JP2005153173A - 電子機器、電子機器制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源が略密閉された内部に配設され、内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を内部に吸入して内部を冷却する電動空冷手段を備えた電子機器において、電動空冷手段による電子機器内部の冷却効率を向上させ、電動空冷手段による消費電力及び騒音を低減させる。
【解決手段】 ヘッド温度がインクジェット式記録装置50の内部温度以下である場合には(ステップS1でYes)、ファン23のOFF制御状態を保持する(ステップS2)。ヘッド温度が内部温度より高い場合には(ステップS1でNo)、ヘッド温度が所定温度を超えているか否かを判定し(ステップS3)、ヘッド温度が所定温度を超えている場合には(ステップS3でYes)、ファン23をON制御し(ステップS4)、超えていない場合には(ステップS3でNo)、ファン23をOFF制御する(ステップS5)。
【選択図】図6

Description

本発明は、消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源が略密閉された内部に配設され、内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を内部に吸入して内部を冷却する電動空冷手段を備えた電子機器に関する。
一般的な電子機器において、例えば、ファクシミリやインクジェット式記録装置等の記録装置、或いはパーソナルコンピュータ等の情報処理装置は、従来は机や専用台等の上に単独で置かれて使用されるのが一般的であり、密閉された空間に設置されて使用されることはほとんど無く、特にファクシミリやインクジェット式記録装置等の記録装置は、そのような設置場所での使用を想定した構造にはなっていないものがほとんどであった。ところが、近年パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の性能が飛躍的に向上したことにより、動画や制止画像を外部からパーソナルコンピュータへ取り込んでデジタル加工処理を施したり、その画像をパーソナルコンピュータに接続された記録装置で紙やCD−R等の光記録ディスクのラベル面に記録したり、或いは、デジタルカメラ等のデジタル画像機器とインクジェット式記録装置とを直接接続してデジタル画像を紙に記録したりすることが容易に可能になってきた。そのため、ファクシミリやインクジェット式記録装置等の記録装置、或いはデスクトップ型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置がテレビ、ビデオデッキ、DVDプレーヤ、オーディオ機器といったAVシステムと同じ場所に設置され、互いに接続されて使用されるようになりつつあり、今後さらにそのニーズは高まることが想定される。
上述したデスクトップ型のパーソナルコンピュータやビデオデッキ、DVDプレーヤ等の電子機器は、略直方体形状の筐体の中に熱源となるマイコン制御装置や電源装置、或いはモータ等の駆動力源が収容されており、内部の熱源によって温度が上昇した電子機器内部を冷却して熱源の温度を低下させるために冷却ファン等の空冷手段を備えているものが多い。従来このような電子機器は、電子機器の電源がON状態の間は、常に空冷ファンを動作させて内部を冷却し続けるものが多かった。しかし、例えば、電子機器の内部の温度が常に冷却ファンによる冷却を必要とするほど温度が高くない場合もあり、そのような場合でも常に冷却ファンを動作させ続けることによって、無駄な電力消費が生じてしまうという問題があった。このような課題を解決した従来技術の一例としては、電子機器の内部、例えば、上述した熱源に温度センサを配設し、その温度センサで検出した温度に基づいて、冷却ファンのON/OFF動作を制御したり、冷却ファンの回転数を制御したりして冷却ファンによる騒音と消費電力を低減させるものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−6991号公報
しかしながら、テレビ、ビデオデッキ、DVDプレーヤ、オーディオ機器といったAVシステムは、AVラック等の密閉された空間に設置されていることが多い。このように複数の電子機器が設置されて使用されるオーディオラック内に、上述したデスクトップ型のパーソナルコンピュータやファクシミリやインクジェット式記録装置等の記録装置を設置して使用すると、これらの電子機器は、自身の内部の熱源による発熱に加えて、他の機器からの熱によっても内部の温度が上昇してしまう可能性がある。そのため、冷却ファンを動作させて電子機器内部の熱を外部に放出しながら外部の空気を内部に吸入しても外部の温度、つまり、オーディオラック内の温度の方が高いために、冷却ファンを動作させ続けても電子機器内部の温度が低下しないという現象が生じる虞がある。そして、それによって、オーディオラック内の他の機器からの熱のために冷却ファンを動作させても電子機器内部を冷却することができない状況であるにも関わらず、冷却ファンが延々と回り続けて無駄に電力を消費してしまう虞がある。また、電動冷却手段による騒音が長時間に及び、電子機器のユーザに不快感を与える虞もある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源が略密閉された内部に配設され、内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を内部に吸入して内部を冷却する電動空冷手段を備えた電子機器において、電動空冷手段による電子機器内部の冷却効率を向上させ、電動空冷手段による消費電力及び騒音を低減させることにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源を備えた電子機器であって、前記熱源は、前記電子機器の略密閉された内部に配設されており、前記熱源の温度を測定する熱源温度測定手段と、前記電子機器内部の温度を測定する内部温度測定手段と、前記電子機器内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を前記電子機器内部に吸入して前記電子機器内部を冷却する電動空冷手段と、前記熱源温度測定手段にて検出した温度、及び前記内部温度測定手段にて検出した温度に基づいて前記電動空冷手段の冷却動作を制御する冷却制御手段とを備え、前記冷却制御手段は、前記熱源の温度と前記電子機器内部の温度とを比較し、前記熱源の温度が前記電子機器内部の温度以下である間は、前記電子機器内部の温度に関わらず前記電動空冷手段を動作させない、ことを特徴とした電子機器である。
電子機器内部の温度の上昇が電子機器内部に配設されている熱源によるものである場合には、必ず熱源の温度が電子機器内部の温度より高い温度を有しているはずである。そして、熱源への電力供給量が低下し、熱源の発熱量が低下すると、電子機器内部の温度と熱源の温度とがともに徐々に低下していくことになる。したがって、熱源からの発熱によって電子機器内部の温度が上昇した場合には、冷却ファン等の電動冷却手段を動作させ、電子機器内部の温度の高い空気を外部に放出しながら電子機器内部より温度の低い外部の空気を電子機器内部に吸入することによって、電子機器内部を冷却することができ、それによって、高温になった電子機器内部の温度を急速に低下させることができる。このことから、熱源の温度が電子機器内部の温度以下である場合は、電子機器内部の温度上昇が電子機器内部の熱源によるものではなく、外部からの熱によるものであると判定することができる。つまり、外部からの熱によって電子機器内部の温度が上昇した場合には、冷却ファン等の電動冷却手段を動作させて電子機器内部の空気を外部に放出しながら外部の空気を電子機器内部に吸入しても外部の空気の温度が電子機器内部の温度以上であるため、電子機器内部を冷却することができない。したがって、このような状況で電動冷却手段を動作させても全く無駄であり、電子機器内部の温度を低下させることができないまま、いたずらに電力を消費するだけとなってしまう。また、電動冷却手段による騒音が長時間に及び、電子機器のユーザに不快感を与える虞もある。
そこで、電子機器内部の熱源の温度が電子機器内部の温度以下である間は、つまり、外部からの熱によって電子機器内部の温度が上昇しているような場合には、電子機器内部の温度に関わらず電動空冷手段を動作させないようにする。それによって、電動冷却手段を動作させても全く冷却効果を得られないまま、いたずらに電力を消費され続けることを防止することができる。また、電動冷却手段による冷却効果を得られないまま電動冷却手段から発生する騒音が長時間にわたって発生することを防止することもできる。
