JP2004235494A - 積層型電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁性体と非磁性体の2種類の材料が用いられるので、一体焼成すると磁性体と非磁性体の収縮率や熱膨張係数等の違いにより接合部分に応力が発生し、この応力によって磁性体の透磁率が低下して電子部品の特性が劣化する。非磁性体層に非磁性のCu−Zn系フェライトやZn系フェライトを用いると誘電率が上昇し、導体パターン間に線間容量が発生し易くなるために、小型化できなかったり、インピーダンス整合を取ろうとした場合に十分な特性が得られなかった。
【解決手段】絶縁体層と導体パターンを積層して積層体内に回路素子が形成される。積層体は、磁性体部と非磁性体部を有する。非磁性体部は、ほう珪酸ガラスを含有する誘電体に酸化ケイ素を添加した誘電体セラミックスで形成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁体層と導体パターンを積層して積層体内に回路素子が形成された積層型電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の積層型電子部品に、図7に示す様に、第1の磁性体層71Aと第2の磁性体層71B間に、非磁性体層72とコイル用導体パターン73、74を積層し、これらを一体化した積層体内に1対のコイルを形成した積層型トランスがある。(例えば、特許文献1、2を参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−60514号
【特許文献2】
特開平4−206905号
【0004】
この様な従来の積層型電子部品は、磁性体と非磁性体の2種類の材料が用いられているので、一体焼成により形成した場合、磁性体と非磁性体の収縮率や熱膨張係数等の違いにより磁性体層と非磁性体層の接合部分に応力が発生し、この応力によって磁性体の透磁率μが低下して電子部品の特性が劣化するという問題があった。また、この応力は、積層体にクラックが発生して素子の機械的強度が低下したり、歩留まりが低下する原因にもなっていた。
これらの問題を解決するために本発明の発明者は、非磁性体層に非磁性のCu−Zn系フェライトや非磁性のZn系フェライトを用いることを提案した(特願2001−316875号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この様な従来の積層型電子部品は、非磁性体層に非磁性のCu−Zn系フェライトや非磁性のZn系フェライトが用いられているので、非磁性体層の誘電率εが10〜15程度と従来のものよりも上昇し、コイル用導体パターン間に線間容量が発生し易くなるという問題があった。従って、従来の積層型電子部品は、形状が小型化できなかったり、インピーダンス整合を取ろうとした場合に十分な特性を得ることができなかったりした。
この様な問題を解決するために、非磁性体層に誘電率の低いガラス系のセラミックスを用いることが検討されたが、磁性体とガラス系セラミックスとでは収縮率や熱膨張係数が大幅に異なるので、一体焼成した場合、前述の様に、素子の機械的強度が低下したり、電子部品の特性が劣化するという問題があった。
【0006】
本発明は、一体焼成により形成した場合でも磁性体層と非磁性体層の接合を改善でき、それによって電子部品の特性を向上することができると共に、形状を小型化できる積層型電子部品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、絶縁体層と導体パターンを積層して積層体内に回路素子が形成された積層型電子部品において、積層体は、磁性体部と非磁性体部を有し、非磁性体部が、ほう珪酸ガラスを含有する誘電体に酸化ケイ素を添加した誘電体セラミックスで形成される。この積層体は、1対の磁性体層間にコイル用導体パターンと非磁性体層を積層して磁性体部と非磁性体部が形成され、コイル用導体パターンによって積層体内に複数のコイルが形成される。また、誘電体セラミックスは、57.5〜65wt%のほう珪酸ガラスと、39〜31.5wt%の酸化ケイ素を含有する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の積層型電子部品は、1対の磁性体層間にコイル用導体パターンと非磁性体層が積層されてこれらを一体化した積層体に磁性体部と非磁性体部が形成されると共に、積層体内に複数のコイルが形成される。この非磁性体部は、ほう珪酸ガラスを含有する誘電体に、酸化ケイ素を添加した誘電体セラミックスで形成される。酸化ケイ素としては、非晶質化していない結晶状態のSiO(低温型石英)が用いられる。
