JP2003094605A - 乾燥器 - Google Patents

乾燥器

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JP2003094605A
JP2003094605A JP2001294642A JP2001294642A JP2003094605A JP 2003094605 A JP2003094605 A JP 2003094605A JP 2001294642 A JP2001294642 A JP 2001294642A JP 2001294642 A JP2001294642 A JP 2001294642A JP 2003094605 A JP2003094605 A JP 2003094605A
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sheet
port
guide roller
dryer
hot air
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JP2001294642A
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English (en)
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Yuichi Fujita
裕一 藤田
Kazuo Matsunaga
和夫 松永
Koichi Hotta
幸一 堀田
Jiro Ayukawa
二朗 鮎川
Hideki Yasuda
秀樹 安田
Mikio Nagumo
幹夫 南雲
Yasumasa Tominaga
保昌 富永
Takahiro Mizuno
孝洋 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Fuji Kikai Kogyo Co Ltd
Ajinomoto Engineering Corp
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Fuji Kikai Kogyo Co Ltd
Ajinomoto Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥器を大型化することなく、シートの塗工
液を迅速かつ適正に乾燥させるようにする。 【解決手段】 シート1の搬入口2および搬出口3を有
する箱状のケーシング4と、このケーシング4内に一定
間隔で配設された複数の案内ローラ5と、上記シート1
の表面に熱風からなる乾燥用エアを吹き出す複数の吹出
部6とを有する乾燥器において、上記複数の案内ローラ
5のうち、少なくともシート1の搬入口2の近傍に位置
する案内ローラ5a,5bを、シート1の搬出口3の近
傍に位置する案内ローラ5と同等もしくはそれ以上の温
度に加熱する加熱手段20を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックフィ
ルムあるいはグラビア印刷機等によって印刷が施された
印刷シート、またはドライラミネート装置によってラミ
ネートされた紙、アルミ箔等を重ね合わせてなるラミネ
ートシート等に塗工された塗工液を乾燥させる乾燥器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シートの搬入口および搬出口を有
する箱状のケーシングと、このケーシング内に一定間隔
で配設された複数の案内ローラと、上記シートに熱風か
らなる乾燥用エアを吹き出す複数の吹出部とを有する乾
燥器に、プラスチックフィルム等からなるシートを上記
案内ローラに沿って搬送しつつ、シートの表面に熱風を
吹き付けることにより、シートに表面に塗工された塗工
液を乾燥させるように構成された乾燥器が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、環境保全等の目
的で有機溶剤タイプの塗工液に代えて水溶性の塗工液を
使用することが行われているが、この水溶性の塗工液を
乾燥させる場合には、有機溶剤タイプに比べて格段に多
い熱量が必要であり、この熱量を確保するためにシート
に吹き付けられる熱風の温度を高くすると、シートが高
温に加熱されて大きく熱膨張することが避けられない。
このため、上記シートが熱膨張することに起因して皺が
形成されるという問題があるとともに、印刷が施された
シートに塗工液を塗工してコーティングする場合または
シートに塗工液を複数回重ねてカラー印刷を行う場合
に、印刷柄の長さが伸びたり縮んだりする等の問題があ
る。
【0004】上記弊害を防止するため、上記熱風の温度
