JP2014166148A - コンバイン - Google Patents

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JP2014166148A JP2013038689A JP2013038689A JP2014166148A JP 2014166148 A JP2014166148 A JP 2014166148A JP 2013038689 A JP2013038689 A JP 2013038689A JP 2013038689 A JP2013038689 A JP 2013038689A JP 2014166148 A JP2014166148 A JP 2014166148A
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Abstract

【課題】受刃と刃部とによる茎稈の切断面積を大きく(懐を広く)して、切断性能を良好に確保することで、茎稈が太い作物の刈取作業にも好適なコンバインを提供すること。
【解決手段】刈刃装置は、進行方向である前後方向に伸延する先端先細り棒状に形成するとともに、機体の幅方向である左右方向に間隔をあけて配置した固定刃としての受刃と、受刃に摺接して左右方向に往復切断摺動可能となした可動刃としての刈刃と具備し、刈刃は、相対的に大きい山型の主刃部と小さい山型の副刃部とを左右方向に互い違いに配置して形成し、左右に隣接する受刃同士の間に入ってきた作物の茎稈には、先ず副刃部が切断作用し、その後に主刃部が切断作用するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、コンバイン、詳しくはコンバインが具備する刈刃の形状に関する。
従来、全桿投入型形態である汎用型ないしは普通型コンバインの一形態として、特許文献1に開示されたものがある。すなわち、特許文献1には、圃場の作物を刈り取る刈取部と、刈取部により刈り取った作物を脱穀する脱穀部を備えた普通型コンバインが開示されている。そして、刈取部は、作物を掻き込む掻込リールと、掻込リールにより掻き込まれる作物の茎稈を切断する刈刃装置と、刈刃装置により切断された作物を掻き込む掻込オーガとを具備している。刈刃装置は、固定刃としての受刃と、可動刃としての刈刃と具備している。
受刃は前後方向に伸延させるとともに先端先細り棒状に形成している。左右方向に伸延する支持基体に多数の受刃の後端部(基端部)を、左右方向に間隔をあけて取り付けている。各受刃の後半部には左右方向に貫通させて開口する刈刃摺動路を形成している。
刈刃は、左右方向に伸延させて形成し、その後端縁部(基端縁部)を支持基体に左右往復摺動自在に取り付けている。刈刃の前端縁部は、同一形状となした山型の多数の刃部を左右方向に連続させた鋸刃状に形成している。刃部の山型の頂部は、左右に隣接する受刃同士の中心線間にて刈刃摺動路を通して往復摺動するように配置されている。つまり、受刃のピッチと刃部のピッチが同一に設定されている。
刈刃装置は、このように構成することで、左右に隣接する受刃同士間に入ってきた作物の茎稈を刈刃の刃部と、その刃部が摺動する側の受刃とが協働して切断するようにしている。
特開2013−9654号公報
ところが、上記した普通型コンバインの刈刃装置では、刈刃の前端縁部が同一形状となした山型の多数の刃部を左右方向に連続させた鋸刃状に形成されて、受刃のピッチと刃部のピッチが同一に設定されているため、受刃と刃部とによる茎稈の切断面積が小さく(懐が狭く)なっている。そのため、近年の高速作業においては切断性能不足が発生して、機体とともに前方へ移動する刈刃により茎稈を強引に押しながら刈り取る、いわゆる押し刈りが発生しているという不具合がある。特に、茎稈が太い作物の刈取適用性に難がある。また、可動刃である刈刃の左右摺動速度を増大させることで切断性能を良好に確保することもできるが、その場合、刈刃の振動が増大して、強度・耐久面での困難性が発生する。
