JP2001314832A - 生ゴミ連続乾燥機 - Google Patents

生ゴミ連続乾燥機

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JP2001314832A JP2000134067A JP2000134067A JP2001314832A JP 2001314832 A JP2001314832 A JP 2001314832A JP 2000134067 A JP2000134067 A JP 2000134067A JP 2000134067 A JP2000134067 A JP 2000134067A JP 2001314832 A JP2001314832 A JP 2001314832A
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Kozo Aoyama
耕三 青山
Kiichiro Naka
喜一郎 中
Shoji Kikuchi
章二 菊地
Hiroshi Iijima
飯島  弘
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/20Waste processing or separation

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  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量に排出される生ゴミを、より簡易な設備
で、より速やかに、有償エネルギーの消費を極力減らし
て、より純度高く乾燥させる。 【解決手段】 上部に生ゴミ投入口と排気口を、下部に
乾燥ゴミ排出口と送風口を備え、外表面に複数の窓枠が
設けられ、該窓枠に水蒸気透過性フィルムが張設され、
内部に生ゴミが複数段に展開されている乾燥箱と、熱風
発生器と、乾燥箱の空気を排気口から熱風発生器を通過
して送気口に循環させるブロワーからなり、熱風発生器
が、上面を透明板で、下面を黒色受熱体で密封した吸光
室と、黒色受熱体を介して該吸光室と連接し、水蒸気透
過性フィルムを介して下段の外気通路と接している熱風
室を有する太陽熱利用熱風発生器であり、好ましくは、
生ゴミ投入口の前に、3cm以下の或いは3cm以下に
断裁した生ゴミを押圧ロールで加圧して脱水する加圧脱
水機を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、食品産業或いは小
売店等から発生する大量の生ゴミを乾燥するにあたり、
高価な熱源を利用せずに簡易な装置を用いて効率よく乾
燥し、飼料の原料或いは堆肥原料として有効利用する生
ゴミの連続乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】大量の生ゴミを輸送するには、乾燥させ
ることが好ましい。生ゴミは大量の水分と有機物を含む
ため腐敗が早く、処理中にも輸送中にも腐臭を発し、大
量に備蓄することは不可能であった。乾燥すれば腐臭も
減り備蓄も容易であるが、従来は、乾燥に高価なエネル
ギーを消費する装置が提案され、現実問題として普及し
難かった。家庭から発生する生ゴミを家庭内で腐臭を発
生させずに乾燥できるならば、地方自治体としては回収
重量が減少し、回収回数も減らすことが可能になり、ゴ
ミ処理関連の負担を軽減できる。
【0003】本発明者は、セロハンやポリビニルアルコ
ールフィルムが水蒸気をよく透過し、臭気成分を透過し
ない事実を見出して、外箱にセロハンやポリビニルアル
コールフィルムの膜を張った生ゴミの乾燥容器を特開平
10−59502号公報において開示した。又、生ゴミ
の乾燥を速めるために生ゴミに吸水性ポリマーの粒状物
や少量の防腐剤を添加する技術を特開平11−7701
5号公報で開示した。更に、特願平11−43968号
において、生ゴミにシュレッダー処理紙とセメント、石
灰粉等の石灰系無機物が乾燥を速め、臭気の発散を防止
する効果を有することを開示した。上記の方法はすべて
有償のエネルギー源を使用せず、家庭等の小規模の生ゴ
ミ発生源を対象としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、生ゴミ
