JP2000087772A - 作業車のエンジン出力制御装置 - Google Patents

作業車のエンジン出力制御装置

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JP2000087772A
JP2000087772A JP10255217A JP25521798A JP2000087772A JP 2000087772 A JP2000087772 A JP 2000087772A JP 10255217 A JP10255217 A JP 10255217A JP 25521798 A JP25521798 A JP 25521798A JP 2000087772 A JP2000087772 A JP 2000087772A
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mode
engine
speed
work
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JP10255217A
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Yasushi Fujita
靖 藤田
Hiroshi Nishizaki
西崎  宏
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業車におけるエンジンの出力モードを、車体
の旋回作用を検出したときは標準出力モードから高出力
モードへ切り替える。 【解決手段】予め設定した一定回転数を保持して作業を
行う標準出力モードSと、作業負荷が増大したときに対
応する高出力モードLとに切り替え可能なエンジン1を
有する作業車において、旋回実行手段2の操作による操
向旋回作用を旋回検出センサ3により検出したときは、
標準出力モードSから高出力モードLへ自動的に切り替
えるモード切替手段4を設けたことを特徴とするエンジ
ン出力制御装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、作業車のエンジ
ン出力制御装置に関し、作業車に搭載したエンジン出力
を、標準出力と、この標準出力が不足したときに補足す
る高出力とに切り替え可能なもの等の分野に属し、作業
車としてのコンバイン等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】作業
車における作業時に、エンジンに対する負荷が最も大き
くなるのは操向旋回を行うときであり、この負荷による
エンジン回転数の低下を防止するため、従来では、操向
旋回時にエンジン回転数を低下させないように最初から
常時高出力モードに設定しているものが一般的であっ
た。しかし、このような高出力モードにおいて長時間の
連続運転を行うときは、エンジンの耐久性を低下させる
等の不具合が発生することになる。
【0003】そこでこの発明は、通常は標準出力モード
により作業を行い、操向旋回状態を検出したときのみ高
出力モードへ切り替える。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、予め設定し
た一定回転数を保持して作業を行う標準出力モードS
と、作業負荷が増大したときに対応する高出力モードL
とに切り替え可能なエンジン1を有する作業車におい
て、旋回実行手段2の操作による操向旋回作用を旋回検
出センサ3により検出したときは、標準出力モードSか
ら高出力モードLへ自動的に切り替えるモード切替手段
4を設けたことを特徴とするエンジン出力制御装置の構
成とする。
【0005】
【作用】上記の構成により、作業車に搭載したエンジン
1の出力を、通常の作業負荷時に適応させる標準出力モ
ードSと、重作業負荷時に適応させる高出力モードLと
に切り替え可能とするものにおいて、標準出力モードS
における定回転制御により作業を行っているときに、旋
回実行手段2の操作によって方向変換のための左右側へ
の操向旋回を行うときは、この操向旋回作用を旋回検出
センサ3により検出して、コントローラ等に内蔵したモ
ード切替手段4によって標準出力モードSから高出力モ
