JP7325380B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、刈取穀稈を脱穀する脱穀装置と、脱穀装置の横側方に設けられ、刈取穀稈を搬送するフィードチェーンと、を備えているコンバインに関する。
この種のコンバインは、フィードチェーンを円滑に回動させるため、必要に応じてフィードチェーンに油を注油する。従来のコンバインでは、穀稈を搬送する脱穀フィードチェーン(本発明の「フィードチェーン」に相当)に、油を注油する構成を備える(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008-005710号公報
しかし、従来のコンバインは、フィードチェーンの下方に、他の装置(例えば、エンジンからの駆動を刈取部へ伝動するベルト式の動力伝達機構等)が配置されており、フィードチェーンから落ちた油が、他の装置に付着することがあった。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、フィードチェーンから落ちた油が、フィードチェーンの下方に備えられた他の装置に付着することを防ぐことができるコンバインを提供することを目的とする。
本発明のコンバインは、刈取穀稈を脱穀する脱穀装置と、前記脱穀装置の横側方に設けられ、刈取穀稈を搬送するフィードチェーンと、を備えているコンバインであって、前記フィードチェーンの下方に設けられ、前記フィードチェーンから落ちた油を受け止める油受け部を備え、前記油受け部は、前記フィードチェーンの前端部に設けられたスプロケットの下方に配置され、前記油受け部は、側面視で後下がりに傾斜する形状に形成され、前記油受け部の前側部分は、前記スプロケットを前下方から囲うように構成されている。
この発明によれば、フィードチェーンから落ちた油を油受け部にて受け止めるため、油受け部よりも下方に油が落下することを防ぐことができる。その結果、フィードチェーンから落ちた油がフィードチェーンの下方に備えられた他の装置に付着することを防ぐことができる。
本発明においては、前記脱穀装置の横側壁、前記フィードチェーン、及び前記油受け部を横外方から覆うサイドカバーを備え、前記油受け部は、受け止めた油を前記横側壁と前記サイドカバーとの間を通して落下させるように構成されていると好適である。
この構成によれば、油受け部にて受け止めた油を、落下させることができ、油受け部に油が溜まり続けることを防ぐことができる。また、脱穀装置の横側壁とサイドカバーとの間を油が落下するため、油が落下する際に、サイドカバーの外部に飛び散り難い。
本発明においては、前記油受け部は、前後方向に沿って視て前記サイドカバー側下がりに傾斜する断面形状に形成されて受け止めた油を下方に案内する案内部を有していると好適である。
この構成によれば、油受け部にて受け止めた油が案内部に沿ってサイドカバー側下がりに流れるため、油をスムーズに落下させることができる。また、油受け部に対して脱穀装置とは反対側であるサイドカバー側に油を案内する構成となっているため、脱穀装置への油の付着を防ぐことができる。
本発明においては、前記サイドカバーは、上カバー体と下カバー体とに上下に分割されて構成され、前記下カバー体の上部に、前後方向に沿って視て前記上カバー体の下端部よりも下方の位置から前記油受け部の下方に入り込むように横内側上がりに傾斜する断面形状に形成された傾斜面が備えられ、前記油受け部は、受け止めた油を前記横側壁と前記上カバー体との間を通して前記傾斜面に落下させるように構成されていると好適である。
この構成によれば、油受け部にて受け止めた油は、油受け部の下方に入り込むように形成された傾斜面に落下する。傾斜面は横内側上がり、つまり、横外側下がりに傾斜しているため、傾斜面に落下した油は、サイドカバー外部へ案内される。その結果、油受け部にて受け止めた油を、サイドカバー外部にスムーズに排出することができる。
本発明においては、前記フィードチェーンと前記サイドカバーとの間に設けられ、前記フィードチェーンを横外方から覆うフィードチェーンカバーを備え、前記油受け部は、前記フィードチェーンカバーに支持されていると好適である。
この構成によれば、油受け部を支持する部材として、フィードチェーンカバーを利用することができる。
本発明においては、前記油受け部は、着脱可能に構成されていると好適である。
この構成によれば、油受け部が脱着可能に構成されていることにより、油受け部の清掃作業が容易になり、また、長年の使用等により劣化した場合は、容易に交換作業を行うことができる。
本発明においては、前記油受け部の下方に、ベルト式の動力伝達機構が設けられていると好適である。
この構成によれば、ベルト式の動力伝達機構が、油受け部の下方に設けられていることにより、フィードチェーンから落ちた油が、当該動力伝達機構に付着することを防ぐことができる。
