JP2003027590A - 建築物における柱・梁の接合部の構造 - Google Patents

建築物における柱・梁の接合部の構造

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JP2003027590A
JP2003027590A JP2001213920A JP2001213920A JP2003027590A JP 2003027590 A JP2003027590 A JP 2003027590A JP 2001213920 A JP2001213920 A JP 2001213920A JP 2001213920 A JP2001213920 A JP 2001213920A JP 2003027590 A JP2003027590 A JP 2003027590A
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column
pipe column
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Hiroshi Fujimura
博 藤村
Toshiyuki Fukumoto
敏之 福元
Masaya Taki
正哉 瀧
Masaaki Oshima
正昭 大嶋
Kiyoshi Tsukamoto
清 塚本
Toru Inomata
亨 猪俣
Hitoshi Ito
仁 伊藤
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Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、鋼管柱を各階毎に切断することな
く梁との接合を行うことができ、且つ補強構造として外
ダイアフラム構造の長所を持つ建築物における柱・梁の
接合部の構造であって、特に外ダイアフラムとなる鋼板
を小分割したものを使用することにより、切り落とされ
て無駄となる部分が少なく、且つ施工の容易な極めて経
済的な建築物の柱・梁の接合部構造を提供するものであ
る。 【解決手段】 鋼管柱の周側壁面に、外ダイアフラムを
介して鋼製の梁を接合する建築物における柱・梁の接合
部の構造において、該外ダイアフラムは隣接する梁間に
跨って外方から配設される形状とし、切欠部側を鋼管柱
に固定し、側縁部側を隣接する他の外ダイアフラムの側
縁部とともに梁のフランジに対向配設し、スプライスプ
レート及びハイテンションボルトで固定することにより
鋼管柱と梁とを連結してなることを特徴とする建築物に
おける柱・梁の接合部の構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物における柱
・梁の接合部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物における柱・梁の接合
部の構造として、当該接合部の補強手段としてダイアフ
ラム構造が知られている。このダイアフラム構造には、
主として、内ダイアフラム構造、通しダイアフラム構
造、外ダイアフラム構造及びそれらを組み合わせたダイ
アフラム構造等が知られている。
【0003】上記内ダイアフラム構造は、図6に示すよ
うに、梁Cの位置する鋼管柱Aの内側空間に、ダイアフ
ラムとなる鋼板Bを配設し、その周縁部を溶接して固定
している。この固定は、当該部分で柱を切断する必要が
あり、且つ溶接量が非常に多く、エレクトリックスラグ
溶接等の高度な溶接技術を必要とし、経済的でなかっ
た。また、通しダイアフラム構造は、図7に示すよう
に、柱Aとなる角柱鋼管を各階毎に2カ所で切断し、切
断部にダイアフラムとなる鋼板Bを挟んで裏当て金付完
全溶込みT継手溶接を行い、梁Cと接合する構造であ
る。この構造も上記同様、溶接量が非常に多く、経済的
でなかった。
【0004】更に、外ダイアフラム構造は、図8に示す
ように鋼管柱Aを切断することなく、梁Cとの接合のた
めに鋼管柱Aの外側に外ダイアフラムとなる鋼板Bを取
り付けたもので、この外ダイアフラムを介して梁の応力
が柱や他の梁等に伝達されるようになっている。上記外
ダイアフラム構造によれば、溶接量が少なく、且つ溶接
が容易であり、また構造計算が簡単となる長所があり、
更に外ダイアフラムにより梁のフランジ部が拡げられる
