JP2020065472A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】アクチュエータの駆動力でクラッチ機構を伝動状態から伝動を断つ作動を確実に行わせるコンバインを構成する。【解決手段】刈取穀稈を脱穀装置に供給するフィードチェーン15と、フィードチェーン15に伝えられる駆動力を入切するフィードチェーンクラッチ35と、脱穀装置の横側板6Aに備えられ、遮断用モータ51の駆動力により、フィードチェーンクラッチ35を伝動状態から伝動を断つ遮断状態に切り換え可能な操作機構とを備えたコンバインであって、操作機構を横外方から覆う弾性変形可能なシート材73が備えられた。【選択図】図7

Description

本発明は、刈取穀稈を脱穀装置に供給するフィードチェーンと、フィードチェーンに伝えられる駆動力を入切するクラッチ機構と、脱穀装置の側板に備えられ、アクチュエータの駆動力により、クラッチ機構を伝動状態から伝動を断つ遮断状態に切り換え可能な操作機構とを備えたコンバインに関する。
上記構成のコンバインとして特許文献1には、フィードチェーンの搬送終端位置にクラッチ機構(文献では、フィードチェーンクラッチ)を備えており、このクラッチ機構より前側にモータを備え、このモータの駆動力によってワイヤーを引き操作し、クラッチ機構を伝動状態から遮断状態に切り換える解除機構の技術が記載されている。
また、特許文献1のコンバインでは、刈取部が設定高さまで上昇した場合には、刈取部の上昇に連動してクラッチ機構を伝動状態から遮断状態に切り換え、これとは逆に、刈取部が下降した場合には、刈取部の下降に連動してクラッチ機構を遮断状態から伝動状態に切り換えるオートクラッチ機構の技術が記載されている。
特開2015−198580号公報
自脱型のコンバインでは、フィードチェーンによって刈取穀稈の穂先部分を脱穀装置に供給するものであるため、刈取穀稈を搬送する際に発生する切れワラや塵埃が、フィードチェーンから下方に落下する。また、クラッチ機構はケースに収容され切れワラや塵埃の付着による作動不良を防ぐように構成されている。
また、特許文献1に記載されるオートクラッチ機構を構成するリンク機構、あるいは、モータの駆動力によって作動する部材に切れワラや塵埃が付着する現象を抑制することも、適正な作動を行う点で重要である。
特に、モータの駆動力でワイヤーを引き操作してクラッチ機構を切り操作する作動系は、ワイヤーが比較的柔軟に撓むため、ワイヤーの位置が決まり難く、このワイヤーとクラッチ機構との連係部分の防塵を適正に行うことが望まれている。
このような理由から、アクチュエータの駆動力でクラッチ機構を伝動状態から伝動を断つ作動を確実に行わせるコンバインが求められている。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、刈取穀稈を脱穀装置に供給するフィードチェーンと、前記フィードチェーンに伝えられる駆動力を入切するクラッチ機構と、前記脱穀装置の横側板に備えられ、アクチュエータの駆動力により、前記クラッチ機構を伝動状態から伝動を断つ遮断状態に切り換え可能な操作機構とを備えたコンバインであって、前記操作機構を、横外方から覆う弾性変形可能なシート材が備えられている点にある。
この特徴構成によると、シート材が弾性変形可能であるため、例えば、操作機構がワイヤーを備えたものであっても、ワイヤーの姿勢に拘わらず操作機構を横外方から覆うことが可能となり、切れワラや塵埃が操作機構に付着する不都合を解消できる。
従って、アクチュエータの駆動力でクラッチ機構を伝動状態から伝動を断つ作動を確実に行わせるコンバインが構成された。
他の構成として、前記横側板のうち、前記シート材より下側の部分を横外方から覆う下側カバーが備えられ、前記シート材は、前記下側カバーの上端よりも下側の高さ位置まで延び、かつ、前記シート材の下端部が前記下側カバーの上端部に対して横外側に位置しても良い。
