JP2009160886A - 乾燥装置及びそれを備えたインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥に必要な電力を抑制しつつ、装置の大型化を回避すると共に、記録媒体に吐出されたインクの十分な乾燥を行うことが可能な乾燥装置及びそれを備えたインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】プリンタ1の乾燥装置30には、第1〜第4搬送ベルト43〜46が上方から下方に順次間隔Hを隔てて略水平に並設されている。また、時計回りに回動する第2、第4搬送ベルト44、46の左側端部の方が、それぞれの直上に位置し反時計回りに回動する第1、第3搬送ベルト43、45の左側端部よりも間隔Lだけ左側に配置され、第3搬送ベルト45の右側端部の方が、その直上に位置する第2搬送ベルト44の右側端部よりも間隔Lだけ右側に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ファクシミリ、複写機、プリンタ等の記録装置において、用紙等の記録媒体にインクを吐出することによって記録を行うインクジェット記録装置における乾燥装置に関するものである。
ファクシミリ、複写機、プリンタ等の記録装置は、紙、布、OHP用シート等の記録媒体に画像を記録するように構成されているが、記録を行う方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式等に分類することができる。また、これらの記録方式はさらに、記録ヘッドが記録媒体上を走査しながら記録を行うシリアル型と、装置本体に固定された記録ヘッドにより記録を行うラインヘッド型に分類することができる。
例えばラインヘッド型のインクジェット記録装置では、装置本体内に備えられた搬送ベルト等の搬送手段によって用紙等の記録媒体を高速で搬送しながら、記録媒体の幅以上の記録領域を有するラインヘッドの各インク吐出ノズルによりインクを吐出することによって記録媒体に画像を形成する。これにより、記録ヘッドが記録媒体の幅方向に往復動作するシリアル型インクジェットヘッドのインクジェット記録装置に比べて高速印字が可能となる。
このようなインクジェット式プリンタでは、記録媒体に吐出されたインクを乾燥する手段が提案されている。例えば、特許文献1には、記録媒体の搬送方向でラインヘッドよりも上流に位置し、非記録面から記録媒体を加熱乾燥させる第1の乾燥手段(乾燥装置)と、ラインヘッドの下流側に位置し、印刷後の非記録面側から記録媒体を加熱させる第2の乾燥手段と、第2の乾燥手段と対向した位置に設けられ、記録面側から非接触で記録媒体を加熱させる第3の乾燥手段とを備えたライン型インクジェットプリンタ(記録装置)が開示されている。
そして、かかるライン型インクジェットプリンタにより、印刷速度が速いプリンタに対しても装置を大型化することなく、インクを乾燥、定着し、印字品質の低下を防止している。
特開2002−347226号公報
しかし現在、印刷の高速化が益々進んでおり、特許文献1の方法では記録媒体を十分に乾燥することが困難な場合もある。一般オフィス等の電気設備では電力容量に限界があり、大容量の電力を乾燥装置に供給することは困難である。また、少ない電力で記録媒体を乾燥するためには乾燥時間を十分に長くする必要があり、乾燥時間を長くするためには装置を大型化する必要がある。例えば、1m/secで記録媒体を搬送する場合、5secの乾燥時間を確保するためには、乾燥装置の記録媒体搬送方向長さを5m以上とする必要がある。
本発明は上記事情に鑑み、乾燥に必要な電力を抑制しつつ、装置の大型化を回避すると共に、記録媒体に吐出されたインクの十分な乾燥を行うことが可能な乾燥装置及びそれを備えたインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、記録媒体上に吐出されたインクを乾燥する乾燥装置であって、記録媒体を第1の搬送方向に搬送する第1搬送手段と、前記第1の搬送方向と逆方向の第2の搬送方向に搬送する第2搬送手段とが、鉛直方向に所定間隔を隔てて交互に1つ以上配置されており、前記第2搬送手段の搬送方向上流側端部は、直上に位置する前記第1搬送手段の搬送方向下流側端部よりも、前記第1の搬送方向下流側に配置され、前記第1搬送手段の搬送方向上流側端部は、直上に位置する前記第2搬送手段の搬送方向下流側端部よりも、前記第2の搬送方向下流側に配置されることを特徴としている。
また、本発明は、前記第2搬送手段の前記上流側端部と前記第1搬送手段の前記下流側端部との間隔、及び前記第1搬送手段の前記上流側端部と前記第2搬送手段の前記下流側端部との間隔は、搬送可能な最大の記録媒体の搬送方向長さより大きいことを特徴としている。
また、本発明は、記録媒体に空気流を接触させる送風手段が設けられたことを特徴としている。
また、本発明は、記録媒体を加熱する第1加熱手段が設けられたことを特徴としている。