本発明においては、前記フィードチェーンは、前下がりの状態で設けられ、前記油受け部は、前記フィードチェーンの前端部の下方に配置されていると好適である。
この構成によれば、前下がりの状態で設けられたフィードチェーンに注油された油は、フィードチェーンを伝って、フィードチェーンの前端部に集まり易い。そして、フィードチェーンの前端部の下方に油受け部を設けることにより、フィードチェーンから落ちた油を効率的に受け止めることができる。
本発明においては、前記油受け部は、前記フィードチェーンの前端部に設けられたスプロケットの下方に配置され、前記油受け部は、側面視で後下がりに傾斜する形状に形成され、前記油受け部の前側部分は、前記スプロケットを前下方から囲うように、前記油受け部の後側部分よりも急角度で後下がりに傾斜していると好適である。
この構成によれば、遠心力等によりフィードチェーンから前方へ油が飛散し易いスプロケット付近において、油受け部の前側部分が油受け部の後側部分よりも急角度で後下がりに傾斜している構成を備え、油受け部の前側部分がスプロケットを前下方から囲うように構成されていることにより、フィードチェーンから飛散した油を油受け部の前側部分によって受け止めることができる。また、油受け部は、側面視で後下がりに傾斜する形状に形成されているため、受け止めた油は、全て後方に流れていくため、油受け部上に油が溜まることを防ぐことができる。
本発明においては、前記油受け部は、平面視で前記油受け部の後端部の横幅が前記油受け部の前端部の横幅よりも幅狭となる形状に形成されていると好適である。
この構成によれば、油受け部の後端部の横幅が、前端部の横幅よりも幅狭となる形状に形成されていることにより、油受け部の周辺にある部材との干渉を避けつつも、後端部よりも幅広に構成されている前端部において、より広範囲でフィードチェーンから落ちた油を受け止めることができる。
自脱型コンバインを示す左側面図である。 自脱型コンバインを示す平面図である。 脱穀装置の断面を示す左側面断面図である。 フィードチェーンと動力伝達機構を示す左側面図である。 フィードチェーンと油受け部とを示す左側面図である。 フィードチェーンカバーと油受け部とを示す分解左側面図である。 フィードチェーンカバーと油受け部とを示す右側面図である。 フィードチェーンカバーと油受け部とを示す背面図である。 図5のIX-IX断面矢視図である。 油受け部を前カバー体とともに取り外した状態を示す平面断面図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施形態を自脱型コンバインに適用した場合について、図面に基づいて説明する。この実施形態で、コンバインの走行機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1等に符号(F)で示す方向が機体前側、符号(B)で示す方向が機体後側、符号(L)で示す方向が機体左側、符号(R)で示す方向が機体右側である。
〔全体構成について〕
図1及び図2に示すように、自脱型コンバインは、機体フレーム1と、機体フレーム1を支持する走行装置2と、を備えている。機体の前部における右側には、キャビン3が設けられている。キャビン3は、運転者が搭乗する運転部4を備えている。運転部4の下方には、エンジンEが設けられている。
キャビン3の前方には、植立穀稈を刈り取る刈取部5が設けられている。キャビン3の後方には、刈取部5で刈り取られた穀稈を脱穀処理する脱穀装置6と、穀粒を貯留する穀粒貯留タンク7とが横方向に並ぶ位置関係で配備されている。穀粒貯留タンク7内の穀粒を排出する穀粒排出装置10が設けられている。脱穀装置6の横側部には、刈取穀稈を挟持搬送するフィードチェーン8と、その上方側に対向して設けられた挟持レール9とが備えられている。
刈取部5は、複数刈り仕様(例えば、六条刈り仕様)に構成されている。刈取部5は、複数(例えば、七個)の分草具13と、複数(例えば、六個)の引起装置14と、切断装置15と、搬送装置16と、を備えている。分草具13は、圃場の植立穀稈を分草する。引起装置14は、分草された植立穀稈を引き起こす。切断装置15は、引き起こされた植立穀稈を切断する。搬送装置16は、刈取穀稈を脱穀装置6に向けて後方へ搬送する。刈取部5は、刈取作業用の作業位置と作業位置に対してフィードチェーン8側の機体横外側に位置するメンテナンス位置とに位置変更可能に構成されている。本実施形態では、刈取部5は、上下方向に沿って延びる揺動軸芯X周りで揺動して、作業位置とメンテナンス位置とに位置変更可能に構成されている。
〔動力伝達機構について〕
