JP6142651B2 - 積層コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、積層コンデンサに関する。
積層コンデンサとして、長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、上記高さ方向で互いに対向する一対の主面と、一対の主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記幅方向で互いに対向する一対の側面と、一対の主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記長手方向で互いに対向する一対の端面と、を有する素体と、上記高さ方向で互いに対向するように素体内に交互に配置された、それぞれ複数の第一及び第二内部電極と、素体の外表面に配置され、複数の第一内部電極と接続される複数の第一端子電極と、素体の外表面に配置され、複数の第二内部電極と接続される複数の第二端子電極と、を備え、複数の第一及び第二端子電極が、各側面において上記長手方向で交互に位置しているものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された積層コンデンサでは、第一端子電極と第二端子電極とが、互いに異極性となるため、第一端子電極に対する電流の方向と第二端子電極に対する電流の方向とが逆方向となる。第一端子電極と第二端子電極とは、各側面において上記長手方向で交互に位置しているので、第一端子電極に対する電流による磁界と第二端子電極に対する電流による磁界とが相殺され、低ESL(等価直列インダクタンス)化が図られている。
特開2002−299152号公報
近年、情報端末機器などの電子機器では、小型化及び薄型化が進んでいる。それに伴って、電子機器に搭載される基板や基板に搭載される電子部品においても、小型化が進んでおり、高密度実装化も進んでいる。更なる小型化を図るために、基板内に電子部品が埋め込まれている、電子部品内蔵基板も開発されてきている。電子部品内蔵基板では、基板の内部に電子部品が埋め込まれて実装されている。基板に形成された配線と埋め込まれている電子部品とは、確実に、電気的に接続される必要がある。しかしながら、特許文献1に記載された積層コンデンサでは、基板への埋め込み(基板への内蔵)、及び、基板に形成された配線との電気的な接続については考慮されていない。
本発明は、基板への内蔵が容易であり且つ低ESL化が図られた積層コンデンサを提供することを目的とする。
本発明に係る積層コンデンサは、長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、上記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、上記高さ方向で互いに対向するように素体内に交互に配置された、それぞれ複数の第一及び第二内部電極と、素体の外表面に配置され、複数の第一内部電極と接続される第一及び第三端子電極と、素体の外表面に配置され、複数の第二内部電極と接続される第二及び第四端子電極と、を備え、複数の第一内部電極は、第一主電極部と、第一主電極部から延びて第一側面に露出する第一引出部と、第一主電極部から延びて第二側面に露出する第二引出部と、を有し、複数の第二内部電極は、第一主電極部と上記高さ方向で対向する第二主電極部と、第二主電極部から延びて第一側面に露出する第三引出部と、第二主電極部から延びて第二側面に露出する第四引出部と、を有し、第一端子電極は、第一側面に配置され且つ複数の第一内部電極の第一引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第一側面側から第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第二端子電極は、第一側面に配置され且つ複数の第二内部電極の第三引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第一側面側から第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第三端子電極は、第二側面に配置され且つ複数の第一内部電極の第二引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第二側面側から第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第四端子電極は、第二側面に配置され且つ複数の第二内部電極の第四引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第二側面側から第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有していることを特徴とする。
本発明に係る積層コンデンサは、長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、上記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、上記高さ方向で互いに対向するように素体内に配置された第一及び第二内部電極と、上記高さ方向で互いに対向するように素体内に配置された第三及び第四内部電極と、素体の外表面に配置され、第一内部電極と接続される第一端子電極と、素体の外表面に配置され、第二内部電極と接続される第二端子電極と、素体の外表面に配置され、第三内部電極と接続される第三端子電極と、素体の外表面に配置され、第四内部電極と接続される第四端子電極と、を備え、第一内部電極は、主電極部と、該主電極部から延びて第一側面に露出する引出部と、を有し、第二内部電極は、第一内部電極の主電極部と上記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて第一側面に露出する引出部と、を有し、第三内部電極は、上記高さ方向から見て第一及び第二内部電極の主電極部と重なるように位置する主電極部と、該主電極部から延びて第二側面に露出する引出部と、を有し、第四内部電極は、第三内部電極の主電極部と上記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて第二側面に露出する引出部と、を有し、第一端子電極は、第一側面に配置され且つ第一内部電極の引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第一側面側から第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第二端子電極は、第一側面に配置され且つ第二内部電極の引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第一側面側から第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第三端子電極は、第二側面に配置され且つ第三内部電極の引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第二側面側から第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第四端子電極は、第二側面に配置され且つ第四内部電極の引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第二側面側から第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有していることを特徴とする。
本発明に係るいずれの積層コンデンサにおいても、互いに異極性となる第一端子電極と第二端子電極とは、第一側面に配置される電極部分を有するため、第一端子電極に対する電流による磁界と第二端子電極に対する電流による磁界とが相殺され、低ESL化が図られる。互いに異極性となる第三端子電極と第四端子電極とは、第二側面に配置される電極部分を有するため、第三端子電極に対する電流による磁界と第四端子電極に対する電流による磁界とが相殺され、低ESL化が図られる。
本発明のいずれにおいても、上記長手方向の長さ及び上記幅方向の長さに比して上記高さ方向の長さが小さく、低背化が図られている。第一〜第四端子電極は、素体の第一主面に配置された電極部分をそれぞれ有している。したがって、本発明に係るいずれの積層コンデンサも、素体の第一主面側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能となり、容易に基板へ内蔵することができる。
第一及び第四端子電極の、第一主面に配置された電極部分は、第一主面において上記長手方向に並んで位置し、第二及び第三端子電極の、第一主面に配置された電極部分は、第一主面において上記長手方向に並んで位置し、第一又は第四端子電極と第二端子電極との、第一主面に配置された電極部分同士は、上記長手方向で隣り合っていてもよい。この場合、第一又は第四端子電極の第一主面に配置された電極部分を流れる電流による磁界と、第二端子電極の第一主面に配置された電極部分を流れる電流による磁界と、が相殺され易く、ESLを更に低減することが可能である。
本発明に係る積層コンデンサは、長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、上記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、上記高さ方向で互いに対向するように素体内に交互に配置された、それぞれ複数の第一及び第二内部電極と、素体の外表面に配置され、複数の第一内部電極と接続される第一及び第三端子電極と、素体の外表面に配置され、複数の第二内部電極と接続される第二及び第四端子電極と、を備え、複数の第一内部電極は、第一主電極部と、第一主電極部から延びて第一側面に露出する第一引出部と、第一主電極部から延びて第二側面に露出する第二引出部と、を有し、複数の第二内部電極は、第一主電極部と上記高さ方向で対向する第二主電極部と、第二主電極部から延びて第一側面に露出する第三引出部と、第二主電極部から延びて第二側面に露出する第四引出部と、を有し、第一端子電極は、第一側面に配置され且つ複数の第一内部電極の第一引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第一側面側から第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第二端子電極は、第一側面に配置され且つ複数の第二内部電極の第三引出部に接続される電極部分と、第一又は第二主面に配置され且つ第一側面側から第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第三端子電極は、第二側面に配置され且つ複数の第一内部電極の第二引出部に接続される電極部分と、第一及び第二主面のうち第二端子電極が配置されていない主面に配置され且つ第二側面側から第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第四端子電極は、第二側面に配置され且つ複数の第二内部電極の第四引出部に接続される電極部分と、第二主面に配置され且つ第二側面側から第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有していることを特徴とする。