これによると、シート材が操作機構の下側の下側カバーの上端部より下側の高さまで延びているため下側カバーの上端部とシート材の下端部との間に隙間を作ることなく、操作部材を下側の下側カバーで覆うと共に、横外方のシート材で覆うことが可能となる。また、シート材の外面に沿って落下する切れワラや塵埃が、下側カバーの横外側を落下するため、切れワラや塵埃が下側カバーの内側に入り込むことがない。
他の構成として、前記下側カバーの上端部に、横外方に向かって折れ曲がる折曲部が形成されても良い。
これによると、下側カバーの上端に横外方に向けて折れ曲がるように、横外方に向けて突出形成された屈曲部の突部分にシート材が接触する状態となる。このような接触形態では、シート材の内面に屈曲部の突部分を強く接触させ、良好なシール性を得ることが可能となる。
他の構成として、前記下側カバーは、前記横側板から横外方に突設した支持ブラケットに支持されても良い。
これによると、脱穀装置の横側板から横外方に突出した支持ブラケットを介して、横側板から離間する位置に下側カバーを支持できる。
他の構成として、前記横側板のうち、前記シート材より上側の部分を横外方から覆う上側カバーが備えられ、前記シート材の上端部は、前記上側カバーに対して横内側から重ね合わせた状態で連結されても良い。
これによると、上側カバーで操作部材の上側を覆うことが可能となる。また、この上側カバーの横内側に重ね合わせた状態でシート材の上端を上側カバーに連結しているため、例えば、シート材の上端からシート材の内側に切れワラや塵埃が侵入する不都合を招くことがない。
他の構成として、前記上側カバーは、前記横側板から横外方に突設した支持ブラケットに支持されても良い。
これによると、脱穀装置の横側板から横外方に突出した支持ブラケットを介して、横側板から離間する位置に上側カバーを支持できる。
自脱型のコンバインを示す左側面図である。 自脱型コンバインを示す平面図である。 伝動ケースと位置保持機構と解除機構との位置関係を示す側面図である。 伝動ケースと昇降連動操作機構と強制遮断操作機構とを示す図である。 作動状態の強制遮断操作機構を示す図である。 上側カバー、シート材、下側カバー等の配置を示す分解斜視図である。 上側カバー、シート材、下側カバー等の配置を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2に示すように、本発明に係る自脱型のコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1によって自走する走行機体2の前部に植立穀稈を刈り取る刈取部3が備えられている。走行機体2の前部右側にキャビン4にて周囲が覆われた運転部5が備えられている。運転部5の後方には、刈取部3で刈り取られた穀稈を脱穀処理する脱穀装置6と、脱穀処理で得られた穀粒を貯留する穀粒タンク7とが、横方向に並ぶ位置関係で配備されている。運転部5における運転座席8の下方に機体各部を駆動する動力源としてのエンジン9が備えられている。
この実施形態では、図1及び図2に符号(F)で示す方向が機体前側であり、図1及び図2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側であり、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
刈取部3は、刈取対象となる植立穀稈の株元を分草案内する分草具10、分草された植立穀稈を縦姿勢に引き起こす複数の引き起こし装置11、引き起された植立穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取装置12、刈取穀稈を縦姿勢から徐々に横倒れ姿勢になるように姿勢変更しながら後方に搬送して脱穀装置6に供給する搬送装置13等を備えている。搬送装置13の上方側は防塵カバー14によって覆われている。
