[ロッカー管理装置1の概要]
図1は、本実施形態に係るロッカー管理装置1の概要を示す図である。ロッカー管理装置1は、複数のロッカー6(例えば、ロッカー6A、6B)を管理するサーバである。ロッカー管理装置1は、複数のロッカー6、ユーザ端末2、販売管理装置3、配送管理装置4とインターネットや電話回線等の通信ネットワークを介して接続されている。
ユーザ端末2は、例えば、ユーザUが所持するスマートフォンやPC(Personal Computer)等のコンピュータである。販売管理装置3は、商品を販売する販売者等が運用するサーバであり、商品の販売管理を行う。配送管理装置4は、例えば、配送業者が運用するコンピュータである。配送管理装置4は、例えば、販売管理装置3が受け付けた購入を受け付けた商品の配送を管理する。
ロッカー6は、ロッカー棚5に複数設けられており、駅や公共施設等の様々な施設に設置されている。ロッカー6は、ロッカー扉と、ロッカー管理装置1と通信を行う通信部とを備えている。ロッカー6は、ロッカー管理装置1の制御に応じて、ロッカー扉の施錠又は解錠を行う。
本実施形態において、販売管理装置3は、ユーザ端末2から、配送先をロッカー6に指定する商品の購入要求を受け付けると、購入された商品に関する商品情報と、当該商品の配送先の位置と、当該商品の配送可能時間とをロッカー管理装置1に通知する(図1の(1)、(2))。
ロッカー管理装置1は、販売管理装置3から受け付けた、商品情報及び配送先の位置に基づいて、商品を収容する1つのロッカー6を選択する(図1の(3))。ロッカー管理装置1は、配送管理装置4に、配送先の位置及び配送可能時間に基づく商品の収容時間を問い合わせて、配送管理装置4から収容予定時間を示す情報を取得する(図1の(4)、(5))。
ロッカー管理装置1は、収容予定時間を示す情報を取得すると、選択した1つのロッカー6の位置を示すロッカー位置情報と、収容予定時間に対応する受取可能時間とをユーザ端末2に通知する(図1の(6))。このようにすることで、ロッカー管理装置1は、購入した商品の配送先として適切なロッカー6があることをユーザUに確認させることができる。
その後、ロッカー管理装置1は、選択したロッカー6の予約指示をユーザ端末2から受け付けると、選択したロッカー6を予約するとともに、ロッカー位置情報を配送管理装置4に通知する(図1の(7)〜(9))。これにより、配送管理装置4を運営する配送業者により、予約されたロッカー6に対して商品が配送され、ユーザUは、当該ロッカー6を介して商品を受け取ることができる。
続いて、ロッカー管理装置1の構成について説明する。
[ロッカー管理装置1の構成]
図2は、本実施形態に係るロッカー管理装置1の構成を示す図である。図2に示すように、ロッカー管理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
通信部11は、ユーザ端末2、販売管理装置3、配送管理装置4、ロッカー6等の、ロッカー管理装置1とは異なる装置と情報を送受信するための通信インターフェースである。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶媒体である。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶している。記憶部12は、ロッカー管理装置1を、状態制御部131、配送情報取得部132、ロッカー選択部133、特定部134、及び通知部135として機能させるロッカー管理プログラムを記憶している。
また、ロッカー管理装置1は、ロッカー6に関する情報であるロッカー情報を記憶する。図3は、ロッカー情報の一例を示す図である。図3に示すように、ロッカー情報は、棚IDと、設置場所と、ロッカーIDと、配置位置と、サイズと、利用可能時間と、利用状態と、利用予定時刻と、利用開始時刻と、利用終了予定時刻と、受取期限と、予約料金と、利用料金と、解錠キーと、利用者関連情報とを関連付けた情報である。
棚IDは、ロッカー6が設置されているロッカー棚5を識別する識別情報である。設置場所は、ロッカー6が設置されている場所、すなわち、ロッカー棚5が設置されている場所を示す。ロッカーIDは、複数のロッカー6のそれぞれを識別する情報である。配置位置は、ロッカー棚5におけるロッカー6の高さ方向の配置位置を示す。サイズは、ロッカー6の内部の高さ、幅、奥行きを示す。利用可能時間は、ロッカー6が利用可能な時間帯を示す。
利用状態は、現時点におけるロッカー6の利用状態を示す。本実施形態において、利用状態には、「空」、「利用中」、「予約中」という3つの状態が存在する。「空」は、ロッカー6の利用制限が行われておらず、誰でも利用可能であることを示す状態である。「利用中」は、ロッカー6が利用されている状態であり、他のユーザが利用できない状態である。「予約中」は、ロッカー6が予約されている状態であり、他のユーザが利用できない状態である。「予約中」である場合、利用予定時刻が設定されている。利用予定時刻は、ロッカー6の利用状態が「予約中」である場合においてロッカー6の利用が開始される予定日時を示す。利用状態が「予約中」の状態のまま利用予定時刻が到来すると、利用状態は、自動的に「空」に変更される。
利用開始時刻は、ロッカー6の利用状態が、「空」又は「予約中」から「利用中」に変化し、ロッカー6の利用が開始された日時を示す。利用終了予定時刻は、ロッカー6の利用状態が「利用中」である場合に、ロッカー6の利用が終了する予定日時を示す。受取期限は、ユーザUが商品を取り出す期限となる日時を示す。
予約料金は、ロッカー6を予約する場合にユーザが支払う必要がある単位時間あたりの料金を示す。利用料金は、ロッカー6を利用する場合にユーザが支払う必要がある単位時間あたりの料金を示す。予約料金に対して設定される単位時間と、利用料金に対して設定される単位時間とは異なっていてもよい。支払済金額は、ユーザが既に支払った金額の合計額である。解錠キーは、ロッカー6を解錠する場合に必要となる情報である。解錠キーは、例えば、数字、文字、記号の少なくともいずれかを複数含む情報であり、例えば、数字列や文字列である。
利用者関連情報は、ロッカー6の状態が利用中である場合においてロッカー6を利用しているユーザUに対応する情報である。利用者関連情報には、ユーザUの連絡先を示す連絡先情報と、ユーザUに関係する他のユーザの連絡先を示す関係者連絡先情報とが含まれている。連絡先情報は、例えば、ユーザ端末2に対応するメールアドレス又は電話番号である。関係者連絡先情報は、例えば、ユーザUに関係する他のユーザが使用する端末に対応するメールアドレス又は電話番号である。
また、本実施形態において、利用者関連情報には、商品を販売した販売元の連絡先を示す販売元連絡先情報が含まれている。販売元連絡先情報は、例えば、販売元に関連するメールアドレス又は電話番号である。