本発明に係る積層コンデンサは、長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、上記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、第一及び第二主面を連結するように上記高さ方向に延び且つ上記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、上記高さ方向で互いに対向するように素体内に配置された第一及び第二内部電極と、上記高さ方向で互いに対向するように素体内に配置された第三及び第四内部電極と、素体の外表面に配置され、第一内部電極と接続される第一端子電極と、素体の外表面に配置され、第二内部電極と接続される第二端子電極と、素体の外表面に配置され、第三内部電極と接続される第三端子電極と、素体の外表面に配置され、第四内部電極と接続される第四端子電極と、を備え、第一内部電極は、主電極部と、該主電極部から延びて第一側面に露出する引出部と、を有し、第二内部電極は、第一内部電極の主電極部と上記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて第一側面に露出する引出部と、を有し、第三内部電極は、上記高さ方向から見て第一及び第二内部電極の主電極部と重なるように位置する主電極部と、該主電極部から延びて第二側面に露出する引出部と、を有し、第四内部電極は、第三内部電極の主電極部と上記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて第二側面に露出する引出部と、を有し、第一端子電極は、第一側面に配置され且つ第一内部電極の引出部に接続される電極部分と、第一主面に配置され且つ第一側面側から第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第二端子電極は、第一側面に配置され且つ第二内部電極の引出部に接続される電極部分と、第一又は第二主面に配置され且つ第一側面側から第二側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第三端子電極は、第二側面に配置され且つ第三内部電極の引出部に接続される電極部分と、第一及び第二主面のうち第二端子電極が配置されていない主面に配置され且つ第二側面側から第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有し、第四端子電極は、第二側面に配置され且つ第四内部電極の引出部に接続される電極部分と、第二主面に配置され且つ第二側面側から第一側面側に向かって延びる電極部分と、を有していることを特徴とする。
本発明に係るいずれの積層コンデンサにおいても、互いに異極性となる第一端子電極と第二端子電極とは、第一側面に配置される電極部分を有するため、第一端子電極に対する電流による磁界と第二端子電極に対する電流による磁界とが相殺され、低ESL化が図られる。互いに異極性となる第三端子電極と第四端子電極とは、第二側面に配置される電極部分を有するため、第三端子電極に対する電流による磁界と第四端子電極に対する電流による磁界とが相殺され、低ESL化が図られる。
本発明のいずれにおいても、上記長手方向の長さ及び上記幅方向の長さに比して上記高さ方向の長さが小さく、低背化が図られている。第一端子電極は、素体の第一主面に配置された電極部分を有し、第四端子電極は、素体の第二主面に配置された電極部分を有している。第二端子電極は、素体の第一又は第二主面に配置された電極部分を有し、第三端子電極は、第一及び第二主面のうち第二端子電極が配置されていない主面に配置された電極部分を有している。したがって、本発明に係るいずれの積層コンデンサも、素体の第一及び第二主面側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能となり、容易に基板へ内蔵することができる。
第一端子電極と第二又は第三端子電極との、第一主面に配置された電極部分同士は、第一主面において上記長手方向に並んで位置して、隣り合っていてもよい。この場合、第一端子電極の第一主面に配置された電極部分を流れる電流による磁界と、第二又は第三端子電極の第一主面に配置された電極部分を流れる電流による磁界と、が相殺され易く、ESLを更に低減することが可能である。第四端子電極の第二主面に配置された電極部分を流れる電流による磁界と、第二又は第三端子電極の第二主面に配置された電極部分を流れる電流による磁界と、が相殺され易く、ESLを更に低減することが可能である。
それぞれ複数の第一〜第四端子電極を備え、複数の第一端子電極の第一側面に配置される電極部分と複数の第二端子電極の第一側面に配置される電極部分とは、上記長手方向に交互に位置し、複数の第三端子電極の第二側面に配置される電極部分と複数の第四端子電極の第二側面に配置される電極部分とは、上記長手方向に交互に位置し、複数の第一内部電極は、複数の第一端子電極の第一側面に配置される電極部分に対応した複数の第一引出部と、複数の第三端子電極の第二側面に配置される電極部分に対応した複数の第二引出部と、を有し、複数の第二内部電極は、複数の第二端子電極の第一側面に配置される電極部分に対応した複数の第三引出部と、複数の第四端子電極の第二側面に配置される電極部分に対応した複数の第四引出部と、を有していてもよい。
それぞれ複数の第一〜第四端子電極と、それぞれ複数の第一及び第二内部電極と、それぞれ複数の第三及び第四内部電極と、を備え、複数の第一端子電極の第一側面に配置される電極部分と複数の第二端子電極の第一側面に配置される電極部分とは、上記長手方向に交互に位置し、複数の第三端子電極の第二側面に配置される電極部分と複数の第四端子電極の第二側面に配置される電極部分とは、上記長手方向に交互に位置していてもよい。
いずれの場合においても、それぞれ複数の第一端子電極と第二端子電極とが有する、第一側面において配置される電極部分は、長手方向に交互に位置するため、上述したように、低ESL化が図られる。それぞれ複数の第三端子電極と第四端子電極とが有する、第二側面において配置される電極部分は、長手方向に交互に位置するため、上述したように、低ESL化が図られる。
本発明によれば、基板への内蔵が容易であり且つ低ESL化が図られた積層コンデンサを提供することができる。
本発明の実施形態に係る積層貫通コンデンサを示す斜視図である。 図1におけるII−II線に沿った断面構成を説明するための図である。 本実施形態に係る積層コンデンサの、第一及び第四端子電極を含む断面構成を説明するための図である。 本実施形態に係る積層コンデンサの、第二及び第三端子電極を含む断面構成を説明するための図である。 第一及び第二内部電極を示す平面図である。 本実施形態に係る積層コンデンサの実装構造を説明するための図である。 第一〜第四端子電極における電流の向きを説明するための模式図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 第一〜第四端子電極における電流の向きを説明するための模式図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの、第一及び第二端子電極を含む断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの、第三及び第四端子電極を含む断面構成を説明するための図である。 第一及び第二内部電極を示す平面図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 図15におけるXVI−XVI線に沿った断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの、第一及び第四端子電極を含む断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの、第二及び第三端子電極を含む断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの実装構造を説明するための図である。 第一〜第四端子電極における電流の向きを説明するための模式図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 図21におけるXXII−XXII線に沿った断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの、第二及び第三端子電極を含む断面構成を説明するための図である。 第一〜第四端子電極における電流の向きを説明するための模式図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 図25におけるXXVI−XXVI線に沿った断面構成を説明するための図である。 第一及び第二内部電極を示す平面図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの実装構造を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 図24におけるXXX−XXX線に沿った断面構成を説明するための図である。 第一及び第二内部電極を示す平面図である。 第一及び第二内部電極を示す平面図である。 素体内での、第一及び第二内部電極の位置を示す分解斜視図である。 素体内での、第一及び第二内部電極の位置を示す分解斜視図である。 第一及び第二内部電極を示す平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図4を参照して、本実施形態に係る積層コンデンサC1の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図2は、図1におけるII−II線に沿った断面構成を説明するための図である。図3は、本実施形態に係る積層コンデンサの、第一及び第四端子電極を含む断面構成を説明するための図である。図4は、本実施形態に係る積層コンデンサの、第二及び第三端子電極を含む断面構成を説明するための図である。
積層コンデンサC1は、図1〜図4に示されるように、素体2と、素体2の外表面に配置される第一〜第四端子電極5,6,7,8と、を備えている。第一〜第四端子電極5,6,7,8は、それぞれ離間している。
素体2は、略直方体形状を呈している。素体2は、その外表面として、互いに対向する略長方形状の第一及び第二主面2a,2bと、互いに対向する第一及び第二側面2c,2dと、互いに対向する第三及び第四側面2e,2fと、を有している。素体2の長手方向は、第三側面2eと第四側面2fとの対向方向である。素体2の幅方向は、第一側面2cと第二側面2dとの対向方向である。素体2の高さ方向は、第一主面2aと第二主面2bとの対向方向である。
素体2は、長手方向の長さ(L)と幅方向の長さ(W)とに比して、高さ方向の長さ(H)が小さく設定されている。長手方向の長さ(L)は、たとえば、0.4〜1.6mm程度に設定される。幅方向の長さ(W)は、たとえば、0.2〜0.8mm程度に設定される。高さ方向の長さ(H)は、たとえば、0.1〜0.35mm程度に設定される。積層コンデンサC1は、超低背型の積層コンデンサである。
