JP7425959B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

本開示は、電子部品に関する。
特許文献1には、複数の絶縁体層が積層されてなる部品本体と、部品本体の内部に配置されたコイル導体と、コイル導体に電気的に接続された外部端子電極と、を備える積層インダクタが記載されている。この積層インダクタでは、外部端子電極が部品本体の内部に埋め込まれている。
特開2017-73536号公報
上記積層インダクタでは、たとえば、部品本体及び外部端子電極を同時焼成により形成する場合に、熱収縮率の違いからクラックが発生するおそれがある。
本開示の一側面は、クラックの発生が抑制された電子部品を提供する。
本開示の一側面に係る電子部品は、凹部が設けられた外表面を有している素体と、素体に配置された端子電極と、を備え、端子電極は、凹部内に配置された第一電極部分と、凹部から突出した第二電極部分と、を有し、第二電極部分は、第一電極部分よりも厚い。
この電子部品では、素体の外表面に凹部が設けられており、端子電極は、凹部内に配置された第一電極部に加えて、凹部から突出した第二電極部を有している。よって、端子電極が第二電極部を有さない場合、すなわち、端子電極の全体が凹部内に配置されている場合と比べて、たとえば、素体及び端子電極を同時焼成する際に、熱収縮率の違いから素体と端子電極との間に生じる応力が小さくなる。その結果、クラックの発生が抑制される。しかも、第二電極部は第一電極部よりも厚いので、クラックの発生が更に抑制される。
外表面は、実装面を構成する主面と、主面と隣り合う端面と、を有し、凹部は、端面に設けられた端面凹部と、主面に設けられた主面凹部と、を有し、第一電極部分は、端面凹部内に配置された第一端面電極部と、主面凹部内に配置された第一主面電極部と、を含み、第二電極部分は、端面凹部から突出した第二端面電極部と、主面凹部から突出した第二主面電極部と、を含んでもよい。この場合、端子電極が素体の主面側だけでなく端面側にも設けられているので、端子電極の剥離が抑制される。
素体は直方体形状を呈しており、外表面は、実装面を構成する第一主面と、第一主面と対向している第二主面と、互いに対向している一対の側面と、互いに対向している一対の端面と、を有し、一対の側面の対向方向における電子部品の長さは、1mm以下であり、一対の端面の対向方向における電子部品の長さは、2mm以下であってもよい。この場合も、クラックの発生が抑制される。
素体は、絶縁性材料の焼結体を含み、端子電極は、導電性材料の焼結体を含んでいてもよい。この場合、絶縁性材料及び導電性材料の熱収縮率の違いから発生するクラックを抑制可能となる。
上記電子部品は、複数の端子電極を備えてもよい。この場合、各端子電極に起因するクラックの発生が更に抑制される。
上記電子部品は、素体内に配置されたコイルを更に備え、端子電極は、コイルと接続されていてもよい。この場合であっても、クラックの発生が抑制される。
本発明の一側面によれば、クラックの発生が抑制された電子部品を提供する。
一実施形態に係る積層コイル部品を示す斜視図である。 図1の積層コイル部品を示す分解斜視図である。 図1に示される素体を示す斜視図である。 図1の積層コイル部品を示す上面図である。 クラックの発生率及び端子電極の埋没量の関係を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、積層コイル部品1は、直方体形状を呈している素体2と、素体2に配置された複数(ここでは一対)の端子電極4,5と、を備えている。一対の端子電極4,5は、素体2の両端部にそれぞれ配置されている。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。
素体2は、外表面として、互いに対向している一対の端面2a,2bと、互いに対向している一対の主面2c,2dと、互いに対向している一対の側面2e,2fと、を有している。以下、一対の主面2c,2dが対向している方向を第一方向D1、一対の端面2a,2bが対向している方向を第二方向D2、一対の側面2e,2fが対向している方向を第三方向D3とする。本実施形態では、第一方向D1は、素体2の高さ方向である。第二方向D2は、素体2の長さ方向であり、第一方向D1と直交している。第三方向D3は、素体2の幅方向であり、第一方向D1と第二方向D2とに直交している。
一対の端面2a,2bは、一対の主面2c,2dの間を連結するように第一方向D1に延在している。一対の端面2a,2bは、第三方向D3、すなわち、一対の主面2c,2dの短辺方向にも延在している。一対の側面2e,2fは、一対の主面2c,2dの間を連結するように第一方向D1に延在している。一対の側面2e,2fは、第二方向D2、すなわち、一対の主面2c,2dの長辺方向にも延在している。積層コイル部品1は、電子機器(たとえば、回路基板又は電子部品)に、たとえば、はんだ実装される。