フィードチェーン8の前側部分の下方に、エンジンEからの動力を刈取部5へ伝達するベルト式の動力伝達機構60が備えられている。エンジンEからの動力を無段階で変速する刈取用の無段変速装置65が備えられている。無段変速装置65は、静油圧式の無段変速装置によって構成されている。図4に示すように、動力伝達機構60は、出力軸64aと、出力プーリ64と、伝動ベルト62と、刈取入力プーリ61と、を有する。出力プーリ64は、無段変速装置65の出力軸64aに設けられている。刈取入力プーリ61は、刈取部5に備えられた横向き伝動軸61aに設けられている。伝動ベルト62は、出力プーリ64及び刈取入力プーリ61に巻き回されている。エンジンEの出力を刈取用の無段変速装置65にて変速した後の動力が、出力軸64aを介して出力プーリ64に伝達される。出力プーリ64に伝達された動力が、伝動ベルト62によって、刈取入力プーリ61に伝えられ、横向き伝動軸61aに伝達される。そして、横向き伝動軸61aを介して、刈取部5の各部へ動力が伝達される。また、刈取入力プーリ61は、入力プーリカバー63によって覆われている。
〔脱穀装置について〕
図3に示すように、脱穀装置6は、扱胴18を有すると共にフィードチェーン8によって搬送される刈取穀稈を扱室17内で脱穀処理する。脱穀装置6の後側には、排藁搬送装置11が連設されている。排藁搬送装置11は、フィードチェーン8から脱穀処理後の排藁を受け取って後方へ挟持搬送する。排藁搬送装置11は、排藁フレーム(図示省略)によって支持されている。排藁搬送装置11の搬送終端側部位の下方には、排藁搬送装置11によって搬送された排藁を切断処理する排藁切断装置12が設けられている。扱室17には、扱胴18が設けられている。扱胴18は、機体前後方向に延びる回転軸芯Y1周りで回転可能である。
脱穀装置6の下部には、扱室17からの脱穀処理物を選別し、選別対象物を揺動選別する揺動選別装置22が設けられると共に、揺動選別装置22に選別風を送風する唐箕23、一番物の穀粒(単粒化穀粒等)を回収する一番回収部24、二番物の穀粒(枝梗付き穀粒等)を回収する二番回収部25等が設けられている。
図1に示すように、脱穀装置6のうちフィードチェーン8が位置する側の横側方(左側方)における機体最横外側には、サイドカバー19が設けられている。サイドカバー19は、サイドカバー19のうち上側部分を構成する上カバー体19aと、サイドカバー19のうち下側部分を構成する下カバー体19bとを有し、上下に分割されて構成されている。サイドカバー19は着脱可能に構成されている。上カバー体19a及び下カバー体19bは、それぞれ、前後に分割されて構成されている。
〔フィードチェーンについて〕
図1に示すように、脱穀装置6の後部位置で左外側部に伝動ケース30が備えられている。この伝動ケース30に駆動スプロケット31が備えられている。この駆動スプロケット31と、前方の従動スプロケット32(図4参照)とに亘ってフィードチェーン8が巻回されている。伝動ケース30には、入力プーリ33が備えられている。この入力プーリ33に対して伝動ベルト(図示せず)を介してエンジンEからの駆動力が伝えられる。
図4及び図5に示すように、駆動スプロケット31(図1参照)と従動スプロケット32との間には、フィードチェーン8を案内支持するガイドフレーム35が設けられている。ガイドフレーム35は、フィードチェーン8のうち上側経路に対応する部分を案内支持している。ガイドフレーム35は、フィードチェーン8のうち上側経路における搬送始端部と搬送終端部とに亘っている。フィードチェーン8の前側部分には、フィードチェーン8に対して張力を付与するテンション機構37が備えられている。
フィードチェーン8の上側経路は、上側経路の後端部分から前端部分に向かうほど下がる前下がりに構成されている。フィードチェーン8の下側経路は、下側経路の後端部分からテンション機構37が接触している部分に向かうほど下がる前下がりに構成されている。つまり、フィードチェーン8は、前下がりの状態で設けられている。
フィードチェーン8には、自動的に潤滑油をフィードチェーン8に注油する自動注油装置36が備えられている。自動注油装置36には、フィードチェーン8の下側経路において、フィードチェーン8の上方に、潤滑油を吐出するノズル36aが設けられている。ノズル36aは、フィードチェーン8に向けて潤滑油を吐出し、フィードチェーン8に潤滑油を注油する。
〔フィードチェーンカバーについて〕
フィードチェーン8の横側部には、フィードチェーン8を横外方から覆うフィードチェーンカバー40を備えられている。フィードチェーンカバー40は、フィードチェーン8とサイドカバー19との間に設けられ、フィードチェーン8及び挟持レール9よりも下方、かつ、フィードチェーン8の横外側部に近接する状態で配設してある。
図6に示すように、フィードチェーンカバー40は、前後に二分割に形成されており、前側の前カバー体40aと後側の後カバー体40bとから構成されている。前カバー体40aの前端部には、機体横内側(右側)に向かって折れ曲がる折れ曲がり部43が形成されている。折れ曲がり部43は、入力プーリカバー63の左側壁の後方に位置している。
