JP2012076227A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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JP2012076227A JP2010220416A JP2010220416A JP2012076227A JP 2012076227 A JP2012076227 A JP 2012076227A JP 2010220416 A JP2010220416 A JP 2010220416A JP 2010220416 A JP2010220416 A JP 2010220416A JP 2012076227 A JP2012076227 A JP 2012076227A
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Abstract

【課題】 乾燥性の悪いインクを用いて印刷を行う場合や、インク浸透性が悪い記録材料に対して印刷を行う場合でも、印刷表面のインクを短時間で乾燥させることが可能なインクジェット印刷装置を提供する。
【解決手段】 インクジェット印刷装置は、印刷ユニット10と、乾燥ユニット20とを備える。印刷ユニット10は、ケーシング11内に、印刷部30と、加熱ローラ41と加熱ローラ42とからなる乾燥部40とを備え、乾燥ユニット20は、ウェブWを巻回させてウェブWの印刷裏面から伝導伝熱乾燥を行う加熱ローラ60と、ウェブWの印刷表面に温風を吹きつけて対流伝熱乾燥を行う温風乾燥機構100とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、搬送されるウェブに印刷を行うインクジェット印刷装置に関する。
連続したロール状の記録媒体であるウェブに印刷を行うインクジェット印刷装置では、複数のローラにより支持されて搬送されるウェブに対して、複数のインクジェットノズルからインクを吐出させることにより印刷を行っている。ウェブの搬送路に複数のローラを備える印刷装置では、印刷後のウェブを搬送するときに、印刷の表面に当接するローラにインクが転写されることによる装置および印刷物の汚れの発生が問題となる。このため、このような印刷不良の発生を防止する目的で、印刷直後にインクを乾燥させるための乾燥手段を備えた印刷機が提案されている(特許文献1および特許文献3参照)。
特開2005−319796号公報 特開2001−199045号公報 特開2004−299228号公報
近年、印刷に使用されるインクとしては、環境に配慮した揮発性の低い溶媒を用いたインクや水性インクの使用が増加している。これらの水性インク等は乾燥が遅いため、従来のこの種のインクジェット印刷装置では、最大印字率(4色のインクCMYKのトータルの許容最大絵柄面積率)を、現在備えられている乾燥手段で乾燥が可能な程度(約150%)に設定してる。印刷品質を高めるためには最大印字率の向上が求められるが、インクジェット印刷装置では最大印字率がオフセット印刷の1/3〜1/2程度となるため、いわゆる浅い画像の印刷となることを余儀なくされている。
また、コート紙のようにインクの浸透性の低い記録材料では、水性インクより揮発性の高い油性インクを使用した場合でも、印刷後の記録媒体が印刷表面に最初に当接するローラが配置されている位置に搬送されるまでに、インクを十分に乾燥させることができずに、ローラ等に付着したインクによる印刷不良が増加するという問題もある。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、乾燥性の悪いインクを用いて印刷を行う場合や、インク浸透性が悪い記録材料に対して印刷を行う場合でも、印刷表面のインクを短時間で十分に乾燥させることが可能なインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、搬送されるウェブ上にインクを吐出させて印刷を実行する印刷部と、前記ウェブ上に吐出されたインクを乾燥させる乾燥部を有する印刷ユニットを備えるインクジェット印刷装置において、前記印刷ユニットにおける乾燥部とは別に配設され、前記ウェブ上に吐出されたインクを乾燥させる乾燥ユニットと、前記印刷部を通過したウェブを前記印刷ユニットから前記乾燥ユニットに搬送する第1乾燥搬送機構と、前記乾燥