JP5290639B2 - 刈取収穫機 - Google Patents

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Description

この発明は刈取収穫機、例えばコンバインの刈取部の構造に関する。
従来、刈取収穫機の一形態として、穀稈の株元を刈取る刈刃装置を備えたコンバインがある。そのコンバインの刈刃装置は、可動刃を刈幅の中央部で二つに分割し、左右の可動刃を相反する方向に往復運動させ、振動を相殺するようにしたものがある。または、刈刃装置は、駆動スプロケットと従動スプロケットの間にチェンを巻回した無端回動刈刃体を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−292822号公報
ところが、上記無端回動刈刃を有する刈刃装置は、一つの刈刃が破損すると、駆動スプロケットおよび従動スプロケットからチェンを取り外しすると共に、複数個の刈刃を有するチェン全体を交換する必要があり、交換する手間と交換する費用が増大する問題が生じてしまう。
この発明は、上記問題を解決するためになされたもので、刈刃装置の刈刃を交換する手間と費用を減少させると共に、刈刃装置のメンテナンスを効率良く行うことができるコンバインを提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る刈取収穫機は、機体の左右幅方向に伸延する無端回動式の刈刃装置を備えた刈取収穫機であって、刈刃装置は、刈取部の刈取フレームを形成する左右一対の下側連結フレームの基端部下方に、左右方向に伸延する板状の刈刃支持フレームを横架し、同刈刃支持フレームに軸線を上下方向に向けた左右いずれか一方に配設した駆動スプロケットと、他方に配設した従動スプロケットと、両スプロケット間に巻回した無端回動刈刃体とを具備し、同無端回動刈刃体は、多数の刈刃片と多数の連結片とを無端チェン状に着脱自在に連結して形成し、前記刈刃支持フレームの上面は、前記刈刃片と上下方向に対向する位置に配置された対向片の先端部を摺動可能に支持すると共に、同刈刃支持フレームの前端縁部には、多数の固定刃片を左右幅方向に隣接させて配置して鋸刃状の固定刃を備えた刈取作用側支持体と、同フレームの後端縁部には、前記刈刃体の下面を摺動自在に支持する先端縁部を形成した非刈取作用側支持体とを取り付けたことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1記載の刈取収穫機であって、駆動スプロケットを駆動する駆動機構の終端部には、ワンウェイクラッチを具備する終端伝動部を設け、同終端伝動部を手動により駆動方向とは反対方向に回動可能となして、同終端伝動部と連動連結している駆動スプロケットを介して無端回動刈刃体を手動により回動可能となしたことを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2記載の刈取収穫機であって、駆動スプロケットと従動スプロケットとの間には、機体の左右幅方向に直状に移動する無端回動刈刃体の刈取作用側部と非刈取作用側部とを外方から被覆するカバー体を配設すると共に、同カバー体の左右側端縁部は、近接するスプロケットから離隔する方向に延出させたことを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の刈取収穫機であって、刈刃装置に、機体の左右幅方向に直状に移動する無端回動刈刃体の非刈取作用側部を支持する支持体を設けると共に、同支持体の先端縁部は、非刈取作用側部の刈刃片の少なくとも刃先を被覆するように伸延させて刃先被覆部となしていることを特徴とする。