これにより、本発明の第1の態様に示した電子機器によれば、電動冷却手段を動作させても全く冷却効果を得られないまま、いたずらに電力を消費され続けることを防止することができるので、消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源が略密閉された内部に配設され、内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を内部に吸入して内部を冷却する電動空冷手段を備えた電子機器において、電動空冷手段による電子機器内部の冷却効率を向上させ、電動空冷手段による消費電力を低減させることができるという作用効果が得られる。また、電動冷却手段から発生する騒音を低減させることができるという作用効果も得られる。
本発明の第2の態様は、消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源を備えた電子機器であって、前記熱源は、前記電子機器の略密閉された内部に配設されており、前記熱源の温度を測定する熱源温度測定手段と、前記電子機器内部の温度を測定する内部温度測定手段と、前記電子機器内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を前記電子機器内部に吸入して前記電子機器内部を冷却する電動空冷手段と、前記熱源温度測定手段にて検出した温度、及び前記内部温度測定手段にて検出した温度に基づいて、前記電動空冷手段の冷却動作を制御する冷却制御手段とを備え、前記冷却制御手段は、前記熱源の温度が所定の温度を超えた場合には、前記熱源の温度と前記電子機器内部の温度とを比較し、前記熱源の温度が前記電子機器内部の温度を超えている間のみ、前記熱源の温度が所定の温度以下になるまで前記電動空冷手段を動作させる、ことを特徴とした電子機器である。
電子機器内部の温度の上昇が電子機器内部に配設されている熱源によるものである場合には、必ず熱源の温度が電子機器内部の温度より高い温度を有しているはずである。そして、熱源への電力供給量が低下し、熱源の発熱量が低下すると、電子機器内部の温度と熱源の温度とがともに徐々に低下していくことになる。したがって、熱源からの発熱によって電子機器内部の温度が上昇した場合には、冷却ファン等の電動冷却手段を動作させ、電子機器内部の温度の高い空気を外部に放出しながら電子機器内部より温度の低い外部の空気を電子機器内部に吸入することによって、電子機器内部を冷却することができ、それによって、高温になった電子機器内部の温度を急速に低下させることができる。このことから、熱源の温度が電子機器内部の温度以下である場合は、電子機器内部の温度上昇が電子機器内部の熱源によるものではなく、外部からの熱によるものであると判定することができる。つまり、外部からの熱によって電子機器内部の温度が上昇した場合には、冷却ファン等の電動冷却手段を動作させて電子機器内部の空気を外部に放出しながら外部の空気を電子機器内部に吸入しても外部の空気の温度が電子機器内部の温度以上であるため、電子機器内部を冷却することができない。したがって、このような状況で電動冷却手段を動作させても全く無駄であり、電子機器内部の温度を低下させることができないまま、いたずらに電力を消費するだけとなってしまう。また、電動冷却手段による騒音が長時間に及び、電子機器のユーザに不快感を与える虞もある。
そこで、熱源の温度が所定の温度を超えた場合には、熱源の温度と電子機器内部の温度とを比較し、熱源の温度が電子機器内部の温度を超えている間のみ、熱源の温度が所定の温度以下になるまで前記電動空冷手段を動作させるようにする。つまり、熱源の温度が所定の温度を超えた場合には、電動冷却手段を動作させることによって電子機器内部の冷却効果が得られる状態のときのみ(熱源の温度が電子機器内部の温度を超えている状態)、電動冷却手段を動作させて電子機器内部を冷却し、電動冷却手段を動作させても冷却効果が得られない状態のときは(熱源の温度が電子機器内部の温度以下の状態)、電動冷却手段を動作させないようにする。それによって、電動冷却手段を動作させても全く冷却効果を得られないまま、いたずらに電力を消費され続けることを防止することができる。また、電動冷却手段による冷却効果を得られないまま電動冷却手段から発生する騒音が長時間にわたって発生することを防止することもできる。
本発明の第2の態様に示した電子機器によれば、電動冷却手段を動作させても全く冷却効果を得られないまま、いたずらに電力を消費され続けることを防止することができるので、消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源が略密閉された内部に配設され、内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を内部に吸入して内部を冷却する電動空冷手段を備えた電子機器において、電動空冷手段による電子機器内部の冷却効率を向上させ、電動空冷手段による消費電力を低減させることができるという作用効果が得られる。また、電動冷却手段から発生する騒音を低減させることができるという作用効果も得られる。
本発明の第3の態様は、前述した第1の態様又は第2の態様において、所定の省電力条件が成立した際には、前記電子機器の動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させる省電力制御手段を備え、前記省電力制御手段は、前記電動空冷手段が動作している間は、前記所定の省電力条件が成立しても前記電子機器の動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させない、ことを特徴とした電子機器である。
一般的な電子機器において、特に、ファクシミリやインクジェット式記録装置等の記録装置のように、長時間電源をON状態のまま使用されるが電子機器としての動作時間より、いつでも動作開始可能な状態で待機している時間の方が圧倒的に長い使用状況で使用される電子機器は、使用されない状態が一定時間継続した場合には、定格消費電力となる通常の動作モードから電子機器内部の消費電力を小さくした省電力モード(いわゆるスタンバイモードのことであり、ホットスタンバイ及びコールドスタンバイの両方を含むものとする)へ移行するようになっているのが一般的である。具体的には電力消費量の大きいモータ等の駆動力源やマイクロプロセッサを有するマイコン制御装置への電力供給を遮断したり、液晶表示の輝度を低下させたりする等によって電子機器の消費電力を小さくする。このような電子機器においては、電動冷却手段によって電子機器内部を冷却している間に所定の省電力条件が成立して動作モードが省電力モードへ移行すると、電動冷却手段への電力供給が遮断されて電動冷却手段が停止してしまうことになる。そのため、電動冷却手段による電子機器内部が十分冷却されない状態で電動冷却手段による冷却動作が停止してしまい、電子機器内部の温度が所望の温度まで低下するのに多大な時間が掛かってしまう虞がある。また、電動冷却手段による電子機器内部が十分冷却されない状態で電子機器の動作モードが省電力モードに移行することによって、電子機器の動作モードが省電力モードから通常モードへ移行した際に、電子機器内部の熱源温度が高いためにすぐに通常モードで動作することができない可能性もある。例えば、インクジェット式記録装置において、インクジェット式記録装置の動作モードが省電力モードから通常モードへ移行した際に記録ヘッドの温度が高温状態にあると、短時間記録を実行しただけで記録ヘッドの温度が記録ヘッドの限界温度に到達してしまって、それ以上の記録を実行できなくなり、インクジェット式記録装置の動作モードが省電力モードから通常モードへ移行した後、電動冷却手段によって記録ヘッドの温度が低下するまでしばらくユーザが待たなければならないことになってしまう。
そこで、電動空冷手段が動作している間は、所定の省電力条件が成立しても電子機器の動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させないようにする。それによって、電子機器内部が高温状態のまま電動冷却手段による冷却動作が停止してしまうことを防止することができるので、電子機器の熱源を効率よく冷却することができる。また、それによって、電子機器の動作モードが省電力モードから通常モードへ移行した際には、常に電子機器内部の熱源が十分低下した状態からすぐに通常モードで動作することが可能になる。
