JP6520433B2 - 積層コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明は、積層コイル部品に関する。
特許文献1に記載されているように、絶縁体層が積層されることにより形成され、外表面として、互いに対向する一対の端面と、一対の端面を連結するように一対の端面の対向方向に伸びる四つの側面と、を有する素体と、素体内に配置された複数の内部導体により構成され、一対の端面の対向方向に直交する方向の軸心を有するコイルと、素体の一対の端面側の端部にそれぞれ配置され、コイルの対応する端部と接続される一対の外部電極と、を備えた積層コイル部品が知られている。各外部電極は、端面上に位置する電極部分と、四つの側面上に位置する四つの電極部分とを含んでいる。
特開2005−166745号公報
上記特許文献1に記載されている積層コイル部品では、四つの側面上に位置する各電極部分によって、コイルの磁束の通過が妨げられる可能性がある。コイルの磁束の通過が妨げられると、過電流損等のエネルギー損失が発生し、コイルのQ特性(quality factor)が低下する。そこで、コイルのQ特性を調整するために、各電極部分がコイルの磁束の通過を妨げとならないように各電極部分を少なくすると、積層コイル部品を電子機器に実装する際にはんだ接続される電極面積が減るため、実装強度が確保できなくなる等、実装性が低下する可能性がある。
よって、実装性を確保しつつ、コイルのQ特性を調整することが求められる。しかしながら、上記特許文献1に記載の積層コイル部品において、各外部電極は、絶縁体層を積層後に焼成して得られたチップの両端部に対し、導電性ペーストを塗布して当該導電性ペーストを焼き付けることにより形成されているため、チップの両端部側から各側面側への導体ペーストの回り込み量はいずれの側面についても同程度となり、側面毎に回り込み量を適宜変える等の調整を行うことができない。したがって、四つの側面上に位置する各電極部分の電極面積を側面毎に変える等の調整ができず、コイルのQ特性の調整が困難である。
そこで、本発明では、実装性を確保しつつ、コイルのQ特性を容易に調整することができる積層コイル部品を提供することを目的とする。
本発明に係る積層コイル部品は、複数の絶縁体層が積層されることにより形成され、直方体形状を呈しており、互いに対向する実装面及び対向面と、互いに対向する第一端面及び第二端面と、互いに対向する第一側面及び第二側面と、を有する素体と、素体内に配置された複数の内部導体により構成され、第一側面及び第二側面の対向方向の軸心を有するコイルと、第一端面に配置され、且つ、コイルの一端と接続されている第一端面電極と、第二端面に配置され、且つ、コイルの他端と接続されている第二端面電極と、素体と同時焼成により形成されている第一側面電極、第二側面電極、第三側面電極、及び第四側面電極と、を備え、第一側面電極は、第一側面と第一端面と実装面とがなす第一隅部に位置していると共に、第一側面と第一端面と実装面とに露出しており、第二側面電極は、第一側面と第二端面と実装面とがなす第二隅部に位置していると共に、第一側面と第二端面と実装面とに露出しており、第三側面電極は、第二側面と第一端面と実装面とがなす第三隅部に位置していると共に、第二側面と第一端面と実装面とに露出しており、第四側面電極は、第二側面と第二端面と実装面とがなす第四隅部に位置していると共に、第二側面と第二端面と実装面とに露出しており、第一側面電極及び第三側面電極の第一端面に露出している各部分は、第一端面電極と接続されており、第二側面電極及び第四側面電極の第二端面に露出している各部分は、第二端面電極と接続されている。
本発明に係る積層コイル部品では、電子機器(例えば、回路基板又は電子部品等)に実装する際には、第一側面電極、第二側面電極、第三側面電極、及び第四側面電極の実装面に露出している各部分が電子機器にはんだ接続される。この第一〜第四側面電極は、第一及び第二端面電極とは別に、素体と同時焼成により形成されているため、焼成前における第一〜第四側面電極用の導体パターンの形成の仕方によって、焼成後における第一〜第四側面電極の第一又は第二側面に露出している部分の各電極面積を適宜変えることができる。よって、例えば、最低限の実装強度を有し且つコイルの磁束を阻害しないように第一〜第四側面電極用の導体パターンを形成すること等により、実装強度を確保しつつコイルのQ特性を容易に調整することが可能となる。さらに、第一〜第四側面電極は、それぞれ第一〜第四隅部に位置しており、実装面に直交する方向から見て対称的な位置関係を有している。積層コイル部品を電子機器にはんだ実装する際には、第一〜第四側面電極が実装面に露出している部分に対してはんだが濡れ広がり、実装面がはんだから力を受けるが、上記の第一〜第四側面電極の対称的な位置関係により、はんだからの力が実装面に対して対称的に作用する。これにより、はんだからの表面張力が対称的に作用し、積層コイル部品が所定の位置に確実に実装され、いわゆるセルフアライメント性を確保することができる。また、はんだからの力が実装面に対して対称的に作用することから、第一〜第四側面電極のハンダペースト面で発生するモーメントを均衡にすることができるため、当該モーメントの不均衡により電子部品が立ち上がってしまい接合不良となるいわゆるツームストーン現象を抑制することができる。以上より、実装性を確保しつつ、コイルのQ特性を容易に調整することができる。
本発明に係る積層コイル部品において、第一側面電極、第二側面電極、第三側面電極、及び第四側面電極は、コイルの軸心の方向から見て、コイルの内径領域に重ならないように配置されていてもよい。この場合、第一側面電極、第二側面電極、第三側面電極、及び第四側面電極がコイルの磁束の流れを阻害し難いため、コイルのQ特性の低下を抑制することができる。
本発明に係る積層コイル部品において、素体内における第一側面電極と第三側面電極との間に位置していると共に、第一端面及び実装面に露出している少なくとも一つの第一補助電極と、素体内における第二側面電極と第四側面電極との間に位置していると共に、第二端面及び実装面に露出している少なくとも一つの第二補助電極と、を更に備えてもよい。この場合、実装面に露出している第一補助電極及び第二補助電極により、積層コイル部品を電子機器に実装する際にはんだ接続される電極面積が増え、実装強度を向上させることができる。さらに、第一補助電極は、第一側面電極と第三側面電極との少なくとも一方との間で浮遊容量を形成することができ、第二補助電極は、第二側面電極と第四側面電極との少なくとも一方との間で浮遊容量を形成することができるため、積層コイル部品において形成される浮遊容量を調整することができる。
