JP2020072154A - 積層コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラックの抑制が図られた積層コイル部品を提供する。【解決手段】 積層コイル部品1は、フェライト素体材料で構成された第1の素体部6と、第1の素体部6に積層されるとともに第1の素体部6を構成するフェライト素体材料とは組成が異なるフェライト素体材料で構成された第2の素体部7と、を含む積層構造を有する素体2と、素体2の積層方向に対して平行な軸Lを有する積層コイルCと、積層方向から見て、積層コイルCの内側領域に設けられた応力緩和部30とを備える。積層コイル部品1においては、応力が集中しやすい積層コイルCの内側領域に応力緩和部30を設け、積層コイルCの内側領域における応力を緩和することで、素体2にクラックが発生する事態が抑制される。【選択図】図1

Description

本発明は、積層コイル部品に関する。
従来より、磁性素体内に積層コイルが設けられた積層コイル部品が知られている。たとえば下記特許文献1には、異なる材料組成を有する2つの酸化物磁性体が積層された積層構造を有し、2つの酸化物磁性体同士が一体的に焼結された磁性素体が開示されている。
特許3228790号
上述した従来技術に係る積層コイル部品のように、材料組成が異なる複数の素体部を積層して素体を構成し、その素体内にコイルを設けることで、インピーダンス、インダクタンスおよび自己共振周波数(SRF)のコイル特性を調整することができる。
しかしながら、複数の素体部を構成する各材料の組成が異なるため、複数の素体部間において収縮率の差が生じ、また、コイルとの間の収縮率の差も複数の素体部それぞれにおいて異なるため、素体にクラックが生じ得る。
本発明は、クラックの抑制が図られた積層コイル部品を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る積層コイル部品は、第1の材料で構成された第1の素体部と、該第1の素体部に積層されるとともに第1の材料とは組成が異なる第2の材料で構成された第2素体部と、を含む積層構造を有する素体と、素体の積層方向に対して平行な軸を有する積層コイルと、積層方向から見て、積層コイルの内側領域に設けられた応力緩和部とを備える。
上記積層コイル部品において、第1の素体部、第2の素体部および積層コイルの間の収縮率の差に起因する応力は、積層方向から見たときの積層コイルの内側領域に集中する傾向がある。上記積層コイル部品では、応力が集中しやすい積層コイルの内側領域に応力緩和部を設け、積層コイルの内側領域における応力を緩和することで、素体にクラックが発生する事態が抑制され得る。
他の形態に係る積層コイル部品は、素体が、第1の素体部および第2の素体部のうちの一方で他方を積層方向において挟んだ積層構造を有する。
他の形態に係る積層コイル部品は、第1の素体部と第2の素体部との間に、第1の材料と第2の材料とを含む混合組成材料で構成された中間層をさらに備える。
他の形態に係る積層コイル部品は、応力緩和部は積層方向において中間層に接している。
他の形態に係る積層コイル部品は、応力緩和部がスリット層である。
他の形態に係る積層コイル部品は、応力緩和部は、積層方向から見て、積層コイルの内側領域にのみ設けられている。
他の形態に係る積層コイル部品は、応力緩和部は積層コイルのコイル軸上に設けられている。
本発明によれば、クラックの抑制が図られた積層コイル部品が提供される。
図1は、一実施形態に係る積層コイル部品を示す概略断面図である。 図2は、図1に示した積層コイル部品を製造する際のグリーンシートの積層状態を示した斜視図である。 図3は、図1に示した積層コイル部品の各層における導体パターンおよびスリット層を示した平面図である。 図4は、異なる態様の積層コイル部品を示す概略断面図である。 図5は、図4に示した積層コイル部品を製造する際のグリーンシートの積層状態を示した斜視図である。 図6は、図4に示した積層コイル部品の各層における導体パターンおよびスリット層を示した平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示すように、実施形態に係る積層コイル部品1は、素体2と、素体2内に形成された積層コイルCとを備えている。
