JP2015047729A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の両面に画像を記録すると共に、画像記録後の記録媒体をローラの熱で乾燥させる構成において、当該ローラを回転させる機構にかかる負荷を低減する。
【解決手段】用紙の両面に画像を記録する際に、一方向に回転する第1ローラ25aと第2ローラ25bとにより用紙を第1方向D1に搬送しつつ用紙に熱を付与し、その後さらに、一方向に回転する第1ローラ25aと第3ローラ25cとにより用紙を第2方向D2に搬送しつつ用紙Pに熱を付与する。用紙の両面に画像を記録すると共に、画像記録後の用紙をローラ25a〜25cの熱で乾燥させる構成において、加熱されるローラ25a〜25cの回転方向を逆転させず、ローラ25a〜25cを一定の方向に回転させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置において、記録媒体の第1面及び第1面とは反対側の第2面の両面に画像を記録するという技術が知られている。また、液体吐出装置において、記録媒体に付着した液体による汚れを防止する観点から、画像記録後の記録媒体にローラで熱を付与して記録媒体を乾燥させるという技術が知られている。例えば、特許文献1では、ローラ46とヒータ73を内蔵したローラ72とによって、用紙3を挟持しつつ搬送すると共に、第1面に画像が記録された用紙3に熱を付与して用紙3を乾燥させる。そして、ローラ46,72が用紙3の後端を挟持した状態でローラ46,72の回転を一時停止させた後、ローラ46,72の回転方向を逆転させて再給紙を行い、用紙3の第2面に画像を記録する。
特開2001−063019号公報(段落0040,0041及び図10参照)
一般に、記録媒体に熱を付与するローラは、乾燥効率向上の観点から、記録媒体との接触面積を大きくするため、比較的大きな圧力で他方のローラと接触するように構成されている。したがって、特許文献1のようにローラ46,72の回転方向を逆転させる場合、当該ローラを回転させる機構(ベルト、ギア等)にかかる負荷が大きくなり、機構が疲労し易い。
本発明の目的は、記録媒体の両面に画像を記録すると共に、画像記録後の記録媒体をローラの熱で乾燥させる構成において、当該ローラを回転させる機構にかかる負荷を低減することができる、液体吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の第1観点によると、液体を吐出するための複数の吐出口を有する、液体吐出ヘッドと、前記複数の吐出口と対向する記録位置に向けて記録媒体を第1方向に搬送するように構成された、第1搬送部と、前記記録位置よりも前記第1方向下流側に配置され、前記第1搬送部によって搬送された記録媒体を前記第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に搬送するように構成された、第2搬送部と、一方向に回転するように構成された第1ローラ、前記第1ローラと接触する第2ローラ、及び、前記第1ローラと接触する第3ローラを含み、前記第1搬送部によって搬送された記録媒体を前記第1ローラと前記第2ローラとにより前記第2搬送部の搬送経路に向けて前記第1方向に搬送し、かつ、前記第2搬送部によって前記第2方向に搬送された記録媒体を前記第1搬送部の搬送経路に再び送り込むために前記第1ローラと前記第3ローラとにより前記第2方向に搬送するように構成された、第3搬送部と、前記第1ローラ、前記第2ローラ、及び前記第3ローラの少なくともいずれかを加熱するように構成された、加熱部と、を備えたことを特徴とする、液体吐出装置が提供される。
本発明の第2観点によると、液体を吐出するための複数の吐出口を有する、液体吐出ヘッドと、前記複数の吐出口と対向する記録位置に向けて記録媒体を第1方向に搬送するように構成された、第1搬送部と、前記記録位置よりも前記第1方向下流側に配置され、前記第1搬送部によって搬送された記録媒体を前記第1方向に搬送し、かつ、当該記録媒体を前記第1方向とは逆の第2方向に搬送して前記記録位置を通過させるように構成された、第2搬送部と、一方向に回転するように構成された第1ローラ、前記第1ローラと接触する第2ローラ、及び、前記第1ローラと接触する第3ローラを含み、前記第2搬送部によって前記第2方向に搬送されて前記記録位置を通過した記録媒体を前記第1ローラと前記第2ローラとにより搬送し、かつ、前記第1ローラと前記第2ローラとによって搬送された記録媒体を前記第1搬送部の搬送経路に再び送り込むために前記第1ローラと前記第3ローラとにより搬送するように構成された、第3搬送部と、前記第1ローラ、前記第2ローラ、及び、前記第3ローラの少なくともいずれかを加熱するように構成された、加熱部と、を備えたことを特徴とする、液体吐出装置が提供される。
上記第1及び第2観点によれば、記録媒体の両面に画像を記録する際に、一方向に回転する第1ローラと第2ローラとにより記録媒体を搬送しつつ記録媒体に熱を付与し、その後さらに、一方向に回転する第1ローラと第3ローラとにより記録媒体を搬送しつつ記録媒体に熱を付与することができる。つまり、上記第1及び第2観点によれば、記録媒体の両面に画像を記録すると共に、画像記録後の記録媒体をローラの熱で乾燥させる構成において、加熱されるローラの回転方向を逆転させる必要がないため、当該ローラを回転させる機構にかかる負荷を低減することができる。
少なくとも前記第1ローラが駆動ローラであってよい。第1ローラは第2ローラ及び第3ローラの両方と接触するので、第1ローラの回転が第2ローラ及び第3ローラの両方に伝達し易い。したがって、上記のように、少なくとも第1ローラが駆動ローラであれば、第2ローラ及び第3ローラが従動ローラであっても、第2ローラ及び第3ローラは第1ローラの回転に合わせて回転し易く、記録媒体と、第1ローラ、第2ローラ、及び第3ローラの各ローラとの間において、スリップが生じ難い。これにより、スリップに起因する画像の乱れを抑制することができる。
前記第1ローラ及び前記第2ローラが駆動ローラであってよい。記録媒体の記録面(画像が記録された面。即ち、吐出口から吐出された液体が付着した面)に接触するローラは、記録面に付着した液体を介して、記録面と接触する。当該ローラと記録面との間においてスリップが生じると、記録面において液体が広がり、画像の乱れが生じ易い。第1ローラ及び第2ローラは、記録面に接触する。第3ローラは記録面に接触しない。上記構成によれば、第1ローラに加えて第2ローラが駆動ローラであることにより、第1ローラと記録面との間でのスリップのみならず、第2ローラと記録面との間でのスリップをも抑制し、画像の乱れをより確実に抑制することができる。
前記第2ローラにワンウェイクラッチが設けられてよい。この場合、第2ローラが記録媒体に対してスリップしようすると、ワンウェイクラッチの作用により第2ローラへの駆動力の伝達が解除され、第2ローラは、記録媒体の搬送に合わせて回転する(記録媒体の搬送速度に対応する速度で回転する。即ち、記録媒体に連れ回る)ことになる。これにより、第2ローラと記録面との間でのスリップをより確実に抑制し、画像の乱れをより確実に抑制することができる。
前記第3ローラが従動ローラであってよい。第3ローラは記録面に接触しないため、画像の乱れ抑制の観点から第3ローラを駆動ローラとする必要性はない。したがって、この場合、構成の簡素化を実現することができる。