ユニットで乾燥されたウェブを前記乾燥ユニットから前記印刷ユニットにおける乾燥部に搬送する第2乾燥搬送機構と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記印刷ユニットは、前記印刷部と前記乾燥部とを収容する筐体を有し、前記乾燥ユニットは、前記筐体の外部に配設される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記乾燥ユニットは、前記ウェブを巻回させて前記ウェブの印刷裏面から伝導伝熱乾燥を行う加熱ローラと、前記ウェブの印刷表面に温風を吹き付けて対流伝熱乾燥を行う温風乾燥機構と、を備える。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記温風供給機構は、外気を前記乾燥ユニットに取り込む吸気ブロアと、前記吸気ブロアより取り入れられた外気を熱するヒータと、前記加熱ローラを囲むように配置された複数の囲み板と、前記ヒータにより加熱された外気を温風として前記加熱ローラと前記囲み板の間に供給する複数の温風供給管と、前記加熱ローラと前記囲み板の間に供給された温風を、前記囲み板に接続された複数の管路を介して前記乾燥ユニット外に排出する排気ブロアと、を備える。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記ウェブは、ウェブ搬送幅の半分の幅の半幅ウェブであり、前記印刷ユニットは、前記乾燥ユニットを経由して前記乾燥部に搬送された前記半幅ウェブを反転させる反転部と、前記反転部において反転された前記半幅ウェブを前記印刷部に搬送する裏面搬送機構とを備え、前記印刷部は、給紙部から供給される前記半幅ウェブの表面に対して印刷を行うとともに、前記乾燥ユニットを経由して前記裏面搬送機構により供給される前記半幅ウェブの裏面に対して印刷を行う。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明において、前記乾燥部は、加熱ローラを有する。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明において、前記乾燥部は複数の加熱ローラを有し、前記複数の加熱ローラのうちの少なくとも1つは、前記ウェブの印刷表面に当接する。
請求項1に記載の発明によれば、印刷後のウェブを乾燥ユニットに搬送して乾燥を行った後に、さらに印刷ユニットの乾燥部で乾燥を行うことから、乾燥性の悪いインクを用いて印刷を行った場合や、インク浸透性が悪い記録材料に対して印刷を行った場合でも、印刷物表面のインクを十分に乾燥させることができる。このため、ローラへのインク転写による装置の汚れや印刷不良を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、印刷ユニットは筐体を有し、乾燥ユニットは筐体外に配設されることから、乾燥ユニットの影響による印刷部のインクジェットノズルの乾燥を低減することができ、乾燥ユニットの乾燥能力を高いものとすることができる。また、印刷ユニットのみからなる印刷装置に対して、乾燥ユニットを増設するだけで、インクジェット印刷装置全体の乾燥能力を高めることも可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、乾燥ユニットでは、印刷裏面から加熱ローラによる伝導伝熱乾燥を行い、印刷表面からは温風による対流伝熱乾燥を行うことから、短い時間で効率的にインクを乾燥させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、乾燥ユニットは、加熱ローラと囲み板により温風の流路を形成していることから、温風を乾燥ユニット内で無駄に拡散させることなく、効率的に短時間でインクを乾燥させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、半幅ウェブの一方の面に印刷が行われた後に、乾燥ユニットと印刷ユニットの印刷部とで十分なインクの乾燥ができる。このため、他方の面を印刷するために半幅ウェブを再度印刷部に搬送したときに、半幅ウェブを反転させたことですでに印刷された面がウェブ搬送のための多数のローラに当接しても、インクがローラに転写されることがないため、半幅ウェブの両面印刷が可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、印刷ユニットの乾燥部は加熱ローラにより乾燥を行うことから、温風による乾燥のように、温風が印刷部に流れてインクジェットノズルを乾燥させることによるノズル欠けによる印刷不良が低減できる。