素体2は、フェライトを主成分とするフェライト素体材料で構成されており、後述する複数層のグリーンシート11A、11Bを重ねた積層体を焼成することにより形成され得る。そのため、素体2は、フェライト層の積層体と捉えることができ、積層方向を有する。ただし、素体2を構成するフェライト層は、その間の境界が視認できない程度に一体化され得る。素体2は、略直方体形状の外形を呈しており、その外表面として、積層方向において互いに対向する一対の端面2a、2bと、一対の端面2a、2bを連結するように一対の端面2a、2bの対向方向に沿って延びる4つの側面2c、2d、2e、2fとを有している。
素体2は、図2に示すように、第1の素体部6と一対の第2の素体部7とを有する。より詳しくは、素体2は、素体2の積層方向において、第1の素体部6を一対の第2の素体部7で挟むように隣接した構造(サンドイッチ構造)を有している。また、素体2は、素体2の積層方向において第1の素体部6と第2の素体部7との間に介在する一対の中間層8を有する。
第1の素体部6および第2の素体部7は、本実施形態ではいずれもNi−Cu−Zn系フェライトを主成分とするフェライト素体材料で構成されているが、フェライト素体材料の組成が互いに異なっている。具体的には、第1の素体部6を構成するフェライト素体材料(第1の材料)は、主成分が、Feの化合物をFe換算で45.0モル%、Cuの化合物をCuO換算で8.0モル%、Znの化合物をZnO換算で8.0モル%、残部がNiの化合物で構成されており、主成分100重量部に対して、副成分として、Siの化合物をSiO換算で1.0重量部、Coの化合物をCo換算で5.0重量部、Biの化合物をBi換算で0.8重量部、含有している。また、第2の素体部7を構成するフェライト素体材料(第2の材料)は、主成分が、Feの化合物をFe換算で37.0モル%、Cuの化合物をCuO換算で8.0モル%、Znの化合物をZnO換算で34.0モル%、残部がNiの化合物で構成されており、主成分100重量部に対して、副成分として、Siの化合物をSiO換算で4.5重量部、Coの化合物をCo換算で0.5重量部、Biの化合物をBi換算で0.8重量部、含有している。すなわち、第1の素体部6および第2の素体部7のいずれも構成成分としてZnOを含有しており、第1の素体部6のZnO含有率が、第2の素体部7のZnO含有率より低くなっている。また、第1の素体部6および第2の素体部7のいずれも構成成分としてNiOを含有しており、第1の素体部6のNiO含有率が、第2の素体部7のNiO含有率より高くなっている。
また、第1の素体部6および第2の素体部7を構成するフェライト素体材料は、いずれもZnSiOを副成分として含有している。本実施形態では、第1の素体部6のZnSiO含有率は、フェライト素体材料100重量部に対して1重量部であり、第2の素体部7のZnSiO含有率は、フェライト素体材料100重量部に対して17重量部である。すなわち、第1の素体部6のZnSiO含有率が、第2の素体部7のZnSiO含有率より低くなっている。
さらに、第2の素体部7の誘電率は、第1の素体部6の誘電率より低い。本実施形態では、第1の素体部6の誘電率は約14であり、第2の素体部7の誘電率は約12である。また、第2の素体部7の透磁率は、第1の素体部6の透磁率より高い。本実施形態では、第1の素体部6の透磁率は約6であり、第2の素体部7の透磁率は約11である。
中間層8は、本実施形態ではいずれもNi−Cu−Zn系フェライトを主成分とするフェライト素体材料で構成されており、第1の素体部6を構成するフェライト素体材料と第2の素体部7を構成するフェライト素体材料とを含む混合組成材料で構成されている。一例として、第1の素体部6を構成するフェライト素体材料と第2の素体部7を構成するフェライト素体材料とを1:1の割合で混合して、中間層8の構成材料とすることができる。
積層コイルCは、素体2の積層方向に重なる複数の導電層によって構成されており、素体2の積層方向に平行な軸Lを有する。積層コイルCは、コイル巻回部(巻回部)12と、コイル巻回部12の各端部から端面2a、2bまで延びる一対の引出部13とを有する。各引出部13は、引出導体14と接続導体15とを有している。積層コイルCを構成する各導電層は、たとえばAgやPdなどの導電性材料を含んで構成されている。
