JP2020047894A - 積層コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイル導体の短絡及びインダクタンス値の低下を抑制する積層コイル部品を提供する。【解決手段】積層コイル部品は、積層された複数の絶縁体層を有している素体2と、素体2内に配置されているコイル7と、を備えている。コイル7は、コイル導体21,23,25,27と、コイル導体31,33,35と、接続導体42〜47と、を有している。コイル導体21,23,25,27と、コイル導体31,33,35とは、複数の絶縁体層が積層されている方向で互いに隣り合っている。コイル導体31,33,35の内径は、コイル導体21,23,25,27の内径より小さい。接続導体42〜47は、コイル導体21,23,25,27と、コイル導体31,33,35とを連結していると共に、コイル導体21,23,25,27とコイル導体31,33,35とに沿った形状を呈している。【選択図】図3

Description

本発明は、積層コイル部品に関する。
積層された複数の絶縁体層を有している素体と、素体内に配置されているコイルと、を備えている積層コイル部品が知られている(たとえば、特許文献1参照)。コイルは、複数のコイル導体と、互いに隣り合うコイル導体を連結する接続導体と、を有している。
特開2017−073536号公報
本発明の一つの態様は、コイル導体の短絡及びインダクタンス値の低下を抑制する積層コイル部品を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様に係る積層コイル部品は、積層された複数の絶縁体層を有している素体と、素体内に配置されているコイルと、を備えている。コイルは、第一コイル導体と、第二コイル導体と、接続導体と、を有している。第一コイル導体は、第一内径を有している。第二コイル導体と、第一内径より小さい第二内径を有していると共に、複数の絶縁体層が積層されている方向で第一コイル導体と隣り合っている。接続導体は、第一コイル導体と第二コイル導体とを連結していると共に、第一コイル導体と第二コイル導体とに沿った形状を呈している。
積層コイル部品では、コイルの巻き数を増やすことにより、インダクタンス値が高まる。この場合、コイルの巻き数が増えるにしたがって、コイル導体の数も増える。しかしながら、コイル導体の数が増えると、互いに隣り合うコイル導体の間隔が小さくなり、互いに隣り合うコイル導体が短絡するおそれがある。
上記一つの態様では、第二コイル導体の第二内径が第一コイル導体の第一内径より小さいので、全てのコイル導体の内径が同じである構成に比して、互いに隣り合うコイル導体の間隔が小さくなりがたい。したがって、第一コイル導体と第二コイル導体とが短絡しがたい。
接続導体は、たとえば、絶縁体層を得るための絶縁体材料層に形成された貫通孔に充填された導電性ペーストが焼結することにより、素体内に配置される。貫通孔は、たとえば、レーザ加工により、絶縁体材料層に形成される。この場合、接続導体は、円柱形状又は錐台形状を呈する。貫通孔の内径を大きくすることにより、接続導体の径が大きくなり、コイル導体と接続導体との接続性が確保される。しかしながら、接続導体の径が大きい場合、接続導体の一部がコイルの内側に延在するおそれがある。接続導体の一部がコイルの内側に延在している構成では、コイルの内側面積が減少することによって、コイルに生じる磁束が減少し、インダクタンス値が低下する。
上記一つの態様では、接続導体は、第一コイル導体と第二コイル導体とに沿った形状を呈している。接続導体は、第一コイル導体と第二コイル導体とに沿った形状を呈している場合、たとえば、接続導体の、第一コイル導体と第二コイル導体とに沿った方向での長さを大きくすることにより、第一及び第二コイル導体と接続導体との接続性が確保される。したがって、上記一つの態様では、第一及び第二コイル導体と接続導体との接続性が確保されている場合でも、接続導体は、コイルの内側に延在しがたい。この結果、上記一つの態様は、インダクタンス値の低下を抑制する。
上記一つの態様では、コイルは、複数の第一コイル導体と、複数の第二コイル導体と、複数の接続導体と、を有していてもよい。複数の第一コイル導体と、複数の第二コイル導体とは、複数の絶縁体層が積層されている方向で交互に配置されていてもよい。複数の接続導体は、複数の絶縁体層が積層されている方向から見て、互いに重なっていなくてもよい。
複数の接続導体が、複数の絶縁体層が積層されている方向から見て、互いに重っている、すなわち、複数の接続導体の位置が、複数の絶縁体層が積層されている方向から見て、集中している積層コイル部品を製造する場合、絶縁体材料層が積層されている方向から見て、接続導体を得るための導体材料層が集中している領域では、絶縁体材料層に大きな圧力が作用する。この結果、コイル導体における、複数の絶縁体層が積層されている方向から見て接続導体と重なっている領域では、互いに隣り合っているコイル導体の間隔が小さくなりやすい。
複数の接続導体が、複数の絶縁体層が積層されている方向から見て、互いに重なっていない場合、コイル導体における、複数の絶縁体層が積層されている方向から見て接続導体と重なっている領域では、互いに隣り合っているコイル導体の間隔が小さくなりがたい。したがって、本構成は、互いに隣り合うコイル導体が短絡するのをより一層抑制する。
本発明の一つの態様によれば、コイル導体の短絡及びインダクタンス値の低下を抑制する積層コイル部品が提供される。
