JP2020016389A - インク乾燥装置 - Google Patents

インク乾燥装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020016389A
JP2020016389A JP2018139658A JP2018139658A JP2020016389A JP 2020016389 A JP2020016389 A JP 2020016389A JP 2018139658 A JP2018139658 A JP 2018139658A JP 2018139658 A JP2018139658 A JP 2018139658A JP 2020016389 A JP2020016389 A JP 2020016389A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot air
drying
ink
exhaust
duct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018139658A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020016389A5 (ja
JP6967280B2 (ja
Inventor
井沢 秀男
Hideo Izawa
秀男 井沢
耕一 大山
Koichi Oyama
耕一 大山
和茂 佐藤
Kazushige Sato
和茂 佐藤
秀俊 今
Hidetoshi Kon
秀俊 今
山崎 祐一
Yuichi Yamazaki
祐一 山崎
佐々木 歩
Ayumi Sasaki
歩 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd
Original Assignee
Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd filed Critical Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd
Priority to JP2018139658A priority Critical patent/JP6967280B2/ja
Priority to CA3044358A priority patent/CA3044358A1/en
Priority to US16/424,886 priority patent/US10843487B2/en
Priority to EP19186350.5A priority patent/EP3599101B1/en
Priority to CN201910638035.0A priority patent/CN110774778B/zh
Publication of JP2020016389A publication Critical patent/JP2020016389A/ja
Publication of JP2020016389A5 publication Critical patent/JP2020016389A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6967280B2 publication Critical patent/JP6967280B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • B41J11/002Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
    • B41J11/0021Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using irradiation
    • B41J11/00216Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using irradiation using infrared [IR] radiation or microwaves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • B41J11/002Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • B41J11/002Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
    • B41J11/0022Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using convection means, e.g. by using a fan for blowing or sucking air
    • B41J11/00222Controlling the convection means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/377Cooling or ventilating arrangements

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)

Abstract

【課題】樹脂の基材に吐出されたインクを乾燥できるコンパクトなインク乾燥装置とする。【解決手段】熱風乾燥機2と、熱風供給部3と、排気部4を有し、前記熱風乾燥機2は、乾燥炉20と、前記乾燥炉20内に設けられた渦巻状の経路を成す基材搬送経路21と、前記基材搬送経路21に沿って搬送される樹脂の基材15のインクが吐出された表面に熱風を吹き付けてインクを加熱するとともに、インクの加熱で発生した水蒸気を排気する複数の基材乾燥用ダクト22を備え、前記熱風供給部3は、前記乾燥炉20外に設けられ、前記基材乾燥用ダクト22内に熱風を供給する構成とし、前記排気部4は、前記乾燥炉20外に設けられ、前記基材乾燥用ダクト22を介して前記乾燥炉20内の空気を排気する構成としたインク乾燥装置。【選択図】図2

Description

本発明は、水系のインクをインクジェットによって樹脂の基材の表面に吐出して印刷するインクジェット印刷機械において、印刷後にインクを熱によって乾燥するインク乾燥装置に関する。
基材の表面に水系のインクを吐出して印刷した後に、吐出されたインクを熱によって乾燥するインク乾燥装置としては、特許文献1に開示された第1のインク乾燥装置と、特許文献2に開示された第2のインク乾燥装置と、特許文献3に開示された第3のインク乾燥装置と、特許文献4に開示された第4のインク乾燥装置が知られている。
第1のインク乾燥装置は、ヒータを有した乾燥ドラムと、乾燥ドラムの表面に熱風を吹き付ける装置と、乾燥ドラム表面に吹き付けられた熱風を排気する装置を備え、乾燥ドラムの表面に基材を巻き付けて搬送することで、基材の表面に吹き付けられる熱風と乾燥ドラムのヒータの熱とで、基材の表面に吐出されたインクを乾燥する構成である。
第2のインク乾燥装置は、螺旋パターンに位置付けして設けた複数のローラで、基材(ウェブ)を搬送する螺旋状の経路とし、基材(ウェブ)を経路に沿って搬送してローラの熱で基材の表面に吐出したインクを乾燥する構成である。
第3のインク乾燥装置は、硬化炉の箱体に巻取リールと、複数のロールと、複数のヒータを設け、箱体内に挿通した基材(フィルムシート)を複数のロールにより渦巻状に搬送して巻取リールで巻取ることで、ヒータの熱で基材の表面に吐出したインク(印刷したインク)を乾燥(硬化)する構成である。
第4のインク乾燥装置は、赤外線乾燥機を用いたものである。
特開2001−141364号公報 特許第6142942号公報 実開平4−122035号公報 特開2018−065262号公報
水系のインクをインクジェットによりフィルムシートなどの樹脂の基材の表面に吐出することで印刷する印刷機械が知られている。
本発明者等は、この印刷機械で、基材の表面に吐出されたインクを、特許文献1、2、3、4に開示された第1、2、3、4のインク乾燥装置を用いて乾燥したが満足する結果が得られなかった。
その原因は、樹脂の基材と紙の基材とでは、基材へのインクの浸透が異なることと、基材に加えることができる温度の差であった。
つまり、樹脂の基材へのインクの浸透は紙の基材よりも少なく、乾燥させるインクの量が多いので高い乾燥能力が要求される。樹脂の基材は高い温度を加えるとダメージを受けるので、樹脂の基材に加えることができる温度は、紙の基材よりも低い温度である。
これらのことから、樹脂の基材の表面に吐出されたインクを乾燥するには、基材にダメージを与えない低い温度で長い時間乾燥することが必要である。
第1のインク乾燥装置は、乾燥ドラムの外周に基材を巻き付けて搬送しているので、インクを乾燥することができる基材の搬送距離(乾燥距離)は乾燥ドラムの外周径の大きさで決まり、乾燥ドラムの外周径の大きさには設置スペースの観点から限度があるので、インクを乾燥することができる基材の搬送距離を長くすることができない。