第一及び第二側面2c,2dは、第一及び第二主面2a,2bの間を連結するように第一主面2aと第二主面2bとの対向方向に延びている。第一及び第二側面2c,2dは、第三側面2eと第四側面2fとの対向方向(第一及び第二主面2a,2bの長辺方向)にも延びている。第三及び第四側面2e,2fは、第一及び第二主面2a,2bの間を連結するように第一主面2aと第二主面2bとの対向方向に延びている。第三及び第四側面2e,2fは、第一側面2cと第二側面2dとの対向方向(第一及び第二主面2a,2bの短辺方向)にも延びている。
素体2は、第一主面2aと第二主面2bとの対向方向(素体2の高さ方向)に複数の誘電体層が積層されて構成されている。素体2では、複数の誘電体層の積層方向(以下、単に「積層方向」と称する。)が第一主面2aと第二主面2bとの対向方向と一致する。各誘電体層は、例えば誘電体材料(BaTiO系、Ba(Ti,Zr)O系、又は(Ba,Ca)TiO系などの誘電体セラミック)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の素体2では、各誘電体層は、各誘電体層の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
積層コンデンサC1は、図2〜図4に示されるように、複数の内部電極として、複数の第一内部電極11と、複数の第二内部電極13と、を備えている。第一及び第二内部電極11,13は、積層型の電気素子の内部電極として通常用いられる導電性材料(たとえば、Ni又はCuなど)からなる。第一及び第二内部電極11,13は、上記導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。
第一内部電極11と第二内部電極13とは、素体2の高さ方向において異なる位置(層)に配置されている。すなわち、第一内部電極11と第二内部電極13とは、素体2内において、素体2の高さ方向に間隔を有して対向するように交互に配置されている。第一内部電極11と第二内部電極13とは、互いに極性が異なる。
各第一内部電極11は、図5の(a)に示されるように、主電極部11aと、引出部11b,11cと、を含んでいる。引出部11bは、主電極部11aの一辺から延び、第一側面2cに露出している。引出部11cは、主電極部11aの一辺から延び、第二側面2dに露出している。第一内部電極11は、第一及び第二側面2c,2dに露出し、第一及び第二主面2a,2b、並びに、第三及び第四側面2e,2fには露出していない。主電極部11aと、引出部11b,11cとは、一体的に形成されている。
主電極部11aは、第三側面2eと第四側面2fとの対向方向を長辺方向とし、第一側面2cと第二側面2dとの対向方向を短辺方向とする矩形形状を呈している。引出部11bは、主電極部11aの第一側面2c側の端部における第三側面2e寄りの位置から第一側面2cまで延びている。引出部11bは、その端が第一側面2cに露出し、当該露出した端部で第一端子電極5に接続されている。引出部11cは、主電極部11aの第二側面2d側の端部における第四側面2f寄りの位置から第二側面2dまで延びている。引出部11cは、その端が第二側面2dに露出し、当該露出した端部で第三端子電極7に接続されている。
各第二内部電極13は、図5の(b)に示されるように、主電極部13aと、引出部13b,13cと、を含んでいる。主電極部13aは、第一主面2aと第二主面2bとの対向方向で、主電極部11aと対向している。引出部13bは、主電極部13aの一辺から延び、第一側面2cに露出している。引出部13cは、主電極部13aの一辺から延び、第二側面2dに露出している。第二内部電極13は、第一及び第二側面2c,2dに露出し、第一及び第二主面2a,2b、並びに、第三及び第四側面2e,2fには露出していない。主電極部13aと、引出部13b,13cとは、一体的に形成されている。
主電極部13aは、第三側面2eと第四側面2fとの対向方向を長辺方向とし、第一側面2cと第二側面2dとの対向方向を短辺方向とする矩形形状を呈している。引出部13bは、主電極部11aの第一側面2c側の端部における第四側面2f寄りの位置から第一側面2cまで延びている。引出部13bは、その端が第一側面2cに露出し、当該露出した端部で第二端子電極6に接続されている。引出部13cは、主電極部11aの第二側面2d側の端部における第三側面2e寄りの位置から第二側面2dまで延びている。引出部13cは、その端が第二側面2dに露出し、当該露出した端部で第四端子電極8に接続されている。
第一端子電極5は、第一主面2aに配置される電極部分5aと、第一側面2cに配置される電極部分5bと、を有している。電極部分5aと電極部分5bとは、素体2の稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第一端子電極5は、第一主面2aと第一側面2cとにわたって形成されている。
電極部分5aは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分5aは、第一主面2aにおける、第一側面2c寄りの端部側から第二側面2d寄りの端部側に向けて延びるように形成されている。電極部分5aの素体2の幅方向での長さは、素体2の幅方向での長さよりも小さく設定されている。
電極部分5bは、第一側面2cの、素体2の長手方向での中央よりも、第三側面2e寄りに位置している。すなわち、電極部分5bは、第三側面2e側に位置している。電極部分5bは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分5bは、各引出部11bの第一側面2cに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部11bは、第一端子電極5に直接的に接続される。これにより、各第一内部電極11は、第一端子電極5に電気的に接続される。電極部分5aの素体2の長手方向での長さは、電極部分5bの素体2の長手方向での長さよりも小さく設定されている。
第二端子電極6は、第一主面2aに配置される電極部分6aと、第一側面2cに配置される電極部分6bと、を有している。電極部分6aと電極部分6bとは、素体2の稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第二端子電極6は、第一主面2aと第一側面2cとにわたって形成されている。
電極部分6aは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分6aは、第一主面2aにおける、第一側面2c寄りの端部側から第二側面2d寄りの端部側に向けて延びるように形成されている。電極部分6aの素体2の幅方向での長さは、素体2の幅方向での長さよりも小さく設定されている。
電極部分6bは、第一側面2cの、素体2の長手方向での中央よりも、第四側面2f寄りに位置している。すなわち、電極部分6bは、第四側面2f側に位置している。電極部分6bは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分6bは、各引出部13bの第一側面2cに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部13bは、第二端子電極6に直接的に接続される。これにより、各第二内部電極13は、第二端子電極6に電気的に接続される。電極部分6aの素体2の長手方向での長さは、電極部分6bの素体2の長手方向での長さよりも小さく設定されている。
第三端子電極7は、第一主面2aに配置される電極部分7aと、第二側面2dに配置される電極部分7bと、を有している。電極部分7aと電極部分7bとは、素体2の稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第三端子電極7は、第一主面2aと第二側面2dとにわたって形成されている。
電極部分7aは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分7aは、第一主面2aにおける、第二側面2d寄りの端部側から第一側面2c寄りの端部側に向けて延びるように形成されている。電極部分7aの素体2の幅方向での長さは、素体2の幅方向での長さよりも小さく設定されている。
電極部分7bは、第一側面2cの、素体2の長手方向での中央よりも、第四側面2f寄りに位置している。すなわち、電極部分7bは、第四側面2f側に位置している。電極部分7bは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分7bは、各引出部11cの第二側面2dに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部11cは、第三端子電極7に直接的に接続される。これにより、各第一内部電極11は、第三端子電極7に電気的に接続される。電極部分7aの素体2の長手方向での長さは、電極部分7bの素体2の長手方向での長さよりも小さく設定されている。
第四端子電極8は、第一主面2aに配置される電極部分8aと、第二側面2dに配置される電極部分8bと、を有している。電極部分8aと電極部分8bとは、素体2の稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第四端子電極8は、第一主面2aと第二側面2dとにわたって形成されている。
電極部分8aは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分8aは、第一主面2aにおける、第二側面2d寄りの端部側から第一側面2c寄りの端部側に向けて延びるように形成されている。電極部分8aの素体2の幅方向での長さは、素体2の幅方向での長さよりも小さく設定されている。
電極部分8bは、第二側面2dの、素体2の長手方向での中央よりも、第三側面2e寄りに位置している。すなわち、電極部分8bは、第三側面2e側に位置している。電極部分8bは、平面視で、略矩形状を呈している。電極部分8bは、各引出部13cの第二側面2dに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部13cは、第四端子電極8に直接的に接続される。これにより、各第二内部電極13は、第四端子電極8に電気的に接続される。電極部分8aの素体2の長手方向での長さは、電極部分8bの素体2の長手方向での長さよりも小さく設定されている。
電極部分5a〜8aは、第一主面2aにおいて、第三側面2eから第四側面2fに向かう方向で、電極部分5a、電極部分8a、電極部分6a、電極部分7aの順で配置されている。すなわち、電極部分5a〜8aは、第一主面2a上において、素体2の長手方向で並んで位置している。電極部分5aが第三側面2e寄りに位置し、電極部分7aが第四側面2f寄りに位置している。
電極部分5aと電極部分8aとは、第一主面2a上において、素体2の長手方向に並んで位置すると共に、素体2の長手方向から見て、互いに重なる領域を有している。電極部分8aと電極部分6aとは、第一主面2a上において、素体2の長手方向に並んで位置すると共に、素体2の長手方向から見て、互いに重なる領域を有している。電極部分6aと電極部分7aとも、第一主面2a上において、素体2の長手方向に並んで位置すると共に、素体2の長手方向から見て、互いに重なる領域を有している。
電極部分5bと電極部分6bとは、素体2の長手方向で隣り合っている。電極部分7bと電極部分8bとは、素体2の長手方向で隣り合っている。
素体2の第二主面2b、第三側面2e、及び第四側面2fには、端子電極5〜8は配置されていない。このため、素体2の第二主面2b、第三側面2e、及び第四側面2fは、露出している。