一実施形態に係る積層コイル部品を示す斜視図である。 素体、コイル導体、及び接続導体の構成を示す分解斜視図である。 端子電極、コイル導体、及び接続導体を示す図である。 本実施形態の変形例に係る積層コイル部品が備える、素体、コイル導体、及び接続導体の構成を示す分解斜視図である。 端子電極、コイル導体、及び接続導体を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図3を参照して、本実施形態に係る積層コイル部品1の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る積層コイル部品を示す斜視図である。図2は、素体、コイル導体、及び接続導体の構成を示す分解斜視図である。図3は、端子電極、コイル導体、及び接続導体を示す図である。
図1に示されるように、積層コイル部品1は、直方体形状を呈している素体2と、一対の端子電極4,5とを備えている。一対の端子電極4,5は、素体2の両端部にそれぞれ配置されている。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。
素体2は、互いに対向している一対の端面2a,2bと、互いに対向している一対の主面2c,2dと、互いに対向している一対の側面2e,2fと、を有している。一対の主面2c,2dが対向している方向、すなわち、端面2a,2bに平行な方向が、第一方向D1である。一対の端面2a,2bが対向している方向、すなわち、主面2c,2dに平行な方向が、第二方向D2である。一対の側面2e,2fが対向している方向が、第三方向D3である。本実施形態では、第一方向D1は、素体2の高さ方向である。第二方向D2は、素体2の長手方向であり、第一方向D1と直交している。第三方向D3は、素体2の幅方向であり、第一方向D1と第二方向D2とに直交している。
一対の端面2a,2bは、一対の主面2c,2dの間を連結するように第一方向D1に延在している。一対の端面2a,2bは、第三方向D3、すなわち、一対の主面2c,2dの短辺方向にも延在している。一対の側面2e,2fは、一対の主面2c,2dの間を連結するように第一方向D1に延在している。一対の側面2e,2fは、第二方向D2、すなわち、一対の端面2a,2bの長辺方向にも延在している。積層コイル部品1は、電子機器(たとえば、回路基板又は電子部品)に、たとえば、はんだ実装される。積層コイル部品1では、主面2dが、電子機器に対向する実装面を構成する。
図2に示されるように、素体2は、第三方向D3に複数の絶縁体層6が積層されて構成されている。素体2は、積層されている複数の絶縁体層6を有している。素体2では、複数の絶縁体層6が積層されている方向が、第三方向D3と一致する。実際の素体2では、各絶縁体層6は、各絶縁体層6の間の境界が視認できない程度に一体化されている。各絶縁体層6は、たとえば、磁性材料により構成されている。磁性材料は、たとえば、Ni−Cu−Zn系フェライト材料、Ni−Cu−Zn−Mg系フェライト材料、又はNi−Cu系フェライト材料を含んでいる。各絶縁体層6を構成する磁性材料は、Fe合金を含んでいてもよい。各絶縁体層6は、非磁性材料から構成されていてもよい。非磁性材料は、たとえば、ガラスセラミック材料又は誘電体材料を含んでいる。本実施形態では、各絶縁体層6は、磁性材料を含むグリーンシートの焼結体から構成されている。
端子電極4は、素体2の端面2a側に配置されている。端子電極5は、素体2の端面2b側に配置されている。一対の端子電極4,5は、第二方向D2で互いに離間している。各端子電極4,5は、素体2に埋設されている。各端子電極4,5は、素体2に形成される凹部に配置されている。端子電極4は、端面2a及び主面2dにわたって配置されている。端子電極5は、端面2b及び主面2dにわたって配置されている。本実施形態では、端子電極4の表面は、端面2a及び主面2dのそれぞれと略面一である。端子電極5の表面は、端面2b及び主面2dのそれぞれと略面一である。
各端子電極4,5は、導電性材料を含んでいる。導電性材料は、たとえば、Ag又はPdを含んでいる。各端子電極4,5は、導電性材料粉末を含む導電性ペーストの焼結体として構成されている。導電性材料粉末は、たとえば、Ag粉末又はPd粉末を含んでいる。各端子電極4,5の表面には、めっき層が形成されていてもよい。めっき層は、たとえば、電気めっき又は無電解めっきにより形成される。めっき層は、たとえば、Ni、Sn、又はAuを含んでいる。
端子電極4は、第三方向D3から見て、L字状を呈している。端子電極4は、複数の電極部分4a,4bを有している。本実施形態では、端子電極4は、一対の電極部分4a,4bを有している。電極部分4aと電極部分4bとは、素体2の稜線部において接続されており、互いに電気的に接続されている。本実施形態では、電極部分4aと電極部分4bとは、一体的に形成されている。電極部分4aは、第一方向D1に沿って延在している。電極部分4aは、第二方向D2から見て、長方形状を呈している。電極部分4bは、第二方向D2に沿って延在している。電極部分4bは、第一方向D1から見て、長方形状を呈している。各電極部分4a,4bは、第三方向D3に沿って延在している。
図2に示されるように、端子電極4は、複数の電極層10が積層されて構成されている。本実施形態では、端子電極4は、積層された複数の電極層10を有している。本実施形態では、電極層10の数は、「13」である。各電極層10は、対応する絶縁体層6に形成されている欠損部に設けられている。電極層10は、グリーンシートに形成された欠損部内に位置している導電性ペーストが焼成されることによって、形成される。グリーンシートと導電性ペーストとは同時に焼成される。したがって、グリーンシートから絶縁体層6が得られる際に、導電性ペーストから電極層10が得られる。実際の端子電極4では、各電極層10は、各電極層10の間の境界が視認できない程度に一体化されている。グリーンシートに形成された欠損部によって、焼成後の素体2の、端子電極4が配置される凹部が得られる。