脱穀装置6の左側部には、刈取穀稈を脱穀装置6に搬送するフィードチェーン15と、その上方側に対向して設けられた挟持レール16とが備えられている。脱穀装置6の後方には、脱穀装置6からの排ワラを切断する排ワラカッタ17が備えられている。穀粒タンク7には、穀粒タンク7に貯留された穀粒を機外に排出する穀粒排出装置18が備えられている。
〔脱穀装置〕
脱穀装置6は、図1、図2に示すように、刈取穀稈の株元側をフィードチェーン15と挟持レール16とによって挟持搬送しながら刈取穀稈の穂先側を扱室19内で脱穀処理する。扱室19には、扱胴20が設けられている。扱胴20は、機体前後方向に延びる回転軸芯Y1周りで回転可能である。また、脱穀装置6の左外側は、複数の外装カバー23で覆われている。これらの外装カバー23は、個別に着脱自在に備えられている。
図3に示すように、脱穀装置6の下部には、扱室19からの脱穀処理物を選別し、選別対象物を機体後方に移送しながら篩い選別する揺動選別装置25を備えると共に、揺動選別装置25に選別風を送風する唐箕26、一番物の穀粒(単粒化穀粒等)を回収する一番回収部27、二番物の穀粒(枝梗付き穀粒等)を回収する二番回収部28等が設けられている。
〔フィードチェーンの駆動構造〕
図3に示すように、脱穀装置6の後部位置で左外側部に伝動ケース30が備えられ、この伝動ケース30に駆動スプロケット31を備え、この駆動スプロケット31と、前方の従動スプロケット32とに亘ってフィードチェーン15が巻回されている。伝動ケース30には、入力プーリ33を備えており、この入力プーリ33に対して伝動ベルト34を介してエンジン9からの駆動力が伝えられる。
図3〜図5に示すように、伝動ケース30の内部には、入力プーリ33と一体回転する入力軸33aの回転力をフィードチェーンクラッチ35(クラッチ機構の一例)に伝えるギヤ伝動機構を内蔵しており、このフィードチェーンクラッチ35からの駆動力を駆動スプロケット31の駆動軸31aに伝える伝動機構を備えている。
フィードチェーンクラッチ35(クラッチ機構)は、入力プーリ33の入力軸33aからの駆動力を駆動スプロケット31の駆動軸31aに伝える伝動状態と、伝えない遮断状態とに切り換え自在に構成されている。伝動ケース30は、フィードチェーンクラッチ35を断続操作するクラッチ操作軸36を回動軸芯Y2と同軸芯で回動自在に支持しており、このクラッチ操作軸36の外端部分にクラッチ操作アーム37を備えている。
尚、回動軸芯Y2は、下端側ほど機体前側に変位する傾斜姿勢であるため、クラッチ操作軸36も斜め姿勢となる。
この構成において、フィードチェーンクラッチ35を遮断状態に維持するクラッチ操作アーム37の姿勢を切り姿勢と称し、フィードチェーンクラッチ35を伝動状態に設定するクラッチ操作アーム37の姿勢を入り姿勢と称する。
図面には具体構造を示していないが、フィードチェーンクラッチ35は、駆動スプロケット31の駆動軸31aに対してシフト自在にスプライン嵌合するクラッチ部材を有し、このクラッチ部材に形成した係合爪を前述したギヤ伝動機構のギヤに係合する位置と、分離する位置とに選択的に操作することにより、伝動状態と遮断状態との切り換えを実現する。クラッチ操作アーム37は、回動軸芯Y2を中心に揺動することでクラッチ部材の位置を切り換え、フィードチェーンクラッチ35における伝動状態と遮断状態との何れかに設定する。
フィードチェーンクラッチ35を構成するクラッチ部材は、コイルバネ等により伝動位置に付勢されている。また、伝動ケース30の内部には、クラッチ部材が遮断位置にシフト操作された際に、駆動スプロケット31に制動力を作用させる摩擦多板式の制動機構を備えている。
この構成から、外部から操作力が作用しない場合にクラッチ操作アーム37は、伝動姿勢に保持され、フィードチェーンクラッチ35は伝動状態に維持される。これに対し、クラッチ操作アーム37が遮断姿勢に操作された場合には、クラッチ部材がシフトすることでフィードチェーンクラッチ35による伝動が遮断されると共に、制動機構により駆動スプロケット31に制動力を作用させ、フィードチェーン15の迅速な停止を実現する。