そこで、本発明では、受刃と刃部とによる茎稈の切断面積を大きく(懐を広く)して、切断性能を良好に確保することで、茎稈が太い作物の刈取作業にも好適なコンバインを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明に係るコンバインは、刈刃装置により圃場の作物の茎稈を切断して作物を刈り取る刈取部を備えたコンバインであって、刈刃装置は、進行方向である前後方向に伸延する先端先細り棒状に形成するとともに、機体の幅方向である左右方向に間隔をあけて配置した固定刃としての受刃と、受刃に摺接して左右方向に往復切断摺動可能となした可動刃としての刈刃と具備し、刈刃は、相対的に大きい山型の主刃部と小さい山型の副刃部とを左右方向に互い違いに配置して形成し、左右に隣接する受刃同士の間に入ってきた作物の茎稈には、先ず副刃部が切断作用し、その後に主刃部が切断作用するようにしたことを特徴とする。
かかるコンバインでは、左右に隣接する受刃同士の間に入ってきた作物の茎稈に、先ず、副刃部が切断作用し、副刃部とその摺動側の受刃とが協働して茎稈に事前に切り込みを入れることができる。そして、その後に切り込みの入った(切断負荷が軽減された)茎稈に主刃部が切断作用して、主刃部とその摺動側の受刃とが協働して茎稈を完全に切断することができる。この際、受刃と主・副刃部とによる茎稈の切断面積を大きく(懐を広く)して、切断性能を良好に確保することができるとともに、副刃部と主刃部とにより順次二段階で茎稈を切断作用するため、主刃部による切断効率を向上させることができる。その結果、左右に隣接する受刃同士の間に入ってくる茎稈であれば、太い(切断面積が大きい)茎稈でも堅実に切断することができる。
請求項2記載の発明に係るコンバインは、請求項1記載の発明に係るコンバインであって、左右に隣接する受刃同士の間隔内にて、少なくとも左右に隣接する主刃部と副刃部が往復切断摺動するようにしたことを特徴とする。
かかるコンバインでは、左右に隣接する受刃同士の間隔内にて、少なくとも左右に隣接する主刃部と副刃部が往復切断摺動するようにしているため、左右に隣接する受刃同士の間隔と左右に隣接する主刃部と副刃部が往復切断摺動するストロークを整合させることができて、受刃と主・副刃部との相対位置を刈刃装置全体において整合させることができる。そのため、刈刃装置の全範囲において、左右に隣接する受刃同士の間に入ってきた作物の茎稈に副刃部と主刃部を順次、堅実に切断作用させることができる。その結果、この点からも主刃部による切断効率を向上させることができる。
請求項3記載の発明に係るコンバインは、請求項1又は2記載の発明に係るコンバインであって、副刃部の基部から先端までの前後張り出し幅は、主刃部の基部から先端までの前後張り出し幅の半分以下に形成したことを特徴とする。
かかるコンバインでは、副刃部の基部から先端までの前後張り出し幅は、主刃部の基部から先端までの前後張り出し幅の半分以下に形成しているため、受刃と主・副刃部とによる茎稈の切断面積を大きく(懐を広く)して、切断性能を良好に確保することができる。そして、主刃部の切断領域を大きく形成することができるため、左右に隣接する受刃同士の間隔位に太い茎稈であっても、その太い茎稈に主刃部を堅実に切断作用させることができる。その結果、茎稈の切断効率を向上させることができる。
請求項4記載の発明に係るコンバインは、請求項1〜3のいずれか1項記載の発明に係るコンバインであって、主・副刃部はそれぞれ左側傾斜刃面と右側傾斜刃面とを有する山型に形成するとともに、主・副刃部の左側傾斜刃面同士ないしは右側傾斜刃面同士は略平行となるように形成したことを特徴とする。
かかるコンバインでは、主・副刃部はそれぞれ左側傾斜刃面と右側傾斜刃面とを有する山型に形成するとともに、主・副刃部の左側傾斜刃面同士ないしは右側傾斜刃面同士は略平行となるように形成して、主・副刃部を相似形の山型に形成することができる。そのため、左右方向に往復切断摺動する主・副刃部が往路と復路の何れにおいても茎稈に順次二段階に切断作用して、これらの主・副刃部と受刃とが協働して太い茎稈であっても堅実に切断することができる。
本発明によれば、受刃と刃部とによる茎稈の切断面積を大きく(懐を広く)して、切断性能を良好に確保することができるため、茎稈が太い作物の刈取作業にも好適なコンバインを提供することができる。
本発明に係るコンバインの左側面図。 本発明に係るコンバインの右側面図。 本発明に係るコンバインの平面説明図。 刈取部の拡大左側面図。 可動刃の平面図(a)、固定刃の平面図(b)及び刈刃の平面図(c)。 図5のI-I線断面図。 図5のII-II線断面図。 刈刃の切断動作説明図。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。すなわち、本実施形態に適用した普通型コンバイン(以下、「コンバイン」という。)全体の構造を図1〜図3を参照しながら説明し、その後に本実施形態の特徴的構造を図4〜図8を参照しながら説明する。