ードLへ自動的に切り替えることにより、作業のなかで
最もエンジン1の出力を必要とする操向旋回時に、エン
ジン回転数を低下させることなく作業を行うことができ
る。
【0006】
【発明の効果】上記作用の如く、作業時に旋回実行手段
2の操作によって操向旋回を行うときは、この旋回作用
を旋回検出センサ3により検出し、モード切替手段4に
よって標準出力モードSから高出力モードLへ自動的に
切り替えを行うことにより、最も出力を必要とする操向
旋回時のみ高出力モードLへ切り替えることができるか
ら、従来の如く、最初から常時高出力モードLに設定し
ているもののように、高出力モードLによる長時間の連
続運転によりエンジン1の耐久性を低下させることがな
いと共に、操向旋回時にエンジン回転数を定回転に保持
して円滑に作業を行わせることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例をコン
バインについて図面に基づき説明する。図10はコンバ
インの全体構成を示すもので、車台5の下部側に土壌面
を走行する左右一対の走行クローラ6を有する走行装置
7を配設し、該車台5上にはフィードチェン8に挟持搬
送して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を
選別回収して一時貯留するグレンタンク9と、このタン
ク9に貯留された穀粒を機外へ排出する排穀オーガ10
を備えた脱穀装置11を載置構成している。
【0008】該脱穀装置11の前方に、前側から未刈穀
稈を分草する分草体12と、分草した穀稈を引き起こす
引起部13と、引き起こした穀稈を刈り取る刈刃部14
と、この刈り取った穀稈を掻き込むと共に扱深さを調節
する掻込調節部15と、この掻き込み調節された穀稈を
引き継いで該フィードチェン8へ受け渡しする供給搬送
部16等を有する刈取装置17を、油圧駆動による伸縮
シリンダ17aにより土壌面に対して昇降自在なるよう
該車台5の前端部へ懸架構成している。
【0009】該刈取装置17の一側にコンバインの操作
制御を行う操作装置18と、この操作のための操作席1
9を設け、この操作席19の後方側に前記グレンタンク
9を配置すると共に下方側にエンジン1を搭載し、該操
作装置18と操作席19を覆うキャビン20を配設す
る。これらのエンジン1,走行装置7,脱穀装置11,
刈取装置17,操作装置18,キャビン20等によって
コンバインの車体21を構成している。
【0010】図4に示す如く、前記車台5の前端部に装
架した走行用ミッションケース23の第1軸としての入
力軸24に、コンバインの前・後進時における車速の主
変速出力を行う油圧式無段変速装置25を連動可能に接
続して構成させる。該入力軸24の左端位置に、クラッ
チ爪26aを内側面に有する高速駆動ギヤ26を遊転軸
承すると共に、その中央位置に、クラッチ爪27aを該
クラッチ爪26aと対応する側面に有する中速駆動ギヤ
27bと低速駆動ギヤ27cとにより二連に形成される
変速駆動ギヤ27を、前記操作装置18のパネル18a
部に配置した副変速レバー28の操作によって、変速ス
テー29上を移動する変速シフタ30によって左右摺動
可能に軸回転させる構成とする。
【0011】第2軸としての変速軸31は、該変速駆動
ギヤ27の左右摺動によって低速駆動ギヤ27cと噛合
連動して作業速としての低速に変速する低速従動ギヤ3
2を右端位置に、中速駆動ギヤ27bと噛合連動して作
業速としての中速に変速する中速従動ギヤ33を中間位
置に各々軸止して構成させる。該高速駆動ギヤ26と常
時噛合連動する位置に高速従動ギヤ34を配置して軸止
することにより、高速駆動ギヤ26のクラッチ爪26a
と変速駆動ギヤ27のクラッチ爪27aとを噛合接続し
て走行速としての高速に変速させ、これらの各低速,中
速,高速の三段に変速切り替えする副変速を次段に連動
させる変速伝動ギヤ35を、低速従動ギヤ32と中速従
動ギヤ33との間に軸止位置して構成させる。
【0012】第3軸としての操向軸36は、その中央に
該変速伝動ギヤ35と噛合連動する左右両側面に各々ク
ラッチ爪37aを有する操向センタギヤ37を軸止し、
この操向センタギヤ37の左右側のクラッチ爪37aと
