JP2008136387A - 刈刃装置 - Google Patents

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学 齋藤
Masayuki Anami
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Abstract

【課題】刈刃を高速で回転させなくても穀稈などの作物の刈り取りを効率よく行うことができる刈刃装置の提供である。また、作物の巻き付きを防ぐことのできる刈刃装置の提供である。
【解決手段】一方の端部にスプロケット35を、他方の端部にテンションローラ36を配置してスプロケット35とテンションローラ36間に複数の切刃51を備えた無端チェン33を巻き回し、切刃51と上下方向に重なるように複数の固定刃50を配置して、スプロケット35を駆動させる駆動伝動機構32,41,44a,47を設ける。切刃51が一方向に回転するため刈刃の振動の低減が図れ、また固定刃50によっても穀稈が切断されるので、切刃51を高速で回転させなくても効率よく穀稈を刈り取ることができる。また、植立穀稈の未刈地側にテンションローラ36を既刈地側に駆動スプロケット35を配置すると、駆動スプロケット35への未刈稈の巻き付きを防止できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンバイン等に装備する刈刃装置に関する。
農作業用の車両として、例えばコンバインは、機体フレームの下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラを有する走行部を配設し、機体フレームの前端側に刈取装置と供給搬送装置が設けられている。前記刈取装置は植立穀稈を分草する分草具と、植立穀稈を引き起こす引起装置と、植立穀稈を刈り取る刈刃を備えた刈刃装置と、該刈刃装置により刈取られた穀稈を挟持して後方に搬送する株元搬送装置から構成されている。この株元搬送装置の後方には、該株元搬送装置から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送する供給搬送装置が設けられ、該供給搬送装置からフィードチェーンに穀稈を引き継がせ、脱穀装置に供給し、脱穀、選別を行っている。また脱穀装置で脱穀された穀粒は一時的にグレンタンクに溜められ、またグレンタンクの後部には縦オーガと横オーガとからなる排出オーガを設け、該排出オーガによりグレンタンク内に一時貯留されている穀粒をコンバインの外部に排出する。
従来の刈取装置の刈刃装置は、切刃と受刃を上下に重合し、切刃と受刃が互いに逆方向に左右往復移動することで穀稈を刈り取るような構成になっており、すなわちバリカン式に往復摺動する構造である。このような構造では、切刃と受刃の間に藁屑などが溜まって刈り取りがスムーズに行われなくなったり、往復摺動する構造のため切刃と受刃の速度を上げると振動が大きくなって振動による騒音などの問題が生じる。
そこで、無端の帯状部材に切断刃を付設し、切断刃を帯状部材と共に高速に回転駆動して、切断刃により穀稈を切断する刈刃装置の構成が提案されている(特許文献1)。
特開2000−83440号公報
上記特許文献1記載の構成によれば、刈刃が帯状部材に付設した切断刃のみであるため、藁屑などが切断刃に溜まることを防止できる。また、刈刃が往復摺動する構造ではなく一方向に高速で連続回転する構成のため、振動による騒音などの問題も解消される。
しかし、上記特許文献1記載の構成によれば、引起装置により引き起こされた穀稈を穀稈ガイドで支えて切断する際に横逃げを防ぐようにしているが、刈刃が帯状部材に付設した切断刃のみであるため、穀稈ガイドで穀稈を支えるだけでは切断刃を高速で回転させないと効率よく刈り取れない。
また、上記特許文献1記載の構成によれば、コンバインの前進方向左右両側にスプロケットを設けて、これらスプロケット間に帯状部材を巻き回した構成であるため、植立穀稈の未刈稈側(刈取始端部側)のスプロケットに穀稈が巻き付く場合がある。このように穀稈がスプロケットに巻き付くと、刈り取り作業に支障が生じてしまう。
