JPH08208243A - 光学素子の成形方法 - Google Patents

光学素子の成形方法

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JPH08208243A
JPH08208243A JP1292695A JP1292695A JPH08208243A JP H08208243 A JPH08208243 A JP H08208243A JP 1292695 A JP1292695 A JP 1292695A JP 1292695 A JP1292695 A JP 1292695A JP H08208243 A JPH08208243 A JP H08208243A
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molding
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Tetsuya Tanioka
鉄也 谷岡
Toshinao Kamano
利尚 鎌野
Isao Shogetsu
功 松月
Hirotaka Masaki
宏孝 正木
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】厚さの再現性があり、しかも高精度な光学素子
を得ることができる光学素子の成形方法を提供する。 【構成】プレス成形時に、上下型3,6が最終型閉じ状
態の若干手前の設定位置に位置制御によって軸9(金型
13)を移動させて設定位置に到達させるようにし、設
定位置に到達後直ちに、ガラス素材30が変形しないよ
うな小さな力のトルク制御に切り換えてトルクフィード
バック制御を行なっているので冷却工程に入ると軸の収
縮量と同じ量だけ移動軸9が移動し、軸の実位置は移動
するが、ガラス素材の厚さを変化させることなく、型と
ガラス素材の密着を保ち、見掛け上、位置制御とトルク
制御を同時に行うことを可能とする。その後、ガラス転
移点(Tg)に近い温度に達したところで最終プレスす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスレンズやプリズ
ム等に代表される光学素子をプレス成形する光学素子の
成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な光学素子のプレス成形装
置の駆動源には、油・空圧シリンダが主に用いられてい
た。しかし、駆動源から発生する騒音や汚れ、成形品の
形状や精度の安定性、再現性が悪いといった問題点があ
るため、現在、駆動源としてサーボモータが注目されて
きている。
【0003】しかし、サーボモータを用いても、位置制
御とトルク制御を同時に行なうことはできない。このこ
とは、粘度の低いものを、位置で制御して押している場
合、設定トルクまで出そうとすると、位置が移動してし
まうし、逆にトルクで制御しておいて、設定位置まで移
動させようとすると、トルクが変動してしまう。という
ことから考えても明らかである。また、仮にトルク制御
で行なっていても設定位置に到達すると位置が優先して
次のプログラムに移行してしまうという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上下型一対の型間にガ
ラス素材を配置し、前記型およびガラス素材を加熱し
て、光学素子をプレス成形するサーボモータを駆動源と
した成形装置において、例えば、上下型を最終密着位置
まで至らせないで前記ガラス素材をプレスし、その後冷
却して、光学素子をプレス成形する場合、位置制御とト
ルク制御は同時に行なえない。
【0005】このため、上下型が最終密着位置まで至ら
ないような設定位置まで、位置制御で行なうと、設定位
置に到達後直ぐに次のプログラムに移行してしまい、仮
に、タイマー設定で設定位置を保持したとしても、冷却
工程で、前記型が接続されているプレス軸が収縮したと
すると、位置制御であるから位置は保持するが、温度の
変化には追従できないため、前記ガラス素材との密着状
態は保持できないことになる。
【0006】すなわち、前記ガラス素材にかかるプレス
力が変動すると共に、プレス軸の収縮量だけ上下型間に
隙間を生じ、ガラス素材を上下型で保持していないた
め、その隙間の中のガラス素材が動いたとすると、最終
プレスを行なった時にガラス素材が「ずれた」状態でプ
レスをしてしまうという結果となり、良品が得られない
という問題がある。
【0007】次に、移動金型の制御をトルク制御で行な
う場合、前述したように、仮にトルク制御で行なってい
ても設定位置に到達すると位置が優先して次のプログラ
