなりその視認性が損なわれることはなく、かつ、特別な画面切替え操作を要せず所望の入力欄に対するパラメータ入力の操作性を向上させ、作業効率を向上させることができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態である加工装置について図面を参照して説明する。
本実施の形態は、加工装置として、切削ブレードを有する加工手段を備える切削装置への適用例を示す。図1は、本発明の実施の形態の加工装置の一例を示す正面図であり、図2は、その加工手段周りの構成を抽出して示す斜視図である。本実施の形態の加工装置1は、被加工物Wを分割予定ラインに沿って切削する切削装置に適用したものであり、図1に示すように、正面上部に操作パネル10を備え、図2に示すように、加工手段20や撮像手段3や制御手段40を内蔵している。
加工手段20は、図2に示すように、保持手段2の保持面2aに保持された被加工物Wの分割予定ラインに沿って、切削ブレード21がカット処理を行うものである。ここで、加工手段20は、切削ブレード21が着脱自在に装着されたスピンドル22と、このスピンドル22を回転可能に支持するとともに回転駆動する図示しない駆動源を含む円筒状のハウジング23とを備える。また、切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。
また、撮像手段3は、図2に示すように、ハウジング23の側部に設けられたもので、保持手段2に保持された被加工物Wの表面を撮像するCCDカメラ等を搭載した顕微鏡であり、切削すべき分割予定ラインに対する切削ブレード21の位置付けに供するアライメント用である。
保持テープTを介してフレームFと一体となった状態のウエーハ状の被加工物Wを保持する保持面2aを有する保持手段2は、図2に示すように、駆動源4に連結されて回転可能とされている。駆動源4は、移動基台5に固定されている。
操作パネル10は、加工装置1の筐体において見やすくて操作しやすい箇所に配設されて、加工装置1に内蔵された制御手段40による制御の下に、撮像手段3が撮像した画像の他、加工処理等に伴う必要な各種情報を表示する表示パネルを兼用するとともに、加工手段20の加工条件設定等に必要な入力操作を行うための画面やキー表示等を行うタッチパネル構成のものである。
ここで、加工装置1は、切削動作に必要な送り動作を行うためのX軸移動手段50、Z軸移動手段60およびY軸移動手段70を備える。図2は、切削ブレード21に対する送り機構の構成例を示している。X軸移動手段50は、移動基台5をX軸方向に移動させることで、保持手段2を加工手段20の切削ブレード21に対して相対的にX軸方向に加工送りするためのものである。X軸移動手段50は、X軸方向に配設されたボールねじ51と、ボールねじ51の一端に連結されたパルスモータ52と、ボールねじ51と平行に配列された一対のガイドレール53とから構成され、ボールねじ51には、移動基台5の下部に設けられた図示しないナットが螺合している。ボールねじ51は、パルスモータ52に駆動されて回転し、それに伴って移動基台5がガイドレール53にガイドされてX軸方向に移動する構成となっている。
Z軸移動手段60は、切削ブレード21のハウジング23を支持する支持部6を壁部7に対して相対的にZ軸方向に移動させることで、加工手段20の切削ブレード21を昇降させて被加工物Wに対する切り込み量を制御するためのものである。Z軸移動手段60は、壁部7の一方の面においてZ軸方向に配設されたボールねじ61と、このボールねじ61を回動させるパルスモータ62と、ボールねじ61と平行に配列された一対のガイドレール63とを有し、支持部6の内部の図示しないナットがボールねじ61に螺合している。支持部6は、パルスモータ62によって駆動されてボールねじ61が回動するのに伴ってガイドレール63にガイドされてZ軸方向に昇降し、支持部6に支持された切削ブレード21もZ軸方向に昇降する構成となっている。
Y軸移動手段70は、切削ブレード21のハウジング23を、支持部6を介して支持する壁部7をY軸方向に移動させることで、加工手段20の切削ブレード21を保持手段2に対して相対的にY軸方向に割り出し送りするためのものである。Y軸移動手段70は、Y軸方向に配設されたボールねじ71と、ボールねじ71の一端に連結されたパルスモータ72と、ボールねじ71と平行に配列された一対のガイドレール73とから構成され、ボールねじ71には、壁部7と一体に形成された移動基台8の内部に設けられた図示しないナットが螺合している。ボールねじ71は、パルスモータ72に駆動されて回転し、それに伴って移動基台8がガイドレール73にガイドされてY軸方向に移動する構成となっている。