したがって、基材の搬送距離に比例する乾燥時間も長くはできないので、樹脂の基材の表面に吐出されたインクの乾燥には適さない。
なお、第1のインク乾燥装置は、紙の基材に吐出されたインクを乾燥することを目的としたものであり、紙の基材に吐出されたインクは乾燥することができる。
第2のインク乾燥装置は、螺旋状の経路に沿って基材を搬送し、ローラの熱でインクを乾燥するので、インクを乾燥することができる基材の搬送距離(乾燥距離)が長く、乾燥時間を長くできるし、基材を搬送する経路が螺旋状であるから装置をコンパクトにできる。
しかしながら、第2のインク乾燥装置は、複数のローラを加熱し、その熱でインクを乾燥するので、樹脂の基材の表面に吐出されたインクの乾燥には適さない。
しかも、基材が螺旋状に搬送されるから、インクを加熱することで生じた水蒸気が基材と基材の間に溜まり、インクの乾燥を阻害する原因となる。
第3のインク乾燥装置は、基材が、箱体内で渦巻状に搬送されるからインクを乾燥することができる基材の搬送距離(乾燥距離)が長く、乾燥時間を長くできるし、基材を搬送する経路が渦巻状であるから装置をコンパクトにできる。
しかしながら、第3のインク乾燥装置は、インクを加熱することで生じた水蒸気が箱体内に溜まり、インクの乾燥を阻害する原因となる。
第4のインク乾燥装置は、赤外線乾燥機単独では、赤外線の効果は樹脂の基材よりもインクの方へ多く出るが、インクの色によりその効果は変動する。例えば黒(K)とシアン(C)では、光の吸収率の差が大きいので、共に同じ時間で乾燥させるためには、吸収率の低い色に合わせた出力で赤外線を照射しなくてはならない。しかし、そうすると吸収率の高いインクは余剰加熱となるので、短い搬送路で、かつ短い乾燥時間にて全ての色のインクを一様に乾燥させることは困難である。
つまり、赤外線乾燥機では、基材と基材表面に吐出されたインクに光が照射されるが、基材が透明としたとき、光を透過させない有色インクに対して赤外線エネルギーの効果が大きくなる。しかし、有色インクとしてもその色素、例えば黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4原色によってもその効果に差がある。とすれば、印刷物のような多色が基材に乗っている場合には、赤外線エネルギーの影響を受けにくい(即ち、昇温しにくい)色のインクが、乾燥炉内を基材が通過する時間で乾くとする温度になるように、赤外線の出力を設定する必要がある。そうすると、赤外線の影響を受け易い黒(K)などは余剰加熱となり、基材と共にダメージを受ける。したがって、赤外線乾燥機だけではインクの乾燥に適さない。また基材が有色である場合は、インクの色だけではなく基材色による基材自体への赤外線の影響をも考える必要がある。更に基材が透明であっても基材が昇温しない訳ではなく、赤外線が炉内温度を上昇させてしまえば、高温化した炉内雰囲気では、基材はダメージを受けてしまう。
これらのことから、赤外線乾燥機単独では、樹脂の基材の表面に吐出したインクの乾燥には適さない。
本発明は、上記の課題を解決するために為されたものであり、その目的は、樹脂の基材の表面に、インクジェットにより吐出した水系のインクを乾燥できるとともに、インクを加熱することで生じた水蒸気を装置外に排出でき、しかも、装置をコンパクトにできるインク乾燥装置を提供することである。
本発明のインク乾燥装置は、熱風乾燥機と、熱風供給部と、排気部を有し、前記熱風乾燥機は、乾燥炉と、前記乾燥炉内に設けられた渦巻状の経路を成す基材搬送経路と、前記基材搬送経路に沿って搬送される基材のインクが吐出された表面に熱風を吹き付けてインクを加熱するとともに、インクの加熱で発生した水蒸気を排気する複数の基材乾燥用ダクトを備え、前記熱風供給部は、前記乾燥炉外に設けられ、前記基材乾燥用ダクト内に熱風を供給する構成とし、前記排気部は、前記乾燥炉外に設けられ、前記基材乾燥用ダクトを介して前記乾燥炉内の空気を排気する構成としたことを特徴とするインク乾燥装置である。
本発明のインク乾燥装置においては、前記熱風供給部は、熱風が供給されるとともに、前記複数の基材乾燥用ダクトの熱風吹き出し空間にそれぞれ連通した熱風供給用パイプを有し、前記排気部は、空気が吸引されるとともに、前記複数の基材乾燥用ダクトの空気吸引空間にそれぞれ連通した排気用パイプを有しているインク乾燥装置とすることができる。
また、複数の基材乾燥用ダクトに熱風を均一に供給でき、複数の基材乾燥用ダクトから乾燥炉内の空気を均一に吸引して排気できる。
本発明のインク乾燥装置においては、前記熱風供給用パイプと前記排気用パイプの少なくとも一方は、渦巻状であるインク乾燥装置とすることができる。
また、熱風供給用パイプと前記排気用パイプの少なくとも一方と基材乾燥用ダクトを簡単に接続できる。
本発明のインク乾燥装置においては、前記熱風供給用パイプと前記排気用パイプの少なくとも一方は、長手方向一方側が開口し、長手方向他方側が封止され、長手方向一方側と長手方向他方側が連通しているインク乾燥装置とすることができる。
また、複数の基材乾燥用ダクトに熱風をより一層均一に供給できることと、複数の基材乾燥用ダクトから乾燥炉内の空気をより一層均一に吸引して排気できることの少なくとも一方を達成できる。
本発明のインク乾燥装置においては、前記乾燥炉内に熱風を供給する乾燥炉内保温ダクトと、前記乾燥炉内の空気を、前記乾燥炉外に排気する乾燥炉内排気ダクトを有するインク乾燥装置とすることができる。
また、乾燥炉内を高温としてインクの乾燥を補助できるとともに、乾燥炉内の水蒸気を確実に排気できる。
本発明のインク乾燥装置においては、前記基材乾燥用ダクトは、前記基材の表面に熱風を吹き付ける熱風吹き出し空間と、前記基材の熱風が吹き付けられた周辺の空気を吸引する排気空間を有した外部ダクトと、前記熱風吹き出し空間と排気空間にそれぞれ設けられた内部ダクトを備え、前記熱風吹き出し空間に設けられた内部ダクト内は、前記熱風吹き出し空間に開口し、かつ前記熱風供給部と連通し、前記排気空間に設けられた内部ダクト内は、前記排気空間に開口し、かつ前記排気部と連通しているインク乾燥装置とすることができる。
また、基材乾燥用ダクトをコンパクトにできる。しかも、熱風を基材の表面に均一に吹き付けることができるとともに、基材の表面近くから水蒸気を含んだ高温の空気を均一に吸引して排気できる。
本発明のインク乾燥装置においては、前記熱風吹き出し空間に設けられた内部ダクトは、複数の供給用穴を有し、前記供給用穴の開口面積は、前記熱風供給部と連通した部分から離れるにつれて小さく、前記排気空間に設けた内部ダクトは、複数の吸引用穴を有し、前記吸引用穴の開口面積は、前記排気部と連通した部分から離れるにつれて大きいインク乾燥装置とすることができる。
また、熱風の吹き出しがより一層均一になるとともに、水蒸気を含んだ空気をより一層均一に吸引して排気できる。
本発明のインク乾燥装置においては、前記乾燥炉の基材搬送方向上流側に、基材を加熱する赤外線乾燥機が設けられているインク乾燥装置とすることができる。
また、基材に吐出されたインクを効率的に乾燥できる。
本発明のインク乾燥装置においては、前記排気部に流れる前記乾燥炉内の高温の空気の熱で、前記熱風供給部を流れる空気を昇温する熱交換器が設けられているインク乾燥装置とすることができる。
また、インクを効率的に乾燥できる。
本発明のインク乾燥装置によれば、樹脂の基材の表面に、インクジェットにより吐出した水系のインクを乾燥できるとともに、インクを加熱することで生じた水蒸気を装置外に排出でき、しかも、装置をコンパクトにできる。
本発明のインク乾燥装置の全体を模式的に示す平面図である。 図1に示すインク乾燥装置のC−C線拡大詳細断面図である。 熱風乾燥機を基材搬送方向と直角な方向に断面した断面図である。 図3に示す基材乾燥用ダクトの拡大正面図である。 図4に示す基材乾燥用ダクトの側面図である。 図4に示す基材乾燥用ダクトの平面図である。 図4に示す基材乾燥用ダクトの底面図である。 図4に示す基材乾燥用ダクトのD−D線拡大断面図である。 図3に示す乾燥炉内保温ダクトの拡大正面図である。 図9に示す乾燥炉内保温ダクトの底面図である。 図9に示す乾燥炉内保温ダクトのE−E線拡大断面図である。 図3に示す乾燥炉内排気ダクトの拡大正面図である。 図12に示す乾燥炉内排気ダクトの平面図である。 図12に示す乾燥炉内排気ダクトのF−F線拡大断面図である。 熱風供給部と排気部の説明図である。 熱交換器の正面図である。 熱風供給用渦巻パイプの正面図である。 図17に示す熱風供給用渦巻パイプの左側面図である。 排気用渦巻パイプの正面図である。 図19に示す排気用渦巻パイプの左側面図である。 熱風供給用渦巻パイプと排気用渦巻パイプを取り付けした状態の側面図である。 熱風供給用渦巻パイプと排気用渦巻パイプを取り付けした状態の正面図である。