ことになり、脆性破壊を自然に回避し得る利点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記内ダイアフラム構
造や通しダイアフラム構造の場合は、柱を各階毎に切断
して、開先加工等を行った後、応力の大きい部分での溶
接を行わなければならず、溶接後の精度を保持するため
に高い溶接技量や、非破壊検査等が要求され、全体とし
て接合作業も煩雑となり、コストもかかる等の様々な難
しい問題が多かった。
【0006】他方、上記外ダイアフラム構造は、前述し
たように、鋼管柱を切断することなく梁との接合を行う
ことができる等の利点があるが、ダイアフラムとなる鋼
板を一枚の板から切断加工して製造するため、切り落と
されて無駄となる部分が多く、更に、当該接合部に使用
するためには、鋼管柱に予め差し込んでおく必要があ
り、寸法精度が要求され、その寸法精度を担保するため
の管理が難しく、経済的でなかった。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、鋼管柱を各階毎に切断することなく梁
との接合を行うことができ、且つ補強構造として外ダイ
アフラム構造の長所を持つ建築物における柱・梁の接合
部の構造であって、特に外ダイアフラムとなる鋼板を小
分割したものを使用することにより、切り落とされて無
駄となる部分が少なく、且つ施工の容易な極めて経済的
な建築物の柱・梁の接合構造を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、以下の構造を採用している。鋼管柱の周側
壁面に、外ダイアフラムを介して鋼製の梁を接合する建
築物における柱・梁の接合部の構造において、当該外ダ
イアフラムは隣接する梁間に跨って外方から配設される
形状とし、切欠部側を鋼管柱に固定し、側縁部側を隣接
する他の外ダイアフラムの側縁部とともに梁のフランジ
に対向配設し、スプライスプレート及びハイテンション
ボルトで固定することにより鋼管柱と梁とを連結してな
る建築物における柱・梁の接合部の構造を特徴とする。
【0009】また、上記鋼管柱と該鋼管柱の周側壁面に
接合する梁とによって平面T字型形状の柱・梁の接合構
造とし、梁の存在しない側の鋼管柱の周側壁面と外ダイ
アフラムの端縁部とを縦リブプレートによって固定して
なる建築物における柱・梁の接合部の構造を特徴とす
る。
【0010】更に、上記鋼管柱と該鋼管柱の周側壁面に
接合する梁とによって平面L字型形状の柱・梁の接合構
造とし、梁の存在しない側の鋼管柱の周側壁面と外ダイ
アフラムの端縁部とを縦リブプレートによって固定して
なる建築物における柱・梁の接合部の構造を特徴とす
る。
【0011】また、上記鋼管柱の外形を角柱形状或いは
円柱形状とした建築物における柱・梁の接合部の構造を
特徴とする。
【0012】更に、上記外ダイアフラムの形状を略二等
辺三角形の頂部を切欠した二山形状の板状体とした建築
物における柱・梁の接合部の構造を特徴とする。また、
外ダイアフラムの形状を五角形形状の板状体とした建築
物における柱・梁の接合部の構造を特徴とする。
【0013】更に、外ダイアフラムの形状をドーナツを
1/4に等分割した板状体とした建築物における柱・梁
の接合部の構造を特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態につき、詳細に説明する。
【0015】実施形態1 図1は、本発明の一実施形態に係る建築物における柱・
梁の接合部の構造を示す斜視図である。図に示すよう
に、CFT柱(以下鋼管柱という。)1には、H形鋼或
いはI形鋼等の梁2が、その角柱の4周側壁面に各々接
合される実施例である。梁2のウェブ3は、当該鋼管柱
1に固定されたガセットプレート4とスプライスプレー
トを介してハイテンションボルトによって連結され、梁
2の上下のフランジ5、6と外ダイアフラム7、8は、
スプライスプレートとハイテンションボルトを介して連
結される。
【0016】当該外ダイアフラム7、8は、矩形形状の
鋼板をその対角線に沿って4分割した形状で、略二等辺
三角形形状の板状体を形成している。そして該略二等辺
三角形の頂点となる側を、鋼管柱1の外形形状に沿って
矩形形状に切断し切欠部9を形成している。従って、全
体として、二山形状の板状体として形成されている。
【0017】当該外ダイアフラム7、8は鋼管柱1に固