を低い値に設定するとともに、乾燥器の全長を大きく
し、あるいはシートの搬送速度を遅くすることにより、
塗工液を乾燥するための熱量を確保することも考えられ
るが、このように構成した場合には、乾燥器が大型化し
てその設置スペースを確保することが困難になり、ある
いはシートの搬送速度が低下することに起因して作業効
率が悪くなる等の問題がある。
【0005】また、乾燥器を大型化することなく、シー
トの塗工液を迅速かつ適正に乾燥させることができるよ
うにするため、シートに吹き付けられる熱風の温度を精
密に制御し、必要最小限の熱エネルギーによって上記塗
工液を乾燥させることも行われているが、この場合に
は、乾燥器の起動直後に、上記塗工液を乾燥させること
ができても、時間が経過するのに伴って塗工液の乾燥が
不充分になることを発見した。これは、上記塗工液が乾
燥する際の気化熱によって上記案内ローラの温度が次第
に低下し、この案内ローラによってシートが冷却される
ためであると考えられ、特にシートの搬入口の近傍に位
置する案内ローラの温度が顕著に低下することが確認さ
れた。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、乾燥器を大型化することなく、シートの塗工液
を迅速かつ適正に乾燥させることができる乾燥器を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
シートの搬入口および搬出口を有する箱状のケーシング
と、このケーシング内に一定間隔で配設された複数の案
内ローラと、上記シートの表面に熱風からなる乾燥用エ
アを吹き出す複数の吹出部とを有する乾燥器において、
上記複数の案内ローラのうち、少なくともシートの搬入
口の近傍に位置する案内ローラを、乾燥器の搬出口側に
位置する案内ローラと同等もしくはそれ以上の温度に加
熱する加熱手段を備えたものである。
【0008】上記構成によれば、吹出部から吹き出され
た熱風からなる乾燥用エアがシートに吹き付けられるこ
とにより、シートに塗布された塗工液が効果的に乾燥さ
れるとともに、上記シートの搬入口の近傍に位置する案
内ローラが加熱手段によって加熱されることにより、こ
の案内ローラの温度が低下することに起因した乾燥不良
の発生が効果的に防止されることになる。
【0009】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の乾燥器において、シートの搬入口の近傍に位置する複
数の案内ローラを同時に加熱する赤外線ヒータと、上記
各案内ローラの間に配設されて赤外線ヒータの熱がシー
トに及ぶのを阻止する遮熱板とを有する加熱手段を設け
たものである。
【0010】上記構成によれば、シートの搬入口の近傍
に位置する複数の案内ローラが赤外線ヒータから照射さ
れる赤外線によって同時に加熱されるとともに、この赤
外線がシートの裏面に照射されることが上記遮熱板によ
り阻止されて、シートが過度に加熱されることが防止さ
れることになる。
【0011】請求項3に係る発明は、上記請求項1記載
の乾燥器において、請求項2記載の乾燥器において、赤
外線ヒータから照射された赤外線を、案内ローラの背面
部に向けて案内する反射板を設けたものである。
【0012】上記構成によれば、簡単な構成で上記案内
ローラが効率よく加熱され、熱エネルギーの損失が防止
されることになる。
【0013】請求項4に係る発明は、上記請求項1記載
の乾燥器において、シートの搬入口の近傍に位置する案
内ローラに熱風を吹き付けて加熱する熱風吹付手段から
なる加熱手段を設けたものである。
【0014】上記構成によれば、シートの搬入口の近傍
に位置する案内ローラが熱風吹付手段から吹き付けられ
る熱風によって効果的に加熱されることになる。
【0015】請求項5に係る発明は、上記請求項1記載
の乾燥器において、シートの搬入口の近傍に位置する案
内ローラを加熱する加熱手段を、案内ローラの内部に配
設したものである。
【0016】上記構成によれば、案内ローラの周辺部に
熱影響が与えられることが防止されつつ、シートの搬入
口の近傍に位置する案内ローラが効果的に加熱されるこ
とになる。
【0017】請求項6に係る発明は、上記請求項1記載
の乾燥器において、シートの搬入口の近傍に位置する案
内ローラの背面部を覆う被覆板を設け、乾燥用エアの吹
出部から吹き出された熱風を上記被覆板に沿って流動さ
せることにより、上記案内ローラを加熱するように構成
したものである。
【0018】上記構成によれば、吹出部から吹き出され
た熱風からなる乾燥用エアがシートに吹き付けられるこ
とにより、シートに塗布された塗工液が効果的に乾燥さ
れるとともに、上記乾燥用エアからなる熱風が上記被覆
板に沿って流動することにより、上記シートの搬入口の