また、本発明の積層型電子部品は、1対の磁性体層間に非磁性体層と非磁性体層上に形成された複数組のコイル用導体パターンが積層されてこれらを一体化した積層体に磁性体部と非磁性体部が形成されると共に、非磁性体層間のコイル用導体パターンを各組同士で接続して積層体内に、共通の巻軸を中心に螺旋状に巻かれた複数個のコイルが形成される。この非磁性体部は、ほう珪酸ガラスを含有する誘電体に、酸化ケイ素を添加した誘電体セラミックスで形成される。酸化ケイ素としては、非晶質化していない結晶状態のSiO(低温型石英)が用いられる。
従って、本発明の積層型電子部品は、酸化ケイ素によって非磁性体部の熱膨張係数を調整することができ、磁性体部の熱膨張係数と非磁性体部の熱膨張係数の差を0.6ppm/deg以下にすることができる。これにより、磁性体部に加わる応力を小さくして磁性体部の透磁率が劣化するのを防止することができる。また、非磁性体部の誘電率を、非磁性のCu−Zn系フェライトや非磁性のZn系フェライトを用いたものに比較して小さくできる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の積層型電子部品を図1乃至図6を参照して説明する。
図1は本発明の積層型電子部品の第1の実施例を示す分解斜視図、図2は本発明の積層型電子部品の第1の実施例の斜視図である。
図1において、11A、11Bは磁性体層、12A〜12Fは非磁性体層、13A〜13E、14A〜14Eは導体パターンである。
磁性体層11A、11Bは、Ni−Cu−Zn系フェライトで形成される。また、非磁性体層12A〜12Fは、ほう珪酸ガラスを含有する誘電体に酸化ケイ素を添加した誘電体セラミックスで形成される。
非磁性体層12Aには、磁性体15が形成される。この磁性体15は、磁性体層11A、11Bと同じ材質のものが用いられ、非磁性体層12Aの表面の中心部の複数個のコイルの共通の巻軸部分に対応する位置に非磁性体層12Aを貫通して形成される。この非磁性体層12Aの表面には、コイル用の導体パターン13Aとコイル用の導体パターン14Aが磁性体15に接触しない様に磁性体15と間隔を空けて形成される。この導体パターン13Aの一端と導体パターン14Aの一端は、非磁性体層12Aの同じ端面に引き出される。
非磁性体層12Bには、その表面の中心部の複数個のコイルの共通の巻軸部分に対応する位置に、磁性体層と同じもので磁性体15が非磁性体層12Bを貫通する様に形成される。この非磁性体層12Bの表面には、コイル用の導体パターン13B、14Bが形成される。この導体パターン13Bと導体パターン14Bは、磁性体15と接触しない様に間隔を空けた状態で、非磁性体層12Bの表面の中心を原点に互いに点対称になる様にL字状に形成される。このコイル用の導体パターン13Bの一端は、非磁性体層12Aの表面上のコイル用の導体パターン13Aの他端に接続される。また、コイル用の導体パターン14Bの一端は、非磁性体層12Aの表面上のコイル用の導体パターン15Aの他端に接続される。
非磁性体層12Cには、複数個のコイルの共通の巻軸部分に対応する位置に、非磁性体層12Cを貫通する様に磁性体層と同じもので磁性体15が形成される。この非磁性体層12Cの表面には、コイル用導体パターン13C、14Cが形成される。このコイル用導体パターン13Cとコイル用導体パターン14Cは、磁性体15と所定の間隔を空けた状態で、非磁性体層12Cの表面の中心を原点に互いに点対称になる様にコ字状に形成される。このコイル用導体パターン13Cの一端がコイル用導体パターン13Bの他端に、コイル用導体パターン14Cの一端がコイル用導体パターン14Bの他端にそれぞれ接続される。
非磁性体層12Dには、コイルの共通の巻軸部分に対応する位置に、磁性体層と同じもので非磁性体層12Dを貫通する磁性体15が形成される。この非磁性体層12Dの表面には、磁性体15と所定の間隔を空けてコイル用導体パターン13D、14Dが形成される。このコイル用導体パターン13Dとコイル用導体パターン14Dは、非磁性体層12Dの表面の中心を原点に互いに点対称になる様にL字状に形成される。
非磁性体層12Eには、コイルの共通の巻軸部分に対応する位置に非磁性体層12Eを貫通する磁性体15が形成される。この非磁性体層12Eの表面には、コイル用導体パターン13Eとコイル用導体パターン14Eが磁性体15に接触しない様に磁性体15と間隔を空けて形成される。このコイル用導体パターン13Eの一端とコイル用導体パターン14Eの一端は、非磁性体層12Eの同じ端面に引き出される。
非磁性体層12Fには、複数個のコイルの共通の巻軸部分に対応する位置に非磁性体層12Fを貫通する磁性体15が形成される。
この様に1対の磁性体層11A、11B間に、非磁性体層とコイル用導体パターンを積層した積層体の側面及び上下面には、図2に示す様に、外部電極21、22、23、24が形成される。