処理の問題は食品工場、食材の小売店、スーパーマーケ
ット等、大規模の発生源にも存在し、この場合にはより
一層短期間で乾燥させる必要がある。同時に大量処理の
メリットも存在し、乾燥を速めるための切断、混合、回
転、送風等のエネルギーを使用することができるため、
より効率的に乾燥できる長所も有する。更に食品に由来
しないプラスチック片や紙片、金属片等の異物の混入を
排除する管理も可能になり、乾燥物は動物の飼料、堆肥
原料としての用途もあり、より簡易な設備で、より速や
かに、有償エネルギーの消費を極力減らして、有害な不
純物を含まず一定の組成を有する乾燥生ゴミを得る方法
が求められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的とし、その構成は、上部に生ゴミ投入口
と排気口を、下部に乾燥ゴミ排出口と送風口を備え、外
表面に複数の窓枠が設けられ、該窓枠に水蒸気透過性フ
ィルムが張設され、内部に生ゴミが複数段に展開されて
いる乾燥箱と、熱風発生器と、乾燥箱の空気を排気口か
ら熱風発生器を通過して送気口に循環させるブロワーか
らなり、熱風発生器が、上面を透明板で、下面を黒色受
熱体で密封した吸光室と、黒色受熱体を介して該吸光室
と連接し、水蒸気透過性フィルムを介して下段の外気通
路と接している熱風室を有する太陽熱利用熱風発生器で
あり、好ましくは、生ゴミ投入口の前に、3cm以下の
或いは3cm以下に断裁した生ゴミを押圧ロールで加圧
して脱水する加圧脱水機を設けることを特徴とする。
【0006】すなわち、速やかな生ゴミの乾燥のために
は、生ゴミ単位重量当たりの水蒸気透過性フィルムの面
積を増大し、でき得れば乾燥箱内に温風を送風すること
が好ましい。この二つの要請を同時に充足するために太
陽熱利用の熱風発生器を用い、熱風発生器にも水蒸気透
過性フィルムを張設して充分な蒸発面積を確保したもの
である。更に、生ゴミは乾燥前に回転スクリュー型切断
機によって3cm以下に断裁し、続いて押圧ロール型脱
水機により脱水する。一回の脱水処理で脱水が不十分な
場合は繰返し脱水処理を行う。
【0007】押圧ロール型脱水機としては、駆動ロール
と可動ロールとからなる押圧ロール間に押込み機から生
ゴミを強制的に送入する加圧脱水機が好ましい。可動ロ
ールはバネ力等で駆動ロールと密着しているため、生ゴ
ミの押込み圧力により駆動ロールと可動ロールの間隔が
開き薄板状に圧搾された生ゴミと廃水がその真下に設置
した一対の吸水ロール間に落下する。吸水ロールの表面
は吸水性素材で被覆されているため、圧搾された生ゴミ
と廃水を通過させる際に廃水を吸水し、圧搾された生ゴ
ミのみが落下する。吸水ロールで吸収された廃水は反対
側で圧搾ロールで圧搾されて廃水を排出し、回動して他
方の吸水ロールと接触し再度廃水を吸収する。一回の脱
水処理で脱水が不十分な場合は生ゴミのホッパーに戻し
て再度加圧脱水機を通過させることができる。押圧圧
力、ロールの回転数、脱水処理の繰返し回数を調整して
最終脱水率を40〜60%に向上させて乾燥箱と熱風発
生器の負荷容量を大幅に縮小することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明の模式図を示す。1
は乾燥箱であり、上部に生ゴミ投入口2を下部に乾燥ゴ
ミ排出口3を開口し、下部に送風口4を、上部に排気口
5を設け内容物の乾燥を促進する。外面には多数の窓枠
6を設け、窓枠6に水蒸気透過性フィルム7を張設す
る。水蒸気透過性フィルム7としては水蒸気透過率が高
く、臭気成分を通過させないフィルムが好ましく、セロ
ハン、ポリビニルアルコールフィルム等は好ましい素材
である。図1においては乾燥箱1の上面にのみ窓枠6を
設けたが、乾燥箱の剛性を維持する範囲内で側面、底面
にも設けることができる。乾燥箱1内の生ゴミが含有す
る水分は水蒸気透過性フィルム7から悪臭成分を透過さ
せることなく蒸発し、生ゴミは乾燥する。
【0009】乾燥箱1の内部には両端に設けたプーリー
によりゆっくりと移動する移送ベルト8を水平に多段に
設けた。生ゴミ投入口2は最上段の移送ベルトの始点9