近傍に位置する案内ローラが効果的に加熱されて、その
温度低下が防止されることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
乾燥器の実施形態を示している。この乾燥器は、紙、プ
ラスチックフィルムまたはアルミ箔を重ね合わせる等に
より構成されるシート1の搬入口2および搬出口3を有
する箱状のケーシング4と、このケーシング4内に一定
間隔で配設された複数の案内ローラ5と、上記シート1
に向けて熱風からなる乾燥用エアを吹き出す吹出部6
と、上記搬入口2の近傍に位置する一対の案内ローラ5
a,5bを加熱する加熱手段20とを備えている。
【0020】上記各案内ローラ5は、シート1の搬入口
2から搬出口3までの間に、湾曲状のシート経路を構成
するように配置されている。そして、図外のラミネート
用の処理部等を経て上記ケーシング4内に導入されたシ
ート1が、上記案内ローラ5によって案内されつつ上方
に移動し、上記搬出口3から外部に導出されるようにな
っている。
【0021】上記ケーシング4の壁面には、図外の送風
機および加熱源を有する給気部に接続された給気ダクト
7がシート搬送方向の下流部側に設置されるとともに、
図外の排気処理部等に連通する排気ダクト8が、上記給
気ダクト7の背面側に設置されている。この給気ダクト
7は、シート1の搬送方向に伸びる一定幅のヘッダ9の
側壁面に接続されている。このヘッダ9には、シート1
の搬送方向と直交する方向に伸びる乾燥用エアの吹出部
6が設置されている。
【0022】上記吹出部6は、シートの搬入口2の近傍
に配列されたV型ノズルからなる3個の第1吹出部6a
と、シートの搬出口3の近傍に設けられたV型ノズルか
らなる単一の第2吹出部6bと、上記第1吹出部6aと
第2吹出部6bとの間に配設された多数の乾燥用エアの
吹出孔10を有する多孔板ノズルからなる6個の第3吹
出部6cとによって構成されている。この第3吹出部6
cのうち最下流部に位置するものは、上記第2吹出部6
bと一体に形成されている。
【0023】そして、上記第1〜第3吹出部6a〜6c
は、それぞれ上記案内ローラ5に対向する位置に配設さ
れ、取付ボルト等によって上記ヘッダ9に着脱自在に取
り付けられている。また、上記各吹出部6は、それぞれ
所定間隔をおいて配設されることにより、各吹出部6a
〜6cから吹き出された乾燥用エアの排気を上記排気ダ
クト8の設置部側に案内するための間隙11が、相隣接
する吹出部6との間に設けられている。この間隙11
は、上記乾燥用エアの排気をスムーズに案内することが
可能な寸法で、上記ケーシング4が必要以上に大型化す
るのを防止し得る寸法に設定されている。
【0024】また、上記排気ダクト8は、ケーシング4
の上方部においてその略方向全域に配設されている。そ
して、上記排気ダクト8の前面および底面等に形成され
た排気取入口から導入された上記乾燥用エアの排気が、
上記排気ダクト8を介して外部に導出されるようになっ
ている。
【0025】上記加熱手段20は、図3に示すように、
赤外線を照射する赤外線ヒータ21と、この赤外線ヒー
タ21から照射される赤外線の照射範囲を規制する反射
板22と、上記搬入口2の近傍に位置する両案内ローラ
5a,5bの間に遮熱板23とを備えている。この遮熱
板23は、上記両案内ローラ5a,5bの間においてシ
ート1の搬送方向に沿って設置されることにより、赤外
線ヒータ21の熱がシート1に及ぶのを阻止するように
構成されている。
【0026】上記赤外線ヒータ21は、上記両案内ロー
ラ5a,5bの背面側において、これらの案内ローラ5
a,5bの軸方向に延びるように設置されている。ま
た、上記反射板22は、赤外線ヒータ21の設置部と、
上記両案内ローラ5a,5bの設置部との間を覆うよう
に、断面V字状に形成されるとともに、その内面部が鏡
面状に形成され、上記赤外線ヒータ21から照射された
赤外線を、両案内ローラ5a,5bの背面部に向けて反
射することにより、両案内ローラ5a,5bを加熱する
ように構成されている。
【0027】上記赤外線ヒータ21の加熱温度は、シー
ト1の搬入口2の近傍に位置する案内ローラ5a,5b
の温度が、後述するように気化熱によって低下するのを
補い、上記案内ローラ5a,5bを、シート1の搬出口
3の近傍に位置する案内ローラ5と同等もしくはそれ以
上の温度に加熱し得る温度に設定されている。
【0028】上記構成において、図外のラミネート用の
処理部等から繰り出されたシート1は、上記搬入口2か
らケーシング4内に導入された後、案内ローラ5に沿っ
て案内されつつ、上記第1〜第3吹出部6a〜6cから
吹き出した熱風からなる乾燥用エアが吹き付けられるこ
とにより、このシート1の表面に塗布されたラミネート