請求項7に記載の発明によれば、乾燥部は、温風による対流伝熱乾燥と比較して乾燥効率の高い加熱ローラを複数有し、複数の加熱ローラのうちの少なくとも1つは、ウェブの印刷表面に当接することから、ウェブの表裏の両方の面において、乾燥状態を安定化させることができる。
この発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置の概要図である。 印刷部30付近の平面図である。 乾燥ユニット20における加熱ローラ60と温風乾燥機構100の概要を示す説明図である。 乾燥ユニット20の加熱ローラ60の温度制御に関する主要な電気的構成を示すブロック図である。 この発明の第2実施形態に係るインクジェット印刷装置の概要図である。 この発明の第3実施形態に係るインクジェット印刷装置の概要図である。 印刷部30付近の平面図である。 反転部80の概要図である。
この発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は、この発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置の概要図である。図2は、印刷部30付近の平面図であり、図3は、乾燥ユニット20における加熱ローラ60と温風乾燥機構100の概要を示す説明図である。
このインクジェット印刷装置は、ケーシング11を有する印刷ユニット10と、ケーシング21を有する乾燥ユニット20と、制御部70から構成される。印刷ユニット10と乾燥ユニット20とは、その間にオペレータが進入してメンテナンス作業を行うことが可能なスペースを設けるように配置される。印刷ユニット10と乾燥ユニット20との間のスペースは、印刷時には印刷ユニット10と乾燥ユニット20との間を搬送されるウェブWの搬送通路となるため、メンテナンスを行なわないときは、カバー部材90により覆われている。
制御部70は、コンピュータやシーケンサーおよびこれらの周辺機器によって構成され、後述する温度設定部71、温度制御回路72等を備える。そして、制御部70は、後述する印刷部30における印刷制御、加熱ローラ41、42、60の温度設定等の温度制御、温風乾燥機構100における風量制御および温度制御、モータ19、69の駆動を制御することによるウェブ搬送制御等の各種制御を実行する。
印刷ユニット10は、ケーシング11内に、印刷部30と、加熱ローラ41と加熱ローラ42からなる乾燥部40とを備える。印刷部30は、複数のローラに支持されて搬送されるウェブWの印刷面と対向する位置に配設され、図2に示すように、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各インクを吐出するインクジェットノズルをウェブWの搬送幅に亘って形成させた、ノズルヘッド32c、32m、32y、32kを備える。なお、図2においては、ウェブWの裏面を支持するローラの図示を省略している。また、このインクジェット印刷装置で使用されるインクは、揮発性の低い大豆油インクや水性インク等である。
ケーシング11には、図示しない給紙装置からウェブWを搬入する給紙口12、乾燥ユニット20との間でウェブWの搬出および搬入を行うための搬出搬入口13、ウェブWを図示しない排紙装置へ搬送するための排紙口14がそれぞれ形成されている。また、ケーシング11内の排紙口14側に、モータ19が配設されている。
乾燥ユニット20は、ウェブWを巻回させてウェブWの印刷裏面から伝導伝熱乾燥を行う加熱ローラ60と、ウェブWの印刷表面に温風を吹きつけて対流伝熱乾燥を行う温風乾燥機構100とを備える。
加熱ローラ60は、図3に示すように、ウェブWの印刷表面を外側にしてウェブWを巻回させる外筒61と、熱源としてのハロゲンランプ65を内蔵した内筒62とを備える。外筒61の表面のウェブWと接触しない位置に、外筒61の表面での温度を測定するためのサーミスタ64が配設され、サーミスタ64により測定された温度は、後述する温度制御回路72に伝達される。内筒62の内部には3kW程度のハロゲンランプ65が、加熱ローラ60の軸を中心に同心円状に9本配設されている。そして、内筒62は無端ベルト63を介してモータ69に連結されている。このため、加熱ローラ60は、モータ69の回転により矢印hに示す方向に回転する。
