JP2000092949A - 農作業車のエンジン回転制御装置 - Google Patents

農作業車のエンジン回転制御装置

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JP2000092949A
JP2000092949A JP10268410A JP26841098A JP2000092949A JP 2000092949 A JP2000092949 A JP 2000092949A JP 10268410 A JP10268410 A JP 10268410A JP 26841098 A JP26841098 A JP 26841098A JP 2000092949 A JP2000092949 A JP 2000092949A
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clutch
threshing
engine
lever
reaping
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JP10268410A
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English (en)
Inventor
Yasushi Fujita
靖 藤田
Hiroshi Nishizaki
西崎  宏
Fumio Yoshimura
文夫 吉邨
Hidetaka Hirayama
秀孝 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】農作業車の作業部において、ベルトテンション
方式の作業クラッチの入操作時に発生する不具合を防止
する。 【解決手段】作業部1としての脱穀装置1Aと刈取装置
1Bの作用を各々入・切する作業クラッチ2としての脱
穀クラッチ2aと刈取クラッチ2bを有し、該脱穀クラ
ッチ2aを脱穀クラッチレバー4の手動操作による作用
と、該刈取クラッチ2bをクラッチモータ5の駆動操作
による作用とを行わせるものにおいて、該脱穀クラッチ
レバー4の入操作時に、操作開始位置a(切位置側)を
検出して一時的にエンジン回転数をアイドリングレベル
まで自動的に低下させる回転数制御手段3を設けると共
に、操作完了位置b(入位置)を検出して該刈取クラッ
チ2bを入・切させる農作業車のエンジン回転制御装置
の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、農作業車のエン
ジン回転制御装置に関し、作業部(脱穀装置及び刈取装
置等)の作用を入・切する作業クラッチ(脱穀クラッチ
及び刈取クラッチ等)を有する農作業車の分野に属し、
農作業車としてのコンバイン等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】農作
業車において、作業部(特に脱穀装置)の作用を入・切
する作業クラッチ(特に脱穀クラッチ)にベルトテンシ
ョン方式のクラッチを用いている場合、この作業クラッ
チを入・切するときに、通常では、作業部を駆動するエ
ンジン回転数を定格回転数に保持させるようにしている
ため、伝動ベルトの周速が速く操作荷重が大となって操
作フィーリングが悪くなると共に、該ベルトがスリップ
や異音発生等の不具合によって摩耗や伸びが早くなり、
耐久性の低下を招く要因となっていた。
【0003】そこでこの発明は、作業クラッチの入操作
時に一時的にエンジン回転数をアイドリングレベルまで
低下させる。また、前記作業クラッチ(特に脱穀クラッ
チ)を脱穀クラッチレバーによる手動操作と、作業クラ
ッチ(特に刈取クラッチ)をモータ駆動による操作とに
より各々入・切させる状態において、従来の如く、脱穀
クラッチレバーを入操作する操作完了位置(通常の入位
置)の検出によってエンジン回転数を低下させるとき
は、クラッチ接続時にエンジン回転数が低下していない
ため、回転数低下の目的を達成することができない。な
お、脱穀クラッチレバーを入操作する操作開始位置(通
常の切位置側)の検出によって刈取クラッチを入・切作