少なくとも前記第1ローラの外周面が前記第3ローラの外周面よりも高い撥水性を有してよい。記録面に接触するローラの外周面の撥水性が低いと、記録面に付着した液体がローラの外周面に移り易く、記録媒体の汚れの原因となり得る。第1ローラは、記録面に接触する。第3ローラは、記録面に接触しない。上記構成によれば、少なくとも第1ローラの外周面が第3ローラの外周面よりも高い撥水性を有することにより、記録面に付着した液体が第1ローラの外周面に移り難く、記録媒体の汚れを抑制することができる。
前記第1ローラ及び前記第2ローラの外周面が前記第3ローラの外周面よりも高い撥水性を有してよい。第1ローラ及び第2ローラは、記録面に接触する。上記構成によれば、第1ローラに加えて第2ローラの外周面が第3ローラの外周面よりも高い撥水性を有することにより、記録面に付着した液体の第1ローラの外周面への移動のみならず、第2ローラの外周面への移動をも抑制し、記録媒体の汚れをより確実に抑制することができる。
前記加熱部は、前記第1ローラ及び前記第2ローラの少なくとも一方を加熱するように構成されたヒータを含んでよい。この場合、記録面に接触する第1ローラ及び第2ローラの少なくとも一方を加熱することで、記録媒体の乾燥効率を向上させることができる。
前記ヒータは、前記第1ローラを加熱するように構成されてよい。この場合、第1ローラ及び第2ローラの両方を加熱する場合に比べ、構成の簡素化を実現することができる。また、第1ローラは第2ローラ及び第3ローラの両方と接触するので、第1ローラの熱が第2ローラ及び第3ローラに速やかに伝達される。
前記第2ローラは、前記第3ローラよりも、記録媒体との接触面積が小さくなるように構成されてよい。第2ローラは記録面に接触する。第3ローラは記録面に接触しない。上記構成によれば、記録面に付着した液体が第2ローラに移るのを抑制することができる。
前記第2ローラは、前記第1方向及び前記第2方向と直交する直交方向に関して間隔を隔てて配置された、複数の回転体を含んでよい。この場合、比較的簡単な構成で、記録媒体との接触面積を小さくすることができる。
前記第1ローラと前記第2ローラとの接触点である第1接点が、前記第1方向に関して前記記録位置よりも下流側かつ前記第2搬送部よりも上流側に配置されてよい。
前記第1ローラと前記第3ローラとの接触点である第2接点が、前記第2方向に関して前記第2搬送部よりも下流側かつ前記記録位置よりも上流側に配置されてよい。
本発明に係る液体吐出装置は、前記液体吐出ヘッド、前記第1搬送部、前記第2搬送部、前記第3搬送部、及び前記加熱部を制御するように構成された、制御部を備えており、前記制御部は、第1面及び前記第1面とは反対側の第2面を有する記録媒体の前記第1面に画像を記録するように、前記液体吐出ヘッド及び前記第1搬送部を制御する、第1ステップと、前記第1ステップの後、前記第1面に画像が記録された記録媒体を前記第1方向及び前記第2方向に搬送するように、前記第2搬送部を制御する、第2ステップと、前記第2ステップの後、前記第2方向に搬送された記録媒体を前記記録位置に向けて搬送するように、前記第3搬送部を制御する、第3ステップと、前記第3ステップの後、記録媒体の前記第2面に画像を記録するように、前記液体吐出ヘッド及び前記第1搬送部を制御する、第4ステップと、を実行し、記録媒体が前記第1接点及び前記第2接点のそれぞれを通過するときに、記録媒体に熱が付与されるように、前記加熱部を制御してよい。
本発明によると、記録媒体の両面に画像を記録すると共に、画像記録後の記録媒体をローラの熱で乾燥させる構成において、加熱されるローラの回転方向を逆転させる必要がないため、当該ローラを回転させる機構にかかる負荷を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの内部を示す概略側面図である。 図1のプリンタに含まれるインクジェットヘッドを示す平面図である。 図2の一点鎖線で囲まれた領域IIIを示す部分拡大図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図1のプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタのコントローラが実行する制御内容を示すフロー図である。 図6の両面記録制御の内容を示すフロー図である。 (a)は、第1ローラ、第2ローラ、及び第3ローラによる搬送態様を説明するための部分拡大図である。(b)は、第1ローラ、第2ローラ、及び第第3ローラの側面図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタの内部を示す概略側面図である。 本発明の第2実施形態における、第1ローラ、第2ローラ、及び第3ローラによる搬送態様を説明するための部分拡大図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを含む。筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体1aの内部空間には、インクジェットヘッド10、プラテン7、搬送ユニット20、センサ32、給紙ユニット1c、コントローラ1p等が収容されている。筐体1aの内部空間には、給紙ユニット1cから排紙部31に向けて、図1に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。また、筐体1aには、ヘッド10に供給されるブラックインクを貯留したカートリッジ(図示略)が着脱可能に設けられている。カートリッジは、チューブ等を介してヘッド10と接続され、ヘッド10にインクを供給する。
ヘッド10は、主走査方向(図1の紙面に垂直な方向)に長尺なラインヘッドである。ヘッド10の下面は、複数の吐出口14aが開口した吐出面10xである(図3及び図4参照)。
プラテン7は、平らな板からなり、吐出面10xと対向する位置に配置されている。プラテン7の表面7xと吐出面10xとの間には、記録に適した所定の間隙が形成されている。
搬送ユニット20は、第1搬送部20a、第2搬送部20b、及び、第3搬送部20cを含む。第1搬送部20aは、給紙ユニット1cから送り出された用紙Pを記録位置Xに向けて第1方向(図1に黒塗り矢印で示す方向)D1に搬送するように構成されており、ローラ対22,23及びガイド29a,29bを含む。記録位置Xは、プラテン7の表面7xにおける複数の吐出口14aと対向する位置である。第2搬送部20bは、記録位置Xよりも第1方向D1下流側に配置され、第1搬送部20aによって搬送された用紙Pを第1方向D1及び第1方向D1とは逆の第2方向(図1に白抜き矢印で示す方向)D2に搬送するように構成されており、ローラ対26,27及びガイド29eを含む。ローラ対26,27は、正逆回転可能な正逆転ローラ対である。第3搬送部20cは、第1搬送部20aによって搬送された用紙Pを第1ローラ25aと第2ローラ25bとにより第2搬送部20bの搬送経路に向けて第1方向D1に搬送し、かつ、第2搬送部20bによって第2方向D2に搬送された用紙Pを第1搬送部20aの搬送経路に再び送り込むために第1ローラ25aと第3ローラ25cとにより第2方向D2に搬送するように構成されている。第3搬送部20cは、3つのローラ25a〜25cからなるローラ群25、ローラ対24,28、ガイド29c,29d,29f,29g,29h、及びカセット21を含む。ここで、第1方向D1とは、給紙トレイ1c1から記録位置Xを通過して排紙部31に至るまで、用紙Pが搬送される方向である。第2方向D2とは、記録位置Xを通過した後に第1搬送部20aの搬送経路(記録位置Xよりも第1方向D1上流側)に再び送り込まれるまで、用紙Pが搬送される方向である。
