JP6176004B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
特許文献1において、ヘッド11は、液室3,8が形成された流路部材、及び、駆動IC(発熱体)38を有する。駆動IC38は、配線部材19を介して流路部材と接合されており、流路部材と熱的に接続されている。
特開2012−56211号公報
発熱体が流路部材と熱的に接続されているため、発熱体が駆動により発熱すると、当該熱が流路部材に伝達される。この際、熱の伝達が一様に行われないこと等から、流路部材における温度分布が不均一になり、複数の吐出口間において液体の吐出態様に差が生じ得る。この場合、濃度ムラ等の、記録品質の悪化が生じてしまう。
本発明の目的は、発熱体から流路部材に伝達される熱に起因した記録品質の悪化を抑制することができる、液体吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、記録媒体に向けて液体を吐出するための複数の吐出口、前記複数の吐出口に至る流路、及び、前記複数の吐出口が開口した吐出面を有する流路部材と、前記流路部材と熱的に接続された発熱体であって、前記流路内の液体に圧力を付与するときに発熱する発熱体とを含む、液体吐出ヘッドと、前記吐出面と対向する対向面、及び、前記対向面に形成された貫通孔を有する、対向部材と、前記貫通孔を介して前記吐出面と前記対向面との間の空間に気流を生成するように構成された、気流生成部と、前記流路部材の温度を示す信号を出力する、温度センサと、前記温度センサから出力された前記信号に基づいて、前記気流生成部を制御する、制御部と、を備え、前記制御部は、前記信号が示す温度が所定値以上のとき、前記気流生成部を制御して、前記空間に気流を生成させることを特徴とする、液体吐出装置が提供される。
上記観点によれば、流路部材の温度に基づいて生成された気流により、流路部材を冷却し、流路部材の温度を下げることができる。流路部材において、全体の温度が下がれば、結果的に、温度分布のバラツキも低減される。したがって、発熱体から流路部材に伝達される熱に起因した記録品質の悪化を抑制することができる。
前記対向部材が、記録媒体を支持する媒体支持部材であり、前記対向面が、記録媒体を支持する支持面であってよい。この場合、装置にもともと備えられている媒体支持部材を対向部材として用いることで、構成の簡素化、小型化、及びコストダウンが実現される。また、別途の対向部材を用いる場合、当該対向部材に対向する位置まで液体吐出ヘッドを移動させる動作が必要になるが、上記構成によれば、当該動作が不要であり、短時間で、流路部材の冷却を行うことができる。
前記対向部材は、前記対向面に形成された凹部と、前記凹部に配置された受容部とを有し、前記凹部の底部を画定する底壁に前記貫通孔が形成されており、前記貫通孔を介する気流が前記受容部に沿って流れるように構成されており、前記制御部は、記録データとは異なるフラッシングデータに基づいて、前記複数の吐出口から液体を吐出させ、当該吐出された液体が前記受容部に受容されるように、前記液体吐出ヘッドを制御してよい。この場合、受容部の存在により、気流の速度が上昇し、冷却効率が向上する。また、対向部材がフラッシング用の受容部と冷却用の貫通孔とを兼ね備えることで、構成の簡素化、小型化、及びコストダウンが実現される。
前記凹部に、一方向に沿って4以上の前記受容部が配列されており、互いに隣接する2つの前記受容部の間隔が、前記一方向に関して外側ほど広くてよい。流路部材は一方向に関して中央ほど冷却され難い傾向にある。そこで、上記のように受容部の間隔を一方向に関して外側ほど広く(即ち、一方向に関して中央ほど狭く)することで、一方向に関して中央ほど気流の速度が大きくなり、冷却効果を高めることができる。これにより、流路部材における温度分布を均一化することができる。
本発明に係る液体吐出装置は、複数の前記液体吐出ヘッドと、前記複数の液体吐出ヘッドのそれぞれに対して設けられた、複数の前記貫通孔と、前記複数の液体吐出ヘッドのそれぞれに対して設けられた、複数の前記気流生成部と、前記複数の液体吐出ヘッドのそれぞれに対して設けられた、複数の前記温度センサと、を備え、前記制御部は、前記複数の温度センサから出力された前記信号に基づいて、前記所定値以上の温度を示す前記流路部材に対応する前記気流生成部を制御してよい。この場合、複数のヘッドの流路部材間の温度差を低減することができる。
前記制御部は、記録データに基づいて前記複数の吐出口から液体が吐出される記録期間以外の期間に、前記温度センサから出力された前記信号に基づいて前記気流生成部を制御してよい。記録期間に気流が生成されると、液体の飛散方向が変化し、記録品質が悪化してしまう。上記構成によれば、当該問題を抑制することができる。