なお、本実施形態では、ロッカー管理装置1が、ロッカー情報を記憶し、複数の位置のそれぞれに設置されているロッカー6のロッカー情報を集中的に管理することとしているが、これに限らない。例えば、同じ設置場所に設置されている複数のロッカー6のロッカー情報を、これらのロッカー6に対応するロッカー棚5に設けられるサーバや、当該設置場所の近傍に設けられるサーバによって管理してもよい。この場合には、ロッカー管理装置1は、当該サーバにアクセスしてロッカー情報を参照できるものとする。
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶されたロッカー管理プログラムを実行することにより、配送情報取得部132、ロッカー選択部133、特定部134、通知部135及び状態制御部131として機能する。
ロッカー管理装置1は、状態制御部131により基本的な機能を実現する。まず、ロッカー管理装置1の基本的な機能について説明する。
[ロッカー6の予約]
まず、ロッカー管理装置1が有するロッカー6の予約機能について説明する。状態制御部131は、ユーザ端末2からの要求に応じて、ロッカー6の予約を行う。
ユーザ端末2は、ユーザ端末2において実行される、ロッカーサービスを実現するための所定のアプリケーションの操作画面においてロッカー6の予約開始操作を受け付けると、ロッカー管理装置1に、ユーザIDを含みロッカー6の予約を要求する予約要求情報を送信する。
状態制御部131は、ユーザ端末2から予約要求情報を受信すると、ユーザIDを特定する。状態制御部131は、ユーザ端末2に予約画面を表示させ、ユーザ端末2からロッカー6の設置場所の選択を受け付ける。状態制御部131は、設置場所の選択を受け付けると、当該設置場所から所定範囲内に設置されているロッカー棚5に設置されているロッカー6のうち、利用状態が「空」のロッカー6を選択する。
なお、状態制御部131は、ユーザ端末2から、ロッカー6の設置場所の選択を受け付けるだけでなく、ロッカー6のサイズ、利用目的や用途、ロッカーの数を受け付けてもよい。この場合、例えば、記憶部12に記憶されているロッカー情報において、ロッカーIDに、ロッカー6の利用目的や用途を示す情報を関連付けられているものとする。状態制御部131は、受け付けた設置場所から所定範囲内に設置されているロッカー棚5に設置されているロッカー6のうち、利用状態が「空」であるとともに、受け付けたロッカー6のサイズ、及び利用目的や用途に適合するロッカー6を選択してもよい。
状態制御部131は、選択した「空」のロッカー6と、当該ロッカー6の設置場所とを関連付けたロッカーリストをユーザ端末2に表示させ、ユーザUによる予約対象のロッカー6の選択を受け付ける。
状態制御部131は、予約対象のロッカー6の選択を受け付けると、ユーザ端末2を介して当該ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている予約料金の入金を受け付ける。状態制御部131は、予約料金の入金を受け付けると、入金された金額を示す情報を支払済金額として記憶部12に記憶させるとともに、選択されたロッカー6に対応する認証用の解錠キーを生成する。状態制御部131は、選択されたロッカー6のロッカーIDに関連付けられている解錠キーとして、生成した解錠キーを記憶部12に記憶させる。
また、状態制御部131は、記憶部12に記憶されているユーザ情報を参照し、特定したユーザIDに関連付けられている連絡先情報及び関係者連絡先情報を特定する。状態制御部131は、選択されたロッカー6のロッカーIDに関連付けられている連絡先情報及び関係者連絡先情報として、特定した連絡先情報及び関係者連絡先情報を記憶部12に記憶させる。また、状態制御部131は、生成した解錠キーを、特定した連絡先情報が示す連絡先に通知する。
なお、ロッカー6は、ロッカー管理装置1から受信した指示に基づいて、ロッカー6の解錠キーを生成してもよい。ロッカー6は、生成した解錠キーをロッカー管理装置1に送信する。状態制御部131は、ロッカー6が生成した当該ロッカー6の解錠キーを受信すると、ロッカー6のロッカーIDに関連付けて記憶部12に記憶させる。状態制御部131は、ロッカー6が生成した解錠キーを、解錠キーを生成したロッカー6のロッカーIDに関連付けられた連絡先情報が示す連絡先に通知する。
[ロッカー6への荷物の収容]
状態制御部131は、ロッカー6の施錠又は解錠を制御する。例えば、ロッカー棚5には、ロッカー棚5に設けられている複数のロッカー6の使用操作を受け付ける操作部と、利用料金の入金を受け付ける入金部と、解錠キーを示す紙を出力する出力部とを備える制御装置が設けられている。以下の説明において、ロッカー棚5と、当該制御装置とをまとめて、ロッカー装置という。操作部は、例えば、ディスプレイとタッチパネルとを含んでおり、ユーザから、ロッカー6に荷物を収容する収容操作、又はロッカー6に収容されている荷物を取り出す取出操作を受け付ける。操作部は、収容操作を受け付けると、利用状態が「空」のロッカー6に荷物を収容するか、利用状態が「予約中」のロッカー6に荷物を収容するかの選択操作を受け付ける。
また、操作部は、例えば、Bluetooth(登録商標)等により近距離無線通信を行う近距離無線通信部を含んでおり、ロッカー6の利用開始時に、ユーザUのユーザ端末2と近距離無線通信を行うことにより、ユーザ端末2からユーザIDを取得する。操作部は、ユーザIDを取得すると、取得したユーザIDをロッカー管理装置1に通知する。なお、この場合において、ユーザ端末2は、ロッカーサービスを実現するための所定のアプリケーションが実行されているものとする。ユーザ端末2は、所定のアプリの実行開始時に、近距離無線通信機能をオン状態とし、ロッカー6の利用開始時に、操作部との近距離無線通信を行うことができるものとする。
操作部は、「空」のロッカー6に荷物を収容する選択操作を受け付けると、利用状態が「空」のロッカー6の中から、ユーザが利用するロッカー6の選択操作を受け付ける。操作部は、ロッカー6の選択操作を受け付けると、選択されたロッカー6のロッカーIDをロッカー管理装置1に通知する。入金部は、ロッカー6の選択操作が受け付けられると、現金又は電子通貨等による利用料金の入金を受け付ける。
なお、ユーザ端末2は、所定のアプリケーションが実行されている場合に、上述した操作部の処理と同様の手順でロッカー6の選択操作及び利用料金の入金を受け付けることができる。ユーザ端末2は、ロッカー6の利用開始時に、ユーザIDをロッカー管理装置1に通知する。そして、ユーザ端末2は、ロッカー6の選択操作を受け付けると、選択されたロッカー6のロッカーIDをロッカー管理装置1に通知する。