〔フィードチェーンクラッチの操作構造〕
図4に示すように、コンバインは、刈取部3の上昇と下降に連動してフィードチェーンクラッチ35を遮断操作と下降操作とを行う昇降連動操作機構Uを備えると共に、停止スイッチ50の人為操作に連動してフィードチェーンクラッチ35の遮断操作を行う強制遮断操作機構Vを備えている。
尚、図4には、伝動ケース30の側面視を示しており、昇降連動操作機構Uと強制遮断操作機構Vとの一部(二点鎖線で取り囲まれる領域)は平面視を示している。
〔昇降連動操作機構〕
昇降連動操作機構Uは、刈取レベルにある刈取部3が、非刈取レベルまで上昇した際に、この上昇に連動してクラッチ操作アーム37を切り姿勢に操作し、非刈取レベルまで上昇した刈取部3が刈取レベルまで下降した際にクラッチ操作アーム37を入り姿勢に操作する機械式の機構で構成されている。
つまり、刈取レベルにある刈取部3が、非刈取レベルまで上昇した際には、上昇に連動して連動ワイヤ44のインナワイヤ44aの張力が上昇し、この張力の作用により連動クランクアーム42がクランク支軸41を中心に回動し、連動ピン45がクラッチ操作アーム37に強く当接する、この当接によりクラッチ操作アーム37を、回動軸芯Y2を中心に回動させて切り姿勢に操作しフィードチェーンクラッチ35を遮断状態に操作する。
これとは逆に、刈取部3が非刈取レベルから刈取レベルまで下降した際には、連動ワイヤ44のインナワイヤ44aの張力が低下し、中立スプリング46が連動クランクアーム42を図4に示す中立指定に復帰させることにより、連動ピン45をクラッチ操作アーム37から離間させ、このクラッチ操作アーム37を入り姿勢に復帰させ、フィードチェーンクラッチ35を伝動状態に設定する。
〔強制遮断操作機構〕
図1,2に示すように、停止スイッチ50は、脱穀装置6の外装カバー23のうち、フィードチェーン15の搬送始端部に近い箇所で機体外方側から手動で押し操作可能に設けられている。
強制遮断操作機構Vは、停止スイッチ50が押し操作(ON操作)された際に、遮断用モータ51(図4を参照)を作動させ、クラッチ操作アーム37を図5に示す切り姿勢に操作し、この切り姿勢を維持するように構成されている。走行機体2には、停止スイッチ50が押し操作された際のON信号を取得し、遮断用モータ51を制御する制御装置(図示せず)を備えており、遮断用モータ51の近傍位置には、クラッチ操作アーム37の揺動角を検知するポテンショメータ(図示せず)を備えている。
これにより、制御装置は、停止スイッチ50のON信号を取得した際には、ポテンショメータからフィードバックする信号に基づきクラッチ操作アーム37が所定の角度に達するまで遮断用モータ51を作動させ、切り姿勢の対応する角度に達したタイミングで、遮断用モータ51を停止させる制御を実行する。
図4,5に示すように、強制遮断操作機構Vは、遮断用モータ51の作動アーム52により操作されている操作ワイヤ53と、この操作ワイヤ53のインナワイヤ53aから作用する張力によって作動するアームユニットAUと、アームユニットAUの作動に伴いスライド作動するスライドリンク54と、このスライドリンク54の作動に伴い揺動作動する中間アーム部AMと、この中間アーム部AMの揺動作動に伴って揺動作動する操作アーム部APとを備えている。尚、図4,5に示す操作ワイヤ53(アウタワイヤの部位に符号を付している)は、内部にインナワイヤ53aを有しており、このインナワイヤ53aの張力により操作を実現する。
アームユニットAUは、走行機体2に対し縦向き姿勢の揺動支軸55を中心に揺動自在に支持された第1アーム56と、この第1アーム56の揺動端に対し縦向き姿勢の切換支軸57を中心に屈曲自在に支持された第2アーム58と、切換支軸57を中心にした第1アーム56と第2アーム58との相対的な姿勢を維持するためのトグルスプリング59とを備えている。
