JP4778293B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、コンバインに関する。
前処理部と脱穀装置とを備え、前処理部を上下揺動自在に取り付け、前処理部の後方に脱穀装置を配置し、脱穀装置より右側に運転席とエンジンとを設け、エンジン側からの駆動力を脱穀装置側に入り切り自在に伝動する脱穀クラッチと、エンジン側からの駆動力を前処理部側に入り切り自在に伝動する前処理クラッチとを設け、脱穀クラッチと前処理クラッチの少なくとも一方を入り切り操作するアクチュエータを設けたコンバインが公知となっている(例えば特許文献1及び2参照)。
特開2004−141088号公報 特開2005−95100号公報
特許文献1には、脱穀クラッチと前処理クラッチとを各別に操作するアクチュエータとして作業機クラッチモータと前処理クラッチモータとが設けられている。両モータは、グレンタンクの下方における揚穀筒または2番還元筒の側方のスペースに省スペースに配置されているが、容易にメンテナンスを行うためにグレンタンクを開状態とする必要がある。
一方特許文献2には、脱穀クラッチ(脱穀クラッチ機構)と前処理クラッチ(刈取クラッチ機構)とを各別に操作する第一クラッチ駆動機構と第二クラッチ駆動機構とが設けられ、両クラッチ駆動機構にはそれぞれアクチュエータ電気モータが設けられている。第一クラッチ駆動機構は、揚穀筒と脱穀伝動機構との間に省スペースで配置されている。第二クラッチ駆動機構は、機体フレームの左側の前端位置に省スペースで配置されている。
しかし第一クラッチ駆動機構,第二クラッチ駆動機構はいずれも、運転席からアクチュエータ側のメンテナンスを容易に行うことができない。このためグレンタンクを開状態とすることなく、運転席側から脱穀クラッチと前処理クラッチの少なくとも一方を入り切り操作するアクチュエータを容易にメンテナンスすることができるコンバインが望まれていた。
上記課題を解決するための本発明のコンバインは、第1に前処理部7と脱穀装置6とを備え、前処理部7を、後方の揺動支点46を軸心として上下揺動自在に取り付け、前処理部7の後方に脱穀装置6を配置し、脱穀装置6より右側に運転席3とエンジン11とを設け、エンジン11側からの駆動力を脱穀装置6側に入り切り自在に伝動する脱穀クラッチ19と、エンジン11側からの駆動力を前処理部7側に入り切り自在に伝動する前処理クラッチ41とを設け、脱穀クラッチ19と前処理クラッチ41の少なくとも一方を入り切り操作するアクチュエータ61を設けたコンバインにおいて、上記アクチュエータ61を、脱穀装置6と前処理部7との間に形成される空間S内に設け、該アクチュエータ61を空間Sにおける左右中心より運転席3側に配置したこと特徴としている。
第2に、前記前処理部7の揺動支点46を、上記空間S内における前記アクチュエータ61の前方位置に配置したことを特徴としている。
第3にアクチュエータ61を、前記前処理部7の揺動支点46より上方に配置したことを特徴としている。
以上のように構成される本発明の構造によると、アクチュエータが、脱穀装置と前処理部との間に形成される空き空間内に省スペース且つコンパクトに設けられ、且つ上記空間内の運転席側に寄って配置されるため、前処理部を外したりグレンタンクをオープンしたりすることなく、アクチュエータ側を容易にメンテナンスすることができるという効果がある。
上記アクチュエータは、前処理部から脱穀装置への穀稈の搬送経路に対して、運転席側に偏位して配置されるため、前処理部から脱穀装置への穀稈の搬送途中に落下するわら屑等のアクチュエータ上への落下が減少し、アクチュエータに対する上記わら屑等の悪影響を防止することができるという利点もある。
アクチュエータを、前処理部の揺動支点より上方に配置することによって、メンテナンスが更に容易となる他、アクチュエータがコンバイン全体においても高位置に配置されるため、泥の跳ね上げによる動作不良等の不都合が防止される。なおアクチュエータを覆うカバー体を設けることにより、アクチュエータをエンジンの排風や脱穀装置の前方におけるわら屑等から保護することができるという効果がある。