本発明に係る積層コイル部品において、第一端面電極、第一側面電極、第三側面電極、及び第一補助電極の表面には、第一めっき層が形成されており、第二端面電極、第二側面電極、第四側面電極、及び第二補助電極の表面には、第二めっき層が形成されていてもよい。この場合、いわゆるめっき伸びによって、第一端面電極、第一側面電極、第三側面電極、及び第一補助電極の各間に位置する素体の表面にまで第一めっき層が伸び、第一端面電極、第一側面電極、第三側面電極、及び第一補助電極が一体化される。また、第二端面電極、第二側面電極、第四側面電極、及び第二補助電極の各間に位置する素体の表面にまで第二めっき層が伸び、第二端面電極、第二側面電極、第四側面電極、及び第二補助電極が一体化される。これにより、実装の際に電子機器とはんだ接続される電極面積を実質的に大きくすることができ、実装強度を向上させることができる。
本発明に係る積層コイル部品において、第一補助電極及び第二補助電極は、素体内におけるコイルが形成されている形成領域を含まない領域に位置していてもよい。この場合、第一補助電極及び第二補助電極がコイルの磁束の流れを阻害し難いため、実装性を確保しつつコイルのQ特性の低下を抑制することをより確実に実現することができる。
本発明に係る積層コイル部品において、第一補助電極及び第二補助電極は、第一側面及び第二側面の対向方向から見て、第一側面電極、第二側面電極、第三側面電極、及び第四側面電極よりも小さい面積を有していてもよい。この場合、第一〜第四側面電極よりも素体内の中心側に位置する第一補助電極及び第二補助電極の面積が小さいため、素体内のコイルを構成する内部導体との接触を防止し、当該接触による短絡を防止することができる。
本発明に係る積層コイル部品において、第一側面電極、第二側面電極、第三側面電極、及び第四側面電極は、第一側面及び第二側面の対向方向から見て略L字状を有していてもよい。この場合、第一側面電極及び第三側面電極は、第一端面に沿って伸びた形状とすることができるため、第一端面電極に接続させ易く、且つ、第二側面電極及び第四側面電極は、第二端面に沿って伸びた形状とすることができるため、第二端面電極に接続させ易い。これにより、第一側面電極及び第三側面電極と第一端面電極との接続強度、及び、第二側面電極及び第四側面電極と第二端面電極との接続強度を向上させることができる。
本発明によれば、実装性を確保しつつ、コイルのQ特性を容易に調整することができる積層コイル部品が提供される。
本発明の第1実施形態に係る積層コイル部品を示す斜視図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 図1のIII-III線に沿った素体の断面図である。 図1に示す積層コイル部品に含まれる素体の分解斜視図である。 第2実施形態に係る積層コイル部品の素体の断面図であって図3に対応する図である。 第2実施形態に係る積層コイル部品の素体の分解斜視図であって図4に対応する図である。 第3実施形態に係る積層コイル部品の断面図であって図2に対応する図である。 第3実施形態に係る積層コイル部品の素体の断面図であって図3に対応する図である。 第3実施形態に係る積層コイル部品の素体の分解斜視図であって図4に対応する図である。 第4実施形態に係る積層コイル部品を示す斜視図である。 図10のXI-XI線に沿った素体の断面図である。 図10に示す積層コイル部品に含まれる素体の分解斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して、第1実施形態に係る積層コイル部品の構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る積層コイル部品を示す斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。図3は、図1のIII-III線に沿った素体の断面図である。図4は、図1に示す積層コイル部品に含まれる素体の分解斜視図である。なお、図3に示す素体の断面図では、素体の両端部に配置された外部電極の図示を省略している。
図1〜図4に示されるように、積層コイル部品1は、素体3と、素体3の両端部にそれぞれ配置された一対の外部電極4,5と、素体3の内部に配置されたコイル10と、素体3と同時焼成により素体3に形成されている側面電極6,7,8,9と、を備えている。
素体3は、直方体形状を呈している。素体3は、その外表面として、互いに対向する実装面3c及び対向面3dと、互いに対向する一対の端面3a,3bと、対向する一対の側面3e,3fと、を有している。実装面3cは、積層コイル部品1を、図示しない他の電子機器(例えば、回路基板、又は、電子部品等)に実装する際、他の電子機器と対向する面である。端面3a,3bは、実装面3c及び対向面3dが対向する方向に直交する方向で互いに対向している。側面3e,3fは、実装面3c及び対向面3dが対向する方向と、端面3a,3bが対向する方向とに直交する方向で互いに対向している。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。
素体3は、複数の絶縁体層11が積層されることによって形成されている(図4参照)。各絶縁体層11は、素体3の側面3e,3fの対向方向に積層されている。すなわち、各絶縁体層11の積層方向は、素体3の側面3e,3fの対向方向と一致している。以下、側面3e,3fの対向方向を「積層方向」ともいう。各絶縁体層11は、略矩形形状を呈しており、素体3の端面3a、端面3b、実装面3c、及び対向面3dを画成することとなる、各辺11a,11b,11c,11dを有している。
各絶縁体層11のうち積層方向で一方側の最外に配置された絶縁体層11(以下、「最外層11g」ともいう)は、素体3の側面3eを画成することとなる面11eを有している。各絶縁体層11のうち積層方向で他方側の最外に配置された絶縁体層11(以下、「他方の最外層11h」ともいう)は、素体3の側面3fを画成することとなる面11fを有している。各絶縁体層11は、例えば電気絶縁性を有する絶縁体であり、絶縁体グリーンシートの焼結体から構成される。実際の素体3では、各絶縁体層11は、その間の境界が視認できない程度に一体化されている。
絶縁体層11は、たとえばストロンチウム、カルシウム、アルミナ及び酸化珪素からなるガラスと、アルミナとからなるガラス系セラミックから構成されている。絶縁体層11は、フェライト(Ni−Cu−Zn系フェライト、Ni−Cu−Zn−Mg系フェライト、Cu−Zn系フェライト、又はNi−Cu系フェライトなど)から構成されていてもよく、一部の絶縁体層11は、非磁性フェライトから構成されていてもよい。
外部電極4(第一端面電極)は、一方の端面3aに配置されており、外部電極5(第二端面電極)は、他方の端面3bに配置されている(図1参照)。すなわち、各外部電極4,5は、一対の端面3a,3bの対向方向に互いに離間して位置している。各外部電極4,5は、平面視で略矩形形状を呈しており、その角が丸められている。各外部電極4,5は、Ag又はPd等の導電性材料を含んでいる。各外部電極4,5は、焼成後の素体3の端面3a,3bに、浸漬法(ディップ法)等によってAg又はPd等を主成分とする導電性ペーストを付着させた後に焼き付けて形成される。各外部電極4,5には、電気めっきが施されており、外部電極4の表面にはめっき層16(第一めっき層)が形成され、外部電極5の表面にはめっき層17(第二めっき層)が形成されている。電気めっきには、Ni、Sn等が用いられる。なお、図1ではめっき層16,17の図示を省略している。