ローラ対22〜24,26〜28は、用紙Pの搬送経路において適宜の間隔で配置されている。各ローラ対22〜24,26〜28のうち一方のローラは、コントローラ1pによる制御の下、搬送モータ20M(図5参照)の駆動により回転する駆動ローラである。各ローラ対22〜24,26〜28のうち他方のローラは、上記一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。各ローラ対22〜24,26〜28において、一方のローラ及び他方のローラは、用紙Pを挟持しつつ互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送される。全てのローラ対22〜24,26〜28は、互いに同じ直径を有するローラで構成されており、搬送モータ20Mの駆動に応じて、互いに同じ速度で回転する。各ガイド29a〜29hは、一対の板を含む。当該一対の板は、板の平面と直交する方向に関して互いに離隔し、間に用紙Pが通過可能な空間を画定している。カセット21は、給紙トレイ1c1の上方かつプラテン7の下方に配置されており、用紙Pが通過可能な空間を画定している。
ローラ群25を構成する3つのローラ25a〜25cのうち、第2ローラ25b及び第3ローラ25cは、ローラ対22〜24,26〜28を構成するローラと略同じ直径を有するが、第1ローラ25aは、これらローラよりも一回り大きな直径を有する。
第2ローラ25b及び第3ローラ25cは、それぞれ、第1ローラ25aと接触する位置に配置されている。第1ローラ25aと第2ローラ25bとの接触点である第1接点C1は、第1方向D1に関して記録位置Xよりも下流側かつ第2搬送部20bよりも上流側に配置されている。第1ローラ25aと第3ローラ25cとの接触点である第2接点C2は、第2方向D2に関して第2搬送部20bよりも下流側かつ記録位置Xよりも上流側に配置されている。
図8(a)に示すように、第1ローラ25a及び第2ローラ25bは、第1接点C1において用紙Pを挟持しつつ、互いに逆方向に回転する。第1ローラ25a及び第3ローラ25cは、第2接点C2において用紙Pを挟持しつつ、互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送される。3つのローラ25a〜25cは、それぞれ、一方向に回転するように構成されている。
第1ローラ25a及び第2ローラ25bは、コントローラ1pによる制御の下、搬送モータ25M(図5参照)の駆動により回転する駆動ローラである。第3ローラ25cは、第1ローラ25aの回転に伴って回転する従動ローラである。
第2ローラ25bには、ワンウェイクラッチ25bCが設けられている(図5参照)。つまり、第2ローラ25bは、ワンウェイクラッチ25bCを介して、搬送モータ25Mに接続している。第1ローラ25aによる搬送速度が第2ローラ25bによる搬送速度より大きくなることで、第2ローラ25bが用紙Pに対してスリップしようする。このとき、ワンウェイクラッチ25bCの作用により、搬送モータ25Mから第2ローラ25bへの駆動力の伝達が解除され、第2ローラ25bは、用紙Pの搬送に合わせて回転する(用紙Pの搬送速度に対応する速度で回転する。即ち、用紙Pに連れ回る)。
第1ローラ25aは、ヒータ25ah(図5参照)によって加熱される。コントローラ1pによる制御の下、ヒータ25ahがONになると、第1ローラ25aが加熱され、第1ローラ25aの熱が第2ローラ25b及び第3ローラ25cに伝達される。これにより、用紙Pにおける接点C1,C2に配置された部分に熱が付与され、当該部分が乾燥する。
図8(b)に示すように、第2ローラ25bは、主走査方向(第1方向D1及び第2方向D2と直交する直交方向)に関して間隔を隔てて配置された、4つの回転体25b1を含む。これら回転体25b1は、主走査方向に延在する軸25bxに固定されており、軸25bxの回転に伴って回転する。第1ローラ25a及び第3ローラ25cは、それぞれ、主走査方向に長い1つの回転体からなり、主走査方向に延在する軸25ax,25cxに固定されており、軸25ax,25cxの回転に伴って回転する。このように、第2ローラ25bは、第3ローラ25cよりも、用紙Pとの接触面積が小さくなるように構成されている。
第1ローラ25a及び第2ローラ25bの外周面は、第3ローラ25cの外周面よりも高い撥水性を有する。例えば、第1ローラ25a及び第2ローラ25bの材料が、第3ローラ25cの材料よりも高い撥水性を有する材料であってよい。或いは、第1ローラ25a及び第2ローラ25bの外周面に撥水加工が施されていてもよい。
ガイド29dは、ローラ対26と第1接点C1とを結ぶ第1経路、及び、ローラ対26と第2接点C2とを結ぶ第2経路の、2つの経路を画定するように分岐している。ガイド29dにおける当該分岐点には、選択プレート25xが設けられている(図8(a)参照)。選択プレート25xは、コントローラ1pによる制御の下、軸25x1を中心として回動する。これにより、第1経路及び第2経路のいずれかが選択される。
センサ32は、用紙Pの有無に基づいて信号を出力するものであり、ローラ対26よりも第1方向D1上流側かつローラ群25よりも第1方向D1下流側に配置されている。
給紙ユニット1cは、給紙トレイ1c1及び給紙ローラ1c2を含む。給紙トレイ1c1は、筐体1aに対して着脱可能である。給紙トレイ1c1は、上面が開口した箱であり、複数の用紙Pを収容可能である。給紙ローラ1c2は、コントローラ1pによる制御の下、給紙モータ1cM(図5参照)の駆動により回転し、給紙トレイ1c1内で最も上方にある用紙Pを送り出す。
コントローラ1pは、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )、I/F(Interface)、I/O(Input/Output Port)、タイマ等を含む。ROMは、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等を記憶している。RAMは、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)を一時的に記憶する。ASICは、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)を行う。I/Fは、外部装置(例えば、プリンタ1に接続されたPC)とのデータ送受信を行う。I/Oは、各種センサの検知信号の入力/出力を行う。なお、コントローラ1pがASICを含まず、CPUが実行するプログラム等により画像データの書き換え、並び替え等が行われてもよい。
次いで、図2〜図4を参照し、ヘッド10のより詳細な構成について説明する。図3では、アクチュエータユニット17の下側にあって点線で示すべき圧力室16及びアパーチャ15を実線で示している。
ヘッド10は、流路ユニット12、リザーバユニット、8つのアクチュエータユニット17、8つのFPC(平型柔軟基板)19、回路基板等を含む。