本発明の第4の態様は、前述した第3の態様において、前記省電力制御手段は、前記電子機器の動作モードが省電力モードである間は、前記熱源、及び前記電動空冷手段の電源電圧を低下させる、ことを特徴とした電子機器である。
このように、電子機器の動作モードが省電力モードである間は、熱源、及び電動空冷手段の電源電圧を低下させる。電子機器の動作モードが省電力モードである間は、熱源、及び電動空冷手段へ電力を供給しないので、熱源、及び電動空冷手段の電源電圧を低下させることによって、電子機器の動作モードが省電力モードである間の電源の消費電力を低減させることができる。それによって、動作モードが省電力モードである間の電子機器の消費電力をより小さくすることができる。
本発明の第5の態様は、前述した第3の態様又は第4の態様において、前記省電力制御手段は、前記電子機器の動作モードが省電力モードである間は、前記熱源、及び前記電動空冷手段への電力供給を遮断する、ことを特徴とした電子機器である。
このように、電子機器の動作モードが省電力モードである間は、熱源、及び電動空冷手段への電力供給を遮断する。電子機器の動作モードが省電力モードである間は、熱源、及び電動空冷手段へ電力を供給しないので、電源からの電力供給を遮断することによって、熱源、及び電動空冷手段が動作していない状態でもわずかに電流が流れて発生する電力消費を防止することができる。それによって、動作モードが省電力モードである間の電子機器の消費電力をより小さくすることができる。
本発明の第6の態様は、前述した第1の態様〜第5の態様のいずれかにおいて、前記熱源への電力供給量を前記冷却制御手段が制御可能な構成を有し、前記冷却制御手段は、前記熱源の温度が限界温度を超えている間は、前記熱源への電力供給を停止する、ことを特徴とした電子機器である。
このように、熱源の温度が限界温度を超えている間は、電子機器内部を電動空冷手段によって冷却するとともに熱源への電力供給を停止する。それによって、熱源からの発熱が停止するので、電子機器内部をより短時間で冷却することができる。また、熱源の温度が限界温度を超えたまま長時間経過してしまうことを確実に防止することができる。
本発明の第7の態様は、前述した第1の態様〜第6の態様のいずれかにおいて、被記録材へインクを噴射する記録ヘッドを主走査方向へ往復動させる主走査駆動手段と、前記被記録材を副走査方向へ所定の搬送量にて搬送する副走査駆動手段と、前記記録ヘッド、前記主走査駆動手段、及び副走査駆動手段を制御して被記録材への記録を実行する記録制御手段とを備え、前記熱源は、前記記録ヘッドである、ことを特徴とした電子機器である。
本発明の第7の態様に示した電子機器によれば、記録紙へ記録する手段を備えたインクジェット式記録装置やファクシミリ等の記録装置、或いは、記録紙へ記録する手段に加えてスキャナやコピー機能等を備えたデジタル複合機等の電子機器において、前述した第1の態様〜第6の態様のいずれかに記載の発明による作用効果を得ることができ、それによって、電動空冷手段による電子機器内部の記録ヘッド等の冷却効率を向上させ、電動空冷手段による消費電力を低減させることができる。
本発明の第8の態様は、消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源と、該熱源の温度を測定する熱源温度測定手段と、内部の温度を測定する内部温度測定手段と、内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を内部に吸入して内部を冷却する電動空冷手段とを備え、前記熱源が略密閉された内部に配設されている電子機器において、前記熱源温度測定手段にて検出した温度、及び前記内部温度測定手段にて検出した温度に基づいて前記電動空冷手段の冷却動作を制御して前記電子機器内部を冷却する制御をコンピュータに実行させるための電子機器制御プログラムであって、前記熱源の温度と前記電子機器内部の温度とを比較する手順と、前記熱源の温度が前記電子機器内部の温度以下である間は、前記電子機器内部の温度に関わらず前記電動空冷手段を動作させない手順とを有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラムである。
本発明の第8の態様に記載の電子機器制御プログラムによれば、前述した第1の態様に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この電子機器制御プログラムを実行することができる任意の電子機器に、前述した第1の態様に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
本発明の第9の態様は、消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源と、該熱源の温度を測定する熱源温度測定手段と、内部の温度を測定する内部温度測定手段と、内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を内部に吸入して内部を冷却する電動空冷手段とを備え、前記熱源が略密閉された内部に配設されている電子機器において、前記熱源温度測定手段にて検出した温度、及び前記内部温度測定手段にて検出した温度に基づいて前記電動空冷手段の冷却動作を制御して前記電子機器内部を冷却する制御をコンピュータに実行させるための電子機器制御プログラムであって、前記熱源の温度が所定の温度を超えた場合には、前記熱源の温度と前記電子機器内部の温度とを比較する手順と、前記熱源の温度が前記電子機器内部の温度を超えている間のみ、前記熱源の温度が所定の温度以下になるまで前記電動空冷手段を動作させる手順とを有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラムである。
本発明の第9の態様に記載の電子機器制御プログラムによれば、前述した第2の態様に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この電子機器制御プログラムを実行することができる任意の電子機器に、前述した第2の態様に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
本発明の第10の態様は、前述した第8の態様又は第9の態様において、所定の省電力条件が成立した際には、前記電子機器の動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させる手順と、前記電動空冷手段が動作している間は、前記所定の省電力条件が成立しても前記電子機器の動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させない手順とを有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラムである。
本発明の第10の態様に記載の電子機器制御プログラムによれば、前述した第3の態様に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この電子機器制御プログラムを実行することができる任意の電子機器に、前述した第3の態様に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
本発明の第11の態様は、前述した第10の態様において、前記電子機器の動作モードが省電力モードである間は、前記熱源、及び前記電動空冷手段の電源電圧を低下させる手順を有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラムである。
本発明の第11の態様に記載の電子機器制御プログラムによれば、前述した第4の態様に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この電子機器制御プログラムを実行することができる任意の電子機器に、前述した第4の態様に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
本発明の第12の態様は、前述した第10の態様又は第11の態様において、前記電子機器の動作モードが省電力モードである間は、前記熱源、及び前記電動空冷手段への電力供給を遮断する手順を有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラムである。