[コンバイン全体の構造の説明]
図1〜図3に示す1は本実施形態に係るコンバインであり、コンバイン1は、左右一対のクローラ式の走行部2,2の直上方に機体3を配置して、機体3の前方に刈取部4を取り付けている。機体3には左側に脱穀部5と選別部6を上下段に配置し、これらの直後方に排藁処理部7を配置する一方、右側に運転部8を配置し、その後下方に原動機部9を配置し、これらの後方に穀粒貯留部(グレンタンク)10を配置している。11は原動機部9に設けたエンジンである。穀粒貯留部10には、そこに貯留された穀粒をトラックの荷台やコンテナ等に搬出するための搬出オーガ12を連通連設している。この際、搬出オーガ12には、先端に穀粒投出口部を取り付けた延長用オーガ(図示せず)を接続することで、搬出オーガ12を必要に応じて延長可能としている。13は機体3を支持する機体フレームである。
走行部2は、前後方向に伸延する走行フレーム20の前端部に駆動スプロケット21を取り付ける一方、走行フレーム20の後端部にテンションローラ22を取り付けて、駆動スプロケット21とテンションローラ22との間に履帯(クローラ)23を巻回している。テンションローラ22は履帯23のテンションを維持可能としている。駆動スプロケット21は履帯23にエンジン11の動力を伝えて、履帯23が走行回転するようにしている。24は履帯23の接地側を接地状態に保持する複数の走行ローラ、25は履帯23の非接地側を保持する中間ローラである。
このように構成した走行部2では、駆動スプロケット21によって履帯23の前側を支持させ、テンションローラ22によって履帯23の後側を支持させ、走行ローラ24によって履帯23の接地側を支持させ、中間ローラ25によって履帯23の非接地側を支持させて、履帯23を走行回転させることで機体3を前後方向に走行移動可能としている。
刈取部4は、図4にも示すように、機体3の前部に単動式の昇降用油圧シリンダ14を介して昇降位置調節可能に装着して、刈取部4により作物の茎稈を刈取りながら取込むようにしている。ここで、作物とは、例えば、稲、麦、大豆、トーモロコシ等である。そして、刈取部4はフィーダハウス30とプラットフォーム31と刈刃装置32と左右一対のデバイダ33,33と掻込リール34とを具備している。
フィーダハウス30は前後方向に伸延する四角形筒状に形成して、運転部8の左側下方に配置するとともに、機体3の前部に後端部を昇降自在に枢支している。フィーダハウス30の内部には刈り取った作物の茎稈を前方から後方に搬送する供給コンベア(図示せず)を配設している。
プラットフォーム31は、機体3の左右幅と略同一幅で前方が開口するケーシング状に形成して、フィーダハウス30の前端部開口部(搬入口部)に左側部を連通連結し、内部に左右方向に回動軸芯を向けた掻込オーガ36を横架している。掻込オーガ36は後述する刈刃装置32により刈り取られた作物の茎稈をプラットフォーム31内に掻き込むとともに、フィーダハウス30の前端部開口部(搬入口部)内に横送り搬入するようにしている。
刈刃装置32は、左右方向に伸延するバリカン型に形成しており、プラットフォーム31の前端縁下部に、その全幅にわたって配設している。そして、作物の茎稈の株元部を刈り取るようにしている。
左右一対のデバイダ33,33は、それぞれプラットフォーム31の左右側壁から前方へ突設して、機体の前進走行に伴って作物の茎稈を刈取側と非刈取側とに分草するようにしている。
掻込リール34は、左右一対のデバイダ33,33間の上方に掻込回転自在に配置しており、同一円周まわりに横架状に配置した多数のタインバー37を具備して、各タインバー37に左右方向に間隔をあけて多数のタイン38を垂下状に取り付けている。そして、掻込リール34は、両デバイダ33,33により分草された刈取側の作物の茎稈を多数のタイン38によりプラットフォーム31側に回転しながら掻き込むようにしている。