流路ユニット12は、略同一サイズの矩形状の9枚の金属プレート12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12h,12iを積層した積層体であり、内部に流路が形成されている。当該流路は、マニホールド流路13、副マニホールド流路13a、及び個別流路14を含む。流路ユニット12の上面12xには、開口12yが形成されている。マニホールド流路13は、開口12yを一端に有する流路である。副マニホールド流路13aは、マニホールド流路13から分岐した流路である。個別流路14は、吐出口14a毎に設けられており、副マニホールド流路13aの出口から、流路抵抗調整用の絞りであるアパーチャ15、及び圧力室16を介して、吐出口14aに至る流路である。流路ユニット12における上面12xとは反対側の下面が、吐出面10xである。
圧力室16は、吐出口14a毎に設けられている。即ち、1の吐出口14aに、1の圧力室16が接続している。圧力室16の開口は、略菱形形状であり、上面12xにおける各アクチュエータユニット17の固定領域においてマトリクス状に配置されている(図3参照)。流路ユニット12の下面(吐出面10x)における各アクチュエータユニット17の固定領域と対向する領域には、圧力室16と同様の配置パターンで、吐出口14aがマトリクス状に配置されている。
リザーバユニットの内部には、リザーバを含む流路が形成されている。リザーバは、カートリッジから供給されたインクを一時的に貯留する。当該流路は、一端がチューブ等を介してカートリッジ、他端が流路ユニット12の流路と接続している。リザーバユニットの下面には、凹凸が設けられている。凸部は、上面12xにおけるアクチュエータユニット17と重ならない領域(図2に示す開口12yを含む二点鎖線で囲まれた領域)に固定されている。凸部の先端面(上面12xに固定される面)には、流路の端部が開口している。凹部は、上面12x、アクチュエータユニット17の表面、及びFPC19の表面と、若干の隙間を介して対向している。
8つのアクチュエータユニット17は、図2に示すように、主走査方向に沿って2列の千鳥状に配置され、上面12xに固定されている。各アクチュエータユニット17は、台形の外形を有し、当該アクチュエータユニット17の固定領域に形成された複数の圧力室16の開口を覆っている。各アクチュエータユニット17は、圧電層、共通電極、及び個別電極から構成されている。上記各部材のうち、圧電層及び共通電極は、アクチュエータユニット17の外形を画定するサイズの台形形状を有する。個別電極は、圧力室16毎に設けられており、圧電層の上面において鉛直方向に各圧力室16と重なる位置に配置されている。アクチュエータユニット17の各個別電極に対応する部分が、1の圧電型アクチュエータとして機能する。各アクチュエータは、FPC19を介した電圧の印加によって独立して変形可能であり、対応する圧力室16の容積を変化させ、圧力室16内のインクにエネルギーを付与する。これにより、吐出口14aからインクが吐出される。
8つのFPC19は、8つのアクチュエータユニット17のそれぞれに接続されている。各FPC19は、一端がアクチュエータユニット17、他端が回路基板に固定されている。各FPC19は、アクチュエータユニット17の各電極に対応する配線及び端子を有し、その途中部にドライバICが実装されている。配線はそれぞれドライバICの出力端子と接続されている。回路基板は、コントローラ1pから入力された信号を調整し、調整した信号をFPC19の配線を介してドライバICに出力する。ドライバICは、回路基板から入力された信号を駆動信号に変換し、駆動信号をFPC19の配線を介してアクチュエータユニット17の各電極に伝達する。
次いで、図6及び図7を参照し、コントローラ1pが実行する制御内容について説明する。
コントローラ1pは、先ず、図6に示すように、外部装置から記録指令を受信したか否かを判断する(S1)。記録指令を受信していない場合(S1:NO)、コントローラ1pは、S1の処理を繰り返す。記録指令を受信した場合(S1:YES)、コントローラ1pは、ヒータ25ahをONにする(S2)。
S2の後、コントローラ1pは、記録指令を参照し、片面記録か否かを判断する(S3)。記録指令は、片面記録又は両面記録の指令を含む。片面記録とは、用紙Pの表面(給紙トレイ1c1内で下方を向く面)に画像を記録することをいう。両面記録とは、用紙Pの表面及び裏面(給紙トレイ1c1内で上方を向く面)の両方に画像を記録することをいう。表面が本発明の第1面の一例であり、裏面が本発明の第2面の一例である。
片面記録の場合(S3:YES)、コントローラ1pは、給紙モータ1cM、搬送モータ20M,25M、ヘッド10、及び選択プレート25xを制御して、片面記録に係る制御を実行する(S4)。
S4において、コントローラ1pは、先ず、給紙トレイ1c1内で最も上方にある用紙Pを、給紙ユニット1cから送り出し、第1搬送部20aによって第1方向D1に搬送させる。そして、コントローラ1pは、用紙Pが記録位置Xを通過する際に、吐出口14aから用紙Pの表面に向けてインクを吐出させる。これにより、用紙Pの表面に画像が記録される。その後、コントローラ1pは、用紙Pを、第1ローラ25aと第2ローラ25bとにより第1方向D1に搬送させて、第2搬送部20bの搬送経路に向かわせ、さらに、第2搬送部20bによって第1方向D1に搬送させ、筐体1a上部に形成された開口30から排紙部31に排出させる。
コントローラ1pは、S4の間、選択プレート25xを図8(a)に実線で示す状態に維持する。
両面記録の場合(S3:NO)、コントローラ1pは、給紙モータ1cM、搬送モータ20M,25M、ヘッド10、及び選択プレート25xを制御して、両面記録に係る制御を実行する(S5)。
S5において、コントローラ1pは、先ず、図7に示すように、用紙Pの表面への記録に係る制御を実行する(S11)。
S11において、コントローラ1pは、先ず、給紙トレイ1c1内で最も上方にある用紙Pを、給紙ユニット1cから送り出し、第1搬送部20aによって第1方向D1に搬送させる。そして、コントローラ1pは、用紙Pが記録位置Xを通過する際に、吐出口14aから用紙Pの表面に向けてインクを吐出させる。これにより、用紙Pの表面に画像が記録される。その後、コントローラ1pは、用紙Pを、第1ローラ25aと第2ローラ25bとにより第1方向D1に搬送させて、第2搬送部20bの搬送経路に向かわせ、さらに、第2搬送部20bによって第1方向D1に搬送させる。
S11の後、コントローラ1pは、センサ32からの信号に基づき、用紙Pの後端がセンサ32による用紙Pの検知位置に到達したか否かを判断する(S12)。コントローラ1pは、センサ32からの信号が用紙P有りを示す信号から用紙P無しを示す信号に切り替わった時点で、用紙Pの後端が検知位置に到達したと判断する。用紙Pの後端が検知位置に到達していない場合(S12:NO)、コントローラ1pは、S12の処理を繰り返す。
用紙Pの後端が検知位置に到達した場合(S12:YES)、コントローラ1pは、搬送モータ20Mに対して駆動停止の指令を出力する(S13)。このとき、用紙Pはローラ対26,27に挟持されており、用紙Pの後端は検知位置にある。
S13の後、コントローラ1pは、搬送モータ20Mに対して逆回転駆動の指令を出力する(S14)。これにより、ローラ対26,27が逆方向に回転し、用紙Pが第2方向D2に搬送される。
なお、コントローラ1pは、S5の間、搬送モータ25Mに対しては逆回転駆動の指令を出力せず、ローラ群25の各ローラ25a〜25cを一定方向に回転させ続ける。
S14の後、コントローラ1pは、用紙Pの裏面への記録に係る制御を実行する(S15)。
