JP2020143515A - 構造体への補強部材の固定構造、h形鋼用固定部材 - Google Patents

構造体への補強部材の固定構造、h形鋼用固定部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 作業性に優れ、効率よく構造体を補強することが可能な構造体への補強部材の固定構造及びH形鋼用固定部材を提供する。【解決手段】 固定部材30は、主に、一対の挟持部材25a、25bから構成される。挟持部材25a、25bの幅方向の両端部には、凸部33が設けられる。一対の挟持部材25a、25bによって柱3のウェブ3cを挟み込むように配置されて、ボルト37で固定される。凸部33は、柱3のウェブ3cに対して、フランジ3a、3b近傍にのみ接触し、凸部33以外の部位ではウェブ3cとは接触しない。すなわち、凸部33同士の間であって、柱3のフランジ3a、3bの対向方向に対するウェブの3c略中央部には、挟持部材25a、25bとの間に隙間39が形成される。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば柱及び梁からなる構造体に対して補強部材が固定された構造体への補強部材の固定構造等に関するものである。
従来、例えば方杖やブレースのように、柱と梁からなる構造体に対して補強部材を斜めに固定して、構造体を補強する方法がある。例えば、既設の柱や梁に、補強部材を固定することで、既存の構造体を補強することができる。このような補強部材は、例えば溶接によって柱や梁に接合される。
また、補強部材を溶接ではなく、H形鋼からなる柱や梁のフランジ部にプレートによって固定する方法がある(特許文献1)。
特開2013−177797号公報
しかし、柱や梁に対して、例えば高所で補強部材を溶接する場合には、高所において、ビードなどが飛び散る場合があり、溶接作業時に、下方で他の作業を並行して行うことができず、作業効率が悪い。また、火気厳禁の工場などでは溶接作業を行うことができない。
これに対し、特許文献1のように、溶接を行わずに補強部材を柱や梁に固定する方法によれば、上述した問題は回避することができる。しかし、特許文献1のように、H形鋼のフランジ部に補強部材を固定すると、それぞれのフランジ部を一対の部材で挟み込む必要があることから、部品点数が多く、多数のボルトを用いるため、固定のために多くの作業時間を要する。
一方、補強部材をフランジではなくウェブに固定しようとすると、力がかかった際に、ウェブが変形して、十分に柱と梁との間で力を伝達できないおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、作業性に優れ、効率よく構造体を補強することが可能な構造体への補強部材の固定構造及びH形鋼用固定部材を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、柱又は梁に補強部材を有する構造体への補強部材の固定構造であって、前記柱又は前記梁の一方が、第1のH形鋼からなり、前記第1のH形鋼のウェブに接合される第1の固定部材と、前記第1の固定部材に接合される補強部材と、を具備し、前記第1の固定部材は、一対の挟持部材を有し、少なくとも一対の前記挟持部材が、前記第1のH形鋼のウェブを挟み込むように配置されてボルトで固定され、前記第1のH形鋼のフランジの対向方向に対して、前記挟持部材と前記第1のH形鋼のウェブの略中央部との間に隙間が形成されることを特徴とする構造体への補強部材の固定構造である。
前記挟持部材は、両端部近傍に凸部を有し、前記凸部が前記第1のH形鋼のウェブのフランジ近傍に接触し、前記凸部同士の間において、前記挟持部材とウェブとの間に隙間が形成されてもよい。
前記第1の固定部材は、一対の前記挟持部材と複数の受け部材を有し、前記受け部材は伸縮可能な棒状部材であり、前記第1のH形鋼のウェブの両側に配置され、前記受け部材の両端が、前記第1のH形鋼のフランジ近傍のウェブに接触し、前記挟持部材は、前記受け部材を介して前記第1のH形鋼のウェブを挟み込んでもよい。
この場合には、前記受け部材の内部には空間を有し、前記第1のH形鋼のフランジ間に配置された状態で、内部に固化材が充填されて、前記受け部材の長さが固定されてもよい。
また、前記受け部材の両端部には、前記第1のH形鋼のフランジとウェブとの間のフィレット部の形状に対応した外形のアタッチメントが取り付けられ、前記アタッチメントを介して、前記受け部材が前記フィレット部近傍と接触してもよい。
