JP2018144238A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1基板と第2基板とにより制御される印刷駆動部に電力を安定に供給することができる印刷装置を提供する。【解決手段】電力に関するモードとして通常モードと省電力モードとを有する印刷装置11において、第1電源部及び第2電源部と、電力が供給されて駆動する第1印刷駆動部と、電力が供給されて駆動する第2印刷駆動部と、を備え、通常モードでは、第1電源部が第1印刷駆動部へ電力を供給するとともに第2電源部が第2印刷駆動部へ電力を供給し、第1印刷駆動部及び第2印刷駆動部の駆動によって、省電力モードのときの印刷速度よりも高速な印刷速度で印刷する。【選択図】図2
Description
本発明は、印刷装置に関する。
この種の印刷装置として、用紙等の媒体を印刷位置まで搬送する搬送動作と印刷ヘッドが主走査方向に移動しながら媒体に印刷する印刷動作とを繰り返し行うシリアル方式と、媒体の幅よりも長い長尺状の印刷ヘッド(ラインヘッド)が一定速度で搬送される媒体に対して印刷するライン方式とが挙げられる。シリアル方式の印刷装置は、印刷ヘッドを有するキャリッジを移動させるモーター、媒体を搬送する搬送装置の動力源となるモーター及び印刷ヘッド等の複数の印刷駆動部を備える。また、ライン方式の印刷装置は、媒体を搬送する搬送装置の動力源となるモーター及び印刷ヘッド等の複数の印刷駆動部を備える。印刷装置は、電源部(電源回路)及び電源部から供給された電力で印刷駆動部を駆動させるマザーボード等の回路基板を有している。
例えば、特許文献1には、マザーボード(第1基板の一例)と増設ボード(第2基板の一例)とを備えた給電システムが開示されている。マザーボードは、増設ボードを接続する拡張スロットと、マザーボードが増設ボードに常時供給している信号に基づいて増設ボードが生成した判別信号を受信する判別信号受信部と、判別信号に基づいて拡張スロットに接続された増設ボードを判別し、増設ボードが必要とする固有の電源電圧があるかを判断する制御部とを備える。さらにマザーボードは、制御部の判断結果に基づいて、増設ボードが必要とする固有の電源電圧を生成する増設ボード用電源生成部と、増設ボード用電源生成部が生成した固有の電源電圧を増設ボードに供給する電源供給部とを備える。
しかし、印刷装置に特許文献1に記載された給電システムを適用した場合、マザーボードから増設ボードに電力を供給すると、マザーボードが制御するモーター及び印刷ヘッド等の印刷駆動部に供給すべき電力が不安定になる恐れがある。電力が不安定になると、例えば印刷駆動部の動作が不安定になり、印刷品質の低下等をもたらす。なお、この種の課題は、シリアル方式やライン方式の印刷装置に限らず、マザーボード等の第1基板から増設ボード等の第2基板に電力を供給する印刷装置であれば、概ね共通する。
本発明の目的は、第1基板と第2基板とにより駆動される各印刷駆動部に電力を安定に供給することができる印刷装置を提供することにある。
上記課題を解決する印刷装置は、電力に関するモードとして通常モードと省電力モードとを有する印刷装置において、第1電源部及び第2電源部と、電力が供給されて駆動する第1印刷駆動部と、電力が供給されて駆動する第2印刷駆動部と、を備え、前記通常モードでは、前記第1電源部が前記第1印刷駆動部へ電力を供給するとともに前記第2電源部が前記第2印刷駆動部へ電力を供給し、前記第1印刷駆動部及び前記第2印刷駆動部の駆動によって、前記省電力モードのときの印刷速度よりも高速な印刷速度で印刷する。
この構成によれば、通常モードにおいて、印刷装置は、第1印刷駆動部及び第2印刷駆動部の駆動によって、省電力モードのときの印刷速度よりも高速な印刷速度で印刷する。例えば1つの電源部から供給された電力を第1印刷駆動部及び第2印刷駆動部へ供給し高速駆動された場合、電力が不安定になる恐れがある。しかし、本発明のような構成によれば、第1印刷駆動部及び第2印刷駆動部へはそれぞれ別々の第1電源部及び第2電源部から電力が供給される。よって、第1印刷駆動部及び第2印刷駆動部に電力を安定に供給することができる。例えば、省電力モードのときの印刷速度よりも高速な印刷速度で印刷するべく、第1印刷駆動部及び第2印刷駆動部のうち少なくとも一方が省電力モードのときの駆動速度よりも高速に駆動されても、電力を安定に供給できる。
上記印刷装置において、前記省電力モードでは、前記第1電源部から前記第1印刷駆動部と前記第2印刷駆動部へ電力を供給するとともに前記第2電源部からの電力の供給を停止し、前記第1印刷駆動部及び前記第2印刷駆動部の駆動によって、前記通常モードのときの印刷速度よりも低速な印刷速度で印刷することが好ましい。
この構成によれば、省電力モードでは、第2電源部から第2印刷駆動部への電力の供給が停止されるものの、第1電源部から供給された電力の一部が第2印刷駆動部に供給される。この省電力モードでは、印刷が通常モードのときの印刷速度よりも低速な印刷速度で行われる。つまり、省電力モードでは、例えば第1印刷駆動部及び第2印刷駆動部のうち少なくとも一方が通常モードのときよりも低速に駆動される。よって、省電力モードでも、印刷装置は低速な印刷速度ではあるものの媒体に印刷することができる。
上記印刷装置において、前記第1電源部から電力が供給される第1基板と、前記第2電源部から電力が供給される第2基板と、を備え、前記第1印刷駆動部は、前記第1基板を経由して供給される電力によって駆動され、前記第2印刷駆動部は、前記第1基板もしくは前記第2基板を経由して供給される電力によって駆動され、前記第2基板は、前記第1基板に増設された拡張ボードであり、前記通常モードでは、前記第2基板は前記第1基板へ電力を供給することが好ましい。
この構成によれば、通常モードでは、第1基板には、第1電源部から供給される電力に加え、第2電源部から拡張ボードである第2基板に供給された電力も第2基板から供給される。よって、第1基板における電力が安定し、高速な印刷速度でも安定に印刷できる。
上記印刷装置において、前記第1基板は、前記モードに応じて切り換えられる切換部を有し、前記切換部は、前記通常モードのときに前記第2電源部から前記第2基板へ供給された電力を前記第2基板から前記第1基板を経由して前記第2基板へ戻す第1位置と、前記省電力モードのときに前記第1電源部から前記第1基板に供給された電力を前記第1基板から前記第2基板へ供給する第2位置とに切り換えられることが好ましい。
この構成によれば、電力に関するモードに応じて切換部を切り換えることによって、通常モードにおける安定な高速印刷と、省電力モードにおける低速ながらも速やかな印刷の開始とが可能になる。
上記印刷装置において、前記第1印刷駆動部は印刷ヘッドであり、前記第2印刷駆動部は、印刷するために駆動されるモーターであり、前記印刷ヘッドが前記第1基板に接続されると共に、前記モーターが前記第2基板に接続されており、少なくとも前記通常モードにおいて前記モーターを非常停止させる非常停止信号に基づき前記モーターへの電力の供給を停止させるインターロック部と、前記インターロック部により電力の供給が停止された前記モーターの少なくとも停止前に制動力を付与するブレーキ回路とを備えていることが好ましい。
この構成によれば、非常時にはインターロック部によりモーターへの電力の供給を停止でき、しかも電力の供給が停止されて惰性回転するモーターにブレーキ回路によって制動力を付与できる。よって、モーターを速やかに非常停止させることができる。この結果、非常時にモーターの駆動対象(例えばキャリッジ又は搬送装置)を速やかに停止させることができる。
上記印刷装置において、スキャナーを更に備え、前記第2基板は、前記スキャナーに電力を供給して前記スキャナーを駆動させ、前記第1基板は、前記スキャナーとデータの送受信を行う制御部を有していることが好ましい。
この構成によれば、スキャナーの電力は第2基板から供給されるので、第1基板の電力を安定させることができる。例えば印刷装置においてスキャナーの処理と印刷の処理とが少なくとも一部並行して行われる場合でも、両方の処理を安定に行うことができる。また、スキャナーは第1基板との間でデータの送受信を行い、スキャナーが読み取ったデータは第1基板に送られて第1基板の制御部が受け取るので、例えば制御部による読取データのホスト装置等への転送及び読取データを基に印刷する処理(例えばコピー印刷処理)をスムーズに行うことができる。
上記印刷装置において、前記スキャナーと前記第1基板とは、前記データの送受信が可能な通信線を通じて接続されており、前記第2基板は、前記スキャナーの異常を検出する異常検出部を備え、前記制御部は、前記異常検出部が異常を検出した旨の異常検出信号を前記第1基板と前記第2基板とを接続する信号線を通じて受信することが好ましい。
この構成によれば、スキャナーと第1基板との間の通信線が通信異常で突然切断されても、異常検出部が異常を検出した旨の異常検出信号は第2基板から第1基板へ信号線を通じて制御部に送られる。よって、制御部はスキャナーの異常を通信異常に起因する誤認知を回避しつつ正しく把握することができる。
