JP5092508B2 - コモンモードノイズフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、各種電子機器に使用される小型で積層型のコモンモードノイズフィルタに関するものである。
従来のコモンモードノイズフィルタは、図5に示すように、第1〜第4の絶縁層1a〜1dの上面にそれぞれ第1〜第4の導体2a、2b、3a、3bを設け、そして第1の導体2aと渦巻き状の第2の導体2bとをビア4aを介して接続することにより第1のコイル2を形成するとともに、渦巻き状の第3の導体3aと第4の導体3bとをビア4bを介して接続することにより第2のコイル3を形成し、さらに前記第4の導体3bの上面に磁性体からなる第5の絶縁層1eを設けていた。
また、前記第2の絶縁層1b〜第4の絶縁層1dは非磁性体で構成するとともに、この非磁性体で構成された第2の絶縁層1b〜第4の絶縁層1dに、渦巻き状の第2の導体2bおよび第3の導体3aの渦巻きの内側に位置する磁性部5をそれぞれ1つ設け、さらに前記第1の絶縁層1aを磁性体で構成し、そして前記磁性部5を第1の絶縁層1aと第5の絶縁層1eに接続していた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2001−76930号公報
上記した従来のコモンモードノイズフィルタにおいては、第2〜第4の絶縁層1b〜1dと、磁性部5、第1の絶縁層1a、第5の絶縁層1eとが異なる材料で構成されているため、これらの界面で応力が生じ、これにより、クラックが発生してしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、クラックの発生を抑制できるコモンモードノイズフィルタを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、第1の絶縁層の上面に設けられた第1の導体と、前記第1の導体の上面に設けられかつ第1のビアを有する第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層の上面に設けられかつ前記第1のビアを介して前記第1の導体と接続されることにより第1のコイルを構成する渦巻き状の第2の導体と、前記第2の導体の上面に設けられた第3の絶縁層と、前記第3の絶縁層の上面に設けられた渦巻き状の第3の導体と、前記第3の導体の上面に設けられかつ第2のビアを有する第4の絶縁層と、前記第4の絶縁層の上面に設けられかつ前記第2のビアを介して前記第3の導体と接続されることにより第2のコイルを構成する第4の導体と、前記第4の導体の上面に設けられた第5の絶縁層と、前記第5の絶縁層の上面および前記第1の絶縁層の下面に設けられた磁性体と、これらを一体化して構成した本体部とを備え、前記第1〜第5の絶縁層のうち前記第3の絶縁層を含む複数の絶縁層を非磁性体で構成し、かつ前記非磁性体で構成された複数の絶縁層のうち少なくとも1つに、上面視にて前記第1のコイルと第2のコイルのそれぞれの内側と外側のいずれか一方もしくは両方に、磁性材料からなる磁性部を設け、前記非磁性体で構成された他の絶縁層に、上面視にて前記磁性部と重なる位置に貫通孔を設けたもので、この構成によれば、非磁性体で構成された絶縁層と、磁性部および磁性体で構成された部分との間で生じる応力を貫通孔で緩和させることができるため、クラックの発生を抑制できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、第1〜第5の絶縁層を非磁性体で構成するとともに、前記第1の絶縁層と第3の絶縁層および第5の絶縁層のみに磁性部を設け、かつ第2の絶縁層と第4の絶縁層に貫通孔を設けるようにしたもので、この構成によれば、第2の絶縁層と第4の絶縁層にはビアと貫通孔をそれぞれ設けるだけでよいため、第2の絶縁層と第4の絶縁層を容易に構成することができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、第1〜第5の絶縁層の誘電率を磁性体の誘電率より小さくしたもので、この構成によれば、第1の導体と第2の導体とで構成される第1のコイルと、第3の導体と第4の導体とで構成される第2のコイルとの間で発生する浮遊容量を低減できるため、高周波帯域での差動信号の挿入損失を少なくすることができ、これにより、高周波帯域でも使用することができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、第2の導体と第3の導体の形状を略円形状に構成したもので、この構成によれば、第1のコイルと第2のコイルの中心部を介して対向する第2の導体同士と第3の導体同士の中心部からの距離を略同一にすることができるため、磁気効率は高くなり、これにより、コモンモードノイズの除去効果が大きくなるという作用効果が得られるものである。