前カバー体40a及び後カバー体40bは、ガイドフレーム35に、複数のボルト等による締結具41によって締結固定されている。前カバー体40aを固定する複数の締結具41のうち最も後カバー体40b側に位置する締結具41と、後カバー体40bを固定する複数の締結具41のうち最も前カバー体40a側に位置する締結具41とは、一つの支持部材42に固定されている。すなわち、フィードチェーンカバー40は、支持部材42に対応する箇所で前カバー体40aと後カバー体40bとに分解可能に構成されている。締結具41は、左側から締結及び締結解除操作を行うことが可能となっている。締結具41を締結及び締結解除することにより、前カバー体40a及び後カバー体40bを着脱することができる。前カバー体40a及び後カバー体40bは、各別に脱着可能な構成となっている。
〔油受け部について〕
図5に示すように、フィードチェーン8の前端部の下方には、フィードチェーン8から落ちた油W(自動注油装置36に注油された潤滑油、又は、手作業によりフィードチェーン8に注油された潤滑油)を受け止める油受け部70が備えられている。油受け部70は、前カバー体40aのうち、従動スプロケット32の下方に設けられている。
図6に示すように、油受け部70は、前カバー体40aに支持されている。油受け部70は、複数のボルト等による締結具75によって前カバー体40aに固定されている。締結具75は、締結及び締結解除操作を行うことが可能となっている。締結具75を締結及び締結解除することにより、前カバー体40aから油受け部70を着脱することができる。
図7及び図8に示すように、油受け部70は、板状部材によって構成されている。油受け部70は、油受け部70のフィードチェーンカバー40側に、機体前後方向に延びる第一切欠部71aが形成されている。第一切欠部71aとは反対側部分に、機体前後方向に延びる第二切欠部71bが形成されている。油受け部70は、第一切欠部71aと第二切欠部71bとによって、平面視で油受け部70の後端部の横幅が油受け部70の前端部の横幅よりも幅狭となる形状に形成されている。油受け部70に第一切欠部71aが形成されていることにより、フィードチェーンカバー40と油受け部70との間に、隙間Sが形成されている。
油受け部70は、受け止めた油Wを下方に案内する案内部73を有している。油受け部70には、第一切欠部71aの縁部に沿うように、案内部73の面に対して略垂直な庇部74が備えられている。案内部73は、前後方向に沿って視てサイドカバー19側(左側)下がりに傾斜する断面形状に形成されている。油受け部70は、側面視において、後下がりに傾斜する状態で前カバー体40aに取り付けられている。油受け部70には、折れ曲がり部72cが形成されている。油受け部70は、油受け部70のうち折れ曲がり部72cより前側部分に第一傾斜部72aと、油受け部70のうち折れ曲がり部72cより後側部分に第二傾斜部72bとを有している。第一傾斜部72aは、第二傾斜部72bよりも急角度で後下がりに傾斜している。また、第一傾斜部72aは、フィードチェーン8の前端部に設けられた従動スプロケット32を前下方から囲うように構成されている。
図9に示すように、サイドカバー19は、脱穀装置6の横側壁、フィードチェーン8、及び油受け部70を横外方(左方)から覆うように構成されている。下カバー体19bの上部に、前後方向に沿って視て上カバー体19aの下端部よりも下方の位置から油受け部70の下方に入り込むように横内側(右側)上がりに傾斜する断面形状に形成された傾斜面76が備えられている。
油受け部70は、案内部73により、受け止めた油Wを隙間Sから庇部74を介して下方に案内する。油受け部70は、油Wを脱穀装置6の横側壁とサイドカバー19との間を通して落下させ、さらに、下カバー体19bの傾斜面76に落下させ、油Wを機体外へ案内するように構成されている。この構成により、フィードチェーン8から落ちた油Wが、油受け部70の下方に設けられた動力伝達機構60等へ落ちることを防止することができる。
図10に示すように、刈取部5が作業位置からメンテナンス位置へ位置変更するときには、刈取部5は揺動軸芯X周りで揺動する。ここで、ガイドフレーム35の横外側部に前カバー体40aを取り付けた状態で、刈取部5を揺動軸芯X周りで揺動させると、入力プーリカバー63の左側壁の上端部のうちの後端部分と油受け部70の前端部分とが当接し、入力プーリカバー63の左側壁の後端部と折れ曲がり部43とが当接する。その結果、フィードチェーン8の横側部に前カバー体40aを取り付けた状態では、刈取部5を作業位置からメンテナンス位置へ位置変更させることができない。
そこで、前カバー体40aをガイドフレーム35の横外側部から取り外し、油受け部70を前カバー体40aとともに取り外した状態にすることで、刈取部5を揺動軸芯X周りで揺動させても、入力プーリカバー63の左側壁の上端部のうちの後端部分と油受け部70の前端部分とが当接しなくなり、入力プーリカバー63の左側壁の後端部と折れ曲がり部43とが当接しなくなる。
