JP2006147969A - ノイズフィルタ - Google Patents

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淳 新海
Takeki Morimoto
雄樹 森本
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Abstract

【課題】すべてのコイル間の磁気結合が高いノイズフィルタを提供することを目的とするものである。
【解決手段】第4の導体16を第3の導体15に沿うように第3の導体15の線間に形成し、第6の導体19を第5の導体18に沿うように第5の導体18の線間に形成し、さらに、第3、第4の導体15,16と、第5、第6の導体18,19とを積層方向に配置したものである。この構成によれば、各コイルを積層方向だけでなく、横方向でも磁気結合させているため、すべてのコイル間の磁気結合を高くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器に使用される小型で積層型のノイズフィルタに関するものである。
図6は、従来のノイズフィルタの分解斜視図である。
従来のノイズフィルタとしては、1つの製品の中に3つのコイルが内蔵された製品が実用化されている。図6に示すように従来のノイズフィルタは、コイル導体1a〜1d、2a〜2d、3a〜3dをそれぞれ表面に設けた複数の絶縁シート4と、これらの絶縁シート4を積み重ねた最上部の上面及び最下部の下面に位置するカバーシート5とで構成されている。前記コイル導体1a〜1dは、絶縁シート4にそれぞれ設けたバイア電極(図示せず)を介して電気的に直列に接続されて、複数の絶縁シート4を積み重ねた上下方向に対して平行な軸を有する第1のコイル6を形成している。これと同様にして、コイル導体2a〜2dにより第2のコイル7を、コイル導体3a〜3dにより第3のコイル8をそれぞれ形成している。
上記のような構成とすることにより、3つのコイル6,7,8を磁気結合させて、第1のコイル6と第2のコイル7および第3のコイル8の各コモンモード成分のインピーダンスを大きくし、これにより、コモンモードノイズを除去するようにしていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平11−186056号公報
上記した従来のノイズフィルタは、すべてのコイル6,7,8を積層方向に順に形成しているため、第1のコイル6と第3のコイル8の距離が離れ、これにより、これらのコイル間の磁気結合が低くなってしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、すべてのコイル間の磁気結合が高いノイズフィルタを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、積層された複数の絶縁層と、この複数の絶縁層に形成された3以上のコイルとを備え、前記コイルのうち少なくとも一対のコイルを横方向に磁気結合させるとともに、前記一対のコイルと他のコイルとを積層方向に磁気結合させたもので、この構成によれば、各コイルを積層方向だけでなく、横方向でも磁気結合させているため、すべてのコイル間の磁気結合を高くすることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、第1の絶縁層の上面に設けられた第1、第2の導体と、この第1、第2の導体の上面に設けられた第2の絶縁層と、この第2の絶縁層の上面に設けられ、かつ前記第1、第2の導体にそれぞれ接続された渦巻き状の第3、第4の導体と、この第3、第4の導体の上面に設けられた第3の絶縁層と、この第3の絶縁層の上面に設けられた渦巻き状の第5、第6の導体と、この第5、第6の導体の上面に設けられた第4の絶縁層と、この第4の絶縁層の上面に設けられ、かつ前記第5、第6の導体にそれぞれ接続された第7、第8の導体と、この第7、第8の導体の上面に設けられた第5の絶縁層と、前記第1〜第4の導体の各端部にそれぞれ接続された第1〜第8の引出電極と、前記第1の導体と前記第3の導体とで構成された第1のコイルと、前記第2の導体と前記第4の導体とで構成された第2のコイルと、前記第5の導体と前記第7の導体とで構成された第3のコイルと、前記第6の導体と前記第8の導体とで構成された第4のコイルとを備え、前記第4の導体を前記第3の導体に沿うように第3の導体の線間に形成し、前記第6の導体を前記第5の導体に沿うように第5の導体の線間に形成したもので、この構成によれば、第3の導体と第4の導体との関係、第5の導体と第6の導体との関係を、それぞれ同一面上で一方の導体が他方の導体に沿うように他方の導体の線間に配置される関係としているため、横方向に隣接する第1のコイルと第2