各電極層10は、第三方向D3から見て、L字状を呈している。電極層10は、複数の層部分10a,10bを有している。本実施形態では、電極層10は、一対の層部分10a,10bを有している。層部分10aは、第一方向D1に沿って延在している。層部分10bは、第二方向D2に沿って延在している。電極部分4aは、各電極層10の層部分10aが積層されることにより構成されている。電極部分4aでは、各層部分10aは、各層部分10aの間の境界が視認できない程度に一体化されている。電極部分4bは、各電極層10の層部分10bが積層されることにより構成されている。電極部分4bでは、各層部分10bは、各層部分10bの間の境界が視認できない程度に一体化されている。
端子電極5は、第三方向D3から見て、L字状を呈している。端子電極5は、複数の電極部分5a,5bを有している。本実施形態では、端子電極5は、一対の電極部分5a,5bを有している。電極部分5aと電極部分5bとは、素体2の稜線部において接続されており、互いに電気的に接続されている。本実施形態では、電極部分5aと電極部分5bとは、一体的に形成されている。電極部分5aは、第一方向D1に沿って延在している。電極部分5aは、第二方向D2から見て、長方形状を呈している。電極部分5bは、第二方向D2に沿って延在している。電極部分5bは、第一方向D1から見て、長方形状を呈している。各電極部分5a,5bは、第三方向D3に沿って延在している。
図2に示されるように、端子電極5は、複数の電極層11が積層されて構成されている。本実施形態では、端子電極5は、積層された複数の電極層11を有している。本実施形態では、電極層11の数は、「13」である。各電極層11は、対応する絶縁体層6に形成されている欠損部に設けられている。電極層11は、グリーンシートに形成された欠損部内に位置している導電性ペーストが焼成されることによって、形成される。上述したように、グリーンシートと導電性ペーストとは同時に焼成される。したがって、グリーンシートから絶縁体層6が得られる際に、電極層10が得られると共に、導電性ペーストから電極層11が得られる。実際の端子電極5では、各電極層11は、各電極層11の間の境界が視認できない程度に一体化されている。グリーンシートに形成された欠損部によって、焼成後の素体2の、端子電極5が配置される凹部が得られる。
各電極層11は、第三方向D3から見て、L字状を呈している。電極層11は、複数の層部分11a,11bを有している。本実施形態では、電極層11は、一対の層部分11a,11bを有している。層部分11aは、第一方向D1に沿って延在している。層部分11bは、第二方向D2に沿って延在している。電極部分5aは、各電極層11の層部分11aが積層されることにより構成されている。電極部分5aでは、各層部分11aは、各層部分11aの間の境界が視認できない程度に一体化されている。電極部分5bは、各電極層11の層部分11bが積層されることにより構成されている。電極部分5bでは、各層部分11bは、各層部分11bの間の境界が視認できない程度に一体化されている。
積層コイル部品1は、図3に示されるように、素体2内に配置されているコイル7を備えている。コイル7は、図2に示されるように、複数のコイル導体21,23,25,27と、複数のコイル導体31,33,35と、を有している。本実施形態では、コイル7は、四つのコイル導体21,23,25,27と、三つのコイル導体31,33,35と、を有している。各コイル導体21〜27,31〜35は、第三方向D3に沿って、コイル導体21、コイル導体31、コイル導体23、コイル導体33、コイル導体25、コイル導体35、コイル導体27の順に配置されている。コイル導体21〜27とコイル導体31〜35とは、第三方向D3で交互に配置されている。各コイル導体21〜27,31〜35は、ループの一部が途切れた形状を略呈しており、一端と他端とを有している。コイル7のコイル軸は、第三方向D3に沿って延在している。各コイル導体21〜27,31〜35は、ループ部分と、ループ部分からそれぞれ延在している一端及び他端と、を有している。
図3にも示されているように、各コイル導体31,33,35の内径は、各コイル導体21,23,25,27の内径より小さい。たとえば、コイル導体21,23,25,27が第一コイル導体を構成する場合、コイル導体31,33,35が第二コイル導体を構成する。各コイル導体31,33,35の内径は、たとえば、以下のように規定される。
第三方向D3から見て、コイル導体31,33,35(ループ部分)の内側に位置している領域の面積が得られた後に、この面積の円相当径が算出される。算出された円相当径が、各コイル導体31,33,35の内径を規定する。第三方向D3から見て、コイル導体31,33,35の内側に位置している領域において、コイル軸を通り、かつ、コイル軸を挟んで対向する二箇所を結ぶ線分の最小長さが、各コイル導体31,33,35の内径を規定してもよい。上述した線分の最大長さが、各コイル導体31,33,35の内径を規定してもよい。
第三方向D3から見て、コイル導体21,23,25,27(ループ部分)の内側に位置している領域の面積が得られた後に、この面積の円相当径が算出される。算出された円相当径が、各コイル導体21,23,25,27の内径を規定する。第三方向D3から見て、コイル導体21,23,25,27の内側に位置している領域において、コイル軸を通り、かつ、コイル軸を挟んで対向する二箇所を結ぶ線分の最小長さが、各コイル導体21,23,25,27の内径を規定してもよい。上述した線分の最大長さが、各コイル導体21,23,25,27の内径を規定してもよい。