本発明の課題は、上記問題点を解決することであり、刈刃を高速で回転させなくても穀稈の刈り取りを効率よく行うことができる刈刃装置の提供である。また、穀稈の巻き付きを防ぐことのできる刈刃装置の提供である。
上記課題は次の解決手段により解決できる。
請求項1記載の発明は、圃場の植立作物を刈り取る刈刃装置(11)であって、一方の端部に配置した駆動用の第一回転体(35)と、他方の端部に配置した緊張用の第二回転体(36)と、前記第一回転体(35)と第二回転体(36)との間に巻き回した複数の切刃(51)を備えた帯状部材(33)と、前記切刃(51)と上下方向に重なるように配置した複数の固定刃(50)と、前記第一回転体(35)を駆動させる駆動手段(32,41,44a,47)とを設けた刈刃装置である。
請求項2記載の発明は、前記第二回転体(36)を圃場の未刈地側に配置し、前記第一回転体(35)を既刈地側に配置した請求項1記載の刈刃装置である。
請求項3記載の発明は、前記切刃(51)の根元側の端部に接して植立作物を切断可能な作用姿勢に前記切刃(51)の姿勢を規制する起立部材(53)を、植立作物を刈り取る作用側にのみ設けた請求項1又は2記載の刈刃装置である。
請求項1記載の発明によれば、刈刃が往復摺動する構造でなく、一方向に回転する構成であることから、植立作物を刈り取る際の刈刃の振動の低減が図れる。また、切刃(51)を交換する際も、帯状部材(33)を交換すれば良く、作業が容易であるため、スムーズに交換できる。そして、従来の刈刃装置のように泥が受刃と刈刃の間に溜まることがなく、泥が刈刃装置から抜け易い。更に従来のバリカン式刈刃装置では刈刃と受刃の取り付け部材の重量により刈刃装置自体が重くなってしまうが、切刃(51)を帯状部材(33)に取り付けることで刈刃装置(11)自体の軽量化が達成される。また、従来の左右摺動するバリカン式刈刃装置では刈刃と受刃の間に藁屑などが溜まりやすく、耐久性にも問題があったが、本発明によれば切刃(51)が一方向に回動するため、藁屑の溜まりを防止でき、刈刃装置(11)や刈取装置(6)の耐久性も向上する。
更に、本発明によれば、植立作物が固定刃(50)で支えられ、固定刃(50)によっても切断されるので、切刃(51)で切断する際に切刃(51)を高速で回転させなくても効率よく植立作物を刈り取ることが可能になる。そして、緊張用の第二回転体(36)により帯状部材(33)を緊張させることで、帯状部材(33)が弛むことを防ぎ、帯状部材(33)が第二回転体(36)や第一回転体(35)から脱落することを防ぐことができる。したがって、刈り取り作業が中断することなく、メンテナンス性も向上し、また作業の安全性が確保できる。
一方、駆動用の第一回転体(35)が圃場の植立作物の未刈地側にあると未刈作物が引っ掛かり、巻きつく場合がある。しかし、請求項2記載の発明によれば、植立作物の未刈地側に緊張用の第二回転体(36)を、既刈地側に駆動用の第一回転体(35)を配置しているため、駆動用の第一回転体(35)へ未刈作物が付着することを防止でき、作物の巻き付きを防ぐことができる。
請求項3記載の発明によれば、植立作物を刈り取る作用側にのみ起立部材(53)を設けることで、作用側では植立作物を切断可能な作用姿勢に切刃(51)の姿勢を規制して切刃(51)の姿勢が安定するため、刈り取りが確実、スムーズに行われる。一方、非作用側では切刃(51)の姿勢が作用姿勢に規制されないため、刈刃装置(11)の安全性が向上する。また、切刃(51)の姿勢が安定することで、切刃(51)の振動が低減されるので、騒音も軽減される。
本発明の実施の形態による刈刃装置をコンバインに取り付けて植立作物として植立穀稈を刈り取る場合を例として図面により説明する。
図1に本発明の実施の形態の刈刃装置を設けた穀類の収穫作業を行うコンバイン1の側面図を示し、図2は図1の刈刃装置の展開図であり、図3は図2の刈刃装置下部の拡大図を示し、図4(a)には図3の刈刃装置の駆動スプロケット付近の拡大平面図を示し、図4(b)には図4(a)のA−A線矢視図を示す。
