JP2020082137A - プレス成形装置、プレス成形方法及びプレス成形プログラム - Google Patents

プレス成形装置、プレス成形方法及びプレス成形プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高品質かつ安定品質のプレス成形品を得ることができるプレス成形装置、プレス成形方法及びプレス成形プログラムを提供する。【解決手段】プレス材料(P)をプレスしてプレス成形品(L)を得る一対の成形型(10、20)と、前記一対の成形型(10、20)が離間した初期位置から前記一対の成形型(10、20)が接近した押切位置に至るまでの予定移動時間と予定移動位置に基づいて、前記一対の成形型(10、20)によるプレス成形パラメータを制御する制御部(50)と、を有することを特徴とするプレス成形装置(1)。【選択図】図5

Description

本発明は、プレス成形装置、プレス成形方法及びプレス成形プログラムに関する。
特許文献1には、プレス軸を移動させて光学素子素材を加圧成形する光学素子の成形装置及び成形方法が開示されている。特許文献1では、加圧成形中のプレス軸の加速度を監視して、プレス軸が所定の加速度になったときにプレス圧力を変化させている。
特開2008−115022号公報
しかしながら、特許文献1の光学素子の成形装置及び成形方法では、光学素子の成形精度が不十分になるおそれがある。例えば、光学素子に、放射キズ、不均一な干渉縞、レンズ発泡、面不(割れや欠け)が発生するおそれがある。
本発明は、以上の問題意識に基づいて完成されたものであり、高品質かつ安定品質のプレス成形品を得ることができるプレス成形装置、プレス成形方法及びプレス成形プログラムを提供することを目的とする。
本実施形態のプレス成形装置は、プレス材料をプレスしてプレス成形品を得る一対の成形型と、前記一対の成形型が離間した初期位置から前記一対の成形型が接近した押切位置に至るまでの予定移動時間と予定移動位置に基づいて、前記一対の成形型によるプレス成形パラメータを制御する制御部と、を有することを特徴としている。
前記制御部は、前記初期位置から前記押切位置に至るまでの複数ポイントにおいて、現在移動時間と現在移動位置が、前記予定移動時間と前記予定移動位置に追従するように、前記プレス成形パラメータを変動させてもよい。
前記複数ポイントは、前記一対の成形型による前記プレス材料のプレス開始時又はプレス開始位置である第1ポイントと、前記一対の成形型の前記押切位置への到達時又は到達位置である第2ポイントとの少なくとも一方を含んでいてもよい。
前記複数ポイントとして、前記第1ポイントと前記第2ポイントの少なくとも一方を含む領域に相対的に多い時間的・位置的なポイントが含まれており、前記第1ポイントと前記第2ポイントを含まない領域に相対的に少ない時間的・位置的なポイントが含まれていてもよい。
前記複数ポイントとして、前記初期位置から前記第1ポイントまでの領域に相対的に少ない時間的・位置的なポイントが含まれており、前記第1ポイントから前記押切位置までの領域に相対的に多い時間的・位置的なポイントが含まれていてもよい。
前記プレス成形パラメータは、プレス荷重、プレス速度及びプレス加速度の少なくとも1つを含んでいてもよい。
本実施形態のプレス成形方法は、一対の成形型によってプレス材料をプレスしてプレス成形品を得るプレス成形方法であって、前記一対の成形型が離間した初期位置から前記一対の成形型が接近した押切位置に至るまでの予定移動時間と予定移動位置に基づいて、前記一対の成形型によるプレス成形パラメータを制御するステップを有することを特徴としている。
本実施形態のプレス成形プログラムは、一対の成形型によってプレス材料をプレスしてプレス成形品を得るプレス成形プログラムであって、前記一対の成形型が離間した初期位置から前記一対の成形型が接近した押切位置に至るまでの予定移動時間と予定移動位置に基づいて、前記一対の成形型によるプレス成形パラメータを制御するステップをコンピュータに実行させることを特徴としている。