以下、印刷装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示す印刷装置11は、例えば複合機であり、印刷、コピー及びスキャンの各機能を備えている。印刷装置11は、用紙等の媒体Mに印刷可能に構成されたプリンター部12と、プリンター部12の上側に設けられ、原稿の画像を読み取り(スキャン)可能に構成されたスキャナー部13とを備える。印刷装置11は、読取対象とされる原稿が載置される原稿台(ガラス面)を上面に有する本体14と、本体14の上面(原稿台ガラス面)に対して開閉可能に取り付けられた原稿台カバー13Aとを有する。本体14の前部には、操作パネル15が設けられている。本体14は、操作パネル15よりも下側の部分であるベース部14Aと、ベース部14Aに対して一端部を中心に開閉可能に構成されるとともに操作パネル15を含む上側部分であるカバー部14B(プリンターカバー部)とを有している。例えばプリンター部12で媒体ジャム(例えば紙詰まり)等の異常が発生したとき、ユーザーはカバー部14Bを開け、詰まった媒体Mを除去するなどの復旧作業を行う。
操作パネル15は、操作部16及び表示部17を有している。操作部16には、例えば印刷装置11の電源をオン・オフ操作するための電源スイッチ18及び印刷装置11に対して種々の指示を与えるためにユーザーによって操作される操作スイッチ19が含まれる。操作スイッチ19は、例えば表示部17に表示されたメニュー画面で所望の選択項目を選択操作したり、印刷装置11に印刷、スキャン及びコピーの指示を与えたりするために用いられる。なお、表示部17をタッチパネルとし、表示部17の表面を操作して印刷装置11に指示を与える構成の操作部としてもよい。
また、図1に示すように、印刷装置11は、印刷前の媒体Mを給送する給送部として、複数の媒体Mを収容可能な給送カセット20を備えている。給送カセット20は、本体14における操作パネル15の下側位置に設けられた収容凹部(図示せず)に着脱可能(挿抜可能)な状態で挿着されている。給送カセット20に収容された複数の媒体Mは、最上位の1枚と接する給送ローラー21(例えばピックアップローラー)の回転により一番上から1枚ずつ順番に給送カセット20から給送経路へ送り出された後、搬送方向Y(副走査方向)に搬送される。給送ローラー21は、搬送モーター62(図2を参照)の動力によって回転駆動する。また、印刷装置11は、他の給送部として、例えば長尺状の媒体M(ロール紙)が巻回されたロールRを本体14内にセット可能に構成され、ロールRから媒体Mを繰り出して搬送方向Yに給送する給送機構(図示略)も備えている。本体14の後部上部には、印刷装置11にロールRをセットする際に開閉するロールカバー22が設けられている。なお、給送部は、本体14の背部に延出する板状の給送トレイと、給送トレイにセットされた複数の媒体Mを1枚ずつ順番に送り出す不図示の給送ローラーとを備えた構成でもよい。
また、印刷装置11は、給送部から給送された媒体Mを搬送方向Yに搬送する搬送装置23を備えている。給送部によって給送された媒体Mは搬送装置23に受け渡され、搬送装置23により搬送方向Yに搬送される。搬送装置23は、例えば1つ又は複数のローラー対24(図示せず)を備え、ローラー対24が媒体Mを挟持する状態で回転することによって媒体Mを搬送方向Yに搬送する。なお、搬送装置23は、ローラー対24に替え、又はローラー対24に加え、ベルトの上面に載置された媒体Mを搬送する搬送ベルトを有するベルト搬送装置を含む構成でもよい。
また、本体14内には、媒体に印刷する第1印刷駆動部の一例としての印刷ヘッド25が設けられている。シリアル式の印刷装置11である本実施形態では、本体14内に、媒体Mの搬送方向Yと交差する方向である、主走査方向Xに往復動可能なキャリッジ26が設けられている。キャリッジ26は第2印刷駆動部の一例としてのキャリッジモーター66(図2参照)の動力によって、主走査方向Xに延びる状態で架設されたガイド軸27に沿って案内されつつ主走査方向Xに往復動する。キャリッジ26において媒体Mの搬送経路と対向する箇所(例えば下部)には印刷ヘッド25が取り付けられている。なお、図1では、ガイド軸27は一部省略しているが、主走査方向Xにおいて最大幅の媒体Mの幅全域を印刷できる範囲に渡って印刷ヘッド25を案内可能な長さを有している。
シリアル方式の印刷装置11は、キャリッジ26が主走査方向Xに移動する途中で印刷ヘッド25が1行を印刷する印刷動作と、搬送装置23が媒体Mを次の印刷位置(印刷行)まで搬送する搬送動作とを繰り返すことによって、媒体Mに1頁の印刷を行う。本体14内には、ロールRから給送された媒体Mを印刷後に切断する電動式のカッター(図示せず)が設けられている。印刷済みの媒体Mはカッターにより1頁分の長さに切断された後、排出口28から排出される。なお、印刷ヘッド25の印刷方式は、例えばインクジェット方式、ドットインパクト方式、電子写真方式及び感熱方式のいずれかであってもよい。
印刷装置11は、不図示のホスト装置と有線又は無線で通信可能に接続された状態で、ホスト装置から受信した印刷データに基づく画像又は文書を媒体Mに印刷する。なお、ホスト装置には、パーソナルコンピューター、スマートフォン等を挙げることができる。
また、スキャナー部13は、図1では原稿を載置可能な原稿台及び原稿台カバーを備えたフラットベッド方式の例を示している。フラットベッド方式のスキャナー部13は、主走査方向に長く延びるラインセンサーを有する読取部と、読取部を副走査方向に往復動させる駆動源となるモーターとを備える。読取部は、原稿台ガラスの下側を副走査方向に移動することにより原稿台ガラス上の原稿の画像を読み取る。また、スキャナー部13は、フラットベッド方式に替え、シートフィード方式としてもよい。シートフィード方式とした場合、スキャナー部13は、原稿を1枚ずつ搬送可能な搬送部と、搬送経路の途中の所定位置に固定されて搬送中の原稿を読み取るラインセンサーからなる読取部とを備える。
印刷装置11は、電力に関するモード(電力モード)として、通常モードと省電力モードを有している。印刷装置11は、電源オン時の初期動作、印刷動作及びスキャン動作等の所定の動作の終了後、ユーザーによる操作部16の操作(表示部17のタッチパネル操作を含む。)がない状態のまま設定時間を経過すると、通常モードから省電力モードに移行する。省電力モードでは、印刷装置11内の電気系への一部の電力の供給が停止される。例えば表示部17が暗くなったり、消灯したりする。印刷装置11は、省電力モードにおいて、ユーザーによる操作部16の操作を受け付けるか、印刷及びスキャン等の所定の動作の指示を受け付けると、省電力モードから通常モードへ移行する。
次に、図2、図3を参照して印刷装置11の電気的構成を説明する。図2は、通常モードのときの電気的接続状態を示し、図3は、省電力モードのときの電気的接続状態を示す。図3では、電力の供給に用いられる配線のうち省電力モード時に電力の供給が停止される配線を破線で示している。
図2に示すように、印刷装置11は、第1電源部の一例としての第1電源回路31(電源基板)と、第2電源部の一例としての第2電源回路32(電源基板)と、第1電源回路31から電力を供給される第1基板40(メイン基板)と、第2電源回路32から電力を供給される第2基板50(サブ基板)とを備えている。第2基板50は、マザーボードである第1基板40に対して印刷装置11の機能(例えばスキャナー機能)を拡張するために増設された拡張ボードである。
印刷装置11は、電源プラグを端部に有する電源コード11Aを有している。電源コード11Aの電源プラグをコンセント(アウトレット)に接続することにより、印刷装置11は、交流電源60から所定電圧(例えば100V又は220V)の交流電力の供給を受ける。印刷装置11に供給された所定電圧の交流電力は、第1電源回路31に供給されるとともに、第1電源回路31と第2電源回路32との間を接続する電源線33を通じて第2電源回路32にも供給される。
第1電源回路31及び第2電源回路32は、所定電圧(例えば100V等)の交流を印刷装置11に必要な所定電圧(例えば電圧V1,V2)の直流に変換するAC/DC変換回路である。第1電源回路31は、所定電圧(例えば100V)の交流を第1電圧V1(例えば42V)の直流に変換し、第1電圧V1の直流と、第1電圧V1の直流を降圧した第2電圧V2(例えば24V)の直流とを出力する。第2電源回路32は、所定電圧(例えば100V)の交流を第1電圧V1(例えば42V)の直流に変換し、第1電圧V1の直流を降圧して第2電圧V2の直流を出力する。
第1電源回路31と第1基板40は2本の電源線34,35を通じて接続されている。第1基板40には、第1電源回路31から電源線34を通じて第1電圧V1の直流の電力が供給され、電源線35を通じて第2電圧V2の直流の電力が供給される。第2電源回路32と第2基板50は電源線35を通じて接続されている。第2基板50には、第2電源回路32から電源線36を通じて第2電圧V2の直流の電力が供給される。
第1基板40には、入力系として操作部16及びリニアエンコーダー61が電気的に接続され、出力系として印刷ヘッド25、搬送モーター62、スキャナー63、排気ファン64及び表示部17が電気的に接続されている。
リニアエンコーダー61は、キャリッジ26の移動経路に沿って架設されるとともに一定のピッチで透光部(例えばスリット)が形成された長尺状(テープ状)の符号板と、キャリッジ26に取り付けられた光学式のセンサーとを有している。光学式のセンサーは、符号板を挟んで対向する発光素子と受光素子とを有する。リニアエンコーダー61は、発光素子から射出された光のうち透光部を透過した光を受光素子が受光したときにパルスを生成することで、キャリッジ26の主走査方向Xに移動した距離(移動量)に比例する数のパルスを含むエンコーダー信号ENCを出力する。