図1に示すコンバイン1の車体フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型したクローラ4を駆動して走行する走行部3を備え、車体フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、車体フレーム2の上部には脱穀装置15を搭載する。該脱穀装置15はフィードチェーン14を有し、図示していないが、上側に扱胴を軸架した扱室を配置し、下側に選別室を設け、供給された刈取穀稈を脱穀選別する。
また、車体フレーム2の上部側部で刈取装置6と脱穀装置15との間に運転席20を設けている。
刈取装置6は、車体フレーム2の前部に設けた刈取支持台7に前方下方へ延長した刈取支持フレーム13の後部を上下に回動自由に枢着して、この刈取支持フレーム13に刈刃装置11や各穀稈搬送、調節装置を装着している。
刈取装置6には、その前端下部に設けた分草具8と複数の穀稈引起ラグ(図示せず)を有する傾斜状の一対の穀稈引起装置9を前後に設け、その後方底部には刈刃装置11を配置し、さらに刈刃装置11とフィードチェーン14の始端部との間に、掻込搬送装置21と、供給搬送装置22などを配置している。
脱穀装置15は回転する扱胴(図示せず)を持ち、扱胴の扱歯によりフィードチェーン14で供給搬送されてきた穀稈から穀粒を脱穀し、排藁、塵埃などを分離し、扱胴の下部に設けた揺動棚、唐箕送風機、シーブなどの作用により穀粒の選別を行い、選別された穀粒をグレンタンク10に一時貯留する。コンバイン1の走行、刈取、脱穀、穀粒排出運転などは、コンバイン1の車体フレーム2上の運転席20に搭乗するオペレータが運転席20の操作装置を操作して行う。
また脱穀装置15で脱穀された穀粒は一時的にグレンタンク10に溜められ、またグレンタンク10の後部には縦オーガと横オーガとからなる排出オーガ19を設け、該排出オーガ19によりグレンタンク10内に一時貯留してある穀粒をコンバイン1の外部に排出する。
穀稈引起装置9の両端は引起支持フレーム43a、43bにより支持され、刈取前フレーム45と連結している。そして、刈取前フレーム45の中央部は刈取装置6の全体を上動可能な刈取支持フレーム13で支持されている。
そして、本実施形態による刈刃装置11は、一方の端部に配置した駆動スプロケット(第一回転体)35と他方の端部に配置したテンションローラ(第二回転体)36に複数の回動切刃(切刃)51を備えた無端チェン33を巻き回し、回転移動式チェン33を刈幅横方向に配置している。回動切刃51は例えば片側のみ刈刃(刃部)をもつ直角三角形の形状とし、無端チェン33に軸着して無端チェン33と共に回動する。また、回動切刃51と上下に重なるように複数の固定受刃(固定刃)50を受刃支持台56に支持させて固定している。図3によれば、無端チェン33の下方に固定受刃50を配置しているが、上方に配置しても良い。
図2に示すように、エンジン(図示せず)からの動力は右側の引起支持フレーム43a内の伝動軸44aからベベル・ギア伝動機構41を経由して刈取前フレーム45内の伝動軸48に伝達されて、更にベベル・ギア伝動機構42を経由して左側の引起支持フレーム43b内の伝動軸44bへと伝達される。一方、右側の引起支持フレーム43a内の伝動軸44aに伝達された動力は、ベベル・ギア伝動機構41を経由して伝動パイプ30内の伝動軸32からベベル・ギア伝動機構47(図4(b))を介して回動切刃51を駆動する駆動スプロケット35にも伝達される。なお、駆動スプロケット35の対向側のチェン用テンションローラ36は支持フレーム31を介してベベル・ギア伝動機構42に支持されている。取付部材38を介してテンションローラ36を回転自在に軸支する支持部材(図示省略)を、支持フレーム31の上面側の部位に、ロック装置(図示省略)を介して固定できるように構成している。
