JP2020023253A - 車両の締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の閉じ断面部材とカラーを組み合わせた締結構造において、締結強度の向上を図る。【解決手段】閉じ断面部材であるサスペンションメンバでは、対向する2面であるアッパメンバ40とロアメンバ42にそれぞれ挿入孔40a、42aが形成されている。カラー50は、円筒部52とフランジ54を備えており、円筒部52は挿入孔40a、42aを貫通して挿入されている。アッパメンバ40の側では、円筒部52とアッパメンバ40とが溶接され、溶接ビード60が形成されている。また、ロアメンバ42の側では、フランジ54の外周面とロアメンバ42とが溶接され、溶接ビード62が形成されている。これらの溶接は、ロアメンバ42の側の方が溶接の線長が長くなるように行われている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両における閉じ断面部材とカラーを組み合わせた締結構造に関する。
車両では、軽量化と強度確保を両立させる観点から、しばしば周囲を部材で囲まれた断面形状をもつ閉じ断面部材が用いられている。そして、閉じ断面部材と他の部材とをボルト等で締結する場合に、閉じ断面部材の強度を補うために、円筒形状のカラーと呼ばれる補強部材を利用することがある。
下記特許文献1には、閉じ断面部材によって形成されたサスペンションメンバに、カラーを用いることが記載されている。このカラーは、閉じ断面部材にスタビライザブラケットを取り付けるためのものである。並列に並べられた2つのカラーが、一端を共通の基板に溶接された上で、サスペンションメンバの内部に配置されている。そして、スタビライザブラケットを固定する2本のボルトが、それぞれサスペンションメンバの挿入孔とカラーを貫くことで、スタビライザブラケットがサスペンションメンバに固定されている。
特開2017−213982号公報
閉じ断面部材を他の部材と十分な強度で締結するためには、まず、閉じ断面部材とカラーとの結合強度を高める必要がある。
上記特許文献1に記載された構造では、2つのカラーを並列配置している状況での技術であるが、カラーとサスペンションメンバとはボルトで締結されているにすぎず、両者の結合強度を向上させる余地がある。
また、例えば、円筒形状のカラーを閉じ断面部材の挿入孔に貫通して挿入させた場合に、単にカラーの周囲と閉じ断面部材とを溶接したのでは、カラーの周囲長に応じた溶接強度が確保できるにすぎない。
本発明の目的は、車両の閉じ断面部材とカラーを組み合わせた締結構造において、締結強度を向上させる新たな構造を実現することにある。
本発明の車両の締結構造においては、周囲を部材で囲まれた断面形状をもつ閉じ断面部材の締結に、補強部材としてカラーが用いられる車両の締結構造において、前記閉じ断面部材の対向する第1面及び第2面に形成された挿入孔と、2つの前記挿入孔を貫通して挿入される円筒部を有した前記カラーと、を備え、前記カラーの前記円筒部と前記第1面とが溶接され、前記カラーは前記円筒部の外周側に拡がるフランジを前記第2面の外面側に有しており、当該フランジと当該第2面とが溶接され、これらの溶接は、前記第1面における溶接面積よりも前記第2面における溶接面積が広くなるように行われている、ことを特徴とする。
溶接では、カラーと第1面あるいは第2面とが、熱、圧力などによって、物理的に溶融された上で一体化される。溶接の種類は特に限定されず、アーク溶接やレーザー溶接などの融接、スポット溶接などの圧接など、様々なものを用いることが可能である。こうした溶接では、結合強度は、溶接面積(一体化された部分の境界付近における断面積)に応じて向上すると考えられる。そこで、フランジを設けた部分における結合強度、すなわち、フランジと第2面との結合強度を、円筒部と第1面との結合強度よりも高くすることとして、溶接面積を設定した。
本発明の車両の締結構造の一態様においては、前記フランジの外周は円形に形成されており、前記第2面では、前記フランジの円形の外周面と当該第2面とが溶接される、ことを特徴とする。この場合においては、溶接は、ある程度の幅を持った線的な領域に対して行われるため、閉じ断面部材とカラーとが一体化する溶接面積は溶接長に比例することになる。よって、第1面における溶接長よりも第2面における溶接長の方が長く設定される。
本発明の車両の締結構造の一態様においては、前記第2面の挿入孔は、前記第1面の挿入孔よりも大きく、かつ、前記フランジよりも小さく形成されており、前記第2面では、前記フランジと当該第2面とが面接触し、かつ、前記フランジの外周面と当該第2面とが溶接される、ことを特徴とする。