前記構造体は、前記第1のH形鋼と、前記第1のH形鋼と略直交して接合される第2のH形鋼と、を具備し、前記第2のH形鋼の長手方向と、前記第1のH形鋼の弱軸方向とが略一致し、前記補強部材の一端は、前記第2のH形鋼に接合される第2の固定部材と前記第1の固定部材の両方に接合されてもよい。
前記第2の固定部材は、補強金具と端部材を有し、少なくとも一対の前記補強金具が、前記第2のH形鋼のウェブを挟み込むように配置されてボルトで固定されるとともに、それぞれの前記補強金具と前記端部材とで前記第2のH形鋼のフランジを挟み込んだ状態で、前記補強金具と前記端部材とがボルトで接合され、前記端部材に前記補強部材の一端が固定されてもよい。
第1の発明によれば、一対の挟持部材で第1のH形鋼のウェブを挟み込み、挟持部材がボルトで接合されるため、溶接作業が不要である。また、挟持部材を一対のフランジのそれぞれに取り付ける場合と比較して、部品点数が少なくて済み、取り付け作業が容易である。
また、挟持部材でウェブを挟み込んだ際に、ウェブのフランジ近傍において挟持部材と接触するが、フランジから離れた略中央部には、挟持部材とウェブとの間に隙間が形成される。したがって、挟持部材からの力は、ウェブの中央部近傍には伝達されず、ウェブの端部近傍(フランジ近傍)にのみ伝達される。通常、H形鋼は、ウェブの法線方向が弱軸方向となり、ウェブの面に対して垂直な方向への力に弱い。特に、ウェブの中央部近傍においてウェブに垂直な方向へ力が加わると、ウェブが大きく変形する恐れがある。
これに対し、第1の発明では、ウェブの最も弱い部分への力の伝達を避け、フランジに近い部位にのみ力を伝達することで、ウェブの変形を抑制し、構造体へ力を効率よく伝達することができる。
このような隙間を形成する方法としては、挟持部材の両端部近傍に凸部を形成し、凸部をウェブのフランジ近傍に接触させることで、ウェブ中央部近傍において挟持部材との間に隙間を形成することができる。
また、第1の固定部材としては、挟持部材と受け部材とを用いることもできる。この場合、受け部材を伸縮可能とすることで、H形鋼のサイズに応じて受け部材の長さを調整することができる。また、受け部材を短い状態で配置した後に、伸ばして固定することで、確実に受け部材をフランジ近傍に設置することができる。
また、受け部材を伸ばした後に、内部に固化材を充填して固化することで、受け部材の長さを固定することができる。
また、受け部材の両端部に、フランジとウェブの間のフィレット形状に対応した形状のアタッチメントを取り付けることで、受け部材からの力を、アタッチメントを介して、ウェブの端部近傍(フィレット部)に伝達することができる。
また、補強部材を第1のH形鋼に固定される第1の固定部材のみではなく、第2のH形鋼に固定された第2の固定部材にも固定することができる。例えば、第1のH形鋼と第2のH形鋼の交差部近傍に補強部材を固定する場合には、補強部材を第1の固定部材と第2の固定部材の両方に固定することで、補強部材からの力を第1のH形鋼と第2のH形鋼の両方に伝達することができる。
また、第2の固定部材の補強金具で第2のH形鋼のウェブを挟み込むとともに、補強金具と端部材とで第2のH形鋼のフランジを挟み込むようにすることで、第2の固定部において、補強部材からの力を効率よく第2のH形鋼に伝達することができる。
第2の発明は、H形鋼の弱軸方向へ補強部材を設置可能な固定部材であって、前記固定部材は、一対の挟持部材を有し、前記挟持部材は、両端部近傍に凸部を有し、少なくとも一方の前記挟持部材の前記凸部とは逆側の背面側にガセットプレートが取り付けられ、前記挟持部材をH形鋼のウェブの両側に配置した際に、前記挟持部材の前記凸部をH形鋼のフランジ近傍のウェブに接触させた状態で、前記挟持部材によってH形鋼のウェブを挟み込むことが可能であることを特徴とするH形鋼用固定部材である。
前記ガセットプレートと前記挟持部材の背面との間にはリブが設けられてもよい。
第2の発明によれば、既設の構造体に容易に固定することができ、効率よく補強部材からの力を構造体へ伝達することが可能なH形鋼用固定部材を得ることができる。
また、ガセットプレートと挟持部材の背面との間にリブが設けられるため、十分な強度を確保することができる。