状態制御部131は、選択されたロッカー6のロッカーIDを取得した後、入金部が利用料金の入金を受け付けると、入金された金額を示す情報を支払済金額として記憶部12に記憶させるとともに、選択されたロッカー6に対応する解錠キーを生成するとともに、選択されたロッカー6にロッカー扉を開く開扉指示を送信してロッカー扉を開かせる。状態制御部131は、選択されたロッカー6のロッカーIDに関連付けられている解錠キーとして、生成した解錠キーを記憶部12に記憶させる。
また、状態制御部131は、操作部又はユーザ端末2からユーザIDを取得した場合には、記憶部12に記憶されているユーザ情報を参照し、ユーザIDに関連付けられている連絡先情報及び関係者連絡先情報を特定する。そして、状態制御部131は、選択されたロッカー6のロッカーIDに関連付けられている連絡先情報及び関係者連絡先情報として、特定した連絡先情報及び関係者連絡先情報を記憶部12に記憶させる。ロッカー6は、ロッカー扉が閉じられると、ロッカー扉を施錠する。ロッカー6は、ロッカー扉が閉じられると、ロッカー扉を施錠する。
状態制御部131は、例えば、解錠キーを示すQRコード(登録商標)を印刷した紙を出力部に出力させ、解錠キーをユーザUに通知する。状態制御部131は、操作部又はユーザ端末2からユーザIDを取得した場合には、解錠キーを示すQRコードを、紙で出力するか、ユーザ端末2に通知するかの選択操作を受け付けてもよい。状態制御部131は、選択操作の結果に基づいて、解錠キーを示すQRコードを印刷した紙を出力するか、解錠キーを示すQRコードをユーザ端末2に通知する。また、ロッカーIDにユーザIDが関連付けられて記憶されている場合、ユーザ端末2は、所定のアプリケーションを介してユーザIDをロッカー管理装置1に送信することにより、当該ユーザIDに関連付けられている解錠キーを参照できるものとする。
操作部は、「予約中」のロッカー6に荷物を収容する選択操作を受け付けると、ユーザUのユーザ端末2と近距離無線通信を行うことにより、ユーザ端末2からユーザIDを取得し、当該ユーザIDと、棚IDとをロッカー管理装置1に送信する。状態制御部131は、棚IDと、ユーザIDとを取得すると、当該棚IDとユーザIDとに関連付けられており、利用状態が「予約中」のロッカー6を特定する。状態制御部131は、利用状態が「予約中」のロッカー6を特定した場合、操作部を介して、当該ロッカー6に対応する解錠キーの入力を受け付ける。状態制御部131は、入力された解錠キーが特定したロッカー6に対応している場合、入金部に、現金又は電子通貨等による利用料金の(例えば、1日分)入金の受付を行わせる。
状態制御部131は、入金部が利用料金の入金を受け付けると、入金された金額を示す情報を支払済金額として記憶部12に記憶させるとともに、選択されたロッカー6に対応する解錠キーを生成するとともに、選択されたロッカー6のロッカー扉を開かせる。状態制御部131は、選択されたロッカー6のロッカーIDに関連付けられている解錠キーとして、生成した解錠キーを記憶部12に記憶させる。
ユーザは、ロッカー扉が開いたロッカー6に荷物を収容し、ロッカー扉を閉じる。ロッカー6は、ロッカー扉が閉じられると、ロッカー扉を施錠する。状態制御部131は、例えば、解錠キーを示す紙を、QRコードを印刷した出力部に出力させ、解錠キーをユーザUに通知する。なお、状態制御部131は、操作部又はユーザ端末2からユーザIDを取得した場合には、解錠キーを示すQRコードを、紙で出力するか、ユーザ端末2に通知するかの選択操作を受け付けてもよい。状態制御部131は、選択操作の結果に基づいて、解錠キーを示すQRコードを印刷した紙を出力するか、解錠キーを示すQRコードをユーザ端末2に通知する。
[ロッカー6からの荷物の取出]
操作部は、荷物の取出操作を受け付けると、利用状態が「利用中」のロッカー6から、ユーザが荷物を取り出すロッカー6の選択操作を受け付ける。なお、以下の説明において、操作部の操作により、荷物を取り出す例を説明するが、これに限らず、ユーザ端末2の操作により、荷物を取り出してもよい。以下の説明において、操作部をユーザ端末2と読み替えてもよい。操作部は、ロッカー6が選択されると、選択されたロッカー6からの荷物の一時取出か、選択されたロッカー6の利用終了かの選択操作を受け付ける。
操作部は、選択されたロッカー6からの荷物の一時取出の選択操作を受け付けると、解錠キーの入力を受け付ける。操作部は、解錠キーが入力されると、選択されたロッカー6のロッカーIDと、入力された解錠キーをロッカー管理装置1に通知する。状態制御部131は、操作部からロッカーIDと解錠キーとを取得する。状態制御部131は、取得した解錠キーと、ロッカー情報における、取得したロッカーIDに関連付けられている解錠キーとが一致すると、選択されたロッカー6のロッカー扉を開かせる。また、状態制御部131は、選択されたロッカー6に対応する新たな解錠キーを生成するとともに、選択されたロッカー6にロッカー扉を開く開扉指示を送信してロッカー扉を開かせる。状態制御部131は、選択されたロッカー6のロッカーIDに関連付けられている解錠キーとして、生成した解錠キーを記憶部12に記憶させるとともに、当該解錠キーをユーザに通知する。ユーザは、ロッカー扉が開いたロッカー6から荷物を取り出したり、異なる荷物をロッカー6に格納したりすることができる。ロッカー6は、ロッカー扉が閉じられると、ロッカー扉を施錠する。
操作部は、選択されたロッカー6の利用終了の選択操作を受け付けると、解錠キーの入力を受け付ける。操作部は、解錠キーが入力されると、選択されたロッカー6のロッカーIDと、入力された解錠キーをロッカー管理装置1に通知する。状態制御部131は、操作部からロッカーIDと解錠キーとを取得する。状態制御部131は、ロッカー情報における、取得したロッカーIDに関連付けられている利用開始時刻と現在時刻とに基づいて、利用時間を算出する。状態制御部131は、支払済金額に対応する利用時間に比べて、算出した利用時間が超過している場合、入金部を介して、超過している利用時間に対応する利用料金の入金を受け付ける。状態制御部131は、利用料金の入金を受け付けると、取得した解錠キーと、ロッカー情報における、取得したロッカーIDに関連付けられている解錠キーとが一致するか否かを判定する。状態制御部131は、解錠キーが一致すると判定すると、選択されたロッカー6のロッカー扉を開かせる。ユーザは、ロッカー扉が開いたロッカー6から荷物を取り出して、当該ロッカー6の利用を終了することができる。
なお、状態制御部131は、支払済金額に対応する利用時間に比べて、算出した利用時間が超過しているロッカー6のロッカーIDに関連付けられている連絡先情報が示す連絡先に、利用時間が超過している旨を示す情報を通知し、ユーザ端末2から、超過している利用時間に対応する利用料金の入金を受け付けてもよい。状態制御部131は、利用料金の入金を受け付けると、入金された金額を示す情報を支払済金額に加算するとともに、解錠キーを新たに生成してもよい。そして、状態制御部131は、当該ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている解錠キーとして、生成した解錠キーを記憶部12に記憶させるとともに、生成した解錠キーを、当該ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている連絡先情報が示す連絡先に通知してもよい。