また、積層コイル部品1は、素体2の両端面2a、2bにそれぞれ配置された一対の外部電極4、5を備えている。外部電極4は、一方の端面2a全体と、4つの側面の端面2a側の一部を覆うように形成されて、端面2aまで延びた引出部13と電気的に接続されている。外部電極5は、他方の端面2b全体と、4つの側面の端面2b側の一部を覆うように形成されて、端面2bまで延びた引出部13と電気的に接続されている。素体2の積層方向は一対の端面2a、2bの対向方向と一致しており、一対の外部電極4、5は積層方向に関して素体2の両端部にそれぞれ配置されている。なお、各外部電極4、5は、素体2の外表面にAgやPdなどを主成分とする導電性ペーストを付着させた後に焼付け、さらに電気めっきを施すことにより形成され得る。電気めっきには、Ni、Snなどを用いることができる。
上述した積層コイル部品1は、図2に示すように、複数層のグリーンシート11A、11B、11Cを重ねた積層体を焼成して形成することができる。
各グリーンシート11A、11Bは、矩形状(本実施形態では、正方形状)を呈しており、素体2の側面を画成することとなる四辺を有している。グリーンシート11Aは、上述した第1の素体部6となるべきグリーンシートであり、焼成後に上述した第1の素体部6の組成を有するフェライト層となるように成分調整されている。グリーンシート11Bは、上述した第2の素体部7となるべきグリーンシートであり、焼成後に上述した第2の素体部7の組成を有するフェライト層となるように成分調整されている。グリーンシート11Cは、上述した中間層8となるべきグリーンシートであり、焼成後に上述した中間層8の組成を有するフェライト層となるように成分調整されている。
グリーンシート11Aとグリーンシート11Bとは、積層方向において、第1の素体部6を一対の第2の素体部7で挟むように隣接した構造となるように、グリーンシート積層体の下段部分と上段部分にグリーンシート11Bが用いられ、中段部分にグリーンシート11Aが用いられている。グリーンシート11Cは、積層方向において、グリーンシート11Aとグリーンシート11Bとが切り替わる部分にそれぞれ介在している。
各グリーンシート11A、11B、11Cには、上述した導電層となるべき導電パターンが形成されている。各導体パターンは、当該パターンに対応する開口が形成されたスクリーン製版を用いて、導電性ペーストをスクリーン印刷することにより形成され得る。
コイル巻回部12を形成する導体パターン21は、いずれも略Uの字状に形成されている。導体パターン21の一端部及び他端部には、スルーホール導体に対応する略円形のパッド部がそれぞれ形成されている。各導体パターン21は、90度ずつ位相をずらした状態でスルーホール導体を介して直列に接続されており、積層方向に沿って軸Lが延在する積層コイルCを形成している。導体パターン21は、グリーンシート積層体の中段部分のグリーンシート11Aだけでなく、上段部分および下段部分のグリーンシート11Bおよび中間層8に相当するグリーンシート11Cにも形成される。
引出導体14を形成する導体パターン24は、略円形のパッド部(パッド導体)26からなる。引出導体14は、パッド部26と、パッド部26と一体に設けられるスルーホール導体とから構成されている。パッド部26は、コイル巻回部12のパッド部より大径となっており、コイル巻回部12によって形成される積層コイルCの軸Lと同軸に配置されている。各導体パターン24は、スルーホール導体を介して直列に接続されており、積層コイルCの軸Lに沿って延在する引出導体14を形成している。引出導体14の外側端部は、素体2の積層方向の端面2a、2bに露出し、外部電極4、5に接続されている。導体パターン24は、グリーンシート積層体の上段部分および下段部分のグリーンシート11Bに形成される。
引出導体14を形成する導体パターン24とコイル巻回部12を形成する導体パターン21との間には、引出導体14とコイル巻回部12を接続する接続導体を形成する導体パターン28が設けられている。導体パターン27の一端部には、導体パターン27の一端部は、スルーホール導体を介して引出導体14の他端部に接続され、導体パターン27の他端部は、スルーホール導体を介してコイル巻回部12の端部に接続されている。導体パターン27は、グリーンシート積層体の上段部分および下段部分のグリーンシート11Bに形成される。