積層コイル部品1では、主面2cが、電子機器に対向する実装面を構成する。一対の端面2a,2bは、主面2cと隣り合っている。積層コイル部品1の第一方向D1の長さ(高さ)は、たとえば、0.05mm以上1mm以下である。積層コイル部品1の第二方向D2の長さ(長さ)は、たとえば、0.01mm以上2mm以下である。積層コイル部品1の第三方向D3の長さ(幅)は、たとえば、0.05mm以上1mm以下である。
図2に示されるように、素体2は、第三方向D3に複数の絶縁体層6が積層されて構成されている。素体2は、積層されている複数の絶縁体層6を有している。素体2では、複数の絶縁体層6が積層されている積層方向が、第三方向D3と一致する。実際の素体2では、各絶縁体層6は、各絶縁体層6の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
各絶縁体層6は、たとえば、絶縁体材料の焼結体を含んでいる。よって、素体2は、たとえば、絶縁体材料の焼結体を含んでいると言える。各絶縁体層6は、たとえば、磁性材料の焼結体により構成されている。磁性材料は、たとえば、Ni-Cu-Zn系フェライト材料、Ni-Cu-Zn-Mg系フェライト材料、又はNi-Cu系フェライト材料を含んでいる。各絶縁体層6を構成する磁性材料は、Fe合金を含んでいてもよい。各絶縁体層6は、非磁性材料の焼結体から構成されていてもよい。非磁性材料は、たとえば、ガラスセラミック材料又は誘電体材料を含んでいる。本実施形態では、各絶縁体層6は、磁性材料を含むグリーンシートの焼結体から構成されている。
図3に示されるように、素体2の外表面には、凹部7,8が設けられている。凹部7,8は、素体2の外表面から内側に窪んだ空間である。凹部7,8は、第三方向D3から見て、L字状を呈している。凹部7,8は、第二方向D2において互いに離間している。
凹部7は、素体2の端面2a側に設けられている。凹部7は、端面2aに設けられた端面凹部7aと、主面2cに設けられた主面凹部7bと、を有している。端面凹部7a及び主面凹部7bは、互いに一体的に設けられている。端面凹部7aは、端面2aの主面2c側に配置されている。端面凹部7aの底面は、端面2a,2bと平行を成している。主面凹部7bの底面は、主面2c,2dと平行を成している。
凹部8は、素体2の端面2b側に設けられている。凹部8は、端面2bに設けられた端面凹部8aと、主面2cに設けられた主面凹部8bと、を有している。端面凹部8a及び主面凹部8bは、互いに一体的に設けられている。端面凹部8aは、端面2bの主面2c側に配置されている。端面凹部8aの底面は、端面2a,2bと平行を成している。主面凹部8bの底面は、主面2c,2dと平行を成している。
図1に示されるように、一対の端子電極4,5は、第二方向D2で互いに離間している。端子電極4,5は、第三方向D3から見て、L字状を呈している。各端子電極4,5は、たとえば、導電性材料の焼結体を含んでいる。導電性材料は、たとえば、Ag又はPdを含んでいる。各端子電極4,5は、導電性材料粉末を含む導電性ペーストの焼結体として構成されている。導電性材料粉末は、たとえば、Ag粉末又はPd粉末を含んでいる。各端子電極4,5の表面には、めっき層が形成されていてもよい。めっき層は、たとえば、電気めっき又は無電解めっきにより形成される。めっき層は、たとえば、Ni、Sn、又はAuを含んでいる。
端子電極4は、素体2の端面2a側に配置されている。端子電極4は、端面2a及び主面2cにわたって配置されている。端子電極4は、凹部7(図3参照)に設けられている。端子電極4は、端面凹部7a(図3参照)に設けられた電極部分4aと、主面凹部7b(図3参照)に設けられた電極部分4bと、を有している。電極部分4a,4bは、互いに一体的に設けられている。電極部分4a,4bは、素体2の稜線部において互いに接続されており、互いに電気的に接続されている。
電極部分4aは、第一方向D1に沿って延在している。電極部分4aは、第二方向D2から見て、長方形状を呈している。電極部分4aは、第二方向D2から見て、主面2d、側面2e及び側面2fから離間している。電極部分4bは、第二方向D2に沿って延在している。電極部分4bは、第一方向D1から見て、長方形状を呈している。電極部分4bは、第一方向D1から見て、端面2b、側面2e及び側面2fから離間している。各電極部分4a,4bは、第三方向D3に沿って延在している。
端子電極5は、素体2の端面2b側に配置されている。端子電極5は、端面2b及び主面2cにわたって配置されている。端子電極5は、凹部8(図3参照)に設けられている。端子電極5は、端面凹部8a(図3参照)に設けられた電極部分5aと、主面凹部8b(図3参照)に設けられた電極部分5bと、を有している。電極部分5a,5bは、互いに一体的に設けられている。電極部分5a,5bは、素体2の稜線部において互いに接続されており、互いに電気的に接続されている。