また、状態制御部131は、ロッカー6への荷物の収容時に1つの解錠キーを生成し、操作部が、ロッカー6からの荷物の取出時に、荷物の一時取出か、選択されたロッカー6の利用終了かの選択操作を受け付けたが、これに限らない。例えば、状態制御部131は、ロッカー6の利用を継続しながら開錠するための利用継続用解錠キーと、ロッカー6の利用終了時に用いる終了用解錠キーとを生成してもよい。そして、操作部は、荷物の取出操作を受け付けると、利用継続用解錠キー又は終了用解錠キーを受け付けてもよい。このようにすることで、ユーザUは、2つの解錠キーを使い分けることにより、荷物の一時取出か、選択されたロッカー6の利用終了かを選択することができる。
[商品の配送先であるロッカー6の予約]
本実施形態において、ロッカー管理装置1は、ユーザ端末2のユーザUが、販売管理装置3を介して購入した商品の配送先をロッカー6にすることを指定した場合、ロッカー6の選択及びロッカー6の予約を行う。以下に、ロッカー6の選択及び予約に関する制御部13の機能について説明を行う。
配送情報取得部132は、販売管理装置3から、ユーザUが購入する商品に関する情報である商品情報と、当該ユーザUが指定した当該商品の配送先の位置と、当該商品の配送可能時間と、ユーザUの住所を示す住所情報と、ユーザUの連絡先を示す連絡先情報と、商品の販売元の連絡先を示す販売元連絡先情報とを含む配送情報を取得する。ここで、商品情報には、商品を識別する商品ID、商品のサイズを示すサイズ情報、商品の重量を示す重量情報、商品の種別を示す種別情報、及び商品を梱包した状態を撮像した画像が含まれる。種別情報は、例えば、商品の保冷の有無を示す情報であり、例えば、常温、冷蔵、冷凍のいずれかが設定される。配送先の位置は、例えば住所情報や、駅や店舗等を示す施設情報である。配送可能時間は、例えば、配送業者の集荷センター等に商品が配送される予定の時間帯であり、商品の在庫状況等に基づいて、販売管理装置3により決定される。
なお、配送情報取得部132は、ユーザUとは異なる他のユーザの連絡先を示す関係者連絡先情報を取得してもよい。ユーザUとは異なる他のユーザは、例えば、ユーザUと同居する家族等である。また、配送情報取得部132は、ユーザUの商品の受取希望時間をさらに取得してもよい。受取希望時間は、例えば、ユーザUが商品をロッカーから受け取る予定の時間帯であり、商品の購入時にユーザUによって指定される。
ロッカー選択部133は、記憶部12に記憶されているロッカー情報を参照し、配送情報取得部132が取得した商品情報、及び配送先の位置に対応する1つのロッカーを選択する。例えば、記憶部12には、施設情報と住所情報とを関連付けた施設別住所情報が記憶されている。まず、ロッカー選択部133は、配送情報取得部132が配送先の住所として施設情報を受け付けた場合には、記憶部12に記憶されている施設別住所情報を参照し、施設情報に対応する住所情報を特定する。
ロッカー選択部133は、記憶部12に記憶されているロッカー情報に含まれる設置場所を参照し、配送情報取得部132が受け付けた住所情報、又は施設情報から特定した住所情報が示す住所の近傍の一以上の棚IDを特定する。ロッカー選択部133は、例えば、住所情報が示す住所に最も近い設置場所に関連付けられている棚IDを特定する。そして、ロッカー選択部133は、特定した棚IDに関連付けられており、利用状態が「空」であるロッカーIDのうち、選択条件を満たす1つのロッカーIDを特定する。ここで、選択条件は、ロッカー6のサイズが、商品情報に含まれる商品のサイズよりも大きいサイズであることである。
また、ロッカー選択部133は、配送情報取得部132が受取希望時間を取得している場合には、当該受取希望時間にさらに基づいてロッカー6を選択する。具体的には、ロッカー選択部133は、配送情報取得部132が受取希望時間を取得している場合、ロッカーIDに関連付けられている利用可能時間が受取希望時間を含んでいることを、選択条件に加えることにより、受取希望時間に商品を取出可能なロッカー6を選択する。このようにすることで、ロッカー管理装置1は、ユーザUが商品をロッカー6から取り出そうとするタイミングでロッカー6が利用できずに商品を取り出せなくなることを抑制することができる。
なお、ロッカー選択部133は、配送情報取得部132が取得した配送先の位置が、ユーザの住所情報が示す位置から所定範囲内である場合、当該住所情報が示す位置の最寄駅を特定してもよい。そして、ロッカー選択部133は、特定した最寄駅から当該住所情報が示す位置までの経路を特定し、当該経路上のロッカー6を選択してもよい。
例えば、ロッカー選択部133は、特定した最寄駅から当該住所情報が示す位置までの経路上の複数の住所を特定し、当該複数の住所のそれぞれが示す位置の少なくともいずれか所定範囲内に設置されているロッカー6を、経路上のロッカー6として選択する。取得された配送先の位置が、ユーザUの住所情報が示す位置から所定範囲内である場合、ユーザUが最寄駅からの帰宅途中にロッカーから商品を取り出す可能性が高い。したがって、ロッカー選択部133が、最寄駅から当該住所情報が示す位置までの経路を特定し、当該経路上のロッカー6を選択することにより、ユーザUは、帰宅途中に迂回することなくロッカー6の商品を取り出すことができる。
また、ロッカー選択部133は、配送情報取得部132が取得した配送先の位置が、ユーザの住所情報が示す位置から所定範囲内である場合において、配送情報取得部132が取得した商品情報が示す商品のサイズ又は商品の重量が所定の閾値を超えているとき、住所情報が示す位置に相対的に近い位置のロッカー6を選択してもよい。このようにすることで、ユーザUは、自宅の位置に近いロッカー6から商品を取り出すことができるので、ロッカー管理装置1は、ユーザUの負担を軽減することができる。
また、ロッカー選択部133は、配送情報取得部132が取得した商品情報が示す商品のサイズ又は商品の重量が所定の閾値を超えているとき、配置位置が相対的に低い位置のロッカー6を選択してもよい。このようにすることで、ユーザUは、取り出しやすい位置のロッカー6から商品を取り出すことができるので、ロッカー管理装置1は、ユーザUの負担を軽減することができる。