本発明の第12の態様に記載の電子機器制御プログラムによれば、前述した第5の態様に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この電子機器制御プログラムを実行することができる任意の電子機器に、前述した第5の態様に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
本発明の第13の態様は、前述した第8の態様〜第12の態様のいずれかにおいて、前記熱源の温度が限界温度を超えている間は、前記熱源への電力供給を停止する手順を有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラムである。
本発明の第13の態様に記載の電子機器制御プログラムによれば、前述した第6の態様に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この電子機器制御プログラムを実行することができる任意の電子機器に、前述した第6の態様に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、インクジェット式記録装置の斜視図であり、図2は、本体カバーを取り外した状態のインクジェット式記録装置の斜視図である。また、図3、はインクジェット式記録装置の側断面概略図である。図4は、インクジェット式記録装置の各種制御を行う制御部のブロック図である。
まず、図1〜図3を参照しながら本発明に係る「電子機器」としてのインクジェット式記録装置50の概略構成について説明する。インクジェット式記録装置50は、図示の如く箱形の外観形状を成しており、ビデオテープレコーダ程の大きさに形成されていて、オーディオラックやテレビラック等へ収納された状態で使用されることを想定した構成となっている。箱形の本体カバー1の前面中央には、手前に開閉可能なフロントカバー2が設けられており、フロントカバー2を手前に開いた部分の開口部からは、記録が行われた後の「被記録材」としての記録紙Pが排出されるとともに、DVD等の光記録ディスクDのラベル面に記録を実行する際には、ディスクトレイ7に装着された「被記録材」としての光記録ディスクDへの記録実行中にインクジェット記録装置50の内部からディスクトレイ7が一時的に突出する構成となっている。また、フロントカバー2は、手前側へ開いた状態で記録が行われた後に排出される記録紙Pを積重するスタッカとなる。フロントカバー2の下側には、記録紙Pを積重するための「記録紙収容部」としての給紙カセット8が設けられており、手前側に引き出した状態で給紙カセット8内に記録紙Pを積重することができるようになっている。また、フロントカバー2の上側には、上方に開閉可能な開閉カバー3が設けられており、開閉カバー3の中には、インクカートリッジユニット15が設けられている。インクカートリッジユニット15には、インクが充填されたインクカートリッジ16(図3参照)がインクジェット式記録装置50の幅方向に複数並んで着脱自在に配設されており、開閉カバー3を開いた状態でインクカートリッジ16の交換が可能な構成となっている。また、フロントカバー2の向かって左側には、フラッシュメモリカード等を着脱可能なメモリスロットを有するメモリスロットカバー4が配設されている。
つづいて、図2を参照しながらインクジェット式記録装置50の内部構成の概略について説明する。インクジェット式記録装置50の基体は、下部シャーシ13、インクジェット式記録装置50の本体の幅方向に延びるメインフレーム11、及びメインフレーム11の両側に配設されたインクジェット式記録装置50の本体の奥行き方向に平行なサイドフレーム右12とサイドフレーム左14で構成されている。サイドフレーム右12とサイドフレーム左14との間には、主走査方向Xと平行にキャリッジガイド軸51とサブキャリッジガイド軸511とが副走査方向Yに所定の間隔を置いて軸支されている。キャリッジガイド軸51及びサブキャリッジガイド軸511は、記録紙Pへインクを噴射する記録ヘッド62を搭載したキャリッジ61を主走査方向Xに往復動可能に支持する為のガイド軸であり、キャリッジガイド軸51はキャリッジ61の後部を挿通し、サブキャリッジガイド軸511はキャリッジ61の前部を下から支持して、これによって、キャリッジ61に搭載された記録ヘッド62(図3)と、記録ヘッド62のヘッド面と対向する記録紙Pとの間の距離(プラテンギャップ:以下「PG」と言う)が規定された状態でキャリッジ61が主走査方向Xに往復動可能に支持される。
つづいて、図2及び図3を参照しながら「被記録材」としての記録紙P及びディスクトレイ7の搬送経路について説明する。
後述する「副走査駆動手段」へ向けて記録紙Pを被記録材として1枚ずつ自動給紙する「自動給紙装置」は、給紙カセット8と給紙ローラ83を備えている。複数枚の記録紙Pが積重される給紙カセット8の底部には、ホッパ81が設けられている。ホッパ81は軸82を揺動軸として揺動可能に配設されており、ホッパ81の上に積重された記録紙Pを下方から押し上げることにより、上部に設けられた給紙ローラ83へ記録紙Pを押圧する。給紙ローラ83は側面視略D形の形状を成し、外周は高摩擦部材(例えば、ゴム材)によって形成されている。記録紙Pの給紙時には給紙ローラ83の円弧部分に当接している最上位の記録紙Pが、給紙ローラ83の回転によって、副走査方向Yへ給紙される。また、「自動給紙装置」は、給紙ローラ83の下部に配設され、ホッパ81によって給紙ローラ83の外周面に表面が押圧された記録紙Pが給紙ローラ83の駆動回転によって給紙方向(副走査方向Y)へ給紙される際に他の記録紙Pが重なった状態で重送されることを防止する「分離手段」としての分離パッド(図示せず)を備えている。分離パッドと給紙ローラ83との間で記録紙Pを挟持した状態で給紙ローラ83を回転させて給紙することにより、給紙されるべき記録紙Pと、重送されようとする他の記録紙Pとが分離されるようになっている。さらに、「自動給紙装置」は、分離パッドによって分離された記録紙Pが積重されている給紙カセット8の外へ一部突出した状態の記録紙Pを給紙カセット8内へ押し戻すために、その給紙カセット8の外へ一部突出した状態の記録紙Pの先端を給紙カセット8へ向けて押動する如く、給紙ローラ83の下部に給紙経路へ進出可能に配設された紙戻しレバー(図示せず)を備えている。
給紙ローラ83の副走査方向Yの下流側には、高摩擦抵抗被膜が外周面に一様に施された搬送駆動ローラ53と、搬送駆動ローラ53へ押圧付勢された状態で従動回転可能に軸支されている搬送従動ローラ54とが配設されており、搬送駆動ローラ53を駆動する「搬送駆動用モータ」としてのPFモータ57、及び搬送駆動ローラ53の回転量を検出する「回転量検出手段」としてのロータリエンコーダ31とで、記録紙P又はディスクトレイ7を副走査方向Yへ所定の搬送量にて搬送する「副走査駆動手段」が構成されている。「副走査駆動手段」は、搬送駆動ローラ53と搬送従動ローラ54とで記録紙P又はディスクトレイ7を挟持し、PFモータ57の回転駆動力が無端ベルト58を介してプーリ59へ伝達され、プーリ59の回転が図示していない中間歯車等を介して伝達されて駆動回転する搬送駆動ローラ53の回転によって記録紙P又はディスクトレイ7を副走査方向Yへ搬送する。そして、所定の搬送量で記録紙P又はディスクトレイ7が搬送されるように、ロータリエンコーダ31によって検出される搬送駆動ローラ53の回転量に応じてPFモータ57の回転量が後述する記録制御部100によって制御される。
搬送駆動ローラ53の副走査方向Yの下流側には、プラテン52が記録ヘッド62のヘッド面と上下に対向するように配設されている。前述した「副走査駆動手段」によって搬送された記録紙P又はディスクトレイ7は、プラテン52によって下から支持された状態で、「主走査駆動手段」によって主走査方向Xへ往復動する記録ヘッド62からインクが噴射されることによって記録が行われる。「主走査駆動手段」は、キャリッジ61とキャリッジ61を往復動させる駆動力源となる「キャリッジ駆動用モータ」としてのCRモータ63とを有しており、CRモータ63の回転駆動力は、図示していない無端ベルト等による駆動力伝達機構を介して回転運動が直線の往復運動に変換されてキャリッジ61へ伝達されるように構成されている。尚、当該実施例においては、記録ヘッド62はキャリッジ61の底部に設けられているが、主走査方向Xに往復動するキャリッジ61にはインクカートリッジが搭載されておらず、前述したインクカートリッジユニット15に格納されている複数のインクカートリッジ16からフレキシブル集合チューブ17を介してキャリッジ61へとインクが供給されるようになっている。フレキシブル集合チューブ17には、独立したインク供給経路がインクカートリッジ16の数だけ内部に形成されている。各インクカートリッジ16のインクは、ポンプ等(図示せず)によって加圧されて、フレキシブル集合チューブ17を経由して個別に記録ヘッド62へ供給されるようになっている。