(1)請求項1記載の本発明では、機体の左右幅方向に伸延する無端回動式の刈刃装置を備えた刈取収穫機であって、刈刃装置は、刈取部の刈取フレームを形成する左右一対の下側連結フレームの基端部下方に、左右方向に伸延する板状の刈刃支持フレームを横架し、同刈刃支持フレームに軸線を上下方向に向けた左右いずれか一方に配設した駆動スプロケットと、他方に配設した従動スプロケットと、両スプロケット間に巻回した無端回動刈刃体とを具備し、同無端回動刈刃体は、多数の刈刃片と多数の連結片とを無端チェン状に着脱自在に連結して形成し、前記刈刃支持フレームの上面は、前記刈刃片と上下方向に対向する位置に配置された対向片の先端部を摺動可能に支持すると共に、同刈刃支持フレームの前端縁部には、多数の固定刃片を左右幅方向に隣接させて配置して鋸刃状の固定刃を備えた刈取作用側支持体と、同フレームの後端縁部には、前記刈刃体の下面を摺動自在に支持する先端縁部を形成した非刈取作用側支持体とを取り付けている。
このように、無端回動刈刃体は、多数の刈刃片と多数の連結片とを無端チェン状に着脱自在に連結して形成しているため、部品点数を削減することができて、安価に製品化することができる。
また、刈刃片が損傷等した場合には、損傷等した刈刃片だけを単体毎に取り替えることができる。
その結果、刈刃装置のメンテナンスを効率良く、しかも、安価に行うことができる。
しかも、刈刃支持フレームの上面は、刈刃片の対向片を摺動可能に支持しているため、駆動スプロケットと、従動スプロケットとの間に位置する無端回動刈刃体が自重で垂れ下がるのを防止することができて、他物と干渉して異常に摩耗したり、振動等する不具合を回避したりすることができる。
しかも、刈刃支持フレームの前端・後端縁部に刈取作用側支持体と、非刈取作用側支持体とを取り付けているため、刈刃装置の刈刃片を交換する手間と費用を減少させると共に、刈刃装置のメンテナンスを効率良く行うことができる。
(2)請求項2記載の本発明では、駆動スプロケットを駆動する駆動機構の終端部には、ワンウェイクラッチを具備する終端伝動部を設け、同終端伝動部を手動により駆動方向とは反対方向に回動可能となして、同終端伝動部と連動連結している駆動スプロケットを介して無端回動刈刃体を手動により回動可能となしている。
このように、無端回動刈刃体を手動により回動可能となしているため、所望の刈刃片(例えば、取り替える必要性のある刈刃片)を駆動スプロケット側まで移動させることにより、簡単にメンテナンス等を行うことができる。
(3)請求項3記載の本発明では、駆動スプロケットと従動スプロケットとの間には、機体の左右幅方向に直状に移動する無端回動刈刃体の刈取作用側部と非刈取作用側部とを外方から被覆するカバー体を配設すると共に、同カバー体の左右側端縁部は、近接するスプロケットから離隔する方向に延出させている。
このように、カバー体の左右側端縁部は、近接するスプロケットから離隔する方向に延出させているため、同カバー体の左右側端縁部に無端回動刈刃体の刈刃片が突っかかるのを防止することができる。その結果、刈刃装置の振動や騒音の発生を軽減することができる。
(4)請求項4記載の本発明では、刈刃装置に、機体の左右幅方向に直状に移動する無端回動刈刃体の非刈取作用側部を支持する支持体を設けると共に、同支持体の先端縁部は、非刈取作用側部の刈刃片の少なくとも刃先を被覆するように伸延させて刃先被覆部となしている。
このように、無端回動刈刃体の非刈取作用側部を支持体により支持しているため、同非刈取作用側部が自重で垂れ下がるのを防止することができて、同非刈取作用側部が他物と干渉して異常に摩耗したり、振動等する不具合を回避したりすることができる。
しかも、支持体の先端縁部は刃先被覆部となしているため、非刈取作用側部の刈刃片の少なくとも刃先を被覆することができる。その結果、無端回動刈刃体の非刈取作用側部の近傍において、詰まった穀稈を取り除く作業中の安全性を良好に確保することができる。ここで、刃先被覆部は、刈刃片の少なくとも刃先を被覆するだけで、可及的に小さく形成することにより、同刃先被覆部の上に塵や泥土が堆積するのを軽減することができる。
本実施形態における刈取収穫機は、基本的構造として、機体の左右幅方向に伸延する無端回動式の刈刃装置を備えている。その刈刃装置は、左右いずれか一方に配設した駆動スプロケットと、他方に配設した従動スプロケットと、両スプロケット間に巻回した無端回動刈刃体とを具備している。そして、特徴的構造として、無端回動刈刃体は、多数の刈刃片と多数の連結片とを無端チェン状に着脱自在に連結して形成したものである。