対応するクラッチ爪38aを各々側面に有する左右の操
向クラッチ38を遊転軸承して構成させる。該左右の操
向クラッチ38には、クラッチ爪38aから各々外側に
向けてクラッチギヤ38bと左右の操向シフタ39を嵌
挿するシフタ溝38cとを配置し、更にシフタ溝38c
の外側に多板式の左右の操向ブレーキ40の内径固定側
を取り付けると共に、外径固定側を該ミッションケース
23の盲蓋41に取り付け、該内径固定側の取付部と操
向軸36との隙間にリターン用の左右のクラッチスプリ
ング42を各々弾発付勢して構成させる。
【0013】該操向シフタ39により両クラッチ爪37
a,38aを噛合接続させる操向クラッチ38の入り状
態と、両クラッチ爪37a,38aを切り離すと共に、
操向ブレーキ40を制動させる操向クラッチ38の切り
状態とに作用可能に構成させる。第4軸としての減速軸
43は、該左右の操向クラッチ38のクラッチギヤ38
bと噛合連動する大径ギヤ44aと、次段に連動させる
小径ギヤ44bとによる左右の二連の減速ギヤ44を遊
転軸承し、この左右の減速ギヤ44の小径ギヤ44bと
噛合連動する左右の車軸ギヤ45を、第5軸として左右
に分離して配置した左右の車軸46の一端部に各々軸止
すると共に、その他端部に前記左右の走行クローラ6を
駆動する左右の走行スプロケット47を各々軸止して構
成させる。
【0014】図5に示す如く、前記ミッションケース2
3の全面壁23aから外側に向けて突出させた左右の操
向シフタ39のシフタ軸39aに、該全面壁23aに固
定した左右の操向シリンダ48の作動によって回動させ
るクラッチアーム48aを軸止すると共に、このクラッ
チアーム48aの回動により旋回作用の検出を行う左右
の旋回検出センサ3を各々配置して構成させる。
【0015】前記操作装置18一側に、前後傾動によっ
て刈取装置17の昇降作用を行わせると共に、左右傾動
によって車体21を左右側へ操向及び旋回作用を行わせ
る旋回実行手段2としてのパワステレバー2を配設し、
このてパワステレバー2の左右傾動により該左右の操向
シリンダ48を作用させて旋回作用を行わせる左右の旋
回用電磁弁49a,49bを設けて構成させる。
【0016】前記操作装置18のパネル18a部におい
て、副変速レバー28の前側に前・後進の切り替えや車
速を無段変速する主変速レバー22を配設し、この主変
速レバー22の作用を自動的に制御するレバー駆動モー
タ50を、該レバー22に連結駆動可能に配置して構成
させる。該パネル18a部における主変速レバー22の
前側に、図3に示す如く、エンジン回転数を制御するス
ロットルレバー51を配設し、このスロットルレバー5
1と前記エンジン1のガバナに連結したガバナアーム5
2とをスロットルワイヤ53により接続すると共に、ス
ロットルレバー51に、このレバー51の作用を検出す
るポテンショメータ等によるスロットルセンサ54を取
り付けて構成させる。
【0017】該スロットルセンサ54の検出値によっ
て、スロットルレバー51を作用させるスロットルモー
タ55をギヤを介して該レバー51に連結駆動可能に配
置させると共に、該エンジン1の適宜位置にエンジン回
転数を検出するエンジン回転センサ56を設けて構成さ
せる。図2に示す如く、該エンジン1の性能曲線におけ
る各出力モードを、通常負荷による作業を行う標準出力
モードSと、操向旋回等による重負荷による作業時に切
り替えを行う高出力モードLとを設定して構成させる。
【0018】図1に示す如く、CPUを主体的に配して
自動回路の演算制御を行うと共に、前記旋回検出センサ
3により旋回作用を検出したときは、標準出力モードS
から高出力モードLへ自動的に切り替えるモード切替手
段4を内蔵したコントローラ57を設けて構成させる。
該コントローラ57の入力側に、前記旋回検出センサ
3,スロットルセンサ54,エンジン回転センサ56を
各々接続すると共に、その出力側に、前記操向シフタ3
9を作用させて車体21の左右側への操向旋回を行う操
向シリンダ48駆動用の左旋回用電磁弁49a及び右旋
回用電磁弁49bと、スロットルモータ55の駆動によ
りスロットルレバー51を開・閉側へ調節するスロット
ル開側リレー59a及びスロットル閉側リレー59bと