図1は本発明を採用したコンバインの左側面図である。走行機体1には、クローラ式の走行装置2が左右下方に設けられている。走行装置2は機体フレーム1aに取り付けられている。走行機体1の右側前方には、運転席3が設けられている。運転席3の後方には、脱穀後の穀粒を貯粒するグレンタンク4が設けられている。
グレンタンク4の左側方には、脱穀装置6が設けられている。走行機体1の前方には穀稈を刈取り後方に搬送する前処理部7が設けられている。脱穀装置6には、前処理部7から刈取穀稈を受け継ぐフィードチェン8が設けられている。フィードチェン8は脱穀装置6の左側方(外側方)に設けられている。前処理部7には、刈り取った穀稈を、扱ぎ深さを調節してフィードチェン8に搬送する扱深さ搬送部9が設けられている。
本コンバインは、従来同様、走行装置2によって圃場内を走行しながら、前処理部7によって圃場内の穀稈を刈り取り、前処理部7により刈り取った穀稈を、扱深さ搬送部9によって扱ぎ深さを調節してフィードチェン8に受け継がせ、フィードチェン8によって脱穀装置6に供給し、脱穀機装置6によって脱穀し、脱穀後の穀粒をグレンタンク4に貯粒する構成となっている。
運転席3の下方には、エンジンが搭載されている。図2に示されるように、エンジン11の駆動軸には、作業機用の駆動力を作業機伝動ケース12に出力する出力プーリ(作業機出力プーリ)13と、走行用の駆動力を走行駆動用の走行HST14に出力する出力プーリ(走行出力プーリ)16とが取付けられている。
作業機伝動ケース12の入力軸17に設けられた入力プーリ18と作業機出力プーリ13との間には、ベルトテンションクラッチからなる脱穀クラッチ19が設けられている。走行HST14の入力軸21に設けられた入力プーリ22と走行出力プーリ16との間には、ベルトテンションクラッチからなる走行クラッチ23が設けられている。
上記のようにエンジン11の駆動力は脱穀クラッチ19を介して作業機伝動ケース12に、走行クラッチ23を介して走行HST14に、各々入り切り自在に伝動されている。入力軸17の入力プーリ18の反対側の端部は、作業機伝動ケース12から突出しており、駆動力をそのまま出力する。
上記のように入力軸17から出力された駆動力は、プーリ26,27とベルト28を介して脱穀装置6の唐箕ファン29を駆動する唐箕軸31に伝動される。脱穀装置6は唐箕軸31に伝動された駆動力によって各部が駆動される。
作業機伝動ケース12に入力された駆動力は、上記のように脱穀出力軸24から出力される他、作業機伝動ケース12に一体的に設けられた作業機HST32に入力される。作業機HST32に入力された駆動力は、作業機HST32によって変速されて出力され、作業機伝動ケース12内で変速され、フィードチェン駆動軸33と、前処理駆動軸34から出力される。
フィードチェック駆動軸32に出力された駆動力は中継軸36を介してフィードチェン8の駆動スプロケット37に出力される。これによりフィードチェン8が回転駆動され、前処理部7側から穀稈を受け継ぎ、該穀稈を脱穀装置6に供給する。
前処理駆動軸34には前処理出力プーリ38が取付けられている。該前処理出力プーリ38と前処理部7への駆動力の入力プーリ(前処理入力プーリ)39との間にはベルトテンションクラッチからなる前処理クラッチ41が設けられている。前処理駆動軸34から、前処理クラッチ41を介して前処理部7に駆動力が入り切り自在に伝動されている。
作業機伝動ケース12は、上記のようにエンジン11からの出力を、作業機である脱穀装置6(フィードチェン8を含む)と前処理部7とに分配して出力する構成となっている。
図3〜図5に示されるように、機体フレーム1a上における脱穀装置6の前方には、運転席3の左側方に位置するスペースSが形成されている。該スペースSには、脱穀装置6の直前位置に、前述の作業機伝動ケース12が配置されている。