〔別実施形態〕
以下、上記実施形態に変更を加えた別実施形態を例示する。以下の別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数組み合わせて上記実施形態に適用してよい。なお、本発明の範囲は、各実施形態の内容に限定されるものではない。
(1)上記実施形態において、油受け部70は、受け止めた油Wを脱穀装置6の横側壁とサイドカバー19との間を通して落下させるように構成されている例を基に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、油受け部70は、受け止めた油Wを直接機体外へ落下させるように構成されていてもよい。
(2)上記実施形態において、油受け部70は、サイドカバー19側下がりに傾斜して受け止めた油Wを下方に案内する案内部73を有している構成を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、案内部73は、脱穀装置6の横側壁側下がりに傾斜して受け止めた油Wを下方に案内するように構成されていてもよい。
(3)上記実施形態において、油受け部70は、受け止めた油Wを脱穀装置6の横側壁とサイドカバー19の上カバー体19aとの間を通して傾斜面76に落下させるように構成されている例を基に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、油受け部70は、受け止めた油Wを脱穀装置6の横側壁とサイドカバー19の上カバー体19aとの間を通して直接地面に落下させるように構成されていてもよい。
(4)上記実施形態において、油受け部70は、フィードチェーンカバー40に支持されている構成を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、油受け部70は、脱穀装置6の横側壁に支持されていてもよい。
(5)上記実施形態において、フィードチェーンカバー40は、前カバー体40aと後カバー体40bとに前後に分割されて構成されている例を基に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、フィードチェーンカバー40は、一体として構成されていてもよく、三つ以上に分割されて構成されていてもよい。
(6)上記実施形態において、前カバー体40a及び後カバー体40bは、各別に着脱可能に構成されている例を基に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、いずれか一方のみが脱着可能に構成されていてもよい。
(7)上記実施形態において、油受け部70は、前カバー体40aに支持されている構成を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、油受け部70は、後カバー体40bに支持されていてもよい。また、前カバー体40a及び後カバー体40bのそれぞれに油受け部70が支持されていてもよい。
(8)上記実施形態において、前カバー体40aを取り外した状態で、フィードチェーン8を取り外し可能に構成されている例を基に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、後カバー体40bを取り外した状態で、フィードチェーン8を取り外し可能に構成されていてもよく、前カバー体40aと後カバー体40bとを取り外した状態でなければ、フィードチェーン8を取り外すことができないように構成されていてもよい。
(9)上記実施形態において、油受け部70は、着脱可能に構成されている例を基に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、油受け部70は、着脱できないように構成されていてもよい。
(10)上記実施形態において、油受け部70の下方に、ベルト式の動力伝達機構60が設けられている構成を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、油受け部70の下方に、動力伝達機構60以外の装置が備えられていてもよい。
(11)上記実施形態において、油受け部70は、フィードチェーン8の前端部の下方に配置されている構成を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。油受け部70は、フィードチェーン8の下方であれば、フィードチェーン8の前端部以外の箇所(例えば、フィードチェーン8の後端部の下方やフィードチェーン8の前後中央部の下方)に配置されているように構成されていてもよい。