本発明によれば、高品質かつ安定品質のプレス成形品を得ることができるプレス成形装置、プレス成形方法及びプレス成形プログラムを提供することができる。
本実施形態によるプレス成形装置の構成の一例を示す図である。 品質が良好なレンズと品質が悪化したレンズの一例を示す図である。 予定移動時間と予定移動位置を含んだ最適軌跡データの一例を示す図である。 本実施形態によるプレス成形装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。 制御部によるプレス成形パラメータの変動制御の一例を示す第1の図である。 制御部によるプレス成形パラメータの変動制御の一例を示す第2の図である。 本実施形態によるプレス成形装置を使用した4つのサンプルの移動時間と移動位置の関係の一例を示す図である。 比較例によるプレス成形装置を使用した5つのサンプルの移動時間と移動位置の関係の一例を示す図である。
図1〜図8を参照して、本実施形態によるプレス成形装置、プレス成形方法及びプレス成形プログラムについて詳細に説明する。
図1A、図1Bに示すように、本実施形態によるプレス成形装置1は、一対の成形型を構成する上型10と下型20を有し、上型10と下型20の上下にそれぞれプレス上部11とプレス下部21を有している。プレス上部11は、上基部12と、上基部12の下方に形成されたプレスヘッド13を有している。プレス下部21は、下基部22と、下基部22の上方に設けられた台座23とを有しており、台座23の上に上型10と下型20が載置されている。なお、上型10と下型20の側方には、上型10と下型20を取り囲む胴型15が設けられている。
プレス成形装置1は、サーボモータユニット30を有している。サーボモータユニット30は、プレス下部21をプレス上部11に向けて上昇させることにより、下型20の成形面に載置されたプリフォーム(プレス材料)を上型10でプレスして、レンズ(プレス成形品)を形成する。図1Aは、上型10と下型20によるプレス前のプリフォーム(プレス材料)Pを描いており、図1Bは、上型10と下型20によるプレス後のレンズ(プレス成形品)Lを描いている。
なお、上記の例では、上型10と下型20を接近させるためにプレス下部21を上昇させているが、上型10と下型20を接近させるためにプレス上部11を下降させてもよい。さらに、上型10と下型20を接近させるために、プレス上部11を下降させるとともに、プレス下部21を上昇させてもよい。
図1Aは上型10と下型20(一対の成形型)が離間した「初期位置」に対応しており、図1Bは上型10と下型20(一対の成形型)が接近した「押切位置」に対応している。この初期位置と押切位置は、例えば、メカ的なストッパ機構によって規定されている。本実施形態の「押切位置」は、プレスヘッド13の下端が胴型15の上端に当接することによって規定される。「押切位置」を規定するためのメカ的なストッパ機構はこれに限定されるものではなく、種々の設計変更が可能である。
本発明者等は、鋭意研究の結果、上型10と下型20(一対の成形型)が離間した初期位置から上型10と下型20(一対の成形型)が接近した押切位置に至るまでの移動時間と移動位置がばらつくと、レンズ(プレス成形品)Lの成形精度が悪化する(放射キズ、不均一な干渉縞、レンズ発泡、面不(割れや欠け)が発生する)おそれがあることを見出した。
すなわち、上型10と下型20(一対の成形型)の初期位置における移動時間と移動位置をゼロとしたときに、上型10と下型20(一対の成形型)が押切位置に至るまでの任意の位置に到達する移動時間は早すぎても遅すぎてもレンズ成形に悪影響を与え、上型10と下型20(一対の成形型)が押切位置に至るまでの任意の時点での移動位置は前すぎても後すぎてもレンズ成形に悪影響を与えることが分かった。
初期位置から押切位置に至るまでの移動時間と移動位置のばらつきは、例えば、プリフォーム(プレス材料)Pのサイズや形状や姿勢や硬度の他、温度や湿度等の外部環境要因によって引き起こされる。