このように構成した刈取部4では、左右一対のデバイダ33,33により分草した作物の茎稈を分草して、その分草した刈取側の作物の茎稈を掻込リール34のタイン38により掻き込むとともに、その掻き込まれた作物の茎稈の株元部を刈刃装置32により刈り取って、プラットフォーム31内に掻き込むようにしている。そして、プラットフォーム31内に掻き込まれた作物の茎稈を掻込オーガ36によりフィーダハウス30の前端部開口部(搬入口部)に横送り搬入させ、さらには、全作物の茎稈をフィーダハウス30内の供給コンベアにより後方の機体3に配設した脱穀部5に搬入(投入)するようにしている。
脱穀部5は、供給コンベアの終端部から刈取った作物の茎稈投入用のビータ(図示せず)を介して取り込まれた作物が、扱胴(図示せず)の回転によって機体3の前部から後部に向けて搬送されながら脱穀されるようし、扱胴の下方側に張設した受網(図示せず)の網目よりも小さい穀粒等の脱穀物が、受網からその下方に配設した選別部6に漏下される一方、受網から漏下しない藁屑等が、扱胴の搬送作用によって脱穀部5の後方に配設した排藁処理部7に搬送されるように構成している。
選別部6は、扱胴にて脱穀されて受網から漏下した脱穀物が、揺動選別体(図示せず)の比重選別作用と唐箕(図示せず)の風選別作用とにより、穀粒等の一番物(精粒)、枝梗付き穀粒等の二番物(再選別物)、及び藁屑等の排塵に選別されるように構成している。揺動選別体から落下した穀粒等の一番物は、穀粒貯留部10に貯留され、また、枝梗付き穀粒等の二番物は、揺動選別体の選別始端側(前部側)に戻されて、揺動選別体によって再選別され、また、藁屑等は排藁処理部7に搬送されて、機体3の後方に藁屑等が排出される。
運転部8は、床部40上において、前部に機体3の進路を変更する操作レバー41等を支持する操作コラム42を配設し、左側部に変速レバー43等を支持するサイドコラム44を配設し、後部にオペレータが着座する座席45を配設している。そして、右側部に運転部8に乗降するための乗降口46を形成している。また、運転部8には支柱47を介して日除け用の天蓋体48を設けている。
穀粒貯留部10は、選別部6との間に上下方向に伸延する揚穀筒49を連通状態に介設しており、一番物である穀粒が選別部6から揚穀筒49の上端部まで搬送されて、上端部に設けた一番物放出口部(図示せず)から穀粒貯留部10内に一番物を放出させることで、穀粒貯留部10内に一番物を万遍なく貯留可能に構成するとともに、底部に横架した搬出コンベア(図示せず)を駆動させることで、一番物を後方の搬出オーガ12に搬出可能に構成している。
[本実施形態の特徴的構造の説明]
刈刃装置32は、図4〜図8に示すように、本実施形態の特徴的な構造を有している。すなわち、刈刃装置32は、固定刃としての受刃51と可動刃としての刈刃52と具備している。受刃51は、進行方向である前後方向に伸延する先細り棒状に形成するとともに、機体の幅方向である左右方向に間隔をあけて配置している。刈刃52は、受刃51に摺接して左右方向に往復切断摺動可能となしている。そして、刈刃52は、相対的に大きい山型の主刃部53と小さい山型の副刃部54とを左右方向に互い違いに配置して形成し、左右に隣接する受刃51,51同士の間に入ってきた作物の茎稈K(図8参照)に、先ず副刃部54が切断作用し、その後に主刃部53が切断作用するようにしている。ここで、少なくとも左右に隣接する主刃部53と副刃部54は、左右に隣接する受刃51,51同士の間隔Wをストロークとして往復切断摺動するようにしている。
刈刃52を形成する主・副刃部53,54は、それぞれ平面視で基部53a,54aを四角形板状に形成するとともに、先端部53b,54bを基部53a,54aの前端縁から先細り状の三角形板状に形成して、全体的に五角形状に形成している。副刃部54の基部54aの前端縁から先端部54bの先端(前端)54cまでの前後張り出し幅L2は、主刃部53の基部53aの前端縁から先端部53bの先端(前端)53cまでの前後張り出し幅L1の半分以下に形成している。主・副刃部53,54の先端部53b,54bは、それぞれ左側傾斜刃面53d,54dと右側傾斜刃面53e,54eとを有する山型の片刃に形成するとともに、これらの左側傾斜刃面53d,54d同士ないしは右側傾斜刃面53e,54e同士は略平行となるように形成している。つまり、副刃部54は、主刃部53と前後張り出し幅が半分以下で相似形の山型に形成している。