電極部分5aは、第一方向D1に沿って延在している。電極部分5aは、第二方向D2から見て、長方形状を呈している。電極部分5aは、第二方向D2から見て、主面2d、側面2e及び側面2fから離間している。電極部分5bは、第二方向D2に沿って延在している。電極部分5bは、第一方向D1から見て、長方形状を呈している。電極部分5bは、第一方向D1から見て、端面2a、側面2e及び側面2fから離間している。各電極部分5a,5bは、第三方向D3に沿って延在している。
図4に示されるように、端子電極4は、凹部7内に配置された電極部分41と、凹部7外に配置された電極部分42と、を有している。本実施形態では、端子電極4は、電極部分41及び電極部分42からなる。電極部分41は、凹部7に埋没している。電極部分41は、凹部7の形状に対応した形状を呈している。電極部分42は、凹部7から突出している。電極部分41,42は、互いに一体的に設けられている。電極部分41,42は、端子電極4の厚さ方向において互いに隣り合っている。
電極部分41は、端面凹部7aに埋没した電極部41aと、主面凹部7bに埋没した電極部41bと、を含んでいる。電極部41aは、端面凹部7aに対応した形状を呈している。電極部41aは、端面凹部7aに埋め込まれ、端面2aよりも素体2の内側に位置している。電極部41bは、主面凹部7bに対応した形状を呈している。電極部41bは、主面凹部7bに埋め込まれ、主面2cよりも素体2の内側に位置している。電極部41a,41bは、互いに一体的に設けられている。電極部41a,41bは、素体2の稜線部において互いに接続されており、互いに電気的に接続されている。
電極部分42は、端面凹部7aから突出した電極部42aと、主面凹部7bから突出した電極部42bと、を含んでいる。電極部42aは、端面2aから突出し、端面2aよりも素体2の外側に位置している。電極部42bは、主面2cから突出し、主面2cよりも素体2の外側に位置している。電極部42a,42bは、互いに一体的に設けられている。電極部42a、42bは、素体2の稜線部において互いに接続されており、互いに電気的に接続されている。電極部41a,42aは、電極部分4aを構成している。電極部41b,42bは、電極部分4bを構成している。
電極部分42は、電極部分41よりも厚い。すなわち、端子電極4が凹部7から突出した突出量(以下、端子電極4の突出量)は、端子電極4が凹部7に埋没した埋没量(以下、端子電極4の埋没量)よりも大きい。端子電極4の突出量は、最大値、すなわち、端子電極4のうち最も高く凹部7から突出した部分の突出量とすることができる。端子電極4の埋没量は、最大値、すなわち、端子電極4のうち最も深く凹部7に埋没した部分の埋没量とすることができる。
端子電極4の突出量及び埋没量は、たとえば、以下のようにして測定することができる。まず、第三方向D3に直交する面で積層コイル部品1を切断したときの断面図を取得する。このときの断面は、たとえば、第三方向D3に直交し、かつ、一対の側面2e,2fから等距離に位置する面とすることができる。続いて、取得した断面図を画像解析することによって、端子電極4の突出量及び埋没量を測定する。端子電極4の突出量及び埋没量は、たとえば、第三方向D3に直交する複数の断面図における複数の測定結果の平均値としてもよい。
電極部42aは、電極部41aよりも厚く、電極部42bは、電極部41bよりも厚い。すなわち、電極部分4aが端面凹部7aから突出した突出量は、電極部分4aが端面凹部7aに埋没した埋没量よりも大きく、電極部分4bが主面凹部7bから突出した突出量は、電極部分4bが主面凹部7bに埋没した埋没量よりも大きい。更に換言すると、電極部42aの第二方向D2の長さは、電極部41aの第二方向D2の長さよりも長く、電極部42bの第一方向D1の長さは、電極部41bの第一方向D1の長さよりも長い。
図2に示されるように、端子電極4は、複数の電極層10が積層されて構成されている。本実施形態では、端子電極4は、積層された複数の電極層10を有している。本実施形態では、電極層10の数は、「9」である。各電極層10は、対応する絶縁体層6に形成されている欠損部に設けられている。電極層10は、グリーンシートに形成された欠損部に設けられた導電性ペーストが焼成されることによって、形成される。グリーンシートと導電性ペーストとは同時に焼成される。したがって、グリーンシートから絶縁体層6が得られる際に、導電性ペーストから電極層10が得られる。実際の端子電極4では、各電極層10は、各電極層10の間の境界が視認できない程度に一体化されている。グリーンシートに形成された欠損部によって、焼成後の素体2の、端子電極4が配置される凹部7が得られる。
各電極層10は、第三方向D3から見て、L字状を呈している。電極層10は、複数の層部分10a,10bを有している。本実施形態では、電極層10は、一対の層部分10a,10bを有している。層部分10aは、第一方向D1に沿って延在している。層部分10bは、第二方向D2に沿って延在している。電極部分4aは、各電極層10の層部分10aが積層されることにより構成されている。電極部分4aでは、各層部分10aは、各層部分10aの間の境界が視認できない程度に一体化されている。電極部分4bは、各電極層10の層部分10bが積層されることにより構成されている。電極部分4bでは、各層部分10bは、各層部分10bの間の境界が視認できない程度に一体化されている。
