JP2007076060A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カバレッジが大きな場合においても液滴を記録媒体に確実に定着でき、電力消費量も少ない液滴吐出装置の提供
【解決手段】所定の方向に沿って搬送される記録媒体に向かって液滴を吐出する液滴吐出手段と、前記液滴吐出手段から吐出された液滴が付着した記録媒体を加熱する記録媒体加熱手段とを備え、前記記録媒体加熱手段が、前記記録媒体における液滴付着密度の高い部分が液滴付着密度の低い部分よりも高温になるように前記記録媒体を加熱する液滴吐出装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液滴吐出装置に係り、特に、記録媒体に吐出した液滴を短時間で加熱、定着でき、しかも省エネルギー化を図れる液滴吐出装置に関する。
近年、インクジェット記録装置においては、記録領域の全幅に亘って吐出口が設けられたフルラインヘッド(長尺ヘッド)が、用紙を一度通過させるだけで印字できる故に高速大量印字に適しているとして注目されている。
しかしながら、インクジェット記録用として一般的な水性インクは乾燥時間が比較的遅いので、長尺ヘッドを有するインクジェット記録装置において水性インクで高速で印字すると、印字後、インクの乾燥時間を十分に取れないので、インクが十分に乾燥しきらないうちに用紙が排出され、用紙上のインクが用紙搬送ローラに付着して画質が劣化することがある。
そこで、用紙に印字された印刷画像を定着させるための加熱定着ローラをフルラインヘッドの下流側に設けることが検討された。
このような加熱ローラとしては、
加熱ローラの内側に誘導加熱コイルの鉄心を長手方向に沿って複数設け、これらの鉄心によって加熱ローラの加熱を長手方向に沿って制御することにより、加熱ローラが均一に加熱されるようにしたもの(特許文献1)、
定着ローラを誘導加熱するコイルを、前記定着ローラの軸方向に複数のコイルに分割して配置し、前記定着ローラの加熱効率が極大になるように前記複数のコイルを接続したもの(特許文献2)、
などがある。
また、記録材上の未定着画像を加熱定着させる定着ローラのような定着装置を有する画像形成装置において、画像形成時の定着温度TTと、装置スタンバイ時の温度TSと、給紙を許可する温度TKとの3つの温度設定値を持ち、これらの温度をTS<TK<TTの関係が成り立つように設定することにより、ウォームアップタイムの短縮と省エネルギー化とを両立させることも検討された(特許文献3)。
特開平8−016005号公報 特開2001−235962号公報 特開2003−084620号公報
インクジェット記録装置で印字される画像には、文字や数字、記号を主体とするテキスト画像だけではなく、グラフやイラスト、写真などを主体とするピクトリアル画像もある。そして、1枚の用紙にテキスト画像とピクトリアル画像とが両方印字されることも珍しくは無い。また、用紙の片面にのみ印字する場合だけでなく、両面に印字する場合もある。
しかしながら、ピクトリアル画像は、吐出されたインクで覆われた部分の面積割合、すなわちカバレッジがテキスト画像に比較して遥かに大きい。また、用紙の単位面積に付着したインク量も、ピクトリアル画像は、テキスト画像に比較して遥かに大きい。
したがって、1枚の用紙にピクトリアル画像とテキスト画像とを両方印字する場合や、ピクトリアル画像とテキスト画像とを交互に印字する場合において、定着ローラの温度設定をピクトリアル画像に合わせると、電力消費が課題になる。一方、定着ローラの温度設定をテキスト画像に合わせると、ピクトリアル画像においては十分な定着が行われないという問題がある。
用紙の片面にのみ印字する場合と両面に印字する場合についても同様の問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、印字する画像の種類、および片面印字か両面印字かの如何に係わらず、吐出されたインク滴などの液滴を用紙などの記録媒体上に安定、確実に定着でき、しかも電力消費を節減できる液滴吐出装置の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、所定の方向に沿って搬送される記録媒体に向かって液滴を吐出する液滴吐出手段と、前記液滴吐出手段から吐出された液滴が付着した記録媒体を加熱する記録媒体加熱手段とを備え、前記記録媒体加熱手段が、前記記録媒体における一の部分が、前記記録媒体において前記一の部分よりも液滴付着密度の低い他の部分よりも高温になるように前記記録媒体を加熱することを特徴とする液滴吐出装置に関する。
前記液滴吐出装置においては、前記記録媒体加熱手段は、前記記録媒体における液滴付着密度に応じて前記記録媒体の加熱温度を変化させているから、記録媒体における液体付着密度の高い部分において加熱が不足して定着が十分に進行しなかったり、液体付着密度の低い部分が過剰に加熱されて過大な電力が消費されたりすることがない。
前記液滴吐出装置で吐出される液体としては、インクジェット記録装置用の水性インクや油性インクのほか、印刷によって回路を形成するための金属インクなどが包含される。
また、前記記録媒体としては、インクジェット記録装置に使用される用紙の他、回路が形成される各種基板などがある。
請求項2に記載の発明は、前記液滴吐出手段が、印字画像データに基づいてインクを滴状に吐出するインク吐出手段であり、前記記録媒体は用紙であり、前記記録媒体加熱手段は、前記用紙にインクが吐出されて形成された画像を加熱、定着させる加熱定着手段である請求項1に記載の液滴吐出装置に関する。