図2Aは、初期位置から押切位置に至るまでの移動時間と移動位置が適正範囲であるために品質が良好なレンズLの一例を示している。図2Bは、初期位置から押切位置に至るまでの移動時間と移動位置が適正範囲でないために品質が悪化したレンズLの一例を示している。図2Aのレンズは全体に均一な干渉縞が形成されているが、図2Bのレンズは放射キズと不均一な干渉縞が目立っている。
本発明者等は、予め、上型10と下型20(一対の成形型)によってプリフォームPをプレスしてレンズLを得る実験やシミュレーションを行って、上型10と下型20(一対の成形型)が初期位置から押切位置に至るまでの移動時間と移動位置をモニタリングしておき、レンズLの成形精度が優れていたときの移動時間と移動位置のグラフを「最適軌跡データ」として取得することを着想した。
この最適軌跡データは、例えば、プレス成形開始(成形型移動開始)から○秒後には一対の成形型は△の位置にいなければならない、あるいは、逆に、プレス成形開始(成形型移動開始)から一対の成形型が△の位置に到達するのは○秒後でなければならない、というような内容を示している。以下では、最適軌跡データによって示される移動時間と移動位置の関係を「予定移動時間」と「予定移動位置」と呼ぶことがある。
図3は、予定移動時間と予定移動位置を含んだ最適軌跡データの一例を示している。図3の最適軌跡データでは、プレス成形開始後の移動時間(予定移動時間)が1secのときに、プレス成形開始後の移動位置(予定移動位置)が10mmであることが規定されており、プレス成形開始後の移動時間(予定移動時間)が2secのときに、プレス成形開始後の移動位置(予定移動位置)が20mmであることが規定されている。同様の規定が繰り返されて、プレス成形開始後の移動時間(予定移動時間)が11secのときに、プレス成形開始後の移動位置(予定移動位置)が110mmであることが規定されている。勿論、図3に示したものは一例であり、プレス成形開始後の移動時間(予定移動時間)が11sec以降、且つ、プレス成形開始後の移動位置(予定移動位置)が110mm以降の最適軌跡データが含まれていてもよい。
図4は、プレス成形装置1の構成要素を示す機能ブロック図である。図4に示すように、プレス成形装置1は、最適軌跡データ保持部40と、制御部50とを有している。本実施形態によるプレス成形方法及びプレス成形プログラムは、制御部50を構成するコンピュータ(CPU)に各種の処理ステップを実行させることによって実現される。
最適軌跡データ保持部40は、図3を参照して説明したような最適軌跡データ(予定移動時間と予定移動位置)を保持(記憶)する。
制御部50は、最適軌跡データ保持部40が保持(記憶)する最適軌跡データ(予定移動時間と予定移動位置)に基づいて、上型10と下型20(一対の成形型)によるプレス成形パラメータを制御する。制御部50は、プレス成形パラメータとして、プレス荷重(プレス圧力)、プレス速度及びプレス加速度の少なくとも1つを制御する。本実施形態では、プレス成形時にプレス下部21がプレス上部11に向かって上昇するので、制御部50は、主に、プレス下部21(具体的には台座23の位置)によるプレス成形パラメータを制御する。
制御部50には、最適軌跡データ保持部40の他に、サーボモータユニット30と、タイマ60と、エンコーダ70とが接続されている。タイマ60は、プレス成形開始後(成形型移動開始後)における上型10と下型20(一対の成形型)の現在移動時間(実測移動時間)を計測する。エンコーダ70は、例えば、サーボモータユニット30のサーボモータの回転角度(回転位置)や回転速度(移動速度)を検出することにより、プレス成形開始後における上型10と下型20(一対の成形型)の現在移動位置(実測移動位置)を計測する。制御部50は、タイマ60が計測した現在移動時間(実測移動時間)と、エンコーダ70が検出した現在移動位置(実測移動位置)を参照することができる。
本実施形態では、プレス成形時にプレス下部21がプレス上部11に向かって上昇するので、上型10と下型20(一対の成形型)の現在移動時間(実測移動時間)及び現在移動位置(実測移動位置)、並びに最適軌跡データにより示される予定移動時間及び予定移動位置は、プレス下部21の台座23の移動時間と移動位置を対象としている。