のコイルとの間、第3のコイルと第4のコイルとの間で高い磁気結合を形成することができ、さらに、第3の導体および第4の導体と、第5の導体および第6の導体とを積層方向に配置しているため、積層方向に隣接する第1、第2のコイルと第3、第4のコイルとの間で高い磁気結合を形成することができ、これらにより、すべてのコイル間の磁気結合を高くすることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、第1、第5の絶縁層を磁性体で構成し、かつ第2〜第4の絶縁層を非磁性体で構成したもので、この構成によれば、磁性体で構成された第1の絶縁層および第5の絶縁層で発生する磁界を有効に活用でき、かつ非磁性体で構成された第2〜第4の絶縁層により磁束の漏れを少なくすることができるため、各コイル間の磁気結合が強まり、これにより、第1〜第4のコイルのコモンモード成分のインピーダンスを大きくすることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、第1、第2、第7、第8の導体の形状を渦巻き状としたもので、この構成によれば、各コイルの導体の長さを長くすることができるため、各コイルのインピーダンスを高くすることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、少なくとも第2、第4の絶縁層において第3〜第6の導体の渦巻きの内側に磁性材料からなる磁性部を設けたもので、この構成によれば、すべてのコイルの間を交差する磁界を強めることができるため、各コイルのコモンモード成分のインピーダンスを大きくすることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項6に記載の発明は、特に、第1の絶縁層の上面に設けられた第1、第2の導体と、この第1、第2の導体の上面に設けられた第2の絶縁層と、この第2の絶縁層の上面に設けられた渦巻き状の第3、第4の導体と、この第3、第4の導体の上面に設けられた第3の絶縁層と、この第3の絶縁層の上面に設けられ、かつ前記第1、第2の導体にそれぞれ接続された渦巻き状の第5、第6の導体と、この第5、第6の導体の上面に設けられた第4の絶縁層と、この第4の絶縁層の上面に設けられ前記第3、第4の導体にそれぞれ接続された第7、第8の導体と、この第7、第8の導体の上面に設けられた第5の絶縁層と、前記第1〜第4の導体の各端部にそれぞれ接続された第1〜第8の引出電極と、前記第1の導体と前記第5の導体とで構成された第1のコイルと、前記第2の導体と前記第6の導体とで構成された第2のコイルと、前記第3の導体と前記第7の導体とで構成された第3のコイルと、前記第4の導体と前記第8の導体とで構成された第4のコイルとを備え、前記第4の導体を前記第3の導体に沿うように第3の導体の線間に形成し、前記第6の導体を前記第5の導体に沿うように第5の導体の線間に形成したもので、この構成によれば、第1のコイルを構成する第5の導体が、第3のコイルを構成する第3の導体と第7の導体との間、および第4のコイルを構成する第4の導体と第8の導体との間に配置されているため、第1のコイルと第3、第4のコイルとの間の結合が高くなり、また、第2〜第4のコイルについても同様であるため、すべてのコイル間の磁気結合をより高くすることができるという作用効果が得られるものである。
以上のように本発明のノイズフィルタは、積層された複数の絶縁層と、この複数の絶縁層に形成された3以上のコイルとを備え、前記コイルのうち少なくとも一対のコイルを横方向に磁気結合させるとともに、前記一対のコイルと他のコイルとを積層方向に磁気結合させているため、各コイルを積層方向だけでなく、横方向でも磁気結合させることができ、これにより、すべてのコイル間の磁気結合を高くすることができるという優れた効果が得られるものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜5に記載の発明について説明する。
図1は本発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの分解斜視図、図2は同ノイズフィルタの斜視図である。
本発明の実施の形態1におけるノイズフィルタは、図1に示すように、第1の絶縁層11の上面に設けられた第1の導体12および第2の導体13と、この第1、第2の導体12,13の上面に設けられた第2の絶縁層14と、この第2の絶縁層14の上面に設けられ、かつ前記第1、第2の導体12,13にそれぞれ接続された渦巻き状の第3、第4の導体15,16と、この第3、第4の導体15,16の上面に設けられた第3の絶縁層17と、この第3の絶縁層17の上面に設けられた渦巻き状の第5、第6の導体18,19と、この第5、第6の導体18,19の上面に設けられた第4の絶縁層20と、この第4の絶縁層20の上面に設けられ、かつ前記第5、第6の導体18,19にそれぞれ接続された第7、第8の導体21,22と、この第7、第8の導体21,22の上面に設けられた第5の絶縁層23とを備えているものである。