そして、図3に示すように、駆動スプロケット35の駆動力により、無端チェン33に取付けた回動切刃51を右回転(矢印X方向)に移動させ、底部の固定受刃50との剪断力で株を切断する構成である。従来の刈刃装置のように刈刃が往復摺動する構造ではなく、一方向に回転する構成であることから、穀稈を刈り取る際の刈刃の振動の低減が図れる。また、回動切刃51を交換する際も、無端チェン33を交換すれば良く、作業が容易であるため、スムーズに交換できる。そして、従来の刈刃装置のように泥が固定受刃50と回動切刃51との間に溜まることがなく、泥が刈刃装置11から抜け易い。更に、本構成によれば、穀稈が固定受刃50で支えられ、固定受刃50によっても切断されるので、回動切刃51で切断する際に回動切刃51を高速で回転させなくても効率よく刈り取ることが可能になる。
また、駆動スプロケット35が刈取始端部側にあると刈り取る前の穀稈(未刈稈)が引っ掛かり、巻きつく場合がある。しかし、図2に示すように、刈幅の右端に駆動スプロケット35を、左端にテンションローラ36を配置すれば、駆動スプロケット35へ未刈稈が付着することを防止できる。更に回動切刃51を右回転(矢印X方向)に移動させる構成とすることで、未刈稈が存在する未刈地への刈取穀稈の拡散を防止できる。
更に従来のバリカン式刈刃装置では刈刃と受刃の取り付け部材の重量により刈刃装置自体が重くなってしまうが、本構成を採用することにより、回動切刃51を無端チェン33に取り付けることで刈刃装置自体の軽量化が達成される。また、従来の左右摺動するバリカン式刈刃装置では刈刃と受刃の間に藁屑などが溜まりやすく、耐久性にも問題があったが、本構成によれば回動切刃51が一方向に回動するため、藁屑の溜まりを防止でき、刈刃装置11や刈取装置6の耐久性も向上する。
また、テンションローラ36を自動テンションで張る構成とすれば良い。図3に示すように、テンションローラ36を支持する取付部材38を、スプリング60により無端チェン33を緊張させる方向に付勢している。本構成を採用することにより、無端チェン33の弛みを防止でき、ノーメンテナンス化を図ることでメンテナンス性が向上するため、更に刈刃装置11や刈取装置6の耐久性が向上する。そして、無端チェン33がテンションローラ36や駆動スプロケット35から脱落することを防ぐことができるので、刈り取り作業が中断することなく、また作業の安全性が確保できる。
更に、刈取前フレーム45と刈刃装置11との間に空間部Sを設けることで、刈刃装置11上や刈取装置6に泥が溜まったり、刈取穀稈の切り藁が堆積することを防止できる。
また、刈刃装置11をコンバイン1に取付ける際にも、空間部Sがあるために作業者が刈刃装置11を容易に取り扱うことができ、この刈刃装置11の取付作業を能率よく行なうことができる。また、穀稈を刈り取る際の刈刃装置11の振動は空間部Sにより吸収されるので、刈取前フレーム45など刈取装置6の他の部材に振動が伝わることを防止でき、更にこれら刈取前フレーム45など刈取装置6の他の部材と刈刃装置11が干渉することを防止できる。
また、回動切刃51を駆動させるスプロケット35のスプロケット軸39及びテンションローラ36の回動軸37を分草具前フレーム46a、46bの一部から立ち上げた構成としても良い。
すなわち、図3に示すように、右側の分草具前フレーム46aを伝動パイプ30に連結させ、同様に左側の分草具前フレーム46bを支持フレーム31に連結させることで、駆動スプロケット35の伝動パイプ30及びテンションローラ36の支持フレーム31と平面視で同じライン上に、分草具前フレーム46a、46bを配置する。
本構成を採用することにより、伝動パイプ30及び支持フレーム31と、分草具前フレーム46a,46bとを平面視で左右方向にずらして配置した場合に比較して、凹凸部が少なくなるために、圃場の植立穀稈や雑草等が引っ掛かりにくく、穀稈の刈取作業を円滑に行なうことができる。