以上のように本発明のコモンモードノイズフィルタは、第1〜第5の絶縁層のうち第3の絶縁層を含む複数の絶縁層を非磁性体で構成し、かつ非磁性体で構成された複数の絶縁層のうち少なくとも1つに、上面視にて第1のコイルと第2のコイルのそれぞれの内側と外側のいずれか一方もしくは両方に、磁性材料からなる磁性部を設け、前記非磁性体で構成された他の絶縁層に、上面視にて前記磁性部と重なる位置に貫通孔を設けているため、非磁性体で構成された絶縁層と、磁性部および磁性体で構成された部分との間で生じる応力を、貫通孔で緩和させることができ、これにより、クラックの発生を抑制できるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタについて、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図、図2は図1のA−A線断面図、図3は同コモンモードノイズフィルタの斜視図である。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタは、図1〜図3に示すように、第1の絶縁層11aの上面に設けられた第1の導体12と、前記第1の導体12の上面に設けられかつ第1のビア13を有する第2の絶縁層11bと、前記第2の絶縁層11bの上面に設けられかつ前記第1のビア13を介して前記第1の導体12と接続された渦巻き状の第2の導体14と、前記第2の導体14の上面に設けられた第3の絶縁層11cと、前記第3の絶縁層11cの上面に設けられた渦巻き状の第3の導体15と、前記第3の導体15の上面に設けられかつ第2のビア16を有する第4の絶縁層11dと、前記第4の絶縁層11dの上面に設けられかつ前記第2のビア16を介して前記第3の導体15と接続された第4の導体17と、前記第4の導体17の上面に設けられた第5の絶縁層11eと、前記第5の絶縁層11eの上面および前記第1の絶縁層11aの下面に設けられた磁性体18と、これらを一体化して構成した本体部19とを備えているものである。
また、前記第1〜第5の絶縁層11a〜11eを非磁性体で構成し、そして前記第1の絶縁層11aと第3の絶縁層11cおよび第5の絶縁層11eにおける前記第2の導体14と第3の導体15の内側および外側の両方に位置する部分にはそれぞれ磁性材料からなる磁性部20を設け、さらに前記第2の絶縁層11bと第4の絶縁層11dの磁性部20と対応する位置に、貫通孔を形成して磁性部20より透磁率の低い緩衝部21を設けているものである。
上記構成において、前記第1〜第5の絶縁層11a〜11eは、絶縁性を有する材料からなり、そして第1の絶縁層11aの上面には第1の導体12が、第2の絶縁層11bの上面には第2の導体14が、第3の絶縁層11cの上面には第3の導体15が、第4の絶縁層11dの上面には第4の導体17がそれぞれ形成されている。
また、前記第1〜第5の絶縁層11a〜11eは、ガラスセラミック等のガラスを含有した非磁性体で構成されているもので、これらは、第5の絶縁層11eの上面および第1の絶縁層11aの下面に設けられた磁性体18よりも透磁率の低い材料で構成されている。
なお、第2の絶縁層11bと第4の絶縁層11dには、磁性材料からなる磁性部20は設けずに、磁性部20と対応する部分に貫通孔で構成された緩衝部21を設けているものである。
さらに、前記第1〜第5の絶縁層11a〜11eの誘電率は磁性体18の誘電率より小さくしているもので、このような構成にした場合は、第1の導体12と第2の導体14とで構成される第1のコイル22と、第3の導体15と第4の導体17とで構成される第2のコイル23との間で発生する浮遊容量を低減できるため、高周波帯域での差動信号の挿入損失を少なくすることができ、これにより、高周波帯域でも使用することができるという効果が得られるものである。
そしてまた、前記第1〜第4の導体12,14,15,17は銀などの導電材料をめっきすることにより形成され、そして第1の導体12と第2の導体14は第2の絶縁層11bに形成された第1のビア13を介して接続することにより第1のコイル22を構成している。さらに、第3の導体15と第4の導体17は第4の絶縁層11dに形成された第2のビア16を介して接続することにより第2のコイル23を構成している。