次に、加熱ローラ60の温度制御について説明する。図4は、乾燥ユニット20の加熱ローラ60の温度制御に関する主要な電気的構成を示す概要図である。
加熱ローラ60の設定温度は、温度設定部71により設定される。加熱ローラ60の温度は、サーミスタ64で測定され、その測定値は温度制御回路72に送信される。温度制御回路72は、加熱ローラ60の設定温度と実測温度との比較に基づき、SSR等のリレー75にハロゲンランプのON/OFF信号を送信する。リレー75は、温度制御回路72からの制御信号に基づきハロゲンランプ65のON/OFFを行う。また、各ハロゲンランプ65はランプ切れをチェックするためのランプチャック回路74に接続されており、ランプ切れ信号等が温度制御回路72に送信される構成となっている。
加熱ローラ60は、サーモスタット78により温度監視が行われており、加熱ローラ60に異常な温度上昇などが発生した場合には、リレーを有するインターロック回路73を介して電源76との接続スイッチ77をOFFとするようにしている。また、インターロックの作動信号は、インターロック回路73から温度制御回路72に送信される構成となっている。このような構成により、加熱ローラ60は、設定された所定の温度に保たれ、ウェブWの全体に亘って、均一な乾燥を実現している。
ここまで、加熱ローラ60の温度制御について説明したが、印刷ユニット10の乾燥部40における加熱ローラ41、42も、加熱ローラ60と同様の構成により温度制御される。なお、加熱ローラ41、42には、1.5kW程度のハロゲンランプが3本配設されている。
再度図3を参照して、温風乾燥機構100について説明する。温風乾燥機構100は、吸気口110から乾燥ユニット20のケーシング21の外の空気を取り込むための吸気ブロア111と、取り込まれた外気を熱するヒータ112と、加熱ローラ60を囲むように加熱ローラ60の外周に沿うように配設された2枚の囲み板130と、温風供給管117、118、119と、温風を排気口120から乾燥ユニット20のケーシング21の外に排出するための排気ブロア121とを備える。
吸気ブロア111の動作により、粉塵除去のためのフィルターユニット133が装着された吸気口110から外気が取り込まれる。取り込まれた外気は、効率よく外気を熱するために2流路に分岐した管路115、116を通過する間に、ヒータ112により加熱され、温風となる。ヒータ112は、サーモスタット113により温度調節されている。また、管路115、116におけるヒータ112の下流側には、温風の温度を測定するためのサーミスタ114が、それぞれ配設され、温風の温度の監視を行う構成となっている。なお、ヒータ112に対する管路の数は2に限定されるものではなく、多数管路が集合した構成であってもよい。
温風は、さらに3流路に分岐した温風供給管117、118、119を介して、加熱ローラ60と囲み板130との間に形成された隙間に供給される。温風供給管117、118、119の温風吹き出し口には、それぞれノズル132が配設されている。そして、加熱ローラ60に巻回されたウェブWの印刷表面に向かって、各ノズル132から温風が吹き付けられる。なお、温風供給管の数は3に限定されるものではない。
各囲み板130には、ノズル132からの温風吹き出しの下流となる位置に吸気ダクト131が形成されている。各吸気ダクト131には吸気ブロア121に接続された排気管125、126が接続され、温風吹き付け等によるインクの乾燥に伴って印刷表面から発生した水蒸気を強力に吸引することが可能な構成となっている。吸気ブロア121の動作により、加熱ローラ60と囲み板130との間に供給された温風は、印刷表面から発生した水蒸気とともに、吸気ダクト131および排気管125、126を介して、排気口120から乾燥ユニット20のケーシング21の外へと排出される。
このインクジェット印刷装置では、給紙口12から印刷ユニット10に搬入されたウェブWは、乾燥ユニット20の加熱ローラ60の内筒62に接続されたモータ69の駆動により、その裏面を複数のローラに支持された状態で搬送される。ウェブWが印刷部30を通過するときに、ノズルヘッド32c、32m、33y、34kの各ノズルからウェブWに向かってインクが吐出され、印刷が行われる。しかる後、ウェブWは裏面を複数のローラに支持され、搬出搬入口13から乾燥ユニット20へと搬出される。