前記液滴吐出装置は、インクジェット記録装置に本発明を適用した例である。
前記液滴吐出装置においては、用紙におけるインク付着量の大きい部分が、インク付着量の小さい部分よりも高温に加熱されるように加熱定着手段を制御する。
したがって、ピクトリアル画像とテキスト画像とを両方印字する場合において、ピクトリアル画像とテキスト画像とが均一に加熱定着され、同時に電力消費が節減される。
請求項3に記載の発明は、前記インク吐出手段において吐出されるインクが水性インクである請求項2に記載の液滴吐出装置に関する。
インクジェット記録装置で使用される用紙は、通常は、セルロースを主原料とするから、親水性である。一方、前記液滴吐出装置で吐出されるインクは水性である。したがって、前記インクは用紙によくなじみ、安定に保持される。また、有害な溶媒を使用しないので、環境面でも好適である。
水性インクは、一般に乾燥に比較的長時間を要するが、前記液滴吐出装置においては、液滴吐出手段として長尺ヘッドを用いた場合において、1つのページに水性インクでピクトリアル画像とテキスト画像とを両方印字する場合においても、均一な定着が行える。
したがって、十分に乾燥しきらないインクが用紙から用紙搬送ローラに移行して画質が劣化することが防止される。
請求項4に記載の発明は、前記水性インクの25℃における粘度が35mN/m以下である請求項3に記載の液滴吐出装置に関する。
前記液滴吐出装置において使用されるインクは水性であって粘度が低いから、用紙によく浸透するという特徴がある。
請求項5に記載の発明は、前記加熱定着手段が、前記インク吐出手段からインクが吐出された用紙に当接しつつ回転して前記用紙に形成された画像を加熱、定着させるとともに、長手方向に沿って複数の区画に区分されてなる加熱定着ローラと、前記加熱定着ローラの各区画を温度制御する定着温度制御手段とを備え、前記加熱定着ローラの各区画は、前記用紙における一の部分を加熱する区画が、前記用紙において前記一の部分よりもインク付着密度の低い他の部分を加熱する区画よりも高温になるように定着温度制御手段によって温度制御される請求項2〜4の何れか1項に記載の液滴吐出装置に関する。
前記液滴吐出装置において加熱定着手段として使用されている加熱定着ローラは、用紙に当接しつつ回転して画像を加熱、定着させるから、用紙を確実に加熱できる。また、長手方向に沿って複数の区画に区分されているから、インクの付着密度に応じて前記用紙を加熱するように温度制御することが容易である。
請求項6に記載の発明は、前記定着温度制御手段は、印字ジョブが、液滴付着密度がある所定の値以上である一の印字ジョブのときは、印字ジョブが液滴付着密度が前記所定の値よりも低い他の印字ジョブであるときよりも用紙が高い温度に加熱されるように、前記加熱定着ローラの各区画を温度制御する請求項5に記載の液滴吐出装置に関する。
前記一の印字ジョブの例としては、ピクトリアル画像があり、前記他の印字ジョブの例としてはテキスト画像がある。ピクトリアル画像は、前述のようにイラストや、図、写真を主体とするから、文字、数字、および記号を主体とするテキスト画像に比較して用紙がインクに覆われる面積の割合であるカバレッジが大きく、換言すれば単位面積当たりのインク付着量が大きい。
しかし、前記液滴吐出装置においては、印字ジョブが、イラスト、図、および写真を主体とするピクトリアル画像のときは、前記印字ジョブが文字、数字、および記号を主体とするテキスト画像であるときよりも用紙が高い温度に加熱されるように加熱定着ローラを温度制御しているから、テキスト画像だけでなく、ピクトリアル画像も確実に定着できる。
請求項7に記載の発明は、前記定着温度制御手段が、前記インク吐出手段に入力される印字画像データに基づき、前記印字ジョブが前記一の印字ジョブか前記低い他の印字ジョブかを判定し、得られた判定結果に基づいて前記加熱定着ローラの各区画を温度制御する請求項6に記載の液滴吐出装置に関する。
前記液滴吐出装置においては、前記インク吐出手段に入力される印字画像データに基づき、印字ジョブが液滴付着密度の大きな一の印字ジョブか、液滴付着密度の低い他の印字ジョブかを判定しているから、テキスト画像とピクトリアル画像とが混在する印字ジョブのように、前記一の印字ジョブと他の印字ジョブとが混在する印字ジョブを実行する場合においても、加熱定着ローラを確実に温度制御できる。
請求項8に記載の発明は、前記加熱定着ローラが各区画の温度を検出する温度検出手段を備え、前記定着温度制御手段は、前記温度検出手段で検出した温度に基づいて各区画の温度を制御する請求項5〜7の何れか1項に記載の液滴吐出装置に関する。
前記液滴吐出装置においては、加熱定着ローラに設けられた温度検出手段における検出結果に基づいて前記加熱定着ローラの各区画の温度を制御しているから、前記加熱定着ローラの各区画の温度が目標とする温度から大きく外れることがない。
請求項9に記載の発明は、前記定着温度制御手段が、前記加熱定着ローラにおいて、印字ジョブが前記一の印字ジョブである区画を選択的に加熱する請求項5に記載の液滴吐出装置に関する。
請求項10に記載の発明は、前記定着温度制御手段が、前記インク吐出手段に入力される印字画像データに基づき、前記一の印字ジョブか前記他の印字ジョブかを判定し、得られた判定結果に基づいて前記加熱定着ローラにおいて加熱する区画を選択する請求項9に記載の液滴吐出装置に関する。