また、本発明は、前記第1及び第2搬送手段は、記録媒体を搬送する無端状の搬送ベルトと、該搬送ベルトが架け渡される駆動ローラ及び従動ローラと、記録媒体を前記搬送ベルトに吸着させる吸着手段と、から成ることを特徴としている。
また、本発明は、前記乾燥装置と、記録媒体の収容部と、記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドと、前記収容部に収容された記録媒体を前記記録ヘッド及び前記乾燥装置に搬送する第3搬送手段と、を備え、前記記録ヘッドにより記録媒体上に吐出されたインクを前記乾燥装置により乾燥することを特徴とするインクジェト記録装置である。
また、本発明は、前記収容部に収納された記録媒体を加熱する第2加熱手段と、前記記録ヘッドに対し前記第3搬送手段の記録媒体搬送方向下流側直近において記録媒体に対し加熱及び送風する加熱送風手段と、が設けられたことを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、記録媒体を第1の搬送方向に搬送する第1搬送手段と、第1の搬送方向と逆方向の第2の搬送方向に搬送する第2搬送手段とを、鉛直方向に所定間隔を隔てて交互に1つ以上配置すると共に、第2搬送手段の搬送方向上流側端部を、直上に位置する第1搬送手段の搬送方向下流側端部よりも、第1の搬送方向下流側に配置し、第1搬送手段の搬送方向上流側端部を、直上に位置する第2搬送手段の搬送方向下流側端部よりも、第2の搬送方向下流側に配置することにより、記録媒体を、その搬送方向を反対側に順次変えながら上方から下方へと移動させることができる。
これにより、少ないスペースで、インクが吐出された記録媒体の搬送距離を大きくすることができ、記録媒体の乾燥時間を長くすることができる。従って、乾燥に必要な電力を抑制することができる。また、装置の大型化を回避すると共に記録媒体に吐出されたインクの十分な乾燥を行うことができる。さらに、印刷の高速化にも対応可能となる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の乾燥装置において、第2搬送手段の上記上流側端部と第1搬送手段の上記下流側端部との間隔、及び第1搬送手段の上記上流側端部と第2搬送手段の上記下流側端部との間隔を、搬送可能な最大の記録媒体の搬送方向長さより大きくすることにより、第1搬送手段及び第2搬送手段の上記下流側端部から落下した記録媒体を、それぞれ第2及び第1搬送手段の上記上流側端部で支持し易くなる。これにより、記録媒体を容易に下方へ移動させることができる。また、記録媒体の記録面が第1及び第2搬送手段や周辺部材と接触することをより回避することができる。従って、容易に用紙P上のインクを乾燥すると共に、印字画像の品質低下を防止することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1及び第2の構成の乾燥装置において、記録媒体に空気流を接触させる送風手段を設けることによって、効率的に記録媒体上のインクを乾燥することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの構成の乾燥装置において、記録媒体を加熱する第1加熱手段を設けることによって、効率的に記録媒体を乾燥することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成の乾燥装置において、第1及び第2搬送手段を、記録媒体を搬送する無端状の搬送ベルトと、該搬送ベルトが架け渡される駆動ローラ及び従動ローラと、記録媒体を搬送ベルトに吸着させる吸着手段と、から構成することにより、簡単な構成で記録媒体を搬送することができる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1〜第5のいずれかの構成の乾燥装置と、記録媒体の収容部と、記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドと、収容部に収容された記録媒体を記録ヘッド及び乾燥装置に搬送する第3搬送手段と、を備え、記録ヘッドにより記録媒体上に吐出されたインクを乾燥装置により乾燥するインクジェト記録装置とすることにより、記録媒体の乾燥を十分に行うことが可能となる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第6の構成のインクジェト記録装置において、収容部に収納された記録媒体を加熱する第2加熱手段と、記録ヘッドに対し第3搬送手段の記録媒体搬送方向下流側直近において記録媒体に対し加熱及び送風する加熱送風手段と、を設けることにより、効率的に記録媒体の乾燥を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の乾燥装置が配設されるインクジェット記録装置の一例であるインクジェット式プリンタの概略構造を示す模型的正面断面図である。また、図2は、本実施形態の乾燥装置の概略構造を示す模型的正面断面図であり、図3は、本実施形態の乾燥装置を備えたプリンタにおける記録媒体の搬送状態を示す概略断面図である。図1と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