を各々接続して構成させる。
【0019】刈取作業時に無段変速装置25から、走行
ミッションケース23の入力軸24へ動力を伝達させ、
この入力軸24への動力伝達により車速を通常作業速と
しての低速に切り替えるときは、副変速レバー28の操
作による変速シフタ30の作用により変速駆動ギヤ27
を右端位置に摺動させて低速駆動ギヤ27cと変速軸3
1の低速従動ギヤ32とを噛合連動させる。
【0020】次に、車速を通常作業速としての中速に切
り替えるときは、変速シフタ30の作用にり変速駆動ギ
ヤ27を中間位置に摺動させて中速駆動ギヤ27bと変
速軸31の中速従動ギヤ33とを噛合連動させる。次
に、刈取作業時以外の走行速としての高速に切り替える
ときは、変速シフタ30の作用により変速駆動ギヤ27
を左端位置に摺動させ、変速駆動ギヤ27のクラッチ爪
27aと高速駆動ギヤ26のクラッチ爪26aとを噛合
接続させ、この接続により高速駆動ギヤ26と常時噛合
している高速従動ギヤ34へ連動させる。
【0021】これらの副変速により三段に変速された動
力を変速軸31から操向軸36へ伝達し、この操向軸3
6において、操向シリンダ48による操向シフタ39の
作用によりシフタ溝38cを介して操向クラッチ38を
左右摺動させる。この操向クラッチ38の左右摺動によ
り、該クラッチ38のクラッチ爪38aと操向センタギ
ヤ37のクラッチ爪37aとの噛合接続を離脱させたと
きは、操向クラッチ38が切り状態となり車軸46への
動力が断たれ車体21の緩やかな左右操向作用を行うこ
とができ、更に操向シフタ39を作用させることによ
り、操向ブレーキ40の内径固定側と外径固定側との間
で制動させて強力な左右操向作用や左右側への旋回作用
を行わせることができる。
【0022】このような低,中,高速による作業時に、
エンジン1が標準出力モードSにより出力されている状
態において、パワステレバー2の左又は右側への傾動に
より車体21を方向変換のための旋回作用を行わせると
き、この旋回作用を旋回検出センサ3により検出したと
きは、モード切替手段4により自動的に高出力モードL
へ切り替えさせる。
【0023】このように最もエンジン1の負荷が大きく
なる旋回作用を行わせるときに、標準出力モードSから
高出力モードLへ切り替えることにより、エンジン回転
数の低下を防止することができると共に、通常の作業時
には標準出力モードSによりエンジン1の出力を抑えて
耐久性を増大させることができる。(高出力モードLに
おける長時間の連続運転はエンジン1の耐久性を低下さ
せる) また、図6に示す如く、前記脱穀装置11は、上部側に
脱穀室60及び処理室61と、下部側に選別室62とを
各々配置して構成し、該脱穀室60には、多数の扱歯6
3aを植設して穀稈を脱穀する扱胴63を、前部側から
後部側に向けて軸架内装して構成させる。
【0024】該脱穀室60の平面視右側に平行して、脱
穀装置11の出口側壁64まで延長して配置した処理室
61には、その前半部分つまり脱穀室60の排塵口仕切
板65までの間に、還元された二番物を前方に送りなが
ら撹拌処理する二番処理胴66aと、その後半部分つま
り該排塵口仕切板65から後端部までの間に、脱穀室6
0の排塵口65aから排出される脱穀処理残留物を再処
理する排塵処理胴66bとを、同一軸上に一体的に連結
する処理胴66を軸架内装して構成させる。
【0025】該脱穀室60の平面視左側の扱ぎ口に沿っ
て穀稈を挟持搬送する前記フィードチェン8を配設する
と共に、該扱胴63の扱歯63aの外周縁下部側を包囲
する扱網67を配設した構成とする。前記選別室62に
は、該脱穀室60で脱穀処理され扱網67から漏下した
脱穀物と、該処理室61で撹拌処理された二番処理物と
を受けて揺動移送しながら選別を行う縦長の揺動選別棚
68を、該扱胴63の軸方向に沿ってその前部側を上手
側として揺動可能に架設すると共に、この揺動選別棚6
8の上手側下方に複数枚の唐箕羽根69aの回転により
選別風を起風して送風する唐箕69を配置して構成させ
る。
【0026】該揺動選別棚68は、唐箕69の上方側の
領域に脱穀物及び二番処理物を下手側に向け移送するラ
ック状の移送棚68aと、鎧戸状ブレードの開閉作用に
より脱穀物及び二番処理物の漏下量を調節可能なチャフ