そして、前記第1の導体12と第3の導体15とで第1のコイル24を構成し、かつ第2の導体13と第4の導体16とで第2のコイル25を構成し、さらに第5の導体18と第7の導体21とで第3のコイル26を構成し、そしてまた第6の導体19と第8の導体22とで第4のコイル27を構成し、そして前記第4の導体16を第3の導体15に沿うように第3の導体15の線間に形成するとともに、第6の導体19を第5の導体18に沿うように第5の導体18の線間に形成している。
また、前記第1の絶縁層11および第5の絶縁層23は磁性体で構成し、そして前記第2〜第4の絶縁層14,17,20は非磁性体で構成しているものである。
上記構成において、前記第1の絶縁層11は、Fe23をベースとしたフェライトなどの磁性材料によりシート状に構成されているもので、絶縁性を有している。
前記第1の導体12および第2の導体13は、銀等の導電材料をめっきすることにより形成されているもので、前記第1の絶縁層11の上面に設けられている。
前記第2の絶縁層14は、Cu−Znフェライト、ガラスセラミック等の非磁性材料によりシート状に構成されているもので、絶縁性を有し、かつ前記第1の導体12および第2の導体13の上面に設けられている。そして、この第2の絶縁層14の中央部には第1のバイア電極28と第2のバイア電極29が形成されている。
前記第3の導体15は、渦巻き状に銀等の導電材料をめっきすることにより形成されているもので、前記第2の絶縁層14の上面に設けられている。また、この第3の導体15における渦巻きの中心部は第1のバイア電極28と接続されているもので、これにより、第1の導体12と第3の導体15とが接続されて、第1の導体12と第3の導体15からなる第1のコイル24が形成される。
前記第4の導体16は、渦巻き状に銀等の導電材料をめっきすることにより形成されているもので、前記第2の絶縁層14の上面に設けられている。また、この第4の導体16における渦巻きの中心部は第2のバイア電極29と接続されているもので、これにより、第2の導体13と第4の導体16とが接続されて、第2の導体13と第4の導体16からなる第2のコイル25が形成される。
また、前記第4の導体16は、前記第3の導体15に沿うように第3の導体15の線間に形成されている。
前記第3の絶縁層17は、Cu−Znフェライト、ガラスセラミック等の非磁性材料によりシート状に構成されているもので、絶縁性を有し、かつ前記第3の導体15と第4の導体16の上面に設けられている。
前記第5の導体18および第6の導体19は、それぞれ渦巻き状に銀等の導電材料をめっきすることにより形成されているもので、前記第3の絶縁層17の上面に設けられている。
また、前記第6の導体19は、前記第5の導体18に沿うように第5の導体18の線間に形成されている。
前記第4の絶縁層20は、Cu−Znフェライト、ガラスセラミック等の非磁性材料によりシート状に構成されているもので、絶縁性を有し、かつ前記第5の導体18と第6の導体19の上面に設けられている。そして、この第4の絶縁層20の中央部には第3のバイア電極30と第4のバイア電極31が形成されている。
前記第7の導体21は、銀等の導電材料をめっきすることにより形成されているもので、前記第4の絶縁層20の上面に設けられている。また、この第7の導体21は、中心部が第3のバイア電極30と接続されているもので、これにより、第5の導体18と第7の導体21とが接続されて、第5の導体18と第7の導体21からなる第3のコイル26が形成される。
前記第8の導体22は、銀等の導電材料をめっきすることにより形成されているもので、前記第4の絶縁層20の上面に設けられている。また、この第8の導体22は、中心部が第4のバイア電極31と接続されているもので、これにより、第6の導体19と第8の導体22とが接続されて、第6の導体19と第8の導体22からなる第4のコイル27が形成される。
なお、前記第1〜第4のバイア電極28〜31は、それぞれ第2の絶縁層14、第4の絶縁層20を貫通する孔に銀などの導電体を充填することにより構成しているものである。
前記第5の絶縁層23は、Fe23をベースとしたフェライトなどの磁性材料によりシート状に構成されているもので、絶縁性を有し、かつ第7の導体21および第8の導体22の上面に設けられている。