図1に示すように、プリンタ1の本体2の右側上方には、給紙カセット(収容部)3が配置されている。給紙カセット3の内部には、用紙Pが積まれて収容されている。給紙カセット3の用紙搬送方向下流部上方には、給紙装置4が配置されている。この給紙装置4により、用紙Pは図1において給紙カセット3の左上方に向けて送り出される。給紙カセット3の下側には、予備加熱用ヒータ(第2加熱手段)17が配置されている。予備加熱用ヒータ17は、装置が起動している時、用紙Pを予備加熱するようになっている。
給紙カセット3の用紙搬送方向下流側には、用紙搬送路5、レジストローラ6、記録部7、及び搬送ユニット10が配置されている。給紙カセット3から送り出された用紙Pは、用紙搬送路5を通ってレジストローラ6に到達する。レジストローラ6は、用紙Pの斜め送りを矯正して再度用紙Pを送り出し、記録部7とレジストローラ6の間の用紙搬送路5に設けられた図示しない用紙先端検知部材による用紙Pの先端の検知に基づいたタイミングで、記録部7がインク吐出動作を実行する。なお、用紙搬送路5には、用紙Pを搬送するための搬送ローラ対を必要に応じて設けても良い。
搬送ユニット10は、印字用駆動ローラ12、及び印字用従動ローラ13、及びテンションローラ14に巻き掛けられた無端状の印字用搬送ベルト(第3搬送手段)11を備えている。印字用搬送ベルト11は、印字用駆動ローラ12により、図1において反時計方向に回動する。レジストローラ6によって送り出された用紙Pは、この印字用搬送ベルト11の上面に載置され、図1において右側から左側へと搬送される。なお、印字用搬送ベルト11には、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルト等が好適に用いられる。
搬送ユニット10の内部であって、記録部7に対向する箇所には、図3に示すように印字用空気吸引ファン59が設けられている。そして、搬送ユニット10は、印字用空気吸引ファン59により、その上面から下方に向かって空気を吸引することができる。また、印字用搬送ベルト11には、多数の空気吸引用の孔(図示せず)が設けられている。これにより、搬送ユニット10は、印字用搬送ベルト11と印字用空気吸引ファン59とを用いて、用紙Pを印字用搬送ベルト11の上面に吸着し、密着させながら搬送する。
一方、プリンタ1は、外部コンピュータ(図示せず)から、文字や図形、模様などの画像データ信号を受信する。この画像データの情報は、搬送ユニット10と対向するようにその上方に配置された記録部7に送られる。記録部7は、記録ヘッド8(図3参照)のインク吐出ノズル(図示せず)の先端部が配置された底面と印字用搬送ベルト11の上面である用紙搬送面との間に微小間隔(例えば1mm)を設けて配置されている。
記録部7は、各色に対応した3個の記録ヘッド8を4色分、合計12個備えている(図示せず)。記録ヘッド8は、各々用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に向かって延び、図1に示すように、印字用搬送ベルト11の回動方向に沿って、回動方向上流側から下流側に向けて並べて配置されている。4色に対応した記録ヘッド8とは、上流側から順に、ブラック用の記録ヘッド8K、シアン用の記録ヘッド8C、マゼンタ用の記録ヘッド8M、及びイエロー用の記録ヘッド8Yである。
各色の記録ヘッド8に対応して、搬送ユニット10の下方には、4台のインクタンク9が備えられている。各色のインクは、このインクタンク9から供給チューブ(図示せず)によって、記録ヘッド8に補給される。なお、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「K」「C」「M」「Y」の識別記号は省略するものとする。
なお、記録ヘッド8のインクの吐出方式としては、例えば、図示しないピエゾ素子を用いてインクを押し出すピエゾ方式や、発熱体によって気泡を発生させ、圧力をかけてインクを吐出するサーマルインクジェット方式など、各種方式を適用することができる。
記録部7の各記録ヘッド8は、外部コンピュータから受信した画像データの情報に対応して、印字用搬送ベルト11表面に載置された用紙Pに向かって記録ヘッド8からインクを吐出する。そして、印字用搬送ベルト11の回転とともに、所定のタイミングで各記録ヘッド8から各色のインクが順次吐出されることにより、印字用搬送ベルト11表面上の用紙Pにはブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のインクが重ね合わされたカラーインク画像が形成、印刷される。
また、4色の記録ヘッド8の上方には、加熱送風装置(加熱送風手段)18が設けられている。加熱送風装置18は、図3に示すように、加熱送風用ファン19、加熱送風用ヒータ20、4つの噴出しノズル21を備えており、噴出しノズル21は、各記録ヘッド8の用紙搬送方向下流側にそれぞれ設けられている。そして画像記録時に、加熱送風用ヒータ20により加熱され、加熱送風用ファン19により送り出された空気を、各噴出しノズル21の下を通る用紙Pの記録面に噴出することにより、用紙Pに吐出されたインクの一部を乾燥することができる。
