JP2021119755A - コンバイン - Google Patents

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Kiyoshi Iiizumi
清 飯泉
智志 北川
Tomoshi Kitagawa
智志 北川
和平 石賀
Wahei Ishiga
和平 石賀
智弘 南
Tomohiro Minami
智弘 南
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】刈取穀稈の量が増加してもエレベータに噛み込み難く性能向上させた小型で簡潔な構成のコンバインを提供する。【解決手段】走行機体1の前部に刈取部4を備え、該刈取部4の後方側に配置された脱穀装置5に刈取部4で刈り取られた刈取穀稈を搬送するエレベータ3を備えたコンバインにおいて、エレベータ3は、前端開口を刈取部4側に、後端開口を脱穀装置5側に向けて配置した筒状のエレベータケース体30と、該エレベータケース体30の内部に設けられ、前端開口から取込んだ刈取穀稈をエレベータケース体30内部の底面との隙間hを搬送空間として後端開口側へ搬送するコンベヤ40とを備え、コンベヤ40の前端開口側の前部を上下移動自在に設けると共に、該コンベヤ40の前部を下動方向に付勢する付勢部材40wをエレベータケース体30の長手方向に配設する。【選択図】図3

Description

本発明は、走行機体の前方に刈取部を装備し、刈取部の後方に脱穀装置を装備し、刈取部で刈り取られた刈取穀稈を脱穀装置に搬送するエレベータを装備したコンバインに関する。
従来、この種の全稈投入型の汎用コンバインとしては、エレベータの構成として、矩形筒形状のエレベータケース体の中に、チェーンコンベヤを備えたものがある(特許文献1参照)。
チェーンコンベヤは、機体左右方向の横軸芯周りに回転自在な前後一対の輪体に左右一対のチェーンを架け廻し、左右一対のチェーンに亘って複数の搬送部材を設けて構成し、輪体を回転駆動させてエレベータケース体内に送り込まれた刈取穀稈を搬送部材でチェーンコンベヤとエレベータケース体の底面との隙間に取り込みながら後方の脱穀部へ搬送する。
そして、前輪体は、ドラムの外周に設けた構成で、後輪体の横軸心を回動支点として上下に揺動回動する構成とし、エレベータケース体に対して縦方向に設けた引張スプリングで下動方向に付勢している。従って、刈取部からエレベータケース体内に刈取穀稈が一度に大量に掻き込まれると、引張スプリングの下動方向への付勢力に抗して前輪体を設けたドラムが上動し、チェーンコンベヤとエレベータケース体の底面との隙間が拡大してチェーンコンベヤがロックして回転不能になることを防止している。
特開2012−210164号公報
従来の汎用コンバインによれば、前輪体を外周に設けたドラムは、エレベータケース体に対して縦方向に設けた引張スプリングで下動方向に付勢している構成であるから、エレベータを大型の構成とせざるを得ず、小型で簡潔な構成ではなかった。
従って、本発明の目的は、刈取穀稈の量が増加してもエレベータに噛み込み難く性能向上させた小型で簡潔な構成のコンバインを提供することである。
請求項1記載の発明は、走行機体1の前部に刈取部4を備え、該刈取部4の後方側に配置された脱穀装置5に刈取部4で刈り取られた刈取穀稈を搬送するエレベータ3を備えたコンバインにおいて、エレベータ3は、前端開口を刈取部4側に、後端開口を脱穀装置5側に向けて配置した筒状のエレベータケース体30と、該エレベータケース体30の内部に設けられ、前端開口から取込んだ刈取穀稈をエレベータケース体30内部の底面との隙間hを搬送空間として後端開口側へ搬送するコンベヤ40とを備え、コンベヤ40の前端開口側の前部を上下移動自在に設けると共に、該コンベヤ40の前部を下動方向に付勢する付勢部材40wをエレベータケース体30の長手方向に配設したコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、刈取穀稈が一度に大量にエレベータ3内に入るとコンベヤ40の前端開口側の前部が上方に移動して隙間hの高さ寸法が大きくなり、コンベヤ40がロックして回転不能になることを防止することができる。また、コンベヤ40の前部が上方に揺動した後に刈取穀稈の量が通常になると、コンベヤ40の前部が下方に付勢部材40wにて付勢されているので、下方復帰が確実になり、刈取穀稈の取り込み及び移送性能が向上する。更に、付勢部材40wは、エレベータケース体30の長手方向に配置されているので、エレベータ3をコンパクトな構成とすることができる。従って、刈取穀稈の量が増加してもエレベータ3に噛み込み難く性能向上させた小型で簡潔な構成のコンバインとすることができる。