本発明のインク乾燥装置の全体構成を図1に基づいて説明する。図1は本発明のインク乾燥装置の全体を模式的に示す平面図である。なお、図1は理解しやすいようにインク乾燥装置を模式的に図示してあり、各部材の形状、配置、大きさ等は図2以降に示す具体的な構成と相違することがある。
図1に示すように、本発明のインク乾燥装置Aは、基台Bと、基台Bに取り付けた赤外線乾燥機1と、熱風乾燥機2と、熱風供給部3と、排気部4を有している。
赤外線乾燥機1の基材搬送方向上流側に図示しない印刷機械の印刷装置が設けてある。印刷装置は、樹脂の基材の片方の表面に水系インクをインクジェットによって吐出することで印刷する。
表面にインクが吐出された樹脂の基材(以下単に基材という)は、赤外線乾燥機1を通過し、その後に熱風乾燥機2を通過することで基材の表面に吐出されたインクが乾燥される。
赤外線乾燥機1は、基材の表面に吐出されたインクを初期乾燥させるためのもので、光によってインクを加熱して初期乾燥する。この実施の形態では、赤外線乾燥機1としてカーボンヒータを使用している。カーボンヒータなどの赤外線ヒータは、立ち上がりが早く、加熱対象物に対する急速な加温が可能であり、後述する熱風乾燥機2による熱風だけでは基材と基材表面のインクを加温するのに時間が掛かるため、赤外線乾燥機1は前記初期乾燥させる効果と予備加熱の効果を持っている。
赤外線乾燥機1を設けたことで、基材と基材表面に吐出されたインクを、短時間で温度上昇させることができる。ところで、赤外線の光を熱として吸収するのに、基材においては基材の地色、インクにおいてはインクの色材によって、その吸収率が変化する。
例えば、基材の地色が透明である場合には、基材が吸収する熱量は少なくなる。インクの場合には、色材が黒(K)の場合とシアン(C)の場合には大きな差があることが知られている。また、赤外線ヒータの種類によってもそれぞれの光波長によって、被加熱体に対する熱吸収率は変化することも知られており、この実施の形態で使用しているカーボンヒータの場合、赤外線ヒータにあって比較的波長が長く、短波長のヒータと比して、インクの色による光吸収率の差による昇温の差を少なくすることが出来る。
このことから、赤外線乾燥機1では、基材の表面に吐出されたインクが多色であったり、基材の地色が有色である場合には、インクが一様に乾燥しないことや基材へのダメージが起こることが想定されるので、赤外線乾燥機1のカーボンヒータの出力を、熱吸収率の最も低い色のインクが隣り合うインクと混色しない程度に乾燥させるようにするとともに、熱吸収率の最も高い色のインクが余剰加熱となり、基材と共にダメージを受けない程度に乾燥させるように、低い出力で運用することとした。例えば、赤外線乾燥機1を通過後のインクの温度を40℃〜80℃まで上昇することができる。この後に熱風乾燥機2で更に乾燥されるのでインクを一様に効率的に乾燥できる。
つまり、熱風乾燥機2では、基材と基材表面に吐出されたインクが熱風にさらされるので、基材とインクが共に昇温する。高温下では基材へのダメージが大きくなるが、低温で長時間付与することで基材へのダメージを抑えてインクを乾燥させることができる。
したがって、赤外線乾燥機1で低温で基材上のインクが混色しない程度に初期乾燥させたのちに、熱風乾燥機2で低温で時間をかけて乾燥させることで、一様に効率よく乾燥させることができる。
しかも、インクが初期乾燥されることで、それ以降の基材搬送等によりインクの潰れ、拡散などの乱れがなく、吐出された状態を維持できる。
熱風乾燥機2は、乾燥炉20を有している。乾燥炉20は、赤外線乾燥機1側の第1側壁20aと、赤外線乾燥機1と反対側で第1側壁20aと対向した第2側壁20bと、第3側壁20cと、第3側壁20cと対向した第4側壁20dと、上壁20eと、下壁20fとで箱形状である。
第4側壁20dは開閉可能な扉で、乾燥作業停止時に開放して内部のメンテナンス作業を行うことが出来る。
乾燥炉20内に基材搬送経路21と、基材乾燥用ダクト22と、乾燥炉内保温ダクト23と、乾燥炉内排気ダクト24が設けてある。
基材搬送経路21は、後で説明するように渦巻状で、長い搬送経路が得られると共に、乾燥炉20をコンパクトにできる。
基材乾燥用ダクト22は、基材搬送経路21に沿って搬送される基材の表面に熱風を吹き付ける動作と、基材における熱風が吹き付けられた部分の周囲の高温の空気、およびインクを加熱することで発生した水蒸気(以下水蒸気を含む高温空気という)を乾燥炉20の外に排気する動作を行うものである。
基材乾燥用ダクト22は、熱風を吹き付ける熱風吹付用ダクト25と、水蒸気を含む高温空気を排気する排気用ダクト26を備えている。熱風吹付用ダクト25は基材搬送方向上流側に位置し、排気用ダクト26は基材搬送方向下流側に位置している。
乾燥炉内保温ダクト23は、乾燥炉20内に熱風を供給するものである。
乾燥炉内排気ダクト24は、乾燥炉20内の空気を外に排出するものである。
熱風供給部3は基材乾燥用ダクト22(熱風吹付用ダクト25)と乾燥炉内保温ダクト23に熱風を供給する。
排気部4は、基材乾燥用ダクト22(排気用ダクト26)と乾燥炉内排気ダクト24から乾燥炉20内の空気を排気する。
熱風供給部3は、給気ブロワ30と、熱交換器31と、ヒーティングユニット32と、熱風供給用渦巻パイプ33を有している。
排気部4は、排気ブロワ40と、排気用渦巻パイプ41と、熱交換器31を有している。
給気ブロワ30から給送された空気は、吸気用配管34で熱交換器31を経てヒーティングユニット32に送られ、ヒーティングユニット32で加熱されることで熱風となる。
熱風は、熱風供給用パイプ35で熱風供給用渦巻パイプ33に送られ、熱風供給用渦巻パイプ33から基材乾燥用ダクト22(熱風吹付用ダクト25)と乾燥炉内保温ダクト23に供給される。
熱風吹付用ダクト25に供給された熱風は基材の表面に吹き付けられ、インクを乾燥する。
乾燥炉内保温ダクト23に供給された熱風は乾燥炉20内に流れて乾燥炉20内を加熱保温する。
つまり、熱風供給用パイプ35と熱風供給用渦巻パイプ33とで、熱風を、熱風吹付用ダクト25と乾燥炉内保温ダクト23に供給する熱風供給用配管を構成している。なお、熱風供給用渦巻パイプ33は直線状のパイプでもよい。また、熱風供給用渦巻パイプ33を設けずに、熱風供給用パイプ35で熱風吹付用ダクト25と乾燥炉内保温ダクト23に熱風を送るようにしてもよい。この場合は熱風供給用パイプ35が熱風供給用配管である。
排気ブロワ40を駆動することで、排気用パイプ42を経て排気用渦巻パイプ41内の空気を吸引する。
排気用渦巻パイプ41内の空気が吸引されることで、水蒸気を含む高温空気は、基材乾燥用ダクト22(排気用ダクト26)を経て排気用渦巻パイプ41に流れる。排気用渦巻パイプ41に流れた水蒸気を含む高温空気は、排気用パイプ42で熱交換器31を経て排気ブロワ40でインク乾燥装置A外の排気設備へと排気される。
乾燥炉20内を保温している高温の空気と、基材乾燥用ダクト22(排気用ダクト26)で排気されなかった水蒸気は、乾燥炉内排気ダクト24を経て排気用渦巻パイプ41に流れる。排気用渦巻パイプ41に流れた空気と水蒸気は、排気用パイプ42で熱交換器31を経て排気ブロワ40でインク乾燥装置A外の排気設備へと排気される。
つまり、排気用渦巻パイプ41と排気用パイプ42とで、乾燥炉20内の空気と、水蒸気を排気する排気用配管を構成している。なお、排気用渦巻パイプ41は直線状のパイプでもよい。また、排気用渦巻パイプ41を設けずに、排気用パイプ42で空気と水蒸気を排気するようにしてもよい。この場合は排気用パイプ42が排気用配管である。
このように、インクを加熱することで発生した水蒸気は乾燥炉20の外に排気されるので、水蒸気によりインクの乾燥が阻害されることがない。
乾燥炉20内の高温の空気は、熱交換器31において、給気ブロワ30から供給された低温の外部空気(フレッシュエアー)と触れて熱を受け渡し、外部空気を昇温する。
このために、ヒーティングユニット32に送られる空気は外部空気よりも高い温度となるので、ヒーティングユニット32で昇温して設定温度の熱風とする時間が短くなる。
しかも、熱風乾燥機2の乾燥炉20から排気される熱を再利用しているため、ヒーティングユニット32のヒータ容量(電気容量)を押さえることができる。
これらが相まって、ヒーティングユニット32の温度制御の安定性が向上し、熱風吹付用ダクト25から吹き付ける熱風の温度が安定する。
赤外線乾燥機1の詳細を図2に基づいて説明する。図2は図1に示すインク乾燥装置のC−C線拡大詳細断面図、つまり、赤外線乾燥機1と熱風乾燥機2を基材搬送方向と直角な方向に沿って断面した断面図である。
赤外線乾燥機1は、乾燥炉10内を耐熱性光透過部材11でヒータ取り付け部12と乾燥室13に区分してある。ヒータ取り付け部12にヒータ14が取り付けられ、乾燥室13内を基材15が上から下に向けて通過する。基材15は連続した長尺のもので、基材15はインクが吐出された表面が耐熱性光透過部材11に対向して連続搬送される。