エンジン11の作業機出力プーリ13は、運転席3の左側方(上記スペースS側)に設けられている。作業機伝動ケース12の入力軸17は、作業機伝動ケース12の右側面から突出し、入力プーリ18は作業機伝動ケース12の右側(エンジン11側)に設けられている。
これにより作業機出力プーリ13と、作業機伝動ケース12の入力プーリ18との間にベルト42が容易に巻き掛けられ、脱穀クラッチ19が構成されている。脱穀出力軸24は作業機伝動ケース12の左側面から突出している。脱穀出力軸24から唐箕軸31への駆動力の伝動は脱穀装置6の左側面側で行われる。
フィードチェン駆動軸33は作業機伝動ケース12の左側面から突出している。中継軸36が上記スペースSを横断し、中継軸36の先端側にフィードチェン8の駆動スプロケット37が取り付けられている。前処理駆動軸34は、作業機伝動ケース12の右側面から突出している。前処理駆動軸34は入力軸17の上方に配置されている。
上記スペースSにおける作業機伝動ケース12の前方には、前処理部7を支持する支持フレーム43が設けられている。前処理部7には、前後方向の縦パイプフレーム44が備えられている。上記縦パイプフレーム44内には、駆動力を前処理部7に伝動する縦伝動軸が収容されている。
縦パイプフレーム44は、上記支持フレーム43に設けられた前処理回動支点軸46を軸心として、上記支持フレーム43に上下揺動自在に軸支されている。これにより前処理部7が機体フレーム1a側に上下揺動自在に取り付けられている。前記前処理入力プーリ39は、上記前処理回動支点軸46に取り付けられている。
前処理入力プーリ39は作業機伝動ケース12の右側面側に位置している。これにより前処理出力プーリ38と前処理入力プーリ39は、ともに作業機伝動ケース12の右側面側に位置し、前処理出力プーリ38と前処理入力プーリ39との間にベルト47が容易に巻き掛けられ、前処理クラッチ41が構成されている。
前処理回動支点軸46に伝動された駆動力は縦伝動軸に伝動され、前処理部7に伝動される。図6に示されるように、脱穀クラッチ19と前処理クラッチ41とは、作業機伝動ケース12の右側面側、すなわち運転席3側に、上下に配置されて設けられている。脱穀クラッチ19を入り状態とすることによって、作業機伝動ケース12に駆動力が入力され、脱穀装置6とフィードチェン8が駆動される。
前処理部7は、脱穀クラッチ19を入り状態とし、且つ前処理クラッチ41を入り状態とすることによって作動する。脱穀クラッチ19を入り状態としなければ、作業機伝動ケース12にエンジン11からの駆動力が入力されないため、脱穀クラッチ19が切り状態のまま前処理クラッチ41を入り状態としても前処理部7は駆動されない。
前処理クラッチ41のテンションプーリ(前処理クラッチテンションプーリ)48は、前処理クラッチテンションアーム49に支持されている。前処理クラッチテンションアーム49は、前処理駆動軸34を軸心として自由回動自在に支持されている。前処理クラッチテンションプーリ48は、ベルト47に上方から摺接する。
脱穀クラッチ19のテンションプーリ(脱穀クラッチテンションプーリ)51は、脱穀クラッチテンションアーム52に支持されている。脱穀クラッチテンションアーム52は、作業機伝動ケース12の入力軸17を軸心として自由回転自在に支持されている。脱穀クラッチテンションプーリ51はベルト42に下方から摺接する。
前処理クラッチ41は、前処理クラッチテンションアーム49における前処理クラッチテンションプーリ48の回動支点(前処理駆動軸34)を挟んだ反対側を引張り、上方に引き上げ、前処理クラッチテンションプーリ48を所定の力でベルト47に押圧することによってベルト47が張られ、駆動力を伝動する入り状態となる。前処理クラッチテンションアーム49の引き上げを解除すると、前処理クラッチテンションプーリ48がベルト47の付勢力によって退避し、ベルト47が弛められ、前処理クラッチ41は、駆動力を伝動しない切り状態となる。