乾燥ユニット20では、ウェブWは印刷表面を外側に向けて加熱ローラ60の外筒61に巻回され、印刷裏面側からは加熱ローラ60による伝導伝熱乾燥が行われるとともに、印刷表面側からは、温風乾燥機構100による対流伝熱乾燥が行われる。なお、対流伝熱乾燥よりも伝導伝熱乾燥のほうが、熱伝導効率が良いことが知られているが、一方で、ウェブの乾燥においては、乾燥時にインクの水分が水蒸気となって放出され、この水蒸気が印刷表面に滞留すると印刷品質が劣化することにもなる。このため、この乾燥ユニット20では、温風吹き付けによる対流伝熱乾燥を行い、温風を速やかに排出することで、水蒸気が印刷表面に滞留しないようにしている。
加熱ローラ60と温風乾燥機構100による乾燥処理を経たウェブWは、複数のローラに支持され、再び搬出搬入口13から印刷ユニット10へと搬入される。そして、ウェブWはモータ19、69の駆動により乾燥部40へと搬送される。なお、印刷ユニット10の印刷部30から乾燥ユニット20を経て印刷ユニット10の乾燥部40に至るまでのウェブWの搬送路において、印刷表面に当接するローラは、印刷表面への当接時に乾燥不足のインクの付着を低減するため、テフロン(デュポン社の登録商標)ローラを採用するのが好ましい。
乾燥部40に搬送されたウェブWは、加熱ローラ41に対しては印刷表面を外側にして巻回され、加熱ローラ42に対しては印刷裏面を外側にして巻回される。このため、ウェブWを、印刷表面と印刷裏面の両面からさらに乾燥させることができる。なお、この乾燥部40では、ウェブWが予め乾燥ユニット20によって乾燥されているので、加熱ローラ41、42に内設するハロゲンランプの消費電力量を、乾燥ユニット20の加熱ローラ60ほど大きくしなくてよい。また、ウェブWに吐出されたインクの水分の大部分が、ケーシング11の外部に配設した乾燥ユニット20における乾燥で除去されているので、乾燥部40での乾燥では、乾燥時に水蒸気を大量に発生することがなく、乾燥部40と同一筐体内に配設されている印刷部30のインクジェットノズルに目詰まり等を生じさせることはない。
乾燥ユニット20と印刷ユニット10の乾燥部40により、印刷表面と印刷裏面の両面が十分に乾燥されたウェブWは、駆動ローラ19の駆動により、複数のローラに支持された状態で排紙口14から印刷ユニット10から排出される。印刷ユニット10から排出されたウェブWは、乾燥ユニット20のケーシング21の下部を通して、図示しない排紙装置へと搬送される。なお、この実施形態では、乾燥ユニット20の後部に排紙装置を設置するレイアウトを想定しているが、排紙装置の配置に応じて、排紙口14から排出されたウェブWの搬送経路は変更することができる。また、このインクジェット装置は、印刷ユニット10と乾燥ユニット20を別個の筺体としていることから、給紙装置や排紙装置を含めて、ウェブ搬送路の簡易な組み換えを行うだけで、装置設置スペース等にあわせた様々な形態の装置レイアウトが可能である。
次に、この発明の第2実施形態について説明する。図5は、この発明の第2実施形態に係るインクジェット印刷装置の概要図である。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
このインクジェット印刷装置においては、上述した第1実施形態とは異なり、印刷ユニット210に、単一の加熱ローラ241を有する乾燥部240を備える。加熱ローラ241は、上述した加熱ローラ41、42と同様に、内部に1.5kW程度のハロゲンランプを3本配設されている。なお、この乾燥部240で、第1実施形態における2本の加熱ローラ41、42からなる乾燥部40と同等の乾燥能力を得たい場合には、加熱ローラ241に内設するハロゲンランプを、加熱ローラ41、42の消費電力量の2倍程度のものに変える、もしくは、加熱ローラ241の径を大きくしてハロゲンランプの本数を増やす等の変更が可能である。