図4に示されるように、端子電極5は、凹部8内に配置された電極部分51と、凹部8外に配置された電極部分52と、を有している。本実施形態では、端子電極5は、電極部分51及び電極部分52からなる。電極部分51は、凹部8に埋没している。電極部分51は、凹部8の形状に対応した形状を呈している。電極部分52は、凹部8から突出している。電極部分51,52は、互いに一体的に設けられている。電極部分51,52は、端子電極5の厚さ方向において互いに隣り合っている。
電極部分51は、端面凹部8aに埋没した電極部51aと、主面凹部8bに埋没した電極部51bと、を含んでいる。電極部51aは、端面凹部8aに対応した形状を呈している。電極部51aは、端面凹部8aに埋め込まれ、端面2bよりも素体2の内側に位置している。電極部51bは、主面凹部8bに対応した形状を呈している。電極部51bは、主面凹部8bに埋め込まれ、主面2cよりも素体2の内側に位置している。電極部51a,51bは、互いに一体的に設けられている。電極部51a、51bは、素体2の稜線部において互いに接続されており、互いに電気的に接続されている。
電極部分52は、端面凹部8aから突出した電極部52aと、主面凹部8bから突出した電極部52bと、を含んでいる。電極部52aは、端面2bから突出し、端面2bよりも素体2の外側に位置している。電極部52bは、主面2cから突出し、主面2cよりも素体2の外側に位置している。電極部52a,52bは、互いに一体的に設けられている。電極部52a、52bは、素体2の稜線部において互いに接続されており、互いに電気的に接続されている。電極部51a,52aは、電極部分5aを構成している。電極部51b,52bは、電極部分5bを構成している。
電極部分52は、電極部分51よりも厚い。すなわち、端子電極5が凹部8から突出した突出量(以下、端子電極5の突出量)は、端子電極5が凹部8に埋没した埋没量(以下、端子電極5の埋没量)よりも大きい。端子電極5の突出量は、最大値、すなわち、端子電極5のうち最も高く凹部8から突出した部分の突出量とすることができる。端子電極5の埋没量は、最大値、すなわち、端子電極5のうち最も深く凹部8に埋没した部分の埋没量とすることができる。
端子電極5の突出量及び埋没量は、たとえば、以下のようにして測定することができる。まず、第三方向D3に直交する面で積層コイル部品1を切断したときの断面図を取得する。このときの断面は、たとえば、第三方向D3に直交し、かつ、一対の側面2e,2fから等距離に位置する面とすることができる。続いて、取得した断面図を画像解析することによって、端子電極5の突出量及び埋没量を測定する。端子電極5の突出量及び埋没量は、たとえば、第三方向D3に直交する複数の断面図における複数の測定結果の平均値としてもよい。
電極部52aは、電極部51aよりも厚く、電極部52bは、電極部51bよりも厚い。すなわち、電極部分5aが端面凹部8aから突出した突出量は、電極部分5aが端面凹部8aに埋没した埋没量よりも大きく、電極部分5bが主面凹部8bから突出した突出量は、電極部分5bが主面凹部8bに埋没した埋没量よりも大きい。更に換言すると、電極部52aの第二方向D2の長さは、電極部51aの第二方向D2の長さよりも長く、電極部52bの第一方向D1の長さは、電極部51bの第一方向D1の長さよりも長い。
図2に示されるように、端子電極5は、複数の電極層11が積層されて構成されている。本実施形態では、端子電極5は、積層された複数の電極層11を有している。本実施形態では、電極層11の数は、「9」である。各電極層11は、対応する絶縁体層6に形成されている欠損部に設けられている。電極層11は、グリーンシートに形成された欠損部に設けられた導電性ペーストが焼成されることによって、形成される。グリーンシートと導電性ペーストとは同時に焼成される。したがって、グリーンシートから絶縁体層6が得られる際に、導電性ペーストから電極層11が得られる。実際の端子電極5では、各電極層11は、各電極層11の間の境界が視認できない程度に一体化されている。グリーンシートに形成された欠損部によって、焼成後の素体2の、端子電極5が配置される凹部8が得られる。
各電極層11は、第三方向D3から見て、L字状を呈している。電極層11は、複数の層部分11a,11bを有している。本実施形態では、電極層11は、一対の層部分11a,11bを有している。層部分11aは、第一方向D1に沿って延在している。層部分11bは、第二方向D2に沿って延在している。電極部分5aは、各電極層11の層部分11aが積層されることにより構成されている。電極部分5aでは、各層部分11aは、各層部分11aの間の境界が視認できない程度に一体化されている。電極部分5bは、各電極層11の層部分11bが積層されることにより構成されている。電極部分5bでは、各層部分11bは、各層部分11bの間の境界が視認できない程度に一体化されている。