用させるときは、脱穀クラッチの操作荷重と共に、刈取
クラッチの操作荷重が、モータ駆動にもかかわらずアウ
タワイヤの駆動反力としてインナワイヤに掛かるため、
操作荷重が大きくなる難点があった。
【0004】そこでこの発明は、脱穀クラッチレバーを
入操作する操作開始位置の検出によりエンジン回転数を
低下させると共に、該レバーを入操作する操作完了位置
の検出により刈取クラッチを入・切作用させる。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、作業
部1の作用を入・切する作業クラッチ2の入操作時に、
一時的にエンジン回転数をアイドリングレベルまで自動
的に低下させる回転数制御手段3を設けたことを特徴と
する農作業車のエンジン回転制御装置の構成とする。
【0006】請求項2の発明は、前記作業部1として脱
穀装置1Aと刈取装置1Bを、前記作業クラッチ2とし
て脱穀クラッチ2aと刈取クラッチ2bを各々有し、該
脱穀クラッチ2aを脱穀クラッチレバー4の手動操作に
より作用させると共に、該刈取クラッチ2bをクラッチ
モータ5の駆動操作により作用させるものにおいて、該
脱穀クラッチレバー4を入操作する操作開始位置a(切
位置側)を検出してエンジン回転数を低下させると共
に、操作完了位置b(入位置)を検出して該刈取クラッ
チ2bを入・切させる請求項1記載の農作業車のエンジ
ン回転制御装置の構成とする。
【0007】
【作用】請求項1では、上記の構成により、農作業車の
作業部1(例えば脱穀装置)をエンジンから駆動させる
ベルトテンション方式の作業クラッチ2(例えば脱穀ク
ラッチ)の入操作時に、コントローラ等に内蔵した回転
数制御手段3により一時的に、例えば脱穀クラッチの入
作用が完了する間エンジン回転数をアイドリングレベル
まで、エンジンのスロットルを調節して自動的に低下さ
せることにより、作業クラッチ2の入操作を円滑に行う
ことができる。
【0008】請求項2では、上記の構成により、農作業
車の作業部1としての脱穀装置1Aと刈取装置1Bにお
いて、作業クラッチ2としての脱穀クラッチ2aと刈取
クラッチ2bを設け、該脱穀クラッチ2aを脱穀クラッ
チレバー4の手動操作により入・切操作させると共に、
該刈取クラッチ2bをクラッチモータ5の駆動操作によ
り入・切操作させる。
【0009】該脱穀クラッチレバー4を入操作する操作
開始位置aを、切位置でONしているリミットスイッチ
等のOFFにより検出し、この検出により前記の如くエ
ンジン回転数を低下させると共に、該脱穀クラッチレバ
ー4を入操作する操作完了位置bを、入位置でOFFし
ているリミットスイッチ等のONにより検出し、この検
出により刈取クラッチ2bをクラッチモータ5の駆動に
より入・切させる。
【0010】
【発明の効果】請求項1では、上記作用の如く、作業部
1の作用を入・切させる作業クラッチ2の入操作時に、
回転数制御手段3により一時的にエンジン回転数をアイ
ドリングレベルまで低下させることにより、通常では、
エンジン回転数が定格回転数のため伝動ベルトの周速が
速く作業クラッチ2の操作荷重が大となって操作フィー
リングが悪くなると共に、該ベルトがスリップや異音発
生等の不具合により摩耗や伸びが早くなって耐久性が低
下することを防止できる。
【0011】請求項2では、上記作用の如く、作業部1
としての脱穀装置1Aと刈取装置1Bにおける、作業ク
ラッチ2としての脱穀クラッチ2aと刈取クラッチ2b
を、各々脱穀クラッチレバー4による手動操作とクラッ
チモータ5による駆動操作とにより入・切操作させるも
のにおいて、該脱穀クラッチレバー4の入操作時に操作
開始位置aの検出によってエンジン回転数を低下させる
ことにより、操作完了位置bを検出して回転数を低下さ
せるときのように、クラッチ接続時に回転数が低下して
いないためその目的が達成されないという不具合を解消
できると共に、該脱穀クラッチレバー4の入操作時に操
作完了位置bの検出によって刈取クラッチ2bを入・切
作用させることにより、操作開始位置aを検出して入・
切作用させるときのように、脱穀クラッチ2aと刈取ク