脱穀クラッチ19は、脱穀クラッチテンションアーム52における回動支点(入力軸17)より脱穀クラッチテンションプーリ51側を引張り、上方に引き上げ、脱穀クラッチテンションプーリ51を所定の力でベルト42に押圧することによって、ベルト42が張られ、駆動力を伝動する入り状態となる。脱穀クラッチテンションアーム52の引き上げが解除されると、脱穀クラッチテンションプーリ51がベルト42の付勢力によって退避し、ベルト42が弛められ、脱穀クラッチ19は、駆動力を伝動しない切り状態となる。
脱穀クラッチ19と前処理クラッチ41の上記入り切りは、クラッチ操作機構58によってコントロールされる。上記クラッチ操作機構58は、作業機伝動ケース12の右側面に取り付けられる平面視でコ字状をなすベース板59をフレームとしている。
図6,図7に示されるように、ベース板59の外面(左側面)には、1つのモータ61がアクチュエータとして取り付けられている。ベース板59の内面(右側面)には、モータ61によって回転駆動されるセクタギヤ62と、該セクタギヤ62と一体的回動するカム63が設けられている。カム63の回動軸心とセクタギヤ62の回動軸心とは一致している。
ベース板59の右側面には、セクタギヤ62の回動軸を軸心として前処理クラッチ駆動アーム64が回動自在に軸支されている。前処理クラッチ駆動アーム64には、前処理クラッチ牽引ロッド53が連結されている。該前処理クラッチ牽引ロッド53には、前処理クラッチ引張バネ54の一端が連結されている。前処理クラッチ引張バネ54の他端には、前処理クラッチテンションアーム49に連結された前処理クラッチ連結アーム55が連結されている。
ベース板59には、カム63の回動軸心(セクタギヤ62の回動軸心)より上方位置に支軸66が一体的に設けられている。該支軸66には、脱穀クラッチ駆動アーム67の一端側が回動自在に軸支されている。該脱穀クラッチ駆動アーム67には、脱穀クラッチ牽引ロッド56が連結されている。該脱穀クラッチ牽引ロッド56には、脱穀クラッチ引張バネ57の一端が連結されている。脱穀クラッチ引張バネ57の他端には、脱穀クラッチテンションアーム52に連結された脱穀クラッチ連結アーム60が連結されている。
モータ61の回転によってセクタギヤ62を介してカム63が回転駆動されると、カム63の周面に形成されたカム面によって脱穀クラッチ駆動アーム67が上下揺動駆動操作されるとともに、カム63に設けられたピン68によって前処理クラッチ駆動アーム64が上下揺動駆動操作される。
脱穀クラッチ駆動アーム67の上方への揺動によって、脱穀クラッチ牽引ロッド56と脱穀クラッチ引張バネ57と脱穀クラッチ連結アーム60とが上方に移動し、脱穀クラッチテンションアーム52が、上記のように上方に引き上げられ、脱穀クラッチ19が入り状態となる。前処理クラッチ駆動アーム64の下方への揺動によって、脱穀クラッチ牽引ロッド56と脱穀クラッチ引張バネ57と脱穀クラッチ連結アーム60とが、ベルト42の戻り弾性により下方に移動し、脱穀クラッチテンションアーム52の引き上げが解除され、脱穀クラッチ19が切り状態となる。
前処理クラッチ駆動アーム64の上方への揺動によって、前処理クラッチ牽引ロッド53と前処理クラッチ引張バネ54と前処理クラッチ連結アーム55とが上方に移動し、前処理クラッチテンションアーム49が、上記のように上方に引き上げられ、前処理クラッチ41が入り状態となる。前処理クラッチ駆動アーム64の下方への揺動によって、前処理クラッチ牽引ロッド53と前処理クラッチ引張バネ54と前処理クラッチ連結アーム55とが、ベルト47の戻り弾性により下方に移動し、前処理クラッチテンションアーム49の引き上げが解除され、前処理クラッチ41が切り状態となる。
モータ61の回転に伴い、最初に脱穀クラッチ19が入り状態となるように脱穀クラッチ駆動アーム67が脱穀クラッチ牽引ロッド56を上昇駆動操作し、次に前処理クラッチ41が入り状態となるように前処理クラッチ駆動アーム64が前処理クラッチ牽引ロッド53を上昇駆動操作する。
またモータ61の上記の反対側への回転に伴い、最初に前処理クラッチ41が切り状態となるように前処理クラッチ駆動アーム64が前処理クラッチ牽引ロッド53を下降操作し、次に脱穀クラッチ19が切り状態となるように脱穀クラッチ駆動アーム67が脱穀クラッチ牽引ロッド56を下降操作する。