請求項2記載の発明は、コンベヤ40は、機体横方向の前横軸40eに設けた回転自在なドラム40fに一体に設けられた前輪体40aと、機体横方向の後横軸40e’に設けた後輪体40bと、該前輪体40aと後輪体40bとに架け廻されたチェーン40cと、該チェーン40cに設けられた複数の搬送体40dとを備え、エレベータケース体30内部に後部がエレベータケース体30に設けられた支点軸40nに枢支されて前部が上下揺動自在の左右支持アーム40hを設け、該左右支持アーム40hの前部に前横軸40eの両端部を回転自在に設け、左右支持アーム40hにエレベータケース体30側面に設けた孔部40tを貫通させてエレベータケース体30の外側まで延びる延設部材40sを設け、該延設部材40sのエレベータケース体30の外側部位に下方に向けて延びる付勢用部材40uを設け、該付勢用部材40uとエレベータケース体30側との間に付勢部材40wを設けた請求項1に記載のコンバインである。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用効果に加えて、左右支持アーム40hにエレベータケース体30側面に設けた孔部40tを貫通させてエレベータケース体30の外側まで延びる延設部材40sを設け、該延設部材40sのエレベータケース体30の外側部位に下方に向けて延びる付勢用部材40uを設け、該付勢用部材40uとエレベータケース体30側との間に付勢部材40wを設けているので、左右支持アーム40hの下方付勢構造を簡潔にできると共に、機体の外側から下方付勢構造の組付けやメンテナンス等が容易に行える。
請求項3記載の発明は、エレベータケース体30の側方に刈取部4の切断装置10に駆動力を伝達する切断装置駆動チェン10aを設け、該切断装置駆動チェン10aの下側に付勢部材40wを設けた請求項1または請求項2に記載のコンバインである。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の作用効果に加えて、切断装置駆動チェン10aの下側に付勢部材40wを設けているので、付勢部材40wの調整及びメンテナンスが容易である。
請求項4記載の発明は、エレベータケース体30の側方に刈取部4の切断装置10に駆動力を伝達する切断装置駆動チェン10aを設け、該切断装置駆動チェン10aよりも機体内側に付勢用部材40u及び付勢部材40wを設けた請求項2に記載のコンバインである。
請求項4記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用効果に加えて、切断装置駆動チェン10aよりも機体内側に付勢用部材40u及び付勢部材40wを設けているので、支持アーム40hから付勢用部材40uまでのオフセット幅が短くなって強度上有利であり、切断装置駆動チェン10aよりも機体内側なので、他部材との干渉を回避して配置できる。
請求項5記載の発明は、付勢用部材40uに当接部40xを設け、付勢部材40wの付勢力にてコンベヤ40の前部が最下動する時に接当する緩衝材40yをエレベータケース体30側に設けた請求項2〜4のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項5記載の発明によれば、請求項2〜4のいずれか1項に記載の発明の作用効果に加えて、付勢用部材40uに当接部40xを設け、付勢部材40wの付勢力にてコンベヤ40の前部が最下動する時に接当する緩衝材40yをエレベータケース体30側に設けているので、支持アーム40hの最下動規制が行えると共に、コンベヤ40の前部が下降する際の衝撃が緩和される。また、エレベータケース体30の外側面に緩衝材40yを設けているので、緩衝材40yの摩耗等の点検や交換が容易である。
請求項6記載の発明は、左右支持アーム40hの前部に設けた軸受部材40iの軸受40gに前横軸40eの両端部を貫通させて、前横軸40eの両端部に形成したネジ40jにナット40kを締めて、前横軸40eを左右支持アーム40hの前部に回転自在に設けた請求項2〜5のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項6記載の発明によれば、請求項2〜5のいずれか1項に記載の発明の作用効果に加えて、左右支持アーム40hの前部に設けた軸受部材40iの軸受40gに前横軸40eの両端部を貫通させて、前横軸40eの両端部に形成したネジ40jにナット40kを締めて、前横軸40eを左右支持アーム40hの前部に回転自在に設けているので、コンベヤ40の前部が上下揺動することによる前横軸40eの捩じりやスラスト力に耐え、前横軸40eが左右支持アーム40hから脱落することを回避できる。