上述した素体2においては、図2に示すように、コイル巻回部12は、積層方向において第1の素体部6と第2の素体部7とを跨がるように設けられている。より詳しくは、コイル巻回部12が、素体2内において、一方の第2の素体部7(たとえば、図1の断面図における上側の第2の素体部)から第1の素体部6を介して、他方の第2の素体部7(たとえば、図1の断面図における下側の第2の素体部)まで延びるように設けられている。第1の素体部6と第2の素体部7とに跨がるようにコイル巻回部12を設けることで、第1の素体部6および第2の素体部7が、コイル特性のインピーダンス、インダクタンスおよび自己共振周波数それぞれに寄与し、素体2における第1の素体部6と第2の素体部7との割合を調整することで、所望のコイル特性を得ることができる。
たとえば、第1の素体部6と第2の素体部7との割合を調整して素体2の誘電率を下げることで、浮遊容量が小さくなり、1GHz付近のインピーダンスが高くなる。また、第1の素体部6と第2の素体部7との割合を調整して素体2の透磁率を下げることで、自己共振周波数が高くなるとともにインピーダンスも高くなり、インダクタンスは低下する。また、第1の素体部6と第2の素体部7との割合を調整して素体2の透磁率を上げることで、自己共振周波数が低くなるとともにインピーダンスも低くなり、インダクタンスは高くなる。
また、上述した上記積層コイル部品1において、相対的に誘電率が低い第2の素体部7それぞれに外部電極4、5が設けられているため、積層コイル部品1の高周波特性の向上が図られている。
素体2には、図2および図3に示すように、積層方向から見て、積層コイルCのコイル巻回部12の内側領域に応力緩和部30が設けられている。本実施形態では、応力緩和部30は、略Uの字状の導体パターン21に囲まれるように設けられた矩形状のスリット層である。本実施形態では、応力緩和部30は、積層コイルCのコイル軸L上に設けられている。応力緩和部30は、たとえば焼成プロセスの際に揮発する塗料(ラッカー)をスクリーン印刷することによって形成することができる。このような応力緩和部30では、積層方向におけるフェライト層同士の結合が弱く、フェライト層の収縮時において互いに拘束し合わないため、残留応力が生じにくくなっている。応力緩和部30がスリット層である場合、内部に物体が存在しない空乏層であってもよく、内部にジルコニア等が充填された物体充填層であってもよい。
本実施形態では、応力緩和部30は、第1の素体部6の内部、第2の素体部7の内部、および、第1の素体部6および第2の素体部7と中間層8とが接する界面に設けられている。
ここで、発明者らは、鋭意研究の末、第1の素体部6、第2の素体部7および積層コイルCの間の収縮率の差に起因する応力は、積層方向から見たときの積層コイルCの内側領域に集中する傾向があることを見出した。そこで、上述した積層コイル部品1のように、応力が集中しやすい積層コイルCの内側領域に応力緩和部30を設け、積層コイルCの内側領域における応力を緩和することで、素体2にクラックが発生する事態を抑制することができる。
応力緩和部30は、上述した実施形態のように積層コイルCの内側領域のみに設けられていてもよく、積層コイルCの内側領域に加えて積層コイルCに重畳する領域や積層コイルCの外側領域の一部に設けられていてもよい。応力緩和部30が、積層コイルCの内側領域のみに設けられている場合には、素体全体として高い強度を実現することができ、応力緩和部30がコイル巻回部12のスルーホール導体の位置に設けられることによる接続不良(たとえば断線)を抑制することができる。
また、積層コイル部品1では、第1の素体部6と第2の素体部7との間に中間層8が設けられ、中間層8が第1の素体部6を構成するフェライト素体材料と第2の素体部7を構成するフェライト素体材料とを含む混合組成材料で構成されている。そのため、第1の素体部6と第2の素体部7との間の収縮率の差が中間層8により弱められ、クラック発生や実装割れが抑制される。応力緩和部30は、積層方向において中間層8に接するように設けることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々に変形することができる。