なお、ロッカー選択部133は、1つのロッカーIDを特定するものとするが、複数のロッカーIDを選択し、ユーザUから、複数のロッカーIDのうち、1つのロッカーIDの選択を受け付けてもよい。この場合、ロッカー選択部133は、例えば、配送先の位置を示す住所情報が示す住所に相対的に近い設置場所に関連付けられている複数の棚IDを特定する。ロッカー選択部133は、複数の棚IDのそれぞれに関連付けられているロッカーIDのうち、利用状態が「空」であり、選択条件を満たすロッカーIDを一以上選択する。ロッカー選択部133は、ユーザ端末2に、選択されたロッカーIDと、当該ロッカーIDに関連付けられている設置場所、配置位置、サイズ、予約料金及び利用料金とをユーザ端末2に通知し、1つのロッカーIDの選択を受け付ける。このようにすることで、ユーザUは、例えば、予約料金及び利用料金が相対的に安いロッカー6や、自身が使い慣れているロッカー6を選択することができる。
なお、ロッカー選択部133は、ユーザ端末2に、選択されたロッカーIDと、当該ロッカーIDに関連付けられている設置場所、配置位置、サイズ、予約料金及び利用料金とをユーザ端末2に通知する場合に、設置場所がユーザUの住所や帰宅ルートに近いロッカー6のロッカーIDや、予約料金及び利用料金が安いロッカー6のロッカーIDを優先的に通知してもよい。
また、記憶部12は、ユーザIDと、当該ユーザIDに対応するユーザUが過去に利用したロッカー6のロッカーIDと、ロッカー6の利用日とを関連付けた利用履歴情報を記憶してもよい。そして、ロッカー選択部133は、選択されたロッカーID等をユーザ端末2に通知する場合に、ユーザが過去に利用したロッカー6のロッカーIDに対して、ユーザが過去に利用したことがあることを示す情報を関連付けて通知してもよい。
また、ロッカー6には、受取希望時間帯までの利用料金が定額又は無料であり、受取希望時間帯を過ぎた時点で利用料金が加算されるものが含まれていてもよい。この場合、ロッカー選択部133は、受取希望時間帯までに発生する利用料金が安いロッカー6を優先的に通知してもよい。このようにすることで、ユーザUは、総額として利用料金の支払いが安いロッカー6を選択することができる。
特定部134は、配送先の位置及び配送可能時間に基づいて、配送業者によりロッカー選択部133が選択したロッカー6に商品が収容され、当該ロッカー6から商品を受け取ることが可能となる受取可能時間を特定する。
具体的には、特定部134は、配送管理装置4に、ロッカー選択部133が選択したロッカー6のロッカーIDと、設置場所と、配送可能時間と、利用可能時間とを通知することにより、当該ロッカー6に商品を収容する予定となる収容予定時間を問い合わせる。特定部134は、配送管理装置4から、収容予定時間を示す情報を取得し、当該収容予定時間よりも後の時間を、受取可能時間と特定する。
通知部135は、ロッカー選択部133が選択したロッカーの位置を示すロッカー位置情報と、特定部134が特定した受取可能時間とをユーザUに通知する。例えば、通知部135は、ロッカー選択部133が選択したロッカー6のロッカーIDと、当該ロッカーIDに関連付けられている設置場所とをロッカー6の位置情報とする。通知部135は、ロッカー位置情報と、特定部134が特定した受取可能時間と、ロッカー選択部133が選択したロッカー6の予約指示を行うための予約指示ボタンとを含む予約受付画面を生成する。通知部135は、配送情報取得部132が取得した配送情報に含まれているユーザUの連絡先情報が示す連絡先に、生成した予約受付画面を送信したり、ロッカーサービスを実現するための所定のアプリケーション上に、生成した予約受付画面を表示させたりする。
なお、記憶部12に記憶されているロッカー情報として、ロッカー棚5やロッカー6を撮像した撮像画像を関連付けて記憶させておいてもよい。そして、通知部135が、予約受付画面に、ロッカー選択部133が選択したロッカー6に関連する撮像画像を含めてもよい。また、通知部135は、予約受付画面に、配送情報取得部132が取得した商品情報(サイズ情報、商品の重量を示す重量情報、商品を梱包した状態を撮像した画像)を含めてもよい。また、配送情報取得部132は、商品情報として、商品購入サイトにおける商品に対応するURLを取得してもよい。そして、通知部135は、予約受付画面に、商品情報としての当該URLを含めてもよい。このようにすることで、ユーザUは、ロッカー6に格納された商品を容易に持ち運びできるかについて事前に把握することができる。
また、ユーザ端末2において実行される所定のアプリケーション上では、ユーザUと関係者とがチャット形式で、予約対象のロッカー6の場所を通知することができるようにしてもよい。例えば、関係者が複数の場合には、ユーザUは、複数の関係者とチャットを行うことにより、誰がロッカー6から商品を受け取るのかといったことを容易に決定することができる。
図4は、予約受付画面の一例を示す図である。図4に示すように、ロッカー6の設置位置と、ロッカーIDと、受取可能時間と、ロッカー6を予約する予約指示ボタンB1とが表示されていることが確認できる。なお、図4に示すように、予約受付画面に、ロッカー6の詳細位置を確認するための確認ボタンB2が設けられていてもよい。そして、通知部135は、確認ボタンB2が押下されたことに応じて、ロッカー6の位置を示す地図情報等を通知するようにしてもよい。
状態制御部131は、予約部として機能し、ロッカー選択部133が選択したロッカー6の予約を行う。例えば、状態制御部131は、通知部135が送信した予約受付画面を介して当該ロッカー6の予約指示を受け付ける。
状態制御部131は、予約受付画面において予約指示ボタンB1が押下されたことに応じて、選択されたロッカー6の予約指示を受け付ける。状態制御部131は、予約指示を受け付けると、ロッカー6の予約料金の入金を受け付ける。状態制御部131は、ロッカー6の入金を受け付けると、選択されたロッカー6の利用状態を「予約中」に変更することにより、ロッカー6の予約を行うとともに、解錠キーを生成する。状態制御部131は、記憶部12に記憶されているロッカー情報を参照し、選択されたロッカー6のロッカーIDに関連付けられている解錠キーとして、生成した解錠キーを記憶部12に記憶させる。
また、状態制御部131は、選択されたロッカー6のロッカーIDに関連付けられている連絡先情報として、配送情報取得部132が取得したユーザUの連絡先情報を記憶部12に記憶させる。また、状態制御部131は、当該ロッカーIDに関連付けられている関係者連絡先情報として、配送情報取得部132が取得した他のユーザの連絡先情報を記憶部12に記憶させる。また、状態制御部131は、当該ロッカーIDに関連付けられている販売元連絡先情報として、配送情報取得部132が取得した商品の販売元の連絡先情報を記憶部12に記憶させる。