記録ヘッド62の副走査方向Yの下流側には、PFモータ57の回転駆動力が伝達されて駆動回転する排紙駆動ローラ55と、排紙駆動ローラ55に付勢された状態で従動回転可能に軸支されている排紙従動ローラ56とが配設されている。記録実行中及び記録実行後の記録紙Pは、排紙駆動ローラ55と排紙従動ローラ56とで挟持され、PFモータ57の回転駆動力が無端ベルト58を介してプーリ59へ伝達され、プーリ59の回転が図示していない中間歯車等を介して伝達されて駆動回転する排紙駆動ローラ55の回転によって副走査方向Yへフロントパネル2を開いた状態の開口部から排出される。また、光記録ディスクDを装着可能なディスクトレイ7は、給紙カセット8の上方に配置されている。ディスクトレイ7は、側端にラック71(図2参照)が形成されており、ラック71と噛合する図示していないピニオン歯車の回動によって略水平な姿勢で真っ直ぐに移動できるように配設されている。そして、ディスクトレイ7は、そのピニオン歯車の回動によって先端が搬送駆動ローラ53と搬送従動ローラ54とに挟持されるまで搬送された後、以降は搬送駆動ローラ53を双方向へ回転させることによって、副走査方向Y、或いは逆送方向YRに送られる。また、ディスクトレイ7へ光記録ディスクDを着脱する際には、フロントパネル2を開いた開口部から突出した位置(図2の仮想線で示した位置)まで副走査方向Yへ搬送される。
つづいて、図4を参照しながら記録制御部100の構成について説明する。
記録制御部100は、インクジェット式記録装置50に記録制御データを送信するホスト・コンピュータ200とデータ送受信可能に接続される。記録制御部100は、ROM101、RAM102、インタフェース部103、MPU104、DCユニット105、PFモータドライバ106、CRモータドライバ107、ヘッドドライバ108、及び不揮発性メモリ109を備えている。MPU104およびDCユニット105には、搬送駆動ローラ53の回転量を検出する「回転量検出手段」としてのロータリエンコーダ31、キャリッジ61の移動量を検出する「キャリッジ移動量検出手段」としてのリニアエンコーダ32、搬送される記録紙Pの始端及び終端を検出する紙検出器33、キャリッジ61に搭載された記録紙Pの主走査方向Xの幅を検出するPWセンサ34、インクジェット式記録装置50の電源をON/OFFするための電源SW35、及びディスクトレイ7の出し入れ操作を行うためのトレイSW36の出力信号が入力される。尚、当該実施例においては、PWセンサ34は、キャリッジ61の底部に設けられた光学センサであり、キャリッジ61の主走査によって記録紙Pの副走査方向Yの幅を検出するとともに、ディスクトレイ7に付された識別マーク(図示せず)を認識することにより、ディスクトレイ7の送り位置を検出する為に用いられる。さらに、ディスクトレイ7上の光記録ディスクDの有無や、光記録ディスクDの中心位置の検出にも用いられる。
MPU104はインクジェット式記録装置50の制御プログラムを実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行う。ROM101には、インクジェット式記録装置50を制御する為に必要な記録制御プログラム、及び処理に必要なデータ等が格納されている。インタフェース部103は、ホスト・コンピュータ200との通信インタフェース機能を有しており、ホスト・コンピュータ200から記録制御データを受信するとともに、メモリスロット37のドライバ、インタフェース機能も有している。RAM102は、MPU104の作業領域やインタフェース部103を介してホスト・コンピュータ200からデータ転送される記録制御データを含む各種データの一次格納領域として用いられる。不揮発性メモリ109は、インクジェット式記録装置50の電源をOFFした後も保持しておく必要がある各種情報が記憶される。DCユニット105は、DCモータであるPFモータ57及びCRモータ63の速度制御を行う為の制御回路である。DCユニット105は、MPU104から送られてくる制御命令、ロータリエンコーダ31の出力信号、及びリニアエンコーダ32の出力信号、並びに紙検出器33の出力信号に基づいて、PFモータ57及びCRモータ63の速度制御を行う為の各種演算を行い、その演算結果に基づくモータ制御信号をPFモータドライバ106及びCRモータドライバ107へ送出する。PFモータドライバ106は、DCユニット105からのモータ制御信号に基づいてPFモータ57を駆動制御する。PFモータ57は、当該実施例においては、給紙ローラ83、搬送駆動ローラ53、排紙駆動ローラ55、及びディスクトレイ7の側端に形成されたラック71(図2参照)と噛合してディスクトレイ7の搬送を行うピニオン歯車(図示せず)の回転駆動力源となる。CRモータドライバ107は、DCユニット105からのモータ制御信号に基づいてCRモータ63を駆動制御することによりキャリッジ61を主走査方向に往復動させ、または停止保持させる。ヘッドドライバ59は、MPU104からのヘッド制御信号に基づいて記録ヘッド62を駆動制御する。
前述したように、インクジェット式記録装置50は、箱形の外観形状を成しており、ビデオテープレコーダ程の大きさに形成されていて、オーディオラックやテレビラック等へ収納された状態で使用されることを想定した構成となっている。つづいて、インクジェット式記録装置50がオーディオラック内にオーディオ機器やビデオデッキ、パーソナルコンピュータ等の他の電子機器とともに収納された状態を模式的に示した図5を参照しながら本発明に係る「電子機器」としてのインクジェット式記録装置50の電源系統、及びインクジェット式記録装置50内部の冷却制御、並びにインクジェット式記録装置50の動作モード制御について説明する。
図5は、インクジェット式記録装置50の電源系統を示したものである。
インクジェット式記録装置50は、定電圧直流電源装置としての電源装置110を備えている。電源装置110の出力電圧は、電圧制御回路21によって制御され、インクジェット式記録装置50の動作モードが通常モードである間は、「定格電圧」としての42Vに維持され、インクジェット式記録装置50の動作モードが省電力モードである間は、「省電力電圧」としての約13Vに維持される。電源装置110の出力には、電源装置110から電力を供給される「負荷装置」として、前述したPFモータ57、CRモータ63、記録ヘッド62、ファン23(後述)、及び電源装置110の出力電圧を制御回路用電圧5Vに変換して出力するDC−DCコンバータ22、並びにDC−DCコンバータ22を介して記録制御部100が接続されている。PFモータ57、CRモータ63、記録ヘッド62、及びファン23は、電源装置110の出力から直接電源を供給され、「定格電圧」としての42Vで動作し、電源装置110の出力電圧が「省電力電圧」としての約13Vまで低下しているときは動作しない。DC−DCコンバータ22は、「定格電圧」としての42Vで動作するとともに、電源装置110の出力電圧が「省電力電圧」としての約13Vまで低下しても出力電圧を制御回路用電圧5Vに維持することが可能な構成を有している。DC−DCコンバータ22から出力される制御回路用電圧5Vは、記録制御部100へ供給される。電源装置110からPFモータ57、CRモータ63、記録ヘッド62、及びファン23への電力供給路(42Vライン)には、電源装置110からPFモータ57、CRモータ63、記録ヘッド62、及びファン23への電力供給を遮断可能なスイッチSW1が設けられている。