印刷ヘッド25は、例えばインクジェット方式、ドットインパクト方式、電子写真方式又は感熱方式を採用し、印刷データに基づく印刷ドットを媒体Mに記録する。インクジェット方式の例では、印刷ヘッド25は、インク滴を吐出する複数のノズルと、ノズルからインク滴を吐出する吐出圧を発生させるアクチュエーター(いずれも図示せず)とを有する。アクチュエーターは、電圧が印加されると伸縮する電歪作用によって吐出圧を得る圧電素子、又はインクを沸騰させて吐出圧を得るためにインクを加熱するヒーター素子からなる。
搬送モーター62は、搬送装置23を駆動させる駆動源であり、本例では給送ローラー21を駆動させる駆動源も兼ねている。また、搬送モーター62は、ロールRから媒体Mを繰り出す給送部の動力源でもある。搬送モーター62の動力によって、ロールRを両端部で支持された状態に装着可能な一対の支持軸が回転駆動することによりロールRの繰出動作(給送動作)が行われる。なお、給送ローラー21の回転動作及びロールRの繰出動作を行う動力を出力する専用の給送モーターを別途設けてもよい。
スキャナー63は、スキャナー部13に読取動作(スキャン動作)を行わせるスキャナーエンジンである。スキャナー63は、スキャナー制御回路が実装された電子回路基板(スキャナー基板)と、スキャナー制御回路により制御される例えばラインセンサーを有する読取部(いずれも図示せず)とを備える。
排気ファン64は、ファンと、ファンの駆動源であるファンモーター(いずれも図示せず)とを備える。排気ファン64は本体14内の空気を外部へ排気することにより第1基板40を空冷する。なお、排気ファン64は第2基板50も空冷してもよいし、第2基板50に他の排気ファンを接続し、他の排気ファンにより第2基板50を空冷してもよい。
図2に示すように、第2基板50には、入力系としてカバーセンサー65が電気的に接続され、出力系としてスキャナー63及びキャリッジモーター66が電気的に接続されている。カバーセンサー65は、カバー部14Bの開閉を検出し、カバー部14Bが閉じているときにオフ信号、カバー部14Bが開いているときにオン信号を出力する。例えばユーザーが媒体ジャム解消などのためにカバー部14Bを開けたときに、カバーセンサー65はオン信号を出力する。
図2に示すキャリッジモーター66の出力軸は、図1に示すキャリッジ26が固定された無端状のタイミングベルトが掛装された一対のプーリーのうち一方(駆動プーリー)に連結されている。キャリッジモーター66の正逆転駆動によってタイミングベルトが正逆転することにより、キャリッジ26は主走査方向Xに往復動する。キャリッジ26を往復動させる移動機構は、タイミングベルトを用いたベルト移動機構に限らず、ボールねじ機構又はリニアモーター方式の直動機構でもよい。
図2に示すように、本実施形態では、駆動時期の少なくとも一部が重複する印刷ヘッド25とキャリッジモーター66のうち一方の印刷ヘッド25を、第1基板40に接続する第1印刷駆動部の一例とし、他方のキャリッジモーター66を第2基板50に接続する第2印刷駆動部の一例としている。
図2に示すように、第1基板40は、印刷装置11の制御を司る制御部の一例としてのCPU41(中央処理装置)を備える。さらに第1基板40は、印刷ヘッド25を駆動させるヘッド駆動回路42、搬送モーター62を駆動させるモーター駆動回路43、排気ファン64の駆動源であるファンモーター(図示せず)を駆動させるモーター駆動回路44及び表示部17を駆動させる表示駆動回路45を備えている。本例のCPU41は、1つチップにカスタムLSIであるASIC(Application Specific Integrated Circuit)(特定用途向け集積回路)、不揮発性メモリー及びRAM(いずれも図示略)を実装する構成を有している。ASICを構成する一部の電子回路がスキャナー63から受信した読取データの処理を司る。コピーする際は、ASICを構成する他の一部の電子回路が読取データを印刷ヘッド25の制御に使用可能な印刷制御データに変換する処理(例えばハーフトーン処理及び色変換処理)等を行う。
さらに第1基板40は、第1電源回路31から第1基板40に供給された電力と、第2電源回路32から第2基板50に供給された電力との供給先を切り換え可能に構成された切換部の一例としてのスイッチ46を備える。スイッチ46は、例えばリレースイッチにより構成される。スイッチ46は、双投式スイッチであり、共通端子46Cと第1端子46Aと第2端子46Bとを備え、共通端子46Cと第1端子46Aとが接続される図2に示す第1位置と、共通端子46Cと第2端子46Bとが接続される図3に示す第2位置との間で選択的に切り換えられる。
CPU41は、図示しない不揮発性メモリーに記憶されたプログラムを実行することによりソフトウェアにより構成されるモード管理部47を備える。モード管理部47は、印刷装置11の電力モードを管理する。モード管理部47は、印刷装置11の電源オン時の初期動作、印刷動作及びスキャン動作等の所定の動作の終了後、ユーザーによる操作部16の操作がなく且つ印刷及びスキャン等の所定の動作の指示を受け付けることがない状態のまま設定時間を経過すると、電力モードを通常モードから省電力モードに移行する。また、モード管理部47は、省電力モードにおいてユーザーによる操作部16の操作を受け付けるか、印刷及びスキャン等の所定の動作の指示を受け付けると、省電力モードから通常モードへ移行する。なお、モード管理部47は、経過時間が設定時間(第1設定時間)よりも長い第2設定時間に達すると、印刷装置11の電源を自動でオフする自動電源オフモードも管理してもよい。
CPU41は、通常モードのときに、第1電源回路31及び第2電源回路32に電力の供給を指示する。このため、通常モードでは、印刷ヘッド25等の第1印刷駆動部が接続された第1基板40に対して第1電源部としての第1電源回路31から電力が供給されるとともに、キャリッジモーター66等の第2印刷駆動部が接続された第2基板50に対して、第2電源部としての第2電源回路32から電力が供給される。通常モードでは、印刷装置11は、印刷ヘッド25、搬送モーター62及びキャリッジモーター66の駆動によって、省電力モードのときの印刷速度よりも高速な印刷速度で印刷する。すなわち、通常モードでは、第1電源部が第1印刷駆動部へ電力を供給するとともに第2電源部が第2印刷駆動部へ電力を供給する。そのため、通常モードでは第1電源部と第2電源部とから十分に電力を供給することができ、省電力モードのときと比較して高速な印刷速度で印刷することができる。
また、CPU41は、省電力モードのときに、第1電源部としての第1電源回路31に電力の供給を指示するとともに第2電源部としての第2電源回路32に電力供給の停止を指示する。このため、省電力モードでは、印刷ヘッド25等の第1印刷駆動部が接続された第1基板40に対して第1電源部としての第1電源回路31から電力が供給されるとともに、キャリッジモーター66等の第2印刷駆動部が接続された第2基板50に対しても、第1電源部としての第1電源回路31から電力が供給され、第2電源部としての第2電源回路32から電力の供給は停止される。省電力モードでは、印刷装置11は、印刷ヘッド25、搬送モーター62及びキャリッジモーター66の低速駆動によって、通常モードのときの印刷速度よりも低速な印刷速度で印刷する。省電力モード時に第2電源回路32に電力供給を停止される方法は、CPU41が第1電源回路31を介して第2電源回路32にAC/DC変換処理の停止指令信号を出力する構成でもよいし、第1電源回路31に第2電源回路32への電源線33を通じた交流電力の供給を停止させる構成でもよい。本実施形態の印刷装置11では、省電力モード時に第2電源回路32の電力供給を停止させることにより、印刷装置11の消費電力を少なく抑える。なお、省電力モードにおいてCPU41は、第1電源回路31の電力供給を維持するが、例えば表示部17を暗くするか消灯させる。
図2に示すように、第1基板40には、電源線34と一端が接続されるとともに他端がヘッド駆動回路42と接続された第1電源線71(第1電力供給ライン)が配線されている。また、第1基板40には、電源線35と一端が接続された第2電源線72(第2電力供給ライン)が所定の経路で配線されている。この第2電源線72は、CPU41、モーター駆動回路43,44及び表示駆動回路45に電力を供給する。なお、第2電源線72とCPU41との間には図示しない降圧回路が介在し、CPU41には第2電圧V2が降圧された所定電圧(例えば5V又は3.3V)の直流の電力が供給される。また、第2電源線72とモーター駆動回路43,44及び表示駆動回路45との間には必要に応じて図示しない降圧回路を介在させ、各駆動回路43〜45に所定電圧の直流の電力が供給される構成としてもよい。
スキャナー63と第1基板40とは、通信線の一例としてのシリアル通信線73を通じて接続されている。シリアル通信線73は例えばUSB(Universal Serial Bus)通信線からなる。CPU41は、スキャナー63とシリアル通信線73を通じてデータの送受信を行う。CPU41は、例えばスキャナー63が読み取った読取データを、シリアル通信線73を通じて受信する。なお、通信線は、通信方式がUSB通信方式(通信規格)であることに限定されず、他の通信方式のシリアル通信線でもよいし、さらにパラレル通信線でもよい。