なお、前記第2の導体14と第3の導体15は渦巻状に構成され、上面視にて略重なるようになっている。そして、この第2の導体14と第3の導体15の形状は、略円形状に構成されているものであり、このような構成にすれば、第1のコイル22と第2のコイル23の中心部を介して対向する第2の導体14同士と第3の導体15同士の中心部からの距離を略同一にすることができるため、磁気効率は高くなり、これにより、コモンモードノイズフィルタの除去効果が大きくなるものである。
また、前記磁性体18はNi−Znフェライト等の磁性材料により構成されているもので、第5の絶縁層11eの上面および第1の絶縁層11aの下面に設けられている。そして、この磁性体18は複数の磁性体層18aを積層することによって形成されている。
そしてまた、前記磁性部20は、非磁性体で構成された第1〜第5の絶縁層11a〜11eのうち、第1、第3、第5の絶縁層11a,11c,11eにおける第2の導体14と第3の導体15の内側と外側の両方、すなわち上面視にて第1のコイル22、第2のコイル23の内側と外側の両方に位置する箇所にそれぞれ設けられ、かつNi−Znフェライト等の磁性材料により構成されているものである。この磁性部20を形成することにより、第1のコイル22と第2のコイル23の間を交差する磁界を強めることができるため、第1のコイル22と第2のコイル23のコモンモード成分のインピーダンスが大きくなり、これにより、より多くのコモンモードノイズを除去できるものである。
なお、前記磁性部20は、上記本発明の一実施の形態においては、第2の導体14と第3の導体の内側および外側の両方に位置する部分にそれぞれ設けているが、第2の導体14と第3の導体15の内側および外側のいずれか一方のみに設けてもよいものである。
前記緩衝部21は、図1、図2に示すように、第1の絶縁層11aと第3の絶縁層11cおよび第5の絶縁層11eのみに設けられた磁性部20と対応する位置、すなわち、上面視にて磁性部20と重なる位置における第2の絶縁層11bと第4の絶縁層11dに形成された貫通孔で構成され、この貫通孔の中は磁性部20より透磁率が低い大気となっている。
また、貫通孔は第2の絶縁層11b、第4の絶縁層11dの上面視にて磁性部20と重なる位置において磁性部20の断面積より小さい断面積のものであってもよい。この場合も、第2の絶縁層11b、第4の絶縁層11dの上面視にて磁性部20と重なる部分の透磁率は、磁性部20より透磁率が低くなる。
なお、この緩衝部21は、図4に示すように貫通孔に磁性部20より透磁率が低い非磁性材料や非磁性のガラスセラミックス材料等を充填して構成してもよいものである。さらに、この緩衝部21を構成する貫通孔に充填される材料としては、磁性部20より透磁率が低く、第1〜第5の絶縁層11a〜11eを構成する非磁性材料と同じものを用いるのが好ましい。また、前記緩衝部21は貫通孔ではなく、絶縁層を貫通しない窪みであってもよい。
そしてまた、上記本発明の一実施の形態においては、第2の絶縁層11bと第4の絶縁層11d自体が非磁性体で構成されているため、第2の絶縁層11bと第4の絶縁層11dの上面視にて磁性部20に重なる箇所が、磁性部20より透磁率が低い緩衝部21となり、これにより、貫通孔で緩衝部21を新たに設ける必要はなくなる。この場合、第2の絶縁層11bと第4の絶縁層11dには第1のビア13と第2のビア16をそれぞれ設けるだけでよく、これにより、第2の絶縁層11bと第4の絶縁層11dを容易に構成することができるものである。
なお、第1、第2、第4、第5の絶縁層11a,11b,11d,11eのうち少なくとも1枚を磁性体で構成してもよいが、この場合は、磁性体で構成されていない絶縁層に、磁性部20、緩衝部21を形成すればよい。
また、上面視にて第1のコイル22、第2のコイル23の内側には緩衝部21を形成しないが、外側には緩衝部21を形成するようにしてもよく、逆に第1のコイル22、第2のコイル23の外側には緩衝部21を形成しないが、内側には緩衝部21を形成するようにしてもよい。なお、第1のコイル22、第2のコイル23の内側と外側の両方に位置する箇所に緩衝部21を形成するときは、同じ絶縁層に緩衝部21を形成すれば、焼成時の収縮による応力をバランスよく逃がすことができる。