定されることになるが、外ダイアフラム7、8は、その
切欠部9側を鋼管柱1の隣接する2周側壁面に跨って水
平方向に突き合わせ、隅肉溶接10等の溶接手段によ
り、梁2の上下フランジ5、6が位置する箇所に各々取
り付ける。上記梁2の所定位置に固定された外ダイアフ
ラム7、8は、隣接する梁2、2間に跨るようにして配
設し、その側縁部11、11側を、梁2、2のフランジ
5、6に対向する位置に配設する。当該外ダイアフラム
7、8の鋼板厚とフランジ5、6厚とは略同一としてい
るので、当該フランジ5、6と対向配設した外ダイアフ
ラム7、8の表裏面は、フランジの表裏面と略同一面と
なる。
【0018】同様に、当該梁2の一方と、鋼管柱1の他
の周側壁面に位置する隣接する他の梁2との間に、上記
と同様に、他の外ダイアフラムを鋼管柱1に固定する。
当該外ダイアフラム7、8は隣接する各々の梁2、2間
に跨るようにして配設し、その側縁部11、11側を梁
2、2のフランジ5、6に対向する位置に配設する。
【0019】従って、鋼管柱1を中心として隣接する外
ダイアフラム7、8は、その各々の側縁部が、1個の梁
2のフランジ5、6の位置に対向配設されることにな
る。上記フランジ5、6と外ダイアフラム7、8に跨っ
て、その表裏面よりスプライスプレート12を配設し、
該スプライスプレート12は該フランジ5、6と外ダイ
アフラム7、8とをサンドイッチ状態に挟み込み、その
上下のスプライスプレート12に当達するようにしてハ
イテンションボルトによって緊結する。
【0020】上記梁2のウェブ3とガセットプレート4
との連結及びフランジ5、6と外ダイアフラム7、8と
の突き合わせ、及びスプライスプレートとハイテンショ
ンボルトによる緊結を繰り返すことにより、鋼管柱1の
周側壁面に、各々梁2、2を取り付けることができる。
従って、外ダイアフラム7、8は、梁2にかかる荷重を
鋼管柱1及び他の梁2に伝達し、応力集中を防止する役
割を達成することが可能となり、且つ外ダイアフラム
7、8により梁2のフランジ5、6が拡げられることに
なるため、脆性破壊を自然に回避し得ると言った利点が
ある。本実施形態1では図示していないが、外ダイアフ
ラム7、8の裏面側に適宜リブを形成する等の補強手段
を形成することにより、更なる強度の増強を図ることも
可能である。
【0021】実施形態2 図2(a)は、鋼管柱21の周側壁面に3方向から梁2
2が連結されたT字型形状の平面図を示し、図2(b)
は、同側面図を示している。鋼管柱21には、H形鋼或
いはI形鋼等の梁22が、その3周側壁面に各々接合さ
れている。梁22のウェブ23は、当該鋼管柱21に固
定されたガセットプレート24とスプライスプレートを
介してハイテンションボルトによって連結され、梁22
の上下のフランジ25、26と外ダイアフラム27、2
8はスプライスプレートとハイテンションボルトを介し
て連結される。
【0022】当該外ダイアフラムは27、28は、上記
実施形態1と同様の略二等辺三角形の頂点となる側を、
鋼管柱21の外形形状に沿って矩形形状に切断して切欠
部とし、全体として、二山形状の板状体として形成して
いる。上記同様、外ダイアフラム27、28の切欠部側
を鋼管柱21の周側壁面に突き合わせ、隅肉溶接等の溶
接手段により、梁22のフランジ25、26の位置する
箇所に取り付け、外ダイアフラム27、28の側縁部側
を梁22のフランジ25、26の位置に対向配設する。
【0023】更に、スプライスプレート29、30を、
外ダイアフラム27、28とフランジ25、26に跨っ
てその表裏面に配設する。これにより、当該スプライス
プレート29、30が当該フランジ25、26と外ダイ
アフラム27、28とをサンドイッチ状態に挟み込み、
その上下のスプライスプレート29、30に当達するよ
うにしてハイテンションボルトによって緊結する。梁の
存在しない側の外ダイアフラム31は、二山形状の板状
体の片方側を切除した形状とし、当該切除部が鋼管柱2
1の周側壁面の延長線上に沿う全体として不等辺の五角
形形状とされている。
【0024】上記外ダイアフラム31の切除部の端縁部
及び鋼管柱21の周側壁面には、帯状の縦リブプレート
33を突き付け溶接する。当該縦リブプレート33は、
その長手方向中心部が当該外ダイアフラム31の端縁部
に当設するように配設され鋼管柱21に固定されること