流路部材の温度に基づいて生成された気流により、流路部材を冷却し、流路部材の温度を下げることができる。流路部材において、全体の温度が下がれば、結果的に、温度分布のバラツキも低減される。したがって、発熱体から流路部材に伝達される熱に起因した記録品質の悪化を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット式プリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図1のプリンタに含まれるインクジェットヘッドを示す平面図である。 ヘッドの部分断面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタのコントローラが実行する動作を示すフロー図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の一実施形態に係るインクジェット式プリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体11を有する。筐体11の天板上部には、排紙部15が設けられている。筐体11の内部空間には、インクジェットヘッド2、プラテン9、用紙センサ5、給紙トレイ6、搬送ユニット30、コントローラ1p等が収容されている。筐体11の内部空間には、給紙トレイ6から排紙部15に向けて、図1に示す矢印に沿って、用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。プリンタ1は、ヘッド2が固定された状態で記録を行う、ライン方式のものである。また、筐体11内には、4つのカートリッジ(図示略)が配置されている。4つのカートリッジは、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、及びブラックのインクを収容し、チューブを介してヘッド2に接続されている。
ヘッド2は、6つの単位ヘッド2yを含む(図2参照)。6つの単位ヘッド2yは、互いに離隔し、主走査方向に千鳥状に2列に配列されており、支持部材(図示略)によって筐体11に個別に支持されている。各単位ヘッド2yは、その下面に、複数の吐出口8が形成された吐出面2xを有する。各単位ヘッド2yにおいて、複数の吐出口8は、1つの吐出口群8xを構成している。各吐出口群8xは、6つの吐出口列から構成されている。各吐出口列は、主走査方向に並んだ複数の吐出口8から構成されている。6つの吐出口列は、副走査方向に並んでいる。各吐出口群8xでは、搬送ユニット30による用紙Pの搬送方向(以下、単に「搬送方向」という。)の上流側から順に、イエロー、シアン、マゼンタ、及びブラックの吐出口列が割り当てられ、ブラックインクは搬送方向下流側の3つの吐出口列から吐出される。
プラテン9は、平板状の部材であり、ヘッド2と鉛直方向(主走査方向及び副走査方向と直交する方向)に対向している。プラテン9の上面は、吐出面2xと対向する対向面9xである。対向面9xと各単位ヘッド2yの吐出面2xとの間には、記録(画像形成)に適した所定の間隙が形成されている。
用紙センサ5は、ヘッド2の搬送方向上流側に配置されている。用紙センサ5は、用紙Pの先端を検知し、検知信号をコントローラ1pに出力する。
給紙トレイ6は、上面が開口した箱であり、筐体11に対して着脱可能である。給紙トレイ6は、複数の用紙Pを収容可能である。
搬送ユニット30は、ピックアップローラ31、ニップローラ対32a,32b,32c,32d,32e、及びガイド33a,33b,33c,33dを含む。ピックアップローラ31は、コントローラ1pによる制御の下、給紙モータ6M(図5参照)の駆動により回転し、給紙トレイ6内で最も上方にある用紙Pを送り出す。ニップローラ対32a〜32eは、搬送経路に沿って、搬送方向上流側からこの順で配置されている。各ニップローラ対32a〜32eのうちの一方のローラは、コントローラ1pによる制御の下、搬送モータ7M(図5参照)の駆動により回転する駆動ローラである。他方のローラは、上記駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラである。ガイド33a〜33dは、搬送経路に沿って、搬送方向上流側からこの順で、ニップローラ対32a〜32eと交互に配置されている。各ガイド33a〜33dは、対向して配置された一対の板からなる。