制御部50は、上型10と下型20(一対の成形型)が初期位置(図1A)から押切位置(図1B)に至るまでの複数ポイント(時間と位置の双方を含む概念で使用する)において、タイマ60が計測した現在移動時間とエンコーダ70が検出した現在移動位置が、最適軌跡データ保持部40が保持する最適軌跡データの予定移動時間と予定移動位置に追従するように、上型10と下型20(一対の成形型)によるプレス成形パラメータを変動させる。
図5、図6は、制御部50によるプレス成形パラメータの変動制御の一例を示す第1、第2の図である。図5、図6では、プレス成形開始後(成形型移動開始後)の経過時間が、1sec、2sec、・・・、11secとなる11つのポイントを上述の複数ポイントとして規定している。
図5、図6に示すように、プレス成形開始後の経過時間が1sec〜4secに到達するポイントまでは、現在移動位置が予定移動位置に一致(追従)している。しかし、プレス成形開始後の経過時間が5secに到達するポイントでは、現在移動位置が55mmであるのに対して予定移動位置が50mmであり、現在移動位置が予定移動位置に対してオーバーしている。この段階で、制御部50は、例えば、サーボモータユニット30のサーボモータの回転速度(移動速度)を下げることにより、上型10と下型20(一対の成形型)によるプレス成形パラメータを制御する(例えば台座23の上昇速度を低減させる)。その結果、プレス成形開始後の経過時間が6secに到達するポイントでは、現在移動位置と予定移動位置がともに60mmで一致する。
その後、プレス成形開始後の経過時間が6sec〜9secに到達するポイントまでは、現在移動位置が予定移動位置に一致(追従)している。しかし、プレス成形開始後の経過時間が10secに到達するポイントでは、現在移動位置が95mmであるのに対して予定移動位置が100mmであり、現在移動位置が予定移動位置に対してショートしている。この段階で、制御部50は、例えば、サーボモータユニット30のサーボモータの回転速度(移動速度)を上げることにより、上型10と下型20(一対の成形型)によるプレス成形パラメータを制御する(例えば台座23の上昇速度を増大させる)。その結果、プレス成形開始後の経過時間が11secに到達するポイントでは、現在移動位置と予定移動位置がともに110mmで一致する。
制御部50による上型10と下型20(一対の成形型)のプレス成形パラメータの制御、すなわち下型20の位置制御は、例えば、次のようにして実行する。サーボモータユニット30のサーボモータの回転角度(回転位置)や回転速度(移動速度)が位置指令によって決定され、当該位置指令に従って制御部50が動作する。例えば、所定時間間隔で、位置指令信号とエンコーダ70の検出結果の差分が演算されて、当該差分に基づくフィードバック制御が実行される(サーボモータへの出力信号を増幅又は減衰させる)。なお、サーボモータの停止中は、台座23の現在位置を保持するための電気的ブレーキ(サーボクランプ)が掛けられる。
また、制御部50は、上述の位置制御に代えて/加えて、サーボモータユニット30のサーボモータに流す電流を制御して発生トルクを制御するトルク制御を実行してもよい。例えば、所定時間間隔で、トルク指令信号と当該トルク指令信号をパワー増幅した信号の差分を演算する処理ループを実行し、当該処理ループの出力をエンコーダ70からコントローラ(図示略)にフィードバックしてもよい。
また、制御部50は、上述の位置制御とトルク制御に代えて/加えて、速度指令電圧に応じて無段階に速度を変える速度制御を実行してもよい。例えば、所定時間間隔で、速度指令信号と当該速度指令信号をパワー増幅した信号の差分を演算する処理ループを実行し、当該処理ループの出力をエンコーダ70からコントローラ(図示略)にフィードバックしてもよい。
このように、制御部50が、タイマ60が計測した現在移動時間とエンコーダ70が検出した現在移動位置が、最適軌跡データ保持部40が保持する最適軌跡データの予定移動時間と予定移動位置に追従するように、上型10と下型20(一対の成形型)によるプレス成形パラメータを変動させる。これにより、高品質かつ安定品質のレンズ(プレス成形品)Lを得ることが可能になる。