前記液滴吐出装置が備える定着温度制御手段においては、記録媒体における液滴付着密度の高い一の印字ジョブが行われた部分が加熱定着ローラのどの区間において加熱されるかを判定し、その区間のみを選択的に加熱する制御を行っているから、温度制御ロジックが単純化できる。したがって、前記定着温度制御手段を構成する制御回路の構成が簡略になる。
請求項11に記載の発明は、前記加熱定着ローラの区画毎に誘導加熱用の電磁誘導コイルが設けられてなる請求項4〜10の何れか1項に記載の液滴吐出装置に関する。
前記液滴吐出装置においては、区画毎に設けられた電磁誘導コイルによって加熱定着ローラの各区画を誘導加熱する。したがって、ハロゲンランプや電熱ヒータとは異なり、加熱手段からの熱放射によって加熱しているわけではないから、熱容量が小さくなるように加熱定着ローラを形成しさえすれば、各区画とも、温度の上昇、下降が迅速に行える。また、ある特定の区画のみを選択的に加熱するのも容易である。
請求項12に記載の発明は、前記インク吐出手段の上流側、または前記インク吐出手段と前記加熱定着ローラとの間において、前記インク吐出手段から用紙に吐出されたインクを不溶化または凝集させる処理液を前記用紙に付着させる処理液付着手段を備えてなる請求項5〜11の何れか1項に記載の液滴吐出装置に関する。
前記液滴吐出装置においては、用紙に吐出されたインクを処理液で不溶化または凝集させてから、加熱定着ローラで加熱して画像を定着させているから、処理液付着手段を有しない液滴吐出装置に比較して加熱定着ローラの設定温度をより低くできる。
請求項13に記載の発明は、前記インク吐出手段と前記加熱定着ローラとの間において前記用紙に乾燥風を吹き付ける乾燥風吹付け手段を備えてなる請求項5〜12の何れか1項に記載の液滴吐出装置に関する。
前記液滴吐出装置においては、インクを吐出して画像を印字した用紙に、乾燥風吹付け手段において乾燥風を吹き付けて画像を予備定着してから、加熱定着ローラで画像を加熱、定着しているから、乾燥風吹付け手段を有しない液滴吐出装置に比較して加熱定着ローラにおける温度設定をより低くできる。
請求項14に記載の発明は、印字画像データが入力されるとともに、入力された印字画像データに基づいて前記インク吐出手段を制御する印字コントロール部を備え、前記乾燥風吹付け手段は、前記印字コントロール部を通過した冷却風を乾燥風として前記用紙に吹き付ける請求項13に記載の液滴吐出装置に関する。
印字コントロール部を構成する駆動回路は動作中は発熱が激しいので、前記インク吐出手段において印字を行うときは、印字コントロール部を必ず冷却する必要がある。
前記液滴吐出装置においては、前記乾燥風吹付け手段が印字コントロール部冷却手段を兼用しているから、前記乾燥風吹付け手段とは別に印字コントロール部冷却手段を設ける必要がない。したがって、構成を簡略化できる。
請求項15に記載の発明は、前記乾燥風吹付け手段が、印字画像データに基づいて印字される画像が、液滴付着密度がある所定の値以上である一の画像か、液滴付着密度が前記所定の値よりも低い他の画像かを判定し、前記一の画像の場合は他の画像のときよりも乾燥風の風量を増加させる請求項13または14に記載の液滴吐出装置に関する。
前述のように、ピクトリアル画像はテキスト画像に比較してカバレッジが大きいが、前記液滴吐出装置においては、印字しようとする画像がピクトリアル画像の場合は、前記画像がテキスト画像の場合よりも乾燥風の風量を増加させているから、ピクトリアル画像とテキスト画像とで乾燥の度合いに大きな差が生じることが防止される。
以上説明したように本発明によれば、印字する画像の種類、および片面印字か両面印字かの如何に係わらず、吐出されたインク滴などの液滴を用紙などの記録媒体上に安定、確実に定着でき、しかも電力消費を節減できる液滴吐出装置が提供される。
1.実施形態1
本発明に係る液滴吐出装置の一例であるインクジェット記録装置の一例について以下に説明する。
実施形態1に係るインクジェット記録装置12は、図1および図2に示すように、筐体14と、筐体14内の底部に設けられ、用紙Pを供給する給紙トレイ16と、給紙トレイ16から供給された用紙Pに画像を記録する画像記録部30と、画像記録部30で画像が記録された用紙Pが排出される排紙トレイ46とを有する。
画像記録部30と給紙トレイ16との間には、所定の給紙経路22に沿って用紙Pを搬送する一群の給紙ローラ対20が設けられ、画像記録部30と排紙トレイ46との間には、所定の排紙経路44に沿って用紙Pを搬送する一群の排紙ローラ対42が設けられている。また、最も上流側の給紙ローラ対20と給紙トレイ16との間には、用紙Pを1枚づつ取り出すピックアップローラ18が設けられている。
画像記録部30と給紙トレイ16との間には、また、画像記録部30で上側の面に画像が記録され、排紙経路44に送り出された用紙Pを、搬送経路52に沿って画像記録部30の入り口に戻す一群のローラ対50が設けられている。
インクジェット記録装置12は、さらに、画像記録部30、給紙ローラ対20、および排紙ローラ対42などを制御する中央制御コンピュータ10を有する。
画像記録部30は、図1および図2に示すように、黄色(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応する4個の記録ヘッド32と、記録ヘッド32の上流側に配設され、用紙Pに処理液を吐出する処理液ヘッド33とからなる記録ヘッドアレイ31と、4個の記録ヘッド32においてインクが吐出される吐出領域SEを通過するように記録用紙Pを搬送する搬送コンベア29とを備える。