第一〜第四端子電極5〜8は、第一電極層21と第二電極層23とをそれぞれ含んでいる。すなわち、電極部分5a,5bと電極部分6a,6bと電極部分7a,7bと電極部分8a,8bとが、第一電極層21と第二電極層23とをそれぞれ含んでいる。
第一電極層21は、導電性ペーストを素体2の表面に付与して焼き付けることにより形成されている。すなわち、第一電極層21は、焼付電極層である。導電性ペーストには、金属(たとえば、Cu、Ni、Ag、又はPdなど)からなる粉末に、ガラス成分、有機バインダ、及び有機溶剤を混合したものが用いられている。
第二電極層23は、第一電極層21上にめっき法により形成されている。本実施形態において、第二電極層23は、第一電極層21上にNiめっきにより形成されたNiめっき層と、当該Niめっき層上にSnめっきにより形成されたSnめっき層とを含んでいる。第二電極層23は、第一電極層21上にCuめっきにより形成されたCuめっき層であってもよい。第二電極層23は、省略してもよい。
以上のように、本実施形態では、互いに異極性となる第一端子電極5と第二端子電極6とは、第一側面2cに配置される電極部分5b,6bを有するため、第一端子電極5に対する電流による磁界と第二端子電極6に対する電流による磁界とが相殺される。互いに異極性となる第三端子電極7と第四端子電極8とは、第二側面2dに配置される電極部分7b,8bを有するため、第三端子電極7に対する電流による磁界と第四端子電極8に対する電流による磁界とが相殺される。したがって、積層コンデンサC1では、上記磁界の相殺により、低ESL化が図られる。
本実施形態では、素体2における、長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さく設定されており、積層コンデンサC1の低背化が図られている。第一〜第四端子電極5〜8は、素体2の第一主面2aに配置された電極部分5a〜8aをそれぞれ有している。したがって、積層コンデンサC1は、素体2の第一主面2a側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能となり、容易に基板へ内蔵することができる。
第一〜第四端子電極5〜8の、第一主面2aに配置された電極部分5a〜8aは、第一主面2aにおいて、素体2の長手方向に並んで位置すると共に素体2の幅方向に延びているため、各電極部分5a〜8aの面積を比較的大きく設定することができる。したがって、第一〜第四端子電極5〜8と基板の配線との接続性が向上する。
積層コンデンサC1では、素体2の第三及び第四側面2e,2fが露出しており、これらの第三及び第四側面2e,2fには、端子電極5〜8が配置されない。したがって、積層コンデンサC1の、素体2の長手方向での長さが増加することはない。素体2の第二主面2bが露出しており、この第二主面2bには、端子電極5〜8が配置されない。したがって、積層コンデンサC1の、素体2の高さ方向での長さが増加することはない。これらの結果、積層コンデンサC1の小型化及び低背化を容易に図ることができる。
積層コンデンサC1は、図6に示されるように、基板31に埋め込まれて実装される。すなわち、積層コンデンサC1は、基板31に内蔵される。図6は、本実施形態に係る積層コンデンサの実装構造を説明するための図である。
基板31は、複数の絶縁層33が積層されることにより構成されている。絶縁層33は、セラミック又は樹脂などの絶縁性材料からなり、接着などにより互いに一体化されている。積層コンデンサC1は、基板31に形成された収容部31aに配置されており、収容部31aに充填された樹脂34により、基板31に対して固定されている。これにより、積層コンデンサC1が、基板31内に埋め込まれる。
積層コンデンサC1は、基板31の表面に配置された電極35〜38と、ビア導体45〜48を通して、電気的に接続されている。すなわち、第一端子電極5は、ビア導体45を通して電極35と電気的に接続され、第二端子電極6は、ビア導体46を通して電極36と電気的に接続されている。第三端子電極7は、ビア導体47を通して電極37と電気的に接続され、第四端子電極8は、ビア導体48を通して電極38と電気的に接続されている。第一端子電極5の電極部分5aは、ビア導体45と接続されている。第二端子電極6の電極部分6aは、ビア導体46と接続されている。第三端子電極7の電極部分7aは、ビア導体47と接続されている。第四端子電極8の電極部分8aは、ビア導体48と接続されている。
各電極部分5a〜8aは、上述したように、素体2の幅方向での長さが比較的大きく、各電極部分5a〜8aの面積が大きく設定されている。このため、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48とを確実に接続することができる。
ビア導体45〜48は、基板31に形成されたビアホール内に導電性金属(たとえば、Cuなど)を無電解めっきなどにより成長させることにより、形成される。ビアホールは、レーザ加工などにより、基板31の表面側から積層コンデンサC1の第一〜第四端子電極5〜8の電極部分5a〜8aに達するように形成される。
積層コンデンサC1では、電極部分5a〜8aは、焼付電極層としての第一電極層21と、めっき層としての第二電極層23と、を有している。したがって、ビアホールに形成されるビア導体45〜48と電極部分5a〜8aとを確実に接続することができる。特に、ビア導体45〜48がめっきにより形成される場合、ビア導体45〜48と電極部分5a〜8aとが、より一層確実に接続される。
積層コンデンサC1では、図7に示されるように、電極部分8aを流れる電流と電極部分6aを流れる電流とが互いに逆向きに流れる。この結果、電極部分8aを流れる電流による磁界と、電極部分6aを流れる電流による磁界と、が相殺され易く、ESLが更に低減される。図7中の矢印は、第一及び第三端子電極5,7を陽極とすると共に第二及び第四端子電極6,8を陰極とした場合における電流の向きを表す。第一及び第三端子電極5,7を陰極とすると共に第二及び第四端子電極6,8を陽極とした場合でも、ESLが更に低減される。
図7の(a)と(b)とでは、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48との接続位置が異なる。図7の(a)では、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48との接続位置は、素体2の幅方向での略中央に設定されている。図7の(b)では、電極部分5a,8aとビア導体45,48との接続位置は、素体2の幅方向で第一側面2c寄りに設定され、電極部分6a,7aとビア導体46,47との接続位置は、素体2の幅方向で第二側面2d寄りに設定されている。電極部分5aとビア導体45との接続位置は、電極部分8aとビア導体48との接続位置よりも、第一側面2c寄りに設定されている。電極部分7aとビア導体47との接続位置は、電極部分6aとビア導体46との接続位置よりも、素体2の幅方向で第二側面2d寄りに設定されている。
図7の(b)に示された積層コンデンサC1では、図7の(a)に示された積層コンデンサC1に比して、電極部分8aを流れる電流による磁界と電極部分6aを流れる電流による磁界との相殺度合いが大きい。したがって、図7の(b)に示された積層コンデンサC1は、図7の(a)に示された積層コンデンサC1に比して、ESLが低減される。
次に、図8を参照して、積層コンデンサC1の変形例の構成を説明する。図8は、本変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。
本変形例では、電極部分5a〜8aは、第一主面2aにおいて、第三側面2eから第四側面2fに向かう方向で、電極部分8a、電極部分5a、電極部分6a、電極部分7aの順で配置されている。すなわち、電極部分8aが第三側面2e寄りに位置し、電極部分7aが第四側面2f寄りに位置している。電極部分5aと電極部分6aとは、第一主面2a上において、素体2の長手方向に並んで位置すると共に、素体2の長手方向から見て、互いに重なる領域を有している。
本変形例の積層コンデンサC1では、図9に示されるように、電極部分5aを流れる電流と電極部分6aを流れる電流とが互いに逆向きに流れる。この結果、電極部分5aを流れる電流による磁界と、電極部分6aを流れる電流による磁界と、が相殺され易く、ESLが更に低減される。図9中の矢印は、第一及び第三端子電極5,7を陽極とすると共に第二及び第四端子電極6,8を陰極とした場合における電流の向きを表す。第一及び第三端子電極5,7を陰極とすると共に第二及び第四端子電極6,8を陽極とした場合でも、ESLが更に低減される。
図9の(a)と(b)とでは、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48との接続位置が異なる。図9の(a)では、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48との接続位置は、素体2の幅方向での略中央に設定されている。図9の(b)では、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48との接続位置は、素体2の幅方向で第二側面2d寄りに設定されている。電極部分8aとビア導体45との接続位置は、電極部分5aとビア導体48との接続位置よりも、第二側面2d寄りに設定されている。電極部分6aとビア導体47との接続位置は、電極部分7aとビア導体46との接続位置よりも、素体2の幅方向で第二側面2d寄りに設定されている。
図9の(b)に示された積層コンデンサC1では、図9の(a)に示された積層コンデンサC1に比して、電極部分8aを流れる電流による磁界と電極部分6aを流れる電流による磁界との相殺度合いが大きい。したがって、図9の(b)に示された積層コンデンサC1は、図9の(a)に示された積層コンデンサC1に比して、ESLが低減される。
次に、図10を参照して、積層コンデンサC1の更なる変形例の構成を説明する。図10は、本変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。
本変形例では、電極部分5a〜8aは、素体2の長手方向での長さが、電極部分5b〜8bの、素体2の長手方向での長さと同等に設定されている。各電極部分5a〜8aは、第一主面2aの四つの角部に対応する位置に、それぞれ配置されている。電極部分5aは、素体2の長手方向において、電極部分6aと隣り合って位置し、素体2の幅方向において、電極部分8aと隣り合って位置している。電極部分7aは、素体2の長手方向において、電極部分8aと隣り合って位置し、素体2の幅方向において、電極部分6aと隣り合って位置している。電極部分5aと電極部分7aとは、第一主面2aの対角方向で見て隣り合っており、電極部分6aと電極部分8aとは、第一主面2aの対角方向で見て隣り合っている。
本変形例では、各電極部分5a〜8aが、第一主面2aの四つの角部に対応する位置に、それぞれ配置されていると共に、素体2の長手方向での長さが比較的大きい。このため、各電極部分5a〜8aの面積が大きく設定されることとなり、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48とを確実に接続することができる。