乾燥ユニット20から印刷ユニット210に搬送されたウェブWは、加熱ローラ241に対して、印刷表面を外側にして巻回されることにより、印刷裏面側から乾燥される。なお、この実施形態では、ウェブWを加熱ローラ241に対して、印刷表面を外側にして巻回する構成としているが、乾燥ユニット20の加熱ローラ60から印刷ユニット210の加熱ローラ241までのウェブWの搬送路に配設するローラの本数や配設位置を適宜変更することで、ウェブWを加熱ローラ241に対して印刷裏面が外側になるように巻回させ、印刷表面側から乾燥させる構成に変形することも可能である。
次に、この発明の第3実施形態について説明する。図6は、この発明の第2実施形態に係るインクジェット印刷装置の概要図である。図7は、印刷部30付近の平面図であり、図8は、反転部80の概要図である。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、図7では、半幅ウェブを裏面から支持するローラの図示を省略している。
このインクジェット印刷装置は、上述した第1実施形態とは異なり、通常サイズのウェブの半分の幅の半幅ウェブに対して両面印刷を行う装置であり、印刷ユニット310に、反転部80を備える。
給紙口12から印刷ユニット310に搬入された半幅ウェブWは、図7において一点差線で示すウェブ搬送路の幅の半分の位置よりも、ウェブの進行方向に向かって右側を搬送される。なお、図7においてW1は、一方の面(表面)に印刷が行われた半幅ウェブを示し、W2は、両方の面(表裏面)に印刷が行われた半幅ウェブを示す。こうして印刷部30と対向する位置に搬送された半幅ウェブWに対して、ノズルヘッド32c、32m、32y、32kにおけるウェブの進行方向に向かって右側に配置された各ノズルからインクが吐出され、1回目の印刷が行われる。一方の面(表面)にインクが吐出された半幅ウェブW1は、印刷ユニット310から乾燥ユニット20へと搬出され、加熱ローラ60および温風乾燥機構100により乾燥が行われた後に、再度、印刷ユニット310に搬入され、印刷ユニット310の乾燥部40を経て、反転部80へと搬送される。
反転部80では、図8に示すように、半幅ウェブW1は、ウェブの搬送方向に対して時計回りに約45度傾斜させたターンバー81に下から巻きかけられ、搬送方向が90度変更される(矢印i)。次に、半幅ウェブW1は、ローラ82に上から巻きかけられ、搬送方向が180度変更され(矢印j)、続いて、ウェブの搬送方向に対して半時計回りに約45度傾斜させたローラ83に下から巻きかけられてさらに搬送方向が90度変更されるとともに、表裏面が反転される(矢印k)。
なお、ターンバー81、83およびローラ82には、半幅ウェブW1の印刷裏面側が当接している。また、図8においては、ターンバー83の位置を、ターンバー81と交差しない位置に描いているが、実際には、ターンバー83は、ターンバー81の垂直方向となる上方に配置されている。このため、反転部80に搬入される半幅ウェブと、反転部80から搬出される半幅ウェブとで、搬送方向に対する横方向へのズレが生じないようにしている。
しかる後、半幅ウェブW1は複数のローラに支持された状態で、再び印刷部30へと搬送され、図7において一点差線で示すウェブ搬送路の幅の半分の位置よりも、ウェブの進行方向に向かって左側に位置するノズルヘッド32c、32m、32y、32kの各ノズルからインクの吐出により印刷される。なお、このインクジェット印刷装置では、ノズルヘッド32c、32m、32y、32kにおけるウェブの搬送方向に亘って列設されているノズルのうち、ウェブの搬送方向に向かって右側に位置するノズルと左側に位置するノズルとで異なる吐出制御を制御部70が行うことで、半幅ウェブWの表裏面に対して異なる画像の印刷を可能としている。
両面に印刷が行われた半幅ウェブW2は、乾燥ユニット20へと搬出される。乾燥ユニット20では、半幅ウェブW2が2回目の印刷によりインクが吐出された面を外側にして加熱ローラ60に巻回されるとともに、加熱ローラ60と温風乾燥機構100とによる乾燥処理が行われる。加熱ローラ60と温風乾燥機構100とによる乾燥を経て、再度印刷ユニット310に搬入された半幅ウェブW2は、印刷ユニット310の乾燥部40を経て、排紙口14より印刷ユニット310から、図示しない排紙装置に向かって搬送される。
このインクジェット印刷装置では、上述した第1実施形態および第2実施形態と同様に、乾燥ユニット20で加熱ローラ60による伝導伝熱乾燥と温風乾燥機構100による対流伝熱乾燥とを同時に行なっている。このため、半幅ウェブWの表裏面を短時間で乾燥でき、表面の1回目の印刷から裏面の2回目の印刷との間に、長い乾燥時間をとる必要がなく、スムースに両面印刷をおこなうことが可能である。