また、状態制御部131は、選択されたロッカー6のロッカーIDに関連付けられている利用予定時刻として、受取可能時間に対応する時刻を記憶部12に記憶させる。例えば、状態制御部131は、選択されたロッカー6のロッカーIDに関連付けられている利用予定時刻として、受取可能時間よりも後の時刻を記憶部12に記憶させる。これにより、利用予定時刻に対して配送業者の商品の収容が間に合わず、利用状態が「予約中」から「空」に変更されてしまうことを抑制することができる。
なお、状態制御部131は、当該商品の購入時に、ロッカー6の予約に要する料金を支払うことを条件としてロッカー6を予約してもよい。また、状態制御部131は、商品の購入時に、商品がロッカー6に収容されてから当該商品をユーザが取り出すまでの時間に応じて算出される利用料金を支払うことを条件としてロッカー6を予約してもよい。
この場合、状態制御部131は、販売管理装置3を介して、預かり金という形でロッカー6の予約料金及び利用料金に対応する金額の入金を受け付ける。状態制御部131は、実際に発生した予約料金及び利用料金に対して入金された金額が少ない場合には、差分の金額の入金を受け付ける。また、状態制御部131は、実際に発生した予約料金及び利用料金に対して入金された金額が多い場合には、差分の金額の払い戻しを行う。このようにすることで、ユーザUは、商品の購入と同時にロッカーの予約料金及び利用料金の支払いができるので、商品の代金の支払いと、ロッカーの予約料金及び利用料金の支払いとを別々に行う場合に比べてユーザUの負荷を軽減することができる。
通知部135は、選択されたロッカー6が予約されると、当該ロッカー6の位置情報としてのロッカーID及び設置場所と、予約したユーザUのユーザIDと、解錠キーとを含み、当該ロッカー6への商品の配送依頼を指示する配送依頼情報を配送管理装置4に送信する。また、通知部135は、予約が完了した旨を示す予約完了情報をユーザ端末2に通知する。
配送業者は、配送依頼情報に基づいて、収容予定時間帯までに、受け取った解錠キーにより予約されたロッカー6を開錠し商品を収容し、配送管理装置4を介して、選択されたロッカー6に商品が収容されたことを示す情報をロッカー管理装置1に送信する。
通知部135は、選択されたロッカー6に商品が収容されたことを示す情報を配送業者から取得すると、当該ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている連絡先情報に基づいて、ロッカー6に当該商品が収容されたことをユーザUに通知する。また、通知部135は、配送業者から、商品が収容されたことを示すメッセージを受け付け、当該メッセージをユーザUに通知してもよい。
具体的には、選択されたロッカー6に商品が収容され、ロッカー6の扉が閉じたことを示す開扉通知を取得すると、状態制御部131は、利用状態を「予約中」から「利用中」に変更するとともに、当該ロッカー6の解錠キーを新たに生成する。通知部135は、ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている連絡先情報に基づいて、ロッカー6に当該商品が収容されたことを示す収容通知情報と、ロッカー位置情報と、生成された解錠キーとを、ユーザUに通知する。ここで、ロッカーIDにユーザUの連絡先を示す連絡先情報と、ユーザUの関係者の連絡先を示す関係者連絡先情報とが含まれている場合には、状態制御部131は、ユーザUが使用するユーザ用解錠キーと、関係者が使用する関係者用解錠キーとをそれぞれ生成してもよい。この場合、ユーザ用解錠キーと、関係者用解錠キーとは異なるキーであるものとする。このようにすることで、ロッカー管理装置1は、商品の取出時に、ユーザUと関係者とのどちらが商品を取り出したのかを特定することができ、商品を取り出さなかったユーザU又は関係者に、商品が取り出されたことを通知することができる。
なお、通知部135は、選択されたロッカー6に商品が収容されると、配送情報取得部132が取得した当該商品の種別情報に基づいて、受取期限を特定してもよい。例えば、通知部135は、種別情報が「冷凍」又は「冷蔵」の商品については、「常温」の商品に比べて受取期限を短くする。そして、通知部135は、特定した受取期限をユーザUに通知する。このようにすることで、ロッカー管理装置1は、例えば種別情報が「冷凍」又は「冷蔵」の商品を、商品の状態が悪化する前にユーザUに受け取らせる可能性を高めることができる。
また、通知部135は、選択されたロッカー6に商品が収容されたことを示す情報を配送業者から取得すると、当該ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている関係者連絡先情報に基づいて、ロッカー6に商品が収容されたことをユーザUの関係者である他のユーザに通知してもよい。具体的には、通知部135は、ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている関係者連絡先情報に基づいて、ロッカー6に当該商品が収容されたことを示す収容通知情報と、ロッカー位置情報と、生成された解錠キーとを、他のユーザに通知する。ここで、通知部135は、関係者用解錠キーが生成されている場合には、他のユーザに、当該関係者用解錠キーを通知する。このようにすることで、ユーザUだけではなく、ユーザUの関係者である他のユーザも商品を取り出すことができる。
通知部135は、ユーザUの位置を特定する。例えば、通知部135は、ユーザ端末2からユーザ端末2の位置を示す位置情報を取得し、当該位置情報に基づいてユーザUの位置を特定する。
通知部135は、ロッカー選択部133が選択したロッカー6に商品が収容された後に、特定したユーザUの位置がロッカー6の位置から所定範囲内である場合に、当該ユーザUに、当該ロッカー6の位置を通知する。例えば、通知部135は、選択されたロッカー6のロッカーIDに関連付けられている連絡先情報が示す連絡先に、ロッカー6の位置を示す地図情報を通知する。このようにすることで、ユーザUがロッカー6に近づいた場合に、ロッカー6の詳細位置を確認することができる。
また、通知部135は、受取期限までに、商品が収容されたロッカー6から商品が取り出されていない場合、ユーザU及び商品の販売元の少なくともいずれかに、商品が取り出されていないことを通知する。例えば、通知部135は、受取期限までに商品が取り出されていないロッカー6のロッカーIDに関連付けられている連絡先情報及び関係者連絡先情報の少なくともいずれかに、商品が取り出されていないことを示す情報を送信する。このようにすることで、ロッカー管理装置1は、ユーザUに商品の取出を促すことができる。