次に、図11〜図13を参照して、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサC2の構成を説明する。図11は、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図12は、本変形例に係る積層コンデンサの、第一及び第二端子電極を含む断面構成を説明するための図である。図13は、本変形例に係る積層コンデンサの、第三及び第四端子電極を含む断面構成を説明するための図である。第一及び第四端子電極5,8を含む断面構成は図3に示された断面構成と同様であり、第二及び第三端子電極6,7を含む断面構成は図4に示された断面構成と同様であるため、それぞれの断面構成の図示を省略する。
積層コンデンサC2も、図11〜図13に示されるように、素体2と、第一〜第四端子電極5〜8と、それぞれ複数の第一及び第二内部電極11,13と、を備えている。
各第一内部電極11は、図14の(a)に示されるように、主電極部11aと、引出部11b〜11eと、を含んでいる。引出部11dは、主電極部11aの一辺から延び、第三側面2eに露出している。引出部11eは、主電極部11aの一辺から延び、第四側面2fに露出している。第一内部電極11は、第一〜第四側面2c〜2fに露出し、第一及び第二主面2a,2bには露出していない。主電極部11aと、引出部11b〜11eとは、一体的に形成されている。
引出部11dは、主電極部11aの第三側面2e側の端部における第一側面2c寄りの位置から第三側面2eまで延びている。引出部11dは、その端が第三側面2eに露出し、当該露出した端部で第一端子電極5に接続されている。引出部11eは、主電極部11aの第四側面2f側の端部における第二側面2d寄りの位置から第四側面2fまで延びている。引出部11eは、その端が第四側面2fに露出し、当該露出した端部で第三端子電極7に接続されている。
各第二内部電極13は、図14の(b)に示されるように、主電極部13aと、引出部13b〜13eと、を含んでいる。引出部13dは、主電極部13aの一辺から延び、第四側面2fに露出している。引出部13eは、主電極部11aの一辺から延び、第三側面2eに露出している。第二内部電極13は、第一〜第四側面2c〜2fに露出し、第一及び第二主面2a,2bには露出していない。主電極部13aと、引出部13b〜13eとは、一体的に形成されている。
引出部13dは、主電極部11aの第四側面2f側の端部における第一側面2c寄りの位置から第四側面2fまで延びている。引出部13dは、その端が第四側面2fに露出し、当該露出した端部で第二端子電極6に接続されている。引出部11eは、主電極部11aの第三側面2e側の端部における第二側面2d寄りの位置から第三側面2eまで延びている。引出部13eは、その端が第三側面2eに露出し、当該露出した端部で第四端子電極8に接続されている。
第一端子電極5は、電極部分5aと、電極部分5bと、第三側面2eに配置される電極部分5cと、を有している。電極部分5cは、電極部分5aと電極部分5bとに、素体2の、対応する稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第一端子電極5は、第一主面2aと第一側面2cと第三側面2eとにわたって形成されている。電極部分5cは、各引出部11dの第三側面2eに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部11dは、第一端子電極5に直接的に接続される。電極部分5cと電極部分5aとは、素体2の幅方向での長さが同等に設定されている。
第二端子電極6は、電極部分6aと、電極部分6bと、第四側面2fに配置される電極部分6cと、を有している。電極部分6cは、電極部分6aと電極部分6bとに、素体2の、対応する稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第二端子電極6は、第一主面2aと第一側面2cと第四側面2fとにわたって形成されている。電極部分6cは、各引出部13dの第四側面2fに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部13dは、第二端子電極6に直接的に接続される。電極部分6cと電極部分6aとは、素体2の幅方向での長さが同等に設定されている。
第三端子電極7は、電極部分7aと、電極部分7bと、第四側面2fに配置される電極部分7cと、を有している。電極部分7cは、電極部分7aと電極部分7bとに、素体2の、対応する稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第三端子電極7は、第一主面2aと第二側面2dと第四側面2fとにわたって形成されている。電極部分7cは、各引出部11eの第四側面2fに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部11eは、第三端子電極7に直接的に接続される。電極部分7cと電極部分7aとは、素体2の幅方向での長さが同等に設定されている。
第四端子電極8は、電極部分8aと、電極部分8bと、第三側面2eに配置される電極部分8cと、を有している。電極部分8cは、電極部分8aと電極部分8bとに、素体2の、対応する稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第四端子電極8は、第一主面2aと第二側面2dと第三側面2eとにわたって形成されている。電極部分8cは、各引出部13eの第三側面2eに露出した部分をすべて覆うように配置されており、引出部13eは、第四端子電極8に直接的に接続される。電極部分8cと電極部分8aとは、素体2の幅方向での長さが同等に設定されている。
以上のように、本変形例においても、積層コンデンサC1は、低ESL化が図られると共に、素体2の第一主面2a側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能となり、容易に基板へ内蔵することができる。
次に、図15〜図18を参照して、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサC3の構成を説明する。図15は、本変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図16は、図15におけるXVI−XVI線に沿った断面構成を説明するための図である。図17は、本変形例に係る積層コンデンサの、第一及び第四端子電極を含む断面構成を説明するための図である。図18は、本変形例に係る積層コンデンサの、第二及び第三端子電極を含む断面構成を説明するための図である。
積層コンデンサC3も、図15〜図18に示されるように、素体2と、第一〜第四端子電極5〜8と、それぞれ複数の第一及び第二内部電極11,13と、を備えている。
第一端子電極5は、第一主面2aに配置される電極部分5aと、第一側面2cに配置される電極部分5bと、を有している。電極部分5aと電極部分5bとは、素体2の長手方向での長さが同等に設定されている。
第二端子電極6は、第二主面2bに配置される電極部分6aと、第一側面2cに配置される電極部分6bと、を有している。電極部分6aと電極部分6bとは、素体2の稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第二端子電極6は、第二主面2bと第一側面2cとにわたって形成されている。電極部分6aは、第二主面2bにおける、第一側面2c寄りの端部側から第二側面2d寄りの端部側に向けて延びるように形成されている。電極部分6aと電極部分6bとは、素体2の長手方向での長さが同等に設定されている。
第三端子電極7は、第一主面2aに配置される電極部分7aと、第二側面2dに配置される電極部分7bと、を有している。電極部分7aは、素体2を挟んで、電極部分6aと対向している。すなわち、電極部分7aと電極部分6aとは、素体2の高さ方向から見て、互いに重なる領域を有している。電極部分7aと電極部分7bとは、素体2の長手方向での長さが同等に設定されている。
第四端子電極8は、第二主面2bに配置される電極部分8aと、第二側面2dに配置される電極部分8bと、を有している。電極部分8aと電極部分8bとは、素体2の稜線部分において接続されており、互いに電気的に接続されている。第四端子電極8は、第二主面2bと第二側面2dとにわたって形成されている。電極部分8aは、第二主面2bにおける、第二側面2d寄りの端部側から第一側面2c寄りの端部側に向けて延びるように形成されている。電極部分8aは、素体2を挟んで、電極部分5aと対向している。すなわち、電極部分8aと電極部分5aとは、素体2の高さ方向から見て、互いに重なる領域を有している。電極部分8aと電極部分8bとは、素体2の長手方向での長さが同等に設定されている。
第一端子電極5の電極部分5aと第三端子電極7の電極部分7aとは、素体2の長手方向で離間している。第二端子電極6の電極部分6aと第四端子電極8の電極部分8aとは、素体2の長手方向で離間している。電極部分5aと電極部分7aとは、第一主面2a上において、素体2の長手方向で並んで位置している。電極部分5aが第三側面2e寄りに位置し、電極部分7aが第四側面2f寄りに位置している。電極部分6aと電極部分8aとは、第二主面2b上において、素体2の長手方向で並んで位置している。電極部分6aが第四側面2f寄りに位置し、電極部分8aが第三側面2e寄りに位置している。
素体2の第三側面2e及び第四側面2fには、端子電極5〜8は配置されていない。このため、素体2の第三側面2e及び第四側面2fは、露出している。
以上のように、本変形例においても、互いに異極性となる第一端子電極5と第二端子電極6とは、第一側面2cに配置される電極部分5b,6bを有し、互いに異極性となる第三端子電極7と第四端子電極8とは、第二側面2dに配置される電極部分7b,8bを有する。したがって、積層コンデンサC3も、積層コンデンサC1と同様に、低ESL化が図られる。
本変形例でも、素体2における、長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さく設定されており、積層コンデンサC3の低背化が図られている。第一端子電極5は、素体2の第一主面2aに配置された電極部分5aを有し、第二端子電極6は、素体2の第二主面2bに配置された電極部分6aを有している。第三端子電極7は、素体2の第一主面2aに配置された電極部分7aを有し、第四端子電極8は、素体2の第二主面2bに配置された電極部分8aを有している。したがって、積層コンデンサC3は、素体2の第一及び第二主面2a,2b側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能となり、容易に基板へ内蔵することができる。
第一端子電極5と第三端子電極7との、第一主面2aに配置された電極部分5a,7aは、第一主面2aにおいて、素体2の長手方向に並んで位置すると共に素体2の幅方向に延びているため、各電極部分5a,7aの面積を大きく設定することができる。このため、積層コンデンサC3では、第一主面2a側において、基板の配線との接続性が向上する。第二端子電極6と第四端子電極8との、第二主面2bに配置された電極部分6a,8aは、第二主面2bにおいて、素体2の長手方向に並んで位置すると共に素体2の幅方向に延びているため、各電極部分6a,8aの面積を大きく設定することができる。このため、積層コンデンサC3では、第二主面2b側においても、基板の配線との接続性が向上する。