当該実施例において、インクジェット式記録装置50は、オーディオラック300内にオーディオ機器やビデオデッキ、パーソナルコンピュータ等の他の電子機器301とともに収納された状態で使用されている。インクジェット式記録装置50には、記録紙Pへの連続記録を実行する等で記録ヘッド62が発熱することによって温度上昇するインクジェット式記録装置50の内部を冷却する「電動空冷手段」としてのファン23が配設されている。ファン23は、インクジェット式記録装置50内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気をインクジェット式記録装置50内部に吸入して、外部の空気とインクジェット式記録装置50内部の空気とを入れ換えながらインクジェット式記録装置50内部の空気を循環させてインクジェット式記録装置50内部の「熱源」としての記録ヘッド62等を冷却する。インクジェット式記録装置50内部には、インクジェット式記録装置50内部の温度を測定する「内部温度測定手段」としての温度センサ24が配設されている。温度センサ24は、インクジェット式記録装置50の「内部温度」を測定し、測定した「内部温度」をデジタル信号に変換して記録制御部100へ出力する。また、記録ヘッド62は、記録ヘッド62の温度を測定する「熱源温度測定手段」としてのサーミスタ621を内蔵している。サーミスタ621にて測定された記録ヘッド62の「ヘッド温度」は、デジタル信号に変換されて記録制御部100へ出力される。記録制御部100は、インクジェット式記録装置50の「内部温度」、及び記録ヘッド62の「ヘッド温度」に基づいてファン23を制御する冷却制御手段10を有している。尚、当該実施例において冷却制御手段10は、記録制御部100のMPU104にて実行される「電子機器制御プログラム」としての冷却制御プログラム(後述)によって、その制御機能が実現されるようになっているが、後述する冷却制御プログラムによる冷却制御手順をハードウェア回路で実現するように構成しても良い。
記録制御部100は、インクジェット式記録装置50の動作モードを制御する省電力制御手段20を有している。ここで、インクジェット式記録装置50の動作モードについて説明する。通常モードは、インクジェット式記録装置50の電源がONの状態で、記録紙Pやトレイ7に装着された光記録ディスクDのラベル面への記録を実行する際に選択されるモードであり、記録実行中や記録実行直後、或いは、ユーザによってインクジェット式記録装置50の操作が行われている間は、通常モードが維持される。一方、省電力モードは、インクジェット式記録装置50の電源がONの状態で、例えば、記録紙Pやトレイ7に装着された光記録ディスクDのラベル面への記録が行われないまま、かつ、ユーザによる操作も行われずに一定時間(例えば3分間)経過した時点で、電源ON状態のまま記録が行われず停止している間のインクジェット式記録装置50の消費電力を低下させて省電力を図るために選択される動作モードである。当該実施例に示したインクジェット式記録装置50においては、記録紙Pやトレイ7に装着された光記録ディスクDのラベル面への記録が行われないまま、かつ、ユーザによる操作も行われずに一定時間(例えば3分間)経過した場合は、動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させる省電力条件としている。省電力制御手段20は、この省電力条件に基づいてインクジェット式記録装置50の動作モードを省電力モードへ移行させる。そして、省電力制御手段20は、記録紙Pやトレイ7に装着された光記録ディスクDのラベル面への記録を実行すべくユーザによってインクジェット式記録装置50の操作が行われた時点で、動作モードを省電力モードから通常モードへ移行させる。尚、当該実施例において省電力制御手段20は、記録制御部100のMPU104にて実行される「電子機器制御プログラム」としての省電力制御プログラム(後述)によって、その制御機能が実現されるようになっているが、後述する省電力制御プログラムによる省電力制御手順をハードウェア回路で実現するように構成しても良い。
図6は、冷却制御プログラムによる冷却制御手順の第1実施例を示したフローチャートである。尚、当該フローチャートに示した手順は、記録制御部100が動作している間、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず、記録ヘッド62の「ヘッド温度」がインクジェット式記録装置50の「内部温度」以下か否かを判定する(ステップS1)。記録ヘッド62の「ヘッド温度」がインクジェット式記録装置50の「内部温度」以下である場合には(ステップS1でYes)、ファン23のOFF制御状態を保持して、ファン23を動作させないようにする(ステップS2)。一方、記録ヘッド62の「ヘッド温度」がインクジェット式記録装置50の「内部温度」より高い場合には(ステップS1でNo)、つづいて、記録ヘッド62の「ヘッド温度」が所定の温度を超えているか否かを判定する(ステップS3)。記録ヘッド62の「ヘッド温度」が所定の温度を超えている場合には(ステップS3でYes)、ファン23をON制御してインクジェット式記録装置50の内部を冷却し(ステップS4)、記録ヘッド62の「ヘッド温度」が所定の温度以下の場合には(ステップS3でNo)、ファン23をOFF制御する(ステップS5)。
インクジェット式記録装置50の「内部温度」の上昇が記録ヘッド62の発熱によるものである場合には、記録ヘッド62の「ヘッド温度」がインクジェット式記録装置50の「内部温度」より高い温度となっているはずである。このことから、記録ヘッド62の「ヘッド温度」がインクジェット式記録装置50の「内部温度」以下である場合には、インクジェット式記録装置50の「内部温度」の上昇が記録ヘッド62の発熱によるものではなく、オーディオラック300内の他の電子機器301からの熱によるものであると判定することができる。したがって、記録ヘッド62の「ヘッド温度」がインクジェット式記録装置50の「内部温度」以下である場合には、ファン23を動作させてインクジェット式記録装置50内部の空気を外部に放出しながら外部の空気をインクジェット式記録装置50内部に吸入しても外部の空気の温度がインクジェット式記録装置50内部の温度以上であるため、インクジェット式記録装置50内部を冷却することができない。そのため、このような状況でファン23を動作させても全く無駄であり、インクジェット式記録装置50内部を低下させることができないまま、いたずらに電力を消費するだけとなってしまう。また、ファン23による騒音が長時間に及び、ユーザに不快感を与える虞もある。
そこで、記録ヘッド62の「ヘッド温度」がインクジェット式記録装置50の「内部温度」以下である場合には(ステップS1でYes)、つまり、オーディオラック300内の他の電子機器301からの熱によってインクジェット式記録装置50内部の温度が上昇しているような場合には、ファン23のOFF制御状態を保持して、ファン23を動作させないようにする(ステップS2)。それによって、ファン23を動作させてもインクジェット式記録装置50内部の冷却効果を全く得られないまま、いたずらに電力が消費され続けることを防止することができる。また、ファン23による騒音が長時間にわたって発生することを防止することもできる。そして、記録ヘッド62の発熱によってインクジェット式記録装置50内部の温度が上昇している場合(ステップS1でNo)のみ、つまり、ファン23を動作させることによってインクジェット式記録装置50内部の冷却効果を得られる場合のみ、記録ヘッド62の「ヘッド温度」が所定の温度を超えている場合には(ステップS3でYes)、ファン23をON制御してインクジェット式記録装置50の内部を冷却する(ステップS4)。
図7は、冷却制御プログラムによる冷却制御手順の第2実施例を示したフローチャートである。尚、当該フローチャートに示した手順は、記録制御部100が動作している間、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず、記録ヘッド62の「ヘッド温度」が所定の温度を超えているか否かを判定する(ステップS11)。記録ヘッド62の「ヘッド温度」が所定の温度以下の場合には(ステップS11でNo)、そのまま当該手順を終了する。一方、記録ヘッド62の「ヘッド温度」が所定の温度を超えている場合には(ステップS11でYes)、つまり、ファン23を動作させてインクジェット式記録装置50内部を冷却する必要がある温度まで記録ヘッド62のヘッド温度が上昇した場合には、つづいて、記録ヘッド62の「ヘッド温度」がインクジェット式記録装置50の「内部温度」を超えているか否かを判定する(ステップS12)。記録ヘッド62の「ヘッド温度」がインクジェット式記録装置50の「内部温度」を超えている場合には(ステップS12でYes)、つまり、記録ヘッド62の発熱によってインクジェット式記録装置50内部の温度が上昇している場合には、ファン23を動作させることによってインクジェット式記録装置50内部の冷却効果を得ることができるので、ファン23をON制御してインクジェット式記録装置50の内部を冷却する(ステップS13)。一方、記録ヘッド62の「ヘッド温度」がインクジェット式記録装置50の「内部温度」以下の場合には(ステップS12でNo)、つまり、オーディオラック300内の他の電子機器301からの熱によってインクジェット式記録装置50内部の温度が上昇しているような場合には、ファン23を動作させてもインクジェット式記録装置50内部の冷却効果を得ることができないので、記録ヘッド62の「ヘッド温度」が所定の温度を超えている場合でもファン23をOFF制御する(ステップS14)。それによって、ファン23を動作させてもインクジェット式記録装置50内部の冷却効果を全く得られないまま、いたずらに電力が消費され続けることを防止することができる。また、ファン23による騒音が長時間にわたって発生することを防止することもできる。