搬送コンベア29は、図1および図2に示すように、駆動ローラ24、張架ローラ25、および従動ローラ26と、これらのローラに張架される搬送ベルト28とからなる。駆動ローラ24は、用紙搬送方向aに沿って下流側に位置する。従動ローラ26は、搬送ベルト28に対して用紙搬送方向aに沿って最も上流側に位置して搬送ベルト28を回転駆動する。搬送ベルト28を挟んで駆動ローラ24に相対するように加熱定着ローラ100が設けられている。
搬送ベルト28は、シームレスベルトであっても、帯状体を環状に接合したシームドベルトであってもよい。
記録ヘッド32は、図2に示すように、インクを吐出する吐出ユニット32Aと、吐出ユニット32Aの上方に積層された駆動回路32Bとからなる。駆動回路32Bは、中央制御コンピュータ10から入力された印字画像データに基づいて吐出ユニット32Aを制御する。吐出ユニット32Aおよび駆動回路32Bは、夫々本発明におけるインク吐出手段および印字コントロール部に相当する。同様に、処理液ヘッド33は、用紙Pに処理液を吐出する吐出ユニット33Aと、吐出ユニット33Bの上方に積層された駆動回路33Bとからなる。駆動回路33Bもまた、中央制御コンピュータ10から入力された制御信号に基づいて吐出ユニット33Aを制御する。
吐出ユニット32Aおよび33Aは、何れもマトリクス状に配設された一群のノズルと、各ノズルに連通した圧力室とを備え、圧力室の壁面の一部を構成する圧電素子によって、前記ノズルからインクまたは処理液を吐出する。吐出ユニット32Aおよび吐出ユニット33Aの吐出領域SEに相対する面はノズル面であって前記ノズルが多数開口している。ここで、処理液は、記録ヘッド32から吐出されたインクを不溶化させ、または凝固させるインクである。
記録ヘッドアレイ31の上部は、冷風ダクト37で覆われている。処理液ヘッド33の駆動回路33Bおよび記録ヘッド32の駆動回路32Bは、冷風ダクト37の内部に露出している。冷風ダクト37の上流側端部には、冷却風を冷風ダクト37に押し込む冷却ファン38が設けられている。一方、冷風ダクト37の下流側端部は、下方に向かって湾曲し、吹出し口37Aが搬送コンベア29に相対するように開口する。したがって、冷却ファン38によって冷風ダクト37内に送り込まれた冷却風は、図2において矢印bで示すように冷風ダクト37内を上流から下流に向かって流通し、吹出し口37Aから搬送コンベア29に向かって吹き出される。冷風ダクト37および冷却ファン38は、本発明における乾燥風吹付け手段に相当する。
記録ヘッドアレイ31の両側には、図1に示すように、記録ヘッド32のメンテナンス操作を行うメンテナンスユニット34が、各記録ヘッド32に対応するように4個配設されている。メンテナンス時には、記録ヘッドアレイ31が上方に移動し、搬送コンベア29との間に形成された隙間にメンテナンスユニット34が移動して入り込む。そして、ノズル面32Nに対向した状態で所定のメンテナンス動作(吸引、ダミージェット、ワイピング、キャッピングなど)を行う。
加熱定着ローラ100を軸線に沿った平面で切断した断面を図3の(A)に、軸線に直交する平面で切断した断面を図3の(B)に示す。
図3に示すように、加熱定着ローラ100は、円筒状の胴部102と、胴部102の長手方向に沿って胴部102の内壁近傍に4個配設された電磁誘導コイル104A〜104Dと、電磁誘導コイル104A〜104Dの夫々に対応するように胴部102と電磁誘導コイル104A〜104Dとの間に配設された温度センサ106A〜106Dとを備える。
加熱定着ローラ100は、胴部102において搬送コンベア29にニップされ、用紙Pを加熱、定着する。ニップ幅は5mm前後が好ましく、ニップ圧は5kg/cm2前後が好ましい。また、用紙Pに接触する時間は5〜30ms程度である。
胴部102は、端板108を介して軸110に回転可能に保持されている。軸110は、過熱定着ローラ100の軸線上に配設されているとともに、インクジェット記録装置12に対して固定されている。
胴部102は、最も内側の弾性層102Aと、弾性層102Aの外側に形成された導電層102Bと、導電層102Bの外側に積層された表面層102Cとからなる。弾性層102Aは、シリコーンゴムやフッ素ゴム、フルオロシリコーンゴムなどのように耐熱性および熱伝導率の高い弾性材料からなる層であり、厚さは10〜500μmの範囲が好ましい。導電層102Bは、鉄、コバルトなどの層であってもよく、また、鍍金によってニッケル、銅、クロムなどの金属の層を1〜50μmの厚さに形成したものであってもよい。表面層102Cは、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン−シリコーン共重合体などのフッ素系、シリコーン系、およびフッ素−シリコーン系の低粘着性樹脂からなる非粘着性、言い換えれば高剥離性のシートまたはコート層が好ましく、厚さは1〜30μm程度が好ましい。
電磁誘導コイル104A〜104Dには、10〜100kHzの交流電流が流され、これによって生じた交番磁界によって胴部102における導電層102Bに誘導電流が流れて胴部102が誘導加熱される。