ところで、本発明者等の鋭意研究によると、現在移動時間と予定移動時間の乖離、及び、現在移動位置と予定移動位置の乖離は、とりわけ、以下の2つの時間的ポイントと位置的ポイント及びその近傍で発生しやすいことが判明した。
(1)上型10と下型20(一対の成形型)によるプリフォーム(プレス材料)Pのプレス開始時又はプレス開始位置(上型10の上面にプレスヘッド13の下面が接触する時又は位置)である第1ポイント(第1変曲ポイント)。これは、プリフォームPのプレス前であればプレス下部21(台座23)を障壁なく上昇させることができるので比較的高精度な制御が可能である反面、プリフォームPのプレスタイミングは、プリフォームPのサイズや形状や姿勢や硬度の他、温度や湿度等の外部環境要因によって微妙に前後する(せざるを得ない)からである。第1ポイント(第1変曲ポイント)又はその近傍における現在移動時間と予定移動時間の乖離、及び、現在移動位置と予定移動位置の乖離は、押切時間のバラツキひいてはレンズLの成形精度の悪化に直結する。
(2)上型10と下型20(一対の成形型)の押切位置への到達時又は到達位置である第2ポイント(第2変曲ポイント)。これは、プリフォームPを押切位置に到達するまでプレスするときの時間や位置は、プリフォームPのサイズや形状や姿勢や硬度の他、温度や湿度等の外部環境要因によって微妙に前後する(せざるを得ない)からである。第2ポイント(第2変曲ポイント)又はその近傍における現在移動時間と予定移動時間の乖離、及び、現在移動位置と予定移動位置の乖離は、押切時間のバラツキひいてはレンズLの成形精度の悪化に直結する。
制御部50は、現在移動時間及び現在移動位置、並びに、予定移動時間及び予定移動位置を比較する複数ポイントとして、上述した第1ポイント(第1変曲ポイント)及び2ポイント(第2変曲ポイント)の少なくとも一方を含ませることが好ましい。これにより、より高品質かつ安定品質のレンズ(プレス成形品)Lを得ることが可能になる。
上記着眼に基づいて、複数ポイントとして、第1ポイント(第1変曲ポイント)と2ポイント(第2変曲ポイント)の少なくとも一方を含む領域に相対的に多い時間的・位置的なポイントを含ませるとともに、第1ポイント(第1変曲ポイント)と2ポイント(第2変曲ポイント)を含まない領域に相対的に多い時間的・位置的なポイントを含ませてもよい。
例えば、第1ポイント(第1変曲ポイント)を含む領域と第2ポイント(第2変曲ポイント)を含む領域では、現在移動位置と予定移動位置の乖離をモニタリングする時間間隔を相対的に小さく(例えば0.5秒)して、第1ポイント(第1変曲ポイント)と2ポイント(第2変曲ポイント)のいずれも含まない領域では、現在移動位置と予定移動位置の乖離をモニタリングする時間間隔を相対的に大きく(例えば2秒)してもよい。
あるいは、複数ポイントとして、初期位置から第1ポイント(第1変曲ポイント)までの領域に相対的に少ない時間的・位置的なポイントを含ませるとともに、第1ポイント(第1変曲ポイント)から押切位置までの領域(この領域は第2ポイント(第2変曲ポイント)を含む)に相対的に多い時間的・位置的なポイントを含ませてもよい。
例えば、初期位置から第1ポイント(第1変曲ポイント)までの領域では、現在移動位置と予定移動位置の乖離をモニタリングする時間間隔を相対的に大きく(例えば2秒)して、第1ポイント(第1変曲ポイント)から押切位置までの領域では、現在移動位置と予定移動位置の乖離をモニタリングする時間間隔を相対的に小さく(例えば0.5秒)してもよい。
以上により、制御部50のコンピュータの演算量と演算時間を削減しながら、高品質かつ安定品質のレンズ(プレス成形品)Lを得ることが可能になる。
図7は、本実施形態によるプレス成形装置1を使用した4つのサンプルの移動時間と移動位置の関係の一例を示す図である。図7に明らかなように、移動時間と移動位置においてサンプル毎のバラツキが小さいので、押切時間のバラツキを抑制して、再現性高く、高品質かつ安定品質のレンズ(プレス成形品)Lを得ることが可能になる。