図8〜図10は、省電力制御プログラムによる省電力制御手順の実施例を示したフローチャートである。
図8は、インクジェット式記録装置50の動作モードに基づいてスイッチSW1をON/OFF制御する手順を示したフローチャートである。尚、当該フローチャートに示した手順は、記録制御部100が動作している間、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず、後述するインクジェット式記録装置50の動作モードを制御する手順(図9)によって選択された動作モードが省電力モードか否かを判定する(ステップS21)。選択された動作モードが省電力モードである場合には(ステップS21でYes)、電圧制御回路21の制御電圧を約13Vに設定して、電圧制御回路21による電源装置110の出力電圧を42Vの定格電圧から約13Vの省電力電圧まで低下させる。同時に、スイッチSW1をOFF制御して、電源装置110からPFモータ57、CRモータ63、記録ヘッド62、及びファン23への電力供給を遮断する(ステップS22)。電源装置110の出力電圧を42Vから約13Vまで低下させることによって、電源装置110の消費電力が低減される。さらに、電源装置110からPFモータ57、CRモータ63、記録ヘッド62、及びファン23への電力供給を遮断することによって、PFモータ57、CRモータ63、記録ヘッド62、及びファン23の消費電力が0となるので、通常モードで動作している場合と比較して大幅に消費電力を低減させることができる。一方、選択された動作モードが通常モードである場合には(ステップS21でNo)、電圧制御回路21の制御電圧を42Vに設定して、電圧制御回路21による電源装置110の出力電圧を約13Vの省電力電圧から42Vの定格電圧まで上昇させる。同時に、スイッチSW1をON制御して、電源装置110からPFモータ57、CRモータ63、記録ヘッド62、及びファン23へ電力を供給する(ステップS23)。PFモータ57、CRモータ63、記録ヘッド62、及びファン23を定格電圧42Vで動作させることが可能な状態となり、記録制御部100による記録制御がいつでも実行可能な状態となる。
図9は、ファン23の動作状態に基づいてインクジェット式記録装置50の動作モードを制御する手順を示したフローチャートである。尚、当該フローチャートに示した手順は、記録制御部100が動作している間、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず、インクジェット式記録装置50の省電力条件が成立しているか否かを判定する(ステップS31)。前述したように、当該実施例に示したインクジェット式記録装置50においては、記録紙Pやトレイ7に装着された光記録ディスクDのラベル面への記録が行われないまま、かつ、ユーザによる操作も行われずに一定時間(例えば3分間)経過した場合は、動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させる省電力条件としている。省電力条件が成立していない場合には(ステップS31でNo)、インクジェット式記録装置50の動作モードを通常モードとする(ステップS33)。省電力条件が成立している場合には(ステップS31でYes)、つづいて、ファン23が動作中か否かを判定する(ステップS32)。ファン23が停止している場合には(ステップS32でNo)、インクジェット式記録装置50の動作モードを省電力モードとする(ステップS34)。一方、ファン23が動作中である場合には(ステップS32でYes)、つまり、省電力条件が成立している状態でファン23が動作中である場合には、インクジェット式記録装置50の動作モードを省電力モードとせずに通常モードとする(ステップS33)。
前述したように、インクジェット式記録装置50の動作モードが省電力モードへ移行すると、スイッチSW1がOFF制御されてファン23への電力供給が遮断されてファン23が停止してしまう。そのため、例えば、記録紙Pへの連続記録を長時間実行して記録ヘッド62の「ヘッド温度」が高温状態となり、ファン23が動作してインクジェット式記録装置50内部を冷却している間に動作モードが省電力モードへ移行してしまうと、ファン23による冷却が十分なされないままファン23による冷却動作が停止してしまうことになる。そこで、省電力条件が成立している場合でもファン23が動作中である場合には(ステップS32でYes)、インクジェット式記録装置50の動作モードを省電力モードとせずに通常モードとする(ステップS33)。それによって、ファン23によるインクジェット式記録装置50内部の冷却が十分なされないままファン23による冷却動作が停止してしまうことを防止することができるので、記録ヘッド62を効率よく冷却することができる。また、それによって、必ず記録ヘッド62の「ヘッド温度」が所定の温度以下に低下してからインクジェット式記録装置50の動作モードが省電力モード移行することになるので、インクジェット式記録装置50の動作モードが省電力モードから通常モードへ移行した際には、常に記録ヘッド62の「ヘッド温度」が十分低下した状態からすぐに記録を開始することが可能になる。
尚、本発明における省電力条件は、上述した条件に限定されないのは言うまでもなく、インクジェット式記録装置50、或いは、その他の様々な電子機器において、それぞれの電子機器の特性、用途に応じて適切に設定されるべきものである。
図10は、記録ヘッド62の「ヘッド温度」に基づいて記録ヘッド62への電力供給を制御する手順を示したフローチャートである。尚、当該フローチャートに示した手順は、記録制御部100が動作している間、定周期で繰り返し実行される手順である。
まず、記録ヘッド62の「ヘッド温度」が記録ヘッド62の限界温度を超えているか否かを判定する(ステップS41)。記録ヘッド62の「ヘッド温度」が記録ヘッド62の限界温度を超えていない場合には(ステップS41でNo)、そのまま当該手順を終了する。一方、記録ヘッド62の「ヘッド温度」が記録ヘッド62の限界温度を超えている場合には(ステップS41でYes)、記録ヘッド62への電力供給を停止する(ステップS42)。記録ヘッド62の限界温度とは、その温度を超えた状態で使用すると記録ヘッド62が故障したり、インク噴射性能が低下したりする虞がある温度のことである。したがって、記録ヘッド62の「ヘッド温度」が記録ヘッド62の限界温度を超えた場合には(ステップS41でYes)、記録ヘッド62への電力供給を停止し(ステップS42)、記録ヘッド62を使用しないようにすると同時に記録ヘッド62の温度がそれ以上上昇することを防止する。それによって、記録ヘッド62が故障したり、記録ヘッド62のインク噴射性能が低下したりすることを防止することができる。
このようにして、消費電力量に応じた熱量で発熱する記録ヘッド62が略密閉された内部に配設され、内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を内部に吸入して内部を冷却するファン23を備えたインクジェット式記録装置50において、ファン23によるインクジェット式記録装置50内部の記録ヘッド62等の冷却効率を向上させ、ファン23による消費電力及び騒音を低減させることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明は、消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源が略密閉された内部に配設され、内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を内部に吸入して内部を冷却する電動空冷手段を備えた電子機器において利用可能である。
インクジェット式記録装置の斜視図である。 本体カバーを取り外したインクジェット式記録装置の斜視図である。 インクジェット式記録装置の側断面概略図である。 インクジェット式記録装置の記録制御部のブロック図である。 インクジェット式記録装置の電源系統を示したものである。 冷却制御手順の第1実施例を示したフローチャートである。 冷却制御手順の第2実施例を示したフローチャートである。 省電力制御手順を示したフローチャートである。 省電力制御手順を示したフローチャートである。 省電力制御手順を示したフローチャートである。