温度センサ106A〜106Dは、温度検出部112に接続され、電磁誘導コイル104A〜104Dはコイル制御部114に接続されている。温度検出部112およびコイル制御部114は駆動制御部116に接続されている。駆動制御部116は、中央制御コンピュータ10から入力された印字画像データに基づいて電磁誘導コイル104A〜104Dを駆動するとともに、温度検出部112を介して温度センサ106A〜106Dから入力された温度データに基づいて電磁誘導コイル104A〜104Dをフィードバック制御する。
記録ヘッドアレイ31の上流側には、電源が接続された帯電ローラ36が配置されている。帯電ローラ36は、従動ローラ26との間で搬送ベルト28と用紙Pとを挟みつつ従動し、用紙Pを搬送ベルト28に押圧する押圧位置と、搬送ベルト28から離間した離間位置とのいずれかをとる。押圧位置においては、帯電ローラ36と従動ローラ26との間に所定の電位差が生じるから、用紙Pに電化を与えて搬送ベルト28上に静電吸着させることができる。
以下、インクジェット記録装置12の作用について説明する。
前述のように、画像形成時には、メンテナンスユニット34は、記録ヘッドアレイ31の両側に移動し、記録ヘッドアレイ31は、搬送ベルト28に近接する。
一方、外部から中央制御コンピュータ10には印字画像データおよび印字モード情報が入力されるが、中央制御コンピュータ10は、入力された印字画像データおよび印字モード情報に基づき、以下に説明する手順に従って加熱定着ローラ100を全幅に亘って加熱するか、ある特定の区画のみを加熱するか、それとも加熱を行わないかを決定する。
図4に示すように、ステップS2において、中央制御コンピュータ10に、画像記録部30で印字すべき画像についての印字画像データ、および印字モード情報が入力されると、中央制御コンピュータ10は、ステップS4において、印字モードが片面印字か両面印字かを判定する。
ステップS4で印字モードが片面印字と判定された場合は、ステップS6において、用紙Pの印字面全体のうち、何%が記録ヘッド32からのインク滴でカバーされるかというトータルカバレッジを前記印字画像データに基づいて求め、30%以上か否かを判定する。
ステップS6でトータルカバレッジが30%以上であると判定された場合は、ステップS8において、加熱定着ローラ100の加熱温度を120℃に設定するとともに、ステップS10において加熱定着ローラ100を全幅に亘って加熱すべき旨の指令をコイル制御部114に入力する。
コイル制御部114は、前記指令に基づき、ステップS12において、加熱定着ローラ100が全幅に亘って120℃に均一に加熱されるように、温度センサ106A〜106Dからのフィードバック結果に基づいて電磁誘導コイル104A〜104Dを制御する。
一方、ステップS6において、トータルカバレッジが30%未満であると判定したときは、中央制御コンピュータ10は、ステップS14において、加熱定着ローラ100における電磁誘導コイル104A〜104Dに対応する各区画についてカバレッジ、すなわち用紙Pのある区画がインク滴で覆われる面積割合を求める。そして、ステップS16において前記区画のカバレッジが30%以上であるか否か判定する。
カバレッジが30%以上と判定された区画については、ステップS18において、中央制御コンピュータ10は、コイル制御部114に、電磁誘導コイル104A〜104Dのうち前記区画に対応するものを励磁すべき旨の指令を入力するとともに、ステップS20で加熱温度を100℃に設定する。
一方、カバレッジが30%未満と判定された区画については、ステップS22において、中央制御コンピュータ10は、コイル制御部114に、電磁誘導コイル104A〜104Dのうち前記区画に対応するものを励磁しない旨の指令を入力する。
コイル制御部114は、ステップS12において、前記指令に基づいて電磁誘導コイル104A〜104Dの何れに交流電流を給電すべきかを決定し、加熱定着ローラ100の所定の区画が100℃に均一に加熱されるように、温度センサ106A〜106Dからのフィードバック結果に基づいて電磁誘導コイル104A〜104Dを制御する。
ステップS4で印字モードが両面印字と判定された場合は、ステップS24において、前記印字画像データに基づいてトータルカバレッジを求め、20%以上であるか否かについて判定する。
ステップS24でトータルカバレッジが20%以上であると判定された場合は、ステップS6およびステップS28に移行するが、ステップS26およびステップS28は、夫々ステップS8およびS10に対応する。
コイル制御部114は、ステップ26およびS28において、加熱定着ローラ100を全幅に亘って120℃に均一に加熱すべき旨の指令が入力されると、ステップS12において、温度センサ106A〜106Dからのフィードバック結果に基づいて電磁誘導コイル104A〜104Dを制御する。
一方、ステップS24において、トータルカバレッジが20%未満であると判定したときは、中央制御コンピュータ10は、ステップS30〜S38に示される一連の手順を実行するが、ステップS30〜S38は、夫々ステップ14〜S22に対応する。
そして、コイル制御部114に対し、カバレッジが20%以上の区画については、加熱定着ローラ100の対応する区画を110℃に加熱し(ステップS36)、カバレッジが20%未満の区画については、加熱しない旨の指令(ステップS38)を出力する。
コイル制御部114は、ステップS12において、前記指令に基づいて電磁誘導コイル104A〜104Dの何れに交流電流を給電すべきかを決定し、加熱定着ローラ100の所定の区画が110℃に加熱されるように、温度センサ106A〜106Dからのフィードバック結果に基づいて電磁誘導コイル104A〜104Dを制御する。