また、分草具前フレーム46a、46bが伝動パイプ30や支持フレーム31とは別に設けられている場合は、各部材の端部、突出部などに藁屑が巻付きつきやすいが、本構成のように各部材を連結させて、凹凸部を無くし同じライン上に配置することで、このような藁屑の巻付きも防止できる。また、伝動パイプ30や支持フレーム31と分草具前フレーム46a、46bを一体化させることで、伝動部材の少数化が図れコストも低減し、同時に分草具8や刈刃装置11などの各装置の組立も容易になる。更に、伝動部材を少なくすることで刈刃装置11及び刈取装置6全体としての軽量化も達成される。
そして、図3及び図4に示すように、回動切刃51の上下前後移動を固定するため、断面形状がL型の起立部材53を無端チェン33の周辺で刈幅方向に固定設置する。起立部材53を設置することで、その設置部のみ穀稈を切断可能な作用姿勢に回動切刃51の姿勢を規制することが可能となる。
図4(b)に示すように、起立部材53の折曲部53aの前端面及び下面に、回動切刃51の根元部分の上面に幅広に形成した突出部51aの後端面及び該突出部51aよりも後側の上面が摺接しているため、回動切刃51の上下動及びリベット63を中心にした回動切刃51の矢印P方向(図4(a))の回動が規制される。起立部材53は、伝動パイプ30の端部に連結しており、更に起立部材53に受刃支持台56が連結している。このように、起立部材53は、伝動パイプ30と受刃支持台56の間に固定すれば良く、起立部材53の取り付けや調節は容易にできる。
本構成を採用することにより、回動切刃51が上下前後方向に固定されるため、回動切刃51が安定し、穀稈の刈り取りが確実、スムーズに行われる。そして、回動切刃51の振動が低減されるので、騒音も軽減される。
また、起立部材53は、刈刃装置11の刈幅方向で穀稈を刈り取る作用側、すなわち図3によれば刈刃装置11の前方側にのみ設けると良い。穀稈を刈り取る作用側にのみ起立部材53を設けることで、作用側では刈り取りが確実、スムーズに行われる一方、非作用側では回動切刃51が穀稈を切断可能な作用状態にないため、刈刃装置11の安全性が向上する。そして、非作用側では回動切刃51が起立部材53に接しないことにより、回動切刃51の摩耗を少なくでき、耐久性が向上する。
そして、図4に示すように、無端チェン33のチェンリンク34の中央先端部を突起させた形状とし、その突起部34aにチェンリンク34を介して回動切刃51をリベット63により、かしめ固定しても良い。このように回動切刃51をかしめ固定することで、回動切刃51が容易にチェンリンク34から外れることを防止できる。したがって、刈取作業を中断することなく穀稈の刈り取りが確実、スムーズに行われ、また回動切刃51が外れにくいことで安全性が高まる。
図5には、本発明の他の実施形態による刈刃装置11の下部拡大平面図を示す。
図5に示すように、右端の駆動スプロケット35や左端のテンションローラ36の周辺にカバー65を設けても良い。駆動スプロケット35側のカバー65aおよびテンションローラ36側のカバー65bは、駆動スプロケット35およびテンションローラ36の周囲を覆う側壁を夫々有すると共に、該各側壁において回動切刃51が侵入する側の前部内側面および回動切刃51が退出する側の後部内側面を切り欠いて構成し、夫々、駆動パイプ30側および支持フレーム31側に連結して取り付けている。
駆動スプロケット35やテンションローラ36周辺では回動切刃51が回動し、コンバインの側方に突出する。しかし、カバー65を設置することで回動切刃51が作業者に接触することがなく、安全であると共に、刈取対象穀稈列に隣接する未刈り穀稈を、回動切刃51によって刈り倒してしまうような不具合を少なくすることができる。また、カバー65を設けることで、駆動スプロケット35やテンションローラ36周辺の回動切刃51の振動が吸収されるため、振動が低減し、騒音も軽減される。更に駆動スプロケット35やテンションローラ36に切り藁、藁屑などが付着することを防止でき、外部からの干渉を防止できる。
図6には、本発明の他の実施形態による刈刃装置11の駆動スプロケット35付近の拡大図を示し、図4(b)の変形図を示す。