搬送ユニット10の用紙搬送方向下流側(図の左側)には、乾燥装置30が配置されている。記録部7を通過した用紙Pは乾燥装置30へと排出され、用紙Pに吐出されたインクは、乾燥装置30により乾燥される。乾燥装置30の詳細については後述する。
プリンタ本体2の底面側には、略水平に搬送路52が設けられており、乾燥装置30から排出された用紙Pは搬送路52を搬送されるようになっている。搬送路52には、定着器51、搬送ローラ53、排出ローラ55が備えられており、プリンタ本体2の右側面外側下方には、排出ローラ55から排出された用紙を載置する排出トレイ56が備えられている。乾燥装置30から排出された用紙Pは、まず定着器51に挿通される。
定着器51は、通常、電子写真法で用いられるものを適用することができ、例えば内部にハロゲンヒータ(図示せず)を有するヒートローラ51aと、ヒートローラ51aを下方から圧接してニップを形成するプレスローラ51bとから構成することができる。ハロゲンヒータの加熱によりヒートローラ51aの表面温度は例えば180℃まで上昇する。そして、用紙Pが定着器51を通過することにより、加熱及び加圧され、用紙Pのシワを伸ばすことができる。
定着器51を通った用紙Pは、搬送ローラ53に搬送されて搬送路52を図の左側から右側に移動する。搬送路52の搬送ローラ53と排出ローラ55との間には上方に分岐した両面印刷用搬送路57が連通しており、両面印刷用搬送路57の下流側には搬送路切り替え板54が設けられている。搬送路切り替え板54は、表面のみ印字する(片面印刷)場合と、表面に続いて裏面も印字する(両面印刷)場合とで、搬送路52と両面印刷用搬送路57とを切り替えることができる。
片面印刷の場合には、搬送路切り替え板54が略水平に傾倒することにより搬送路52が選択され、用紙Pは排出ローラ55により、図示しない排紙口を通して排出トレイ56に排出される。両面印刷の場合には、搬送路切り替え板54が両面印刷用搬送路57に沿って起立することにより両面印刷用搬送路57が選択され、用紙Pは搬送ローラ58によりレジストローラ6へと搬送され、再び印字用搬送ベルト11に吸着され、表面と同様に裏面が印字される。裏面が印字され、乾燥装置30により乾燥された後、用紙Pは上記同様、排出トレイ56に排出される。
一方、搬送ユニット10の下方には、搬送ユニット10の昇降装置15が備えられている。昇降装置15は、各記録ヘッド8のインク吐出ノズル(図示せず)の乾燥や目詰まりを防止するため、記録ヘッド8にキャップ(図示せず)を装着したり、印字用搬送ベルト11上で発生したジャム処理を行ったりするため、搬送ユニット10を昇降させる。昇降装置15は、上流側の偏心カム16(図の右側)が反時計回り、下流側の偏心カム16(図の左側)が時計回りに回転することにより、搬送ユニット10を下降させることができる。なお、搬送ユニット10の昇降方法は、本実施形態の昇降装置15に限定されるものではない。
そして、搬送ユニット10の下降により形成された作業空間を用い、キャップを図示しない垂直移動機構で昇降させ、記録ヘッド8に着脱することができる。また、キャップを脱離後、図示しない水平移動機構で水平移動させ、記録ヘッド8に着脱可能な位置と待機位置とに配置できるようになっている。
記録ヘッド8の乾燥や目詰まりの防止に関して、記録部7の長期間停止後の印刷開始時は全ての記録ヘッド8から、また印刷動作の合間にはインク吐出量が規定値以下の記録ヘッド8のノズルから、ノズル内の粘度が高くなったインクを吐出して、次の印刷動作に備える。このとき、記録ヘッド8にキャップを、微小距離をおいて近接させ、インクはキャップ内に吐出される。
そして、図2に示すように乾燥装置30には、上方から順に、第1搬送ベルト(第1搬送手段)43、第2搬送ベルト(第2搬送手段)44、第3搬送ベルト(第1搬送手段)45、及び第4搬送ベルト(第2搬送手段)46が、鉛直方向に異なる位置に配置されている。
第1〜第4搬送ベルト43〜46には、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルト等が好適に用いられる。また、第1〜第4搬送ベルト43〜46は、水平方向に用紙Pの搬送面を有し、第1〜第3搬送ベルト43〜45の搬送面は略同一長さであり、第4搬送ベルト46の搬送面は、これら3つより長く形成されている。
第1及び第3搬送ベルト43、45は、それぞれ図2の左側に配置された第1、第3駆動ローラ(第1搬送手段)33、39と、右側に配置された第1、第3従動ローラ(第1搬送手段)31、37とに架け渡され、第2及び第4搬送ベルト44、46は、それぞれ右側に配置された第2、第4駆動ローラ(第2搬送手段)34、40と、左側に配置された第2、第4従動ローラ(第2搬送手段)36、42とに架け渡されており、第1〜第4搬送ベルト43〜46にはそれぞれ所定のテンションが付与されている。