たとえば、コイル導体21,23,25,27の内径が第一内径である場合、コイル導体31,33,35の内径は第二内径である。
各コイル導体31,33,35のループ部分は、第三方向D3から見て、コイル導体21,23,25,27(ループ部分)の内側に位置している領域内に位置している。本実施形態では、各コイル導体31,33,35のループ部分の全体が、第三方向D3から見て、コイル導体21,23,25,27の内側に位置している領域内に位置している。コイル導体31,33,35の内側に位置している領域の形状、及び、コイル導体21,23,25,27の内側に位置している領域の形状は、多角形状を呈している。コイル導体31,33,35の内側に位置している領域の形状、及び、コイル導体21,23,25,27の内側に位置している領域の形状は、多角形状を呈していなくてもよく、たとえば、円形状を呈していてもよい。コイル導体31,33,35の内側に位置している領域と、コイル導体21,23,25,27の内側に位置している領域とは、相似である。コイル導体31,33,35の内側に位置している領域と、コイル導体21,23,25,27の内側に位置している領域とは、相似でなくてもよい。
コイル導体21は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。コイル導体21は、接続導体41を介して、電極層11に連結されている。接続導体41は、コイル導体21と同じ層に位置している。コイル導体21の一端が、接続導体41と接続されている。コイル導体21の一端は、第三方向D3から見て、コイル導体21の外側に向けて延在している。接続導体41は、層部分11aと接続されている。接続導体41は、コイル導体21と電極層11とを連結している。接続導体41は、層部分11bと接続されていてもよい。コイル導体21の他端は、第三方向D3から見て、コイル導体21の内側に向けて延在している。コイル導体21は、同じ層に位置している電極層10から離間している。本実施形態では、コイル導体21、接続導体41、及び電極層11は、一体に形成されている。
コイル導体31は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。コイル導体31の両端は、第三方向D3から見て、コイル導体31の外側に向けて延在している。コイル導体31は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。コイル導体21とコイル導体31とは、コイル導体21とコイル導体31との間に絶縁体層6が介在している状態で、第三方向D3で互いに隣り合っている。第三方向D3から見て、コイル導体21の他端と、コイル導体31の一端とが、互いに重なっている。本実施形態では、第三方向D3から見て、コイル導体21の他端の全体と、コイル導体31の一端の全体とが、互いに重なっている。
コイル導体21とコイル導体31との間に位置している絶縁体層6と同じ層には、接続導体42と、一つの電極層10と、一つの電極層11とが位置している。接続導体42は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。接続導体42は、コイル導体21の他端と接続されていると共に、コイル導体31の一端と接続されている。接続導体42は、コイル導体21とコイル導体31とを連結している。
図3に示されるように、接続導体42は、コイル導体21とコイル導体31とに沿った形状を呈している。接続導体42は、第三方向D3から見て、コイル導体21の他端と、コイル導体31の一端とに重なるように、配置されている。接続導体42は、コイル導体21の他端及びコイル導体31の一端が延在している方向に延在している。本実施形態では、接続導体42の全体が、第三方向D3から見て、コイル導体21の他端と、コイル導体31の一端とに重なっている。接続導体42の幅は、コイル導体21,31の幅と同等である。同等は、必ずしも、値が一致していることだけを意味するのではない。予め設定した範囲での微差、製造誤差、又は測定誤差が値に含まれている場合でも、値が同等であるとしてもよい。
コイル導体23は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。コイル導体23の一端は、第三方向D3から見て、コイル導体23の内側に向けて延在している。コイル導体23の他端は、第三方向D3から見て、コイル導体21,25,27と重なるように延在している。コイル導体23は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。コイル導体31とコイル導体23とは、コイル導体31とコイル導体23との間に絶縁体層6が介在している状態で、第三方向D3で互いに隣り合っている。第三方向D3から見て、コイル導体31の他端と、コイル導体23の一端とが、互いに重なっている。本実施形態では、第三方向D3から見て、コイル導体31の他端の全体と、コイル導体23の一端の全体とが、互いに重なっている。
コイル導体31とコイル導体23との間に位置している絶縁体層6と同じ層には、接続導体43と、一つの電極層10と、一つの電極層11とが位置している。接続導体43は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。接続導体43は、コイル導体31の他端と接続されていると共に、コイル導体23の一端と接続されている。接続導体43は、コイル導体31とコイル導体23とを連結している。