ラッチ2bの操作荷重が同時に加わるため操作荷重が大
きくなるという不具合を解消することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例をコン
バインについて図面に基づき説明する。図12はコンバ
インの全体構成を示すもので、車台6の下部側に土壌面
を走行する左右一対の走行クローラ7を張設した走行装
置8を配設すると共に、該車台6上にはフィードチェン
9に挟持搬送して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀さ
れた穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク10
と、このタンク10に貯留された穀粒を機外へ排出する
排穀オーガ11を備えた作業部1としての脱穀装置1A
を載置構成している。
【0013】該脱穀装置1Aの前方に、前側から未刈穀
稈を分草する分草体12と、分草した穀稈を引き起こす
引起部13と、引き起こした穀稈を刈り取る刈刃部14
と、この刈り取った穀稈を掻き込むと共に扱深さを調節
する掻込調節搬送部15と、この掻き込み調節される穀
稈を引き継いで該フィードチェン9へ受け渡しする供給
調節搬送部16等を有する作業部1としての刈取装置1
Bを、油圧駆動による伸縮シリンダ17により土壌面に
対して昇降自在なるよう該車台6の前端部へ懸架構成し
ている。
【0014】該刈取装置1Bの一側にコンバインの操作
制御を行う操作装置18と、この操作のための操作席1
9を設け、この操作席19の後方側に前記グレンタンク
10を配置すると共に下方側にエンジン20を搭載し、
該操作装置18と操作席19を覆うキャビン21を配設
する。これらの脱穀装置1A,刈取装置1B,走行装置
8,操作装置18,エンジン20,キャビン21等によ
ってコンバインの車体22を構成している。
【0015】図1に示す如く、前記車台6上に搭載され
たエンジン20の出力プーリ23からカウンタプーリ2
4にカウンタ伝動ベルト25を介して伝動し、該カウン
タプーリ24と脱穀駆動プーリ26とをカウンタ軸27
により軸止連動して構成させる。該脱穀駆動プーリ26
から脱穀中間プーリ28に脱穀伝動ベルト29を介して
伝動すると共に、この伝動ベルト29を脱穀テンション
プーリ30により緊張・弛緩させて動力の伝達を入・切
するベルトテンション方式の脱穀クラッチ2aとして構
成させる。なお、該脱穀中間プーリ28を軸止する脱穀
中間軸31から方向変換して脱穀出力プーリ32を配設
させる。
【0016】前・後進の切り替え及び主変速駆動を行う
油圧式無段変速装置からの出力を、入力軸33へ入力し
てギヤ連動により副変速及び操向旋回を行わせる走行用
ミッションケース34を該車台6の前端側に装架して構
成させる。該ミッションケース34から突出させた入力
軸33の他方側に軸止した刈取駆動プーリ35から、刈
取架台36の上端部に軸承する刈取入力軸37に軸止し
た刈取入力プーリ38に刈取伝動ベルト39を介して伝
動すると共に、この伝動ベルト39を刈取テンションプ
ーリ40により緊張・弛緩させて動力の伝達を入・切す
るベルトテンション方式の刈取クラッチ2bとして構成
させる。
【0017】前記操作装置18一側のパネル18a部に
脱穀クラッチレバー4を前後操作可能に下端部の支点軸
4aを軸支して配設し、この支点軸4aを起点として変
形4点リンクを形成する脱穀クラッチアーム41を連結
すると共に、該脱穀クラッチレバー4の前後操作により
脱穀クラッチ2aを入・切させる脱穀クラッチアーム4
1の作用により、該クラッチレバー4の入操作時の操作
開始位置aと操作完了位置bとを各々検出するリミット
スイッチ等による切位置スイッチ42aと入位置スイッ
チ42bとを配置して構成させる。
【0018】該脱穀クラッチレバー4の下方側近傍にク
ラッチモータ5を配設し、このクラッチモータ5に、こ
のモータ5の駆動操作により刈取クラッチ2bを入・切
させる刈取クラッチアーム43を連結して構成させる。
なお、該脱穀クラッチレバー4の握り部44上面に、該
モータ5の駆動を入・切させる押し釦等による刈取スイ
