JPH0888126A - 積層トランス - Google Patents

積層トランス

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JPH0888126A
JPH0888126A JP22221694A JP22221694A JPH0888126A JP H0888126 A JPH0888126 A JP H0888126A JP 22221694 A JP22221694 A JP 22221694A JP 22221694 A JP22221694 A JP 22221694A JP H0888126 A JPH0888126 A JP H0888126A
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JP
Japan
Prior art keywords
coil
secondary coil
laminated
laminated transformer
primary coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP22221694A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Suzuki
一高 鈴木
Masanori Tomaru
昌典 渡丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型にして高インダクタンスが得られる積層
トランスを提供する。 【構成】 1次コイル10A及び2次コイル10Bの導
体パターン並びに複数の磁性体層を積層すると共に、1
次コイル10Aと2次コイル10Bとの間に磁性体層よ
りも絶縁抵抗及び耐圧が高い絶縁層10Cを介在させ
て、積層トランスを構成する。 【効果】 1次コイル10Aと2次コイル10Bとの間
の距離を短くしても、これら1次コイル10Aと2次コ
イル10Bとの間に十分な絶縁を得ることができるの
で、1次コイル10Aと2次コイル10Bとの間の高い
磁気結合を得ることができ、小型にして高いインダクタ
ンスが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型にして高インダク
タンスが得られる積層トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示すような積層トランス1
を製造する際には、低透磁率フェライト2からなるフェ
ライトグリーンシートに層間接続用のスルーホールを開
けた後、Ag等の導体材料ペーストを印刷して1次コイ
ル3及び2次コイル4を構成する導体パターンを形成
し、これらのシートを複数枚積層して周回コイルを形成
している。また、1次コイル3と2次コイル4との間の
高い結合係数が得られるように磁路部分には高透磁率フ
ェライト5を用いている。このような積層素体を構成
し、素体焼成した後に外部電極6を形成して、積層トラ
ンス1が完成される。
【0003】また、これとは別の製造方法として印刷法
があり、図3に示すように、高透磁率フェライトベース
上に1次コイル7及び2次コイル8を構成するように、
導体ペースト、高透磁率フェライト5のペースト、低透
磁率フェライト2のペーストを順に印刷形成して積層素
体を構成し、この積層素体を焼成後に外部電極6を形成
して積層トランス9が完成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の積層トランスにおいては、1次コイルと2次コ
イルの電位が異なるため、1次コイルが形成された層と
2次コイルが形成された層との間の距離をあけることに
より、絶縁抵抗及び耐圧等の絶縁特性を維持している
が、この層間距離を大きくすると、1次コイルと2次コ
イルとの間の結合係数が下がってしまうと共に、磁路長
が長くなりインダクタンスも下がってしまうという問題
点があった。
【0005】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、小型
にして高インダクタンスが得られる積層トランスを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、1次コイル及び2次コイル
の導体パターン及び複数の絶縁体層を積層してなる積層
トランスにおいて、前記1次コイルと2次コイルとの間
に前記絶縁体層よりも絶縁抵抗が高い絶縁材を介在させ
た積層トランスを提案する。
【0007】また、請求項2では、前記絶縁材は前記絶
縁体層よりも高耐圧である積層トランスを提案する。
【0008】
【作用】本発明の請求項1によれば、1次コイルと2次
コイルとの間に絶縁体層よりも絶縁抵抗が高い絶縁材が
介在される。これにより、前記1次コイルと2次コイル
との間の距離を短くしても、これら1次コイルと2次コ
イルとの間に十分な絶縁を得ることができる。
【0009】また、請求項2によれば、前記絶縁材は前
記絶縁体層よりも高耐圧であるので、前記1次コイルと
2次コイルの電位差がある程度大きくなっても十分な絶
縁を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の第1の実施例の積層トランスを
示す断面図、図4は製造工程図である。
【0011】この積層トランス10は、図1に示すよう
に、1次コイル10Aと2次コイル10Bとの間に絶縁
層10Cが設けられている。
【0012】本実施例の積層トランス10の作成におい
ては、印刷法により1次コイル10A及び2次コイル1
0Bを構成する導体パターンが順次形成されると共に、
1次コイル10Aと2次コイル10Bとの間に絶縁層1