図3に示されるように、接続導体43は、コイル導体31とコイル導体23とに沿った形状を呈している。接続導体43は、第三方向D3から見て、コイル導体31の他端と、コイル導体23の一端とに重なるように、配置されている。接続導体43は、コイル導体31の他端及びコイル導体23の一端が延在している方向に延在している。本実施形態では、接続導体43の全体が、第三方向D3から見て、コイル導体31の他端と、コイル導体23の一端とに重なっている。接続導体43の幅は、コイル導体31,23の幅と同等である。本実施形態では、接続導体43は、第三方向D3から見て、接続導体42と重なっていない。
コイル導体33は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。コイル導体33の両端は、第三方向D3から見て、コイル導体33の外側に向けて延在している。コイル導体33は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。コイル導体23とコイル導体33とは、コイル導体23とコイル導体33との間に絶縁体層6が介在している状態で、第三方向D3で互いに隣り合っている。第三方向D3から見て、コイル導体23の他端と、コイル導体33の一端とが、互いに重なっている。本実施形態では、第三方向D3から見て、コイル導体23の他端の全体と、コイル導体33の一端の全体とが、互いに重なっている。
コイル導体23とコイル導体33との間に位置している絶縁体層6と同じ層には、接続導体44と、一つの電極層10と、一つの電極層11とが位置している。接続導体44は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。接続導体44は、コイル導体23の他端と接続されていると共に、コイル導体33の一端と接続されている。接続導体44は、コイル導体23とコイル導体33とを連結している。
図3に示されるように、接続導体44は、コイル導体23とコイル導体33とに沿った形状を呈している。接続導体44は、第三方向D3から見て、コイル導体23の他端と、コイル導体33の一端とに重なるように、配置されている。接続導体44は、コイル導体23の他端及びコイル導体34の一端が延在している方向に延在している。本実施形態では、接続導体44の全体が、第三方向D3から見て、コイル導体23の他端と、コイル導体33の一端とに重なっている。接続導体44の幅は、コイル導体23,33の幅と同等である。本実施形態では、接続導体44は、第三方向D3から見て、接続導体42,43,45,46,47と重なっていない。
コイル導体25は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。コイル導体25の一端は、第三方向D3から見て、コイル導体21,23,27と重なるように延在している。コイル導体25の他端は、第三方向D3から見て、コイル導体25の内側に向けて延在している。コイル導体25は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。コイル導体33とコイル導体25とは、コイル導体33とコイル導体25との間に絶縁体層6が介在している状態で、第三方向D3で互いに隣り合っている。第三方向D3から見て、コイル導体33の他端と、コイル導体25の一端とが、互いに重なっている。本実施形態では、第三方向D3から見て、コイル導体33の他端の全体と、コイル導体25の一端の全体とが、互いに重なっている。
コイル導体33とコイル導体25との間に位置している絶縁体層6と同じ層には、接続導体45と、一つの電極層10と、一つの電極層11とが位置している。接続導体45は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。接続導体45は、コイル導体33の他端と接続されていると共に、コイル導体25の一端と接続されている。接続導体45は、コイル導体33とコイル導体25とを連結している。
図3に示されるように、接続導体45は、コイル導体33とコイル導体25とに沿った形状を呈している。接続導体45は、第三方向D3から見て、コイル導体33の他端と、コイル導体25の一端とに重なるように、配置されている。接続導体45は、コイル導体33の他端及びコイル導体25の一端が延在している方向に延在している。本実施形態では、接続導体45の全体が、第三方向D3から見て、コイル導体33の他端と、コイル導体25の一端とに重なっている。接続導体45の幅は、コイル導体33,25の幅と同等である。本実施形態では、接続導体45は、第三方向D3から見て、接続導体42,43,44,46,47と重なっていない。
コイル導体35は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。コイル導体35の両端は、第三方向D3から見て、コイル導体35の外側に向けて延在している。コイル導体35は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。コイル導体25とコイル導体35とは、コイル導体25とコイル導体35との間に絶縁体層6が介在している状態で、第三方向D3で互いに隣り合っている。第三方向D3から見て、コイル導体25の他端と、コイル導体35の一端とが、互いに重なっている。本実施形態では、第三方向D3から見て、コイル導体25の他端の全体と、コイル導体35の一端の全体とが、互いに重なっている。