ムに移行してしまう。
【0008】この解決策として、設定位置を実際の型密
着位置よりもさらに上方の位置(仮想密着位置)に設定
しておき、いつまでも設定した位置には到達できないよ
うにしておけば、温度の変化には追従する。しかし、設
定トルク値まで押し切ってしまうため、プレス力の制御
ができず、ガラス素材の粘度が低かった時には、抵抗が
ないので前記型が最終密着位置まで移動してしまうこと
になり、ガラス成形品の厚さを制御できないといった問
題がある。
【0009】以上のように、サーボモータを駆動源とし
た光学素子のプレス成形装置において、上下型を最終密
着位置まで至らせないで前記ガラス素材をプレスし、そ
の後冷却して、光学素子を成形する場合、成形中のガラ
スの厚さを変化させず、しかも型とガラスが離れないよ
うにすることは不可能であった。すなわち、成形品の厚
さに再現性があり、しかも高精度なプレス成形品(光学
素子)を得ることはできなかった。
【0010】本発明は、上記事情に基づきなされたもの
で、厚さの再現性があり、しかも高精度な光学素子を得
ることができる光学素子の成形方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、上下型一対の型間にガラス素
材を配置し、前記型およびガラス素材を加熱して、光学
素子をプレス成形する成形方法であって、プレス軸の駆
動源にサーボモータを用い、そのトルクをウォームジャ
ッキなどの伝達機構を介してプレス軸の直線運動推力と
してプレスを行なう工程と、位置検出器を用いてプレス
軸に取り付けられた移動金型の位置を制御する位置制御
工程と、荷重検出器により実際の荷重であるプレス力を
検出し、該プレス力と予め設定しておいた設定プレス力
との差により、サーボモータに加える電流値を閉ループ
でトルク制御するトルクフィードバック工程とを具備
し、プレス成形時に、上下型が最終型閉じ状態の若干手
前の設定位置に位置制御によって金型を移動させて設定
位置に到達するようにし、設定位置に到達後直ちに前記
ガラス素材が変形しないような小さな力のトルク制御に
切り換え、成形中のガラスの厚さを変形させず、かつガ
ラスと型とが離れないような状態を保持しながら冷却工
程に移り、設定温度に到達あるいは設定時間保持後、前
記ガラス素材が変形可能なプレス力で最終プレスを行な
うようにしたものである。なお、この最終プレスを行な
う前記設定温度は、ガラス転移点(Tg)付近とするこ
とが望ましい。
【0012】
【作用】上記手段の光学素子の成形方法によれば、型を
加熱して型の間に配置されたガラス素材を、転移点以上
軟化点以下の温度に加熱した後、上下型が最終型閉じ状
態の若干手前の設定位置に、位置制御によって金型
(軸)を移動させ、設定位置まで到達させる。この時、
金型(軸)の移動をサーボモータで制御しているため、
正確に、しかも再現性良く行なうことができる。設定位
置に到達後、直ちに前記ガラス素材が変形しないような
小さな力のトルク制御に切り換え、トルクフィードバッ
ク制御を行なうことにより、その後冷却工程に移ったと
しても、成形中のガラスの厚さを変化させず、しかも型
とガラスが密着した状態を保持できるため、結果とし
て、厚さの再現性があり、しかも高精度な光学素子を得
ることができる。
【0013】なお、前記ガラス素材の温度がガラス転移
点(Tg)付近になった時に、最終プレスを行なうこと
により、型とガラス素材との転写性が高められ、成形さ
れた光学素子の精度をよりいっそう向上させることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1を参照
して説明する。フレーム1の上部から固定軸2が下方に
向かって伸びており、その下端にセラミック製の断熱筒
3を介して上型組立4が図示しないボルトなどにより取
り付けられている。
【0015】上型組立4は、金属製のダイプレート5、
セラミックや超硬合金などで作られた上型6、ならびに
この上型6をダイプレート5に取り付けると共に型の一
部を形成する固定ダイ7からなっている。
【0016】フレーム1の下部には、サーボモータ8a
を駆動源とし、サーボモータ8aの回転運動を直進運動
推力に変換するスクリュージャッキなどの駆動装置8が
設けられ、駆動装置8には荷重検出器8bを介してプレ
ス軸である移動軸9が取り付けられている。
【0017】移動軸9は、制御装置28に入力したプロ
グラムにより、速度、位置、およびトルク制御可能に上
下動し、固定軸2と対向して上方に向かって伸びてい
る。移動軸9の上端には、断熱筒3と同様の断熱筒10
を介して下型組立11が図示しないボルトなどにより取
り付けられている。