このように構成した刈刃装置32では、図8(a)に示すように、左右に隣接する受刃51,51同士の間に入ってきた作物の茎稈Kに、図8(b)に示すように、先ず、副刃部54が切断作用し、副刃部54とその摺動側の受刃51とが協働して茎稈Kに事前に切り込みk1を入れることができる。そして、図8(c)に示すように、その後に切り込みk1の入った(切断負荷が軽減された)茎稈Kに主刃部53が切断作用して、図8(d)に示すように、主刃部53とその摺動側の受刃51とが協働して茎稈を完全に切断することができる。
この際、受刃51と主・副刃部53,54とによる茎稈Kの切断面積を大きく(懐を広く)して、切断性能を良好に確保することができるとともに、前段の副刃部54と後段の主刃部53とにより順次二段階で茎稈Kを切断作用するため、主刃部53による切断効率を向上させることができる。その結果、左右に隣接する受刃51,51同士の間に入ってくる茎稈Kであれば、太い(切断面積が大きい)茎稈Kでも堅実に切断することができる。
そして、左右に隣接する受刃51,51同士の間隔W内にて、少なくとも左右に隣接する主刃部53と副刃部54が往復切断摺動するようにしているため、左右に隣接する受刃51,51同士の間隔Wと左右に隣接する主刃部53と副刃部54が往復切断摺動するストロークを整合させることができて、受刃51と主・副刃部53,54との相対位置を刈刃装置32全体において整合させることができる。そのため、刈刃装置32の全範囲において、左右に隣接する受刃51,51同士の間に入ってきた作物の茎稈Kに副刃部54と主刃部53を順次、堅実に切断作用させることができる。その結果、この点からも主刃部53による切断効率を向上させることができる。
また、副刃部54の基部54aの前端縁から先端部54bの先端(前端)54cまでの前後張り出し幅L2は、主刃部53の基部53aの前端縁から先端部53bの先端(前端)53cまでの前後張り出し幅L1の半分以下に形成している。そのため、受刃51と主・副刃部53,54とによる茎稈Kの切断面積を大きく(懐を広く)して、切断性能を良好に確保することができる。そして、主刃部53の切断領域を大きく形成することができるため、左右に隣接する受刃51,51同士の間隔W位に太い茎稈Kであっても、その太い茎稈Kに主刃部53を堅実に切断作用させることができる。その結果、茎稈Kの切断効率を向上させることができる。
主・副刃部53,54はそれぞれ左側傾斜刃面53d,54dと右側傾斜刃面53e,54eとを有する山型の片刃に形成するとともに、主・副刃部53,54の左側傾斜刃面53d,54d同士ないしは右側傾斜刃面53e,54e同士は、略平行となるように形成して、主・副刃部53,54を相似形の山型に形成することができる。そのため、左右方向に往復切断摺動する主・副刃部53,54が往路と復路の何れにおいても茎稈Kに順次二段階に切断作用して、これらの主・副刃部53,54と受刃51とが協働して太い茎稈Kであっても堅実に切断することができる。
次に、刈刃装置32の構成をより具体的に説明する。すなわち、刈刃装置32は、図4に示すように、プラットフォーム31の前端縁下部に設けた受け片60に、取付ボルト61により着脱自在に取り付けている。受け片60は、プラットフォーム31の前端縁下部に沿うように左右方向に伸延させて形成している。刈刃装置32は、受け片60に取り付ける取付片70と、取付片70に固定状態に取り付けた受刃51と、受刃51中を摺動可能に配置した刈刃52と、刈刃52を下方から支持する刈刃支持片71と、刈刃支持片71の後端面と摺接して刈刃52を摺動案内する摺らせ片72と、刈刃52を上方から規制する規制片73等を具備している。
図5〜図7を参照しながらより具体的に説明すると、取付片70は、左右方向に伸延する帯状の横臥面部74と、横臥面部74の後端縁から下方へ垂下した垂下面部75とから側面視L字状に形成している。そして、垂下面部75に形成した取付ボルト挿通孔76を介して受け片60に取付ボルト61により前傾姿勢で取り付けている。その結果、横臥面部74は前下方へ下り傾斜姿勢を採って、横臥面部74に受刃51と刈刃52が前下方へ下り傾斜姿勢に支持されるようにしている。91は横臥面部74に形成した第1連結孔である。