そして、コイル用導体パターン13Aを外部電極21に接続し、コイル用導体パターン13Eを外部電極22に接続することにより、図3に示す様に外部電極21と外部電極22間にコイル導体パターン13A〜13EによってコイルL1が形成される。また、コイル用導体パターン14Aを外部電極23に接続し、コイル用導体パターン14Eを外部電極24に接続することにより、図3に示す様に外部電極23と外部電極24間にコイル導体パターン14A〜14EによってコイルL2が形成される。
この様な積層型電子部品は、共通の巻軸を中心にバイファイラ巻きされた2つのコイルが積層体内に形成され、複数個のコイルの共通の巻軸部分に1対の磁性体層に連なる磁性体が形成される。そして、この1対の磁性体層と巻軸部分の磁性体によって積層体に磁性体部が形成される。また、このバイファイラ巻きされた2つのコイルは、例えば、トランスやコモンモードチョークを形成する。
【0010】
図4は、本発明の積層型電子部品の第2の実施例を示す分解斜視図である。
磁性体層41A、41Bは、Ni−Cu−Zn系フェライトで形成される。また、非磁性体層42A〜42Eは、ほう珪酸ガラスを含有する誘電体に酸化ケイ素を添加した誘電体セラミックスで形成される。
非磁性体層42Aの表面には、コイル用の導体パターン43Aが形成される。この導体パターン43Aは、その一端が非磁性体層42Aの端面まで引き出される。
非磁性体層42Bの表面には、コイル用の導体パターン43Bが形成される。このコイル用の導体パターン43Bは、渦巻き状に形成され、その外側端が非磁性体層42Bの端面まで引き出される。コイル用の導体パターン43Bの内側端は、非磁性体層42Bのスルーホール内の導体を介してコイル用の導体パターン43Aの他端に接続される。
非磁性体層42Cの表面には、コイル用導体パターン44Bが形成される。コイル用導体パターン44Bは、渦巻き状に形成され、その外側端が非磁性体層42Cの端面まで引き出される。この時、コイル用導体パターン44Bは、コイル用導体パターン43Bと同一の線幅、同一の巻数で、非磁性体層42Cを介してコイル用導体パターン43Bと対向する様にコイル用導体パターン43Bと同じ巻回方向で形成される。
非磁性体層42Dの表面には、コイル用導体パターン44Aが形成される。コイル用導体パターン44Aは、その一端が非磁性体層42Dの端面まで引き出される。コイル用導体パターン44Aの他端は、非磁性体層42Dのスルーホール内の導体を介してコイル用導体パターン44Bの内側端に接続される。
この様に磁性体層41Aと磁性体層41B間に、非磁性体層とコイル用導体パターンを順次積層した積層体の側面及び上下面には、外部電極が形成される。
この様な積層型電子部品は、2つのコイルが非磁性体層の積層方向に積み重ねられると共に、1対の磁性体層によって積層体に磁性体部が形成される。
【0011】
図5は、ほう珪酸ガラスを含有する誘電体に酸化ケイ素を添加した誘電体セラミックス(例えば、ほう珪酸ガラスが55〜75wt%、Alが3.5wt%、残部が非晶質化していない結晶状態のSiO(低温型石英)の誘電体セラミックス)を用いて横5mm×縦5mm×厚み1.5mmの非磁性体を形成し、Ni−Cu−Zn系フェライト(例えば、NiOが15.84mol%、ZnOが27.45mol%、CuOが9.5mol%、残部がFeのフェライト)を用いて横5mm×縦5mm×厚み1.5mmの磁性体を形成し、この磁性体と非磁性体を積層し、これを890℃で焼成してサンプルを作成し、誘電体セラミックスのほう珪酸ガラスと酸化ケイ素(結晶状態のSiO)の比率を変えた時の磁性体と非磁性体の接合状態を観察した結果と誘電体セラミックスの特性を表にまとめたものである。
この非磁性体は、誘電体セラミックスのほう珪酸ガラスと酸化ケイ素が、それぞれ57.5〜65wt%、39〜31.5wt%の時に、熱膨張係数を比較例としてあげた従来の誘電体セラミックスを用いたものよりもNi−Cu−Zn系フェライトの熱膨張係数に近くなっており、磁性体との接合部分にクラックや欠けが発生しなくなっている。また、誘電体セラミックスにアルミナを入れなかったものは焼成時にクリストバライト相(異相)の生成が確認された。この異相の発生は緻密化を阻害し、耐水性、化学的安定性の低下につながる。誘電体セラミックスにアルミナを5wt%以上入れたものは焼結しないか、焼結しても焼成密度が低く必要な強度が得られなかった。
従って、本発明の積層型電子部品は、非磁性体部にほう珪酸ガラスと酸化ケイ素を、それぞれ57.5〜65wt%、39〜31.5wt%にした誘電体セラミックスを用いることにより、非磁性体部の熱膨張係数を比較例としてあげた従来の誘電体セラミックスを用いたものよりもNi−Cu−Zn系フェライトの熱膨張係数に近づけることができるので、磁性体部と非磁性体部を強固に接合することができる。また、この時の非磁性体部の誘電率は、約4程度と非磁性のCu−Zn系フェライトや非磁性のZn系フェライトを用いた従来のものよりも低くすることができた。