ッチ44aを配置して設ける。
【0019】前記脱穀テンションプーリ30を一端部に
軸承する脱穀テンションアーム45の他端部を回動可能
に軸支し、このテンションアーム45の適宜位置に緩衝
スプリング46を介して脱穀クラッチワイヤ47のイン
ナワイヤ47aの一端部を連結し、このインナワイヤ4
7aの他端部を該脱穀クラッチアーム41のリンクの一
端部に連結すると共に、該ワイヤ47のアウタワイヤ4
7bを前記刈取架台36の適宜位置と脱穀クラッチアー
ム41の近傍位置に各々支持して構成させる。
【0020】前記刈取テンションプーリ40を一端部に
軸承するL字状の刈取テンションアーム48の中間部を
回動可能に軸支し、このテンションアーム48の他端部
に緩衝スプリング49を介して刈取クラッチワイヤ50
のインナワイヤ50aの一端部を連結し、このインナワ
イヤ50aの他端部を前記刈取クラッチアーム43に連
通して脱穀クラッチレバー4の下端側適宜位置に連結す
ると共に、該ワイヤ50のアウタワイヤ50bを前記ミ
ッションケース34の適宜位置と刈取クラッチアーム4
3に各々支持して構成させる。
【0021】51は、刈取装置1Bを支持するパイプ状
の刈取主フレームを示す。図2に示す如く、前記操作装
置18一側のパネル18a部にエンジン回転数を制御す
るスロットルレバー52を配設し、このスロットルレバ
ー52と前記エンジン20のガバナに連結したガバナア
ーム53とをスロットルワイヤ54により接続すると共
に、スロットルレバー52に、このレバー52の作用を
検出するポテンショメータ等によるスロットルセンサ5
5を取り付け構成させる。
【0022】該スロットルセンサ55の検出値によっ
て、スロットルレバー52を作用させるスロットルモー
タ56をギヤを介して該レバー52に連結させ、エンジ
ン20の適宜位置にエンジン回転数を検出するエンジン
回転センサ57を設けて構成させる。図3に示す如く、
CPUを主体的に配して自動回路の演算制御を行うと共
に、該脱穀クラッチレバー4の入操作時に切位置スイッ
チ42aにより操作開始位置aを検出したときは、脱穀
クラッチ2aの入作用が完了する間エンジン回転数をア
イドリングレベルまで低下させる回転数制御手段3を内
蔵したコントローラ58を設けて構成させる。
【0023】該コントローラ58の入力側に入力インタ
フェース58aを介して、前記切位置スイッチ42a,
入位置スイッチ42b,刈取スイッチ44a,スロット
ルセンサ55,エンジン回転センサ57等を各々接続し
て構成させる。該コントローラ58の出力側に出力イン
タフェース58bを介して、前記クラッチモータ5の駆
動により刈取クラッチ2bを入・切させるクラッチ入側
リレー59a及びクラッチ切側リレー59bと、スロッ
トルモータ56の駆動によりスロットルレバー52を開
・閉側へ作用させるスロットル開側リレー60a及びス
ロットル閉側リレー60bとを各々接続して構成させ
る。
【0024】コンバインの作業時に、脱穀装置1Aを脱
穀クラッチレバー4の操作により脱穀クラッチ2aを入
作用させるとき、該レバー4の動き始めつまり操作開始
位置a(切位置側)において切位置スイッチ42aがO
NからOFFを検出したときは、スロットルモータ56
を駆動してエンジン20のガバナをガバナアーム53を
介して閉側に作用させ、該レバー4の操作完了位置b
(入位置)において入位置スイッチ42bがOFFから
ONを検出するまでの間、エンジン回転数を回転数制御
手段3によりアイドリングレベルまで自動的に低下させ
る。
【0025】このように、脱穀クラッチ2aの入作用時
にエンジン回転数を低下させることにより、脱穀伝動ベ
ルト29を脱穀テンションプーリ30によって緊張させ
動力を伝達するとき、該ベルト29のスリップや異音発
生等の不具合によって摩耗や伸びが早くなり耐久性を低
下させることを防止できると共に、該ベルト29の周速
が速いため脱穀クラッチ2aの操作荷重が大となって操
作フィーリングを悪化させることを防止できる。
【0026】前記脱穀クラッチレバー4の操作完了位置
bを入位置スイッチ42bにより検出したとき、クラッ