第1〜第4搬送ベルト43〜46の内側において、それぞれ第1〜第4駆動ローラ33、34、39、40と第1〜第4従動ローラ31、36、37、42との間には、第1空気吸引ファン(第1搬送手段、吸着手段)32、第2空気吸引ファン(第2搬送手段、吸着手段)35、第3空気吸引ファン(第1搬送手段、吸着手段)38、第4空気吸引ファン(第2搬送手段、吸着手段)41が設けられている。
第1〜第4搬送ベルト43〜46には多数の空気吸引用の孔(図示せず)が設けられており、第1〜第4空気吸引ファン32、35、38、41により用紙Pを第1〜第4搬送ベルト43〜46の上面に吸着し、密着させながら搬送することができる。なお、第1〜第4空気吸引ファン32、35、38、41は、後述するように用紙Pが第1〜第3搬送ベルト43〜45から自然落下し、且つ第2〜第4搬送ベルト44〜46へその記録面を上方に向けて落下することを妨げないような吸引力に設定されている。
最上方に配置された第1搬送ベルト43は、印字用搬送ベルト11(図1、図3参照)の搬送面と略水平な搬送面を有しており、プリンタ本体2(図1参照)の印字用搬送ベルト11により搬送された用紙Pは、乾燥装置30の右側側壁に設けられた図示しない長孔を通して乾燥装置30内に搬送され、第1空気吸引ファン32により第1搬送ベルト43の上面に支持される。
そして、第1駆動ローラ33の回転(図の矢印方向)により第1搬送ベルト43が反時計回りに回動することにより、記録部7から搬送された用紙Pを図2の左側に搬送する(第1の搬送方向)。用紙Pは、第1搬送ベルト43より左側では第1空気吸引ファン32により該ベルトに吸着されず、下方に自然落下する。
第1搬送ベルト43の直下には、所定間隔Hを隔てて第2搬送ベルト44が配置されている。第2搬送ベルト44の左側端部は、第1搬送ベルト43の左側端部よりも間隔L(一点鎖線)だけ左側に配置されており、鉛直方向(図2の上下方向)から見て第1搬送ベルト43と重なり合わない領域を有している。また、間隔Lは、搬送可能な最大の用紙Pの搬送方向(図の水平方向)長さより大きく設定されている。
かかる配置により、直上の第1搬送ベルト43により搬送され該ベルトの左側から自然落下した用紙Pを、その記録面を上に向けた状態で第2搬送ベルト44の左側端部上面で受けると共に第2空気吸引ファン35により吸着し、該ベルト上面に支持することができる。また、第2搬送ベルト44は、第2駆動ローラ34の回転(図の矢印方向)により時計回りに回動しており、落下した用紙Pを左側から右側に搬送する(第2の搬送方向)。用紙Pの落下状態は腰の強さに応じて異なり、例えば撓みながら落下したり、乾燥装置30の側壁に衝突して落下したりする。
第2搬送ベルト44の直下には、間隔Hを隔てて第3搬送ベルト45が配置されている。第3搬送ベルト45の右側端部は、第2搬送ベルト44の右側端部よりも間隔L(図示せず)だけ右側に配置されており、第3搬送ベルト45の右側端部は、鉛直方向から見て第2搬送ベルト44と重なり合わない領域を有している。
かかる配置により、直上の第2搬送ベルト44により搬送され、該ベルトの右側に落下した用紙Pを、その記録面を上に向けた状態で第3搬送ベルト45の右側端部上面で受けると共に第3空気吸引ファン38により吸着し、該ベルト上面に支持することができる。また、第3搬送ベルト45は、第3駆動ローラ39の回転(図の矢印方向)により反時計回りに回動しており、落下した用紙Pを右側から左側に搬送する(第1の搬送方向)。
第3搬送ベルト45の直下には、間隔Hを隔てて第4搬送ベルト46が配置されている。第4搬送ベルト46の左側端部は、第3搬送ベルト45の左側端部よりも間隔Lだけ左側に配置されており、第4搬送ベルト46の左側端部は、鉛直方向から見て第3搬送ベルト45と重なり合わない領域を有している。
また、第4搬送ベルト46の右側端部は第3搬送ベルト45の右側端部と鉛直方向から見て略同位置に配置されており、第4搬送ベルト46の用紙Pの搬送面は定着器51(図1、図3参照)のニップと略水平となるよう配置されている。なお、第4駆動ローラ40は上方に設けられたコロ40aとローラ対を形成しており、用紙Pの搬送を安定にしている。
上記配置により、直上の第3搬送ベルト45により搬送され、該ベルトの左側に落下した用紙Pを、その記録面を上に向けた状態で第4搬送ベルト46の左側端部上面で受けると共に、第4空気吸引ファン41により吸着し、該ベルト上面に支持することができる。また、第4搬送ベルト46は、第4駆動ローラ40の回転(図の矢印方向)により時計回りに回動しており、落下した用紙Pを左側から右側に搬送する(第2の搬送方向)。
そして、第4搬送ベルト46により右側に搬送された用紙Pは、乾燥装置30の右側側壁に設けられた図示しない長孔を通してプリンタ本体2(図1参照)内に搬送され、定着器51のニップに挿通される。