脱穀クラッチ駆動アーム67と脱穀クラッチ牽引ロッド56との連結点と、前処理クラッチ駆動アーム64と前処理クラッチ牽引ロッド53との連結点は、カム63の回動軸心(セクタギヤ62の回動軸心)を挟んで前後に振り分けて配置されている。また前処理クラッチ連結アーム55と脱穀クラッチ連結アーム60とは、前処理駆動軸34を挟んで前後に振り分けて配置されている。
モータ61の回転角度は運転席3に設けられる脱穀・刈取クラッチレバーの揺動操作角度によって設定される。上記クラッチ操作機構58により脱穀・刈取クラッチレバーの操作に基づき、1つのモータ61の駆動によって、脱穀クラッチ19及び前処理クラッチ41の入り切りを操作することが可能なる。
脱穀クラッチ19及び前処理クラッチ41は、脱穀クラッチ19と前処理クラッチ41とが共に切り状態から、前処理クラッチ41が切り状態のまま脱穀クラッチ19が入り状態となり、その後脱穀クラッチ19と前処理クラッチ41とが共に入り状態となるように切り換えられる。
あるいは、脱穀クラッチ19と前処理クラッチ41とが共に入り状態から、脱穀クラッチ19が入り状態のまま前処理クラッチ41が切り状態となり、その後脱穀クラッチ19と前処理クラッチ41とが共に切り状態となるように切り換えられる。
上記のように構成されるクラッチ操作機構58は、上記取り付け状態においては、図8に示されるように、運転席3の左側方に近接して配置される。このため脱穀クラッチ19及び前処理クラッチ41を共に入り切りするアクチュエータであるモータ61は、上記スペースSにおける左右中心より運転席3側に配置されている。またベース板59と作業機伝動ケース12との取り付け位置は、前処理回動支点軸46より上方に設けられている。
このためクラッチ操作機構58、特にモータ61は、前処理回動支点軸46より上方に位置し、前処理部7を外したり、グレンタンク4をオープンしたりすることなく、モータ61やクラッチ操作機構58側を容易にメンテナンスすることができる。
例えば本実施形態においては、脱穀クラッチ牽引ロッド56及び前処理クラッチ牽引ロッド53は、共に脱穀クラッチ駆動アーム67と前処理クラッチ駆動アーム64とに設けられたパイプ67a,64aに挿入され、脱穀クラッチ牽引ロッド56又は前処理クラッチ牽引ロッド53のパイプ67a,64aからの突出部分に螺合されたナット56a、53aとパイプ64a,64aとの当接によって、揺動する脱穀クラッチ駆動アーム67と前処理クラッチ駆動アーム64とにより脱穀クラッチ牽引ロッド56と前処理クラッチ牽引ロッド53とを操作する構造となっている。
このため上記脱穀引張りバネ57と前処理引張りバネ54の張り(テンション荷重)は、脱穀クラッチ牽引ロッド56及び前処理クラッチ牽引ロッド53に螺合されているナット56a,53aの位置によって調節される。上記のようにクラッチ操作機構58は、各部が取り付けられたベース板59からなるクラッチ操作機構58の本体(操作部)が、作業機伝動ケース12の右側方の上方位置に設けられているため、このバネ57,54の張り調節を運転席3から容易に行うことができる。
またモータ61及びクラッチ操作機構58がコンバイン全体における高位置に上記のように配置されるため、泥の跳ね上げによるモータ61やクラッチ操作機構58の動作不良等の不都合が防止される。
さらにクラッチ操作機構58全体と脱穀クラッチ19と前処理クラッチ41が、作業機伝動ケース12の右側面側に集中して配置され、クラッチ操作機構58の本体と脱穀クラッチ19と前処理クラッチ41とが近接するため、クラッチ操作機構58の本体と脱穀クラッチ19及び前処理クラッチ41とを連結する連結体として、ワイヤではなく、脱穀クラッチ牽引ロッド56や前処理クラッチ牽引ロッド53等の剛性の高い杆状の部材を使用することができる。