第3の発明は、H形鋼の弱軸方向へ補強部材を設置可能な固定部材であって、前記固定部材は、一対の挟持部材と複数の受け部材を有し、前記受け部材は伸縮可能な棒状部材であり、前記受け部材をH形鋼のウェブの両側に配置した際に、前記受け部材の両端を、H形鋼のフランジ近傍のウェブに接触させた状態で、前記挟持部材によって前記受け部材を介してH形鋼のウェブを挟み込むことが可能であることを特徴とするH形鋼用固定部材である。
第3の発明によれば、既設の構造体に容易に固定することができ、効率よく補強部材からの力を構造体へ伝達することが可能なH形鋼用固定部材を得ることができる。
本発明によれば、作業性に優れ、効率よく構造体を補強することが可能な構造体への補強部材の固定構造及びH形鋼用固定部材を提供することができる。
構造体の補強構造1の一部を示す斜視図。 図1のA矢視図。 固定部材30を示す図。 (a)は、図2のB−B線断面図、(b)は(a)のD部拡大図。 図2のC−C線断面図。 補強金具15を示す斜視図。 固定部材30aの使用方法を示す図。 図7のE−E線断面図。 受け部材41とアタッチメント43を示す図。 受け部材41の断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施の形態にかかる構造体の補強構造1について説明する。図1は、構造体の補強構造1の一部を示す斜視図である。構造体の補強構造1は、柱3と梁5とからなる構造体に対する補強構造である。
図示した構造体は、第1のH形鋼である柱3と、第2のH形鋼である梁5とが略直交して接合されて構成される。柱3は、ウェブ3cと、ウェブ3cの両端に設けられるフランジ3a、3bからなる。また、梁5は、ウェブ5cと、ウェブ5cの両端に設けられるフランジ5a、5bからなる。なお、第1のH形鋼と第2のH形鋼は、いずれが柱又は梁であってもよい。又は、例えば両者が梁であってもよく、柱や梁ではない他の構造体であってもよい。
梁5の長手方向と柱3の弱軸方向とは略一致する。柱3と梁5との接合部近傍には、柱3および梁5に対してH形鋼用固定部材を介して、斜めに補強部材11の一端が固定される。より詳細には、柱3のウェブ3cに、第1の固定部材である固定部材30が接合され、補強部材11は、固定部材30に接合される。また、梁5のウェブ5cに、第2の固定部材である固定部材10が接合され、補強部材11は、固定部材10にも接合される。すなわち、補強部材11の一端は、梁5と柱3の両方に接合される。なお、補強部材11の他端は、他の固定部材によって他の柱、梁、床などの構造物に接合される。すなわち、本実施形態では、補強部材11は、例えば、構造体の方杖やブレースとして機能する例について説明する。
次に、構造体の柱3への補強部材11の固定構造について説明する。図2は、図1のA矢視断面図であり、図3は、固定部材30の分解斜視図、図4(a)は、図2のB−B線断面図である。固定部材30は、主に、H形鋼の弱軸方向へ補強部材11を設置するための部材である。
図3に示すように、固定部材30は、主に、一対の挟持部材25a、25bから構成される。挟持部材25a、25bの幅方向(H形鋼へ取り付ける際に、一対のフランジの対向方向に対応する)の両端部近傍には、凸部33が設けられる。凸部33は、互いの対向方向に突出する。少なくとも一方の挟持部材25aの背面側(凸部33が形成される側とは逆側)には、挟持部材25aに略垂直にガセットプレート27が取り付けられる。ガセットプレート27は、補強部材11が接合される部位である。なお、補強部材11とガセットプレート27とは、図示を省略したボルト等で固定される。
図1に示すように、本実施形態では、梁5が、柱3の中心ではなく、柱3の端部側(フランジ3a側)に偏心した位置に接合される。すなわち、柱3が側柱または隅柱である例を示す。補強部材11を梁5の中心位置に配置するためには、ガセットプレート27を、梁5の中心位置に配置する必要があるため、この場合には、図4(a)に示すように、ガセットプレート27は、柱3の中心から偏心した位置に配置される。すなわち、ガセットプレート27は、挟持部材25aの幅方向の中心ではなく、挟持部材25aの幅方向の一方の端部側へ偏心した位置に接合される。
なお、柱3が中柱の場合や、補強部材11を梁5に接合せずに柱にのみ接合する場合には、ガセットプレート27は、柱3の中心位置に配置すればよい。すなわち、挟持部材25aの幅方向の略中心位置にガセットプレート27を接合すればよい。