ここで、本実施の形態の加工装置1による被加工物Wのカット動作の概要について説明する。まず、高速回転させた切削ブレード21をZ軸移動手段60による切り込み送りで保持手段2上の被加工物Wに所定の切り込み深さで切り込ませながら、切削ブレード21に対して保持手段2をX軸移動手段50でX軸方向に相対的に加工送りすることで、被加工物W上の分割予定ラインを切削加工して切削溝を形成する。同一方向の次の分割予定ラインの切削加工は、保持手段2に対して切削ブレード21をY軸移動手段70でY軸方向に分割予定ライン幅分だけ相対的に割り出し送りすることで、同様に繰り返す。そして、同一方向の全ての分割予定ラインについて切削溝を形成した後、保持手段2の回転により被加工物Wを90°回転させ、新たにX軸方向に配された全ての分割予定ラインについて切削ブレード21で同様の切削加工を繰り返すことにより、切削溝を形成する。
次に、本実施の形態の加工装置1が備える制御系の構成について説明する。図3は、本実施の形態の加工装置1が備える制御手段40の構成例を示す概略ブロック図である。制御手段40は、例えばCPU等で構成された演算処理装置やROM、RAM等を備え加工装置1全体の制御を司るマイクロプロセッサ41を主体に構成されている。加工手段20、X軸移動手段50、Y軸移動手段70、およびZ軸移動手段60はマイクロプロセッサ41に接続されこのマイクロプロセッサ41により加工動作、移動動作等の動作が制御される。また、マイクロプロセッサ41は、操作パネル10に対して必要な表示情報を記憶部42やパネル表示画面記憶部43から読み出して表示制御部44を介して表示内容を制御するとともに、操作パネル10上で指示操作された入力情報を解析し、各部の動作制御、表示制御等に供する。パネル表示画面記憶部43には、操作パネル10に対する各種モードに応じた操作キー等の表示パターンが設定された表示画面情報が、操作パネル10のXY座標系のピクセル位置によって特定される情報として格納されている。パネル表示画面記憶部43は、本実施の形態では、この表示画面情報の一つとして、後述の加工条件設定用のパラメータ入力画面の基本表示パターン情報、並びにパラメータ入力画面の一部に重ねて選択的に表示させるパラメータ入力用キーボード画面の表示パターン情報が格納されている。
また、マイクロプロセッサ41は、撮像手段3に対してアライメント時やカーフチェック時の撮像動作を制御するとともに、撮像手段3が撮像した画像情報の処理制御を行う。この画像情報の処理制御として、撮像手段3が撮像した画像情報をそのまま記憶部42に記憶させたり、画像情報を画像処理部45で画像処理したデータ等を記憶部42に記憶させたりする制御を行う。
次に、本実施の形態の操作パネル10の表示例について説明する。図4は、当該加工装置1により切削処理を行う際に操作パネル10に表示される加工条件設定用のパラメータ入力画面の一例を示す正面図である。操作パネル10は、所定のメニュー画面において、データ編集作業の一つであるカット設定(基本)なるカット用の加工条件設定モードを選択操作すると、マイクロプロセッサ41および表示制御部44による制御の下に、操作パネル10には、カット設定(基本)用のパラメータ入力画面10aとして、図4に示すように、入力領域11とイメージ描画領域12とが同時に併設表示される。
ここで、例えば画面の左側略半分を占める入力領域11は、カット加工を行う上で必要となる個々の加工条件の入力を受付けるための複数の入力欄11a〜11jを縦一列に纏めて配列表示させたものである。入力領域11は、項目毎に設けられたもので、具体的には、ワーク(被加工物W)の形状に応じた横、縦のサイズの入力欄11a〜11c、Y軸移動手段70によるインデックス量(割り出し送り量)のチャンネルCH1,CH2毎の入力欄11d,11e、X軸移動手段50による保持手段2の送り速度(加工送り速度)に関する入力欄11f、切削ブレード21に関する回転数の入力欄11g、ワーク(被加工物W)厚みやテープT厚みに関する入力欄11h,11i、切削ブレード21に関する切り残し量(切削ブレードの送り量)の入力欄11jからなる。なお、入力領域11の最上部には、被加工物(ワーク)Wを特定するID情報を入力する入力欄11kが設けられている。
一方、例えば画面の右側略半分を占めるイメージ描画領域12は、カット加工における個々の加工条件の内容をイメージ描画による表示で纏めて表現した領域である。本実施の形態の場合、イメージ描画領域12に表示されるイメージ描画としては、例えば、ワーク(被加工物W)の円形平面形状や四角平面形状を示すイメージ描画12a,12b、これらイメージ描画12a,12bに付されてワーク(被加工物W)の平面寸法を示す寸法線によるイメージ描画12c,12d、イメージ描画12a,12b中に付されてチャンネルCH1,CH2毎のY軸割り出し送り量を示す寸法線によるイメージ描画12e,12fが含まれている。また、このイメージ描画領域12に表示されるイメージ描画としては、例えば、切削ブレード21、保持手段2、ワーク(被加工物W)、およびテープTを含む加工部のそれぞれの断面構造を表現したイメージ描画12g〜12j、イメージ描画12g中に付され切削ブレード21の回転数を示す矢印によるイメージ描画12k、イメージ描画12gの真下に付されて切削ブレード21による切り残し量を示す寸法線によるイメージ描画12l、イメージ描画12gに対して付されて保持手段2の送り速度を示す矢印によるイメージ描画12m、イメージ描画12i,12jに対して付されてワーク(被加工物W)、およびテープTの厚みを示す寸法線によるイメージ描画12n,12oが含まれる。