用等の塗工液、つまり接着剤中に含有された溶剤等の気
化が促進される。
【0029】この場合、まず上記搬入口2の近傍に位置
するV型ノズルからなる複数の第1吹出部6aから、シ
ート1の表面に上記乾燥用エアが吹き付けられることに
より、塗工液の塗布面が荒れるのを防止した状態で、こ
の塗布面がある程度乾燥させられる。次いで、上記第1
吹出部6aの下流部に配設された多孔板ノズルからなる
複数の第3吹出部6cおよび上記第2吹出部6bから上
記シート1に乾燥用エアが吹き付けられることにより、
上記塗工液の塗布面が十分に乾燥させられる。そして、
上記各吹出部6a〜6cからシート1に吹き付けられた
熱風からなる乾燥用エアの排気は、図1の矢印で示すよ
うに、各吹出部6間の間隙11を通ってヘッダ9の背面
側に案内された後、上記排気ダクト8内に導入されて外
部に導出される。
【0030】また、上記赤外線ヒータ21から照射され
た赤外線によって上記搬入口2の近傍に位置する案内ロ
ーラ5a,5bが所定温度に加熱されつつ、上記塗工液
の乾燥が行われるため、上記シート1の表面に塗工され
た塗工液が乾燥する際の気化熱によって上記案内ローラ
5a,5bの温度が低下することが防止され、この案内
ローラ5a,5bによって上記シート1が裏面側からも
加熱されることになる。
【0031】上記のようにシート1の搬入口2および搬
出口3を有する箱状のケーシング4と、このケーシング
4内に一定間隔で配設された複数の案内ローラ5と、上
記シート1に熱風からなる乾燥用エアを吹き出す複数の
吹出部6とを有する乾燥器において、上記複数の案内ロ
ーラ5のうち、少なくともシート1の搬入口2の近傍に
位置する案内ローラ5a,5bを、シート1の搬出口3
の近傍に位置する案内ローラ5と同等もしくはそれ以上
の温度に加熱する加熱手段20を設けたため、上記シー
ト1の表面に塗工された塗工液を乾燥器内において迅速
かつ適正に乾燥させることができる。
【0032】すなわち、上記吹出部6から吹き出された
熱風からなる乾燥用エアをシート1の表面に吹き付ける
とともに、上記加熱手段20によってシートの搬入口2
の近傍に位置する案内ローラ5a,5bを加熱すること
により、少なくとも上記搬入口2の近傍において上記シ
ート1を表裏両面から加熱することができる。したがっ
て、上記シート1の搬送速度を遅くしたり、大形の乾燥
器を使用したりすることなく、上記シート1の表面に塗
工された塗工液の溶剤を効率よく乾燥させることができ
るとともに、上記搬入口2の近傍に位置する案内ローラ
5a,5bの温度が時間の経過に伴って次第に低下する
ことに起因した乾燥不良の発生を防止することができ
る。
【0033】また、上記実施形態に示すように、シート
1の搬入口2の近傍に位置する一対の案内ローラ5a,
5bを同時に加熱する赤外線ヒータ21と、上記両案内
ローラ5a,5bの間に配設されて赤外線ヒータ21の
熱がシートに及ぶのを阻止する遮熱板23とを設けた場
合には、単一の赤外線ヒータ21から照射される赤外線
によって上記両案内ローラ5a,5bを同時に加熱する
ことができるとともに、この赤外線がシートの裏面に照
射されるのを上記遮熱板23によって阻止することがで
きる。このため、上記両案内ローラ5a,5bを効率よ
く加熱することができるとともに、赤外線ヒータ21の
熱によりシートが過度に加熱されてシート1が変形する
こと等を効果的に防止することができる。
【0034】特に、上記実施形態では、赤外線ヒータ2
1から照射された赤外線を、上記両案内ローラ5a,5
bの背面部に向けて案内する反射板22を設けたため、
簡単な構成で上記両案内ローラ5a,5bを効率よく加
熱して、熱エネルギーの損失を防止できるという利点が
ある。
【0035】なお、上記のように加熱手段20によって
シートの搬入口2の近傍に位置する一対の案内ローラ5
a,5bを加熱するように構成された上記実施形態に代
え、単一の案内ローラ5aを加熱し、または三個以上の
案内ローラ5を同時に加熱するように構成してもよい。
なお、上記赤外線ヒータ21を有する加熱手段により、
単一の案内ローラ5aを加熱する場合には、上記遮熱板
23を省略した構造とすることも可能である。
【0036】また、図4に示すように、シート1の搬入
口2の近傍に位置する案内ローラ5a,5b等に熱風を
吹き付けて加熱する熱風吹付手段24からなる加熱手段
を設け、シート1の搬入口2の近傍に位置する案内ロー
ラ5a,5b等を上記熱風吹付手段24から吹き付けら
れる熱風によって加熱するようにしてもよい。この場合
には、上記熱風吹付手段24の熱エネルギーとして、上
記吹出部6の熱源を利用することができるという利点が
ある。
【0037】また、図5に示すように、シート1の搬入