ガセットプレート27と挟持部材25aの背面との間には複数のリブ29aが設けられる。図4(a)に示すように、略三角形のリブ29aは、挟持部材25aの幅方向の端部から、ガセットプレート27の所定の高さまで配置され、挟持部材25aおよびガセットプレート27と接合される。前述したように、ガセットプレート27には、補強部材11が接合されるため、リブ29aは、補強部材11と干渉しないように、ガセットプレート27に固定される。
図3に示すように、挟持部材25a、25bには、それぞれ孔31a、31bが設けられる。また、図4(a)に示すように、柱3のウェブ3cには、孔31a、31bに対応する部位に孔35が設けられる。少なくとも一対の挟持部材25a、25bによって柱3のウェブ3cを挟み込むように配置されて、孔31a、35、31bを貫通するようにボルト37が設けられ、挟持部材25a、25bがボルト37で固定される。
挟持部材25a、25bの幅は、柱3のウェブ3cの高さ(フランジ3a、3bの間隔)よりもわずかに狭い。したがって、挟持部材25a、25bの両端部は、ウェブ3cのフランジ3a、3b近傍に位置し、挟持部材25a、25bの両端部に形成される凸部33同士でウェブ3cが挟み込まれる。
図4(b)は、図4(a)のD部拡大図である。挟持部材25a、25bでウェブ3cを挟み込むと、凸部33がウェブ3cと接触する。このように、挟持部材25a、25bをH形鋼のウェブ3cの両側に配置した際に、挟持部材25a、25bの凸部33をウェブ3cのフランジ3a、3b近傍に接触させてウェブ3cを挟み込むことができる。なお、凸部33の形状を、ウェブ3cとフランジ3a、3bとの間のフィレット部3dの形状に対応した円弧形状を形成しておくことで、凸部33をより確実にウェブ3cに接触させることができる。
このように、凸部33は、柱3のウェブ3cに対して、フランジ3a、3b近傍にのみ接触し、凸部33以外の部位ではウェブ3cとは接触しない。すなわち、凸部33同士の間であって、柱3のフランジ3a、3bの対向方向に対するウェブの3c略中央部には、挟持部材25a、25bとの間に隙間39が形成される。
例えば、図4(a)において、補強部材11の軸方向に力が付与されると、力は、固定部材30を介して柱3へ伝達される。この際、力がウェブ3cの全体に伝達されるのではなく、ウェブ3cのフランジ3a、3b近傍にのみ伝達される。ウェブ3cに垂直な方向に対して、フランジ3a、3b近傍と比較してウェブ3cの中央部近傍は耐力が小さく、容易に変形する。これに対し、フランジ3a、3b近傍にのみ力を伝達することで、柱3の弱軸方向に対しても、ウェブ3cの変形を抑制することができる。
次に、構造体の梁5への補強部材11の固定構造について説明する。図5は、図2のC−C線断面図であり、図6は、固定部材10の補強金具15を示す斜視図である。固定部材10は、主に、一対の補強金具15と、端部材13とから構成される。
図5に示すように、梁5には、補強金具15がボルト21aで固定される。また、梁5に固定されたそれぞれの補強金具15と、端部材13とが、それぞれボルト21bで接合される。
端部材13は例えば板状の部材であり、端部材13の背面には、ガセットプレート27が接合される。すなわち、補強部材11の端部がガセットプレート27を介して端部材13と接合される。ガセットプレート27と端部材13との間には、リブ29bが接合されて補強される。なお、端部材13は、板状でなくてもよく、例えば、所定の形状の鋳鋼などでもよい。また、端部材13とガセットプレート27は、一体で構成されてもよく、別体で構成されて接合されてもよい。また、端部材13と挟持部材25aとは接合されていてもよく、離れていてもよい。
図6に示すように、補強金具15は、第1の固定部である固定部19aと、第2の固定部である固定部19bとを有する。固定部19a、19bは、互いに略直交してもよいが、固定部19bの下面を、固定部19aに対して完全に直交せずに、やや鋭角に設定してもよい。固定部19aには、ボルト21aが挿通される孔23aが設けられる。また、固定部19bには、ボルト21bが挿通される孔23bが設けられる。
図5に示すように、一対の補強金具15が、互いの固定部19aによって、梁5のウェブ5cを挟み込むように対向して配置される。梁5には、孔23dが形成され、一対の補強金具15の孔23aとウェブ5cの孔23dとが一直線上に並ぶように配置される。孔23a、23dにはボルト21aが挿通される。ボルト21aによって、補強金具15が梁5のウェブ5cに固定される。