上記したように、第1、第5の絶縁層11,23を磁性体で構成し、かつ第2〜第4の絶縁層14,17,20を非磁性体で構成しているため、磁性体で構成された第1の絶縁層11および第5の絶縁層23で発生する磁界を有効に活用でき、かつ非磁性体で構成された第2〜第4の絶縁層14,17,20により磁束の漏れを少なくすることができるため、各コイル間の磁気結合が強まり、これにより、第1〜第4のコイル24〜27のコモンモード成分のインピーダンスを大きくすることができる。
ここで、前記第2の絶縁層14、第3の絶縁層17、第4の絶縁層20を構成する非磁性体材料としてフェライト系のものを使用すると、前記第1、第5の絶縁層11,23とはフェライト同士となるため、各絶縁層を同時に焼成しても、各絶縁層の接合性が良くなり、これにより、安定した製品ができるものである。
また、前記第1の絶縁層11の下面と第5の絶縁層23の上面にはそれぞれダミー絶縁層32が設けられているもので、このダミー絶縁層32は、シート状に構成され、かつ絶縁性を有している。そしてこの材料は磁性材料、非磁性材料のどちらで構成しても構わない。そしてまた、前記第1〜第5の絶縁層11,14,17,20,23およびダミー絶縁層32の枚数は、図1に示された枚数に限られるものではない。
そして、上記した構成とすることにより、図2に示すようなノイズフィルタ本体部33が形成され、かつこのノイズフィルタ本体部33の両側面には、第1〜第8の導体12,13,15,16,18,19,21,22の端部とそれぞれ接続されるように第1〜第8の外部電極34〜41が設けられている。
なお、前記第1〜第8の導体12,13,15,16,18,19,21,22は、めっきで形成するのではなく、その他の印刷や蒸着等の方法で形成してもよい。
また、図3に示すように、第1の導体12、第2の導体13、第7の導体21および第8の導体22の形状を渦巻き状に形成した場合は、各コイルの導体の長さを長くすることができるため、各コイルのインピーダンスを高くすることができる。このとき、第2の導体13を第1の導体12に沿うように第1の導体12の線間に形成し、かつ第8の導体22を第7の導体21に沿うように第7の導体21の線間に形成すれば、第1のコイル24と第2のコイル25との間および第3のコイル26と第4のコイル27との間でさらに高い磁気結合を得ることができるものである。
次に、本発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの製造方法について説明する。
図1、図2において、まず、それぞれの原材料である磁性材料や非磁性材料の粉体および樹脂からなる混合物により、方形の第1〜第5の絶縁層11,14,17,20,23、およびダミー絶縁層32をそれぞれ所定枚数作製する。このとき、第2の絶縁層14、第4の絶縁層20の所定箇所に、レーザ、パンチングなどで孔あけ加工をし、この孔に銀を充填して、第1〜第4のバイア電極28〜31を形成しておく。
次に、所定枚数のダミー絶縁層32の上面に、第1の絶縁層11を配置する。
次に、第1の絶縁層11の上面に、第1の導体12および第2の導体13を、めっきによって形成する。
次に、第1の導体12と第2の導体13の上面に、第1、第2のバイア電極28,29が設けられた第2の絶縁層14を配置する。このとき、第1の導体12と第1のバイア電極28とを接続するとともに、第2の導体13と第2のバイア電極29とを接続する。
次に、第2の絶縁層14の上面に、渦巻き状の第3の導体15および第4の導体16を、めっきによって形成する。このとき、第3の導体15の渦巻きの中心部と第1のバイア電極28とを接続するとともに、第4の導体16の渦巻きの中心部と第2のバイア電極29とを接続する。
次に、第3の導体15と第4の導体16の上面に、第3の絶縁層17を配置する。
次に、第3の絶縁層17の上面に、渦巻き状の第5の導体18および第6の導体19を、めっきによって形成する。
次に、第5の導体18と第6の導体19の上面に、第3のバイア電極30と第4のバイア電極31が設けられた第4の絶縁層20を配置する。
このとき、第5の導体18の渦巻きの中心部と第3のバイア電極30とを接続するとともに、第6の導体19の渦巻きの中心部と第4のバイア電極31とを接続する。
次に、第4の絶縁層20の上面に、第7の導体21および第8の導体22を、めっきによって形成する。このとき、第7の導体21と第3のバイア電極30とを接続するとともに、第8の導体22と第4のバイア電極31とを接続する。
なお、前記第1の導体12、第2の導体13、第3の導体15、第4の導体16、第5の導体18、第6の導体19、第7の導体21、第8の導体22の形成方法は、別途用意したベース板(図示せず)に所定パターン形状の導体をめっきによって形成し、その後、この導体を各絶縁層に転写することにより形成する。
次に、第7の導体21と第8の導体22の上面に、第5の絶縁層23を配置し、その後、第5の絶縁層23の上面に所定枚数のダミー絶縁層32を配置して、ノイズフィルタ本体部33を形成する。
