JPH1142659A - 樹脂素材部品の製造方法及びその装置 - Google Patents

樹脂素材部品の製造方法及びその装置

Info

Publication number
JPH1142659A
JPH1142659A JP21418397A JP21418397A JPH1142659A JP H1142659 A JPH1142659 A JP H1142659A JP 21418397 A JP21418397 A JP 21418397A JP 21418397 A JP21418397 A JP 21418397A JP H1142659 A JPH1142659 A JP H1142659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin material
temperature
molding
mold
press
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21418397A
Other languages
English (en)
Inventor
Kichizo Komiyama
吉三 小宮山
Toshinao Kamano
利尚 鎌野
Hiroshi Murakoshi
洋 村越
Hirotaka Masaki
宏孝 正木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP21418397A priority Critical patent/JPH1142659A/ja
Publication of JPH1142659A publication Critical patent/JPH1142659A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 面精度を向上させ、成形品の複屈折を少なく
し、より高度なプラスチック精密部品を成形可能にす
る。 【解決手段】 計量された樹脂素材27を用意する。そ
の樹脂素材27を上下型6、13間に配置し、上下型
6、13及び樹脂素材27を樹脂素材27の転移点以
上、溶融温度以下の温度に加熱し、プレス成形を行う。
これにより、成形品28が成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックのよ
うな樹脂素材部品の製造方法及びその装置に係わるもの
で、特に高精度が要求される樹脂素材部品を成形するに
好適な樹脂素材部品の製造方法、及びその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂素材としてのプラスチックの
製造方法は、製品によりいくつか挙げられ、射出成形
法、押出成形法、切削等が知られている。これらの中
で、現在プラスチック精密部品を成形する際に多く用い
られる方法は射出成形法である。射出成形法は、プラス
チックをホッパに装入後、シリンダ内に設置してあるス
クリュにより溶融混練し、ノズルより金型内に射出する
方法であり、金型内に射出された溶融プラスチックをス
プル、ランナー、ゲートを通してキャビティ内に導いて
いる。プラスチックの成形法のなかでも射出成形法は、
サイクルタイムが短い、大量生産が可能、成形が容易、
といった種々の利点を持つ成形法であり、プラスチック
の成形方法としては最も一般的なものの1つであり、光
学部品等の精密部品を成形する際には射出成形法が使用
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、精密部
品の中で、使い捨てカメラ用レンズのようにあまり精度
が要求されない部品の場合、大量生産が可能となってい
るのに対して、高級カメラ用レンズ、CDのピックアッ
プレンズ、fθレンズ、パワーレンズ等、高精度が要求
されるものについては、ゲート部の影響や複屈折の問題
があり、要求が高度である場合、要求される仕様を満足
できないこともあった。すなわち、射出成形法において
は、金型にゲートが必要不可欠であり、ゲートからプラ
スチックを高温、高速、高圧でキャビティ内に射出する
ために、成形品のゲート付近に歪みが発生するという問
題点があった。
【0004】また、プロセスおよび機構上の理由から、
金型は溶融したプラスチックの温度と比較して低温に設
定する必要があるが、金型へのプラスチックの射出後、
プラスチックが急速に冷却されるため、成形品の収縮量
が大きく、ヒケが生ずるという問題点もあった。歪みは
複屈折の原因となり、ヒケは面精度を悪化させる。この
2点は光学部品を成形する際に解決しなければならない
問題である。今までに歪みやヒケについては多くの対処
法が試みられ、ある程度の成果を上げており、多くの光
学部品としてプラスチック成形品が使用されていた。し
かし、さらに高度な要求に対しての抜本的な解決策は見
出されていない。
【0005】本発明は、前述した問題を解決し、歪み、
ヒケがなく、成形品の複屈折が少なく、面精度が良好で