になる。上記縦リブプレート33と該鋼管柱21との溶
接は、該縦リブプレート33の上下縁部で行われること
になるが、該縦リブプレート33をその略縦中央部で分
割し、各々別部材とすることにより、上下溶接をその分
割部となる各々の縦方向にも形成することが可能とな
り、溶接長を延ばすことができ両者の一体化をより強固
に行うことができ、強度上有効となる。また、分割する
ことにより、本実施例のT字型形状のものの他、後述す
るL字型形状の接合部にも使用でき、その汎用性が増加
する。上記構成により、従来の外ダイアフラム構造によ
る柱・梁の接合構造では、外ダイアフラムが外方へ張り
出すため、鋼管柱21と外壁との間に少なくとも所定間
隔離す必要があったが、本実施形態2では、縦リブプレ
ート33の厚み分だけで済むことになり、当該間隔を大
幅に小さくすることができるようになった。従って、外
壁との間に生じるデッドスペースを最小限とすることが
でき、建築物の居住スペースを大きくすることが可能と
なった。
【0025】実施形態3 図3(a)は、鋼管柱41を隅部に配設し、当該鋼管柱
41の周側壁面の2方向から梁42が連結されたL字型
形状の平面図を示し、図3(b)は、同側面図を示して
いる。鋼管柱41には、H形鋼或いはI形鋼等の梁42
が、その周側壁面に各々接合されている。梁42のウェ
ブ43は、当該鋼管柱41に固定されたガセットプレー
ト44とスプライスプレートを介してハイテンションボ
ルトによって連結され、梁42の上下のフランジ45、
46と外ダイアフラム47、48はスプライスプレート
とハイテンションボルトを介して連結される。
【0026】当該外ダイアフラム47、48は、上記実
施形態1、2と同様の略二等辺三角形の頂点となる側
を、鋼管柱41の外形形状に沿って矩形形状に切断して
切欠部とし、全体として、二山形状の板状体として形成
している。上記同様、外ダイアフラム47、48の切欠
部側を鋼管柱41の周側壁面に突き合わせ、隅肉溶接等
の溶接手段により、梁42のフランジ45、46の位置
する箇所に取り付け、外ダイアフラム47、48の側縁
部側を梁42のフランジ45、46の位置に対向配設す
る。
【0027】更に、スプライスプレート49、50を、
外ダイアフラム47、48とフランジ45、46に跨っ
てその表裏面に配設する。これにより、該スプライスプ
レート49、50が該フランジ45、46と外ダイアフ
ラム47、48とをサンドイッチ状態に挟み込み、その
上下のスプライスプレート49、50に到達するように
してハイテンションボルトによって緊結する。梁の存在
しない側の外ダイアフラム51は、二山形状の板状体の
片方側を切除した形状とし、当該切除部が鋼管柱41の
周側壁面の延長線上に沿う全体として不等辺の五角形形
状とされている。
【0028】上記外ダイアフラム51の切除部の端縁部
及び鋼管柱41の周側壁面には、帯状の縦リブプレート
53を突き付け溶接する。当該縦リブプレート53は、
その長手方向中心部が該外ダイアフラム51の端縁部に
当設するように配設されて鋼管柱41に固定されること
になる。鋼管柱41と縦リブプレート53の突き付け溶
接は、本実施形態3では当該鋼管柱41の中心部までと
しているが、当該縦リブプレート53の長さは適宜選択
することができる。例えば、鋼管柱41の2周側壁面を
取り囲むように取り付けることもできる。
【0029】実施形態4 図4(a)は、鋼管柱61の4周側壁面に梁62を各々
連結した他の実施例の平面断面図を示し、図4(b)
は、同側面図を示している。本実施形態4では、鋼管柱
61として円柱形状のものを示している。前記実施形態
同様、4分割された外ダイアフラム63相互間と梁62
とは、スプライスプレート64、65とハイテンション
ボルトによって連結されることになる。本実施形態4の
外ダイアフラム63は、ドーナツを1/4に等分割し、
全体として扇型形状としたものを採用している。鋼管柱
61と梁62間の連結を強化させたい場合は、当該スプ
ライスプレート64、65として図4(a)に示すよう
に広幅のものを使用したり、厚板を使用したり、更に、
ハイテンションボルトの本数を多くすること等によって
可能となる。また、外ダイアフラム63及び梁62のフ
ランジ66、67へのスプライスプレート64、65の
取り付けは、フランジ66、67の上面側及び下面側で