S15において、コントローラ1pは、先ず、第2搬送部20bによって第2方向D2に搬送された用紙Pを、第1ローラ25aと第3ローラ25cとにより第2方向D2に搬送し、第1搬送部20aの搬送経路(記録位置Xよりも第1方向D1上流側であって、ローラ対22の第1方向D1すぐ上流側)に再び送り込む。そして、コントローラ1pは、用紙Pを再び第1搬送部20aによって第1方向D1に搬送させ、用紙Pが記録位置Xを通過する際に、吐出口14aから用紙Pの裏面に向けてインクを吐出させる。これにより、用紙Pの裏面に画像が記録される。その後、コントローラ1pは、用紙Pを、第1ローラ25aと第2ローラ25bとにより第1方向D1に搬送させて、第2搬送部20bの搬送経路に向かわせ、さらに、第2搬送部20bによって第1方向D1に搬送させ、開口30から排紙部31に排出させる。
コントローラ1pは、S11〜S13の間、選択プレート25xを図8(a)に実線で示す状態に維持する。コントローラ1pは、S13の後かつS14の前に、選択プレート25xを回動させて図8(a)に点線で示す状態にし、S14〜S15における第1時点(第2方向D2に搬送された用紙Pの後端が第2接点C2を通過する時点)までの間、選択プレート25xを図8(a)に点線で示す状態に維持する。コントローラ1pは、S15における第1時点の後かつS15における第2時点(再び第1搬送部20aによって第1方向D1に搬送された用紙Pの先端が第1接点C1を通過する時点)の前に、選択プレート25xを回動させて図8(a)に実線で示す状態にし、S15の第2時点以降、選択プレート25xを図8(a)に実線で示す状態に維持する。
S15の後、コントローラ1pは、当該ルーチンを終了し、図6のS6に処理を移行させる。S4の後、及び、S5の後、コントローラ1pは、ヒータ25ahをOFFにする(S6)。その後、コントローラ1pは、当該ルーチンを終了する。
S11が本発明の第1ステップの一例であり、S12〜S14が本発明の第2ステップの一例であり、S15が本発明の第3ステップ及び第4ステップの一例である。
S2〜S6の間、コントローラ1pは、第1ローラ25aの温度が用紙Pの乾燥に適した一定の範囲内に維持されるように、ヒータ25ahのON/OFF制御を行う。具体的には、コントローラ1pは、所定時間A毎に、第1ローラ25aの温度を示す信号を出力するセンサからの信号に基づいて、第1ローラ25aの温度が所定温度B以上であるか否かを判断する。第1ローラ25aの温度が所定温度B未満の場合、コントローラ1pは、ヒータ25ahをONにする。第1ローラ25aの温度が所定温度B以上の場合、コントローラ1pは、ヒータ25ahをOFFにする。所定時間Aは、任意の時間に設定されてよい。
なお、第1ローラ25aの温度制御は、上記のようなON/OFF動作による制御に限定されない。例えば、第1ローラ25aの温度制御は、比例動作、積分動作、又は、微分動作による制御、PID制御(比例動作、積分動作、及び微分動作を組み合わせた制御)等であってもよい。また、所定温度Bは、任意に設定してよい。所定温度Bは、片面記録(S4)において用紙Pを乾燥させるのに適した温度であり、かつ、両面記録(S5)で用紙Pの裏面に記録が行われる前の段階(S15の前)において用紙Pを乾燥させるのに適した温度に設定するのが望ましい。所定温度Bは、片面記録と両面記録とで同じ温度に設定してもよく、片面記録と両面記録とで異なる温度に設定してもよい。また、記録媒体の種類、用紙Pに記録する画像等に応じて異なる温度に設定してもよい。
このようにして第1ローラ25aの温度が一定の範囲内に維持されることで、片面記録(S4)及び両面記録(S5)のいずれにおいても、用紙Pが接点C1,C2のそれぞれを通過するときに、用紙Pに熱が付与される。
以上に述べたように、本実施形態によれば、用紙Pの両面に画像を記録する際に、一方向に回転する第1ローラ25aと第2ローラ25bとにより用紙Pを第1方向D1に搬送しつつ用紙Pに熱を付与し、その後さらに、一方向に回転する第1ローラ25aと第3ローラ25cとにより用紙Pを第2方向D2に搬送しつつ用紙Pに熱を付与することができる。つまり、本実施形態によれば、用紙Pの両面に画像を記録すると共に、画像記録後の用紙Pをローラ25a〜25cの熱で乾燥させる構成において、加熱されるローラ25a〜25cの回転方向を逆転させる必要がないため、ローラ25a〜25cを回転させる機構にかかる負荷を低減することができる。
しかも、本実施形態によれば、第1ローラ25aを2つの経路(第1経路及び第2経路)で兼用することで、ローラの個数を低減し、構成の簡素化を実現することができる。
また、用紙Pの両面に画像を記録する際に、表面記録後かつ裏面記録前の用紙Pの乾燥が不十分であると、第3搬送部20cを構成する部材に表面が接触し、当該部材にインクが付着し得る。これに対し、本実施形態では、用紙Pの両面に画像を記録する際に、表面記録後かつ裏面記録前の用紙Pについて、第1ローラ25aと第2ローラ25bとにより用紙Pを第1方向D1に搬送しつつ用紙Pに熱を付与し、さらに、第1ローラ25aと第3ローラ25cとにより用紙Pを第2方向D2に搬送しつつ用紙Pに熱を付与する。これにより、表面記録後かつ裏面記録前の用紙Pを十分に乾燥させ、上記部材へのインクの付着を防止することができる。
片面記録の場合における表面記録後の用紙P、及び、両面記録の場合における表面及び裏面記録後の用紙Pは、第1ローラ25a及び第2ローラ25bにより加熱されつつ搬送された後、第3搬送部20c及び第1搬送部20aによって搬送されることなく、排紙部31に排出される。筐体1a外に排出された用紙Pは、搬送部を構成する部材等に強く挟持される可能性は低いと考えられる。一方、両面記録の場合における表面記録後かつ裏面記録前の用紙Pは、第1ローラ25a及び第2ローラ25bにより加熱されつつ搬送された後、第1ローラ25a及び第3ローラ25cにより加熱されつつ搬送される。その後、当該用紙Pは、第3搬送部20cを構成するローラ対によって挟持され、さらに、第1搬送部20aを構成するローラ対によって挟持される。したがって、仮に、当該用紙Pの乾燥が不十分であると、第3搬送部20cや第1搬送部20aを構成するローラ対に特にインクが付着し得る。第3搬送部20cや第1搬送部20aを構成するローラ対にインクが付着すると、その後に搬送される用紙Pにインクが付着し得る。本実施形態において、両面記録の場合における表面記録後かつ裏面記録前の用紙Pは、第1ローラ25a及び第2ローラ25bにより加熱されつつ搬送された後、第1ローラ25a及び第3ローラ25cにより加熱されつつ搬送される。つまり、当該用紙Pは、片面記録の場合における表面記録後の用紙P、及び、両面記録の場合における表面及び裏面記録後の用紙P(即ち、記録位置Xにて記録された後に再び記録位置Xに至ることなく、排紙部31に排出される用紙P)と比較して、加熱される機会が多い。そのため、本実施形態では、両面記録の場合における表面記録後かつ裏面記録前の用紙Pの乾燥度合を高めることができる。
また、第2搬送部20bを構成するローラ(例えば、ローラ対26,27を構成するローラ)によって用紙Pに熱を付与する態様の場合、当該ローラが用紙Pを挟持した状態で当該ローラの回転方向を逆転させることとなるため、用紙Pの一部分に多くの熱量が付与され、用紙Pの乾燥度合にムラが生じ得る。これに対し、本実施形態では、第3搬送部20cを構成するローラ25a〜25cによって用紙Pに熱を付与する態様であり、ローラ25a〜25cが用紙Pを挟持した状態でローラ25a〜25cの回転方向を逆転させる必要がないため、用紙P全体をムラなく乾燥させることができる。