図4に示されるように、積層コイル部品1は、素体2内に配置されたコイル9を備えている。コイル9のコイル軸は、第三方向D3に沿って延在している。コイル9の外形は、第三方向D3から見て、略矩形状を呈している。
図2に示されるように、コイル9(図4参照)は、第一コイル導体20と、第二コイル導体21と、第三コイル導体22と、第四コイル導体23と、第五コイル導体24と、を有している。第一コイル導体20、第二コイル導体21、第三コイル導体22、第四コイル導体23及び第五コイル導体24は、第三方向D3に沿って、第一コイル導体20、第二コイル導体21、第三コイル導体22、第四コイル導体23及び第五コイル導体24の順に配置されている。第一コイル導体20、第二コイル導体21、第三コイル導体22、第四コイル導体23及び第五コイル導体24は、ループの一部が途切れた略矩形状を呈しており、一端と他端とを有している。第一コイル導体20、第二コイル導体21、第三コイル導体22、第四コイル導体23及び第五コイル導体24は、第一方向D1に沿って直線状に延在する部分と、第二方向D2に沿って直線状に延在する部分と、を有している。第一コイル導体20、第二コイル導体21、第三コイル導体22、第四コイル導体23及び第五コイル導体24は、所定の幅で形成されている。
コイル9(図4参照)は、第一接続導体30と、第二接続導体31と、第三接続導体32と、第四接続導体33と、を有している。第一接続導体30、第二接続導体31、第三接続導体32及び第四接続導体33は、第三方向D3に沿って、第一接続導体30、第二接続導体31、第三接続導体32及び第四接続導体33の順で配置されている。第一接続導体30、第二接続導体31、第三接続導体32及び第四接続導体33は、第三方向D3から見て、略矩形状を呈している。
第一コイル導体20は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。第一コイル導体20は、連結導体25を介して、電極層11に連結されている。連結導体25は、第一コイル導体20と同じ層に位置している。第一コイル導体20の一端が、連結導体25と接続されている。連結導体25は、層部分11aと接続されている。連結導体25は、第一コイル導体20と電極層11とを連結している。連結導体25は、層部分11bと接続されていてもよい。第一コイル導体20は、同じ層に位置している電極層10から離間している。本実施形態では、第一コイル導体20、連結導体25、及び電極層11は、一体に形成されている。
第一接続導体30は、第一コイル導体20と第二コイル導体21との間の絶縁体層6に配置されている。第一接続導体30が配置されている絶縁体層6には、一つの電極層10と、一つの電極層11とが位置している。第一接続導体30は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。第一接続導体30は、第三方向D3から見て、第一コイル導体20の他端と、第二コイル導体21の一端とに重なるように配置されている。第一接続導体30は、第一コイル導体20の他端と接続されていると共に、第二コイル導体21の一端と接続されている。第一接続導体30は、第一コイル導体20と第二コイル導体21とを連結している。
第二コイル導体21は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。第二コイル導体21は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。第一コイル導体20と第二コイル導体21とは、第一コイル導体20と第二コイル導体21との間に絶縁体層6が介在している状態で、第三方向D3で互いに隣り合っている。第三方向D3から見て、第二コイル導体21の一端は、第一コイル導体20の他端と第一接続導体30を介して重なっている。
第二接続導体31は、第二コイル導体21と第三コイル導体22との間の絶縁体層6に配置されている。第二接続導体31が配置されている絶縁体層6には、一つの電極層10と、一つの電極層11とが位置している。第二接続導体31は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。第二接続導体31は、第三方向D3から見て、第二コイル導体21の他端と、第三コイル導体22の一端とに重なるように配置されている。第二接続導体31は、第二コイル導体21の他端と接続されていると共に、第三コイル導体22の一端と接続されている。第二接続導体31は、第二コイル導体21と第三コイル導体22とを連結している。
第三コイル導体22は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。第三コイル導体22は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。第二コイル導体21と第三コイル導体22とは、第二コイル導体21と第三コイル導体22との間に絶縁体層6が介在している状態で、第三方向D3で互いに隣り合っている。第三方向D3から見て、第三コイル導体22の一端は、第二コイル導体21の他端と第二接続導体31を介して重なっている。