図6に示すように、駆動スプロケット35の位置をシャフト39に対して上下調節可能とし、回動切刃51の回動位置、すなわち刈高さを容易に変更できる構成としても良い。雄螺子部66aに螺合したナット66bを緩め、駆動スプロケット35を一旦取り外し、カラー62を長さの異なるものに付け替えてから再び駆動スプロケット35を取り付け、起立部材53の高さを上下調節してから前記ナット66bを再び締め付けることで高さを調節できる。尚、該駆動スプロケット35側と同様の構成により、テンションローラ36も高さ調節できる構成である。このように、高さの異なるカラー62を入れ替えることで上下調節可能とした構成であり、図6には高さHだけ調節する例を示している。
本構成を採用することにより、駆動スプロケット35の刈高さを容易に変更できるため、刈り取る穀稈に合わせて的確な刈高さを調節でき、刈り取り作業を確実、スムーズに行うことができる。
図7には、本発明の他の実施形態による刈刃装置11の駆動スプロケット35付近の拡大平面図を示し、図4(b)の変形図を示す。
図7に示すように、駆動スプロケット35上に集中して注油できるように、駆動スプロケット35の上方に注油ノズル67の先端部67aを配置する構成としても良い。伝動パイプ30に断面L字型のアーム69の一端部を連結して該アーム69の他端部に支持部材70を連結させる。該支持部材70の円筒部分70aに注油ノズル67の先端部67aを入れて支持、固定させることで、駆動スプロケット35上に集中して注油できる。
本構成を採用することにより、複数の部位に注油ノズル67を配置して注油する構成に比べて、一箇所で集中して注油するだけで、以後の回動切刃51の行程における各所へ潤滑油を行き渡らせることができる。また、このように一箇所で集中して注油することによって刈刃装置11の各所へ潤滑油を行き渡らせることができるために、バリカン式の刈刃装置のように刈幅内における複数個所に注油が必要な構成に比べて、注油ノズル67の点数が削減される。そして、予め注油ノズル67を駆動スプロケット35の上方に固定することで、注油をスムーズに行うことができ、注油と刈取作業をその都度中断しなくても連続して行うことができ、注油と刈取作業をその都度中断しなくても良く、効率よく作業を行うことができる。また、回動切刃51の寿命も延長でき、サビの防止にも効果があり駆動スプロケット35や回動切刃51の耐久性が向上する。
また、図3の点線に示すように、回動切刃51を駆動スプロケット35を中心として回動してオープン可能な構成としても良い。左端のテンションローラ36は支持フレーム31に対して支持部材により支持されているが、ロック装置を外して該支持フレーム31と支持部材とのロックを解除することで、矢印Q方向に回動可能となる。
本構成を採用することにより、無端チェン33の取付や交換が容易となり、清掃などの作業性やメンテナンス性も向上する。
また、図3に示すように、左端のテンションローラ36の右端に回動切刃51の起立案内部材(起立ゴム)54を設置すれば、回動切刃51の根元部がこの起立案内部材54に当接することによって該回動切刃51が起立回動してから、テンションローラ36の周面に案内される。これによって、確実に回動切刃51の刃部を立て起こし、穀稈を切断可能な作用状態に保持できる。即ち、左端のテンションローラ36の右端は穀稈を刈り取る作用側の進入部であり、該進入部に回動切刃51の起立案内部材(起立ゴム)54を設置する。起立案内部材54は、テンションローラ36の回動軸37に連結する取付部材38に取り付けることにより、テンションローラ36との間隔を一定に維持できる。
非作用側では起立案内部材53のように回動切刃51の刃部を立て起こすための部材がないため、回動切刃51は、左右方向を向く姿勢になっており、すなわち穀稈を切断不能な非作用状態になっている。しかし、起立案内部材54に当たることで、回動切刃51は矢印R方向に動いて作用状態になる。