なお、ステップS6およびステップS24においてトータルカバレッジに基づいて判定を行う代わりに、印字画像データから印字ジョブがピクトリアル画像かテキスト画像かを判定し、印刷ジョブがピクトリアル画像であると判定したときは、ステップS8〜ステップS10またはステップ26〜ステップS28で示す手順を実行し、印刷ジョブがテキスト画像であると判定した場合は、ステップ14〜ステップS22またはステップS30〜ステップS38で示す手順を行ってもよい。
一方、給紙トレイ16からピックアップローラ18によって用紙Pが1枚づつ取り出され、給紙ローラ対20に送り込まれる。そして、給紙経路22を通って画像記録部30に挿入される。
用紙Pは、画像記録部30において、搬送ベルト28によって吐出領域SEを搬送され、同時に処理液ヘッド33から処理液が、記録ヘッド32の夫々からY、M、C、Kのインクが吐出されて用紙Pの上側の面に付着する。記録ヘッド32から用紙Pに吐出されたインクは、処理液によって不溶化される。これにより、用紙Pにはフルカラー画像が記録される。
フルカラー画像が記録された用紙Pは、加熱定着ローラ100によってフルカラー画像が形成された側の面が過熱される。方向転換ローラ48および排紙ローラ対42によって排紙経路44に導入される。
ここで、印字モードが片面印字の場合は、排紙ローラ対42がそのまま正転して排紙経路44に沿って排紙トレイ46に向かって搬送される。
一方、印字モードが両面印字の場合には、排紙ローラ対42が逆転して用紙Pが排紙経路44を逆送し、ローラ対50によって搬送経路52を画像記録部30に向かって戻される。そして、搬送経路52の出口に位置する給紙ローラ対20によって表面と裏面とが逆転され、1回目の印字では画像が形成されなかった裏面が上になるように画像記録部30の吐出領域SEに案内され、裏面にも処理液およびY、M、C、Kのインクが吐出されて画像が形成される。裏面に画像が形成された用紙は、再度加熱定着ローラ100で画像が加熱、定着され、排紙経路44を通って排紙トレイ46に排出される。
インクジェット記録装置12においては、トータルカバレッジが高い場合、換言すれば用紙の全面にピクトリアル画像を形成する場合は、加熱定着ローラ100を全幅に亘って120℃に加熱し、トータルカバレッジが低い場合、換言すればテキスト画像を形成する場合は、加熱定着ローラ100を部分的に加熱するか、または加熱しない。また、片面印字に比較して用紙Pへの単位面積あたりインクの付着量が多い両面印字の場合には、より低いトータルカバレッジにおいて加熱定着ローラ100を全幅に亘って120℃に加熱する。
また、トータルカバレッジが低い場合においても、たとえばテキスト画像とピクトリアル画像とが同じページに混在するときのように、カバレッジの高い部分と低い部分とが混在しているときは、カバレッジの高い部分のみが加熱されるように加熱定着ローラ100を制御する。
したがって、両面印字を行ったり、ピクトリアル画像主体の印字を行ったり、ピクトリアル画像とテキスト画像とが混在した印字を行ったりした場合においても、用紙Pに吐出されたインクが十分乾燥せずに排紙ローラ対42に付着し、用紙Pに形成された画像を汚すことが防止される。また、用紙Pが過剰に加熱されることがないから、過剰加熱による画像の劣化が生じることがない上、電力消費量も節減される。
更に、画像記録部30においては、処理液ヘッド33で用紙Pに処理液を吐出してから記録ヘッド32でインクを吐出しているから、用紙Pに付着したインクは処理液と反応して不溶化される。したがって、たとえ加熱定着ローラ100における加熱、定着が不十分であってもインクが排紙ローラ対42に付着することがない。
加えて長手方向に沿って配設された4個の電磁誘導コイル104A〜104Dによって加熱定着ローラ100を加熱しているから、用紙Pに、ピクトリアル画像とテキスト画像とが混在した画像を印字する場合においても、ピクトリアル画像を定着させる区画のみを加熱できる。
1.実施例1、比較例1、比較例2
実施形態1に示すインクジェット記録装置12を用い、以下の条件で印字を行った。
(1)使用インクおよび処理液
(a)処理液
・ジエチレングリコール ・・・25質量%
・硫酸マグネシウム6水和物 ・・・5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキシド付加物 ・・・1質量%
・イオン交換水 ・・・残部
(b)インク1(黒色インク)
・Carbojet-300(カルボン酸基/キャボット社製) ・・・4質量%
・スチレン−アクリル酸共重合体(酸価100/中和度95%)・・・1質量%
・ジエチレングリコール ・・・15質量%
・チオジグリコール ・・・2.5質量%
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル ・・・2.5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキシド付加物 ・・・0.2質量%
・イオン交換水 ・・・残部
(c)インク2(シアン色インク)
・C. I. Pigment Blue 15:3(スルホン酸基) ・・・4質量%
・ジエチレングリコール ・・・20質量%
・プロピレングリコール ・・・2.5質量%
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル ・・・2.5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキシド付加物 ・・・1質量%