付近の真上に開口している。最上段の移送ベルト8の始
点9に落下した生ゴミ10はゆっくりと移送ベルト上で
移動し移送ベルトの終点11に達すると移送ベルト8か
ら落下する。移送ベルトは終点11を短く、始点9を長
く形成し、1段ごとに移送方向を逆転した。そのため、
生ゴミ10は最上段の移送ベルトの終点11から次の段
の移送ベルトの始点9に落下し、反対方向にゆっくりと
移送される。この移送方法が繰返され、最下段の移送ベ
ルト8の終点11の真下に乾燥ゴミ排出口3が設けられ
ている。
【0010】図1に示した太陽熱を利用した熱風発生器
12から供給される温風は乾燥箱1の下部から送入さ
れ、生ゴミ10を加温・乾燥させながら上昇して排気口
5から排出され、乾燥箱外に設けたブロワー13により
強制的に熱風発生器12に戻り再度加温される。この流
れを矢印付き破線で示した。生ゴミを複数段に展開する
機構として、図1には多数段の移送ベルトを設けたが、
単に複数段の棚を設け生ゴミを薄層に広げたトレイを装
入してもよい。
【0011】熱風発生器12は図2に示す型式のものが
好ましい。熱風発生器12の上面にはアクリル樹脂、ガ
ラス等の透明板14を張設し、太陽熱を吸光室15内に
導入する。吸光室15の底面には黒色受熱体16がフレ
ーム17により支持されている。黒色受熱体16は黒色
で太陽熱エネルギーを吸収できる素材なら全て使用でき
る。例えばカーポンファイバーをネット状にしたもの、
活性炭をタブレット状にして積層し金網等で支持したも
の等を挙げることができる。黒色受熱体16の下面には
熱風室18が形成され、熱風室18の下面には水蒸気透
過性フィルム7を張設する。水蒸気透過性フィルム7は
強度が不足するため網等で保持してフレーム17で支持
することが好ましい。
【0012】熱風発生器のフレーム17は吸光室15、
熱風室18の側面には空隙がなく密封され、熱風室18
の下の自然通風用の外気通路19を形成する部位は支柱
のみを残して多くの空隙を設けてある。吸光室15は図
2の紙面の上面は透明板14で密封されている。熱風室
18は図2の紙面の上方から下方へ又は下方から上方へ
空気がブロワー13により強制循環されている。したが
って、熱風室18を流れる空気は乾燥箱1と連通してお
り、乾燥箱1から送られた生ゴミの水分は、熱風発生器
12の下面に設けられた水蒸気透過性フィルム7を通過
して自然通風用の外気通路19に放出される。
【0013】すなわち、図2に示す熱風発生器12は太
陽熱を利用して乾燥箱内の温度を上げて水分の蒸発を促
進するばかりでなく、乾燥箱1のみでは不足する水蒸気
透過性フィルムの透湿面積を格段に広げて乾燥速度を著
しく促進することができる。1台の熱風発生器12では
不十分な場合には、複数個の熱風発生器を使用すること
ができる。フレーム17に循環熱風の通路用の穿孔とこ
の穿孔に挿入するパイプを設けて複数個の熱風発生器1
2を直列又は並列に連結し、充分な太陽熱エネルギーと
透湿面積を確保する。
【0014】図3は移送ベルト8の横断面図である。2
0は生ゴミ10が移送ベルト8の両端部から落ちるのを
避けるために移送ベルトの上方の両側縁部に設けた一対
の誘導側板である。更に、乾燥効率を高めるために、モ
ータにより駆動され、移送ベルトを横断する回転軸21
を間欠的に設け、この回転軸に移送ベルト8に接触しな
い長さの回転翼22を設けた。回転翼22の回転により
移送ベルト上の生ゴミは上下にゆっくりと撹拌され、下
になった生ゴミも上に移動する機会に恵まれ、均等に速
やかに乾燥が進む。また移送ベルト8上に供給された生
ゴミの積厚さは乾燥速度に大きく影響し、この厚さは調
整環23によって調整される。
【0015】生ゴミ10の乾燥にあたっては、種々の生
ゴミがあり、乾燥の速さは一定しない。一般に、大きな
塊は重量当たりの蒸発面積が小さく乾燥し難い。そこ
で、乾燥箱に投入する以前に3cm以下、好ましくは2
cm以下、より好ましくは1cm以下に切断する。図4
に示した24は回転スクリュー切断機である。発生した
生ゴミをそのままホッパー25に投入し、モータにより
回転する回転スクリュー切断機24により3cm以下に
切断した後、押圧ロールで加圧する脱水機により脱水処
理を行った。脱水機としては以下に説明する種々の手段