一方、乾燥装置30における最上段の第1搬送ベルト43の上方には、水平方向にヒータ(第1乾燥手段)47が配設されており、ヒータ47のさらに上方には送風ファン(送風手段)48が3つ配設されている。ヒータ47には、図示しない複数の小孔が設けられており、送風ファン48から送られた空気流は、ヒータ47により加熱されると共に上記小孔を通過し、温風若しくは熱風となって、乾燥装置30内に送られる。これにより、第1〜第4搬送ベルト43〜46により搬送される用紙P上に吐出されたインクの乾燥を促進することができる。
次に、用紙Pの印字及び乾燥動作について図1を参照しながら図3に基づき説明する。まず、給紙カセット3に収容され、予備加熱用ヒータ17により予備加熱された用紙Pは、給紙装置4により用紙搬送路5に送り出され(図1参照)、レジストローラ6により所定のタイミングで印字用搬送ベルト11に送り出される(図1参照)。
引き続き用紙Pは印字用搬送ベルト11により記録部7(図1参照)に搬送され、用紙P上に記録ヘッド8により所定のインクが吐出されると共に加熱送風装置18により吐出されたインクの一部が乾燥される。記録部7を通過した用紙Pは、印字用搬送ベルト11により乾燥装置30へと搬送され、乾燥装置30内において第1搬送ベルト43に支持される。
乾燥装置30の内部には、上方に配置されたヒータ47及び送風ファン48により加熱された空気流が送られている。かかる空気流と接触しながら、用紙Pは、まず第1搬送ベルト43により左側に搬送されると、第2搬送ベルト44の左側端部に自然落下する。次に第2搬送ベルト44により右側に搬送されると、第3搬送ベルト45の右側端部に自然落下する。
さらに、第3搬送ベルト45により左側に搬送されると、第4搬送ベルト46の左側端部に自然落下する。そして、第4搬送ベルト46により右側に搬送され、乾燥装置30から排出され、プリンタ本体2(図1参照)の定着器51に挿通される。このように乾燥装置30内において第1〜第4搬送ベルト43〜46によって搬送されることにより、用紙P上に吐出されたインクを乾燥することができる。なお、この際第4駆動ローラ40に至るまでにインクが十分乾燥しているため、用紙Pの記録面がコロ40aと接触しても未乾燥による不具合が生じ難い。
そして、インクの付着及び乾燥によって生じた用紙Pのシワが、定着器51のニップを通過することにより伸ばされる。定着器51を通過した用紙Pは、搬送ローラ53により右側に搬送され、片面印刷の場合には排出ローラ55により排出トレイ56に排出される。一方、両面印刷の場合には、搬送路切り替え板54により搬送経路が上方に切り替えられ、搬送ローラ58によりレジストローラ6(図1参照)に搬送された後、再び記録部7へ送り出され、裏面へインクが吐出される。そして、乾燥装置30による乾燥後、上記同様、排出ローラ56に排出される。
上記の通り、用紙P上に吐出されたインクを乾燥する乾燥装置30において、用紙Pを互いに水平方向反対側に搬送する第1〜第4搬送ベルト43〜46、第1〜第4駆動ローラ33、34、39、40、第1〜第4従動ローラ31、36、37、42、第1〜第4空気吸引ファン32、35、38、41を鉛直方向に間隔Hを隔てて配置し、第2、第4搬送ベルト44、46の左側端部を、それぞれ直上に位置する第1、第3搬送ベルト43、45より左側に配置すると共に、第3搬送ベルト45の右側端部を、直上に位置する第2搬送ベルト44より右側に配置したため、用紙Pを、その搬送方向を水平方向反対側に順次変えながら上方から下方へと移動させることができる。
これにより、少ないスペースで、インクが吐出された用紙Pの搬送距離を大きくすることができ、用紙Pの乾燥時間を長くすることができる。従って、乾燥に必要な電力を抑制することができる。また、装置の大型化を回避すると共に用紙Pに吐出されたインクの十分な乾燥を行うことができる。さらに、印刷の高速化にも対応可能となる。また、用紙P上のインクが十分乾いているため、用紙Pのシワを伸ばすために定着器51を通過させる場合であっても、未乾燥による印字画像の乱れ等の不具合を防止することができる。
また、本実施形態では、間隔Lを、搬送可能な最大の用紙Pの搬送方向長さより大きくすることにより、第1〜第4搬送ベルト43〜46間の移動の際、用紙Pが第1、第3搬送ベルト43、45の左側端部、及び第2搬送ベルト44の右側端部から落下しても、第2、第4搬送ベルト44、46の左側端部、及び第3搬送ベルト45の右側端部において用紙Pを支持し易くすることができる。
これにより、用紙Pを容易に下方へ移動させることができる。また、用紙Pの記録面が第1〜第4搬送ベルト43〜46や周辺部材と接触することをより回避することができる。従って、容易に用紙P上のインクを乾燥すると共に、印字画像の品質低下を防止することができる。
しかし、間隔Lは本実施形態に特に限定されるものではなく、装置構成、腰の強さ等の用紙Pの特性等に応じて適宜設定することができる。また、用紙Pの第1〜第4搬送ベルト43〜46間の下方への移動を補助するための部材等を適宜設けることもでき、かかる部材の構成等に応じて間隔Lを適宜設定することもできる。