コントローラ1pによる制御の下、ピックアップローラ31の回転によって給紙トレイ6から送り出された用紙Pは、ニップローラ対32a〜32eに挟持されつつ、ガイド33a〜33dの板間を通って、搬送方向に搬送される。用紙Pが対向面9xに支持されつつヘッド2の真下を通過する際に、コントローラ1pの制御により、吐出口8(図2参照)から用紙Pの表面に向けて各色インクが吐出される。吐出口8からのインク吐出動作は、用紙センサ5から出力された検知信号に基づいて行われる。画像が形成された用紙Pは、筐体11上部に形成された開口から排紙部15に排出される。
コントローラ1pは、図5に示すように、CPU(Central Processing Unit)50、ROM(Read Only Memory)51、RAM(Random Access Memory)52、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )53等を含む。ROM51は、CPU50が実行するプログラム、各種固定データ等を記憶する。RAM52は、プログラム実行時に必要なデータ(記録データ等)を一時的に記憶する。ASIC53は、ヘッド制御回路53a、搬送制御回路53b、及び温度制御回路53cを含む。また、ASIC53は、入出力I/F(Interface)58を介して、PC(Personal Computer)等の外部装置59とデータ通信可能に接続されている。ヘッド制御回路53aは、外部装置59から入力された記録データに基づいて、ドライバIC27を制御する。搬送制御回路53bは、外部装置59から入力された記録データに基づいて、給紙モータ6M及び搬送モータ7Mを制御する。温度制御回路53cは、後に詳述するように、温度センサ7から出力された信号に基づいて、ポンプ40を制御する。
なお、本実施形態では、1つのCPU50が各種制御に係る処理を行うが、これに限定されない。例えば、複数のCPUが各種制御に係る処理を分担する形態、ASICが各種制御に係る処理を行う形態、1又は複数のCPUと1又は複数のASICとが協働して各種制御に係る処理を行う形態、等であってもよい。
次いで、図2〜図4を参照し、ヘッド2について詳細に説明する。
6つの単位ヘッド2yは、互いに同じ構成であり、それぞれ、流路部材20、アクチュエータユニット25、COF(Chip On Film)26、ドライバIC27、及び、ヒートシンク28を含む(図4参照)。
流路部材20は、図3に示すように、略同一サイズの矩形状の金属プレート20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20iを互いに接着した積層体である。流路部材20には、各吐出口8に至る流路が形成されている。当該流路は、流路部材20に形成された全ての吐出口8に共通の共通流路21と、吐出口8毎に設けられた個別流路22とを含む。個別流路22は、共通流路21の出口から、アパーチャ22a及び圧力室22bを介して、吐出口8に至る。圧力室22bは、流路部材20の上面20yに開口し、吐出口8は、流路部材20の下面20xに開口している。下面20xが、吐出面2xに相当する。圧力室22bは、吐出口群8xと同様に、矩形状の領域を占有し、1つの圧力室群を構成している。
アクチュエータユニット25は、上面20yにおける、圧力室群に含まれる複数の圧力室22bを覆う領域に、固定されている。アクチュエータユニット25は、圧力室22b毎に設けられた、複数の圧電アクチュエータを含む。
COF26は、複数の配線が設けられた平型配線基板であり、一端がアクチュエータユニット25の上面に固定されている。COF26は、上記一端と他端との間に、ドライバIC27及び温度センサ7(図4参照)を実装している。
COF26の複数の配線は、ドライバIC27の出力端子と圧電アクチュエータの電極とを接続している。コントローラ1pによる制御の下、ドライバIC27から各圧電アクチュエータに所定の電位が印加されることにより、圧電アクチュエータが選択的に駆動する。これにより、圧力室22b内のインクに圧力が付与され、吐出口8からインクが吐出される。
ドライバIC27は、圧電アクチュエータが駆動されるときに、発熱する。ドライバIC27は、COF26を介して、流路部材20と熱的に接続されている。ドライバIC27の熱がCOF26を介して流路部材20に伝達され、流路部材20が高温になると、インク吐出性能が不安定化し得る。そこで、各単位ヘッド2yに対して、ヒートシンク28及び温度センサ7が設けられている。
ヒートシンク28は、ドライバIC27と熱的に接続された放熱体であり、ドライバIC27の熱を適宜放出する。ヒートシンク28は、COF26との間にドライバIC27を挟む位置に配置されており、ドライバIC27と接触している。