0Cが形成される。
【0013】即ち、図4に示すように、高透磁率フェラ
イトベース11上に(A)、コイルを構成するための導
体パターン12を印刷し(B)、導体パターン12を印
刷した側半分の導体パターン12以外の部分に高透磁率
フェライトペースト13を印刷する(C)。次いで、導
体パターン12の接続部12aを除く導体パターン12
上に低透磁率フェライトペースト14を印刷する
(D)。以降、これを複数回繰り返して2次コイル10
Bが形成される(B)〜(L)。
【0014】続いて、2次コイル10Bの導体パターン
上にホウケイ酸鉛ガラスとアルミナからなる絶縁ペース
ト15を印刷する(M)。次に、絶縁ペースト15以外
の部分に高透磁率フェライトペースト13を印刷した後
(N)、コイルを構成するための導体パターン12を印
刷し(O)、導体パターン12を印刷した側半分の導体
パターン12以外の部分に高透磁率フェライトペースト
13を印刷する(P)。次いで、導体パターン12の接
続部12aを除く導体パターン12上に低透磁率フェラ
イトペースト14を印刷する(Q)。以降、これを複数
回繰り返して2次コイル10Bのコイルパターンと同様
に1次コイル10Aのコイルパターンを形成する(O)
〜(X)。最後に、表面全体に高透磁率フェライトペー
スト13を印刷する(Y)。この後、これを焼成し、外
部電極16を形成して積層トランス10が完成する。
【0015】このようにしてできあがった積層トランス
10は、前述した従来例の積層トランスでは300μm
必要だった1次コイル10Aと2次コイル10Bとの層
間を100μmとしても同等の絶縁抵抗(1012Ω)、
絶縁耐圧(3KV)を得ることができ、さらにインダク
タンスは32μHから33μH、結合係数は0.978
から0.98に向上した。
【0016】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図5及び図6は第2の実施例の積層トランスを示す断面
図及び分解斜視図である。本実施例ではシート積層法に
より積層トランスを作成した。
【0017】積層トランス20の作成においては、ま
ず、コイル中心部に孔21aをあけた低透磁率フェライ
トシート21上に1次コイル20A及び2次コイル20
Bを構成するコイルパターン22を形成し、該コイルパ
ターン22が形成された低透磁率フェライトシート21
と、これと同形状のホウケイ酸鉛ガラスとアルミナから
なる絶縁材シート23を図6に示すように1次コイル2
0Aと2次コイル20Bとの間に絶縁材シート23が挟
まれるように所定の順序で積層すると共に、中心部の孔
21aに高透磁率フェライト24を詰めた後、この上下
にダミーの高透磁率フェライトシート25を積層して、
全体を圧着する。これを焼成した後、外部電極26を形
成することにより、積層トランス20が完成する。
【0018】第2の実施例の積層トランス20は、前述
した第1の実施例と同様に、従来例の積層トランスに比
べて高い絶縁抵抗及び絶縁耐圧が得られ、インダクタン
ス及び結合係数も従来のものより向上した。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、1次コイルと2次コイルとの間に絶縁体層より
も絶縁抵抗が高い絶縁材が介在されるため、前記1次コ
イルと2次コイルとの間の距離を短くしても、これら1
次コイルと2次コイルとの間に十分な絶縁を得ることが
できるので、前記1次コイルと2次コイルとの間の高い
磁気結合を得ることができ、小型にして高いインダクタ
ンスが得られる。
【0020】また、請求項2によれば、上記の効果に加
えて、前記絶縁材は前記絶縁体層よりも高耐圧であり、
前記1次コイルと2次コイルの電位差がある程度大きく
なっても十分な絶縁を得ることができるので、前記1次
コイルと2次コイルとの間の距離を短くすることがで
き、さらに高いインダクタンスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の積層トランスを示す断
面図
【図2】従来例を示す断面図
【図3】従来例を示す断面図
【図4】本発明の第1の実施例における製造工程を示す
【図5】本発明の第2の実施例の積層トランスを示す断
面図
【図6】本発明の第2の実施例の積層トランスを示す分
解斜視図
【符号の説明】
10…積層トランス、10A…1次コイル、10B…2
次コイル、10C…絶縁層、11…高透磁率フェライト
ベース、12…導体パターン、13…高透磁率フェライ
トペースト、14…低透磁率フェライトペースト、15
…絶縁ペースト、16…外部電極、20…積層トラン
ス、20A…1次コイル、20B…2次コイル、21…
低透磁率フェライトシート、22…コイルパターン、2
3…絶縁材シート、24…高透磁率フェライト、25…
高透磁率フェライトシート、26…外部電極。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次コイル及び2次コイルの導体パター
    ン及び複数の絶縁体層を積層してなる積層トランスにお
    いて、 前記1次コイルと2次コイルとの間に前記絶縁体層より
    も絶縁抵抗が高い絶縁材を介在させたことを特徴とする
    積層トランス。
  2. 【請求項2】 前記絶縁材は前記絶縁体層よりも高耐圧
    であることを特徴とする請求項1記載の積層トランス。
JP22221694A 1994-09-16 1994-09-16 積層トランス Pending JPH0888126A (ja)

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