本発明によれば、カラーのフランジと閉じ断面部材とが広い溶接面積で溶接されるため、フランジを設けない場合に比べて溶接強度が向上し、その結果として締結強度を向上させることが可能となる。
実施形態にかかる車両の前部構造を示す斜視図である。 図1に示したAA面におけるマウント部の断面図である。 図2のマウント部を下方からみた平面図である。 第2の実施形態にかかるマウント部の断面図である。 参考形態にかかるマウント部の断面図である。
以下に、図面を参照しながら、実施形態について説明する。説明においては、理解を容易にするため、具体的な態様について示すが、これらは実施形態を例示するものであり、他にも様々な実施形態をとることが可能である。
図1は、実施形態にかかる車両の前部の部分的構造を示す斜視図である。図示した座標系において、図中のFは車両前方向きの軸、Uは上方向きの軸、Rは搭乗者から見て右側方向の軸を表している。図1には、サスペンションメンバ10と、右フロントサイドメンバ30が図示されている。
サスペンションメンバ10は、車両の前方に設置される構造部材である。サスペンションメンバ10は、車両の前後方向(F軸方向)にのびる左サイドレール12(本実施形態における閉じ断面部材)及び右サイドレール14と、これらの間を繋ぐ車両の幅方向(R軸方向)にのびるフロントクロスメンバ16及びリアクロスメンバ18によって、略四角形状に形成されている。左サイドレール12及び右サイドレール14には、図示を省略したロアアームが取り付けられる。フロントクロスメンバ16には、エンジンマウントブラケット20が取り付けられており、エンジンマウントブラケット20には図示を省略したエンジンが固定される。
サスペンションメンバ10の左前方付近にはマウント部22が設けられ、左後方にはマウント部24が設けられている。また、図1では、右フロントサイドメンバ30に隠れているが、サスペンションメンバ10の右前方及び右後方にもマウント部が設けられている。
右フロントサイドメンバ30は、車両の右前方に配置され、車両の前後方向に長く延びる構造部材である。右フロントサイドメンバ30は、図示していない車両左側の左フロントサイドメンバとともに車両のラダー骨格を形成している。右フロントサイドメンバ30の下部には、2つの突出部32、34が設けられている。これらは、それぞれサスペンションメンバ10の右前方に取り付けられたマウント部及び右後方に取り付けられたマウント部を利用して、サスペンションメンバ10とボルト締結するために設けられている。
サスペンションメンバ10では、エンジンマウントブラケット20を通じてエンジンからの振動が入力される他、路面の凹凸にともなう振動も強く入力される。このため、サスペンションメンバ10と右フロントサイドメンバ30及び左フロントサイドメンバを高い強度で固定する必要がある。特に、マウント部22、24付近では、サスペンションメンバ10の構造上板金パネルの平坦面が比較的広く、剛性を確保することが難しい。このため、マウント部22、24付近では、騒音や振動も発生しやすい(NV:Noize and Vibrationが悪い)環境にある。そこで、本実施形態では、以下に述べるように、マウント部22、24の構造の改善を図っている。
図2は、図1のAA面に沿ったマウント部22付近の断面図である。図1に示した左サイドレール12は、図2に示すように、鉄などの金属製の板状部材であるアッパメンバ40とロアメンバ42を立体的に組み合わせて形成されている。両者は、アーク溶接によって固定されており、図2には溶接ビード46が図示されている。この連結固定により、左サイドレール12は、中空の内部44をもつ閉じ断面部材として形成されている。ここで、閉じ断面部材とは、長さ方向に垂直な断面において、周囲の全周にわたって部材が配置されており、内部に閉じられた中空の空間が作られる部材をいう。長さ方向の両端側が開放されていてもよく、また、壁面にはボルト孔などが設けられていてもよい。
アッパメンバ40には、円形の挿入孔40aが形成されており、挿入孔40aの周囲は挿入孔40aと同軸に2段の段差40b、40cが設けられている。この段差40b、40cはマウント部22におけるアッパメンバ40の剛性を高めるために設けられたものである。この段差40b、40cを除けば、アッパメンバ40は、マウント部22付近において、平坦に、かつ、(車両に配置された状態で)ほぼ水平に形成されている。ロアメンバ42は、マウント部22付近において、平坦かつ水平に形成されている。ロアメンバ42には、挿入孔40aと垂直方向に同軸となる位置に、円形の挿入孔42aが形成されている。