ここで、状態制御部131は、受取期限までは、商品代金と、ロッカー6の予約料金と、受取期限までの利用料金との入金が行われていれば、既に生成されている解錠キーにより、ロッカー6を解錠できるようにしてもよい。また、状態制御部131は、受取期限までに、商品が収容されたロッカー6から商品が取り出されていない場合、既に生成されている解錠キーを利用できないようにしてもよい。そして、状態制御部131は、例えば入金部を介して、受取期限後の利用料金の入金を受け付けてもよい。状態制御部131は、利用料金の入金を受け付けると、入金された金額を示す情報を支払済金額に加算するとともに、解錠キーを新たに生成してもよい。そして、状態制御部131は、当該ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている解錠キーとして、生成した解錠キーを記憶部12に記憶させるとともに、生成した解錠キーを、当該ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている連絡先情報が示す連絡先に通知してもよい。
また、通知部135は、ロッカー選択部133が選択したロッカー6の利用状態が「利用中」から「空」に変化したことに応じて、当該ロッカー6に対して生成された解錠キーを消去するとともに、予約されたロッカー6から商品を取り出したか否かをユーザUに問い合わせてもよい。そして、通知部135は、商品を取り出したことを示す回答を取得したことに応じて、当該ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている販売者連絡先情報に基づいて、商品の販売元に、ユーザUが商品を取り出したことを通知してもよい。このようにすることで、商品の販売者は、ユーザUが商品を取り出したことを確認することができる。
また、通知部135は、関係者用解錠キーによりロッカー6が解錠された場合、当該ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている連絡先情報が示すユーザUの連絡先に、関係者が商品を取り出したことを通知してもよい。また、通知部135は、ユーザ端末2において実行されている、ロッカーサービスを実現するための所定のアプリケーションにより関係者が商品を取り出したことを通知してもよい。このようにすることで、ユーザUは、関係者が商品を取り出したことを確認することができる。
また、通知部135は、関係者用解錠キーが生成されている場合において、ユーザ用解錠キーによりロッカー6が解錠された場合、当該ロッカー6のロッカーIDに関連付けられている関係者連絡先情報が示す関係者の連絡先に、ユーザUが商品を取り出したことを通知してもよい。このようにすることで、関係者は、ユーザUが商品を取り出したことを確認することができる。
また、ユーザ端末2において実行される所定のアプリケーション上では、ユーザUと関係者とがチャット形式で、商品を取り出した旨を通知し合えるようにしてもよい。このようにすることで、ユーザUは、関係者と、商品を取り出したことを容易に共有することができる。
[ロッカー管理装置1における処理の流れ]
続いて、ロッカー管理装置1における処理の流れについて説明する。図5は、本実施形態に係るロッカー管理装置1がロッカー6を予約する場合における処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、販売管理装置3は、ユーザ端末2から商品の配送先をロッカー6に指定する商品の購入要求を受け付けると(S1)、ロッカー管理装置1に配送情報を送信する(S2)。ロッカー管理装置1の配送情報取得部132は、販売管理装置3から配送情報を取得する。配送情報には、ユーザUが購入する商品に関する情報である商品情報と、当該ユーザUが指定した当該商品の配送先の位置と、当該商品の配送可能時間と、ユーザUの住所を示す住所情報と、ユーザUの連絡先を示す連絡先情報と、商品の販売元の連絡先を示す販売元連絡先情報とが含まれている。
ロッカー選択部133は、配送情報に基づいてロッカー6を選択する(S3)。
続いて、特定部134は、ロッカー選択部133が選択したロッカー6のロッカーIDと、利用可能時間と、設置場所とを配送管理装置4に通知することにより、当該ロッカーに商品を収容する予定となる収容予定時間を問い合わせる(S4)。特定部134は、配送管理装置4から、収容予定時間を示す情報を取得し(S5)、当該収容予定時間よりも後の時間を、受取可能時間と特定する(S6)。
通知部135は、ロッカー選択部133が選択したロッカー6のロッカー位置情報と、特定部134が特定した受取可能時間と、当該ロッカー6の予約指示を受け付けるため予約指示ボタンとを含む予約受付画面をユーザに通知する(S7)。
続いて、ユーザ端末2は、予約受付画面において予約指示ボタンが押下されると、ロッカー管理装置1にロッカー6の予約指示を行う(S8)。
状態制御部131は、ユーザ端末2から、ロッカー6の予約指示を受け付けると、ロッカー6の予約料金の入金を受け付ける(S9)。状態制御部131は、ロッカー6の予約料金の入金を受け付けると、当該ロッカー6の利用状態を「予約中」に変更するとともに(S10)、当該ロッカー6の解錠キーを生成する(S11)。
通知部135は、解錠キーが生成されると、当該解錠キーと、予約されたロッカー6の位置情報とを含み、当該ロッカー6への商品の配送依頼を指示する配送依頼情報を配送管理装置4に送信する(S12)。また、通知部135は、予約が完了した旨を示す予約完了情報をユーザ端末2に通知する(S13)。
図6は、本実施形態に係るロッカー管理装置1がロッカー6を予約してから収容通知情報がユーザ端末2に送信されるまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、配送業者は、配送管理装置4が取得した配送依頼情報に含まれるロッカー6の位置情報に基づいて、ロッカー6の位置を特定する。配送業者は、当該ロッカー6が設置されている位置に到着すると、ロッカー棚5に設けられている操作部を操作し、予約中のロッカーを選択するとともに、解錠キーを入力する。操作部は、ロッカーIDと、解錠キーとをロッカー管理装置1に送信する。
ロッカー管理装置1の状態制御部131は、予約中のロッカー6を解錠するか否かを判定する(S21)。具体的には、状態制御部131は、ロッカーIDと、解錠キーとを取得すると、記憶部12に記憶されているロッカー情報を参照し、当該ロッカーIDに関連付けられている解錠キーと、取得した解錠キーとが一致するか否かを判定する。状態制御部131は、ロッカーIDに関連付けられている解錠キーと、取得した解錠キーとが一致すると判定すると、ロッカー6に解錠指示を行う(S22)。
ロッカー6は、解錠指示が行われると、ロッカー扉を解錠してロッカー扉を開き(S23)、商品の収容を受け付ける(S24)。商品の収容は、ロッカー6の処理ではないため、図6では、S24に対応するブロックを破線とする。配送業者は、ロッカー6に商品を収容し、ロッカー扉を閉じる。
ロッカー6は、ロッカー扉が閉じられたか否かを判定する(S25)。ロッカー6は、ロッカー扉が閉じられたと判定すると、閉扉通知をロッカー管理装置1に送信するとともに(S26)、ロッカー扉を施錠する(S27)。ここで、閉扉通知には、ロッカーIDが含まれているものとする。