は1枚ものを使用し、フランジ66、67の内側となる
裏面側では、梁62のウェブ68を挟んで2分割したも
のを使用する。
【0030】実施形態5 図5(a)は、鋼管柱71の3周側壁面にT字型形状に
梁72を各々連結した他の実施例の側面断面図を示して
いる。本実施形態では、梁高の異なる場合の柱・梁の接
合部の実施例を示している。鋼管柱71の中心部に位置
するY方向の梁72の梁高が他の左右のX方向の梁高よ
り高く構成されている場合を想定している。3方向各々
の梁72の天端の高さは一致させているので、梁高の高
い梁72は下方側へ突出することになる。図5(b)
は、図5(a)のAーA線の位置を切断した平面図で、
上記天端における鋼管柱71、梁72、外ダイアフラム
73及び縦リブプレート74との関係は、上記実施形態
2と同様な連結手段が採用されている。
【0031】又、図5(a)のBーB線の位置を示した
図5(c)は、鋼管柱71、左右の梁72、外ダイアフ
ラム73及び縦リブプレート74との関係を示している
が、上記実施形態2の梁の存在しない上方側と同様な連
結手段が採用されている。他方、梁高側の梁72は、鋼
管柱71に固定されたガセットプレート75に梁のウェ
ブ76を突き付け、両者を左右のスプライスプレート7
7、78により挟み込み、ハイテンションボルトによっ
て緊結している。
【0032】図5(d)は、図5(a)のCーC線の位
置の平面断面図を示している。外ダイアフラム79は、
不等辺五角形形状とし、鋼管柱71と溶接される側を切
除している。鋼管柱71に固定されたガセットプレート
75の左右に該外ダイアフラム79が配設され、梁72
のフランジ80と該外ダイアフラム79とをスプライス
プレート81、82により上下より挟み込み、ハイテン
ションボルトによって緊結している。
【0033】なお、上記実施形態2〜5では、縦リブプ
レートを鋼管柱に対して隅肉溶接によって接合している
が、ボルトを使用して接合することも可能である。
【0034】また、上記実施形態2〜5では、縦リブプ
レートを所定間隔を隔てて外ダイアフラムの位置する上
下2カ所に分割して鋼管柱の周側壁面に取り付けている
が、上下の縦リブプレートを一体化し、一つの縦リブプ
レートとして上下の外ダイアフラムに接合することも可
能である。
【0035】
【発明の効果】上記のように、本発明は、建築物におけ
る柱・梁の接合部の構造として外ダイアフラムを採用し
ているので、柱を切断することなく柱及び梁との接合が
可能であり、溶接による柱の精度不良を防止することが
できるとともに、接合に要するコストを大幅に低減する
ことができる。また、上記外ダイアフラムとして分割し
た鋼板を使用するので、切り落とされて無駄となる部分
が少ない。更に、一枚ものの外ダイアフラムと異なっ
て、柱の外側から小分割された外ダイアフラムを押し付
けて該柱に固定することができるので、取り付けが簡単
となり、接合に要する手間を大幅に削減することが可能
となった。
【0036】更に、隅柱から外壁側への外ダイアフラム
の突出量を大幅に小さくすることができるので、従来の
外ダイアフラム構造では、該外ダイアフラムが外方へ大
きく張り出すため、隅柱と外壁との間を所定間隔離す必
要があったが、これに対して本発明では、縦リブプレー
トの厚み分だけですみ、当該間隔を大幅に狭くすること
が可能となり、外壁との間に生じるデッドスペースを最
小限とすることができる。これにより、建築物の居住ス
ペースを大きくすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る柱・梁の接合部構造
を示す斜視図。
【図2】(a)本発明の他の実施形態に係る柱・梁の接
合部構造を示す平面断面図。 (b)本発明の他の実施形態に係る柱・梁の接合部構造
を示す側面図。
【図3】(a)本発明の他の実施形態に係る柱・梁の接
合部構造を示す平面断面図。 (b)本発明の他の実施形態に係る柱・梁の接合部構造
を示す側面図。
【図4】(a)本発明の他の実施形態に係る柱・梁の接
合部構造を示す平面断面図。 (b)本発明の他の実施形態に係る柱・梁の接合部構造
を示す側面図。
【図5】(a)本発明の他の実施形態に係る柱・梁の接
合部構造を示す側面断面図。 (b)図5(a)に係るAーA線の平面断面図。 (c)図5(a)に係るBーB線の平面断面図。 (d)図5(a)に係るCーC線の平面断面図。