チモータ5を駆動して刈取クラッチアーム43により刈
取クラッチワイヤ50のアウタワイヤ50bを介して刈
取クラッチ2bを入作用させることにより、刈取クラッ
チの操作荷重が、該モータ5駆動にもかかわらずアウタ
ワイヤ50bの駆動反力としてインナワイヤ50aに掛
かるため、脱穀クラッチ2aとの同時作用となり荷重が
大きくなる不具合を防止することができる。
【0027】なお、作業の都合上脱穀装置1Aのみを駆
動させたいときは、該脱穀クラッチレバー4の刈取スイ
ッチ44aをOFFすることにより、刈取クラッチ2b
の入作用を牽制して脱穀クラッチ2aのみを入作用させ
ることができる。また、前記刈取装置1Bからの供給穀
稈を挟持搬送して脱穀作業を行う脱穀装置1Aにおける
フィードチェン9の搬送作用を停止可能とし、このチェ
ン9の停止を検出するチェン停止センサ9aを有する構
成において、図4に示す如く、前記エンジン20の性能
曲線における各出力モードを、通常負荷の一般作業モー
ドSと、倒伏穀稈や湿田等において重負荷作業を行う重
作業モードHと、走行のみの軽負荷時の走行モードTと
に切り替え設定するモード設定スイッチ61を、前記操
作装置18一側のパネル18a部に配置して構成させ
る。
【0028】これらの各出力モードを有するものにおい
て、図5に示す如く、CPUを主体的に配して自動回路
の演算制御を行うと共に、該モード設定スイッチ61に
よる重作業モードHの設定時に、該フィードチェン9の
停止をチェン停止センサ9aにより検出したときは自動
的に走行モードTに切り替えるモード切替手段62を内
蔵したコントローラ63を設けて構成させる。
【0029】該コントローラ63の入力側にモード設定
スイッチ61及びチェン停止センサ9aを接続すると共
に、出力側に一般作業モードS,重作業モードH,走行
モードTを各々接続して構成させる。このような構成に
おいて、該モード設定スイッチ61により重作業モード
Hに設定した作業時に、該フィードチェン9の停止をチ
ェン停止センサ9aにより検出したときは、モード切替
手段62による走行モードTへの自動的な切り替えによ
り燃費の良い作業を行うことができる。従って、従来の
如き重作業モードH時にフィードチェン9の停止による
軽負荷となっても、重作業モードHのままで走行モード
Tに切り替わらないことによる燃費の無駄を防止するこ
とができる。
【0030】また、前記脱穀装置1Aに設けたグレンタ
ンク10から機外へ穀粒を排出するときに、この穀粒排
出を検出する穀粒排出センサ64を有する構成におい
て、図6に示す如く、前記エンジン20の性能曲線にお
ける各出力モードを、前記一般作業モードSと、重作業
モードHと、走行モードTと、グレンタンク10におけ
る穀粒排出のみの軽負荷時の穀粒排出モードGとに切り
替え設定するモード設定スイッチ65を設けて構成させ
る。
【0031】これらの各出力モードを有するものにおい
て、図7に示す如く、CPUを主体的に配して自動回路
の演算制御を行うと共に、穀粒排出を穀粒排出センサ6
4により検出したときは、自動的に穀粒排出モードGに
切り替えるモード切替手段66を内蔵したコントローラ
67を設けて構成させる。該コントローラ67の入力側
にモード設定スイッチ65及び穀粒排出センサ64を接
続すると共に、出力側に一般作業モードS,重作業モー
ドH,走行モードT,穀粒排出モードGを各々接続して
構成させる。
【0032】このような構成において、該グレンタンク
10から機外への穀粒排出を穀粒排出センサ64により
検出したときは、モード切替手段66による穀粒排出モ
ードGへの自動的な切り替えにより燃費の良い作業を行
うことができる。また、前記の如く、エンジン回転数を
増減させるスロットルレバー52と、このレバー52の
作用位置を検出するスロットルセンサ55と、このセン
サ55の検出値によって該レバー52を作用させるスロ
ットルモータ56と、このモータ56を駆動させるスロ
ットル開側リレー60a及びスロットル閉側リレー60
bと、エンジン回転センサ57とを設けているものにお
いて、定格回転数より低いエンジン回転数により定回転
制御を可能とするよう構成させる。