各外部電極4,5は、各端面3a,3bの全体を覆っている。なお、導電性ペーストに対して端面3a,3bを浸漬させる深さを調整することで、端面3aに対する導電性ペーストの付着量を調整することができるが、製造工程上、導電性ペーストが素体3の端面3aと隣り合う面に多少回り込む場合もある。すなわち、外部電極4は、端面3aの全体に加え、側面3e、側面3f、実装面3c、及び対向面3dの少なくとも一つの端面3a側の縁部を覆っていてもよい。外部電極5は、端面3bの全体に加え、側面3e、側面3f、実装面3c、及び対向面3dの少なくとも一つの端面3b側の縁部を覆っていてもよい。
コイル10は、複数のコイル導体10a,10b,10c,10d(内部導体)と、引出導体13,14(内部導体)と、を含んでいる。複数のコイル導体10a〜10d、及び引出導体13,14は、例えばAg又はPd等の導電性材料を含んでいる。複数のコイル導体10a〜10d、及び引出導体13,14は、例えばAg又はPd等の導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。コイル導体10a〜10d及び引出導体13,14となる導体パターンは、当該導体パターンに対応する開口が形成されたスクリーン製版を用いて、導電性ペーストをスクリーン印刷することにより形成される。本実施形態においては、コイル導体10dの導体パターンと引出導体13の導体パターンとは一体に連続して形成され、コイル導体10aの導体パターンと引出導体14の導体パターンとは一体に連続して形成される。
コイル導体10a〜10dは、素体3内において絶縁体層11の積層方向に併置されている。コイル導体10a〜10dは、最外層11gに近い側からコイル導体10a、コイル導体10b、コイル導体10c、及びコイル導体10dの順に並んでいる。コイル導体10aは、略U字状に伸びた形状を有している。コイル導体10b,10c,10dは、略L字状に伸びた形状を有している。
コイル導体10a〜10dの端部同士は、スルーホール導体12a,12b,12c(内部導体)により接続されている。これにより、コイル導体10a〜10dは、相互に電気的に接続され、素体3内にコイル10が形成される。スルーホール導体12a,12b,12cは、Ag又はPd等の導電性材料を含んでおり、導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。
コイル10は、素体3の側面3e,3fの対向方向の軸心を有している。すなわち、コイル10の軸心は、素体3の側面3e,3fに略直交しており、且つ、素体3の実装面3cに対して略平行である。コイル10は、コイル導体10a〜10dがスルーホール導体12a,12b,12cによって接続されることにより円筒状に巻回されており、絶縁体層11の積層方向から見て、コイル導体10a〜10dにより取り囲まれる内径領域Aを有している。
引出導体13は、コイル10の一端E1に対応している。引出導体13は、絶縁体層11上でコイル導体10dと辺11aとの間を連結するように位置していることにより、外部電極4と接続されている。すなわち、コイル10の一端E1は、素体3の端面3aに露出し、外部電極4と接続されている。
引出導体14は、コイル10の他端E2に対応している。引出導体14は、絶縁体層11上でコイル導体10aと辺11bとの間を連結するように位置していることにより、外部電極5と接続されている。すなわち、コイル10の他端E2は、素体3の端面3bに露出し、外部電極5と接続されている。
各側面電極6,7は、各絶縁体層11のうち、最外層11gに形成されている。各側面電極8,9は、各絶縁体層11のうち、最外層11hに形成されている。各側面電極6,7と各側面電極8,9とは、絶縁体層11の積層方向でコイル10を挟んで互いに対向して離間している。
各側面電極6〜9は、絶縁体層11の積層方向から見て略矩形形状を呈している。各側面電極6〜9は、例えばAg又はPd等の導電性材料を含んでいる。各側面電極6〜9は、例えばAg又はPd等の導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。各側面電極6〜9となる導体パターンは、当該導体パターンに対応する開口が形成されたスクリーン製版を用いて、導電性ペーストをスクリーン印刷することにより形成される。各側面電極6〜9は、素体3と同時焼成により形成される。
各側面電極6〜9には、上述の電気めっきが外部電極4,5と共に施されている。これにより、外部電極5の表面に形成されためっき層17(図2参照)は、各側面電極7,9の表面にも形成されている(図3参照)。すなわち、めっき層17は、外部電極5の表面と、各側面電極7,9の表面とに一体的に形成されている。また、外部電極4の表面に形成されためっき層16(図2参照)は、図3と同様であるため図示は省略するが、各側面電極6,8の表面にも形成されている。すなわち、めっき層16は、外部電極4の表面と、各側面電極6,8の表面とに一体的に形成されている。
側面電極6(第一側面電極)は、最外層11g上の四つの角部のうち、辺11aと辺11cとがなす角部に位置している。すなわち、側面電極6は、側面3eと端面3aと実装面3cとがなす隅部R1(第一隅部)に位置している。側面電極6は、最外層11g上の辺11aと辺11cとがなす角部において、辺11a上及び辺11c上に位置するように伸びた形状を有している。これにより、側面電極6は、側面3eに露出している電極部分6aと、端面3aに露出している電極部分6bと、実装面3cに露出している電極部分6cと、を有している。電極部分6aは、側面3e上の端面3a側で且つ実装面3c側の領域に露出している。電極部分6bは、端面3a上の側面3e側で且つ実装面3c側の領域に露出している。電極部分6bは、外部電極4と接続されている。すなわち、側面電極6は外部電極4と電気的に接続されている。電極部分6cは、実装面3c上の端面3a側で且つ側面3e側の領域に露出している。電極部分6cは、積層コイル部品1を他の電子機器に実装する際に、当該他の電子機器との間ではんだ接続される。
側面電極7(第二側面電極)は、最外層11g上の四つの角部のうち、辺11bと辺11cとがなす角部に位置している。すなわち、側面電極7は、側面3eと端面3bと実装面3cとがなす隅部R2(第二隅部)に位置している。側面電極7は、最外層11g上の辺11bと辺11cとがなす角部において、辺11b上及び辺11c上に位置するように伸びた形状を有している。これにより、側面電極7は、側面3eに露出している電極部分7aと、端面3bに露出している電極部分7bと、実装面3cに露出している電極部分7cと、を有している。電極部分7aは、側面3e上の端面3b側で且つ実装面3c側の領域に露出している。電極部分7bは、端面3b上の側面3e側で且つ実装面3c側の領域に露出している。電極部分7bは、外部電極5と接続されている。すなわち、側面電極7は外部電極5と電気的に接続されている。電極部分7cは、実装面3c上の端面3b側で且つ側面3e側の領域に露出している。電極部分7cは、積層コイル部品1を他の電子機器に実装する際に、当該他の電子機器との間ではんだ接続される。