受刃51は、前後方向に伸延させるとともに後下方へ膨出させて先細り棒状に形成した下面部77と、下面部77の先端から後上方へ折り返し状に形成した上面部78とから一体成形している。上面部78は後端縁部を下面部77の中途部上方に配置して、上・下面部77,78により左右側方と後方が開口した刈刃摺動空間79を形成している。受刃51は、左右に隣接する一対の下面部77,77の基端部同士を左右横長の接続片80により一体に接続して、受刃ユニットとして形成している。下面部77の後半部上面には、左右方向に伸延する凹条溝部81を形成している。下面部77の基端部(後端部)には第1連結孔91と符合する第2連結孔92を形成している。
主・副刃部53,54は、基部53a,54a同士を左右方向に交互に端面が当接するように隣接配置して、刈刃支持片71に固定ボルト82,89により固定している。図5に示す97は、刈刃52の右側部に取り付けた駆動リンク取付片、98は取付突片である。取付突片98は駆動リンク(図示せず)に連動連結して、エンジン11からの駆動力を駆動リンクが受けて、駆動リンクを介して刈刃52が左右方向へ所定のストロークで往復摺動されることで、近接する受刃51と協働して茎稈Kを切断するようにしている。99は取付ブラケットである。
刈刃支持片71は、左右方向に伸延するとともに、前後細幅の帯板状に形成して、受刃51の凹条溝部81内に配置している。
摺らせ片72は、取付片70の横臥面部74の前半部を被覆する薄肉板状の上面被覆部83と、横臥面部74の前端縁部の上半部とを被覆する前面被覆部84とを左右方向に伸延させて一体に形成している。前面被覆部84の前面には刈刃支持片71の後端面が左右方向に摺動自在に面接触している。つまり、刈刃支持片71は前面被覆部84の前面に左右方向へ摺動案内される。上面被覆部83には第1連結孔91と符合する第3連結孔93を形成している。
規制片73は、左右に隣接する受刃51,51の基端部幅と略同一幅を有する横長板状の規制片基部85と、規制片基部85の中央部から受刃51,51の接続片80の前端面位置まで伸延させて形成した規制片先端部86とから一体形成している。そして、規制片基部85は取付片70に連結して、規制片先端部86を片持ち支持するとともに、規制片先端部86の先端部により刈刃52の中途部が上方へ反り返るのを規制している。規制片基部85には第1連結孔91と符合する第4連結孔94を形成している。第1〜第4連結孔91〜94中には連結ボルト95を挿通して連結ナット96を締結して、これら連結ボルト95と連結ナット96により規制片73と摺らせ片72と取付片70と受刃51とを一体的に連結している。図7に示す87は、規制片先端部86の先端部に取り付けた受刃・刈刃当接片であり、88はスペーサである。
1 コンバイン
2 走行部
3 機体
4 刈取部
5 脱穀部
6 選別部
7 排藁処理部
8 運転部
9 原動機部
10 穀粒貯留部
32 刈刃装置
51 受刃
52 刈刃
53 主刃部
54 副刃部

Claims (4)

  1. 刈刃装置により圃場の作物の茎稈を切断して作物を刈り取る刈取部を備えたコンバインであって、
    刈刃装置は、進行方向である前後方向に伸延する先端先細り棒状に形成するとともに、機体の幅方向である左右方向に間隔をあけて配置した固定刃としての受刃と、受刃に摺接して左右方向に往復切断摺動可能となした可動刃としての刈刃と具備し、
    刈刃は、相対的に大きい山型の主刃部と小さい山型の副刃部とを左右方向に互い違いに配置して形成し、
    左右に隣接する受刃同士の間に入ってきた作物の茎稈には、先ず副刃部が切断作用し、その後に主刃部が切断作用するようにしたことを特徴とするコンバイン。
  2. 左右に隣接する受刃同士の間隔内にて、少なくとも左右に隣接する主刃部と副刃部が往復切断摺動するようにしたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. 副刃部の基部から先端までの前後張り出し幅は、主刃部の基部から先端までの前後張り出し幅の半分以下に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のコンバイン。
  4. 主・副刃部はそれぞれ左側傾斜刃面と右側傾斜刃面とを有する山型に形成するとともに、主・副刃部の左側傾斜刃面同士ないしは右側傾斜刃面同士は略平行となるように形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコンバイン。
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