【0033】図8に示す如く、CPUを主体的に配して
自動回路の演算制御を行うと共に、オペレータによりス
ロットルレバー52を閉側に操作したときは、この位置
でのエンジン回転数を検出して定回転制御を行わせる回
転数制御手段68を内蔵したコントローラ69を設け、
このコントローラ69の入力側にスロットルセンサ55
及びエンジン回転センサ57を接続すると共に、出力側
にスロットル開側リレー60a及びスロットル閉側リレ
ー60bを接続して構成させる。
【0034】このような構成において、オペレータがス
ロットルレバー52を、図9に示す如き閉側へ操作した
ときは、この操作位置cにおける定格回転数より低いエ
ンジン回転数をエンジン回転センサ57により検出し、
この検出された回転数を回転数制御手段68により保持
制御させる定回転制御を行わせると共に、オペレータが
スロットルレバー52を開位置に操作したときは、本来
の規定された定格回転数を回転数制御手段68により保
持制御させる定回転制御を行わせる。
【0035】このようなスロットル制御を行わせること
により、従来の如く、定回転制御による本来の規定され
た定格回転数となるようスロットル制御を行う作業中
に、穀粒の脱ぷ等が多くなりエンジン回転数を下げて作
業を行う必要が生じたときは、定格回転数によるスロッ
トル制御をOFFして、スロットルレバー52の手動操
作によって補わねばならないという不便さを解消し、使
い易い自動制御とすることができる。
【0036】前記スロットルレバー52の閉側への操作
により低下したエンジン回転数における定回転制御を行
うための回転数の検出を、負荷変動の大きい作業時に行
うときは該レバー52の手動操作により回転数が低下し
たかどうかが判別でき難いため、路上走行時か圃場内移
動時等に行うことによって回転数低下の判別を容易に行
うことができる。なお、負荷変動が少ないときは作業時
に回転数低下の判別を行っても支障を生じることはな
い。
【0037】また、前記の如く、エンジン回転数を増減
させるスロットル制御可能なものにおいて、前記グレン
タンク10から排穀オーガ11により穀粒を機外へ排出
した後、この排出完了を検出して排穀オーガ11の収納
を開始させるオーガ収納センサ70を設け、このセンサ
70の検出により、穀粒の排出時には低回転に設定して
いたエンジン回転数を本来の定格回転数に復帰するよう
構成させる。
【0038】図10に示す如く、CPUを主体的に配し
て自動回路の演算制御を行うと共に、該オーガ収納セン
サ70の検出により排穀オーガ11収納時にエンジン回
転数を定格回転数に復帰させる回転数制御手段71を内
蔵したコントローラ72を設けて構成させる。該コント
ローラ72の入力側に前記スロットルセンサ55,エン
ジン回転センサ57,オーガ収納センサ70を各々接続
すると共に、出力側に前記スロットル開側リレー60a
及びスロットル閉側リレー60bと、排穀オーガ11を
収納作用させる上昇電磁弁73a及び下降電磁弁73b
と、左旋回リレー74a及び右旋回リレー74bとを各
々接続して構成させる。
【0039】このような構成において、該グレンタンク
10から排穀オーガ11による穀粒の機外排出完了をオ
ーガ収納センサ70により検出したときは、穀粒排出時
に穀粒の損傷を避けるために低回転に設定していたエン
ジン回転数を回転数制御手段71により定格回転数に自
動的に復帰させることにより、該オーガ11収納時にお
ける上昇又は下降や左旋回又は右旋回等の速度を速くす
ることが可能となり、作業能率を向上させることができ
る。
【0040】また、前記エンジン20のスロットル制御
によるエンジン回転数と燃料噴射量の関係からエンジン
負荷を求め、該排穀オーガ11による穀粒の機外への排
出時に、予め設定された負荷領域内で最高速の排出が可
能となるようエンジン回転数を増減させる構成のものに
おいて、図11に示す如く、穀粒排出時のエンジン負荷
を検出し、この負荷検出によって自動的にスロットル調
節を行い排出速度を制御することにより、穀粒の損傷を
抑制しながら最大能率での排出を可能にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)コンバインにおける脱穀クラッチ及び刈