挿入孔40a、42aには、カラー50が挿入され、固定されている。カラー50は、鉄などの金属で作られた部材であり、円筒部52とフランジ54を備えている。円筒部52は軸方向に一様な形状に形成された(ただし、下端面52c付近では他よりも若干肉厚に形成されている)円筒形状の部位である。円筒部52の側面は、アッパメンバ40及びロアメンバ42よりも肉厚に作られている。円筒部52の内部52aは、ボルトが挿入される中空の円柱形状に形成されている。また、円筒部52の上端面52bと下端面52cは軸方向に垂直に形成されている。フランジ54は、円筒部52の下端面52cよりも若干上方において、円筒部52の外周側に円環状に拡がった部位である。フランジ54は、円筒の軸に対して垂直に拡がっており、その上面および下面は平坦に形成されている。また、フランジ54は、アッパメンバ40及びロアメンバ42よりも肉厚に作られている。
カラー50は、円筒部52が2つの挿入孔40a、42aに挿入され、全体として左サイドレール12を貫通するように垂直に配置されている。挿入孔40aと円筒部52の外周とは、若干の遊びがある程度で、ほぼ同じサイズに形成されている。そして、アッパメンバ40の上面と円筒部52の外周面とが、挿入孔40aの縁に沿って全周(2π)にわたってアーク溶接されている。溶接ビード60は、この溶接痕である。このアーク溶接は、アッパメンバ40の上面と円筒部52の外周面が接する円に沿って線的に行われており、両者が一体化した溶接ビード60の断面積は、この円の線長に比例する。円筒部52の外径(外周間の直径)をdとした場合、溶接ビード60の線長L1は、近似的に次式で表される。
L1=π×d ・・・ (1)
他方、挿入孔42aの直径は、円筒部52の外径よりも大きく、かつ、フランジ54の外径よりも小さいサイズに作られている。このため、円筒部52の外周と挿入孔42aの外縁とには大きな円環状の隙間があいている。そして、フランジ54は、その上面かつ外周よりの部分において、ロアメンバ42の外周と面的に接触している。図2には、面的に接触した重複部64が図示されている。フランジ54の外周面とロアメンバ42の下面とは、アーク溶接によって固定されており、この付近には溶接ビード62が形成されている。
図3は、図2を下方から(U軸の負の側から正の側に向かう方向)みた平面図である。ただし、図においては、アッパメンバ40と溶接ビード46は省略している。
図3に示すように、ロアメンバ42に設けられた挿入孔42aには、カラー50が挿入されている。カラー50の円筒部52から周囲に拡がるフランジ54の外径は、挿入孔42aの直径よりも大きく、ロアメンバ42の一部と重複して配置されている。フランジ54の外周とロアメンバ42とはアーク溶接によって固定されており、両者の間には、溶接ビード62が延びている。図示したように、この溶接ビード62は、フランジ54の外周の一部のみに形成されている。具体的には、円筒軸を中心とする角度θa、θb(ラジアン)の範囲で、2か所が溶接されている。フランジ54の外径をDとした場合、溶接ビードの線長L2は、近似的に次式で表される。
L2=(θa+θb)×D/2 ・・・ (2)
図3に示した例では、フランジ54の側の固定強度が、円筒部52の側の固定強度を下回ることがないように溶接が行われる。溶接個所の強度は、一般に、溶接された断面積が広くなるほど向上する。そして、実施形態にかかるアーク溶接においては、溶接部分の断面積は溶接長に比例することから、式(1)で表される溶接の線長L1と式(2)で表させる溶接の線長L2は、次式の関係を満たすように設定されている。
L1 < L2 ・・・ (3)
例えば、d=35mmとした場合、式(1)によれば、L1=110mmとなる。また、D=80mmとし、θa=θb=(2/3)×πとした場合(θaとθbは120度である)には、式(2)からL2=167mmとなり、式(3)の条件を満たすことになる。式(3)よりもさらに厳しい条件を設定することも可能であり、例えば、式(3)に代えて、L2をL1の1.2倍以上、さらには1.5倍以上に設定する条件を導入してもよい。
また、フランジ54の側では、二つの溶接ビード62の長さをほぼ等しくし(θa=θb)、かつ、これらが円筒軸の中心に対してほぼ点対象となるように配置している。すなわち、さまざまな方向からの外力に対して高い強度を確保することができるように、溶接ビード62の等方性を高める溶接が行われている。このように、フランジ54の溶接を、式(3)を満たす範囲で、複数の箇所に行うようにすれば(さらに等方性を高めた形であればなおよい)、フランジ54の側の固定強度を十分に高く設定することができる。もちろん、フランジ54の溶接を、フランジ54の外周全てにわたって行うようにしてもよい。しかし、フランジ54の全周に対して行う場合には、溶接工程に要する時間とコストが高くなることから、図3に示したように、必要な強度を確保できる範囲で部分的に溶接を行うことも有効となる。