さらに、このカット用の加工条件設定のためのパラメータ入力画面においては、入力領域11中の各入力欄11a〜11jとイメージ描画領域12中の対応するイメージ描画を連結した連結線13a〜13iも、併せて同時に表示される。すなわち、連結線13aは、入力欄11a,11bとイメージ描画12a,12b上のイメージ描画12cとを連結し、連結線13bは、入力欄11cとイメージ描画12a,12bに対して付されたイメージ描画12dとを連結し、連結線13cは、入力欄11dとイメージ描画12a,12b中に付されたイメージ描画12eとを連結し、連結線13dは、入力欄11eとイメージ描画12a,12b中に付されたイメージ描画12fとを連結したものである。
また、連結線13eは、入力欄11fとイメージ描画12mとを連結し、連結線13fは、入力欄11gとイメージ描画12kとを連結し、連結線13gは、入力欄11hとイメージ描画12mとを連結し、連結線13hは、入力欄11iとイメージ描画12oとを連結し、連結線13iは、入力欄11jとイメージ描画12qとを連結したものである。
このようなパラメータ入力画面10aによれば、単にパラメータの入力欄だけでなく、パラメータ入力のための複数の入力欄11a〜11kを配列した入力領域11と、加工条件の内容をイメージ描画12a〜12oで表現したイメージ描画領域12とが併設表示され、かつ、個々の入力欄11a〜11jと対応するイメージ描画とが連結線13a〜13iで連結されて表示されるので、入力欄11a〜11kに対するパラメータの入力の際には、その加工条件の内容は入力領域11における文字表現に比べてイメージ描画12a〜12oを通じて理解しやすく、数値データの入力ミスを低減させることができる。
さらに、イメージ描画領域12の上部には保存キー14が表示され、イメージ描画領域12の右欄には、次キー15aや戻りキー15b等が表示されている。保存キー14は、加工条件設定用のパラメータ入力画面において入力設定した内容を最終的に確定し、制御手段40に保存させるために操作するキーである。次キー15aは、加工条件設定モードの次のモード画面に移行させるためのキーであり、戻りキー15bは、加工条件設定モードの前のモード画面に移行させるためのキーである。
また、本実施の形態では、操作パネル10上に選択的に表示させる画面として、図5および図6に示すように、パラメータ入力用キーボード画面10bが用意されている。このパラメータ入力用キーボード画面10bは、パラメータ入力画面10a上に重畳されて表示されるものであり、パラメータ入力画面10aの大きさに比して半分以下、例えば1/3程度の大きさに設定されてその表示パターン情報がパネル表示画面記憶部43に格納されたものである。
ここで、パラメータ入力用キーボード画面10bは、例えば、“0”〜“9”、小数点並びに+/−キーを含むテンキー16aと、カーソル位置移動キー16bと、エンターキー16cと、消去キー16dと、abcキー16eとをテンキー仕様として押下操作可能にキー表示するものである。テンキー16aは、入力領域11の各入力欄11a〜11kに対してパラメータとして数値情報を入力するためのものである。カーソル位置移動キー16bは、各入力欄11a〜11kにパラメータを入力する際の入力位置を示すカーソルを左または右に移動させるためのキーである。エンターキー16cは、入力欄11a〜11kに入力したパラメータを確定させるためのキーである。消去キー16dは、入力欄11a〜11kに入力したパラメータを消去するためのキーである。abcキー16eは、パラメータ入力用キーボード画面10bをテンキー仕様の表示からアルファベット仕様の表示に切替えるためのキーである。
パラメータ入力用キーボード画面10bは、テンキー仕様においてabcキー16eが押下されると、図7に示すようなアルファベット仕様の表示に切替えられる。すなわち、テンキー16a部分が、“a”〜“z”、“−”キー、並びに“Caps”キー等を含むアルファベットキー16fに切替えられる。アルファベットキー16fは、例えば、数字とアルファベットとを混在させたID情報を入力する際に使用される。また、abcキー16eに代えて、テンキー仕様の表示に戻すための123キー16gが表示される。