シーブ68bと、このシーブ68bから漏下しない挟雑
物と排出物を受けて荒選別を行うストローラック68c
とを各々上段に配置し、チャフシーブ68bから漏下し
た粗選物を中選別する網目状のグレンシーブ68dを下
段に配置して構成させる。
【0027】該グレンシーブ68dから漏下した中選物
を、固定の一番選別棚70上で前記唐箕69からの送風
により一番穀粒に精選別する一番選別部を設けると共
に、該ストローラック68cから漏下した荒選物を、固
定の二番選別棚71上で唐箕69からの送風により二番
物に粗選別する二番選別部を設けて構成させる。該一番
選別棚70から流下選別される一番穀粒を収容して一番
螺旋72aにより横送りする一番受樋72と、該二番選
別棚71から流下選別される二番物を収容して二番螺旋
73aにより横送りする二番受樋73とを各々配置して
構成させる。
【0028】前記揺動選別棚68の終端部上方側に、該
唐箕69の選別風及び揺動選別棚68の揺動選別による
選別塵埃と、前記排塵処理胴66bから排出される排出
塵埃とを機外へ排塵させる横断流ファン等による排塵フ
ァン74を配置して構成させる。前記図2に示す如く、
エンジン1の性能曲線における各出力モードを、通常負
荷により作業を行う標準出力モードSと、重負荷作業時
に切り替えを行う高出力モードLとを設定するものにお
いて、前記主変速レバー22を作用させて車速を自動的
に変速制御するレバー駆動モータ50と、スロットルレ
バー51の作用をスロットルセンサ54の検出値によっ
て自動的に制御するスロットルモータ55と、エンジン
回転センサ56とを設けると共に、車速を検出する車速
センサ75を前記ミッションケース23の伝動経路の適
宜位置に係合配置して構成させる。
【0029】図7に示す如く、CPUを主体的に配して
自動回路の演算制御を行うと共に、該エンジン回転セン
サ56によりエンジン回転数の低下を検出したときは、
一時的に標準出力モードSから高出力モードLへ自動的
に切り替えるモード切替手段76と、高出力モードLに
よる一定時間経過後に標準出力モードSに復帰させエン
ジン回転数が低下するときは、その時点で車速を低速側
へ自動的に調節制御させる車速制御手段77とを内蔵す
るコントローラ78を設けて構成させる。
【0030】該コントローラ78の入力側に、前記スロ
ットルセンサ54,エンジン回転センサ56,車速セン
サ75を各々接続すると共に、その出力側に、前記レバ
ー駆動モータ50の駆動により主変速レバー22を高・
低側に調節する高速側リレー58a及び低速側リレー5
8bと、スロットルモータ55の駆動によりスロットル
レバー51を開・閉側へ調節するスロットル開側リレー
59a及びスロットル閉側リレー59bとを各々接続し
て構成させる。
【0031】前記刈取装置17によって刈取搬送される
穀稈を脱穀装置11のフィードチェン8へ供給して脱穀
作業を行うときに、未刈穀稈の倒伏や早刈り及び湿田等
の条件により脱穀負荷が増大しエンジン回転数が低下す
るときは、エンジン1の出力モードをモード切替手段7
6によって、自動的に通常負荷により作業を行う標準出
力モードSから重負荷作業を行う高出力モードLへ一時
的に切り替えを行うことによりエンジン回転数の低下を
防止することができる。
【0032】このように、脱穀負荷の一時的な増大に対
応してエンジン1の出力を高出力モードLに切り替えて
エンジン回転数の低下を防止することにより、車速をエ
ンジン回転数が低下する毎に低速側へ調節制御して作業
能率を阻害するような不都合がなく、エンジン1の出力
を最大限に利用できると共に、高出力モードLでの長時
間の使用を規制してエンジン1の耐久性を保持させるこ
とができる。
【0033】なお、前記の如く、一時的に切り替えを行
った高出力モードLによる一定時間経過後に、高出力モ
ードLから標準出力モードSへ復帰させることによりエ
ンジン回転数が低下するようなときは、その時点で車速
制御手段77により車速を低速側へ調節制御することに
より、エンジン回転数の低下とエンジン1の耐久性の低
下を防止することができる。
【0034】更に、該エンジン1の出力モードを、標準
出力モードSから高出力モードLに切り替えたときにお