そして、特徴的構造として、駆動スプロケットを駆動する駆動機構の終端部には、ワンウェイクラッチを具備する終端伝動部を設け、同終端伝動部を手動により駆動方向とは反対方向に回動可能となして、同終端伝動部と連動連結している駆動スプロケットを介して無端回動刈刃体を手動により回動可能となしている。
しかも、特徴的構造として、駆動スプロケットと従動スプロケットとの間には、機体の左右幅方向に直状に移動する無端回動刈刃体の刈取作用側部と非刈取作用側部とを外方から被覆するカバー体を配設すると共に、同カバー体の左右側端縁部は、近接するスプロケットから離隔する方向に延出させている。
さらに、特徴的構造として、刈刃装置に、機体の左右幅方向に直状に移動する無端回動刈刃体の非刈取作用側部を支持する支持体を設けると共に、同支持体の先端縁部は、非刈取作用側部の刈刃片の少なくとも刃先を被覆するように伸延させて刃先被覆部となしている。
以下に、本実施形態におけるコンバインを、図面を参照しながら説明する。
図1に示すAは、本発明に係るコンバインであり、同コンバインAは、左右一対のクローラ式の走行部1,1上に車体フレーム2を載設し、同車体フレーム2上に機体3を載設し、上記車体フレーム2の前端部に刈取部4を有する刈取フレーム11を取り付け、車体フレーム2上の左側前部に脱穀部5を配設し、同脱穀部5の直下方位置に選別部6を配設する一方、同選別部6の後方上部であって、脱穀部5の直後方位置に排藁処理部7を配設している。
刈取部4は、図1に示すように、植立する六条の穀稈を分草する分草板20と、各分草板20により分草された六条の穀稈を引起す穀稈引起し装置21と、同穀稈引起し装置21により引起された六条の穀稈の株元を掻込む穀稈掻込み装置22と、同穀稈掻込み装置22により掻込まれた穀稈の株元を刈取る刈刃装置10と、同刈刃装置10により刈取られた六条の穀稈の下部を脱穀部5側へ搬送する下部搬送装置25と、同穀稈の上部を脱穀部5側へ搬送する上部搬送装置24と、同穀稈の穂先部を搬送する穂先搬送装置(図示せず)と、上・下部搬送装置24,25から脱穀部5のフィードチェン16へ穀稈の受渡しを補助する補助搬送装置27を取付けている。
刈取フレーム11は、図1に示すように、左右幅方向に伸延する筒状の回動支軸12を軸線廻りに回動自在に横架し、同回動支軸12の右側部より前下方へ向けて筒状の縦フレーム13を伸延し、同縦フレーム13の下端に左右幅方向に伸延する筒状の下側横フレーム14の中途部を連通連設し、同下側横フレーム14の左側後部より前上方へ向けて筒状の立上りフレーム15を立上げると共に、下側横フレーム14の右側端部より前上方へ向けて支持フレーム(図示せず)を立上げて、両フレーム15の上端間に上側横フレーム(図示せず)を横架し、同上側横フレームの中途部と前記縦フレーム13の後部との間に上方へ凸状に弯曲する上側連結フレーム(図示せず)を横架する一方、前記下側横フレーム14の左右側部よりそれぞれ前方へ向けて左右一対の下側連結フレーム18,18を延設して形成している。28は下部搬送装置支持フレームである。
さらに、コンバインAは、車体フレーム2上の右側前部に運転部8を配設し、同運転部8の直後方位置であって、脱穀部5の直上方位置に穀粒貯留部9を配設している。
また、脱穀部5に設けた扱胴17の左側方位置には、前後方向に伸延するフィードチェン16を配設し、同フィードチェン16の上方位置に狭やく桿19を対向させて配置して、同狭やく桿19とフィードチェン16とが協働して穀桿の株元部を狭持すると共に、同穀桿の穂先部を扱胴17の下側周面に沿わせて前方から後方へ向けて搬送するようにしている。
そして、刈取部4に設けた刈刃装置10により圃場に植生している穀稈を刈り取り、この刈り取った穀稈を刈取部4に設けた穀稈搬送機構により後上方へ搬送してフィードチェン16に受け渡し、同フィードチェン16と狭やく桿19とにより穀桿の株元部を狭持すると共に、穀桿の穂先部を扱胴17の下側周面に沿わせて前方から後方へ向けて搬送して、同扱胴17により脱穀し、この脱穀した穀粒を選別部6により選別して、選別した清粒を穀粒貯留部9に搬送して貯留する一方、排藁を排藁処理部7において排藁処理するようにしている。