請求項7記載の発明は、左右支持アーム40hの側面視における上下幅wを左右支持アーム40hが最上下揺動した状態でも、側面視で孔部40tを遮蔽する幅とした請求項2〜6のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項7記載の発明によれば、請求項2〜6のいずれか1項に記載の発明の作用効果に加えて、左右支持アーム40hの側面視における上下幅wを左右支持アーム40hが最上下揺動した状態でも、側面視で孔部40tを遮蔽する幅としているので、左右支持アーム40hが最上下揺動した状態でも、側面視で孔部40tを遮蔽し、孔部40tからエレベータ3内部の穀粒や藁屑等のゴミがでることが防止され、収穫ロスやゴミの吹き出しが低減する。
本発明の実施形態にかかるコンバインの全体左側面図である。 同コンバインの平面図である。 同コンバインのエレベータの側面図である。 同エレベータの横断平面図である。 同エレベータの要部横断平面図である。 本発明の別実施形態(1)を示すコンバインの左側面図である。 同別実施形態(1)の要部縦断正面図である。 本発明の別実施形態(2)を示すコンバインの要部左側面図である。 同別実施形態(2)を示す要部平面図である。 本発明の別実施形態(3)を示すコンバインの要部左側面図である。 同別実施形態(3)を示す要部平面図である。
本発明を全稈投入型の汎用コンバインに適用した例を図面に基づいて説明する。
(コンバインの全体構成)
図1、図2に示すように、汎用コンバインは、稲や麦などを収穫するものであって、走行機体としての機体フレーム1と、機体を支持する左右一対のクローラ式の走行装置2と、機体フレーム1の前部に上下揺動可能に支持されたエレベータ3と、エレベータ3の前端に連結された刈取部4と、機体フレーム1の左側に配設された脱穀装置5と、脱穀装置5の右横側に配設されたグレンタンクと、エレベータ3及び脱穀装置5の右側かつグレンタンクの前側に配設された運転部6とを備えている。
刈取部4は、左右一対の分草杆7と、プラットホーム8と、収穫物掻き込み用の回転リール9と、プラットホーム8の前端において左右の分草杆7に亘って配設されたバリカン型の切断装置10と、プラットホーム8の上に配設され、左右方向向きの軸芯回りに回転するオーガ11とを備えている。
機体フレーム1とエレベータ3との間に油圧シリンダを配備し、エレベータ3が左右方向の軸芯回りに脱穀装置5に対して上下に揺動操作可能にもうけられている。エレベータ3が上下揺動操作されると、刈取部4は、プラットホーム8が地面近くに下降した作業状態と、プラットホーム8が地面から高く上昇した非作業状態とになる。
回転リール9は、刈取部4に対して揺動軸芯p回りに上下揺動可能に支持されたリールアーム12に回転自在に支持され、該リールアーム12に支持される回転体13に常に下方を向くように支持され、植立穀稈を掻き込む複数のタイン14を備えている。
刈取部4を下降させた作業状態で、コンバインを前進走行させると、植立穀稈が分草杆7によって刈取り対象と非刈取り対象とに分草され、回転リール9の回転駆動によって刈取り対象の植立穀稈がプラットホーム8に掻き込まれながら切断装置10で刈取られる。プラットホーム8に掻き込まれた刈取穀稈は、オーガ11によってエレベータ3の前方に横送りされ、さらにエレベータ3に掻き込まれる。刈取穀稈はエレベータ3によって後方に搬送され、刈取穀稈の株元から穂先までの全体が脱穀装置5に投入される。
脱穀装置5は、投入された刈取穀稈を回転する扱胴によって脱穀処理する。脱穀処理された穀粒は、グレンタンクに送られて一旦貯留され、随時、排出用オーガ15にてグレンタンクから排出される。
(オーガ)
オーガ11は、エレベータ3前部の右側部分と左側部分に螺旋である左右スパイラ16,16を備え、エレベータ3の前方まで刈取穀稈を横送りし、掻き込み杆17によってエレベータ3前部内に掻き込む。
(エレベータ)
エレベータ3は、図3、図4、図5に示すように、矩形筒形状の前端開口と後端開口とを有するエレベータケース体30と、エレベータケース体30に内装されたコンベヤ40とを備えている。