側面電極8(第三側面電極)は、最外層11h上の四つの角部のうち、辺11aと辺11cとがなす角部に位置している。すなわち、側面電極8は、側面3fと端面3aと実装面3cとがなす隅部R3(第三隅部)に位置している。側面電極8は、最外層11h上の辺11aと辺11cとがなす角部において、辺11a上及び辺11c上に位置するように伸びた形状を有している。これにより、側面3fに露出している電極部分8aと、端面3aに露出している電極部分8bと、実装面3cに露出している電極部分8cと、を有している。電極部分8aは、側面3f上の端面3a側で且つ実装面3c側の領域に露出している。電極部分8bは、端面3a上の側面3f側で且つ実装面3c側の領域に露出している。電極部分8bは、外部電極4と接続されている。すなわち、側面電極8は外部電極4と電気的に接続されている。電極部分8cは、実装面3c上の端面3a側で且つ側面3f側の領域に露出している。電極部分8cは、積層コイル部品1を他の電子機器に実装する際に、当該他の電子機器との間ではんだ接続される。
側面電極9(第四側面電極)は、最外層11h上の四つの角部のうち、辺11bと辺11cとがなす角部に位置している。すなわち、側面電極9は、側面3fと端面3bと実装面3cとがなす隅部R4(第四隅部)に位置している。側面電極9は、最外層11h上の辺11bと辺11cとがなす角部において、辺11b上及び辺11c上に位置するように伸びた形状を有している。これにより、側面電極9は、側面3fに露出している電極部分9aと、端面3bに露出している電極部分9bと、実装面3cに露出している電極部分9cと、を有している。電極部分9aは、側面3f上の端面3b側で且つ実装面3c側の領域に露出している。電極部分9bは、端面3b上の側面3f側で且つ実装面3c側の領域に露出している。電極部分9bは、外部電極5と接続されている。すなわち、側面電極9は外部電極5と電気的に接続されている。電極部分9cは、実装面3c上の端面3b側で且つ側面3f側の領域に露出している。電極部分9cは、積層コイル部品1を他の電子機器に実装する際に、当該他の電子機器との間ではんだ接続される。
側面電極6〜9は、コイル10の軸心の方向(すなわち、絶縁体層11の積層方向)から見て、コイル10の内径領域Aに重ならないように配置されている。すなわち、側面電極6〜9は、コイル10の軸心の方向から見て、少なくともコイル10の内径よりも外側に配置されている。本実施形態において、側面電極6〜9は、コイル10の軸心の方向から見て、コイル10を構成する各コイル導体10a,10b,10c,10dに重ならないように、各コイル導体10a,10b,10c,10dよりも外側に配置されている。すなわち、側面電極6〜9は、素体3内でコイル10が形成されているコイル形成領域を含まない領域に配置されている。コイル形成領域とは、コイル10の軸心の方向から見た場合に素体3内をコイル10が占める領域であり、例えば各コイル導体10a,10b,10c,10dの各外縁よりも内側の領域、又はコイル10の断面積として示される領域等である。
各側面電極6〜9は、隅部R1〜R4にそれぞれ位置しており、素体3の実装面3cに直交する方向から見て、実装面3cの四つの角部にそれぞれ位置している。各側面電極6〜9は、素体3の実装面3cに直交する方向から見て、点対称に配置されている。このように、各側面電極6〜9が対称的な位置関係を有していることにより、積層コイル部品1の実装時において、各側面電極6〜9の電極部分6c,7c,8c,9cに対してはんだが濡れ広がり、実装面3cがはんだから力を受けた場合、当該はんだからの力が実装面3cに対し対称的に作用する。
したがって、はんだからの表面張力が対称的に作用し、積層コイル部品1が所定の位置に確実に実装され、いわゆるセルフアライメント性を確保することができる。セルフアライメントとは、溶融はんだの表面張力により、電子部品が自身の位置調整を行うことをいう。また、はんだからの力が実装面に対して対称的に作用することから、各側面電極6〜9のハンダペースト面で発生するモーメントを均衡にすることができるため、いわゆるツームストーン現象を抑制することができる。ツームストーン現象とは、各側面電極6〜9のハンダペースト面で発生するモーメントの不均衡により電子部品が立ち上がってしまい接合不良となる現象である。
以上、本実施形態に係る積層コイル部品1によれば、電子機器に実装する際には、各側面電極6〜9の実装面3cに露出している電極部分6c,7c,8c,9cが電子機器にはんだ接続される。この各側面電極6〜9は、各外部電極4,5とは別に、素体3と同時焼成により形成されているため、焼成前における各側面電極6〜9用の導体パターンの形成の仕方によって、焼成後における各側面電極6〜9の側面3e又は側面3fに露出している電極部分6a,7a,8a,9aの各電極面積を適宜変えることができる。よって、例えば、最低限の実装強度を有し且つコイル10の磁束を阻害しないように側面電極6〜9用の導体パターンを形成すること等により、実装強度を確保しつつコイル10のQ特性を容易に調整することが可能となる。さらに、各側面電極6〜9は、各隅部R1〜R4に位置しており、実装面3cに直交する方向から見て点対称に配置されている。積層コイル部品1を電子機器にはんだ実装する際には、各側面電極6〜9が実装面3cに露出している電極部分6c,7c,8c,9cに対してはんだが濡れ広がり、実装面3cがはんだから力を受けるが、上記の側面電極6〜9の対称的な位置関係により、はんだからの力が実装面に対して対称的に作用する。これにより、はんだからの表面張力が対称的に作用し、積層コイル部品1が所定の位置に確実に実装され、いわゆるセルフアライメント性を確保することができる。また、はんだからの力が実装面3cに対して対称的に作用することから、各側面電極6〜9のハンダペースト面で発生するモーメントを均衡にすることができるため、当該モーメントの不均衡により電子部品が立ち上がってしまい接合不良となるいわゆるツームストーン現象を抑制することができる。以上より、実装性を確保しつつ、コイル10のQ特性を容易に調整することができる。
さらに、本実施形態によれば、各側面電極6〜9は、コイル10の軸心の方向から見て、コイル10の内径領域に重ならないように配置されている。よって、各側面電極6〜9がコイル10の磁束の流れを阻害し難いため、コイル10のQ特性の低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、図5及び図6を参照して、第2実施形態に係る積層コイル部品について説明する。図5は、第2実施形態に係る積層コイル部品の素体の断面図であって図3に対応する図である。図6は、第2実施形態に係る積層コイル部品の素体の分解斜視図であって図4に対応する図である。なお、本実施形態に係る積層コイル部品の斜視図であって図1に対応する図、及び本実施形態に係る積層コイル部品の断面図であって図2に対応する図は、図1及び図2と同様であるため、図示を省略する。