コイル導体25とコイル導体35との間に位置している絶縁体層6と同じ層には、接続導体46と、一つの電極層10と、一つの電極層11とが位置している。接続導体46は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。接続導体46は、コイル導体25の他端と接続されていると共に、コイル導体35の一端と接続されている。接続導体46は、コイル導体25とコイル導体35とを連結している。
図3に示されるように、接続導体46は、コイル導体25とコイル導体35とに沿った形状を呈している。接続導体46は、第三方向D3から見て、コイル導体25の他端と、コイル導体35の一端とに重なるように、配置されている。接続導体46は、コイル導体25の他端及びコイル導体35の一端が延在している方向に延在している。本実施形態では、接続導体46の全体が、第三方向D3から見て、コイル導体25の他端と、コイル導体35の一端とに重なっている。接続導体46の幅は、コイル導体25,35の幅と同等である。本実施形態では、接続導体46は、第三方向D3から見て、接続導体42と重なっている。
コイル導体27は、一つの電極層10と一つの電極層11と同じ層に位置している。コイル導体27の一端は、第三方向D3から見て、コイル導体27の内側に向けて延在している。コイル導体21は、接続導体48を介して、電極層10に連結されている。接続導体48は、コイル導体27と同じ層に位置している。コイル導体27の他端が、接続導体48と接続されている。コイル導体27の他端は、第三方向D3から見て、コイル導体21の外側に向けて延在している。接続導体48は、層部分10aと接続されている。接続導体48は、コイル導体27と電極層10とを連結している。接続導体48は、層部分10bと接続されていてもよい。コイル導体27は、同じ層に位置している電極層11から離間している。本実施形態では、コイル導体27、接続導体48、及び電極層10は、一体に形成されている。コイル導体35とコイル導体27とは、コイル導体35とコイル導体27との間に絶縁体層6が介在している状態で、第三方向D3で互いに隣り合っている。第三方向D3から見て、コイル導体35の他端と、コイル導体27の一端とが、互いに重なっている。本実施形態では、第三方向D3から見て、コイル導体35の他端の全体と、コイル導体27の一端の全体とが、互いに重なっている。
コイル導体35とコイル導体27との間に位置している絶縁体層6と同じ層には、接続導体47と、一つの電極層10と、一つの電極層11とが位置している。接続導体47は、同じ層に位置している電極層10,11から離間している。接続導体47は、コイル導体35の他端と接続されていると共に、コイル導体27の一端と接続されている。接続導体47は、コイル導体35とコイル導体27とを連結している。
図3に示されるように、接続導体47は、コイル導体35とコイル導体27とに沿った形状を呈している。接続導体47は、第三方向D3から見て、コイル導体35の他端と、コイル導体27の一端とに重なるように、配置されている。接続導体47は、コイル導体35の他端及びコイル導体27の一端が延在している方向に延在している。本実施形態では、接続導体47の全体が、第三方向D3から見て、コイル導体35の他端と、コイル導体27の一端とに重なっている。接続導体47の幅は、コイル導体35,27の幅と同等である。本実施形態では、接続導体47は、第三方向D3から見て、接続導体43と重なっている。接続導体47は、第三方向D3から見て、接続導体46と重なっていない。
コイル導体21〜27,31〜35は、接続導体42〜47を通して、電気的に接続されている。コイル導体21〜27,31〜35は、コイル7を構成している。コイル7は、接続導体41を通して、端子電極5と電気的に接続されている。コイル7は、接続導体48を通して、端子電極4と電気的に接続されている。
各コイル導体21〜27,31〜35及び各接続導体41〜48は、導電性材料を含んでいる。導電性材料は、Ag又はPdを含んでいる。各コイル導体21〜27,31〜35及び各接続導体41〜48は、導電性材料粉末を含む導電性ペーストの焼結体として構成されている。導電性材料粉末は、たとえば、Ag粉末又はPd粉末を含んでいる。本実施形態では、各コイル導体21〜27,31〜35及び各接続導体41〜48は、各端子電極4,5と同じ導電性材料を含んでいる。各コイル導体21〜27,31〜35及び各接続導体41〜48は、各端子電極4,5と異なる導電性材料を含んでいてもよい。
各コイル導体21〜27,31〜35及び各接続導体41〜48は、対応する絶縁体層6に形成されている欠損部に設けられている。各コイル導体21〜27,31〜35及び各接続導体41〜48は、グリーンシートに形成された欠損部内に位置している導電性ペーストが焼成されることによって、形成される。上述したようにグリーンシートと導電性ペーストとは同時に焼成される。したがって、グリーンシートから絶縁体層6が得られる際に、導電性ペーストから各コイル導体21〜27,31〜35及び各接続導体41〜48が得られる。
グリーンシートに形成される欠損部は、たとえば、以下の過程によって形成される。
まず、絶縁体層6の構成材料及び感光性材料を含む素体ペーストを基材上に付与することにより、グリーンシートを形成する。基材は、たとえば、PETフィルムである。素体ペーストに含まれる感光性材料は、ネガ型及びポジ型のどちらであってもよく、公知のものを用いることができる。次に、欠損部に対応するマスクを用い、フォトリソグラフィ法によりグリーンシートを露光及び現像し、基材上のグリーンシートに欠損部を形成する。欠損部が形成されたグリーンシートは、素体パターンである。