いても、引き続きエンジン回転数が低下するようであれ
ば、その時点で車速制御手段77により車速を低速側へ
調節制御させるようにしてもよい。また、前記主変速レ
バー22の後進作用を検出する後進検出センサ79を該
レバー22に係合配置して設けると共に、前記脱穀装置
11の駆動の入・切を検出するクラッチセンサ80を設
けて構成させる。
【0035】図8に示す如く、前記エンジン1の性能曲
線における各出力モードを、通常負荷による一般作業モ
ードNと、倒伏穀稈や湿田等の重負荷による重作業モー
ドHと、走行のみの軽負荷による走行モードTとに切り
替え設定するモード設定スイッチ81を、前記操作装置
18のパネル18a部に配置して構成させる。図9に示
す如く、CPUを主体的に配して自動回路の演算制御を
行うと共に、該モード設定スイッチ81による重作業モ
ードHの設定時に、後進検出センサ79により車体21
の後進を検出したときは自動的に走行モードTに切り替
えるモード切替手段82を内蔵したコントローラ83を
設け、このコントローラ83の入力側に、後進検出セン
サ79,クラッチセンサ80,モード設定スイッチ81
等を各々接続し、その出力側に、一般作業モードN,重
作業モードH,走行モードTによる各出力モードを各々
接続して構成させる。
【0036】このような構成において、該モード設定ス
イッチ81により重作業モードHに設定して作業を行っ
ているとき、該主変速レバー22の後進操作を後進検出
センサ79により検出したときは、モード切替手段82
により走行モードTへ自動的に切り替えることによって
燃費を抑えた作業を行うことができる。従って、従来の
如く、重作業モードHによる作業時に後進により軽負荷
となっても、脱穀装置11の駆動が入の時には走行モー
ドTに切り替わらないことによる燃料の無駄を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体の旋回時にエンジン出力モードを切り替え
る自動回路を示すブロック図。
【図2】エンジンの標準出力と高出力モードの出力・ト
ルク・燃費の曲線を示す線図。
【図3】エンジンのスロットルレバーとガバナアームと
の連結構成状態を示す斜視図。
【図4】走行用ミッションケースのギヤ配列による連動
機構を示す正断面図。
【図5】操向クラッチを作用させる操向シリンダの配置
状態を示す部分正面図。
【図6】脱穀装置の全体構成を示す側断面図。
【図7】エンジンの回転低下時に出力モードを切り替え
る自動回路を示すブロック図。
【図8】コンバインの各作業モードにおけるエンジンの
出力とトルク曲線を示す線図。
【図9】車体の後進時に作業モードを切り替える自動回
路を示すブロック図。
【図10】コンバインの全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1. エンジン 2. 旋回実行手段 3. 旋回検出センサ 4. モード切替手段 S. 標準出力モード L. 高出力モード
フロントページの続き Fターム(参考) 2B074 AA01 AB01 AC02 BA18 DA02 DA06 DB04 DC01 DD01 EA13 EB02 EE02 FA10 FB01 FC02 2B076 AA03 DA03 EA01 EB01 EC23 ED11 3G060 AA08 AB01 CB06 FA01 GA03 3G093 AA06 AA09 AB05 BA17 CB09 DA01 DA10 DB00 DB11 EA00 EA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定した一定回転数を保持して作業
    を行う標準出力モードSと、作業負荷が増大したときに
    対応する高出力モードLとに切り替え可能なエンジン1
    を有する作業車において、旋回実行手段2の操作による
    操向旋回作用を旋回検出センサ3により検出したとき
    は、標準出力モードSから高出力モードLへ自動的に切
    り替えるモード切替手段4を設けたことを特徴とするエ
    ンジン出力制御装置。
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