ヒータ14としては、カーボンヒータ、ハロゲンヒータなどが用いられる。耐熱性光透過部材11としては、耐熱性ガラスや耐熱性ステンレスメッシュなどが用いられる。図示しない印刷装置でインクが吐出された基材15は乾燥室13内を上から下に向けて通過し、その際にインクはヒータ14の光を受けて加熱昇温する。乾燥室13内を通過する際に基材15が破断等しても耐熱性光透過部材11によりヒータ14に触れることがない。
熱風乾燥機2の詳細を図2に基づいて説明する。
図2に示すように、乾燥炉20の内面は断熱材20gで覆われている。
乾燥炉20の第1側壁20aの下方位置(下壁20f寄り位置)に入口20hが形成され、乾燥炉20の第2側壁20bの上方位置(上壁20e寄り位置)に出口20iが形成してある。入口20h、出口20iは基材15が通過する大きさのスリット形状である。
基材搬送経路21は、乾燥炉20内の入口20hと対向した外側位置から乾燥炉20内の中央寄りである内側位置に向けて順次小径となる渦巻状の往路21aと、往路21aの内側端部から乾燥炉20内の出口20iと対向した外側位置に向けて順次大径となる渦巻状の復路21bを有する渦巻状である。
往路21aと復路21bは相互に反対回りの渦巻状で、往路21aと復路21bが交差しないように交互に位置するような渦巻状である。
図2では、往路21aは時計回りの渦巻状で、復路21bは反時計回りの渦巻状である。
往路21aに沿って複数の基材乾燥用ダクト22が設けられ、熱風吹付用ダクト25と排気用ダクト26は、基材搬送方向に交互に位置している。復路21bには基材乾燥用ダクト22は設けていない。
基材搬送経路21は、連続した渦巻状ではなく、外側位置から内側位置に向けて連続した往路用仮想渦巻線(図示せず)に沿って複数の往路用ローラ27を間隔を置いて設け、複数の往路用ローラ27で渦巻状の往路21aとしている。
内側位置から外側位置に向けて連続した復路用仮想渦巻線(図示せず)に沿って複数の復路用ローラ28を間隔を置いて設け、複数の復路用ローラ28で渦巻状の復路21bとしている。
最も内側に位置する往路用ローラ27aと、最も内側に位置する復路用ローラ28aの間に反転用ローラ29を設け、往路21aに沿って搬送された基材15がスムーズに復路21bに乗り移るようにしている。
つまり、往路21aと復路21bは反対回りの渦巻状であるから、往路21aに沿って搬送される基材15と復路21bに沿って搬送される基材15は反対回りとなるので、反転用ローラ29を設けてスムーズに反対回りとなるようにしている。
図2では、往路21aが時計回りの渦巻状で、復路21bが反時計回りの渦巻状であるから、基材15は時計回りに搬送された後に反時計回りに搬送される。
搬送方向に隣接した2つの往路用ローラ27間と、入口20hと最初の往路用ローラ27間と、最も内側の往路用ローラ27aと反転用ローラ29の間に基材乾燥用ダクト22がそれぞれ設けてある。基材乾燥用ダクト22における基材15のインクが吐出された表面と対向する基材対向面22aが直線状平坦面としてある。つまり、搬送方向に隣接した2つの往路用ローラ27間を搬送される基材15と、入口20hから最初の往路用ローラ27に搬送される基材15と、最も内側の往路用ローラ27aと反転用ローラ29間を搬送される基材15は直線状であるから、基材乾燥用ダクト22の基材対向面22aを直線状平坦面としてある。
隣接した2つの往路用ローラ27の間隔は、入口20h寄りが最も長く、内側端寄りが最も短く、中間が中間の長さである。最も長い長さは、3つの基材乾燥用ダクト22の長さに相当する。中間の長さは、2つの基材乾燥用ダクト22の長さに相当する。最も短い長さは、1つの基材乾燥用ダクト22の長さに相当する。
隣接した2つの往路用ローラ27の間隔を、基材乾燥用ダクト22の長さに合わせたことにより、往路21aに基材乾燥用ダクト22を連続して設けることが出来る。
乾燥炉内保温ダクト23は、乾燥炉20内の下部に設けてある。図2では、乾燥炉20内の下部における出口20i寄りに設けてある。つまり、暖かい空気は下から上に流れるので、乾燥炉内保温ダクト23を乾燥炉20内の下部に設け、熱風が乾燥炉20内の全域に流れるようにしている。
乾燥炉内排気ダクト24は、暖かい空気が溜まる乾燥炉20内の上部に設け、暖かい空気を排気しやすいようにしている。図2では乾燥炉20内上部の入口20h側と、出口20i側にそれぞれ乾燥炉内排気ダクト24が設けてある。
熱風乾燥機2のインク乾燥動作は次のようである。
基材15は、入口20hから往路21aに搬送され、往路21aに沿って反転用ローラ29に向けて搬送される。つまり、基材15は、インクが吐出されている表面と反対側の面(以下裏面という)が往路用ローラ27に接触しながら搬送される。
往路21aに沿って搬送される間に、基材15の表面に、基材乾燥用ダクト22の基材搬送方向上流寄り(熱風吹付用ダクト25)から熱風が吹き付けられ、インクが加熱され、熱により乾燥される。熱風の温度は60℃〜140℃である。
基材15における熱風が吹き付けられた周辺の空気は基材乾燥用ダクト22の基材搬送方向下流寄り(排気用ダクト26)に吸引されて排気ブロワ40で排気される。これと同時にインクの加熱で発生した水蒸気も排気される。
したがって、水蒸気は直ちに排気されるので、基材15に水蒸気が付着することが少なく、乾燥炉20内に水蒸気が溜まることが少ない。
基材15は反転用ローラ29で反転されて表裏が逆となり、復路21bに沿って出口20iに向けて搬送され、出口20iから乾燥炉20の外に搬送される。
つまり、基材15は、インクが吐出されている表面が復路用ローラ28に接触しながら搬送される。この時にはインクが吐出されている表面に熱風が吹き付けられないが、乾燥炉20内は高温状態であるので、インクは自然乾燥される。
したがって、乾燥炉20がコンパクトでありながら基材搬送距離が長く、長い時間をかけて低温でインクを乾燥するので、樹脂の基材15に吐出した水系のインクを乾燥できる。そして、乾燥炉20内の高温の空気と、基材乾燥用ダクト22(排気用ダクト26)で排気されなかった水蒸気は、乾燥炉内排気ダクト24を経て排気されるので、より一層基材15に水蒸気が付着することが少なくなり、乾燥炉20内に水蒸気が溜まることが少なくなる。
以上のようにしてインクを乾燥する際に、インクの乾燥に必要な基材搬送距離は、基材15の種類、インクの種類、カバレッジ(単位面積当たりのインク吐出率)の状態で変わる。印刷見当、損紙(ヤレ)量、印刷結果の早期確認などの観点から、一般的に、基材搬送距離は短いほうが好ましい。
図2に示す基材搬送経路21は、その基材搬送距離を変更できる構成で、先の説明による基材搬送距離よりも短い基材乾燥距離で十分なインク乾燥が達成可能な場合は、基材搬送距離を短くすることができる。
具体的には、最も内側に位置する往路用ローラ27aよりも上流側に位置する中間往路用ローラ27bから、最も内側に位置する復路用ローラ28aよりも下流側に位置する中間復路用ローラ28bに基材15を掛け渡して基材搬送経路21を短絡できる構成である。
この構成とすることで、基材15は2点鎖線で示すように反転用ローラ29を経ずに搬送されるので基材搬送距離が短くなる。
なお、図2では、第1中間往路用ローラ27b−1から第1中間復路用ローラ28b−1、第2中間往路用ローラ27b−2から第2中間復路用ローラ28b−2の2箇所において基材15を掛け渡すことができ、2箇所の搬送距離変更位置を有するが、搬送距離変更位置はこの位置に限定されず、基材乾燥用ダクト22等と基材15が干渉しない限りにおいて、他の中間往路用ローラ27bから他の中間復路用ローラ28bに基材15を掛け渡して基材搬送距離変更位置とすることができる。
各ダクトの取り付けを図3に基づいて説明する。図3は熱風乾燥機を基材搬送方向と直角な方向に断面した断面図で、乾燥炉20は2点鎖線で示し、往路用ローラ27と、復路用ローラ28と、反転用ローラ29は図示を省略している。
図3に示すように、乾燥炉20内における第3側壁20c寄りと、第4側壁20d寄りにプレート20jがそれぞれ設けてある。このプレート20j間に、基材乾燥用ダクト22と、乾燥炉内保温ダクト23と、乾燥炉内排気ダクト24がそれぞれ取り付けてある。図3には基材乾燥用ダクト22と、乾燥炉内保温ダクト23と、乾燥炉内排気ダクト24が同じ向きで、上下に間隔を置いて図示してあるが、実際には、図2に示す位置に異なる向きで取り付けてある。
なお、往路用ローラ27と、復路用ローラ28と、反転用ローラ29はプレート20j間に取り付けてある。
図4〜図8に基づき基材乾燥用ダクト22の詳細を説明する。図4は図3に示す基材乾燥用ダクトの拡大正面図、図5は図4に示す基材乾燥用ダクトの側面図、図6は図4に示す基材乾燥用ダクトの平面図、図7は図4に示す基材乾燥用ダクトの底面図、図8は図4に示す基材乾燥用ダクトのD−D線拡大断面図である。