図8は、比較例によるプレス成形装置を使用した5つのサンプルの移動時間と移動位置の関係の一例を示す図である。図8に明らかなように、移動時間と移動位置においてサンプル毎のバラツキが大きいので、押切時間のバラツキを助長して、レンズ品質の悪化(放射キズ、不均一な干渉縞、レンズ発泡、面不(割れや欠け))を招くおそれがある。
以上の実施形態では、プリフォームPをプレスすることでレンズLを得る場合を例示して説明したが、例えば、レンズL以外の光学要素をプレス成形する態様も可能である。
1 プレス成形装置
10 上型(一対の成形型)
11 プレス上部
12 上基部
13 プレスヘッド
15 胴型
20 下型(一対の成形型)
21 プレス下部
22 下基部
23 台座
30 サーボモータユニット
40 最適軌跡データ保持部
50 制御部
60 タイマ
70 エンコーダ
P プリフォーム(プレス材料)
L レンズ(プレス成形品)

Claims (8)

  1. プレス材料をプレスしてプレス成形品を得る一対の成形型と、
    前記一対の成形型が離間した初期位置から前記一対の成形型が接近した押切位置に至るまでの予定移動時間と予定移動位置に基づいて、前記一対の成形型によるプレス成形パラメータを制御する制御部と、
    を有することを特徴とするプレス成形装置。
  2. 前記制御部は、前記初期位置から前記押切位置に至るまでの複数ポイントにおいて、現在移動時間と現在移動位置が、前記予定移動時間と前記予定移動位置に追従するように、前記プレス成形パラメータを変動させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプレス成形装置。
  3. 前記複数ポイントは、前記一対の成形型による前記プレス材料のプレス開始時又はプレス開始位置である第1ポイントと、前記一対の成形型の前記押切位置への到達時又は到達位置である第2ポイントとの少なくとも一方を含んでいる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のプレス成形装置。
  4. 前記複数ポイントとして、前記第1ポイントと前記第2ポイントの少なくとも一方を含む領域に相対的に多い時間的・位置的なポイントが含まれており、前記第1ポイントと前記第2ポイントを含まない領域に相対的に少ない時間的・位置的なポイントが含まれている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のプレス成形装置。
  5. 前記複数ポイントとして、前記初期位置から前記第1ポイントまでの領域に相対的に少ない時間的・位置的なポイントが含まれており、前記第1ポイントから前記押切位置までの領域に相対的に多い時間的・位置的なポイントが含まれている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のプレス成形装置。
  6. 前記プレス成形パラメータは、プレス荷重、プレス速度及びプレス加速度の少なくとも1つを含んでいる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のプレス成形装置。
  7. 一対の成形型によってプレス材料をプレスしてプレス成形品を得るプレス成形方法であって、
    前記一対の成形型が離間した初期位置から前記一対の成形型が接近した押切位置に至るまでの予定移動時間と予定移動位置に基づいて、前記一対の成形型によるプレス成形パラメータを制御するステップを有することを特徴とするプレス成形方法。
  8. 一対の成形型によってプレス材料をプレスしてプレス成形品を得るプレス成形プログラムであって、
    前記一対の成形型が離間した初期位置から前記一対の成形型が接近した押切位置に至るまでの予定移動時間と予定移動位置に基づいて、前記一対の成形型によるプレス成形パラメータを制御するステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプレス成形プログラム。
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