ロッカー管理装置1の状態制御部131は、閉扉通知を取得すると、閉扉通知に含まれているロッカーIDに関連付けられている利用状態を「利用中」に変更するとともに(S28)、当該ロッカー6の解錠キーを生成する(S29)。
そして、状態制御部131は、配送管理装置4から、ロッカー6への商品の収容が完了したことを示す収容完了情報を取得する(S30)。収容完了情報には、ロッカーIDが含まれており、状態制御部131は、当該ロッカーIDに関連付けられているユーザUの連絡先情報が示す連絡先、すなわち、ユーザ端末2に、商品の収容が完了したことを示す収容通知情報と、ロッカー6の位置情報と、ロッカー6の解錠キーとを送信する(S31)。なお、状態制御部131は、ロッカー6の解錠キーによりロッカー6が解錠され、ロッカーの利用状態が「利用中」から「空」に変化する場合に、ユーザ端末2において実行されている所定のアプリケーションや、ユーザUの連絡先情報が示す連絡先に、商品を受け取ったか否かの回答を受け付ける確認メッセージを表示させて、商品を受け取ったか否かの回答を受け付けてもよい。そして、状態制御部131は、ユーザUから、商品の受取が完了した旨を示す情報を取得すると、商品の販売元に、ユーザUのユーザIDと、商品を識別する商品IDとを含み、商品の受取が完了した旨を示す情報を通知してもよい。
[本実施形態における効果]
以上説明したように、本実施形態に係るロッカー管理装置1は、ユーザUが購入する商品に関する情報である商品情報と、ユーザUが指定した当該商品の配送先の位置と、当該商品の配送可能時間とを取得すると、記憶部12に記憶されているロッカー情報を参照し、取得した前記商品情報、配送先の位置及び配送可能時間に対応するロッカー6を選択する。そして、ロッカー管理装置1は、配送先の位置及び配送可能時間に基づいて配送業者により、当該ロッカー6に商品が収容されて、当該ロッカー6から商品を受け取ることが可能となる受取可能時間を特定し、当該ロッカー6の位置を示すロッカー位置情報と、特定した受取可能時間とをユーザUに通知する。このようにすることで、ロッカー管理装置1は、購入した商品に対して適切なロッカー6があることをユーザUに確認させることができる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。
上述の実施形態では、ロッカー管理装置1は、ユーザUが購入した商品を格納するロッカー6を予約するものとしたが、ユーザUが購入後、返品する商品を格納するロッカー6を予約してもよい。例えば、所定のアプリケーションが、予約したロッカー6の設置場所等を表示させる参照画面であって、商品の返品を受け付ける返品ボタンが設けられた参照画面をユーザ端末2に表示させてもよい。そして、所定のアプリケーションは、返品ボタンが押下されると、ユーザUが予約したロッカー6に格納される予定の商品、又はロッカー6への格納後にユーザが引き取った商品を特定し、当該商品の返品を示す情報をロッカー管理装置1に送信する。ロッカー管理装置1は、商品の販売店舗側に、商品の返品要求を示す情報を送信し、販売店側から、返品受取の承認と、ロッカー6の利用料金の承認を受け付けたことに応じて、ユーザUが予約したロッカー6又は当該ロッカー6の近傍のロッカー6を予約してもよい。そして、ロッカー管理装置1は予約したロッカー6を示す情報をユーザ端末2に表示させてもよい。
また、ロッカー管理装置1の制御部13は、特典付与部として機能し、受取希望時間内に商品を受け取ったユーザUに特典を付与してもよい。特典は、例えば、ロッカー6の利用料金の値引き、ユーザに付される金銭的価値としてのポイント、クーポンである。このようにすることで、受取希望時間内にロッカー6が空き状態となる可能性が高くなるので、ロッカー6を他の利用者が利用できる機会を増加し、ロッカー6の利用頻度を高めることができる。
また、例えば、状態制御部131は、ユーザUがロッカー6から商品を受け取る場合に用いる解錠キーを、ロッカー6の予約指示を受け付けたタイミングで生成しておいてもよい。そして、通知部135は、予約が完了した旨を示す予約完了情報をユーザ端末2に通知する場合に、生成した解錠キーを通知してもよい。
また、上述の実施形態では、ロッカー管理装置1が、ユーザUが購入する商品に関する情報である商品情報を収容可能なロッカー6の位置を示すロッカー位置情報と、特定した受取可能時間とをユーザUに通知したが、これに限らない。例えば、ロッカー棚5に設けられているロッカー装置が、ロッカー管理装置1が備える配送情報取得部132、ロッカー選択部133、特定部134及び通知部135と同様の機能を実装し、ユーザUが購入する商品に関する情報である商品情報を収容可能なロッカー6の位置を示すロッカー位置情報と、特定した受取可能時間とをユーザUに通知してもよい。
この場合において、ロッカー装置は、ロッカー管理装置1と通信を行う通信部、記憶部、及び制御部を備える。ロッカー装置の記憶部は、ロッカー装置を、後述する情報取得部、選択部、及び通知部として機能させる装置用プログラムを記憶する。ロッカー装置の制御部は、記憶部に記憶されている装置用プログラムを実行することにより、情報取得部、選択部、及び通知部として機能する。
ロッカー装置の情報取得部は、例えば、ロッカー装置に設けられた操作部を介してユーザUから操作入力を受け付けることにより、ユーザUが購入する商品に関する情報である商品情報と、当該ユーザUが指定した商品の配送先の位置とを取得する。ここで、情報取得部は、商品の配送可能時間を取得してもよい。
ロッカー装置の選択部は、当該ロッカー装置が有するロッカー6と、当該ロッカー装置とは異なるロッカー装置が有するロッカー6とに関する情報であるロッカー情報であり、ロッカー管理装置1に記憶されているロッカー情報を参照し、情報取得部が取得した商品情報、及び配送先の位置に対応するロッカー6を選択する。ここで、ロッカー装置は、商品の配送可能時間を取得した場合、配送先の位置及び配送可能時間に基づいて配送業者により選択部が選択したロッカーに商品が収容され、当該ロッカーからユーザUが商品を受け取ることが可能となる受取可能時間を特定する特定部を備えていてもよい。また、ロッカー装置は、当該ロッカー情報をロッカー管理装置1から取得し、自身の記憶部に記憶するようにしてもよい。
通知部は、選択部が選択したロッカー6の位置を示すロッカー位置情報を、操作部を構成するディスプレイに表示させることにより、当該ロッカー位置情報をユーザUに通知する。ここで、ロッカー装置は、商品の受取可能時間を特定した場合には、ロッカー位置情報と、当該受取可能時間とをユーザUに通知してもよい。
また、特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。