基材乾燥用ダクト22は外部ダクト5を有する。外部ダクト5は、長尺なコ字形状の本体板50と本体板50の長手方向両端を閉塞する2つの端面板51とで基材15と対向する面が開口した外部壁と、外部壁の開口を閉塞するスリット板52を有する。
基材乾燥用ダクト22は、外部ダクト5の端面板51をプレート20jに固定することで取り付けられる。基材乾燥用ダクト22の長手方向が基材搬送方向と直交し、スリット板52が基材15のインクが吐出されている表面と対向している。スリット板52が基材乾燥用ダクト22の基材対向面22aである。
外部ダクト5の内部は仕切り板53で基材搬送方向に2つの空間に区画され、基材搬送方向上流側の空間が熱風吹き出し空間54で、基材搬送方向下流側の空間が排気空間55である。
スリット板52には、熱風吹き出し空間54に開口した熱風吹き出しスリット56と、排気空間55に開口した吸引スリット57が形成してある。熱風吹き出しスリット56が熱風吹き出し口の役割を有し、吸引スリット57が吸引口の役割を有する。
熱風吹き出し空間54内の熱風は熱風吹き出しスリット56から吹き出る。その熱風によって基材15の表面に吐出されたインクが加熱され、インクは乾燥される。
これに伴い水蒸気が発生するが、この水蒸気は吸引スリット57を通して排気空間55に回収される。
熱風吹き出し空間54と排気空間55が隣接しているため、発生した水蒸気は直ちに回収されるので、水蒸気が乾燥炉20内部や基材15に付着することを最大限抑えることができる。
熱風吹き出し空間54には熱風供給用内部ダクト6が設けてある。熱風供給用内部ダクト6は、一側板60と他側板61と連結板62とでコ字形状の長尺形状で、一側板60と他側板61が本体板50に取り付けられ、本体板50と熱風供給用内部ダクト6とで熱風供給空間63を構成している。熱風供給空間63の長手方向一方側に、一方の端面板51に形成された供給用接続口58から熱風が供給される。熱風供給空間63の長手方向他方側は、他方の端面板51で封止されている。
一側板60と他側板61には、熱風が流れる供給用穴64が長手方向に間隔を置いて複数形成してある。
一側板60の供給用穴64から熱風が、熱風吹き出し空間54の基材搬送方向上流側に供給され、他側板61の供給用穴64から熱風が、熱風吹き出し空間54の基材搬送方向下流側に供給されるので、熱風吹き出し空間54の基材搬送方向全域に亘って熱風が均等に供給される。
図7に示すように、各供給用穴64の開口面積は、供給用接続口58に近いほど大きく、各供給用穴64から熱風吹き出し空間54に流れる熱風の量は均一である。
一般的に、一端が封止された管状の物体に他端から空気を送り込むとき、封止された箇所の近傍の方が空気圧が高くなりやすい。したがって、熱風供給用内部ダクト6の個々の供給用穴64の開口面積が同じであると、他方の端面板51で封止された位置に近い箇所の供給用穴64から、より多くの熱風が流れてしまう。そのため、供給用穴64の開口面積を変えることで、各供給用穴64からの熱風の流れ量を均一化している。
熱風供給用内部ダクト6の供給用穴64から熱風吹き出し空間54に流れた熱風は、熱風吹き出しスリット56から吹き出される。
したがって、外部ダクト5の熱風吹き出し空間54を形成する部分と、熱風供給用内部ダクト6とで熱風吹付用ダクト25を形成する。
熱風吹付用ダクト25は、熱風吹き出し空間54を形成する外部ダクト5と、熱風供給空間63を形成する熱風供給用内部ダクト6の二重構造となっているため、複数の熱風吹き出しスリット56から均一に熱風を吹き出すことができる。
つまり、熱風供給用内部ダクト6内に供給された熱風を供給用穴64から外部ダクト5内に供給するので、外部ダクト5内の全域に亘って均等に熱風が供給される。これに対して、熱風を外部ダクト5内に直接供給すると、供給する箇所から離れた所に熱風が行き渡らない。しかも、供給用穴64の開口面積は供給する箇所(供給用接続口58)から離れるにつれて小さいので、外部ダクト5内の全域に亘ってより一層均等に熱風が供給される。
排気空間55には排気用内部ダクト7が設けてある。排気用内部ダクト7は、一側板70と他側板71と連結板72とでコ字形状の長尺形状で、一側板70と他側板71が本体板50に取り付けられ、本体板50と排気用内部ダクト7とで空気吸引空間73を構成している。空気吸引空間73の長手方向一方は、一方の端面板51に形成された排気用接続口59に開口し、空気吸引空間73の長手方向他方は、他方の端面板51で封止されている。
一側板70と他側板71には、吸引用穴74が長手方向に間隔を置いて複数形成してある。
一側板70の吸引用穴74から排気空間55の基材搬送方向上流側の空気が吸引され、他側板71の吸引用穴74から排気空間55の基材搬送方向下流側の空気が吸引されるので、排気空間55の基材搬送方向全域から空気を均等に吸引できる。
図6に示すように、各吸引用穴74の開口面積は、封止された他端部に近いほど大きく、各吸引用穴74から吸引される空気の量は均一である。
一般的に、一端が封止された管状の物体に他端から空気を吸い込むとき、封止された箇所の近傍の方が空気圧が低くなりやすい。したがって、排気用内部ダクト7の個々の吸引用穴74の開口面積が同じであると、他方の端面板51で封止された位置に近い箇所の吸引用穴74から吸引される空気量がより少なくなる。そのため、吸引用穴74の開口面積を変えることで、各吸引用穴74からの空気吸引量を均一化している。
したがって、外部ダクト5の排気空間55を形成する部分と、排気用内部ダクト7とで排気用ダクト26を形成する。
排気用ダクト26は、排気空間55を形成する外部ダクト5と、空気吸引空間73を形成する排気用内部ダクト7の二重構造となっているため、複数の吸引スリット57から均一に水蒸気を含む高温空気を吸引することができる。
つまり、排気用内部ダクト7の吸引用穴74から外部ダクト5内の水蒸気を含む高温空気を吸引するので、外部ダクト5内の全域から均等に水蒸気を含む高温空気が吸引される。これに対して、外部ダクト5内の水蒸気を含む高温空気を直接吸引すると、吸引する箇所から遠い所の吸引量が、近い所の吸引量より少なく、均等に吸引できない。しかも、吸引用穴74の開口面積は吸引する箇所(排気用接続口59)から離れるにつれて大きいので、外部ダクト5内の全域からより一層均等に水蒸気を含む高温空気が吸引される。
外部ダクト5内を2つの空間に仕切ることで、熱風吹付用ダクト25と排気用ダクト26を構成しているので、基材乾燥用ダクト22をコンパクトにできるとともに、コストを安くできる。
なお、熱風吹付用ダクト25の外部ダクト5と、排気用ダクト26の外部ダクト5を別々にしてもよい。
図9〜図11に基づき乾燥炉内保温ダクト23を詳細に説明する。図9は図3に示す乾燥炉内保温ダクトの拡大正面図、図10は図9に示す乾燥炉内保温ダクトの底面図、図11は図9に示す乾燥炉内保温ダクトのE−E線拡大断面図である。
乾燥炉内保温ダクト23は、熱風吹付用ダクト25と同様な構成でもよいが、図9〜図11に示す構成としてある。
乾燥炉内保温ダクト23は、外部ダクト23aと、外部ダクト23a内に設けた内部ダクト23bを備えている。外部ダクト23aは一側面板80と、他側面板81と、2つの端面板82で吹き出し空間83を形成している。
一側面板80は、幅が狭く長尺な平板状で、他側面板81は、幅が狭く長尺で、幅方向に山形に折れ曲がった板状で、一側面板80と他側面板81はステー80aで連結してある。一側面板80の幅方向両端と他側面板81の幅方向両端は離隔してスリット状の吹き出し口84を形成している。
内部ダクト23bは、2つの側面板85、85と連結板86でコ字形状で、2つの側面板85、85が外部ダクト23aの一側面板80に固定され、熱風供給空間87を形成している。熱風供給空間87の長手方向一方は外部ダクト23aの一方の端面板82に形成した供給用接続口88に開口し、供給用接続口88から熱風が供給される。熱風供給空間87の長手方向他方は、他方の端面板82で封止されている。
内部ダクト23bの2つの側面板85、85には複数の供給用穴89が長手方向に間隔を置いて形成され、各供給用穴89から吹き出し空間83に熱風を供給する。
各供給用穴89の開口面積は、供給用接続口88に近いほど大きく、各供給用穴89から供給される熱風の量を均一化している。
乾燥炉内保温ダクト23は、外部ダクト23aの2つの端面板82をプレート20jに固定して取り付けられ、外部ダクト23aの長手方向が基材搬送方向と直交する。
この構成であるから、乾燥炉内保温ダクト23は、乾燥炉20内の基材搬送方向と直交する方向に熱風を均一に吹き出すことができる。
図12〜図14に基づき乾燥炉内排気ダクト24を詳細に説明する。図12は図3に示す乾燥炉内排気ダクトの拡大正面図、図13は図12に示す乾燥炉内排気ダクトの平面図、図14は図12に示す乾燥炉内排気ダクトのF−F線拡大断面図である。
乾燥炉内排気ダクト24は、排気用ダクト26と同様な構成でもよいが、図12〜図14に示す構成としてある。つまり、乾燥炉内保温ダクト23と同様の構成である。