少なくとも第1ローラ25aが駆動ローラである。第1ローラ25aは第2ローラ25b及び第3ローラ25cの両方と接触するので、第1ローラ25aの回転が第2ローラ25b及び第3ローラ25cの両方に伝達し易い。したがって、上記のように、少なくとも第1ローラ25aが駆動ローラであれば、第2ローラ25b及び第3ローラ25cが従動ローラであっても、第2ローラ25b及び第3ローラ25cは第1ローラ25aの回転に合わせて回転し易く、用紙Pと、第1ローラ25a、第2ローラ25b、及び第3ローラ25cの各ローラとの間において、スリップが生じ難い。これにより、スリップに起因する画像の乱れを抑制することができる。
第1ローラ25a及び第2ローラ25bが駆動ローラである。用紙Pの記録面(画像が記録された面。即ち、吐出口14aから吐出されたインクが付着した面)に接触するローラは、記録面に付着したインクを介して、記録面と接触する。当該ローラと記録面との間においてスリップが生じると、記録面においてインクが広がり、画像の乱れが生じ易い。第1ローラ25a及び第2ローラ25bは、記録面に接触する。第3ローラ25cは記録面に接触しない。上記構成によれば、第1ローラ25aに加えて第2ローラ25bが駆動ローラであることにより、第1ローラ25aと記録面との間でのスリップのみならず、第2ローラ25bと記録面との間でのスリップをも抑制し、画像の乱れをより確実に抑制することができる。
第2ローラ25bにワンウェイクラッチ25bCが設けられている。この場合、第2ローラ25bが用紙Pに対してスリップしようすると、ワンウェイクラッチ25bCの作用により第2ローラ25bへの駆動力の伝達が解除され、第2ローラ25bは、用紙Pの搬送に合わせて回転する(用紙Pの搬送速度に対応する速度で回転する。即ち、用紙Pに連れ回る)ことになる。これにより、第2ローラ25bと記録面との間でのスリップをより確実に抑制し、画像の乱れをより確実に抑制することができる。
なお、ローラ25a,25bの回転速度は、互いに同じになるように設計される。しかしながら、現実的には、設計誤差が生じることから、ローラ25a,25bの回転速度を互いに同じにすることは難しい。そこで、本実施形態では、第1ローラ25aによる搬送速度が第2ローラ25bによる搬送速度より大きくなってしまったときに、第2ローラ25bが、第1ローラ25aとで搬送する用紙Pに、連れ回るようにする。これにより、第2ローラ25bと記録面との間でのスリップを抑制することができる。
第3ローラ25cが従動ローラである。第3ローラ25cは記録面に接触しないため、画像の乱れ抑制の観点から第3ローラ25cを駆動ローラとする必要性はない。したがって、この場合、構成の簡素化を実現することができる。
少なくとも第1ローラ25aの外周面が第3ローラ25cの外周面よりも高い撥水性を有する。記録面に接触するローラの外周面の撥水性が低いと、記録面に付着したインクがローラの外周面に移り易く、用紙Pの汚れの原因となり得る。第1ローラ25aは、記録面に接触する。第3ローラ25cは、記録面に接触しない。上記構成によれば、少なくとも第1ローラ25aの外周面が第3ローラ25cの外周面よりも高い撥水性を有することにより、記録面に付着したインクが第1ローラ25aの外周面に移り難く、用紙Pの汚れを抑制することができる。
第1ローラ25a及び第2ローラ25bの外周面が第3ローラ25cの外周面よりも高い撥水性を有する。第1ローラ25a及び第2ローラ25bは、記録面に接触する。上記構成によれば、第1ローラ25aに加えて第2ローラ25bの外周面が第3ローラ25cの外周面よりも高い撥水性を有することにより、記録面に付着したインクの第1ローラ25aの外周面への移動のみならず、第2ローラ25bの外周面への移動をも抑制し、用紙Pの汚れをより確実に抑制することができる。
プリンタ1は、第1ローラ25a及び第2ローラ25bの少なくとも一方を加熱するように構成されたヒータ25ahを含む。この場合、記録面に接触する第1ローラ25a及び第2ローラ25bの少なくとも一方を加熱することで、用紙Pの乾燥効率を向上させることができる。
ヒータ25ahは、第1ローラ25aを加熱するように構成されている。この場合、第1ローラ25a及び第2ローラ25bの両方を加熱する場合に比べ、構成の簡素化を実現することができる。また、第1ローラ25aは第2ローラ25b及び第3ローラ25cの両方と接触するので、第1ローラ25aの熱が第2ローラ25b及び第3ローラ25cに速やかに伝達される。
第2ローラ25bは、第3ローラ25cよりも、用紙Pとの接触面積が小さくなるように構成されている。第2ローラ25bは記録面に接触する。第3ローラ25cは記録面に接触しない。上記構成によれば、記録面に付着したインクが第2ローラ25bに移るのを抑制することができる。
なお、第2ローラ25bと用紙Pとの接触面積が小さい分、第1接点C1における用紙Pの乾燥効率は低下する。しかしながら、第2ローラ25bは記録直後の記録面と接触し、第2ローラ25bと用紙Pとの接触面積が大きいと画像の乱れが生じ易いため、本実施形態では乾燥効率よりも画像の乱れの抑制を優先している。一方、第3ローラ25cは記録面に接触しないので、乾燥効率向上のため、第3ローラ25cと用紙Pとの接触面積を大きくしている。また、第1ローラ25aは、記録面と接触するが、記録直後の記録面ではなく加熱済みの記録面と接触するので、第1ローラ25aと用紙Pとの接触面積が大きくても、画像の乱れは第2ローラ25bの場合に比べて生じ難い。
第2ローラ25bは、主走査方向に関して間隔を隔てて配置された、4つの回転体25b1を含む(図8(b)参照)。この場合、比較的簡単な構成で、用紙Pとの接触面積を小さくすることができる。
続いて、図9及び図10を参照し、本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタ101について説明する。
プリンタ101は、搬送ユニットの構成を除き、第1実施形態に係るプリンタ1と同様の構成を有する。以下、同じ構成要素については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の搬送ユニット120は、第1搬送部20a、第2搬送部20b、及び、第3搬送部120cを含む。第2搬送部20bは、記録位置Xよりも第1方向D1下流側に配置され、第1搬送部20aによって搬送された用紙Pを第1方向D1に搬送し、かつ、当該用紙Pを第1方向D1とは逆の第2方向(図9に白抜き矢印で示す方向)D2に搬送して記録位置Xを通過させるように構成されており、ローラ対24,26,27及びガイド29e、129cを含む。第3搬送部120cは、第2搬送部20bによって第2方向D2に搬送されて記録位置Xを通過した用紙Pを第1ローラ25aと第2ローラ25bとにより第2方向D2に搬送し、かつ、第1ローラ25aと第2ローラ25bとによって搬送された用紙Pを第1搬送部20aの搬送経路に再び送り込むために第1ローラ25aと第3ローラ25cとにより第1方向D1に搬送するように構成されている。第3搬送部120cは、3つのローラ25a〜25cからなるローラ群25、ローラ対128、及び、ガイド129e,129f,129g,129hを含む。
ガイド29bにおけるガイド129e,129hへの分岐点に、選択プレート125x,125yがそれぞれ設けられている(図10参照)。各選択プレート125xは、コントローラ1pによる制御の下、軸125x1,125y1を中心として回動する。