・フランカルボン酸 ・・・1質量%
・水酸化ナトリウム ・・・0.2質量%
・イオン交換水 ・・・残部
(d)インク3(マゼンタ色インク)
・C. I. Pigment Red 122(スルホン酸基) ・・・4質量%
・ジエチレングリコール ・・・15質量%
・トリエチレングリコール ・・・5質量%
・スルフォラン ・・・2.5質量%
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル ・・・2.5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキシド付加物 ・・・1質量%
・イオン交換水 ・・・残部
(e)インク4(黄色インク)
・C. I. Pigment Yellow 128(スルホン酸基) ・・・4質量%
・ジエチレングリコール ・・・20質量%
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル ・・・5質量%
・アセチレングリコールエチレンオキシド付加物 ・・・1質量%
・イオン交換水 ・・・残部
(2)印字条件
・印字チャート: J1、J6、N1、N3
J1: モノクロ、テキスト画像、カバレッジ1%
J6: カラー、テキスト画像+グラフ、カバレッジ5%
N1: カラー、ピクトリアル画像、カバレッジ20%
N3: カラー、ピクトリアル画像、カバレッジ30%以上
・ノズル条件:
10176ノズル(ノズル数848のノズルヘッドを12個千鳥配置)/1色、
ドット密度800dpi
・印字設定速度:60ppm
・加熱定着ローラ100におけるニップ条件:
ニップ圧 ・・・100N
ニップ幅 ・・・5mm
加熱領域通過時間・・・5ms。
(3)加熱定着条件
(a)実施例1:
・加熱温度、加熱箇所とも可変(図4のロジックに従い、加熱温度、加熱箇所を設定)
・加熱定着ローラ100を使用
トータルヒータ長(電磁誘導コイル104の全長)=用紙Pの紙幅長さ
(b)従来例1
・加熱温度:100℃一定
・加熱定着ローラ100に代えて用紙Pの紙幅と同一の長さを有する1本の電磁誘導コイルを内蔵した加熱定着ローラを使用
(c)従来例2
・加熱温度:120℃一定
・加熱定着ローラ100に代えて用紙Pの紙幅と同一の長さを有する1本の電磁誘導コイルを内蔵した加熱定着ローラを使用。
結果を表1および表2に示す。
Figure 2007076060
Figure 2007076060
なお、表2に示す定着性は、印字直後の画像を指でこすったとき、および1.3MPaのニップ圧でニップしたローラ対の間を通過させたときに画像に滲みが生じないか否かを目視で評価した。また、加熱定着ローラにおける設定温度と消費電力との関係は図5に示すとおりである。
表1および表2から判るように、実施例1においては、ピクトリアル画像である印字チャートN1およびN3を印字した場合においても、加熱定着ローラの加熱温度を120℃に固定した比較例2に比較して消費電力が少ないだけでなく、定着不良も見られなかった。
これに対し、比較例1においては、電力消費は98Wと少なかったものの、印字チャートN1およびN3を印字した場合には明らかに定着不良が見られた。
このことから、実施形態1にかかるインクジェット記録装置12によれば、用紙Pに印字された画像を定着させる際の電力消費を節減できるだけでなく、定着不良の発生も防止できることが判る。
本発明の液滴吐出装置は、用紙にインクを吐出して印字するインクジェット記録装置だけでなく、基板上に回路を印刷する回路印刷装置も包含する。
図1は、実施形態1にかかるインクジェット記録装置の全体的な構成を示す概略図である。 図2は、図1に示すインクジェット記録装置の備える画像記録部の構成の詳細を示す拡大図である。 図3は、図1に示すインクジェット記録装置の備える加熱定着ローラを軸線に沿った平面および軸線に直交する平面で切断した断面を示す断面図である。 図4は、図1に示すインクジェット記録装置において加熱定着ローラの温度制御を行うロジックを示すチャート図である。 図5は、図1に示すインクジェット記録装置の備える加熱定着ローラにおける設定温度と消費電力との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 中央制御コンピュータ
12 インクジェット記録装置
14 筐体
16 給紙トレイ
18 ピックアップローラ
20 給紙ローラ対
22 給紙経路
24 駆動ローラ
25 張架ローラ
26 従動ローラ
28 搬送ベルト
29 搬送コンベア
30 画像記録部
31 記録ヘッドアレイ
32 記録ヘッド
32A 吐出ユニット
33B 駆動回路
33 処理液ヘッド
33A 吐出ユニット
33B 駆動回路
34 メンテナンスユニット
36 帯電ローラ
37 冷風ダクト
37A 吹出し口
38 冷却ファン
42 排紙ローラ対
44 排紙経路
46 排紙トレイ
48 方向転換ローラ
50 ローラ対
52 搬送経路
100 加熱定着ローラ
102 胴部
102A 弾性層
102B 導電層
102C 表面層
104A 電磁誘導コイル
104B 電磁誘導コイル
104C 電磁誘導コイル
104D 電磁誘導コイル
106A 温度センサ
106B 温度センサ
106C 温度センサ
106D 温度センサ
108 端板
110 軸
112 温度検出部
114 コイル制御部