温度センサ7は、流路部材20の温度を示す信号を出力する。温度センサ7は、COF26において、ドライバIC27が実装された部分よりも他端側に、実装されている。
次いで、図4を参照し、プラテン9について詳細に説明する。
プラテン9の対向面9xは、鉛直方向から見て6つの単位ヘッド2yの吐出面2x全体よりも一回り大きく、これら6つの吐出面2xと鉛直方向に対向している。対向面9xには、6つの凹部9aが形成されている。各凹部9aは、各吐出面2xと対向する。各凹部9aには、副走査方向に沿って、6つの受容部9bが配列されている。
受容部9bは、全て同じ構成であり、それぞれコの字状の断面を有する。受容部9bの内部には、不織布等のインク保持部材(図示略)が配置されている。各受容部9bは、吐出口8の列(図2参照)と対向する位置に設けられている。互いに隣接する2つの受容部9bの間隔は、副走査方向に関して外側ほど広い(D1<D2<D3)。
対向面9xには、さらに、各凹部9aの底部を画定する底壁に、貫通孔9yが形成されている。プラテン9の下面には、各貫通孔9yと対応する位置に、チューブ41が取り付けられている。チューブ41は、各凹部9aとポンプ40とを連通している。
ポンプ40は、凹部9a毎に設けられている。つまり、1のヘッド2に対し、6つのポンプ40が設けられている。ポンプ40は、貫通孔9yを介して吐出面2xと対向面9xとの間の空間に気流を生成するように、かつ、貫通孔9yを介する気流が受容部9bに沿って流れるように、構成されている。ポンプ40は、吸引ポンプであり、凹部9aから貫通孔9y及びチューブ41を介してポンプ40に向かう気流を生成し、上記空間に鉛直方向下向きの気流を生成する。
次いで、図6を参照し、コントローラ1pが実行する動作について説明する。
コントローラ1pは、先ず、記録指令を受信したか否かを判断する(S1)。記録指令を受信した場合(S1:YES)、コントローラ1pは、記録制御を行う(S2)。具体的には、コントローラ1pは、記録指令に基づいて、単位ヘッド2y及び搬送ユニット30を制御する。このとき、ヘッド制御回路53aが、記録指令に含まれる記録データに基づいて、ドライバIC27を制御する。搬送制御回路53bが、記録指令に含まれる記録データに基づいて、給紙モータ6M及び搬送モータ7Mを制御する。これにより、1又は複数の用紙Pに画像が記録され、記録後の用紙Pが排紙部15に排出される。S2の後、コントローラ1pは、処理をS1に戻す。
記録指令を受信していない場合(S1:NO)、温度制御回路53cが、単位ヘッド2yのそれぞれについて、温度センサ7から出力された信号が示す温度Tが所定値以上か否かを判断する(S3)。温度制御回路53cは、ある単位ヘッド2yにおいて、温度Tが所定値以上の場合(S3:YES)、対応するポンプ40を駆動させ、吐出面2xと対向面9xとの間の空間に気流を生成させる(S4)。
S4の後、及び、温度Tが所定値未満の場合(S3:NO)、コントローラ1pは、吐出口8のそれぞれについて、吐出口8から前回インクが吐出されてから所定時間が経過した否かを判断する(S5)。所定時間が経過している場合(S5:YES)、コントローラ1pは、フラッシングを行う(S6)。具体的には、ヘッド制御回路53aが、記録データとは異なるフラッシングデータに基づいて、ドライバIC27を制御し、アクチュエータユニット25を駆動させることにより、対応する吐出口8からインクを吐出させる。当該吐出されたインクは、受容部9bに受容される。フラッシングにより、増粘したインクや異物(粉塵、気泡等)混じりのインクが吐出口8から排出され、インク吐出性能が回復する。
S6の後、及び、所定時間が経過していない場合(S5:NO)、コントローラ1pは、処理をS1に戻す。
以上に述べたように、本実施形態によれば、流路部材20の温度Tに基づいて生成された気流により、流路部材20を冷却し、流路部材20の温度を下げることができる。流路部材20において、全体の温度が下がれば、結果的に、温度分布のバラツキも低減される。したがって、ドライバIC27から流路部材20に伝達される熱に起因した記録品質の悪化を抑制することができる。
プラテン9は、記録媒体である用紙Pを支持する媒体支持部材であり、対向面9xが、用紙Pを支持する支持面である。この場合、装置にもともと備えられている媒体支持部材を対向部材として用いることで、構成の簡素化、小型化、及びコストダウンが実現される。また、別途の対向部材を用いる場合、当該対向部材に対向する位置まで単位ヘッド2yを移動させる動作が必要になるが、本実施形態の構成によれば、当該動作が不要であり、短時間で、流路部材20の冷却を行うことができる。