本実施形態では、ローラ対26,27に加え、ローラ対23,24も、正逆回転可能な正逆転ローラ対である。S14においてコントローラ1pが搬送モータ20Mに対して逆回転駆動の指令を出力すると、ローラ対23,24,26,27が逆方向に回転する。これにより、用紙Pは、第2搬送部20bによって第2方向D2に搬送された後、第3搬送部20cに送り込まれ、ローラ対24,23によって順次挟持されつつ第2方向D2に搬送される。その後、S15において、コントローラ1pは、用紙Pを、第1ローラ25aと第2ローラ25bとにより第2方向D2に搬送させ、ローラ対128に導く。そして、コントローラ1pは、用紙Pを、ローラ対128によって挟持させ、さらに、第1ローラ25aと第3ローラ25cとにより第2方向D2に搬送させ、第1搬送部20aの搬送経路(記録位置Xよりも第1方向D1上流側であって、ローラ対23の第1方向D1すぐ上流側)に合流させる。そして、コントローラ1pは、用紙Pを再び第1搬送部20aによって第1方向D1に搬送させ、用紙Pが記録位置Xを通過する際に、吐出口14aから用紙Pの裏面に向けてインクを吐出させる。これにより、用紙Pの裏面に画像が記録される。その後、コントローラ1pは、用紙Pを、第2搬送部20bによって第1方向D1に搬送させ、開口30から排紙部31に排出させる。
コントローラ1pは、S4の間、及び、S11〜S13の間、選択プレート125x,125yを図10に実線で示す状態に維持する。コントローラ1pは、S13の後かつS14の前に、選択プレート125xを回動させて図10に点線で示す状態にし、S14〜S15における第3時点(第1ローラ25aと第2ローラ25bとにより搬送される用紙Pの後端が第1接点C1を通過する時点)までの間、選択プレート125xを図10に点線で示す状態に維持する。コントローラ1pは、S15における第3時点の後かつS15における第4時点(第1ローラ25aと第3ローラ25cとにより搬送される用紙Pの先端が第2接点C2を通過する時点)の前に、選択プレート125yを回動させて図10に点線で示す状態にし、S15の第4時点以降、選択プレート125yを図10に点線で示す状態に維持する。
本実施形態のプリンタ101によれば、搬送経路が第1実施形態のプリンタ1と異なるものの、第1実施形態と同様の構成によって同様の効果を得ることができる。具体的には、本実施形態によれば、用紙Pの両面に画像を記録する際に、一方向に回転する第1ローラ25aと第2ローラ25bとにより用紙Pを搬送しつつ用紙Pに熱を付与し、その後さらに、一方向に回転する第1ローラ25aと第3ローラ25cとにより用紙Pを搬送しつつ用紙Pに熱を付与することができる。つまり、本実施形態によれば、用紙Pの両面に画像を記録すると共に、画像記録後の用紙Pをローラ25a〜25cの熱で乾燥させる構成において、加熱されるローラ25a〜25cの回転方向を逆転させる必要がないため、ローラ25a〜25cを回転させる機構にかかる負荷を低減することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
搬送部について:
・搬送部により形成される記録媒体の搬送経路は、上述の実施形態で示したものに限定されず、任意に変更してよい。
・搬送モータや駆動伝達機構は、任意の構成であってよい。
・搬送部を構成する複数のローラ対は、互いに同じサイズでなくてもよい。例えば、上述の実施形態におけるローラ対22〜24,26〜28が互いに同じ直径を有さなくてよい。この場合、ローラ対22〜24,26〜28による搬送速度が互いに同じとなるように制御することが望ましい。
・搬送部は、ローラ対及びガイド以外に、搬送ベルトを含んでよい。
・第2ローラは、複数の回転体を含むことに限定されない。例えば、第2ローラは、第1ローラ25a及び第3ローラ25cのように、主走査方向に長い1つの回転体からなってよい。この場合、第1ローラとの接触圧等を調整することで、第2ローラと記録媒体との接触面積を小さくしてよい。また、第2ローラは、第3ローラよりも、記録媒体との接触面積が小さくなるように構成されなくてもよい。
・第1ローラ、第2ローラ、及び第3ローラは、一方向のみに回転可能である必要はなく、二方向に回転可能であってもよい。
・第1ローラ、第2ローラ、及び第3ローラの外周面における撥水性は、上述の実施形態で示したものに限定されず、任意に変更してよい。
・第1ローラ、第2ローラ、及び第3ローラのうち、いずれを駆動ローラとし、いずれを従動ローラとするかは、任意である。
・第2ローラにワンウェイクラッチが設けられていなくてもよい。
・第1ローラ、第2ローラ、及び第3ローラのサイズは、上述の実施形態で示したものに限定されず、任意に変更してよい。例えば、第1ローラ25aの直径が、他のローラ25b,25cの直径より大きくなくてよい。また、第2ローラ25b及び第3ローラ25cの直径が互いに異なってもよい。第2ローラ25b及び第3ローラ25cの直径が、ローラ対22〜24、26〜28の直径と互いに異なっていてもよい。
・上述の実施形態では、第1搬送部20aが、用紙Pの向きを一回反転させる(即ち、給紙トレイ1c1内で下方を向く面が記録位置Xにおいて上方を向くように、反転させる)ように構成されているが、これに限定されない。例えば、第1搬送部は、記録媒体の向きを反転させないように構成されてもよく、記録媒体の向きを複数回反転させるように構成されてもよい。例えば、第1搬送部20aが、用紙Pの向きを反転させない場合、及び、用紙Pの向きを偶数回反転させる場合、給紙トレイ1c1内で下方を向く面でなく、給紙トレイ1c1内で上方を向く面が、記録位置Xにおいて上方を向く(即ち、片面記録及び両面記録における「表面」に相当する)こととなる。また、これらの場合、給紙トレイ1c1内で上方を向く面でなく、給紙トレイ1c1内で下方を向く面が、両面記録における「裏面」に相当することとなる。
加熱部について:
・加熱部は、第1ローラ、第2ローラ、及び第3ローラの少なくともいずれかを加熱するように構成されればよい。例えば、加熱部は、第1ローラを加熱するヒータ、及び、第2ローラを加熱するヒータを含んでもよい。例えば、第1実施形態において、第1ローラ25aを加熱するヒータ、及び、第2ローラ25bを加熱するヒータが設けられている場合、用紙Pの記録面に接触するローラである第1ローラ25a及び第2ローラ25bがヒータによって直接加熱されるため、高い乾燥効率が確保できる。或いは、加熱部は、第1ローラを加熱するヒータを含まず、第2ローラ又は第3ローラを加熱するヒータのみを含んでもよい。
制御部について:
・制御部は、センサにより出力される信号に基づかず、搬送モータの回転数に基づいて、記録媒体の位置を把握し、搬送に係る制御を行ってもよい。
・制御部は、上述の実施形態では、記録指令に基づいて片面記録制御及び両面記録制御を選択的に行うが、両面記録制御のみを行う(片面記録に係る制御を行わない)構成であってもよい。
・制御部は、上述の実施形態では、外部装置から記録指令を受信したか否かを判断し(S1)、記録指令を受信した場合(S1:YES)、ヒータをONにする(S2)。しかしながら、制御部は、記録指令を受信するよりも前に、ヒータをONにしてもよい。即ち、上述の実施形態におけるS1とS2との順序が逆でもよい。この場合、制御部は、例えば、記録装置の電源がONになった時点や、記録装置のスリープ状態が解除された時点で、ヒータをONにしてもよい。さらに、制御部は、これら時点で、ヒータをONにし、ローラの温度が所定温度Bよりも低い所定温度Cになるように制御してもよい。そして、制御部は、記録指令を受信した後、ローラの温度が所定温度Bになるように制御してもよい。
その他:
・液体吐出ヘッドは、ライン式に限定されず、シリアル式であってもよい。