クラッチ操作機構58は、上記のように剛性の高い杆状の脱穀クラッチ牽引ロッド56や前処理クラッチ牽引ロッド53等を介してモータ61がクラッチを操作する構成となり、連結体としてワイヤを使用する場合に必要となるワイヤの伸び調節が不要であり、これによりクラッチの切り換え操作を円滑に且つ高精度で行うことが可能となる。
なお脱穀クラッチ駆動アーム67と脱穀クラッチ牽引ロッド56との連結点と、前処理クラッチ駆動アーム64と前処理クラッチ牽引ロッド53との連結点は、カム63の回動軸心を挟んで前後両側に振り分けて配置されているため、脱穀クラッチ牽引ロッド56と前処理クラッチ牽引ロッド53の操作時の干渉が防止される。
また前処理クラッチ連結アーム55と脱穀クラッチ連結アーム60とは、前処理駆動軸34を挟んで前後両側に振り分けて配置されているため、脱穀クラッチ牽引ロッド56又は前処理クラッチ牽引ロッド53による前処理クラッチ連結アーム55と脱穀クラッチ連結アーム60の操作時に、前処理クラッチ連結アーム55と脱穀クラッチ連結アーム60とが干渉することも防止され、両連結体の干渉が防止され、両クラッチ19,41の操作が円滑に行われる。
一方前述の扱深さ搬送部9は、上記スペースSにおける左右中心から外側方(運転席3の反対側)に配置されている。このためクラッチ操作機構58は、前処理部7から脱穀装置6への穀稈の搬送経路に対して運転席3側に偏位して位置する。このため前処理部7から脱穀装置6への穀稈の搬送途中に落下するわら屑等のモータ61上への落下が減少し、モータ61やクラッチ操作機構58全体に対する上記わら屑等の悪影響を防止することができる。
一方クラッチ操作機構58の内面側は、着脱可能なカバー69により覆われている。またモータ61は脱穀装置6側に設けられた脱穀カバー71により覆われている。脱穀カバー71は脱穀装置7の扱胴を駆動する伝動ベルトや伝動ケース等の伝動部材とともに、上記モータ61を覆う。これによりモータ61及びクラッチ操作機構58をエンジン11の排風や脱穀装置6の前方におけるわら屑等から保護することができる。
コンバインの左側面図である。 エンジンから走行装置、前処理部、脱穀装置への駆動力の伝動状態を示す伝動線図である。 前処理部を除いたコンバインの正面図である。 前処理部及び運転席を除いたコンバインの前方側の左側面図である。 前処理部及び運転席を除いたコンバインの前方側の右側面図である。 作業機伝動ケースの右側面図である。 作業機伝動ケースの正面図である。 運転席と作業機伝動ケースとクラッチ操作機構の位置関係を示す要部斜視図である。
符号の説明
3 運転席
6 脱穀装置
7 前処理部
11 エンジン
19 脱穀クラッチ
41 前処理クラッチ
46 前処理回動支点軸(揺動支点)
61 モータ(アクチュエータ)
71 脱穀カバー(カバー体)
S スペース(空間)

Claims (3)

  1. 前処理部(7)と脱穀装置(6)とを備え、前処理部(7)を、後方の揺動支点(46)を軸心として上下揺動自在に取り付け、前処理部(7)の後方に脱穀装置(6)を配置し、脱穀装置(6)より右側に運転席(3)とエンジン(11)とを設け、エンジン(11)側からの駆動力を脱穀装置(6)側に入り切り自在に伝動する脱穀クラッチ(19)と、エンジン(11)側からの駆動力を前処理部(7)側に入り切り自在に伝動する前処理クラッチ(41)とを設け、脱穀クラッチ(19)と前処理クラッチ(41)の少なくとも一方を入り切り操作するアクチュエータ(61)を設けたコンバインにおいて、上記アクチュエータ(61)を、脱穀装置(6)と前処理部(7)との間に形成される空間(S)内に設け、該アクチュエータ(61)を空間(S)における左右中心より運転席(3)側に配置したコンバイン。
  2. 前記前処理部(7)の揺動支点(46)を、上記空間(S)内における前記アクチュエータ(61)の前方位置に配置した請求項1に記載のコンバイン。
  3. アクチュエータ(61)を、前記前処理部(7)の揺動支点(46)より上方に配置した請求項1又は2に記載のコンバイン。
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