図5及び図6に示されるように、第2実施形態に係る積層コイル部品1Aが上記の積層コイル部品1と異なる点は、素体3内に、補助電極21,22,23,24を更に備えている点である。補助電極21〜24は、絶縁体層11の積層方向で側面電極6,7と側面電極8,9との間に配置されている。
補助電極21,22は、各絶縁体層11のうち、最外層11gとコイル導体10aが形成された絶縁体層11との間に配置された絶縁体層11(以下、「絶縁体層11i」ともいう)上に形成されている。すなわち、補助電極21,22は、側面電極6,7とコイル10との間に配置されている。補助電極23,24は、各絶縁体層11のうち、最外層11hとコイル導体10dが形成された絶縁体層11との間に配置された絶縁体層11(以下、「絶縁体層11j」ともいう)上に形成されている。すなわち、補助電極23,24は、側面電極8,9とコイル10との間に配置されている。
各補助電極21〜24は、積層方向から見て略矩形形状を呈している。各補助電極21〜24は、積層方向から見て各側面電極6〜9と略同じ面積を有している。各補助電極21〜24は、各側面電極6〜9と同様、例えばAg又はPd等の導電性材料を含んでいる。各補助電極21〜24は、例えばAg又はPd等の導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。各補助電極21〜24となる導体パターンは、当該導体パターンに対応する開口が形成されたスクリーン製版を用いて、導電性ペーストをスクリーン印刷することにより形成される。各補助電極21〜24は、素体3と同時焼成により形成される。
各補助電極21〜24には、上述の電気めっきが側面電極6〜9及び外部電極4,5と共に施されている。これにより、外部電極5の表面上に形成されためっき層17(図2参照)は、各側面電極7,9の表面と共に各補助電極22,24の表面にも形成されている(図5参照)。すなわち、めっき層17は、外部電極5の表面と、各側面電極7,9の表面と、各補助電極22,24の表面とに一体的に形成されている。めっき層17は、いわゆるめっき伸びによって、各電極上だけでなく各電極間に位置する素体3の表面上にまで伸び、実装面3cにおける側面電極7と補助電極22との間、及び、実装面3cにおける側面電極9と補助電極24との間も覆っている。また、外部電極4の表面上に形成されためっき層16(図2参照)は、図5と同様であるため図示は省略するが、各側面電極6,8の表面と共に各補助電極21,23の表面にも形成されている。めっき層16は、いわゆるめっき伸びによって、各電極上だけでなく各電極間に位置する素体3の表面上にまで伸び、実装面3cにおける側面電極6と補助電極21との間、及び、実装面3cにおける側面電極8と補助電極23との間も覆っている。
補助電極21(第一補助電極)は、絶縁体層11i上の四つの角部のうち、辺11aと辺11cとがなす角部に位置している。すなわち、補助電極21は、積層方向で側面電極6と対向している。これにより、補助電極21と側面電極6との間には、浮遊容量が形成される。補助電極21は、辺11aと辺11cとがなす角部において、辺11a上及び辺11c上に位置するように伸びた形状を有している。これにより、補助電極21は、素体3の端面3aに露出し、外部電極4に接続されていると共に、素体3の実装面3cに露出し、積層コイル部品1を電子機器に実装する際に電子機器との間ではんだ接続される。
補助電極22(第二補助電極)は、絶縁体層11i上の四つの角部のうち、辺11bと辺11cとがなす角部に位置している。すなわち、補助電極22は、積層方向で側面電極7と対向している。これにより、補助電極22と側面電極7との間には、浮遊容量が形成される。補助電極22は、辺11bと辺11cとがなす角部において、辺11b上及び辺11c上に位置するように伸びた形状を有している。これにより、補助電極22は、素体3の端面3bに露出し、外部電極5に接続されていると共に、素体3の実装面3cに露出し、積層コイル部品1を電子機器に実装する際に電子機器との間ではんだ接続される。
補助電極23(第一補助電極)は、絶縁体層11j上の四つの角部のうち、辺11aと辺11cとがなす角部に位置している。すなわち、補助電極22は、積層方向で側面電極8と対向している。これにより、補助電極23と側面電極8との間には、浮遊容量が形成される。補助電極23は、辺11aと辺11cとがなす角部において、辺11a上及び辺11c上に位置するように伸びた形状を有している。これにより、補助電極23は、素体3の端面3aに露出し、外部電極4に接続されていると共に、素体3の実装面3cに露出し、積層コイル部品1を電子機器に実装する際に電子機器との間ではんだ接続される。
補助電極24(第二補助電極)は、絶縁体層11j上の四つの角部のうち、辺11bと辺11cとがなす角部に位置している。すなわち、補助電極24は、積層方向で側面電極9と対向している。これにより、補助電極24と側面電極9との間には、浮遊容量が形成される。補助電極24は、辺11bと辺11cとがなす角部において、辺11b上及び辺11c上に位置するように伸びた形状を有している。これにより、補助電極24は、素体3の端面3bに露出し、外部電極5に接続されていると共に、素体3の実装面3cに露出し、積層コイル部品1を電子機器に実装する際に電子機器との間ではんだ接続される。
補助電極21〜24は、コイル10の軸心の方向から見て、コイル10の内径領域Aに重ならないように配置されている。すなわち、補助電極21〜24は、コイル10の軸心の方向から見て、少なくともコイル10の内径よりも外側に配置されている。本実施形態において、補助電極21〜24は、コイル10の軸心の方向から見て、コイル10を構成する各コイル導体10a,10b,10c,10dに重ならないように、各コイル導体10a,10b,10c,10dよりも外側に配置されている。すなわち、補助電極21〜24は、素体3内でコイル10が形成されているコイル形成領域を含まない領域に配置されている。
各補助電極21〜24は、素体3の実装面3cに直交する方向から見て、実装面3cの四つの角部にそれぞれ位置している。すなわち、各補助電極21〜24は、各側面電極6〜9と同様、素体3の実装面3cに直交する方向から見て、点対称に配置されている。このように、各補助電極21〜24が対称的な位置関係を有していることにより、積層コイル部品1Aの実装時において、各補助電極21〜24の実装面3cに露出している部分に対してはんだが濡れ広がり、実装面3cがはんだから力を受けた場合、当該はんだからの力が実装面3cに対し対称的に作用する。したがって、各側面電極6〜9に加え、各補助電極21〜24を備えた場合にも、はんだからの表面張力が対称的に作用し、積層コイル部品1Aが所定の位置に確実に実装され、いわゆるセルフアライメント性を確保することができる。また、はんだからの力が実装面に対して対称的に作用することから、各補助電極21〜24のハンダペースト面で発生するモーメントを均衡にすることができるため、いわゆるツームストーン現象を抑制することができる。