あるプラスチックの精密部品の成形方法、及びその装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の樹脂素材部品の製造方法は、所望の形状を具
備した上下型間に樹脂素材を載置する載置工程と、加熱
手段によりこの樹脂素材と前記上下型とを共に加熱する
加熱工程と、前記樹脂素材から所望の成形品を得るため
にプレス成形するプレス成形工程と、を備えて構成し
た。
【0007】このような方法で製造することにより、歪
み、ヒケをなくし、成形品の面精度を向上させ、複屈折
を除去することができ、より高度な成形品を製造するこ
とができる。
【0008】なお、前記載置工程は、前記樹脂素材が予
め最終形状に近い形に予備的に成形された素材を用意す
る工程としたことが望ましく、また、前記プレス成形工
程は、その樹脂素材温度が転移点以上、かつ溶融温度以
下の温度でプレス成形する工程であると良い。
【0009】また、上記目的を達成するための本発明の
樹脂素材部品の製造装置は、所望の形状を具備した金型
手段と、この金型手段と前記樹脂素材とを共に加熱する
加熱手段と、前記金型手段により前記樹脂素材をプレス
成形するプレス手段と、を備えたものである。
【0010】この樹脂素材部品の製造装置においては、
前記金型手段と前記樹脂素材とを共に加熱し、プレス成
形することにより歪み、ヒケをなくし、成形品の面精度
を向上させ、複屈折を除去することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図2を参照して説明する。図1は、本発明の樹脂
素材部品の製造装置を示す概略断面図である。この樹脂
素材部品の製造装置は、フレーム1により全体形状が箱
型に形成され、このフレーム1の上部中央から固定軸2
が下方に向かって伸びており、その固定軸2の下端にセ
ラミック製の断熱筒3を介して、上型組み立て4が図示
しないボルト等により取り付けられている。上型組み立
て4は、金属製のダイプレート5、セラミックや超硬合
金などで作られた上型6、ならびにこの上型6をダイプ
レート5に取り付けると共に型の一部を形成する固定ダ
イ7からなっている。
【0012】フレーム1の下部にはサーボモータ8aを
駆動源とし、サーボモータ8aの回転運動を直線運動推
力に変換するスクリュージャッキ等の駆動装置8が設け
られ、駆動装置8には荷重検出装置8bを介して移動軸
9が取り付けられている。移動軸9は、固定軸2と対向
して上方に向かって伸びており、制御装置26に入力し
たプログラムにより、速度、位置およびトルクを制御可
能に上下動される。移動軸9の上端には断熱筒3と同様
の断熱筒10を介して下型組み立て11が取り付けられ
ている。下型組み立て11は、ダイプレート12、下型
13および移動ダイ14からなっている。
【0013】固定軸2には、ブラケット15が図示しな
い駆動装置によって上下動可能に取り付けられている。
ブラケット15には対をなす型組み立て4、11の周囲
を囲む透明石英管16が取り付けられている。この透明
石英管16の下端は移動軸9が貫通している中間プレー
ト1aに気密に当接し、型組み立て4、11の周囲に大
気から遮断される成形室17を形成するようになってい
る。ブラケット15には、透明石英管16を囲む外筒1
8が取り付けられ、外筒18の内面側にはランプユニッ
ト19が取り付けられている。ランプユニット19は、
赤外線ランプ20とその後方に配置された反射ミラー2
1、さらに反射ミラー21を冷却するための図示しない
水冷パイプから構成されており、上下型組み立て4、1
1及び上下型6、13の間に載置された樹脂素材27を
同時に加熱するようになっている。
【0014】固定軸2及び移動軸9には、ガス供給路2
2、23が設けられ、図示しない流量コントロール計、
不活性ガス案内手段としてダイプレート5、12に設け
られた通孔29、溝30、溝31を介して、不活性ガス
を所定流量で成形室17へ供給することにより、上下型
6、13に対するプラスチック付着防止のためのコーテ
ィングやダイプレート5、12、固定ダイ7、移動ダイ
14などの酸化を防止するために、成形室17内を不活
性ガス雰囲気にしたり、上下型組み立て4、11を冷却
するようになっている。成形室17へ供給された不活性
ガスは、排気口24から排気される。25は下型組み立
て11に取り付けられた温度検出用熱電対である。な
お、この温度検出用熱電対25は、下型13の温度を直
接検出するように取り付け可能であり、さらに、上型組
み立て4や上型6に対しても取り付け可能である。
【0015】図2は、図1に示した樹脂素材部品の製造
装置を用いて行う本発明における樹脂素材部品の製造方
法を説明するための図であり、(A)は、射出成形法に
より予め計量され、かつ最終形状に予備的に成形された
樹脂素材27を示す。この樹脂素材27を図2(B)に
示すように、固定ダイ7などで形成されている上型組み