乾燥炉内排気ダクト24は、外部ダクト24aと、外部ダクト24a内に設けた内部ダクト24bを備えている。外部ダクト24aは一側面板90と、他側面板91と、2つの端面板92で排気空間93を形成している。
一側面板90は、幅が狭く長尺な平板状で、他側面板91は、幅が狭く長尺で、幅方向に山形に折れ曲がった板状で、一側面板90と他側面板91はステー90aで連結してある。一側面板90の幅方向両端と他側面板91の幅方向両端は離隔してスリット状の吸引口94を形成している。
内部ダクト24bは、2つの側面板95、95と連結板96でコ字形状で、2つの側面板95、95が外部ダクト24aの一側面板90に固定され、空気吸引空間97を形成している。空気吸引空間97の長手方向一方は外部ダクト24aの一方の端面板92に形成した排気用接続口98に開口し、排気用接続口98から空気が吸引される。空気吸引空間97の長手方向他方は、他方の端面板92で封止されている。
内部ダクト24bの2つの側面板95、95には複数の吸引用穴99が長手方向に間隔を置いて形成され、各吸引用穴99から排気空間93の空気を吸引する。
各吸引用穴99の開口面積は、封止された他端部に近いほど大きく、各吸引用穴99から吸引される空気の量を均一化している。
乾燥炉内排気ダクト24は、外部ダクト24aの2つの端面板92をプレート20jに固定して取り付けられ、外部ダクト24aの長手方向が基材搬送方向と直交する。
この構成であるから、乾燥炉内排気ダクト24は、乾燥炉20内の基材搬送方向と直交する方向から空気を均一に吸引することができる。
図15と図16に基づいて熱風供給部3と排気部4を詳細に説明する。図15は熱風供給部と排気部の説明図、図16は熱交換器の正面図である。
図15に示すように、熱風供給用渦巻パイプ33は、熱風乾燥機2の乾燥炉20における第3側壁20cと隣接して設けられ、複数の供給用チューブ16が接続してある。供給用チューブ16は各基材乾燥用ダクト22の供給用接続口58と、乾燥炉内保温ダクト23の供給用接続口88にそれぞれ接続され、基材乾燥用ダクト22と乾燥炉内保温ダクト23に熱風を供給する。
排気用渦巻パイプ41は、熱風供給用渦巻パイプ33の乾燥炉20と反対側と隣接して設けられ、複数の排気用チューブ17が接続してある。排気用チューブ17は各基材乾燥用ダクト22の排気用接続口59と、乾燥炉内排気ダクト24の排気用接続口98に接続され、基材乾燥用ダクト22と乾燥炉内排気ダクト24から水蒸気を含む高温空気を吸引する。
図16に示すように、熱交換器31は、中央のシェル31aと、シェル31aの一端に位置する流入側ボンネット31bと、シェル31aの他端に位置する流出側ボンネット31cで構成されている。流入側ボンネット31bと流出側ボンネット31cは複数のチューブ31dで連通されている。
給気ブロワ30より供給された空気は、供給路入口31eからシェル31a内を通り、供給路出口31fよりヒーティングユニット32に排出される。一方、排気用渦巻パイプ41から排出された水蒸気を含む高温空気は、流入側ボンネット31bの排出路入口31gから熱交換器31内部へと流入し、チューブ31d内を流れて流出側ボンネット31cから排出路出口31hを通って排気ブロワ40に向かう。
熱交換器31内部のシェル31aにおいて、給気ブロワ30から供給された空気は高温のチューブ31dに接することで温度が上昇する。逆に、チューブ31d内を流れる水蒸気を含む高温空気は温度が下降する。
給気ブロワ30から供給された空気の温度が上昇したことによって、熱交換器31を介さずにヒーティングユニット32で温度を上昇させる場合と比較して、より少ない熱量で、かつ、より短時間で熱風を作り出すことができる。
図17と図18に基づき熱風供給用渦巻パイプ33を詳細に説明する。図17は熱風供給用渦巻パイプの正面図、図18は図17に示す熱風供給用渦巻パイプの左側面図である。
図17と図18に示すように、熱風供給用渦巻パイプ33は一平面上で巻かれた渦巻状で、外側端33aと内側端33bは同一平面上に位置する。
熱風供給用渦巻パイプ33の外側端33aに供給パイプ100が一体に設けられて供給口101としてあり、外側端33aが供給端である。供給パイプ100は熱風供給用渦巻パイプ33から直角に突出している。
熱風供給用渦巻パイプ33の内側端33bは封止され、供給口101から供給された熱風が溜まるようにしてあり、内側端33bが先端である。なお、内側端33bに供給口を設けて供給端とし、外側端33aを封止して先端としてもよい。
熱風供給用渦巻パイプ33には、基材乾燥用ダクト22に熱風を供給するための複数の第1接続口102が外側端33aから内側端33bに亘り間隔を置いて設けられている。この実施の形態では29個の第1接続口102が設けられている。
熱風供給用渦巻パイプ33には乾燥炉内保温ダクト23に熱風を供給するための第2接続口103が設けられている。第1接続口102と第2接続口103には供給用チューブ16がそれぞれ接続される。
熱風供給用渦巻パイプ33の外側端33a寄りと、内側端33b寄りに第3接続口104が設けられている。この2つの第3接続口104には、図15に示すバランスチューブ105が接続され、熱風供給用渦巻パイプ33の外側端33aと内側端33bを連通することで、外側端33aと内側端33bの温度、圧力の差を低減して熱風供給用渦巻パイプ33内の熱風の温度、圧力が均一化するようにしている。
つまり、熱風供給用渦巻パイプ33の内側端33bが封止されている状態で、外側端33aから熱風を供給すると、温度と圧力は外側端33aから内側端33bに向かうにつれて順次高くなるので、バランスチューブ105を設けている。
熱風供給用渦巻パイプ33には、取り付け用のスタッド106が複数設けられている。スタッド106は熱風供給用渦巻パイプ33から直角に突出している。
図19と図20に基づき排気用渦巻パイプ41を詳細に説明する。図19は排気用渦巻パイプの正面図、図20は図19に示す排気用渦巻パイプの左側面図である。
図19と図20に示すように、排気用渦巻パイプ41は一平面上で巻かれた渦巻状で、外側端41aと内側端41bは同一平面上に位置する。排気用渦巻パイプ41の外側端41aに吸引パイプ110が一体に設けられて吸引口111としてあり、外側端41aが吸引端である。吸引パイプ110は排気用渦巻パイプ41から直角に突出している。
排気用渦巻パイプ41の内側端41bは封止され、内側端41bが先端である。なお、内側端41bに吸引口を設けて吸引端とし、外側端41aを封止して先端としてもよい。
排気用渦巻パイプ41には、基材乾燥用ダクト22から空気を吸引するための複数の第1吸引接続口112が外側端41aから内側端41bに亘り間隔を置いて設けられている。この実施の形態では29個の第1吸引接続口112が設けられている。
排気用渦巻パイプ41には乾燥炉内排気ダクト24から空気を吸引するための第2吸引接続口113が2つ設けられている。第1吸引接続口112と第2吸引接続口113に排気用チューブ17がそれぞれ接続される。
排気用渦巻パイプ41の外側端41a寄りと、内側端41b寄りに接続口114が設けられている。この2つの接続口114には、図15に示すバランスチューブ115が接続され、排気用渦巻パイプ41の外側端41aと内側端41bを連通することで、外側端41aと内側端41bの圧力の差を低減して排気用渦巻パイプ41内の圧力が均一化するようにしている。
つまり、排気用渦巻パイプ41の内側端41bは封止されている状態で、外側端41aから空気を吸引すると圧力(負圧)は内側端41bから外側端41aに向かうにつれて順次高くなるので、バランスチューブ115を設けている。
排気用渦巻パイプ41には、取り付け用のスタッド116が複数設けられている。スタッド116は排気用渦巻パイプ41から直角に突出している。
図21と図22に基づいて熱風供給用渦巻パイプ33と排気用渦巻パイプ41の取り付けを説明する。図21は熱風供給用渦巻パイプと排気用渦巻パイプを取り付けした状態の側面図、図22は熱風供給用渦巻パイプと排気用渦巻パイプを取り付けした状態の正面図である。なお、図22には、スタッド、一部の接続口などの図示を省略し、排気用渦巻パイプ41の一部分を4か所で破断している。
図21に示すように、基台Bにブラケット120が取り付けられ、ブラケット120にスタッド106を固定することで熱風供給用渦巻パイプ33が基台Bに取り付けられる。熱風供給用渦巻パイプ33は乾燥炉20の第3側壁20cと隣接し、第1接続口102は第3側壁20cに向けて突出している。
したがって、第1接続口102に接続した供給用チューブ16を乾燥炉20の第3側壁20cから突き出た供給用接続口58に接続する作業がやり易い。
排気用渦巻パイプ41は、スタッド116をブラケット120に固定することで基台Bに取り付けられる。排気用渦巻パイプ41は熱風供給用渦巻パイプ33の乾燥炉20と反対側に位置し、第1吸引接続口112が熱風供給用渦巻パイプ33に向けて突出している。