補強金具15の固定部19bは、フランジ5b(補強部材11が配置される側のフランジ)の両側にフランジの外方に張り出す。固定部19bの孔23bは、フランジ5bよりも外側に配置される。フランジ5bを挟み込むようにして、固定部19bと対向する部位には、端部材13が配置される。端部材13には、孔23cが形成され、孔23b、23cにボルト21bが挿通される。すなわち、補強金具15の固定部19bと端部材13とで梁5の一方のフランジ5bを挟み、固定部19bと端部材13とがフランジ5bの外方の張り出し部において、ボルト21bによって接合される。なお、端部材13とフランジ5bとの間に、さらに接着剤を塗布して接着してもよい。
ここで、前述したように、固定部19bの下面を、固定部19aに対してやや鋭角にすることで、固定部19a、19bとの交差部近傍の外面(角部)を、ウェブ5cとフランジ5bとの交差部近傍と接触させることができるとともに、固定部19bの先端側において、フランジ5bとの間に隙間を形成することができる。この際、補強金具15の固定部19aと固定部19bとの角部の外面形状は、梁5のウェブ9とフランジ5bの交差部近傍のフィレット形状に対応する形状としてもよい。
補強金具15と梁5とが、固定部19aと固定部19bとの交差部近傍(角部の外面)とウェブ5cとフランジ5bの交差部近傍とで接触することで、補強金具15にかかる力を、ウェブ5cで受けることができる。例えば、補強部材11が図5の下方に引っ張られた際に、補強部材11からの引張力は、端部材13を介して補強金具15に伝達されるが、補強金具15からの力は、ウェブ5cとフランジ5bの交差部近傍で受け止められ、ウェブ5cによって支持される。
また、補強部材11は、端部材13の幅方向の略中央に接合される。すなわち、補強部材11の中心軸は、ウェブ5cの延長線上に位置する。このため、例えば、補強部材11が図5の下方から圧縮された際に、補強部材11からの圧縮力は、端部材13を介してウェブ5cで受け止められる。
このように、補強金具15から梁5への力の伝達は、固定部19aとウェブ9との間の摩擦力によるものではない。このため、ボルト21aは、固定部19aとウェブ9との間の摩擦力を発揮させるだけの軸力が不要である。すなわち、ボルト21aは、補強部材11から引張力が補強金具15のボルト21bの位置に伝達された際に、一対の補強金具15の上部が開くことを防止できる程度の軸力でよい。
以上、本実施の形態によれば、溶接を用いることなく、補強部材11を柱3及び梁5に固定することができる。また、特に柱3の弱軸方向に対する補強部材11からの力を、H形鋼のウェブ3cの全体ではなく、フランジ3a、3b近傍にのみ伝達することで、ウェブ3cの変形を抑制することができる。
同様に、梁5に対する補強部材11からの力を、H形鋼のフランジ5bではなく、フランジ5bとウェブ5cとの交点近傍を起点としてウェブ5cで受けることができるため、フランジ5bの変形を抑制することができる。
なお、本実施形態では、柱3と梁5の交差部近傍における補強部材11の固定構造について説明したが、例えば、梁5から離れた位置の柱3へ補強部材11を固定してもよい。この場合には、固定部材30のみを用いればよい。すなわち、固定部材10、30は、必ずしも同時に使用されなくてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかる固定部材について説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同一の機能を奏する構成については、図1〜図6と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図7は、第2の実施形態にかかる固定部材30を用いた補強部材の固定構造を示す図であり、図8は、図7のE−E線断面図である。なお、図7においては、補強部材11及び梁5の図示を省略し、挟持部材25cとガセットプレート27の透視図とする。また、図8においては、柱3が中柱であり、ガセットプレート27が柱3の中心に配置する例を示す。
図8に示すように、第1の固定部材である固定部材30aは、主に、一対の挟持部材25c、25dと複数の受け部材41から構成される。挟持部材25c、25dは、固定部材30の挟持部材25a、25bと略同様の構成であるが、凸部33が形成されておらず平坦な板状部材である。挟持部材25cの背面には、挟持部材25aと同様に、ガセットプレート27が接合される。