ここで、カラー50の取り付けにかかる一連の工程について説明する。工程では、まず、鋼板を所定の形状に打ち抜いてアッパメンバ40の原形が形成される。この際には、挿入孔40aの打ち抜きも行われる。同様に、挿入孔42aの打ち抜きを含むロアメンバ42の打ち抜きが行われる。次に、アッパメンバ40とロアメンバ42が所定の形状に曲げ加工され、組み合わされて、溶接される。これにより、閉じ断面部材からなる左サイドレール12が形成される。左サイドレール12は、フロントクロスメンバ16、リアクロスメンバ18、右サイドレール14と組み合わされて、サスペンションメンバ10が形成される。これらの工程では、挿入孔40aと挿入孔42aは垂直方向に同軸となるように設計され、組み立てられるが、一般的には、公差の範囲で同軸からわずかにずれが生じることになる。
カラー50は、円筒部52の上端面52bを先頭にして、ロアメンバ42の側から挿入される。これにより、図2に示したように、円筒部52が、挿入孔42a、40aに挿入され、フランジ54はロアメンバ42と重複部64の重複をもって面的に接触する。
この状態で、円筒部52とアッパメンバ40との溶接が行われる。溶接の際には、円筒部52が、アッパメンバ40及びロアメンバ42に対して垂直となるように、高い精度で角度の調整が行われる。このため、挿入孔40a、42aが垂直に配置されていない場合には、円筒部52は、ロアメンバ42の挿入孔42aの中心からずれた位置に配置される。しかし、挿入孔42aでは、フランジ54とロアメンバ42とが公差に比べて十分に広い重複部64によって、このずれを吸収することができるため、製造及び強度上の問題は生じない。むしろ、カラー50を垂直に精度よく設置することで、マウント部22の強度を十分に高く設定することが可能となっている。また、重複部64によって、ロアメンバ42の剛性を高めNVを改善するとともに、軸方向の強度も向上させることができている。
続いて、フランジ54とロアメンバ42との溶接が行われる。この溶接は、式(3)に示した関係を満たす長さで行われ、両者は十分な強度で結合される。同様にして、カラー50は、サスペンションメンバ10の他の3隅にも取り付けられる。
その後、サスペンションメンバ10は、図1に示した右フロントサイドメンバ30の突出部32、34、及び、図示を省略した左フロントサイドメンバの2つの突出部にカラー50を介して固定される。具体的には、カラー50の上端面52bが、突出部の下面に接するように配置される。突出部の下面には、ボルト孔が設けられており、このボルト孔とカラー50の円筒部52の開口が同軸となるように、位置決めが行われる。そして、ボルトが円筒部52の下端面52cから挿入される。ボルトの頭部は円筒部52の内部52aよりも大きく作られており、下端面52cと圧着するように締め付けられる。他方、ボルトの先端は、円筒部52の内部52aを貫通し、突出部下面のボルト孔に挿入される。そして、突出部の内部にはナットが配置されており、ボルトはこのナットとねじ締結される。この工程を4つのカラー50に対して行うことで、サスペンションメンバ10と右フロントサイドメンバ30及び左フロントサイドメンバとの締結が完了する。
以上の実施形態において、カラー50の製法は特に問わない。しかし、例えば、鍛造、削り出し、鋳造などによって円筒部52とフランジ54とを一体的に形成した場合には、別部材を組み合わせた場合に比べて剛性を高めることが可能となる。またフランジ54の外周の形状は円形であるとしたが、例えば、設置される部位の形状に合わせて方形や楕円形など様々な形状とすることが可能である。しかし、円形とすることで等方性を高め、全体としてカラーの剛性および組付挿入時の容易性を向上させることが期待できる。
次に、図4を参照して、第2の実施形態について説明する。図4は図2に対応する断面図であり、図2と同一または対応する部位には同一の符号を付して説明を省略ないしは簡略化する。
図4では、図2のカラー50に代えて、カラー70が用いられている。カラー70は、円筒部72とフランジ74を備えている。カラー70とカラー50の違いは、カラー70の円筒部72の下端面72cが、フランジ74の下面と同じ位置に設定されていることである。円筒部72の上端面72bの位置は変わらないため、全体として、円筒部72が軸方向に短く形成されている。