以上、本実施形態に係る積層コイル部品1Aにおいても、素体3と同時焼成により形成される側面電極6〜9によって、実装強度を確保しつつコイル10のQ特性を容易に調整することが可能となる。さらに、上記実施形態と同様、セルフアライメント性を確保することができると共に、ツームストーン現象を抑制することができる。以上より、実装性を確保しつつ、コイル10のQ特性を容易に調整することができる。
さらに、本実施形態に係る積層コイル部品1Aによれば、実装面3cに露出している補助電極21〜24により、積層コイル部品1Aを電子機器に実装する際にはんだ接続される電極面積が増え、実装強度を向上させることができる。さらに、補助電極21は、積層方向で対向する側面電極6との間で浮遊容量を形成することができ、補助電極22は、積層方向で対向する側面電極7との間で浮遊容量を形成することができ、補助電極23は、積層方向で対向する側面電極8との間で浮遊容量を形成することができ、補助電極24は、積層方向で対向する側面電極9との間で浮遊容量を形成することができる。よって、補助電極21〜24によって、積層コイル部品1Aにおいて形成される浮遊容量を調整することができる。
積層コイル部品1Aによれば、いわゆるめっき伸びによって、外部電極4、各側面電極6,8、及び各補助電極21,23の各間に位置する素体3の表面にまでめっき層16が伸び、外部電極4、各側面電極6,8、及び各補助電極21,23が一体化される。また、外部電極5、各側面電極7,9、及び各補助電極22,24の各間に位置する素体3の表面にまでめっき層17が伸び、外部電極5、各側面電極7,9、及び各補助電極22,24が一体化される。これにより、実装の際に電子機器とはんだ接続される電極面積を実質的に大きくすることができ、実装強度を向上させることができる。
積層コイル部品1Aによれば、補助電極21〜24は、素体3内におけるコイル形成領域を含まない領域に配置されており、補助電極21〜24がコイル10の磁束の流れを阻害し難いため、実装性を確保しつつコイル10のQ特性の低下を抑制することをより確実に実現することができる。
(第3実施形態)
次に、図7〜図9を参照して、第3実施形態に係る積層コイル部品について説明する。図7は、第3実施形態に係る積層コイル部品の断面図であって図2に対応する図である。図8は、第3実施形態に係る積層コイル部品の素体の断面図であって図3に対応する図である。図9は、第3実施形態に係る積層コイル部品の素体の分解斜視図であって図4に対応する図である。なお、本実施形態に係る積層コイル部品の斜視図であって図1に対応する図は、図1と同様であるため、図示を省略する。
図7〜図9に示されるように、第3実施形態に係る積層コイル部品1Bが上記の積層コイル部品1と異なる点は、素体3内に、補助電極31〜42を更に備えている点である。補助電極31〜42は、絶縁体層11の積層方向で側面電極6,7と側面電極8,9との間に配置されている。
補助電極31,32は、絶縁体層11i上に形成されている。すなわち、補助電極31,32は、側面電極6,7とコイル10との間に配置されている。補助電極33,34は、コイル導体10aが形成された絶縁体層11(以下、「絶縁体層11m」ともいう)に形成されている。補助電極35,36は、コイル導体10bが形成された絶縁体層11(以下、「絶縁体層11n」ともいう)に形成されている。補助電極37,38は、コイル導体10cが形成された絶縁体層11(以下、「絶縁体層11q」ともいう)に形成されている。補助電極39,40は、コイル導体10dが形成された絶縁体層11(以下、「絶縁体層11s」ともいう)に形成されている。補助電極41,42は、絶縁体層11j上に形成されている。すなわち、補助電極41,42は、側面電極8,9とコイル10との間に配置されている。
各補助電極31〜42は、積層方向から見て略矩形形状を呈している。各補助電極31〜42は、積層方向から見て各側面電極6〜9よりも小さい面積を有している。各補助電極31〜42は、各側面電極6〜9と同様、例えばAg又はPd等の導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。各補助電極31〜42となる導体パターンは、当該導体パターンに対応する開口が形成されたスクリーン製版を用いて、導電性ペーストをスクリーン印刷することにより形成される。各補助電極31〜42は、素体3と同時焼成により形成される。
各補助電極31〜42には、上述の電気めっきが側面電極6〜9及び外部電極4,5と共に施されている。これにより、外部電極5の表面上に形成されためっき層17(図7参照)は、各側面電極7,9の表面と共に各補助電極32,34,36,38,40,42の表面にも形成されている(図8参照)。めっき層17は、いわゆるめっき伸びによって、各電極上だけでなく各電極間に位置する素体3の表面上にまで伸び、実装面3cにおける各側面電極7,9及び各補助電極32,34,36,38,40,42の各間も覆っている。また、外部電極4の表面上に形成されためっき層16(図7参照)は、図8と同様であるため図示は省略するが、各側面電極6,8の表面と共に各補助電極31,33,35,37,39,41の表面にも形成されている。めっき層16は、いわゆるめっき伸びによって、各電極上だけでなく各電極間に位置する素体3の表面上にまで伸び、実装面3cにおける各側面電極6,8及び各補助電極31,33,35,37,39,41の各間も覆っている。
各補助電極31,33,35,37,39,41(第一補助電極)は、各絶縁体層11i,11m,11n,11q,11s,11j上の四つの角部のうち、辺11aと辺11cとがなす角部に位置している。補助電極31は、積層方向で、側面電極6と隣り合い対向している。これにより、補助電極31と側面電極6との間には、浮遊容量が形成される。補助電極41は、積層方向で、側面電極8と隣り合い対向している。これにより、補助電極41と側面電極8との間には、浮遊容量が形成される。各補助電極31,33,35,37,39,41は、積層方向で互いに隣り合って並んでおり、隣り合う電極同士が互いに対向している。これにより、互いに対向する電極同士の間には、浮遊容量が形成される。
各補助電極31,33,35,37,39,41は、各絶縁体層11i,11m,11n,11q,11s,11jにおける辺11bと辺11cとがなす角部において、辺11a上及び辺11c上に位置するように伸びた形状を有している。これにより、各補助電極31,33,35,37,39,41は、素体3の端面3aに露出し、外部電極4に接続されていると共に、素体3の実装面3cに露出し、積層コイル部品1を電子機器に実装する際に電子機器との間ではんだ接続される。