図2に示すように、第2基板50は、キャリッジモーター66を駆動させるモーター駆動回路51、キャリッジモーター66を緊急時に非常停止させるブレーキ回路52、及びスキャナー63のエラー(異常)をチェックするエラーチェック回路53を備えている。
図2に示すように、第2基板50には、電源線35と接続された第3電源線74(第3電力供給ライン)が配線されている。この第3電源線74は、スキャナー63と第2基板50との間を接続する電源線36と接続されている。第2基板50は、電源線36を通じてスキャナー63に第2電圧V2の直流の電力を供給することによりスキャナー63を駆動させる。また、第3電源線74は、第1基板40と第2基板50との間を接続する電源線37を通じて第1基板40側のスイッチ46の第1端子46Aと接続されている。また、スイッチ46の共通端子46Cは第1基板40と第2基板50との間を接続する電源線38を通じて第2基板50側のモーター駆動回路51と接続されている。モーター駆動回路51とキャリッジモーター66とは電源線75を通じて接続されており、この電源線75にはブレーキ回路52が接続されている。なお、ブレーキ回路52の詳細は後述する。
また、第1基板40がリニアエンコーダー61から入力するエンコーダー信号ENCは、第1基板40と第2基板50との間を接続する複数の信号ラインを含む信号線76を通じて第2基板50側のモーター駆動回路51等へも入力される。カバーセンサー65の検出信号はモーター駆動回路51に入力されるとともに信号線76を通じて第1基板40側のヘッド駆動回路42及びモーター駆動回路43等にも入力される。例えば印刷中にカバーセンサー65がカバー部14Bの開状態を検出すると、カバーセンサー65から非常停止信号Sintがモーター駆動回路43,51及びヘッド駆動回路42等へ入力される。
第2基板50において第3電源線74とエラーチェック回路53との間には図示しない降圧回路が介在し、エラーチェック回路53には所定電圧(例えば5V又は3.3V)の直流の電力が供給される。エラーチェック回路53とスキャナー63は信号線77を通じて接続されている。エラーチェック回路53は信号線77を通じてスキャナー63から取得したエラー監視用の情報を基にスキャナー63の異常(エラー)をチェックする。エラーチェック回路53はチェックの結果、異常を検出した場合、異常を検出した旨の異常検出信号を第1基板40と第2基板50とを接続する信号線76を通じて第1基板40側のCPU41へ出力する。CPU41は、エラーチェック回路53からの異常検出信号を第1基板40と第2基板50とを接続する信号線76を通じて受信することにより、スキャナー63の異常を把握する。また、ロールRから繰り出された媒体Mを印刷後に切断する図示しない電動式のカッターを駆動させるカッターモーターが、例えば第2基板50に接続されている。カッターモーターは第1基板40を経て電源線38を通じて第2基板50に送られた電力に基づき図示しないモーター駆動回路により駆動される。なお、カッタモードは、第2基板50に替えて第1基板40に接続されていてもよい。
図2に示す第1基板40が備えるスイッチ46は、CPU41からのモード信号Smdのオン/オフに基づいて切り換え制御される。CPU41は、モード管理部47が管理する電力モードに応じてスイッチ46を切換え制御する。すなわち、CPU41は、通常モードのときにはモード信号Smdをオンにし、スイッチ46を共通端子46Cと第1端子46Aとを接続する図2に示す第1位置に切り換える。また、CPU41は、省電力モードのときにはモード信号Smdをオフにし、スイッチ46を共通端子46Cと第2端子46Bとを接続する図3に示す第2位置に切り換える。
スイッチ46は、通常モードのときに第2電源回路32から第2基板50へ供給された電力を第2基板50から第1基板40を経由して第2基板50へ戻す図2に示す第1位置と、省電力モードのときに第1電源回路31から第1基板40に供給された電力を第1基板40から第2基板50へ供給する図3に示す第2位置とに切り換えられる。つまり、図2に示すように、通常モードでは、スイッチ46が第1位置に切り換えられ、第2電源回路32から第2基板50へ供給された電力を、第1基板40と第2基板50との間を接続する2本の電源線37,38を通じて、第1基板40へ一旦供給してから再び第2基板50へ再供給する。このため、通常モードでは、第2電源回路32から第2基板50に供給された電力の一部が、第1基板40を経由して第2基板50側のモーター駆動回路51を含むプリンター系の各要素に供給される。プリンター系の各要素には、第2基板50に実装されたモーター駆動回路51及びブレーキ回路52と、第2基板50に接続されたキャリッジモーター66及びカバーセンサー65が含まれる。
本実施形態では、スイッチ46の第1端子46Aは、図示しない配線を通じて第2電源線72に接続されている。このため、スイッチ46が図2に示す第1位置に切り換えられている状態では、同じ電位(第2電圧V2)である第1基板40側の第2電源線72と第2基板50側の第3電源線74とが導通する。よって、第1電源回路31から第1基板40に供給された第2電圧V2の電力と、第2電源回路32から第2基板50に供給された第2電圧V2の電力とを、各基板40,50に接続されたモーター62,66を含む複数のアクチュエーター間で共有する。第1基板40と第2基板50のうち一方で不足した電力は他方からの電力で補われるため、印刷動作時の電力が安定する。例えば、マザーボードである第1基板40よりも拡張ボードである第2基板50の方が必要な最大電力が小さく設計される。このため、通常モードにおいて、第1基板40には、第1電源回路31から供給される電力に加え、拡張ボードである第2基板50からも電力が供給されるので、第1基板40における電力が安定する。
図3に示すように、省電力モードでは、第1電源回路31から第1基板40へ供給された電力の一部を、スイッチ46及び電源線38を通じて第2基板50へ送ることにより、モーター駆動回路51を含むプリンター系の各要素に電力を供給する構成としている。このため、省電力モードでは、スイッチ46を図3に示す第2位置に切り換えることにより、第2基板50に実装及び接続されたスキャナー系の各要素(スキャナー63及びエラーチェック回路53等)へは給電せず、プリンター系の各要素を選択して給電できる。
省電力モードから通常モードへの移行は、第2電源回路32のキャパシターへの充電時間のため待機時間を伴う。この待機時間は、省電力モードで印刷指示を受け付けた場合、印刷開始時期が遅れる原因となる。このため、本実施形態の印刷装置11は、省電力モードで印刷指示を受け付けると、省電力モード時の電力で足りる印刷速度で印刷する。すなわち、印刷装置11は、通常モードでは、印刷速度を制限することなく印刷し、省電力モードでは通常モードのときの印刷速度よりも低速な印刷速度で印刷する。
ここで、印刷装置11は、電力モードの他、印刷に関するモード(印刷モード)として少なくとも2つのモードを有している。2つのモードは、印刷品質よりも印刷速度を優先する高速印刷モードと、印刷速度よりも印刷品質を優先する高精細印刷モードである。搬送モーター62及びキャリッジモーター66は、高精細モード時よりも高速印刷モード時の方が高速駆動され、より多くの電力を消費する。
また、印刷装置11が行う印刷には、媒体Mに文書又は画像を印刷する通常用途の印刷(通常印刷)と、印刷装置11の印刷に関する現在の状態をチェックするステイタス印刷(状態確認印刷)及び印刷設定条件の調整のためにチェックパターンを印刷する設定調整印刷とがある。ステイタス印刷には、印刷ヘッド25のインクの目詰まりをチェックするノズルチェック印刷が挙げられる。設定調整印刷には、双方向印刷における印刷ヘッド25(つまりキャリッジ26)の往動時の印刷タイミングと復動時の印刷タイミングとを調整するための調整値を段階的に変えた複数種のチェックパターンを印刷する調整値設定用印刷が挙げられる。
通常印刷は、印刷量が比較的多いため、必要な印刷品質での高速印刷が望まれる。一方、ステイタス印刷及び設定調整印刷は、印刷量が比較的少ないので、低速印刷でも印刷を比較的早期に終了できる。このため、ステイタス印刷及び設定調整印刷は、通常モードに切り換わるまで待機時間を待ってから印刷を開始するよりも、省電力モードの低電力で低速印刷を早期に開始した方が印刷を早期に終了できる可能性が高くなる。これを理由に、本実施形態の印刷装置11は、省電力モード時にステイタス印刷又は設定調整印刷の指示を受け付けた場合、省電力モードのまま印刷動作を開始する。
また、印刷装置11は、通常印刷についても、省電力モードでは、省電力モード時の低電力でも適切な印刷動作を実施可能な通常モード時の印刷速度よりも低速な印刷速度に制限する。省電力モード時の低電力でも適切な印刷動作を実施可能な最大印刷速度を上限印刷速度と呼ぶ。印刷装置11は、省電力モードでは、上限印刷速度を上限とする印刷速度で印刷する。すなわち、印刷装置11は、印刷モードに応じた印刷速度が上限印刷速度以下であれば、その印刷モードの印刷速度で印刷を行い、一方、印刷モードに応じた印刷速度が上限印刷速度を超える場合は、最大印刷速度を上限印刷速度に制限してその印刷モードで印刷する。