したがって、第1吸引接続口112に接続した排気用チューブ17を、乾燥炉20の第3側壁20cから突き出た排気用接続口59に接続する作業がやり易い。
ブラケット120に熱交換器31が固定されている。
図22に示すように、熱風供給用渦巻パイプ33と排気用渦巻パイプ41の渦巻形状、大きさは、乾燥炉20内に渦巻状に取り付けてある複数の基材乾燥用ダクト22の渦巻形状、大きさと同様で、熱風供給用渦巻パイプ33と排気用渦巻パイプ41は複数の基材乾燥用ダクト22と重なり合うように取り付けてある。
つまり、熱風供給用渦巻パイプ33の内側端33bと排気用渦巻パイプ41の内側端41bが、反転用ローラ29と対向した位置で、熱風供給用渦巻パイプ33の外側端33aと排気用渦巻パイプ41の外側端41aが入口20h近くと対向した位置で、熱風供給用渦巻パイプ33と排気用渦巻パイプ41は基材乾燥用ダクト22と対向している。
熱風供給用渦巻パイプ33の第2接続口103は下向きで、乾燥炉内保温ダクト23(供給用接続口88)と対向している。
排気用渦巻パイプ41の2つの第2吸引接続口113は上向きで、乾燥炉内排気ダクト24(排気用接続口98)と対向している。
したがって、供給用チューブ16、排気用チューブ17の長さを短くできるとともに、簡単に接続できる。
A…インク乾燥装置、B…基台、1…赤外線乾燥機、2…熱風乾燥機、3…熱風供給部、4…排気部、5…外部ダクト、6…熱風供給用内部ダクト、7…排気用内部ダクト、15…樹脂の基材、16…供給用チューブ、17…排気用チューブ、20…乾燥炉、21…基材搬送経路、22…基材乾燥用ダクト、23…乾燥炉内保温ダクト、24…乾燥炉内排気ダクト、25…熱風吹付用ダクト、26…排気用ダクト、30…給気ブロワ、31…熱交換器、32…ヒーティングユニット、33…熱風供給用渦巻パイプ、40…排気ブロワ、41…排気用渦巻パイプ、58…供給用接続口、59…排気用接続口、64…供給用穴、74…吸引用穴、88…供給用接続口、98…排気用接続口、102…第1接続口、103…第2接続口、105…バランスチューブ、112…第1吸引接続口、113…第2吸引接続口、115…バランスチューブ。

Claims (9)

  1. 熱風乾燥機と、熱風供給部と、排気部を有し、
    前記熱風乾燥機は、乾燥炉と、前記乾燥炉内に設けられた渦巻状の経路を成す基材搬送経路と、前記基材搬送経路に沿って搬送される基材のインクが吐出された表面に熱風を吹き付けてインクを加熱するとともに、インクの加熱で発生した水蒸気を排気する複数の基材乾燥用ダクトを備え、
    前記熱風供給部は、前記乾燥炉外に設けられ、前記基材乾燥用ダクト内に熱風を供給する構成とし、
    前記排気部は、前記乾燥炉外に設けられ、前記基材乾燥用ダクトを介して前記乾燥炉内の空気を排気する構成としたことを特徴とするインク乾燥装置。
  2. 請求項1に記載のインク乾燥装置において、
    前記熱風供給部は、熱風が供給されるとともに、前記複数の基材乾燥用ダクトの熱風吹き出し空間にそれぞれ連通した熱風供給用パイプを有し、
    前記排気部は、空気が吸引されるとともに、前記複数の基材乾燥用ダクトの空気吸引空間にそれぞれ連通した排気用パイプを有しているインク乾燥装置。
  3. 請求項2に記載のインク乾燥装置において、
    前記熱風供給用パイプと前記排気用パイプの少なくとも一方は、渦巻状であるインク乾燥装置。
  4. 請求項2または3に記載のインク乾燥装置において、
    前記熱風供給用パイプと前記排気用パイプの少なくとも一方は、長手方向一方側が開口し、長手方向他方側が封止され、長手方向一方側と長手方向他方側が連通しているインク乾燥装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のインク乾燥装置において、
    前記乾燥炉内に熱風を供給する乾燥炉内保温ダクトと、前記乾燥炉内の空気を、前記乾燥炉外に排気する乾燥炉内排気ダクトを有するインク乾燥装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のインク乾燥装置において、
    前記基材乾燥用ダクトは、前記基材の表面に熱風を吹き付ける熱風吹き出し空間と、前記基材の熱風が吹き付けられた周辺の空気を吸引する排気空間を有した外部ダクトと、前記熱風吹き出し空間と排気空間にそれぞれ設けられた内部ダクトを備え、
    前記熱風吹き出し空間に設けられた内部ダクト内は、前記熱風吹き出し空間に開口し、かつ前記熱風供給部と連通し、
    前記排気空間に設けられた内部ダクト内は、前記排気空間に開口し、かつ前記排気部と連通しているインク乾燥装置。
  7. 請求項6に記載のインク乾燥装置において、
    前記熱風吹き出し空間に設けられた内部ダクトは、複数の供給用穴を有し、前記供給用穴の開口面積は、前記熱風供給部と連通した部分から離れるにつれて小さく、
    前記排気空間に設けた内部ダクトは、複数の吸引用穴を有し、前記吸引用穴の開口面積は、前記排気部と連通した部分から離れるにつれて大きいインク乾燥装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のインク乾燥装置において、
    前記乾燥炉の基材搬送方向上流側に、基材を加熱する赤外線乾燥機が設けられているインク乾燥装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のインク乾燥装置において、
    前記排気部に流れる前記乾燥炉内の高温の空気の熱で、前記熱風供給部を流れる空気を昇温する熱交換器が設けられているインク乾燥装置。
JP2018139658A 2018-07-25 2018-07-25 インク乾燥装置 Active JP6967280B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018139658A JP6967280B2 (ja) 2018-07-25 2018-07-25 インク乾燥装置
CA3044358A CA3044358A1 (en) 2018-07-25 2019-05-27 Ink drying apparatus
US16/424,886 US10843487B2 (en) 2018-07-25 2019-05-29 Ink drying apparatus for drying ink by heat after printing
EP19186350.5A EP3599101B1 (en) 2018-07-25 2019-07-15 Ink drying apparatus
CN201910638035.0A CN110774778B (zh) 2018-07-25 2019-07-16 墨干燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018139658A JP6967280B2 (ja) 2018-07-25 2018-07-25 インク乾燥装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020016389A true JP2020016389A (ja) 2020-01-30
JP2020016389A5 JP2020016389A5 (ja) 2020-10-15
JP6967280B2 JP6967280B2 (ja) 2021-11-17

Family

ID=67303385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018139658A Active JP6967280B2 (ja) 2018-07-25 2018-07-25 インク乾燥装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10843487B2 (ja)
EP (1) EP3599101B1 (ja)
JP (1) JP6967280B2 (ja)
CN (1) CN110774778B (ja)
CA (1) CA3044358A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020147433A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 トヨタ自動車株式会社 搬送設備
WO2023243565A1 (ja) * 2022-06-17 2023-12-21 コニカミノルタ株式会社 乾燥装置、画像形成装置および画像形成方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111442630A (zh) * 2020-03-16 2020-07-24 安徽省冠盛纺织科技有限公司 一种纺织布料用回热式节能烘布装置