116 駆動制御部

Claims (15)

  1. 所定の方向に沿って搬送される記録媒体に向かって液滴を吐出する液滴吐出手段と、前記液滴吐出手段から吐出された液滴が付着した記録媒体を加熱する記録媒体加熱手段とを備え、
    前記記録媒体加熱手段は、前記記録媒体における一の部分が、前記記録媒体において前記一の部分よりも液滴付着密度の低い他の部分よりも高温になるように前記記録媒体を加熱することを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記液滴吐出手段は、印字画像データに基づいてインクを滴状に吐出するインク吐出手段であり、前記記録媒体は用紙であり、前記記録媒体加熱手段は、前記用紙にインクが吐出されて形成された画像を加熱、定着させる加熱定着手段である請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記インク吐出手段において吐出されるインクは水性インクである請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記水性インクの25℃における粘度は35mN/m以下である請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記加熱定着手段は、
    前記インク吐出手段からインクが吐出された用紙に当接しつつ回転して前記用紙に形成された画像を加熱、定着させるとともに、長手方向に沿って複数の区画に区分されてなる加熱定着ローラと、
    前記加熱定着ローラの各区画を温度制御する定着温度制御手段と
    を備え、
    前記加熱定着ローラの各区画は、前記用紙における一の部分を加熱する区画が、前記用紙において前記一の部分よりもインク付着密度の低い他の部分を加熱する区画よりも高温になるように前記定着温度制御手段によって温度制御される請求項2〜4の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記定着温度制御手段は、印字ジョブが、液滴付着密度がある所定の値以上である一の印字ジョブのときは、印字ジョブが液滴付着密度が前記所定の値よりも低い他の印字ジョブであるときよりも用紙が高い温度に加熱されるように、前記加熱定着ローラの各区画を温度制御する請求項5に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記定着温度制御手段は、前記インク吐出手段に入力される印字画像データに基づき、前記印字ジョブが前記一の印字ジョブか前記他の印字ジョブかを判定し、得られた判定結果に基づいて前記加熱定着ローラの各区画を温度制御する請求項6に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記加熱定着ローラは、各区画の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記定着温度制御手段は、前記温度検出手段で検出した温度に基づいて各区画の温度を制御する請求項5〜7の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記定着温度制御手段は、前記加熱定着ローラにおいて、印字ジョブが前記一の印字ジョブである区画を選択的に加熱する請求項5に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記定着温度制御手段は、前記インク吐出手段に入力される印字画像データに基づき、前記インク吐出手段で実行される印字ジョブが前記一の印字ジョブか前記他の印字ジョブかを判定し、得られた判定結果に基づいて前記加熱定着ローラにおいて加熱する区画を選択する請求項9に記載の液滴吐出装置。
  11. 前記加熱定着ローラの区画毎に誘導加熱用の電磁誘導コイルが設けられてなる請求項4〜10の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  12. 前記インク吐出手段の上流側、または前記インク吐出手段と前記加熱定着ローラとの間において、前記インク吐出手段から用紙に吐出されたインクを不溶化または凝集させる処理液を前記用紙に付着させる処理液付着手段を備えてなる請求項5〜11の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  13. 前記インク吐出手段と前記加熱定着ローラとの間において前記用紙に乾燥風を吹き付ける乾燥風吹付け手段を備えてなる請求項5〜12の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  14. 印字画像データが入力されるとともに、入力された印字画像データに基づいて前記インク吐出手段を制御する印字コントロール部を備え、
    前記乾燥風吹付け手段は、前記印字コントロール部を通過した冷却風を乾燥風として前記用紙に吹き付ける請求項13に記載の液滴吐出装置。
  15. 前記乾燥風吹付け手段は、印字画像データに基づいて印字される画像が、液滴付着密度がある所定の値以上である一の画像か、液滴付着密度が前記所定の値よりも低い他の画像かを判定し、前記画像が前記一の画像のときは、他の画像のときよりも乾燥風の風量を増加させる請求項13または14に記載の液滴吐出装置。
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