積層コンデンサC3では、素体2の第三及び第四側面2e,2fが露出しており、これらの第三及び第四側面2e,2fには、端子電極5〜8が配置されない。したがって、積層コンデンサC3の、素体2の長手方向での長さが増加することはない。この結果、積層コンデンサC3の小型化を容易に図ることができる。
積層コンデンサC3は、図19に示されるように、基板31に埋め込まれて実装される。すなわち、積層コンデンサC3は、基板31に内蔵される。図19は、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの実装構造を説明するための図である。
積層コンデンサC3は、基板31に形成された収容部31aに配置されており、収容部31aに充填された樹脂34により、基板31に対して固定されている。これにより、積層コンデンサC3が、基板31内に埋め込まれる。積層コンデンサC3は、基板31の表面に配置された電極35〜38と、ビア導体45〜48を通して、電気的に接続されている。
第一端子電極5は、ビア導体45を通して電極35と電気的に接続され、第二端子電極6は、ビア導体46を通して電極37と電気的に接続されている。第三端子電極7は、ビア導体47を通して電極37と電気的に接続され、第四端子電極8は、ビア導体48を通して電極38と電気的に接続されている。第一端子電極5の電極部分5aは、ビア導体45と接続されている。第二端子電極6の電極部分6aは、ビア導体46と接続されている。第三端子電極7の電極部分7aは、ビア導体47と接続されている。第四端子電極8の電極部分8aは、ビア導体48と接続されている。
各電極部分5a〜8aは、上述したように、その面積が大きく設定されている。したがって、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48とを確実に接続することができる。
積層コンデンサC3では、図20に示されるように、電極部分5aを流れる電流と電極部分7aを流れる電流とが互いに逆向きに流れると共に、電極部分6aを流れる電流と電極部分8aを流れる電流とが互いに逆向きに流れる。この結果、電極部分5aを流れる電流による磁界と、電極部分7aを流れる電流による磁界と、が相殺され易く、且つ、電極部分6aを流れる電流による磁界と、電極部分8aを流れる電流による磁界と、が相殺され易く、ESLが更に低減される。図20中の矢印は、第一及び第三端子電極5,7を陽極とすると共に第二及び第四端子電極6,8を陰極とした場合における電流の向きを表す。第一及び第三端子電極5,7を陰極とすると共に第二及び第四端子電極6,8を陽極とした場合でも、ESLが更に低減される。
図20の(a)及び(b)と(c)及び(d)とでは、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48との接続位置が異なる。図20の(a)及び(b)では、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48との接続位置は、素体2の幅方向での略中央に設定されている。図20の(c)及び(d)では、電極部分5a,6aとビア導体45,46との接続位置は、素体2の幅方向で第二側面2d寄りに設定され、電極部分7a,8aとビア導体47,48との接続位置は、素体2の幅方向で第一側面2c寄りに設定されている。
図20の(c)及び(d)に示された積層コンデンサC3では、図20の(a)及び(b)に示された積層コンデンサC3に比して、電極部分5aを流れる電流による磁界と電極部分7aを流れる電流による磁界との相殺度合いが大きいと共に、電極部分6aを流れる電流による磁界と電極部分8aを流れる電流による磁界との相殺度合いが大きい。したがって、図20の(c)及び(d)に示された積層コンデンサC3は、図20の(a)及び(b)に示された積層コンデンサC3に比して、ESLが低減される。
次に、図21〜図23を参照して、積層コンデンサC3の変形例の構成を説明する。図21は、本変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図22は、図21におけるXXII−XXII線に沿った断面構成を説明するための図である。図23は、本変形例に係る積層コンデンサの、第二及び第三端子電極を含む断面構成を説明するための図である。第一及び第四端子電極5,8を含む断面構成は、図17に示された断面構成と同様であり、図示を省略する。
本変形例では、第二端子電極6は、第一主面2aに配置される電極部分6aと、第一側面2cに配置される電極部分6bと、を有している。第三端子電極7は、第二主面2bに配置される電極部分7aと、第二側面2dに配置される電極部分7bと、を有している。
第一端子電極5の電極部分5aと第二端子電極6の電極部分6aとは、素体2の長手方向で離間している。第三端子電極7の電極部分7aと第四端子電極8の電極部分8aとは、素体2の長手方向で離間している。電極部分5aと電極部分6aとは、第一主面2a上において、素体2の長手方向で並んで位置している。電極部分5aが第三側面2e寄りに位置し、電極部分6aが第四側面2f寄りに位置している。電極部分7aと電極部分8aとは、第二主面2b上において、素体2の長手方向で並んで位置している。電極部分8aが第三側面2e寄りに位置し、電極部分7aが第四側面2f寄りに位置している。
本変形例の積層コンデンサC3では、図24に示されるように、電極部分5aを流れる電流と電極部分6aを流れる電流とが互いに逆向きに流れると共に、電極部分7aを流れる電流と電極部分8aを流れる電流とが互いに逆向きに流れる。この結果、電極部分5aを流れる電流による磁界と、電極部分6aを流れる電流による磁界と、が相殺され易く、且つ、電極部分7aを流れる電流による磁界と、電極部分8aを流れる電流による磁界と、が相殺され易く、ESLが更に低減される。図24中の矢印は、第一及び第三端子電極5,7を陽極とすると共に第二及び第四端子電極6,8を陰極とした場合における電流の向きを表す。第一及び第三端子電極5,7を陰極とすると共に第二及び第四端子電極6,8を陽極とした場合でも、ESLが更に低減される。
図24の(a)及び(b)と(c)及び(d)とでは、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48との接続位置が異なる。図24の(a)及び(b)では、電極部分5a〜8aとビア導体45〜48との接続位置は、素体2の幅方向での略中央に設定されている。図24の(c)及び(d)では、電極部分5a,6aとビア導体45,46との接続位置は、素体2の幅方向で第二側面2d寄りに設定され、電極部分7a,8aとビア導体47,48との接続位置は、素体2の幅方向で第一側面2c寄りに設定されている。
図24の(c)及び(d)に示された積層コンデンサC3では、図24の(a)及び(b)に示された積層コンデンサC3に比して、電極部分5aを流れる電流による磁界と電極部分6aを流れる電流による磁界との相殺度合いが大きいと共に、電極部分7aを流れる電流による磁界と電極部分8aを流れる電流による磁界との相殺度合いが大きい。したがって、図24の(c)及び(d)に示された積層コンデンサC3は、図24の(a)及び(b)に示された積層コンデンサC3に比して、ESLが低減される。
次に、図25及び図26を参照して、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサC4の構成を説明する。図25は、本変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図26は、図25におけるXXVI−XXVI線に沿った断面構成を説明するための図である。第一及び第四端子電極5,8を含む断面構成は図17に示された断面構成と同様であり、第二及び第三端子電極6,7を含む断面構成は図18に示された断面構成と同様であるため、それぞれの断面構成の図示を省略する。
積層コンデンサC4は、図25及び図26に示されるように、素体2と、それぞれ複数の第一〜第四端子電極5〜8と、それぞれ複数の第一及び第二内部電極11,13と、を備えている。本変形例では、積層コンデンサC4は、それぞれ二つの第一〜第四端子電極5〜8を備えている。
各第一内部電極11は、図27の(a)に示されるように、主電極部11aと、複数の引出部11bと、複数の引出部11cと、を含んでいる。第一内部電極11は、複数の第一端子電極5(電極部分5b)に対応して、第一端子電極5と同数の引出部11bと、複数の第三端子電極7(電極部分7b)に対応して、第三端子電極7と同数の引出部11cと、を含んでいる。したがって、本変形例では、第一内部電極11は、それぞれ二つの引出部11b,11cを含んでいる。各引出部11bは、主電極部11aの一辺から延び、第一側面2cに露出している。各引出部11cは、主電極部11aの一辺から延び、第二側面2dに露出している。二つの引出部11bは、素体2の長手方向で離れて位置している。二つの引出部11cも、素体2の長手方向で離れて位置している。
各第二内部電極13は、図27の(b)に示されるように、主電極部13aと、複数の引出部13bと、複数の引出部13cと、を含んでいる。第二内部電極13は、複数の第二端子電極6(電極部分6b)に対応して、第二端子電極6と同数の引出部13bと、複数の第四端子電極8(電極部分8b)に対応して、第四端子電極8と同数の引出部13cと、を含んでいる。したがって、本変形例では、第二内部電極13は、それぞれ二つの引出部13b,13cを含んでいる。各引出部13bは、主電極部13aの一辺から延び、第一側面2cに露出している。各引出部13cは、主電極部13aの一辺から延び、第二側面2dに露出している。二つの引出部13bは、素体2の長手方向で離れて位置している。二つの引出部13cも、素体2の長手方向で離れて位置している。
第一端子電極5の電極部分5bと第二端子電極6の電極部分6bとは、第一側面2cにおいて、素体2の長手方向で交互に位置している。すなわち、電極部分5b,6bとは、第一側面2cにおいて、第三側面2eから第四側面2fに向かう方向で、電極部分5b、電極部分6b、電極部分5b、電極部分6bの順で位置している。第三端子電極7の電極部分7bと第四端子電極8の電極部分8bとは、第二側面2dにおいて、素体2の長手方向で交互に位置している。すなわち、電極部分7b,8bとは、第二側面2dにおいて、第三側面2eから第四側面2fに向かう方向で、電極部分8b、電極部分7b、電極部分8b、電極部分7bの順で位置している。
本変形例では、それぞれ複数の第一端子電極5と第二端子電極6とが有する電極部分5b,6bは、第一側面2cにおいて、素体2の長手方向で交互に位置し、それぞれ複数の第三端子電極7と第四端子電極8とが有する電極部分7b,8bは、第二側面2dにおいて、素体2の長手方向で交互に位置している。したがって、積層コンデンサC4も、更なる低ESL化が図られる。
積層コンデンサC4は、低背化が図られていると共に、素体2の第一及び第二主面2a,2b側において、基板に形成された配線と電気的に接続可能である。したがって、積層コンデンサC4は、容易に基板へ内蔵することができる。
積層コンデンサC4は、図28に示されるように、積層コンデンサC3と同様に、基板31に埋め込まれて実装される。すなわち、積層コンデンサC4は、基板31に内蔵される。図23は、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの実装構造を説明するための図である。