また、鉛直方向の間隔Hも本実施形態に特に限定されるものではない。間隔Hが小さければ用紙Pの搬送が困難になったり用紙Pの記録面が直上の第1〜第3搬送ベルト43〜45に接触するおそれがあり、間隔Hが大きければ用紙Pの落下状態に影響を及ぼしたり記録面が反転するおそれもある。従って、例えばこれらを考慮して間隔Hを適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、用紙Pに空気流を接触させる送風ファン48を設けたため、効率的に用紙P上のインクを乾燥することができる。また、用紙Pを加熱するヒータ47を設けたため、効率的に用紙Pを乾燥することができる。なお、ここでは送風ファン48とヒータ47とを併設したため、さらに効率的に用紙P上のインクを乾燥することができる。
また、本実施形態では、第1〜第4搬送ベルト43〜46と、該ベルトが架け渡される第1〜第4駆動ローラ33、34、39、40と、第1〜第4従動ローラ31、36、37、42と、第1〜第4空気吸引ファン32、35、38、41とにより用紙Pを搬送することとしたため、簡単な構成で用紙Pを搬送することができる。しかし、用紙Pの搬送方法は、鉛直方向に所定間隔を隔てて交互に並設され、用紙Pを上方から下方に順次逆反対側に移動させることができれば、本実施形態に特に限定されるものではない。
また、本実施形態では、給紙カセット3に収容された用紙Pを加熱する予備加熱用ヒータ17と、記録ヘッド8に対し印字用搬送ベルト11による用紙Pの搬送方向下流側直近で用紙Pに対して加熱及び送風する加熱送風装置18と、を設けたため、予備加熱用ヒータ17による用紙Pの予備加熱により、後述する吐出されたインクの蒸発を促進することができ、加熱送風装置18により用紙Pに吐出されたインクの一部を乾燥することができる。
従って、乾燥装置30の乾燥に対する負担を軽減し、用紙Pの乾燥を促進することができるため、効率的に用紙Pの乾燥を行うことができる。特に本実施形態では予備加熱用ヒータ17と加熱送風装置18とを並設したため、さらに効率的である。
また、本実施形態では、第1〜第4搬送ベルト43〜46を略水平方向に配設したが、これらの配設方向は特に限定されるものではなく、その他、例えば第1〜第4搬送ベルト43〜46を斜めに配置することもできる。但し、斜めに配置すれば水平方向のスペースを小さくできる反面、最上段の第1搬送ベルト43の位置が高くなり、上下方向のスペースが大きくなるおそれがある。また、これに伴い印字用搬送ベルト11の搬送面も高くなると、プリンタ本体2の上下方向のスペースも大きくなるおそれがある。従って、例えばこれらを考慮して第1〜第4搬送ベルト43〜46の配置を適宜設定すればよい。
その他、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、記録ヘッド8K〜8Yのノズルの個数やノズル間隔は装置の仕様に応じて適宜設定することができる。また、本実施形態では、ヒータ47及び送風ファン48を乾燥装置30内の上方に配置したが、かかる配置は特に限定されるものではなく、装置構成に応じてその他例えば左右側面側や下方に配置することもできる。
また、本実施形態では乾燥装置30として搬送ベルトとして第1〜第4搬送ベルト43〜46の4つを有するものを例示したが、搬送ベルトの数量は、印刷速度や用紙Pの大きさ、インクの種類や吐出量等や、装置本体の大きさ等に応じて適宜設定することができ、特に限定されるものではない。その他例えば、最上段の第1搬送ベルト43及び2段目の第2搬送ベルト44の2つのみを設けることも、5つ以上設けることもできる。また、本実施形態ではインクジェットプリンタ1を用いたが、本発明はインクジェットプリンタ1以外の画像形成装置用の乾燥装置としても使用することができる。
本発明は、記録媒体上に吐出されたインクを乾燥する乾燥装置であって、記録媒体を第1の搬送方向に搬送する第1搬送手段と、前記第1の搬送方向と逆方向の第2の搬送方向に搬送する第2搬送手段とが、鉛直方向に所定間隔を隔てて交互に1つ以上配置されており、前記第2搬送手段の搬送方向上流側端部は、直上に位置する前記第1搬送手段の搬送方向下流側端部よりも、前記第1の搬送方向下流側に配置され、前記第1搬送手段の搬送方向上流側端部は、直上に位置する前記第2搬送手段の搬送方向下流側端部よりも、前記第2の搬送方向下流側に配置されるものである。
これにより、少ないスペースで、インクが吐出された記録媒体の搬送距離を大きくすることができ、記録媒体の乾燥時間を長くすることができる。従って、乾燥に必要な電力を抑制することができる。また、装置の大型化を回避すると共に記録媒体に吐出されたインクの十分な乾燥を行うことができる。さらに、印刷の高速化にも対応可能となる。
また、第2搬送手段の上記上流側端部と第1搬送手段の上記下流側端部との間隔、及び第1搬送手段の上記上流側端部と第2搬送手段の上記下流側端部との間隔を、記録媒体の搬送方向長さより大きくすることにより、第1搬送手段及び第2搬送手段の上記下流側端部から落下した記録媒体を、それぞれ第2及び第1搬送手段の上記上流側端部で支持し易くなるため、記録媒体を容易に下方へ移動させることができ、容易に用紙P上のインクを乾燥すると共に、印字画像の品質低下を防止することができる。