また、図6は、透磁率が370のNi−Cu−Zn系フェライトで外径が8mm、内径が3.8mm、高さが2mmのトロイダルコアを作成し、このコアの上下面にほう珪酸ガラスが65wt%、酸化ケイ素(結晶状態のSiO)が31.5wt%、Alが3.5wt%の誘電体セラミックスで厚さ1mmの非磁性体層を設けてこのトロイダルコアの透磁率を測定し、非磁性体層を設けていないものの透磁率と比較したものである。
上下面に非磁性体層を設けたトロイダルコアの透磁率61は、非磁性体層を設けていないトロイダルコアの透磁率62とほとんど変わっていなかった。
従って、本発明の積層型電子部品は、非磁性体部にほう珪酸ガラスと酸化ケイ素を、それぞれ57.5〜65wt%、39〜31.5wt%にした誘電体セラミックスを用いることにより、磁性体部に加わる応力が小さくなり、磁性体部の透磁率が低下するのを防止できる。
【0012】
以上、本発明の積層型電子部品の実施例を述べたが、この実施例に限られるものではない。例えば、コイル用の導体パターンの形状や巻数は特性に応じて様々に変えることができる。
また、第1の実施例において、非磁性体層はコイルの共通の巻軸部分に対応する位置に磁性体が設けられていなくてもよい。
さらに、第2の実施例において、非磁性体層は、コイルの巻軸部分に対応する位置に磁性体を設けてもよい。また、第2の実施例では、非磁性体層を介して渦巻き状に形成されたコイル用の導体パターンを対向させているが、非磁性体層間の1ターン未満のコイル用導体パターンを螺旋状に接続して形成された2つのコイルを非磁性体層を介して対向させてもよい。
またさらに、積層体内に形成されるコイルは3つ以上でもよい。また、積層体内にコンデンサ等の他の回路素子を内蔵させてもよい。
また、本発明の積層型電子部品は、印刷積層法、シート積層法のいずれで製造してもよい。
【0013】
【発明の効果】
以上述べた様に、本発明の積層型電子部品は、絶縁体層と導体パターンを積層した積層体に磁性体部と非磁性体部が形成され、非磁性体部がほう珪酸ガラスを含有する誘電体に酸化ケイ素を添加した誘電体セラミックスで形成されるので、酸化ケイ素によって磁性体部の熱膨張係数と非磁性体部の熱膨張係数の差を従来のものよりも小さくすることができる。また、非磁性体層の誘電率を、非磁性体層に非磁性のCu−Zn系フェライトや非磁性のZn系フェライトを用いた従来のものに比較して小さくできる。
従って、本発明の積層型電子部品は、一体焼成により形成した場合でも磁性体層と非磁性体層の接合を改善でき、それによって電子部品の特性を向上することができると共に、積層型電子部品の形状を小型化できる。また、環境試験特性や歩留まりを向上させることができ、積層型電子部品の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層型電子部品の第1の実施例を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の積層型電子部品の第1の実施例の斜視図である。
【図3】本発明の積層型電子部品の等価回路の1例である。
【図4】本発明の積層型電子部品の第2の実施例を示す分解斜視図である。
【図5】磁性体と非磁性体の接合状態を観察した結果と誘電体セラミックスの特性をまとめた表である。
【図6】透磁率を比較したグラフである。
【図7】従来の積層型電子部品である。
【符号の説明】
11A、11B 磁性体層
12A〜12F 非磁性体層

Claims (5)

  1. 絶縁体層と導体パターンを積層して積層体内に回路素子が形成された積層型電子部品において、
    該積層体は、磁性体部と非磁性体部を有し、該非磁性体部が、ほう珪酸ガラスを含有する誘電体に酸化ケイ素を添加した誘電体セラミックスで形成されたことを特徴とする積層型電子部品。
  2. 前記積層体は、1対の磁性体層間にコイル用導体パターンと非磁性体層を積層して磁性体部と非磁性体部が形成され、コイル用導体パターンによって該積層体内に複数のコイルが形成された請求項1に記載の積層型電子部品。
  3. 前記複数のコイルの巻軸部分に磁性体が設けられ、前記1対の磁性体層と該巻軸部分の磁性体によって磁性体部が形成された請求項2に記載の積層型電子部品。
  4. 前記磁性体部の熱膨張係数と前記非磁性体部の熱膨張係数との差を0.6ppm/deg以下にした請求項1、2、3のいずれかに記載の積層型電子部品。
  5. 前記誘電体セラミックスは、57.5〜65wt%のほう珪酸ガラスと、39〜31.5wt%の酸化ケイ素を含有している請求項1、2、3、4のいずれかに記載の積層型電子部品。
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