がある。
【0016】図4に示す加圧脱水機は回転スクリュー切
断機から供給された、切断された生ゴミを押圧ロール2
8に押込む、内部に押込みスクリュー27を備えた押込
み機26を有する。押込み機26の下部に、駆動ロール
29と可動ロール30からなる硬質素材製の一対の押圧
ロール28を設ける。駆動ロール29と可動ロール30
は負荷が加わらない状態では互いに接触して接触面が下
向きに回転しているが、生ゴミの押込み圧力が加わると
可動ロール30が押込み圧に応じた間隔だけ離れる。す
なわち可動ロール30はスプリング等により駆動ロール
29に向かって押圧された状態にある。押圧ロール28
に押込まれた生ゴミ10は押圧ロールにより脱水され、
廃水と共に押圧ロールの下部に設けられた一対の吸水ロ
ール31の接触部或いは近接部に落下する。吸水ロール
31は外周がプラスチック発泡体等の連続気泡を有する
吸水性素材32からなるため、接触部或いは近接部を圧
搾された生ゴミと廃水が通過する際に水分が吸水性素材
32に吸収され、脱水された生ゴミのみが分配樋33に
落下する。
【0017】一対の吸水ロール31の他方の吸水ロール
から離れた部位に表面が硬質の素材からなる圧搾ロール
34が吸水ロール31を押圧しながら反対方向に回転し
ている。その結果、吸水ロール31の吸水性素材32に
吸収された廃水は圧搾ロール34により押圧されて吸収
した水分を放出し、廃水受け35内に落下する。水分を
放出した吸水性素材は回動して再度他方の吸水ロールと
の接触面で廃水を吸収する。一般的には一回の脱水処理
では脱水率が15〜25%である。より高い脱水率を求
める場合には、分配樋33に設けられた仕切り弁36
を、図4に示すように乾燥箱側を閉じた状態にし、脱水
生ゴミを貯槽37に送入する。図4では破線で示した3
8はバケットエレベーターであり、貯槽37の脱水生ゴ
ミをホッパー25に戻す。ホッパー25に戻った生ゴミ
は上記の工程を再度繰返し、脱水率が40〜60%に達
したとき仕切り弁36を貯槽37側に回動させ、分配樋
から乾燥箱1の生ゴミ投入口2に落下させて乾燥工程を
行う。
【0018】図5に示す加圧脱水機は図4に示す脱水機
の押圧ロール28を設けなかった脱水機である。したが
って、押圧工程と水分の吸収工程を同時に行うものであ
り、このような脱水機も使用可能である。
【0019】図6及び図7に示す脱水機は異なる機構を
有する。ホッパー25に投入された生ゴミ10は断裁室
39に落下し、モータで駆動される回転切断刃により径
3cm以下に切断され、ほぼ水平に移動するロ材シート
42上に落下する。一対の駆動輪41a及び41bから
なり、ロ材シート42が懸架されている。更に、不透水
性シート駆動ロール43に懸架された不透水シート44
がロ材シート42上を同一方向にゆっくり移動する。懸
架された不透水性で、好ましくは剥離性のよい不透水シ
ート44を断裁室の側から駆動輪41bの側にゆっくり
と移動させる。すなわち、ロ材シート42の上に生ゴミ
を介して不透水シート44が被さった状態である。ロ材
シート42としてはロ布、強靱なロ紙等が好ましい。不
透水シート44は通常のプラスチックシートでよいが、
フッソ樹脂やシリコーン樹脂等の剥離性樹脂を被覆した
シートが好ましい。
【0020】下部に位置する一対の不透水シート駆動ロ
ール43と上部に位置する一対の駆動輪41の間に、不
透水シート44とロ材シート42の間に挟まれた生ゴミ
を押圧する押圧ロール45を間欠的に設置する。押圧ロ
ール45の下には多数の穿孔を有する押圧ロール受け4
7を設けた廃水受け箱46を設け、押圧ロール45によ
り絞り出された生ゴミ中の水分を収納し排出する。穿孔
を通じての生ゴミの脱水効率をより高めるためには廃水
受け箱46を減圧にすることが好ましく、破線で示した
48はバキューム管である。このような押圧ロール45
と廃水受け箱46からなる脱水ユニットを複数個設ける
ことにより生ゴミの脱水は徐々に進行し、脱水された生
ゴミは駆動輪41b上のロ材シート42から落下し、生
ゴミ投入口2に運ばれる。
【0021】生ゴミの乾燥を更に速めるためには、生ゴ
ミを生ゴミ投入口2に投入する前に乾燥助剤を添加、混