次に、ノイズフィルタ本体部33を所定の温度、時間で焼成する。
次に、ノイズフィルタ本体部33の両側面に、第1〜第8の導体12,13,15,16,18,19,21,22の端部とそれぞれ接続されるように銀を印刷することにより、第1〜第8の外部電極34〜41を形成する。
最後に、第1〜第8の外部電極34〜41の表面にめっきによってニッケルめっき層を形成するとともに、さらにこのニッケルめっき層の表面にめっきによってすずやはんだなどの低融点金属めっき層を形成する。
上記した本発明の実施の形態1においては、第4の導体16を第3の導体15に沿うように第3の導体15の線間に形成し、第6の導体19を第5の導体18に沿うように第5の導体18の線間に形成しているため、横方向に隣接する第1のコイル24と第2のコイル25との間、および第3のコイル26と第4のコイル27との間で高い磁気結合を得ることができる。さらに、第3の導体15および第4の導体16と、第5の導体18および第6の導体19とを積層方向に配置しているため、積層方向に隣接する第1、第2のコイル24,25と第3、第4のコイル26,27との間で高い磁気結合を得ることができる。これらのことから、本発明の実施の形態1においては、積層方向に隣接するコイル同士だけでなく、横方向に隣接するコイル同士についても磁気結合させることができるため、すべてのコイル間の磁気結合を高くすることができるという優れた効果を得ることができるものである。
すなわち、一対のコイルからなるノイズフィルタを単に2つ設けたものではなく、すべてのコイルについて、積層方向に隣接するコイルと横方向に隣接するコイルの両方とを磁気結合させることにより、すべてのコイル間の磁気結合を大きくしている。
また、従来のノイズフィルタのように、すべてのコイルを積層方向に積み上げるような構成と比べて、横方向に複数のコイルを形成している分だけ製品全体の厚みを薄くできるという効果も得られるものである。
なお、上記した本発明の実施の形態1の他の例としては、図4に示すように、非磁性体で構成された第2〜第4の絶縁層14,17,20において、それぞれ第3〜第6の導体15,16,18,19の渦巻きの内側の部分に対応する位置に磁性材料からなる磁性部42を設けてもよいもので、この場合は、すべてのコイルで発生する磁束を磁性部42に通すことができるため、すべてのコイルの間を交差する磁界を強めることができ、これにより、各コイルのコモンモード成分のインピーダンスを大きくすることができるものである。ここで、この磁性部42は、第2〜第4の絶縁層14,17,20を貫通する孔にFe23をベースとしたフェライト等の磁性材料を充填することにより形成している。また、この磁性部42は渦巻き状の第3〜第6の導体15,16,18,19における最も内側にある導体よりも内側に形成され、かつ第3〜第6の導体15,16,18,19とは接触しないように設けられている。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項6に記載の発明について説明する。
図5は本発明の実施の形態2におけるノイズフィルタの分解斜視図である。なお、本発明の実施の形態2において、上記した本発明の実施の形態1の構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しその説明は省略する。
図5において、本発明の実施の形態2が上記した本発明の実施の形態1と相違する点は、第1、第2の導体12,13を、第3、第4の導体15,16ではなく、第5、第6の導体18,19と接続し、そして第7、第8の導体21,22を、第5、第6の導体18,19ではなく、第3、第4の導体15,16と接続した点である。
すなわち、上記した本発明の実施の形態1では、各コイル24〜27は、積層方向に隣接する導体同士を接続することによって設けていたが、本発明の実施の形態2では、積層方向に交互となる位置の導体同士を接続しているものである。
このとき、第1、第2の導体12,13と第5、第6の導体18,19とを接続するために、第3の絶縁層17に第1、第2のバイア電極28,29を設ける必要がある。これと同様に、第3、第4の導体15,16と第7、第8の導体21,22とを接続するために、第3の絶縁層17にも第3、第4のバイア電極30,31を設ける必要がある。
このような構成にすることによって、例えば、第1のコイル24を構成する第5の導体18が、第3のコイル26を構成する第3の導体15と第7の導体21との間、および第4のコイル27を構成する第4の導体16と第8の導体22との間に配置されているため、第1のコイル24と第3、第4のコイル26,27との間の結合が高くなる。また、第2〜第4のコイル25〜27についても同様であるため、すべてのコイル間の磁気結合をより高くすることができるという効果が得られる。