取クラッチの構成を示す側面図。 (b)脱穀クラッチレバー及び刈取用クラッチモータに
よる構成を示す側面図。
【図2】エンジンのスロットルレバーとガバナアームと
の連結構成状態を示す斜視図。
【図3】クラッチの入・切とエンジン回転数の制御を行
う自動回路を示すブロック図。
【図4】コンバインの各作業モードにおけるエンジンの
出力とトルク曲線を示す線図。
【図5】フィードチェン停止時に作業モードを切り替え
る自動回路を示すブロック図。
【図6】コンバインの各作業モードにおけるエンジンの
出力とトルク曲線を示す線図。
【図7】排穀オーガ穀粒排出時に作業モードを切り替え
る自動回路を示すブロック図。
【図8】スロットルの閉側操作位置で定回転制御を行う
自動回路を示すブロック図。
【図9】スロットルレバーを開側位置から少し閉側へ操
作した状態をを示す斜視図。
【図10】排穀オーガ収納時に定格回転数に復帰させる
自動回路を示すブロック図。
【図11】穀粒排出時にエンジン負荷により排出速度を
最大に制御する状態を示す線図。
【図12】コンバイン全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1. 作業部 1A. 脱穀装置 1B. 刈取装置 2. 作業クラッチ 2a. 脱穀クラッチ 2b. 刈取クラッチ 3. 回転数制御手段 4. 脱穀クラッチレバー 5. クラッチモータ a. 操作開始位置 b. 操作完了位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 秀孝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B074 AA01 AB01 AC02 BA19 CD02 CD09 DA02 DC01 DD01 EC01 EE03 FB01 2B076 AA03 DA05 DA09 DB06 DC01 DD02 EA01 EB01 EC19 ED11 ED18 ED19 3G065 BA04 CA00 CA15 CA22 CA40 DA05 DA06 DA08 DA14 EA03 EA10 GA10 GA28 GA41 GA46 HA22 JA02 JA09 KA05 KA29 3G301 HA28 JA00 JB07 KA07 KA23 KB04 LA01 LB13 LC03 MA14 MA16 PA11Z PE01Z PF06Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業部1の作用を入・切する作業クラッ
    チ2の入操作時に、一時的にエンジン回転数をアイドリ
    ングレベルまで自動的に低下させる回転数制御手段3を
    設けたことを特徴とする農作業車のエンジン回転制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記作業部1として脱穀装置1Aと刈取
    装置1Bを、前記作業クラッチ2として脱穀クラッチ2
    aと刈取クラッチ2bを各々有し、該脱穀クラッチ2a
    を脱穀クラッチレバー4の手動操作により作用させると
    共に、該刈取クラッチ2bをクラッチモータ5の駆動操
    作により作用させるものにおいて、該脱穀クラッチレバ
    ー4を入操作する操作開始位置a(切位置側)を検出し
    てエンジン回転数を低下させると共に、操作完了位置b
    (入位置)を検出して該刈取クラッチ2bを入・切させ
    る請求項1記載の農作業車のエンジン回転制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7151535B2 (en) * 2002-04-05 2006-12-19 Hitachi, Ltd. Contrast adjusting circuitry and video display apparatus using same
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