立て4の上型6と、移動ダイ14などで形成されている
下型組み立て11の下型13間に配置し、図1に示すガ
ス供給路22、23から不活性ガスを供給して成形室1
7内を不活性ガス雰囲気にした後、ランプユニット19
の赤外線ランプ20、反射ミラー21により加熱する。
下型組み立て11に取り付けた温度検出用熱電対25に
より温度を検出し、予め求めた経験式から樹脂素材27
の温度を算出し、この温度が樹脂素材27の転移点以
上、溶融点以下の温度に達した時点で、図2(C)に示
すように、移動軸9により下型13を上昇させ、上下型
6、13により樹脂素材27をプレス成形する。その
後、ガス供給路22、23、通孔29、溝30、31を
介して供給される不活性ガスにより樹脂素材27を冷却
した後、下型13を下降させ、(D)に示す成形品28
を取り出す。
【0016】このような方法で行うことにより、射出成
形法による場合に生じる歪みは除去され、また、溶融点
以下の温度において成形することにより、成形品のヒケ
は小さく押さえられる。なお、用意される樹脂素材27
の形状と成形品28の形状は近い方が好ましいが、これ
らが比較的大きく異なる場合においても、良好な成形が
可能である。このことにより、現状の高精度光学部品の
射出成形法で問題になっている面精度および複屈折の両
方の問題が解決される。
【0017】
【実施例】次いで、本発明の実施例について説明する。
まず、射出成形法により予め計量され、かつ最終形状に
近い形に予備的に成形された図2(A)に示す厚さt1
が4.20mm、外径d1がφ12.5mmの樹脂素材27
(熱膨張率7×10-5、転移点140℃、溶融温度24
0℃)を用意した。この樹脂素材27を図2(B)に示
すように、上下型6、13間に配置して、赤外線ランプ
20により樹脂素材27の転移点以上、溶融点以下の温
度205℃に加熱し、図2(C)に示すように、上下型
6、13により樹脂素材27をプレス力50kgf でプレ
ス成形した。これにより、図2(D)に示す厚さt2が
3.20mm、つば部分の外径d2がφ18mm、レンズ部
分の外径d3がφ15mmの成形品(凸レンズ)28を得
た。この成形品28の複屈折を測定した結果、樹脂素材
27には存在していた射出成形の際の複屈折はほとんど
見られず、また、面精度及び形状精度も向上していた。
【0018】この際のプレス成形の温度条件として、樹
脂素材27の転移点以上、溶融点以下の温度で成形する
が、できるだけ成形後の熱収縮が出ないように、樹脂素
材の転移点付近の温度で最終的なプレスを行った方が良
い。しかし、それでも冷却中に成形品がわずかに収縮す
るため、金型形状を所望する形状と同一に加工するので
はなく、あらかじめ熱収縮分を考慮に入れた形状に加工
すると良い。
【0019】前述した実施の形態では、樹脂素材を射出
成形法により予め計量及び予備的に成形した素材を用い
る例を示したが、切削、押出成形法等により予め計量及
び予備的に成形しても良い。また、前述した実施の形態
では、樹脂素材の加熱手段として、赤外線加熱を用いる
例を示したが、高周波加熱、抵抗加熱等の他の加熱手段
を用いても良いなど種々変形実施可能である。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明の樹脂素材部品
の製造方法及びその装置は、従来の精密成形部品の成形
工程と比較した場合、面精度を向上させ、成形品の複屈
折を少なくすることができ、より高度なプラスチック精
密部品に対する要求にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂素材部品の製造装置を示す概略断
面図。
【図2】本発明の実施の形態を示す概要図で、(A)は
樹脂素材、(B)は樹脂素材を金型間に配置した状態、
(C)は樹脂素材を金型によりプレス成形した状態、
(D)は成形品を示す。
【符号の説明】
1 フレーム 2 固定軸 4 上型組み立て 6 上型 7 固定ダイ 8 駆動装置 8a サーボモータ 8b 荷重検出器 9 移動軸 11 下型組み立て 13 下型 14 移動ダイ 16 透明石英管 17 成形室 20 赤外線ランプ 22 ガス供給路 23 ガス供給路 24 排気口 25 温度検出用熱電対 26 制御装置部 27 樹脂素材 28 成形品
フロントページの続き (72)発明者 正木 宏孝 静岡県沼津市大岡2068ー3 東芝機械株式 会社沼津事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の形状を具備した上下型間に樹脂素
    材を載置する載置工程と、加熱手段によりこの樹脂素材
    と前記上下型とを共に加熱する加熱工程と、前記樹脂素
    材から所望の成形品を得るためにプレス成形するプレス
    成形工程と、を備えて構成したことを特徴とする樹脂素
    材部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記載置工程は、前記樹脂素材が予め最