受容部9bの存在により、気流の速度が上昇し、冷却効率が向上する。また、プラテン9がフラッシング用の受容部9bと冷却用の貫通孔9yとを兼ね備えることで、構成の簡素化、小型化、及びコストダウンが実現される。
各凹部9aに、副走査方向に沿って6つの受容部9bが配列されており、互いに隣接する2つの受容部9bの間隔が、副走査方向に関して外側ほど広い。流路部材20は副走査方向に関して中央ほど冷却され難い傾向にある。そこで、上記のように受容部9bの間隔を副走査方向に関して外側ほど広く(即ち、副走査方向に関して中央ほど狭く)することで、副走査方向に関して中央ほど気流の速度が大きくなり、冷却効果を高めることができる。これにより、流路部材20における温度分布を均一化することができる。
コントローラ1pは、6つの温度センサ7から出力された信号に基づいて、所定値以上の温度Tを示す流路部材20に対応するポンプ40を制御する(S3,S4参照)。この場合、6つの単位ヘッド2yの流路部材20間の温度差を低減することができる。
コントローラ1pは、記録データに基づいて複数の吐出口8からインクが吐出される記録期間(S2の記録制御が行われる期間)以外の期間に、温度センサ7から出力された信号に基づいてポンプ40を制御する(S1〜S4参照)。記録期間に気流が生成されると、インクの飛散方向が変化し、記録品質が悪化してしまう。本実施形態の構成によれば、当該問題を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・制御部は、記録期間(例えば、複数の記録媒体に対する記録が順次行われる場合において、1の記録媒体が対向面を通過した後、次の記録媒体が対向面に到達する前までの期間)に、温度センサから出力された信号に基づいて気流生成部を制御してもよい。
・液体吐出装置が複数の液体吐出ヘッドを含む場合において、制御部は、少なくとも1のヘッドに含まれる流路部材の温度が所定値以上であれば、全てのヘッドに対応する気流生成部を駆動させてもよい。
・制御部は、フラッシングに係る制御を行わなくてもよい。
・液体吐出装置が複数の液体吐出ヘッドを含む場合において、ヘッド毎にポンプ40を設けず、1のポンプ40を複数のヘッドに共通に設けてもよい。この場合、ヘッド毎に切換え弁を設け、切換え弁の開閉を制御することで、ポンプ40による気流生成の有無をヘッド毎に制御してよい。切換え弁は、例えばチューブ41に設けられてよい。この場合、切換え弁及びポンプが気流生成部を構成し、複数の気流生成部が複数の液体吐出ヘッドのそれぞれに対して設けられている。
・受容部は、任意の間隔(例えば等間隔)で配列されてよい。受容部は、フラッシングにおいて吐出される液体を受容する機能を有さなくてもよい。受容部を省略してもよい。
・凹部を省略してもよい。
・1のヘッドに対して複数の貫通孔を設けてもよい。
・貫通孔を介して吐出面と対向面との間の空間に生成される気流の方向は、特に限定されない。例えば、上述の実施形態において、ポンプ40が、ポンプ40からチューブ41及び貫通孔9yを介して凹部9aに向かう気流を生成し、上記空間に鉛直方向上向きの気流を生成してもよい。
・対向部材は、プラテンに限定されず、記録媒体を支持しながら搬送する搬送ベルトであってもよい。また、対向部材は、記録媒体を支持する部材に限定されない。
・放熱体(ヒートシンク28)を省略してもよい。
・流路部材と発熱体との位置関係は、両者が熱的に接続されている限り、特に限定されない。
・温度センサは、流路部材の温度を示す信号を出力することができる限りは、任意の位置に配置されてよい。例えば、吐出面2x上に温度センサを配置してもよい。
・COFをFPC(Flexible Printed Circuits)に置換してもよい。
・流路部材の流路内の液体に圧力を付与する素子は、圧電素子に限定されず、静電素子、抵抗加熱素子等であってもよい。
・上述の実施形態では、ライン式ヘッド2を構成すると共に互いに離隔して配置された6つの単位ヘッド2yの各単位ヘッド2yを、液体吐出ヘッドとして例示している。この場合、単位ヘッド2y間の熱的つながりは弱いため、1つのヘッド2としてみた場合、温度分布に滑らかさが無い。温度分布は、単位ヘッド2y間でステップ上に変化しやすい。このような構成において、制御部が、複数の温度センサから出力された信号に基づいて、所定値以上の温度を示す流路部材に対応する気流生成部を制御することは、複数のヘッドの流路部材間の温度差を低減するのに、特に効果的である。しかしながら、本発明に係る液体吐出ヘッドは、これに限定されない。