電極層10,11、コイル導体21〜27,31〜35、及び接続導体41〜48は、たとえば、以下の過程によって形成される。
まず、感光性材料を含む導電性ペーストを基材上に付与することにより、導体材料層を形成する。導電性ペーストに含まれる感光性材料は、ネガ型及びポジ型のどちらであってもよく、公知のものを用いることができる。次に、欠損部に対応するマスクを用い、フォトリソグラフィ法により導体材料層を露光及び現像し、欠損部の形状に対応する導体パターンを基材上に形成する。
積層コイル部品1は、たとえば、上述した過程に続く以下の過程によって得られる。
導体パターンが、素体パターンの欠損部に組み合わされることにより、素体パターンと導体パターンとが同一層とされたシートが用意される。用意した所定枚数のシートを積層して得られた積層体を熱処理した後に、積層体から、複数のグリーンチップを得る。本過程では、たとえば、切断機で、グリーン積層体をチップ状に切断する。これにより、所定の大きさを有する複数のグリーンチップが得られる。
次に、グリーンチップを焼成する。この焼成により、積層コイル部品1が得られる。積層コイル部品1では、端子電極4,5とコイル7とが一体に形成されている。
以上のように、本実施形態では、コイル導体31,33,35の内径がコイル導体21,23,25,27の内径より小さいので、全てのコイル導体21〜27,31〜35の内径が同じである構成に比して、互いに隣り合うコイル導体21〜27,31〜35の間隔が小さくなりがたい。したがって、コイル導体21,23,25,27とコイル導体31,33,35とが短絡しがたい。
本実施形態では、接続導体42〜47は、コイル導体21〜27とコイル導体31〜35とに沿った形状を呈している。接続導体42〜47が、コイル導体21〜27とコイル導体31〜35とに沿った形状を呈している場合、たとえば、接続導体42〜47の、コイル導体21〜27とコイル導体31〜35とに沿った方向での長さを大きくすることにより、コイル導体21〜27,31〜35と接続導体42〜47との接続性が確保される。したがって、積層コイル部品1では、コイル導体21〜27,31〜35と接続導体42〜47との接続性が確保されている場合でも、接続導体42〜47は、コイル7の内側に延在しがたい。この結果、積層コイル部品1は、インダクタンス値の低下を抑制する。
本実施形態では、接続導体42〜47は、コイル導体31,33,35(ループ部分)の内側に位置している領域内に延在していない。したがって、積層コイル部品1は、インダクタンス値の低下をより一層抑制する。
次に、図4及び図5を参照して、本実施形態の変形例に係る積層コイル部品の構成を説明する。図4は、本変形例に係る積層コイル部品が備える、素体、コイル導体、及び接続導体の構成を示す分解斜視図である。図5は、端子電極、コイル導体、及び接続導体を示す図である。本変形例に係る積層コイル部品は、概ね、上述した積層コイル部品1と類似又は同じであるが、本変形例は、接続導体42〜47の構成に関して、上述した実施形態と相違する。以下、上述した実施形態と本変形例との相違点を主として説明する。
本変形例に係る積層コイル部品は、積層コイル部品1と同じく、素体2、一対の端子電極4,5、及びコイル7を備えている。コイル7は、複数のコイル導体21,23,25,27、複数のコイル導体31,33,35、及び複数の接続導体41〜48を有している。
接続導体42は、コイル導体21とコイル導体31とを連結している。コイル導体31の一端は、第一部分と、第二部分とを有している。第一部分は、コイル導体31の外側に向けて延在している。第二部分は、第三方向D3から見てコイル導体21のループ部分と重なるように、延在している。コイル導体31では、第一部分は、ループ部分と第二部分との間に位置している。接続導体42は、第三方向D3から見て、コイル導体21のループ部分及び他端と、コイル導体31の第一及び第二部分とに重なるように、配置されている。接続導体42は、第三方向D3から見て、コイル導体21のループ部分と、コイル導体31の第二部分とに重なるように、配置されていてもよい。
接続導体43は、コイル導体31とコイル導体23とを連結している。コイル導体31の他端は、第三部分と、第四部分とを有している。第三部分は、コイル導体31の外側に向けて延在している。第四部分は、第三方向D3から見てコイル導体23のループ部分と重なるように、延在している。コイル導体31では、第三部分は、ループ部分と第四部分との間に位置している。接続導体43は、第三方向D3から見て、コイル導体31の第三及び第四部分と、コイル導体23のループ部分及び一端とに重なるように、配置されている。接続導体43は、第三方向D3から見て、コイル導体31の第四部分と、コイル導体23のループ部分とに重なるように、配置されていてもよい。
接続導体46は、コイル導体25とコイル導体35とを連結している。コイル導体25の他端は、第五部分と、第六部分とを有している。第五部分は、コイル導体25の内側に向けて延在している。第六部分は、第三方向D3から見てコイル導体35のループ部分と重なるように、延在している。コイル導体25では、第五部分は、ループ部分と第六部分との間に位置している。接続導体46は、第三方向D3から見て、コイル導体25の第五及び第六部分と、コイル導体35の他端及びループ部分とに重なるように、配置されている。接続導体46は、第三方向D3から見て、コイル導体25の第六部分と、コイル導体35のループ部分とに重なるように、配置されていてもよい。