コンベヤ40は、左右方向の軸芯回りに回動自在にエレベータケース体30に支持された前輪体としての前スプロケット40a及び後輪体としての後スプロケット40bと、該前スプロケット40aと後スプロケット40bとに巻き掛けられた左右一対のチェーン40cと、該左右のチェーン40cに亘って設けられた搬送体40dとを備えている。
後スプロケット40bを設けた機体横方向の後横軸40e’の回動軸芯と同一の軸芯上で後スプロケット40bと一体回動する従動プーリー41をエレベータケース体30の外側に設けている。エンジンからの駆動力は、駆動力伝達系を介してベルトにて該従動プーリー41に伝達され、コンベヤ40を駆動させる。
オーガ11の掻き込み杆17によってエレベータケース体30の前端開口に掻き込まれた刈取穀稈は、搬送体40dに引掛けられながらエレベータケース体30の底面30aとコンベヤ40との隙間hを通して後方に搬送される。
前スプロケット40aは、前横軸としての回転軸40eと一体に回転するドラム40fの外周部に一体に設けて構成される。
該隙間hに刈取穀稈が一度に大量に掻き込まれると、コンベヤ40に噛み込みコンベヤ40の回転がロックされてしまうことがあるので、エレベータ3は、刈取穀稈の噛み込みによって隙間hの高さ寸法が大きくなるのを許容する隙間拡大機構sが設けてあり、コンベヤ40がロックして回転不能になることを防止している。
この隙間拡大機構sは、下記のように構成されている。
回転軸40eの両端部は、軸受としてのベアリング40gを介して左右支持アーム40hの前部にそれぞれ回転自在に支持されている。左右支持アーム40hの各々の前部に設けた軸受部材としてのベアリング受部材40iにベアリング40gが設けられており、回転軸40eの両端部は該ベアリング40g内を貫通し、回転軸40eの両端部に形成されたネジ40jにナット40kを締めて、回転軸40eを左右支持アーム40hの前部にそれぞれ回転自在に設けた構成としている。即ち、回転軸40eと一体に設けたドラム40fは、左右支持アーム40hの前部にそれぞれネジ40jにナット40kを締めて回転自在に支持した構成となっており、ドラム40fが上下揺動してもドラム40fの捩じりやスラスト力に耐えることができる。
また、左右支持アーム40hの各々の後部は、エレベータケース体30外側にボルト40lにて固定した支点板40mからエレベータケース体30内側に向けて支点軸40nを貫通させ、該支点軸40nの内端に左右支持アーム40hの後部に設けた支点受部材40oにベアリング40pを設けて、該ベアリング40pにて左右支持アーム40hの各々の後部を回転揺動自在に支持している。なお、支点軸40nの内端に形成したネジにナット40qを締めて、支点軸40nに支持アーム40hの各々の後部を回転揺動自在に支持固定している。また、支点板40mには前後方向の長孔40rが設けられており、支点板40mを前後位置調節して固定することにより、ドラム40fの前後位置が調節でき、左右一対のチェーン40cの張り具合の調節ができる構成となっている。従って、左右支持アーム40hをエレベータケース体30外側から固定でき、構成が簡単で組み立ても容易である。
また、左右支持アーム40hの各々の前後中途部に延設部材としての2本のボルト40s内側から貫通させ、その外端をエレベータケース体30に設けた孔部としての側面視長方形の規制孔40tを貫通させてエレベータケース体30の外側まで延びる構成とし、その外端部に側面視逆三角形状の付勢用部材40uをナット40vにて固定している。そして、付勢用部材40uの下端部とエレベータケース体30との間に付勢部材としての引張スプリング40wを設けて、ドラム40f及びコンベヤ40の前部が下方に向けて付勢された構成としている。なお、引張スプリング40wは、前後方向即ちエレベータ3の長手方向で前部が少し上位となる若干傾斜した状態で配置されている。従って、刈取穀稈が一度に大量にエレベータ3内に掻き込まれてドラム40f及びコンベヤ40の前部が上方に揺動した後に刈取穀稈の量が通常になると、ドラム40f及びコンベヤ40の前部が下方に引張スプリング40wにて付勢されているので、下方復帰が確実になり、刈取穀稈の取り込み及び移送性能が向上する。更に、引張スプリング40wは、前後方向即ちエレベータ3の長手方向で前部が少し上位となる若干傾斜した状態で配置されているので、隙間拡大機構s即ちエレベータ3をコンパクトな構成とすることができる。