このアームユニットAUは、第2アーム58の揺動端が縦向き姿勢の第1連結軸61によりスライドリンク54の一端(後端)に連結している。また、スライドリンク54は、走行機体2に対して長手方向にスライド移動自在に支持されている。
更に、アームユニットAUは、スライドリンク54から第1連結軸61を介して第2アーム58の揺動端に押圧力(図4においてスライドリンク54を右側にシフトする力)が作用する状態において、第1アーム56と第2アーム58とが図4に示すロック姿勢を維持する。
つまり、図4に示す状態では、第1アーム56は揺動支軸55を中心にして、反時計回りでの回動が規制され、第2アーム58の基端に備えたストッパー58aが第1アーム56に当接し、この姿勢を維持する方向にトグルスプリング59の付勢力が作用する。
尚、この状態では、揺動支軸55の軸芯と第1連結軸61の軸芯とを結ぶデッドポインを基準に、切換支軸57の軸芯が同図で左側にあることから、トグルスプリング59の付勢力で、この姿勢が維持され、スライドリンク54からの押圧力をアームユニットAUが受け止める。
これに対し、操作ワイヤ53の張力が作用した場合には、図5に示すように、第1アーム56が揺動支軸55を中心に時計回りに揺動し、切換支軸57の位置がデッドポイントを超えて右側に移動する。これにより、第2アーム58が図4に示すロック姿勢から、図5に示すロック解除姿勢に達し、トグルスプリング59の付勢力によりロック解除姿勢が維持される。
操作アーム部APは、走行機体2に対し縦向き姿勢の操作支軸62と一体的に回動するように、この操作支軸62の上端に連結する上部アーム63と、この操作支軸62の下端部に連結する下部アーム64と、を備えると共に、これらの間には操作支軸62に連結する中部アーム65を備えている。
上部アーム63の揺動端には、クラッチ操作アーム37に当接可能な操作ピン66を備えている。また、中部アーム65には、遮断用スプリング67の付勢力が作用する。特に、この遮断用スプリング67からの付勢力によって操作支軸62が回動した場合には、この回動に伴い上部アーム63の操作ピン66からクラッチ操作アーム37に作用する操作力によりクラッチ操作アーム37を切り姿勢に操作し、フィードチェーンクラッチ35を遮断状態に操作するように、遮断用スプリング67の付勢方向が設定されている。
中間アーム部AMは、中間アーム68の基端部分(図4で右端)を、第2連結軸68aを介してスライドリンク54の他端(前端)に揺動自在に連結し、中間アーム68の揺動側部分(図4で左端)を、第3連結軸68bを介して揺動自在に下部アーム64の揺動端に揺動自在に連結している。
〔強制遮断操作部の作動形態〕
このように強制遮断操作機構Vが構成されているため、遮断用モータ51が駆動されず、操作ワイヤ53の張力が作用しない場合には、第1アーム56と第2アーム58とが図4に示すロック姿勢に維持される。これにより、スライドリンク54の移動が規制され、クラッチ操作アーム37が入り姿勢に維持され、フィードチェーンクラッチ35が伝動状態に維持される。
このようにクラッチ操作アーム37が入り姿勢にある状態で、停止スイッチ50が押し操作され、遮断用モータ51が作動した場合には、図5に示すように作動アーム52の揺動に伴い操作ワイヤ53に張力が作用し、第1アーム56が揺動支軸55を中心に時計回りに揺動し、第2アーム58がロック姿勢から外れ、同図に示すロック解除姿勢に達する。
これにより、第1アーム56と第2アーム58とが大きく時計回りに変位できる状態となり、スライドリンク54の押圧方向(図5で右側)への変位が許容される。この変位の結果、遮断用スプリング67の付勢力による操作支軸62の回動が許容され、上部アーム63の揺動に伴い、操作ピン66がクラッチ操作アーム37に強く当接する結果、このクラッチ操作アーム37が切り姿勢に変位し、フィードチェーンクラッチ35が遮断状態となる。これにより、フィードチェーン15が停止する。