合することもできる。乾燥助剤を配合することにより乾
燥を速めることができる生ゴミと乾燥助剤の効果が顕著
でない生ゴミとがある。例えば、オカラ、もやし屑、人
参等の切り屑等は乾燥助剤を必要としない。しかしなが
ら、キャベツ、レタス、ネギ等の葉物は生ゴミ同士が相
互に密着し、水分が蒸発できる実質的な表面積を減少さ
せている。この密着状態を解除する助剤としては、シュ
レッダー片、稲葉、落ち葉、吸湿性樹脂の薄膜細片等が
挙げられるがシュレッダー片は入手が容易で効果も大き
い。シュレッダー片の原料は普通紙であり、表面に筆記
用の処理がなされているため表面からの吸水性が小さ
く、紙片同士が密着し難い。そのため、生ゴミ中に広く
分散し、紙片の切断面から吸水し、生ゴミの見掛けの表
面積を増大して乾燥を速める。
【0022】しかしながら、脱水機による脱水率が40
〜50%に達する高度脱水が行われた場合には上述の葉
物であっても乾燥助剤なしに効率よく乾燥が行われる。
又、少量のセメント、石灰粉、ゼオライト、活性炭等も
乾燥を促進する。乾燥ゴミのリサイクル使用を試みる場
合には不純物の混合は好ましくなく、すでに乾燥した生
ゴミを配合すると、湿った生ゴミをよく分散し、乾燥し
た生ゴミも水分を再度吸収し、密着を防止してよく分散
させながら効率よく乾燥させる。したがって、必要に応
じてこれらの乾燥助剤を適宜配合して使用することがで
きる。また、米ぬか等で増殖させた数種類の好気性複合
菌を、好ましくは乾燥初期に加えて生ゴミ中で増殖せし
めて醗酵飼料にすることができる。この際は腐臭はなく
香ばしい匂いを発散した。
【0023】水蒸気透過性フィルム7は悪臭成分の透過
率が低いが、生ゴミが極度に腐敗している場合や悪臭発
生率の高い生ゴミでは水蒸気透過性フィルム7を通過す
る悪臭もある。50は脱臭器である。具体的には活性炭
や天然ゼオライトの層を通過させたり、過マンガン酸ア
ルカリ溶液や次亜塩素酸アルカリ溶液層を通過させるな
どの化学的脱臭装置を内蔵することもできる。
【0024】51はオゾン発生器である。オゾン発生器
により循環熱風中にオゾンを供給できて、生ゴミの乾燥
工程中に発生増殖する微生物を殺菌して有害微生物の発
生を防止し、一般生菌数も少なく抑えることができる。
かくして得られた乾燥ゴミは有害微生物を含有しないた
め、生ゴミ発生時に異物の混入を避ければ家畜の飼料と
して有効に利用できる。オゾン殺菌器に代えて高圧イオ
ン発生器を設けることもできる。同様の効果は乾燥箱1
の上面の水蒸気透過性フィルムの上部に設けた紫外線照
射器によっても得られる。
【0025】太陽熱を熱源とする熱風発生器12による
加熱が充分でない冬期に、或いは被処理生ゴミ量は変動
が大きいため大量に発生した場合等に燃焼熱、電気抵抗
熱等で加熱できる補助加熱器を脱臭器50やオゾン発生
器51と共に配置しておけば、平時は太陽熱エネルギー
により乾燥を速め、より大量のエネルギーを必要とする
緊急の場合に対応することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明により、食品産業や小売店等から
発生する比較的均質で大量の生ゴミを簡易な設備で、よ
り速やかに、有償のエネルギーの消費を極力減らして、
有害微生物を含有しない、飼料或いは肥料として有効利
用できる生ゴミ乾燥物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す模式図である。
【図2】図2は熱風発生器の1実施例の横断面図であ
る。
【図3】図3は移送ベルトの横断面図である。
【図4】図4は加圧脱水機の1実施例の説明図である。
【図5】図5は加圧脱水機の他の実施例の説明図であ
る。
【図6】図6は加圧脱水機の他の実施例の説明図であ
る。
【図7】図7は一対の押圧ロールと廃水受け箱を示す拡
大断面説明図である。
【符号の説明】