省電力モード時の印刷速度を通常モード時の印刷速度よりも低速に制限する制御方法には、以下の態様が含まれる。CPU41は、省電力モード時に印刷ジョブ(印刷指示)を受け付けると、印刷ジョブに含まれる印刷条件情報を基に印刷モードを判定する。CPU41は、高速印刷モードであれば、通常モード時の印刷速度よりも低速な印刷速度に制御する。一方、CPU41は、高精細印刷モードであれば、通常モードと同じ印刷速度で制御する。また、高精細モード時の印刷速度が上限印刷速度よりも高速な場合、CPU41は、省電力モードにおいて、高速印刷モードと高精細印刷モード共に、上限印刷速度以下の印刷速度に制限する。
また、次の態様でもよい。CPU41は、電力モードに応じて許可できる印刷モードであるか否かを判定する。CPU41は、省電力モードで許可できる印刷モードであれば、省電力モードのままその印刷モードの印刷を行う。一方、省電力モードで許可できない印刷モードであれば、CPU41は、許可できる電力モードに移行してからその印刷モードの印刷を行う。つまり、CPU41は、省電力モードでは、上限印刷速度以下の低速で印刷が行われる印刷モード(例えば高精細モード)に限り印刷を許可する。例えばCPU41は、省電力モード時に印刷ジョブを受け付けると、印刷モードを判定し、高速印刷モードであれば、省電力モードから通常モードに移行してから高速印刷モードの印刷を開始し、高精細モードであれば、省電力モードのまま速やかに高精細モードの印刷を開始する。このように電力モードに応じて実施を許可する印刷モードを異ならせることで、省電力モード時の印刷速度を通常モード時の印刷速度よりも低速に制限してもよい。
さらに次の態様でもよい。CPU41は印刷ジョブに含まれる所定の情報を基に印刷頁数を判定し、印刷頁数が閾値(例えば「1」)以下であれば省電力モードのまま印刷を開始し、閾値を超える頁数であれば省電力モードから通常モードに移行してから印刷を開始してもよい。また、省電力モードにおいて、印刷ジョブを受け付けると、CPU41は通常モードへの移行処理を開始するとともに、省電力モード時の電力で通常モード時の印刷速度よりも低速な印刷速度で印刷を開始する。その後、CPU41は、第2電源回路32でキャパシターの充電が完了して通常モードでの電力の供給が可能になると、次行の印刷動作からキャリッジモーター66の駆動速度を高めて通常モード時の印刷速度で印刷を行う構成でもよい。ここで、行の途中で印刷速度(定速度)を高めないのは、その変速箇所で印刷むらが発生する恐れがあるからである。本例の印刷装置11によれば、この種の印刷むらを回避しつつ速やかな印刷の開始と極力の高速印刷とが可能になる。
次に、図4を参照してモーター駆動回路51及びブレーキ回路52について説明する。図4に示すように、モーター駆動回路51は、モーター制御部51Aと駆動部51Bとを有している。モーター制御部51Aには、リニアエンコーダー61からのエンコーダー信号ENCと、キャリッジモーター66の駆動中にカバーセンサー65がカバー部14Bの開状態を検知したときの非常停止信号Sint(インターロック信号)とが入力される。
図4に示すモーター制御部51Aは、図示しない不揮発性メモリーに記憶された図5にグラフで示す速度制御データに基づいてキャリッジモーター66をそのときの電力モードに応じた駆動速度で速度制御する。図5に示すグラフにおいて、横軸はキャリッジ26の移動開始位置からの距離に応じたキャリッジ位置Xcrを示し、縦軸はキャリッジモーター66の駆動速度に比例するキャリッジ速度Vcrを示す。図5の例では、印刷開始位置PSから印刷終了位置PEまでの範囲が媒体サイズに応じた印刷可能範囲であり、この印刷可能範囲を最大範囲として印刷データに基づく印刷が行われる。
図5において、第1速度制御データVnは通常モードのときの速度プロファイルを示し、第2速度制御データVpsは省電力モードのときの速度プロファイルを示す。本実施形態では、印刷中のキャリッジ速度Vcrの最大速度(例えば定速度)を印刷速度とみなすと、通常モードのときの印刷速度VAが、省電力モードのときの印刷速度VBよりも高速となっている(VA>VB)。本例では、通常モード時の印刷速度VAが、省電力モード時の印刷速度VBの例えば約2倍となっている。
図4に示すモーター制御部51Aは、リニアエンコーダー61からのエンコーダー信号ENCに基づきキャリッジ26の移動開始位置からの距離に応じたキャリッジ位置Xcrを取得する。モーター制御部51Aは、取得したキャリッジ位置Xcrを基にそのときの電力モードに応じた図5に示す速度制御データを参照し、その時々のキャリッジ位置Xcrに応じた目標速度Vcrを取得する。モーター制御部51Aは、キャリッジ26の実速度を目標速度Vcrに近づけうるモーター指令値を駆動部51Bに出力する。駆動部51Bには、第2電圧V2の直流が供給されている。駆動部51Bは、モーター指令値に応じた値の直流の電力をキャリッジモーター66へ供給することにより、キャリッジモーター66を速度制御する。
モーター制御部51Aは、キャリッジモーター66の駆動中に非常停止信号Sintを入力すると、駆動部51Bに対して電力の供給を停止させると共に、その電力供給停止後、ブレーキ回路52を作動させる。ブレーキ回路52は、電力の供給が停止されたキャリッジモーター66の少なくとも停止前に制動力を付与する。なお、本実施形態では、モーター制御部51A及びカバーセンサー65により、少なくとも通常モードにおいてキャリッジモーター66を非常停止させる非常停止信号Sintに基づきキャリッジモーター66への電力の供給を停止させるインターロック部の一例が構成されている。
図4に示すように、モーター駆動回路51とキャリッジモーター66との間を接続する電源線75には配線78を通じてブレーキ回路52が接続されている。ブレーキ回路52は、電源線75の数N(但しNは自然数で、図4の例ではN=3)と同数のN対(例えば3対)が互いに並列に接続された複数対(N対)のダイオード81と、複数対のダイオード81と並列な状態で直列に接続された抵抗82とスイッチ83とを有している。
図4に示すモーター制御部51Aは、非常停止信号Sintがオフのとき、図5に示すそのときの電力モードに応じた速度制御データを参照してキャリッジモーター66を速度制御する。一方、モーター制御部51Aは、非常停止信号Sintがオンのとき、駆動部51Bにキャリッジモーター66への電力の供給を停止させると共にブレーキ回路52にブレーキ指令信号Sbrを出力する。スイッチ83は、ブレーキ指令信号Sbrを入力するとオンする。キャリッジモーター66は駆動中に電力の供給が停止されても惰性回転しようとするが、惰性回転に基づき発生した逆起電力がブレーキ回路52の抵抗82で消費されることでキャリッジモーター66に制動力が働き、ブレーキ回路52がない構成に比べキャリッジモーター66は速やかに停止する。
次に、印刷装置11の作用について説明する。ユーザーが電源オフ状態の印刷装置11に対して電源スイッチ18を操作すると、印刷装置11の電源がオンする。印刷装置11が通常モードであるとき、交流電源60からの交流は第1電源回路31に供給されると共に電源線33を通じて第2電源回路32に供給される。第1電源回路31は、所定電圧の交流を直流に変換し、電源線34,35を通じて第1電圧V1の直流と第2電圧V2の直流とを第1基板40に供給する。第1電圧V1の直流は第1電源線71を通じてヘッド駆動回路42へ供給され、第2電圧V2の直流は第2電源線72からモーター駆動回路43,44及び表示駆動回路45に供給されるとともに所定電圧に降圧されてCPU41に供給される。印刷装置11の電源オン状態では、排気ファン64が駆動されることにより各基板40,50が空冷される。通常モードのとき、スイッチ46は図2に示す第1位置に切り換えられる。
また、第2電源回路32は、所定電圧の交流を第2電圧V2の直流に変換し、電源線35を通じて第2電圧V2の直流を第2基板50に供給する。第2電圧V2の直流は電源線74,36を通じてスキャナー63に供給されると共に、電源線74,37を通じて第1基板40に供給される。第1基板40では、スイッチ46が通常モード時の第1位置にあるため、第2基板50から第1基板40へ供給された電力はスイッチ46から電源線38を通じて第2基板50のモーター駆動回路51に供給される。
例えばユーザーが操作部16を操作して印刷を指示し、あるいは図示しないホスト装置から印刷を指示すると、印刷装置11はその指示に基づく印刷ジョブを受信する。例えば、通常モードにおいて印刷ジョブを受信すると、CPU41が、印刷ジョブに基づいて搬送モーター62、印刷ヘッド25及びキャリッジモーター66を駆動制御することにより、媒体Mに印刷ジョブに含まれる印刷データに基づく文書又は画像等が印刷される。