第三接続導体32は、第三コイル導体22と第四コイル導体23との間の絶縁体層6に配置されている。第三接続導体32が配置されている絶縁体層6には、一つの電極層10と、一つの電極層11とが位置している。第三接続導体32は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。第三接続導体32は、第三方向D3から見て、第三コイル導体22の他端と、第四コイル導体23の一端とに重なるように配置されている。第三接続導体32は、第三コイル導体22の他端と接続されていると共に、第四コイル導体23の一端と接続されている。第三接続導体32は、第三コイル導体22と第四コイル導体23とを連結している。
第四コイル導体23は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。第四コイル導体23は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。第三コイル導体22と第四コイル導体23とは、第三コイル導体22と第四コイル導体23との間に絶縁体層6が介在している状態で、第三方向D3で互いに隣り合っている。第三方向D3から見て、第四コイル導体23の一端は、第三コイル導体22の他端と第三接続導体32を介して重なっている。
第四接続導体33は、第四コイル導体23と第五コイル導体24との間の絶縁体層6に配置されている。第四接続導体33が配置されている絶縁体層6には、一つの電極層10と、一つの電極層11とが位置している。第四接続導体33は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。第四接続導体33は、第三方向D3から見て、第四コイル導体23の他端と、第五コイル導体24の一端とに重なるように配置されている。第四接続導体33は、第四コイル導体23の他端と接続されていると共に、第五コイル導体24の一端と接続されている。第四接続導体33は、第四コイル導体23と第五コイル導体24とを連結している。
第五コイル導体24は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。第三方向D3から見て、第五コイル導体24の一端は、第四コイル導体23の他端と第四接続導体33を介して重なっている。第五コイル導体24は、連結導体26を介して、電極層10に連結されている。連結導体26は、第五コイル導体24と同じ層に位置している。第五コイル導体24の他端が、連結導体26と接続されている。連結導体26は、層部分10aと接続されている。連結導体26は、第五コイル導体24と電極層10とを連結している。連結導体26は、層部分10bと接続されていてもよい。第五コイル導体24は、同じ層に位置している電極層11から離間している。本実施形態では、第五コイル導体24、連結導体26、及び電極層10は、一体に形成されている。
第一コイル導体20、第二コイル導体21、第三コイル導体22、第四コイル導体23及び第五コイル導体24は、第一接続導体30、第二接続導体31、第三接続導体32及び第四接続導体33を通して、電気的に接続されている。第一コイル導体20、第二コイル導体21、第三コイル導体22、第四コイル導体23及び第五コイル導体24は、コイル9(図4参照)を構成している。コイル9は、連結導体25を通して、端子電極5と電気的に接続されている。コイル9は、連結導体26を通して、端子電極4と電気的に接続されている。
各コイル導体20~24、各連結導体25,26、及び各接続導体30~33は、導電性材料を含んでいる。導電性材料は、Ag又はPdを含んでいる。各コイル導体20~24、各連結導体25,26、及び各接続導体30~33は、導電性材料粉末を含む導電性ペーストの焼結体として構成されている。導電性材料粉末は、たとえば、Ag粉末又はPd粉末を含んでいる。本実施形態では、各コイル導体20~24、各連結導体25,26、及び各接続導体30~33は、各端子電極4,5と同じ導電性材料を含んでいる。各コイル導体20~24、各連結導体25,26、及び各接続導体30~33は、各端子電極4,5と異なる導電性材料を含んでいてもよい。
各コイル導体20~24、各連結導体25,26、及び各接続導体30~33は、対応する絶縁体層6に形成されている欠損部に設けられている。各コイル導体20~24、各連結導体25,26、及び各接続導体30~33は、グリーンシートに形成された欠損部内に位置している導電性ペーストが焼成されることによって、形成される。上述したようにグリーンシートと導電性ペーストとは同時に焼成される。したがって、グリーンシートから絶縁体層6が得られる際に、導電性ペーストから各コイル導体20~24、各連結導体25,26、及び各接続導体30~33が得られる。