接続導体47は、コイル導体35とコイル導体27とを連結している。コイル導体27の一端は、第七部分と、第八部分とを有している。第七部分は、コイル導体27の内側に向けて延在している。第八部分は、第三方向D3から見てコイル導体35のループ部分と重なるように、延在している。コイル導体27では、第七部分は、ループ部分と第八部分との間に位置している。接続導体47は、第三方向D3から見て、コイル導体35の他端及びループ部分と、コイル導体35の第七及び第八部分とに重なるように、配置されている。接続導体47は、第三方向D3から見て、コイル導体35のループ部分と、コイル導体27の第八部分とに重なるように、配置されていてもよい。
本変形例では、接続導体42は、第三方向D3から見て、接続導体46と重なっていない。本変形例では、接続導体43は、第三方向D3から見て、接続導体47と重なっていない。したがって、本変形例では、接続導体42〜47が、第三方向D3から見て、互いに重なっていない。
本変形例でも、上述した実施形態と同じく、各コイル導体31,33,35の内径は、各コイル導体21,23,25,27の内径より小さいので、コイル導体21,23,25,27とコイル導体31,33,35とが短絡しがたい。本変形例に係る積層コイル部品も、積層コイル部品1と同じく、接続導体42〜47が、コイル導体21〜27とコイル導体31〜35とに沿った形状を呈しているので、インダクタンス値の低下を抑制する。
本変形例では、接続導体42〜47が、第三方向D3から見て、互いに重なっていない。したがって、コイル導体21〜27,31〜35における、第三方向D3から見て接続導体42〜47と重なっている領域では、互いに隣り合っているコイル導体21〜27,31〜35の間隔が小さくなりがたい。この結果、本変形例に係る積層コイル部品は、コイル導体21,23,25,27とコイル導体31,33,35とが短絡するのをより一層抑制する。
上記実施形態及び変形例では、接続導体42〜47は、レーザ加工により形成された貫通孔に充填された導電性ペーストが焼結することにより形成された、いわゆるスルーホール導体とは異なる。したがって、接続導体42〜47は、円柱形状又は錐台形状を呈しておらず、上述したように、コイル導体21〜27とコイル導体31〜35とに沿った形状を呈している。上記実施形態及び変形例では、接続導体42〜47の厚みは、接続導体42〜47の幅より小さく、かつ、接続導体42〜47の長さより小さい。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
接続導体42〜47の幅は、コイル導体21〜27,31〜35の幅と同等でなくてもよい。接続導体42〜47は、コイル導体31,33,35(ループ部分)の内側に位置している領域内に延在していてもよい。しかしながら、コイル導体31,33,35(ループ部分)の内側に位置している領域内に延在していない場合、上述したように、積層コイル部品1は、インダクタンス値の低下をより一層抑制する。
各コイル導体31,33,35のループ部分の一部(たとえば、外周縁)が、第三方向D3から見て、コイル導体21,23,25,27のループ部分と重なっていてもよい。コイル導体21〜27,31〜35の断面形状は、製造過程(たとえば、積層過程)に起因して、コイル導体21〜27,31〜35の厚みが、コイル導体21〜27,31〜35の幅方向での端に向かうにつれて減少する形状を呈している。したがって、各コイル導体31,33,35のループ部分の一部が、第三方向D3から見て、コイル導体21,23,25,27のループ部分と重なっている場合でも、互いに隣り合っているコイル導体21〜27,31〜35の間隔が小さくなりがたい。
コイル導体21〜27,31〜35の数、及び、接続導体42〜47の数は、上述した値に限られない。
コイル7のコイル軸は、第一方向D1に沿って延在していてもよい。この場合、複数の絶縁体層6が積層されている方向が、第一方向D1と一致する。
端子電極4は、電極部分4aのみを有していてもよく、電極部分4bのみを有していてもよい。端子電極5も、電極部分5aのみを有していてもよく、電極部分5bのみを有していてもよい。各端子電極4,5は、素体2に形成される凹部に配置されていなくてもよい。この場合、各端子電極4,5は、凹部が形成されていない素体の表面に配置される。
1…積層コイル部品、2…素体、6…絶縁体層、7…コイル、21〜27,31〜35…コイル導体、41〜48…接続導体、D1…第一方向、D2…第二方向、D3…第三方向。

Claims (2)

  1. 積層された複数の絶縁体層を有している素体と、
    前記素体内に配置されているコイルと、を備えており、
    前記コイルは、
    第一内径を有している第一コイル導体と、
    前記第一内径より小さい第二内径を有していると共に、前記複数の絶縁体層が積層されている方向で前記第一コイル導体と隣り合っている第二コイル導体と、
    前記第一コイル導体と前記第二コイル導体とを連結していると共に、前記第一コイル導体と前記第二コイル導体とに沿った形状を呈している接続導体と、を有している、積層コイル部品。
  2. 前記コイルは、複数の前記第一コイル導体と、複数の前記第二コイル導体と、複数の前記接続導体と、を有し、
    複数の前記第一コイル導体と、複数の前記第二コイル導体とは、前記複数の絶縁体層が積層されている前記方向で交互に配置されており、
    複数の前記接続導体は、前記複数の絶縁体層が積層されている前記方向から見て、互いに重なっていない、請求項1に記載の積層コイル部品。
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