・液体吐出ヘッドが吐出する液体は、インクに限定されず、任意の液体(例えば、前処理液)であってよい。
・吐出口から液体を吐出させるためのエネルギーを付与するアクチュエータは、圧電素子を用いたピエゾ方式のものに限定されず、その他の方式(例えば、発熱素子を用いたサーマル方式、静電力を用いた静電方式等)のものであってもよい。
・液体吐出装置に含まれる液体吐出ヘッドの数は、1以上であればよい。
・記録媒体は、用紙に限定されず、記録可能な任意の媒体であってよい。
・本発明に係る液体吐出装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機であってもよい。
1;101 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
1p コントローラ(制御部)
10 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
14a 吐出口
20a 第1搬送部
20b 第2搬送部
20c;120c 第3搬送部
25 ローラ群
25a 第1ローラ
25ah ヒータ(加熱部)
25b 第2ローラ
25b1 回転体
25c 第3ローラ
C1 第1接点
C2 第2接点
D1 第1方向
D2 第2方向
P 用紙(記録媒体)
X 記録位置

Claims (15)

  1. 液体を吐出するための複数の吐出口を有する、液体吐出ヘッドと、
    前記複数の吐出口と対向する記録位置に向けて記録媒体を第1方向に搬送するように構成された、第1搬送部と、
    前記記録位置よりも前記第1方向下流側に配置され、前記第1搬送部によって搬送された記録媒体を前記第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に搬送するように構成された、第2搬送部と、
    一方向に回転するように構成された第1ローラ、前記第1ローラと接触する第2ローラ、及び、前記第1ローラと接触する第3ローラを含み、前記第1搬送部によって搬送された記録媒体を前記第1ローラと前記第2ローラとにより前記第2搬送部の搬送経路に向けて前記第1方向に搬送し、かつ、前記第2搬送部によって前記第2方向に搬送された記録媒体を前記第1搬送部の搬送経路に再び送り込むために前記第1ローラと前記第3ローラとにより前記第2方向に搬送するように構成された、第3搬送部と、
    前記第1ローラ、前記第2ローラ、及び前記第3ローラの少なくともいずれかを加熱するように構成された、加熱部と、
    を備えたことを特徴とする、液体吐出装置。
  2. 少なくとも前記第1ローラが駆動ローラであることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1ローラ及び前記第2ローラが駆動ローラであることを特徴とする、請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第2ローラにワンウェイクラッチが設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第3ローラが従動ローラであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 少なくとも前記第1ローラの外周面が前記第3ローラの外周面よりも高い撥水性を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記第1ローラ及び前記第2ローラの外周面が前記第3ローラの外周面よりも高い撥水性を有することを特徴とする、請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記加熱部は、前記第1ローラ及び前記第2ローラの少なくとも一方を加熱するように構成されたヒータを含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記ヒータは、前記第1ローラを加熱するように構成されていることを特徴とする、請求項8に記載の液体吐出装置。
  10. 前記第2ローラは、前記第3ローラよりも、記録媒体との接触面積が小さくなるように構成されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  11. 前記第2ローラは、前記第1方向及び前記第2方向と直交する直交方向に関して間隔を隔てて配置された、複数の回転体を含むことを特徴とする、請求項10に記載の液体吐出装置。
  12. 前記第1ローラと前記第2ローラとの接触点である第1接点が、前記第1方向に関して前記記録位置よりも下流側かつ前記第2搬送部よりも上流側に配置されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の液体吐出装置。
  13. 前記第1ローラと前記第3ローラとの接触点である第2接点が、前記第2方向に関して前記第2搬送部よりも下流側かつ前記記録位置よりも上流側に配置されていることを特徴とする、請求項12に記載の液体吐出装置。
  14. 前記液体吐出ヘッド、前記第1搬送部、前記第2搬送部、前記第3搬送部、及び前記加熱部を制御するように構成された、制御部を備えており、
    前記制御部は、
    第1面及び前記第1面とは反対側の第2面を有する記録媒体の前記第1面に画像を記録するように、前記液体吐出ヘッド及び前記第1搬送部を制御する、第1ステップと、
    前記第1ステップの後、前記第1面に画像が記録された記録媒体を前記第1方向及び前記第2方向に搬送するように、前記第2搬送部を制御する、第2ステップと、
    前記第2ステップの後、前記第2方向に搬送された記録媒体を前記記録位置に向けて搬送するように、前記第3搬送部を制御する、第3ステップと、
    前記第3ステップの後、記録媒体の前記第2面に画像を記録するように、前記液体吐出ヘッド及び前記第1搬送部を制御する、第4ステップと、を実行し、
    記録媒体が前記第1接点及び前記第2接点のそれぞれを通過するときに、記録媒体に熱が付与されるように、前記加熱部を制御することを特徴とする請求項13に記載の液体吐出装置。
  15. 液体を吐出するための複数の吐出口を有する、液体吐出ヘッドと、
    前記複数の吐出口と対向する記録位置に向けて記録媒体を第1方向に搬送するように構成された、第1搬送部と、
    前記記録位置よりも前記第1方向下流側に配置され、前記第1搬送部によって搬送された記録媒体を前記第1方向に搬送し、かつ、当該記録媒体を前記第1方向とは逆の第2方向に搬送して前記記録位置を通過させるように構成された、第2搬送部と、
    一方向に回転するように構成された第1ローラ、前記第1ローラと接触する第2ローラ、及び、前記第1ローラと接触する第3ローラを含み、前記第2搬送部によって前記第2方向に搬送されて前記記録位置を通過した記録媒体を前記第1ローラと前記第2ローラとにより搬送し、かつ、前記第1ローラと前記第2ローラとによって搬送された記録媒体を前記第1搬送部の搬送経路に再び送り込むために前記第1ローラと前記第3ローラとにより搬送するように構成された、第3搬送部と、
    前記第1ローラ、前記第2ローラ、及び、前記第3ローラの少なくともいずれかを加熱するように構成された、加熱部と、
    を備えたことを特徴とする、液体吐出装置。
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