なお、上記本発明の実施の形態1、2におけるノイズフィルタにおいては、コイルを4つ設けたが、3つあるいは5つ以上設けてもよい。この場合も、各コイルについて積層方向に隣接するコイルだけでなく横方向にも隣接するコイルと磁気結合させると、すべてのコイル間の磁気結合を高くすることができるものである。
本発明に係るノイズフィルタは、すべてのコイル間の磁気結合が高く、携帯電話、情報機器等のノイズ対策として使用されるノイズフィルタ等として有用である。
本発明の実施の形態1におけるノイズフィルタの分解斜視図 同ノイズフィルタの斜視図 同ノイズフィルタの他の例を示す分解斜視図 同ノイズフィルタの他の例を示す分解斜視図 本発明の実施の形態2におけるノイズフィルタの分解斜視図 従来のノイズフィルタの分解斜視図
符号の説明
11 第1の絶縁層
12 第1の導体
13 第2の導体
14 第2の絶縁層
15 第3の導体
16 第4の導体
17 第3の絶縁層
18 第5の導体
19 第6の導体
20 第4の絶縁層
21 第7の導体
22 第8の導体
23 第5の絶縁層
24 第1のコイル
25 第2のコイル
26 第3のコイル
27 第4のコイル
42 磁性部

Claims (6)

  1. 積層された複数の絶縁層と、この複数の絶縁層に形成された少なくとも3以上のコイルとを備え、前記コイルのうち少なくとも一対のコイルを横方向に磁気結合させるとともに、前記一対のコイルと他のコイルとを積層方向に磁気結合させたノイズフィルタ。
  2. 第1の絶縁層の上面に設けられた第1、第2の導体と、この第1、第2の導体の上面に設けられた第2の絶縁層と、この第2の絶縁層の上面に設けられ、かつ前記第1、第2の導体にそれぞれ接続された渦巻き状の第3、第4の導体と、この第3、第4の導体の上面に設けられた第3の絶縁層と、この第3の絶縁層の上面に設けられた渦巻き状の第5、第6の導体と、この第5、第6の導体の上面に設けられた第4の絶縁層と、この第4の絶縁層の上面に設けられ、かつ前記第5、第6の導体にそれぞれ接続された第7、第8の導体と、この第7、第8の導体の上面に設けられた第5の絶縁層と、前記第1〜第4の導体の各端部にそれぞれ接続された第1〜第8の引出電極と、前記第1の導体と前記第3の導体とで構成された第1のコイルと、前記第2の導体と前記第4の導体とで構成された第2のコイルと、前記第5の導体と前記第7の導体とで構成された第3のコイルと、前記第6の導体と前記第8の導体とで構成された第4のコイルとを備え、前記第4の導体を前記第3の導体に沿うように第3の導体の線間に形成し、かつ前記第6の導体を前記第5の導体に沿うように第5の導体の線間に形成したノイズフィルタ。
  3. 第1、第5の絶縁層を磁性体で構成し、かつ第2〜第4の絶縁層を非磁性体で構成した請求項2記載のノイズフィルタ。
  4. 第1、第2、第7、第8の導体の形状を渦巻き状とした請求項2記載のノイズフィルタ。
  5. 少なくとも第2、第4の絶縁層において第3〜第6の導体の渦巻きの内側に磁性材料からなる磁性部を設けた請求項2記載のノイズフィルタ。
  6. 第1の絶縁層の上面に設けられた第1、第2の導体と、この第1、第2の導体の上面に設けられた第2の絶縁層と、この第2の絶縁層の上面に設けられた渦巻き状の第3、第4の導体と、この第3、第4の導体の上面に設けられた第3の絶縁層と、この第3の絶縁層の上面に設けられ、かつ前記第1、第2の導体にそれぞれ接続された渦巻き状の第5、第6の導体と、この第5、第6の導体の上面に設けられた第4の絶縁層と、この第4の絶縁層の上面に設けられ、かつ前記第3、第4の導体にそれぞれ接続された第7、第8の導体と、この第7、第8の導体の上面に設けられた第5の絶縁層と、前記第1〜第4の導体の各端部にそれぞれ接続された第1〜第8の引出電極と、前記第1の導体と前記第5の導体とで構成された第1のコイルと、前記第2の導体と前記第6の導体とで構成された第2のコイルと、前記第3の導体と前記第7の導体とで構成された第3のコイルと、前記第4の導体と前記第8の導体とで構成された第4のコイルとを備え、前記第4の導体を前記第3の導体に沿うように第3の導体の線間に形成し、前記第6の導体を前記第5の導体に沿うように第5の導体の線間に形成したノイズフィルタ。
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JP2018137433A (ja) * 2017-02-13 2018-08-30 アナログ ディヴァイスィズ インク 低遠磁場放射および高雑音耐性を備えた結合コイル

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