上記のような構成において、本発明の要旨は、上記刈取部4の刈取フレーム11に設けた刈刃装置10の構成にあり、以下に刈刃装置10の構成について詳細に説明する。
刈刃装置10は、図1に示すように、刈取部4に設けられた刈取フレーム11の下部であって、下側連結フレーム18の基端部の下方に配設されている。すなわち、刈刃装置10は、図2〜図4に示すように、下側連結フレーム18に、機体3の左右幅方向に伸延する板状の刈刃支持フレーム34を横架し、同刈刃支持フレーム34の左側端部にベアリング36aを介して上下方向に軸線を向けた駆動スプロケット31を回転自在に軸支する一方、刈刃支持フレーム34の右側端部にベアリング36bを介して上下方向に軸線を向けた従動スプロケット32を回転自在に軸支して、駆動スプロケット31と従動スプロケット32との間に無端回動刈刃体30を巻回している。
無端回動刈刃体30は、図6〜図8に示すように、多数の刈刃片51と多数の連結片52とを無端チェン状に着脱自在に連結して形成されている。
刈刃片51は、図6〜図8に示すように、略三角形板状の本片53と、同本片53の基部53aと上下方向に対向する四角形板状の対向片54とから形成している。本片53は、横長楕円状の基部53aから前方へ向けて先端先細り状に突出させて突出部53bを形成し、同突出部53bの回動側縁部(本実施形態では左側縁部)に刈刃形成縁部53cを形成している。そして、基部53aの左右側部に上下方向に伸延する左右一対の連結ピン55,55の上端(基端)を連設している。また、対向片54の基端部54aには、左右一対の連結ピン55,55と符合する左右一対の連結ピン挿通孔56,56を形成している。57は連結ピン55の下端(先端)に取り付ける止め具としての止め輪である。
連結片52は、図6〜図8に示すように、横長円形板状となした上下一対の形成片58,58間に、上下端が開口する左右一対の連結筒片59,59を貫通状態に介設し、各連結筒片59,59の外周に回転筒片60,60を上下方向の軸線廻りに回転自在に遊嵌している。
そして、左右に隣接する連結片52,52を連結する際には、左側の連結片52における右側の連結筒片59中と、右側の連結片52における左側の連結筒片59中に、刈刃片51に設けた左右一対の連結ピン55,55を貫通させると共に、対向片54に形成した左右一対の連結ピン挿通孔56,56中に、各連結ピン55,55の先端部を貫通させて、各連結ピン55,55の先端部に止め輪57,57を取り付ける。同様の作業を順次円周方向に沿って行うことにより、無端回動刈刃体30を形成することができると共に、多数の刈刃片51により可動刃が形成されることになる。ここで、対向片54の先端部54bは、本片53とは正反対の方向に突出させて、同先端部54bが刈刃支持フレーム34の上面に当接して支持されると共に、刈刃支持フレーム34上を摺動するようにしている。
また、刈刃片51の本片53は、適宜止め輪57を取り外せば、連結ピン挿通孔56,56から連結ピン55,55を引き抜くことができるため、これら連結ピン55,55と一体的に連設した本片53を、連結している連結片52,52から簡単に取り外すことができる。従って、刈刃形成縁部53cが破損等した場合には、同刈刃形成縁部53cを有する本片53だけを取り外してメンテナンス等を行うことができる。
また、図2に示すように、刈刃支持フレーム34の前端縁部には、刈取作用側支持体37の基端縁部37aを取付ボルト64aにより取り付け、同刈取作用側支持体37の先端部37bを刈刃片51の本片53の下面中途部まで伸延させている。そして、図2に示すように、同先端部37bに略三角形板状の固定刃片62の基部62aを取付ボルト63により取り付けている。固定刃片62は、横長四角形状の基部62aから前方へ向けて先端先細り状に突出させて突出部62bを形成し、多数の固定刃片62を左右幅方向に隣接させて配置して鋸刃状の固定刃を形成している。