・例えば、本発明に係る液体吐出ヘッドは、主走査方向に長尺な1のライン式のヘッドであってもよい。液体吐出装置において、当該ライン式のヘッドが、副走査方向に複数配列されてもよい。また、これらの場合において、1のライン式のヘッドに対し、主走査方向に沿って4以上の受容部が配列され、互いに隣接する2つの受容部の間隔が、主走査方向に関して外側ほど広い構成であってよい。この構成においても、上記と同様に、流路部材における温度分布を均一化することができる。
・液体吐出ヘッドは、ライン式に限定されず、シリアル式であってもよい。シリアル式のヘッドの場合において、一方向に沿って4以上の受容部が配列され、互いに隣接する2つの受容部の間隔が、一方向に関して外側ほど広い構成であってよい。この構成においても、上記と同様に、流路部材における温度分布を均一化することができる。
・液体吐出ヘッドが吐出する液体は、インクに限定されず、任意の液体(例えば、前処理液)であってよい。
・本発明に係る液体吐出装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等であってもよい。
・記録媒体は、用紙に限定されず、記録可能な任意の媒体であってよい。
1 インクジェット式プリンタ(液体吐出装置)
1p コントローラ(制御部)
2y 単位ヘッド(液体吐出ヘッド)
2x 吐出面
7 温度センサ
8 吐出口
9 プラテン(対向部材,媒体支持部材)
9x 対向面(支持面)
9y 貫通孔
9a 凹部
9b 受容部
20 流路部材
21 共通流路(流路)
22 個別流路(流路)
27 ドライバIC(発熱体)
40 ポンプ(気流生成部)
P 用紙(記録媒体)

Claims (6)

  1. 記録媒体に向けて液体を吐出するための複数の吐出口、前記複数の吐出口に至る流路、及び、前記複数の吐出口が開口した吐出面を有する流路部材と、前記流路部材と熱的に接続された発熱体であって、前記流路内の液体に圧力を付与するときに発熱する発熱体とを含む、液体吐出ヘッドと、
    前記吐出面と対向する対向面、及び、前記対向面に形成された貫通孔を有する、対向部材と、
    前記貫通孔を介して前記吐出面と前記対向面との間の空間に気流を生成するように構成された、気流生成部と、
    前記流路部材の温度を示す信号を出力する、温度センサと、
    前記温度センサから出力された前記信号に基づいて、前記気流生成部を制御する、制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記信号が示す温度が所定値以上のとき、前記気流生成部を制御して、前記空間に気流を生成させることを特徴とする、液体吐出装置。
  2. 前記対向部材が、記録媒体を支持する媒体支持部材であり、
    前記対向面が、記録媒体を支持する支持面であることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記対向部材は、前記対向面に形成された凹部と、前記凹部に配置された受容部とを有し、前記凹部の底部を画定する底壁に前記貫通孔が形成されており、前記貫通孔を介する気流が前記受容部に沿って流れるように構成されており、
    前記制御部は、記録データとは異なるフラッシングデータに基づいて、前記複数の吐出口から液体を吐出させ、当該吐出された液体が前記受容部に受容されるように、前記液体吐出ヘッドを制御することを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記凹部に、一方向に沿って4以上の前記受容部が配列されており、
    互いに隣接する2つの前記受容部の間隔が、前記一方向に関して外側ほど広いことを特徴とする、請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 複数の前記液体吐出ヘッドと、
    前記複数の液体吐出ヘッドのそれぞれに対して設けられた、複数の前記貫通孔と、
    前記複数の液体吐出ヘッドのそれぞれに対して設けられた、複数の前記気流生成部と、
    前記複数の液体吐出ヘッドのそれぞれに対して設けられた、複数の前記温度センサと、
    を備え、
    前記制御部は、前記複数の温度センサから出力された前記信号に基づいて、前記所定値以上の温度を示す前記流路部材に対応する前記気流生成部を制御することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御部は、記録データに基づいて前記複数の吐出口から液体が吐出される記録期間以外の期間に、前記温度センサから出力された前記信号に基づいて前記気流生成部を制御することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
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