【図6】従来の内ダイアフラムを使用した柱・梁の接合
部構造の斜視図。
【図7】従来の通しダイアフラムを使用した柱・梁の接
合部構造の斜視図。
【図8】従来の外ダイアフラムを使用した柱・梁の接合
部構造の斜視図。
【符号の説明】
1、21、41、61、71・・・ 柱 2、22、42、62、72・・・ 梁 3、23、43、68、76・・・ウェブ 4、24、44、75・・・ガセットプレート 5、6、25、26、45、46、66、67、80・
・・フランジ 7、8、27、28、31、47、48、51、63、
73、79・・・外ダイアフラム 9・・・切欠部 10・・・隅肉溶接 11・・・側縁部 12、29、30、49、50、64、65、77、7
8、81、82・・・スプライスプレート 33、53、74・・・縦リブプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀧 正哉 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 大嶋 正昭 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 塚本 清 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 猪俣 亨 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 伊藤 仁 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AB01 AB15 AC15 AC16 AG49 BB02 BE06 CA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管柱の周側壁面に、外ダイアフラムを
    介して鋼製の梁を接合する建築物の柱・梁の接合構造に
    おいて、該外ダイアフラムは隣接する梁間に跨って外方
    から配設される形状とし、切欠部側を鋼管柱に固定し、
    側縁部側を隣接する他の外ダイアフラムの側縁部ととも
    に梁のフランジに対向配設し、スプライスプレート及び
    ハイテンションボルトで固定することにより鋼管柱と梁
    とを連結してなることを特徴とする建築物における柱・
    梁の接合部の構造。
  2. 【請求項2】 鋼管柱と該鋼管柱の周側壁面に接合する
    梁とによって平面T字型形状の柱・梁の接合構造とし、
    梁の存在しない側の鋼管柱の周側壁面と外ダイアフラム
    の端縁部とを縦リブプレートによって固定してなること
    を特徴とする請求項1に記載の建築物における柱・梁の
    接合部の構造。
  3. 【請求項3】 鋼管柱と該鋼管柱の周側壁面に接合する
    梁とによって平面L字型形状の柱・梁の接合構造とし、
    梁の存在しない側の鋼管柱の周側壁面と外ダイアフラム
    の端縁部とを縦リブプレートによって固定してなること
    を特徴とする請求項1に記載の建築物における柱・梁の
    接合部の構造。
  4. 【請求項4】 鋼管柱の外形を角柱形状或いは円柱形状
    としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の建築物における柱・梁の接合部の構造。
  5. 【請求項5】 外ダイアフラムの形状を略二等辺三角形
    の頂部を切欠した二山形状の板状体としたことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の建築物における柱
    ・梁の接合部の構造。
  6. 【請求項6】 外ダイアフラムの形状を五角形形状の板
    状体としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の建築物における柱・梁の接合部の構造。
  7. 【請求項7】 外ダイアフラムの形状をドーナツを1/
    4に等分割した板状体としたことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の建築物における柱・梁の接合部
    の構造。
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