グリーンシートに形成される欠損部は、たとえば、以下の過程によって形成される。まず、絶縁体層6の構成材料及び感光性材料を含む素体ペーストを基材上に付与することにより、グリーンシートを形成する。基材は、たとえば、PETフィルムである。素体ペーストに含まれる感光性材料は、ネガ型及びポジ型のどちらであってもよく、公知のものを用いることができる。次に、欠損部に対応するマスクを用い、フォトリソグラフィ法によりグリーンシートを露光及び現像し、基材上のグリーンシートに欠損部を形成する。欠損部が形成されたグリーンシートは、素体パターンである。
各コイル導体20~24、各連結導体25,26、及び各接続導体30~33は、たとえば、以下の過程によって形成される。
まず、感光性材料を含む導電性ペーストを基材上に付与することにより、導体材料層を形成する。導電性ペーストに含まれる感光性材料は、ネガ型及びポジ型のどちらであってもよく、公知のものを用いることができる。次に、欠損部に対応するマスクを用い、フォトリソグラフィ法により導体材料層を露光及び現像し、欠損部の形状に対応する導体パターンを基材上に形成する。
積層コイル部品1は、たとえば、上述した過程に続く以下の過程によって得られる。導体パターンが、素体パターンの欠損部に組み合わされることにより、素体パターンと導体パターンとが同一層とされたシートを用意する。用意した所定枚数のシートを積層して積層体を得る。得られた積層体を焼成する。これにより、積層コイル部品1が得られる。積層コイル部品1では、端子電極4,5とコイル9とが一体に形成されている。
以上説明したように、本実施形態に係る積層コイル部品1では、素体2の外表面に凹部7,8が設けられており、端子電極4,5は、凹部7,8内に配置された電極部分41,51に加えて、凹部7,8から突出した電極部分42,52を有している。よって、端子電極4,5が電極部分42,52を有さない場合、すなわち、端子電極4,5の全体が凹部7,8内に配置されている場合と比べて、たとえば、素体2及び端子電極4,5を同時焼成する際に、熱収縮率の違いから素体2と端子電極4,5との間に生じる応力が小さくなる。その結果、クラックの発生が抑制される。しかも、電極部分42,52は電極部分41,51よりも厚いので、クラックの発生が更に抑制される。また、積層コイル部品1では、たとえば、使用時において、熱膨張率の違いから素体2と端子電極4,5との間に生じる応力も小さくなる。その結果、使用時におけるクラックの発生も抑制される。更に、端子電極4,5が電極部分41,51を有しているので、端子電極4,5と素体2との密着力(固着力)が向上し、端子電極4,5の剥離が抑制される。積層コイル部品1では、素体2の変形も抑制される。
クラック発生率を、端子電極の突出量及び埋没量ごとに測定した結果について説明する。表1は、クラックの発生率、端子電極の突出量及び埋没量との関係を示す表である。長さ0.4mm、幅0.2mm、高さ0.2mmの積層コイル部品(チップサイズ「0402」)、及び、長さ0.250mm、幅0.125mm、高さ0.125mmの積層コイル部品(チップサイズ「0201」)のそれぞれについて、端子電極の埋没量及び突出量を変化させてクラックの発生率を測定した。端子電極の厚さは全て20μmとした。サンプル数はそれぞれ25とした。
Figure 0007425959000001
図5は、クラックの発生率及び端子電極の埋没量の関係を示すグラフである。図5では、横軸が端子電極の埋没量を示し、縦軸がクラックの発生率を示す。表1及び図5に示されるように、いずれのチップサイズの積層コイル部品においても、端子電極の突出量が大きくなるほど、クラックの発生率が低下した。特に、端子電極の突出量が埋没量を上回ると、クラック発生率が0%となり、確実にクラックの発生が抑制された。
端子電極4,5は、端面凹部7a,8a内に配置された電極部41a,51aと、主面凹部7b,8b内に配置された電極部41b,51bと、を含んでいる。このように、端子電極4,5が素体2の主面2c側だけでなく端面2a,2b側にも設けられているので、端子電極4,5の剥離が抑制される。つまり、端子電極4,5が、電極部41a,51aのみ、又は、電極部41b,51bのみを含んでいる場合に比べて、端子電極4,5の剥離が抑制される。
素体2は、絶縁性材料の焼結体を含み、端子電極4,5は、導電性材料の焼結体を含んでいる。このため、たとえば、素体2及び端子電極4,5を同時焼成により形成する際に、絶縁性材料が素体2となる際の熱収縮率と、導電性材料が端子電極4,5となる際の熱収縮率との違いから発生するクラックを抑制可能となる。
積層コイル部品1は、複数(ここでは一対)の端子電極4,5を備えている。したがって、複数の端子電極4,5に起因するクラックの発生が更に抑制される。