また、記録媒体に空気流を接触させる送風手段を設けることによって、効率的に記録媒体上のインクを乾燥することができ、記録媒体を加熱する第1加熱手段を設けることによって、効率的に記録媒体を乾燥することができる。また、第1及び第2搬送手段を、記録媒体を搬送する無端状の搬送ベルトと、該搬送ベルトが架け渡される駆動ローラ及び従動ローラと、記録媒体を搬送ベルトに吸着させる吸着手段と、から構成することにより、簡単な構成で記録媒体を搬送することができる。
また、上記乾燥装置と、記録媒体の収容部と、記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドと、収容部に収容された記録媒体を記録ヘッド及び乾燥装置に搬送する第3搬送手段と、を備え、記録ヘッドにより記録媒体上に吐出されたインクを乾燥装置により乾燥するインクジェト記録装置とすることにより、記録媒体の乾燥を十分に行うことが可能となる。
また、収容部に収納された記録媒体を加熱する第2加熱手段と、記録ヘッドに対し第3搬送手段の記録媒体搬送方向下流側直近において記録媒体に対し加熱及び送風する加熱送風手段と、を設けることにより、効率的に記録媒体の乾燥を行うことができる。
は、インクジェット記録装置の一例であるインクジェット式プリンタの概略構造を示す模型的正面断面図である。 は、本実施形態の乾燥装置の概略構造を示す模型的正面断面図である。 は、本実施形態の乾燥装置を備えたプリンタにおける記録媒体の搬送状態を示す概略断面図である。
符号の説明
1 プリンタ(インクジェット記録装置)
2 本体
7 記録部
8 記録ヘッド
11 搬送ベルト(第3搬送手段)
17 予備加熱用ヒータ(第2加熱手段)
18 加熱送風装置(加熱送風手段)
30 乾燥装置
31、37 第1、第3従動ローラ(第1搬送手段)
36、42 第2、第4従動ローラ(第2搬送手段)
32、38 第1、第3空気吸引ファン(第1搬送手段)
35、41 第2、第4空気吸引ファン(第2搬送手段)
33、39 第1、第3駆動ローラ(第1搬送手段)
34、40 第2、第4駆動ローラ(第2搬送手段)
43、45 第1、第3搬送ベルト(第1搬送手段)
44、46 第2、第4搬送ベルト(第2搬送手段)
47 ヒータ(第1加熱手段)
48 送風ファン(送風手段)
P 用紙

Claims (7)

  1. 記録媒体上に吐出されたインクを乾燥する乾燥装置であって、
    記録媒体を第1の搬送方向に搬送する第1搬送手段と、前記第1の搬送方向と逆方向の第2の搬送方向に搬送する第2搬送手段とが、鉛直方向に所定間隔を隔てて交互に1つ以上配置されており、
    前記第2搬送手段の搬送方向上流側端部は、直上に位置する前記第1搬送手段の搬送方向下流側端部よりも、前記第1の搬送方向下流側に配置され、
    前記第1搬送手段の搬送方向上流側端部は、直上に位置する前記第2搬送手段の搬送方向下流側端部よりも、前記第2の搬送方向下流側に配置されることを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記第2搬送手段の前記上流側端部と前記第1搬送手段の前記下流側端部との間隔、及び前記第1搬送手段の前記上流側端部と前記第2搬送手段の前記下流側端部との間隔は、搬送可能な最大の記録媒体の搬送方向長さより大きいことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 記録媒体に空気流を接触させる送風手段が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の乾燥装置。
  4. 記録媒体を加熱する第1加熱手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の乾燥装置。
  5. 前記第1及び第2搬送手段は、記録媒体を搬送する無端状の搬送ベルトと、該搬送ベルトが架け渡される駆動ローラ及び従動ローラと、記録媒体を前記搬送ベルトに吸着させる吸着手段と、から成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の乾燥装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の乾燥装置と、記録媒体の収容部と、記録媒体上にインクを吐出する記録ヘッドと、前記収容部に収容された記録媒体を前記記録ヘッド及び前記乾燥装置に搬送する第3搬送手段と、を備え、前記記録ヘッドにより記録媒体上に吐出されたインクを前記乾燥装置により乾燥することを特徴とするインクジェト記録装置。
  7. 前記収容部に収納された記録媒体を加熱する第2加熱手段と、前記記録ヘッドに対し前記第3搬送手段の記録媒体搬送方向下流側直近において記録媒体に対し加熱及び送風する加熱送風手段と、が設けられたことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
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