    終形状に近い形に予備的に成形された素材を用意する工
    程としたことを特徴とする請求項1に記載の樹脂素材部
    品の製造方法。
  3. 【請求項3】 プレス成形工程は、その樹脂素材温度が
    転移点以上、かつ溶融温度以下の温度でプレス成形する
    工程であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    樹脂素材部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 所望の形状を具備した金型手段と、この
    金型手段と前記樹脂素材とを共に加熱する加熱手段と、
    前記金型手段により前記樹脂素材をプレス成形するプレ
    ス手段と、を備えたことを特徴とする樹脂素材部品の製
    造装置。
JP21418397A 1997-07-24 1997-07-24 樹脂素材部品の製造方法及びその装置 Pending JPH1142659A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21418397A JPH1142659A (ja) 1997-07-24 1997-07-24 樹脂素材部品の製造方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21418397A JPH1142659A (ja) 1997-07-24 1997-07-24 樹脂素材部品の製造方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1142659A true JPH1142659A (ja) 1999-02-16

Family

ID=16651620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21418397A Pending JPH1142659A (ja) 1997-07-24 1997-07-24 樹脂素材部品の製造方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1142659A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7916336B2 (en) 2000-11-25 2011-03-29 Silverbrook Research Pty Ltd Printer for produce cooling and storage apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7916336B2 (en) 2000-11-25 2011-03-29 Silverbrook Research Pty Ltd Printer for produce cooling and storage apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101197419B1 (ko) 두꺼운 도광판의 성형방법 및 성형용 금형
KR100193374B1 (ko) 유리성형품을 프레스 성형하는 방법 및 그 성형장치
KR100774270B1 (ko) 유리용 프레스 성형 장치
JP3273197B2 (ja) 光学ガラス素子等の成形装置
JP3162522B2 (ja) 半導体装置の樹脂モールド方法及び樹脂モールド装置
JPH1142659A (ja) 樹脂素材部品の製造方法及びその装置
JP2006110920A (ja) マイクロ成形加工装置および方法
JP2799239B2 (ja) プラスチック成形品の製造方法
JP2946003B2 (ja) 光学素子の成形方法および装置
JP2002047016A (ja) 光学素子の製造方法及びその成形装置
JPH06305744A (ja) 光学素子製造装置
JPH08245228A (ja) 光学素子の成形方法
JP3832986B2 (ja) ガラス素子の成形装置及び成形方法
JP3883634B2 (ja) 光学素子のプレス成形用金型
JPH08208243A (ja) 光学素子の成形方法
JP3293019B2 (ja) ディスク基板の成形方法
JP3752651B2 (ja) 棒状ガラス素子の成形方法及びその装置
JP2583592B2 (ja) 光学素子の成形方法
JP2009255463A (ja) 射出成形機および射出成形方法
JPH04193724A (ja) プラスチックレンズ成形用ガラス型の製造方法
JP2004091281A (ja) ガラスレンズの製造装置
JP2002326824A (ja) ガラス用プレス成形装置
JP3197981B2 (ja) 射出成形方法
JP2002086517A (ja) プラスチック成形品の製造方法及び成形用金型
JPH10316437A (ja) 光学素子のプレス成形方法