起立案内部材54は、弾性のある素材、例えばゴムなどによって構成すると、回動切刃51が当たっても起立案内部材54、回動切刃51共にあまり干渉せず、衝撃も少ない。したがって、騒音も気にならず、回動切刃51の振動も低減する。そして回動切刃51が当たって起立案内部材54が変形しても、すぐに元に戻るため、好適である。
本発明は、圃場において穀類の収穫作業を行う農業用のコンバインなどの作業車両に適用できる。
本発明の実施の形態の刈刃装置を設けた穀類の収穫作業を行うコンバインの側面図である。 図1のコンバインの刈刃装置の展開図である。 図2の刈刃装置下部の拡大図である。 図4(a)は、図3の刈刃装置の駆動スプロケット付近の拡大平面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線矢視図である。 本発明の他の実施形態による刈刃装置の下部拡大平面図である。 本発明の他の実施形態による刈刃装置の駆動スプロケット付近の拡大図であり、図4(b)の変形図である。 本発明の他の実施形態による刈刃装置の駆動スプロケット付近の拡大図であり、図4(b)の変形図である。
符号の説明
1 コンバイン 2 車体フレーム
3 走行部 4 クローラ
6 刈取装置 7 刈取支持台
8 分草具 9 穀稈引起装置
10 グレンタンク 11 刈刃装置
13 刈取支持フレーム 14 フィードチェーン
15 脱穀装置 19 排出オーガ
20 運転席 21 掻込搬送装置
22 供給搬送装置 30 伝動パイプ
31 支持フレーム 32 伝動軸
33 無端チェン 34 チェンリンク
34 チェンリンク突起部 35 駆動スプロケット(第一回転体)
36 テンションローラ(第二回転体)
37 回動軸 38 取付部材
39 スプロケット軸 41、42、47 ベベル・ギア伝動機構
43a、43b 引起支持フレーム 44a、44b 伝動軸
45 刈取前フレーム 48 伝動軸
46a、46b 分草具前フレーム 47 ベベルギア伝動機構
50 固定受刃(固定刃) 51 回動切刃(切刃)
51a 突出部 53 起立部材
53a 折り曲げ部 54 起立案内部材
56 受刃支持台 60 スプリング
62 カラー 63 リベット
65a、65b カバー 66a 雄螺子部
66b ナット 67 注油ノズル
67a 先端部 69 アーム
70 支持部材 70a 円筒部分

Claims (3)

  1. 圃場の植立作物を刈り取る刈刃装置(11)であって、
    一方の端部に配置した駆動用の第一回転体(35)と、
    他方の端部に配置した緊張用の第二回転体(36)と、
    前記第一回転体(35)と第二回転体(36)との間に巻き回した複数の切刃(51)を備えた帯状部材(33)と、
    前記切刃(51)と上下方向に重なるように配置した複数の固定刃(50)と、
    前記第一回転体(35)を駆動させる駆動手段(32,41,44a,47)と
    を設けたことを特徴とする刈刃装置。
  2. 前記第二回転体(36)を圃場の未刈地側に配置し、前記第一回転体(35)を既刈地側に配置したことを特徴とする請求項1記載の刈刃装置。
  3. 前記切刃(51)の根元側の端部に接して植立作物を切断可能な作用姿勢に前記切刃(51)の姿勢を規制する起立部材(53)を、植立作物を刈り取る作用側にのみ設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の刈刃装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010035460A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Yanmar Co Ltd コンバインの刈取部
JP2014217396A (ja) * 2014-08-29 2014-11-20 井関農機株式会社 コンバイン
CN110809994A (zh) * 2019-11-16 2020-02-21 石河子大学 链剪式棉花秸秆粉碎机

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