また、パラメータ入力用キーボード画面10bの表示箇所としては、例えば、図4中に破線枠17aで示す上部位置と、破線枠17bで示す下部位置とのいずれかとなるように設定されている。これらの表示位置の選択は、オペレータにより指定される入力欄11a〜11kの位置に応じて制御手段40によって決定される。本実施の形態では、例えば、上半分の入力欄11k、11a〜11eが指定された場合にはパラメータ入力用キーボード画面10bは破線枠17bで示す下部位置に表示され、下半分の入力欄11f〜11jが指定された場合にはパラメータ入力用キーボード画面10bは破線枠17aで示す上部位置に表示されるように設定されている。
このような構成において、パラメータ入力画面11aにおいて各入力欄11a〜11kにパラメータを入力する際の操作制御例について図4〜図7とともに、図8に示すフローチャートを参照して説明する。図8は、パラメータ入力操作時の制御例を示す概略フローチャートである。
まず、操作パネル10の所定のメニュー画面において、データ編集作業の一つであるカット設定(基本)なるカット用の加工条件設定モードが選択されると(ステップS1:Yes)、マイクロプロセッサ41は、パネル表示画面記憶部43から対応するカット設定(基本)用のパラメータ入力画面10aの表示データを呼び出し、表示制御部44を通じて操作パネル10上に図4に示すようなパラメータ入力画面10aを表示させる(ステップS2)。
このようなパラメータ入力画面10aの表示において、オペレータにより、いずれかの入力欄11a〜11kが押下されて入力操作が指定されると(ステップS3)、マイクロプロセッサ41は、指定された入力欄11a〜11kの位置(ピクセル座標位置により判断)が、上部側位置であるか否かを判定する(ステップS4)。本実施の形態においては、上述のように、入力欄11k、11a〜11eが指定された場合には上部側の入力欄の指定であると判定し、入力欄11f〜11jが指定された場合には下部側の入力欄の指定であると判定する。
この判定の結果、上部側の入力欄の指定であった場合には(ステップS4:Yes)、パラメータ入力画面10aにおいて破線枠17bの位置である下部側にパラメータ入力用キーボード画面10bを表示させる(ステップS5)。例えば、図5は、入力欄11aが指定された結果、パラメータ入力画面10aにおいて下部側にパラメータ入力用キーボード画面10bが表示された状態を示している。すなわち、パラメータ入力用キーボード画面10bは、入力操作が指定された入力欄11aに重ならない位置に表示される。
また、下部側の入力欄の指定であった場合には(ステップS4:No)、パラメータ入力画面10aにおいて破線枠17aの位置である上部側にパラメータ入力用キーボード画面10bを表示させる(ステップS6)。例えば、図6は、入力欄11hが指定された結果、パラメータ入力画面10aにおいて上部側にパラメータ入力用キーボード画面10bが表示された状態を示している。すなわち、パラメータ入力用キーボード画面10bは、入力操作が指定された入力欄11hに重ならない位置に表示される。
図5または図6に示すようなテンキー仕様のパラメータ入力用キーボード画面10bの表示状態においては、abcキー16eが押下されると(ステップS7:Yes)、マイクロプロセッサ41は、パラメータ入力用キーボード画面10bを例えば図7に示すようなアルファベット仕様の表示に切替える(ステップS8)。また、このようなアルファベット仕様のパラメータ入力用キーボード画面10bの表示状態においては、123キー16gが押下されると(ステップS9:Yes)、マイクロプロセッサ41は、パラメータ入力用キーボード画面10bを例えば図5や図6に示すようなテンキー仕様の表示に切替える(ステップS10)。
いずれにしても、パラメータ入力用キーボード画面10bが表示された状態で、テンキー16aやアルファベットキー16fをキー操作することで、指定した入力欄に対する数値やアルファベットによるパラメータ入力が可能となる。この際、パラメータを入力設定するために入力欄11a〜11kを項目毎に有するパラメータ入力画面10aにおいて所望の入力欄を指定するという入力指示操作のみでパラメータ入力操作に必要なパラメータ入力用キーボード画面10bを指定された入力欄に重ならない位置に表示させているので、特別な画面切替え操作を要せず所望の入力欄に対するパラメータ入力の操作性がよく、作業効率も向上する。また、入力領域11中の指定された入力欄と描画領域12中の対応するイメージ描画とを連結する連結線に対しても、パラメータ入力用キーボード画面10bが重なることなく表示されるので、指定した入力欄に対してパラメータを入力する際に、連結線による連結関係の確認作業が損なわれることもない。