積層コイル部品1では、端子電極4,5が電極部分41,51のみを有し、電極部分42,52を有していない場合、すなわち、端子電極4,5の全体が凹部7,8に埋没している場合と比べて、コイル9の内径を大きくすることができる。これにより、コイル9の特性を向上させることができる。しかも、電極部分42,52は電極部分41,51よりも厚いので、コイル9の内径をより大きくすることができる。これにより、コイル9の特性をより向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上記実施形態では、コイル9が、第一コイル導体20、第二コイル導体21、第三コイル導体22、第四コイル導体23、第五コイル導体24、連結導体25、連結導体26、第一接続導体30、第二接続導体31、第三接続導体32及び第四接続導体33を有している形態を一例に説明した。しかし、コイル9を構成する各導体の数は上述した値に限られない。
上記実施形態では、端子電極4が電極部分4a及び電極部分4bを有している形態を一例に説明した。しかし、端子電極4は、電極部分4aのみを有していてもよく、電極部分4bのみを有していてもよい。端子電極5も、電極部分5aのみを有していてもよく、電極部分5bのみを有していてもよい。
上記実施形態では、電子部品として積層コイル部品1を例に説明したが、本発明はこれに限られることなく、積層コンデンサ、積層バリスタ、積層圧電アクチュエータ、積層サーミスタ、もしくは積層複合部品などの積層電子部品、又は、積層電子部品以外の電子部品にも適用できる。
1…積層コイル部品、2…素体、2a…端面、2b…端面、2c…主面、2d…主面、2e…側面、2f…側面、4…端子電極、5…端子電極、7…凹部、7a…端面凹部、7b…主面凹部、8…凹部、8a…端面凹部、8b…主面凹部、9…コイル、41…電極部分(第一電極部分)、41a…電極部(第一端面電極部)、41b…電極部(第一主面電極部)、42…電極部分(第二電極部分)、42a…電極部(第二端面電極部)、42b…電極部(第二主面電極部)、51…電極部分(第一電極部分)、51a…電極部(第一端面電極部)、51b…電極部(第一主面電極部)、52…電極部分(第二電極部分)、52a…電極部(第二端面電極部)、52b…電極部(第二主面電極部)。

Claims (7)

  1. 凹部が設けられた外表面を有している素体と、
    前記素体に配置された端子電極と、を備え、
    前記端子電極は、前記凹部内に配置された第一電極部分と、前記凹部から突出した第二電極部分と、を有し、
    前記第二電極部分は、前記第一電極部分よりも厚く、
    前記外表面は、実装面を構成する主面と、前記主面と隣り合う端面と、を有し、
    前記凹部は、前記端面に設けられた端面凹部と、前記主面に設けられた主面凹部と、を有し、
    前記第一電極部分は、前記端面凹部内に配置された第一端面電極部と、前記主面凹部内に配置された第一主面電極部と、を含み、
    前記第二電極部分は、前記端面凹部から突出した第二端面電極部と、前記主面凹部から突出した第二主面電極部と、を含む
    電子部品。
  2. 凹部が設けられた外表面を有している素体と、
    前記素体に配置された端子電極と、を備える電子部品であって、
    前記端子電極は、前記凹部内に配置された第一電極部分と、前記凹部から突出した第二電極部分と、を有し、
    前記第二電極部分は、前記第一電極部分よりも厚く、
    前記素体は直方体形状を呈しており、
    前記外表面は、実装面を構成する第一主面と、前記第一主面と対向している第二主面と、互いに対向している一対の側面と、互いに対向している一対の端面と、を有し、
    前記凹部は、一方の前記端面に設けられた端面凹部と、前記第一主面に設けられた主面凹部と、を有し、
    前記第一電極部分は、前記端面凹部内に配置された第一端面電極部と、前記主面凹部内に配置された第一主面電極部と、を含み、
    前記第二電極部分は、前記端面凹部から突出した第二端面電極部と、前記主面凹部から突出した第二主面電極部と、を含み、
    前記一対の側面の対向方向における前記電子部品の長さは、1mm以下であり、
    前記一対の端面の対向方向における前記電子部品の長さは、2mm以下である
    子部品。
  3. 前記第一主面電極部の前記第一端面電極部とは反対側の端部位置は、前記第二主面電極部の前記第二端面電極部とは反対側の端部位置と一致している、
    請求項1又は2に記載の電子部品。
  4. 前記第二端面電極部は、前記第一端面電極部よりも厚く、
    前記第二主面電極部は、前記第一主面電極部よりも厚い、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の電子部品。
  5. 前記素体は、絶縁性材料の焼結体を含み、
    前記端子電極は、導電性材料の焼結体を含んでいる、請求項1~のいずれか一項に記載の電子部品。
  6. 複数の前記端子電極を備える、
    請求項1~のいずれか一項に記載の電子部品。
  7. 前記素体内に配置されたコイルを更に備え、
    前記端子電極は、前記コイルと接続されている、
    請求項1~のいずれか一項に記載の電子部品。
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