10 印刷ユニット
11 ケーシング
19 モータ
20 乾燥ユニット
21 ケーシング
30 印刷部
40 乾燥部
41 加熱ローラ
42 加熱ローラ
60 加熱ローラ
63 無端ベルト
65 ハロゲンランプ
69 モータ
70 制御部
71 温度設定部
72 温度制御回路
73 インターロック回路
74 ランプチェック回路
75 リレー
76 電源
77 スイッチ
80 反転部
81 ターンバー
83 ターンバー
90 カバー部材
100 温風乾燥機構
110 吸気口
111 吸気ブロア
112 ヒータ
113 サーモスタット
114 サーミスタ
117 温風供給管
118 温風供給管
119 温風供給管
120 排気口
121 排気ブロア
125 排気管
126 排気管
130 囲み板
131 排気ダクト
210 印刷ユニット
240 乾燥部
241 加熱ローラ
310 印刷ユニット

Claims (7)

  1. 搬送されるウェブ上にインクを吐出させて印刷を実行する印刷部と、前記ウェブ上に吐出されたインクを乾燥させる乾燥部を有する印刷ユニットを備えるインクジェット印刷装置において、
    前記印刷ユニットにおける乾燥部とは別に配設され、前記ウェブ上に吐出されたインクを乾燥させる乾燥ユニットと、
    前記印刷部を通過したウェブを前記印刷ユニットから前記乾燥ユニットに搬送する第1乾燥搬送機構と、
    前記乾燥ユニットで乾燥されたウェブを前記乾燥ユニットから前記印刷ユニットにおける乾燥部に搬送する第2乾燥搬送機構と、
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット印刷装置において、
    前記印刷ユニットは、前記印刷部と前記乾燥部とを収容する筐体を有し、
    前記乾燥ユニットは、前記筐体の外部に配設されるインクジェット印刷装置。
  3. 請求項2に記載のインクジェット印刷装置において、
    前記乾燥ユニットは、
    前記ウェブを巻回させて前記ウェブの印刷裏面から伝導伝熱乾燥を行う加熱ローラと、
    前記ウェブの印刷表面に温風を吹き付けて対流伝熱乾燥を行う温風乾燥機構と、
    を備えるインクジェット印刷装置。
  4. 請求項3に記載のインクジェット印刷装置において、
    前記温風乾燥機構は、
    外気を前記乾燥ユニットに取り込む吸気ブロアと、
    前記吸気ブロアより取り入れられた外気を熱するヒータと、
    前記加熱ローラを囲むように配置された複数の囲み板と、
    前記ヒータにより加熱された外気を温風として前記加熱ローラと前記囲み板の間に供給する複数の温風供給管と、
    前記加熱ローラと前記囲み板の間に供給された温風を、前記囲み板に接続された複数の管路を介して前記乾燥ユニット外に排出する排気ブロアと、
    を備えるインクジェット印刷装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のインクジェット印刷装置において、
    前記ウェブは、ウェブ搬送幅の半分の幅の半幅ウェブであり、
    前記印刷ユニットは、
    前記乾燥ユニットを経由して前記乾燥部に搬送された前記半幅ウェブを反転させる反転部と、前記反転部において反転された前記半幅ウェブを前記印刷部に搬送する裏面搬送機構とを備え、
    前記印刷部は、
    給紙部から供給される前記半幅ウェブの表面に対して印刷を行うとともに、前記乾燥ユニットを経由して前記裏面搬送機構により供給される前記半幅ウェブの裏面に対して印刷を行う、インクジェット印刷装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のインクジェット印刷装置において、
    前記乾燥部は、加熱ローラを有するインクジェット印刷装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のインクジェット印刷装置において、
    前記乾燥部は複数の加熱ローラを有し、
    前記複数の加熱ローラのうちの少なくとも1つは、前記ウェブの印刷表面に当接するインクジェット印刷装置。

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