詳しくは、モーター駆動回路51はキャリッジモーター66を駆動制御することによりキャリッジ26と共に印刷ヘッド25を主走査方向Xに移動させる移動動作(主走査)を行わせる。モーター駆動回路51は、不揮発性メモリーに記憶された図5に示す通常モード時の速度制御データVnに基づいてキャリッジモーター66を速度制御する。図4に示すモーター駆動回路51内のモーター制御部51Aは、リニアエンコーダー61から入力したエンコーダー信号ENCのパルスを計数してその時々のキャリッジ位置Xcrを逐次取得する。モーター制御部51Aは、キャリッジ26の移動開始位置を起点とする現在のキャリッジ位置Xcrを逐次取得し、図5に示す通常モード用の速度制御データVnを参照して、現在のキャリッジ位置Xcrに応じた目標速度Vcrを取得する。モーター制御部51Aは、キャリッジ26の実速度を目標速度Vcrに近づける指令値を駆動部51Bに出力することにより、キャリッジ26を図5の速度制御データVnで示される速度プロファイルに沿って速度制御する。その結果、通常モードにおいてキャリッジ26は、図5にグラフで示すように、省電力モード時の印刷速度VBよりも高速な印刷速度VAで1回の印刷動作を行う。
また、モーター駆動回路43は、搬送モーター62を駆動制御してローラー対24を回転駆動させ、媒体Mを次行の印刷位置まで搬送する。印刷中は、モーター駆動回路51がキャリッジ26(つまり印刷ヘッド25)を主走査方向Xに移動させる印刷動作と、モーター駆動回路43が媒体Mを次行の印字位置まで搬送する搬送動作とを繰り返すことにより、媒体Mに印刷データに基づく文書又は画像等が印刷される。
また、通常モードにおいて、ユーザーがコピーを指示すると、第2基板50がスキャナー63に電力を供給することによりスキャナー63を駆動させ、スキャナー63に原稿の画像を読み取らせる。スキャナー63が読み取った原稿の読取データはシリアル通信線73を通じて第1基板40のCPU41に送られる。CPU41はスキャナー63から受信した例えばRGB系の読取データをCMY系の印刷データに変換し、この印刷データに基づき、搬送モーター62、印刷ヘッド25及びキャリッジモーター66を駆動制御して、媒体Mに印刷データに基づく画像をコピー印刷する。このとき、第2基板50のモーター駆動回路51は、キャリッジ26の実速度を図5に示す通常モード用の速度制御データVnを参照して得た現在のキャリッジ位置Xcrに応じた目標速度Vcrに近づける制御を行って、キャリッジモーター66を速度制御する。
また、通常モードにおいてユーザーが操作部16の操作又はホスト装置からスキャンを指示したとき、第2基板50は電源線74及び電源線36を通じてスキャナー63に電力を供給してスキャナー63を駆動させる。スキャナー63が読み取った原稿の読取データはシリアル通信線73を通じて第1基板40のCPU41に送られる。CPU41は読取データを指定のホスト装置へ転送する。スキャナー63のエラー(異常)は第2基板50側のエラーチェック回路53がチェックする。エラーチェック回路53はスキャナー63のエラーを検出すると、異常検出信号を第1基板40と第2基板50との間の信号線76を通じて第1基板40側のCPU41へ送る。このため、CPU41はシリアル通信線73で通信異常が発生しても、その通信異常をスキャナー63の異常と誤認知することなく、スキャナー63の異常を正しく把握することができる。
この通常モードでの印刷中(例えばキャリッジモーター66の駆動中)に、ユーザーがカバー部14Bを開けると、カバーセンサー65からモーター駆動回路51に非常停止信号Sint(インターロック信号)が入力される。図4に示すモーター駆動回路51を構成するモーター制御部51Aは、非常停止信号Sintを入力すると、駆動部51Bにキャリッジモーター66への電力の供給を停止させると共にブレーキ回路52にブレーキ指令信号Sbrを出力する。ブレーキ回路52のスイッチ83はブレーキ指令信号Sbrを入力するとオフからオンに切り換わる。キャリッジモーター66は駆動中に電力の供給が停止されても惰性回転するが、その惰性回転で発生した逆起電力がブレーキ回路52の抵抗82で消費されることによりキャリッジモーター66に制動力が付与される。このため、印刷中にカバー部14Bが開けられたときなどの非常時には、ブレーキ回路52を有しない構成に比べキャリッジモーター66が速やかに停止する。
図2に示すCPU41におけるモード管理部47は、通常モードにおいて、印刷装置11の印刷動作及びスキャン動作等の所定の動作の終了後、ユーザーによる操作部16の操作がなく且つ印刷及びスキャン等の所定の動作の指示を受け付けない状態のまま設定時間を経過すると、通常モードから省電力モードに移行する。CPU41は通常モードから省電力モードへ移行すると、第1電源回路31を介して第2電源回路32に対して第2基板50への電力の供給を停止させると共に、モード信号Smdによりスイッチ46を図2に示す第1位置から図3に示す第2位置へ切り換える。この結果、省電力モードでは、第1電源回路31から第1基板40へ電力が供給されるとともに、第2電源回路32から第2基板50への電力供給が停止される。よって、省電力モードでは、スキャナー63への電力供給が停止されると共に、第1電源回路31から第1基板40に供給された電力の一部が電源線38を通じて第2基板50側のモーター駆動回路51を含むプリンター系の各要素に供給される。
CPU41は、省電力モードで印刷ジョブを受信すると、印刷データに基づいて、搬送モーター62、印刷ヘッド25及びキャリッジモーター66を駆動制御する。モーター駆動回路51は、図5に示す省電力モード用の速度制御データVpsを参照してキャリッジモーター66を速度制御する。この結果、図5に示すように、省電力モードでは、通常モード時の印刷速度VAよりも低速な印刷速度VBで媒体Mに印刷される。なお、省電力モードでは、モーター駆動回路43により搬送モーター62が速度制御されることにより、搬送装置23により媒体Mは通常モード時の搬送速度よりも低速な搬送速度で搬送される。その後、モード管理部47は、省電力モードにおいてユーザーによる操作部16の操作を受け付けるか、印刷及びスキャン等の所定の動作の指示を受け付けると、通常モードへ移行する。
上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)印刷装置11は、第1電源回路31及び第2電源回路32と、第1電源回路31から電力が供給される第1基板40と、第2電源回路32から電力が供給される第2基板50とを備える。さらに印刷装置11は、第1基板40により駆動される第1印刷駆動部の一例である印刷ヘッド25と、第2基板50により駆動される第2印刷駆動部の一例であるキャリッジモーター66とを備える。通常モードでは、第1電源回路31から第1基板40へ電力を供給するとともに第2電源回路32から第2基板50へ電力を供給する。第1基板40が印刷ヘッド25に電力を供給して印刷ヘッド25を駆動させ、第2基板50がキャリッジモーター66に電力を供給してキャリッジモーター66を駆動させることにより、省電力モードのときの印刷速度よりも高速な印刷速度で印刷する。例えば、1つの電源部から第1基板に供給した電力の一部を第2基板へ供給する構成とすると、通常モードにおいて第1印刷駆動部及び第2印刷駆動部が省電力モードのときよりも高速に駆動されたときに電力が不安定になる恐れがある。これに対して、本実施形態によれば、第1基板40と第2基板50とにそれぞれ別々の第1電源回路31と第2電源回路32が電力を供給する。よって、第1基板40と第2基板50とにより駆動制御される印刷ヘッド25、キャリッジモーター66及び搬送モーター62を含む各印刷駆動部に電力を安定に供給することができる。例えば、印刷ヘッド25及びキャリッジモーター66のうち少なくとも一方が省電力モードのときよりも高速に駆動されても電力が不安定になることを回避できる。
(1)印刷装置11は、第1電源回路31及び第2電源回路32と、第1電源回路31から電力が供給される第1基板40と、第2電源回路32から電力が供給される第2基板50とを備える。さらに印刷装置11は、第1基板40により駆動される第1印刷駆動部の一例である印刷ヘッド25と、第2基板50により駆動される第2印刷駆動部の一例であるキャリッジモーター66とを備える。通常モードでは、第1電源回路31から第1基板40へ電力を供給するとともに第2電源回路32から第2基板50へ電力を供給する。第1基板40が印刷ヘッド25に電力を供給して印刷ヘッド25を駆動させ、第2基板50がキャリッジモーター66に電力を供給してキャリッジモーター66を駆動させることにより、省電力モードのときの印刷速度よりも高速な印刷速度で印刷する。例えば、1つの電源部から第1基板に供給した電力の一部を第2基板へ供給する構成とすると、通常モードにおいて第1印刷駆動部及び第2印刷駆動部が省電力モードのときよりも高速に駆動されたときに電力が不安定になる恐れがある。これに対して、本実施形態によれば、第1基板40と第2基板50とにそれぞれ別々の第1電源回路31と第2電源回路32が電力を供給する。よって、第1基板40と第2基板50とにより駆動制御される印刷ヘッド25、キャリッジモーター66及び搬送モーター62を含む各印刷駆動部に電力を安定に供給することができる。例えば、印刷ヘッド25及びキャリッジモーター66のうち少なくとも一方が省電力モードのときよりも高速に駆動されても電力が不安定になることを回避できる。
(2)印刷速度高速化及びスキャナー機能の拡張前(増設前)の印刷装置と、拡張後の印刷装置11との間で、第1基板40及び第1電源回路31の部品を共通化できる。また、第2電源回路32を第1電源回路31と同じ部品(電源基板)又は少しの改変の部品を使用して追加することもできる。例えば、1つの電源部から第1基板に供給された電力の一部を第1基板から第2基板へ供給する構成とすると、1つの電源部と第1基板を大電力対応に増強する大きな改変が必要である。本実施形態によれば、第1電源回路31と第1基板40を増強する大きな改変をしなくても第1電源回路31と第1基板40はそのままで、第2電源部用に既存の電源回路(電源基板)とほぼ同じものを1つ追加すればよい。