口の近傍に位置する案内ローラ5の内部に電気ヒータ2
6を配設し、この電気ヒータ26に通電することによっ
て案内ローラ5を内部から加熱するようにしてもよい。
この場合には、上記電気ヒータ26からなる加熱手段の
熱エネルギーが外部に拡散するのを防止して上記案内ロ
ーラ5を効率よく加熱することができる。なお、上記電
気ヒータ26に代えて、案内ローラ5の内部に温水等か
らなる加熱媒体を注入する加熱媒体注入手段からなる加
熱手段を設け、上記温水等からなる加熱媒体によって案
内ローラ5を内部から加熱するように構成してもよい。
【0038】また、図6および図7に示すように、シー
ト1の搬入口2の近傍に位置する案内ローラ5の背面部
を覆う被覆板27を設け、上記乾燥用エアの吹出部6か
ら吹き出された熱風を上記被覆板27に沿って流動させ
ることにより、上記案内ローラを加熱するように構成し
てもよい。すなわち、上記案内ローラ5の背面部に沿っ
て断面円弧状の被覆板27を設置し、上記シート1の左
右両側辺部から上記被覆板27の左右両側辺部内に吹き
付けられた熱風を、上記被覆板27の内面に沿って案内
ローラ5の軸方向に流動させた後、上記被覆板27の左
右方向中央部に形成された排出口28を介して外部に排
出するように構成し、上記熱風により案内ローラ5を加
熱するようにしてもよい。上記構成によれば、別体の加
熱源を使用することなく、上記吹出部6から吹き出され
た熱風からなる乾燥用エアからなる熱風を利用して案内
ローラ5を効果的に加熱して、その温度低下を防止でき
るという利点がある。
【0039】上記実施形態では、ヘッダ9のシート搬入
部側にV型ノズルからなる複数の第1吹出部6aを配設
するとともに、シート搬出部側にV型ノズルからなる単
一の第2吹出部6bを配設し、かつ上記第1吹出部6a
と第2吹出部6bとの間に多数の吹出孔10を有する多
孔板ノズルからなる複数の第3吹出部6cを配設したた
め、まず搬入口2の近傍に位置する上記V型ノズルから
なる複数の第1吹出部6aから上記シート1に乾燥用エ
アを吹き付けることにより、塗工液の塗布面を荒れさせ
ることなく、この塗工面をある程度乾燥させた後に、上
記第1吹出部6aの下流部に配設された多孔板ノズルか
らなる複数の第3吹出部6cから上記シート1に乾燥用
エアを吹き付けることにより、上記塗工液の塗布面を良
好状態で迅速に乾燥させることができる。
【0040】しかも、シートの搬送方向の最下流側に位
置する搬出口5の近傍には、上記V型ノズルからなる第
2吹出部6bが配設されているため、上記ケーシング4
から外部に搬出されるシート1が大きな吹出圧力を受け
て搬送状態が乱れるという事態を生じることなく、上記
排出口5からシート1を安定させた状態で搬出すること
ができる。
【0041】また、上記実施形態では、上記ヘッダ9に
第1〜第3吹出部6a〜6cを取付ボルト等によってそ
れぞれ着脱自在に取り付けたため、ケーシング4内に搬
入されるシート1の搬送速度等に応じ、上記第1吹出部
6aおよび第3吹出部6cの個数を変更する等により、
上記シート1に塗布された塗工液を効率よく乾燥させる
ことができる。例えば、上記ケーシング4内に搬入され
るシート1の搬送速度が速い場合には、上記V型ノズル
からなる第1吹出部6aの個数を減らすとともに、これ
に対応させて上記多孔板ノズルからなる第3吹出部6c
の個数を増やすことにより、シート1に塗布された塗工
液を迅速に乾燥させることができる。逆に、上記ケーシ
ング4内に搬入されるシート1の搬送速度が遅い場合に
は、上記V型ノズルからなる第1吹出部6aの個数を増
やすとともに、これに対応させて上記多孔板ノズルから
なる第3吹出部6cの個数を減らすことにより、シート
1に塗布された塗工液の塗布面が荒れるのを確実に防止
してこの塗布面を適正に乾燥させることができるという
利点がある。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シート
の搬入口および搬出口を有する箱状のケーシングと、こ
のケーシング内に一定間隔で配設された複数の案内ロー
ラと、上記シートの表面に熱風からなる乾燥用エアを吹
き出す複数の吹出部とを有する乾燥器において、上記複
数の案内ローラのうち、少なくともシートの搬入口の近
傍に位置する案内ローラを、シートの搬出口の近傍に位
置する案内ローラと同等もしくはそれ以上の温度に加熱
する加熱手段を設けたため、乾燥器を大型化することな
く、シートの塗工液を迅速かつ適正に乾燥させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乾燥器の実施形態を示す側面断面
図である。
【図2】上記乾燥器の実施例を示す正面断面図である。