しかも、固定刃を形成する固定刃片62は、可動刃を形成する前記刈刃片51の直下方に配置して、同刈刃片51が固定刃片62の上面を機体の幅方向(本実施形態では右側方から左側方)に直状に摺動して、穀稈の株元を切断する刈取作用側部Sを形成するようにしている。ここで、可動刃を形成する前記刈刃片51は、刈刃支持フレーム34の後方において、機体の幅方向(本実施形態では左側方から右側方)に直状に移動する非刈取作用側部Hを形成するようにしている。なお、固定刃片62の突出部62bの先端は、刈刃片51の突出部53bの先端と略同一位置に配置している。
このように、無端回動刈刃体30は、刈刃片51の本片53を固定刃片62の上で摺動させる一方、本片53とは正反対の方向に突出している対向片54を刈刃支持フレーム34の上で摺動せるようにしているため、無端回動刈刃体30が回動摺動する際のバランスが良く円滑に動作して、刈取作用機能を良好に確保することができる。
そして、図2に示すように、刈刃支持フレーム34の後端縁部には非刈取作用側支持体39の基端縁部39aを取付ボルト64bにより取り付け、同非刈取作用側支持体39の先端縁部39bを、前記非刈取作用側部Hを形成する刈刃片51の本片53の下面中途部まで伸延させて、同先端縁部39bにより同本片53の突出部53bの下面を摺動自在に支持させている。
このように、無端回動刈刃体30の非刈取作用側部Hを非刈取作用側支持体39の先端縁部39bにより支持しているため、同非刈取作用側部Hが自重で垂れ下がるのを防止することができて、同非刈取作用側部Hが他物と干渉して異常に摩耗したり、振動等する不具合を回避したりすることができる。
しかも、非刈取作用側支持体39の先端縁部39bは、非刈取作用側部Hの刈刃片51の少なくとも刃先(本実施形態では突出部53bの先端側略半部)を被覆するように折り返し状となして刃先被覆部61を形成している。
または、図9に示すように、カバー体33の下部に非作用側支持体39を設け、その非作用側支持体39を非作用側部Hの方向に突出させて刃先被覆部61を形成し、その非作用側支持体39を「コ」の字形状に上方から下方に折り返し状となして、その先端縁部39bにより同本片53の突出部53bの下面を摺動自在に支持させている。
このように、刃先被覆部61を形成することにより、無端回動刈刃体30の非刈取作用側部Hの近傍において、詰まった穀稈を取り除く作業中の安全性を良好に確保することができる。ここで、刃先被覆部61は、刈刃片51の少なくとも刃先を被覆するだけで、可及的に小さく形成することにより、同刃先被覆部61の上に塵や泥土が堆積するのを軽減することができる。
また、駆動スプロケット31と従動スプロケット32との上方には、無端回動刈刃体30の刈取作用側部Sと非刈取作用側部Hとを外方から被覆するカバー体33を配設している。そして、カバー体33は、図4に示すように、左右方向に伸延する横長薄肉板状に形成して、刈刃支持フレーム34の左右側部に立設したカバー支持体35,35の上端部に架設状に取り付けている。66は取付ボルトである。
しかも、上記カバー体33は、その左右側端縁部C,Dが、近接する駆動スプロケット31および従動スプロケット32から離隔する方向に延出している。すなわち、図3に示すように、左右方向に伸延したカバー体33の左右側端縁部C,Dは、駆動スプロケット31および従動スプロケット32から離隔する上方向に折曲させてテーパ面を形成している。
このように、カバー体33の左右側端縁部C,Dを近接する駆動スプロケット31及び従動スプロケット32から離隔する方向に延出させているため、無端回動刈刃体30の左右側部において、刈刃片51がカバー体33側から進出する際、ないしは刈刃片51が反転してカバー体33側に進入する際に、同カバー体33の左右側端縁部C,Dに突っかかるのを防止することができる。その結果、刈刃装置10の振動や騒音の発生を軽減することができる。
次に、刈刃装置10への動力伝達構造について説明する。本実施形態におけるコンバインAは、図1及び図5に示すように、エンジンからの動力を、刈取一軸としての前記回動支軸12→刈取二軸としての前記縦フレーム13→刈取三軸としての前記下側横フレーム14→終端伝動部40に伝達して刈刃装置10を駆動するように構成している。