特に、第1アーム56と第2アーム58とがロック解除姿勢に達した後には、トグルスプリング59の付勢力が上部アーム63の操作ピン66からクラッチ操作アーム37に対して継続的に作用するため、操作ワイヤ53の張力が低下した場合でも、クラッチ操作アーム37が入り姿勢に復帰することはなく、フィードチェーンクラッチ35を遮断状態に維持できる。尚、このように強制遮断操作機構Vによってフィードチェーンクラッチ35が遮断状態に操作された後には、作業を中断する等の状況において、外装カバー23等を開放し、人為的にアームユニットAUの第1アーム56と第2アーム58とをロック状態に操作することになる。
〔フィードチェーンクラッチの操作系の保護構造〕
このコンバインでは、図3に二点鎖線で示すように、脱穀装置6においてフィードチェーン15が配置された側の横側板6Aより外側に前部カバー71を備えると共に、この後側に上側カバー72と、シート材73と、下側カバー74とを上から下に順次並ぶ位置関係で備え、更に、上側カバーの後側に後部カバー75を備えている。
図3、図6、図7に示すように、これら前部カバー71と、上側カバー72と、シート材73と、下側カバー74と、後部カバー75とは、平面視においてフィードチェーン15が配置される空間より脱穀装置6の横側板6Aに近接する位置で、横側板6Aから設定距離だけ離間する位置に配置されている。
前部カバー71は鉄材等の金属板で成り、遮断用モータ51の上方および外側を覆う位置に配置され、上部には上側ほど横側板6Aに近接する傾斜姿勢の前部傾斜板71aを備えている。尚、この前部カバー71は樹脂板で形成されても良い。
上側カバー72は、鉄材等の金属材で成り、伝動ケース30と伝動ベルト34との外側で、クラッチ操作アーム37の一部と、昇降連動操作機構Uとを覆うように駆動スプロケット31より内側において縦向き姿勢で配置されている。この上側カバー72の上部には上側ほど横側板6Aに近接する傾斜姿勢の上側傾斜板72aを備えている。
図6、図7に示すように、上側カバー72は横側板6Aから横外方に突設した上支持ブラケット77の突出端に支持されている。尚、この上側カバー72は樹脂板で形成されても良い。
シート材73は、柔軟に弾性変形し得るゴム材や樹脂材で成り、その上端が、上側カバー72と後部カバー75との下端の内側に重なるように配置され、複数のビス(図示せず)により連結支持されている。
このシート材73は、アームユニットAUと中間アーム部AMと操作アーム部APとを含む強制遮断操作機構Vの外側を覆う位置に配置され、その下端が、下側カバー74の上端の横外側から覆うように縦方向の長さが設定されている。つまり、シート材73の下端部が、下側カバー74の上端より下側の高さまで伸び、この下端部が、下側カバー74の横外側に位置するように配置されている。
図6、図7に示すように、下側カバー74は、鉄材等の金属材で成り、平面視において上側カバー72と重なる位置に配置され、上端部には横外方に向かって折れ曲がる折曲部74aが形成されている。
下側カバー74は横側板6Aから横外方に突設した複数の下支持ブラケット78の突出端に支持されている。尚、この下側カバー74は樹脂板で形成されても良い。
このように、前部カバー71と、上側カバー72と、シート材73と、下側カバー74とが、遮断用モータ51の位置から強制遮断操作機構Vに亘る領域の外方を覆っている。従って、操作ワイヤ53を介してフィードチェーンクラッチ35を遮断操作する機械的な操作機構に切れワラや塵埃等が付着する不都合を解消し、遮断用モータ51の駆動力をフィードチェーンクラッチ35に伝えて、フィードチェーン15の駆動を停止する作動を確実に行わせることが可能となる。
特に、柔軟に変形し得るシート材73を、操作ワイヤ53からの操作力が伝えられる強制遮断操作機構Vの外方に配置することにより、強制遮断操作機構Vの第1アーム56が揺動し、操作ワイヤ53との連結位置がシート材73に接触する状況でも、シート材73が柔軟に変形することにより、この作動が許容される。