【図3】加熱手段の具体的機構成を示す側面断面図であ
る。
【図4】加熱手段の別の具体例を示す側面断面図であ
る。
【図5】加熱手段のさらに別の具体例を示す正面断面図
である。
【図6】加熱手段のさらに別の具体例を示す側面断面図
である。
【図7】上記加熱手段による加熱作用を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 シート 2 搬入口 3 搬出口 4 ケーシング 5 案内ローラ 6 吹出部 20 加熱手段 21 赤外線ヒータ 22 反射板 23 遮熱板 24 熱風吹付手段(加熱手段) 26 電気ヒータ(加熱手段) 27 被覆板
フロントページの続き (71)出願人 000237260 富士機械工業株式会社 広島県安芸郡府中町茂陰2丁目3番17号 (72)発明者 藤田 裕一 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 松永 和夫 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 堀田 幸一 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 鮎川 二朗 東京都中央区京橋2丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 安田 秀樹 東京都中央区京橋2丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 南雲 幹夫 東京都台東区北上野1丁目10番14号 味の 素エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 富永 保昌 広島県安芸郡府中町茂陰2丁目3番17号 富士機械工業株式会社内 (72)発明者 水野 孝洋 広島県安芸郡府中町茂陰2丁目3番17号 富士機械工業株式会社内 Fターム(参考) 2C020 CA01 CA03 CA05 CA06 3L113 AA02 AB02 AB05 AC10 AC32 AC45 AC46 AC48 AC49 AC67 BA28 DA10 DA14 DA24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの搬入口および搬出口を有する箱
    状のケーシングと、このケーシング内に一定間隔で配設
    された複数の案内ローラと、上記シートの表面に熱風か
    らなる乾燥用エアを吹き出す複数の吹出部とを有する乾
    燥器において、上記複数の案内ローラのうち、少なくと
    もシートの搬入口の近傍に位置する案内ローラを、シー
    トの搬出口の近傍に位置する案内ローラと同等もしくは
    それ以上の温度に加熱する加熱手段を備えたことを特徴
    とする乾燥器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の乾燥器において、シート
    の搬入口の近傍に位置する複数の案内ローラを同時に加
    熱する赤外線ヒータと、上記各案内ローラの間に配設さ
    れて赤外線ヒータの熱がシートに及ぶのを阻止する遮熱
    板とを有する加熱手段を設けたことを特徴とする乾燥
    器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の乾燥器において、赤外線
    ヒータから照射された赤外線を、案内ローラの背面部に
    向けて案内する反射板を設けたことを特徴とする乾燥
    器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の乾燥器において、シート
    の搬入口の近傍に位置する案内ローラに熱風を吹き付け
    て加熱する熱風吹付手段からなる加熱手段を設けたこと
    を特徴とする乾燥器。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の乾燥器において、シート
    の搬入口の近傍に位置する案内ローラを加熱する加熱手
    段を、案内ローラの内部に配設したことを特徴とする乾
    燥器。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の乾燥器において、シート
    の搬入口の近傍に位置する案内ローラの背面部を覆う被
    覆板を設け、乾燥用エアの吹出部から吹き出された熱風
    を上記被覆板に沿って流動させることにより、上記案内
    ローラを加熱するように構成したことを特徴とする乾燥
    器。
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