符号の説明
4 メモリスロットカバー、7 ディスクトレイ、8 給紙カセット、10 冷却制御手段、16 インクカートリッジ、17 インクチューブ、20 省電力制御手段、21 電圧制御回路、22 DC−DCコンバータ、23 ファン、24 温度センサ、50 インクジェット式記録装置、51 キャリッジガイド軸、52 プラテン、53 搬送駆動ローラ、54 搬送従動ローラ、55 排紙駆動ローラ、56 排紙従動ローラ、57 PFモータ、61 キャリッジ、62 記録ヘッド、63 CRモータ、83 給紙ローラ、100 記録制御部、101 ROM、102 RAM、103 インタフェース部、104 MPU、105 DCユニット、106 PFモータドライバ、107 CRモータドライバ、108 ヘッドドライバ、109 不揮発性メモリ、110 定電圧スイッチング直流電源装置、300 オーディオラック、301 他の電子機器、621 サーミスタ、SW1 スイッチ、P 記録紙、X 主走査方向、Y 副走査方向

Claims (13)

  1. 消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源を備えた電子機器であって、
    前記熱源は、前記電子機器の略密閉された内部に配設されており、
    前記熱源の温度を測定する熱源温度測定手段と、
    前記電子機器内部の温度を測定する内部温度測定手段と、
    前記電子機器内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を前記電子機器内部に吸入して前記電子機器内部を冷却する電動空冷手段と、
    前記熱源温度測定手段にて検出した温度、及び前記内部温度測定手段にて検出した温度に基づいて前記電動空冷手段の冷却動作を制御する冷却制御手段とを備え、
    前記冷却制御手段は、前記熱源の温度と前記電子機器内部の温度とを比較し、前記熱源の温度が前記電子機器内部の温度以下である間は、前記電子機器内部の温度に関わらず前記電動空冷手段を動作させない、ことを特徴とした電子機器。
  2. 消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源を備えた電子機器であって、
    前記熱源は、前記電子機器の略密閉された内部に配設されており、
    前記熱源の温度を測定する熱源温度測定手段と、
    前記電子機器内部の温度を測定する内部温度測定手段と、
    前記電子機器内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を前記電子機器内部に吸入して前記電子機器内部を冷却する電動空冷手段と、
    前記熱源温度測定手段にて検出した温度、及び前記内部温度測定手段にて検出した温度に基づいて、前記電動空冷手段の冷却動作を制御する冷却制御手段とを備え、
    前記冷却制御手段は、前記熱源の温度が所定の温度を超えた場合には、前記熱源の温度と前記電子機器内部の温度とを比較し、前記熱源の温度が前記電子機器内部の温度を超えている間のみ、前記熱源の温度が所定の温度以下になるまで前記電動空冷手段を動作させる、ことを特徴とした電子機器。
  3. 請求項1又は2において、所定の省電力条件が成立した際には、前記電子機器の動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させる省電力制御手段を備え、前記省電力制御手段は、前記電動空冷手段が動作している間は、前記所定の省電力条件が成立しても前記電子機器の動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させない、ことを特徴とした電子機器。
  4. 請求項3において、前記省電力制御手段は、前記電子機器の動作モードが省電力モードである間は、前記熱源、及び前記電動空冷手段の電源電圧を低下させる、ことを特徴とした電子機器。
  5. 請求項3又は4において、前記省電力制御手段は、前記電子機器の動作モードが省電力モードである間は、前記熱源、及び前記電動空冷手段への電力供給を遮断する、ことを特徴とした電子機器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、前記熱源への電力供給量を前記冷却制御手段が制御可能な構成を有し、前記冷却制御手段は、前記熱源の温度が限界温度を超えている間は、前記熱源への電力供給を停止する、ことを特徴とした電子機器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、被記録材へインクを噴射する記録ヘッドを主走査方向へ往復動させる主走査駆動手段と、前記被記録材を副走査方向へ所定の搬送量にて搬送する副走査駆動手段と、前記記録ヘッド、前記主走査駆動手段、及び副走査駆動手段を制御して被記録材への記録を実行する記録制御手段とを備え、前記熱源は、前記記録ヘッドである、ことを特徴とした電子機器。
  8. 消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源と、該熱源の温度を測定する熱源温度測定手段と、内部の温度を測定する内部温度測定手段と、内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を内部に吸入して内部を冷却する電動空冷手段とを備え、前記熱源が略密閉された内部に配設されている電子機器において、前記熱源温度測定手段にて検出した温度、及び前記内部温度測定手段にて検出した温度に基づいて前記電動空冷手段の冷却動作を制御して前記電子機器内部を冷却する制御をコンピュータに実行させるための電子機器制御プログラムであって、
    前記熱源の温度と前記電子機器内部の温度とを比較する手順と、前記熱源の温度が前記電子機器内部の温度以下である間は、前記電子機器内部の温度に関わらず前記電動空冷手段を動作させない手順とを有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラム。
  9. 消費電力量に応じた熱量で発熱する熱源と、該熱源の温度を測定する熱源温度測定手段と、内部の温度を測定する内部温度測定手段と、内部の熱を外部に送出するとともに外部の空気を内部に吸入して内部を冷却する電動空冷手段とを備え、前記熱源が略密閉された内部に配設されている電子機器において、前記熱源温度測定手段にて検出した温度、及び前記内部温度測定手段にて検出した温度に基づいて前記電動空冷手段の冷却動作を制御して前記電子機器内部を冷却する制御をコンピュータに実行させるための電子機器制御プログラムであって、
    前記熱源の温度が所定の温度を超えた場合には、前記熱源の温度と前記電子機器内部の温度とを比較する手順と、前記熱源の温度が前記電子機器内部の温度を超えている間のみ、前記熱源の温度が所定の温度以下になるまで前記電動空冷手段を動作させる手順とを有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラム。
  10. 請求項8又は9において、所定の省電力条件が成立した際には、前記電子機器の動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させる手順と、前記電動空冷手段が動作している間は、前記所定の省電力条件が成立しても前記電子機器の動作モードを通常モードから省電力モードへ移行させない手順とを有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラム。
  11. 請求項10において、前記電子機器の動作モードが省電力モードである間は、前記熱源、及び前記電動空冷手段の電源電圧を低下させる手順を有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラム。
  12. 請求項10又は11において、前記電子機器の動作モードが省電力モードである間は、前記熱源、及び前記電動空冷手段への電力供給を遮断する手順を有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラム。
  13. 請求項8〜12のいずれか1項において、前記熱源の温度が限界温度を超えている間は、前記熱源への電力供給を停止する手順を有している、ことを特徴とした電子機器制御プログラム。
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