カラー70は、カラー50に比べて、若干小さく作られるため、軽量化及び低コスト化を図ることが可能となる。円筒部72の内部72aに挿入されるボルトも短くすることが可能となる。また、ボルトの頭部は、円筒部72の下端面72cのみならず、フランジ74の下面も使って広い面積で受けることが可能となるため、ボルト締結の安定度を向上させることが期待できる。
ここで、図5を参照して、参考形態について説明する。図5は、図2及び図4に対応する断面図であり、図2及び図4と同一または対応する部位には同一の符号を付して説明を省略ないしは簡略化する。
図5では、カラー100が用いられている。このカラー100は、円筒部102のみによって形成されており、フランジを有していない。このため、ロアメンバ42には、円筒部102の外径よりもわずかに大きく作られた挿入孔42xが設けられている。そして、挿入孔42x付近では、円筒部102の外周面と、ロアメンバ42の下面とが、全周にわたってアーク溶接されて、溶接ビード110が形成されている。円筒部102の上端面102bと下端面102cの位置、及び円筒部102の内部102aの形状は、図2に示したものと同様である。
この構成によれば、カラー100を垂直に設置するためには、カラー100が串刺しされる挿入孔40a、42xの配置を極めて精度よく設定する必要があり、時間とコストを要することになる。また、円筒部102の外周面とロアメンバ42の下面との溶接長は、最長でも、円筒部102の外周の長さにしかならない。さらに、ロアメンバ42の広い面における剛性の補強ができていない。これに対し、図2〜図4に示した実施形態では、上述のように、これらの点を改善することができている。
以上の説明では、サスペンションメンバ10と右フロントサイドメンバ30及び左フロントサイドメンバとの締結を例に挙げて説明した。しかし、本実施形態にかかる締結構造は、車両の他の箇所にも適用可能である。一例としては、上記特許文献1に記載されたサスペンションメンバとスタビライザブラケットの固定に適用する態様が挙げられる。また、別の例としては、右フロントサイドメンバ30などの閉じ断面部材に対して、カラーを設置し、他部材と締結する態様が挙げられる。車両では、軽量化の観点から閉じ断面部材だけでは、他部材との締結において十分な強度を確保できないため、そのような様々な箇所に本実施形態を適用することが有効となる。
10 サスペンションメンバ、12 左サイドレール、14 右サイドレール、16 フロントクロスメンバ、18 リアクロスメンバ、20 エンジンマウントブラケット、22、24 マウント部、30 右フロントサイドメンバ、32、34 突出部、40 アッパメンバ、40a 挿入孔、40b、40c 段差、42 ロアメンバ、42a、42x 挿入孔、44 内部、46 溶接ビード、50、70、100 カラー、52、72、102 円筒部、52a、72a、102a 内部、52b、72b、102b 上端面、52c、72c、102c 下端面、54、74 フランジ、60 溶接ビード、62、110 溶接ビード、64 重複部。

Claims (3)

  1. 周囲を部材で囲まれた断面形状をもつ閉じ断面部材の締結に、補強部材としてカラーが用いられる車両の締結構造において、
    前記閉じ断面部材の対向する第1面及び第2面に形成された挿入孔と、
    2つの前記挿入孔を貫通して挿入される円筒部を有した前記カラーと、
    を備え、
    前記カラーの前記円筒部と前記第1面とが溶接され、
    前記カラーは前記円筒部の外周側に拡がるフランジを前記第2面の外面側に有しており、当該フランジと当該第2面とが溶接され、
    これらの溶接は、前記第1面における溶接面積よりも前記第2面における溶接面積が広くなるように行われている、ことを特徴とする車両の締結構造。
  2. 請求項1に記載の車両の締結構造において、
    前記フランジの外周は円形に形成されており、
    前記第2面では、前記フランジの円形の外周面と当該第2面とが溶接される、ことを特徴とする車両の締結構造。
  3. 請求項1に記載の車両の締結構造において、
    前記第2面の挿入孔は、前記第1面の挿入孔よりも大きく、かつ、前記フランジよりも小さく形成されており、
    前記第2面では、前記フランジと当該第2面とが面接触し、かつ、前記フランジの外周面と当該第2面とが溶接される、ことを特徴とする車両の締結構造。
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