また、左右支持アーム40hの各々の前後中途部に2本のボルト40sを内側から貫通させ、その外端をエレベータケース体30に設けた側面視長方形の規制孔40tを貫通させてエレベータケース体30の外側まで延びる構成とし、その外端部に側面視逆三角形状の付勢用部材40uをナット40vにて固定している。従って、左右支持アーム40hの下方付勢構造を簡潔にできると共に、機体の外側から下方付勢構造の組付けやメンテナンス等が容易に行える。
また、左右支持アーム40hに設けた前記2本のボルト40sがエレベータケース体30に設けた規制孔40tを貫通した構成とし、規制孔40tの上下辺に2本のボルト40sが接当することにより、左右支持アーム40hの上下揺動の最上動及び最下動を規制する構成となっている。
そして、左右支持アーム40hの側面視における上下幅wは、左右支持アーム40hが最上下揺動した状態でも、側面視で規制孔40tを遮蔽する幅となっており、規制孔40tからエレベータ3内部の穀粒や藁屑等のゴミがでることが防止され、収穫ロスやゴミの吹き出しが低減する。
また、前記付勢用部材40u及び引張スプリング40wは、切断装置10に駆動力を伝達する切断装置駆動チェン10aよりも機体内側に設けている。従って、支持アーム40hから付勢用部材40uまでのオフセット幅が短くなって強度上有利であり、切断装置駆動チェン10aよりも機体内側なので、他部材との干渉を回避して配置できる。更に、引張スプリング40wは、切断装置駆動チェン10aの下方でエレベータ3の長手方向に配置しているので、付勢用部材40u及び引張スプリング40wは、エレベータ3の側面上下高さ内に配置でき、また、引張スプリング40wの調整及びメンテナンスが容易である。
一方、付勢用部材40uの内側面に板金製の当接部40xを設け、エレベータケース体30の外側面にエレベータケース体30の長手方向に長いゴム製の緩衝材40yを設けている。従って、支持アーム40hの最下動規制が行えると共に、ドラム40f及びコンベヤ40の前部が下降する際の衝撃が緩和される。また、エレベータケース体30の長手方向に長いゴム製の緩衝材40yであるから、ドラム40f及びコンベヤ40の前後位置を前後方向に位置調節しても安定した干渉性能が発揮できる。また、エレベータケース体30の外側面に緩衝材40yを設けているので、緩衝材40yの摩耗等の点検や交換が容易である。
(別実施形態)
図6及び図7は、運転部6に藁屑等の塵埃が飛んでくるのを防止す排塵ファン18を設けたものである。
排塵ファン18は、運転部6の左側方に位置するエレベータケース体30の前側上部に基部を固定して設けられており、運転部6とは反対側の外側方に向けて送風して、藁屑等の塵埃を運転部6とは反対側の外側方に排塵する。
排塵ファン18は、切断装置駆動チェン10aのテンションアーム部19から駆動力が伝達される構成である。
即ち、エレベータケース体30を左右方向に貫通してファン駆動軸18aを設け、エレベータケース体30の左右に設けた軸受部18bにて回転自在に支持し、該ファン駆動軸18aのエレベータケース体30右側に突出した軸端部にテンションアーム18cの基部を枢支し、その外側に入力スプロケット18dをファン駆動軸18aと一体回転するように設けて、該入力スプロケット18dを切断装置駆動チェン10aに係合させている。また、テンションアーム18cの先端にはテンションスプロケット18eを設けて、バネにて切断装置駆動チェン10aが張る方向にテンションアーム18cを付勢した状態でテンションスプロケット18eが切断装置駆動チェン10aに係合している。
そして、ファン駆動軸18aのエレベータケース体30右側に突出した軸端部に駆動スプロケット18fをファン駆動軸18aと一体回転するように設けて、排塵ファン入力スプロケット18gに伝動チェン18hにて駆動力を伝達する。また、ファン駆動軸18aは、筒軸18i内を貫通した状態で配置されており、筒軸18iは左右軸受部18bに亘って配置されている。
従って、排塵ファン18の駆動系が簡潔な構成となり、ファン駆動軸18aのエレベータケース体30左側に突出した軸端部にテンションアーム18cの基部を枢支し、その外側に入力スプロケット18dをファン駆動軸18aと一体回転するように設けているので、テンションアーム18cの基部を枢支する部位に設けるブッシュや入力スプロケット18d等の摩耗し易い部材の交換が容易に行える。また、ファン駆動軸18aは、筒軸18i内を貫通した状態で配置されており、筒軸18iは左右軸受部18bに亘って配置されているので、エレベータケース体30をより強固な構成とすることができ、型式に応じて筒軸18i及び左右軸受部18bを変更することにより汎用性があり、軽量化と安価化を図れる。また、筒軸18iは、左右軸受部18bよりも小径であるから、エレベータケース体30内のチェーン40cとの距離が確保でき、チェーン40cが緩んだ場合でも干渉し難くすることができる。更に、筒軸18iにチェーン40cのチェーンガイドを設ければ、チェーン40cが緩んだ場合でもチェンガイドにチェーン40cが摺動案内されて作動がスムーズになり、各部材の損傷防止も図れる。