そこで、テンキー16aやアルファベットキー16fなどによるキー入力があるか否かを判定し(ステップS11)、キー入力があり(ステップS11:Yes)、さらに、エンターキー16cが押下された場合には(ステップS12:Yes)、指定された入力欄に対する入力データ(パラメータ)を確定するとともに、カーソル位置を次の入力欄に移動させる(ステップS13)。なお、パラメータ入力用キーボード画面10bにおいてカーソル移動キー16bや消去キー16dが操作された場合には、そのキー操作に応じた処理が実行されるが、ここでは説明を省略する。そして、保存キー14が押下されていなければ(ステップS14:No)、ステップS3に戻り、自動更新された次の入力欄位置またはオペレータにより任意に指定される入力欄位置で待機する。保存キー14が押下されれば(ステップS14:Yes)、パラメータ入力画面10aにおいて各入力欄11a〜11kに入力設定されたパラメータ値を記憶部42に登録する(ステップS15)。
一方、キー入力がなく(ステップS11:No)、パラメータ入力画面10a上のパラメータ入力用キーボード画面10b外の任意の位置が押下された場合には(ステップS16:Yes)、パラメータ入力画面10a上に重ねたパラメータ入力用キーボード画面10bの表示を消去させ(ステップS17)、図4に示すようなパラメータ入力画面10aだけの表示状態に戻す。よって、通常は、操作パネル10においてはパラメータ入力画面10aが単一で表示されることとなりその視認性が損なわれることはない。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。本実施の形態では、入力欄11a〜11kの位置を上下で略二分しその位置に応じてパラメータ入力用キーボード画面10bの表示位置を選択設定するようにしたが、例えば、入力欄11k,11a〜11gが指定された場合には下部側の破線枠17b位置を選択し、入力欄11h〜11jが指定された場合には上部側の破線枠17a位置を選択するようにしてもよい。これは、通常のキーボード入力操作においては、入力欄に対してキーボードが下部側に位置する方が入力操作しやすい傾向にあるため、パラメータ入力用キーボード画面10bを下部側優先で表示させるものである。また、パラメータ入力用キーボード画面10bの表示位置を上下2箇所に固定せずに、指定された入力欄の直近(すぐ下、またはすぐ上)の位置に可動的に表示させるようにしてもよい。要は、指定された入力欄に重ならない位置であれば、パラメータ入力用キーボード画面10bをパラメータ入力画面10a上で適宜箇所に表示させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、入力領域11とイメージ描画領域12とを同時に表示させるとともに連結線13a〜13jにより対応関係を明確にすることで、入力操作性を向上させたパラメータ入力画面10aの場合への適用例で説明したが、イメージ描画領域12を有せず、単に項目毎の入力欄が画面全体に配列されているパラメータ入力画面の場合であれば、上下位置に限らず、指定された入力欄の右側または左側に縦長形状のパラメータ入力用キーボード画面を出現表示させるようにしてよい。
また、本実施の形態では、一つの切削ブレード21を有する1軸構成の加工手段20を用いて加工を行う加工装置1の例で説明したが、2つの切削ブレードを有する2軸構成の加工手段を用いてデュアルカットやステップカットを行う切削装置、あるいは、レーザ照射源を有する加工手段を用いてカット等を行う加工装置、あるいは、研削装置等であっても同様に適用可能である。
1 加工装置
2 保持手段
3 撮像手段
10 操作パネル
10a パラメータ入力画面
10b パラメータ入力用キーボード画面
11a〜11k 入力欄
20 加工手段
40 制御手段
2 保持手段
3 撮像手段
10 操作パネル
10a パラメータ入力画面
10b パラメータ入力用キーボード画面
11a〜11k 入力欄
20 加工手段
40 制御手段
Claims (1)
- 被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物を加工する加工手段と、保持手段に保持された被加工物の表面を撮像する撮像手段と、前記加工手段および前記撮像手段を含む当該加工装置の構成要素を制御する制御手段と、該制御手段に対してパラメータを入力設定する操作パネルとを備える加工装置であって、
前記操作パネルは、個々のパラメータを入力するための入力欄を項目毎に有するパラメータ入力画面を表示するとともに、前記入力欄のいずれかが指定された場合に指定された該入力欄に重ならない前記パラメータ入力画面上の位置にパラメータ入力用キーボード画面を表示することを特徴とする加工装置。
Priority Applications (1)
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