各補助電極32,34,36,38,40,42(第二補助電極)は、各絶縁体層11i,11m,11n,11q,11s,11j上の四つの角部のうち、辺11bと辺11cとがなす角部に位置している。補助電極32は、積層方向で、側面電極7と隣り合い対向している。これにより、補助電極32と側面電極7との間には、浮遊容量が形成される。補助電極42は、積層方向で、側面電極9と隣り合い対向している。これにより、補助電極42と側面電極9との間には、浮遊容量が形成される。各補助電極32,34,36,38,40,42は、積層方向で互いに隣り合って並んでおり、隣り合う電極同士が互いに対向している。これにより、互いに対向する電極同士の間には、浮遊容量が形成される。
各補助電極32,34,36,38,40,42は、各絶縁体層11i,11m,11n,11q,11s,11jにおける辺11bと辺11cとがなす角部において、辺11b上及び辺11c上に位置するように伸びた形容を有している。これにより、各補助電極32,34,36,38,40,42は、素体3の端面3aに露出し、外部電極4に接続されていると共に、素体3の実装面3cに露出し、積層コイル部品1を電子機器に実装する際に電子機器との間ではんだ接続される。
補助電極31〜42は、コイル10の軸心の方向から見て、コイル10の内径領域Aに重ならないように配置されている。すなわち、補助電極31〜42は、コイル10の軸心の方向から見て、少なくともコイル10の内径よりも外側に配置されている。本実施形態において、補助電極31〜42は、コイル10の軸心の方向から見て、コイル10を構成する各コイル導体10a,10b,10c,10dに重ならないように、各コイル導体10a,10b,10c,10dよりも外側に配置されている。すなわち、補助電極31〜42は、素体3内でコイル10が形成されているコイル形成領域を含まない領域に配置されている。
各補助電極31〜42は、素体3の実装面3cに直交する方向から見て、実装面3cの四つの角部にそれぞれ位置している。すなわち、各補助電極31〜42は、各側面電極6〜9と同様、素体3の実装面3cに直交する方向から見て、点対称に配置されている。このように、各補助電極31〜42が対称的な位置関係を有していることにより、積層コイル部品1Bの実装時において、各補助電極31〜42の実装面3cに露出している部分に対してはんだが濡れ広がり、実装面3cがはんだから力を受けた場合、当該はんだからの力が実装面3cに対し対称的に作用する。したがって、各側面電極6〜9に加え、各補助電極31〜42を備えた場合にも、はんだからの表面張力が対称的に作用し、積層コイル部品1Bが所定の位置に確実に実装され、いわゆるセルフアライメント性を確保することができる。また、はんだからの力が実装面に対して対称的に作用することから、各補助電極21〜24のハンダペースト面で発生するモーメントを均衡にすることができるため、いわゆるツームストーン現象を抑制することができる。
以上、本実施形態に係る積層コイル部品1Bにおいても、上記実施形態同様、実装性を確保しつつ、コイル10のQ特性を容易に調整することができる。
さらに、本実施形態に係る積層コイル部品1Bによれば、実装面3cに露出している補助電極31〜42により、積層コイル部品1Aを電子機器に実装する際にはんだ接続される電極面積が増え、実装強度を向上させることができる。さらに、各補助電極31,33,35,37,39,41は、側面電極6と側面電極8との間で浮遊容量を形成することができ、各補助電極32,34,36,38,40,42は、側面電極7と側面電極9との間で浮遊容量を形成することができる。したがって、各補助電極31〜42によって、積層コイル部品1Bにおいて形成される浮遊容量を調整することができる。
積層コイル部品1Bによれば、いわゆるめっき伸びによって、外部電極4、各側面電極6,8、及び各補助電極31,33,35,37,39,41の各間に位置する素体3の表面にまでめっき層16が伸び、外部電極4、各側面電極6,8、及び各補助電極31,33,35,37,39,41が一体化される。また、外部電極5、各側面電極7,9、及び各補助電極32,34,36,38,40,42の各間に位置する素体3の表面にまでめっき層17が伸び、外部電極5、各側面電極7,9、及び各補助電極32,34,36,38,40,42が一体化される。これにより、実装の際に電子機器とはんだ接続される電極面積を実質的に大きくすることができ、実装強度を向上させることができる。
積層コイル部品1Bによれば、補助電極31〜42は、素体3内におけるコイル形成領域を含まない領域に配置されており、補助電極31〜42がコイル10の磁束の流れを阻害し難いため、実装性を確保しつつコイル10のQ特性の低下を抑制することをより確実に実現することができる。
積層コイル部品1Bによれば、補助電極31〜42は、積層方向から見て、側面電極6〜9よりも小さい面積を有しており、側面電極6〜9よりも素体3内の中心側に位置する補助電極31〜42の面積が小さいため、素体3内のコイル10を構成するコイル導体10a,10b,10c,10dとの接触を防止し、当該接触による短絡を防止することができる。
(第4実施形態)
次に、図10〜図12を参照して、第4実施形態に係る積層コイル部品について説明する。図10は、第4実施形態に係る積層コイル部品を示す斜視図である。図11は、図10のXI-XI線に沿った素体の断面図である。なお、図10に示す素体の断面図においては、素体の両端部に配置された外部電極の図示を省略している。図12は、図10に示す積層コイル部品に含まれる素体の分解斜視図である。なお、本実施形態に係る積層コイル部品の断面図であって図2に対応する図は、図2と同様であるため、図示を省略する。
図10〜図12に示されるように、第4実施形態に係る積層コイル部品1Cが上記の積層コイル部品1と異なる点は、側面電極6,7,8,9に代えて、側面電極6A,7A,8A,9Aを備えている点である。各側面電極6A〜9Aが、側面電極6〜9と異なる点は、その形状が、側面3e,3fの対向方向、すなわち絶縁体層11の積層方向から見て略L字状を有している点である。
側面電極6Aは、最外層11gにおいて辺11a上及び辺11c上に沿って略L字状に伸びた形状を有している。すなわち、側面電極6Aは、側面3eに沿った方向から端面3aに沿った方向へと屈曲し、隅部R1に沿った形状を有している。側面電極6Aは、側面3eに沿って伸びた電極部分51と、端面3aに沿って伸びた電極部分52とを有している。側面電極7Aは、最外層11gにおいて辺11b及び辺11c上に沿って略L字状に伸びた形状を有している。すなわち、側面電極7Aは、側面3eに沿った方向から端面3bに沿った方向へと屈曲し、隅部R2に沿った形状を有している。側面電極7Aは、側面3eに沿って伸びた電極部分61と、端面3bに沿って伸びた電極部分62とを有している。
側面電極8Aは、最外層11hにおいて辺11a上及び辺11c上に沿って略L字状に伸びている。すなわち、側面電極8Aは、側面3fに沿った方向から端面3aに沿った方向へと曲げられており、隅部R3に沿った形状を有している。側面電極8Aは、側面3fに沿って伸びている電極部分71と、端面3aに沿って伸びている電極部分72とを有している。側面電極9Aは、最外層11gにおいて辺11b及び辺11c上に沿って略L字状に伸びている。すなわち、側面電極9Aは、側面3fに沿った方向から端面3bに沿った方向へと曲げられており、隅部R4に沿った形状を有している。側面電極9Aは、側面3fに沿って伸びている電極部分81と、端面3bに沿って伸びている電極部分82とを有している。