図8及び図9は、刈取部4の左分草杆7に前上方に向けて延設した棒状ガイド20を設けたものである。
棒状ガイド20は、回転リール9の回転駆動系であるリール駆動帯9aがある側の左分草杆7の縦板7aの側面に基部を固定して左分草杆7の幅寸法l内に位置する構成とし、基部から弧状に湾曲して前上がりに延設している。
従って、棒状ガイド20が、収穫作業時に倒伏稈や長稈でも前もって分草し、回転リール9側面や回転駆動系であるリール駆動帯9aへの巻き付きを防止できる。また、棒状ガイド20の基部を左分草杆7に設けているので、棒状ガイド20の前後長さを短くでき、着脱も容易である。更に、棒状ガイド20は、基部から弧状に湾曲して前上がりに延設した連続形状であり、左分草杆7の縦板7aの側面に基部を固定して左分草杆7の幅寸法l内に位置する構成であるから、収穫物に対する抵抗も少なくて分草性能が向上する。
図10及び図11は、刈取部4の左分草杆7に前上方に向けて延設した棒状ガイド20を回動式にしたものである。
棒状ガイド20は、基部を左分草杆7の縦板7aに設けた機体左右方向の回動枢支軸20aに回動自在に枢支している。回転リール9は前後位置を調節する為に設けられたリールアーム12の前後に間隔をあけて設けた複数のリール固定孔12aに取付けられているが、その最前端のリール固定孔12aと棒状ガイド20の中途部とを連結棒20bにて連結している。なお、連結棒20bの前端は、棒状ガイド20の中途部に左右方向の枢支軸を介して連結し、連結棒20bの後端は、最前端のリール固定孔12aに装着した取付体20cに左右方向の枢支軸を介して連結している。また、回転リール9は、刈取部4に対して揺動軸芯P回りに上下揺動可能に支持されたリールアーム12に回転自在に支持され、リールアーム12は油圧シリンダー9bにて上下作動するので、回転リール9は油圧シリンダー9bにて上下作動するが、その回転リール9の上下作動に応じて連結棒20bを介して棒状ガイド20が基部の回動枢支軸20aを回動支点として前後揺動回動する。
従って、棒状ガイド20は、その中途部が回転リール9側に連結棒20bにて連結されているので、強固な構成となり、分草性能が向上して収穫物の巻き付きが更に防止される。また、棒状ガイド20は、回転リール9の上下作動に応じて連結棒20bを介して基部の回動枢支軸20aを回動支点として前後揺動回動するので、回転リール9の上下作動に追従し棒状ガイド20に無理な力が掛からず、回転リール9の上下位置に関わらず良好な分草性能が発揮できる。また、棒状ガイド20の中途部を回転リール9側に連結棒20bにて連結しているので、連結棒20bが短くて済み、且つ、略々水平状で作動し、強固に棒状ガイド20を支持でき、耐久性が向上する。また、連結棒20bの後端は、最前端のリール固定孔12aを共用して回転リール9側に装着しているので、専用の取付け孔が不要で、作物に応じて連結棒20bの着脱も容易である。
更に、回転リール9を最も下げた機体収納状態で棒状ガイド20は最も後ろに揺動して機体全長が短くなる状態となるので、コンバインの倉庫収納性や運搬時の取扱性が良い。また、通常作業時、回転リール9を一定上昇させた時には、棒状ガイド20は前方に突出し良好な分草作用を発揮できて、回転リール9等への作物の巻付きを防止し、収穫作業性能が向上する。
更に、棒状ガイド20の基部を分草杆7の底部よりも下方に配置し、基部後端は分草杆7の底部と交差して上方に向けて延びる構成とすると、棒状ガイド20から分草杆7への穀稈の案内が抵抗なくスムーズに行えて、分草性能が更に向上する。
本発明は、駆動によりエレベータを介して刈取部から脱穀部に刈取穀稈を送り込む機構を備えた全稈投入型の汎用コンバインに適用できる。
1 走行機体
3 エレベータ
4 刈取部
5 脱穀装置
10 切断装置
10a 切断装置駆動チェン
30 エレベータケース体
40 コンベヤ
40a 前輪体(前スプロケット)
40b 後輪体(後スプロケット)
40c チェーン
40d 搬送体
40e 前横軸(回転軸)
40e’ 後横軸
40f ドラム
40g 軸受(ベアリング)
40h 左右支持アーム