JP2022037537A (ja) * 2020-08-25 2022-03-09 株式会社Screenホールディングス 印刷装置
CN113317528B (zh) * 2021-02-02 2022-08-02 安徽东旭大别山农业科技有限公司 一种山茶油加工用茶籽清洗干燥一体设备
CN113267029A (zh) * 2021-05-19 2021-08-17 江西富鸿金属有限公司 一种镀锡铜线防氧化干燥装置
CN114683720A (zh) * 2022-03-02 2022-07-01 董霞 数码印刷机的降温结构

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US772695A (en) 1902-08-09 1904-10-18 Carter Rice & Company Drier for paper, cloth, &c.
DE2259565C3 (de) 1972-12-06 1985-08-22 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Formmassen auf der Basis von Polycarbonat und einem Polybutadien-Pfropfmischpolymerisat
JPH04122035U (ja) 1991-04-18 1992-10-30 株式会社富士通ゼネラル 硬化炉構造
JP2001141364A (ja) 1999-11-15 2001-05-25 Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd 塗布材の乾燥装置
JP2002067520A (ja) * 2000-08-29 2002-03-08 Toppan Printing Co Ltd 乾燥装置
JP4800062B2 (ja) * 2006-02-14 2011-10-26 グンゼ株式会社 導電ペーストの乾燥装置
US8348531B2 (en) 2008-05-27 2013-01-08 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Media treatment web flow path
JP2013043434A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Seiko Epson Corp 記録装置
US9248666B2 (en) 2012-02-14 2016-02-02 Ricoh Company, Ltd. Drying apparatus and printing apparatus
JP6028906B2 (ja) * 2012-07-11 2016-11-24 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、及び、印刷方法
CN104339469B (zh) * 2013-08-09 2016-08-10 中国石油天然气股份有限公司 一种热塑性弹性体的脱挥方法及设备
US9776423B2 (en) * 2013-09-25 2017-10-03 Koenig & Bauer Ag Web-fed inkjet printing press and method for printing a printing material
JP2016065649A (ja) * 2014-09-22 2016-04-28 株式会社Screenホールディングス 乾燥装置、塗工膜形成装置、および乾燥方法
US9605900B2 (en) 2015-04-22 2017-03-28 Ricoh Company, Ltd. Adjustable interlacing of drying rollers in a print system
JP6570442B2 (ja) 2015-12-16 2019-09-04 株式会社Screenホールディングス 乾燥装置、印刷装置、および乾燥方法
JP6852346B2 (ja) 2016-10-17 2021-03-31 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
CN206426643U (zh) * 2016-11-11 2017-08-22 泉州市西格玛智能工业机械有限公司 一种高效平稳喷气的印染烘箱
US9975354B1 (en) * 2017-02-28 2018-05-22 Ricoh Company, Ltd. Concentric duct system for a dryer for printing system
CN107310259B (zh) * 2017-08-14 2023-03-28 上海瑞源印刷设备有限公司 印铁机片材循环加热装置
CN107310261A (zh) * 2017-08-29 2017-11-03 林文茂 一种循环再利用凹印环保节能减排热风干燥系统
CN207365671U (zh) * 2017-10-30 2018-05-15 福建莆田市涵江珍宝电子塑胶有限公司 一种计步器电路板印刷烘干装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020147433A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 トヨタ自動車株式会社 搬送設備
WO2023243565A1 (ja) * 2022-06-17 2023-12-21 コニカミノルタ株式会社 乾燥装置、画像形成装置および画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6967280B2 (ja) 2021-11-17
EP3599101A1 (en) 2020-01-29
EP3599101B1 (en) 2023-11-08
CN110774778A (zh) 2020-02-11
CA3044358A1 (en) 2020-01-25
CN110774778B (zh) 2021-12-28
US10843487B2 (en) 2020-11-24
US20200031142A1 (en) 2020-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020016389A (ja) インク乾燥装置
JP2020016389A5 (ja)
US7966743B2 (en) Micro-structured drying for inkjet printers
JP5230490B2 (ja) 画像形成装置
JP6498522B2 (ja) 印刷装置
JP2019166666A (ja) 乾燥装置及びそれを備えたインクジェット印刷装置
JP2013166258A (ja) 乾燥装置およびインクジェット印刷装置
JP2012076227A (ja) インクジェット印刷装置
JP2001088276A (ja) 乾燥装置
JP2001071473A (ja) 乾燥装置
CN203157370U (zh) 打印机
JP2020148383A (ja) ウェブ乾燥装置およびウェブ乾燥方法
JP6989926B2 (ja) 乾燥装置及びそれを備えるインクジェット印刷装置
JP2002287317A (ja) 乾燥装置
JP6936997B2 (ja) 乾燥装置及びそれを備えるインクジェット印刷装置
JP2020168771A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2023523728A (ja) 被照射材料を乾燥させるための方法、及び当該方法を実行するための赤外線照射装置
WO2022070383A1 (ja) 印刷装置および印刷方法
KR20110117808A (ko) 열풍 건조 장치
EP3960476B1 (en) Printing apparatus with a drying device
CN109605918A (zh) 一种丝印机的循环烘干装置
US11897251B2 (en) Sheet-fed printing press having a dryer for drying sheets printed by a non-impact printing device
TW201833501A (zh) 薄片狀非滲透性基材的表面乾燥裝置和印刷裝置及印刷方法
JP2003094605A (ja) 乾燥器
CN117360079A (zh) 喷印设备

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200904

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6967280

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150