したがって、第1〜第5の絶縁層11a〜11eの上面視にて第1のコイル22、第2のコイル23の内側と外側の両方に位置する箇所に、磁性部20、緩衝部21のいずれかが形成されることになる。すなわち、第1のコイル22、第2のコイル23の内側と外側の両方に位置する箇所において、第1〜第5の絶縁層11a〜11eを一直線状に貫く磁性部20の一部を緩衝部21に換えたような構成になる。
そして、上記した構成部品を積層することにより、図3に示すようなコモンモードノイズフィルタの本体部19が形成される。また、この本体部19の両側部には、第1〜第4の外部電極24〜27が設けられており、かつこの第1〜第4の外部電極24〜27は、第1〜第4の導体12,14,15,17とそれぞれ接続されるように銀を印刷することによって形成されている。そしてまた、前記第1〜第4の外部電極24〜27の表面には、ニッケルめっき層、すずめっき層がそれぞれ施されている。
なお、前記第1〜第4の導体12,14,15,17は、めっきで形成するのではなく、その他の印刷や蒸着等の方法で形成してもよいものである。
次に、本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図1〜図3において、まず、それぞれの原材料である磁性材料、ガラス、非磁性材料の粉体および樹脂からなる混合物により、方形の第1〜第5の絶縁層11a〜11e、磁性体層18aをそれぞれ所定枚数作製する。このとき、第2の絶縁層11b、第4の絶縁層11dの所定箇所に、レーザ、パンチングなどで孔あけ加工をし、この孔に銀を充填して、第1、第2のビア13,16を形成する。そして、第1、第3、第5の絶縁層11a,11c,11eにおける第2の導体14、第3の導体15の内側に対応する部分に1箇所、および外側に対応する部分に4箇所、レーザ、パンチングなどで貫通孔を設ける。
次に、所定枚数の磁性体層18aを積層して磁性体18を形成し、その後、磁性体18の上面に貫通孔を有する第1の絶縁層11aを載置する。
次に、第1の絶縁層11aの貫通孔にNi−Znフェライト等からなるペーストを埋め込んだ後、乾燥させて磁性部20を構成する。
次に、第1の絶縁層11aの上面に第1の導体12をめっきによって形成し、その後、第1の導体12の上面に第1のビア13を有する第2の絶縁層11bを載置する。このとき、第1の導体12の一端部と第1のビア13を接続する。
次に、第2の絶縁層11bの上面に第2の導体14をめっきによって渦巻状に形成し、その後、第2の導体14の上面に貫通孔を有する第3の絶縁層11cを載置する。このとき、第2の導体14の一端部と第1のビア13を接続する。
次に、第3の絶縁層11cの貫通孔にNi−Znフェライト等からなるペーストを埋め込んだ後、乾燥させて磁性部20を構成する。
次に、第3の絶縁層11cの上面に第3の導体15をめっきによって渦巻状に形成し、その後、第3の導体15の上面に第2のビア16を有する第4の絶縁層11dを載置する。このとき、第3の導体15の一端部と第2のビア16を接続する。
次に、第4の絶縁層11dの上面に第4の導体17をめっきによって形成し、その後、第4の導体17の上面に貫通孔を有する第5の絶縁層11eを載置する。このとき、第4の導体17の一端部と第2のビア16を接続する。
なお、前記第1〜第4の導体12,14,15,17の形成方法は、別途用意したベース板(図示せず)に所定パターン形状の導体をめっきによって形成し、その後、この導体を各絶縁層に転写することにより形成する。
次に、第5の絶縁層11eの貫通孔にNi−Znフェライト等からなるペーストを埋め込んだ後、乾燥させて磁性部20を形成する。
次に、第5の絶縁層11eの上面に、所定枚数の磁性体層18aを積層して磁性体18を形成し、コモンモードノイズフィルタの本体部19を形成する。
次に、前記本体部19を所定の温度、時間で焼成し、さらに、前記本体部19の両側面に、第1〜第4の導体12,14,15,17とそれぞれ接続されるように銀を印刷することにより、第1〜第4の外部電極24〜27を形成する。
最後に第1〜第4の外部電極24〜27の表面にめっきによってニッケルめっき層、すずめっき層を形成する。
上記したように本発明の一実施の形態においては、非磁性体で構成された第1〜第5の絶縁層11a〜11eにおいて、上面視にて第1のコイル22と第2のコイル23のそれぞれの内側と外側の両方に、磁性材料からなる磁性部20と、貫通孔(緩衝部21)とを設けているため、非磁性体で構成された第1〜第5の絶縁層11a〜11eと、磁性部20および磁性体18で構成された部分との間で生じる応力を、貫通孔で緩和させることができ、これにより、クラックの発生を抑制できるという効果が得られるものである。