(12)上記実施形態において、油受け部70の前側部分は、油受け部70の後側部分よりも急角度で後下がりに傾斜している構成を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。油受け部70の前側部分と後側部分とは、同一の角度で傾斜するように構成されていてもよい。
(13)上記実施形態において、油受け部70は、平面視で油受け部70の後端部の横幅が油受け部70の前端部の横幅よりも幅狭となる形状に形成されている構成を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。油受け部70は、平面視で油受け部70の前端部と後端部とは、同一の横幅を有するように構成されていてもよい。
(14)上記実施形態において、一つの油受け部70が設けられている例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、複数の油受け部70が設けられてもよい。
(15)上記実施形態において、刈取部5が揺動軸芯X周りで揺動することで、刈取部5が作業位置からメンテナンス位置へ位置変更することができる構成を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、刈取部5が機体左右方向にスライド移動することで、刈取部5が作業位置からメンテナンス位置へ位置変更することができる構成としてもよい。
本発明は、自脱型コンバインに利用可能である。
6 :脱穀装置
8 :フィードチェーン
19 :サイドカバー
19a :上カバー体
19b :下カバー体
40 :フィードチェーンカバー
40a :前カバー体
40b :後カバー体
60 :動力伝達機構
70 :油受け部
73 :案内部
76 :傾斜面
W :油

Claims (10)

  1. 刈取穀稈を脱穀する脱穀装置と、
    前記脱穀装置の横側方に設けられ、刈取穀稈を搬送するフィードチェーンと、を備えているコンバインであって、
    前記フィードチェーンの下方に設けられ、前記フィードチェーンから落ちた油を受け止める油受け部を備え、
    前記油受け部は、前記フィードチェーンの前端部に設けられたスプロケットの下方に配置され、
    前記油受け部は、側面視で後下がりに傾斜する形状に形成され、
    前記油受け部の前側部分は、前記スプロケットを前下方から囲うように構成されているコンバイン。
  2. 前記脱穀装置の横側壁、前記フィードチェーン、及び前記油受け部を横外方から覆うサイドカバーを備え、
    前記油受け部は、受け止めた油を前記横側壁と前記サイドカバーとの間を通して落下させるように構成されている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記油受け部は、前後方向に沿って視て前記サイドカバー側下がりに傾斜する断面形状に形成されて受け止めた油を下方に案内する案内部を有している請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記サイドカバーは、上カバー体と下カバー体とに上下に分割されて構成され、
    前記下カバー体の上部に、前後方向に沿って視て前記上カバー体の下端部よりも下方の位置から前記油受け部の下方に入り込むように横内側上がりに傾斜する断面形状に形成された傾斜面が備えられ、
    前記油受け部は、受け止めた油を前記横側壁と前記上カバー体との間を通して前記傾斜面に落下させるように構成されている請求項2又は3に記載のコンバイン。
  5. 前記フィードチェーンと前記サイドカバーとの間に設けられ、前記フィードチェーンを横外方から覆うフィードチェーンカバーを備え、
    前記油受け部は、前記フィードチェーンカバーに支持されている請求項2から4の何れか一項に記載のコンバイン。
  6. 前記油受け部は、着脱可能に構成されている請求項1からの何れか一項に記載のコンバイン。
  7. 前記油受け部の下方に、ベルト式の動力伝達機構が設けられている請求項1からの何れか一項に記載のコンバイン。
  8. 前記フィードチェーンは、前下がりの状態で設けられ、
    前記油受け部は、前記フィードチェーンの前端部の下方に配置されている請求項1からの何れか一項に記載のコンバイン。
  9. 前記油受け部は、前記フィードチェーンの前端部に設けられたスプロケットの下方に配置され、
    前記油受け部は、側面視で後下がりに傾斜する形状に形成され、
    前記油受け部の前側部分は、前記スプロケットを前下方から囲うように、前記油受け部の後側部分よりも急角度で後下がりに傾斜している請求項に記載のコンバイン。
  10. 前記油受け部は、平面視で前記油受け部の後端部の横幅が前記油受け部の前端部の横幅よりも幅狭となる形状に形成されている請求項1からの何れか一項に記載のコンバイン。
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