また、シート材73の上端を上側カバー72の下端の内側に重ねるように支持することにより、上方からのシート材73の内側へ塵埃等が侵入する不都合を抑制する。更に、シート材73の下端を下側カバー74の上端の外側に重複する位置に配置することにより、塵埃等がシート材73の下端からシート材73の内部に侵入する不都合を抑制する。
この構成では、上側カバー72が上支持ブラケット77を介して脱穀装置6の横側板6Aから離間する位置に配置されるため、横側板6Aと上側カバー72との間に、塵埃等が侵入することのない空間を形成できる。これと同様に下側カバー74が下支持ブラケット78を介して脱穀装置6の横側板6Aから離間する位置に配置するため、横側板6Aと下側カバー74との間に、塵埃等が侵入することのない空間を形成できる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)実施形態では、脱穀装置6として、扱胴20が走行機体2の前後方向に沿う姿勢の回転軸芯Y1を中心に回転するものを示していたが、これに代えて、例えば、扱胴20の回転軸芯Y1を走行機体2の横方向(左右方向)に沿う姿勢に設定する。
このように構成されるものでは、フィードチェーン15による穀稈の搬送方向が走行機体2の横方向(左右方向)に沿うように設定され、脱穀装置6の横側板6Aが走行機体2の前側、あるいは、後側に配置されることになり、これに対応してシート材73が配置されることになる。
(b)強制遮断操作機構Vは、実施形態に示されるようにリンク機構を備えた構成に限るものではなく、例えば、操作ワイヤ53からの操作力をギヤにより回転力に変換し、フィードチェーンクラッチ35を遮断操作するように構成することも可能である。
本発明は、フィードチェーンに伝えられる駆動力を入切りするクラッチ機構と、このクラッチ機構を遮断状態に操作する操作機構を備えているコンバインに利用できる。
6 脱穀装置
6A 横側板
15 フィードチェーン
35 フィードチェーンクラッチ(クラッチ機構)
51 遮断用モータ(アクチュエータ)
72 上側カバー
73 シート材
74 下側カバー
74a 折曲部
77 上支持ブラケット(支持ブラケット)
78 下支持ブラケット(支持ブラケット)

Claims (6)

  1. 刈取穀稈を脱穀装置に供給するフィードチェーンと、
    前記フィードチェーンに伝えられる駆動力を入切するクラッチ機構と、
    前記脱穀装置の横側板に備えられ、アクチュエータの駆動力により、前記クラッチ機構を伝動状態から伝動を断つ遮断状態に切り換え可能な操作機構とを備えたコンバインであって、
    前記操作機構を、横外方から覆う弾性変形可能なシート材が備えられているコンバイン。
  2. 前記横側板のうち、前記シート材より下側の部分を横外方から覆う下側カバーが備えられ、
    前記シート材は、前記下側カバーの上端よりも下側の高さ位置まで延び、かつ、前記シート材の下端部が前記下側カバーの上端部に対して横外側に位置している請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記下側カバーの上端部に、横外方に向かって折れ曲がる折曲部が形成されている請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記下側カバーは、前記横側板から横外方に突設した支持ブラケットに支持されている請求項2又は3に記載のコンバイン。
  5. 前記横側板のうち、前記シート材より上側の部分を横外方から覆う上側カバーが備えられ、
    前記シート材の上端部は、前記上側カバーに対して横内側から重ね合わせた状態で連結されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンバイン。
  6. 前記上側カバーは、前記横側板から横外方に突設した支持ブラケットに支持されている請求項5に記載のコンバイン。
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