終端伝動部40は、図5に示すように、横長筒状に形成した上記下側横フレーム14中に左右方向に伸延する伝動軸47を軸支し、同伝動軸47の左側端部の外周面に出力側スプロケット42を回転自在に取り付けている。出力側スプロケット42のボス部42aの外周面と下側横フレーム14の内周面との間にはベアリング48を介設している。一方、刈刃装置10の駆動スプロケット31と連動連結した伝動ギヤケース41内には、第1ベベルギヤ支軸71の一側端部に取り付けた第1ベベルギヤ72と、第2ベベルギヤ支軸73の一側端部に取り付けた第2ベベルギヤ74とを噛合状態にて配置し、第1ベベルギヤ支軸71の他側端部に入力側スプロケット43を取り付けている。そして、前記出力側スプロケット42と入力側スプロケット43との間に伝動チェン44を巻回しており、これらを伝動ギヤケース41により囲繞している。
しかも、伝動軸47の左側端部に回転自在に取り付けた出力側スプロケット42は、ワンウェイクラッチ45を介して伝動軸47に連動連結している。すなわち、ワンウェイクラッチ45は、伝動軸47の左側端部の外周面に筒状の摺動体45aの内周面を軸線方向に摺動自在にスプライン嵌合し、同摺動体45aの外周面の外側端部に鍔状片45bを半径方向に張り出し状に形成して、同鍔状片45bの外側端面に係合噛片45cを軸線方向に突設している。75は摺動体45aを出力側スプロケット42の方向に押圧付勢する押圧スプリングである。一方、出力側スプロケット42のボス部42aの内側端面には、伝動軸47の正回転時にのみ係合噛片45cと噛合状態に係合する被係合噛片42bを、係合噛片45cと対向する方向に突設している。75は押圧スプリングであり、同押圧スプリング75により係合噛片45cが被係合噛片42bに係合するように摺動体45aをスラスト方向に押圧付勢している。
このようにして、終端伝動部40において、動力を正回転する伝動軸47→ワンウェイクラッチ45→出力側スプロケット42→伝動チェン44→入力側スプロケット43→第1ベベルギヤ支軸71→第1ベベルギヤ72→第2ベベルギヤ74→第2ベベルギヤ支軸73→刈刃装置10の駆動スプロケット31に伝達して、無端回動刈刃体30を回動させることができるように構成している。
そのような構成において、本実施形態のおける刈刃装置10は、終端伝動部40の出力側スプロケット42側にワンウェイクラッチ45を組み込みことにより、無端回動刈刃体30を一方向に駆動(正回転)させることができると共に、終端伝動部40を手動により駆動方向とは反対方向に回動(逆回転)させることができるようにして、同終端伝動部40と連動連結している駆動スプロケット31を手動により回動させて、無端回動刈刃体30を適宜、所望の量だけ回動させることができるようにしている。
次に、刈刃装置10の刈刃の交換方法について説明する。穀稈の刈取時において、機体3の中央にある刈刃の1つが破損したとする。刈刃装置10は、上記のようにワンウェイクラッチ45を備えているので、刈刃装置10の駆動を停止させた状態で、無端回動刈刃体30を駆動スプロケット31の周囲(図2に示すE位置)にまで手動で回動することができる。
すなわち、図2に示すように、刈取作用側部Sに所望の刈刃片51(例えば、破損した刈刃片51等の取り替える必要性のある刈刃片51)が存在する場合、駆動スプロケット31を手動により駆動方向(本実施形態では刈取作用側部Sが右側方から左側方へ移動する方向)とは反対方向に回動(逆回転)させて、同破損した刈刃片51を駆動スプロケット31の左側方(E位置)まで移動させる。そして、破損した刈刃片51の連結ピン55,55の先端部に取り付けている止め輪57,57を適宜取り外せば、連結ピン挿通孔56,56から連結ピン55,55を引き抜くことができるため、これら連結ピン55,55と一体的に連設した本片53を、連結している連結片52,52から簡単に取り外すことができる。従って、破損等した刈刃形成縁部53cを有する本片53だけを取り外して、安全にかつ堅実にメンテナンス等を行うことができる。刈刃片51の本片53単品のみを交換することも可能である。その結果、刈刃装置10のメンテナンスを効率良く、しかも、安価に行うことができる。