すなわち、磁性材料からなる磁性部20および磁性体18と、非磁性材料からなる第1〜第5の絶縁層11a〜11eとは異種材料で構成されているため、磁性部20と対応する部分に緩衝部21が設けられていない場合は、焼成する際に、磁性材料からなる磁性部20および磁性体18と、非磁性材料からなる第1〜第5の絶縁層11a〜11eとの間の界面に応力が生じるため、クラックが発生してしまうが、本発明の一実施の形態のように、磁性部20と対応するように第2の絶縁層11bと第4の絶縁層11dに緩衝部21を設けた場合は、磁性材料からなる磁性部20および磁性体18と、非磁性材料からなる第1〜第5の絶縁層11a〜11eとの間の界面の応力を低減させることができるため、クラックの発生を抑制させることができる。さらに、磁性部20を形成しているため、第1のコイル22と第2のコイル23の間を交差する磁界を強めることができるため、第1のコイル22と第2のコイル23のコモンモード成分のインピーダンスが大きくなり、これにより、より多くのコモンモードノイズを除去できる。この結果、クラックの発生の抑制とより多くのコモンモードノイズの除去という2つの効果を同時に実現できるものである。
なお、上記本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタにおいては、コイルを一対設けたものについて説明したが、コイルを二対以上形成して、アレイタイプとしてもよいものである。
本発明に係るコモンモードノイズフィルタは、クラックの発生を抑制できるという効果を有するものであり、特にデジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器のノイズ対策として使用されるコモンモードノイズフィルタ等において有用となるものである。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 図1のA−A線断面図 同コモンモードノイズフィルタの斜視図 同コモンモードノイズフィルタの主要部を示す断面図 従来のコモンモードノイズフィルタの分解斜視図
符号の説明
11a〜11e 第1〜第5の絶縁層
12 第1の導体
13 第1のビア
14 第2の導体
15 第3の導体
16 第2のビア
17 第4の導体
18 磁性体
19 本体部
20 磁性部
21 緩衝部
22 第1のコイル
23 第2のコイル

Claims (4)

  1. 第1の絶縁層の上面に設けられた第1の導体と、前記第1の導体の上面に設けられかつ第1のビアを有する第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層の上面に設けられかつ前記第1のビアを介して前記第1の導体と接続されることにより第1のコイルを構成する渦巻き状の第2の導体と、前記第2の導体の上面に設けられた第3の絶縁層と、前記第3の絶縁層の上面に設けられた渦巻き状の第3の導体と、前記第3の導体の上面に設けられかつ第2のビアを有する第4の絶縁層と、前記第4の絶縁層の上面に設けられかつ前記第2のビアを介して前記第3の導体と接続されることにより第2のコイルを構成する第4の導体と、前記第4の導体の上面に設けられた第5の絶縁層と、前記第5の絶縁層の上面および前記第1の絶縁層の下面に設けられた磁性体と、これらを一体化して構成した本体部とを備え、前記第1〜第5の絶縁層のうち前記第3の絶縁層を含む複数の絶縁層を非磁性体で構成し、かつ前記非磁性体で構成された複数の絶縁層のうち少なくとも1つに、上面視にて前記第1のコイルと第2のコイルのそれぞれの内側と外側のいずれか一方もしくは両方に、磁性材料からなる磁性部を設け、前記非磁性体で構成された他の絶縁層に、上面視にて前記磁性部と重なる位置に貫通孔を設けたコモンモードノイズフィルタ。
  2. 第1〜第5の絶縁層を非磁性体で構成するとともに、前記第1の絶縁層と第3の絶縁層および第5の絶縁層のみに磁性部を設け、かつ第2の絶縁層と第4の絶縁層に貫通孔を設けるようにした請求項1記載のコモンモードノイズフィルタ。
  3. 第1〜第5の絶縁層の誘電率を磁性体の誘電率より小さくした請求項1記載のコモンモードノイズフィルタ。
  4. 第2の導体と第3の導体の形状を略円形状に構成した請求項1記載のコモンモードノイズフィルタ。
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