積層コンデンサC4は、基板31に形成された収容部31aに配置されており、収容部31aに充填された樹脂34により、基板31に対して固定されている。これにより、積層コンデンサC4が、基板31内に埋め込まれる。積層コンデンサC4は、基板31の表面に配置された電極35〜38と、ビア導体45〜48を通して、電気的に接続されている。
次に、図29及び図30を参照して、積層コンデンサC4の変形例の構成を説明する。図29は、本変形例に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図30は、図29におけるXXX−XXX線に沿った断面構成を説明するための図である。第一及び第四端子電極5,8を含む断面構成は図15に示された断面構成と同様であり、第二及び第三端子電極6,7を含む断面構成は図20に示された断面構成と同様であるため、それぞれの断面構成の図示を省略する。
本変形例では、第一及び第二端子電極5,6の電極部分5a,6aが第一主面2aに配置され、第三及び第四端子電極7,8の電極部分7a,8aが第二主面2bに配置されている。電極部分5a,6aとは、第一主面2aにおいて、第三側面2eから第四側面2fに向かう方向で、電極部分5a、電極部分6a、電極部分5a、電極部分6aの順で位置している。電極部分7a,8aとは、第二主面2bにおいて、第三側面2eから第四側面2fに向かう方向で、電極部分8a、電極部分7a、電極部分8a、電極部分7aの順で位置している。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
内部電極11,13の形状は、上述した実施形態及び変形例における形状に限られない。たとえば、積層コンデンサC1,C3,C4は、図31の(a)及び(b)並びに図32の(a)〜(d)に示されるように、引出部11bを有する内部電極11と、引出部11cを有する内部電極11と、を備えていてもよい。積層コンデンサC1,C3,C4は、図31の(c)及び(d)並びに図32の(e)〜(h)に示されるように、引出部13bを有する内部電極13と、引出部13cを有する内部電極13と、を備えていてもよい。
引出部11bを有する内部電極11は、引出部11cを有しておらず、第一端子電極5に接続され、第三端子電極7には接続されない。引出部11cを有する内部電極11は、引出部11bを有しておらず、第三端子電極7に接続され、第一端子電極5には接続されない。引出部13bを有する内部電極13は、引出部13cを有しておらず、第二端子電極6に接続され、第四端子電極8には接続されない。引出部13cを有する内部電極13は、引出部13bを有しておらず、第四端子電極8に接続され、第二端子電極6には接続されない。
引出部11bを有する内部電極11と、引出部13bを有する内部電極13と、が、素体2の高さ方向で隣り合って位置し、互いに対向している。引出部11cを有する内部電極11と、引出部13cを有する内部電極13と、が、素体2の高さ方向で隣り合って位置し、互いに対向している。たとえば、図31に示された第一及び第二内部電極11,13は、図33にも示されるように、素体2の高さ方向で、(a)に示された内部電極11、(c)に示された内部電極13、(b)に示された内部電極11、(d)に示された内部電極13の順に素体2内に配置されている。図32に示された内部電極11,13は、図34にも示されるように、素体2の高さ方向で、(a)に示された内部電極11、(e)に示された内部電極13、(c)に示された内部電極11、(g)に示された内部電極13、(d)に示された内部電極11、(h)に示された内部電極13、(b)に示された内部電極11、(f)に示された内部電極13の順に素体2内に配置されている。
積層コンデンサC2は、図35の(a)及び(b)に示されるように、引出部11b,11dを有する内部電極11と、引出部11c,11eを有する内部電極11と、を備えていてもよい。積層コンデンサC2は、図35の(c)及び(d)に示されるように、引出部13b,13dを有する内部電極13と、引出部13c,13eを有する内部電極13と、を備えていてもよい。
引出部11b,11dを有する内部電極11は、引出部11c,11eを有しておらず、第一端子電極5に接続され、第三端子電極7には接続されない。引出部11c,11eを有する内部電極11は、引出部11b,11dを有しておらず、第三端子電極7に接続され、第一端子電極5には接続されない。引出部13b,13dを有する内部電極13は、引出部13c,13eを有しておらず、第二端子電極6に接続され、第四端子電極8には接続されない。引出部13c,13eを有する内部電極13は、引出部13b,13dを有しておらず、第四端子電極8に接続され、第二端子電極6には接続されない。
引出部11b,11dを有する内部電極11と、引出部13b,13dを有する内部電極13と、が、素体2の高さ方向で隣り合って位置し、互いに対向している。引出部11c,11eを有する内部電極11と、引出部13c,13eを有する内部電極13と、が、素体2の高さ方向で隣り合って位置し、互いに対向している。たとえば、図35に示された第一及び第二内部電極11,13は、素体2の高さ方向で、(a)に示された内部電極11、(c)に示された内部電極13、(b)に示された内部電極11、(d)に示された内部電極13の順に素体2内に配置されている。
図6では、積層コンデンサC1が基板31に埋め込まれて実装されているが、積層コンデンサC2が基板31に埋め込まれて実装されていてもよい。
2…素体、2a…第一主面、2b…第二主面、2c…第一側面、2d…第二側面、2e…第三側面、2f…第四側面、5…第一端子電極、5a〜5c…電極部分、6…第二端子電極、6a〜6c…電極部分、7…第三端子電極、7a〜7c…電極部分、8…第四端子電極、8a〜8c…電極部分、11…第一内部電極、11a…主電極部、11b〜11e…引出部、13…第二内部電極、13a…主電極部、13b〜13e…引出部、C1〜C4…積層コンデンサ。

Claims (8)

  1. 基板に埋め込まれ、かつ、前記基板に形成される複数のビア導体と電気的に接続される積層コンデンサであって、
    長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、前記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、
    前記高さ方向で互いに対向するように前記素体内に交互に配置された、それぞれ複数の第一及び第二内部電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記複数の第一内部電極と接続される第一及び第三端子電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記複数の第二内部電極と接続される第二及び第四端子電極と、を備え、
    前記複数の第一内部電極は、第一主電極部と、前記第一主電極部から延びて前記第一側面に露出する第一引出部と、前記第一主電極部から延びて前記第二側面に露出する第二引出部と、を有し、
    前記複数の第二内部電極は、前記第一主電極部と前記高さ方向で対向する第二主電極部と、前記第二主電極部から延びて前記第一側面に露出する第三引出部と、前記第二主電極部から延びて前記第二側面に露出する第四引出部と、を有し、
    前記第一端子電極は、
    前記第一側面に配置され且つ前記複数の第一内部電極の前記第一引出部に接続される電極部分と、
    前記第一主面に配置され且つ前記第一側面側から前記第二側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第二端子電極は、
    前記第一側面に配置され且つ前記複数の第二内部電極の前記第三引出部に接続される電極部分と、
    前記第一主面に配置され且つ前記第一側面側から前記第二側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第三端子電極は、
    前記第二側面に配置され且つ前記複数の第一内部電極の前記第二引出部に接続される電極部分と、
    前記第一主面に配置され且つ前記第二側面側から前記第一側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第四端子電極は、
    前記第二側面に配置され且つ前記複数の第二内部電極の前記第四引出部に接続される電極部分と、
    前記第一主面に配置され且つ前記第二側面側から前記第一側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し
    前記第一、第二、第三、及び第四端子電極の、前記第一主面に配置された各前記電極部分は、前記長手方向から見て、互いに重なる領域を有し、
    前記第一及び第二端子電極は、前記第二側面には配置されておらず、
    前記第三及び第四端子電極は、前記第一側面には配置されていないことを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 基板に埋め込まれ、かつ、前記基板に形成される複数のビア導体と電気的に接続される積層コンデンサであって、
    長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、前記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、
    前記高さ方向で互いに対向するように前記素体内に配置された第一及び第二内部電極と、
    前記高さ方向で互いに対向するように前記素体内に配置された第三及び第四内部電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記第一内部電極と接続される第一端子電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記第二内部電極と接続される第二端子電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記第三内部電極と接続される第三端子電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記第四内部電極と接続される第四端子電極と、を備え、
    前記第一内部電極は、主電極部と、該主電極部から延びて前記第一側面に露出する引出部と、を有し、
    前記第二内部電極は、前記第一内部電極の前記主電極部と前記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて前記第一側面に露出する引出部と、を有し、
    前記第三内部電極は、前記高さ方向から見て前記第一及び第二内部電極の前記主電極部と重なるように位置する主電極部と、該主電極部から延びて前記第二側面に露出する引出部と、を有し、
    前記第四内部電極は、前記第三内部電極の前記主電極部と前記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて前記第二側面に露出する引出部と、を有し、
    前記第一端子電極は、
    前記第一側面に配置され且つ前記第一内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、
    前記第一主面に配置され且つ前記第一側面側から前記第二側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第二端子電極は、