(3)第1基板40により駆動される第1印刷駆動部と第2基板50により駆動される第2印刷駆動部とを、それぞれ駆動時期が少なくとも一部重複する印刷ヘッド25とキャリッジモーター66とした。つまり、印刷ヘッド25とキャリッジモーター66との駆動制御主体を、第1基板40と第2基板50とに分けた。このため、駆動時期が一部重複する2つの印刷駆動部を同一の基板に接続する構成に比べ、各基板40,50における最大消費電力を相対的に低く抑えることができる。
(4)省電力モードでは、第1電源回路31から第1基板40へ電力を供給するとともに第2電源回路32から第2基板50への電力の供給を停止し、第1基板40は第2基板50へ電力を供給する。つまり、省電力モードでは、第2電源回路32から第2基板50への電力の供給が停止されるものの、第1電源回路31から第1基板40へ供給された電力が第2基板50に供給される。そして、省電力モードでは、印刷ヘッド25及びキャリッジモーター66の駆動によって、通常モードのときの印刷速度よりも低速な印刷速度で印刷する。よって、省電力モードでも、低速な印刷速度ではあるものの、媒体Mに印刷することができる。
(5)第2基板50は、第1基板40に増設された拡張ボードである。通常モードでは、第2基板50は第1基板40へ電力を供給する。このため、第1基板40には、第1電源回路31から供給される電力に加え、拡張ボードである第2基板50からも電力が供給される。よって、第1基板40における電力が安定し、高速な印刷速度でも安定に印刷できる。
(6)第1基板40は、電力モードに応じて切り換えられるスイッチ46を有する。スイッチ46は、通常モードのときに第2電源回路32から第2基板50へ供給された電力を第2基板50から第1基板40を経由して第2基板50へ戻す第1位置と、省電力モードのときに第1電源回路31から第1基板40に供給された電力を第1基板40から第2基板50へ供給する第2位置とに切り換えられる。よって、電力モードに応じてスイッチ46を切り換えることによって、通常モードにおける安定な高速印刷と、省電力モードにおける低速ながらも速やかな印刷の開始とが可能になる。また、スイッチ46の切換えによって、通常モード時に第2電源回路32から第2基板50へ供給された電力をスキャナー63及びキャリッジモーター66に供給できるとともに、省電力モード時に第1基板40からの電力をスキャナー系の各要素へは供給せずにプリンター系の各要素(例えばモーター駆動回路51)に供給することができる。よって、省電力モード時に、印刷、スキャン及びコピーのうち印刷のみを許可することができる。
(7)第1印刷駆動部の一例である印刷ヘッド25が第1基板40に接続されると共に、第2印刷駆動部及びモーターの一例であるキャリッジモーター66が第2基板50に接続されている。印刷装置11は、少なくとも通常モードにおいてキャリッジモーター66を非常停止させる非常停止信号Sintに基づきキャリッジモーター66への電力の供給を停止させるインターロック部(カバーセンサー65及びモーター制御部51A)を備える。さらに印刷装置11は、インターロック部により電力の供給が停止されたキャリッジモーター66に少なくとも停止前に制動力を付与するブレーキ回路52を備える。よって、非常時にはインターロック部によりキャリッジモーター66への電力の供給を停止でき、しかも電力の供給が停止された後に惰性回転するキャリッジモーター66にブレーキ回路52による制動力を付与できるため、キャリッジモーター66を速やかに非常停止させることができる。この結果、非常時にキャリッジモーター66の駆動対象であるキャリッジ26を速やかに停止させることができる。
(8)印刷装置11は、拡張機能の1つとしてスキャナー63を備える。第2基板50はスキャナー63に電力を供給してスキャナー63を駆動させ、第1基板40はスキャナー63との間でデータの送受信を行うCPU41(制御部の一例)を有している。よって、スキャナー63の電力は第2基板50から供給されるので、第1基板40の電力を安定化させることができる。例えばスキャナー63の処理(読取制御及び画像処理)と印刷のための処理(画像処理及び印刷制御)とが少なくとも一部並行して行われる場合でも、両方の処理を安定に行うことができる。また、スキャナー63が読み取った読取データは第1基板40に送られてCPU41が受け取るので、例えばCPU41による読取データのホスト装置への転送及び読取データを基に印刷するコピー印刷処理をスムーズに行うことができる。例えばCPUが実装されている第1基板とは異なる他方の第2基板へ読取データを送る構成とすると、第2基板において読取データを第1基板に送るための配線スペース、及び第1基板において第2基板からの読取データをCPU41に受け渡すための配線スペースが必要になる。これに対して、本実施形態ではこの種の配線スペースが不要なため、第1基板40及び第2基板50を比較的コンパクトに構成できる。
(9)スキャナー63と第1基板40とは、データの送受信が可能なシリアル通信線73を通じて接続されている。第2基板50は、スキャナー63の異常を検出するエラーチェック回路53を備えている。例えば、スキャナーの異常を検出した旨の異常検出信号を、シリアル通信線73を通じてCPU41が把握する構成とすると、シリアル通信線73を通じた通信が通信異常により突然切断されると、CPU41がその通信異常をスキャナーの異常と誤認知する恐れがある。これに対して本実施形態では、CPU41は、エラーチェック回路53からの異常検出信号を、第1基板40と第2基板50とを接続する信号線76を通じて取得する。よって、CPU41はスキャナー63の異常を通信異常に起因する誤認知を回避しつつ正しく把握することができる。
上記実施形態は以下に示す変更例でもよい。また、上記実施形態に含まれる構成と下記変更例に含まれる構成とを任意に組み合わせてもよいし、下記変更例に含まれる構成同士を任意に組み合わせてもよい。
・通常モードのときに、第2電源回路32から第2基板50に供給された電力を、第1基板40を経由することなく第2基板50に接続された第2印刷駆動部に供給してもよい。この場合、第1基板40内のスイッチ46を単投式スイッチとし、通常モードのときにスイッチをオフすることで第1基板40から第2基板50への電力の供給を停止し、省電力モードのときにスイッチをオンすることで第1基板40から第2基板50へ電力を供給する。さらに双投式のスイッチ46を第1基板40に替え、第2基板50に設けてもよい。この場合、スイッチ46を第1位置に切り換えると、第2電源回路32から第2基板50に供給された電力がスイッチ46を経由して第2印刷駆動部に供給される。また、スイッチ46を第2位置に切り換えると、第1電源回路31から第1基板40に供給された電力が第1基板40から第2基板50へ送られてスイッチ46を経由して第2印刷駆動部に供給される。
・前記実施形態では、第1印刷駆動部を印刷ヘッド25、第2印刷駆動部をキャリッジモーター66としたが、その他の組合せでもよい。例えば、第1印刷駆動部をキャリッジモーター66、第2印刷駆動部を印刷ヘッド25としてもよい。第1印刷駆動部と第2印刷駆動部は駆動時期が少なくとも一部重複するもの同士の組合せであることが好ましいが、駆動時期が重複しない組合せでもよい。例えば、第1印刷駆動部を印刷ヘッド25、第2印刷駆動部を搬送モーター62としてもよい。また、第1印刷駆動部を搬送モーター62、第2印刷駆動部を印刷ヘッド25としてもよい。
・切換部の一例であるスイッチ46を廃止してもよい。例えば、第1基板40と第2基板50とを電源線38で接続する。この構成でも、通常モードでは、第2電源回路32から第2基板50に供給された電力を第2印刷駆動部に供給でき、省電力モードでは、第1電源回路31から第1基板40に供給された電力の一部を第1基板40から電源線38を通じて第2基板50側の第2印刷駆動部に供給することができる。
・第1基板40では、第1電圧V1の直流電力を供給する第1電源線71と、第2電圧V2(<V1)の直流電力を供給する第2電源線72とに配線を分けたが、第1電圧V1の直流電力を供給する電源線71にまとめてもよい。この場合、スイッチ46の第2端子46Bは、第1電圧V1を第2電圧V2に降圧する降圧回路を介して電源線71と接続する。また、スイッチ46の第1端子46Aは電源線71と接続しない。こうすることでスイッチ46を通常モード時の第1位置に切り換えたときに第1基板40から電源線37を通じて第2基板50へ電流が逆流する事態を回避できる。
・第1基板40がスキャナー63に電力を供給してもよい。すなわち、第1電源回路31から第1基板40へ供給された電力を第1基板40とスキャナー63との間を接続する図示しない電源線を通じてスキャナー63に供給する。例えば、スキャナー63と第1基板40との間をシリアル通信線73と電源線とにより接続する。
・スキャナー63を備えない印刷装置でもよい。例えば第1基板40の電力で対応できる印刷速度よりも高速な印刷速度に対応できる構成を目的として、第2基板50(拡張ボード)を増設してもよい。この場合、スキャナー以外の機能、例えばファクシミリ受信機能又は自動原稿給送装置の機能を拡張してもよい。