柱3のウェブ3cには、複数の受け部材41とアタッチメント43が併設される。図9は、受け部材41とアタッチメント43の斜視図であり、図10は、受け部材41の断面図である。図10に示すように、受け部材41は、ねじ部47によって全体として伸縮可能な棒状部材である。受け部材41の内部には、空間51が形成され、空間51と外部とが孔45によって連通する。
受け部材41の両端部には、アタッチメント43が取り付けられる。アタッチメント43は、受け部材41の端部が挿入される凹部49を有する。アタッチメント43は、柱3に取り付けられる際に、ウェブ3cのフランジ3a、3b近傍と接触する部位である。このため、アタッチメント43の外形は、フランジ3a、3bとウェブ3cとの間のフィレット形状に対応した円弧形状となる。
図8に示すように、受け部材41は、所定の長さに伸ばした状態で、ウェブ3cの両側に配置され、受け部材41の両端部にはアタッチメント43が取り付けられる。受け部材41の長さを、ウェブ3cの高さ(フランジ3a、3bの間隔)よりもわずかに短い状態で配置することで、アタッチメント43をウェブ3cのフランジ3a、3b近傍に接触させることができる。すなわち、アタッチメント43を介して、受け部材41の両端部をフランジ3a、3bとウェブ3cとの間のフィレット部近傍に接触させることができる。したがって、一対のアタッチメント43の間であって、フランジ3a、3bの対向方向に対するウェブ3cの略中央部において、受け部材41とウェブ3cの間には隙間39が形成される。
なお、受け部材41は、前述したように、長さの調整が可能である。このため、フランジ3a、3b間において、ウェブ3cの高さ(フランジ3a、3bの間隔)に対応した長さに、受け部材41を伸ばした状態で配置される。この際、孔45から受け部材41の内部の空間51に固化材53を充填して固化することで、受け部材41の長さが固定され、受け部材41の長さが変化することを抑制することができる。
この状態で、ウェブ3cの両側において、挟持部材25c、25dを受け部材41の外側に配置し、ボルト37で固定する。すなわち、挟持部材25c、25dによって受け部材41を介してウェブ3cを挟み込むことができる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、伸縮可能な受け部材41を用いることで、複数のサイズのH形鋼にも適用が可能である。また、挟持部材25c、25dは凸部33が不要であり、平坦な板状部材でよいため、製造が容易である。なお、挟持部材25c、25dは、必ずしも、受け部材41の全長にわたって配置される必要がない。このため、サイズが小さくても、受け部材41に力が伝達できれば、H形鋼のサイズごとに挟持部材のサイズを製造する必要はない。
また、受け部材41の内部に固化材53を充填可能とすることで、受け部材41が振動等によって短くなることが抑制され、H形鋼からの脱落や位置ずれが生じることを抑制することができる。
また、フィレット形状に対応した外形のアタッチメント43を用いることで、効率よく、受け部材41からの力をフランジ3a、3b近傍のウェブ3cへ伝達することができる。なお、本発明において、アタッチメント43を用い、ウェブ3cと受け部材41の間にアタッチメント43が配置される場合でも、受け部材41は、アタッチメント43を介してウェブ3cに接触しているものとする。また、アタッチメント43を用いずに、受け部材41の端部近傍の形状自体をフィレット形状に対応した外形としてもよい。
このように、H形鋼の弱軸方向へ補強部材11を固定する際に、固定部材を、ウェブ3cの中央部付近と接触させずに、フランジ3a、3b近傍とのみ接触させることで、ウェブ3cの変形を抑制することができ、効率よく補強部材11からの力をH形鋼へ伝達することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………構造体の補強構造
3………柱
3a、3b、5a、5b………フランジ
3c、5c………ウェブ
3d………フィレット部
5………梁
10、30、30a………固定部材
11………補強部材
13………端部材
15………補強金具
19a、19b………固定部
21a、21b、37………ボルト
23a、23b、23c、23d、31a、31b、35………孔
25a、25b、25c、25d………挟持部材
27………ガセットプレート
29a、29b………リブ
33………凸部
39………隙間
41………受け部材