40i 軸受部材(ベアリング受部材)
40j ネジ
40k ナット
40n 支点軸
40s 延設部材(ボルト)
40t 孔部(規制孔)
40u 付勢用部材
40w 付勢部材(引張スプリング)
40x 当接部
40y 緩衝材
h 隙間
w 上下幅

Claims (7)

  1. 走行機体(1)の前部に刈取部(4)を備え、該刈取部(4)の後方側に配置された脱穀装置(5)に前記刈取部(4)で刈り取られた刈取穀稈を搬送するエレベータ(3)を備えたコンバインにおいて、
    前記エレベータ(3)は、前端開口を前記刈取部(4)側に、後端開口を前記脱穀装置(5)側に向けて配置した筒状のエレベータケース体(30)と、該エレベータケース体(30)の内部に設けられ、前記前端開口から取込んだ前記刈取穀稈を前記エレベータケース体(30)内部の底面との隙間(h)を搬送空間として前記後端開口側へ搬送するコンベヤ(40)とを備え、
    前記コンベヤ(40)の前記前端開口側の前部を上下移動自在に設けると共に、該コンベヤ(40)の前部を下動方向に付勢する付勢部材(40w)を前記エレベータケース体(30)の長手方向に配設したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記コンベヤ(40)は、前記走行機体(1)の横方向の前横軸(40e)に設けた回転自在なドラム(40f)に一体に設けられた前輪体(40a)と、前記走行機体(1)の横方向の後横軸(40e’)に設けた後輪体(40b)と、該前輪体(40a)と後輪体(40b)とに架け廻されたチェーン(40c)と、該チェーン(40c)に設けられた複数の搬送体(40d)とを備え、
    前記エレベータケース体(30)内部に、後部が前記エレベータケース体(30)に設けられた支点軸(40n)に枢支されて前部が上下揺動自在の左右支持アーム(40h)を設け、該左右支持アーム(40h)の前部に前横軸(40e)の両端部を回転自在に設け、前記左右支持アーム(40h)に前記エレベータケース体(30)側面に設けた孔部(40t)を貫通させて前記エレベータケース体(30)の外側まで延びる延設部材(40s)を設け、該延設部材(40s)の前記エレベータケース体(30)の外側部位に下方に向けて延びる付勢用部材(40u)を設け、該付勢用部材(40u)と前記エレベータケース体(30)側との間に付勢部材(40w)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記エレベータケース体(30)の側方に前記刈取部(4)の切断装置(10)に駆動力を伝達する切断装置駆動チェン(10a)を設け、該切断装置駆動チェン(10a)の下側に前記付勢部材(40w)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記エレベータケース体(30)の側方に前記刈取部(4)の切断装置(10)に駆動力を伝達する切断装置駆動チェン(10a)を設け、該切断装置駆動チェン(10a)よりも前記走行機体(1)の内側に前記付勢用部材(40u)及び前記付勢部材(40w)を設けたことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  5. 前記付勢用部材(40u)に当接部(40x)を設け、前記付勢部材(40w)の付勢力にて前記コンベヤ(40)の前部が最下動する時に接当する緩衝材(40y)を前記エレベータケース体(30)側に設けたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項にコンバイン。
  6. 前記左右支持アーム(40h)の前部に設けた軸受部材(40i)の軸受(40g)に前記前横軸(40e)の両端部を貫通させて、前記前横軸(40e)の両端部に形成したネジ(40j)にナット(40k)を締めて、前記前横軸(40e)を前記左右支持アーム(40h)の前部に回転自在に設けたことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のコンバイン。
  7. 前記左右支持アーム(40h)の側面視における上下幅(w)を前記左右支持アーム(40h)が最上下揺動した状態でも、側面視で孔部(40t)を遮蔽する幅としたことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のコンバイン。
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