たとえば、上記実施形態において、積層コイルCはいわゆる縦巻きコイルであり、外部電極4、5が素体の端面2a,2bに配置され、積層コイルCの軸Lの延在方向(軸方向)が素体2の積層方向に沿って延在しているが、積層コイルCはいわゆる横巻きコイルであってもよい。すなわち、図4に示すように、外部電極4A、5Aが素体の側面2c、2dに配置され、積層コイルCの引出部13Aが、コイル巻回部12の端部から外部電極4A、4Bが設けられた側面2c、2dまで延びる構成を有する積層コイル部品1Aであってもよい。積層コイル部品1Aは、特に引出部13Aの形状が、上述した積層コイル部品1の引出部13の形状と異なる。
積層コイル部品1Aは、図5に示すように、複数層のグリーンシート11A、11B、11Cを重ねた積層体を焼成して形成することができる。積層コイル部品1Aの引出部
13Aを形成する導体パターン44は、一端がコイル巻回部12の端部に相当する導体パターン41のパッド部にスルーホール導体を介して接続され、他端が側面2c、2dに対応する一辺まで延びている。
積層コイル部品1Aのコイル巻回部12を形成する導体パターン41は、上述した導体パターン21同様、いずれも略Uの字状に形成されている。そして、積層コイル部品1Aの素体2には、図5および図6に示すように、積層方向から見て、積層コイルCのコイル巻回部12の内側領域に応力緩和部50が設けられている。図6に示した態様では、応力緩和部50は、略Uの字状の導体パターン41に囲まれるように設けられた矩形状のスリット層である。
素体は、フェライトで構成されたものに限らず、フェライト以外の材料(たとえばセラミック磁性体等)で構成されたものであってもよい。素体は、積層方向において、第2の素体部を一対の第1の素体部で挟むように隣接した構造(サンドイッチ構造)であってもよい。素体は、少なくとも第1の素体部と第2の素体部とを含む積層構造であればよく、サンドイッチ構造でなくてもよい。
応力緩和部の数は、上述したものに減点されず、適宜増減することができる。応力緩和部は、たとえば、第1の素体部の内部にのみ設けた態様や、第2の素体部の内部にのみ設けた態様、第1の素体部および第2の素体部と中間層とが接する界面にのみ設けた態様であってもよい。
1、1A…積層コイル部品、2…素体、6…第1の素体部、7…第2の素体部、30、50…応力緩和部、C…積層コイル、L…軸。

Claims (7)

  1. 第1の材料で構成された第1の素体部と、該第1の素体部に積層されるとともに前記第1の材料とは組成が異なる第2の材料で構成された第2の素体部と、を含む積層構造を有する素体と、
    前記素体の積層方向に対して平行な軸を有する積層コイルと、
    前記積層方向から見て、前記積層コイルの内側領域に設けられた応力緩和部と
    を備える、積層コイル部品。
  2. 前記素体が、前記第1の素体部および前記第2の素体部のうちの一方で他方を積層方向において挟んだ積層構造を有する、請求項1に記載の積層コイル部品。
  3. 前記第1の素体部と前記第2の素体部との間に、前記第1の材料と前記第2の材料とを含む混合組成材料で構成された中間層をさらに備える、請求項1または2に記載の積層コイル部品。
  4. 前記応力緩和部は前記積層方向において前記中間層に接している、請求項3に記載の積層コイル部品。
  5. 前記応力緩和部がスリット層である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層コイル部品。
  6. 前記応力緩和部は、前記積層方向から見て、前記積層コイルの内側領域にのみ設けられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の積層コイル部品。
  7. 前記応力緩和部は前記積層コイルのコイル軸上に設けられている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層コイル部品。

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