1 乾燥箱 2 生ゴミ投入口 3 乾燥ゴミ排出口 4 送風口 5 排気口 6 窓枠 7 水蒸気透過性フィルム 8 移送ベルト 10 生ゴミ 12 熱風発生器 13 ブロワー 16 黒色受熱体 18 熱風室 19 外気通路 20 誘導側板 22 回転翼 23 調整環 24 回転スクリュー切断機 26 押込み機 27 押込みスクリュー 28、45 押圧ロール 31 吸水ロール 34 圧搾ロール 36 仕切り弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 25/00 F26B 25/20 25/04 B09B 3/00 303M 25/20 5/00 ZABP Fターム(参考) 3L113 AA02 AA03 AB02 AC02 AC36 AC45 AC46 AC52 AC53 AC54 AC58 AC59 AC62 AC67 AC77 AC79 AC85 AC87 BA16 DA02 DA10 DA30 4D004 AA03 AC05 BA04 CA04 CA13 CA15 CA42 CA43 CA46 CA48 CB04 CB12 CB28 CB31 CB36 CB46 CB50 CC01 CC02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に生ゴミ投入口と排気口を、下部に
    乾燥ゴミ排出口と送風口を備え、外表面に複数の窓枠が
    設けられ、該窓枠に水蒸気透過性フィルムが張設され、
    内部に生ゴミが複数段に展開されている乾燥箱と、熱風
    発生器と、乾燥箱の空気を排気口から熱風発生器を通過
    して送気口に循環させるブロワーからなり、熱風発生器
    が、上面を透明板で、下面を黒色受熱体で密封した吸光
    室と、黒色受熱体を介して該吸光室と連接し、水蒸気透
    過性フィルムを介して下段の外気通路と接している熱風
    室を有する太陽熱利用熱風発生器であることを特徴とす
    る生ゴミ連続乾燥機。
  2. 【請求項2】 生ゴミ投入口の前に、3cm以下の或い
    は3cm以下に断裁した生ゴミを押圧ロールで加圧して
    脱水する加圧脱水機を設けることを特徴とする請求項1
    記載の生ゴミ連続乾燥機。
  3. 【請求項3】 乾燥箱内に、多段の水平な生ゴミ移送ベ
    ルトが設けられ、上段の移送ベルトの終点から落下する
    生ゴミがその下段の移送ベルトの始点近傍に落下するよ
    うに配設され、最上段の移送ベルトの始点の上方に生ゴ
    ミ投入口が開口し、最下段の移送ベルトの終点の下方に
    乾燥ゴミ排出口が設けられていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の生ゴミ連続乾燥機。
  4. 【請求項4】 移送ベルトの側縁部の上方に、生ゴミの
    移送ベルトからの落下を防止する一対の誘導側板を設
    け、移送ベルトの上方に移送ベルト横断方向と平行な回
    転軸から延出し、移送ベルトに接触しない回転翼を備え
    た生ゴミ撹拌装置を有することを特徴とする請求項3記
    載の生ゴミ連続乾燥機。
  5. 【請求項5】 排気口からブロワーまでの間又はブロワ
    ーから送風口までの間に、オゾン発生器を介在させるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載する
    生ゴミ連続乾燥機。
  6. 【請求項6】 乾燥箱の水蒸気透過性フィルムの上部
    に、生ゴミ表面を照射する紫外線照射灯を設けたことを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載する生ゴ
    ミ連続乾燥機。
  7. 【請求項7】 押込み機の真下に、表面が硬質の素材か
    らなる一対の押圧ロールを設け、該押圧ロールの真下に
    一対の吸水ロールを設けた加圧脱水機であって、吸水ロ
    ールは表面に吸水性素材層を有し、他方の吸水ロールと
    離れた部位に吸水ロールの表面を押圧して水分を押出す
    硬質の圧搾ロールを設けたことを特徴とする生ゴミ脱水
    機。
  8. 【請求項8】 一対の吸水ロールの下に、生ゴミ乾燥箱
    方向と、再度押込み機に戻される方向とを選ぶことがで
    きる仕切り弁を設けたことを特徴とする請求項7記載の
    生ゴミ脱水機。
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