【0018】下型組立11は、ダイプレート12、下型
13および移動ダイ14からなっている。また、固定軸
2には、図示しない駆動装置によって上下動されるブラ
ケット15が移動可能に外嵌されている。このブラケッ
ト15には、対をなす上型組立4,下型組立11の周囲
を囲む透明石英管16が取り付けられている。
【0019】透明石英管16の下端は、移動軸9が貫通
している中間プレート1aに気密に当接し、上型組立
4,下型組立11の周囲に大気から遮断される成形室1
7を形成するようになっている。
【0020】また、ブラケット15には、透明石英管1
6を囲む外筒18が取り付けられ、外筒18にはランプ
ユニット19が取り付けられている。ランプユニット1
9は、赤外線ランプ20とその後方に配置された反射ミ
ラー21、さらに反射ミラー21などを冷却するための
水冷パイプ22から構成されており、上型組立4,下型
組立11を加熱するようになっている。
【0021】固定軸2、移動軸9、および、ブラケット
15には、成形室17内を不活性ガス雰囲気にしたり、
上型組立4,下型組立11を冷却するためのガス供給路
23,24,25が設けられ、図示しない流量コントロ
ール計を介して不活性ガスを所定流量で成形室17へ供
給するようになっている。成形室17へ供給された不活
性ガスは、排気口26から排気される。なお、27は下
型組立11の温度検出用熱電対である。
【0022】次に上記成形装置を用いた本発明の光学素
子の成形方法について、制御装置部28に組み込んだプ
ログラムと、その時の成形プロファイルを示す図2を用
いて具体的に説明する。
【0023】ブラケット15を固定軸2に沿って上昇さ
せ、成形室17を開き下型13の上にガラス素材30を
搬入する。ガラス素材30は、硝種がBK−7(転移点
=557℃、軟化点=719℃)、形状が外径9mmの
球を用いた。
【0024】次に、ブラケット15を下降させて透明石
英管16によって、成形室17を閉じ、ガス供給路2
3,24,25から不活性ガスを供給して成形室17内
を不活性ガス雰囲気にする。不活性ガスの供給時間は制
御装置部28から設定するが、成形室17内の容積と供
給流量を考えて10秒間とした。
【0025】供給時間のタイムアップにより、図2に示
すプログラム例の100行の指令 G01Z24.000F500 が実行される。ここで、G01とは、通常のNC装置で
いう直線補間コード(位置制御コード)であり、Zの位
置まで、Fなる速度で移動軸9が移動する。なお、Zは
原点からのアブソリュート量(mm)であり、Fは移動
速度(mm/min)である。
【0026】すなわち、100行の指令により、移動軸
9は、原点から24.000mmの位置へ、上昇速度5
00mm/minの速度で上昇する。移動軸9の上昇量
はサーボモータ8aに組み込まれた図示しないエンコー
ダによってカウントされ、予め確認しておいたガラス素
材30と上型6とが僅かな隙間を有する位置(=24.
000mm)に位置制御によって定められる。
【0027】通常、位置制御で行なうと、設定位置に到
達した信号により次プログラムに移行するが、前記位置
は、ガラス素材30をプレス可能な温度に加熱する予熱
位置であるため、後述するSoak timeのタイム
アップまで、前記位置を保持するように、制御装置部2
8に設定されている。
【0028】次にランプユニット19により透明石英管
16を通して上型組立4,下型組立11およびガラス素
材30を加熱する。上型組立4,下型組立11およびガ
ラス素材30の加熱は、温度検出用の熱電対27の出力
と、それに基づく赤外線ランプ20の出力を制御装置部
28でコントロールし、ガラス素材30の温度が705
℃になるようにした。
【0029】なお、ガラス素材30の温度は直接測定で
きず、下型組立11の温度で代用しているため、ガラス
素材30の温度が705℃になるまで、ある程度の時間
(Soak Time)を設定しておくことが望まし
い。前記型の材質、熱容量などを考慮し、今回はSoa
k Time=120秒間とした。
【0030】Soak Timeがタイムアップする
と、プログラム110行の指令 G01Z30.000F20 が実行される。なお位置については、705℃に加熱し
た状態で、上下型の密着位置が30.500mmである
ため、それより0.5mm下方の30.000mmとし
た。
【0031】制御装置部28により駆動装置8を駆動さ
せ、移動速度20mm/minで、上下型が最終型閉じ
状態から0.5mm下方の位置30.000mmになる
まで、移動軸9を位置制御によって上昇させた。これに
よりガラス素材30は、上下型6,13によりプレスさ
れ成形が行なわれる。なお、プレス後の前記ガラス素材