側面電極6A〜9Aは、側面電極6〜9と同様、コイル10の軸心の方向から見て、コイル10の内径領域Aに重ならないように配置されている。すなわち、側面電極6A〜9Aは、コイル10の軸心の方向から見て、少なくともコイル10の内径よりも外側に配置されている。本実施形態において、側面電極6A〜9Aは、コイル10の軸心の方向から見て、コイル10を構成する各コイル導体10a,10b,10c,10dに重ならないように、各コイル導体10a,10b,10c,10dよりも外側に配置されている。すなわち、側面電極6A〜9Aは、素体3内でコイル10が形成されているコイル形成領域を含まない領域に配置されている。
各側面電極6A〜9Aは、側面電極6〜9と同様、素体3の実装面3cに直交する方向から見て、実装面3cの四つの角部にそれぞれ配置されている。各側面電極6A〜9Aは、素体3の実装面3cに直交する方向から見て、点対称に配置されている。
以上、本実施形態に係る積層コイル部品1Cにおいても、上記実施形態同様、実装性を確保しつつ、コイル10のQ特性を容易に調整することができる。
さらに、本実施形態に係る積層コイル部品1Cによれば、各側面電極6A,8Aは、端面3aに沿って伸びた形状とすることができるため、外部電極4に接続させ易く、各側面電極7A,9Aは、端面3bに沿って伸びた形状とすることができるため、外部電極5に接続させ易い。これにより、各側面電極6A,8Aと外部電極4との接続強度、及び、各側面電極7A,9Aと外部電極5との接続強度を向上させることができる。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他に適用してもよい。
上記実施形態において、積層コイル部品1,1A,1Bにおける各側面電極6〜9は、矩形形状に限られず、略L字状であってもよい。また、上記実施形態において、補助電極21〜24,31〜42は、積層方向から見て略矩形形状を有しているが、これに限られず例えば積層方向から見て略L字状等を有していてもよい。また、補助電極21〜24,31〜42は、積層方向から見て各側面電極6〜9よりも大きい面積を有していてもよい。
なお、外部電極4,5は、焼成後の素体3の端面3a、3bに形成する場合に限られず、素体3と同時焼成により形成してもよい。
1,1A,1B,1C…積層コイル部品、3…素体、3a,3b…端面、3c…実装面、3d…対向面、3e,3f…側面、4,5…外部電極、6,7,8,9,6A,7A,8A,9A…側面電極、10…コイル、10a,10b,10c,10d…コイル導体、12a,12b,12c…スルーホール導体、13,14…引出導体、16,17…めっき層、21〜24,31〜42…補助電極、E1…一端、E2…他端。

Claims (7)

  1. 複数の絶縁体層が積層されることにより形成され、直方体形状を呈しており、互いに対向する実装面及び対向面と、互いに対向する第一端面及び第二端面と、互いに対向する第一側面及び第二側面と、を有する素体と、
    前記素体内に配置された複数の内部導体により構成され、前記第一側面及び前記第二側面の対向方向の軸心を有するコイルと、
    前記第一端面に配置され、且つ、前記コイルの一端と接続されている第一端面電極と、
    前記第二端面に配置され、且つ、前記コイルの他端と接続されている第二端面電極と、
    前記素体と同時焼成により形成されている第一側面電極、第二側面電極、第三側面電極、及び第四側面電極と、を備え、
    前記第一端面電極は、前記第一端面に設けられている焼き付け電極であり、
    前記第二端面電極は、前記第二端面に設けられている焼き付け電極であり、
    前記第一側面電極は、前記第一側面と前記第一端面と前記実装面とがなす第一隅部に位置していると共に、前記第一側面と前記第一端面と前記実装面とに露出し、かつ、前記対向面には露出しておらず
    前記第二側面電極は、前記第一側面と前記第二端面と前記実装面とがなす第二隅部に位置していると共に、前記第一側面と前記第二端面と前記実装面とに露出し、かつ、前記対向面には露出しておらず
    前記第三側面電極は、前記第二側面と前記第一端面と前記実装面とがなす第三隅部に位置していると共に、前記第二側面と前記第一端面と前記実装面とに露出し、かつ、前記対向面には露出しておらず
    前記第四側面電極は、前記第二側面と前記第二端面と前記実装面とがなす第四隅部に位置していると共に、前記第二側面と前記第二端面と前記実装面とに露出し、かつ、前記対向面には露出しておらず
    前記第一側面電極及び前記第三側面電極の前記第一端面に露出している各部分は、前記第一端面電極に覆われて前記第一端面電極と接続されており、
    前記第二側面電極及び前記第四側面電極の前記第二端面に露出している各部分は、前記第二端面電極に覆われて前記第二端面電極と接続されている、積層コイル部品。
  2. 前記第一側面電極、前記第二側面電極、前記第三側面電極、及び前記第四側面電極は、前記コイルの軸心の方向から見て、前記コイルの内径領域に重ならないように配置されている、請求項1に記載の積層コイル部品。
  3. 前記素体内における前記第一側面電極と前記第三側面電極との間に位置していると共に、前記第一端面及び前記実装面に露出し、かつ、前記対向面には露出していない少なくとも一つの第一補助電極と、
    前記素体内における前記第二側面電極と前記第四側面電極との間に位置していると共に、前記第二端面及び前記実装面に露出し、かつ、前記対向面には露出していない少なくとも一つの第二補助電極と、
    を更に備える、請求項1又は2に記載の積層コイル部品。
  4. 前記第一端面電極、前記第一側面電極、前記第三側面電極、及び前記第一補助電極の表面には、第一めっき層が形成されており、
    前記第二端面電極、前記第二側面電極、前記第四側面電極、及び前記第二補助電極の表面には、第二めっき層が形成されている、請求項3に記載の積層コイル部品。
  5. 前記第一補助電極及び前記第二補助電極は、前記素体内における前記コイルが形成されている形成領域を含まない領域に位置している、請求項3又は4に記載の積層コイル部品。
  6. 前記第一補助電極及び前記第二補助電極は、前記第一側面及び前記第二側面の対向方向から見て、前記第一側面電極、前記第二側面電極、前記第三側面電極、及び前記第四側面電極よりも小さい面積を有している、請求項3〜5の何れか一項に記載の積層コイル部品。
  7. 前記第一側面電極、前記第二側面電極、前記第三側面電極、及び前記第四側面電極は、前記第一側面及び前記第二側面の対向方向から見て略L字状を有している、請求項1〜6の何れか一項に記載の積層コイル部品。
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