43………アタッチメント
45………孔
47………ねじ部
49………凹部
51………空間
53………固化材

Claims (10)

  1. 構造体への補強部材の固定構造であって、
    構造体を構成する第1のH形鋼と、
    前記第1のH形鋼のウェブに接合される第1の固定部材と、
    前記第1の固定部材に接合される補強部材と、
    を具備し、
    前記第1の固定部材は、一対の挟持部材を有し、
    少なくとも一対の前記挟持部材が、前記第1のH形鋼のウェブを挟み込むように配置されてボルトで固定され、
    前記第1のH形鋼のフランジの対向方向に対して、前記挟持部材と前記第1のH形鋼のウェブの略中央部との間に隙間が形成されることを特徴とする構造体への補強部材の固定構造。
  2. 前記挟持部材は、両端部近傍に凸部を有し、前記凸部が前記第1のH形鋼のウェブのフランジ近傍に接触し、前記凸部同士の間において、前記挟持部材とウェブとの間に隙間が形成されることを特徴とする請求項1記載の構造体への補強部材の固定構造。
  3. 前記第1の固定部材は、一対の前記挟持部材と複数の受け部材を有し、
    前記受け部材は伸縮可能な棒状部材であり、前記受け部材はは、前記第1のH形鋼のウェブの両側に配置され、前記受け部材の両端が、前記第1のH形鋼のフランジ近傍のウェブに接触し、前記挟持部材は、前記受け部材を介して前記第1のH形鋼のウェブを挟み込むことを特徴とする請求項1記載の構造体への補強部材の固定構造。
  4. 前記受け部材の内部には空間を有し、前記第1のH形鋼のフランジ間に配置された状態で、内部に固化材が充填されて、前記受け部材の長さが固定されることを特徴とする請求項3記載の構造体への補強部材の固定構造。
  5. 前記受け部材の両端部には、前記第1のH形鋼のフランジとウェブとの間のフィレット部の形状に対応した外形のアタッチメントが取り付けられ、前記アタッチメントを介して、前記受け部材が前記フィレット部近傍と接触することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の構造体への補強部材の固定構造。
  6. 前記構造体は、前記第1のH形鋼と、前記第1のH形鋼と略直交して接合される第2のH形鋼と、を具備し、
    前記第2のH形鋼の長手方向と、前記第1のH形鋼の弱軸方向とが略一致し、
    前記補強部材の一端は、前記第2のH形鋼に接合される第2の固定部材と前記第1の固定部材の両方に接合されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の構造体への補強部材の固定構造。
  7. 前記第2の固定部材は、補強金具と端部材を有し、
    少なくとも一対の前記補強金具が、前記第2のH形鋼のウェブを挟み込むように配置されてボルトで固定されるとともに、それぞれの前記補強金具と前記端部材とで前記第2のH形鋼のフランジを挟み込んだ状態で、前記補強金具と前記端部材とがボルトで接合され、前記端部材に前記補強部材の一端が固定されることを特徴とする請求項6記載の構造体への補強部材の固定構造。
  8. H形鋼の弱軸方向へ補強部材を設置可能な固定部材であって、
    前記固定部材は、一対の挟持部材を有し、
    前記挟持部材は、両端部近傍に凸部を有し、
    少なくとも一方の前記挟持部材の前記凸部とは逆側の背面側にガセットプレートが取り付けられ、
    前記挟持部材をH形鋼のウェブの両側に配置した際に、前記挟持部材の前記凸部をH形鋼のフランジ近傍のウェブに接触させた状態で、前記挟持部材によってH形鋼のウェブを挟み込むことが可能であることを特徴とするH形鋼用固定部材。
  9. 前記ガセットプレートと前記挟持部材の背面との間にはリブが設けられることを特徴とする請求項8記載のH形鋼用固定部材。
  10. H形鋼の弱軸方向へ補強部材を設置可能な固定部材であって、
    前記固定部材は、一対の挟持部材と複数の受け部材を有し、
    前記受け部材は伸縮可能な棒状部材であり、前記受け部材をH形鋼のウェブの両側に配置した際に、前記受け部材の両端を、H形鋼のフランジ近傍のウェブに接触させた状態で、前記挟持部材によって前記受け部材を介してH形鋼のウェブを挟み込むことが可能であることを特徴とするH形鋼用固定部材。
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