30の厚さは、上下型6,13の隙間から計算した結果
3.026mmになるものと予想される。
【0032】前記指令で、設定位置に到達したことによ
り、直ちにトルク制御の120行の指令 G200Z40.000F20I10E1V1 が実行される。
【0033】ここで、G200コードについて説明す
る。G200コードは光学素子成形装置用に開発したト
ルク制御コードであり、設定したZ(原点からのアソブ
リュート量;mm)の位置まで、F(mm/min)な
る速度で移動軸を移動させ、I(kgf)なるプレス力
でトルク制御を行なう指令であるが、設定プレス力を保
持するようトルクフィードバック制御を行なうことが可
能である。
【0034】具体的には、プログラムにE1コードを書
き込むことにより、実際のプレス力を、荷重検出器8b
で検出し、その出力をフィードバック信号として制御装
置部28に取り込み、設定プレス力を保持するように、
駆動源であるサーボモータ8aへ加える電流値を、閉ル
ープで制御するようになっている。また、次のプログラ
ムへは、設定位置に到達するか、あるいは、Vなる強制
歩進コードによっても移行させることができる。
【0035】さて、トルク制御の指令で行なっていて
も、設定位置に到達すると、位置が優先してしまい、次
のプログラムに移ってしまうため、120行のプログラ
ムでは設定位置を、実際の型密着位置よりもさらに上方
の位置(仮想密着位置)40.000mmに設定しお
き、次プログラムへは、強制歩進コードV1により移行
させるようにした。
【0036】つまり、強制歩進コードV1が出力される
までは、成形中のガラス素材30が変形しないような、
予め設定しておいたプレス力=10kgfで、トルクフ
ィードバック制御により保持されているため、成形中の
ガラス素材30の厚さは変形することはない。
【0037】次に赤外線ランプ20をOFFし、冷却工
程に移るが、この間、前記ガラス素材30が変形しない
ような10kgfなるプレス力で、トルクフィードバッ
ク制御を行なっているため、冷却工程で生じる軸の収縮
量を吸収するようにして移動軸9が移動し、この移動量
は、軸の収縮量に等しい量であるため、前記上下型6,
13間の隙間は変化することはない。
【0038】すなわち、成形中のガラス素材30の厚さ
は変化せず、しかも、前記ガラス素材30には、常に1
0kgfのプレス力が加わっていると共に、前記上下型
6,13が接触しているため、ガラス素材30に加わる
プレス力および、ガラス内部の冷却の均一化を図ること
ができる。さらに、ガラス素材30が動くことがないの
で、後述する最終プレスを、ガラス素材30が「ずれ
た」状態で行なうことはない。
【0039】次に温度が、予め設定しておいた、転移点
よりも若干高い565℃に到達すると、強制歩進コード
V1が出力され、プログラム130行の指令 G200Z40.000F20I100E1V2 が実行される。この指令は、最終プレスを行なうもの
で、前記120行と同様のトルクフィードバック制御で
あるため、設定プレス力100kgfで、前記ガラス素
材30に前記型の転写面を再度押し付け、その転写性を
より確実なものにすることができる。
【0040】なお、この工程で移動軸9が、2μm上昇
することが確認されたため、結果として得られる光学素
子の厚さは、3.024mmになると予想される。この
操作は、前記ガラス素材30の温度が557℃(=ガラ
ス転移点)に到達するまで実行される。
【0041】557℃に到達し、強制歩進コードV2が
出力されると、プログラム140行 G200Z40.000F20I50E1V3 が実行され、設定プレス力50kgfでのトルクフィー
ドバック制御に切り換えられる。
【0042】この工程は、上下型6,13とガラス素材
30の接触を保持し、ガラス素材30に加わるプレス力
および、ガラス内部の冷却の均一化を図るために設けた
ものである。なお、転移点以下の温度で行なっているた
め、前記ガラス素材30の形状は変化しない。
【0043】そして、設定温度220℃に到達すると、
強制歩進コードV3によって、150行のプログラム G01Z0.000F500 が実行され、移動軸9は原点まで移動速度500mm/
minで移動し、型開きが行なわれ、成形終了となる。
【0044】以上のような成形プロファイルで、35回
のプレス成形を行なった。予想される光学素子の厚さは
3.024mm。面精度については、上下型6、13の
面精度が両者とも約λ/10(λ=約633nm)であ
ったので、この値を基準に転写性を確認することにし
た。
【0045】結果として得られた光学素子は、いずれも
厚さ=3.024mm±1μm以内、面精度=約λ/1