    前記第一側面に配置され且つ前記第二内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、
    前記第一主面に配置され且つ前記第一側面側から前記第二側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第三端子電極は、
    前記第二側面に配置され且つ前記第三内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、
    前記第一主面に配置され且つ前記第二側面側から前記第一側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第四端子電極は、
    前記第二側面に配置され且つ前記第四内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、
    前記第一主面に配置され且つ前記第二側面側から前記第一側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第一、第二、第三、及び第四端子電極の、前記第一主面に配置された各前記電極部分は、前記長手方向から見て、互いに重なる領域を有し、
    前記第一及び第二端子電極は、前記第二側面には配置されておらず、
    前記第三及び第四端子電極は、前記第一側面には配置されていないことを特徴とする積層コンデンサ。
  3. 前記第一及び第四端子電極の、前記第一主面に配置された前記電極部分は、前記第一主面において前記長手方向に並んで位置し、
    前記第二及び第三端子電極の、前記第一主面に配置された前記電極部分は、前記第一主面において前記長手方向に並んで位置し、
    前記第一又は四端子電極と前記第二端子電極との、前記第一主面に配置された前記電極部分同士は、前記長手方向で隣り合っていることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層コンデンサ。
  4. 基板に埋め込まれ、かつ、前記基板に形成される複数のビア導体と電気的に接続される積層コンデンサであって、
    長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、前記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、
    前記高さ方向で互いに対向するように前記素体内に交互に配置された、それぞれ複数の第一及び第二内部電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記複数の第一内部電極と接続される第一及び第三端子電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記複数の第二内部電極と接続される第二及び第四端子電極と、を備え、
    前記複数の第一内部電極は、第一主電極部と、前記第一主電極部から延びて前記第一側面に露出する第一引出部と、前記第一主電極部から延びて前記第二側面に露出する第二引出部と、を有し、
    前記複数の第二内部電極は、前記第一主電極部と前記高さ方向で対向する第二主電極部と、前記第二主電極部から延びて前記第一側面に露出する第三引出部と、前記第二主電極部から延びて前記第二側面に露出する第四引出部と、を有し、
    前記第一端子電極は、
    前記第一側面に配置され且つ前記複数の第一内部電極の前記第一引出部に接続される電極部分と、
    前記第一主面に配置され且つ前記第一側面側から前記第二側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第二端子電極は、
    前記第一側面に配置され且つ前記複数の第二内部電極の前記第三引出部に接続される電極部分と、
    前記第一又は第二主面に配置され且つ前記第一側面側から前記第二側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第三端子電極は、
    前記第二側面に配置され且つ前記複数の第一内部電極の前記第二引出部に接続される電極部分と、
    前記第一及び第二主面のうち前記第二端子電極が配置されていない主面に配置され且つ前記第二側面側から前記第一側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第四端子電極は、
    前記第二側面に配置され且つ前記複数の第二内部電極の前記第四引出部に接続される電極部分と、
    前記第二主面に配置され且つ前記第二側面側から前記第一側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し
    前記第一端子電極と前記第二又は第三端子電極との、前記第一主面に配置された前記電極部分は、前記長手方向から見て、互いに重なる領域を有し、
    前記第四端子電極と前記第二又は第三端子電極との、前記第二主面に配置された前記電極部分は、前記長手方向から見て、互いに重なる領域を有し、
    前記第一及び第二端子電極は、前記第二側面には配置されておらず、
    前記第三及び第四端子電極は、前記第一側面には配置されていないことを特徴とする積層コンデンサ。
  5. 基板に埋め込まれ、かつ、前記基板に形成される複数のビア導体と電気的に接続される積層コンデンサであって、
    長手方向の長さ及び幅方向の長さに比して高さ方向の長さが小さい略直方体形状を呈すると共に、前記高さ方向で互いに対向する第一及び第二主面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、前記第一及び第二主面を連結するように前記高さ方向に延び且つ前記長手方向で互いに対向する第三及び第四側面と、を有する素体と、
    前記高さ方向で互いに対向するように前記素体内に配置された第一及び第二内部電極と、
    前記高さ方向で互いに対向するように前記素体内に配置された第三及び第四内部電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記第一内部電極と接続される第一端子電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記第二内部電極と接続される第二端子電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記第三内部電極と接続される第三端子電極と、
    前記素体の外表面に配置され、前記第四内部電極と接続される第四端子電極と、を備え、
    前記第一内部電極は、主電極部と、該主電極部から延びて前記第一側面に露出する引出部と、を有し、
    前記第二内部電極は、前記第一内部電極の前記主電極部と前記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて前記第一側面に露出する引出部と、を有し、
    前記第三内部電極は、前記高さ方向から見て前記第一及び第二内部電極の前記主電極部と重なるように位置する主電極部と、該主電極部から延びて前記第二側面に露出する引出部と、を有し、
    前記第四内部電極は、前記第三内部電極の前記主電極部と前記高さ方向で対向する主電極部と、該主電極部から延びて前記第二側面に露出する引出部と、を有し、
    前記第一端子電極は、
    前記第一側面に配置され且つ前記第一内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、
    前記第一主面に配置され且つ前記第一側面側から前記第二側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第二端子電極は、
    前記第一側面に配置され且つ前記第二内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、
    前記第一又は第二主面に配置され且つ前記第一側面側から前記第二側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第三端子電極は、
    前記第二側面に配置され且つ前記第三内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、
    前記第一及び第二主面のうち前記第二端子電極が配置されていない主面に配置され且つ前記第二側面側から前記第一側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し、
    前記第四端子電極は、
    前記第二側面に配置され且つ前記第四内部電極の前記引出部に接続される電極部分と、
    前記第二主面に配置され且つ前記第二側面側から前記第一側面側に向かって延び、対応する前記ビア導体が接続される電極部分と、を有し
    前記第一端子電極と前記第二又は第三端子電極との、前記第一主面に配置された前記電極部分は、前記長手方向から見て、互いに重なる領域を有し、
    前記第四端子電極と前記第二又は第三端子電極との、前記第二主面に配置された前記電極部分は、前記長手方向から見て、互いに重なる領域を有し、
    前記第一及び第二端子電極は、前記第二側面には配置されておらず、
    前記第三及び第四端子電極は、前記第一側面には配置されていないことを特徴とする積層コンデンサ。
  6. 前記第一端子電極と前記第二又は第三端子電極との、前記第一主面に配置された前記電極部分同士は、前記第一主面において前記長手方向に並んで位置して、隣り合っていることを特徴とする請求項4又は5に記載の積層コンデンサ。
  7. それぞれ複数の前記第一〜第四端子電極を備え、
    前記複数の第一端子電極の前記第一側面に配置される前記電極部分と前記複数の第二端子電極の前記第一側面に配置される前記電極部分とは、前記長手方向に交互に位置し、
    前記複数の第三端子電極の前記第二側面に配置される前記電極部分と前記複数の第四端子電極の前記第二側面に配置される前記電極部分とは、前記長手方向に交互に位置し、
    前記複数の第一内部電極は、前記複数の第一端子電極の前記第一側面に配置される前記電極部分に対応した複数の前記第一引出部と、前記複数の第三端子電極の前記第二側面に配置される前記電極部分に対応した複数の前記第二引出部と、を有し、
    前記複数の第二内部電極は、前記複数の第二端子電極の前記第一側面に配置される前記電極部分に対応した複数の前記第三引出部と、前記複数の第四端子電極の前記第二側面に配置される前記電極部分に対応した複数の前記第四引出部と、を有していることを特徴とする請求項4に記載の積層コンデンサ。
  8. それぞれ複数の前記第一〜第四端子電極と、
    それぞれ複数の前記第一及び第二内部電極と、
    それぞれ複数の前記第三及び第四内部電極と、を備え、
    前記複数の第一端子電極の前記第一側面に配置される前記電極部分と前記複数の第二端子電極の前記第一側面に配置される前記電極部分とは、前記長手方向に交互に位置し、
    前記複数の第三端子電極の前記第二側面に配置される前記電極部分と前記複数の第四端子電極の前記第二側面に配置される前記電極部分とは、前記長手方向に交互に位置していることを特徴とする請求項5に記載の積層コンデンサ。
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