この発明の実施の形態におけるコンバインの全体構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態におけるコンバインの刈刃装置の全体構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態におけるコンバインの刈刃装置のA1−A2線での断面構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態におけるコンバインの刈刃装置のB1−B2線での断面構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態におけるコンバインの終端伝動部の断面構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態における刈刃装置の刈刃の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態における刈刃装置の刈刃の構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態における刈刃装置の刈刃の構成を示す正面図である。 図4とは別の刈刃装置の断面構造を示す断面図である。
符号の説明
A 刈取収穫機
3 機体
10 刈刃装置
30 無端回動刈刃体
31 駆動スプロケット
32 従動スプロケット
33 カバー体
45 ワンウェイクラッチ
51 刈刃片
52 連結片
S 刈取作用側部
H 非刈取作用側部

Claims (4)

  1. 機体の左右幅方向に伸延する無端回動式の刈刃装置を備えた刈取収穫機であって、
    刈刃装置は、刈取部の刈取フレームを形成する左右一対の下側連結フレームの基端部下方に、左右方向に伸延する板状の刈刃支持フレームを横架し、同刈刃支持フレームに軸線を上下方向に向けた左右いずれか一方に配設した駆動スプロケットと、他方に配設した従動スプロケットと、両スプロケット間に巻回した無端回動刈刃体とを具備し、
    同無端回動刈刃体は、多数の刈刃片と多数の連結片とを無端チェン状に着脱自在に連結して形成し
    前記刈刃支持フレームの上面は、前記刈刃片と上下方向に対向する位置に配置された対向片の先端部を摺動可能に支持すると共に、
    同刈刃支持フレームの前端縁部には、多数の固定刃片を左右幅方向に隣接させて配置して鋸刃状の固定刃を備えた刈取作用側支持体と、同フレームの後端縁部には、前記刈刃体の下面を摺動自在に支持する先端縁部を形成した非刈取作用側支持体とを取り付けたことを特徴とする刈取収穫機。
  2. 駆動スプロケットを駆動する駆動機構の終端部には、ワンウェイクラッチを具備する終端伝動部を設け、同終端伝動部を手動により駆動方向とは反対方向に回動可能となして、同終端伝動部と連動連結している駆動スプロケットを介して無端回動刈刃体を手動により回動可能となしたことを特徴とする請求項1記載の刈取収穫機。
  3. 駆動スプロケットと従動スプロケットとの間には、機体の左右幅方向に直状に移動する無端回動刈刃体の刈取作用側部と非刈取作用側部とを外方から被覆するカバー体を配設すると共に、同カバー体の左右側端縁部は、近接するスプロケットから離隔する方向に延出させたことを特徴とする請求項1又は2記載の刈取収穫機。
  4. 刈刃装置に、機体の左右幅方向に直状に移動する無端回動刈刃体の非刈取作用側部を支持する支持体を設けると共に、同支持体の先端縁部は、非刈取作用側部の刈刃片の少なくとも刃先を被覆するように伸延させて刃先被覆部となしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の刈取収穫機。
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