0であり、予想通りの厚さを備えた高精度な光学素子を
得ることができた。
【0046】また、別のプログラム例として、プログラ
ムの120行と130行の切り換え(プレス力10kg
fと100kgfとの切り換えを)を、Soak Ti
meのタイムアップ時を基準として、ある時間を設定し
ておき、前記設定時間経過後に行っても良く、また、前
述した実施例は、加熱源に赤外線ランプ20を用いた
が、高周波加熱など他の加熱源を使用しても良く、ま
た、荷重検出器8bは駆動装置8と移動軸9との間に限
らず、サーボモータ8aと下型12との間のいずれに設
けても良い。さらに、ガラス素材30の冷却工程で、徐
冷区間を設けても良いなど、様々変更実施可能なことは
勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上のべたように、本発明によれば、ガ
ラス素材を、転移点以上軟化点以下の温度に加熱した
後、上下型が最終型閉じ状態の若干手前の設定位置に、
位置制御によって軸(金型)を移動させ、設定位置まで
到達させる。この時、軸(金型)の移動をサーボモータ
で制御しているため、正確に、しかも再現性良く行なう
ことができる。
【0048】設定位置に到達後、直ちトルク制御に切り
換え、前記ガラス素材が変形しないような小さな力でト
ルクフィードバック制御を行なうことにより、見掛上、
位置制御とトルク制御を同時に行なうことを可能とし、
その後冷却工程に移ったとしても、成形中のガラスの厚
さを変化させず、しかも、型とガラスが密着した状態を
保持することができるため、結果として、厚さの再現性
があり、しかも高精度な光学素子を得ることができる。
【0049】なお、前記ガラス素材の温度がTg付近に
なった時に、最終プレスを行なうことにより、型とガラ
ス素材との転写性が高められ、成形された光学素子の精
度をよりいっそう向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する光学素子の成形装置の一具体
例を示す概略断面図。
【図2】本発明を実現するためのプログラム例と成形プ
ロファイル例を示す図。
【符号の説明】
2…固定軸、4…上型組立、5…ダイプレート、6…上
型、7…固定ダイ、8…駆動装置、8a…サーボモー
タ、8b…荷重検出器、9…移動軸、11…下型組立、
12…ダイプレート、13…下型、14…移動ダイ、1
5…ブラケット、16…透明石英管、17…成形室、1
9…ランプユニット、20…赤外線ランプ、23,2
4,25…ガス供給路、27…温度検出用熱電対、28
…制御装置部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松月 功 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内 (72)発明者 正木 宏孝 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下型一対の型間にガラス素材を配置し、
    前記型およびガラス素材を加熱して、光学素子をプレス
    成形する成形方法であって、 プレス軸の駆動源にサーボモータを用い、そのトルクを
    ウォームジャッキなどの伝達機構を介してプレス軸の直
    線運動推力としてプレスを行なう工程と、 位置検出器を用いてプレス軸に取り付けられた移動金型
    の位置を制御する位置制御工程と、 荷重検出器により実際の荷重であるプレス力を検出し、
    該プレス力と予め設定しておいた設定プレス力との差に
    より、サーボモータに加える電流値を閉ループでトルク
    制御するトルクフィードバック工程と、を具備し、 プレス成形時に、上下型が最終型閉じ状態の若干手前の
    設定位置に位置制御によって金型を移動させて設定位置
    に到達するようにし、設定位置に到達後直ちに前記ガラ
    ス素材が変形しないような小さな力のトルク制御に切り
    換え、成形中のガラスの厚さを変形させず、かつガラス
    と型とが離れないような状態を保持しながら冷却工程に
    移り、設定温度に到達あるいは設定時間保持後、前記ガ
    ラス素材が変形可能なプレス力で最終プレスを行なうよ
    うにしたことを特徴とする光学素子の成形方法。
  2. 【請求項2】最終プレスに至らせる設定温度を、ガラス
    転移点(Tg)付近としたことを特徴とする請求項1記
    載の光学素子の成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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