・インターロック部により電力の供給が停止されるモーターは、キャリッジモーター66に限らず、第2基板に接続されたモーターであればよい。例えば第2基板に接続された搬送モーター又はカッターモーターでもよい。この場合、非常時に、搬送装置23又はカッターを速やかに停止させることができる。また、インターロック部の一例を構成するカバーセンサー65等のセンサーは、第1基板40に接続されてもよい。
・第1基板40にブレーキ回路52を設け、インターロック部が非常停止信号に基づいて搬送モーター62への電力の供給を停止させると共に搬送モーター62に制動力を付与する構成としてもよい。
・省電力モードにおいても、カバーセンサー65(インターロック部の一例)からの検出信号に基づきモーターへの電力供給停止後にブレーキ回路52を駆動させることによりキャリッジ26及び搬送装置23を制動させてもよい。
・スキャナー63と第1基板40とを通信線に替えて信号線を通じて接続してもよい。
・ブレーキ回路52及びエラーチェック回路53のうち少なくとも一方を廃止してもよい。
・ブレーキ回路52及びエラーチェック回路53のうち少なくとも一方を廃止してもよい。
・第1基板に対して2つ以上の基板を増設してもよい。すなわち、第1基板40及び第2基板50を含む3つ以上の基板を備えた印刷装置でもよい。この場合、電源部(電源回路)は、第1基板に電力を供給する第1電源回路と第2基板に電力を供給する第2電源回路とを備えれば足り、第3基板へは第1基板又は第2基板から電力を供給すればよい。さらに電源回路の数は、第1電源回路31と第2電源回路32とを含む3つ以上でもよい。
・印刷装置は、ライン印刷方式の印刷装置(ラインプリンター)でもよい。この場合、印刷ヘッド25は、搬送方向Yと交差(例えば直交)する幅方向Xに印刷領域の全域に亘る範囲を一度で記録可能な長さを有する長尺形状のラインヘッドである。ラインヘッドは搬送モーター62により一定速度で搬送される搬送中の媒体Mに印刷する。このようなラインプリンターの例では、第1印刷駆動部を印刷ヘッド25(ラインヘッド)、第2印刷駆動部を搬送モーター62としたり、この逆の組合せとしたりする。この場合、印刷ヘッド25を第1基板40に接続し、搬送モーター62を第2基板50に接続したり、これとは逆の組合せとし、搬送モーター62を第1基板40に接続し、印刷ヘッド25を第2基板50に接続したりしてもよい。
・印刷装置は、シリアル印刷方式及びライン印刷方式の他、印刷ヘッド25が主走査方向と副走査方向との2方向に移動可能なラテラル印刷方式でもよい。
11…印刷装置、12…プリンター部、13…スキャナー部、14…本体、14A…ベース部、14B…カバー部、16…操作部、17…表示部、18…電源スイッチ、23…搬送装置、24…ローラー対、25…第1印刷駆動部の一例としての印刷ヘッド、26…キャリッジ、31…第1電源部の一例としての第1電源回路、32…第2電源部の一例としての第2電源回路、33…電源線、34…電源線、35…電源線、36…電源線、37…電源線、38…電源線、40…第1基板、41…制御部の一例としてのCPU、42…ヘッド駆動回路、43…モーター駆動回路、44…モーター駆動回路、45…表示駆動回路、46…切換部の一例としてのスイッチ、47…モード管理部、50…第2基板、51…モーター駆動回路、51A…インターロック部の一例を構成するモーター制御部、52…ブレーキ回路、53…異常検出部の一例としてのエラーチェック回路、60…交流電源、62…搬送モーター、63…スキャナー、65…インターロック部の一例を構成するカバーセンサー、66…第2印刷駆動部の一例及びモーターの一例としてのキャリッジモーター、71…第1電源線、72…第2電源線、73…通信線の一例としてのシリアル通信線、74…第3電源線、76…信号線、82…抵抗、83…スイッチ、M…媒体、X…主走査方向(幅方向)、Y…搬送方向(副走査方向)、V1…第1電圧、V2…第2電圧、Vn…通常モード時の第1印刷制御データ、Vps…省電力モード時の第2印刷制御データ、VA…通常モード時の印刷速度、VB…省電力モード時の印刷速度、Sint…非常停止信号。
Claims (7)
- 電力に関するモードとして通常モードと省電力モードとを有する印刷装置において、
第1電源部及び第2電源部と、
電力が供給されて駆動する第1印刷駆動部と、
電力が供給されて駆動する第2印刷駆動部と、
を備え、
前記通常モードでは、前記第1電源部が前記第1印刷駆動部へ電力を供給するとともに前記第2電源部が前記第2印刷駆動部へ電力を供給し、前記第1印刷駆動部及び前記第2印刷駆動部の駆動によって、前記省電力モードのときの印刷速度よりも高速な印刷速度で印刷することを特徴とする印刷装置。 - 前記省電力モードでは、前記第1電源部から前記第1印刷駆動部及び前記第2印刷駆動部へ電力を供給するとともに前記第2電源部からの電力の供給を停止し、
前記第1印刷駆動部及び前記第2印刷駆動部の駆動によって、前記通常モードのときの印刷速度よりも低速な印刷速度で印刷することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記第1電源部から電力が供給される第1基板と、
前記第2電源部から電力が供給される第2基板と、を備え、
前記第1印刷駆動部は、前記第1基板を経由して供給される電力によって駆動され、
前記第2印刷駆動部は、前記第1基板もしくは前記第2基板を経由して供給される電力によって駆動され、
前記第2基板は、前記第1基板に増設された拡張ボードであり、
前記通常モードでは、前記第2基板は前記第1基板へ電力を供給することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。 - 前記第1基板は、前記モードに応じて切り換えられる切換部を有し、
前記切換部は、前記通常モードのときに前記第2電源部から前記第2基板へ供給された電力を前記第2基板から前記第1基板を経由して前記第2基板へ戻す第1位置と、前記省電力モードのときに前記第1電源部から前記第1基板に供給された電力を前記第1基板から前記第2基板へ供給する第2位置とに切り換えられることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。 - 前記第1印刷駆動部は印刷ヘッドであり、
前記第2印刷駆動部は、印刷するために駆動されるモーターであり、
前記印刷ヘッドが前記第1基板に接続されると共に、前記モーターが前記第2基板に接続されており、
少なくとも前記通常モードにおいて前記モーターを非常停止させる非常停止信号に基づき前記モーターへの電力の供給を停止させるインターロック部と、
前記インターロック部により電力の供給が停止された前記モーターの少なくとも停止前に制動力を付与するブレーキ回路と
を備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の印刷装置。 - スキャナーを更に備え、
前記第2基板は、前記スキャナーに電力を供給して前記スキャナーを駆動させ、
前記第1基板は、前記スキャナーとデータの送受信を行う制御部を有していることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置。 - 前記スキャナーと前記第1基板とは、前記データの送受信が可能な通信線を通じて接続されており、
前記第2基板は、前記スキャナーの異常を検出する異常検出部を備え、
前記制御部は、前記異常検出部が異常を検出した旨の異常検出信号を前記第1基板と前記第2基板とを接続する信号線を通じて受信することを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
Priority Applications (1)
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JP2017038001A JP2018144238A (ja) | 2017-03-01 | 2017-03-01 | 印刷装置 |
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JP2017038001A JP2018144238A (ja) | 2017-03-01 | 2017-03-01 | 印刷装置 |
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JP2018144238A true JP2018144238A (ja) | 2018-09-20 |
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JP2017038001A Pending JP2018144238A (ja) | 2017-03-01 | 2017-03-01 | 印刷装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018144238A (ja) |
-
2017
- 2017-03-01 JP JP2017038001A patent/JP2018144238A/ja active Pending
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